JP2010274157A - ジョークラッシャ - Google Patents

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Abstract

【課題】被破砕物の性状やサイズによらず歯板の摩耗進行に伴って破砕室の排出間口を目標寸法にセットし直す上で有利なジョークラッシャを提供する。
【解決手段】砕装置フレーム41と、この破砕装置フレーム41に固定した固定歯42と、この固定歯42との間に破砕室49を形成し固定歯42に対して揺動する動歯43とを備えたジョークラッシャ20において、固定歯42及び動歯43は、上下方向に伸びる複数列の山61を互いの対向面に有し、各々の山61が相手の谷62に対向するように形成されており、破砕室49の側壁に最も近い端の山61aと当該山61aに対向する谷62aとの間隔G1を、他の山61と他の山51に対向する谷62との間隔G2に比べて大きく形成する。
【選択図】 図7

Description

本発明は岩石等の被破砕物を破砕するジョークラッシャに関する。
ジョークラッシャは対向設置された固定歯と動歯の間のV字状の破砕室に岩石等の被破砕物を投入し、固定歯に対する動歯の揺動運動によって被破砕物を破砕する形式の破砕装置である。この破砕効率を向上させるために、固定歯及び動歯の歯板には上下方向に伸びる山が歯として複数列設けられており、例えば上側から見ると互いの対向面が波型に形成されている(特許文献1等参照)。
実公平7−46351号公報
一般にジョークラッシャは、投入間口が広くまた構造が簡単で壊れ難いことから一次破砕機として小割り前の被破砕物を大割する場合に用いられ、路盤材として幅広く用いられる40mm以下のサイズに被破砕物を小割りするのには2次破砕用の別のクラッシャが使用されてきた。しかし、昨今ではクラッシャの性能向上に伴ってジョークラッシャ単体で40mm以下のサイズに被破砕物を破砕することが求められつつあり、例えば排出間口が離間時で40−50mm程度、接近時で20−30mm程度と非常に狭く設定されることが多くなってきている。排出間口がここまで狭くなると、歯板の少しの摩耗で破砕物の粒度が変化してしまう。
ここで、ジョークラッシャの破砕効率は、構造上破砕室の中央部一帯で高く、摩擦抵抗の大きい両端側壁(チークプレート)付近で低い。このことから多くの被破砕物が破砕される歯板の中央部は摩耗が進行し易い反面、両端部は摩耗が進行し難い。すなわち、摩耗が進展すると破砕室の排出間口は両端部に対して中央部が広くなり、中央部から大径の破砕物が排出されるようになって破砕物の粒度が粗くなる傾向がある。したがって破砕物の粒度を維持するためには、摩耗の進展に伴って動歯と固定歯の対向距離を狭めていく必要がある。
しかしながら、両端部と中央部の摩耗の進行速度の違いによって次のような不具合がある。例えば40mm以下の破砕物を得るために離間時の排出間口を40mm、接近時の排出間口を20mmにセットする場合、歯板の中央部が30mm、両端部が5mm摩耗したとすると、排出間口の中央部では両歯板の離間時で70(=40+30)mm、接近時で50(=20+30)mmとなるのに対し、両端部では離間時で45mm(=40+5)mm、接近時で25(=20+5)mmとなる。そこで、破砕物の粒度を維持するために中央部の摩耗分30mmだけ動歯を固定歯に近付けた場合を想定すると、中央部では離間時で40(=70−30)mm、接近時で20(50−30)mmと初期値に復帰するが、両端部では離間時で15(=45−30)mm、接近時で−5(25−30)mmとなり、両端部で固定歯と動歯が5mm干渉してしまう。すなわち、例示したケースでは動歯と固定歯の間隔を25mmまでしか狭めることができず、中央部の排出間口を目標間隔より5mm広くせざるを得ない。
それに対し、前出の特許文献1では両端の山が他の山に比べて幅狭く形成されており、両端の山の摩耗の進行を他の部分に合わせることで全体の摩耗の平準化を図っている。しかし、歯の偏磨耗の原因は、
(a)チークプレートとの摩擦によって他の部分に比べて両端部分の被破砕物の流れ、破砕効率が低い点、
(b)流れの悪い両端部分では細粒分や土砂が歯面に付着し摩耗し難い点、
(c)予めスクリーン等で選別されて大径の被破砕物しか投入されない場合は両端部の山には被破砕物が当たらない点;
等、被破砕物の性状やサイズに深く関係している。
そこで本発明は、被破砕物の性状やサイズによらず歯板の摩耗進行に伴って破砕室の排出間口を目標寸法にセットし直す上で有利なジョークラッシャを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1の発明は、破砕装置フレームと、この破砕装置フレームに固定した固定歯と、この固定歯との間に破砕室を形成し前記固定歯に対して揺動する動歯とを備えたジョークラッシャにおいて、前記固定歯及び前記動歯は、上下方向に伸びる複数列の山を互いの対向面に有し、各々の山が相手の谷に対向するように形成されており、前記破砕室の側壁に最も近い端の山と当該山に対向する谷との間隔が、他の山と当該他の山に対向する谷との間隔に比べて大きく形成されていることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、前記固定歯と前記動歯の少なくとも一方の前記端の山の頂点が、他の山の頂点に比べて低い位置にあることを特徴とする。
第3の発明は、第1の発明において、前記固定歯と前記動歯の少なくとも一方の前記端の谷の頂点が、他の谷の頂点に比べて深い位置にあることを特徴とする。
第4の発明は、第1の発明において、前記端の山を除く前記他の山のいずれかと対向する谷とに内接する円が、前記破砕室の側壁、前記固定歯及び前記動歯に内接する円と同程度となるように前記固定歯及び前記動歯を形成したことを特徴とする。
本発明によれば、両端部の動歯と固定歯の間隔が他に比べて予め広くとってあるので、被破砕物の性状やサイズによらず歯板の摩耗進行に伴って破砕室の排出間口を目標寸法にセットし直す上で有利である。
本発明の一実施の形態に係るジョークラッシャを搭載した自走式破砕機の全体構造を表す側面図である。 本発明の一実施の形態に係るジョークラッシャを搭載した自走式破砕機の全体構造を表す上面図である。 本発明の一実施の形態に係るジョークラッシャを搭載した自走式破砕機の全体構造を表す背面図である。 本発明の一実施の形態に係るジョークラッシャを搭載した自走式破砕機の全体構造を表す正面図である。 本発明の一実施の形態に係るジョークラッシャの作業時の内部構造を表す側断面図である。 本発明の一実施の形態に係るジョークラッシャの動歯が退避した状態時の内部構造を表す側断面図である。 本発明の一実施の形態に係るジョークラッシャに備えられた固定歯板及び可動歯板の一構成例の構造を表す図5中のA−A矢視断面図である。 本発明の一実施の形態に係るジョークラッシャに備えられた固定歯板及び可動歯板の他の構成例の構造を表す図5中のA−A矢視断面図である。 比較例に係る固定歯板及び可動歯板の断面図である。
以下に図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の一実施の形態に係るジョークラッシャを搭載した自走式破砕機の全体構造を表す側面図、図2はその上面図、図3は図1中の左側から見た背面図、図4は図1中の右側から見た正面図である。以下の説明において、図1中の右左を自走式破砕機の前後とする。
図1−図4に示した自走式破砕機(自走式ジョークラッシャ)は、例えばビル解体時に搬出されるコンクリート塊や道路補修時に排出されるアスファルト塊等の建設現場で発生する大小様々な建設廃材、産業廃棄物、若しくは岩石採掘現場や切羽で採掘される岩石・自然石等を破砕対象とし、これらを被破砕物として受け入れて破砕するものである。この自走式破砕機は、走行体1と破砕機本体部2を備えており、破砕機本体部2の下部に設けた走行体1によって自走可能である。但し、このような自走形式のジョークラッシャに限らず、牽引走行可能なジョークラッシャや定置式のジョークラッシャにも本発明は適用可能である。
走行体1は、走行装置3と走行装置3の上方にほぼ水平に設けられた本体フレーム4とで構成されている。走行装置3は、トラックフレーム5、トラックフレーム5の両端に設けた従動輪及び駆動輪(ともに図示せず)、従動輪及び駆動輪に掛け回した履帯7、及び駆動輪の軸に出力軸が連結された走行用駆動装置8を備えている。なお、トラックフレーム5は本体フレーム4の下部に連設されており、本実施の形態において、トラックフレーム5はトラックフレーム4と一体形成されている。
破砕機本体部2は、破砕対象(被破砕物)を受け入れるホッパ12、ホッパ12に受け入れた被破砕物を粒度選別し後段工程に供給するグリズリフィーダ15、グリズリフィーダ15により供給された被破砕物を破砕するジョークラッシャ(破砕装置)20、ジョークラッシャ20で破砕した破砕物等を機外に排出する排出コンベア25、及び機体各所に搭載した作動装置の動力源等を内蔵した動力装置(パワーユニット)40を備えている。
ホッパ12は、上方に向かって拡開した枠状の部材であり、本体フレーム4の後方部分の上部に設けた支持部材13に対して支持ポスト9,10を介して固定されている。
グリズリフィーダ15は、ホッパ12の下方に位置し、ホッパ12とは別個にスプリング(図示せず)を介して支持部材13に支持されている。このグリズリフィーダ15の本体16内には、本体フレーム4の幅方向(図2中上下方向)に列設された櫛歯17を前端部に有する複数(本実施形態では2つ)のグリズリプレート18が前方に向かって下る階段状に固定されている。そしてグリズリフィーダ本体16の下部には、このグリズリフィーダ本体16を振動させる起振機(フィーダ用駆動装置)19が固定されており、起振機19によってグリズリフィーダ本体16が加振されると、グリズリプレート18上の被破砕物が前方に搬送され、櫛歯17間の隙間寸法よりも小さな被破砕物中の細粒(いわゆるズリ)等が櫛歯17の隙間から落下し、それよりも粒度の大きな被破砕物が櫛歯17上を移動してジョークラッシャ20に供給される。
なお、グリズリフィーダ15の櫛歯17の下方にはシュート11が設けられており、櫛歯17間の隙間から落下するズリ(細粒分)等はシュート11によって排出コンベア25の後端付近に導かれる。
ジョークラッシャ20は、ホッパ12及びグリズリフィーダ15よりも前方側に位置し、本体フレーム4の前後方向中央付近に支持されている。詳細は後で図5等を用いて説明するが、このジョークラッシャ20には、互いの間隙空間(破砕室)が下方に向かって縮径するよう対向配置した一対の固定歯及び動歯を備えている。動歯のスイングジョーは上端部がフライホイール(図示せず)に連結されており、フライホイールに破砕装置用駆動装置21(図2参照)の回転動力が伝達されると、フライホイールの回転運動が動歯の揺動運動に変換され、これにより固定歯に対してほぼ前後方向に動歯が揺動するようになっている。
排出コンベア25は、支持部材31,32等を介し本体フレーム4等から吊り下げ支持されたコンベアフレーム26、コンベアフレーム26の両端に設けた従動輪及び駆動輪(ともに図示せず)、従動輪及び駆動輪に掛け回したコンベアベルト(図示せず)、及び駆動輪を回転駆動させる排出コンベア用駆動装置(図示せず)等を備えている。排出コンベア用駆動装置によって駆動輪が回転駆動されると、従動輪との間に掛け回されたコンベアベルトが循環駆動する。この排出コンベア25は、左右のトラックフレーム5の間のシュート11の下方位置(履帯7の後端部付近)からジョークラッシャ20の下方を通って前方に伸び、動力装置40の下方位置(履帯7の前端部付近)で屈曲して斜めに立ち上がり、動力装置40の前端下部付近を通って機外に延在している。
排出コンベア25の上方には、排出する破砕物中の鉄筋等といった異物(磁性物)を除去する磁選機35が備えられている。磁選機35は、本体フレーム4に支持されたアーム部材36に吊り下げ支持されており、図示しない駆動輪及び従動輪に巻回した磁選機ベルト39が排出コンベア25に対しほぼ直交するよう配置されている。そして図示しない駆動輪及び従動輪の間の磁選機ベルト39に覆われた空間には磁力発生手段(図示せず)が設けられており、排出コンベア25の破砕物中に鉄筋等の異物が混入している場合、磁選機ベルト39越しに作用する磁力発生手段からの磁力によって異物が磁選機ベルト39に吸着され、循環駆動する磁選機ベルト39によって排出コンベア25の側方に搬送され落下する。
動力装置40は、本体フレーム4の前側部分の上部に支持されており、ジョークラッシャ20よりも前方側に位置している。特に図示していないが、この動力装置40内には、本ジョークラッシャの動力源となるエンジンや、エンジンによって駆動される油圧ポンプ、油圧ポンプから吐出された圧油の流通方向や流量を制御して対応の油圧アクチュエータに供給する制御弁装置等が備えられている。
図5及び図6はジョークラッシャ20の内部構造を表す側断面図で、図5は作業状態、図6は動歯が退避した状態をそれぞれ表している。
図5及び図6において、ジョークラッシャ20は、本体フレーム4に固定した破砕装置フレーム41、破砕装置フレーム41に固定した固定歯42、固定歯に対して揺動する動歯43、及び動歯43の下部側を支持するトグルプレート44を備えている。
固定歯42は、破砕装置フレーム41に固定された支持部材45と、この支持部材45の前面(動歯43側)に固定された固定歯板42aとを備えている。また動歯43は、破砕装置フレーム41にフライホイール(図示せず)の偏心軸47を介して揺動自在に取り付けたスイングジョー48と、このスイングジョー48の後面(固定歯42側)に固定された可動歯板43aとを備えている。そして固定歯42と動歯43は互いの歯板42a,43aが向かい合うように対向配置され、両歯板42a,43a間に下方に向かって縮径する破砕室49が形成される。この破砕室49に供給された被破砕物は動歯43の揺動運動により固定歯42及び動歯43によって噛み砕かれるようにして破砕される。ジョークラッシャ20から排出される破砕物の粒度は、破砕室49の排出間口、つまり固定歯板42aと可動歯板43aの最小間隙により規定される。図5及び図6では図示していないが、破砕装置フレーム41にはチークプレート41a(図7等参照)が交換可能に取り付けられ、このチークプレート41aが破砕室49の左右の側壁を構成する。
ここで、動歯43の破砕室49と反対側(図5中右側)の空間には、例えば破砕室49で異物の噛み込み等が起こる等して過負荷が生じた場合にトグルプレート44等の部材を過大な荷重から保護する過負荷保護装置50が設置されている。この過負荷保護装置50は、スイングジョー48に作用する破砕反力が設定範囲を超えた場合、図5の作業状態から図6のように縮退し過大な破砕反力を逃がすジャッキ51を備えている。
ジャッキ51は破砕装置フレーム41に固定されており、ジャッキ51のロッド52の先端部とスイングジョー48の前面下部にはそれぞれトグルシート53,54が設けられている。トグルシート53,54には、それらの間に介設されたトグルプレート44の両端が当接しており、油圧シリンダ55(図6参照、図5では図示省略)によってスイングジョー48の下端部がジャッキ51側に付勢されることでトグルプレート44がトグルシート53,54間に挟み込まれて保持される。油圧シリンダ55の両端は、ジャッキ51の下部とスイングジョー48の前面下端部近傍部分に回動可能に連結されている。なお、本実施の形態では、油圧シリンダ55によってスイングジョー48をジャッキ51側に付勢する構成を採ったが、油圧シリンダ55に代えてスプリングによってスイングジョー48をジャッキ51側に付勢する構成としても良い。
図7(a)−図7(c)は本発明の一実施の形態に係るジョークラッシャ20に備えられた固定歯板42a及び可動歯板43aの一構成例の構造を表す図5中のA−A矢視断面図である。図7(a)は初期状態、図7(b)は摩耗が進行した状態、図7(c)は摩耗後に歯板間距離をセットし直した状態をそれぞれ図示している。
図7(a)に示したように、固定歯板42a及び可動歯板43aは、上下方向に伸びる複数列の山61を互いの対向面に有する波型形状をしており、各々の山61が相手の谷(隣接する2つの山61の間)62に対向するように形成されている。それぞれの歯板42a,43aにおいて左右に隣接する山61の間隔は一定にしてあるが差をつけても良い。また山61と谷62の断面は曲線状に形成してあるが、直線状すなわちジグザグな折れ線状としても良い。これら山61は被破砕物を噛み砕く歯の役割を果たす。本実施形態において各山61は固定歯板42aと可動歯板43aの上端から下端まで(投入間口側から排出間口側まで)延在しているが、少なくとも破砕室49の排出間口側に形成されていれば足りる。上端から下端まで山61を設けた場合、排出間口側の山61の摩耗が許容を超えて進行した際に、上下逆さまにして固定歯板42a又は可動歯板43aを取り付け直すことで投入間口側にあったさほど摩耗していない山61を排出間口側で使用することができ、両歯板42a,43aの寿命を延ばすことができる。
図7(a)の構成例では、固定歯板42aの山61のうち破砕装置フレーム41に最も近い両端の山61aの頂点が、他の山61の頂点に比べて寸法H1だけ低くしてある。一番端の山61a以外の山61の頂点は左右に伸びる直線上に位置することとする。一番端の山61aに対向する谷62aの頂点はその他の谷62の頂点の高さに合わせてある(谷62,62aの頂点は左右に伸びる直線上に位置する)ので、一番端の山61aと谷62aの頂点間距離G1が他の山61と他の山61に対向する谷62との頂点間距離G2に比べて大きくなっている。山61,61aの高低差(寸法H1)はある程度任意で良いが、例えば一番端の山61aを除くいずれかの山61と対向の谷62とに内接する円C1が、破砕室49の側壁(チークプレート41a)、固定歯板42aの端の山61a及び可動歯板43aの端の谷62aに内接する円C2と同程度となるように設定することができる。この場合、両端の山61aと谷62aの間の排出隙間(頂点間距離G1)が他の山61と谷62の間の排出隙間(頂点間距離G2)より広くても、一番端の山61a及び谷62aの間を通過する破砕物が他の山61及び谷62の間を通過する破砕物より大きくならず、一番端の山61a及び谷62aの間で破砕された破砕物の大きさを、他の山61及び谷62の間で破砕された破砕物の大きさに合わせることができる。
なお、本実施形態では固定歯板42a側の一番端の山61aを他に比べて低くしたが、可動歯板43a側の一番端の山を他に比べて低くしても良いし、両歯板42a,43aにおいて一番端の山を他に比べて低くしても良い。
図8(a)−図8(c)は本発明の一実施の形態に係るジョークラッシャ20に備えられた固定歯板42a及び可動歯板43aの他の構成例の構造を表す図5中のA−A矢視断面図である。図7と同様、図8(a)は初期状態、図8(b)は摩耗が進行した状態、図8(c)は摩耗後に歯板間距離をセットし直した状態をそれぞれ図示している。
図8(a)に示した構成例でも、図7の構成例と同様、固定歯板42a及び可動歯板43aには複数列の山61が設けられている。それぞれの歯板42a,43aにおいて隣接する山61の間隔は一定にしてあるが差をつけても良い。また山61と谷62の断面は曲線状に形成してあるが、直線状すなわちジグザグな折れ線状としても良い。各山61は固定歯板42aと可動歯板43aの上端から下端まで延在しているが、少なくとも破砕室49の排出間口側に形成されていれば足りる。そして、固定歯板42aの山61のうち破砕装置フレーム41に最も近い両端の谷62aの頂点が、他の谷62の頂点に比べて寸法H2だけ低くしてある。一番端の谷62a以外の谷62の頂点は左右に伸びる直線上に位置することとする。一番端の谷62aに対向する山61aの頂点はその他の山61の頂点の高さに合わせてある(山61,61aの頂点は左右に伸びる直線上に位置する)ので、一番端の山61aと谷62aの頂点間距離G3が他の山61とその対向の谷62の頂点間距離G4に比べて大きくなっている。谷62,62aの深さの差(寸法H2)はある程度任意で良いが、例えば一番端の谷62aを除くいずれかの谷62と対向の山61とに内接する円C3が、破砕室49の側壁(チークプレート41a)、固定歯板42aの端の山61a及び可動歯板43aの端の谷62aに内接する円C4と同程度となるように設定することができる。この場合、両端の山61aと谷62aの間の排出隙間(頂点間距離G1)が他の山61と谷62の間の排出隙間(頂点間距離G2)より広くても、一番端の山61a及び谷62aの間を通過する破砕物が他の山61及び谷62の間を通過する破砕物より大きくならず、一番端の山61a及び谷62aの間で破砕された破砕物の大きさを、他の山61及び谷62の間で破砕された破砕物の大きさに合わせることができる。
なお、本実施形態では固定歯板42a側の一番端の谷62aを他に比べて深くしたが、可動歯板43a側の一番端の谷を他に比べて深くしても良いし、両歯板42a,43aにおいて一番端の谷を他に比べて深くしても良い。
なお、図7と図8にそれぞれ図示した構成例は互いに組み合わせることもできる。すなわち、両端の山61aの頂点位置を他の山61の頂点位置よりも低くする一方で、これに対向する両端の谷62aの頂点を他の谷62の頂点よりも深い位置にする。
次に、上記構成の本実施の形態のジョークラッシャの動作を説明する。
油圧ショベル等によりホッパ12に被破砕物を投入すると、投入された被破砕物はグリズリフィーダ15上に導かれ、振動によりジョークラッシャ20に向かって搬送される。その際、グリズリプレート18の各櫛歯17間の隙間よりも小さな細粒(ズリ等)は、その隙間からシュート11を介して排出コンベア25上に導かれ、それより大きな被破砕物(大塊)がジョークラッシャ20に供給される。ジョークラッシャ20に供給された被破砕物は、固定歯42と動歯43との出口隙間に応じた所定の粒度に破砕処理され下方の排出コンベア25上に導入される。排出コンベア25上に導かれた破砕物は、シュート11を介して導かれた細粒と合流して前方(図1中右側)に搬送され、その途中で磁選機35により鉄筋等の異物を吸着除去された上で機外に排出される。
ここで、図9(a)−図9(c)は比較例に係る固定歯板42A及び可動歯板43Aを図7や図8に対応させて図示した断面図である。図9(a)は初期状態、図9(b)は摩耗が進行した状態、図9(c)は摩耗後に歯板間距離をセットし直した状態をそれぞれ図示している。
この比較例では、図9(a)に示したように全ての山61Aが同じ高さで、かつ谷62Aの頂点位置も全て揃っている。この状態から破砕運転の進捗に伴って固定歯板42Aと可動歯板43Aが摩耗した場合、図9(b)に示したように、外側位置の摩耗量F3,F4に比べて多くの被破砕物が破砕される中央部の摩耗量F1,F2が大きくなる。なお、一般に可動歯板に比べて固定歯板の摩耗の進行速度が大きく、固定歯板42Aの摩耗量F1,F3はそれぞれ可動歯板43Aの摩耗量F2,F4に比べて大きい。
図9(b)のように摩耗が進行した場合、中央部から大径の破砕物が排出されるようになるため、破砕物の粒度を維持するために可動歯板43Aと固定歯板42Aの対向距離を狭める必要がある。しかし、摩耗後の中央部の対向距離Gcと両端部の対向距離Gtの差が初期状態の対向距離Giを超えた場合、両端部の対向距離Gtを超えて間隔を狭めることはできず、図9(c)に示したように両端部の対向距離を0(ゼロ)にしても中央部の対向距離Gi’を初期状態の対向距離Giに復帰させることができなくなってしまう。
それに対し、本実施形態の場合、図7(b)や図8(b)のように摩耗が進行しても、両端の山61aと谷62aの間隔G1,G3が他の山61と谷62の間隔G2,G4に比べて予め広くしてあるので、被破砕物の性状やサイズによらず歯板42a,43aの摩耗進行に伴って破砕室49の排出間口をセットし直す上で有利であり、図7(c)や図8(c)に示したように再び中央部を初期状態の対向距離Giに復帰させることができる。
20 ジョークラッシャ
41 破砕装置フレーム
42 固定歯
43 動歯
49 破砕室
61,61a,A 山
62,62a,A 谷

Claims (4)

  1. 破砕装置フレームと、この破砕装置フレームに固定した固定歯と、この固定歯との間に破砕室を形成し前記固定歯に対して揺動する動歯とを備えたジョークラッシャにおいて、
    前記固定歯及び前記動歯は、上下方向に伸びる複数列の山を互いの対向面に有し、各々の山が相手の谷に対向するように形成されており、
    前記破砕室の側壁に最も近い端の山と当該山に対向する谷との間隔が、他の山と当該他の山に対向する谷との間隔に比べて大きく形成されていることを特徴とするジョークラッシャ。
  2. 前記固定歯と前記動歯の少なくとも一方の前記端の山の頂点が、他の山の頂点に比べて低い位置にあることを特徴とする請求項1のジョークラッシャ。
  3. 前記固定歯と前記動歯の少なくとも一方の前記端の谷の頂点が、他の谷の頂点に比べて深い位置にあることを特徴とする請求項1のジョークラッシャ。
  4. 前記端の山を除く前記他の山のいずれかと対向する谷とに内接する円が、前記破砕室の側壁、前記固定歯及び前記動歯に内接する円と同程度となるように前記固定歯及び前記動歯を形成したことを特徴とする請求項1のジョークラッシャ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014221457A (ja) * 2013-05-14 2014-11-27 株式会社中山鉄工所 ジョークラッシャ
WO2022224154A1 (en) * 2021-04-21 2022-10-27 Jan Johannes Du Plessis Jaw plate for mineral crushing

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