JP5534158B2 - 破砕装置 - Google Patents

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本発明は、破砕装置に関し、さらに詳しくは、固定フレームと、該固定フレームと対向して配置され下方が支持軸によって支持され上方が開閉するよう揺動する可動フレームと、固定フレームと可動フレームの対向面にそれぞれ設けられた破砕刃とを備えており、一般的にはジョークラッシャとも呼ばれている破砕装置に関するものである。
従来の一般的な破砕装置としては、固定フレームと、この固定フレームと対向して配置され下端が支持軸によって揺動可能に支持された可動フレームとを備えており、固定フレームと可動フレームの対向面に破砕刃が互いに対応するよう設けられている。可動フレームがその下端を支持軸によって支持されているため、可動フレームの上方が固定フレームに対して近接し離間するように揺動される。固定フレームと可動フレームの破砕刃の間は破砕空間を構成しており、この破砕空間の上方には被破砕物を投入する投入部が構成されており、破砕空間の下方には破砕された被破砕物を排出する排出部が構成されている。可動フレームの上端が固定フレームから離間した状態(この状態を可動フレームが開いた状態という)で、投入部から被破砕物が投入されると、たとえば塊状など通常の被破砕物の場合には、両フレームの破砕刃に挟まれるまで、自重によって破砕空間を降下する。そして、可動フレームの上端が固定フレームに近接するよう揺動された状態(この状態を可動フレームが閉じた状態という)となると、破砕刃によって被破砕物が破砕され、その後、可動フレームが開いた状態となると、破砕された被破砕物はその自重により下方の排出部から排出される。被破砕物を破砕した後の大きさ(粒度)は、可動フレームが閉じた状態のときの両フレームに設けられた破砕刃のクリアランスによって設定される。
このような従来の一般的な破砕装置としては、例えば特許文献1が知られている。特許文献1には、上部に被破砕びんの投入口、下部に破砕ガラス片の排出部を有するケーシングと、前記ケーシング内において、前記投入口から前記排出口に向かって傾斜状に固設され、破砕爪部を有する固定部材と、前記固定部材と対向して設けられ、破砕爪部を有する可動部材と、前記可動部材をその下部において前記固定部材に対して前後調節可能に支持する軸部材と、前記可動部材とその上部において接続され前記固定部材側に往復動せしめる駆動装置とからなることを特徴とするガラスびん破砕機が開示されている。そして、特許文献1においては、本願の図12に示すように、支持軸5’が可動フレーム2’の下方の所定の位置を支持しており、固定フレーム1’と可動フレーム2’がただ単に支持軸5’よりも下方に延長された構成が開示されている。
なお、破砕刃は、特許文献1に開示されている破砕爪のように柱状に成形し刃先が上方から下方にわたって縦方向に延在するよう複数を配列する所謂縦刃と、独立した突起状の刃を千鳥状に配置した所謂千鳥刃とが知られている。
実開平5−70647号公報
しかしながら、上記特許文献1など、従来の破砕装置にあっては、被破砕物が特に細長い形状の長尺のもので、その長手方向が投入部から排出部に向って延びるように投入された場合や、被破砕物が固定フレームと可動フレームの破砕刃の間のクリアランスよりも薄いなどの場合には、被破砕物が破砕されることなく破砕刃を素通りして、所定の粒度に破砕することができない場合があるという問題があった。
そして、図12に示したように、可動フレーム2’の下方の所定の位置が支持軸5’によって支持されており、固定フレーム1’と可動フレーム2’をただ単に支持軸5’よりも下方に延長した構成の場合であっても、図13に示すように、被破砕物Hを破砕すべく可動フレーム2’の上方を閉じるように揺動させるとその下方が開くこととなり、特に薄いあるいは長尺の被破砕物Hが破砕刃3’,4’の間から落下し素通りして破砕されず、一定の粒度に確実に破砕することができないという問題があった。
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたもので、簡単な構造で、特に被破砕物が長尺のものや薄いものである場合であってもこれらを素通りさせることなく、被破砕物を確実に均一な粒度に破砕することができる破砕装置を提供することを目的とする。
請求項1の破砕装置に係る発明は、上記目的を達成するため、平板状の固定フレームと、該固定フレームと対向して配置される平板状の可動フレームと、該可動フレームの上方が開閉するように下方の所定の位置を揺動可能に支持する支持軸と、前記固定フレームと可動フレームの対向面の上方にそれぞれ設けられた破砕刃と前記固定フレームと可動フレームの対向面の下方にそれぞれ設けられ設けられて、固定フレームと可動フレームの間に投入された被破砕物の落下を止めて裁断処理する裁断刃を備えており、前記可動フレームの裁断刃は、前記支持軸の中心から前記可動フレームの表面に対する仮想の垂線よりも下方に設けられ、可動フレームの上方が開くように揺動するときに前記固定フレームの裁断刃と協働して被破砕物を裁断する可動開裁断刃と、前記支持軸の中心から前記可動フレームの表面に対する仮想の垂線よりも上方に設けられ、可動フレームの上方が閉じるように揺動するときに前記固定フレームの裁断刃と協働して被破砕物を裁断する可動閉裁断刃と、の少なくとも一方を含むことを特徴とする。
請求項2の破砕装置に係る発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明において、前記可動フレームの裁断刃が、前記可動フレームの前記可動開裁断刃および前記可動閉裁断刃とを含む場合に、前記裁断刃は、前記固定フレームに対して前記可動フレームの上方が開いたときの固定裁断刃と前記可動開裁断刃とのクリアランスbと、前記固定フレームに対して前記可動フレームの上方が閉じたときの固定裁断刃と前記可動閉裁断刃とのクリアランスaとが同じとなるようにそれぞれ突出していることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、平板状の固定フレームと、該固定フレームと対向して配置される平板状の可動フレームと、該可動フレームの上方が開閉するように下方の所定の位置を揺動可能に支持する支持軸と、前記固定フレームと可動フレームの対向面の上方にそれぞれ設けられた破砕刃と、前記固定フレームと可動フレームの対向面の下方にそれぞれ設けられた裁断刃とを備えているという簡単な構造で、特に被破砕物が長尺のものや薄いものである場合であっても、可動フレームの上方を開くように揺動させてかかる被破砕物を投入することにより、被破砕物が確実に平板状の固定フレームと可動フレームの対向面の下方にそれぞれ設けられた裁断刃に達して衝合することによってその落下を止められるので、被破砕物が破砕刃の間を素通りするのを防止して破砕刃によって被破砕物を確実に破砕することができる。また、被破砕物が確実に平板状の固定フレームと可動フレームの対向面の下方にそれぞれ設けられた裁断刃に達するため、可動フレームの揺動により、可動開裁断刃と可動閉裁断刃との少なくとも一方と、固定フレームの裁断刃とが協働して、被破砕物を確実に効率よく均一な粒度に裁断処理することができる。
請求項2の発明によれば、請求項1に記載の発明において、前記可動フレームの裁断刃が、前記固定フレームの裁断刃と、前記可動フレームの前記可動開裁断刃および前記可動閉裁断刃とを含む場合に、前記裁断刃は、前記固定フレームに対して前記可動フレームの上方が開いたときの固定フレームの裁断刃と前記可動開裁断刃とのクリアランスbと、前記固定フレームに対して前記可動フレームの上方が閉じたときの固定フレームの裁断刃と前記可動閉裁断刃とのクリアランスaとが同じとなるようにそれぞれ突出していることにより、固定フレームに対して可動フレームが開くときと閉じるときの双方の揺動に伴って、可動開裁断刃と可動閉裁断刃がそれぞれ固定フレームの裁断刃と協働して被破砕物を確実に適切な粒度で裁断することができる。
本発明の破砕装置の、実施の一形態を説明するために示した可動フレームの上方が開いた状態の正面図である。 可動フレームの上方が図1の状態から揺動して閉じた状態を説明するために示した正面図である。 本発明の破砕装置の、実施の一形態を説明するために示した平面図である。 固定フレームに対して可動フレームの上方が開閉する状態と、これらのフレームに対する破砕刃および裁断刃の取付とを説明するために示した断面図である。 固定フレーム側に取り付けられる、破砕刃と裁断刃が配列固定された状態の固定用プレートを説明するために示した正面図である。 可動フレーム側に取り付けられる、破砕刃と可動開裁断刃および前記可動閉裁断刃が配列固定された状態の固定用プレートを説明するために示した正面図である。 可動フレームが支持軸を中心として揺動することにより、その上方が固定フレームに対して近接・離間するよう移動して、開閉することを説明するために示した概念図である。 可動フレームが開くことにより、長尺の被破砕物が固定フレームの裁断刃または可動開裁断刃に衝合して素通りを防止されている状態を説明するために示した部分拡大図である。 可動フレームが閉じることにより、長尺の被破砕物が固定フレームの裁断刃または可動閉裁断刃に衝合して素通りを防止され、また、可動フレームが開いたときに可動開裁断刃に衝合した長尺の被破砕物を固定フレームの裁断刃と可動閉裁断刃とによって裁断した状態を説明するために示した部分拡大図である。 被破砕物が塊状である場合に、可動フレームが閉じることにより、被破砕物が固定フレームの裁断刃と可動閉裁断刃に衝合して素通りを防止され、また、先に可動フレームが開いたときに固定フレームの裁断刃と可動閉裁断刃によって裁断された被破砕物が可動開裁断刃に衝合し保持されている状態を説明するために示した部分拡大図である。 被破砕物が塊状である場合に、可動フレームが開くことにより、先に固定フレームの裁断刃と可動閉裁断刃に衝合して素通りを防止されていた被破砕物が固定フレームの裁断刃と可動開裁断刃に衝合して素通りを防止され、またさらに、先に裁断され可動開裁断刃に保持されていた被破砕物が可動開裁断刃によってさらに裁断された状態を説明するために示した部分拡大図である。 固定フレームと可動フレームの下方を延長させるよう構成した破砕装置において、可動フレームの上方が開くように揺動したときに延長された固定フレームと可動フレームの下方が閉じて長尺の被破砕物や塊状の被破砕物が素通りを阻止された状態を説明するために示した部分拡大図である。 図12に示した状態から、破砕を行うべく可動フレームの上方が閉じるように揺動することにより、延長された固定フレームと可動フレームの下方が開いて長尺の被破砕物や塊状の被破砕物が素通りする状態を説明するために示した部分拡大図である。
本発明の破砕装置の実施の一形態を図1〜図11に基づいて詳細に説明する。なお、図において同じ符号は、同様または相当する部分を示すものとする。
本発明の破砕装置は、概略、固定フレーム1と、この固定フレーム1と対向して配置される可動フレーム2と、固定フレーム1と可動フレーム2の対向面に互いに対応するようにそれぞれ設けられる破砕刃3,4と、可動フレーム2の下方の所定の位置を揺動可能に支持する支持軸5と、この支持軸5を中心に下方が支持された可動フレーム2を固定フレーム2に対して開閉させるよう揺動駆動する駆動手段6と、破砕刃3,4の下方にそれぞれ設けられた裁断刃7,8(以下、固定フレーム1の裁断刃を固定裁断刃7と、可動フレーム2の裁断刃を可動裁断刃8と称する)とを備えている。
そして、この実施の形態においては、可動裁断刃8は、可動フレーム2の上方が開くように揺動するときに固定裁断刃7と協働して被破砕物Hを裁断し得る位置に設けられた可動開裁断刃8Bと、可動フレーム2の上方が閉じるように揺動するときに固定裁断刃7と協働して被破砕物Hを裁断し得る位置よりも下方に設けられた可動閉裁断刃8Aとを含んでいる。
図1および図2に示すように、装置本体10の上部には、被破砕物Hを投入する手段としてホッパ11が設けられており、また、装置本体10の下部には破砕された被破砕物を回収して搬出するための手段として被破砕物回収箱12が配置されている。なお、被破砕物Hを投入する手段と、被破砕物を回収して搬出するための手段は、この実施の形態に限定されることはなく、可動フレーム2が開いた状態で被破砕物Hを破砕刃3,4間に適切に投入することができ、また、破砕された被破砕物Hを回収して搬出することができるものであれば、例えばコンベアなど、他の手法のものを採用することができる。
この実施の形態における駆動手段としては、トラニオン形のシリンダ6が採用されている。装置本体10の図1および図2における右方には、軸受13が設けられており、シリンダ6の支持回転軸6aが軸受13に回動可能に支持されている。シリンダ6のピストンロッド9の先端は、可動フレーム2の固定フレーム1とは反対側面(背面)の比較的上方に設けられた軸2aに結合されている。なお、駆動手段は、特に限定されることはなく、圧油や圧縮空気などの作動流体によってピストンロッド9が伸長・退縮するシリンダ6の他に、フライホイールを有するモータなど、被破砕物Hの材質や破砕する大きさなどの条件によって適当なものを採用することができる。
固定フレーム1は、その上方と下方の水平方向の位置が移動調節可能に支持されている。この実施の形態の場合、固定フレーム1は、可動フレーム2と対向する面が僅かに上方に向くよう傾斜した状態で、装置本体10に取り付け固定されている。固定フレーム1の上方と下方の水平方向の位置を変更することにより、その傾斜角度や可動フレーム2に対する位置を調節して、その状態に固定することができる。
支持軸5は、その中心軸線がほぼ水平方向に延在するように配置され、両端を軸受14によって支持されている。また、可動フレーム2の背面の下方の所定の高さにはブラケット15が設けられており、ブラケット15に対して支持軸5の中間部が軸回りに回動可能に支持されている。可動フレーム2は、下方の所定の高さが支持軸5によって支持されているとともに上方が駆動手段であるシリンダ6のピストンロッド9と接続されているため、シリンダ6のピストンロッド9を伸長駆動すると、図7に実線で示すように、上方が固定フレーム1に対して近接する(閉じる)ように移動し、シリンダ6のピストンロッド9を退縮駆動すると、図7に鎖線で示すように、上方が固定フレーム1から遠ざかる(開く)ように移動することとなる。なお、可動フレーム2を支持軸5によって支持する位置(高さ)については、次に詳述する。
可動フレーム2は、固定フレーム1の対向面とは反対側の面(背面)において、下端ではなく、下方の所定の高さ位置が支持軸5により支持されている。固定フレーム1と可動フレーム2は、支持軸5よりも下方に延長されている。この構成により、図4に矢印で示すように、可動フレーム2は、その上方が固定フレーム1に対して閉じるように揺動したときに下方が開き(a)、また、その上方が固定フレーム1に対して開くように揺動したときに下方が閉じる(b)こととなる。
各破砕刃3,4は略三角柱状に成形されており、図5および図6に正面図で示すように複数の破砕刃3,4がその長手方向を縦方向に配列され、図4に断面図で示すように固定用プレート16の裏面から挿通されたボルト17が締結されることにより、それぞれ共通の固定用プレート16に固定されている。破砕刃3,4は、固定フレーム1と可動フレーム2の一方の破砕刃3,4の刃先(山)3a,4aと他方の破砕刃3,4の基部(谷)3b,4bとが互いに対向するように一致させて配置される。また、各裁断刃7,8は、この実施の形態では、略三角柱形状に形成されており、図5および図6に示すように破砕刃3,4の下方の位置であって、その長手方向が破砕刃3,4の長手方向と直交するように、すなわち、支持軸5と平行に略水平方向に延在するよう横方向に配置され、図4に示すように固定用プレート16の裏面から挿通されたボルト18が締結されることにより、破砕刃3,4と同様に固定用プレート16に固定されている。なお、固定裁断刃7と可動閉裁断刃8Aおよび可動開裁断刃8Bとの位置関係については後述する。
図4に示すように、固定用プレート16は、矩形の板状のもので、破砕刃3,4と裁断刃7,8を取り付ける表面の面積が比較的小さく裏面側の面積が比較的大きくなるように、その端面が傾斜している。固定フレーム1と可動フレーム2の対向面には、それぞれ固定用プレート16を収容する凹部21,22が形成されている。凹部21,22は、固定用プレート16の形状と対応するよう矩形で固定用プレート16よりもわずかに大きく形成されており、互いに隣接する2辺の側壁21a,22aが固定用プレート16の端面の傾斜と対応するようあり溝状に形成されており、他の2辺の側壁21b,22bが固定フレーム1と可動フレーム2の表面に対して略直角に形成されている。そして、この他の2辺の側壁21b,22bと、これに対応する固定用プレート16の端面の2辺との間には、締結プレート19が配置される。締結プレート19の長辺の端面の一方は、固定用プレート16の端面の傾斜と対応するよう締結プレート16の表面に対して傾斜して形成されており、また、長辺の端面の他方は、固定フレーム1と可動フレーム2の表面に対して略直角に形成された凹部21,22の他の2辺の側壁21b,22bと対応して、締結プレート19の表面に対して直角に形成されている。
破砕刃3,4と裁断刃7,8がそれぞれ固定された固定用プレート16は、固定フレーム1と可動フレーム2の対応する凹部21,22にそれぞれ収容され、その傾斜した端面の2辺を凹部21,22の傾斜した2辺の側壁に係合される。そして、固定用プレート16の他の2辺の端面と、凹部21,22の他の2辺の側壁との間にそれぞれ締結プレート19を配置し、図4に示すように固定フレーム1と可動フレーム2の裏面からそれぞれ挿通されたボルト20が締結されることにより、破砕刃3,4と裁断刃7,8がそれぞれ固定された固定用プレート16を固定フレーム1と可動フレーム2にそれぞれ確実に固定することができる。また、破砕刃3,4や裁断刃7,8が損傷したり、被破砕物Hを破砕する粒度を変更したり、あるいは被破砕物Hが異なる材質のものに変更するなど、破砕刃3,4や裁断刃7,8を交換する場合には、ボルト20を緩めて締結プレート19をずらすなどして固定用プレート16を固定フレーム1または可動フレーム2の凹部21,22から取り外し、ボルト17,18を抜いてそれまで締結されていた破砕刃3,4または裁断刃7,8を固定用プレート16から取り外し、新たな破砕刃3,4または裁断刃7,8をボルト17,18によってそれぞれ固定用プレート16に締結し、この固定用プレート16を再び固定フレーム1または可動フレーム2の対応する凹部21,22に収容して傾斜した端面の2辺を凹部21,22の傾斜した2辺の側壁に係合してボルト20を締め付けることで、短時間で容易に交換することができる。
ここで、固定裁断刃7と可動閉裁断刃8Aおよび可動開裁断刃8Bとの位置関係について説明する。
図4に示すように、支持軸5の中心軸線Cから可動フレーム2の表面に対して仮想の垂線Pを引いた場合に、可動開裁断刃8Bは、その刃先8Baが垂線Pよりも可動フレーム2の表面と平行に下方に位置するように配設されている。また、可動閉裁断刃8Aは、その刃先8Aaが垂線Pよりも可動フレーム2の表面と平行に上方に位置するように配設されている。そして、固定裁断刃7の刃先7aの位置は、この実施の形態の場合、可動フレーム2の上方を閉じたとき(図4の(a))に可動閉裁断刃8Aの刃先8Aaよりも上方に位置し、可動閉裁断刃8Aの刃先8Aaとの間に所定のクリアランスaを有し、また、可動フレーム2の上方を開いたとき(図4の(b))に可動開裁断刃8Bの刃先8Baよりも上方に位置し、可動開裁断刃8Bの刃先8Baとの間に所定のクリアランスbを有しており、クリアランスa、bが略等しくなるよう設定される。このため、可動閉裁断刃8Aは、可動フレーム2の上方が閉じるように揺動するときに固定裁断刃7と協働して被破砕物Hを裁断することができ、また、可動開裁断刃8Bは、可動フレーム2の上方が開くように揺動するときに固定裁断刃7と協働して被破砕物Hを裁断することができる。
なお、本発明における破砕刃3,4は、この実施の形態では三角柱状に成形されたものを、その刃先3a,4aが縦方向に配置された所謂縦刃の場合で説明するが、断面が略三角形以外の多角形の柱状の破砕刃や、独立した突起状の刃を千鳥状に配置した所謂千鳥刃を採用することができる。また、裁断刃7,8は、この実施の形態では三角柱状に成形されたものを、その刃先7a,8Aa,8Baが水平方向に配置された場合で説明するが、断面が略三角形以外の多角形の柱状の裁断刃7,8や、互いに隣接する破砕刃3,4の間(谷)またはその延長線上の下方にそれぞれ配置するような形状で、破砕刃3,4と別体または一体に成形されたものを採用することができる。
さらに、本発明は、この実施の形態に限定されることはなく、例えば、可動裁断刃8が可動閉裁断刃8Aと可動開裁断刃8Bのいずれか一方だけの場合も含まれる。
次に、以上のように構成された破砕装置の作動を主に図8〜図11に基づいて説明する。なお、以下の説明において、特に長尺の被破砕物に符号HLを付すとともに、比較的小さいが設定よりも大きい粒度の塊状の被破砕物に符号HMを付すこととし、さらに、姿勢や破砕の状況などに応じて、これらの符号の後に数字を付け加えることとする。
被破砕物Hを破砕するに際しては、駆動手段であるシリンダ6のピストンロッド9を退縮駆動して、可動フレーム2の上方を固定フレーム1から離れさせ開いた状態とする。この状態で、ホッパ11から被破砕物Hを投入する。例えば塊状など通常の被破砕物Hは、固定フレーム1と可動フレーム2の対向面にそれぞれ設けられた破砕刃3,4の間に挟まされ破砕空間に保持されることとなる。これに対して、被破砕物Hが長尺でその長手方向が破砕刃3,4の長手方向(刃先3a,4a)に沿うように投入された場合などには、図8に示すように、可動フレーム2の上方が開いた状態のときに下方が閉じており、しかも、破砕刃3,4の下方の間には裁断刃7,8が設けられているため、可動フレーム2に沿って投入された被破砕物HL1は、可動閉裁断刃8Aの上側傾斜面を滑り落ちて、固定裁断刃7と可動開裁断刃8Bによって落下が止められ、素通りが阻止される(図8に一点鎖線で示されている)。また、固定フレーム1に沿って投入された被破砕物HL2は、固定裁断刃7の上側傾斜面にガイドされ、固定裁断刃7と可動開裁断刃8Bによって落下が止められ、素通りが阻止される(図8に二点鎖線で示されている)。
さらにまた、図11に一点鎖線で示すように、破砕刃3,4によって破砕されたにもかかわらずその粒度がまだ充分に小さくなっていない塊状の被破砕物HM1、あるいは、破砕刃3,4によって破砕されなかった塊状の被破砕物HM1の場合も、固定裁断刃7と可動開裁断刃8Bに衝合することによって落下が止められて素通りが阻止される。
次いで、駆動手段であるシリンダ6のピストンロッド9を伸長駆動して、可動フレーム2の上方を閉じるように固定フレーム1に近接させる。これにより、塊状など通常の被破砕物Hは、固定フレーム1と可動フレーム2の対向面にそれぞれ設けられた破砕刃3,4により破砕され所定の粒度となる。また、可動フレーム2の上方が閉じるように揺動されることによって、その下方が開くこととなり、可動開裁断刃8Bと可動閉裁断刃8Aが固定裁断刃7に対して支持軸5の周りを移動する。そのため、先に固定裁断刃7と可動開裁断刃8Bによって素通りが阻止された長尺などの被破砕物HLは、図9に示すように、固定裁断刃7と可動閉裁断刃8Aによって適当な長さに裁断され(符号HL3を参照)、落下して被破砕物回収箱12に収容される。さらに、可動フレーム2の上方を閉じるように駆動したときに破砕刃3,4の間で破砕されることなく素通りしようとする被破砕物HLは、図9に示したように、固定裁断刃7と可動閉裁断刃8Aに衝合することによって素通りが阻止される。
また、可動フレーム2の上方を閉じたときに破砕刃3,4によって破砕されても設定された粒度にまだ充分に小さくなっていない塊状の被破砕物HM、あるいは、破砕刃3,4によって破砕されなかった塊状の被破砕物HMが破砕刃3,4の間を落下した場合でも、図10に示すように、固定裁断刃7と可動閉裁断刃8Aに衝合することよって落下を止められる。そして、固定裁断刃7と可動閉裁断刃8Aにより落下が止められた被破砕物HM1は、図11に示すように、再び可動フレーム2の上方を開くように駆動すると、固定裁断刃7と可動開裁断刃8Bによって落下が止められる。その後、再び図10に示したように可動フレーム2の上方を閉じることによって被破砕物HM1は固定裁断刃7と可動閉裁断刃8Aによって適切な大きさ(粒度)に裁断されて被破砕物HM2となり、一方が可動開裁断刃8Bによって保持され、他方が固定裁断刃7と可動閉裁断刃8Aとによって保持される。そして、図11に実線で示すように、さらに再び、可動フレーム2の上方を開くように駆動すると、先に裁断され可動開裁断刃8Bに保持されていた一方の被破砕物HM2は、固定裁断刃7と可動開裁断刃8Bによってさらに適切な大きさ(粒度)に裁断されて被破砕物HM3となる。
このようにして、適切な粒度に裁断された通常の被破砕物H、HL3、HM3は、自重により落下して、固定プレート1と可動プレート2の下方の排出部から被破砕物回収箱12に収容される。
上述したように、本発明では、可動フレーム2の下方の所定の位置を支持軸5によって支持し、固定フレーム1と可動フレーム2を支持軸5よりもの下方に延長させたので、可動フレーム2の上方が開いたり閉じたりするよう揺動することによって、下方が反対に閉じたり開いたりすることとなり、しかも、破砕刃3,4の下方に固定裁断刃7と可動開裁断刃8Aおよび可動閉裁断刃8Bとを設けたため、被破砕物Hが長尺や薄いものの場合であっても、破砕刃3,4に対する素通りを確実に阻止することができ、しかも、可動フレームの揺動に伴って固定裁断刃7と可動開裁断刃8Aおよび可動閉裁断刃8Bとが開閉して被破砕物を裁断するため、適切な粒度に破砕物を確実に破砕することができる。そして、特に、固定裁断刃7と可動開断刃8Aを設けた場合には、長尺物の素通りを防止するだけでなく、従来の通常の破砕装置においては被破砕物の排出工程でしかなかった可動フレームの上方が開くよう揺動する動作のときにも被破砕物を破砕(裁断)することができるため、破砕効率を向上させることができる。
1:固定フレーム、 2:可動フレーム、 3:破砕刃、 4:破砕刃、 5:支持軸、 6:シリンダ(駆動手段)、 7:固定裁断刃、 8:可動裁断刃、 8A:可動閉裁断刃、 8B:可動開裁断刃、 H:被破砕物

Claims (2)

  1. 平板状の固定フレームと、該固定フレームと対向して配置される平板状の可動フレームと、該可動フレームの上方が開閉するように下方の所定の位置を揺動可能に支持する支持軸と、前記固定フレームと可動フレームの対向面の上方にそれぞれ設けられた破砕刃と前記固定フレームと可動フレームの対向面の下方にそれぞれ設けられて、固定フレームと可動フレームの間に投入された被破砕物の落下を止めて裁断処理する裁断刃を備えており、前記可動フレームの裁断刃は、
    前記支持軸の中心から前記可動フレームの表面に対する仮想の垂線よりも下方に設けられ、可動フレームの上方が開くように揺動するときに前記固定フレームの裁断刃と協働して被破砕物を裁断する可動開裁断刃と、
    前記支持軸の中心から前記可動フレームの表面に対する仮想の垂線よりも上方に設けられ、可動フレームの上方が閉じるように揺動するときに前記固定フレームの裁断刃と協働して被破砕物を裁断する可動閉裁断刃と、
    の少なくとも一方を含むことを特徴とする破砕装置。
  2. 前記可動フレームの裁断刃が、前記可動フレームの前記可動開裁断刃および前記可動閉裁断刃とを含む場合に、
    前記裁断刃は、前記固定フレームに対して前記可動フレームの上方が開いたときの固定裁断刃と前記可動開裁断刃とのクリアランスbと、前記固定フレームに対して前記可動フレームの上方が閉じたときの固定裁断刃と前記可動閉裁断刃とのクリアランスaとが同じとなるようにそれぞれ突出していることを特徴とする請求項1に記載の破砕装置。
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