JPH0621746U - 破砕装置 - Google Patents

破砕装置

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JPH0621746U
JPH0621746U JP6363992U JP6363992U JPH0621746U JP H0621746 U JPH0621746 U JP H0621746U JP 6363992 U JP6363992 U JP 6363992U JP 6363992 U JP6363992 U JP 6363992U JP H0621746 U JPH0621746 U JP H0621746U
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crushing
crushed
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coarse
unit
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JP6363992U
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Inventor
保秀 尾崎
Original Assignee
丸協産業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は産業廃棄物のうち粗砕した砕石やコ
ンクリート塊を現場や他の適所で低騒音で簡易に再利用
できる程度に破砕するとともに、これら破砕した破砕物
を再生砕石として利用することを目的とする。 【構成】 基台と、前記基台に設けた被破砕物を破砕す
る破砕部と、前記破砕部を駆動せしめる駆動部と、前記
破砕部に被破砕物を供給する移送部と、前記移送部に連
続するホッパとを主要構成となし、前記破砕部として、
粗破砕部とこれに連なる細破砕部を構成したり、前記粗
破砕部が、平行に配置した一対の板体の対面側を破砕部
表面となし、当該破砕部表面の上方を互いに広く開口し
下方にかけて漸近状態で離隔対設し、前記各板体背面側
は伸縮自在の押圧杆を取り付けた構成とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、産業廃棄物のうち粗砕した砕石やコンクリート塊を現場や他の適所 で低騒音で簡易に再利用できる程度に破砕するとともに、これら破砕した破砕物 を再生砕石として利用しうるようにした破砕装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の破砕装置としては、圧縮力を利用した破砕装置としてジョークラッシャ ーやジャイレートリークラッシャー等があった。これらの破砕装置は、主として 鉱石等の硬質な被破砕物の破砕を主たる目的としたものである。前記ジョークラ ッシャーは、基台に設けた固定刃板とこれに対して所定離隔を設けて小さな揺動 で前後に往復する可動刃板とを設けて、前記固定刃板と前記可動刃板との間に被 破砕物を投入しこれを噛み込んで破砕するものである。
【0003】 ジャイレートリークラッシャーは、クラッシングヘッドを有する軸棒と、この 軸棒を取り囲んだ逆円錐形のマンドルとから構成され、マンドル内に被破砕物を 投入して前記軸棒の旋回運動によって被破砕物を噛み込んで粉砕する破砕装置で ある。
【0004】 これらの破砕装置が対象とする硬質被破砕物の他に、昨今では比較的軟質被破 砕物を破砕する必要が出てきており、これは例えば市街地における老朽化した構 造物の破壊によって生ずるコンクリート塊の破砕であり、これら人工砕石物の破 砕を目的とした装置はほとんどなかった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
従来の前記破砕装置では、比較的硬質の岩石の破砕を対象としたものであり、 破砕時の破砕音が極めて著しく、市街地では騒音の問題から使用できないことが 多かった。また、これらの破砕装置は鉱山などの遠隔地に設置されることが多い ため半永久的に固定され、加えて装置の規模が相当大きくなり、一度据え付けた ときにはこれを容易に移動できない、つまり、装置の運搬を配慮したものではな かった。
【0006】 また、建設工事に伴って副次的に得られる建設副産物には、土砂、コンクリー ト塊、アスファルト・コンクリート塊、木材の他、汚泥、紙屑、金属屑、ガラス 屑等が発生するのであり、これらの廃棄物は、現場で一般廃棄物及び産業廃棄物 ごとに区別して、例えば一般廃棄物であれば焼却場へ、産業廃棄物であれば埋立 地等にそれぞれ運び出されており、建設工事業者にこれら廃棄物処理が義務づけ されている。これらの状況のなかにあって、昨今、特に環境保護の社会要求から 廃棄物の再利用が強く望まれており、また業者にとっては再利用による環境保全 への貢献と経費節減が改めて見直されている。つまり、建設廃棄物の中では、コ ンクリート塊、アスファルト・コンクリート塊などは再利用が可能であるが、大 都市圏を中心に土地利用の高度化が進むとともに中間処理のための施設の立地が 一層困難となっている状況であり、加えて、これらを埋め立てる場合であっても その受入地の不足や、受入地までの運搬距離の増大等の問題があり、以上のこと から現場での処理の重要性が高くなりつつある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記問題点について検討した結果、建設工事に伴って副次的に得ら れる建設副産物であるコンクリート塊やアスファルト・コンクリート塊等の被破 砕物を低騒音で破砕し再生砕石となし、且つこれらの再利用を図ることを目的と するものである。
【0008】 本考案の課題は以下の手段によって解決される。即ち、基台と、前記基台に設 けた被破砕物を破砕する破砕部と、前記破砕部を駆動せしめる駆動部と、前記破 砕部に被破砕物を供給する移送部と、前記移送部に連続するホッパとを主要構成 とする。前記破砕部として、粗破砕部とこれに連なる細破砕部を設け、前記粗破 砕部が、平行に配置した一対の板体の対面側を破砕部表面となし、当該破砕部表 面の上方を互いに広く開口し下方にかけて漸近状態で離隔対設し、前記各板体背 面側は伸縮自在の押圧杆を取り付けたものを利用する。更に、前記粗破砕部に利 用した板体が所定幅を有する厚肉の板体であって、側面視で上方破砕部表面から 下方破砕部表面にわたって略円弧状に形成し、二枚の板体を向かい合わせたとき に互いの破砕部表面を上方から下方にかけて漸近せしめるとともに投入された被 破砕物を破砕部表面内で受け止めうる離隔状態で互いの板体下部を基台適所に枢 支し、背面側の上部は基台と関係づけた押圧杆にて回転自在に支持し、前記押圧 杆の押圧動により互いの破砕部表面の下方から上方に漸次拡縮自在に構成する。 前記弱破砕部としては、回転可能な軸体表面を破砕部表面となし投入された被破 砕物を受け止めうる状態で互いに離隔対設する。前記破砕部の表面に着脱自在と なした突部を設け、前記突部の配置を千鳥状となすとともに、対設した一方の千 鳥状突部と他方の千鳥状突部とを互い違いとなるように配列することも望ましい 。前記基台を運搬可能な大きさの車輪付き可搬台に設けることで、任意の現場に 移動できる。本考案の実施態様として、基台と、前記基台上には被破砕物を投入 するための投入口を有する箱体を載置し、当該箱体内部の短辺側には所定幅を有 する二枚の厚肉の板体を配置し、側面視で上方破砕部表面から下方破砕部表面に わたって略円弧状に形成し、前記板体を向かい合わせたときに互いの破砕部表面 を上方から下方にかけて漸近せしめるとともに投入された被破砕物を破砕部表面 内で受け止めうる離隔状態で板体下部に設けた枢支部を前記箱体の長辺壁面に枢 支し、背面の上部は前記箱体の短辺壁面に関係づけた押圧杆にて回転自在に支持 して、前記押圧杆の押圧動により互いの破砕部表面の下方から上方に漸次拡縮自 在となした粗破砕部と、前記粗破砕部の下方に連続して側面視円形の回転軸を前 記粗破砕部から送られた被破砕物を受け止めて再破砕しうる離隔幅でかつ平行に 前記長辺壁面に設けた軸受部に軸架してなる細破砕部と、前記粗破砕部と細破砕 部とを駆動せしめる駆動部と、前記粗破砕部に被破砕物を供給する移送部と、前 記移送部に連続するホッパとから構成する。
【0009】
【作用】
以上の構成でなる本考案にかかる破砕装置では、主として市街地における建設 工事に伴って発生する廃棄物、とりわけ鉄筋コンクリート塊やアスファルト・コ ンクリート塊等を破砕する破砕装置として利用する。即ち、本装置は破壊現場で 発生する例えば鉄筋コンクリート塊をその現場で所望の粒径に破砕し再生砕石と なして、これらを道路の路盤材、埋め戻し材、構造物の裏込め材等に再利用する のである。しかも、破砕の際に発生する破砕音をできる限り低騒音で駆動しうる 装置であり、加えて建設現場ごとに可搬可能な装置としても利用する。本装置に 供給する鉄筋コンクリート塊は、圧砕機等によって大まかな塊状となされ、バッ クフォーを利用してベルトコンベアーを通じてホッパ内に投入し、これが移送部 によって移動せしめられ破砕部内に投入され破砕される。前記破砕部として粗破 砕部もしくは細破砕部を併用したり、あるいはいずれか一方を利用したりする。 前記粗破砕部は、平行に配置した板体の対面側を破砕部表面となし、当該破砕部 表面の上方を広く開口し下方にかけて漸近状態で離隔対設し、前記各板体背面側 は伸縮自在の押圧杆で支持して前記押圧杆の押圧動により互いの破砕部表面の下 方から上方に漸次拡縮自在となし対設した板体の圧縮力によって破砕部表面内の 鉄筋コンクリート塊を破砕する。細破砕部は、所定の離隔幅で設定した回転軸の 巻き込みよって対象物を破砕部表面に導き破砕部表面の圧縮力によって鉄筋コン クリート塊を破砕する。前記破砕部の破砕部表面には着脱自在となした突部を設 けることで対象とする被破砕物の表面に集中荷重を与え破砕を効果的になす。こ の突部の大きさ関係は任意となしうる。本装置によって得られる被破砕物の粒径 は、破砕部に与えられる圧縮力によって適宜に設定可能である。破砕された被破 砕石は、排出口の下に準備したベルトコンベアー等を利用して運搬車に積み込み 再利用現場まで搬送する。前記基台は、トラック等によって牽引可能な大きさの 車輪付き可搬台に設けておいて、現場ごと簡易に移動しうるようにしておく。
【0010】
【実施例】
本考案を図1から図4に示した実施例により開示する。本考案の一例は図1に 示す構成となしている。即ち、Aは本考案の破砕装置であり、当該破砕装置Aは 、基台1と、前記基台1には被破砕物を破砕する破砕部Hと、前記破砕部Hを駆 動せしめる駆動部Kと、前記破砕部Hに被破砕物Sを供給する移送部Cと、前記 移送部Cに連続するホッパPとから構成している。本破砕装置Aは、牽引可能な 大きさとなすことが好ましく、よって基台1はトラックTに連結した車輪付き可 搬台D上に固定しており、当該可搬台Dは作業現場で固定支柱Eを利用して図2 に示すように設定して作業を可能となしている。勿論、図示する以外の通常のト ラックの荷台に載置して現場でこれを降ろして利用することも可能である。
【0011】 基台1は、複数の縦長部材と横部材とを溶接あるいはボルト緊結にて矩形状の 架台1aを構成し、当該架台1aから垂直に支柱材をボルト止めかあるいは溶接 により固定することで立ち上げ更に横部材を懸架して載置部1bを設けている。 この載置部1bには更に支柱材を立設してその上部にはホッパPを図示する位置 に固定し、これと対設する位置の架台1a上には破砕部Hを配置している。ホッ パPを破砕部Hよりも高位置にしているのは、被破砕物Sの移送を容易となすた めである。前記基台1は図示するように補強のための斜材1cを設けている。ま た、前記架台1a上には駆動部Kを、載置部1b上に後述のプレートフィーダを 揺動するためのギヤドモータを載置している。
【0012】 破砕部Hは、粗破砕部H1とこれに連ねた下方に細破砕部H2を配置したもの を利用している。即ち、粗破砕部H1は、平行に配置した板体2の互いの対面側 を粗破砕部表面3となし、当該粗破砕部表面3の上方を広く開口して下方に向け て漸近状態で離隔対設し、前記板体2の背面側は伸縮自在の押圧杆4で回転自在 に支持したものを利用し、細破砕部H2として前記粗破砕部H1の出口の下方に 連続して円形で長尺の二本の回転軸表面を細破砕部H2となし前記粗破砕部H1 から送られた被破砕物Sを受け止めうる状態の離隔幅で対設したものを利用して いる。
【0013】 更に前記粗破砕部H1を詳説する。当該粗破砕部H1は、基台1上に設置し上 方に投入口5aを有する箱体5の内部に収容された構成であり、当該箱体5内部 の短辺側に収納しうる幅を有する二枚の厚肉板体2を対設し開口6と出口7とを 設けている。前記板体2は、側面視で上方粗破砕部表面から下方粗破砕部表面に わたって略円弧状に形成しており、二枚の板体2を向かい合わせた互いの粗破砕 部表面3を上方から下方にかけて漸近せしめ、更に投入された被破砕物Sを粗破 砕部表面3内で受け止めうる離隔状態となして板体2下部に設けた枢支部2aを 前記箱体5の長辺壁面5bに枢支している。そして板体2の背面上部に設けた支 持部2bは、押圧杆4の一端側で回転自在に支持するとともに、他端側は前記箱 体5の短辺壁面5cに関係づけてなり前記押圧杆4の押圧動により互いの粗破砕 部表面3が下方から上方に漸次拡縮自在となした構成である。而してこれらの板 体2を作動させるための前記押圧杆4は、油圧によって伸縮自在に作動するよう にシリンダ8の一端側に関係づけられ、当該シリンダ8の他端側は、箱体5の短 辺壁面5cにスペーサ5dを噛ませた状態で固定し、破砕時における反力及び衝 撃に充分耐えうるように設定している。このシリンダ8内に後述の駆動部Kであ る油圧ポンプから油管を通じて圧油が供給され、押圧杆4が伸長して各板体2の それぞれに作用して向かい合う粗破砕部表面3は、出口6側から上方に向けて次 第に近接することとなり(この状態を図4の想像線で示す)粗破砕部表面間3に 受け止められた被破砕物S表面は、下方から上方にかけて次第に押圧されること となり、更にこの押圧が向かい合う両方向から加圧されることから、被破砕部S は極めて容易に破砕されるのである。油圧ポンプからの供給される油圧を適宜変 化させることで押圧杆4の押圧力を適宜変化せしめ被破砕部Sへの圧縮力の増減 は任意であり、更には圧縮力並びに圧縮にかける時間を適宜調整することで、破 砕時に発生する破砕音や破砕程度を調整しうる。また、前記開口6の離隔幅は投 入される被破砕物Sの大きさ関係により適宜に設定しうるもので、これに伴って 出口7の離隔幅も適宜に設定することが可能である。例えば出口7の離隔幅をや やきつく設定すれば、当該離隔幅を通過するまでの大きさに破砕されるまで被破 砕物Sに加える圧縮力を強くしたりあるいは押圧杆4の押圧動により繰り返し圧 縮したりして破砕するのである。また、前記板体2の粗破砕部表面3の形状は弧 状の曲率を更にきつく設定する等は任意であることは勿論のことである。又、本 実施例では二本の押圧杆4を各板体2の背面上部にそれぞれ回転自在に取り付け たが、四本の押圧杆4で各板体2の背面下部と背面上部とをそれぞれ支持するこ とも勿論可能である(図示せず)。
【0014】 前記細破砕部H2は、前記粗破砕部H1の出口7の下方に連続して円形で長尺 の二本の回転軸9を前記粗破砕部H1から落下する被破砕物Sを細破砕部表面1 0で受け止めて再破砕しうる離隔幅で対設したもので、それぞれの回転軸9の一 方と他方を箱体5の長辺壁面5aに設けた軸受部9aに軸支している。この回転 軸9を駆動せしめるために、当該回転軸9の一方には歯車を設け、当該歯車とギ ヤドモータk1のギヤヘッドをタイミングベルトで連結して、ギヤドモータk1 の回転駆動力をこの回転軸9に伝達して回転駆動せしめる。この回転速度は同じ であることが好ましい。以上構成から、前記粗破砕部H2から落下してきた被破 砕部Sは、この細破砕部H2の回転軸9の巻き込みよって細破砕部表面10に導 かれ、この細破砕部表面10の圧縮力によって被破砕物Sを破砕する。このギヤ ドモータk1も油圧にて駆動するものを利用するから、油圧ポンプから油管を通 じて圧油を供給する(図示せず)。
【0015】 前記破砕部Hの破砕部表面には着脱自在となした突部を設けている。即ち、粗 破砕部H1の粗破砕部表面3には、着脱自在である突部11を設けており、一方 の板体2の粗破砕部表面3には例えば図3に示すように千鳥状に配置して、他方 の粗破砕部表面3の千鳥状の突部11とが互い違いの位置関係で設定している。 この突部11によって投入された被破砕物Sは効果的に破砕が可能となるのであ り、破砕時の摩擦や衝撃によって当該突部11が磨耗や損傷したときには適宜に 交換可能である。また細破砕部H2の細破砕部表面10にも着脱自在である突部 11を設けている。これら破砕部Hに設けた突部11の長さ及び先端形状は任意 となしうることは言うまでもない。
【0016】 前記破砕部Hを駆動せしめる駆動部Kは、原動機12と油圧ポンプ13とギヤ ドモータk及び油管(図示せず)とから構成され、当該原動機12と油圧ポンプ 13ともに前記架台1a上に固定されている。そして原動機12によって駆動す る油圧ポンプ13によって加圧された圧油が油管を通じてシリンダ8に供給され 、前記押圧杆4を作動させたり、また、細破砕部H2のギヤドモータk1及び後 述のギヤドモータもこの油圧ポンプ13からの圧油を供給してこれらを駆動せし めるのである。もちろんこの駆動部Kの駆動源として外部電源にて駆動する機器 を利用しても構わない。また、油圧ポンプ13の種類は、回転式や往復式等状況 に応じて種々のものが選択できることは言うまでもない。
【0017】 被破砕物SをストックするためのホッパPは、全体が逆四角錐状となしており 、口広の投入口14と底面15が移送部Cに連続する構成である。当該ホッパP の外表面も補強のために縦横のリブを設けている。そして当該ホッパPにストッ クした被破砕物Sを破砕部Hに供給するために移送部Cを設けている。当該移送 部Cは、プレートフィーダ16と、当該プレートフィーダ16を揺動せしめる揺 動装置17とから構成している。前記プレートフィーダ16はホッパPの底面1 5から、粗破砕部Hの開口6に被破砕物Sを転動状態で投入しうるように傾斜状 態で配置した板体である。前記プレートフィーダ16の下層には、当該プレート フィーダ16が摺動可能なように固定板16aを横部材に固定している。揺動装 置17は、ギヤドモータk2、k3と揺動支持杆16とからなり、前記揺動支持 杆17aの一端がギヤドモータk2の中心から偏心して固定されており、このギ ヤヘッドとギヤドモータk3のギヤヘッドとがタイミングベルトで連結してなり 、揺動支持杆17aを往復動せしめるのである。そしてこの揺動支持杆17aの 先端hは、前記プレートフィーダ16に固定しているから、当該プレートフィー ダ16を揺動することとなり、結果、ホッパP内の被破砕物Sは転動状態で移送 されることとなり粗破砕部H1の開口6への投入を円滑となす。
【0018】 このように本実施例では粗破砕部H1と細破砕部H2とを上下に連続して被破 砕物Sが連続して破砕されうるように構成しており、粗破砕部H1で充分に破砕 しきれなかった砕石を前記細破砕部H2にて再破砕するものである。加えて破砕 時に発生する破砕音が騒音規制法にて定められる規制値以下となるように、供給 する油圧の圧力や時間を予め適宜に設定しておけば、必要以上の破砕音は発生す ることもなく、市街地であっても本破砕装置Aの利用は可能となるのである。本 実施例では、破砕部Hとして粗破砕部H1と細破砕部H2とを連続して設けたも のを利用したが、要求される最終破砕石の粒径に応じてこの粗破砕部H1と細破 砕部H2とを連続して設けるか、それともいずれか一方の破砕部Hを利用するか 選択的に採用されるものである。例えば大径でやや硬質の被破砕物Sの破砕であ れば、前記粗破砕部H1の処理だけで充分であり、極めて軟質の被破砕物Sであ れば、回転軸9を利用した細破砕部H2の破砕だけでも充分である。
【0019】 以上の構成でなる本破砕装置は、図示するようにバックフォー等で被破砕物S をホッパP内に投入し、これが移送部Cによって移動せしめられ破砕部H内に投 入される。そして投入された被破砕物Sは、前記構成の粗破砕部H1あるいは細 破砕部H2によって破砕され再生砕石S1となされ、落下口18を通過して架台 の下方に配置したベルトコンベアーBに落下して、これをトラックTに積載して 再利用現場まで搬送し、新たな原材料として再利用しうるのである。本考案が対 象とする被破砕物Sは、比較的軟質であるため、市街地における老朽化した構築 物の取り壊しに伴って発生する鉄筋コンクリートやあるいは道路の改修工事等に よって発生するアスファルト・コンクリート塊の破砕を主眼としている。よって 、作業現場までは実施例で示したように基台を可搬台Dに載置して、これをトラ ックTによって牽引し移動させる。破砕作業が終了したときには、トラックTに 可搬台Dを連結して次の作業現場まで移動させるのである。
【0020】
【考案の効果】
本考案の請求項1及び請求項9記載による効果は、破壊現場で発生する被破砕 物をその現場で所望の粒径に破砕し再生砕石となし、しかも破砕の際に発生する 破砕音をできる限り低騒音な状態となすから、市街地での作業であっても騒音に よる周辺環境への影響が少なく、また、破砕される被破砕物の粒径を適度の大き さに破砕するから再利用の用途を多目的となすことが可能であり、従来のように 廃棄物の処理経費と再生砕石を利用しないときに必要であった原料経費との二つ を節減しうるとともに、昨今の環境保全にも貢献しうるといった顕著な効果を奏 するのである。
【0021】 請求項2記載の効果として、粗破砕部に連ねて細破砕部を設けているから、粗 破砕部で充分に破砕しきれなかった砕石があっても細破砕部によって再破砕し破 砕石を更に破砕するといった顕著な効果を奏するのである。
【0022】 請求項3及び請求項4記載の効果として、前記粗破砕部に利用した板体が所定 幅を有する厚肉の板体であって、側面視で上方破砕部表面から下方破砕部表面に わたって略円弧状に形成し、二枚の板体を向かい合わせたときに互いの破砕部表 面を上方から下方にかけて漸近せしめるとともに投入された被破砕物を破砕部表 面内で受け止めうる離隔状態で互いの板体下部を基台適所に枢支し、背面側の上 部は基台と関係づけた押圧杆にて回転自在に支持し、前記押圧杆の押圧動により 互いの破砕部表面の下方から上方に漸次拡縮自在となしているから、押圧杆が伸 長して各板体のそれぞれに作用して向かい合う粗破砕部表面は、出口側から上方 に向けて次第に近接することとなり破砕部表面間に受け止められた被破砕物表面 は、下方から上方にかけてしだいに押圧されることとなり、更にこの押圧が向か い合う両方向から加圧されることから被破砕部は極めて容易に破砕されるといっ た顕著な効果を奏するのである。
【0023】 請求項6及び請求項7記載の効果として、粗破砕部表面に設けた突部が投入さ れた被破砕物に対して集中荷重を加えることとなり、被破砕物表面にひび割れ等 を発生せしめ破砕を助けるとともに、これら突部は着脱自在に設けているから破 砕時における摩擦や衝撃によって磨耗や欠損しても適宜に交換しうるといった顕 著な効果を奏するのである。
【0024】 請求項8記載の効果として、基台を運搬可能な車輪付き可搬台に設けているか ら、例えば現場が交通頻度が激しい市街地内であっても搬入して利用が可能であ り、装置の据え付けと撤去も簡易になしうるといった顕著な効果を奏するのであ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】基台をトラックの可搬台に積載した状態を示す
本実施例の説明図用側面図。
【図2】破砕部として粗破砕部の下方に細破砕部を連設
した本実施例の説明用側面図。
【図3】移送部を取り除いた破砕部の内部機構を示した
状態を示す本実施例の説明用平面図。
【図4】粗破砕部と細破砕部との駆動状態を示す本実施
例の説明用拡大側面図である。
【符合の説明】
A 破砕装置 H 破砕部 H1 粗破砕部 H2 細破砕部 C 移送部 K 駆動部 k1 ギヤドモータ k2 ギヤドモータ k3 ギヤドモータ P ホッパ T トラック D 可搬台 E 固定支柱 B ベルトコンベアー S 被破砕物 S1 再生砕石 1 基台 1a 架台 1b 載置部 1c 斜材 2 板体 2a 枢支部 2b 支持部 3 粗破砕部表面 4 押圧杆 5 箱体 5a 投入口 5b 長辺壁面 5c 短辺壁面 5d スペーサ 6 開口 7 出口 8 シリンダ 9 回転軸 9a 軸受部 10 細破砕部表面 11 突部 12 原動機 13 油圧ポンプ 14 投入口 15 底面 16 プレートフィーダ 16a 固定板 17 揺動装置 17a 揺動支持杆 18 落下口

Claims (9)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台と、前記基台に設けた被破砕物を破
    砕する破砕部と、前記破砕部を駆動せしめる駆動部と、
    前記破砕部に被破砕物を供給する移送部と、前記移送部
    に連続するホッパと、 からなる破砕装置。
  2. 【請求項2】 前記破砕部として、粗破砕部とこれに連
    なる細破砕部を設けてなる請求項1記載の破砕装置。
  3. 【請求項3】 前記粗破砕部として、平行に配置した一
    対の板体の対面側を破砕部表面となし、当該破砕部表面
    の上方を互いに広く開口し下方にかけて漸近状態で離隔
    対設し、前記各板体背面側は伸縮自在の押圧杆を取り付
    けたものを利用してなる請求項2記載の破砕装置。
  4. 【請求項4】 前記粗破砕部に利用した板体が所定幅を
    有する厚肉の板体であって、側面視で上方破砕部表面か
    ら下方破砕部表面にわたって略円弧状に形成し、二枚の
    板体を向かい合わせたときに互いの破砕部表面を上方か
    ら下方にかけて漸近せしめるとともに投入された被破砕
    物を破砕部表面内で受け止めうる離隔状態で互いの板体
    下部を基台適所に枢支し、背面側の上部は基台と関係づ
    けた押圧杆にて回転自在に支持し、前記押圧杆の押圧動
    により互いの破砕部表面の下方から上方に漸次拡縮自在
    となした請求項2又は請求項3記載の破砕装置。
  5. 【請求項5】 前記弱破砕部として、回転可能な軸体表
    面を破砕部表面となし投入された被破砕物を受け止めう
    る状態で互いに離隔対設したものを利用してなる請求項
    2記載の破砕装置。
  6. 【請求項6】 前記破砕部の表面に着脱自在となした突
    部を設けてなる請求項2、請求項3又は請求項4記載の
    破砕装置。
  7. 【請求項7】 前記突部の配置を千鳥状となすととも
    に、対設した一方の千鳥状突部と他方の千鳥状突部とを
    互い違いとなるように配列した請求項6記載の破砕装
    置。
  8. 【請求項8】 前記基台を運搬可能な大きさの車輪付き
    可搬台に設けてなる請求項1記載の破砕装置。
  9. 【請求項9】 基台と、 前記基台上には被破砕物を投入するための投入口を有す
    る箱体を載置し、 当該箱体内部の短辺側には所定幅を有する二枚の厚肉の
    板体を配置し、側面視で上方破砕部表面から下方破砕部
    表面にわたって略円弧状に形成し、前記板体を向かい合
    わせたときに互いの破砕部表面を上方から下方にかけて
    漸近せしめるとともに投入された被破砕物を破砕部表面
    内で受け止めうる離隔状態で板体下部に設けた枢支部を
    前記箱体の長辺壁面に枢支し、背面の上部は前記箱体の
    短辺壁面に関係づけた押圧杆にて回転自在に支持して、
    前記押圧杆の押圧動により互いの破砕部表面の下方から
    上方に漸次拡縮自在となした粗破砕部と、 前記粗破砕部の下方に連続して側面視円形の回転軸を前
    記粗破砕部から送られた被破砕物を受け止めて再破砕し
    うる離隔幅でかつ平行に前記長辺壁面に設けた軸受部に
    軸架してなる細破砕部と、 前記粗破砕部と細破砕部とを駆動せしめる駆動部と、 前記粗破砕部に被破砕物を供給する移送部と、 前記移送部に連続するホッパと、からなる破砕装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102239008A (zh) * 2008-12-03 2011-11-09 桑德威克采矿和建筑材料处理有限责任两合公司 可移动的破碎机设备

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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