JP5534180B2 - セラミックス、およびその原料液、並びにその製造方法 - Google Patents

セラミックス、およびその原料液、並びにその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、セラミックス、およびその原料液、並びに製造方法等に関する。
環境問題の観点からチタン酸ジルコン酸鉛系セラミックス(組成式Pb(Zr1−XTi)Oで表され、「PZT」と略称されるセラミックス)と同等の圧電特性を発現し得る非鉛系のセラミックス材料の開発が盛んに行われている。非鉛系セラミックスとして、例えば化学組成がx[BiFeO3]−(1−x)[(Bia1-a)TiO3](但し、0.3≦x≦0.8、0.4<a<0.6)で表されるBF−BKT系セラミックスが提案されている(特許文献1)。なお、本明細書においては、[BiFeO3]をBF、[(Bia1-a)TiO3]をBKTと略称することもある。
特開2008−069051号公報
本発明の目的の1つは、BF−BKT系セラミックスよりもリーク電流が低減されたセラミックスを提供することにある。
本発明の目的の1つは、BF−BKT系セラミックスよりもリーク電流が低減されたセラミックスの原料液を提供することにある。
本発明の目的の1つは、BF−BKT系セラミックスよりもリーク電流が低減されたセラミックスの製造方法を提供することにある。
(1)本発明に係るセラミックスは、ビスマス及び鉄を含み、酸化物である第1の材料と、ビスマス、カリウム、及びチタンを含み、酸化物である第2の材料と、ビスマス及びマンガンを含み、酸化物である第3の材料と、を含み、前記第1の材料、前記第2の材料、及び前記第3の材料は固していることを特徴とする。
本発明によれば、BF−BKT系セラミックスよりもリーク電流が低減されたセラミックスを提供することができる。
(2)本発明に係るセラミックスにおいて、
上記セラミックスは、化学組成がx[BiFeO3]−(1−x)[(Bia1-a)T
iO3]−y[BiMnO3](但し、0.4≦x≦0.7、0<y≦0.045、0.4<a<0.6)で表されてもよい。
なお、化学組成がx[BiFeO3]−(1−x)[(Bia1-a)TiO3]−y[BiMnO3](但し、0.4≦x≦0.7、0<y≦0.045、0.4<a<0.6)
で表されるセラミックスを、以下、[BiMnO3]をBMと略称し、BF−BKT−B
M系セラミックスと略称する。
(3)本発明に係るセラミックスの原料液は、
金属元素としてビスマス、カリウム、鉄、チタン、及びマンガンを含む原料液であって、
複数の前記金属元素のモル比は、[Bi:K:Fe:Ti:Mn=x+(1−x)×a+y+β:(1−x)×(1−a)+α:x:1−x:y](但し、0.4≦x≦0.7、0<y≦0.045、0.4<a<0.6、0≦α≦0.1、0≦β≦0.1)である。
本発明によれば、BF−BKT系セラミックスよりもリーク電流が低減されたセラミックスの原料液を提供することができる。
(4)本発明に係るセラミックスの製造方法は、
上記されるセラミックスの製造方法であって、
上記の原料液を準備する工程と、
前記原料液を用いて、第1の膜を形成する工程と、
前記第1の膜を熱処理し第2の膜を形成する工程と、
を含む。
本発明によれば、BF−BKT系セラミックスよりもリーク電流が低減されたセラミックスの製造方法を提供することができる。
(5)本発明に係るセラミックスの製造方法において、
複数の前記第2の膜が積層された積層体を形成する工程と、
前記第2の膜の前記積層体を焼成する工程と、
を更に含んでいてもよい。
(6)本発明に係るセラミックスの製造方法において、
前記積層体を焼成する工程は、前記積層体をRTA処理する工程を含んでいてもよい。
(7)本発明に係るセラミックスの製造方法において、
前記成形体をRTA処理する工程は、600℃以上かつ700℃以下の温度にて行われてもよい。
本実施形態に係るセラミックスの製造方法を示すフローチャート図。 本実施形態に係るセラミックスの製造方法を示すフローチャート図。 実施例1及び比較例1に係るセラミックスのP−Eヒステリシスを示す図。 実施例2に係るセラミックスのP−Eヒステリシスを示す図。 実施例3に係るセラミックスのP−Eヒステリシスを示す図。 実施例4に係るセラミックスのP−Eヒステリシスを示す図。 実施例5に係るセラミックスのP−Eヒステリシス及び電界誘起歪−電界特性を示す図。 実施例6に係るセラミックスのP−Eヒステリシス及び電界誘起歪−電界特性を示す図。
以下に、本発明を適用した実施形態の一例について図面を参照して説明する。ただし、本発明は以下の実施形態のみに限定されるものではない。本発明は、以下の実施形態およびその変形例を自由に組み合わせたものを含むものとする。
1. セラミックスの原料液およびセラミックスの製造方法
以下、図面を参照して、本実施形態に係るセラミックスの原料液及びセラミックスの製造方法について説明する。
図1は、本実施形態に係るセラミックスの製造方法を示すフローチャート図である。
図1に示すように、本実施形態に係るセラミックスの製造方法は、原料液を準備する工程と、前記原料液を用いて、第1の膜を形成する工程と、前記第1の膜を熱処理し第2の膜を得る工程と、複数の前記第2の膜が積層された積層体を形成する工程と、前記積層体を焼成する工程と、を含む。
1.1.原料液の準備工程(S1)
まず、図1(A)に示すように、本実施形態に係るセラミックスの製造方法の出発原料であるセラミックスの原料液を準備する(S1)。本実施形態におけるセラミックスの原料液は、金属化合物を含む。原料液に含まれる金属化合物は、BF−BKT−BM系セラミックスの原料となる金属元素を含んでいればよい。BF−BKT−BM系セラミックスは、ペロブスカイト結晶構造の一般式ABOで示されるBF系セラミックス、BKT系セラミックス、およびBM系セラミックスから構成される3相系の混晶セラミックスである。BF系セラミックスである[BiFeO3]は、A元素がBiからなり、B元素がF
eからなる。BKT系セラミックスである[(Bia1-a)TiO3]は、A元素がBi
およびKからなり、B元素がTiからなる。BM系セラミックスである[BiMnO3
は、A元素がBiからなり、B元素がMnからなる。すなわち、本実施形態に係るBF−BKT−BM系セラミックスの原料液は、Bi、Fe、Ti、K、Mnの金属元素を所定のモル比で含んでいればよい。なお、本実施形態に係るBF−BKT−BM系セラミックスの原料液のBi、Fe、Ti、Kの金属元素のモル比の詳細は後述される。
BF−BKT−BM系セラミックスの原料液を準備するために用いられる金属化合物は、Bi、Fe、Ti、Kを含む金属化合物であるかぎり特に限定されるものではない。原料液を準備するための金属化合物は、加水分解または酸化されることにより、その金属有機化合物に由来する金属酸化物を生成し得るものであれば、限定されず、例えば、上記金属を含む金属アルコキシド、有機金属錯体、および有機酸塩などから選択されてもよい。
Biを含む金属化合物としては、トリエトキシビスマス、トリ―i―プロポキシビスマス、アセチルアセトナートビスマス、硝酸ビスマス、酢酸ビスマス、クエン酸ビスマス、シュウ酸ビスマス、酒石酸ビスマス、2−エチルヘキサン酸ビスマス、等を例示することができる。Feを含む金属化合物としては、トリエトキシ鉄、トリ―i―プロポキシ鉄、トリス(アセチルアセトナト)鉄、硝酸鉄、酢酸鉄、シュウ酸鉄、酒石酸鉄、クエン酸鉄、2−エチルヘキサン酸第二鉄、等を例示することができる。Tiを含む金属化合物としては、テトラメトキシチタン、テトラエトキシチタン、テトラ―i―プロポキシチタン、テトラ―n―プロポキシチタン、テトラ―i―ブトキシチタン、テトラ―n―ブトキシチタン、テトラ―t―ブトキシチタン、アセチルアセトナトチタン、硝酸チタン、酢酸チタン、シュウ酸チタン、酒石酸チタン、クエン酸チタン、テトラ(2−エチルヘキシル)チタネート、等を例示することができる。Kを含む金属化合物としては、メトキシカリウム、エトキシカリウム、i―プロポキシカリウム、n―プロポキシカリウム、i―ブトキシカリウム、n―ブトキシカリウム、t―ブトキシカリウム、硝酸カリウム、酢酸カリウム、シュウ酸カリウム、酒石酸カリウム、クエン酸カリウム2−エチルヘキサン酸カリウム、等を例示することができる。Mnを含む金属化合物としては、ジ―i―プロポキシマンガン、マンガン(III)アセチルアセトナート、硝酸マンガン、酢酸マンガン、クエン酸マンガン、シュウ酸マンガン、酒石酸マンガン、2−エチルヘキサン酸マンガン、等を例示することができる。
本実施形態に係る原料液において、用いられる有機溶媒は、特に限定されるものではない。例えば、有機溶媒として、ブタノール、メタノール、エタノール、プロパノール、キシレン、オクタン、トルエン、2−メトキシエタノール、2−ブトキシエタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、アセチルアセトン、などの有機溶媒を用いてもよい。
本実施形態に係る原料液は、上述された金属化合物を用いて、原料液に含まれる金属元素のモル比が、[Bi:K:Fe:Ti:Mn=x+(1−x)×a+y:(1−x)×(1−a):x:1−x:y](但し、0.4≦x≦0.7、0<y≦0.045、0.4<a<0.6)となるように調整される。例えば、3相系BF−BKT−BM系セラミックスの組成比が、BF:BKT:BM=60:40:3である場合は、具体的には、x=0.6、y=0.03、a=0.5となり、原料液に含まれる金属元素のモル比は、[Bi:K:Fe:Ti:Mn=0.83:0.2:0.6:0.4:0.03となればよい。
上述されるモル比に原料液を調整することによって、BF−BKT系セラミックスよりもリーク電流が低減されたセラミックスであるBF−BKT−BM系セラミックスを得ることができる。詳細は後述される。
本実施形態に係る原料液は、上述されたモル比から規定されるKの添加量に対して更にKを添加してもよい。Kが過剰に添加された原料液に含まれる金属元素のモル比は、[Bi:K:Fe:Ti:Mn=x+(1−x)×a+y:(1−x)×(1−a)+α:x:1−x:y](但し、0.4≦x≦0.7、0<y≦0.045、0.4<a<0.6、0≦α≦0.1)となるように調整されてもよい。ここでαは、本実施形態に係る原料液におけるKの割合を相対的に過剰にすることを目的として加えられる添加量の割合を示すものであって、0≦α≦0.1の範囲であればよい。これによれば、Kが相対的に過剰となるように原料液を調整することができる。このような原料液によれば、製造工程中にKが熱処理等において揮発し、BF−BKT−BM系セラミックスが十分に結晶化するために必要となるK量が不足することを防ぐことができ、その結果、得られるえらミックスの圧電特性を向上させることができる。
また、本実施形態に係る原料液は、上述されたモル比から規定されるBiの添加量に対して更にBiを添加してもよい。Biが過剰に添加された原料液に含まれる金属元素のモル比は、[Bi:K:Fe:Ti:Mn=x+(1−x)×a+y+β:(1−x)×(1−a)+α:x:1−x:y](但し、0.4≦x≦0.7、0<y≦0.045、0.4<a<0.6、0≦α≦0.1、0≦β≦0.1)となるように調整されてもよい。ここでβは、本実施形態に係る原料液におけるBiの割合を相対的に過剰にすることを目的として加えられる添加量の割合を示すものであって、0≦β≦0.1の範囲であればよい。これによれば、BF−BKT−BM系セラミックスのP−Eヒステリシスの角型性を向上させることができる。
1.2.成膜工程(S2)
次に、図1(A)に示すように、成膜工程(S2)において、原料液の準備工程(S1)で得られた原料液を用いて、第1の膜を形成することができる。本実施形態に係る成膜工程(S2)に用いられる成膜方法は、所定の膜厚を有する膜を形成することができ得る限り特に限定されるものではなく、公知の成膜技術を用いてもよい。本実施形態に係る原料液を用いて、例えばスピンコート法により第1の膜を形成してもよい。
1.3.乾燥/脱脂工程(S3)
次に、図1(A)に示すように、乾燥/脱脂工程(S3)において、成膜工程(S2)で得られた第1の膜を熱処理することによって、第1の膜を乾燥および脱脂した第2の膜を得ることができる。本実施形態に係る乾燥工程(S3)に用いられる熱処理方法は、第1の膜を所定の条件で乾燥し得る限り特に限定されるものではなく、公知の加熱機器を用いてもよい。例えば、第1の膜を100℃〜200℃で乾燥した後、350℃〜450℃に設定された乾燥炉において、乾燥処理された第1の膜を脱脂処理することにより、第2の膜を得てもよい。
1.4.積層工程(S4)
次に、図1(A)に示すように、積層工程(S4)において、乾燥工程(S3)で得られた第2の膜の上に、本実施形態に係る原料液を用いて、さらに第1の膜を形成し(S2)、該第1の膜を乾燥および脱脂させることによって第2の膜の積層体を得てもよい。また、本工程は、該積層体が所望の膜厚となるまで、成膜工程(S2)と乾燥/脱脂工程(S3)とを複数回繰り返してもよい(S4)。
1.5.焼成工程(S5)
次に、図1(A)に示すように、焼成工程(S5)において、積層工程(S4)で得られた複数の第2の膜からなる積層体を焼成することによって、BF−BKT−BM系セラミックスを得ることができる。第2の膜からなる積層体を焼成する工程は、積層体を結晶化させることができ得る限り特に限定されるものではない。本実施形態に係る焼成工程は、加熱機器として、例えば公知の電気炉、赤外炉、RTA(Rapid Thermal Annealing)炉等を用いて行うことができる。積層体の加熱器機として、好ましくはRTA炉を用いてもよい。例えば、本実施形態に係る積層体を、600℃以上かつ700℃以下の温度のRTA炉にて熱処理を行い、該積層体を焼成し、BF−BKT−BM系セラミックスを得てもよい。得られるBF−BKT−BM系セラミックスは、所定の膜厚を有したセラミックス薄膜であってもよい。
また、本実施形態に係るセラミックスの製造方法においては、焼成工程(S5)によって得られたBF−BKT−BM系セラミックスの上に、新たに成膜工程(S2)〜焼成工程(S5)を所定の回数繰り返すことによって、所望の膜厚を有したBF−BKT−BM系セラミックスを得てもよい。これによれば、例えば、1μm以上の膜厚を有するBF−BKT−BM系セラミックス薄膜を、クラックの発生をさせずに形成することができる。また、これによれば、より配向性の良いBF−BKT−BM系セラミックス薄膜を得ることができる。
また、図1(B)に示すように、積層工程(S4)を実施せずに、焼成工程(S5)を実施し、焼成工程(S5)の後に積層工程(S6)を実施することによって、所望の膜厚を有したBF−BKT−BM系セラミックスを製造してもよい。この場合、原料液を準備した後(S1)、まず、成膜工程(S2)、乾燥/脱脂工程(S3)、焼成工程(S5)よりBF−BKT−BM系セラミックスを得てもよい。その後、得られた該BF−BKT−BM系セラミックスの上において所望の回数、成膜工程(S2)、乾燥/脱脂工程(S3)、焼成工程(S5)の工程を繰り返す積層工程(S6)を実施することにより、所望の膜厚を有したBF−BKT−BM系セラミックスを形成してもよい。
本実施形態に係るセラミックスの原料液およびセラミックスの製造方法は、例えば、以下の特徴を有する。
本実施形態に係るセラミックスの原料液によれば、BF−BKT系セラミックスよりもリーク電流が低減されたセラミックスであるBF−BKT−BM系セラミックス、およびその原料液を得ることができる。詳細は後述される。
また、本実施形態に係る原料液によれば、化学量論のKのモル比に対して、0mol%以上、10mol%以下のKを過剰添加量として原料液に加えることができる。これによれば、得られるBF−BKT−BM系セラミックスの圧電性を向上させることができる。以下に詳細を説明する。
化学物質としてのKは、蒸気圧が高く、製造工程の中、特に焼成工程中に揮発しやすい。これによれば、原料液の作製時において、BF−BKT−BM系セラミックスの化学組成を考慮して、原料液の金属元素のモル比を調整した場合であっても、その製造工程中において揮発してしまう。その結果、得られるBF−BKT−BM系セラミックスは、所定のK量が不足し、圧電性が低下する。
これに対し、本実施形態に係る原料液によれば、化学量論のKのモル比に対して、0mol%以上、10mol%以下のKが過剰添加量として原料液に加えられているため、焼成により揮発し、減少するKを、過剰添加されたKによって補うことができる。その結果、BF−BKT系セラミックスよりもリーク電流が低減され、かつ、圧電性が向上したBF−BKT−BM系セラミックスを得ることができる。
また、本実施形態に係る原料液によれば、化学量論のBiのモル比に対して、0mol%以上、10mol%以下のBiを過剰添加量として原料液に加えることができる。これによれば、得られるBF−BKT−BM系セラミックスのP−Eヒステリシスの角型性を向上させることができる。以下に詳細を説明する。
化学物質としてのBiは、蒸気圧が高く、製造工程の中、特に焼成工程中に揮発しやすい。これによれば、原料液の作製時において、BF−BKT−BM系セラミックスの化学組成を考慮して、原料液の金属元素のモル比を調整した場合であっても、その製造工程中において揮発してしまう。その結果、得られるBF−BKT−BM系セラミックスは、所定のBi量が不足し、P−Eヒステリシスの角型性が低下する。
これに対し、本実施形態に係る原料液によれば、化学量論のBiのモル比に対して、0mol%以上、10mol%以下のBiが過剰添加量として原料液に加えられているため、焼成により揮発し、減少するBiを、過剰添加されたBiによって補うことができる。その結果、BF−BKT系セラミックスよりもリーク電流が低減され、かつ、P−Eヒステリシスの角型性が向上したBF−BKT−BM系セラミックスを得ることができる。
以上によって、リーク電流が低減されたBF−BKT−BM系セラミックスの製造方法およびリーク電流が低減されたBF−BKT−BM系セラミックスの原料液を提供することができる。
2. 実施例
以下、本実施形態に係るセラミックス、およびその原料液並びに製造方法の実施例および比較例を、図面を参照しながら説明する。
2.1 実施例1、比較例1
実施例1においては、BF−BKT−BMの組成比が、BF:BKT:BM=60:40:3の組成比となるBF−BKT−BM系セラミックスを本実施形態に係るセラミックスの製造方法を用いて作製し、その特性を評価した。具体的には、x=0.6、y=0.03、a=0.5である場合であって、実施例1に係る原料液に含まれる金属元素のモル比は、Bi:K:Fe:Ti:Mn=0.83:0.2+α:0.6:0.4:0.03(但し、α=0.04)であった。比較例1に係るセラミックスは、BFとBKTのみから成る2相系混晶セラミックスであって、BMを含まないセラミックスであった。本比較例に係る原料液に含まれる金属元素のモル比は、Bi:Fe:K:Ti=0.8:0.6:0.2+α:0.4(但し、α=0.04)となるように調整された。
実施例1に係るBF−BKT−BM系セラミックスは、250nmの膜厚を有するように、成膜工程(S2)、乾燥/脱脂工程(S3)、焼成工程(S5)より得られたBF−BKT−BM系セラミックスを、積層することによってそれぞれ製造された(図1(B)参照)。また、成膜工程(S2)においては、スピンコート法(3500rpm)により実施例1に係る原料液および本比較例に係る原料液から第1の膜を成膜した。また、乾燥/脱脂工程(S3)においては、第1の膜に対して150℃、2分間の乾燥処理を行った後、400℃、4分間の脱脂処理を行い第2の膜を得た。また、焼成工程(S5)においては、第2の膜に対して、RTA炉を用い、650℃、5分間の焼成処理を行った。
特性の評価を目的として、焼成工程後得られたBF−BKT−BM系セラミックス膜の上に、DCスパッタ法によってPtからなる金属層を形成した。金属層を形成した後、650℃の温度にて5分間、金属層を焼付け、電極を形成した。特性の評価については、周波数1kHz、室温でP−Eヒステリシスを測定した。
なお、比較例1に係るBF−BKT系セラミックスも実施例1と同様の製造方法により作製された。
2.1.1 P−Eヒステリシス
図2(A)において、比較例1に係るBF−BKT系セラミックスのP−Eヒステリシスを示す。図2(B)において、実施例1に係るBF−BKT−BM系セラミックスのP−Eヒステリシスを示す。
図2(A)に示すように、比較例1のBF−BKT系セラミックスは、分極量のピーク値が電界強度の最大値よりも低い電界強度において発現しているため、リーク電流が大きいことが確認できる。これに対して、図2(B)に示すように、実施例1のBF−BKT−BM系セラミックスは、分極量のピーク値が電界強度の最大値付近において発現しており、比較例1と比べてリーク電流が低減されていることが分かる。これによれば、BF−BKT−BM系セラミックスは、BF−BKT系セラミックスと比べてリーク電流が低減されたセラミックスであることが分かる。
2.2 実施例2
実施例2においては、実施例1に係る原料液に対して更にBiを添加し、Biがその他の金属元素に対し相対的に過剰となるように原料液を調整した。具体的には、x=0.6、y=0.03、α=0.04である場合であって、実施例2に係る原料液に含まれる金属元素のモル比は、[Bi:Fe:K:Ti:Mn=0.83+β:0.24:0.6:0.03](但し、0≦β≦0.08)である。
実施例2に係るBF−BKT−BM系セラミックスは、600nmの膜厚を有するように、成膜工程(S2)、乾燥/脱脂工程(S3)、焼成工程(S5)より得られたBF−BKT−BM系セラミックスを、積層することによってそれぞれ製造された(図1(B)参照)。また、成膜工程(S2)においては、スピンコート法(1500rpm)により実施例2に係る原料液から第1の膜を成膜した。また、乾燥/脱脂工程(S3)においては、第1の膜に対して150℃、2分間の乾燥処理を行った後、400℃、4分間の脱脂処理を行い第2の膜を得た。また、焼成工程(S5)においては、第2の膜に対して、RTA炉を用い、650℃、5分間の焼成処理を行った。
特性の評価を目的として、焼成工程後得られたBF−BKT−BM系セラミックス膜の上に、DCスパッタ法によってPtからなる金属層を形成した。金属層を形成した後、650℃の温度にて5分間、金属層を焼付け、電極を形成した。特性の評価については、周波数1kHz、室温でP−Eヒステリシスを測定した。
2.2.1 P−Eヒステリシス
図3において、実施例2に係るP−Eヒステリシス(β=0.02、0.04、0.08の場合)と実施例1に係るP−Eヒステリシス(β=0の場合)を示す。図3に示すように、実施例1に係るP−Eヒステリシスに比べて、Biを2mol%過剰に添加した場合(β=0.02の場合)の方がヒステリシスの角型性が向上していることが分かる。また、Biを4mol%過剰に添加した場合(β=0.04の場合)およびBiを8mol%過剰に添加した場合(β=0.08の場合)から、よりBiを添加した方がP−Eヒステリシスの角型性が向上していることが分かる。これによれば、原料液に含まれる金属元素のモル比は、[Bi:K:Fe:Ti:Mn=x+(1−x)×a+y+β:1−a+α:x:1−x:y](但し、0.4≦x≦0.7、0<y≦0.045、0.4<a<0.6、0≦α≦0.1、0≦β≦0.1)であって、Biの過剰添加量を示すβの値は、0≦β≦0.1であればよいことが確認された。
2.3 実施例3
実施例3においては、実施例2に係る原料液に対してBMが少なくなるように原料液を調整した。具体的には、x=0.6、y=0.02である場合であって、実施例2に係る原料液に含まれる金属元素のモル比は、[Bi:Fe:K:Ti:Mn=0.82+β:0.2+α:0.6:0.02](但し、α=0.04、β=0.02)である。
実施例3に係るBF−BKT−BM系セラミックスは、600nmの膜厚を有するように、成膜工程(S2)、乾燥/脱脂工程(S3)、焼成工程(S5)より得られたBF−BKT−BM系セラミックスを、積層することによってそれぞれ製造された(図1(B)参照)。また、成膜工程(S2)においては、スピンコート法(1500rpm)により実施例3に係る原料液から第1の膜を成膜した。また、乾燥/脱脂工程(S3)においては、第1の膜に対して150℃、2分間の乾燥処理を行った後、400℃、4分間の脱脂処理を行い第2の膜を得た。また、焼成工程(S5)においては、第2の膜に対して、RTA炉を用い、650℃、5分間の焼成処理を行った。
特性の評価を目的として、焼成工程後得られたBF−BKT−BM系セラミックス膜の上に、DCスパッタ法によってPtからなる金属層を形成した。金属層を形成した後、650℃の温度にて5分間、金属層を焼付け、電極を形成した。特性の評価については、周波数1kHz、室温でP−Eヒステリシスを測定した。
2.3.1 P−Eヒステリシス
図4において、実施例3に係るP−Eヒステリシスを示す。図4に示すように、本実施例においても、Pの値が低いものの、実施例2と同様のP−Eヒステリシスが得られた。これによれば、少なくともy≧0.02であればよいことが確認された。
2.4 実施例4
実施例4においては、実施例2に係る原料液に対してBMが多くなるように原料液を調整した。具体的には、x=0.6、y=0.045である場合であって、実施例4に係る原料液に含まれる金属元素のモル比は、[Bi:K:Fe:Ti:Mn=0.845+β:0.2+α:0.6:0.4:0.045(但し、α=0.04、β=0.04)]である。
実施例4に係るBF−BKT−BM系セラミックスは、800nmの膜厚を有するように、成膜工程(S2)、乾燥/脱脂工程(S3)、焼成工程(S5)より得られたBF−BKT−BM系セラミックスを、積層することによってそれぞれ製造された(図1(B)参照)。また、成膜工程(S2)においては、スピンコート法(1500rpm)により実施例4に係る原料液から第1の膜を成膜した。また、乾燥/脱脂工程(S3)においては、第1の膜に対して150℃、2分間の乾燥処理を行った後、400℃、4分間の脱脂処理を行い第2の膜を得た。また、焼成工程(S5)においては、第2の膜に対して、RTA炉を用い、650℃、5分間の焼成処理を行った。
特性の評価を目的として、焼成工程後得られたBF−BKT−BM系セラミックス膜の上に、DCスパッタ法によってPtからなる金属層を形成した。金属層を形成した後、650℃の温度にて5分間、金属層を焼付け、電極を形成した。特性の評価については、周波数1kHz、室温でP−Eヒステリシスを測定した。
2.4.1 P−Eヒステリシス
図5において、実施例4に係るP−Eヒステリシスを示す。図5に示すように、本実施例においても、Pが大きいものの、実施例2と同様のP−Eヒステリシスが得られた。これによれば、少なくともy≦0.045であればよいことが確認された。
2.5 実施例5
実施例5においては、BF−BKT−BMの組成比が、(1)BF:BKT:BM=60:40:1.8、(2)BF:BKT:BM=50:50:1.5、となる場合のBF−BKT−BM系セラミックスであって、原料液にBiおよびKの過剰添加を行わないセラミックスを、本実施形態に係るセラミックスの製造方法を用いて作製し、その特性を評価した。
具体的には、(1)の場合は、x=0.6、y=0.018であって、実施例5に係る原料液に含まれる金属元素のモル比は、Bi:K:Fe:Ti:Mn=0.818:0.2:0.6:0.4:0.018である。(2)の場合は、x=0.6、y=0.018である場合であって、実施例5に係る原料液に含まれる金属元素のモル比は、Bi:K:Fe:Ti:Mn=0.768:0.25:0.5:0.5:0.015である。
実施例5に係るBF−BKT−BM系セラミックスは、740nmの膜厚を有するように、成膜工程(S2)、乾燥/脱脂工程(S3)、焼成工程(S5)より得られたBF−BKT−BM系セラミックスを、積層することによってそれぞれ製造された(図1(B)参照)。また、成膜工程(S2)においては、スピンコート法(1500rpm)により実施例5に係る原料液から第1の膜を成膜した。また、乾燥/脱脂工程(S3)においては、400℃、4分間の乾燥・脱脂処理を行い第2の膜を得た。また、焼成工程(S5)においては、第2の膜に対して、RTA炉を用い、650℃、5分間の焼成処理を行った。
特性の評価を目的として、焼成工程後得られたBF−BKT−BM系セラミックス膜の上に、DCスパッタ法によってPtからなる金属層を形成した。金属層を形成した後、650℃の温度にて5分間、金属層を焼付け、電極を形成した。特性の評価については、周波数1Hz、室温でP−Eヒステリシスを測定した。
2.5.1 P−Eヒステリシス/電解誘起歪−電界特性
図4において、実施例5に係るP−Eヒステリシスおよび電界誘起歪−電界特性(x=0.6、0.5の場合)を示す。尚、各グラフにおいて左側の軸が分極量を示し、右側の軸が歪量を示す。図6に示すように、いずれの場合も良好な圧電特性を示していることが分かる。特に、x=0.5の場合、歪率は0.18%であり、良好な歪率が得られた。これによれば、α=0、β=0において、少なくとも0.18%の歪率を示すセラミックスを作製可能であることが確認された。それに加え、y≧0.015で良好な特性を示すことが確認された。
2.6 実施例6
実施例3においては、BF−BKT−BMの組成比が、(1)BF:BKT:BM=70:30:3.5、(2)BF:BKT:BM=60:40:3、(3)BF:BKT:BM=50:50:2.5、(4)BF:BKT:BM=40:60:2となる場合のBF−BKT−BM系セラミックスを本実施形態に係るセラミックスの製造方法を用いて作製し、その特性を評価した。
具体的には、(1)の場合は、x=0.7、y=0.035、a=0.5であって、実施例6に係る原料液に含まれる金属元素のモル比は、Bi:K:Fe:Ti:Mn=0.885+β:0.15+α:0.7:0.3:0.035(但し、α=0.03、β=0.04とする)である。(2)の場合は、x=0.6である場合であって、実施例6に係る原料液に含まれる金属元素のモル比は、Bi:K:Fe:Ti:Mn=0.83+β:0.2+α:0.6:0.4:0.03(但し、α=0.04、β=0.04とする)である。(3)の場合は、x=0.5である場合であって、実施例6に係る原料液に含まれる金属元素のモル比は、Bi:K:Fe:Ti:Mn=0.775+β:0.25+α:0.5:0.5:0.025(但し、α=0.05、β=0.04とする)である。(4)の場合は、x=0.4である場合であって、実施例6に係る原料液に含まれる金属元素のモル比は、Bi:K:Fe:Ti:Mn=0.72+β:0.3+α:0.4:0.6:0.02(但し、α=0.06、β=0.04とする)である。
実施例6に係るBF−BKT−BM系セラミックスは、800nmの膜厚を有するように、成膜工程(S2)、乾燥/脱脂工程(S3)、焼成工程(S5)より得られたBF−BKT−BM系セラミックスを、積層することによってそれぞれ製造された(図1(B)参照)。また、成膜工程(S2)においては、スピンコート法(1500rpm)により実施例6に係る原料液から第1の膜を成膜した。また、乾燥/脱脂工程(S3)においては、400℃、4分間の乾燥・脱脂処理を行い第2の膜を得た。また、焼成工程(S5)においては、第2の膜に対して、RTA炉を用い、650℃、5分間の焼成処理を行った。
特性の評価を目的として、焼成工程後得られたBF−BKT−BM系セラミックス膜の上に、DCスパッタ法によってPtからなる金属層を形成した。金属層を形成した後、650℃の温度にて5分間、金属層を焼付け、電極を形成した。特性の評価については、周波数1Hz、室温でP−Eヒステリシスを測定した。
2.6.1 P−Eヒステリシス/電解誘起歪−電界特性
図7において、実施例6に係るP−Eヒステリシスおよび電界誘起歪−電界特性(x=0.7、0.6、0.5、0.4の場合)を示す。尚、各グラフにおいて左側の軸が分極量を示し、右側の軸が歪量を示す。図7に示すように、いずれの場合も良好な圧電特性を示していることが分かる。特に、x=0.5の場合、歪率は0.27%であり、大きな歪率が得られた。これによれば、原料液に含まれる金属元素のモル比は、[Bi:K:Fe:Ti:Mn=0.5×(x+1)+y+0.04:0.5×(1−x)+α:x:1−x:y](但し、0.4≦x≦0.7、0.03≦α≦0.06)であって、xの値は、0.4≦x≦0.7であればよいことが確認された。それに加え、実施例4と比較して歪率が向上しており、BiおよびKの添加により圧電特性を向上させることができることが確認された。
以上のように、本発明に係るセラミックスの原料液およびセラミックスの製造方法によれば、BF−BKTセラミックスのリーク電流を低減し、さらにはP−Eヒステリシスの角型性を向上させることができる。
上記のように、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは、当業者には容易に理解できよう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。

Claims (6)

  1. ビスマス及び鉄を含み、酸化物である第1の材料と、
    ビスマス、カリウム、及びチタンを含み、酸化物である第2の材料と、
    ビスマス及びマンガンを含み、酸化物である第3の材料と、
    を含み、
    前記第1の材料、前記第2の材料、及び前記第3の材料は固溶し、
    化学組成がx[BiFeO 3 ]−(1−x)[(Bi a 1-a )TiO 3 ]−y[BiMnO 3 ](但し、0.4≦x≦0.7、0<y≦0.045、0.4<a<0.6)で表される、セラミックス。
  2. 金属元素としてビスマス、カリウム、鉄、チタン、及びマンガンを含む原料液であって、
    前記金属元素のモル比は、[Bi:K:Fe:Ti:Mn=x+(1−x)×a+y+β:(1−x)×(1−a)+α:x:1−x:y](但し、0.4≦x≦0.7、0<y≦0.045、0.4<a<0.6、0≦α≦0.1、0≦β≦0.1)である、原料液。
  3. 請求項に記載の原料液を準備する工程と、
    前記原料液を用いて、第1の膜を形成する工程と、
    前記第1の膜を熱処理し第2の膜を形成する工程と、
    を含む、セラミックスの製造方法。
  4. 請求項において、
    複数の前記第2の膜が積層された積層体を形成する工程と、
    前記前記積層体を焼成する工程と、
    を更に含む、セラミックスの製造方法。
  5. 請求項において、
    前記積層体を焼成する工程は、前記積層体をRTA処理する工程を含む、セラミックス
    の製造方法。
  6. 請求項において、
    前記積層体をRTA処理する工程は、600℃以上かつ700℃以下の温度にて行われる、セラミックスの製造方法。
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