JP2526117Y2 - 剪断型破砕装置及びそれを用いた多段式破砕装置 - Google Patents

剪断型破砕装置及びそれを用いた多段式破砕装置

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JP2526117Y2
JP2526117Y2 JP1993031385U JP3138593U JP2526117Y2 JP 2526117 Y2 JP2526117 Y2 JP 2526117Y2 JP 1993031385 U JP1993031385 U JP 1993031385U JP 3138593 U JP3138593 U JP 3138593U JP 2526117 Y2 JP2526117 Y2 JP 2526117Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、産業廃棄物のうちの粗
砕した砕石やコンクリート塊などを更に細かく破砕する
剪断型破砕装置及びそれを用いた多段式破砕装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】建設工事などの工事現場で発生する廃棄
物として、土砂、コンクリート塊、アスファルト・コン
クリート塊、木材の他、汚泥、紙屑、金属屑、ガラス屑
等の廃棄物があるが、これらの廃棄物の処理は建設工事
業者に義務づけられており、現場で一般廃棄物及び産業
廃棄物ごとに区別して、例えば一般廃棄物は焼却場へ、
産業廃棄物は埋立地等にそれぞれ運び出されて処理され
る。ところが、最近では埋立地が不足しつつあるととも
に、環境保護の社会的要求から、コンクリート塊、アス
ファルト・コンクリート塊などの産業廃棄物を破砕して
路盤材などに再利用するための破砕装置が強く望まれて
いる。
【0003】一方、鉱石等の硬質な被破砕物の破砕する
破砕装置として、ジョークラッシャーやジャイレートリ
ークラッシャー等が知られている。前記ジョークラッシ
ャーは、基台に設けた鉛直方向向きの固定刃板と、固定
刃板と対向状で且つ下端側程固定刃板に接近するように
傾斜状に配置された可動刃板と、可動刃板を前後に微小
往復動させる駆動手段とを備え、両刃板間に被破砕物を
投入し可動刃板を前後に微小往復動させることで、被破
砕物を序々に噛み込んで破砕するように構成されてい
る。また、前記ジャイレートリークラッシャーは、裁頭
円錐形のクラッシングヘッドを有するスピンドルと、こ
のスピンドルを取り囲んだ逆円錐形のマントルとから構
成され、マントル内に被破砕物を投入してスピンドルの
旋回運動によって被破砕物を噛み込んで粉砕するように
構成されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】前記両破砕装置は基本
的に硬質被破砕物を対象としており、例えば市街地にお
ける老朽化した構造物の破壊によって生ずるコンクリー
ト塊などの比較的軟質な被破砕物を対象としていない。
このため、前記破砕装置でコンクリート塊などの比較的
軟質な被破砕物を破砕させた場合には、破砕処理能力が
低いこと、コンクリート塊に埋設された鉄筋が引っ掛か
ったりして故障の原因になり易いこと、破砕物の粒径を
小さくすることが困難なこと、騒音が発生し易く市街地
などでの使用が困難であること、などの問題がある。本
考案の目的は、破砕処理能力に優れ且つ小さな粒径で比
較的均一な破砕物を製作可能で且つ破砕時における騒音
の発生を低減し得る剪断型破砕装置及びそれを用いた多
段式破砕装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る剪断型破
砕装置は、下端側程隙間が狭くなるように対向配置され
た破砕面を有し、この破砕面に複数の破砕歯が夫々突出
状に設けられるとともに破砕面間に被破砕物を収容可能
な収容空間が形成され且つ破砕面の下端部間に破砕物を
排出するための排出口が形成された1組の破砕部材と、
前記1組の破砕部材のうちの少なくとも一方を他方に対
して、破砕面間の距離を一定に維持した状態で、往復相
対運動させる駆動手段とを備えたものである。ここで、
請求項2のように、前記破砕歯を破砕面の略全幅に亙っ
て突出状に複数形成してもよいし、請求項3のように、
前記1組の破砕部材のうちの一方を駆動手段により他方
に対して往復相対運動可能に構成し、他方の破砕部材を
その破砕面の少なくとも下端部が一方の破砕部材の破砕
面に対して接近・離間可能に支持し、両破砕面の下端部
間の距離を調節可能に構成してもよいし、請求項4のよ
うに、前記被破砕物がセメント硬化物であってもよい。
【0006】請求項5に係る多段式破砕装置は、対向配
置されたクラッシュ面を有し、このクラッシュ面に複数
の破砕歯が設けられるとともにクラッシュ面の下端部間
に1次破砕物を排出するための排出口が形成され且つ少
なくとも一方が回動自在に支持された1組のクラッシュ
部材と、1組のクラッシュ部材のうちの少なくとも一方
を両クラッシュ面が略重なるクラッシュ位置と両クラッ
シュ面間の距離が上端側程広くなり両クラッシュ面間に
被破砕物を収容可能な収容空間を形成可能な開放位置と
に亙って往復回動させる回動手段とを有する圧縮型破砕
装置と、前記1組のクラッシュ部材の下方に所定距離隔
てて配置された1組の破砕部材であって、下端側程隙間
が狭くなるように対向配置された破砕面を有し、この破
砕面に複数の破砕歯が夫々突出状に設けられるとともに
破砕面間に1次破砕物を収容可能な収容空間が形成され
且つ破砕面の下端部間に2次破砕物を排出するための排
出口が形成された1組の破砕部材と、前記1組の破砕部
材のうちの少なくとも一方を他方に対して、破砕面間の
距離を一定に維持した状態で、往復相対運動させる駆動
手段とを有する剪断型破砕装置とを備えたものである。
ここで、請求項6のように、前記被破砕物がセメント硬
化物であってもよい。
【0007】
【作用】請求項1に係る剪断型破砕装置においては、破
砕面間の収容空間に供給された被破砕物が、破砕面に設
けられた複数の破砕歯に噛み込まれ、この状態で駆動手
段により1組の破砕部材のうちの少なくとも一方を他方
に対して横方向に往復相対運動させることで、破砕歯と
被破砕物間に作用する剪断力で被破砕物が破砕される。
そして、破砕された被破砕物は収容空間の下端側へ移動
しながら徐々に細かく破砕され、破砕面の下端部間の距
離よりも小さく破砕されて排出口から排出されることに
なる。ここで、破砕歯を破砕面の略全幅に亙って突出状
に複数形成すると、一層効率的に被破砕物を破砕するこ
とが可能となり、また他方の破砕部材の破砕面の少なく
とも下端部を一方の破砕部材の破砕面に対して接近・離
間可能に支持すると、両破砕面の下端部間の距離を調節
し、破砕物の粒径を調節することが可能となり、また被
破砕物としては、セメント硬化物などを破砕することに
なる。
【0008】請求項5に係る多段式破砕装置において
は、先ず、圧縮型破砕装置により 収容空間内に収容さ
れた被破砕物が両クラッシュ面間及び両クラッシュ面に
設けられた破砕歯間において被破砕物に作用する圧縮力
で破砕され、次に、両クラッシュ面間で破砕されて排出
口から排出された1次破砕物が、剪断型破砕装置によ
り、請求項1と同様に、破砕歯と被破砕物間に作用する
剪断力で被破砕物が破砕されて1次破砕物よりも粒径の
小さな2次破砕物が排出口から排出される。被破砕物と
しては、セメント硬化物などを破砕することになる。
【0009】前記圧縮型破砕装置の作用を更に具体的に
説明すると、回動手段により1組のクラッシュ部材の少
なくとも一方を開放位置に回動させた状態で、被破砕物
がクラッシュ面間の収容空間に順々に供給される。そし
て、回動手段によりクラッシュ部材をクラッシュ位置側
と開放位置とに亙って往復回動させると、収容空間内に
収容された被破砕物が両クラッシュ面間及び両クラッシ
ュ面に設けられた破砕歯間において被破砕物に作用する
圧縮力で破砕され、破砕された被破砕物は収容空間の下
端側へ移動しながら徐々に細かく破砕され、クラッシュ
面の下端部間の距離よりも小さく破砕されて排出口から
剪断型破砕装置の収容空間に供給されることになる。
【0010】
【実施例】以下、本考案の実施例について図面を参照し
ながら説明する。本実施例は、圧縮型破砕装置と剪断型
破砕装置とを上下に配置した2段式破砕装置に本考案を
適用した場合のものである。図1に示すように、2段式
破砕装置1は、基台2と、基台2の右部上に設けられた
上下1対のハウジング3・4と、上部ハウジング3内に
設けられた圧縮型破砕装置5と、下部ハウジング4内に
設けられた剪断型破砕装置6と、圧縮型破砕装置5の回
動手段としての油圧シリンダ7に油圧を供給する油圧供
給装置8と、剪断型破砕装置6の駆動手段としての油圧
シリンダ9(図3参照)に油圧を供給する油圧供給装置
10とを備え、上方より上部ハウジング3内に供給され
た被破砕物Hは、先ず圧縮型破砕装置5で粗破砕された
後、剪断型破砕装置6で更に細かく破砕され、基台2の
下部にセットされたベルトコンベア11に受取られて2
段式破砕装置の前方へ搬出される。
【0011】前記圧縮型破砕装置5について説明する
と、図1〜図4に示すように、上部ハウジング3の上段
部には投入された被破砕物Hを案内する為の斜め上方へ
向けて外方側へ延びる傾斜ガイド部15が形成され、上
部ハウジング3の前壁部及び後壁部の右部間には左下側
へ向けて傾斜した略平板状の第1クラッシュ部材16が
配置され、第1クラッシュ部材16は左壁部に螺合され
た前後1対の左右方向向きのスクリュー軸17に連結さ
れ、右壁部を貫通して延びるスクリュー軸17の右端部
には操作ハンドル18が設けられ、第1クラッシュ部材
16はスクリュー軸17を介して上部ハウジング3に左
右方向に平行移動可能に支持されている。
【0012】前記上部ハウジング3の前壁部及び後壁部
の左部間には略平板状の第2クラッシュ部材20が設け
られ、第2クラッシュ部材20は前後両壁部の下端近傍
部間に設けられた軸部材21に回動自在に支持され、下
部ハウジング4の左方には油圧シリンダ7が縦向き姿勢
に設けられ、油圧シリンダ7の下端部は下部ハウジング
4の下壁部に固定されたブラケット22に前後方向向き
の軸部材23を介して回動自在に支持され、油圧シリン
ダ7のピストンロッド7aの上端部は第2クラッシュ部
材20の左端面に固定されたリブ24に回動自在に前後
方向向きの軸部材24aを介して連結され、第2クラッ
シュ部材20は油圧シリンダ7により、図2に実線で図
示の開放位置と仮想線で図示のクラッシュ限界位置とに
亙って往復回動される。尚、前記第1クラッシュ部材1
6も第2クラッシュ部材20と同様に回動可能に構成
し、クラッシュ部材16・20を相互に接近する方向と
相互に離間する方向へ往復回動させてもよい。
【0013】前記クラッシュ部材16・20には相対向
するクラッシュ面16a・20aが形成され、タラッシ
ュ面16a・20a間には第2クラッシュ部材20を開
放位置へ回動させた状態で被破砕物Hを収容可能な収容
空間25が形成され、クラッシュ面16a・20aの下
端部間には被破砕物Hを破砕して得られた1次破砕物H
1を排出するための排出口26が形成され、クラッシュ
面16a・20aにはその略全幅に亙る断面略三角形状
の破砕歯27が前後方向に所定間隔おきに夫々設けら
れ、第1クラッシュ部材16と第2クラッシュ部材20
の破砕歯27は千鳥状に交互に配設され、収容空間25
に供給された被破砕物Hは、第2クラッシュ部材20の
クラッシュ限界位置側への回動によりクラッシュ面16
a・20a間及び左右の破砕歯27間において被破砕物
Hに作用する圧縮力で破砕される。尚、符号28は第2
クラッシュ部材20の開放位置を検出する検出センサで
あり、符号29は第2クラッシュ部材20のクラッシュ
限界位置を検出する検出センサであり、検出センサ28
・29はリミットスイッチなどから構成されている。ま
た、前記破砕歯27に代えて、クラッシュ面16a・2
0aに略円錐状や円柱状の突起片を複数固定してもよ
い。
【0014】前記上下のハウジング3・4間には略水平
方向向きの仕切板30が設けられ、排出口26の下方に
対応する仕切板30の部分には開口部30aが形成さ
れ、仕切板30の下面には排出口26から排出される1
次破砕物H1を剪断型破砕装置6へ案内する傾斜案内部
材31が設けられている。
【0015】前記剪断型破砕装置6について説明する
と、図2・図5に示すように、下部ハウジング4内には
左右1組の平板状の破砕部材40・41が対向配置さ
れ、第1破砕部材40は右下側へ向けて傾斜状に配置さ
れ、第2破砕部材41は左下側へ向けて傾斜状に配置さ
れ、第1破砕部材40は1対のガイドレール42に沿っ
て前後方向に移動自在に支持され、第1破砕部材40は
下部ハウジング4から後方へ延びる前後方向向きの油圧
シリンダ9により前後方向へ往復移動され、第2破砕部
材41は下部ハウジング4の右壁部に螺合された前後1
対のスクリュー軸43の先端部に連結され、下部ハウジ
ング4の右壁部から右方へ延びるスクリュー軸43の端
部には操作ハンドル44が設けられ、第2破砕部材41
は操作ハンドル44を回転操作することで左右方向に位
置調節される。尚、前記破砕部材40・41の一方は鉛
直方向向きに配置してもよい。また、前記第2破砕部材
41も第1破砕部材40と同様に油圧シリンダなどによ
り前後駆動されるように構成し、破砕部材40・41を
相対的に前後方向へ往復移動させてもよい。
【0016】前記破砕部材40・41の相対向する破砕
面40a・41aには斜め下方へ向けて多数の破砕歯4
5が突出状に形成され、第1破砕部材40の前後両端部
には第2破砕部材41付近まで延びる三角形状の仕切板
46が設けられ、破砕部材40・41間には破砕面40
a・41aと仕切板46とで1次破砕物H1を収容可能
な収容空間47が形成され、収容空間47に供給された
1次破砕物H1は破砕部材40・41に形成された複数
の破砕歯45間において1次破砕物H1に作用する剪断
力で一層細かに破砕され、2次破砕物H2として破砕面
40a・41aの下端部間の排出口48から排出され
る。
【0017】次に、前記2段式破砕装置1の作用につい
て説明する。2段式破砕装置1の上方より粗砕した砕石
やコンクリート塊などの被破砕物Hをクラッシュ面16
a・20a間の収容空間25に順々に供給し、油圧シリ
ンダ7に所定値以上の荷重が作用するまで油圧シリンダ
7により第2クラッシュ部材20を開放位置からクラッ
シュ限界位置側へ回動させ、収容空間25内に収容され
た被破砕物Hをクラッシュ面16a・20a間及び破砕
歯27間において被破砕物Hに作用する圧縮力で破砕す
る。そして、油圧シリンダ7に所定値以上の荷重が作用
すると、第2クラッシュ部材20を開放位置へ復帰さ
せ、この操作を繰り返して第2クラッシュ部材20を往
復回動させながら被破砕物Hを破砕することになる。こ
のとき、被破砕物Hは収容空間25の下端側へ移動しな
がら徐々に細かく破砕され、クラッシュ面16a・20
aの下端部間の距離よりも小さく破砕されると、1次破
砕物H1として排出口26から排出されて傾斜案内部材
31を介して剪断型破砕装置6に供給される。
【0018】剪断型破砕装置6では、収容空間47に供
給された1次破砕物H1が、破砕面40a・41aに設
けられた複数の破砕歯45に噛み込まれ、この状態で油
圧シリンダ9により第1破砕部材40が前後方向に往復
移動し、破砕歯45と被破砕物H間に作用する剪断力で
1次破砕物H1が破砕される。そして、1次破砕物H1
は収容空間47の下端側へ移動しながら徐々に細かく破
砕され、破砕面40a・41aの下端部間の距離よりも
小さく破砕され、2次破砕物H2として排出口48から
排出されることになる。この剪断型破砕装置6において
は、第1破砕部材40とともに収容空間47内の1次破
砕物H1が前後移動することで、傾斜案内部材31間の
1次破砕物H1が掻き落とされ、傾斜案内部材31間に
1次破砕物H1が詰まることが防止される。
【0019】前記圧縮型破砕装置5で破砕して得られる
1次破砕物H1の粒径を変更したい場合には、操作ハン
ドル18を回転操作して第1クラッシュ部材16を左右
方向に平行移動させ、クラッシュ面16a・20a間の
距離を調節することになる。また、剪断型破砕装置6で
破砕して得られる2次破砕物H2の粒径を変更したい場
合には、操作ハンドル44を回転操作して第2破砕部材
41を左右方向に平行移動させ、破砕面40a・41a
間の距離を調節することになる。
【0020】尚、図6に示すように、第1クラッシュ部
材16の上端部を前後方向向きの軸部材50を介して回
動自在に支持し、軸部材50を中心に第1クラッシュ部
材16を回動させることで、クラッシュ部材16・20
の下端部間の距離を調節してもよいし、第2破砕部材4
1の上端部を前後方向向きの軸部材51を介して回動自
在に支持し、軸部材51を中心にして第2破砕部材41
を回動させることで、破砕部材40・41の下端部間の
距離を調節してもよい。
【0021】尚、本実施例では、圧縮型破砕装置5と剪
断型破砕装置6とを上下に配置した2段式破砕装置1に
本考案を適用したが、図7に示すように、圧縮型破砕装
置5を上下2段にし、その下方に剪断型破砕装置6を設
けた3段式破砕装置1Aに対しても本考案を同様に適用
することが可能である。また、圧縮型破砕装置5を1段
にして、その下方に2段の剪断型破砕装置6を設けた3
段式破砕装置に対しても本考案を同様に適用することが
可能である。更に、前記以外の組み合わせで破砕装置5
・6を組み合わせて多段式破砕装置を構成してもよい
し、剪断型破砕装置6を独立で使用することも可能であ
る。
【0022】
【考案の効果】前記作用の項で詳細に説明したように次
のような効果が得られる。請求項1に係る剪断型破砕装
置によれば、破砕歯と被破砕物間に作用する剪断力で被
破砕物を破砕するので、破砕時における騒音を低減出来
ること、比較的均一な粒径の破砕物を得ることが可能な
こと、被破砕物を収容空間の下端側へ移動させながら徐
々に細かく破砕するので、破砕物を比較的小さな粒径ま
で破砕することが可能なこと、などの効果が得られる。
【0023】請求項2によれば、破砕面の略全幅に亙っ
て突出状に設けられた複数の破砕歯により、一層効率的
に被破砕物を破砕することが可能になる。請求項3によ
れば、両破砕面の下端部間の距離を調節することで、破
砕物の粒径を調節することが出来る。請求項4によれ
ば、被破砕物としてセメント硬化物を効率的に破砕する
ことが可能となる。
【0024】請求項5によれば、破砕処理能力の大きな
圧縮型破砕装置で被破砕物を粗破砕し、この粗破砕した
1次破砕物を剪断型破砕装置で更に細かく破砕するの
で、破砕処理能力を大幅に向上しつつ被破砕物を細かく
破砕出来ること、比較的均一な粒径の破砕物を得ること
が可能なこと、2段階に分けて破砕するので破砕時にお
ける騒音を低減出来ること、などの効果が得られる。請
求項6によれば、被破砕物としてセメント硬化物を効率
的に破砕することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 2段式破砕装置の斜視図
【図2】 2段式破砕装置の要部縦断面図
【図3】 2段式破砕装置の要部側面図
【図4】 圧縮型破砕装置の平面図
【図5】 剪断型破砕装置の平面図
【図6】 変形例に係る2段式破砕装置の図2相当図
【図7】 3段式破砕装置の説明図
【符号の説明】
H 被破砕物 H1 1次破砕物 H2 2次破砕物 1 2段式破砕装置 5 圧縮型破砕装置 6 剪断型破砕装置 7 油圧シリンダ 9 油圧シリンダ 16 第1クラッシュ部材 16a クラッシュ面 20 第2クラッシュ部材 20a クラッシュ面 25 収容空間 26 排出口 27 破砕歯 40 第1破砕部材 40a 破砕面 41 第2破砕部材 41a 破砕面 45 破砕歯 47 収容空間 48 排出口

Claims (6)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下端側程隙間が狭くなるように対向配置
    された破砕面を有し、この破砕面に複数の破砕歯が夫々
    突出状に設けられるとともに破砕面間に被破砕物を収容
    可能な収容空間が形成され且つ破砕面の下端部間に破砕
    物を排出するための排出口が形成された1組の破砕部材
    と、 前記1組の破砕部材のうちの少なくとも一方を他方に対
    して、破砕面間の距離を一定に維持した状態で、往復相
    対運動させる駆動手段と、 を備えたことを特徴とする剪断型破砕装置。
  2. 【請求項2】 前記破砕歯が破砕面の略全幅に亙って突
    出状に複数形成されたことを特徴とする請求項1に記載
    の剪断型破砕装置。
  3. 【請求項3】 前記1組の破砕部材のうちの一方を駆動
    手段により他方に対して往復相対運動可能に構成し、他
    方の破砕部材をその破砕面の少なくとも下端部が一方の
    破砕部材の破砕面に対して接近・離間可能に支持し、両
    破砕面の下端部間の距離を調節可能に構成したことを特
    徴とする請求項1又は2に記載の剪断型破砕装置。
  4. 【請求項4】 前記被破砕物がセメント硬化物であるこ
    とを特徴とする請求項1、2又は3に記載の剪断型破砕
    装置。
  5. 【請求項5】 対向配置されたクラッシュ面を有し、こ
    のクラッシュ面に複数の破砕歯が設けられるとともにク
    ラッシュ面の下端部間に1次破砕物を排出するための排
    出口が形成され且つ少なくとも一方が回動自在に支持さ
    れた1組のクラッシュ部材と、 前記1組のクラッシュ部材のうちの少なくとも一方を両
    クラッシュ面が略重なるクラッシュ位置と両クラッシュ
    面間の距離が上端側程広くなり両クラッシュ面間に被破
    砕物を収容可能な収容空間を形成可能な開放位置とに亙
    って往復回動させる回動手段と、 を有する圧縮型破砕装置と、 前記1組のクラッシュ部材の下方に所定距離隔てて配置
    された1組の破砕部材であって、下端側程隙間が狭くな
    るように対向配置された破砕面を有し、この破砕面に複
    数の破砕歯が夫々突出状に設けられるとともに破砕面間
    に1次破砕物を収容可能な収容空間が形成され且つ破砕
    面の下端部間に2次破砕物を排出するための排出口が形
    成された1組の破砕部材と、 前記1組の破砕部材のうちの少なくとも一方を他方に対
    して、破砕面間の距離を一定に維持した状態で、往復相
    対運動させる駆動手段と、 を有する剪断型破砕装置と、 を備えたことを特徴とする多段式破砕装置。
  6. 【請求項6】 前記被破砕物がセメント硬化物であるこ
    とを特徴とする請求項5に記載の多段式破砕装置。
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