JP5535831B2 - 固体電解コンデンサの製造方法 - Google Patents

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本発明は、固体電解コンデンサの製造方法に関し、特に、分散液を用いた固体電解コンデンサの製造方法に関する。
近年、電子機器のデジタル化および高周波化に伴い、小型で大容量であり、等価直列抵抗(ESR)値が低く、漏れ電流(LC)値が低いといった、高性能のコンデンサが要求されている。この要求に対応するコンデンサとして、7,7,8,8−テトラシアノキノジメタン錯塩や、導電性高分子を用いた固体電解コンデンサが開発されている。
導電性高分子としては、高い導電性を有するポリピロール、ポリチオフェン、ポリフラン、およびポリアニリンなどが用いられる。このような導電性高分子を含む導電性高分子層は、たとえば、誘電体被膜が形成された陽極体に、導電性高分子の前駆体であるモノマーとドーパントとを含む重合液に含浸させ、化学重合反応を引き起こすことによって形成することができる(たとえば、特許文献1)。
しかし、上述のような重合液を用いた方法において、重合液中でモノマーが重合してしまうことがある。重合液中で重合反応が進むと重合液の粘度が高くなってしまい、これにより、導電性高分子層の形成が困難となったり、所望の導電性高分子層を形成することができないといった問題が生じる。このため、重合液を調製した後は、陽極体を素早く含浸させ、短時間で処理を終了する必要がある。
これに対し、近年、導電性高分子層の形成方法として、分散液を用いて、導電性高分子層を形成する方法が開発されている。たとえば、特許文献2には、導電性固体として、ポリチオフェンを含有する分散液が開示されている。分散液は、重合液のように重合反応が進行することがなく、その取扱いは容易である。このため、重合液と比較して長時間の使用が可能であり、量産に適している。また、その製造工程の制御も容易である。
また、分散液を用いた方法は、重合液を用いた方法のようにモノマーを化学反応させる方法と異なり、導電性高分子を誘電体被膜上に固着させる、すなわち状態変化させる方法である。このため、分散液を用いた方法において、たとえば、化学反応に起因する誘電体被膜の損傷などが生じることがなく、安定的な固体電解コンデンサの製造が可能となる。
特開平10−50558号公報 特表2004−532298号公報
しかしながら、本発明者が分散液の使用について検討したところ、重合液に比べれば十分に長い使用が可能であるものの、使用時間を長時間にしたところ、製造される固体電解コンデンサの性能にばらつきが生じる場合があることが分かった。
そこで、本発明は、分散液を用いた固体電解コンデンサの製造方法であって、安定的に高性能の固体電解コンデンサを製造する方法を提供することを目的とする。
本発明は、陽極体と、該陽極体の表面に形成された誘電体被膜と、該誘電体被膜上に形成された導電性高分子層と、を備える固体電解コンデンサの製造方法であって、誘電体被膜が形成された陽極体を、導電性固体を含有する分散液に浸漬する工程を有し、分散液は処理槽内に収容されており、処理槽の内壁と分散液との接触角度が60度以上である、固体電解コンデンサの製造方法である。
上記固体電解コンデンサの製造方法において、接触角度が64度以上であることが好ましい。
また、本発明は、陽極体と、該陽極体上に形成された誘電体被膜と、該誘電体被膜上に形成された導電性高分子層と、を備える固体電解コンデンサの製造方法であって、誘電体被膜が形成された陽極体を、導電性固体を含有する分散液に浸漬する工程を有し、分散液を収容する処理槽の内壁の表面が、フッ素樹脂、シラン樹脂、シリコーン樹脂であることが好ましい。
上記固体電解コンデンサの製造方法において、分散液は、水およびアルコールの少なくともいずれか1つを溶媒とすることが好ましい。
上記固体電解コンデンサの製造方法において、複数の陽極体を分散液に一度に浸漬することが好ましい。
上記固体電解コンデンサの製造方法において、処理槽の前分散液を収容する領域の面積が2.5m2以下であることが好ましい。
本発明によれば、分散液を用いた固体電解コンデンサの製造方法であって、安定的に高性能の固体電解コンデンサを製造する方法を提供することができる。
本実施形態に係る巻回型の固体電解コンデンサの構造の一例を概略的に示す断面図である。 図1の固体電解コンデンサが有する巻回体の構造の一例を示す概略図である。 分散液に巻回体を含浸する工程の一例を説明するための図である。 分散液に巻回体を含浸した状態の一例を示す概略図である。 接触角を説明するための図である。 実施例1において、分散液に巻回体を含浸した状態を示す概略図である。 処理槽の概略的な断面図である。 図7の領域Aの概略的な拡大図である。 領域Aにおける分散液の変化を説明するための図である。 処理槽内における分散液の変化を説明するためのである。 領域Aにおける分散液の状態の一例を示す図である。 静電容量変化量と接触角との関係を示すグラフである。
本発明に係る固体電解コンデンサの製造方法は、導電性高分子層を有する固体電解コンデンサに適用可能である。たとえば、焼結体からなる陽極体を有するチップ型の固体電解コンデンサ、金属箔からなる陽極体を有する巻回型の固体電解コンデンサおよび金属板からなる陽極体を有する積層型の固体電解コンデンサの各製造方法に適用可能である。
本実施形態では、巻回型の固体電解コンデンサの製造方法を一例として説明する。以下に、本実施形態について、図を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態においては、同一または対応する部分について同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
<固体電解コンデンサ>
まず、本実施形態において製造される固体電解コンデンサの構成について説明する。
図1は、本実施形態に係る巻回型の固体電解コンデンサの構造の一例を概略的に示す断面図である。
図1において、固体電解コンデンサ100は、コンデンサ素子10と、有底ケース11と、封止部材12と、座板13と、リード線14A,14Bと、リードタブ15A,15Bとを備える。
コンデンサ素子10にはリードタブ15A,15Bが電気的に接続され、リードタブ15A,15Bのそれぞれにはリード線14A,14Bが電気的に接続される。このコンデンサ素子10は、上面に開口端を有する有底ケース11に収納されており、リード線14A,14Bが貫通するように形成された封止部材12が、コンデンサ素子10の上面に配置されることによって、有底ケース11内に封止される。また、有底ケース11の開口端近傍は、横絞り・カール加工されており、加工されたカール部分には座板13が配置される。なお、コンデンサ素子10の断面図は複雑であり、また、導電性高分子層の構成以外は従来の巻回型のコンデンサ素子と同様の構成であるため、図示しない。
リード線14A,14Bおよびリードタブ15A,15Bの材料は特に限定されず、公知の材料を用いることができる。また、有底ケース11は特に限定されず、たとえば、アルミニウム、ステンレス、銅、鉄、真鍮などの金属、あるいはこれらの合金からなるケースを用いることができる。また、封止部材12は、絶縁性の物質であれば特に限定されない。たとえば、絶縁性の弾性体、なかでも耐熱性や密封性の比較的高い材料である、シリコンゴム、フッ素ゴム、エチレンプロピレンゴム、ハイパイロンゴム、ブチルゴム、イソプレンゴムなどの絶縁ゴムを用いることができる。
図2は、図1の固体電解コンデンサが有する巻回体の構造の一例を示す概略図である。
図2において、巻回体20は、リードタブ15Aと接続した陽極体21と、リードタブ15Bと接続した陰極体22と、セパレータ23とを備える。陽極体21および陰極体22は、セパレータ23を介して一体的に巻回されており、巻回された巻回体の最外周は、巻き止めテープ24により止められている。また、陽極体21および陰極体22のうち少なくとも陽極体21上には誘電体被膜が形成されている。なお、陽極体21および陰極体22の隙間に導電性高分子層が形成されることによって、巻回体20は、コンデンサ素子10となる。
陽極体21は、特に限定されず、たとえば、アルミニウム、タンタル、ニオブなどの弁作用を有する金属からなる箔を用いることができる。また、誘電体被膜は、たとえば、陽極体21の表面を粗面化のためにエッチング処理した後、粗面化された箔の表面を化成処理することによって形成することができる。また、誘電体被膜を陽極体21上に積層させてもよい。
陰極体22は、特に限定されず、たとえば、アルミニウム、タンタル、ニオブなどの弁作用を有する金属からなる箔を用いることができる。陽極体21と陰極体22を構成する金属は同じでも良く、異なっていても良い。
セパレータ23は、特に限定されず、たとえば、合成セルロース、ポリエチレンテレフタレート、ビニロン、アラミド繊維を主成分とする不織布などを用いることができる。
導電性高分子層に含まれる高分子として、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリフラン若しくはポリアニリン、またはこれらの誘導体などを用いることができる。ポリチオフェンおよびその誘導体の導電性が高いことから、ポリチオフェンまたはその誘導体からなる高分子が好ましく、特に、ポリエチレンジオキシチオフェンが好ましい。また、導電性高分子層は、ポリスチレンスルホン酸、ポリスルホン酸、ポリビニルスルホン酸などのドーパントを含む。
<固体電解コンデンサの製造方法>
以下に、固体電解コンデンサ100の製造方法について説明する。
(巻回体を作製する工程)
まず、図2に示す巻回体20を作製する。巻回体20の作製方法は特に制限されないが、たとえば以下の方法で作製することができる。
まず、陽極体21の表面に誘電体被膜を形成する。誘電体被膜の形成方法は、特に制限されないが、たとえば、陽極体21としての弁作用金属箔をアジピン酸アンモニウム溶液などの公知の化成液に浸漬し、次いで熱処理または電圧を印加することによって、陽極体21の表面に誘電体被膜を形成することができる。
次に、誘電体被膜が形成された陽極体21にリードタブ15Aを接続し、陰極体22にリードタブ15Bを接続した後、陽極体21と陰極体22とをセパレータ23を介して巻回し、その最外周を巻き止めテープ24で止める。そして、リードタブ15A,15Bに端子となるリード線14A,14Bを接続する。これにより、巻回体20が作製される。
陽極体21及び陰極体22に接続されるリード線14A,14Bの数は夫々一以上であれば特に制限はされず、また陽極体21及び陰極体22の枚数も各々一枚ずつであってもよいし、複数枚あってもよい。また、陽極体21及び陰極体22の枚数が同数であっても、異なっていてもよい。
(巻回体を分散液に浸漬する工程)
次に、作製された巻回体20を分散液に浸漬する。巻回体20を分散液に浸漬することによって、誘電体被膜が表面に形成された陽極体21を、分散液に浸漬することができる。巻回体20は、1個ずつ分散液に浸漬させてもよいが、製造効率、コストの観点から、複数の巻回体20を分散液に浸漬して、各巻回体20に導電性高分子層を形成することが好ましい。ここでは、複数の巻回体20を分散液に浸漬する方法について、図3および図4を用いて説明する。
図3は、分散液に巻回体を含浸する工程の一例を説明するための図である。図4は、分散液に巻回体を含浸した状態を示す概略図であり、図3に示す配列の複数の巻回体20を処理槽31内に収容し、分散液32に浸漬した場合の上面図を示している。
図3において、1本のキャリアバー30がたとえば20個の巻回体20を保持している。キャリアバー30の巻回体20の保持方法は特に制限されず、たとえば、図3に示すように、巻回体20のリード線14Aの端部をキャリアバー30に溶接する方法がある。なお、図3には、20個の巻回体20を保持する5本のキャリアバー30が、並列に整列した状態を示している。分散液32を収容する処理槽31は、複数の巻回体20を整列させた状態で浸漬可能な大きさであり、各巻回体20を処理槽31内に収容すると、各巻回体20は、図4に示すように、整列した状態で、分散液32に浸漬されることになる。
分散液32は、導電性固体が粒子状または凝集体状となって、溶媒中に分散しているもの、あるいは、導電性固体が溶媒中に溶解しているものである。導電性固体とは、導電性高分子中にドーパントが存在した状態で、固体状態を維持しているものである。なお、溶解とは、イオン状態となっていることをいう。
分散液32を調製する方法としては、特に制限されないが、たとえば(1)溶媒に導電性固体を粒子状および/または凝集体状に分散させて調製する方法、(2)分散液32を構成する溶媒中で、導電性高分子の前駆体であるモノマーを重合して導電性固体を合成し、導電性固体を含む分散液32を得る方法、などを挙げることができる。(2)の方法の場合、重合反応を行なった後、未反応のモノマーや不純物等を除去する精製工程を設けることが好ましい。
導電性高分子としては、特に制限されず、たとえば、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリフラン若しくはポリアニリン、またはこれらの誘導体などがある。上述のように、ポリチオフェンまたはその誘導体の導電性が高いことから、ポリチオフェンまたはその誘導体が好ましく、特に、ポリエチレンジオキシチオフェンからなる導電性高分子が好ましい。また、市販の導電性高分子を用いることもできる。市販のポリチオフェンとして、BaytronP(スタルクヴィテック株式会社製)、Denatron♯5002LA(長瀬産業株式会社製)、OrgaconS300(アグファゲバドル社製)などがある。
溶媒としては、導電性固体を分散可能な溶媒、または溶解可能な溶媒であればよく、たとえば、水、アルコールを用いることができる。また、水またはアルコールに有機溶剤を加えてもよい。すなわち、水、アルコールおよび水とアルコールの混合溶媒、ならびに、これらに有機溶剤を加えたものを用いることができる。有機溶剤を加える場合、水、アルコール、または水とアルコールの混合溶媒が主成分となるように、その添加量を調製することが好ましい。なお、主成分とは、溶媒中で50重量%以上を示す成分をいう。
アルコールは、特に制限されず、たとえば、メタノール、エタノール、エチレングリコール、ブタノール、イソプロパノール、グリセリン、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテルなどを用いることができる。また、有機溶剤は水またはアルコールと混合可能であればよく、たとえば、ホルムアミド、N−メチルアセトアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、N−メチルカプロラクタム、N−メチルホルムアミドなどを用いることができる。
また、本工程において、処理槽31の内壁31aと分散液32との接触角は60度以上となるように調整される。本明細書において、接触角とは、図5に示すように、処理槽31の内壁31a上に分散液32を滴下した場合に、内壁31aと分散液32との成す角度θを指す。
本発明者が、長時間放置した分散液を用いて固体電解コンデンサを作製にしたところ、製造される固体電解コンデンサの性能にばらつきが生じる場合があることが分かった。これは、長時間の放置によって、分散液、特に界面における分散液に物理的変化が生じ、これによって、粘度上昇に伴う巻回体への浸透不足、導電性能の劣化などが引き起こされて、結果的に固体電解コンデンサの性能が低下したためと考えた。
そこで、本発明者は、界面における分散液の物理的変化について鋭意検討したところ、分散液と大気とが接する2相界面よりも、分散液と大気と処理槽の内壁部とが近接する3相界面における分散液の物理的変化が著しいことを知見した。さらに、このような3相界面は、処理槽の分散液を収容する領域と内壁部との境界に生じ易いために、処理槽内の中央部分に浸漬された巻回体から構成される固体電解コンデンサよりも、内壁近傍に配置された巻回体から構成される固体電解コンデンサのほうが、歩留まりが悪い傾向にあることを知見した。このような傾向は、特に、図3に示すように、複数の巻回体を一度に分散液に浸漬する場合に大きな問題となる。
2相界面ではなく、3相界面が固体電解コンデンサの性能のばらつきを引き起こすことを知見した本発明者は、3相界面の領域を2相界面へと変化させる、あるいは3相界面の領域を小さくすることによって、上記問題を解消することに着想し、さらなる検討を進めた。そして、上記着想に基づいて検討を重ねることによって、分散液と処理槽の内壁との接触角度が60度以上の場合に、長時間放置した分散液での3相界面による問題を解消することができ、これにより、安定的に高性能の固体電解コンデンサを製造できることを知見した。また、本発明者は、接触角が64度以上、さらには95度以上であることがより好ましいことも知見している。
したがって、上記知見に基づき、本実施形態では、分散液32との接触角が60度以上となるように、分散液32の溶媒と内壁31aの表面の材料とが決定される。たとえば、分散液32の親水性、親油性に対応させて、内壁31aにはっ水性加工、親水性加工を行い、接触角が60度以上となるように調整することができる。具体的には、分散液32の溶媒が水、アルコール、または水とアルコールの混合溶媒が主成分である場合に、内壁31aの表面をフッ素樹脂、シラン樹脂、シリコーン樹脂にすることができる。とくに、テフロン(登録商標)樹脂が好ましい。
特に、処理槽31の分散液32を収容する領域の面積(縦×横)が2.5m2以下の場合、3相界面部分の分散液32の物理的変化が分散液32全体に及ぼす影響が大きい。このため、処理槽31の分散液32を収容する領域の面積(縦×横)が2.5m2以下の場合には、特に、接触角を60度以上とすることによる効果が顕著となる。
(巻回体を乾燥する工程)
次に、分散液32に浸漬した巻回体20を分散液32から引上げ、引上げられた巻回体20を乾燥させる。乾燥処理は特に制限されず、たとえば、巻回体20を室温に静置してもよく、巻回体20に送風してもよく、巻回体20を加熱してもよい。この乾燥処理により、巻回体20に浸透した分散液32から溶媒が除去されるとともに、誘電体被膜上に導電性高分子が凝集することにより、導電性高分子層が形成される。
すなわち、本工程により、陽極体21と陰極体22との間に導電性高分子層が形成されたコンデンサ素子10が作製される。なお、上記の工程による巻回体の浸漬と、本工程による巻回体の乾燥は、繰り返し行ってもよい。
(コンデンサ素子をケースに収容する工程)
上記工程によって作製されたコンデンサ素子10は、有底ケース11に収納され、コンデンサ素子10の上面に封止部材12が配置されることによって、有底ケース11内に封止される。そして、有底ケース11の開口端近傍が、横絞り・カール加工され、加工されたカール部分に座板13が配置されることにより、図1に示す固体電解コンデンサ100が作製される。
以上詳述した本実施の形態によれば、長時間の使用による分散液32の物理的変化を防ぐことができるため、安定的に高性能の固体電解コンデンサ100を製造することができる。また、分散液32の寿命を長くすることができるため、分散液32の連続使用が可能となり、製造コストを低減することができる。また、分散液32の状態が位置によってばらつくことを防ぐことができるため、複数の巻回体20を浸漬処理する場合にも、浸漬位置によって作製されるコンデンサ素子10の性能がばらつくことがない。したがって、複数の固体電解コンデンサ100を、分散液32を用いて連続的に製造した場合であっても、安定的に高性能を維持することができる。
<実施例1>
実施例1において、図1に示す巻回型の固体電解コンデンサ100を作製した。以下に、図1を用いて、実施例1における固体電解コンデンサの製造方法を具体的に説明する。
(巻回体を作製する工程)
まず、アジピン酸アンモニウム溶液にアルミニウム箔を浸漬して電圧を印加し、アルミニウム箔の表面に誘電体被膜を形成した。次に、この誘電体被膜が形成されたアルミニウム箔を裁断して、陽極体21を作製した。次に、陽極体21にリードタブ15Aを接続し、アルミニウム箔からなる陰極体22にリードタブ15Bを接続し、これらを合成セルロース繊維からなるセパレータ23介して巻回して、最外周を巻き止めテープ24で止めた。そして、リードタブ15A,15Bにリード線14A,14Bを接続して、巻回体20を作製した。なお、リードタブ15A,15Bおよびリード線14A,14Bには銅被覆鋼線を用いた。次に、アジピン酸アンモニウム溶液に陽極体21の切断面である切り口を浸漬して電圧を印加することにより、陽極体21の切断面に誘電体被膜を形成した。
(巻回体を分散液に浸漬する工程)
(1)分散液の調製
3,4−エチレンジオキシチオフェンと、ドーパントとしてのポリスチレンスルホン酸(分子量;約150000)をイオン交換水に溶かした溶液とを20℃で混合した。得られた混合溶液を20℃に保ち、攪拌しながら、イオン交換水に溶かした過硫酸アンモニウムおよび硫酸第二鉄の酸化触媒溶液を添加し、3時間攪拌して反応させた。次に、得られた反応液を透析して、未反応モノマーおよび酸化触媒を除去して約1.5質量%の青色のポリスチレンスルホン酸ドープポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)を含む溶液を得た。そして、この溶液にイミダゾールを均一に分散させて分散液32を調製した。
(2)浸漬処理(放置時間;0時間)
図6は、実施例1において、分散液に巻回体を含浸した状態を示す概略図であり、巻回体を浸漬した状態を上面からみた状態を示している。
図6に示すように、まず、調製した分散液32を、直ちに、テフロン(登録商標)樹脂加工部材からなる処理槽41に収容した。すなわち、このときの分散液32の放置時間は0時間であった。処理槽41の収容領域の面積(縦×横)は、0.07m×0.21mであった。また、予め、テフロン(登録商標)樹脂加工部材に分散液32を滴下して接触角度(θ)を測定したところ、θ=95度であった。なお、接触角度(θ)は、自動接触角計DM−301(協和界面化学株式会社製)を用いて測定した。
次に、キャリアバー40A〜40Eのそれぞれに、巻回体20のリード線14Aの端部を溶接し、各キャリアバー40A〜40Eに、20個ずつの巻回体20を保持させた。このキャリアバー40A〜40Eを、図6に示すように、平行に整列させた状態で処理槽41上に載置して、巻回体20を分散液32に60秒浸漬した。
(3)浸漬処理(放置時間;6時間、12時間)
また、上記調整方法で調製した分散液32を、処理槽41内に収容して6時間放置してから、同様の浸漬処理を行った。さらに、上記調整方法で調製した分散液32を処理槽41内に収容して12時間放置してから、同様の浸漬処理を行った。
(巻回体を乾燥する工程)
次に、上記(2)および(3)の方法で浸漬処理された各巻回体20を分散液32から引上げ、該巻回体20を125℃の乾燥炉に入れ、30分保持することにより(乾燥処理)、水を蒸発させた。さらに、浸漬処理および乾燥処理を3回繰り返して、導電性高分子層を形成させた。以上の工程により、コンデンサ素子10が作製された。
(コンデンサ素子をケースに収容する工程)
次に、コンデンサ素子10を、アルミニウムからなる有底ケース11に収納し、コンデンサ素子10の上面に封止部材12を配置して、有底ケース11内に封止した。そして、有底ケース11の開口端近傍を横絞り・カール加工し、加工されたカール部分に座板13を配置して、図1に示すような、巻回型の固体電解コンデンサを作製した。
<実施例2>
フッ素樹脂加工部材からなる処理槽41を用いた以外は、実施例1と同様に、各放置時間の分散液32を用いて固体電解コンデンサを作製した。また、フッ素樹脂加工部材に分散液32を滴下して接触角度(θ)を測定したところ、θ=72度であった。
<実施例3>
アルミニウム部材からなる処理槽41の内壁41aに、フロロサーフ(フロロテクノロジー社製)を用いてフッ素コーティングを施した処理槽41を用いた以外は、実施例1と同様に、各放置時間の分散液32を用いて固体電解コンデンサを作製した。また、フッ素コーティングしたアルミニウム部材に分散液32を滴下して接触角度(θ)を測定したところ、θ=64度であった。
<比較例1>
ステンレス金属部材からなる処理槽41を用いた以外は、実施例1と同様に、各放置時間の分散液32を用いて固体電解コンデンサを作製した。また、ステンレス金属部材に分散液32を滴下して接触角度(θ)を測定したところ、θ=55度であった。
<比較例2>
アルミ金属部材からなる処理槽41を用いた以外は、実施例1と同様に、各放置時間の分散液32を用いて固体電解コンデンサを作製した。また、アルミ金属部材に分散液32を滴下して接触角度(θ)を測定したところ、θ=20度であった。
<性能評価>
実施例1〜3および比較例1、2の固体電解コンデンサについて、完成寸法(アルミニウム製ケースに収納した状態での電解コンデンサの外形寸法)がφ10.0mm×H8.0mmであった。また、各固体電解コンデンサの定格電圧は35Vであり、公称容量は18μFであった。
(静電容量)
実施例1〜3および比較例1、2の固体電解コンデンサのうち、図6のキャリアバー40Aに保持されていた20個の固体電解コンデンサと、キャリアバー40Bの保持されていた20個の固体電解コンデンサの静電容量を測定した。具体的には、4端子測定用のLCRメータを用いて、それぞれの固体電解コンデンサの周波数120Hzにおける静電容量(μF)を測定した。キャリアバー40Aに保持されていた固体電解コンデンサをA群として、静電容量の平均値を算出し、キャリアバー40Bに保持されていた固体電解コンデンサB群として、静電容量の平均値を算出した。結果を表1に示す。
(ESR値)
静電容量と同様に、実施例1〜3および比較例1、2の固体電解コンデンサのうち、図6のキャリアバー40Aに保持されていた20個の固体電解コンデンサと、キャリアバー40Bの保持されていた20個の固体電解コンデンサのESR値を測定した。具体的には、4端子測定用のLCRメータを用いて、それぞれの固体電解コンデンサの周波数100kHzにおけるESR(mΩ)を測定した。キャリアバー40Aに保持されていた固体電解コンデンサをA群として、ESRの平均値を算出し、キャリアバー40Bに保持されていた固体電解コンデンサB群として、ESRの平均値を算出した。結果を表1に示す。
Figure 0005535831
表1に示すように、実施例1〜3において、6時間放置した分散液または12時間放置した分散液を用いて作製された固体電解コンデンサと、放置されなかった分散液を用いて作製された固体電解コンデンサとで、特性に大きな差はなかった。すなわち、長く放置した分散液を用いても、同様の性能の固体電解コンデンサを作製することができることがわかった。これに対し、比較例1〜2において、6時間放置した分散液または12時間放置した分散液を用いて作製された固体電解コンデンサと、放置されなかった分散液を用いて作製された固体電解コンデンサとで、特性に大きな差があった。すなわち、放置時間が長くなるほど、製造された固体電解コンデンサの特性が低下することがわかった。
また、実施例1〜3において、A群の固体電解コンデンサの放置時間に対する特性の変化はほとんど見られなかった。また、同様に、B群の固体電解コンデンサの放置時間に対する特性の変化も、ほとんど見られなかった。これに対し、比較例1、2において、A群、B群共に、放置時間に対する特性の大きな変化が見られた。特に、B群の固体電解コンデンサの特性の変化は著しく、分散液の放置時間が長くなるに連れて、特性が大きく低下する結果となった。これらの結果から、以下のことが考えられた。
図7は、処理槽の概略的な断面図であり、図8は、図7の領域Aの概略的な拡大図である。図9は、領域Aにおける分散液の変化を説明するための図であり、図10は、処理槽内における分散液の変化を説明するための図である。
比較例1,2において、接触角度(θ)が小さいために、分散液42と処理槽41の内壁41aとが接触する位置において、図8に示すような界面状態、すなわち、分散液42と大気と内壁41aとが近接する3相界面が発生していると考えられる。そして、図9および図10に示すように、3相界面の領域に存在する分散液42aが物理的に変化して劣化し、その領域の分散液の劣化が起因となって分散液の劣化が進行し、結果的に槽全体での分散液の劣化につながるものと考えられる。特に、6時間または12時間放置された分散液42のうち、分散液42aが存在する位置に浸漬されたB群の特性が顕著に低下したものと考えられる。
一方、実施例1〜3において、接触角度(θ)が大きいために、分散液42と処理槽41の内壁41aが接触する位置において、図9に示す分散液42aの領域、すなわち3相界面の領域が小さくなることにより、B群の特性の低下が抑制されたものと考えられる。特に、接触角度(θ)が大きい場合には、図11に示すように、3相界面の領域が存在しない状態になり、浸漬位置によるばらつきをより効果的に抑制することができると考えられる。
次に、実施例1〜3、および比較例1、2のそれぞれのA群およびB群について、0時間放置した分散液を用いた場合の固体電解コンデンサの静電容量と、12時間放置した分散液を用いた場合の固体電解コンデンサの静電容量との差を算出し、接触角との関係をプロットした。結果を図12に示す。
図12は、静電容量変化量と接触角との関係を示すグラフであり、横軸は接触角を、縦軸は、0時間放置した分散液を用いた場合の固体電解コンデンサの静電容量と、12時間放置した分散液を用いた場合の固体電解コンデンサの静電容量との差を示している。また、黒三角のプロットはA群の固体電解コンデンサの結果を示し、白丸のプロットはB群の固体電解コンデンサの結果を示している。
図12に示すように、A群およびB群ともに、接触角が60度以上であれば静電容量の変化量が十分小さいことから、接触角を60度以上とすることで、安定的に高性能の固体電解コンデンサを製造できることが分かった。また、接触角が64度以上であれば、静電容量の変化量はほとんどなく、より安定的に高性能の固体電解コンデンサを製造することができることがわかった。なお、本実施例1〜3および比較例1、2において、分散液32の溶媒が水であったが、他の溶媒、例えば、アルコールを用いた場合には、さらに、3相界面の影響は大きいものと考えられ、接触角を調整することはさらに大きな効果をもたらすものと考えられる。
今回開示された実施形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、分散液を用いて、固体電解コンデンサを大量生産する製造方法に好適に利用することができる。
10 コンデンサ素子、11 有底ケース、12 封止部材、13 座板、14A,14B リード線、15A,15B リードタブ、20 巻回体、21 陽極体、22 陰極体、23 セパレータ、24 巻き止めテープ、30,40A〜40E キャリアバー、31,41 処理槽、31a,41a 内壁、32 分散液。

Claims (6)

  1. 陽極体と、該陽極体上に形成された誘電体被膜と、該誘電体被膜上に形成された導電性高分子層と、を備える固体電解コンデンサの製造方法であって、
    前記誘電体被膜が形成された前記陽極体を、導電性高分子を含有する分散液に浸漬する工程を有し、
    前記分散液は処理槽内に収容されており、前記処理槽の内壁と前記分散液との接触角度が60度以上である、固体電解コンデンサの製造方法。
  2. 前記接触角度が64度以上である、請求項1に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  3. 前記処理槽の内壁の表面が、フッ素樹脂、シラン樹脂またはシリコーン樹脂である、請求項1または2に固体電解コンデンサの製造方法。
  4. 前記分散液は、水およびアルコールの少なくともいずれか1つを溶媒とする、請求項1から3のいずれかに記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  5. 複数の前記陽極体を前記分散液に一度に浸漬する、請求項1から4のいずれか1項に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  6. 前記処理槽の前記分散液を収容する領域の面積が2.5m2以下である、請求項1から5のいずれか1項に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
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