JP5535598B2 - X線ct装置 - Google Patents

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Description

本発明は、X線CT(Computed Tomography)装置に関し、詳しくは、ヘリカルシャトルスキャン(helical
shuttle scan)を行うX線CT装置に関する。
従来、ヘリカルシャトルスキャンによるダイナミックCT(dynamic CT)検査が知られている。ヘリカルシャトルスキャンとは、X線管およびX線検出器を、被検体の周りに回転させながら、被検体の体軸方向における所定範囲の一端と他端との間を行き来するよう折り返し相対直線移動させて投影データを収集するスキャン方式である(例えば特許文献1参照)。このヘリカルシャトルスキャンによれば、X線CT装置のX線検出器のカバレッジを越える広い範囲の時系列画像を取得することができる。また、ダイナミックCT検査とは、被検体に造影剤を注入し、造影剤注入開始からの各時相における関心部位の造影画像を取得して観察する検査である。すなわち、ヘリカルシャトルスキャンによるダイナミックCT検査とは、被検体に造影剤を注入してヘリカルシャトルスキャンを行うことにより、X線検出器のカバレッジ(coverage)より広い範囲に渡る関心部位の造影画像を各時相で取得して観察する検査である。なお、ヘリカルシャトルスキャンによるダイナミックCT検査を行う際には、通常のスキャンと同様に、診断の目的や撮影部位に応じて、スキャン時に被検体に照射するX線量を設定する。
特開2009−089760号公報
ところで、ダイナミックCT検査では、例えば、動脈相や門脈相の画像にて病変部を検出し、平衡相の画像にて造影剤の全体的な染まり具合を観察し、それ以外の時相の画像では血流を観察するといった検査が行われる。また、一般的に、病変部の検出などには高画質な画像が要求されるが、血流を観察するだけであれば、高画質な画像は不要である。
しかしながら、従来のX線CT装置は、ヘリカルシャトルスキャンにおけるX線量を一律に設定して制御しており、このX線量は、高画質の画像が得られるようなX線量に設定される。そのため、例えばダイナミックCT検査において、スキャンする時相によっては必要以上のX線量が設定されており、被検体に無駄な被曝を与えることになる。
本発明は、上記事情に鑑み、ヘリカルシャトルスキャンにおける被検体への無駄被曝を低減できるX線CT装置を提供することを目的とする。
第1の観点では、本発明は、X線管と、X線検出器と、前記X線管および前記X線検出器を被検体の周りに回転させる回転手段と、前記X線管および前記X線検出器を、前記被検体の体軸方向における所定範囲の一端と他端との間で、前記被検体に対して相対直線移動させる直線移動手段と、前記一端から前記他端までの相対直線移動と前記回転とを実行しながら投影データを収集する第1のパス(pass)のヘリカルスキャンと、前記他端から前記一端までの相対直線移動と前記回転とを実行しながら投影データを収集する第2のパスのヘリカルスキャンとを所定回数交互に繰り返すデータ収集手段とを備えているX線CT装置であって、各パスでのヘリカルスキャン時に、X線量の大きさを、該パスに対して設定された大きさとなるよう制御する制御手段と、所定のパスのヘリカルスキャンにより得られた投影データに基づいて、該パスに対して設定されたノイズ(noise)低減度でノイズ低減処理を行って画像を生成する画像生成手段とをさらに備えているX線CT装置を提供する。
第2の観点では、本発明は、各パスと該パスに対して設定されているX線量の大きさとの関係を表す第1のグラフ(graph)を含む画面を表示するとともに、該画面上で前記第1のグラフを変更する操作を受け付けるグラフィカルユーザインタフェース(graphical user interface)と、前記第1のグラフの変更に基づいて、各パスに対するX線量の大きさを設定し直す第1の設定手段とをさらに備えている上記第1の観点のX線CT装置を提供する。
第3の観点では、本発明は、前記グラフィカルユーザインタフェースが、各パスと該パスに対して設定されているノイズ低減度との関係を表す第2のグラフを前記画面に表示するとともに、該画面上で前記第2のグラフを変更する操作を受け付け、前記第2のグラフの変更に基づいて、各パスに対するノイズ低減度を設定し直す第2の設定手段をさらに備えている上記第2の観点のX線CT装置を提供する。
第4の観点では、本発明は、前記第1の設定手段が、前記第2のグラフの変更に基づいて、各パスに対するX線量の大きさを設定し直す上記第3の観点のX線CT装置を提供する。
第5の観点では、本発明は、設定された造影剤の注入条件に基づいて、造影剤の時間濃度曲線を予測する時間濃度曲線予測手段をさらに備えており、前記グラフィカルユーザインタフェースが、前記予測された時間濃度曲線を前記画面に表示する上記第1の観点から第4の観点のいずれか一つの観点のX線CT装置を提供する。
第6の観点では、本発明は、前記データ収集手段が、造影剤のテストインジェクション(test injection)によるスキャンを行い、前記テストインジェクションによるスキャンにより得られた投影データに基づいて造影剤の時間濃度曲線を生成する時間濃度曲線生成手段をさらに備えており、前記グラフィカルユーザインタフェースが、前記生成された時間濃度曲線を前記画面に表示する上記第1の観点から第4の観点のいずれか一つの観点のX線CT装置を提供する。
第7の観点では、本発明は、入力された、造影剤注入開始からの関心時刻に基づいて、各パスに対するX線量の大きさを設定する第3の設定手段をさらに備えている上記第1の観点から第6の観点のいずれか一つの観点のX線CT装置を提供する。
第8の観点では、本発明は、前記ノイズ低減処理が、画像フィルタ(filter)処理であり、前記ノイズ低減度が、画像フィルタ強度である上記第1の観点から第7の観点のいずれか一つの観点のX線CT装置を提供する。
第9の観点では、本発明は、前記ノイズ低減処理が、第1の再構成法で再構成された第1のノイズレベル(noise level)の画像と、第2の再構成法で再構成された前記第1のノイズレベルより小さい第2のノイズレベルの画像とを重み付け加算する処理であり、前記ノイズ低減度が、前記第2のノイズレベルの画像に対する重みである上記第1の観点から第7の観点のいずれか一つの観点のX線CT装置を提供する。
第10の観点では、本発明は、パスに対して設定されるX線量の大きさが、ヘリカルスキャン中に一定に保持するX線量である上記第1の観点から第9の観点のいずれか一つの観点のX線CT装置を提供する。
第11の観点では、本発明は、パスに対して設定されるX線量の大きさが、ヘリカルスキャン中のX線量を前記X線管および前記X線検出器の前記相対直線移動における位置に応じて変調させるときの、そのX線量の大きさである上記第1の観点から第9の観点のいずれか一つの観点のX線CT装置を提供する。
第12の観点では、本発明は、X線管と、X線検出器と、前記X線管および前記X線検出器を被検体の周りに回転させる回転手段と、前記X線管および前記X線検出器を、前記被検体の体軸方向における所定範囲の一端と他端との間で、前記被検体に対して相対直線移動させる直線移動手段と、前記一端から前記他端までの相対直線移動と前記回転とを実行しながら投影データを収集する第1のパスのヘリカルスキャンと、前記他端から前記一端までの相対直線移動と前記回転とを実行しながら投影データを収集する第2のパスのヘリカルスキャンとを所定回数交互に繰り返すデータ収集手段と、ヘリカルスキャン時のX線量の大きさをパス単位で変化するよう制御する制御手段とを備えているX線CT装置であって、前記データ収集手段が、前記第1のパスのヘリカルスキャンと前記第2のパスのヘリカルスキャンとの間に、前記一端もしくは前記他端で前記回転は実行するが前記相対直線移動は実行しないで投影データを収集する滞留スキャンを行い、前記滞留スキャンごとに、該滞留スキャンにより得られた投影データに基づいて前記被検体の所定の位置における造影剤の体内濃度を取得する造影剤体内濃度取得手段と、前記造影剤の体内濃度が、所定の濃度閾値以下から該所定の濃度閾値を超える濃度に移行したか、または、所定の濃度閾値以上から該所定の濃度閾値を下回る濃度に移行したかを判定する判定手段とをさらに備えており、前記制御手段が、前記判定手段により条件を満たすと判定されたときに、次のパスから所定パス数分のヘリカルスキャン時のX線量の大きさを、前回のヘリカルスキャン時のX線量の大きさより上げるX線CT装置を提供する。
本発明のX線CT装置によれば、ヘリカルシャトルスキャンにおいて、X線量の大きさとノイズ低減度とをヘリカルスキャンのパス単位で設定するので、高画質な画像が不要なパスに対して、X線量を相対的に下げることができ、さらには、そのパスのヘリカルスキャンにより得られた投影データに基づく画像生成時のノイズ低減処理のノイズ低減度を相対的に上げて、そのパスに対するX線量をさらに下げることができ、ヘリカルシャトルスキャンにおける被検体への無駄被曝を低減することができる。
第一実施形態のX線CT装置を含む造影撮影システムの構成を概略的に示す図である。 ヘリカルシャトルスキャンにおけるX線管およびX線検出器の動きを模式的に示す図である。 第一実施形態のX線CT装置を含む造影撮影システムの構成を機能的に表す機能ブロック(block)図である。 第一実施形態に係る造影撮影システムの動作の流れを示すフローチャート(flowchart)である。 第一実施形態による詳細設定画面の一例である。 自動設定された各パスでの管電流を示すように更新されたグラフ(graph)を含む詳細設定画面の一例を示す図である。 自動設定後に手動設定された各パスでの管電流を示すように更新されたグラフを含む詳細設定画面の一例を示す図である。 設定された画像フィルタ強度を示すように更新されたグラフを含む詳細設定画面の一例を示す図である。 ヘリカルシャトルスキャン処理の流れを示すフローチャートである。 画像生成処理の流れを示すフローチャートである。 第一変形例のX線CT装置を含む造影撮影システム(system)の構成を示す機能ブロック図である。 第一変形例に係る造影撮影システムにおける処理の流れを示すフローチャートである。 第一実施形態をベース(base)にした第二変形例のX線CT装置を含む造影撮影システムの構成を示す機能ブロック図である。 第二変形例に係る造影撮影システムにおける処理の流れを示すフローチャートである。 自動設定された管電流倍率を示すグラフを含む詳細設定画面の一例を示す図である。 第二実施形態のX線CT装置を含む造影撮影システムの構成を機能的に表す機能ブロック図である。 第二実施形態に係る造影撮影システムにおける処理の流れを示すフローチャートである。 第二実施形態による撮影経過確認画面の一例である。 滞留スキャン付きヘリカルシャトルスキャン処理の流れを示すフローチャートである。 滞留スキャン付きヘリカルシャトルスキャン処理が終了した時点における撮影経過確認画面の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
(第一実施形態)
図1は、本実施形態のX線CT装置を含む造影撮影システムの構成を概略的に示す図である。本造影撮影システムは、被検体40のヘリカルシャトルスキャン(以下、HSSと称する)を行うX線CT装置100と、被検体40に造影剤を注入する造影剤注入装置200とにより構成されている。X線CT装置100は、操作コンソール(console)1と、撮影テーブル(table)(直線移動手段)10と、走査ガントリ(回転手段)20とにより構成されている。
操作コンソール1は、操作者からの入力を受け付ける入力装置2と、被検体をスキャンするための各部の制御や各種のデータ処理などを行う中央処理装置3と、走査ガントリ20で取得したデータを収集するデータ収集バッファ(buffer)5と、画像を表示するモニタ(monitor)6と、プログラム(program)やデータ(data)などを記憶する記憶装置7とを具備している。
撮影テーブル10は、被検体40を載せて走査ガントリ20の開口部Bに入れ出しするクレードル(cradle)12を具備している。クレードル12は、撮影テーブル10に内蔵するモータ(motor)で昇降および水平直線移動される。なお、ここでは、被検体40の体軸方向すなわちクレードル12の水平直線移動方向をz方向、鉛直方向をy方向、z方向およびy方向に垂直な水平方向をx方向とする。
走査ガントリ20は、回転部15と、回転部15を回転可能に支持する支持部16とを有する。回転部15には、X線管21と、X線管21を制御するX線コントローラ(controller)22と、X線管21から発生したX線81をコリメート(collimate)して整形するコリメータ(collimator)23と、X線管21から照射され、被検体40を透過したX線81を検出するX線検出器24と、X線検出器24の出力を投影データに変換して収集するデータ収集装置(DAS;Data Acquisition System)25と、X線コントローラ22,コリメータ23,DAS25の制御を行う回転部コントローラ26とが搭載される。X線検出器24は、検出器列が複数配列されたマルチ検出器である。支持部16は、制御信号などを操作コンソール1や撮影テーブル10と通信する制御コントローラ29を具備する。回転部15と支持部16とは、スリップリング(slip ring)30を介して電気的に接続されている。
なお、本実施形態では、X線管21から被検体40に照射するX線量の制御は、管電圧を固定して管電流を制御することにより行う。
ここで、HSSについて説明する。
図2は、HSSにおけるX線管およびX線検出器の動きを模式的に示す図である。X線管21およびX線検出器24は、クレードル12の直線移動により、z方向スキャン範囲の一端の座標Z1と他端の座標Z2との間を、被検体40に対して相対直線移動する。また、X線管21およびX線検出器24は、回転部15の回転により、回転中心ICを中心としてxy平面内で回転する。X線管21およびX線検出器24の一端の座標Z1から他端の座標Z2までの相対直線移動と回転とを実行しながら、X線81を焦点fから照射して投影データを収集するヘリカルスキャンを第1のパスのヘリカルスキャンと呼ぶことにする。また、X線管21およびX線検出器24の他端の座標Z2から一端の座標Z1までの相対直線移動と回転とを実行しながら、X線81を焦点fから照射して投影データを収集するヘリカルスキャンを第2のパスのヘリカルスキャンと呼ぶことにする。HSSは、図2に示すように、第1のパスのヘリカルスキャンと第2のパスのヘリカルスキャンとを、所定回数、交互に繰り返すスキャン方式である。
図3は、第一実施形態のX線CT装置を含む造影撮影システムの構成を機能的に表す機能ブロック図である。この図では、操作コンソールの要部を機能的に表している。
第一実施形態のX線CT装置100における操作コンソール1は、GUI制御部(グラフィカルユーザインタフェース)61、造影HSS条件設定部62、管電流設定部(第1および第3の設定手段)64、画像フィルタ強度設定部(第2の設定手段)65、時間濃度曲線予測部(時間濃度曲線予測手段)66、造影HSS制御部(データ収集手段、制御手段)67、および画像生成部(画像生成手段)68を備えている。
GUI制御部61は、各種設定に必要な種々の情報を表示したり、各種設定に必要な操作者からの操作を受け付けたりするよう、入力装置2やモニタ6を制御する。また、GUI制御部61は、画像生成部68により生成された断層像を表示するよう、モニタ6を制御する。
造影HSS条件設定部62は、操作者からの操作に応じて、HSS条件(スキャン条件)および造影条件(造影剤の注入条件)を含む造影HSS条件を設定する。HSS条件には、X線管電圧、被検体40のz方向におけるスキャン範囲(所定範囲)、スライス(slice)厚若しくはスライス数、ガントリ回転速度、ヘリカルピッチ(helical
pitch)、HSSの総スキャン時間若しくは総パス数、造影剤注入開始からHSS開始までのディレイタイム(delay
time)などのパラメータ(parameter)が含まれる。また、造影条件には、被検体の体重、造影剤濃度(造影剤溶液の単位体積当りに含まれる造影元素の量)、造影剤投与量、造影剤注入速度、造影剤注入時間などのパラメータが含まれる。
管電流設定部64は、操作者からの操作に応じて、ヘリカルスキャン中に一定に保持する管電流をパス単位で設定する。また、管電流設定部64は、操作者による管電流の設定操作を簡便にするため、操作者から関心時刻の入力を受け付け、入力された関心時刻に基づいてパスごとの管電流の自動設定を行う。関心時刻とは、被検体の断層像を観察する上で操作者が関心を持っている時刻であり、造影剤注入開始からの経過時間で規定される。本例では、管電流設定部64は、関心時刻から所定数のパスでの管電流が他のパスでの管電流より大きくなるよう自動設定を行う。操作者は、自動設定された管電流のうち一部のパスについて変更して所望の設定にする。
画像フィルタ強度設定部65は、操作者からの操作に応じて、断層像生成時に用いる画像フィルタ強度をパスごとに設定する。例えば、あるパスにある画像フィルタ強度が設定された場合、そのパスのヘリカルスキャンで得られた投影データに基づいて断層像を生成する際に、そのパスに対応付けて設定された画像フィルタ強度で画像フィルタが用いられる。なお、画像フィルタとしては、例えば平滑化フィルタなどを考えることができる。
なお、管電流設定部64は、操作者による管電流の設定操作を支援するため、画像フィルタ強度が変更されると、その変更前後の画像フィルタ強度に基づいて、設定されている管電流を微調整し、設定のし直しを自動で行う。管電流は、通常、投影データに基づいて生成される断層像のノイズレベルがある所定のレベルとなるように設定される。しかし、所定のノイズレベルの断層像を生成するために必要なスキャン時の管電流は、断層像生成時に用いる画像フィルタ強度に応じて変化する。生成される断層像のノイズレベルを固定した場合、断層像生成時に用いる画像フィルタ強度を大きくすると、スキャン時に必要なX線の線量すなわち管電流は小さくなり、逆に画像フィルタ強度を小さくすると、スキャン時に必要なX線の線量すなわち管電流は大きくなる。管電流設定部64は、あるパスでの画像フィルタ強度が大きくなる方に変更されると、そのパスのヘリカルスキャンで得られた投影データに基づいて生成される断層像におけるノイズレベルが変化しないよう、そのパスに対応付けて設定されている管電流を小さくなる方に変更する。逆に、あるパスでの画像フィルタ強度が小さくなる方に変更されると、そのパスに対応付けて設定されている管電流を大きくなる方に変更する。
時間濃度曲線予測部66は、造影HSS条件設定部62により設定された造影条件に基づいて、被検体の所定の位置における造影剤の時間濃度曲線を予測する。時間濃度曲線とは、被検体の所定の位置、例えば大動脈や門脈等における造影剤の濃度(被検体の単位体積当りに含まれる造影剤の量)の時間変化を表す曲線である。この時間濃度曲線により、造影剤注入開始からの経過時間に対する造影剤の染まり具合を把握することができる。時間濃度曲線の予測方法は、造影条件のパラメータから所定の演算処理により予測曲線を求める方法でもよいし、予め複数パターンの曲線を記憶しておき、その中から造影条件のパラメータに応じた最適な曲線を選択する方法でもよい。
なお、上述した管電流および画像フィルタ強度のパス単位での設定は、本例では、GUI制御部61が表示する詳細設定画面上で行う。詳細設定画面には、造影HSS条件設定部62により設定されたHSS条件に基づいて定まる、ヘリカルスキャンの各パスと時間との関係、時間濃度曲線予測部66により予測された時間濃度曲線などが含まれる。操作者は、この詳細設定画面上で、管電流および画像フィルタ強度をパス単位で設定する操作を行う。
造影HSS制御部67は、被検体40のスカウトスキャンや造影HSS条件によるHSSを行うために、撮影テーブル10、走査ガントリ20、および造影剤注入装置200を制御する。また、造影HSS制御部67は、HSSの実行中、管電流をパス単位で制御する。
画像生成部68は、スカウトスキャンにより得られたスカウトデータに基づいて、被検体40のスカウト像を生成する。また、画像生成部68は、HSSにより得られた投影データに基づいて、被検体40の所定のスライスに対応する断層像を、3次元画像再構成処理などにより再構成して生成する。なお、画像生成部68は、あるパスのヘリカルスキャンにより得られた投影データに基づいて断層像を生成する際に、そのパスと対応付けて設定されている画像フィルタ強度で画像フィルタを用いて断層像を生成する。
これより、第一実施形態に係る造影撮影システムの動作について説明する。
図4は、第一実施形態に係る造影撮影システムの動作の流れを示すフローチャートである。
ステップS1では、スカウトスキャン処理を行う。すなわち、スカウトスキャン開始要求が入力されると、造影HSS制御部67が、撮影テーブル10および走査ガントリ20を制御してスカウトスキャンを行う。走査ガントリ20は、スカウトスキャンにより収集されたスカウトデータを画像生成部68に送信する。
ステップS2では、造影HSS条件設定処理を行う。すなわち、画像生成部68が、ステップS1にて得られたスカウトデータに基づいて被検体40のスカウト像を生成する。GUI制御部61は、そのスカウト像を含む造影HSS条件設定画面をモニタ6に表示する。操作者は、その造影HSS条件設定画面上でスカウト像を参照しながら、造影HSS条件として設定したい各種のパラメータを入力する。例えば、X線管電圧TV、z方向スキャン範囲の一端の座標Z1と他端の座標Z2、スライス厚SW若しくはスライス数SN、ガントリ回転速度RT、ヘリカルピッチHP、HSSの総スキャン時間ST若しくは総パス数PN、被検体の体重PW、造影剤濃度CD、造影剤投与量CA、造影剤注入速度IR、造影剤注入時間IT、造影剤注入開始からHSS開始までのディレイタイムDTなどのパラメータを入力する。造影HSS条件設定部62は、入力された各種のパラメータを造影HSS条件として設定する。
ステップS3では、時間濃度曲線予測処理を行う。すなわち、時間濃度曲線予測部66が、ステップS2にて設定された造影条件に基づいて時間濃度曲線を予測する。本例では、被検体40の大動脈における時間濃度曲線TDCaortaを予測する。
ステップS4では、詳細設定画面表示処理を行う。すなわち、GUI制御部61が、さらに詳細な設定の操作を受け付けるための詳細設定画面(画面)を表示する。
図5は、第一実施形態による詳細設定画面の一例である。この詳細設定画面SC1には、造影剤注入開始からの経過時間tを横軸に取った複数のグラフが含まれている。第1のグラフG1は、設定されたHSS条件により定まる、パス番号Pと時間tとの関係を示すグラフである。第2のグラフG2は、設定されたHSS条件により定まる、X線管21およびX線検出器24の相対直線移動における位置の座標と時間tとの関係、すなわち走査ガントリ20の被検体40に対するz方向の座標Zと時間tとの関係を示すグラフである。第3のグラフG3は、パス単位で設定されている管電流Aを示すグラフ(本発明における第1のグラフの一例)である。第4のグラフG4は、パス単位で設定されている画像フィルタ強度Fを示すグラフ(本発明における第2のグラフの一例)である。第5のグラフG5は、予測された時間濃度曲線TDCAortaを示すグラフである。また、この詳細設定画面SC1には、関心時刻入力欄L1と管電流自動設定実行ボタンL2も含まれている。なお、本例では、管電流Aおよび画像フィルタ強度Fは、始め、すべてのパスについて0が設定されている。
ステップS5では、管電流自動設定処理を行う。すなわち、操作者が、第5のグラフG5で示された時間濃度曲線TDCaortaを参照して、関心時刻入力欄L1に関心時刻を入力し、管電流自動設定実行ボタン(button)L2を押す。すると、管電流設定部64が、入力された関心時刻から所定数のパスでの管電流Aを相対的に大きい第1の管電流A1にし、その他のパスでの管電流Aを相対的に小さい第2の管電流A2にする自動設定を行う。GUI制御部61は、自動設定された各パスでの管電流Aを示すよう第3のグラフG3を更新する。
図6は、自動設定された各パスでの管電流を示すように更新されたグラフを含む詳細設定画面の一例を示す図である。図6の例では、関心時刻として、早期動脈相の直前に相当するt=20〔sec〕の時刻t1と、平衡相の直前に相当するt=100〔sec〕の時刻t2が入力されている。そして、時刻t1から時刻t3までの8パス分と、時刻t2から時刻t4までの8パス分の管電流Aを第1の管電流A1とし、それ以外のパスの管電流Aを第2の管電流A2とする自動設定が行われている。
なお、この管電流自動設定処理は必ずしも行う必要はない。また、第1の管電流A1および第2の管電流A2は、操作者が自由に設定可能であるが、例えば、第1の管電流A1として100〔mA〕程度、第2の管電流A2として10〔mA〕程度を考えることができる。
ステップS6では、管電流手動設定処理を行う。すなわち、操作者が、詳細設定画面SC1上で、管電流Aをパス単位で設定するための操作を行う。例えば、第3のグラフG3における管電流Aを表す直線を、ポインタ(pointer)を用いて移動したり変形したりする操作を行う。管電流設定部64は、そのグラフの変更操作に応じて管電流Aをパス単位で設定し直す。
図7は、自動設定後に手動設定された各パスでの管電流を示すように更新されたグラフを含む詳細設定画面の一例を示す図である。図7の例では、時刻t1から時刻t5までの2パス分と、時刻t6から時刻t3までの2パス分の管電流Aを、第1の管電流A1から第1の管電流A1と第2の管電流A2との略中間である第3管電流A3に下げる変更が行われている。また、時刻t7から時刻t4までの3パス分の管電流Aを、第1の管電流A1から0に下げる変更が行われている。
ステップS7では、画像フィルタ強度設定処理を行う。すなわち、操作者が、詳細設定画面SC1上で、画像フィルタ強度Fをパス単位で設定するための操作を行う。例えば、第4のグラフG4における画像フィルタ強度Fを表す直線を、ポインタを用いて移動したり変形したりする操作を行う。画像フィルタ強度設定部65は、そのグラフの変更操作に応じて画像フィルタ強度Fをパス単位で設定し直す。また、管電流設定部64は、その変更前後の画像フィルタ強度Fに基づいて、管電流Aを設定し直す。つまり管電流Aの変更を自動で行う。
図8は、設定された画像フィルタ強度を示すように更新されたグラフを含む詳細設定画面の一例を示す図である。図8の例では、時刻t3から時刻t2までの12パス分と、時刻t7から時刻t8までの5パス分の画像フィルタ強度Fを、0から第1のレベルF1まで上げる変更が行われている。そして、この画像フィルタ強度Fの変更に応じて、そのパスの設定管電流Aを第2の管電流A2からより小さい第4管電流A4まで下げる自動変更が行われている。
ステップS8では、造影剤注入処理を行う。すなわち、造影HSS開始要求が入力されると、造影HSS制御部67が、造影剤注入装置200を制御して造影剤の注入を開始する。
ステップS9では、HSS処理を行う。すなわち、造影HSS制御部67が撮影テーブル10および走査ガントリ20を制御してHSSを行う。
図9は、HSS処理の流れを示すフローチャートである。
ステップH1では、相対直線移動開始位置としてZ1、相対直線移動終了位置としてZ2を設定する。
ステップH2では、撮影テーブル10のクレードル12を直線移動させて、走査ガントリ20のz方向位置を相対直線移動開始位置へ相対移動させる。
ステップH3では、走査ガントリ20の回転部15の回転を開始する。
ステップH4では、パス番号Pを初期化し、P=1とする。
ステップH5では、造影剤注入開始からディレイタイムDTが経過したか否かを判定する。経過していなければステップH5に戻り、経過していればステップH6に進む。
ステップH6では、スキャン中の設定管電流SAを、パス番号Pに対応付けて設定された管電流A(P)とする。
ステップH7では、クレードル12の直線移動による走査ガントリ20の相対直線移動と回転部15の回転とを実行しながら、設定管電流SAでX線81を被検体40に照射し、パス番号PのヘリカルスキャンHSを実行する。
ステップH8では、現時点のパス番号Pが最後のパス番号であるか否かを判定する。最後のパス番号でなければステップH9に進み、最後のパス番号であれば処理を終了する。
ステップH9では、相対直線移動方向を反転させる。
ステップH10では、パス番号Pを1だけインクリメント(increment)し、ステップH6に戻る。
HSS処理が終了したら、ステップS10に進む。
ステップS10では、画像生成処理を行う。すなわち、画像生成部68が、造影HSSにより得られた投影データに基づいて、被検体40の断層像を生成する。
図10は、画像生成処理の流れを示すフローチャートである。
ステップR1では、パス番号Pを初期化し、P=1とする。
ステップR2では、画像生成時に用いる画像フィルタ強度を、パス番号Pに対応付けて設定された画像フィルタ強度とする。
ステップR3では、スライス番号SLを初期化し、SL=1とする。
ステップR4では、パス番号P,スライス番号SLに対応する投影データを読み出す。
ステップR5では、読み出された投影データに基づいて3次元画像再構成処理を行い、断層像を再構成する。
ステップR6では、再構成された断層像に対して画像フィルタを設定された画像フィルタ強度で用いてフィルタ処理済の断層像を得る。
ステップR7では、現時点のスライス番号SLが最後のスライス番号であるか否かを判定する。最後のスライス番号でなければステップR8に進み、最後のスライス番号であればステップR9に進む。
ステップR8では、スライス番号SLを1だけインクリメントし、ステップR4に戻る。
ステップR9では、現時点のパス番号Pが最後のパス番号であるか否かを判定する。最後のパス番号でなければステップR10に進み、最後のパス番号であれば処理を終了する。
ステップR10では、パス番号Pを1だけインクリメントし、ステップR2に戻る。
画像生成処理が終了したら後、ステップS11に進む。
ステップS11では、画像表示処理を行う。すなわち、GUI制御部61が、ステップS10にて生成された断層像をモニタ6に表示する。
このような第一実施形態によれば、ヘリカルシャトルスキャンにおいて、X線量の大きさと画像フィルタ強度とをヘリカルスキャンのパス単位で設定するので、高画質な画像が不要なパスに対して、X線量を相対的に下げることができ、さらには、そのパスのヘリカルスキャンにより得られた投影データに基づく画像生成時の画像フィルタ処理の画像フィルタ強度を相対的に上げて、そのパスに対するX線量をさらに下げることができ、ヘリカルシャトルスキャンにおける被検体への無駄被曝を低減することができる。
なお、この第一実施形態では、ノイズ低減処理を画像フィルタ処理とし、ノイズ低減度を画像フィルタ強度として説明しているが、例えば、ノイズ低減処理を、第1の再構成法で再構成された第1のノイズレベルの画像と、第2の再構成法で再構成された前記第1のノイズレベルより小さい第2のノイズレベルの画像とを重み付け加算する処理とし、ノイズ低減度を、第2のノイズレベルの画像に対する重みとしてもよい。この場合、第1の再構成法としては、フィルタ逆投影法、第2の再構成法としては、イテラティブ(iterative)再構成法などを考えることができる。
(第一変形例)
第一変形例では、時間濃度曲線を予測するのではなく実測する。
図11は、第一変形例のX線CT装置を含む造影撮影システムの構成を示す機能ブロック図である。
第一変形例のX線CT装置101における操作コンソール1aは、第一実施形態による操作コンソール1をベースに、時間濃度曲線予測部66に代えて、時間濃度曲線生成部70を備えている。
本変形例における造影HSS制御部67は、造影HSSを行う前に、造影剤のテストインジェクションをしてアキシャルスキャン(axial scan)を繰り返す、テストインジェクション・スキャンを行う。
時間濃度曲線生成部70は、予め行うテストインジェクション・スキャンにより得られる投影データに基づいて、被検体40の所定の位置における造影剤の時間濃度曲線を生成する。
また、本変形例におけるGUI制御部61は、詳細設定画面を表示する際に、時間濃度曲線生成部70により生成された時間濃度曲線を表示する。
図12は、第一変形例に係る造影撮影システムにおける処理の流れを示すフローチャートである。
ステップA1では、ステップS1と同様に、スカウトスキャン処理を行う。
ステップA2では、テストインジェクション・スキャン処理を行う。すなわち、造影HSS制御部67が、撮影テーブル、走査ガントリ20、および造影剤注入装置200を制御して、造影剤のテストインジェクションを行い、被検体40の同一スライスを所定時間、繰返しスキャンする。走査ガントリ20は、テストインジェクション・スキャンにより収集された投影データを画像生成部68に送信する。
ステップA3では、時間濃度曲線生成処理を行う。すなわち、画像生成部68が、ステップA1にて行われるテストインジェクション・スキャンにより得られた投影データに基づいて、被検体40の所定のスライスに対応する時系列的な複数の断層像を再構成する。時間濃度曲線生成部70は、その時系列の断層像における所定部分の画素値に基づいて、時間濃度曲線を生成する。
ステップA4では、ステップS2と同様に、造影HSS条件設定処理を行う。
ステップA5では、詳細設定画面表示処理を行う。すなわち、GUI制御部61が、ステップA3にて生成された時間濃度曲線を含む詳細設定画面を表示する。
なお、これ以降のステップA6〜A12の各処理は、ステップS5〜S11の各処理と同様であるため、説明を省略する。
このような第一変形例によれば、操作者は、実測した時間濃度曲線を参照しながら管電流をパス単位で設定することができ、観察したい時相におけるパスでの管電流を相対的に大きくし、それ以外の時相におけるパスでの管電流を相対的に小さくするという設定を精度よく確実に行うことができる。これにより、無駄被曝をより確実に低減することが可能となる。
(第二変形例)
第二変形例では、ヘリカルスキャン時の管電流を一定に保持するのではなく、スキャンする位置に応じて変調させ、その変調させる管電流の大きさすなわち倍率をパス単位で設定し制御する。
ここでは、その一例として、第一実施形態をベースにした第二変形例について説明する。
図13は、第一実施形態をベースにした第二変形例のX線CT装置を含む造影撮影システムの構成を示す機能ブロック図である。
第二変形例のX線CT装置102における操作コンソール1bは、第一実施形態による操作コンソール1をベースに、管電流変調曲線特定部71をさらに備えている。
管電流変調曲線特定部71は、被検体40の各スライスの断層像が所望の同じノイズレベルで生成されるよう、被検体40のz方向の各位置におけるX線吸収量が特定される情報に基づいて、管電流変調曲線を特定する。管電流変調曲線は、X線管21およびX線検出器24の相対直線移動における位置、すなわち走査ガントリ20の被検体40に対するz方向の座標Zと、走査ガントリ20が座標Zに位置するときに設定すべき管電流Aとの関係を示す曲線である。本例では、管電流変調曲線特定部71は、スカウトスキャンにより得られたスカウトデータに基づいて、管電流変調曲線を特定する。
また、本変形例における管電流設定部64は、ヘリカルスキャン時に変調させる管電流の倍率(以下、管電流倍率という)をパス単位で設定する。
また、本変形例における造影HSS制御部67は、ヘリカルスキャンを実行する際、管電流変調曲線特定部71により特定された管電流変調曲線に、実行するヘリカルスキャンのパスに対応付けて設定された管電流倍率を掛けた変調曲線に従って、管電流を変調させる。
図14は、第二変形例に係る造影撮影システムにおける処理の流れを示すフローチャートである。
ステップB1では、ステップS1と同様に、スカウトスキャン処理を行う。
ステップB2では、ステップS2と同様に、造影HSS条件設定処理を行う。
ステップB3では、ステップS3と同様に、時間濃度曲線予測処理を行う。
ステップB4では、管電流変調曲線特定処理を行う。すなわち、操作者が所望のノイズレベルを入力する。管電流変調曲線特定部71は、ステップB2にて設定されたz方向スキャン範囲の各スライスの断層像が、その入力されたノイズレベルで生成されるような管電流変調曲線を、ステップB1にて得られたスカウトデータに基づいて特定する。
ステップB5では、詳細設定画面表示処理を行う。すなわち、GUI制御部61が、第3のグラフG3に代えて、パスと管電流倍率との関係を示す第6のグラフG6を含む詳細設定画面を表示する。操作者は、この第6のグラフG6で管電流倍率を表す直線を移動したり変形したりして、パスごとの倍率を設定することができる。
ステップB6では、管電流倍率自動設定処理を行う。すなわち、操作者が関心時刻入力欄L1に関心時刻を入力し、管電流自動設定実行ボタンL2を押す。すると、管電流設定部64が、関心時刻から所定数のパスでの管電流倍率αを相対的に大きい第1の倍率α1に、その他のパスでの管電流倍率αを相対的に小さい第2の倍率α2に自動設定する。GUI制御部61は、自動設定された各パスでの管電流倍率αを示すように第6のグラフG6を更新する。
図15は、自動設定された管電流倍率を示すように更新されたグラフを含む詳細設定画面の一例を示す図である。図15の例では、関心時刻として、動脈相の直前に相当するt=20〔sec〕の時刻t1と、平衡相の直前に相当するt=100〔sec〕の時刻t2が入力されている。そして、時刻t1から時刻t3までの8パス分と、時刻t2から時刻t4までの8パス分については相対的に大きい第1の倍率α1とし、それ以外のパスについては相対的に小さい第2の倍率α2とする自動設定が行われている。なお、第1の倍率α1および第2の倍率α2は、操作者が自由に設定可能であるが、例えば、第1の倍率α1として1、第2の倍率α2として0.1を考えることができる。
ステップB7では、管電流倍率手動設定処理を行う。すなわち、操作者が、詳細設定画面上で、管電流倍率αをパス単位で設定するための操作を行う。例えば、第6のグラフG6における管電流倍率αを表す直線を、ポインタを用いて移動したり変形したりする操作を行う。管電流設定部64は、その操作に応じて各パスでの管電流倍率αを設定する。
ステップB8では、画像フィルタ強度設定処理を行う。すなわち、操作者が、詳細設定画面上で、画像フィルタ強度Fをパス単位で設定するための操作を行う。また、管電流設定部64は、その変更前後の画像フィルタ強度Fに基づいて、設定されている管電流倍率αの変更を自動で行う。
ステップB9では、ステップS8と同様に、造影剤注入処理を行う。
ステップB10では、HSS処理を行う。ここでは、造影HSS制御部67は、ヘリカルスキャンを実行する際、管電流変調曲線特定部71により特定された管電流変調曲線に、実行するヘリカルスキャンのパスに対応付けて設定されている管電流倍率αを掛けた変調曲線に従って、管電流を変調させる。
ステップB11では、ステップS10と同様に、画像生成処理を行う。
ステップB12では、ステップS11と同様に、画像表示処理を行う。
このような第二変形例によれば、管電流Aのパス単位での制御といわゆる自動露出機構とを組み合わせ、無駄被曝をさらに低減することが可能となる。
なお、この第二変形例では、管電流Aは、走査ガントリ20の相対直線移動における位置座標Zに応じて変調させているが、それだけでなく、さらに走査ガントリ20の回転における回転角度θに応じて変調させるようにしてもよい。
(第二実施形態)
第二実施形態では、造影剤の染まり具合を繰り返し確認しながら造影HSSを行い、その染まり具合に応じて管電流を変化させる。
図16は、第二実施形態のX線CT装置を含む造影撮影システムの構成を機能的に表す機能ブロック図である。
第二実施形態のX線CT装置103における操作コンソール1cは、GUI制御部61、造影HSS条件設定部62、管電流設定部64、画像フィルタ強度設定部65、造影HSS制御部67、画像生成部68、造影剤体内濃度取得部(造影剤体内濃度取得手段)72、造影剤体内濃度判定部(造影剤体内濃度判定手段)73、および濃度閾値設定部74を備えている。
本実施形態における造影HSS制御部67は、造影HSSを行う際に、第1のパスのヘリカルスキャンと第2のパスのヘリカルスキャンとの間に、z方向スキャン範囲の一端の座標Z1または他端の座標Z2で走査ガントリ20の回転は実行するが相対直線移動は実行しないで投影データを収集する滞留スキャンを行う。
本実施形態における画像生成部68は、滞留スキャンが実行されるごとに、滞留スキャンにより得られた投影データに基づいて、被検体40の所定のスライスの断層像を再構成する。
造影剤体内濃度取得部72は、滞留スキャンによって得られたその断層像における所定の部分の画素値に基づいて、被検体40の所定の位置、例えば大動脈や門脈における造影剤の体内濃度を取得する。本例では、大動脈における造影剤の体内濃度を取得する。
造影剤体内濃度判定部73は、造影剤体内濃度取得部72にて取得された造影剤の体内濃度が、第1の濃度閾値D1以下からその第1の濃度閾値D1を超える濃度に移行したか否かを判定する。また、造影剤体内濃度判定部73は、その取得された造影剤の体内濃度が、第2の濃度閾値D2以上からその第2の濃度閾値D2を下回る濃度に移行したか否かを判定する。
本実施形態における造影HSS制御部67は、造影剤体内濃度判定部73により、その造影剤の体内濃度が、第1の濃度閾値D1以下からその第1の濃度閾値D1を超える濃度に移行したと判定されたときに、次のパスから所定パス数分のヘリカルスキャン時の管電流を、前回のヘリカルスキャン時の管電流より上げる。つまり、造影剤の染まり具合が強くなり所定レベルを超えてからしばらくの間は、観察に適した動脈相などの時相であることが多いため、管電流を相対的に上げる。また、造影HSS制御部67は、造影剤体内濃度判定部73により、その造影剤の体内濃度が、第2の濃度閾値D2以上からその第2の濃度閾値D2を下回る濃度に移行したと判定されたときに、次のパスから所定パス数分のヘリカルスキャン時の管電流を、前回のヘリカルスキャン時の管電流より上げる。つまり、造影剤の染まり具合が弱まり所定レベルを下回ってからしばらくの間は、観察に適した平衡相などの時相であることが多いため、管電流を相対的に上げる。なお、本例では、造影剤体内濃度判定部73による判定結果に基づいて管電流を相対的に上げる際には、管電流Aを相対的に大きい第1の管電流A1とし、それ以外の通常の状態では、管電流Aを相対的に小さい第2の管電流A2とする。
本実施形態における管電流設定部64は、操作者からの操作に応じて上記第1および第2の管電流A1,A2を設定する。
濃度閾値設定部74は、操作者からの操作に応じて上記第1および第2の濃度閾値D1,D2を設定する。
本実施形態におけるGUI制御部61は、造影剤体内濃度取得部72により取得された造影剤の体内濃度の時間変化と、造影HSS制御部67により制御された管電流の時間変化とを、略リアルタイムで表示する。
図17は、第二実施形態に係る造影撮影システムにおける処理の流れを示すフローチャートである。
ステップC1では、ステップS1と同様に、スカウトスキャン処理を行う。
ステップC2では、ステップS2と同様に、造影HSS条件設定処理を行う。
ステップC3では、撮影経過確認画面表示処理を行う。すなわち、GUI制御部61が、撮影経過確認画面を表示する。
図18は、撮影経過確認画面の一例である。GUI制御部61は、例えば、図18に示すような撮影経過確認画面SC2を表示する。この撮影経過確認画面SC2には、造影剤注入開始からの経過時間tを横軸に取った複数のグラフが含まれている。第1のグラフG1は、パス番号Pと時間tとの関係を示すグラフである。第2のグラフG2は、走査ガントリ20の被検体40に対するz方向の座標Zと時間tとの関係を示すグラフである。第7のグラフG7は、造影剤の染まり具合に応じてパス単位で制御される管電流Aの時間変化を示すグラフである。第8のグラフG8は、滞留スキャンTSごとに取得される造影剤の体内濃度をプロットして、その時間変化を示すグラフである。始め、撮影経過確認画面SC2には、第1および第2のグラフG1,G2と、第7および第8のグラフG7,G8の軸だけが表示されており、造影HSSが開始されると、第7および第8のグラフG7,G8が略リアルタイムで更新される。
ステップC4では、管電流予備設定処理を行う。すなわち、操作者が、撮影経過確認画面SC2上で、第1および第2の管電流A1,A2を設定するための操作を行う。例えば、第7のグラフG7において、第1および第2の管電流A1,A2を表す直線を、ポインタを用いて描画したり既にあるその直線を移動したりする操作を行う。管電流設定部64は、その操作に応じて第1および第2の管電流A1,A2を設定する。
ステップC5では、濃度閾値設定処理を行う。すなわち、操作者が、撮影経過確認画面SC2上で、第1および第2の濃度閾値D1,D2を設定するための操作を行う。例えば、第8のグラフG8において、第1および第2の濃度閾値D1,D2を表す直線を、ポインタを用いて描画したり既にあるその直線を移動したりする操作を行う。濃度閾値設定部74は、その操作に応じて第1および第2の濃度閾値D1,D2を設定する。
ステップC6では、ステップS8と同様に、造影剤注入処理を行う。
ステップC7では、滞留スキャン付きHSS処理を行う。すなわち、造影HSS制御部67が撮影テーブル10および走査ガントリ20を制御して、滞留スキャン付きHSSを行う。
図19は、滞留スキャン付きHSS処理の流れを示すフローチャートである。
ステップT1では、相対直線移動開始位置としてZ1、相対直線移動終了位置としてZ2を設定する。
ステップT2では、撮影テーブル10のクレードル12を直線移動させて、走査ガントリ20のz方向位置を相対直線移動開始位置へ相対移動させる。
ステップT3では、走査ガントリ20の回転部15の回転を開始する。
ステップT4では、パス番号Pを初期化し、P=1とする。また、設定管電流SAを相対的に大きい管電流にするときのそのパス数mを初期化し、m=0とする。
ステップT5では、スキャン中の管電流SAを、相対的に小さい第2の管電流A2とする。
ステップT6では、造影剤注入開始からディレイタイムDTが経過したか否かを判定する。経過していなければステップT6に戻り、経過していればステップT7に進む。
ステップT7では、クレードル12の直線移動による走査ガントリ20の相対直線移動と回転部15の回転とを実行しながら、設定管電流SAでX線81を被検体40に照射し、パス番号PのヘリカルスキャンHSを実行する。
ステップT8では、現時点のパス番号Pが最後のパス番号であるか否かを判定する。最後のパス番号でなければステップT9に進み、最後のパス番号であれば処理を終了する。
ステップT9では、パス番号Pが奇数であるかを判定する。奇数であるときにはステップT10に進み、奇数でないとき、すなわち偶数であるときには、ステップT15に進む。なお、このステップで、パス番号Pが偶数であるかを判定するようにしてもよい。
ステップT10では、クレードル12の直線移動による走査ガントリ20の相対直線移動は実行せず回転部15の回転は実行しながら、設定管電流SAでX線81を被検体40に照射し、パス番号Pの滞留スキャンTSを実行する。
ステップT11では、造影剤の体内濃度を取得する。すなわち、画像生成部68が、滞留スキャンTSにより得られた投影データに基づいて、被検体40の所定のスライスの断層像を再構成する。造影剤濃度取得部72は、滞留スキャンTSによって得られたその断層像における所定の部分の画素値に基づいて、被検体40の所定の大動脈における造影剤の体内濃度を取得する。
ステップT12では、ステップT11にて取得された造影剤の体内濃度が、前回取得された造影剤の体内濃度と比較して、第1の濃度閾値D1以下から第1の濃度閾値D1超へ移行したか、または、第2の濃度閾値D2以上から第2の濃度閾値未満へ移行したかを判定する。ここで、いずれかの条件を満たすときには、ステップT13に進み、いずれの条件も満たさないときには、ステップT15に進む。
ステップT13では、パス数mを所定数Mに設定する。本例では、この所定数Mを6とする。
ステップT14では、設定管電流SAを相対的に大きい第1の管電流A1とする。そして、ステップT19に進む。
ステップT15では、パス数mが0より大きいか、すなわち0でないかを判定する。0でないときにはステップT16に進み、0であるときにはステップT19に進む。
ステップT16では、パス数mを1だけデクリメント(decrement)する。
ステップT17では、パス数mが0であるかを判定する。0であればステップT18に進み、0でなければステップT19に進む。
ステップT18では、設定管電流SAを相対的に小さい第2の管電流A2とする。そして、ステップT19に進む。
ステップT19では、相対直線移動方向を反転させる。
ステップT20では、パス番号Pを1だけインクリメントし、ステップT7に戻る。
なお、GUI制御部61は、この滞留スキャンTS付きHSS処理の実行中、撮影経過確認画面SC2において、各パスで設定された設定管電流Aを示す第7のグラフG7と、各滞留スキャンTSで取得された造影剤の体内濃度を示す第8のグラフG8とを、それぞれ略リアルタイムで更新する。
また、滞留スキャンTSにより再構成される断層像は、基本的に造影剤の体内濃度を取得できればよく、高画質である必要はないので、設定管電流SAとは無関係に常に低い管電流でスキャンするようにしてもよい。本例では、滞留スキャンTS中の管電流Aを、相対的に低い第2の管電流A2とする。
図20は、滞留スキャン付きHSS処理が終了した時点における撮影経過確認画面の一例を示す図である。図20の例では、パス番号P=3のときに取得された造影剤の体内濃度d3とパス番号P=5のときに取得された造影剤の体内濃度d5とを比較すると、造影剤の体内濃度が第1の濃度閾値D1以下から第1の濃度閾値D1超へと移行している。そのため、次のパス番号P=6から6パス分について、設定管電流SAが相対的に高い第1の管電流A1が設定されている。また、パス番号P=19のときに取得された造影剤の体内濃度d19とパス番号P=21のときに取得された造影剤の体内濃度d21とを比較すると、造影剤の体内濃度が第2の濃度閾値D2以上から第2の濃度閾値D2未満へと移行している。そのため、次のパス番号P=22から6パス分について、設定管電流SAは相対的に高い第1の管電流A1が設定されている。ただし、滞留スキャンTS中は相対的に低い第2の管電流A2が設定されている。そして、これら以外の時相における設定管電流SAも、相対的に低い第2の管電流A2が設定されている。
滞留スキャン付きHSS処理が終了したら、ステップC8に進む。
ステップC8では、ステップS10と同様に、画像生成処理を行う。
ステップC9では、ステップS11と同様に、画像表示処理を行う。
このような第二実施形態によれば、テストインジェクションによって時間濃度曲線を得ることなく、実際の造影HSSの中で造影剤の染まり具合を確認して、観察に適した時相におけるパスでの管電流を相対的に大きくし、それ以外の時相におけるパスでの管電流を相対的に小さくすることができる。これにより、造影剤投与量を抑えつつ、無駄被曝をより確実に低減することが可能となる。
なお、この第二実施形態では、管電流Aは、第1の管電流A1と第2の管電流A2の二段階で変化させているが、三段階以上で多段階的に変化させてもよい。
以上、本発明の実施形態およびその変形例について説明したが、本発明は、これらに限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の組合せおよび変形が可能である。
1,1a〜1c 操作コンソール
2 入力装置
3 中央処理装置
5 データ収集バッファ
6 モニタ
7 記憶装置
10 撮影テーブル
12 クレードル
15 回転部
16 支持部
20 走査ガントリ
21 X線管
22 X線管コントローラ
23 コリメータ
24 X線検出器
25 データ収集装置(DAS)
26 回転部コントローラ
29 制御コントローラ
30 スリップリング
40 被検体
61 GUI制御部
62 造影HSS条件設定部
64 管電流設定部
65 画像フィルタ強度設定部
66 時間濃度曲線予測部
67 造影HSS制御部
68 画像生成部
70 時間濃度曲線生成部
71 管電流変調曲線特定部
72 造影剤体内濃度取得部
73 造影剤体内濃度判定部
74 濃度閾値設定部
81 X線
100〜103 X線CT装置

Claims (9)

  1. X線管と、
    X線検出器と、
    前記X線管および前記X線検出器を被検体の周りに回転させる回転手段と、
    前記X線管および前記X線検出器を、前記被検体の体軸方向における所定範囲の一端と他端との間で、前記被検体に対して相対直線移動させる直線移動手段と、

    前記一端から前記他端までの相対直線移動と前記回転とを実行しながら投影データを収集する第1のパスのヘリカルスキャンと、前記他端から前記一端までの相対直線移動と前記回転とを実行しながら投影データを収集する第2のパスのヘリカルスキャンとを所定回数交互に繰り返すデータ収集手段とを備えているX線CT装置であって、

    各パスと該パスに対して設定されているX線量の大きさとの関係を表す第1のグラフ及び各パスと該パスに対して設定されているノイズ低減度との関係を表す第2のグラフを含む画面を表示するとともに、該画面上で前記第1のグラフ及び前記第2のグラフを変更する操作を受け付けるグラフィカルユーザインタフェースと、

    前記第1のグラフの変更に基づいて、各パスに対するX線量の大きさを設定し直す第1の設定手段と、
    前記第2のグラフの変更に基づいて、各パスに対するノイズ低減度を設定し直す第2の設定手段と、
    各パスでのヘリカルスキャン時に、X線量の大きさを、該パスに対して設定された大きさとなるよう制御する制御手段と、

    所定のパスのヘリカルスキャンにより得られた投影データに基づいて、該パスに対して設定されたノイズ低減度でノイズ低減処理を行って画像を生成する画像生成手段と

    をさらに備えているX線CT装置。
  2. 前記第1の設定手段は、前記第2のグラフの変更に基づいて、各パスに対するX線量の大きさを設定し直す請求項に記載のX線CT装置。
  3. 設定された造影剤の注入条件に基づいて、造影剤の時間濃度曲線を予測する時間濃度曲線予測手段をさらに備えており、
    前記グラフィカルユーザインタフェースは、前記予測された時間濃度曲線を前記画面に表示する請求項1または請求項2に記載のX線CT装置。
  4. 前記データ収集手段は、造影剤のテストインジェクションによるスキャンを行い、
    前記テストインジェクションによるスキャンにより得られた投影データに基づいて造影剤の時間濃度曲線を生成する時間濃度曲線生成手段をさらに備えており、

    前記グラフィカルユーザインタフェースは、前記生成された時間濃度曲線を前記画面に表示する請求項1から請求項のいずれか一項に記載のX線CT装置。
  5. 入力された、造影剤注入開始からの関心時刻に基づいて、各パスに対するX線量の大きさを設定する第3の設定手段をさらに備えている請求項1から請求項のいずれか一項に記載のX線CT装置。
  6. 前記ノイズ低減処理は、画像フィルタ処理であり、
    前記ノイズ低減度は、画像フィルタ強度である請求項1から請求項のいずれか一項に記載のX線CT装置。
  7. 前記ノイズ低減処理は、第1のノイズレベルの画像と前記第1のノイズレベルより小さい第2のノイズレベルの画像とを重み付け加算する処理であり、

    前記ノイズ低減度は、前記第2のノイズレベルの画像に対する重みである請求項1から請求項のいずれか一項に記載のX線CT装置。
  8. パスに対して設定されるX線量の大きさは、ヘリカルスキャン中に一定に保持するX線量である請求項1から請求項のいずれか一項に記載のX線CT装置。
  9. パスに対して設定されるX線量の大きさは、ヘリカルスキャン中のX線量を前記X線管および前記X線検出器の前記相対直線移動における位置に応じて変調させるときの、そのX線量の大きさである請求項1から請求項のいずれか一項に記載のX線CT装置。
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