JPH09108208A - X線ct装置 - Google Patents

X線ct装置

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JPH09108208A
JPH09108208A JP7275211A JP27521195A JPH09108208A JP H09108208 A JPH09108208 A JP H09108208A JP 7275211 A JP7275211 A JP 7275211A JP 27521195 A JP27521195 A JP 27521195A JP H09108208 A JPH09108208 A JP H09108208A
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus for radiation diagnosis, e.g. combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/02Devices for diagnosis sequentially in different planes; Stereoscopic radiation diagnosis
    • A61B6/027Devices for diagnosis sequentially in different planes; Stereoscopic radiation diagnosis characterised by the use of a particular data acquisition trajectory, e.g. helical or spiral

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多段検出器アレイを用いたヘリカルスキャン
によりデータを収集し、画像を生成するX線CT装置を
提供する。 【解決手段】 2段検出器アレイに対して走査対象を一
つの軸に沿って直線移動させると共に走査対象の周りに
2段検出器アレイを回転させながらデータを収集する。
次に、画像を生成するために必要な複数ビューのそれぞ
れと同一ビューのデータまたは対向ビューのデータであ
って、画像生成位置z=0を挟み、当該画像生成位置z
=0に最も近い2つのデータを、各検出器アレイで収集
したデータD1,D2の中から選択し、それら2つのデ
ータを用いて補間演算し、画像を生成するためのデータ
を算出する。そして、算出したデータを用いて画像を再
構成する。 【効果】 画質を向上させることが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、X線CT(Com
puted Tomography)装置に関し、さらに詳しくは、多
数のX線検出器を一列に配設した検出器アレイ(array)
を2段以上並設した多段検出器アレイを用いたヘリカル
スキャン(helical scan)によりデータを収集し画像を
生成するX線CT装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多数のX線検出器を一列に配設し
た検出器アレイに対して走査対象を一つの軸に沿って相
対的に直線移動させると共に走査対象の周りにX線管を
回転させながらデータを収集する(これをヘリカルスキ
ャンという)データ収集手段と、前記直線移動軸上の一
つの位置での画像を生成するために必要な複数ビューの
データを当該画像生成位置の近傍で収集したデータから
補間演算により算出するデータ算出手段と、そのデータ
算出手段により算出した前記複数ビューのデータから画
像を生成する画像生成手段とを備えたX線CT装置が知
られている。前記データ算出手段は、前記複数ビューの
それぞれと同一ビューのデータまたは対向ビューのデー
タであって前記画像生成位置に最も近い2つのデータを
前記収集したデータ中から選択して補間演算し、画像を
生成するためのデータを算出する。
【0003】また、従来、前記検出器アレイをN(≧
2)段並設した多段検出器アレイを備え、走査対象の周
りにX線管を回転させながら画像を生成するために必要
な複数ビューのデータを各検出器アレイで収集する(こ
れを通常スキャンという)データ収集手段と、前記各検
出器アレイで収集した複数ビューのデータから各検出器
アレイに対応する複数の画像をそれぞれ生成する画像生
成手段とを備えたX線CT装置が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、1段の
検出器アレイを用いたヘリカルスキャンによりデータを
収集し画像を生成するX線CT装置が知られると共に、
多段検出器アレイを用いた通常スキャンによりデータを
収集し画像を生成するX線CT装置が知られている。し
かし、多段検出器アレイを用いたヘリカルスキャンによ
りデータを収集し画像を生成するX線CT装置は知られ
ていない。そこで、この発明の目的は、多段検出器アレ
イを用いたヘリカルスキャンによりデータを収集し画像
を生成するX線CT装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の観点では、この発
明は、多数のX線検出器を一列に配設した検出器アレイ
を2段以上並設した多段検出器アレイに対して走査対象
を前記並設方向の軸に沿って相対的に直線移動させると
共に走査対象の周りにX線管を回転させながらデータを
収集するデータ収集手段と、前記直線移動軸上の一つの
位置での画像を生成するために必要な複数ビューのデー
タを当該画像生成位置の近傍で収集したデータから補間
演算により算出するデータ算出手段と、そのデータ算出
手段により算出した前記複数ビューのデータから画像を
生成する画像生成手段とを備えたX線CT装置であっ
て、前記データ算出手段は、前記複数ビューのそれぞれ
と同一ビューのデータまたは対向ビューのデータであっ
て前記画像生成位置に最も近い2つのデータを各検出器
アレイで収集したデータ中から選択して補間演算し、画
像を生成するためのデータを算出することを特徴とする
X線CT装置を提供する。
【0006】上記第1の観点によるX線CT装置では、
画像を生成するために必要な複数ビューのそれぞれと同
一ビューのデータまたは対向ビューのデータであって、
当該画像生成位置に最も近い2つのデータを各検出器ア
レイで収集したデータ中から選択し、それら2つのデー
タを用いて補間演算し、画像を生成するためのデータを
算出する。すなわち、補間演算する際、異なる検出器ア
レイで収集したデータであっても、画像生成位置に最も
近い2つのデータを選択して用いる。このため、同一検
出器アレイで収集したデータに限ってその中から画像生
成位置に最も近い2つのデータを選択して用いる場合よ
りも、画像生成位置に近い2つのデータを使えることと
なり、画質を向上させることが出来るようになる。
【0007】第2の観点では、この発明は、多数のX線
検出器を一列に配設した検出器アレイを2段以上並設し
た多段検出器アレイに対して走査対象を前記並設方向の
軸に沿って相対的に直線移動させると共に走査対象の周
りにX線管を回転させながらデータを収集するデータ収
集手段と、前記直線移動軸上の一つの位置での画像を生
成するために必要な複数ビューのデータを当該画像生成
位置の近傍で収集したデータから補間演算により算出す
るデータ算出手段と、そのデータ算出手段により算出し
た前記複数ビューのデータから画像を生成する画像生成
手段とを備えたX線CT装置であって、前記データ算出
手段は、前記複数ビューのそれぞれと同一ビューのデー
タまたは対向ビューのデータであって前記画像生成位置
に最も近い2つのデータを各検出器アレイで収集したデ
ータ中から選択すると共に、各検出器アレイに入射する
扇状X線ビームの厚さをthとし、X線管または多段検
出器アレイの1回転ごとに相対的に直線移動する距離を
dとし、p=d/thをヘリカルピッチとするとき、そ
のヘリカルピッチpに基づいて補間係数を定め、その補
間係数と前記選択したデータとを用いて補間演算し、画
像を生成するためのデータを算出することを特徴とする
X線CT装置を提供する。
【0008】上記第2の観点によるX線CT装置では、
画像を生成するために必要な複数ビューのそれぞれと同
一ビューのデータまたは対向ビューのデータであって、
当該画像生成位置に最も近い2つのデータを各検出器ア
レイで収集したデータ中から選択する。また、ヘリカル
ピッチpに基づいて補間係数を定める。そして、その補
間係数と前記選択した2つのデータを用いて補間演算
し、画像を生成するためのデータを算出する。すなわ
ち、補間演算する際、異なる検出器アレイで収集したデ
ータであっても、画像生成位置に最も近い2つのデータ
を選択して用いる。また、ヘリカルピッチpに基づいて
補間係数を定める。このため、同一検出器アレイで収集
したデータに限ってその中から画像生成位置に最も近い
2つのデータを選択して用いる場合よりも、画像生成位
置に近い2つのデータを使えることとなり、画質を向上
させることが出来るようになる。
【0009】第3の観点では、この発明は、多数のX線
検出器を一列に配設した検出器アレイを2段以上並設し
た多段検出器アレイに対して走査対象を前記並設方向の
軸に沿って相対的に直線移動させると共に走査対象の周
りにX線管を回転させながらデータを収集するデータ収
集手段と、前記直線移動軸上の一つの位置での画像を生
成するために必要な複数ビューのデータを当該画像生成
位置の近傍で収集したデータから補間演算により算出す
るデータ算出手段と、そのデータ算出手段により算出し
た前記複数ビューのデータから画像を生成する画像生成
手段とを備えたX線CT装置であって、各検出器アレイ
に入射する扇状X線ビームの厚さをthとし、X線管ま
たは多段検出器アレイの1回転ごとに相対的に直線移動
する距離をdとし、p=d/thをヘリカルピッチとす
るとき、前記データ収集手段は、予め設定された複数の
pの中からいずれかを操作者に選択させ、その選択され
たヘリカルピッチpでデータを収集し、前記データ算出
手段は、予め設定された複数のpのそれぞれにおける補
間係数を予め計算して記憶しておき、前記複数ビューの
それぞれと同一ビューのデータまたは対向ビューのデー
タであって前記画像生成位置に最も近い2つのデータを
各検出器アレイで収集したデータ中から選択すると共に
前記記憶していた補間係数を用いて補間演算し、画像を
生成するためのデータを算出することを特徴とするX線
CT装置を提供する。
【0010】上記第3の観点によるX線CT装置では、
画像を生成するために必要な複数ビューのそれぞれと同
一ビューのデータまたは対向ビューのデータであって、
画像生成位置を挟み、当該画像生成位置に最も近い2つ
のデータを、各検出器アレイで収集したデータ中から選
択し、それら2つのデータを用いて補間演算し、画像を
生成するためのデータを算出する。すなわち、補間演算
する際、異なる検出器アレイで収集したデータであって
も、画像生成位置に最も近い2つのデータを選択して用
いる。このため、同じ検出器アレイで収集したデータに
限ってその中から画像生成位置に最も近い2つのデータ
を選択して用いる場合よりも、画像生成位置に近い2つ
のデータを使えることとなり、画質を向上させることが
出来るようになる。さらに、予め設定した複数のヘリカ
ルピッチp(例えばp=1.5,p=2およびp=3)
での補間係数を予め計算して記憶しておき、操作者に複
数のヘリカルピッチpの中のいずれかを選択させるか
ら、実際の補間演算では、記憶していた補間係数を読み
出して用いれば足り、その度に補間係数を計算しなくて
も済むから、処理時間を短縮することが出来る。
【0011】なお、他の観点では、この発明は、多数の
X線検出器を一列に配設した検出器アレイを2段以上並
設した多段検出器アレイに対して走査対象を前記並設方
向の軸に沿って相対的に直線移動させると共に走査対象
の周りにX線管を回転させながらデータを収集し、前記
直線移動軸上の一つの位置での画像を生成するために必
要な複数ビューのそれぞれと同一ビューのデータまたは
対向ビューのデータであって前記画像生成位置に最も近
い2つのデータを各検出器アレイで収集したデータ中か
ら選択し、各検出器アレイに入射する扇状X線ビームの
厚さをthとし、X線管または多段検出器アレイの1回
転ごとに相対的に直線移動する距離をdとし、p=d/
thをヘリカルピッチとするとき、そのヘリカルピッチ
pに基づいて補間係数を定め、その補間係数と前記選択
したデータとを用いて補間演算して画像を生成するため
に必要な複数ビューのデータを算出し、その算出した複
数ビューのデータから画像を生成することを特徴とする
画像生成方法を提供するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図に示すこの発明の実施形
態に基づいてこの発明をさらに詳しく説明する。なお、
これによりこの発明が限定されるものではない。
【0013】−第1の実施形態− 図1は、この発明の第1の実施形態にかかるX線CT装
置100のブロック図である。このX線CT装置100
は、操作コンソール1と、撮影テーブル10と、走査ガ
ントリ20とを具備している。前記操作コンソール1
は、操作者の指示や情報などを受け付ける入力装置2
と、ヘリカルスキャン処理や画像再構成処理などを実行
する中央処理装置3と、制御信号などを撮影テーブル1
0や走査ガントリ20へ出力する制御インタフェース4
と、走査ガントリ20で取得したデータを収集するデー
タ収集バッファ5と、画像などを表示するCRT6と、
各種のデータやプログラムを記憶する記憶装置7とを具
備している。前記撮影テーブル10は、被検体を乗せて
体軸方向に移動させる。前記走査ガントリ20は、X線
管30と、コリメータ50と、2段検出器アレイ60
と、X線照射のタイミングや強度を調整するX線コント
ローラ21と、前記コリメータ50のX線透過スリット
の幅や位置を調整するコリメータコントローラ22と、
データ収集部23と、被検体の体軸の回りにX線管30
や2段検出器アレイ60などを回転させる回転コントロ
ーラ24とを具備している。
【0014】図2に示すように、2段検出器アレイ60
は、第1段の検出器アレイ61および第2段の検出器ア
レイ62を一体化したものである。第1段の検出器アレ
イ61は、多数のチャネルのX線検出器61(γ)を円
弧状に配列したものである。同様に、第2段の検出器ア
レイ62は、多数のチャネルのX線検出器62(γ)を
円弧状に配列したものである。ここで、γは、チャネル
角度であり、X線管30と当該チャネルのX線検出器6
1(γ)とを結ぶ直線が、X線管30と2段検出器アレ
イ60の中心とを結ぶ直線(図3のL)に対してなす角
度である。
【0015】図3に示すように、X線管30から放射さ
れたX線は、コリメータ50により偏平な扇状X線ビー
ムXrになり、2段検出器アレイ60の第1段の検出器
アレイ61および第2段の検出器アレイ62に入射す
る。X線管30と2段検出器アレイ60の中心とを結ぶ
直線Lを角度基準軸という。2段検出器アレイ60の中
心のX線検出器61(0),62(0)ではチャネル角
度γ=0であり、2段検出器アレイ60の図上右端のX
線検出器61(+γm),62(+γm)ではチャネル
角度γ=+γmであり、2段検出器アレイ60の図上左
端のX線検出器61(−γm),62(−γm)ではチ
ャネル角度γ=−γmである。
【0016】図4は、ビュー角度の説明図である。X線
管30および2段検出器アレイ60が回転した一つの角
度位置において角度基準軸Lが垂直軸となす角度θを絶
対ビュー角度という。また、画像生成位置での絶対ビュ
ー角度θ=θoとするとき、βi=θ−θoを相対ビュ
ー角度という。図4の(a)に示すように、相対ビュー
角度βiで収集したデータをD(βi,γ)で表わす。
このとき、データD(βi,γ)と同一ビューの隣接す
るデータはD(βi−2π,γ)およびD(βi+2
π,γ)である。また、データD(βi,γ)の対向ビ
ューの隣接するデータはD(β−π−2γ,−γ)およ
びD(βi+π−2γ,−γ)である。図4の(b)
に、D(βi,−γm)の対向ビューの隣接するデータ
D(βi−π+2γm,+γm)およびD(βi+π+
2γm,+γm)を示す。
【0017】図5は、相対ビュー角度βと直線移動軸z
上の位置の説明図である。ヘリカルスキャンにおける直
線移動軸をz軸とし、図5の(b)に示すように、ある
絶対ビュー角度θsにおける検出器アレイ61,62の
中間位置を画像生成位置とし、これをz=0とする。ま
た、各検出器アレイ61,62に入射する扇状X線ビー
ムXrの厚さをthとし、X線管30および2段検出器
アレイ60の1回転ごとに直線移動する距離をdとし、
p=d/thをヘリカルピッチとするとき、図5ではヘ
リカルピッチp=1としている。
【0018】図5の(a)に示すように、相対ビュー角
度βi=−π/2において、第1の検出器アレイ61で
得られるデータD1(−π/2,γ)はz=0のスキャ
ン面のデータであり、第2の検出器アレイ62で得られ
るデータD2(−π/2,γ)はz=−thのスキャン
面のデータである。また、図5の(b)に示すように、
相対ビュー角度βi=0において、第1の検出器アレイ
61で得られるデータD1(0,γ)はz=th/2の
スキャン面のデータであり、第2の検出器アレイ62で
得られるデータD2(0,γ)はz=−th/2のスキ
ャン面のデータである。また、図5の(c)に示すよう
に、相対ビュー角度βi=π/2において、第1の検出
器アレイ61で得られるデータD1(π/2,γ)はz
=thのスキャン面のデータであり、第2の検出器アレ
イ62で得られるデータD2(π/2,γ)はz=0の
スキャン面のデータである。また、図5の(d)に示す
ように、相対ビュー角度βi=2πにおいて、第1の検
出器アレイ61で得られるデータD1(2π,γ)はz
=3・th/2のスキャン面のデータであり、第2の検
出器アレイ62で得られるデータD2(2π,γ)はz
=th/2のスキャン面のデータである。また、データ
D1(0,γ)とD2(2π,γ)とは、同じz=th
/2のスキャン面のデータであり且つ相対ビュー角度β
i=0とβi=2πは画像を生成するためのデータのビ
ューβとして同一であるから、D1(0,γ)=D2
(2π,γ)である。
【0019】一般に、N段の検出器アレイがあり、その
第n(=1,…,N)段の検出器アレイでz=0のスキ
ャン面のデータを得られる時の相対ビュー角度bnは、 bn=(2n−N−1)π/p で表される。
【0020】図6は、ヘリカルスキャン処理のフローチ
ャートである。ステップS1では、操作者に自由にヘリ
カルピッチpを設定させる自由モードか、又は、p=
1.5,p=2またはp=3の中からいずれかを操作者
に選択させる固定モードかを判定し、操作者が自由モー
ドを指定していたらステップS2へ進み、操作者が固定
モードを指定していたらステップS3へ進む。自由モー
ドは、任意のヘリカルピッチpを設定できる長所がある
が、補間演算の重みの計算や補間演算に用いるデータの
選択に処理時間が長くかかる短所がある。逆に、固定モ
ードは、任意のヘリカルピッチpを設定できない短所が
あるが、補間演算の重みは予め計算して記憶してあり,
補間演算に用いるデータの選択の仕方も予め判っている
ため、処理時間が短くて済む長所がある。
【0021】ステップS2では、各検出器アレイ61,
62に入射する扇状X線ビームXrの厚さth,1回転
ごとに直線移動する距離dおよびヘリカルピッチpの3
つのパラメータのうちのいずれか2つを操作者に設定さ
せる。2つのパラメータが設定されると、他の1つはp
=d/thにより算出する。そして、ステップS5へ進
む。
【0022】ステップS3では、精細ピッチ(p=1.
5),標準ピッチ(p=2),高速ピッチ(p=3)の
うちのいずれかを操作者に選択させる。ステップS4で
は、thおよびdの2つのパラメータのうちのいずれか
1つを操作者に設定させる。他の1つはp=d/thに
より算出する。そして、ステップS5へ進む。
【0023】ステップS5では、th,d,p以外のス
キャンパラメータ(例えばスキャン開始位置やスキャン
終了位置など)を操作者に設定させる。ステップS6〜
S9では、設定されたパラメータに従って、撮影テーブ
ル10をz軸に沿って直線移動させると共にX線管30
および2段検出器アレイ60を回転させながら、スキャ
ン開始位置からスキャン終了位置までデータを収集す
る。
【0024】図7は、画像再構成処理のフローチャート
である。ステップR1では、ヘリカルピッチp=1.
5,2,3のいずれかでデータを収集したか否かを判定
する。p=1.5,2,3のいずれかでデータを収集し
たならステップR2へ進み、そうでないならステップR
3へ進む。ステップR2では、補間演算に用いる補間係
数セットを計算する。この補間係数セットの計算処理に
ついては図8を参照して後で説明する。ステップR3で
は、予め計算して記憶していたp=1.5,2,3の補
間係数セットの中からデータを収集したヘリカルピッチ
のものを読み出す。この補間係数セットの読出処理につ
いては図9を参照して後で説明する。ステップR4で
は、収集したデータと補間係数セットを用いて、画像の
生成に必要な複数ビューのデータを算出する。この補間
演算によるデータ算出処理については図10,図11を
参照して後で説明する。ステップR5では、公知の画像
再構成演算により画像を生成する。
【0025】図8は、補間係数セットの計算処理(図7
のステップR2)のフローチャートである。ステップC
1では、p≦1か否かを判定し、そうならステップC2
へ進み、そうでないならステップC3へ進む。ステップ
C2では、−π/p≦βi<−π/p+2πの範囲にお
いて、 w1(βi,γ)=(π/p−βi)/(2π/p) …(1) により補間係数w1(βi,γ)を計算する。そして、
図7のステップR4へ進む。(1)式の根拠を図12,
図13により次に説明する。なお、図12はp=0.
5、図13はp=1の場合であるが、これらを一般化す
れば上記ステップC2となる。
【0026】図12は、p=0.5における補間係数の
計算方法の説明図である。図12の(a)は、β=0,
2π,4πにおけるデータD1(β),D2(β)に対
応するスライス厚の範囲を示している。図12の(b)
は、データD1(β),D2(β)のスキャン面のz軸
上の位置を余弦曲線により示している。データD1
(β)の相対ビュー角度をβ(D1)とし、データD2
(β)の相対ビュー角度をβ(D2)としている。データD
1(β),D2(β)の一方だけに着目しても、画像を
生成する位置z=0の近傍に2回転分(4π分)のデー
タがある。従って、補間演算にはデータD1(β),D
2(β)の一方だけを用い、公知のフルリコン(full re
construction)に必要な複数ビューのデータを求める補
間演算(以下、2回転線形補間という)を行えばよいこ
とが判る。
【0027】図12の(c)は、データD1(β),D
2(β)のスキャン面のz軸上の位置を直線により示し
ている。データD1(β)に着目すると、−4π≦β<
0の範囲Aは、画像を生成する位置z=0の近傍の2回
転分(4π分)のデータであり、範囲AのデータD1
(β)を用い、公知の2回転線形補間を行えばよいこと
が判る。すなわち、範囲AのデータD1(β)につい
て、公知の2回転線形補間の補間係数の計算方法で補間
係数を計算すればよい。(1)式は、その公知の2回転
線形補間の補間係数の計算方法に外ならない。同様に、
データD2(β)に着目すると、0≦β<4πの範囲B
は、画像を生成する位置z=0の近傍の2回転分(4π
分)のデータであり、範囲BのデータD2(β)を用
い、公知の2回転線形補間を行えばよいことが判る。す
なわち、範囲BのデータD2(β)について、公知の2
回転線形補間の補間係数の計算方法で補間係数を計算し
てもよい。
【0028】図12の(d)は、範囲AのデータD1
(β)についての補正係数の説明図である。−2π≦β
<0の範囲のデータD1(β)についての補正係数をw
1とするとき、−4π≦β<−2πの範囲のデータD1
(β)についての補正係数は(1−w1)により簡単に
求まるから、実際には−2π≦β<0の範囲のデータD
1(β)についての補正係数w1のみを計算すればよ
い。
【0029】図13は、p=1における補間係数の計算
方法の説明図である。図13の(a)は、β=0,2
π,4πにおけるデータD1(β),D2(β)に対応
するスライス厚の範囲を示している。図13の(b)
は、データD1(β),D2(β)のスキャン面のz軸
上の位置を余弦曲線により示している。データD1
(β)の相対ビュー角度をβ(D1)とし、データD2
(β)の相対ビュー角度をβ(D2)としている。データD
1(β),D2(β)の一方だけに着目しても、画像を
生成する位置z=0の近傍に2回転分(4π分)のデー
タがある。従って、補間演算にはデータD1(β),D
2(β)の一方だけを用い、公知の2回転線形補間を行
えばよいことが判る。
【0030】図13の(c)は、データD1(β),D
2(β)のスキャン面のz軸上の位置を直線により示し
ている。データD1(β)に着目すると、−3π≦β<
πの範囲Aは、画像を生成する位置z=0の近傍の2回
転分(4π分)のデータであり、範囲AのデータD1
(β)を用い、公知の2回転線形補間を行えばよいこと
が判る。すなわち、範囲AのデータD1(β)につい
て、公知の2回転線形補間の補間係数の計算方法で補間
係数を計算すればよい。(1)式は、その公知の2回転
線形補間の補間係数の計算方法に外ならない。同様に、
データD2(β)に着目すると、−π≦β<3πの範囲
Bは、画像を生成する位置z=0の近傍の2回転分(4
π分)のデータであり、範囲BのデータD2(β)を用
い、公知の2回転線形補間を行えばよいことが判る。す
なわち、範囲BのデータD2(β)について、公知の2
回転線形補間の補間係数の計算方法で補間係数を計算し
てもよい。
【0031】図13の(d)は、範囲AのデータD1
(β)についての補正係数の説明図である。−π≦β<
πの範囲のデータD1(β)についての補正係数をw1
とするとき、−3π≦β<−πの範囲のデータD1
(β)についての補正係数は(1−w1)により簡単に
求まるから、実際には−π≦β<πの範囲のデータD1
(β)についての補正係数w1のみを計算すればよい。
【0032】図8に戻り、ステップC3では、1<p≦
1.5か否かを判定し、そうならステップC4へ進み、
そうでないならステップC5へ進む。ステップC4で
は、−π(2−1/p)<βi≦−π/pの範囲におい
て、 w1(βi,γ)={βi+π(2−1/p)}/{2π(1−1/p)} …(2) −π/p<βi<−π(2−1/p)+π−2γの範囲
において、 w1(βi,γ)={βi+π(1−1/p)+2γ}/{π(1−2/p)+2γ} …(3) により補間係数w1(βi,γ)を計算する。そして、
図7のステップR4へ進む。(2)(3)式の根拠を図
14により次に説明する。なお、図14はp=1.5の
場合であるが、これを一般化すれば上記ステップC4と
なる。
【0033】図14は、p=1.5における補間係数の
計算方法の説明図である。図14の(a)は、β=0,
2π,4πにおけるデータD1(β),D2(β)に対
応するスライス厚の範囲を示している。図14の(b)
は、データD1(β),D2(β)のスキャン面のz軸
上の位置を余弦曲線により示している。データD1
(β)の相対ビュー角度をβ(D1)とし、データD2
(β)の相対ビュー角度をβ(D2)としている。−4π/
3(a点)≦β(D1)<−2π/3(b点)の範囲のデー
タD1(β)と2π/3(b点)≦β(D2)<4π/3
(c点)の範囲のデータD2(β)とは、画像を生成す
るためのデータのビューβとして同一ビューであって画
像生成位置z=0を挟み当該画像生成位置z=0に最も
近い2つのデータであるから、これらのデータを用いて
2回転線形補間を行えばよいことが判る。一方、−2π
/3(b点)≦β(D1)<−π/3−2γ(e点)の範囲
のデータD1(β)とπ/3−2γ(f点)≦β(D2)<
2π/3(b点)の範囲のデータD2(β)とは、画像
を生成するためのデータのビューβとして対向ビューで
あって画像生成位置z=0を挟み当該画像生成位置z=
0に最も近い2つのデータであるから、これらのデータ
を用いて公知のハーフリコン(half reconstruction)に
必要な複数ビューのデータを求める補間演算(以下、1
回転線形補間という)を行えばよいことが判る。
【0034】図14の(c)は、データD1(β),D
2(β)のスキャン面のz軸上の位置を直線により示し
ている。−4π/3(a点)≦β(D1)<−2π/3(b
点)の範囲A1のデータD1(β)と2π/3(b点)
≦β(D2)<4π/3(c点)の範囲B2のデータD2
(β)とは、画像を生成するためのデータのビューβと
して同一ビュー(差が2π)であって画像生成位置z=
0を挟み当該画像生成位置z=0に最も近い2つのデー
タであるから、これらのデータを用いて2回転線形補間
を行えばよいことが判る。すなわち、範囲A1のデータ
D1(β)と範囲B2のデータD2(β)について、2
回転線形補間の補間係数の計算方法で補間係数を計算す
ればよい。(2)式は、2回転線形補間の補間係数の計
算方法に外ならない。一方、−2π/3(b点)≦β(D
1)<−π/3−2γ(e点)の範囲A2のデータD1
(β)とπ/3−2γ(f点)≦β(D2)<2π/3(b
点)の範囲B1のデータD2(β)とは、画像を生成す
るためのデータのビューβとして対向ビュー(差がπ−
2γ)であって画像生成位置z=0を挟み当該画像生成
位置z=0に最も近い2つのデータであるから、これら
のデータを用いて1回転線形補間を行えばよいことが判
る。すなわち、範囲A2のデータD1(β)と範囲B1
のデータD2(β)について、公知の1回転線形補間の
補間係数の計算方法で補間係数を計算すればよい。
(3)式は、1回転線形補間の補間係数の計算方法に外
ならない。
【0035】図14の(d)は、範囲A1のデータD1
(β)と範囲B2のデータD2(β)についての補正係
数および範囲A2のデータD1(β)と範囲B1のデー
タD2(β)についての補正係数の説明図である。−4
π/3(a点)≦β(D1)<−2π/3(b点)の範囲A
1のデータD1(β)についての補正係数をw1とする
とき、2π/3(b点)≦β(D2)<4π/3(c点)の
範囲B2のデータD2(β)についての補正係数は(1
−w1)により簡単に求まるから、実際には−4π/3
(a点)≦β(D1)<−2π/3(b点)の範囲A1のデ
ータD1(β)についての補正係数w1のみを計算すれ
ばよい。また、−2π/3(b点)≦β(D1)<−π/3
−2γ(e点)の範囲A2のデータD1(β)について
の補正係数をw1とするとき、π/3−2γ(f点)≦
β(D2)<2π/3(b点)の範囲B1のデータD2
(β)についての補正係数は(1−w1)により簡単に
求まるから、実際には−2π/3(b点)≦β(D1)<−
π/3−2γ(e点)の範囲A2のデータD1(β)に
ついての補正係数w1のみを計算すればよい。
【0036】図8に戻り、ステップC5では、1.5<
p≦3か否かを判定し、そうならステップC6へ進み、
そうでないならステップC7へ進む。ステップC6で
は、−π(2−1/p)<βi≦−π/pの範囲におい
て、 w1(βi,γ)={βi+π(2−1/p)}/{2π(1−1/p)} …(4) −π/p<βi<π/pの範囲において、 w1(βi,γ)=(π/p−βi)/(2π/p) …(5) により補間係数w1(βi,γ)を計算する。そして、
図7のステップR4へ進む。(4)(5)式の根拠を図
15により次に説明する。なお、図15はp=2の場合
であるが、これを一般化すれば上記ステップC6とな
る。
【0037】図15は、p=2における補間係数の計算
方法の説明図である。図15の(a)は、β=0,2π
におけるデータD1(β),D2(β)に対応するスラ
イス厚の範囲を示している。図15の(b)は、データ
D1(β),D2(β)のスキャン面のz軸上の位置を
余弦曲線により示している。データD1(β)の相対ビ
ュー角度をβ(D1)とし、データD2(β)の相対ビュー
角度をβ(D2)としている。−3π/2(a点)≦β(D1)
<−π/2(b点)の範囲のデータD1(β)とπ/2
(b点)≦β(D2)<3π/2(c点)の範囲のデータD
2(β)とは、画像を生成するためのデータのビューβ
として同一ビューであって画像生成位置z=0を挟み当
該画像生成位置z=0に最も近い2つのデータであるか
ら、これらのデータを用いて2回転線形補間を行えばよ
いことが判る。一方、−π/2(b点)≦β(D1)<π/
2(c点)の範囲のデータD1(β)と−π/2(a
点)≦β(D2)<π/2(b点)の範囲のデータD2
(β)とは、画像を生成するためのデータのビューβと
して同一ビューであって画像生成位置z=0を挟み当該
画像生成位置z=0に最も近い2つのデータであるか
ら、これらのデータを用いて2回転線形補間を行えばよ
いことが判る。
【0038】図15の(c)は、データD1(β),D
2(β)のスキャン面のz軸上の位置を直線により示し
ている。−3π/2(a点)≦β(D1)<−π/2(b
点)の範囲A1のデータD1(β)とπ/2(b点)≦
β(D2)<3π/2(c点)の範囲B2のデータD2
(β)とは、画像を生成するためのデータのビューβと
して同一ビュー(差が0)であって画像生成位置z=0
を挟み当該画像生成位置z=0に最も近い2つのデータ
であるから、これらのデータを用いて2回転線形補間を
行えばよいことが判る。すなわち、範囲A1のデータD
1(β)と範囲B2のデータD2(β)について、2回
転線形補間の補間係数の計算方法で補間係数を計算すれ
ばよい。(4)式は、2回転線形補間の補間係数の計算
方法に外ならない。一方、−π/2(b点)≦β(D1)<
π/2(c点)の範囲A2のデータD1(β)と−π/
2(a点)≦β(D2)<π/2(b点)の範囲B1のデー
タD2(β)とは、画像を生成するためのデータのビュ
ーβとして同一ビュー(差が2π)であって画像生成位
置z=0を挟み当該画像生成位置z=0に最も近い2つ
のデータであるから、これらのデータを用いて2回転線
形補間を行えばよいことが判る。すなわち、範囲A2の
データD1(β)と範囲B1のデータD2(β)につい
て、2回転線形補間の補間係数の計算方法で補間係数を
計算すればよい。(5)式は、2回転線形補間の補間係
数の計算方法に外ならない。
【0039】図15の(d)は、範囲A1のデータD1
(β)と範囲B2のデータD2(β)についての補正係
数および範囲A2のデータD1(β)と範囲B1のデー
タD2(β)についての補正係数の説明図である。−4
π/3(a点)≦β(D1)<−2π/3(b点)の範囲A
1のデータD1(β)についての補正係数をw1とする
とき、2π/3(b点)≦β(D2)<4π/3(c点)の
範囲B2のデータD2(β)についての補正係数は(1
−w1)により簡単に求まるから、実際には−4π/3
(a点)≦β(D1)<−2π/3(b点)の範囲A1のデ
ータD1(β)についての補正係数w1のみを計算すれ
ばよい。また、−2π/3(b点)≦β(D1)<−π/3
−2γ(e点)の範囲A2のデータD1(β)について
の補正係数をw1とするとき、π/3−2γ(f点)≦
β(D2)<2π/3(b点)の範囲B1のデータD2
(β)についての補正係数は(1−w1)により簡単に
求まるから、実際には−2π/3(b点)≦β(D1)<−
π/3−2γ(e点)の範囲A2のデータD1(β)に
ついての補正係数w1のみを計算すればよい。
【0040】図8に戻り、ステップC7では、−π(2
−1/p)+π−2γ<βi≦−π/pの範囲におい
て、 w1(βi,γ)={βi+π(1−1/p)+2γ}/{π(1−2/p)+2γ} …(6) −π/p<βi<−π/pの範囲において、 w1(βi,γ)=(π/p−βi)/(2π/p) …(7) により補間係数w1(βi,γ)を計算する。そして、
図7のステップR4へ進む。(6)(7)式の根拠を図
16により次に説明する。なお、図16はp=3の場合
であるが、これを一般化すれば上記ステップC7とな
る。
【0041】図16は、p=3における補間係数の計算
方法の説明図である。図16の(a)は、β=0,2π
におけるデータD1(β),D2(β)に対応するスラ
イス厚の範囲を示している。図16の(b)は、データ
D1(β),D2(β)のスキャン面のz軸上の位置を
余弦曲線により示している。データD1(β)の相対ビ
ュー角度をβ(D1)とし、データD2(β)の相対ビュー
角度をβ(D2)としている。−2π/3−2γ(a点)≦
β(D1)<−π/3(b点)の範囲のデータD1(β)と
π/3(b点)≦β(D2)<2π/3−2γ(c点)の範
囲のデータD2(β)とは、画像を生成するためのデー
タのビューβとして対向ビューであって画像生成位置z
=0を挟み当該画像生成位置z=0に最も近い2つのデ
ータであるから、これらのデータを用いて1回転線形補
間を行えばよいことが判る。一方、−π/3(b点)≦
β(D1)<π/3(e点)の範囲のデータD1(β)と−
π/3(f点)≦β(D2)<π/3(b点)の範囲のデー
タD2(β)とは、画像を生成するためのデータのビュ
ーβとして同一ビューであって画像生成位置z=0を挟
み当該画像生成位置z=0に最も近い2つのデータであ
るから、これらのデータを用いて2回転線形補間を行え
ばよいことが判る。
【0042】図16の(c)は、データD1(β),D
2(β)のスキャン面のz軸上の位置を直線により示し
ている。−2π/3−2γ(a点)≦β(D1)<−π/3
(b点)の範囲A1のデータD1(β)とπ/3(b
点)≦β(D2)<2π/3−2γ(c点)の範囲B2のデ
ータD2(β)とは、画像を生成するためのデータのビ
ューβとして対向ビュー(差がπ−2γ)であって画像
生成位置z=0を挟み当該画像生成位置z=0に最も近
い2つのデータであるから、これらのデータを用いて1
回転線形補間を行えばよいことが判る。すなわち、範囲
A1のデータD1(β)と範囲B2のデータD2(β)
について、1回転線形補間の補間係数の計算方法で補間
係数を計算すればよい。(6)式は、1回転線形補間の
補間係数の計算方法に外ならない。一方、−π/3(b
点)≦β(D1)<π/3(e点)の範囲A2のデータD1
(β)と−π/3(f点)≦β(D2)<π/3(b点)の
範囲B1のデータD2(β)とは、画像を生成するため
のデータのビューβとして同一ビュー(差が0)であっ
て画像生成位置z=0を挟み当該画像生成位置z=0に
最も近い2つのデータであるから、これらのデータを用
いて2回転線形補間を行えばよいことが判る。すなわ
ち、範囲A2のデータD1(β)と範囲B1のデータD
2(β)について、公知の2回転線形補間の補間係数の
計算方法で補間係数を計算すればよい。(7)式は、2
回転線形補間の補間係数の計算方法に外ならない。
【0043】図16の(d)は、範囲A1のデータD1
(β)と範囲B2のデータD2(β)についての補正係
数および範囲A2のデータD1(β)と範囲B1のデー
タD2(β)についての補正係数の説明図である。−2
π/3−2γ(a点)≦β(D1)<−π/3(b点)の範
囲A1のデータD1(β)についての補正係数をw1と
するとき、π/3(b点)≦β(D2)<2π/3−2γ
(c点)の範囲B2のデータD2(β)についての補正
係数は(1−w1)により簡単に求まるから、実際には
−2π/3−2γ(a点)≦β(D1)<−π/3(b点)
の範囲A1のデータD1(β)についての補正係数w1
のみを計算すればよい。また、−π/3(b点)≦β(D
1)<π/3(e点)の範囲A2のデータD1(β)につ
いての補正係数をw1とするとき、−π/3(f点)≦
β(D2)<π/3(b点)の範囲B1のデータD2(β)
についての補正係数は(1−w1)により簡単に求まる
から、実際には−π/3(b点)≦β(D1)<π/3(e
点)の範囲A2のデータD1(β)についての補正係数
w1のみを計算すればよい。
【0044】図9は、補間係数セットの読出処理(図7
のステップR3)のフローチャートである。ステップF
1では、p=1.5か否かを判定し、そうならステップ
F2へ進み、そうでないならステップF3へ進む。ステ
ップF2では、上記(2)(3)式で、p=1.5とし
て予め計算し記憶しておいた補正係数w1を読み出す。
そして、図7のステップR4へ進む。ステップF3で
は、p=2か否かを判定し、そうならステップF4へ進
み、そうでないならステップF5へ進む。ステップF4
では、上記(4)(5)式で、p=2として予め計算し
記憶しておいた補正係数w1を読み出す。そして、図7
のステップR4へ進む。ステップF5では、上記(6)
(7)式で、p=3として予め計算し記憶しておいた補
正係数w1を読み出す。そして、図7のステップR4へ
進む。
【0045】図10は、補間演算によるデータ算出処理
のフローチャートである。ステップG1では、p=0.
5か否かを判定し、そうならステップG2へ進み、そう
でないならステップG4へ進む。ステップG2では、−
4π≦βi<0の範囲において、 D(βi,γ)={D1(βi,γ)+D2(βi+4π,
γ)}/2 により平均データD(βi,γ)を計算する。図12か
ら判るように、データD1(β,γ)とD2(β+4
π,γ)とは、同じスキャン面のデータであり且つ画像
を生成するためのデータのビューとして同一ビュー(差
が4π)であるから、D1(β,γ)=D2(β+4
π,γ)である。そこで、D1(β,γ)とD2(β+
4π,γ)とを加算平均でき、これによりSN比(Sig
nal to NoiseRatio)を向上できる。ステップG3で
は、前記ステップC2で求めた補間係数w1および前記
平均データD(βi,γ)を用いて、公知の2回転線形
補間演算により、画像を生成するために必要な複数ビュ
ーのデータDF(βi,γ)を算出する。このデータD
F(βi,γ)は、結果的に図12の範囲AのデータD
1(β,γ)および範囲BのデータD2(β,γ)に基
づくものとなる。そして、図7のステップR5へ進む。
【0046】ステップG4では、p<1か否かを判定
し、そうならステップG5へ進み、そうでないならステ
ップG6へ進む。ステップG5では、前記ステップC2
で求めた補間係数w1および図12,図13の範囲Aの
データD1(β,γ)を用いて、公知の2回転線形補間
演算により、画像を生成するために必要な複数ビューの
データDF(βi,γ)を算出する。そして、図7のス
テップR5へ進む。
【0047】ステップG6では、p=1か否かを判定
し、そうならステップG7へ進み、そうでないなら図1
1のステップG9へ進む。ステップG7では、−3π≦
βi<πの範囲において、 D(βi,γ)={D1(βi,γ)+D2(βi+2π,
γ)}/2 により平均データD(βi,γ)を計算する。図13か
ら判るように、データD1(β,γ)とD2(β+2
π,γ)とは、同じスキャン面のデータであり且つ画像
を生成するためのデータのビューとして同一ビュー(差
が2π)であるから、D1(β,γ)=D2(β+2
π,γ)である。そこで、D1(β,γ)とD2(β+
2π,γ)とを加算平均でき、これによりSN比を向上
できる。ステップG8では、前記ステップC2で求めた
補間係数w1および前記平均データD(βi,γ)を用
いて、公知の2回転線形補間演算により、画像を生成す
るために必要な複数ビューのデータDF(βi,γ)を
算出する。このデータDF(βi,γ)は、結果的に図
13の範囲AのデータD1(β,γ)および範囲Bのデ
ータD2(β,γ)に基づくものとなる。そして、図7
のステップR5へ進む。
【0048】図11のステップG9では、1<p≦1.
5か否かを判定し、そうならステップG10へ進み、そ
うでないならステップG11へ進む。ステップG10で
は、前記ステップC4または前記ステップF2で求めた
補間係数w1および図14の範囲A1のデータD1
(β,γ)および範囲B2のデータD2(β,γ)を用
いて、2回転線形補間演算により、画像を生成するため
に必要な複数ビューのデータDF(βi,γ)を算出す
る。すなわち、−π(2−1/p)<βi≦−π/pの
範囲において、 DF(βi,γ)=w1(βi,γ)・D1(βi,γ) +(1−w1(βi,γ))・D2(βi+2π,γ) …
(8) である。また、前記ステップC4または前記ステップF
2で求めた補間係数w1および図14の範囲A2のデー
タD1(β,γ)および範囲B1のデータD2(β,
γ)を用いて、1回転線形補間演算により、画像を生成
するために必要な複数ビューのデータDF(βi,γ)
を算出する。すなわち、−π/p<βi<−π(2−1
/p)+π−2γの範囲において、 DF(βi,γ)=w1(βi,γ)・D1(βi,γ) +(1−w1(βi,γ))・D2(βi+π−2γ,−γ) …(9) である。そして、図7のステップR5へ進む。
【0049】ステップG11では、1.5<p<3か否
かを判定し、そうならステップG12へ進み、そうでな
いならステップG13へ進む。ステップG12では、前
記ステップC6または前記ステップF4で求めた補間係
数w1および図15の範囲A1,A2のデータD1
(β,γ)および範囲B1,B2のデータD2(β,
γ)を用いて、2回転線形補間演算により、画像を生成
するために必要な複数ビューのデータDF(βi,γ)
を算出する。そして、図7のステップR5へ進む。
【0050】ステップG13では、前記ステップC7ま
たは前記ステップF5で求めた補間係数w1および図1
6の範囲A1のデータD1(β,γ)および範囲B2の
データD2(β,γ)を用いて、1回転線形補間演算に
より、画像を生成するために必要な複数ビューのデータ
DF(βi,γ)を算出する。すなわち、−π(2−1
/p)+π−2γ<βi≦−π/pの範囲において、 DF(βi,γ)=w1(βi,γ)・D1(βi,γ)+(1−w
1(βi,γ))・D2(βi+π−2γ,γ) である。また、前記ステップC7または前記ステップF
5で求めた補間係数w1および図16の範囲A2のデー
タD1(β,γ)および範囲B1のデータD2(β,
γ)を用いて、2回転線形補間演算により、画像を生成
するために必要な複数ビューのデータDF(βi,γ)
を算出する。すなわち、−π/p<βi<π/pの範囲
において、 DF(βi,γ)=w1(βi,γ)・D1(βi,γ)+(1−w
1(βi,γ))・D2(βi+2π,−γ) である。そして、図7のステップR5へ進む。
【0051】以上のX線CT装置100によれば、2段
検出器アレイを用いたヘリカルスキャンによりデータを
収集し、画像を好適に生成することが出来る。
【0052】−第2の実施形態− この発明は、検出器アレイの段数Nが3以上の場合にも
上記と同様に適用できる。図17に、N=3,p=3の
場合に使用するデータの範囲および補間係数の概念図を
示す。図17の(a)は、β=0,2πにおけるデータ
D1(β),D2(β),D3(β)に対応するスライ
ス厚の範囲を示している。図17の(b)は、データD
1(β),D2(β),D3(β)のスキャン面のz軸
上の位置を余弦曲線により示している。データD1
(β)の相対ビュー角度をβ(D1)とし、データD2
(β)の相対ビュー角度をβ(D2)とし、データD3
(β)の相対ビュー角度をβ(D3)としている。−4π/
3(a点)≦β(D1)<−2π/3(b点)の範囲のデー
タD1(β)と2π/3(b点)≦β(D3)<4π/3
(c点)の範囲のデータD3(β)とは、画像を生成す
るためのデータのビューβとして同一ビューであって画
像生成位置z=0を挟み当該画像生成位置z=0に最も
近い2つのデータであるから、これらのデータを用いて
2回転線形補間を行えばよいことが判る。次に、−2π
/3(b点)≦β(D1)<0(e点)の範囲のデータD1
(β)と−2π/3(a点)≦β(D2)<0(f点)の範
囲のデータD2(β)とは、画像を生成するためのデー
タのビューβとして同一ビューであって画像生成位置z
=0を挟み当該画像生成位置z=0に最も近い2つのデ
ータであるから、これらのデータを用いて2回転線形補
間を行えばよいことが判る。さらに、0(f点)≦β(D
2)<2π/3(c点)の範囲のデータD2(β)と0
(g点)≦β(D3)<2π/3(b点)の範囲のデータD
3(β)とは、画像を生成するためのデータのビューβ
として同一ビューであって画像生成位置z=0を挟み当
該画像生成位置z=0に最も近い2つのデータであるか
ら、これらのデータを用いて2回転線形補間を行えばよ
いことが判る。
【0053】図17の(c)は、データD1(β),D
2(β),D3(β)のスキャン面のz軸上の位置を直
線により示している。−4π/3(a点)≦β(D1)<−
2π/3(b点)の範囲A1のデータD1(β)と2π
/3(b点)≦β(D3)<4π/3(c点)の範囲C2の
データD3(β)とは、画像を生成するためのデータの
ビューβとして同一ビュー(差が2π)であって画像生
成位置z=0を挟み当該画像生成位置z=0に最も近い
2つのデータであるから、これらのデータを用いて2回
転線形補間を行えばよいことが判る。すなわち、範囲A
1のデータD1(β)と範囲C2のデータD3(β)に
ついて、2回転線形補間の補間係数の計算方法で補間係
数を計算すればよい。次に、−2π/3(b点)≦β(D
1)<0(e点)の範囲A2のデータD1(β)と−2π
/3(a点)≦β(D2)<0(f点)の範囲B1のデータ
D2(β)とは、画像を生成するためのデータのビュー
βとして同一ビュー(差が0)であって画像生成位置z
=0を挟み当該画像生成位置z=0に最も近い2つのデ
ータであるから、これらのデータを用いて2回転線形補
間を行えばよいことが判る。すなわち、範囲A2のデー
タD1(β)と範囲B1のデータD2(β)について、
2回転線形補間の補間係数の計算方法で補間係数を計算
すればよい。さらに、0(f点)≦β(D2)<2π/3
(c点)の範囲B2のデータD2(β)と0(g点)≦
β(D3)<2π/3(b点)の範囲C1のデータD3
(β)とは、画像を生成するためのデータのビューβと
して同一ビューであって画像生成位置z=0を挟み当該
画像生成位置z=0に最も近い2つのデータであるか
ら、これらのデータを用いて2回転線形補間を行えばよ
いことが判る。すなわち、範囲B2のデータD2(β)
と範囲C1のデータD3(β)について、2回転線形補
間の補間係数の計算方法で補間係数を計算すればよい。
【0054】図17の(d)は、範囲A1のデータD1
(β)と範囲C2のデータD3(β)についての補正係
数,範囲A2のデータD1(β)と範囲B1のデータD
2(β)についての補正係数および範囲B2のデータD
2(β)と範囲C1のデータD3(β)についての補正
係数の説明図である。
【0055】
【発明の効果】この発明のX線CT装置によれば、多段
検出器アレイを用いたヘリカルスキャンによりデータを
収集し、画像を好適に生成することが出来る。そして、
画質を向上させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態にかかるX線CT装置のブロッ
ク図である。
【図2】図1のX線CT装置の2段検出器アレイの模式
図である。
【図3】図1のX線CT装置でスキャンを行う状況の説
明図である。
【図4】絶対ビュー角度と相対ビュー角度と対向ビュー
の説明図である。
【図5】相対ビュー角度と直線移動軸上の位置の説明図
である。
【図6】ヘリカルスキャン処理のフローチャートであ
る。
【図7】画像再構成処理のフローチャートである。
【図8】補間係数セットの計算処理のフローチャートで
ある。
【図9】補間係数セットの読出処理のフローチャートで
ある。
【図10】補間演算によるデータ算出処理の前半のフロ
ーチャートである。
【図11】補間演算によるデータ算出処理の後半のフロ
ーチャートである。
【図12】検出器アレイの段数N=2,ヘリカルピッチ
p=0.5における補間係数の計算方法の説明図であ
る。
【図13】検出器アレイの段数N=2,ヘリカルピッチ
p=1における補間係数の計算方法の説明図である。
【図14】検出器アレイの段数N=2,ヘリカルピッチ
p=1.5における補間係数の計算方法の説明図であ
る。
【図15】検出器アレイの段数N=2,ヘリカルピッチ
p=2における補間係数の計算方法の説明図である。
【図16】検出器アレイの段数N=2,ヘリカルピッチ
p=3における補間係数の計算方法の説明図である。
【図17】検出器アレイの段数N=3,ヘリカルピッチ
p=3における補間係数の計算方法の説明図である。
【符号の説明】
100 X線CT装置 3 中央処理装置 20 走査ガントリ 30 X線管 60 2段検出器アレイ 61 第1の検出器アレ
イ 62 第2の検出器アレ
イ Xr 扇状X線ビーム th 扇状X線ビームの
厚さ d 1回転ごとの直線
移動距離 p ヘリカルピッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数のX線検出器を一列に配設した検出
    器アレイを2段以上並設した多段検出器アレイに対して
    走査対象を前記並設方向の軸に沿って相対的に直線移動
    させると共に走査対象の周りにX線管を回転させながら
    データを収集するデータ収集手段と、前記直線移動軸上
    の一つの位置での画像を生成するために必要な複数ビュ
    ーのデータを当該画像生成位置の近傍で収集したデータ
    から補間演算により算出するデータ算出手段と、そのデ
    ータ算出手段により算出した前記複数ビューのデータか
    ら画像を生成する画像生成手段とを備えたX線CT装置
    であって、前記データ算出手段は、前記複数ビューのそ
    れぞれと同一ビューのデータまたは対向ビューのデータ
    であって前記画像生成位置に最も近い2つのデータを各
    検出器アレイで収集したデータ中から選択して補間演算
    し、画像を生成するためのデータを算出することを特徴
    とするX線CT装置。
  2. 【請求項2】 多数のX線検出器を一列に配設した検出
    器アレイを2段以上並設した多段検出器アレイに対して
    走査対象を前記並設方向の軸に沿って相対的に直線移動
    させると共に走査対象の周りにX線管を回転させながら
    データを収集するデータ収集手段と、前記直線移動軸上
    の一つの位置での画像を生成するために必要な複数ビュ
    ーのデータを当該画像生成位置の近傍で収集したデータ
    から補間演算により算出するデータ算出手段と、そのデ
    ータ算出手段により算出した前記複数ビューのデータか
    ら画像を生成する画像生成手段とを備えたX線CT装置
    であって、前記データ算出手段は、前記複数ビューのそ
    れぞれと同一ビューのデータまたは対向ビューのデータ
    であって前記画像生成位置に最も近い2つのデータを各
    検出器アレイで収集したデータ中から選択すると共に、
    各検出器アレイに入射する扇状X線ビームの厚さをth
    とし、X線管または多段検出器アレイの1回転ごとに相
    対的に直線移動する距離をdとし、p=d/thをヘリ
    カルピッチとするとき、そのヘリカルピッチpに基づい
    て補間係数を定め、その補間係数と前記選択したデータ
    とを用いて補間演算し、画像を生成するためのデータを
    算出することを特徴とするX線CT装置。
  3. 【請求項3】 多数のX線検出器を一列に配設した検出
    器アレイを2段以上並設した多段検出器アレイに対して
    走査対象を前記並設方向の軸に沿って相対的に直線移動
    させると共に走査対象の周りにX線管を回転させながら
    データを収集するデータ収集手段と、前記直線移動軸上
    の一つの位置での画像を生成するために必要な複数ビュ
    ーのデータを当該画像生成位置の近傍で収集したデータ
    から補間演算により算出するデータ算出手段と、そのデ
    ータ算出手段により算出した前記複数ビューのデータか
    ら画像を生成する画像生成手段とを備えたX線CT装置
    であって、各検出器アレイに入射する扇状X線ビームの
    厚さをthとし、X線管または多段検出器アレイの1回
    転ごとに相対的に直線移動する距離をdとし、p=d/
    thをヘリカルピッチとするとき、前記データ収集手段
    は、予め設定された複数のpの中からいずれかを操作者
    に選択させ、その選択されたヘリカルピッチpでデータ
    を収集し、前記データ算出手段は、予め設定された複数
    のpのそれぞれにおける補間係数を予め計算して記憶し
    ておき、前記複数ビューのそれぞれと同一ビューのデー
    タまたは対向ビューのデータであって前記画像生成位置
    に最も近い2つのデータを各検出器アレイで収集したデ
    ータ中から選択すると共に前記記憶していた補間係数を
    用いて補間演算し、画像を生成するためのデータを算出
    することを特徴とするX線CT装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999038439A1 (fr) * 1998-01-28 1999-08-05 Hitachi Medical Corporation Dispositif servant a analyser une image radiographique
JP2001346794A (ja) * 1999-10-20 2001-12-18 Hitachi Medical Corp マルチスライスx線ct装置
JP2009160467A (ja) * 1997-09-09 2009-07-23 Toshiba Corp X線ct装置

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