JP2019206412A - 検品システム - Google Patents

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Abstract

【課題】検品対象が無いことを迅速かつ確実に判断可能な構成を提供する。【解決手段】検品対象Rには、検品対象コードC1が付され、検品対象Rが運搬時に載置される運搬装置20の載置面21には、載置された複数の検品対象Rにより覆われる位置のそれぞれに判別用コードC2が付され、載置面21に連なる連結面22には、検品対象Rが載置されていないために撮像部33により判別用コードC2が撮像された撮像画像に写り込むように、治具コードC3が付されている。そして、検品処理にて、検品対象コードC1が解読された場合に、当該検品対象コードC1を付した検品対象Rが有ると判断され、判別用コードC2及び治具コードC3が解読された場合に、当該判別用コードC2を覆うべき検品対象Rが無いと判断される。【選択図】図2

Description

本発明は、検品対象に付された情報コードを利用して検品対象の有無を判断する検品システムに関するものである。
従来、ピッキング作業や製造工程での検品処理等において、運搬される検品対象や検品対象を収容した容器等に付した情報媒体に記録される情報の読み取りに応じて検品対象の有無を判断する検品システムが多く採用されている。このような検品システムに関する技術として、例えば、下記特許文献1に開示されるピッキング設備が知られている。このピッキング設備では、フローラックからピンキングされた各物品を投入する集品容器にRFタグが付されており、このRFタグに記憶されるオーダー・ナンバーの読み取りに応じてピッキング作業を行っている。
特開2012−229095号公報
ところで、運搬される検品対象自体に情報コードを付してこの情報コードの読み取りに応じて検品対象の有無を判断する検品システムでは、情報コードに記録される所定の情報が読み取られることで、検品対象が有ると判断することができる。その一方で、情報コードに記録される所定の情報が読み取れないと、情報コードが破損等しているために読み取れない場合とそもそも検品対象自体が無い場合とのいずれの場合であるか判断することができないという問題がある。また、情報コードの読み取りが失敗することで、その情報コードを付した検品対象が無いと判断する場合でも、読み取り失敗と判断するまで撮像処理や解読処理を所定時間繰り返す必要があり、検品対象が無いと判断するまでのタイムアウト時間を設けるためにタクトタイムが長くなるという問題がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、検品対象が無いことを迅速かつ確実に判断可能な構成を提供することにある。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲の請求項1に記載の発明は、
運搬装置(20)により所定の検品位置に運搬される複数の検品対象(R)の有無を判断する検品システム(10)であって、
前記検品対象には、第1の情報コード(C1)が付され、
前記検品対象が運搬時に載置される前記運搬装置の載置面(21)には、載置された複数の前記検品対象により覆われる位置のそれぞれに第2の情報コード(C2)が付され、
前記所定の検品位置にて前記載置面に載置される前記検品対象の前記第1の情報コードを撮像するための撮像部(33,33a,33b)と、
前記撮像部により撮像された撮像画像について情報コードを解読するための解読処理を行う解読部(31)と、
前記解読部の解読結果に基づいて前記検品対象の有無を判断する判断部(31)と、
を備え、
前記載置面に連なる連結面には、前記検品対象が載置されていないために前記撮像部により前記第2の情報コードが撮像された撮像画像に写り込むように、第3の情報コード(C3)が付され、
前記判断部は、前記解読部により前記第1の情報コードが解読された場合に、当該第1の情報コードを付した前記検品対象が有ると判断し、前記解読部により前記第2の情報コード及び前記第3の情報コードが解読された場合に、当該第2の情報コードを覆うべき前記検品対象が無いと判断することを特徴とする。
なお、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
請求項1の発明では、検品対象には、第1の情報コードが付され、検品対象が運搬時に載置される運搬装置の載置面には、載置された複数の検品対象により覆われる位置のそれぞれに第2の情報コードが付され、載置面に連なる連結面には、検品対象が載置されていないために撮像部により第2の情報コードが撮像された撮像画像に写り込むように、第3の情報コードが付されている。そして、判断部では、解読部により第1の情報コードが解読された場合に、当該第1の情報コードを付した検品対象が有ると判断され、解読部により第2の情報コード及び第3の情報コードが解読された場合に、当該第2の情報コードを覆うべき検品対象が無いと判断される。
これにより、所定の検品位置にて検品対象が載置面に載置されていない状態では第2の情報コード及び第3の情報コードが撮像されて解読されるので、第2の情報コード及び第3の情報コードが解読されることでその第2の情報コードを覆うべき検品対象が無いことを確実に判断することができる。特に、第2の情報コードが読み取られる場合には、読み取り失敗を判断するためのタイムアウト時間等の経過を待つ必要もないので、検品対象が無いことを迅速に判断することができる。
請求項2の発明では、判断部により検品対象が無いと判断された場合に、報知部により所定の報知が行われるので、この所定の報知を受けた者は、検品対象が無い状態であることを迅速に把握することができる。
請求項3の発明では、撮像部は、所定の検品位置にて2以上の第1の情報コードを1つの撮像画像にて撮像可能に配置されるため、検品処理に関して撮像回数の低減を図ることができる。
請求項4の発明では、第3の情報コードは、1つの撮像画像に対して1つ写り込むように、連結面に付されてもよい。
請求項5の発明では、複数の検品対象は、運搬装置により列をなすように順次運搬され、載置面には、判断部による判断条件及び撮像部による撮像条件の少なくともいずれか一方の条件を変更するための情報(以下、条件変更情報ともいう)が記録される第4の情報コードが付されている。
前回の検品対象群に続いて今回の検品対象群が列をなすように順次運搬される際に、前回の検品対象群と今回の検品対象群とにおいて、判断部による判断条件及び撮像部による撮像条件の少なくともいずれか一方の条件(以下、検品条件ともいう)を変更したい場合がある。このような場合には、変更したい検品条件に応じた条件変更情報が記録される第4の情報コードが、前回の検品対象群が載置される場所と今回の検品対象群が載置される場所との間に位置する載置面に付される。これにより、第4の情報コードが読み取られた後の検品条件がこの第4の情報コードから読み取った条件変更情報に応じて変更されることで、今回の検品対象群の検品条件を、サーバ等の上位端末からの指示を受けることなく、前回の検品対象群の検品条件と異なるように変更することができる。
請求項6の発明では、連結面は、載置面よりも高い位置となるように形成されるため、第3の情報コードが第2の情報コードを覆うように載置面に載置された検品対象により隠され難くすることができる。
請求項7の発明では、一次元コードとして構成される第2の情報コード及び第3の情報コードは、所定の配列方向が運搬装置による運搬方向に対して直交するように、載置面及び連結面に付される。これにより、載置面及び連結面が移動しているために第2の情報コードや第3の情報コードがぶれて撮像されたとしても、各セルが上記所定の配列方向に対して直交する方向、すなわち、運搬方向に伸びるだけであり、解読部による解読処理には影響しないので、撮像された第2の情報コード及び第3の情報コードを確実に解読することができる。
請求項8の発明では、検品対象は、一次元コードとして構成される第1の情報コードの所定の配列方向が運搬装置による運搬方向に対して直交するように、載置面に載置される。これにより、載置面とともに検品対象が移動しているために第1の情報コードがぶれて撮像されたとしても、各セルが上記所定の配列方向に対して直交する方向、すなわち、運搬方向に伸びるだけであり、解読部による解読処理には影響しないので、撮像された第1の情報コードを確実に解読することができる。
請求項9の発明では、撮像部は、所定の検品位置に運搬された検品対象の上面及び当該撮像部側となる側面を撮像可能に配置されるため、第1の情報コードが検品対象の上面や撮像部側となる側面に付される場合でも確実に撮像することができる。
請求項10の発明では、撮像部は、所定の検品位置に運搬された検品対象を異なる方向から撮像可能に複数設けられ、解読部は、複数の撮像部により撮像された撮像画像について解読処理を行う。これにより、例えば、第3の情報コードを撮像可能な撮像部では第1の情報コードが撮像困難となる場合でも、その第1の情報コードを撮像できるように他の撮像部を配置すればよいので、各情報コードを確実に撮像することができる。
請求項11の発明では、撮像部により第1の情報コード及び第3の情報コードが撮像された場合に、第3の情報コードの複数の位置検出パターンから特定される当該第3の情報コードの撮像状態を基準として、第1の情報コードの複数の位置検出パターンから特定される当該第1の情報コードの撮像状態に基づいて、検品対象が載置面に対して所定の状態にて載置されているか否かについて、判定部により判定される。
検品対象を、規定された位置や向きなど所定の状態で載置面に対して載置することが要求される場合がある。一方、検品対象が所定の状態で載置面に対して載置されていれば、第1の情報コードと第3の情報コードとが所定の位置関係で撮像され、検品対象が上記所定の状態と異なる状態で載置面に対して載置されていれば、第1の情報コードと第3の情報コードとが上記所定の位置関係と異なる状態で撮像される。このため、第3の情報コードの撮像状態を基準として第1の情報コードの撮像状態に基づいて、検品対象が載置面に対して所定の状態にて載置されているか否かについて判定部により判定でき、上記要求が満たされているか否かについて容易に把握することができる。
請求項12の発明では、検品対象は、撮像部に対して第2の情報コードの上に第1の情報コードが位置するように、載置面に載置される。これにより、撮像部による撮像画像において、検品対象が載置面に載置されるために撮像される第1の情報コードの位置と、検品対象が載置面に載置されないために撮像される第2の情報コードの位置とが近くなる。このため、撮像範囲を所定の検品位置での第2の情報コードにあわせるように撮像部が配置されることで、所定の検品位置にて載置面に載置された検品対象の第1の情報コードを確実に撮像することができる。
請求項13の発明では、第2の情報コードには、他の第2の情報コードと区別するための識別情報が記録される。これにより、解読部により第2の情報コードが読み取られた場合には、その第2の情報コードに記録される識別情報に基づいて、載置面に付される各第2の情報コードのうちどの第2の情報コードが読み取られているか分かるため、運搬されるべき複数の検品対象のうちのどの検品対象が無いかを正確に把握することができる。
第1実施形態に係る検品システムの概略構成を示す説明図である。 図1に示す運搬状態から所定の検品位置での検品対象を除いた状態を示す説明図である。 図1の検品装置の電気的構成を概略的に例示するブロック図である。 検品装置の制御部にてなされる検品処理の流れを例示するフローチャートである。 第2実施形態に係る検品システムの概略構成を示す説明図である。 第2実施形態の変形例に係る検品システムの概略構成を示す説明図である。 第3実施形態に係る検品システムの概略構成を示す説明図である。 第4実施形態に係る検品システムの概略構成を示す説明図である。 第5実施形態に係る検品システムの要部を示す説明図であり、図9(A)は、検品対象が載置面に載置された状態を示し、図9(B)は、図9(A)から検品対象を除いた状態を示す。 図9と異なる方向で一次元コードが付された状態を説明する説明図であり、図10(A)は、検品対象が載置面に載置された状態を示し、図10(B)は、図10(A)から検品対象を除いた状態を示す。 第6実施形態に係る検品システムの概略構成を示す説明図である。 第6実施形態の変形例に係る検品システムの概略構成を示す説明図である。 第7実施形態に係る検品システムの要部を示す説明図であり、図13(A)は、検品対象Rが所定の状態で載置面に載置された状態を示し、図13(B)は、検品対象Rが上記所定の状態と異なる状態で載置面に載置された状態を示す。 検品対象コードから特定される中心線と治具コードから特定される中心線との関係を示す説明図である。 載置予定数の検品対象が装置内トレーの載置面に載置された状態を説明する説明図である。 載置予定数よりも少ない数の検品対象が装置内トレーの載置面に載置された状態を説明する説明図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態に係る検品システムについて、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る検品システム10は、運搬装置により所定の検品位置に運搬される複数の検品対象Rの有無を判断するシステムであって、運搬装置20及び検品装置30を備えるように構成されている。ここで、本実施形態では、検品対象Rは、例えば、ベルトコンベア上を運搬(搬送)される製品又は製品等を収容した容器等として構成される。
図1に示すように、検品対象Rの上面には、それぞれ検品用の情報コード(以下、検品対象コードC1ともいう)が付されており、この検品対象コードC1が運搬装置20により運搬される際に検品装置30にて読み取られることで、その検品対象コードC1を付した検品対象Rが運搬装置20により運搬されていると判断される。各検品対象コードC1には、他の検品対象コードC1と区別するための固有の識別情報(例えばシリアル番号)が記録されている。検品対象コードC1は、本来検品対象Rに既に付されている既存の情報コードを流用してもよいし、検品対象Rに対して検品用に新たに追加されるように付されてもよい。なお、本実施形態では、検品対象コードC1は、QRコード(登録商標)として構成されているが、これに限らず、バーコード等の一次元コードやデータマトリックスコード、マキシコード等の二次元コードなどの他のコード種別の情報コードとして構成されてもよい。また、検品対象コードC1は、「第1の情報コード」の一例に相当し、各図面では、後述する判別用コードC2及び治具コードC3と区別するため、便宜上、各セルを省略等することで簡素化するようにして図示している。
運搬装置20は、運搬治具として機能する載置面21に載置される各検品対象Rを、検品装置30による所定の検品位置を通過するようにして所定の速度で順次運搬するための装置であって、例えば、ベルトコンベア方式の搬送装置として構成されている。
図1及び図2から分かるように、載置面21には、載置される検品対象Rによって隠されることを前提に、検品対象Rの有無を判別するための情報コード(以下、判別用コードC2)が付されている。この判別用コードC2は、各検品対象Rによって1つずつ隠されるように、所定の間隔にて運搬方向Fに沿って一列となるように配置されている。各判別用コードC2には、他の判別用コードC2と区別するための固有の識別情報(例えばシリアル番号)が記録されている。なお、判別用コードC2は、「第2の情報コード」の一例に相当し得る。
さらに、載置面21に連なる連結面22には、判別用コードC2を隠すように載置された検品対象Rによって隠されない位置であって、各判別用コードC2に対して1対1で対応するように、判別用コードC2と異なる情報コード(以下、治具コードC3ともいう)が付されている。より具体的には、各治具コードC3は、上記運搬方向Fに沿って一列となり、この運搬方向Fに対して直交する方向に対応する判別用コードC2が位置するように連結面22に付されている。
各治具コードC3には、他の治具コードC3と区別するための固有の識別情報(例えばシリアル番号)が記録されている。なお、治具コードC3は、「第3の情報コード」の一例に相当し得る。また、本実施形態では、判別用コードC2及び治具コードC3は、それぞれQRコードとして構成されているが、これに限らず、バーコード等の一次元コードやデータマトリックスコード、マキシコード等の二次元コードなどの他のコード種別の情報コードとして構成されてもよい。
次に、検品装置30の構成について説明する。
検品装置30は、運搬装置20により所定の検品位置まで順次運搬される各検品対象Rを各情報コードの読取結果を利用して検品する装置として構成されている。この検品装置30は、図3に示すように、CPU等からなる制御部31、ROM,RAM、不揮発性メモリなどからなる記憶部32、受光センサ(例えば、C−MOSエリアセンサ、CCDエリアセンサ等)を備えたカメラとして構成される撮像部33、液晶表示器などからなる表示部34、LEDなどからなる発光部35、ビープ音等を発生可能なブザー36、上位端末等の外部機器と通信するための通信インタフェースとして構成される通信部37などを備えている。
検品装置30は、図1にて示す所定の検品位置まで運搬された検品対象Rの検品対象コードC1と、この検品対象Rにより隠された判別用コードC2と対になる治具コードC3とが撮像部33による撮像範囲に入るように、載置面21の上方に配置されている。そして、制御部31は、撮像部33にて撮像された情報コードの画像データに対して公知のデコード処理(解読処理)を行うことで、情報コードに記録されたデータを解読して取得する解読部として機能する。なお、検品装置30は、撮像部33等が、制御部31等を収容した本体部から別体として構成されて、その別体とされる撮像部33等が載置面21の上方に配置されるように構成されてもよい。
このように構成される検品装置30では、制御部31にてなされる検品処理により、運搬装置20により運搬される検品対象Rが所定の検品位置を通過する際に検品対象コードC1及び治具コードC3が撮像部33の撮像範囲に入る検品タイミングにて、撮像部33にて撮像された情報コードの読取結果に応じて、検品対象Rの有無が判断される。なお、上記検品タイミングは、検品装置30と連動される運搬装置20により運搬される検品対象Rの運搬速度に応じて予め設定することができる。また、検品処理を行う制御部31は、「解読部」の解読結果に基づいて検品対象Rの有無を判断する「判断部」の一例に相当し得る。
以下、制御部31にてなされる検品処理について、図4に示すフローチャートを参照して詳述する。なお、後述するように検品装置30から検品結果が送信される上位端末では、対応する判別用コードC2に記録される識別情報と治具コードC3に記録される識別情報とが関係付けられるようにして予めデータベース化されている。そして、所定の検品位置の上流側にて、各検品対象Rを載置面21にそれぞれ載置する際に、ロット(検品対象群)単位で、検品対象Rが載置される判別用コードC2の識別情報とその検品対象Rに付される検品対象コードC1の識別情報とを関連付けたデータが生成されて、上位端末に送信される。このため、上位端末では、判別用コードC2及び治具コードC3の識別情報に対してさらに検品対象コードC1の識別情報が関連付けられるようにデータベース化される。
上記検品タイミングになることで撮像部33による撮像がなされ(図4のS101)、この撮像画像に対して情報コードを読み取るための公知のデコード処理がなされる(S103)。
ここで、図1に示すように、判別用コードC2を隠すように検品対象Rが載置面21に載置されていることから、検品対象コードC1と治具コードC3とが撮像されて読み取られると、ステップS105の判定処理にてYesと判定される。この場合には、検品対象Rが載置面21上にあると判断されて、ステップS111の検品結果送信処理にて、検品対象コードC1から読み取った識別情報や治具コードC3から読み取った識別情報を含めた読取結果等が検品結果として通信部37を介して上位端末に送信される。上位端末側では、このような読取結果等が順次受信されることで、検品対象Rが円滑に運搬されていることを把握することができる。なお、上記ステップS105の判定処理では、検品対象コードC1及び治具コードC3の双方が読み取られる場合にYesと判定されることに限らず、検品対象コードC1のみが読み取られる場合でもYesと判定されてもよい。
一方、図2に示すように、載置面21に検品対象Rが載置されていないために、判別用コードC2と治具コードC3とが撮像されて読み取られると、ステップS105の判定処理にてNo、ステップS107の判定処理にてYesと判定される。この場合には、その判別用コードC2を覆うべき検品対象Rが無いと判断されて、ステップS113のエラー送信処理にて、判別用コードC2から読み取った識別情報や治具コードC3から読み取った識別情報を含めた読取結果等が検品エラー情報として通信部37を介して上位端末に送信されることで報知される。上位端末側では、このような検品エラー情報が受信されることで、判別用コードC2から読み取った識別情報や治具コードC3から読み取った識別情報に対応する検品対象コードC1を付した検品対象Rが載置面21に載置されていないと判断することができる。
なお、上記ステップS107の判定処理では、判別用コードC2及び治具コードC3の双方が読み取られる場合にYesと判定されることに限らず、判別用コードC2のみが読み取られる場合でもYesと判定されてもよい。また、検品エラー情報を上位端末に送信することで報知する通信部37及び制御部31は、所定の報知を行う「報知部」の一例に相当し得る。
また、検品対象コードC1と判別用コードC2とのいずれも読み取れない場合には(S105,S107でNo)、ステップS109の判定処理にて、上記検品タイミングからの経過時間が所定時間を経過しているか否かについて判定される。ここで、上記所定時間は、いわゆるタイムアウト時間であって、検品タイミングと次の検品タイミングとの間隔よりも短い時間に設定されており、上記検品タイミングからの経過時間が所定時間を経過していない場合には(S109でNo)、上記ステップS101からの処理がなされる。そして、検品対象コードC1と判別用コードC2とのいずれも読み取れない状態で上記検品タイミングからの経過時間が上記所定時間を経過すると(S109でYes)、上記ステップS113のエラー送信処理がなされる。この場合には、検品対象コードC1と判別用コードC2とのいずれも読み取れない状態を示す検品エラー情報が通信部37を介して上位端末に送信されることで報知される。なお、検品対象コードC1及び判別用コードC2が読み取られることなく治具コードC3のみが読み取られる状態である場合には、上記検品エラー情報に読み取った治具コードC3の識別情報に含めることで、上位端末では、この治具コードC3の識別情報に対応する検品対象コードC1に基づいて、検品エラー対象となる検品対象Rを特定することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る検品システム10では、検品対象Rには、検品対象コードC1が付され、検品対象Rが運搬時に載置される運搬装置20の載置面21には、載置された複数の検品対象Rにより覆われる位置のそれぞれに判別用コードC2が付され、載置面21に連なる連結面22には、検品対象Rが載置されていないために撮像部33により判別用コードC2が撮像された撮像画像に写り込むように、治具コードC3が付されている。そして、検品処理にて、検品対象コードC1が解読された場合に(S105でYes)、当該検品対象コードC1を付した検品対象Rが有ると判断され、判別用コードC2及び治具コードC3が解読された場合に(S107でYes)、当該判別用コードC2を覆うべき検品対象Rが無いと判断される。
これにより、所定の検品位置にて検品対象Rが載置面21に載置されていない状態では判別用コードC2及び治具コードC3が撮像されて解読されるので、判別用コードC2及び治具コードC3が解読されることでその判別用コードC2を覆うべき検品対象Rが無いことを確実に判断することができる。特に、判別用コードC2が読み取られる場合には、読み取り失敗を判断するためのタイムアウト時間等の経過を待つ必要もないので、検品対象Rが無いことを迅速に判断することができる。
特に、検品処理にて、検品対象Rが無いと判断された場合に、所定の報知として検品エラー情報が通信部37を介して上位端末に送信されることで報知されるので、この所定の報知を受けた上位端末側の者等は、検品対象Rが無い状態であることを迅速に把握することができる。なお、検品対象Rが無いと判断された場合には、検品エラー情報が通信部37を介して上位端末に送信されることで報知されることに限らず、例えば、さらに、報知部として機能する発光部35による発光状態やブザー36によるビープ音等を利用して、検品装置30の周囲の者に報知してもよい。
また、検品対象Rは、撮像部33に対して判別用コードC2の上に検品対象コードC1が位置するように、載置面21に載置される。これにより、撮像部33による撮像画像において、検品対象Rが載置面21に載置されるために撮像される検品対象コードC1の位置と、検品対象Rが載置面21に載置されないために撮像される判別用コードC2の位置とが近くなる。このため、撮像範囲(撮像視野)を所定の検品位置での判別用コードC2にあわせるように撮像部33が配置されることで、所定の検品位置にて載置面21に載置された検品対象Rの検品対象コードC1を確実に撮像することができる。なお、撮像部33に対して判別用コードC2の上に検品対象コードC1を確実に位置させるため、検品対象Rを位置決めするためのガイド等を載置面21に設けてもよい。
特に、判別用コードC2には、他の判別用コードC2と区別するための識別情報が記録される。これにより、解読部により判別用コードC2が読み取られた場合には、その判別用コードC2に記録される識別情報に基づいて、載置面21に付される各判別用コードC2のうちどの判別用コードC2が読み取られているか分かるため、運搬されるべき複数の検品対象Rのうちのどの検品対象Rが無いかを正確に把握することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る検品システムについて、図5を参照して説明する。
本第2実施形態では、複数の検品対象コードC1が同時に撮像される点が主に上記第1実施形態と異なる。このため、第1実施形態と実質的に同様の構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る検品システム10における検品装置30は、撮像部33にて、図5に示す所定の検品位置まで運搬される2つの検品対象Rのそれぞれ付される検品対象コードC1と対応する治具コードC3とを撮像可能に配置されている。
そして、2つの検品対象コードC1とそれぞれに対応する治具コードC3とが撮像部33の撮像範囲に入るタイミングを検品タイミングとして、制御部31にて検品処理が行われる。この検品処理では、検品対象コードC1及び治具コードC3が2つずつ読み取られる場合に、上記ステップS105の判定処理にてYesと判定されて、上記検品結果送信処理がなされる(S111)。一方、1つでも判別用コードC2が読み取られる場合に、上記ステップS105の判定処理にてNo、上記ステップS107の判定処理にてYesと判定されて、エラー送信処理がなされる(S113)。
このように、本実施形態では、撮像部33は、所定の検品位置にて2つの検品対象コードC1を1つの撮像画像にて撮像可能に配置されるため、検品処理に関して撮像回数の低減を図ることができる。なお、撮像部33は、所定の検品位置にて2つの検品対象コードC1をそれぞれに対応する治具コードC3とともに1つの撮像画像にて撮像可能に配置されることに限らず、3つ以上の検品対象コードC1をそれぞれに対応する治具コードC3とともに1つの撮像画像にて撮像可能に配置されてもよい。
本実施形態の変形例として、図6に示すように、治具コードC3は、1つの撮像画像に対して1つ写り込むように、連結面22に付されてもよい。この場合、上位端末等では、1つの撮像画像に写り込む複数の判別用コードC2に対して1つの治具コードC3が対応するようにそれぞれの識別情報がデータベース化される。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係る検品システムについて、図7を参照して説明する。
本第3実施形態では、検品条件を変更するための情報コードが載置面21に付される点が主に上記第1実施形態と異なる。このため、第1実施形態と実質的に同様の構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
前回のロット(検品対象群)に続いて今回のロットが列をなすように順次運搬される際に、前回のロットと今回のロットとにおいて、検品処理での判断条件及び撮像部33による撮像条件の少なくともいずれか一方の条件(以下、検品条件ともいう)を変更したい場合がある。ここで、検品処理での判断条件となる検品条件としては、例えば、所定の検品位置にて1度に読み取る情報コードの数やその情報コードのコード種別などが想定される。また、撮像部33による撮像条件となる検品条件としては、例えば、シャッター速度や撮像画像におけるデコード対象となる範囲の変更、照明光による照度などが想定される。また、他の検品条件としては、例えば、ダイレクトマーキング等によって検品対象コードC1が検品対象Rに直接加工されることからダイレクトマーキング用の照明や撮像等が想定される。
そこで、本実施形態では、変更したい検品条件に応じた条件変更情報が記録される第4の情報コード(以下、検品条件変更コードC4ともいう)が、前回のロットが載置される場所と今回のロットが載置される場所との間に位置する載置面21に付される。具体的には、例えば、1つの治具コードC3に対して1つの検品対象コードC1又は判別用コードC2が読み取られる前回のロットの検品条件(図1及び図2参照)から、所定の検品位置にて1つの治具コードC3に対して2つの検品対象コードC1又は判別用コードC2が読み取られる今回のロットの検品条件(図6参照)に変更する場合には、図7に示すように、前回のロットが載置される場所と今回のロットが載置される場所との間に位置する載置面21に検品条件変更コードC4を配置する。
これにより、検品装置30にて検品条件変更コードC4が読み取られた後の検品条件がこの検品条件変更コードC4から読み取った条件変更情報に応じて変更されることで、今回のロットの検品条件を、サーバ等の上位端末からの指示を受けることなく、前回のロットの検品条件と異なるように変更することができる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態に係る検品システムについて、図8を参照して説明する。
本第4実施形態では、運搬装置20の連結面22が載置面21よりも高い位置となるように形成される点が主に上記第1実施形態と異なる。このため、第1実施形態と実質的に同様の構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、図8に示すように、運搬装置20の連結面22は、載置面21よりも高い位置となることで、段差が生じるように形成されている。具体的には、例えば、治具コードC3を付した連結面22は、判別用コードC2を付した載置面21に載置した検品対象Rの検品対象コードC1が付される上面とほぼ同程度の高さとなるように形成されている。
これにより、判別用コードC2を覆うように載置面21に検品対象Rが載置される場合でも、治具コードC3がこの検品対象Rにより隠され難くすることができる。
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態に係る検品システムについて、図9及び図10を参照して説明する。
本第5実施形態では、検品対象コードC1、判別用コードC2、治具コードC3として一次元コードを採用する点が主に上記第1実施形態と異なる。このため、第1実施形態と実質的に同様の構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、図9(A)(B)に示すように、検品対象コードC1、判別用コードC2、治具コードC3として、所定の配列方向に対して暗色セル及び明色セル(バー及びスペース)が一列に配列されてなる一次元コードが採用されている。特に、図9(B)に示すように、判別用コードC2及び治具コードC3は、上記所定の配列方向が運搬装置20による運搬方向Fに対して直交するように、載置面21及び連結面22に付される。なお、図9及び後述する図10では、撮像部33による撮像範囲を符号Sにて示している。
例えば、判別用コードC2及び治具コードC3が、図10(B)に示すように、上記所定の配列方向が運搬方向Fに対して平行となるように載置面21及び連結面22に付されていると、載置面21及び連結面22が移動しているために判別用コードC2や治具コードC3がぶれて撮像されたために、各セルの幅が変わってしまい、デコードが失敗してしまう可能性がある。このため、ぶれて撮像されないようにするために撮像タイミングを短くする必要がある。
そこで、本実施形態のように、上記所定の配列方向が運搬方向Fに対して直交するように、判別用コードC2及び治具コードC3を載置面21及び連結面22に付す(図9(B)参照)。これにより、載置面21及び連結面22が移動しているために判別用コードC2や治具コードC3がぶれて撮像されたとしても、各セルが上記所定の配列方向に対して直交する方向、すなわち、運搬方向Fに伸びるだけであり、解読処理には影響しないので、撮像された判別用コードC2及び治具コードC3を確実に解読することができる。また、ぶれ防止のために撮像タイミングを短くする必要もない。
そして、検品対象Rは、図9(A)に示すように、一次元コードとして構成される検品対象コードC1の所定の配列方向が運搬装置20による運搬方向Fに対して直交するように、載置面21に載置される。検品対象コードC1が、図10(A)に示すように、上記所定の配列方向が運搬方向Fに対して平行となるように載置面21に載置されていると、載置面21及び連結面22が移動しているために検品対象コードC1がぶれて撮像されたために、各セルの幅が変わってしまい、デコードが失敗してしまう可能性があるからである。
これにより、載置面21とともに検品対象Rが移動しているために検品対象コードC1がぶれて撮像されたとしても、各セルが上記所定の配列方向に対して直交する方向、すなわち、運搬方向Fに伸びるだけであり、解読処理には影響しないので、撮像された検品対象コードC1を確実に解読することができる。
[第6実施形態]
次に、本発明の第6実施形態に係る検品システムについて、図11を参照して説明する。
本第6実施形態では、所定の検品位置に対して直上とならない位置に撮像部が配置される点が主に上記第1実施形態と異なる。このため、第1実施形態と実質的に同様の構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
検品対象Rには様々な形状等があることから、検品対象コードC1は、検品対象Rの上面に付される場合だけでなく、検品対象Rの側面に付される場合もある。このため、例えば、前回のロットでは、検品対象コードC1が検品対象Rの上面に付されていても、次のロットでは、検品対象コードC1が検品対象Rの側面に付される場合もある。
そこで、本実施形態では、図11に示すように、検品装置30は、上記第1実施形態のような所定の検品位置に対して直上とならない位置であって、撮像部33により、所定の検品位置に運搬された検品対象Rの上面R1及び当該撮像部側となる側面R2を撮像可能に配置される。
そして、検品対象コードC1が側面R2に付される検品対象Rは、図11に示すように、検品対象コードC1を付した側面R2を撮像部側とするように載置面21に載置される。
このように構成されることで、撮像部33は、所定の検品位置に運搬された検品対象Rの上面R1及び当該撮像部側となる側面R2を撮像可能に配置されるため、検品対象コードC1が検品対象Rの上面R1や撮像部側となる側面R2に付される場合でも確実に撮像することができる。
本実施形態の変形例として、検品装置30は、制御部31等が収容される本体部から別体として構成される複数の撮像部を備え、各撮像部は、所定の検品位置に運搬された検品対象Rをそれぞれ異なる方向から撮像可能に配置されてもよい。この場合、制御部31にてなされる検品処理では、各撮像部により撮像された撮像画像について解読処理を行う。
例えば、複数の撮像部が2つの撮像部33a及び撮像部33bから構成される場合には、図12に例示するように、一方の撮像部33aにて所定の検品位置を運搬方向下流側から見て左上側から撮像し、他方の撮像部33bにて所定の検品位置を右上側から撮像するように、2つの撮像部33a,33bを配置することができる。
これにより、図12に例示するように、治具コードC3を撮像可能な一方の撮像部33aでは検品対象コードC1が撮像困難となる場合でも、その検品対象コードC1を撮像できるように他方の撮像部33bを配置すればよいので、各情報コードを確実に撮像することができる。
[第7実施形態]
次に、本発明の第7実施形態に係る検品システムについて、図13及び図14を参照して説明する。
本第7実施形態では、検品対象Rが載置面21に対して所定の状態にて載置されているか否かについて判定される点が主に上記第1実施形態と異なる。このため、第1実施形態と実質的に同様の構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
検品対象Rを、規定された位置や向きなど所定の状態で載置面21に対して載置することが要求される場合がある。このため、例えば、図13(A)に示すような所定の状態で検品対象Rを載置面21に載置することが要求される場合に、図13(B)の状態で検品対象Rを載置面21に載置していると、この誤った載置状態を報知する必要がある。なお、図13及び後述する図14では、撮像部33による撮像範囲を符号Sにて示している。
一方、検品対象Rが所定の状態で載置面21に対して載置されていれば、検品対象コードC1と治具コードC3とが所定の位置関係で撮像され、検品対象Rが上記所定の状態と異なる状態で載置面21に対して載置されていれば、検品対象コードC1と治具コードC3とが上記所定の位置関係と異なる状態で撮像される。
そこで、本実施形態では、制御部31にてなされる検品処理時において、撮像部33により検品対象コードC1及び治具コードC3が撮像された場合に、治具コードC3の撮像状態を基準として検品対象コードC1の撮像状態に基づいて、検品対象Rが載置面21に対して所定の状態にて載置されているか否かについて判定する。
検品対象コードC1及び治具コードC3は、QRコードとして生成されていることから、コード領域の三隅に配置される位置検出パターンFPを基準に、そのQRコードの位置や向きを特定することができる。このため、治具コードC3の複数の位置検出パターンFPから特定される当該治具コードC3の撮像状態を基準として、検品対象コードC1の複数の位置検出パターンFPから特定される当該検品対象コードC1の撮像状態に基づいて、検品対象Rが載置面21に対して所定の状態にて載置されているか否かについて判定することができる。
具体的には、制御部31にてなされる検品処理時において、図14に示すように、制御部31にてなされる検品処理時に撮像された撮像画像について、検品対象コードC1の複数の位置検出パターンFPから中心線Laを特定するとともに、治具コードC3の複数の位置検出パターンFPから中心線Lbを特定する。そして、中心線Lbに対する中心線Laの傾きが所定値以下である場合に検品対象Rが載置面21に対して所定の状態にて載置されていると判定し、中心線Lbに対する中心線Laの傾きが上記所定値を超える場合に検品対象Rが載置面21に対して上記所定の状態にて載置されていないと判定する。なお、制御部31は、検品対象Rが載置面21に対して所定の状態にて載置されているか否かについて判定する「判定部」の一例に相当し得る。
このように、本実施形態では、治具コードC3の撮像状態を基準として検品対象コードC1の撮像状態に基づいて、検品対象Rが載置面21に対して所定の状態にて載置されているか否かについて判定でき、上記要求が満たされているか否かについて容易に把握することができる。なお、中心線Lbに対する中心線Laの傾きに応じて所定の状態に載置されているか否かについて判定することに限らず、撮像画像における検品対象コードC1の複数の位置検出パターンFPの位置と治具コードC3の複数の位置検出パターンFPの位置との相対位置関係に応じて所定の状態に載置されているか否かについて判定してもよい。
また、検品対象Rが載置面21に対して上記所定の状態にて載置されていないと判定される場合には、その載置状態を迅速に上記所定の状態となるように直すため、発光部35による発光状態やブザー36によるビープ音等を利用して、検品装置30の周囲の者に報知してもよいし、通信部37を介して上位端末に送信することで、上位端末側に報知してもよい。
なお、本発明は上記各実施形態等に限定されるものではなく、例えば、以下のように具体化してもよい。
(1)本発明に係る検品システム10は、各検品対象Rがベルトコンベア方式にて順次運搬される際の検品に適用されることに限らず、他の運搬方式、例えば、複数の検品対象Rを一度に所定の検品位置に運搬する運搬方式での検品に適用されてもよい。
具体的には、例えば、図15に例示するように、装置内トレーTの載置面21及び連結面22に、検品対象Rの載置予定数と同数の判別用コードC2と、1つの治具コードC3とが付され、この判別用コードC2を隠すように検品対象Rが載置面21に載置される。各検品対象Rの上面にはそれぞれ検品対象コードC1が付されている。そして、各検品対象Rが載置面21に載置された装置内トレーTを所定の検品位置に運搬することで、検品装置30により検品処理がなされる。この検品処理では、図15のように撮像されることから、治具コードC3と載置予定数の検品対象コードC1とが読み取られることで(S105でYes)、各検品対象Rが不足することなく装置内トレーTに載置されていると判断される。一方、検品処理にて、図16のように撮像されることから、治具コードC3と、載置予定数よりも少ない数の検品対象コードC1、判別用コードC2とが読み取られることで(S105でNo,S107でYes)、読み取った判別用コードC2を覆うべき検品対象Rが無いと判断される。このように、トレー式等の他の運搬方式でも、検品対象Rが載置面21に載置されていない状態では、検品対象Rが無いことを迅速に判断することができる。
(2)運搬装置20は、各検品対象Rを一定速度で運搬することに限らず、所定の検品位置にて載置面21上に検品対象Rが有ると判断されるごとに検品装置30から指示を受けることで、順次検品対象Rを所定の検品位置に向けて運搬してもよい。
10…検品システム
20…運搬装置
21…載置面
22…連結面
30…検品装置
31…制御部(解読部,判断部,判定部)
33,33a,33b…撮像部
C1…検品対象コード(第1の情報コード)
C2…判別用コード(第2の情報コード)
C3…治具コード(第3の情報コード)
R…検品対象

Claims (13)

  1. 運搬装置により所定の検品位置に運搬される複数の検品対象の有無を判断する検品システムであって、
    前記検品対象には、第1の情報コードが付され、
    前記検品対象が運搬時に載置される前記運搬装置の載置面には、載置された複数の前記検品対象により覆われる位置のそれぞれに第2の情報コードが付され、
    前記所定の検品位置にて前記載置面に載置される前記検品対象の前記第1の情報コードを撮像するための撮像部と、
    前記撮像部により撮像された撮像画像について情報コードを解読するための解読処理を行う解読部と、
    前記解読部の解読結果に基づいて前記検品対象の有無を判断する判断部と、
    を備え、
    前記載置面に連なる連結面には、前記検品対象が載置されていないために前記撮像部により前記第2の情報コードが撮像された撮像画像に写り込むように、第3の情報コードが付され、
    前記判断部は、前記解読部により前記第1の情報コードが解読された場合に、当該第1の情報コードを付した前記検品対象が有ると判断し、前記解読部により前記第2の情報コード及び前記第3の情報コードが解読された場合に、当該第2の情報コードを覆うべき前記検品対象が無いと判断することを特徴とする検品システム。
  2. 前記判断部により前記検品対象が無いと判断された場合に、所定の報知を行う報知部を備えることを特徴とする請求項1に記載の検品システム。
  3. 前記撮像部は、前記所定の検品位置にて2以上の前記第1の情報コードを1つの撮像画像にて撮像可能に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の検品システム。
  4. 前記第3の情報コードは、前記1つの撮像画像に対して1つ写り込むように、前記連結面に付されていることを特徴とする請求項3に記載の検品システム。
  5. 前記複数の検品対象は、前記運搬装置により列をなすように順次運搬され、
    前記載置面には、前記判断部による判断条件及び前記撮像部による撮像条件の少なくともいずれか一方の条件を変更するための情報が記録される第4の情報コードが付されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の検品システム。
  6. 前記連結面は、前記載置面よりも高い位置となるように形成されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の検品システム。
  7. 前記第2の情報コード及び前記第3の情報コードは、所定の配列方向に対してセルが一列に配列されてなる一次元コードであって、
    前記第2の情報コード及び前記第3の情報コードは、前記所定の配列方向が前記運搬装置による運搬方向に対して直交するように、前記載置面及び前記連結面に付されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の検品システム。
  8. 前記第1の情報コードは、所定の配列方向に対してセルが一列に配列されてなる一次元コードであって、
    前記検品対象は、前記第1の情報コードの前記所定の配列方向が前記運搬装置による運搬方向に対して直交するように、前記載置面に載置されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の検品システム。
  9. 前記撮像部は、前記所定の検品位置に運搬された前記検品対象の上面及び当該撮像部側となる側面を撮像可能に配置されることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の検品システム。
  10. 前記撮像部は、前記所定の検品位置に運搬された前記検品対象を異なる方向から撮像可能に複数設けられ、
    前記解読部は、複数の前記撮像部により撮像された撮像画像について前記解読処理を行うことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の検品システム。
  11. 前記第1の情報コード及び前記第3の情報コードは、撮像された撮像画像に対して情報コードが占めるコード領域を検出するための複数の位置検出パターンを有する二次元コードとして構成され、
    前記撮像部により前記第1の情報コード及び前記第3の情報コードが撮像された場合に、前記第3の情報コードの前記複数の位置検出パターンから特定される当該第3の情報コードの撮像状態を基準として、前記第1の情報コードの前記複数の位置検出パターンから特定される当該第1の情報コードの撮像状態に基づいて、前記検品対象が前記載置面に対して所定の状態にて載置されているか否かについて判定する判定部を備えることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の検品システム。
  12. 前記検品対象は、前記撮像部に対して前記第2の情報コードの上に前記第1の情報コードが位置するように、前記載置面に載置されることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の検品システム。
  13. 前記第2の情報コードには、他の第2の情報コードと区別するための識別情報が記録されることを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載の検品システム。
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