JP5531935B2 - コネクタ - Google Patents
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Description
そして、コネクタの端子金具は、コネクタが貫通孔に嵌着された際に、中継バスバーに重ね合わせてボルト締結されることで、機器の導電体と電気的に接続されるようになっている。
このような構成のコネクタによると、金属製のナットが端子金具に接合されているので、ナットを保持する端子台を機器側に設けなくてもよく、ボルトの斜め締めを抑制することができる。
また、端子金具の幅方向両側縁部を両端子受け部によって支持することができる。また、覆い部と前記非接続面との間にナットが収容可能とされていることから、一般的な端子金具と同様、ナットが接合された端子金具をコネクタハウジングの後方から挿入することで、コネクタハウジングに対して端子金具を容易に組み付けることができる。また、覆い部によって端子金具を保護することができるので、他の部材が端子金具に接触することを規制し、端子金具の変形などを防止することができる。
前記コネクタハウジングには、前記支持部に対して前記端子金具の板厚方向に対向する対向壁が設けられ、前記端子金具は、前記対向壁と前記支持部とによって前記端子金具の板厚方向に挟持されている構成としてもよい。
このような構成によると、対向壁と支持部とによって端子金具を狭持していることから、コネクタハウジングに対して端子金具をガタつくことなく保持することができる。
このような構成によると、端子金具における接続部から繋ぎ部までの領域を両端子受け面によって支持することができる。
このような構成によると、両端子受け部が覆い部によって連結されるため、支持部全体として剛性を高めることができる。また、端子金具の非接続面側を大きく覆うことができるので、他の部材がナットや端子金具に接触することをより確実に規制することができる。また、端子金具を覆う覆い部にボルト逃がし凹部を設けたことで、ナットに対してボルトを螺合した際に、ボルトと覆い部とが干渉することを防止することができる。
このような構成によると、絶縁壁により隣り合う端子金具間の短絡を防止することができる。また、隣り合う支持部同士が絶縁壁によって連結されているため、支持部を補強することができる。したがって、ボルト締結する際に、支持部が変形したり、他の部材が支持部に接触した際に、変形したり、破損したりすることを規制することできる。
本発明の一実施形態について図1乃至図6を参照して説明する。
本実施形態に係るコネクタ10は、図1に示すように、合成樹脂製のコネクタハウジング11と、コネクタハウジング11に装着された複数の端子金具40と、コネクタハウジング11の外面を覆うシールドシェル50と、シールドシェル50を覆うようにコネクタハウジング11に装着されたゴムブーツ55とを備えて構成されている。
バレル43は、一対のバレル片43Aを有しており、両バレル片43Aによって電線Wの芯線W1を両側からかしめ圧着することで、端子金具40と電線Wとを導通可能に接続している。
大径部12は、図3に示すように、幅方向に横長な正面視楕円形状をなしている。大径部12の外周面には、図1及び図6に示すように、楕円形状をなす第一ゴムリング15が装着された第一ゴムリング収容溝14が全周に亘って形成されている。第一ゴムリング収容溝14の上下方向両側の位置には、図5に示すように、前後方向に延びる位置決め用の位置決め凹部14Aが各二対設けられ、第一ゴムリング15の上下方向両側に設けられた各二対の位置決め片15Aを収容することで、第一ゴムリング15が第一ゴムリング収容溝14内で所定の位置に位置決めされている。第一ゴムリング15は、図6に示すように、大径部12がケースCの貫通孔C1に嵌着された際に大径部12の外周面と貫通孔C1の内周面との間を水密状にシールして、外部からケースCの内部に水が浸入することを防止している。
第二ゴムリング収容溝16の上下方向両側の位置には、第一ゴムリング収容溝14と同様、前後方向に延びる位置決め用の位置決め凹部16Aが各二対設けられ、第二ゴムリング17の上下方向両側に設けられた各二対の位置決め片17Aを収容することで、第二ゴムリング17が第二ゴムリング収容溝16内で所定の位置に位置決めされている。第二ゴムリング17は、小径部13にシールドシェル50が組み付けられた際に、小径部13の外周面とシールドシェル50との間を水密状にシールして、小径部13とシールドシェル50との間からシールドシェル50内に水が浸入することを防止している。
両取付片53は、図2に示すように、延出片52の幅方向両側に設けられており、中央には板厚方向に貫通する取付孔53Aが形成されている。この取付孔53Aは、図6に示すように、ケースCの上部に設けられた固定穴C2よりもやや大きめに形成されている。これにより、固定ボルトV2を取付片53の取付孔53Aに挿通して、固定穴C2に対して上方から締め込むことにより、コネクタ10をケースCに取り付け固定している。
ナット45の内部には、端子金具40と導電体Tとをボルト締結するためのボルトV1が螺合されるボルト締結孔45Aが形成されている。すなわち、ボルト締結孔45Aは、ナット本体部46及び圧入円筒部47に亘って設けられている。
圧入円筒部47は、ナット本体部46より一回り小さい形状に形成されており、圧入円筒部47の外周面が端子金具40のボルト挿通孔41Cの内周面に全周に亘って密着可能な外径寸法に設定されている。これにより、ボルト挿通孔41Cに対して圧入円筒部47が圧入され、その結果ナット45が端子金具40に対して回り止めされた状態に接合されている。
支持部25は、図5及び図6に示すように、平板状の覆い部25Bと、覆い部25Bの両側縁から上方に向かって立ち上がる一対の端子受け部25Aとからなる凹形状に設けられている。また、支持部25は、端子金具40の前端部から繋ぎ部42の後端部までの領域に対応してほぼ同一形状に設けられている。
また、両端子受け部25Aは、図3に示すように、キャビティ18の内壁のうち、両端子受け部25Aの上面と上下方向に対向する対向壁18Aと共に、端子金具40の幅方向両側縁部を上下方向から挟持している。なお、対向壁18Aは、図1及び図6に示すように、大径部12の前端から大径部12の前後方向略中央部の位置までの間に設けられている。これにより、コネクタハウジング11に対して端子金具40をガタつきなく保持することができる。
また、覆い部25Bには、図4に示すように、覆い部25Bの前端からナット45のボルト締結孔45Aに対応する位置までを後方に向かって切り欠いたボルト逃がし凹部26が形成されている。これにより、ナット45に対してボルトV1を螺合した際に、ボルトV1がナット45を貫通して、ボルトV1が覆い部25Bと干渉しないようになっている。
コネクタ10をケースCに取り付けるには、コネクタハウジング11の大径部12を貫通孔C1に挿入して、シールドシェル50における延出片52の前面がケースCの側面に接触する正規の位置まで嵌合させ、固定ボルトV2を取付片53の取付孔53Aに挿通させた状態で固定穴C2に締め付ける。このとき、図6に示すように、端子金具40における接続板部41の接続面41Aに図示しない機器から延びる導電体Tが載置された状態となって、導電体Tの挿通孔T1とナット45のボルト締結孔45Aとがほぼ同軸に配置される。
次に、導電体Tと接続板部41とをボルト締結することになるが、本実施形態によると、ナット45が端子金具40に接合されているので、斜め締めすることなく、ボルトV1を正規の締め込み方向に締め付けることができる。これにより、端子金具40と導電体Tとを確実に接続させ、接続信頼性を確保することができる。
さらに、本実施形態においては、ナット45を端子金具40に接合したことから、ナットを端子台などによって別途保持する必要がない。これにより、機器のケースC内にナットを保持した端子台などを設けることを不要にすることができる。
(2)上記実施形態では、支持部25を凹状に構成したが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。例えば、支持部を正面視H字形状や、両端子受け部の下端部の一方から他方に向けて一対の覆い部がそれぞれ延出され、両覆い部が分離されたものでもよい。
(4)上記実施形態では、支持部25同士を絶縁壁29によって沿面距離を確保すると共に、支持部25を補強する構成としたが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。例えば、絶縁壁29を端子金具40の接続面41A側を覆うように形成しつつ、支持部25を補強する構成にしてもよい。
(5)上記実施形態では、端子受け部25Aが端子金具の前端まで延びた形態に構成したが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。例えば、端子受け部が端子金具よりも短く形成されていてもよく、そのような場合には、ボルト締結する際に、覆い部によってナットを支持してもよい。
11 :コネクタハウジング
18 :キャビティ
18A:対向壁
25 :支持部
25A:端子受け部
25B:覆い部
26 :ボルト逃がし凹部
27 :絶縁壁
40 :端子金具
41 :接続板部(接続部)
41A:接続面
41B:非接続面
42 :繋ぎ部
43 :バレル
45 :ナット
45A:ボルト締結孔
48 :当接面
V1 :ボルト
T :導電体
Claims (5)
- 機器から延出された板状の導電体に重ね合わせてボルト締結される板状の端子金具と、前記端子金具を保持するコネクタハウジングとを備えたコネクタであって、
前記端子金具における前記導電体が載置される接続面とは反対側に位置する非接続面には、ボルトが螺合される金属製のナットが、前記端子金具と一体に接合され、
前記コネクタハウジングには、前記端子金具における前記非接続面を支持する支持部が設けられており、
前記支持部は、前記端子金具の前記非接続面における幅方向両側縁部と当接する一対の端子受け部を有しており、
前記一対の端子受け部には、前記端子金具の前記非接続面側を覆う覆い部が設けられ、前記覆い部と前記非接続面との間には、前記ナットが収容可能とされていることを特徴とするコネクタ。 - 前記コネクタハウジングには、前記支持部に対して前記端子金具の板厚方向に対向する対向壁が設けられ、
前記端子金具は、前記対向壁と前記支持部とによって前記端子金具の板厚方向に挟持されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。 - 前記端子金具は、前記導電体に接続される接続部と、電線の芯線にかしめ圧着されるバレルと、前記接続部と前記バレルとを接続する繋ぎ部と、を備え、
前記一対の端子受け部は、前記接続部から前記繋ぎ部までの領域に対応して設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のコネクタ。 - 前記支持部は、板状の前記覆い部と、同覆い部の両側縁から立ち上がる前記一対の端子受け部とからなる凹形状に設けられ、前記覆い部には、前記ナットに螺合された前記ボルトを逃がすためのボルト逃がし凹部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載のコネクタ。
- 前記コネクタハウジングには、前記支持部が複数の前記端子金具に対応して複数設けられており、
互いに隣り合う前記支持部の間には、前記支持部同士を連結して、且つ、前記各端子金具を隔てる絶縁壁が前記隣り合う支持部と一体に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載のコネクタ。
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