JP5531933B2 - 電子部品実装システムおよび電子部品実装方法 - Google Patents

電子部品実装システムおよび電子部品実装方法 Download PDF

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本発明は、複数の単位実装区画に区分された基板を対象として部品実装作業を行う電子部品実装システムおよび電子部品実装方法に関するものである。
電子部品を基板に実装して実装基板を製造する電子部品実装システムは、一般に複数の電子部品実装装置を連結して構成されている。電子部品実装システムの作業対象には、1枚の基板が複数の単位実装区画に区分されたいわゆる多面取り基板など、複数の単位基板の集合体を対象とする場合がある。このような集合体は、実装工程では1枚の同一基板として取り扱われ、部品実装作業後には各単位実装区画毎に分割されて個別の製品となる。
このような集合体を対象とする場合には各単位実装区画毎に部品実装作業動作が実行されることから、前工程において実行される基板検査によって製品として使用できないと判定された単位実装区画には、後工程において当該単位実装区画については部品実装作業を実行する必要がないことを示す判定マーク、いわゆるバッドマークが付される。そして部品実装装置によって部品実装作業を実行する際には、これらの判定マークの読取り結果に基づいて部品実装作業の要否が判定される。
ところで、電子部品が実装される基板パッケージの小型化に伴い、1枚の基板に作り込まれる単位実装区画の数は数百のオーダーとなる場合がある。そして電子部品実装装置にてこれら全ての単位実装区画について個別にバッドマークの読取りを行うとマーク読取りのために相当の時間を要し、生産性を低下させる要因となる。このため複数の電子部品実装装置より成る電子部品実装システムにおいては、電子部品実装装置以外の装置によって予めマーク読取りを行い、電子部品実装装置にこの読取り結果を伝達することが行われる場合がある(例えば特許文献1参照)。
この特許文献例に示す先行技術においては、予めバッドマークを読み取った結果を実装不要基板コードデータとして各電子部品実装装置に伝達しておく。そして電子部品実装装置は、最上流に位置する基板供給装置において読み取られて電子部品実装装置に伝達された基板IDコードと実装不要基板コードデータとを参照することにより実装の要否を判断するようにしている。これにより、電子部品実装装置にバッドマーク読取り後の複数の基板が順次搬入される場合において、バッドマーク読取りの順序と基板の搬入順序が一致していない場合にあっても、実装対象となる基板と実装不要基板コードデータとを正しく対応させることが可能となっている。
特表2007−080793号公報
しかしながら上述の先行技術例のように、実装要否を判断するためのデータとして基板IDコードを参照する方式においては、以下に述べるように設備コスト上の難点がある。すなわちこの方式では、各基板にバーコードなどの識別情報を付与する必要があるとともに、各装置ごとにバーコードを読み取るバーコードリーダを付設する必要がある。さらにこの方式ではバッドマークの読取り結果と基板IDとをリンクさせたデータ管理を行うためのデータ処理装置およびこのデータ処理装置を各装置と接続するためのネットワーク設備が必須であり、設備コストの上昇が避けられない。
このようなコスト面での課題を避けるため、マーク読取り装置と電子部品実装装置とを搬送ラインで直結した簡便安価な設備構成を採用し、マーク読取り順序と電子部品実装装置への基板搬入順序とを同期させることも考えられる。しかしながらこの方式においても、作業者が何らかのトラブル対応などで基板を一旦搬送ラインから取り出した後に再び搬送ラインに戻したような場合には、マーク読取り順序と基板搬入順序との整合性が常に正しく確保されるとは限らず、読取り結果と部品実装作業の対象基板との対応関係が保証されない場合が生じ得る。このように、従来技術においては、複数の単位実装区画に区分された基板を対象として部品実装作業を行う場合に、簡便な設備構成でマーク読取り結果と部品実装作業の対象基板との対応関係を適正且つ効率よく確保することが困難であるという問題点があった。
そこで本発明は、複数の単位実装区画に区分された基板を対象として部品実装作業を行う場合に、簡便な設備構成でマーク読取り結果と部品実装作業の対象となる基板との対応関係を適正且つ効率よく確保することができる電子部品実装システムおよび電子部品実装方法を提供することを目的とする。
本発明の電子部品実装システムは、基板搬送機構を有する複数の電子部品実装装置を連結して構成され、前記基板搬送機構を結んで一繋ぎとした基板搬送経路に沿って、複数の単位実装区画に区分された基板を搬送しながら各電子部品実装装置によって前記単位実装区画を対象として順次部品実装作業を実行する電子部品実装システムであって、前記基板搬送経路において前記複数の電子部品実装装置よりも上流に配置され、前工程にて前記単位実装区画毎に印加され当該基板におけるそれぞれの単位実装区画についての部品実装作業の実行要否を判別するための判別マークを読み取って、読取り結果を実行要否判別情報として各基板毎に出力するマーク読取り装置と、前記マーク読取り装置に順次搬入されマーク読取り後に搬出される複数の前記基板についての前記実行要否判別情報を、当該基板の搬入・搬出順序と関連付けて前記マーク読取り装置から下流側の前記電子部品実装装置に対して順次伝達する情報伝達手段と、前記各電子部品実装装置に設けられ、上流側から伝達された前記実行要否判別情報に基づいて、当該電子部品実装装置に実際に搬入されて部品実装作業の対象となる対象基板と上流側から伝達された前記複数の基板についての実行要否判別情報のうち当該対象基板に相当するとされている対象基板判別情報との対応関係の正否を判定する処理を行う対応関係判定部とを備え、前記対応関係判定部は、前記基板搬送経路において前記対象基板よりも上流側に作業待ちのために滞留する滞留基板についての実行要否判別情報である滞留基板判別情報と前記対象基板判別情報とを比較対照して、前記滞留基板判別情報と対象基板判別情報において前記マーク読取り結果が相異なる単位実装区画を抽出し、前記対象基板における当該単位実装区画について前記判別マークの読取りを行うことにより前記対応関係の正否を判定するものであり、前記対応関係判定のための前記判別マークの読取りを、予め設定された比較対照実行パターンに従って抽出された単位実装区画について、前記滞留基板の枚数と等しい回数を上限回数として実行する。
本発明の電子部品実装方法は、複数の電子部品実装装置の基板搬送機構を結んで一繋ぎとした基板搬送経路に沿って、複数の単位実装区画に区分された基板を搬送しながら各電子部品実装装置によって前記単位実装区画を対象として順次部品実装作業を実行する電子部品実装方法であって、前記基板搬送経路において前記複数の電子部品実装装置よりも上流に配置されたマーク読取り装置によって、前工程にて前記単位実装区画毎に形成され当該基板におけるそれぞれの単位実装区画についての部品実装作業の実行要否を判別するための判別マークを読み取って、読取り結果を実行要否判別情報として各基板毎に出力するマーク読取り工程と、前記マーク読取り装置に順次搬入されマーク読取り後に搬出される複数の前記基板についての前記実行要否判別情報を、当該基板の搬入・搬出順序と関連付けて前記マーク読取り装置から下流側の前記電子部品実装装置に対して順次伝達する情報伝達工程と、上流側から伝達された前記実行要否判別情報に基づいて、当該電子部品実装装置に実際に搬入されて部品実装作業の対象となる対象基板と上流側から伝達された前記複数の基板についての実行要否判別情報のうち当該対象基板に相当するとされている対象基板判別情報との対応関係の正否を判定する処理を行う対応関係判定工程と、前記対応関係が正しいと判定された前記対象基板ついて、前記対象基板判別情報に基づいて各単位実装区画毎に部品実装作業を選択的に実行する部品実装作業実行工程とを含み、前記対応関係判定工程において、前記基板搬送経路において前記対象基板よりも上流側に作業待ちのために滞留する滞留基板についての実行要否判別情報である滞留基板判別情報と前記対象基板判別情報とを比較対照して、前記滞留基板判別情報と対象基板判別情報において前記マーク読取り結果が相異なる単位実装区画を抽出し、前記対象基板における当該単位実装区画について前記判別マークの読取りを行うことにより前記対応関係の正否を判定し、前記対応関係判定のための前記判別マークの読取りを、予め設定された比較対照実行パターンに従って抽出された単位実装区画について、前記滞留基板の枚数と等しい回数を上限回数として実行する。
本発明によれば、上流側から伝達された実行要否判別情報に基づいて、当該電子部品実装装置に実際に搬入されて部品実装作業の対象となる対象基板と上流側から伝達された複数の基板についての実行要否判別情報のうち当該対象基板に相当するとされている対象基板判別情報との対応関係の正否を判定する処理を行う対応関係判定において、対象基板よりも上流側に作業待ちのために滞留する滞留基板についての実行要否判別情報である滞留基板判別情報と対象基板判別情報とを比較対照して、滞留基板判別情報と対象基板判別情報においてマーク読取り結果が相異なる単位実装区画を抽出し、対象基板における当該単位実装区画について判別マークの読取りを行うことにより対応関係の正否を判定し、対応関係判定のための判別マークの読取りを、予め設定された比較対照実行パターンに従って抽出された単位実装区画について滞留基板の枚数と等しい回数を上限回数として実行する方法を採用することにより、複数の単位実装区画に区分された基板を対象として部品実装作業を行う場合に、簡便な設備構成でマーク読取り結果と部品実装作業の対象となる基板との対応関係を適正且つ効率よく確保することができる。
本発明の一実施の形態の電子部品実装システムの構成説明図 本発明の一実施の形態の電子部品実装システムにおいて作業対象となる基板の構成説明図 本発明の一実施の形態の電子部品実装システムの制御系の構成を示すブロック図 本発明の一実施の形態の電子部品実装システムの平面図 本発明の一実施の形態の電子部品実装方法におけるマーク読取りデータの説明図 本発明の一実施の形態の電子部品実装方法において実行されるマーク読取りデータの比較対象実行パターンの説明図 本発明の一実施の形態の電子部品実装方法において実行されるマーク読取りデータの比較対象実行パターンの説明図 本発明の一実施の形態の電子部品実装方法において実行されるマーク読取りデータの比較対象実行パターンの説明図 本発明の一実施の形態の電子部品実装方法の処理フロー図
次に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。まず、図1を参照して電子部品実装システム1の構成を説明する。図1において、電子部品実装システム1は、マーク読取り装置M1の下流に基板滞留部7を介して電子部品実装装置M2,M3を直列に連結して構成されている。マーク読取り装置M1、電子部品実装装置M2、M3は、LANシステム2によって相互に接続されており、これらの装置間で制御信号や各種のデータなどの情報伝達が可能となっている。なお、ここでは電子部品実装装置M2、M3の2台を連結する例を示しているが、実際例ではさらに多数台の装置が連結される。
マーク読取り装置M1は基板搬送機構5を、基板滞留部7は基板搬送機構8を、電子部品実装装置M2、M3はそれぞれ基板搬送機構10を有しており、これらの基板搬送機構5、8、10を連結することにより、電子部品実装システム1において部品実装作業の対象となる基板3を搬送する一繋ぎの基板搬送経路Rが構成される。部品実装作業の対象となる基板3は、図2(a)に示すように、複数の単位実装区画3aに区分されており、それぞれの単位実装区画3aには、当該基板3内における個々の単位実装区画3aを特定するための区画番号3bが対応している。電子部品実装システム1は、この基板搬送経路Rに沿って基板3を搬送しながら、電子部品実装装置M2,M3によって各単位実装区画3aを対象として順次部品実装作業を実行する機能を有している。部品実装作業完了後に基板3を各単位実装区画3aに分割することにより、製品としての個片の実装基板が完成する。
基板搬送経路Rにおいて、電子部品実装装置M2,M3の上流側に配置されたマーク読取り装置M1は、基台4上にマーク読取り部6を配設した構成となっており、マーク読取り部6には上流側の前工程装置から基板3が搬入される。図2(b)に示すように、基板3を構成する複数の単位実装区画3aには、マーク印加のためのマーキングスポットMSが設定されている。マーキングスポットMSには、それぞれの単位実装区画3aについての部品実装作業の実行要否を判別するための判別マークであるバッドマークBMが印加される。すなわち、前工程の検査装置にて単位実装区画3aを個別に検査した結果、当該単位実装区画3aが正常な機能を果たさない不良区画と判定された場合には、後工程において無駄な部品実装作業を実行することのないように、不良区画であることを示すバッドマークBMが印加される。そして後工程装置においては、このバッドマークBMの有無を読み取ることにより、当該単位実装区画3aについての部品実装作業の実行要否が判別される。
マーク読取り装置M1のマーク読取り部6は、前工程から搬入された基板3を対象として、電子部品実装装置M2、M3への搬入に先立ってマーク読取りを行う機能を有するものである。すなわち搬入された基板3をカメラによる撮像、または光学センサによるマーク検出などの方法により、単位実装区画3aに印加されたバッドマークBMの有無を検出するマーク読取り作業を行い、読取り結果を示すマーク読取りデータを、部品実装作業の実行要否を判別する実行要否判別情報として各基板3毎に出力する。
マーク読取り装置M1から出力されたマーク読取りデータ(実行要否判別情報)は、当該基板3の搬入・搬出順序と関連付けて、情報伝達手段であるLANシステム2を介して下流側の電子部品実装装置M2に対して伝達される。さらにこのマーク読取りデータは、電子部品実装装置M2からLANシステム2を介して電子部品実装装置M3に伝達される。マーク読取り後にマーク読取り装置M1から基板搬送機構5によって搬出された基板3は、所定数の基板3を滞留可能な基板滞留部7によって搬送され、電子部品実装装置M2の基板搬送機構10に受け渡される。
ここで電子部品実装装置M2の構成を説明する。なお電子部品実装装置M3については電子部品実装装置M2と同様構成であり説明を省略する。基台9上にX方向(基板搬送方向)に配設された基板搬送機構10の両側方には、それぞれ部品供給部11が配置されている。部品供給部11には複数のテープフィーダ12が並設されており、テープフィーダ12は実装対象の電子部品を保持したキャリアテープをピッチ送りすることにより、以下に説明する部品実装機構によるピックアップ位置に電子部品を供給する。
基台9のX方向の両端部には、それぞれY軸移動テーブル13がY方向に配設されており、Y軸移動テーブル13には2つのX軸移動テーブル14が架設されている。2つのX軸移動テーブル14にはそれぞれ実装ヘッド15が装着されており、実装ヘッド15は下端部に備えた吸着ノズルによって電子部品を真空吸着により保持する。Y軸移動テーブル13、X軸移動テーブル14を駆動することにより、実装ヘッド15は基板搬送機構10によって位置決め保持された基板3と部品供給部11との間を移動し、これにより部品供給部11のテープフィーダ12から電子部品を取り出して基板3に実装する。Y軸移動テーブル13、X軸移動テーブル14および実装ヘッド15は、部品供給部11から取り出した電子部品を基板3に実装する部品実装機構36(図3参照)を構成する。
実装ヘッド15には,実装ヘッド15と一体的に移動する基板認識カメラ16が設けられている。実装ヘッド15が基板3上に移動することにより基板認識カメラ16は基板3上に移動し、基板3の任意位置を撮像して部品実装位置を認識することができる。この基板認識カメラ16による認識機能において、基板認識カメラ16を各単位実装区画3aに設けられたマーキングスポットMS(図2(b)参照)上に移動させて撮像することにより、各単位実装区画3aにおけるバッドマークBMの有無を読み取ることができる。
次に図3を参照して、電子部品実装システム1の制御系の構成を説明する。図3において、マーク読取り装置M1は、通信部20、読取り制御部21、記憶部22を備えている。読取り制御部21は、基板搬送機構5、マーク読取り部6を制御し、順次搬入・搬出される基板3を対象としてバッドマークBMの読取り作業を実行させる。このマーク読取りにおいては、記憶部22に記憶された基板データ22aを参照することにより、各基板3における単位実装区画3aの配列やマーキングスポットMSの位置が取得され、マーク読取り部6によるマーク読取り位置が制御される。通信部20はLANシステム2を介して他装置と接続されており、マーク読取り部6によるマーク読取りによって取得されたマーク読取りデータは、通信部20によってLANシステム2を介して下流側装置へ伝達される。
電子部品実装装置M2の制御系について説明する。なお電子部品実装装置M3については電子部品実装装置M2と同様構成であり説明を省略する。電子部品実装装置M2は、通信部30、実装制御部31、基板搬送機構10、部品実装機構36、記憶部32、マーク読取り部37、対応関係判定部38を備えている。実装制御部31が記憶部32に記憶された各種のデータを参照して以下の各部を制御することにより、電子部品実装装置M2における基板3を対象とする各種の作業が実行される。例えば実装制御部31が基板搬送機構10、部品実装機構36を制御することにより、順次搬入・搬出される基板3を対象として部品実装作業が実行される。
記憶部32には、実装データ33、マーク読取りデータ34、対応関係判定データ35が記憶されている。実装データ33は、単位実装区画3aに実装される電子部品の種類を示す部品種データ、単位実装区画3aにおける実装位置を示す実装位置データなどを基板品種毎に記憶するデータである。マーク読取りデータ34は各基板3におけるそれぞれの単位実装区画3aについてバッドマークBMを読み取った結果を示すデータであり、当該単位実装区画3aを対象とする部品実装作業の実行要否を判別するための実行要否判別情報(図5参照)となっている。本実施の形態においては、各基板3を対象としてマーク読取り装置M1によって読み取られた読取り結果が、LANシステム2、通信部20を介して伝達され、記憶部32に書き込まれる。対応関係判定データ35は、以下に説明する対応関係判定部38によって行われる対応関係判定処理において用いられるデータである。この対応関係判定データ35には、対応関係判定のためのバッドマークBMの読取りの対象となる単位実装区画3aを抽出するための比較対象実行パターン(図6〜図8参照)についてのデータが含まれる。
マーク読取り部37は、基板認識カメラ16によって基板3の各単位実装区画3aにおいてマーキングスポットMSを撮像することにより、バッドマークBMの有無を読み取る処理を行う。通信部30はLANシステム2を介して他装置と接続されており、マーク読取り部6によるマーク読取りによって取得されたマーク読取りデータ34を取得する。取得されたマーク読取りデータ34は、記憶部32に記憶される。また、マーク読取り装置M1から実装後の基板3が搬出される際には、当該基板についてのマーク読取りデータは通信部30からLANシステム2を介して電子部品実装装置M3の通信部30に伝達される。
対応関係判定部38は、上流側から伝達されたマーク読取りデータ34(実行要否判別情報)(図5参照)に基づいて、当該電子部品実装装置M2に実際に搬入されて部品実装作業の対象となる対象基板3*と、上流側から伝達された複数の基板3についてのマーク読取りデータ34のうち当該対象基板3*に相当するとされている対象基板データ34b(対象基板判別情報)(図5参照)との対応関係の正否を判定する処理を行う。
すなわち、本実施の形態に示す電子部品実装システム1では、マーク読取り装置M1と電子部品実装装置M2との間に基板滞留部7が介在していることから、マーク読取り装置M1にてマーク読取りが行われた後、電子部品実装装置M2にて部品実装作業が実行されるまでの間は、作業待ちのために基板搬送機構5、810の基板収容長さによって規定される所定枚数の基板3が滞留基板として待機する。この基板3の待機中において、何らかの理由によってオペレータがいずれかの基板3を基板搬送経路から取り出した後に、基板搬送経路Rに再度戻し入れする場合がある。
このとき、オペレータによる基板3の戻し入れ位置が不適切な場合には、基板搬送経路Rにおける基板3の順序の入れ替わりが生じる。このような場合には、基板3の実際の搬送順序とマーク読取り装置M1から搬出された状態における個別のマーク読取りデータの並び順序との間に齟齬が生じ、電子部品実装装置M2による部品実装動作時における単位実装区画3a毎の実行要否判定が正しく行われない結果となる。すなわち本来不良基板であって実装実行が不要の単位実装区画3aを部品実装の対象としたり、逆に正常であって部品実装の対象とすべき単位実装区画3aを誤ってスキップするなどの不都合を生じる。
このような不都合を防止するため、本実施の形態に示す電子部品実装システム1においては、電子部品実装装置M2,M3に対応関係判定部38を備え、上流側から順次伝達される複数の基板3についてのマーク読取りデータのうち対象基板3*(図4参照)に相当するとされる対象基板データ34b(対象基板判別情報)と、実際にマーク読取り装置M1に搬入されて部品実装動作の対象となる対象基板3*との対応関係の正否を判定する処理を行うようにしている。
以下、この対応関係判定処理の詳細について説明する。まず図4、図5を参照して、マーク読取りデータ34について説明する。ここでは、図4に示すように、基板搬送経路Rである基板搬送機構5、8、10において、電子部品実装装置M2による部品実装作業の対象となる対象基板3*よりも上流側に、マーク読取り装置M1から搬出された後に作業待ちのために滞留する滞留基板として合計5枚が待機する場合を例示して説明する。ここでは、これらの滞留基板には、対象基板3*側から上流に向かって(1)〜(5)の滞留番号が付されており、これらの滞留番号によって個々の基板3が特定される。
図5に示すように、マーク読取りデータ34は、図4に示す滞留基板3(1)〜(5)および対象基板3*におけるそれぞれの単位実装区画3aについてバッドマークBMを読み取った結果を整理したものである。ここでは、各基板3における単位実装区画3aを個別に特定する区画番号3bを各行に、滞留番号40によって特定される滞留基板データ34aおよび対象基板データ34bを各列にそれぞれ対応させたマトリクスの形で表している。これらのマーク読取りデータのうち、各滞留基板データ34a(1)〜(5)に対応するデータは、各滞留基板3(1)〜(5)についての実行要否判別情報を示す滞留基板判別情報であり、対象基板データ34bに対応するデータは、対象基板3*についての実行要否判別情報を示す対象基板判別情報である。
マーク読取りデータ34においてNGが付されているセルは、当該基板3の当該単位実装区画3aについてバッドマークBMが存在することを示しており、これらの単位実装区画3aについては電子部品実装装置M2による部品実装作業は実行されない。NGが付されてない空白のセルは、当該基板3の当該単位実装区画3aについてバッドマークBMが存在しないことを示しており、これらの単位実装区画3aについては電子部品実装装置M2による部品実装作業が実行される。
対応関係判定部38による対応関係判定処理に際しては、対象基板データ34bに示されるマーク読取り結果と、実際にマーク読取り装置M1に搬入されて実装対象となる対象基板3*についてのバッドマークBMの印加状態との対応関係の正否を、マーク読取りデータ34と実際に対象基板3*をマーク読取り部37によるマーク読取り対象としたマーク読取り結果とに基づいて判定する。このとき、対象基板3*の全ての単位実装区画3aについてマーク読取りを行えば上述の対応関係を明確に判定することができるのは自明であるが、一般に1枚の基板3における単位実装区画3aの区画数は数百に及ぶ場合もあり、全ての単位実装区画3aについて個別にマーク読取りを実行することは、マーク読取り装置M1によって先行してマーク読取りを行うことの意義を滅却させることとなる。
このため、本実施の形態に示す電子部品実装方法においては、上述の対応関係の判定を正確に行いつつ、判定のために必要とされる対象基板3*についてのマーク読取り回数を極力少なくすることを目的として、以下に説明するような方法によって対応関係判定を行う。まず基本方針として、対応関係判定部38は、滞留基板3(1)〜(5)についての実行要否判別情報である滞留基板データ34aと対象基板データ34bとを比較対照して、滞留基板データ34aと対象基板データ34bにおいてマーク読取り結果が相異なる単位実装区画3aを抽出する。そして対象基板3*の当該単位実装区画3aについてマーク読取り部37によってバッドマークBMの読取りを行うことにより、上述の対応関係の正否を判定する。ここでは、対応関係判定のためのバッドマークBMの読取りを、予め設定された比較対照実行パターンに従って抽出された単位実装区画3aについて、滞留基板3(1)〜(5)の枚数と等しい回数を上限回数として実行するようにしている。
すなわち、1つの単位実装区画3aについてバッドマークBMの読取りを行うことにより、少なくとも1枚の滞留基板について、当該滞留基板が対象基板3*と入れ替わっている可能性があるか否かが検証される.したがって、滞留基板3(1)〜(5)の枚数と等しい回数だけバッドマークBMの読取りを実行することにより、全ての滞留基板3(1)〜(5)について当該滞留基板が対象基板3*と入れ替わっている可能性があるか否かが検証される。そして全ての滞留基板3(1)〜(5)について、対象基板3*と入れ替わっている可能性が排除されることにより、対象基板データ34bは実際にマーク読取り装置M1に搬入された対象基板3*に正しく対応していると判定される。本実施の形態においては、対象基板3*についてのマーク読取り回数を極力少なくするため、以下に説明する3種類の比較対象実行パターンにしたがって、滞留基板データ34aと対象基板データ34bにおいてマーク読取り結果が相異なる単位実装区画3aを抽出するようにしている。
まず図6は、最初に実行される第1比較対象実行パターン35aを示しており、ここで第1比較対象実行パターン35aは、バッドマークBMが対象基板データ34bにおいて存在し且つ滞留基板データ34aにおいては全ての滞留基板3(1)〜(5)についてバッドマークBMが存在しない単位実装区画3aをまず第1に抽出するように設定されている。すなわち、図5に示すマーク読取りデータ34において、各単位実装区画3aを区画番号3bの若い順に順次サーチすることにより、区画番号3bが002の単位実装区画3aが第1比較対象実行パターン35aにて抽出すべき単位実装区画3aとして抽出される。
そしてこの抽出された区画番号3bの単位実装区画3aについてのバッドマークBMの読取りにおいて、照合結果41に示すように、バッドマークBMが検出されたならば、対象基板データ34bと実際にマーク読取り装置M1に搬入された対象基板3*との対応関係は正しいと判定する。この第1比較対象実行パターン35aでは、1つの単位実装区画3aをマーク読取りの対象とすることにより、全ての滞留基板3(1)〜(5)について対象基板3*と入れ替わっている可能性の有無を検証することができ、対応関係の判定をきわめて効率よく行うことが可能となっている。
次に図7に示す第2比較対象実行パターン35bは、第1比較対象実行パターン35aに該当する単位実装区画3aが抽出されなかった場合に実行すべく設定されている比較対照実行パターンである。ここでは第1比較対象実行パターン35aとは反対に、滞留基板データ34aにおいてバッドマークBMが存在し且つ対象基板データ34bにおいてバッドマークBMが存在しない単位実装区画3aを、滞留基板3(1)〜(5)の枚数と等しい数だけ抽出するように設定されている。
すなわち、図7に示すように、各単位実装区画3aを区画番号3bの若い順に順次サーチすることにより、区画番号3bが001、003、004、006、007の5つの単位実装区画3aが、第2比較対象実行パターン35bにて抽出すべき単位実装区画3aとして抽出される。そしてこの抽出された5つの区画番号3bの単位実装区画3aについてのバッドマークBMの読取りにおいて、照合結果41に示すように、いずれの単位実装区画3aについてもバッドマークBMが検出されなかったならば、対象基板データ34bと実際にマーク読取り装置M1に搬入された対象基板3*との対応関係は正しいと判定する。この第2比較対象実行パターン35bは、1つの単位実装区画3aをマーク読取りの対象とすることにより、滞留基板3(1)〜(5)のうち当該単位実装区画3aと対応する1つについて、対象基板3*と入れ替わっている可能性の有無を検証するものである。
次に図8に示す第3比較対象実行パターン35cは、第2比較対象実行パターン35bに該当する単位実装区画3aの抽出数が、滞留基板3(1)〜(5)の枚数と等しい数に満たなかった場合に実行すべく設定されている比較対照実行パターンである。ここでは第2比較対象実行パターン35bと同様に、滞留基板データ34aにおいてバッドマークBMが存在し且つ対象基板データ34bにおいてバッドマークBMが存在しない単位実装区画3aをまず抽出し、その抽出個数である第1抽出個数が滞留基板3(1)〜(5)の枚数に対して不足する数について、以下に説明するように、第1比較対象実行パターン35aにおいて適用された判定条件を用いるように設定されている。
すなわち、図8に示すように、各単位実装区画3aを区画番号3bの若い順に順次サーチすることにより、区画番号3bが001、004、006、007の4つ(第1抽出個数)の単位実装区画3aが、第2比較対象実行パターン35bにて抽出すべき単位実装区画3aとしてまず抽出される。これらの4つの単位実装区画3aを第2比較対象実行パターン35bの対象とすることにより、滞留基板3(1)(2)(4)(5)について、対象基板3*と入れ替わっている可能性の有無を検証することができ、これらの滞留基板3(1)(2)(4)(5)については滞留基板データ34aとの対応関係を特定することができる。そして滞留基板データ34aのうち、これらの滞留基板3(1)(2)(4)(5)についての読取りデータを除いた残余データ(残余滞留基板判別情報)について、バッドマークBMが対象基板データ34bにおいて存在し且つ残余データにおいてはバッドマークBMが存在しない単位実装区画3aを抽出する。
すなわち図8に示す例では、滞留基板3(3)についてのマーク読取りデータが残余データに該当し、上述の抽出条件に該当する単位実装区画3aとして、区画番号3bが005の単位実装区画3aが抽出される。そしてこれらの抽出された単位実装区画3aについてのバッドマークBMの読取りにおいて、照合結果41に示すように、第1抽出個数の単位実装区画3a、すなわち区画番号3bが001、004、006、007の単位実装区画3aについてバッドマークBMが検出されず、且つ第2抽出個数の単位実装区画3a、すなわち区画番号3bが005の単位実装区画3aについてバッドマークBMが検出されたならば、対象基板データ34bと実際にマーク読取り装置M1に搬入された対象基板3*との対応関係は正しいと判定する。なお図8に示す例では、第1抽出個数が4であって第2抽出個数は1つであるが、第1抽出個数が3つ以下である場合には、第1抽出個数との和が滞留基板の枚数と等しい数となる第2抽出個数の単位実装区画3aが抽出されるまで、上述の抽出条件に合致する単位実装区画3aを検索するデータサーチを実行する。
すなわち第3比較対象実行パターン35cは、第2比較対象実行パターン35bにおいて抽出対象として規定する単位実装区画3aの抽出個数を示す第1抽出個数が滞留基板の枚数と等しい数に満たなかった場合には、第2比較対象実行パターン35bによって滞留基板との対応関係が特定される滞留基板データ34aを除いた残余データのうち、バッドマークBMが対象基板データ34bにおいて存在し且つ残余データにおいてはバッドマークBMが存在しない単位実装区画3aを、第1抽出個数との和が滞留基板の枚数と等しい数となる第2抽出個数だけ抽出するように設定されている。
なお、第3比較対象実行パターン35cによる抽出処理に際し、対象基板データ34b中においてバッドマークBMが存在する全ての単位実装区画3aについて滞留基板データ34aにおいてもバッドマークBMが存在する場合には、第3比較対象実行パターン35cによる抽出対象の単位実装区画3aが存在しないこととなる。この場合には、残余データに該当する滞留基板におけるバッドマークBMと、対象基板3*におけるバッドマークBMとが全て一致していることになり、バッドマークBMの目的から考えるとこれらの基板を相互に区別する意味はなく、実際上の不都合は生じない。すなわち、上述の第1比較対象実行パターン35a、第2比較対象実行パターン35b、第3比較対象実行パターン35cを順次適用してもなお該当する単位実装区画3aが抽出されない場合には、対応関係判定をその時点で打ち切るようにする。
次に、図9を参照して、電子部品実装システム1を構成する電子部品実装装置M2,M3によって、基板3の単位実装区画3aを対象として順次部品実装作業を実行する電子部品実装方法について説明する。まず、基板搬送機構5、8、10を連結した基板搬送経路Rにおいて、電子部品実装装置M2,M3よりも上流に配置されたマーク読取り装置M1によって、順次搬入される複数の基板3を対象としてバッドマークBMを読み取る作業が行われる。すなわち、前工程にて単位実装区画3a毎に形成され当該基板3におけるそれぞれの単位実装区画3aについての部品実装作業の実行要否を判別するためのバッドマークBMを読み取ったマーク読取りデータ(実行要否判別情報)を各基板3毎に出力する(マーク読取り工程)(ST1)。
そして各基板3毎のマーク読取りデータを、当該基板3の搬入・搬出順序と関連付けて、マーク読取り装置M1から下流側の電子部品実装装置M2、M3に対して順次伝達する(情報伝達工程)(ST2)。すなわち、マーク読取り装置M1からは電子部品実装装置M2に対してマーク読取りデータをLANシステム2を介して伝達し、電子部品実装装置M2からは電子部品実装装置M3に対してマーク読取りデータをLANシステム2を介して伝達する。この電子部品実装装置M2からのデータ伝達に際しては、以下に説明する対応関係判定の結果が加味され、正しい対応関係であると確認されたマーク読取りデータが下流側に伝達される。
そしてマーク読取りデータを伝達された電子部品実装装置M2,M3は、上流側から伝達されたマーク読取りデータに基づいて、当該電子部品実装装置に実際に搬入されて部品実装作業の対象となる対象基板3*と、伝達された複数の基板3についてのマーク読取りデータ34のうち当該対象基板3*に相当するとされている対象基板データ34bとの対応関係の正否を,対応関係判定部38によって判定する(対応関係判定工程)(ST3)。
この対応関係判定工程においては、前述のように滞留基板データ34aと対象基板データ34bとを比較対照して、滞留基板データ34aと対象基板データ34bにおいてマーク読取り結果が相異なる単位実装区画3aを抽出し、対象基板3*における当該単位実装区画3aについてバッドマークBMの読取りを行うことにより上述の対応関係の正否を判定する。そしてこの対応関係判定のためのバッドマークBMの読取りを、予め設定された比較対照実行パターンに従って抽出された単位実装区画3aについて、滞留基板3(1)〜(5)の枚数と等しい回数を上限回数として実行するようにしている。そして比較対象実行パターンとしては、図6,図7,図8にて説明した第1比較対象実行パターン35a、第2比較対象実行パターン35b、第3比較対象実行パターン35cを順次適用する。
そしてこのようにして、対象基板データ34bとの対応関係が正しいと判定された対象基板3*ついて、対象基板データ34bに基づいて各単位実装区画3a毎に部品実装作業を選択的に実行する(部品実装作業実行工程)(ST4)。すなわち、バッドマークBMが存在しない単位実装区画3aのみを部品実装作業の実行対象とし、バッドマークBMが存在する単位実装区画3aについては部品実装作業の実行をスキップする。
上述の部品実装方法に示す対応関係判定工程においては、滞留基板データ34aと対象基板データ34bとを比較対照して、滞留基板データ34aと対象基板データ34bにおいてマーク読取り結果が相異なる単位実装区画3aを抽出し、対象基板3*における当該単位実装区画3aについてバッドマークBMの読取りを、予め設定された比較対照実行パターンに従って抽出された単位実装区画3aについて滞留基板の枚数と等しい回数を上限回数として実行することにより対応関係の正否を判定するようにしている。
これにより、オペレータが何らかの理由で滞留基板を取り出して再度戻し入れする際に基板順序を取り違えたような場合にあっても、対応関係判定工程において対象基板3*と対象基板データ34bとの対応関係の正否を正しく判定することが可能となっている。したがって、複数の単位実装区画3aに区分された基板3を対象として部品実装作業を行う場合において、簡便な設備構成でマーク読取り結果と部品実装作業の対象となる対象基板3*との対応関係を適正に且つ効率よく確保することができる。
本発明の電子部品実装システムおよび電子部品実装方法は、複数の単位実装区画に区分された基板を対象として部品実装作業を行う場合に、簡便な設備構成でマーク読取り結果と部品実装作業の対象となる基板との対応関係を正しく確保することができるという効果を有し、電子部品を基板に実装して実装基板を製造する分野に利用可能である。
1 電子部品実装システム
2 LANシステム
3 基板
3a 単位実装区画
3b 区画番号
3* 対象基板
5 基板搬送機構
6 マーク読取り部
7 基板滞留部
8 基板搬送機構
10基板搬送機構
15 実装ヘッド
16 基板認識カメラ
M1 マーク読取り装置
M2,M3 電子部品実装装置
BM バッドマーク

Claims (8)

  1. 基板搬送機構を有する複数の電子部品実装装置を連結して構成され、前記基板搬送機構を結んで一繋ぎとした基板搬送経路に沿って、複数の単位実装区画に区分された基板を搬送しながら各電子部品実装装置によって前記単位実装区画を対象として順次部品実装作業を実行する部品実装システムであって、
    前記基板搬送経路において前記複数の電子部品実装装置よりも上流に配置され、前工程にて前記単位実装区画毎に印加され当該基板におけるそれぞれの単位実装区画についての部品実装作業の実行要否を判別するための判別マークを読み取って、読取り結果を実行要否判別情報として各基板毎に出力するマーク読取り装置と、
    前記マーク読取り装置に順次搬入されマーク読取り後に搬出される複数の前記基板についての前記実行要否判別情報を、当該基板の搬入・搬出順序と関連付けて前記マーク読取り装置から下流側の前記電子部品実装装置に対して順次伝達する情報伝達手段と、
    前記各電子部品実装装置に設けられ、上流側から伝達された前記実行要否判別情報に基づいて、当該電子部品実装装置に実際に搬入されて部品実装作業の対象となる対象基板と上流側から伝達された前記複数の基板についての実行要否判別情報のうち当該対象基板に相当するとされている対象基板判別情報との対応関係の正否を判定する処理を行う対応関係判定部とを備え、
    前記対応関係判定部は、前記基板搬送経路において前記対象基板よりも上流側に作業待ちのために滞留する滞留基板についての実行要否判別情報である滞留基板判別情報と前記対象基板判別情報とを比較対照して、前記滞留基板判別情報と対象基板判別情報において前記マーク読取り結果が相異なる単位実装区画を抽出し、前記対象基板における当該単位実装区画について前記判別マークの読取りを行うことにより前記対応関係の正否を判定するものであり、
    前記対応関係判定のための前記判別マークの読取りを、予め設定された比較対照実行パターンに従って抽出された単位実装区画について、前記滞留基板の枚数と等しい回数を上限回数として実行することを特徴とする電子部品実装システム。
  2. 前記対応関係判定部は、前記判別マークが前記対象基板判別情報において存在し且つ前記滞留基板判別情報においては全ての滞留基板について判別マークが存在しない単位実装区画を抽出するように設定される第1比較対象実行パターンに従って単位実装区画の抽出を行い
    前記対象基板におけるこの抽出された単位実装区画についての前記判別マークの読取りにおいて判別マークが検出されたならば、前記対応関係は正しいと判定することを特徴とする請求項1記載の電子部品実装システム。
  3. 前記対応関係判定部は、
    前記判別マークが前記対象基板判別情報において存在し且つ前記滞留基板判別情報においては全ての滞留基板について判別マークが存在しない単位実装区画を抽出するように設定される第1比較対象実行パターンに従って単位実装区画の抽出を行い、
    該当する単位実装区画が抽出されなかった場合には、前記滞留基板判別情報において判別マークが存在し且つ前記対象基板判別情報において判別マークが存在しない単位実装区画を、前記滞留基板の枚数と等しい数だけ抽出するように設定される第2比較対象実行パターンに従って単位実装区画の抽出を行い
    前記対象基板におけるこれらの抽出された単位実装区画についての前記判別マークの読取りにおいて判別マークが検出されなかったならば、前記対応関係は正しいと判定することを特徴とする請求項1に記載の電子部品実装システム。
  4. 前記対応関係判定部は、
    前記判別マークが前記対象基板判別情報において存在し且つ前記滞留基板判別情報においては全ての滞留基板について判別マークが存在しない単位実装区画を抽出するように設定される第1比較対象実行パターンに従って単位実装区画の抽出を行い、
    該当する単位実装区画が抽出できない場合には、前記滞留基板判別情報において判別マークが存在し且つ前記対象基板判別情報において判別マークが存在しない単位実装区画を、前記滞留基板の枚数と等しい数だけ抽出するように設定される第2比較対象実行パターンに従って単位実装区画の抽出を行い、
    その抽出個数である第1抽出個数が前記滞留基板の枚数と等しい数に満たなかった場合には、前記第2比較対照実行パターンによって抽出された単位実装区画に判別マークを持つ滞留基板の情報を前記滞留基板判別情報から除いた残余滞留基板判別情報のうち、前記判別マークが前記対象基板判別情報において存在し且つ前記残余滞留基板判別情報においては判別マークが存在しない単位実装区画を、前記第1抽出個数との和が前記滞留基板の枚数と等しい数となる第2抽出個数だけ抽出するように設定される第3比較対象実行パターンに従って単位実装区画の抽出を行い
    前記対象基板における前記第2比較対照実行パターンおよび前記第3比較対照実行パターンにより抽出された単位実装区画についての前記判別マークの読取りにおいて、前記第2比較対照実行パターンによって抽出された前記第1抽出個数の単位実装区画について判別マークが検出されず且つ前記第3比較対照実行パターンによって抽出された前記第2抽出個数の単位実装区画について判別マークが検出されたならば前記対応関係は正しいと判定することを特徴とする請求項1に記載の電子部品実装システム。
  5. 複数の電子部品実装装置の基板搬送機構を結んで一繋ぎとした基板搬送経路に沿って、複数の単位実装区画に区分された基板を搬送しながら各電子部品実装装置によって前記単位実装区画を対象として順次部品実装作業を実行する電子部品実装方法であって、
    前記基板搬送経路において前記複数の電子部品実装装置よりも上流に配置されたマーク読取り装置によって、前工程にて前記単位実装区画毎に形成され当該基板におけるそれぞれの単位実装区画についての部品実装作業の実行要否を判別するための判別マークを読み取って、読取り結果を実行要否判別情報として各基板毎に出力するマーク読取り工程と、
    前記マーク読取り装置に順次搬入されマーク読取り後に搬出される複数の前記基板についての前記実行要否判別情報を、当該基板の搬入・搬出順序と関連付けて前記マーク読取り装置から下流側の前記電子部品実装装置に対して順次伝達する情報伝達工程と、
    上流側から伝達された前記実行要否判別情報に基づいて、当該電子部品実装装置に実際に搬入されて部品実装作業の対象となる対象基板と上流側から伝達された前記複数の基板についての実行要否判別情報のうち当該対象基板に相当するとされている対象基板判別情報との対応関係の正否を判定する処理を行う対応関係判定工程と、
    前記対応関係が正しいと判定された前記対象基板ついて、前記対象基板判別情報に基づいて各単位実装区画毎に部品実装作業を選択的に実行する部品実装作業実行工程とを含み、
    前記対応関係判定工程において、前記基板搬送経路において前記対象基板よりも上流側に作業待ちのために滞留する滞留基板についての実行要否判別情報である滞留基板判別情報と前記対象基板判別情報とを比較対照して、前記滞留基板判別情報と対象基板判別情報において前記マーク読取り結果が相異なる単位実装区画を抽出し、前記対象基板における当該単位実装区画について前記判別マークの読取りを行うことにより前記対応関係の正否を判定し、
    前記対応関係判定のための前記判別マークの読取りを、予め設定された比較対照実行パターンに従って抽出された単位実装区画について、前記滞留基板の枚数と等しい回数を上限回数として実行することを特徴とする電子部品実装方法。
  6. 前記対応関係判定部は、前記判別マークが前記対象基板判別情報において存在し且つ前記滞留基板判別情報においては全ての滞留基板について判別マークが存在しない単位実装区画を抽出するように設定される第1比較対象実行パターンに従って単位実装区画の抽出を行い
    前記対象基板におけるこの抽出された単位実装区画についての前記判別マークの読取りにおいて判別マークが検出されたならば、前記対応関係は正しいと判定することを特徴とする請求項5記載の電子部品実装方法。
  7. 前記対応関係判定部は、
    前記判別マークが前記対象基板判別情報において存在し且つ前記滞留基板判別情報においては全ての滞留基板について判別マークが存在しない単位実装区画を抽出するように設定される第1比較対象実行パターンに従って単位実装区画の抽出を行い、
    該当する単位実装区画が抽出されなかった場合には、前記滞留基板判別情報において判別マークが存在し且つ前記対象基板判別情報において判別マークが存在しない単位実装区画を、前記滞留基板の枚数と等しい数だけ抽出するように設定される第2比較対象実行パターンに従って単位実装区画の抽出を行い
    前記対象基板におけるこれらの抽出された単位実装区画についての前記判別マークの読取りにおいて判別マークが検出されなかったならば、前記対応関係は正しいと判定することを特徴とする請求項5に記載の電子部品実装方法。
  8. 前記対応関係判定部は、
    前記判別マークが前記対象基板判別情報において存在し且つ前記滞留基板判別情報においては全ての滞留基板について判別マークが存在しない単位実装区画を抽出するように設定される第1比較対象実行パターンに従って単位実装区画の抽出を行い、
    該当する単位実装区画が抽出できない場合には、前記滞留基板判別情報において判別マークが存在し且つ前記対象基板判別情報において判別マークが存在しない単位実装区画を、前記滞留基板の枚数と等しい数だけ抽出するように設定される第2比較対象実行パターンに従って単位実装区画の抽出を行い、
    その抽出個数である第1抽出個数が前記滞留基板の枚数と等しい数に満たなかった場合には、前記第2比較対照実行パターンによって抽出された単位実装区画に判別マークを持つ滞留基板の情報を前記滞留基板判別情報から除いた残余滞留基板判別情報のうち、前記判別マークが前記対象基板判別情報において存在し且つ前記残余滞留基板判別情報においては判別マークが存在しない単位実装区画を、前記第1抽出個数との和が前記滞留基板の枚数と等しい数となる第2抽出個数だけ抽出するように設定される第3比較対象実行パターンに従って単位実装区画の抽出を行い
    前記対象基板における前記第2比較対照実行パターンおよび前記第3比較対照実行パターンにより抽出された単位実装区画についての前記判別マークの読取りにおいて、前記第2比較対照実行パターンによって抽出された前記第1抽出個数の単位実装区画について判別マークが検出されず且つ前記第3比較対照実行パターンによって抽出された前記第2抽出個数の単位実装区画について判別マークが検出されたならば前記対応関係は正しいと判定することを特徴とする請求項5に記載の電子部品実装方法。
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