JP2009160467A - X線ct装置 - Google Patents
X線ct装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009160467A JP2009160467A JP2009106837A JP2009106837A JP2009160467A JP 2009160467 A JP2009160467 A JP 2009160467A JP 2009106837 A JP2009106837 A JP 2009106837A JP 2009106837 A JP2009106837 A JP 2009106837A JP 2009160467 A JP2009160467 A JP 2009160467A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ray
- slice
- data
- scan
- detector
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims abstract description 7
- 238000003384 imaging method Methods 0.000 claims description 20
- 230000000977 initiatory effect Effects 0.000 abstract 1
- 230000001678 irradiating effect Effects 0.000 abstract 1
- 239000011295 pitch Substances 0.000 description 48
- 238000000034 method Methods 0.000 description 24
- 238000013480 data collection Methods 0.000 description 18
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 18
- 238000004364 calculation method Methods 0.000 description 5
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 5
- 230000008569 process Effects 0.000 description 5
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 4
- 230000006870 function Effects 0.000 description 3
- 238000003491 array Methods 0.000 description 2
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 230000008901 benefit Effects 0.000 description 1
- 238000013461 design Methods 0.000 description 1
- 238000011161 development Methods 0.000 description 1
- 238000013213 extrapolation Methods 0.000 description 1
- 238000007689 inspection Methods 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 238000005070 sampling Methods 0.000 description 1
- 230000000007 visual effect Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
Abstract
減する。
【解決手段】 寝台に載置された被検体に対してX線を曝射するX線発生手段と、この
X線の曝射により形成されたX線像を複数の検出器列で検出するX線検出手段とを架台に
対向配置し、前記寝台或いは架台を回転軸方向に相対的に移動制御すると共に架台を回転
させながらX線の曝射を行うことにより被検体の所望の部位の撮影を行うX線CT装置に
おいて、
データを収集した際のビュー角度、レイ角度、検出器列のZ座標に基づいて、補間するデ
ータを求める制御手段を有することを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
X線像を複数の検出器列で検出するマルチスライス用のX線CT装置に関する。
して対向配置されX線の曝射により形成されたX線像を検出するX線検出器とを回転させ
ながら寝台を被検体の体軸方向に移動させることにより被検体の断層像を得るヘリカルス
キャンによるX線CT装置が種々提案されている。このようなヘリカルスキャンでは、X
線ビーム発生源と検出器との中心点を回転中心として回転させながら、寝台を被検体の体
軸方向に移動させる。このため、被検体を基準にすると、X線ビーム発生源と検出器とは
螺線軌道を取ることになる。
置と、マルチスライス(コーンビーム)CT装置が開発されている。シングルスライスC
T装置は、ファン状のX線ビームを曝射するX線ビーム発生源と、扇状に複数チャンネル
、例えば1000チャンネルを1列に並べた検出器とを有する。シングルスライスCTで
は、このX線ビーム発生源と検出器を被検体の周囲に回転させ、1回転で例えば1000
データ分を収集し(1回のデータ収集を1ビューと称する)、そのデータを基に360°
補間法或いは対向ビーム補間法による補間処理により画像を再構成する。
、Mチャンネルを円弧状に配列した検出器列をZ軸方向に並べた(Mチャンネル×N列)
2次元検出器とを有する。マルチスライスCT装置では、このX線ビーム発生源と検出器
を被検体の周囲に回転させ、1回転でM×Nデータ分を収集し、そのデータを基に隣接補
間法により画像を再構成する。臨床では、ヘリカルピッチ(1回転当たりの寝台送り量)
は、通常、スライス厚と同じとしている(これを基本ピッチと称する)。
検者の名前(Name)、撮影ポジション(Position)、撮影の日付、管電圧及
び1秒間の管電流(KV/mAs)、スキャン時間(例えば1.0s)、スキャン回数、
再構成関数及びFOVサイズ等が表示され、これらの各パラメータに基づいて再スキャン
を行い同じ断層像を得ることができるのであるが、マルチスライスCT装置では、オーバ
ーサンプリングの考慮が必要なうえ、スライス方向のフィルタ処理のフィルタ幅及び基本
スライス厚の考慮が必要なことから、シングルスライスCT装置と同じ前記各パラメータ
を表示しただけでは同じ画像を再スキャンして得ることができない問題がある。
ライス方向の厚さにより一義的に決まるのであるが、マルチスライスCT装置のスライス
厚は、X線検出器自体のスライス幅と再構成に使用する検出器列の列数で決まり、さらに
ヘリカルスキャンを行う場合には、これらに加えヘリカルピッチ及び再構成に用いるフィ
ルタ幅の各パラメータの組み合わせによって決まる。
の断層像の取り込みを行った際のX線検出器のスライス幅が2mmである場合もあれば1
0mmである場合もある。また、同様に、再構成する人体のスライス部位に照射されるX
線のX線照射量(mAs)は、スキャン時間(sec)と管電流(mA)との積を演算し
て表示するのであるが、スキャンモードによっては、所定の断面をオーバーラップしてス
キャンする場合がある。そして、この場合、実際に表示される断層像に対応するX線照射
量(mAs)は、前記オーバーラップの度合いによって変化するようになっている。
のパラメータを表示しただけでは、同じ画像を再スキャンして得ることができない問題が
あった。
厚、ピッチ、スキャン時間、スキャン回数等の「スキャンパラメータ」、ヘリカル補間方
法、フィルタ幅、フィルタ形状等の「再構成パラメータ」、及び再構成関数、管電圧、管
電流、FOVサイズ等の「その他のパラメータ」の入力が必要なのであるが、これらの各
パラメータを全て手動で入力するのは大変面倒である。マルチスライスCT装置に全ての
パラメータを自動設定させることも可能であるが、医師等が真に所望する断層像が得られ
るようにするには、例えば医師等が所望するパラメータの入力を行えば、他のパラメータ
が自動的に設定されるようなシ
ステムとすることが好ましく、また、このようなX線CT装置の開発が望まれている。
された寝台を、「ヘッド・トゥ・フット」又は「フット・トゥ・ヘッド」の各スキャン方
向に移動させながら断層像の撮影を行うのであるが、補間に用いる補間データや重み付け
データは各スキャン方向毎にそれぞれ異なる。このため、各スキャン方向に対応するため
には、各スキャン方向に対応した2種類のハードウェア及びソフトウェアが必要となり、
コスト的に高くなるうえ、構成的にも複雑となる問題があった。
成に用いることのない収集データに係る余計なX線の曝射を行うこととなり、被検体に対
する余分な被曝量がシングルスライスCT装置に比べて大きくなる問題がある。
せると共にガントリに設けられたX線管及びX線検出器を回転させて寝台の移動速度が安
定したタイミングでX線の曝射を開始し、目的領域にX線が曝射されその撮影が行われる
ように制御される。このとき、再構成を行う部位の外側のデータ収集を「助走期間」と称
する。このような助走期間は、シングルスライスCT装置、被検体の体軸方向に広がりを
有するX線ビームでX線像の撮影を行うコーンビームCT装置やマルチスライスCT装置
が共に必要とするのであるが、シングルスライスCT装置の場合は、図15(a)に示す
ように再構成に用いられない収集データに係るX線の曝射範囲は無いのに対して、コーン
ビームCT装置やマルチスライスCT装置の場合は、同図(b)に示すように複数列の検
出器列に対してX線を曝射することとなるため、前記助走期間における再構成に用いられ
ない収集データに係るX線の曝射範囲が発生してしまう。このようなことから、従来のコ
ーンビームCT装置やマルチスライスCT装置は、ヘリカルスキャンを行うと、被検体に
対する余分な被曝量がシングルスライスCT装置に比べて大きくなる問題があった。
リカルスキャンは、再構成を行う部位(スライス面)の前後のデータ補間することが必要
なので、図15(b)に示すように全回転角度において前記補間のためのデータ収集が終
了するまでスキャン(X線の曝射)が継続されることとなる。前述のように、コーンビー
ムCT装置の場合は、X線ビームが被検体の体軸方向に広がりを持ち、また、マルチスラ
イスCT装置の場合は、複数列の検出器列に対してX線を曝射することとなるため、スキ
ャン終了時において、被検体の再構成を行う部位以外の部位に対するX線の曝射範囲がシ
ングルスライスCT装置の場合と
比べて広くなり、被検体を余計に被曝させる問題があった。
簡単に再撮影することができ、所望する一部のパラメータを入力しただけで他のパラメー
タが自動的に設定されて撮影を行うことができ、「ヘッド・トゥ・フット」又はフット・
トゥ・ヘッド」の各スキャンに1種類のハードウェア及びソフトウェアで対応することが
でき、再構成に用いることのない収集データに係る余計なX線の曝射を低減して被検体の
被曝量を低減することができるようなX線CT装置の提供を目的とする。
生手段と、このX線の曝射により形成されたX線像を複数の検出器列で検出するX線検出
手段とを架台に対向配置し、前記寝台或いは架台を回転軸方向に相対的に移動制御すると
共に、架台を回転させながらX線の曝射を行うことにより被検体の所望の部位の撮影を行
う、いわゆるマルチスライス方式のヘリカルスキャンのX線CT装置である。なお、前記
ヘリカルスキャンにより撮像した複数の断層像に基づいて3次元再構成を行うX線CT装
置も含む概念である。
た際のビュー角度、レイ角度、検出器列のZ座標に基づいて、補間するデータを求める制
御手段を有することを特徴とする。
に応じた相対的な番号を付し、この相対番号に基づいて、各検出器列からの収集データに
応じた再構成画像を形成する制御手段を有することを特徴とする。
ハードウェアで対応することができる。
細に説明する。
状にスキャンを行い、これにより形成されたX線像を複数の検出器列で検出するマルチス
ライス用のX線CT装置(マルチスライスCT装置)である。
。この第1の実施の形態のマルチスライスCT装置は、被検体が載置される寝台1と、架
台2の内周に回転自在かつ相対向するように設けられたX線管3及びX線検出器4と、X
線管3から曝射されるX線の線量等を制御するX線制御部5及び高電圧発生部6と、寝台
1をX線管3及びX線検出器4の回転軸方向に沿って移動制御する架台・寝台制御部7及
び寝台移動部8とを有している。
みを行うデータ収集部9と、データ収集部9で収集された収集データに対して所定の補間
処理を施す補間処理部10と、補間処理部により補間処理が施された収集データに基づい
て、X線像を再構成する画像再構成部11と、画像再構成部11により再構成されたX線
像を表示する表示部12と、例えばスライス厚、回転速度等のヘリカルスキャン条件の入
力等を行うための操作部13と、当該マルチスライスCT装置全体のシステム制御を行う
システム制御部14とを有している。
に対して直交する方向(スライス方向)に沿って並設してなる検出器列を、前記回転軸方
向に沿って例えば4列分並設して構成された、マルチスライス用のX線検出器となってい
る。
説明をする。
の撮影を行う前に、この撮影範囲を決めるために操作部13を操作してスキャノグラム像
の撮影の指定を行う。
れた被検体の上面から、静止した状態で(回転することなく)少ない線量のX線が連続的
に曝射されるように、X線制御部5及び高電圧発生部6を介してX線管3を曝射制御する
と共に、前記回転軸に沿って寝台1が移動するように架台・寝台制御部7及び寝台移動部
8を介して寝台1を移動制御する。これにより、寝台の移動に応じて前記X線の曝射によ
り形成されたX線像がX線検出器4で検出される。データ収集部9は、このX線検出器4
で検出された各X線像の取り込みを行い、これらを補間処理部10を介して画像再構成部
11に供給する。画像再構成部11は、各X線像を撮影順に並べることにより1枚の2次
元的な透視画像であるスキャノグラム像を形成し、これを表示部12に供給する。これに
より、表示部12にスキャノグラム像を表示することができる。
ラメータ及び管電圧、管電流、視野サイズ等の入力を行う。
m、5.0mm、10.0mm等の「基本スライス幅(Tmm)」、2.5、3.5、4
.0、4.5等の「ピッチ(P)」、10秒、20秒等の任意の「スキャン時間(t)」
、所望の撮影範囲に対してヘリカルスキャンを繰り返す回数である「スキャン回数」等の
入力を行う。
前記基本スライス幅Tで正規化したフィルタ幅Fn)」、フィルタの選択等の入力を行う
。
、及び0〜−Fn/2までは所定の重み値を維持し、フィルタ幅Fnが+Fn/2或いは
−Fn/2となったときに重み値が0まで急峻に立ち下がるフィルタ特性を有する第1の
フィルタ(ZFC1)と、同図(b)に示すようにフィルタ幅Fnが0のときに最大の重
み値を有し、フィルタ幅Fnが0〜+Fn/2及び0〜−Fn/2にそれぞれ移行するに
連れてなだらかな放物線を描くように重み値が立ち下がるフィルタ特性を有する第2のフ
ィルタ(ZFC2)とが設けられている。
大の重み値を有し、フィルタ幅Fnが0〜略+Fn/4及び0〜略−Fn/4にそれぞれ
移行するに連れて所定のマイナス値まで重み値がリニアに立ち下がり、略+Fn/4〜+
3Fn/8及び略−Fn/4〜−3Fn/8にそれぞれ移行するに連れて所定のプラス値
まで重み値がリニアに立ち下がり、+3Fn/8〜+Fn/2及び−3Fn/8〜−Fn
/2にそれぞれ移行するに連れてなだらかな放物線を描くように重み値が立ち下がるフィ
ルタ特性を有する第3のフィルタ(ZFC3)と、同図(d)に示すようにこの第3のフ
ィルタ(ZFC3)の重み値の立ち上がり量及び立ち下がり量を少なくしたフィルタ特性
を有する第4のフィルタ(ZFC4)とが設けられている。
ィルタ(ZFC1〜ZFC4)の中から所望のフィルタを選択して入力を行う。
ータ等の入力に対して、以下に説明する第1〜第3の3つの入力方法が設けられている。
で入力する方法である。システム制御部14は、手動で入力された各パラメータに基づい
てスキャン時間やフィルタ幅等の設定を行うのであるが、この場合、全てのパラメータを
操作者が所望する値に設定することができるため、操作者が所望する撮影画像を得ること
ができる利点がある。
ム制御部14は、そのパラメータの入力が省略された場合は、これをデフォルト値に自動
設定する。これにより、全てのパラメータの手動入力に掛かる手間を軽減することができ
る。
の特徴等を入力する方法である。この場合、操作者は、第1の条件として例えば0.5m
m、1.0mm、2.0mm、3.0mm、10.0mm等の再構成画像の実効スライス
厚IT(mm)の入力を行うと共に、第2の条件として以下の第1〜第3のモードの中か
ら所望のモードを選択する。なお、前記実効スライス厚ITの入力は、操作者が所望する
値を入力してもよいが、幾つかの実効スライス厚を表示し、この中から操作者が選択する
ようにしてもよい。
るアーチファクトが抑制された画像を得ることができる「パーシャルフリーモード」とな
っている。システム制御部14は、第2の条件としてこのパーシャルフリーモードが設定
されると、基本スライス幅Tを再構成画像の実効スライス厚ITの略半分以下となるよう
に自動設定する。この場合、スキャン時間tが多少長くなる場合がある。
ステム制御部14は、第2の条件としてこの高速スキャンモードが設定されると、基本ス
ライス幅Tを実効スライス厚ITの80%となるように自動設定する。この場合、部分容
積効果が残る場合がある。
である「標準スキャンモード」となっている。システム制御部14は、第2の条件として
この標準スキャンモードが設定されると、スキャン時間tを15秒前後に、基本スライス
幅Tを再構成画像の実効スライス厚ITの80%以下に自動設定する。
各条件に基づいて、スキャンパラメータ及び再構成パラメータを自動的に設定する。
一例として操作手順の説明をすると、この場合まず操作者は、再構成画像の実効スライス
厚ITの入力を行う。システム制御部14には、図4(a)に示すようにこの第1のモー
ドにおいて入力された実効スライス厚ITに対応する基本スライス幅LTを演算するため
の計算式或いはテーブルが予め記憶されている。このため、システム制御部14は、実効
スライス厚ITが入力されると、この実効スライス厚を「IT」、基本スライス幅を「T
」として「IT/5≦T≦IT/2」の条件を満たすような基本スライス幅「LT」を検
出する。
い。また、この実効スライス厚ITが入力されなかった場合には、システム制御部14は
、例えば「IT/2」をそのデフォルト値として自動的に設定するようになっている。
は、例えば2.5、3.5、4.5・・・の中から選択或いは所望の値の入力を行う。シ
ステム制御部14には、図4(b)に示すようにこの第1のモードにおいて入力される各
ヘリカルピッチPを基本スライス幅Tで正規化した値である「ヘリカルピッチLP」を演
算するための計算式或いはテーブルが予め記憶されている。このため、システム制御部1
4は、ヘリカルピッチPが入力されると前記計算式或いはテーブルに基づいて前記ヘリカ
ルピッチLPを検出する。
る。また、この第1のモードにおいて、ヘリカルピッチPが入力されなかった場合は、シ
ステム制御部14は、例えば「2.5」をデフォルト値として自動的に設定するようにな
っている。
に示すようにこの第1のモードにおいて入力される各スキャン時間tを正規化した値であ
る「スキャン時間Lt」を演算するための計算式或いはテーブルが予め記憶されている。
このため、システム制御部14は、スキャン時間tが入力されると前記計算式或いはテー
ブルに基づいて前記スキャン時間Ltを検出する。なお、この第1のモードにおけるスキ
ャン時間tは、例えば「15秒」程度に設定することが好ましいものとなっている。この
ため、このスキャン時間tが入力されなかった場合には、システム制御部14は、例えば
「15秒」をこのスキャン時間tのデフォルト値として自動的に設定するようになってい
る。
望の回数を入力するようになっている。この入力が省略された場合、システム制御部14
は、例えば「1回」を、このスキャン回数のデフォルト値として自動的に設定するように
なっている。
入力されると、システム制御部14は、図5(a)又は同図(b)に示すように基本スラ
イス幅T、実効スライス厚IT及びヘリカルピッチPに基づいて予め形成されたテーブル
又は演算式からフィルタ幅Fnを求める。
のフィルタZFC4の中から所望のフィルタ形状のフィルタを選択し、その入力を行う。
なお、この第1のモードにおいて、フィルタ形状の入力が省略された場合、システム制御
部14は、例えば「第1のフィルタZFC1」を自動的に選択して処理するようになって
いる。
ヘリカルピッチLP及びスキャン時間Ltを検出すると、以下の式に基づいて、C(T、
P、t)が最大になる条件を検出する。なお、以下の式中「wT、wp、wt」は、基本
スライス幅、ヘリカルピッチ及びスキャン時間の各条件の所定の重み付け値を示し、各条
件はその重要度に応じて重み付けされるようになっている。
システム制御部14は、C(T、P、t)が最大になる条件を検出し、この条件に基づ
いて撮影画像の撮影を行うように各部を制御する。
1、第2の入力方法の中間の入力方法であり、操作者が固定したいパラメータだけを手動
で入力或いは選択する入力方法である。
3を操作して、例えばスキャン時間tを10秒に、スキャン回数を3回に、実効スライス
厚ITを5mmのスライス画像等のように所望のパラメータを入力する。システム制御部
14は、このように操作者が所望するパラメータの入力が行われると、この入力された各
パラメータ以外のパラメータを、前述の第2の入力方法と同様に自動的に設定し、この設
定した条件に基づいて撮影画像の撮影を行うように各部を制御する。なお、前記第1〜第
3のモード(パーシャルフリーモード〜標準スキャンモード)のうち所望のモードが設定
されない場合には、システム制御部14は、第3のモード(標準スキャンモード)を自動
的に選択するようになっている。
管電流、視野サイズ)の各パラメータの入力が終了すると、再構成範囲の指定を行う。こ
の再構成範囲の指定は、いわゆるスキャノグラム像に基づいて行うようになっており、具
体的には、操作者は、例えば図3に示すようなスキャノグラム像の取り込みを行い、この
スキャノグラム像に基づいて操作部13を操作し、同図中太線で示すように画像再構成を
行う範囲(再構成範囲)の指定を行う。
範囲と、これに対応して実際に設定されるスキャン範囲との関係が定式化されて記憶され
ている。具体的には、システム制御部14は、この再構成範囲の指定がなされると、図3
に示すように指定された再構成範囲の前段及び後段に前記選択されたフィルタのフィルタ
幅の略半分の幅に相当するスキャン範囲を加えると共に、架台2の1回転分のスキャン範
囲を加え、これを全体で実際のスキャン範囲であるデータ収集範囲とする。システム制御
部14は、このようにしてデータ収集範囲を決定すると、操作者により撮影の開始が指定
されるまで待機状態となる。
タ幅の略半分の幅に相当するスキャン範囲や、架台2の1回転分のスキャン範囲は、例え
ば5mm、10mm等の少範囲であるが、図3においては理解を容易とするために、これ
らの各範囲を広めに図示している。また、システム制御部14は、スキャン開始位置より
も前段で架台2の回転速度や寝台1の移動速度が一定速度となっていること等が必要な場
合には、図3に点線で示すように前記データ収集範囲にこのための助走範囲も計算して付
加するようになっている。
影の開始を指定する。システム制御部14は、この撮影の開始が指定されると、図1に示
す架台・寝台制御部7を介して架台2を所定の速度で回転制御し、寝台移動部8を介して
被検体の載置された寝台1を架台2の回転軸方向に沿って被検体の頭側から足側にかけて
移動制御(ヘッド・トゥ・フット)、或いは被検体の足側から頭側にかけて移動制御(フ
ット・トゥ・ヘッド)すると共に、X線制御部5及び高電圧発生部6を介してX線管3を
曝射制御する。これにより、いわゆるヘリカルスキャンにより、X線検出器4により被検
体のX線像が螺旋状に取り込まれデータ収集部9に供給されることとなる。
場合におけるヘリカルスキャンの軌跡を、図7(a)、(b)にヘリカルピッチPが4.
0ピッチ、4.5ピッチの場合におけるヘリカルスキャンの軌跡をそれぞれ示す。なお、
この図6(a)、(b)及び図7(a)、(b)は、フィルタ幅F=基本スライス幅の場
合を示し、また、X線検出器4の数字(1〜4)は、第1〜第4の検出器列を示すように
なっている。
、図中細線の矢印で示すように前述のように決定されたスキャン範囲の開始位置から36
0°分の収集データが収集され、次に2回転目で、図中太線の矢印で示すように1回転目
のスキャン開始位置から2.5ピッチ分離れた位置から360°分の収集データが収集さ
れ、以後同様に前記決定されたスキャン範囲の終了位置までに、スキャン開始位置を2.
5ピッチずつずらしながら収集データの収集が行われる。この場合、前のスキャン位置の
後半1.5ピッチ分が次のスキャン時にオーバースキャンされることとなる。
で、図中細線の矢印で示すように決定されたスキャン範囲の開始位置から360°分の収
集データが収集され、次に2回転目で、図中太線の矢印で示すように1回転目のスキャン
開始位置から3.5ピッチ分離れた位置から360°分の収集データが収集され、以後同
様に前記決定されたスキャン範囲の終了位置までに、スキャン開始位置を3.5ピッチず
つずらしながら収集データの収集が行われる。この場合、前のスキャン位置の後半0.5
ピッチ分が次のスキャン時にオーバースキャンされることとなる。
で、図中細線の矢印で示すように決定されたスキャン範囲の開始位置から360°分の収
集データが収集され、次に2回転目で、図中太線の矢印で示すように1回転目のスキャン
終了位置から360°分の収集データが収集され、以後同様に前記決定されたスキャン範
囲の終了位置までに、前のスキャン位置と今回のスキャン位置とがオーバースキャンされ
ることなく収集データの収集が行われる。
で、図中細線の矢印で示すように決定されたスキャン範囲の開始位置から360°分の収
集データが収集され、次に2回転目で、図中太線の矢印で示すように1回転目のスキャン
終了位置から0.5ピッチ分離れた位置から360°分の収集データが収集され、以後同
様に前記決定されたスキャン範囲の終了位置までに、前のスキャン終了位置から0.5ピ
ッチずつずらしながら収集データの収集が行われる。
タとして補間処理部10に供給する。
を行う前に前記4列分の検出器列の中から、再構成に用いる収集データに対応するX線像
の取り込みを行う検出器列を指定するようになっている。このため、システム制御部14
は、補間処理部10に供給された各検出器列に対応する収集データのうち、操作者により
指定された検出器列の収集データのみ所定の補間処理を施して出力するように補間処理部
10を制御する。
ム補間法等)により所定の補間処理を前記収集データに施し、これを画像再構成部11に
供給する。画像再構成部11は、前記スキャン範囲から得られた複数回転分の収集データ
に基づいて、操作者により指定された再構成範囲の断層像を形成(再構成)し、これを表
示部12に供給する。これにより、表示部12に、ヘリカルスキャンにより撮影した被検
体の所望の部位の断層像を表示することができる。
スライス方向のフィルタ処理のフィルタ幅の考慮及び基本スライス厚の考慮等が必要とな
るのであるが、当該第1の実施の形態のマルチスライスCT装置は、操作者により指定さ
れた再構成範囲と実際のスキャン範囲との相互関係が定式化されており、これをスキャン
モード毎に検出するようになっている。このため、必要十分な被曝量及び撮影時間により
画像の撮影を行うことができる。
メータ及びスキャンパラメータを表示部12に表示制御するようになっている。
tion)、撮影の日付、管電圧及び1秒間の管電流(KV/mAs)、ヘリカルピッチ
(P)、実効管電流及び管電流(mAse/mA)、実効スライス厚及び基本スライス厚
(Te/T)、フィルタ形状及びフィルタ幅(FS/FW)、スキャン時間(例えば1.
0s)、スキャン回数、再構成関数及びFOVサイズ等が表示される。
電流(mAse/mA)、実効スライス厚及び基本スライス厚(Te/T)、フィルタ形
状及びフィルタ幅(FS/FW)がマルチスライスCT装置特有のパラメータとなってい
る。
御部14は、実効管電流(mAse)を表示する際に、ヘリカルピッチを「P」、管電流
を「mA」、回転速度を「s」として「mAse=4/P×mA×s」の演算式を用いて
実効管電流を算出して表示するようになっている。
てスキャンする場合があり、実際の画像の実効管電流はオーバーラップの度合いに応じて
変化する。このため、同じ撮影画像を再スキャンにより得ることは困難なのであるが、こ
のように、撮影画像と共にその撮影画像のパラメータを表示することにより、再構成した
画像を観察しながら画像の収集条件を知ることができ、他の画像との対応付けを容易とす
ることができると共に、観察中の画像と同じ条件での再スキャンを行うことを可能とする
ことができる。
は、操作部13を操作してその旨の指示を行う。この操作者の指示により指定された範囲
が、最初に指定した再構成範囲外で、かつ、この最初に指定した再構成範囲にフィルタ幅
の半分の幅を加えた範囲内であった場合、システム制御部14は、初期に指示された範囲
外である旨のメッセージを表示部12に表示制御すると共に、フィルタ幅を薄くして再構
成を行うか否かのメッセージを表示部12に表示制御する。
行を指示する。システム制御部14は、操作者より実行の指示がなされると、フィルタ幅
を薄くして前記再構成範囲外の画像の撮影を実行制御する。そして、これにより得られた
補間データに基づいて画像を再構成し表示部12に表示制御すると共に、この画像はフィ
ルタ幅が薄い旨を示すメッセージを表示部12に表示制御する(図6(a)、(b)、図
7(a)、(b)参照)。
タ幅の半分の幅を加えた範囲外で、かつ、この範囲の前後に架台2の1回転分の範囲を加
えた範囲内であった場合、システム制御部14は、初期に指示された範囲の大幅に外側で
ある旨のメッセージを表示部12に表示制御すると共に、粗いピッチの収集データで再構
成を行うか否かのメッセージを表示部12に表示制御する。
て実行を指示する。システム制御部14は、操作者より実行の指示がなされると、この近
傍のデータを内挿或いは外挿で補間して補間データを得、これに基づいて画像を再構成し
表示部12に表示制御すると共に、この画像は粗いピッチのデータで再構成した旨のメッ
セージを表示部12に表示制御する(図6(a)、(b)、図7(a)、(b)参照)。
像を再構成することができる。
と終了時点とで再構成に使うことができないデータを収集する余計な被曝があり、マルチ
スライスCT装置やコーンビームCT装置の場合、これがシングルスライスCT装置に比
べ大きくなる。当該第2の実施の形態のX線CT装置は、この余計な被曝の低減を図った
ものである。
チスライスCT装置と異なるため、以下、この差異のみ説明し重複説明を省略することと
する。
射されたX線を所定分遮蔽するプリコリメータ20を有している。このプリコリメータ2
0は、架台2の回転軸方向に開幅する第1、第2のプリコリメータ片20a、20bを有
しており、各プリコリメータ片20a、20bは、それぞれ独立に開幅制御されるように
なっている。
リメータ片20a、20bが、図9(a)に示すようになっている。
1回転目の回転角が0°のときには、X線検出器4の第1の検出器列4aでのみX線像が
取り込まれるように、第2のプリコリメータ片20bを開幅制御する。また、システム制
御部14は、架台2の1回転目の回転角が90°のときは、図9(b)に示すようにX線
検出器4の第1、第2の検出器列4a、4bでX線像が取り込まれるように、第2のプリ
コリメータ片20bを開幅制御する。また、システム制御部14は、架台2の1回転目の
回転角が180°のときは、図9(c)に示すようにX線検出器4の第1〜第3の検出器
列4a〜4cでX線像が取り込まれるように、第1、第2のプリコリメータ片20a、2
0bを開幅制御する。そして、システム制御部14は、架台2の1回転目の回転角270
°以降は、図9(d)に示すようにX線検出器4の第1〜第4の検出器列4a〜4dでX
線像が取り込まれるように、第1、第2のプリコリメータ片20a、20bを開幅制御す
る。以後、X線検出器4の第1〜第3の検出器列4a〜4cでX線像が取り込まれるよう
に、第1、第2のプリコリメータ片20a、20bが開幅制御された状態で、画像再構成
を行う部位のスキャンが行われる。
0(a)に示すようにそれまで全開に開幅制御していた各プリコリメータ片20a、20
bを、架台2の最終回転目の回転角が180°のときには、X線検出器4の第1の検出器
列4aに曝射されるX線が遮蔽されるように、第2のプリコリメータ片20bを閉幅制御
する。また、システム制御部14は、架台2の最終回転目の回転角が270°のときは、
図10(b)に示すようにX線検出器4の第1、第2の検出器列4a、4bに曝射される
X線が遮蔽されるように、第2のプリコリメータ片20bを閉幅制御する。また、システ
ム制御部14は、架台2の最終回転目の回転角が360°(0°)のときは、図10(c
)に示すようにX線検出器4の第1〜第3の検出器列4a〜4cに曝射されるX線が遮蔽
されるように、第2のプリコリメータ片20bを閉幅制御する。
ン開始時においては、架台2の1回転目の回転角に応じて、被検体に対するX線の曝射範
囲を徐々に広げるように各プリコリメータ片20a、20bを開幅制御し、スキャン終了
時においては、架台2の最終回転目の回転角に応じて、被検体に対するX線の曝射範囲を
徐々に狭めるように各プリコリメータ片20a、20bを閉幅制御する。これにより、図
15(b)に示すスキャン開始時の助走期間及びスキャン終了時における被検体の無駄な
被曝を低減することができる他、上述の第1の実施の形態のマルチスライスCT装置と同
じ効果を得ることができる。
ータに基づいてシステム制御部14が決定するようになっている。また、前述の粗いサン
プリングによる補間を行わない場合には、操作者により指定された再構成範囲外のデータ
を全てカットするようにしてもよい。
が、このような遮蔽制御は、体軸方向(Z方向)に広がりを持ったX線の曝射を行うコー
ンビームCT装置においても同様に行うことができる。
キャンで被検体の画像再構成を行う部位の撮影を行うものとすると、最初の1回転目のス
キャン時に、画像再構成に寄与しない部位に対するX線の曝射を第1のプリコリメータ片
20aで遮蔽し、2回転目及び3回転目のスキャンでは各プリコリメータ片20a、20
bを全開に開幅制御し、最終の4回転目のスキャン時に、画像再構成に寄与しない部位に
対するX線の曝射を第2のプリコリメータ片20bで遮蔽するように該各プリコリメータ
片20a、20bを開閉制御する。なお、図11中、点PはX線管の焦点を示す。
0bの位置関係を示している。この図からわかるように、システム制御部14は、1回転
目には第1のプリコリメータ片20aを閉幅制御して第2のプリコリメータ片20bを開
幅制御する。また、2回転目及び3回転目には各プリコリメータ片20a、20bをそれ
ぞれ開幅制御し、4回転目には第2のプリコリメータ片20bを閉幅制御する。これによ
り、コーンビームCT装置においても、上述と同様にスキャン開始時の助走期間及びスキ
ャン終了時における被検体の無駄な被曝を低減することができる。
器列で定義することとしたが、この第3の実施の形態のマルチスライスCT装置は、その
収集データを収集したときのビュー角度、焦点角度、レイ角度、検出器チャンネル番号、
検出器列のZ座標で定義するようにしたものである。
に基づいた論理によって補間するデータを選択し、その重みを決定するようになっている
。
形態のマルチスライスCT装置と異なるため、以下、この差異のみ説明し重複説明を省略
することとする。
、検出器列番号を「k」、正規化したヘリカルピッチを「P」、基本スライス幅を「T」
、ビュー角度を「φ」として以下の演算式に基づいてZ座標(k、φ)を検出する。
さらに具体的には、このZ座標の演算プログラムは、一例として以下のようになってお
り、ビュー角度毎及びレイ角度毎に実行するようになっている。
Z(k、φ):データDiのZ座標
doi=1、n
if(Z(k、φ)≧Z0)
if(Z(k、φ)≦The−other−data)Upper=Di
elseif(Z(k、φ)<Z0)
if(Z(k、φ)>The−other−data)Lower=Di
endif
end do
或いは、当該第3の実施の形態のマルチスライスCT装置のシステム制御部14は、ビ
ュー角φのときの第N番目のデータのZ座標を「Z(N、φ)」、ビュー角φのときの第
m番目の焦点のZ座標を「Zs(m、φ)」、第m回転を「m」、検出器列番号を「k」
、正規化したヘリカルピッチを「P」、基本スライス幅を「T」、ビュー角度を「φ」と
して以下の演算式に基づいてZ座標(N、φ)を検出する。
=P×T×φ÷360+Zs(m、φ)+「j−(k+1)/2」×T
(最大値は、検出器列数×スキャン回転数)このZ座標の演算プログラムは、一例とし
て以下のようになっており、ビュー角度毎及びレイ角度毎に実行するようになっている。
Z(N、φ):第N番目のデータDiのZ座標
doi=1、n
if(Z(N、φ)≧Z0)
if(Z(N、φ)≦The−other−data)Upper=Di
elseif(Z(N、φ)<Z0)
if(Z(N、φ)>The−other−data)Lower=Di
endif
end do
このようにシステム制御部14は、データをデータ収集時のビュー角度(焦点角度)、
レイ角度(検出器チャンネル番号)及びZ座標で定義する。そして、ファンビーム再構成
のための補間では、この3条件に加えてデータの選択と補間の重み決定を行う。
加え、「データを収集したときのビュー角度或いは焦点角度、レイ角度或いは検出器チャ
ンネル番号、(検出器列のZ座標と焦点のZ座標)或いは(焦点のZ座標と検出器列の相
対的Z座標)」で定義し、前述と同様に補間に用いるデータを選択し、重みを決定する。
て撮影を行うモード(ヘッド・トゥ・フット)と、被検体の足側から頭側にかけて寝台1
を移動制御して撮影を行うモード(フット・トゥ・ヘッド)との2つの撮影モードを有す
るのであるが、このようにデータを、データ収集時のビュー角度(焦点角度)、レイ角度
(検出器チャンネル番号)及びZ座標で定義することにより、前記各撮影モード毎の2種
類のソフトウェア及びハードウェアを必要とすることなく、各撮影モード共1種類のソフ
トウェア及びハードウェアで対応することができ、寝台1の送り方向に拘わらず適切なデ
ータ選択等を行うことができる他、上述の各実施の形態のマルチスライスCT装置と同じ
効果を得ることができる。
器列で定義することとしたが、この第4の実施の形態のマルチスライスCT装置は、スキ
ャン開始側から何列目の検出器で収集データであるかでその収集データを定義するように
したものである。すなわち、検出器列を絶対番号ではなく相対番号で番号付けしたもので
ある。
形態のマルチスライスCT装置と異なるため、以下、この差異のみ説明し重複説明を省略
することとする。
図13(a)に示すようにスキャン開始位置から当該移動方向に並設されたX線検出器4
の第1〜第4の検出器列4a〜4dにより順にデータの収集が行われるのであるが、フッ
ト・トゥ・ヘッドにより寝台1を移動制御した場合は、この逆に、同図(b)に示すよう
にスキャン開始位置から当該移動方向と反対の方向に並設されたX線検出器4の第4〜第
1の検出器列4d〜4aにより順にデータの収集が行われるようになる。このため、その
データを、収集した検出器列の絶対番号で定義すると、その処理のために2種類のソフト
ウェア及びハードウェアが必要となる。
・ヘッドのいずれの場合でも、システム制御部14が、スキャン開始位置の検出器列を第
1の検出器列として相対番号で位置付けして処理を行う。
合を示しているのであるが、この場合、同図(b)と比較してわかるように、システム制
御部14は、スキャン開始位置の第4の検出器列を第1の検出器列としてそのデータの処
理を行う。
データに対してアクセスするためのデータアドレスとして、スライス位置に対応した相対
番号を割り付ける。すなわち、再構成データは、図示しないハードディスク等の記憶手段
に記憶されるのであるが、この記憶の際は、各検出器列4a〜4d順に記憶し、この読み
出しの際に各データの相対番号でデータ処理を行う。
補間プログラムは、収集位置に基づいて所望のデータを要求し、前記変換テーブルが該所
望のデータのデータアドレスを発生し、これを記憶手段から読み込むようにしてもよい。
の補間プログラムを設け、ヘリカルスキャン時の送り方向に対応した方の補間プログラム
を選択して補間処理するようにしてもよい。
るデータ収集或いはフット・トゥ・ヘッドによるデータ収集のいずれにも1種類のソフト
ウェア及びハードウェアで対応することができると共に、データの高速処理を可能とする
ことができる。
ちで記憶手段に一旦記憶した再構成データを、読み出しの際に各検出器列の相対番号でデ
ータ処理を行うものであったが、この第5の実施の形態のマルチスライスCT装置は、再
構成データを記憶手段に記憶する段階で各検出器列の相対番号のかたちで記憶するように
したものである。
、データの記憶時にスキャン開始側からスキャン終了側の検出器列で収集したデータの順
番(アドレス)で該各データを記憶するように記憶手段を記憶制御する。
出器列で収集したデータの順番で出力する。
ットによるデータ収集或いはフット・トゥ・ヘッドによるデータ収集のいずれにも1種類
のソフトウェア及びハードウェアで対応することができると共に、データの高速処理を可
能とすることができる。
の各実施の形態に限定されることはなく、例えばヘリカルスキャンを行う際に固定された
架台2に対して寝台1が移動することとしたが、これは、固定された寝台1に対して架台
2が移動するようにしてもよく、この他、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であ
れば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
5…X線制御部、6…高電圧発生部、7…架台・寝台制御部、8…寝台移動部
9…データ収集部、10…補間処置部、11…画像再構成部、12…表示部
13…操作部、14…システム制御部
Claims (4)
- 寝台に載置された被検体に対してX線を曝射するX線発生手段と、このX線の曝射によ
り形成されたX線像を複数の検出器列で検出するX線検出手段とを架台に対向配置し、前
記寝台或いは架台を回転軸方向に相対的に移動制御すると共に架台を回転させながらX線
の曝射を行うことにより被検体の所望の部位の撮影を行うX線CT装置において、
データを収集した際のビュー角度、レイ角度、検出器列のZ座標に基づいて、補間するデ
ータを求める制御手段を有することを特徴とするX線CT装置。 - 寝台に載置された被検体に対してX線を曝射するX線発生手段と、このX線の曝射によ
り形成されたX線像を複数の検出器列で検出するX線検出手段とを架台に対向配置し、前
記寝台或いは架台を回転軸方向に相対的に移動制御すると共に、架台を回転させながらX
線の曝射を行うことにより被検体の所望の部位の撮影を行うX線CT装置において、
検出器列に少なくとも寝台の送り方向に応じた相対的な番号を付し、この相対番号に基づ
いて、各検出器列からの収集データに応じた再構成画像を形成する制御手段を有すること
を特徴とするX線CT装置。 - 再構成画像の収集データを記憶する記憶手段を有し、
前記制御手段は、前記記憶手段に記憶した収集データを読み出す際に、前記相対番号に基
づいて読み出し制御して再構成画像を形成することを特徴とする請求項2記載のX線CT
装置。 - 前記制御手段は、前記記憶手段に収集データを記憶する際に、前記相対番号に基づいて
記憶制御することを特徴とする請求項2記載のX線CT装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009106837A JP2009160467A (ja) | 1997-09-09 | 2009-04-24 | X線ct装置 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24434197 | 1997-09-09 | ||
JP2009106837A JP2009160467A (ja) | 1997-09-09 | 2009-04-24 | X線ct装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008288020A Division JP4346677B2 (ja) | 1997-09-09 | 2008-11-10 | X線ct装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009160467A true JP2009160467A (ja) | 2009-07-23 |
Family
ID=40399712
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008288020A Expired - Fee Related JP4346677B2 (ja) | 1997-09-09 | 2008-11-10 | X線ct装置 |
JP2009106837A Pending JP2009160467A (ja) | 1997-09-09 | 2009-04-24 | X線ct装置 |
Family Applications Before (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008288020A Expired - Fee Related JP4346677B2 (ja) | 1997-09-09 | 2008-11-10 | X線ct装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (2) | JP4346677B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8445878B2 (en) | 2011-03-16 | 2013-05-21 | Controlrad Systems, Inc. | Radiation control and minimization system and method |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5378030B2 (ja) * | 2009-03-30 | 2013-12-25 | ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー | X線ct装置 |
JP6021323B2 (ja) * | 2011-12-13 | 2016-11-09 | キヤノン株式会社 | X線撮影装置 |
WO2017213150A1 (ja) | 2016-06-06 | 2017-12-14 | 東芝メディカルシステムズ株式会社 | X線ct装置 |
CN110327069B (zh) * | 2019-07-01 | 2023-05-05 | 赛诺威盛科技(北京)股份有限公司 | 一种缩小ct螺旋扫描范围的方法 |
CN110368018A (zh) * | 2019-08-22 | 2019-10-25 | 南京安科医疗科技有限公司 | 一种ct系统扫描动态调节方法 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04357939A (ja) * | 1991-06-05 | 1992-12-10 | Yokogawa Medical Syst Ltd | Ct装置における画像生成方法 |
JPH05337105A (ja) * | 1992-06-10 | 1993-12-21 | Yokogawa Medical Syst Ltd | Ct装置における画像生成方法 |
JPH06209927A (ja) * | 1992-12-15 | 1994-08-02 | Toshiba Corp | ヘリカルスキャン方式のコンピュータ断層撮影装置 |
JPH07265293A (ja) * | 1994-03-30 | 1995-10-17 | Toshiba Corp | X線コンピュータ断層撮影装置 |
JPH0819532A (ja) * | 1993-09-06 | 1996-01-23 | Toshiba Corp | X線コンピュータトモグラフィ装置 |
JPH0951891A (ja) * | 1995-08-14 | 1997-02-25 | Toshiba Corp | コンピュータ断層撮影装置 |
JPH09108208A (ja) * | 1995-10-24 | 1997-04-28 | Ge Yokogawa Medical Syst Ltd | X線ct装置 |
-
2008
- 2008-11-10 JP JP2008288020A patent/JP4346677B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2009
- 2009-04-24 JP JP2009106837A patent/JP2009160467A/ja active Pending
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04357939A (ja) * | 1991-06-05 | 1992-12-10 | Yokogawa Medical Syst Ltd | Ct装置における画像生成方法 |
JPH05337105A (ja) * | 1992-06-10 | 1993-12-21 | Yokogawa Medical Syst Ltd | Ct装置における画像生成方法 |
JPH06209927A (ja) * | 1992-12-15 | 1994-08-02 | Toshiba Corp | ヘリカルスキャン方式のコンピュータ断層撮影装置 |
JPH0819532A (ja) * | 1993-09-06 | 1996-01-23 | Toshiba Corp | X線コンピュータトモグラフィ装置 |
JPH07265293A (ja) * | 1994-03-30 | 1995-10-17 | Toshiba Corp | X線コンピュータ断層撮影装置 |
JPH0951891A (ja) * | 1995-08-14 | 1997-02-25 | Toshiba Corp | コンピュータ断層撮影装置 |
JPH09108208A (ja) * | 1995-10-24 | 1997-04-28 | Ge Yokogawa Medical Syst Ltd | X線ct装置 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8445878B2 (en) | 2011-03-16 | 2013-05-21 | Controlrad Systems, Inc. | Radiation control and minimization system and method |
US8754388B2 (en) | 2011-03-16 | 2014-06-17 | Controlrad Systems, Inc. | Radiation control and minimization system and method using collimation/filtering |
US9050028B2 (en) | 2011-03-16 | 2015-06-09 | Controlrad Systems, Inc. | Radiation control and minimization system and method using collimation/filtering |
US9095283B1 (en) | 2011-03-16 | 2015-08-04 | Controlrad Systems, Inc. | Radiation control and minimization system and method using collimation/filtering |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4346677B2 (ja) | 2009-10-21 |
JP2009028559A (ja) | 2009-02-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4346128B2 (ja) | X線ct装置 | |
US6196715B1 (en) | X-ray diagnostic system preferable to two dimensional x-ray detection | |
JP4127955B2 (ja) | 心臓を撮像する走査型コンピュータ断層撮影(ct)イメージング・システム及び、走査型コンピュータ断層撮影(ct)イメージング・システムにより心臓を撮像するプログラムを格納する記憶装置 | |
JP5204324B2 (ja) | X線コンピュータ断層撮影装置 | |
JP4490645B2 (ja) | X線コンピュータ断層撮影装置 | |
JP4497570B2 (ja) | 画像診断装置 | |
JP4945203B2 (ja) | X線コンピュータ断層撮影装置 | |
JP4346677B2 (ja) | X線ct装置 | |
WO2015022888A1 (ja) | 放射線断層像撮影装置 | |
JP2009131464A (ja) | X線ct装置 | |
JP2006055635A (ja) | X線コンピュータ断層撮影装置 | |
JPH0458944A (ja) | X線断層撮影装置 | |
JP3732568B2 (ja) | X線コンピュータ断層撮影装置 | |
JP4040873B2 (ja) | コンピュータ断層撮影装置 | |
JP6985047B2 (ja) | X線ct装置 | |
JPH1021372A (ja) | X線ct装置 | |
JP4408976B2 (ja) | X線ct装置 | |
JP4406106B2 (ja) | X線ct装置 | |
JP4175809B2 (ja) | コンピュータ断層撮影装置 | |
JPH08299320A (ja) | コンピュータ断層撮影装置 | |
JP2004174088A (ja) | X線コンピュータ断層撮影装置 | |
JP2006288739A (ja) | X線ct装置 | |
JP4551612B2 (ja) | コンピュータ断層撮影装置 | |
JP5053666B2 (ja) | 放射線撮影装置 | |
JP4768899B2 (ja) | X線ct装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090424 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090630 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090831 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091106 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100319 |