JPH07527U - 剪断型破砕装置及び圧縮型破砕装置並びに両破砕装置を用いた多段式破砕装置 - Google Patents
剪断型破砕装置及び圧縮型破砕装置並びに両破砕装置を用いた多段式破砕装置Info
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- JPH07527U JPH07527U JP3138593U JP3138593U JPH07527U JP H07527 U JPH07527 U JP H07527U JP 3138593 U JP3138593 U JP 3138593U JP 3138593 U JP3138593 U JP 3138593U JP H07527 U JPH07527 U JP H07527U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 破砕処理能力に優れ且つ粒径の小さな比較的
均一な破砕物を製作可能で且つ破砕時における騒音の発
生を低減し得る2段式破砕装置を提供する。 【構成】 対向配置されたクラッシュ面16a・20a
を有し、このクラッシュ面16a・20aに複数の破砕
歯27が設けられたクラッシュ部材16・20と、第2
クラッシュ部材20をクラッシュ位置と開放位置とに亙
って往復回動させる油圧シリンダ7と、クラッシュ部材
16・20の下方に所定距離隔てて配置された破砕部材
40・41であって、下端側程隙間が狭くなるように対
向配置された破砕面40a・41aを有し、この破砕面
40a・41aに複数の破砕歯45が夫々突出状に設け
られた破砕部材40・41と、第1破砕部材40を前後
方向に往復移動させる油圧シンリダとを備えた。
均一な破砕物を製作可能で且つ破砕時における騒音の発
生を低減し得る2段式破砕装置を提供する。 【構成】 対向配置されたクラッシュ面16a・20a
を有し、このクラッシュ面16a・20aに複数の破砕
歯27が設けられたクラッシュ部材16・20と、第2
クラッシュ部材20をクラッシュ位置と開放位置とに亙
って往復回動させる油圧シリンダ7と、クラッシュ部材
16・20の下方に所定距離隔てて配置された破砕部材
40・41であって、下端側程隙間が狭くなるように対
向配置された破砕面40a・41aを有し、この破砕面
40a・41aに複数の破砕歯45が夫々突出状に設け
られた破砕部材40・41と、第1破砕部材40を前後
方向に往復移動させる油圧シンリダとを備えた。
Description
【0001】
本考案は、産業廃棄物のうちの粗砕した砕石やコンクリート塊などを更に細か く破砕する剪断型破砕装置及び圧縮型破砕装置並びに両破砕装置を用いた多段式 破砕装置に関する。
【0002】
建設工事などの工事現場で発生する廃棄物として、土砂、コンクリート塊、ア スファルト・コンクリート塊、木材の他、汚泥、紙屑、金属屑、ガラス屑等の廃 棄物があるが、これらの廃棄物の処理は建設工事業者に義務づけられており、現 場で一般廃棄物及び産業廃棄物ごとに区別して、例えば一般廃棄物は焼却場へ、 産業廃棄物は埋立地等にそれぞれ運び出されて処理される。 ところが、最近では埋立地が不足しつつあるとともに、環境保護の社会的要求 から、コンクリート塊、アスファルト・コンクリート塊などの産業廃棄物を破砕 して路盤材などに再利用するための破砕装置が強く望まれている。
【0003】 一方、鉱石等の硬質な被破砕物の破砕する破砕装置として、ジョークラッシャ ーやジャイレートリークラッシャー等が知られている。 前記ジョークラッシャーは、基台に設けた鉛直方向向きの固定刃板と、固定刃 板と対向状で且つ下端側程固定刃板に接近するように傾斜状に配置された可動刃 板と、可動刃板を前後に微小往復動させる駆動手段とを備え、両刃板間に被破砕 物を投入し可動刃板を前後に微小往復動させることで、被破砕物を序々に噛み込 んで破砕するように構成されている。 また、前記ジャイレートリークラッシャーは、裁頭円錐形のクラッシングヘッ ドを有するスピンドルと、このスピンドルを取り囲んだ逆円錐形のマントルとか ら構成され、マントル内に被破砕物を投入してスピンドルの旋回運動によって被 破砕物を噛み込んで粉砕するように構成されている。
【0004】
前記両破砕装置は基本的に硬質被破砕物を対象としており、例えば市街地にお ける老朽化した構造物の破壊によって生ずるコンクリート塊などの比較的軟質被 破砕物を対象としていない。 このため、前記破砕装置でコンクリート塊などの比較的軟質被破砕物を破砕さ せた場合には、破砕処理能力が低いこと、コンクリート塊に埋設された鉄筋が引 っ掛かったりして故障の原因になり易いこと、破砕物の粒径を小さくすることが 困難なこと、騒音が発生し易く市街地などでの使用が困難であること、などの問 題がある。 本考案の目的は、破砕処理能力に優れ且つ小さな粒径で比較的均一な破砕物を 製作可能で且つ破砕時における騒音の発生を低減し得る剪断型破砕装置及び圧縮 型破砕装置並びに両破砕装置を用いた多段式破砕装置を提供することである。
【0005】
請求項1に係る剪断型破砕装置は、下端側程隙間が狭くなるように対向配置さ れた破砕面を有し、この破砕面に複数の破砕歯が夫々突出状に設けられるととも に破砕面間に被破砕物を収容可能な収容空間が形成され且つ破砕面の下端部間に 破砕物を排出するための排出口が形成された1組の破砕部材と、前記1組の破砕 部材のうちの少なくとも一方を他方に対して横方向へ往復相対運動させる駆動手 段とを備えたものである。 ここで、請求項2のように、前記破砕歯を破砕面の略全幅に亙って突出状に複 数形成してもよいし、請求項3のように、前記1組の破砕部材のうちの一方を駆 動手段により他方に対して往復相対運動可能に構成し、他方の破砕部材をその破 砕面の少なくとも下端部が一方の破砕部材の破砕面に対して接近・離間可能に支 持し、両破砕面の下端部間の距離を調節可能に構成してもよいし、請求項4のよ うに、前記被破砕物がセメント硬化物であってもよい。
【0006】 請求項5に係る圧縮型破砕装置は、対向配置されたクラッシュ面を有し、この クラッシュ面に複数の破砕歯が夫々設けられるとともにクラッシュ面の下端部間 に破砕物を排出するための排出口が形成され且つ少なくとも一方が回動自在に支 持された1組のクラッシュ部材と、前記1組のクラッシュ部材のうちの少なくと も一方を両クラッシュ面が略重なるクラッシュ位置と両クラッシュ面間の距離が 上端側程広くなり両クラッシュ面間に被破砕物を収容可能な収容空間を形成可能 な開放位置とに亙って往復回動させる回動手段とを備えたものである。
【0007】 ここで、請求項6のように、前記破砕歯をクラッシュ面の略全幅に亙って突出 状に複数形成してもよいし、請求項7のように、前記1組のクラッシュ部材のう ちの一方を回動手段により往復回動可能に構成し、他方のクラッシュ部材をその クラッシュ面の少なくとも下端部が一方のクラッシュ部材のクラッシュ面に対し て接近・離間可能に支持し、両クラッシュ面の下端部間の距離を調節可能に構成 してもよいし、請求項8のように、前記被破砕物がセメント硬化物であってもよ い。
【0008】 請求項9に係る多段式破砕装置は、対向配置されたクラッシュ面を有し、この クラッシュ面に複数の破砕歯が設けられるとともにクラッシュ面の下端部間に1 次破砕物を排出するための排出口が形成され且つ少なくとも一方が回動自在に支 持された1組のクラッシュ部材と、前記1組のクラッシュ部材のうちの少なくと も一方を両クラッシュ面が略重なるクラッシュ位置と両クラッシュ面間の距離が 上端側程広くなり両クラッシュ面間に被破砕物を収容可能な収容空間を形成可能 な開放位置とに亙って往復回動させる回動手段と、前記1組のクラッシュ部材の 下方に所定距離隔てて配置された1組の破砕部材であって、下端側程隙間が狭く なるように対向配置された破砕面を有し、この破砕面に複数の破砕歯が夫々突出 状に設けられるとともに破砕面間に1次破砕物を収容可能な収容空間が形成され 且つ破砕面の下端部間に2次破砕物を排出するための排出口が形成された1組の 破砕部材と、前記1組の破砕部材のうちの少なくとも一方を他方に対して横方向 へ往復相対運動させる駆動手段とを備えたものである。 ここで、請求項10のように、前記被破砕物がセメント硬化物であってもよい 。
【0009】
請求項1に係る剪断型破砕装置においては、破砕面間の収容空間に供給された 被破砕物が、破砕面に設けられた複数の破砕歯に噛み込まれ、この状態で駆動手 段により1組の破砕部材のうちの少なくとも一方を他方に対して横方向に往復相 対運動させることで、破砕歯と被破砕物間に作用する剪断力で被破砕物が破砕さ れる。そして、破砕された被破砕物は収容空間の下端側へ移動しながら徐々に細 かく破砕され、破砕面の下端部間の距離よりも小さく破砕されて排出口から排出 されることになる。 ここで、破砕歯を破砕面の略全幅に亙って突出状に複数形成すると、一層効率 的に被破砕物を破砕することが可能となり、また他方の破砕部材の破砕面の少な くとも下端部を一方の破砕部材の破砕面に対して接近・離間可能に支持すると、 両破砕面の下端部間の距離を調節し、破砕物の粒径を調節することが可能となり 、また被破砕物としては、セメント硬化物などを破砕することになる。
【0010】 請求項5に係る圧縮型破砕装置においては、回動手段により1組のクラッシュ 部材の少なくとも一方を開放位置に回動させた状態で、被破砕物をクラッシュ面 間の収容空間に順々に供給する。そして、回動手段によりクラッシュ部材をクラ ッシュ位置側と開放位置とに亙って往復回動させることで、収容空間内に収容さ れた被破砕物が両クラッシュ面間及び両クラッシュ面に設けられた破砕歯間にお いて被破砕物に作用する圧縮力で破砕され、破砕された被破砕物は収容空間の下 端側へ移動しながら徐々に細かく破砕され、クラッシュ面の下端部間の距離より も小さく破砕されて排出口から排出されることになる。
【0011】 ここで、破砕歯をクラッシュ面の略全幅に亙って突出状に複数形成すると、一 層効率的に被破砕物を破砕することが可能となり、また他方のクラッシュ部材の クラッシュ面の少なくとも下端部を一方のクラッシュ部材のクラッシュ面に対し て接近・離間可能に支持すると、両クラッシュ面の下端部間の距離を調節し、破 砕物の粒径を調節することが可能となり、また被破砕物としては、セメント硬化 物などを破砕することになる。
【0012】 請求項9に係る多段式破砕装置においては、請求項4と同様に、収容空間内に 収容された被破砕物が両クラッシュ面間及び両クラッシュ面に設けられた破砕歯 間において被破砕物に作用する圧縮力で破砕され、両クラッシュ面間で破砕され て排出口から排出された1次破砕物が、請求項1と同様に、破砕歯と被破砕物間 に作用する剪断力で被破砕物が破砕されて1次破砕物よりも粒径の小さな2次破 砕物が排出口から排出される。被破砕物としては、セメント硬化物などを破砕す ることになる。
【0013】
以下、本考案の実施例について図面を参照しながら説明する。 本実施例は、圧縮型破砕装置と剪断型破砕装置とを上下に配置した2段式破砕 装置に本考案を適用した場合のものである。 図1に示すように、2段式破砕装置1は、基台2と、基台2の右部上に設けら れた上下1対のハウジング3・4と、上部ハウジング3内に設けられた圧縮型破 砕装置5と、下部ハウジング4内に設けられた剪断型破砕装置6と、圧縮型破砕 装置5の回動手段としての油圧シリンダ7に油圧を供給する油圧供給装置8と、 剪断型破砕装置6の駆動手段としての油圧シリンダ9(図3参照)に油圧を供給 する油圧供給装置10とを備え、上方より上部ハウジング3内に供給された被破 砕物Hは、先ず圧縮型破砕装置5で粗破砕された後、剪断型破砕装置6で更に細 かく破砕され、基台2の下部にセットされたベルトコンベア11に受取られて2 段式破砕装置の前方へ搬出される。
【0014】 前記圧縮型破砕装置5について説明すると、図1〜図4に示すように、上部ハ ウジング3の上段部には投入された被破砕物Hを案内する為の斜め上方へ向けて 外方側へ延びる傾斜ガイド部15が形成され、上部ハウジング3の前壁部及び後 壁部の右部間には左下側へ向けて傾斜した略平板状の第1クラッシュ部材16が 配置され、第1クラッシュ部材16は左壁部に螺合された前後1対の左右方向向 きのスクリュー軸17に連結され、右壁部を貫通して延びるスクリュー軸17の 右端部には操作ハンドル18が設けられ、第1クラッシュ部材16はスクリュー 軸17を介して上部ハウジング3に左右方向に平行移動可能に支持されている。
【0015】 前記上部ハウジング3の前壁部及び後壁部の左部間には略平板状の第2クラッ シュ部材20が設けられ、第2クラッシュ部材20は前後両壁部の下端近傍部間 に設けられた軸部材21に回動自在に支持され、下部ハウジング4の左方には油 圧シリンダ7が縦向き姿勢に設けられ、油圧シリンダ7の下端部は下部ハウジン グ4の下壁部に固定されたブラケット22に前後方向向きの軸部材23を介して 回動自在に支持され、油圧シリンダ7のピストンロッド7aの上端部は第2クラ ッシュ部材20の左端面に固定されたリブ24に回動自在に前後方向向きの軸部 材24aを介して連結され、第2クラッシュ部材20は油圧シリンダ7により、 図2に実線で図示の開放位置と仮想線で図示のクラッシュ限界位置とに亙って往 復回動される。尚、前記第1クラッシュ部材16も第2クラッシュ部材20と同 様に回動可能に構成し、クラッシュ部材16・20を相互に接近する方向と相互 に離間する方向へ往復回動させてもよい。
【0016】 前記クラッシュ部材16・20には相対向するクラッシュ面16a・20aが 形成され、クラッシュ面16a・20a間には第2クラッシュ部材20を開放位 置へ回動させた状態で被破砕物Hを収容可能な収容空間25が形成され、クラッ シュ面16a・20aの下端部間には被破砕物Hを破砕して得られた1次破砕物 H1を排出するための排出口26が形成され、クラッシュ面16a・20aには その略全幅に亙る断面略三角形状の破砕歯27が前後方向に所定間隔おきに夫々 設けられ、第1クラッシュ部材16と第2クラッシュ部材20の破砕歯27は千 鳥状に交互に配設され、収容空間25に供給された被破砕物Hは、第2クラッシ ュ部材20のクラッシュ限界位置側への回動によりクラッシュ面16a・20a 間及び左右の破砕歯27間において被破砕物Hに作用する圧縮力で破砕される。 尚、符号28は第2クラッシュ部材20の開放位置を検出する検出センサであり 、符号29は第2クラッシュ部材20のクラッシュ限界位置を検出する検出セン サであり、検出センサ28・29はリミットスイッチなどから構成されている。 また、前記破砕歯27に代えて、クラッシュ面16a・20aに略円錐状や円柱 状の突起片を複数固定してもよい。
【0017】 前記上下のハウジング3・4間には略水平方向向きの仕切板30が設けられ、 排出口26の下方に対応する仕切板30の部分には開口部30aが形成され、仕 切板30の下面には排出口26から排出される1次破砕物H1を剪断型破砕装置 6へ案内する傾斜案内部材31が設けられている。
【0018】 前記剪断型破砕装置6について説明すると、図2・図5に示すように、下部ハ ウジング4内には左右1組の平板状の破砕部材40・41が対向配置され、第1 破砕部材40は右下側へ向けて傾斜状に配置され、第2破砕部材41は左下側へ 向けて傾斜状に配置され、第1破砕部材40は1対のガイドレール42に沿って 前後方向に移動自在に支持され、第1破砕部材40は下部ハウジング4から後方 へ延びる前後方向向きの油圧シリンダ9により前後方向へ往復移動され、第2破 砕部材41は下部ハウジング4の右壁部に螺合された前後1対のスクリュー軸4 3の先端部に連結され、下部ハウジング4の右壁部から右方へ延びるスクリュー 軸43の端部には操作ハンドル44が設けられ、第2破砕部材41は操作ハンド ル44を回転操作することで左右方向に位置調節される。尚、前記破砕部材40 ・41の一方は鉛直方向向きに配置してもよい。また、前記第2破砕部材41も 第1破砕部材40と同様に油圧シリンダなどにより前後駆動されるように構成し 、破砕部材40・41を相対的に前後方向へ往復移動させてもよい。
【0019】 前記破砕部材40・41の相対向する破砕面40a・41aには斜め下方へ向 けて多数の破砕歯45が突出状に形成され、第1破砕部材40の前後両端部には 第2破砕部材41付近まで延びる三角形状の仕切板46が設けられ、破砕部材4 0・41間には破砕面40a・41aと仕切板46とで1次破砕物H1を収容可 能な収容空間47が形成され、収容空間47に供給された1次破砕物H1は破砕 部材40・41に形成された複数の破砕歯45間において1次破砕物H1に作用 する剪断力で一層細かに破砕され、2次破砕物H2として破砕面40a・41a の下端部間の排出口48から排出される。
【0020】 次に、前記2段式破砕装置1の作用について説明する。 2段式破砕装置1の上方より粗砕した砕石やコンクリート塊などの被破砕物H をクラッシュ面16a・20a間の収容空間25に順々に供給し、油圧シリンダ 7に所定値以上の荷重が作用するまで油圧シリンダ7により第2クラッシュ部材 20を開放位置からクラッシュ限界位置側へ回動させ、収容空間25内に収容さ れた被破砕物Hをクラッシュ面16a・20a間及び破砕歯27間において被破 砕物Hに作用する圧縮力で破砕する。そして、油圧シリンダ7に所定値以上の荷 重が作用すると、第2クラッシュ部材20を開放位置へ復帰させ、この操作を繰 り返して第2クラッシュ部材20を往復回動させながら被破砕物Hを破砕するこ とになる。このとき、被破砕物Hは収容空間25の下端側へ移動しながら徐々に 細かく破砕され、クラッシュ面16a・20aの下端部間の距離よりも小さく破 砕されると、1次破砕物H1として排出口26から排出されて傾斜案内部材31 を介して剪断型破砕装置6に供給される。
【0021】 剪断型破砕装置6では、収容空間47に供給された1次破砕物H1が、破砕面 40a・41aに設けられた複数の破砕歯45に噛み込まれ、この状態で油圧シ リンダ9により第1破砕部材40が前後方向に往復移動し、破砕歯45と被破砕 物H間に作用する剪断力で1次破砕物H1が破砕される。そして、1次破砕物H 1は収容空間47の下端側へ移動しながら徐々に細かく破砕され、破砕面40a ・41aの下端部間の距離よりも小さく破砕され、2次破砕物H2として排出口 48から排出されることになる。この剪断型破砕装置6においては、第1破砕部 材40とともに収容空間47内の1次破砕物H1が前後移動することで、傾斜案 内部材31間の1次破砕物H1が掻き落とされ、傾斜案内部材31間に1次破砕 物H1が詰まることが防止される。
【0022】 前記圧縮型破砕装置5で破砕して得られる1次破砕物H1の粒径を変更したい 場合には、操作ハンドル18を回転操作して第1クラッシュ部材16を左右方向 に平行移動させ、クラッシュ面16a・20a間の距離を調節することになる。 また、剪断型破砕装置6で破砕して得られる2次破砕物H2の粒径を変更したい 場合には、操作ハンドル44を回転操作して第2破砕部材41を左右方向に平行 移動させ、破砕面40a・41a間の距離を調節することになる。
【0023】 尚、図6に示すように、第1クラッシュ部材16の上端部を前後方向向きの軸 部材50を介して回動自在に支持し、軸部材50を中心に第1クラッシュ部材1 6を回動させることで、クラッシュ部材16・20の下端部間の距離を調節して もよいし、第2破砕部材41の上端部を前後方向向きの軸部材51を介して回動 自在に支持し、軸部材51を中心にして第2破砕部材41を回動させることで、 破砕部材40・41の下端部間の距離を調節してもよい。
【0024】 尚、本実施例では、圧縮型破砕装置5と剪断型破砕装置6とを上下に配置した 2段式破砕装置1に本考案を適用したが、図7に示すように、圧縮型破砕装置5 を上下2段にし、その下方に剪断型破砕装置6を設けた3段式破砕装置1Aに対 しても本考案を同様に適用することが可能である。また、圧縮型破砕装置5を1 段にして、その下方に2段の剪断型破砕装置6を設けた3段式破砕装置に対して も本考案を同様に適用することが可能である。更に、前記以外の組み合わせで破 砕装置5・6を組み合わせて多段式破砕装置を構成してもよいし、圧縮型破砕装 置5と剪断型破砕装置6とを夫々独立で使用することも可能である。
【0025】
前記作用の項で詳細に説明したように次のような効果が得られる。 請求項1に係る剪断型破砕装置によれば、破砕歯と被破砕物間に作用する剪断 力で被破砕物を破砕するので、破砕時における騒音を低減出来ること、比較的均 一な粒径の破砕物を得ることが可能なこと、被破砕物を収容空間の下端側へ移動 させながら徐々に細かく破砕するので、破砕物を比較的小さな粒径まで破砕する ことが可能なこと、などの効果が得られる。
【0026】 請求項2によれば、破砕面の略全幅に亙って突出状に設けられた複数の破砕歯 により、一層効率的に被破砕物を破砕することが可能になる。請求項3によれば 、両破砕面の下端部間の距離を調節することで、破砕物の粒径を調節することが 出来る。請求項4によれば、被破砕物としてセメント硬化物を効率的に破砕する ことが可能となる。
【0027】 請求項5に係る圧縮型破砕装置によれば、クラッシュ面間及び破砕歯間におい て被破砕物に作用する圧縮力で被破砕物を破砕するので、破砕処理能力を大幅に 向上することが出来ること、比較的均質な粒径の破砕物を得ることが可能なこと 、などの効果が得られる。 請求項6によれば、クラッシュ面の略全幅に亙って突出状に設けられた複数の 破砕歯により、一層効率的に被破砕物を破砕することが可能になる。請求項7に よれば、両クラッシュ面の下端部間の距離を調節することで、破砕物の粒径を調 節することが出来る。請求項8によれば、被破砕物としてセメント硬化物を効率 的に破砕することが可能となる。
【0028】 請求項9によれば、クラッシュ面間で被破砕物を能率的に粗破砕し、粗破砕し た1次破砕物を破砕面間で更に細かく破砕するので、破砕処理能力を大幅に向上 しつつ被破砕物を細かく破砕出来ること、比較的均一な粒径の破砕物を得ること が可能なこと、2段階に分けて破砕するので破砕時における騒音を低減出来るこ と、などの効果が得られる。 請求項10によれば、被破砕物としてセメント硬化物を効率的に破砕すること が可能となる。
【図1】 2段式破砕装置の斜視図
【図2】 2段式破砕装置の要部縦断面図
【図3】 2段式破砕装置の要部側面図
【図4】 圧縮型破砕装置の平面図
【図5】 剪断型破砕装置の平面図
【図6】 変形例に係る2段式破砕装置の図2相当図
【図7】 3段式破砕装置の説明図
H 被破砕物 H1 1次破砕物 H2 2次破砕物 1 2段式破砕装置。 5 圧縮型破砕装置 6 剪断型破砕装置 7 油圧シリンダ 9 油圧シリンダ 16 第1クラッシュ部材 16a クラッシュ面 20 第2クラッシュ部材 20a クラッシュ面 25 収容空間 26 排出口 27 破砕歯 40 第1破砕部材 40a 破砕面 41 第2破砕部材 41a 破砕面 45 破砕歯 47 収容空間 48 排出口
Claims (10)
- 【請求項1】 下端側程隙間が狭くなるように対向配置
された破砕面を有し、この破砕面に複数の破砕歯が夫々
突出状に設けられるとともに破砕面間に被破砕物を収容
可能な収容空間が形成され且つ破砕面の下端部間に破砕
物を排出するための排出口が形成された1組の破砕部材
と、 前記1組の破砕部材のうちの少なくとも一方を他方に対
して横方向へ往復相対運動させる駆動手段と、 を備えたことを特徴とする剪断型破砕装置。 - 【請求項2】 前記破砕歯が破砕面の略全幅に亙って突
出状に複数形成されたことを特徴とする請求項1に記載
の剪断型破砕装置。 - 【請求項3】 前記1組の破砕部材のうちの一方を駆動
手段により他方に対して往復相対運動可能に構成し、他
方の破砕部材をその破砕面の少なくとも下端部が一方の
破砕部材の破砕面に対して接近・離間可能に支持し、両
破砕面の下端部間の距離を調節可能に構成したことを特
徴とする請求項1又は2に記載の剪断型破砕装置。 - 【請求項4】 前記被破砕物がセメント硬化物であるこ
とを特徴とする請求項1、2又は3に記載の剪断型破砕
装置。 - 【請求項5】 対向配置されたクラッシュ面を有し、こ
のクラッシュ面に複数の破砕歯が夫々設けられるととも
にクラッシュ面の下端部間に破砕物を排出するための排
出口が形成され且つ少なくとも一方が回動自在に支持さ
れた1組のクラッシュ部材と、 前記1組のクラッシュ部材のうちの少なくとも一方を両
クラッシュ面が略重なるクラッシュ位置と両クラッシュ
面間の距離が上端側程広くなり両クラッシュ面間に被破
砕物を収容可能な収容空間を形成可能な開放位置とに亙
って往復回動させる回動手段と、 を備えたことを特徴とする圧縮型破砕装置。 - 【請求項6】 前記破砕歯がクラッシュ面の略全幅に亙
って突出状に複数形成されたことを特徴とする請求項5
に記載の圧縮型破砕装置。 - 【請求項7】 前記1組のクラッシュ部材のうちの一方
を回動手段により往復回動可能に構成し、他方のクラッ
シュ部材をそのクラッシュ面の少なくとも下端部が一方
のクラッシュ部材のクラッシュ面に対して接近・離間可
能に支持し、両クラッシュ面の下端部間の距離を調節可
能に構成したことを特徴とする請求項5又は6に記載の
圧縮型破砕装置。 - 【請求項8】 前記被破砕物がセメント硬化物であるこ
とを特徴とする請求項5、6又は7に記載の圧縮型破砕
装置。 - 【請求項9】 対向配置されたクラッシュ面を有し、こ
のクラッシュ面に複数の破砕歯が設けられるとともにク
ラッシュ面の下端部間に1次破砕物を排出するための排
出口が形成され且つ少なくとも一方が回動自在に支持さ
れた1組のクラッシュ部材と、 前記1組のクラッシュ部材のうちの少なくとも一方を両
クラッシュ面が略重なるクラッシュ位置と両クラッシュ
面間の距離が上端側程広くなり両クラッシュ面間に被破
砕物を収容可能な収容空間を形成可能な開放位置とに亙
って往復回動させる回動手段と、 前記1組のクラッシュ部材の下方に所定距離隔てて配置
された1組の破砕部材であって、下端側程隙間が狭くな
るように対向配置された破砕面を有し、この破砕面に複
数の破砕歯が夫々突出状に設けられるとともに破砕面間
に1次破砕物を収容可能な収容空間が形成され且つ破砕
面の下端部間に2次破砕物を排出するための排出口が形
成された1組の破砕部材と、 前記1組の破砕部材のうちの少なくとも一方を他方に対
して横方向へ往復相対運動させる駆動手段と、 を備えたことを特徴とする多段式破砕装置。 - 【請求項10】 前記被破砕物がセメント硬化物である
ことを特徴とする請求項9に記載の多段式破砕装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993031385U JP2526117Y2 (ja) | 1993-06-11 | 1993-06-11 | 剪断型破砕装置及びそれを用いた多段式破砕装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993031385U JP2526117Y2 (ja) | 1993-06-11 | 1993-06-11 | 剪断型破砕装置及びそれを用いた多段式破砕装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07527U true JPH07527U (ja) | 1995-01-06 |
JP2526117Y2 JP2526117Y2 (ja) | 1997-02-19 |
Family
ID=12329798
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993031385U Expired - Lifetime JP2526117Y2 (ja) | 1993-06-11 | 1993-06-11 | 剪断型破砕装置及びそれを用いた多段式破砕装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2526117Y2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4888154U (ja) * | 1972-01-27 | 1973-10-24 | ||
JPS52144012U (ja) * | 1976-04-24 | 1977-11-01 | ||
JPS5486225U (ja) * | 1977-11-26 | 1979-06-19 | ||
US8308171B2 (en) | 2003-07-11 | 2012-11-13 | Ryan Farrelly | Personal transportation device for supporting a user's foot having multiple transportation attachments |
KR102594572B1 (ko) * | 2022-07-11 | 2023-10-25 | 조재일 | 패널 형상의 취성재료 전용 압축분쇄기 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4118873Y1 (ja) * | 1964-03-13 | 1966-09-02 | ||
JPS6033542A (ja) * | 1983-08-05 | 1985-02-20 | Nec Corp | 撮影レンズ画角連動型フラッシュライト |
-
1993
- 1993-06-11 JP JP1993031385U patent/JP2526117Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4118873Y1 (ja) * | 1964-03-13 | 1966-09-02 | ||
JPS6033542A (ja) * | 1983-08-05 | 1985-02-20 | Nec Corp | 撮影レンズ画角連動型フラッシュライト |
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US8308171B2 (en) | 2003-07-11 | 2012-11-13 | Ryan Farrelly | Personal transportation device for supporting a user's foot having multiple transportation attachments |
KR102594572B1 (ko) * | 2022-07-11 | 2023-10-25 | 조재일 | 패널 형상의 취성재료 전용 압축분쇄기 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2526117Y2 (ja) | 1997-02-19 |
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