JP4212342B2 - 対基板作業ライン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、対基板作業ラインに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
回路基板に仮止め剤を塗布する仮止め剤塗布装置や、仮止め剤の塗布された回路基板に電子回路部品を装着する電子回路部品装着装置等の対基板作業装置を含む複数の装置が上流側から下流側へ並べられて成る対基板作業ライン(複数の電子回路部品装着装置等、同種の対基板作業装置が並べられるラインを含む)において、回路基板を個々に識別可能な基板識別情報を基にした管理が必要な場合がある。各対基板作業機による回路基板に対する作業を、各回路基板に適したものとする必要があるのであり、また、生産すべき回路基板の種類の変更に伴って段取り替えを自動で行う場合にも基板識別情報が利用される。さらに、対基板作業ラインを管理し、あるいは生産された回路基板を管理するために、生産される回路基板の生産履歴が記録されることもある。例えば、回路基板に設けられた基板識別情報を読取装置によって読み取り、この基板識別情報をキーとして、データベースに、回路基板に装着された電子回路部品のロット番号等の部品識別情報や、生産に使用した機器の情報(電子回路部品を供給した部品フィーダや電子回路部品を装着した部品保持ヘッドの識別情報等)などを記録することが行われるのである。
【0003】
特開平7−321492号公報には、仮止め剤塗布装置や電子回路部品装着装置等の対基板作業装置を含む複数の装置が上流側から下流側へ並べられて成る対基板作業ラインにおいて、対基板作業装置の各々にデータ書込・読取手段が設けられ、各装置の処理で得た品質情報をデータ書込・読取手段によって回路基板に設けられたメモリに書き込むとともに、前工程でメモリに書き込まれている品質情報をデータ書込・読取手段によって読み取ることが記載されている。その品質情報には、その回路基板に装着された部品のロットや、作業を行った装着装置等の対基板作業装置を特定する情報等の生産履歴情報が含まれている。
【0004】
回路基板に設けられた情報を読み取る読取装置を、上記公報に記載のように、対基板作業ラインを構成する対基板作業装置等複数の装置のそれぞれに設ければ、コストがかかる問題があった。また、読取装置を設置する分ラインを長くせざるを得ない場合もあった。
上記問題を解決するために、ラインの最上流側にのみ読取装置を設けることも提案されているが、その場合に基板識別情報を適正に利用するためには、生産中は回路基板の抜取りや順序入替えが一切できなくなる問題があった。例えば、作業者は、対基板作業ラインにおいて作業が適切に行われているか否かを確認するために、回路基板を抜き取って検査した後、対基板作業ラインに戻すこと等を行うものであるが、その場合に、作業者が生産順序を意識しながら非常に注意して順序の入替えが生じないように回路基板を扱う必要があり、作業者の精神的負担が大きくなる問題があった。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−321492号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効果】
本発明は、以上の事情を背景とし、対基板作業ラインにおける回路基板に対する作業の管理を正確にかつ効率良く行うことを課題としてなされたものであり、本発明によって、下記各態様の対基板作業ラインや、それを管理する方法およびプログラムが得られる。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも本発明の理解を容易にするためであり、本明細書に記載の技術的特徴およびそれらの組合わせが以下の各項に記載のものに限定されると解釈されるべきではない。また、一つの項に複数の事項が記載されている場合、それら複数の事項を常に一緒に採用しなければならないわけではない。一部の事項のみを選択して採用することも可能なのである。
【0007】
なお、以下の各項において、(13) 項と (15) 項と (32) 項とを合わせるとともに、 (10) 項に関する説明部分と (20) 項とに記載の特徴を加えたものが請求項1に相当し、その請求項2に (21) 項と (22) 項とに記載の特徴を加えたものが請求項2に相当する。
【0008】
(1)少なくとも1つの対基板作業装置を含む複数の装置が上流側から下流側へ並べられて成る対基板作業ラインの一部を禁止区間、別の一部を許容区間とし、禁止区間においては回路基板の抜取りおよび挿入を禁止する一方、許容区間においては回路基板の抜取りおよび挿入を許容することを特徴とする対基板作業ラインの管理方法。
対基板作業ラインを構成する装置の中には、例えば、回路基板が通過するだけで基板識別情報を基にした管理が不要なものもあり、そのような装置内においては回路基板の抜取りと挿入との少なくとも一方(順序入替えは抜取りと挿入との両方が行われれたと考えることとする)が行われても差し支えない。すなわち、対基板作業ライン全体において回路基板の抜取り等が望ましくないわけではないのである。そして、抜取り等が行われても差し支えない区間においては抜取り等が許容されるようにすれば、対基板作業ライン全体において禁止されるようにする場合に比較して、作業者は対基板作業装置による作業が適切に行われているか否かの検査等を比較的早期に行うことができ、かつ、回路基板の抜取り等の取扱いに注意する必要がない。
したがって、本発明においては、例えば、対基板作業ラインの基板識別情報を基にした管理が必要な区間を禁止区間とし、そのような管理の必要がない区間を許容区間とすることとしたのである。このようにすれば、作業者の精神的負担を軽減しつつ回路基板の抜取り検査等を可能にすることができる。
(2)前記禁止区間の入り口においてその禁止区間への回路基板の投入順序を検出する投入順序検出工程を含み、禁止区間内においてはその区間内の装置をその検出した投入順序に基づいて制御することを特徴とする (1)項に記載の対基板作業ラインの管理方法。
禁止区間の入り口においてその禁止区間への回路基板の投入順序を検出し、その禁止区間内の装置をその検出された投入順序に基づいて制御すれば、回路基板に対して誤った作業が行われ、あるいは誤った生産履歴の作成が行われることを防止することができる。
(3)前記投入順序検出工程が、前記禁止区間に投入される回路基板の識別情報を識別情報読取装置により読み取る識別情報読取工程を含む (2)項に記載の対基板作業ラインの管理方法。
回路基板には、回路基板の各々を識別可能な識別情報がバーコードや二次元コード(二次元バーコードあるいはQRコードとも称される)等の形式で設けられることが多い。この識別情報を識別情報読取装置によって読み取ることとすれば、投入順序の検出を容易かつ正確に行うことができる。
(4)前記禁止区間の出口においてその禁止区間からの回路基板の排出順序を検出する排出順序検出工程を含む(1)項ないし (3)項のいずれかに記載の対基板作業ラインの管理方法。
(5)前記排出順序検出工程が、前記禁止区間から排出される回路基板の識別情報を識別情報読取装置により読み取る識別情報読取工程を含む (4)項に記載の対基板作業ラインの管理方法。
【0009】
(6)前記禁止区間の入り口においてその禁止区間への回路基板の投入順序を検出する投入順序検出工程と、禁止区間の出口においてその禁止区間からの回路基板の排出順序を検出する排出順序検出工程と、その排出順序検出工程において検出された排出順序が前記投入順序検出工程において検出された投入順序と異なるか否かを判定する順序変化判定工程とを含み、前記入り口と前記出口との間の区間を順序変更監視区間とする (1)項に記載の対基板作業ラインの管理方法。
禁止区間において、回路基板の投入順序と排出順序とをそれぞれ検出し、排出順序が投入順序と異なるか否かを判定すれば、禁止区間内で回路基板の抜取りや挿入が行われたか否かを監視することができる。禁止区間を順序変更監視区間とし得るのである。禁止区間内では回路基板の抜取りおよび挿入が禁止されてはいるが、作業者が回路基板の抜取りや挿入を行う可能性が全くないわけではない。したがって、排出順序が投入順序と異なることに基づいて、禁止区間内で回路基板の抜取りや挿入が行われたか否かを監視することは有益である。
(7)少なくとも1つの対基板作業装置を含む複数の装置が上流側から下流側へ並べられて成る対基板作業ラインの少なくとも一部区間の入り口においてその一部区間への回路基板の投入順序を検出する投入順序検出工程と、その一部区間の出口においてその一部区間からの回路基板の排出順序を検出する排出順序検出工程と、その排出順序検出工程において検出された排出順序が前記投入順序検出工程において検出された投入順序と異なるか否かを判定する順序変化判定工程とを含み、前記少なくとも一部区間を順序変更監視区間とすることを特徴とする対基板作業ラインの管理方法。
本項によれば、対基板作業ライン内で作業者によって回路基板の抜取りや挿入が行われても、回路基板の投入順序と排出順序とをそれぞれ検出し、排出順序が投入順序と異なるか否かを判定することにより、その少なくとも一部区間内で回路基板の抜取りや挿入が行われたか否かを監視し得る。対基板作業ラインの全体あるいは一部区間を順序変更監視区間にできるのである。
【0010】
(8)前記順序判定工程において順序が異なると判定された場合に、その旨を報知する順序変化報知工程を含む (6)項または (7)項に記載の対基板作業ラインの管理方法。
回路基板の排出順序が投入順序と異なることが作業者に知らされる。ディスプレイの表示,ブザーの鳴動,ランプの点灯,点滅等の少なくとも1つの手段により報知されることが望ましい。
(9)前記順序判定工程において順序が異なると判定された場合に、少なくともその順序変更監視区間の対基板作業装置の作動を停止させる作動停止工程を含む (6)項ないし (8)項のいずれかに記載の対基板作業ラインの管理方法。
例えば、次項の入力要求に応じた入力を待つために、少なくとも順序変更監視区間の対基板作業装置の作動を停止させることが望ましい。また、順序が異なると判定された回路基板が予定のものとは種類の異なる基板である場合には、その回路基板あるいはそれに続く回路基板の予定外の位置に接着剤が塗布されたり、予定とは異なる部品が装着されたりする等、予定外の対基板作業が実行された可能性が高いため、それに対する作業者の適宜の処理を待つためにも対基板作業装置の作動を停止させることが望ましい。
(10)前記順序判定工程において順序が異なると判定された場合に、作業者にその順序変化の原因となった回路基板の抜取りと挿入との少なくとも1つの情報の入力を要求する変更情報入力要求工程を含む (6)項ないし (9)項のいずれかに記載の対基板作業ラインの管理方法。
変更情報入力要求に基づいて、抜取りと挿入との少なくとも1つの情報を作業者に入力させれば、順序変化の原因が明らかとなり、その後の対基板作業装置の制御等の処置を適切に行うことができる。そして、入力された変更情報と、排出順序検出工程において検出された回路基板の排出順序との比較により、作業者により入力された変更情報が正しいか否かを判定する判定工程や、変更情報と検出された排出順序とが異なる場合に、作業者に再度変更情報入力を要求して修正させる修正工程等を実施すれば、対基板作業ラインをより良好に管理できる。
(11)前記変更情報入力要求工程における要求に応えて入力された情報に基づいて、前記順序変更監視区間に存在していた回路基板について必要な処置を講ずる処置工程を含む(10)項に記載の対基板作業ラインの管理方法。
上記「必要な処置」には、次項に記載の生産履歴情報の変更の他に、例えば、順序変化が発生した区間に存在していた複数の回路基板の種類が同じであるか否かや、順序変化が発生した区間に存在していた回路基板に対する作業が適切に行われたか否か等をチェックすることが含まれる。このチェックは作業者により行われても、装置により行われてもよい。上記チェックに基づいて不良回路基板が発生したことが判明すれば、作業者または装置によって不良回路基板の排除が行われたり、それによって不足する回路基板に対する再作業が行われたりする。これも「必要な処置」であると考えることもできる。
(12)前記順序変更監視区間における回路基板の生産履歴情報を記録する生産履歴記録工程を含み、前記処置工程がその生産履歴記録工程において記録された前記生産履歴情報の変更を行う生産履歴情報変更工程を含む(11)項に記載の対基板作業ラインの管理方法。
順序が変わった回路基板の種類が同じものであれば、それら回路基板に不適切な作業が行われたわけではないため、誤った生産履歴を正しいものに変更しておけばよいのである。
【0011】
(13)少なくとも1つの対基板作業装置を含む複数の装置が上流側から下流側へ並べられて成る対基板作業ラインであって、
当該対基板作業ラインの少なくとも一部区間の入り口に設けられ、その区間への回路基板の投入順序を取得する投入順序取得部と、
少なくともその投入順序取得部により取得された投入順序に基づいて少なくとも前記少なくとも一部区間を管理する管理部と
を含むことを特徴とする対基板作業ライン。
(14)前記投入順序取得部が、前記少なくとも一部区間に投入される回路基板に設けられた識別情報記録部の基板識別情報を読み取る基板識別情報読取装置を含む(13)項に記載の対基板作業ライン。
少なくとも一部区間の入り口に基板識別情報読取装置を設けることとし、その一部区間内に複数の装置が並べられる場合には、各装置毎に読取装置を設けるのと比較して、読取装置の数が少なくて済み、設備コストを低減し得るとともに、ラインが長くなることも回避できる。一部区間内に設けられる装置の数が多ければ多いほど、コスト低減効果は高まる。識別情報記録部は、例えば、バーコード,二次元コード,タグチップ等の少なくとも1つにより構成される。タグチップは、メモリと通信回路とそれらを接続するロジック回路とを主体として構成されるものであり、無線通信により、メモリに記憶された情報を読取装置に読み取らせ、または受信した情報をメモリに記憶させることができる。
(15)前記少なくとも一部区間の出口に設けられ、その区間からの回路基板の排出順序を取得する排出順序取得部を含み、その少なくとも一部区間が順序変更監視区間とされた(13)項または(14)項に記載の対基板作業ライン。
上記「少なくとも一部区間」が前述の順序変更監視区間となる。
(16)前記排出順序取得部が、前記少なくとも一部区間から排出される回路基板に設けられた識別情報記録部の基板識別情報を読み取る基板識別情報読取装置を含む(15)項に記載の対基板作業ライン。
(17)前記排出順序取得部により取得された排出順序が前記投入順序取得部により取得された投入順序と異なるか否かを判定する順序変化判定部を含む(13)項ないし(15)項または(16)項のいずれかに記載の対基板作業ライン。
前記(7)項の記載が、本項にもそのまま当てはまる。
(18)前記排出順序取得部により取得された排出順序が前記投入順序取得部により取得された投入順序と異なる場合に、その旨を報知する順序変化報知部を含む(15)項ないし(17)項のいずれかに記載の対基板作業ライン。
前記(8)項の記載が、本項にもそのまま当てはまる。
(19)前記排出順序取得部により取得された排出順序が前記投入順序取得部により取得された投入順序と異なる場合に、前記対基板作業ラインの少なくともその順序変化が発生した区間の対基板作業装置の作動を停止させる作動停止部を含む(15)項ないし(18)項のいずれかに記載の対基板作業ライン。
前記(9)項の説明が本項においても当てはまる。
(20)前記排出順序取得部により取得された排出順序が前記投入順序取得部により取得された投入順序と異なる場合に、作業者にその順序変化の原因となった回路基板の抜取りと挿入との少なくとも1つの情報の入力を要求する変更情報入力要求部を含む(15)項ないし(19)項のいずれかに記載の対基板作業ライン。
前記(10)項の説明が本項にもそのまま当てはまる。
(21)前記変更情報入力要求部による要求に応えて入力された情報に基づいて、前記少なくとも一部区間に存在していた回路基板について必要な処置を講ずる処置部を含む(20)項に記載の対基板作業ライン。
前記(11)項の説明が本項にも当てはまる。
(22)前記少なくとも一部区間における回路基板の生産履歴情報を記録する生産履歴記録部を含み、前記処置部がその生産履歴記録部により記録された前記生産履歴情報の変更を行う生産履歴情報変更部を含む(21)項に記載の対基板作業ライン。
前記(12)項の説明が本項にも当てはまる。
【0012】
(23)少なくとも1つの対基板作業装置を含む複数の装置が上流側から下流側へ並べられて成る対基板作業ラインであって、
当該対基板作業ラインの少なくとも一部区間の入り口に設けられ、その区間に投入される回路基板に設けられた識別情報記録部の基板識別情報を読み取る基板識別情報読取装置と、
少なくともその基板識別情報読取装置により読み取られた基板識別情報に基づいて少なくとも前記少なくとも一部区間を管理する管理部と
を含むことを特徴とする対基板作業ライン。
(24)前記少なくとも一部区間の出口に設けられ、その区間からの排出される回路基板に設けられた識別情報記録部の基板識別情報を読み取る基板識別情報読取装置を含む(23)項に記載の対基板作業ライン。
(17)項ないし(22)項の各々に記載の特徴は本項の対基板作業ラインにも適用することができる。
【0013】
(25)少なくとも1つの対基板作業装置を含む複数の装置が上流側から下流側へ並べられて成る対基板作業ラインの少なくとも一部区間をコンピュータによって管理するためのプログラムであって、
前記少なくとも一部区間の入り口においてその区間への回路基板の投入順序を取得する投入順序取得ステップと、
前記少なくとも一部区間の出口においてその区間からの回路基板の排出順序を取得する排出順序取得ステップと、
その排出順序取得ステップにおいて取得された排出順序が前記投入順序取得ステップにおいて取得された投入順序と異なるか否かを判定する順序変化判定ステップと
を含むことを特徴とする対基板作業ラインの管理プログラム。
前記(7)項の対基板作業ラインの管理方法の実施に好適なプログラムが得られる。
(26)前記投入順序取得ステップと前記排出順序取得ステップとの少なくとも一方が、回路基板の識別情報を識別情報読取装置により読み取る識別情報読取ステップを含む(25)項に記載の管理プログラム。
(27)前記順序判定ステップにおいて順序が異なると判定された場合に、その旨を報知する順序変化報知ステップを含む(25)項または(26)項に記載の管理プログラム。
(28)前記順序判定ステップにおいて順序が異なると判定された場合に、前記対基板作業ラインの少なくともその順序変化が発生した区間の前記対基板作業装置の作動を停止させる作動停止ステップを含む(25)項ないし(27)項のいずれかに記載の管理プログラム。
(29)前記順序判定ステップにおいて順序が異なると判定された場合に、作業者にその順序変化の原因となった回路基板の抜取りと挿入との少なくとも1つの情報の入力を要求する変更情報入力要求ステップを含む(25)項ないし(28)項のいずれかに記載の管理プログラム。
(30)前記変更情報入力要求ステップにおける要求に応えて入力された情報に基づいて、前記対基板作業ラインの前記順序変化が発生した区間に存在していた回路基板について必要な処置を講ずる処置ステップを含む(29)項に記載の管理プログラム。
(31)前記少なくとも一部区間における回路基板の生産履歴情報を記録する生産履歴記録ステップを含み、前記処置ステップがその生産履歴記録ステップにおいて記録された前記生産履歴情報の変更を行う生産履歴情報変更ステップを含む(30)項に記載の管理プログラム。
(32)回路基板に付与された基板識別情報に基づく管理が必要な装置と前記基板識別情報に基づく管理が不要な装置とを含む複数の装置が上流側から下流側へ並べられて成り、かつ、 (a) 前記基板識別情報に基づく管理が必要な装置を含んで設定され、回路基板の流れの順序変更が禁止された禁止区間と、 (b) 前記基板識別情報に基づく管理が必要な装置を含まないで設定され、回路基板の順序変更が許容された許容区間とを含み、回路基板に対して作業を行うことを特徴とする対基板作業ライン。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に、本発明の一実施形態である対基板作業ラインとしての電子回路製造ラインを模式的に示す。本電子回路製造ラインは、回路基板に仮止め剤を塗布する仮止め剤塗布装置としてのスクリーン印刷装置10,接着剤塗布装置12,電子回路部品装着装置(以下「部品装着装置」と略称する。)14,16および半田を溶融させて部品を回路基板に電気的に接続させるリフロー炉18を含む複数の装置が上流側から下流側へ並べられて成るものである。これらスクリーン印刷装置10,接着剤塗布装置12,部品装着装置14,16およびリフロー炉18は対基板作業装置の一例である。また、本電子回路製造ラインのライン外に上記各装置を集中管理するホストコンピュータを主体としたシステム制御装置20が配設されている。また、接着剤塗布装置12および部品装着装置14の間と、部品装着装置14,16の間には、それぞれ回路基板を搬送する搬送装置22,24が設けられている。搬送装置22,24は、例えば、搬送方向に延びる一対のコンベヤ26と、駆動源たる駆動モータ28(図2参照)とを含むものとすることができ、接着剤塗布装置12および部品装着装置14における各作業が終了し、かつ、下流側の装置において回路基板の受け入れが可能となる毎に、回路基板が下流側の装置(部品装着装置14および部品装着装置16)へ搬送されるようにされている。基板搬送方向の上流側の部品装着装置14は、複数の装着ヘッドが間欠回転させられる装着ユニットを有するロータリーヘッド型の装着装置である。下流側の部品装着装置16は、装着ユニットがXY座標面上の任意の位置へ移動させられるXYロボット型の装着装置であり、搬送方向に並んで複数台(図示の例では3台)設けられている。例えば、部品装着装置14が比較的小型の電子回路部品を装着し、部品装着装置16が比較的大型あるいは異形の電子回路部品を装着するといった作業分担をして、1つの回路基板に対する部品装着作業を行う。
【0015】
図1に示すように、本電子回路製造ラインの一部の区間は禁止区間とされ、別の一部が許容区間とされている。禁止区間においては回路基板の抜取りおよび挿入が禁止される一方、許容区間においては回路基板の抜取りおよび挿入が許容されている。本実施形態では、接着剤塗布装置12,搬送装置22および部品装着装置14を含む区間が禁止区間とされ、また、複数台の部品装着装置16を含む区間も禁止区間とされている。言い換えれば、上記禁止区間とされた部分以外の部分は許容区間とされているのである。
【0016】
上記禁止区間の入り口と出口とにはそれぞれ、基板識別情報読取装置たる基板識別コード読取装置(以下「読取装置」と略称する。)30,32,34,36が設けられ、禁止区間が順序変更監視区間とされている。各禁止区間の入り口側に設けられた読取装置30,34と、出口側に設けられた読取装置32,36とはいずれも同じ構成であり、回路基板40に設けられた識別情報記録部たる基板識別コード42の基板識別情報(回路基板40に関する情報)を読み取るものである。図3に示すように、回路基板40には、基板識別コード42が少なくとも1個所に設けられている。基板識別コード42には、基板識別情報として、個々の回路基板40を識別し得るデータ(回路基板40の種類,製造メーカ,製造ロット番号,個別番号等)を表す基板IDが記録されている。基板識別コード42は、バーコードまたは二次元コードとされることが望ましい。本実施形態では、基板識別コード42が二次元コードで表されるものとして説明する。回路基板40には、基板識別コード42とともに、複数個の基板基準マーク(図示省略)が設けられている。回路基板40にはさらに、図示は省略するが、作業者が目視にて読取可能なように、個々の回路基板40を識別可能な基板IDも設けられている。この基板IDは、複数のアラビア数字と複数のアルファベットとの組み合わせによって表されることが望ましい。
【0017】
識別情報読取装置は、例えば、バーコードを読み取るバーコードリーダ、二次元コードを読み取る専用の装置であるIDデコーダ、あるいは二次元コードを撮像するカメラを備える撮像装置を含むものとすることができる。本実施形態では、読取装置30〜36はIDデコーダ44(図4参照)を含むものとされている。読取装置30〜36はまた、ラインの上流側から供給される回路基板40を搬送する基板搬送装置たる一対のコンベヤ46と駆動源としての駆動モータ47とを備えるものであり、基板検出装置たる基板センサ48によって回路基板40の到達が検出されれば、回路基板40が所定の位置まで送られ、図示しない位置決め保持装置によって位置決め保持される。回路基板40が位置決め保持された状態では、回路基板40の基板識別コード42とIDデコーダ44とが対向させられ、基板識別コード42を読み取ることができる。
【0018】
接着剤塗布装置12は、図2に概念的に示すように、基板搬送装置として、一対のコンベヤ50と、駆動源たる駆動モータ52とを備えるものである。また、部品装着装置14は、基板搬送装置として、メインコンベヤ54と、メインコンベヤ54に回路基板40を搬入するインコンベヤ55と、メインコンベヤ54から作業後の回路基板40を搬出するアウトコンベヤ56とを備え、かつ、それらコンベヤ54,55,56をそれぞれ独立して駆動する駆動源たる駆動モータ58,59,60を備えるものである。接着剤塗布装置12において作業が完了した回路基板40が下流側に送られ、新しい回路基板40を受入れ可能な状態となったことが検出されれば、読取装置30において基板識別コード42が読み取られた回路基板40が読取装置30から接着剤塗布装置12に送られるように、各コンベヤの駆動モータが制御される。接着剤塗布装置12から搬送装置22への基板搬送、搬送装置22から電子回路部品装着装置14のインコンベヤ55への基板搬送、インコンベヤ55からメインコンベヤ54への基板搬送、メインコンベヤ54からアウトコンベヤ56への基板搬送、アウトコンベヤ56から読取装置32への基板搬送についても、上述と同様に、上流側において排出可能となり、下流側において受入れ可能な状態となれば回路基板が下流側に送られるように制御される。
【0019】
部品装着装置16は、基板搬送装置として、一対のコンベヤと、駆動源たる駆動モータとを備えている。読取装置34から部品装着装置16への基板搬送、部品装着装置16から下流側の部品装着装置16への基板搬送、部品装着装置16から読取装置36への基板搬送も、前述の場合と同様、上流側と下流側との両方において回路基板の搬送が可能な状態となれば下流側に送られるように制御される。
【0020】
読取装置30〜36は、図4に示すように、前記システム制御装置20のホストコンピュータ70に接続されている。ホストコンピュータ70は、CPU72,ROM74,RAM76およびそれらを接続するバス78を備えている。バス78はさらに、入出力インタフェース80に接続されている。入出力インタフェース80には、制御回路81を介してIDデコーダ44,基板センサ48等が接続されるとともに、駆動回路82を介して上記駆動モータ47等が接続されている。
【0021】
スクリーン印刷装置10,接着剤塗布装置12,部品装着装置14,16等の作業装置の制御装置の各コンピュータは、ホストコンピュータ70に接続され、ホストコンピュータ70と上記各作業装置のコンピュータとの間においては、情報等の交換,指令の供給等が行われ、必要なデータが各作業装置のコンピュータに供給される。ホストコンピュータ70のROM74には、スクリーン印刷装置10,接着剤塗布装置12,部品装着装置14,16および読取装置30〜36等の対基板作業を制御する作業制御プログラム等が記憶されている。後に説明する基板識別情報読取プログラムや、基板順序変化判定プログラム等も、ホストコンピュータ70のROM74に記憶されている。各作業装置のコンピュータは、上記プログラム等から今回の作業に必要な情報(作業制御プログラム,データ等)を読み込んで作業を実行する。
【0022】
ホストコンピュータ70のRAM72には、供給者識別情報,部品情報等の生産履歴情報が蓄積して記憶されるようになっている。この生産履歴情報として、本実施形態においては、回路基板40の基板IDをキーとしてその回路基板40に装着された部品情報としての部品IDと、その部品を部品装着装置14,16等に供給(搭載)した供給者IDと、その部品を供給した供給装置を識別可能な供給装置識別IDと、部品を回路基板に装着するために保持した保持具を識別可能な保持具IDと、その保持具を保持して移動させた保持ヘッドのヘッドIDとが記憶されるようになっている。これらの一部のもののみが記憶されるようにしてもよく、さらに、別の情報が記憶されるようにしてもよい。
【0023】
読取装置30,34による回路基板40の基板識別コード42の読取りと、読取装置32,36による基板識別コード42の読取りとについて説明する。なお、2つの禁止区間の入り口側の読取装置30,34と出口側の読取装置32,36とはそれぞれ同様に制御されるものであるため、ここでは、上流側の禁止区間における入り口側の読取装置30と出口側の読取装置32とによる読取り作業について代表的に説明する。入り口側の読取りは、図5にフローチャートで示す読取プログラムに基づいて実行され、出口側の読取りは、図6にフローチャートで示す読取プログラムに基づいて実行される。これら読取プログラムは、ホストコンピュータ70のROM74に記憶されている。
【0024】
入り口側の基板識別コード42の読取りについて図5のフローチャートに基づいて説明する。まず、図5のフローチャートのステップ10(以下「S10」と略称する。その他のステップについても同様に略称する)において、回路基板40が入り口側の読取装置30に搬送されるのが待たれる。回路基板40の到達が基板センサ48により検出されれば、S10の判定がYESとなり、S11において、IDデコーダ44によって基板識別コード42が読み取られ、S12においてホストコンピュータ70の投入基板ID用バッファメモリに基板IDが一旦記憶される。基板IDは、投入順序に並べて記憶される。さらに、S13において、ホストコンピュータ70のRAM72に、投入基板IDが生産履歴情報として記録される。
【0025】
ホストコンピュータ70に記憶された回路基板40の投入順序に基づいて、読取装置30より下流側に位置する接着剤塗布装置12における接着剤塗布、および部品装着装置14における部品装着等の各作業が制御される。そして、ホストコンピュータ70のRAM72に、上記各作業において取得された供給者識別情報,部品情報等の生産履歴情報が投入側基板IDをキーとして記録される。
【0026】
上記各作業の終了した回路基板40は、禁止区間の出口側に設けられた読取装置32に搬送される。読取装置32においては、図6に示す出口側読取プログラムの実行により基板識別コード42が読み取られる。まず、S20において、排出基板ID用バッファメモリに記憶された基板IDの数が設定値以上であるか否かが判定される。この設定値は任意の値に変更可能である。S20の判定がYESであれば、S21において、禁止区間内の作業装置(この場合接着剤塗布装置12および部品装着装置14)の作動が停止させられる。S20およびS21の各ステップは必ずしも不可欠ではないが、後に説明する順序変化判定プログラム等の処理がある程度進行しないうちに、排出基板ID用バッファメモリに記憶された基板IDの数が多くなりすぎると、その後の順序変化判定プログラム等の処理が困難になるため、作業装置の作動を一旦停止させることが望ましいことから設けられている。バッファメモリ内の基板IDが順次消去されてその数が設定値より少なくなれば、S20の判定がNOとなって、S22において作業装置の作動が停止させられているか否かが判定される。それまで作動が停止させられていたのであれば、S22の判定がYESとなってS23において作動停止させられていた作業装置が再起動され、S24以降が実行される。S20の判定がNOであり、また、S22の判定がNOである場合には、続いてS24が実行される。S24からS26では、前記入り口側読取プログラムにおけるS10〜S12と同様に、回路基板40が到達したことが検出されてS24の判定がYESとなれば、S25において基板識別コード42がIDデコーダ44により読み取られ、S26において、処理された基板IDがホストコンピュータ70の排出側基板ID用バッファメモリに排出順序に並べて記憶される。
【0027】
前記禁止区間においては回路基板40の抜取りおよび挿入が禁止されているが、それでも、作業者によって回路基板40の抜取りと挿入との少なくとも一方が行われることは起こり得る。本実施形態では、前述のようにして記録された回路基板40の排出順序が投入順序と比較され、それら順序で互いに異なる部分があると判定されれば、禁止区間の途中で回路基板40の抜取りと挿入との少なくとも一方が行われる等によって途中で回路基板40の順序が変わったと判定される。禁止区間内での回路基板40の順序変化を監視するための順序変化監視プログラムは図7,図8および図9のフローチャートで表される。なお、図7〜図9のフローチャートは、図面のスペースの都合上、1つの順序変化監視プログラムのフローチャートが複数個所において分割されてそれぞれ示されたものである。この順序変化監視プログラムは、ホストコンピュータ70のROM74に記憶されている。なお、本実施形態では、前記入り口側読取プログラム,出口側読取プログラムおよび順序変化監視プログラムが時分割でそれぞれ並行して実行されるようになっている。
【0028】
まず、S30〜S34において、各フラグFR,FS,FT,FP,FNがONであるか否かが判定されるが、初回は全てNOとなり、S35が実行される。S35において、入り口側と出口側との一対の基板IDが有るか否かが判定される。互いに比較されるべき投入基板IDと排出基板IDが読み取られてバッファメモリに記憶されているか否かが判定されるのである。読取装置30,32のいずれかにより未だ基板識別コード42が読み取られていなければ、一対の基板IDが揃っておらず、S35の判定がNOとなって、本プログラムの1回の実行が終了する。一対の基板IDが有れば、S35の判定がYESとなって、S36においてそれら基板IDが同じであるか否かが判定される。S36の判定がYESであれば、S37においてフラグFMがONにセットされているか否かが判定される。今回その判定はNOとなり、S38において各バッファメモリで既に比較された一対のIDがそれぞれ消去され、本プログラムの1回の実行が終了する。投入基板IDと排出基板IDとが同じであることが判明すれば、バッファメモリに記憶された投入基板IDと排出IDとがそれぞれ記憶の古い順に順次消去され、生産履歴情報に変更が加えられることもないのである。
【0029】
禁止区間内での回路基板40の抜取りと挿入との少なくとも一方が行われれば、排出順序と投入順序とが異なることになり、比較される一対の基板IDが異なるものとなる。一対の基板IDが異なる場合には、両基板IDに含まれる回路基板の種類の情報が互いに同一である場合と、互いに異なる場合とがあるが、回路基板40の種類が異なる場合には、禁止区間内で接着剤塗布装置12および部品装着装置14(部品装着装置16)を含む作業装置によって正規の塗布位置ではない場所に接着剤が塗布されたり、予定とは異なる部品が回路基板40に装着される等の誤作業が行われていて、不良回路基板が発生する可能性があるため、禁止区間内の作業装置の作動が停止させられる。S36の判定がNOであり、かつ、S40の回路基板が同じ種類のものであるか否かの判定もNOである場合に、S41において、禁止区間内の作業装置の作動が停止させられるのである。そして、S42において、一対の基板IDが異なり、回路基板の種類も異なる旨が作業者に報知されるとともに、禁止区間内の回路基板40に誤作業が行われていないかをチェックするとともに、誤作業が行われていれば、それに対処するために必要な処置を行うべきことが要求される。この要求は、例えば、部品装着装置14のモニタに表示することにより行われる。S43でフラグFRがONとされ、S44において作業者によるチェックおよび必要な処置の完了が待たれる。チェック作業等が完了しないうちはS30の判定がYESとなり、S44が繰り返し実行されるのである。作業者によって不良回路基板が排除されたり、それによって不足する回路基板に対する再作業が各作業装置に指示されたりする等の作業が完了し、作業者が完了キーを操作する等により作業完了を入力すれば、S45において停止させられていた各作業装置が再起動され、S46においてフラグFRがOFFにリセットされる。
【0030】
それに対し、一対の基板IDは異なるが、回路基板40の種類は同じである場合には、回路基板40に対して誤作業が行われたはずはなく、そのまま対基板作業を続けることができるが、生産履歴情報を変更する必要がある。そのため、S36の判定がNOであり、S40の判定がYESとなれば、S49において、禁止区間の回路基板40の順序が変わったことが作業者に報知される。本実施形態においては、出口側の読取装置32に隣接する部品装着装置14に設けられたモニタに、順序が変化した旨が表示される。それとともに、ブザーの鳴動,ランプの点灯,点滅等との少なくとも1つが行われる。このように、部品装着装置14のモニタによって順序変化を報知することとすれば、設備コストを低減させることができるが、順序変化報知専用のモニタを例えば読取装置32に設けることも可能である。
【0031】
上記S49に続いて、S50において、フラグFMがONであるか否かが判定され、NOであれば、S51において、作業者に、回路基板40の抜取りと挿入との少なくとも一方により順序が変化した回路基板40の順序データを入力するように要求される。この要求は、例えば、部品装着装置14のモニタに表示することにより作業者に報知される。上記データは、投入基板IDとは異なると判定された排出基板IDを有する回路基板40を含み、その回路基板40より上流側の一定区間内にある回路基板40の基板IDの順序であり、例えば、排出側の読取装置32で投入基板IDとは異なると判定された排出基板IDの読取りが行われた時点で、禁止区間内にある回路基板40(投入側で既にコード読取りが行われたもの)の基板IDの順序とすることができる。そして、S52においてフラグFNがONにセットされ、S53において、上記要求に応えて作業者により上記データの入力が行われるのが待たれる。データの入力は、例えば、部品装着装置14の入力装置を使用してもよいし、あるいは、専用の入力装置を設けてもよい。入力がなければ、本プログラムの1回の実行が終了する。次回の実行においては、FNがONにセットされているため、S34の判定がYESとなり、S53の判定がYESとなるまで同じ実行が繰り返される、作業者により上記データの入力がなされてS53の判定がYESとなれば、S54において、入力されたデータが、投入,排出基板ID用バッファメモリとは異なるバッファメモリに記憶される。また、それまでは一対の基板IDとして、投入基板IDと排出基板IDとが比較されていたのに対し、以後は、入力されたデータにおける基板ID(「入力基板ID」と略称する。)と排出基板IDとが比較されるように比較対象が変更される。なお、比較対象が変更されても、投入基板IDと排出基板IDとの比較の場合と同様、メモリに記憶された入力基板IDと排出基板IDとの最も古いもの(基板順序のうち最も下流側に位置するもの)同士が一対の基板IDとして比較される。ただし、比較された入力基板IDと排出基板IDとはいずれも消去されない。
【0032】
以上のようにして、新たな回路基板が読取装置32に到達して新たな排出IDが得られる毎に、その排出IDが入力基板IDと順次比較され、入力基板IDが全て正しいと判定されれば、それらが正しい基板順序であるとして生産履歴情報が変更される。具体的には、S55において、入力基板IDが排出基板IDと同じであるか否かが判定され、同じであってS55の判定がYESとなれば、S56において、フラグFN,FPがOFFにリセットされるとともに、フラグFMがONにセットされる。そして、本プログラムの1回の実行が終了するが、次の実行では、S30〜S34が全てNOとなり、S35において、前回比較された入力基板IDと排出基板IDの次に古いもの同士が存在するか否かが判定され、存在すればS36においてそれらIDが同じであるか否かが判定される。同じであれば、S37において、フラグFMがONにセットされているか否かが判定される。ここではS56においてフラグFMがONにセットされているため判定がYESとなり、S57で、全ての入力基板IDについて比較が終了したか否かが判定される。未だ終了していなければ判定がNOとなり、プログラムの1回の実行が終了する。このように、入力基板IDと排出基板IDとが同じであれば、入力基板IDの数だけ順次比較が続けられ、比較が終了すれば、S58において、フラグFMがOFFにリセットされるとともに、カウンタ値C(後に説明する)も0にリセットされる。そして、S59において、先に、投入基板IDの順序で記録された生産履歴情報のうち、入力基板IDに対応する投入基板IDが入力基板IDに書き換えられる。続いてS60において、入力基板IDのデータが消去されるとともに、投入基板IDおよび排出基板IDのうち入力基板IDに対応するものがそれぞれ各バッファメモリから消去される。また、比較対象が、入力基板IDと排出基板IDとから、当初の投入基板IDと排出基板IDとに戻され、プログラムの1回の実行が終了する。したがって、S60を経た後のプログラム実行時には、入力基板IDに置き換えられたすぐ後(上流側)の投入基板IDと、それに対応する排出基板IDとが比較されることになる。
【0033】
以上は作業者により入力されたデータが全て正しい場合の作動であるが、作業者の記憶違いや入力ミス等で正しくなく、実際の排出順序とは異なる場合もある。その場合には、作業者に再入力させる必要があるが、何度も再入力させていては、その間も作業装置による対基板作業が継続しているため、真の基板順序の把握が徐々に困難となってくる。したがって、再入力可能な回数を設定し、その回数を越えれば作業装置の作動を停止させて作業者に基板順序のチェックを行わせることが望ましい。そのため、S55において入力基板IDが排出基板IDと異なると判定されれば、図8に示すように、S70においてカウンタ値Cが設定値以上であるか否かが判定される。カウンタ値Cは、作業者によるデータ再入力が許される回数であり、任意の値に設定可能である。例えば、設定値が2である場合を考えると再入力は2回まで許されることになる。今回1回目の入力後にS70が実行されるとすると、判定はNOとなり、S71において作業者にデータの再入力が要求される。そして、S72においてカウンタ値Cが1増やされ、S73においてフラグFPがONにセットされてプログラムの1回の実行が終了する。次の実行では、S33がYESとなるため、S53において作業者による再入力が待たれる。データが再入力されれば、S54において再入力データが既に入力されてバッファメモリに記憶されているデータと書き換えられ、以降は再入力データの基板ID(「再入力基板ID」と略称する。)と排出基板IDとが比較される。
【0034】
S55において再入力基板IDと排出基板IDとが異なると判定されれば、再びS70において、カウンタ値Cが設定値以上であるか否かが判定される。いまは未だ再入力は1回行われたのみであるため、S70の判定はNOとなり、S71以降において2回目の再入力が行われるが、この再入力基板IDも間違っていた場合には、S70の判定がYESとなって、S74において禁止区間を含む区間内の作業装置の作動が停止させられる。そして、S75において作業者に実際の基板順序をチェックするように要求され、S76でフラグFTがONにセットされた後、S77においてチェック完了が待たれる。前述のように、回路基板40には作業者が目視にて読取可能な基板IDが配設されており、作業者はこれらを目視で確認して実際の基板順序を正確に把握することができる。また、いずれかの回路基板に誤った作業が行われているか否かもチェックし、必要であれば、不良回路基板を排除したり、それによって不足する回路基板の再生産を指示したりの処置を行う。その後、チェックの結果を入力した上で、ボタン操作等によりチェック完了の入力を行えば、S77の判定がYESとなり、S78において、生産履歴情報の対応する基板IDがチェック後の入力データに書き換えられる。その後、S79においてチェック結果のデータが消去されるとともに、それに対応する投入基板IDと排出基板IDとがそれぞれ消去される。また、S80でフラグFTがOFFにリセットされるとともに、カウンタ値Cが0にリセットされ、S81で各作業装置が再起動される。
【0035】
前述のようにS55の実行時に最初の入力基板IDと排出基板IDとが同じであっても、2つ目以降の入力基板IDと排出基板IDとが異なる場合がある。この場合にはS36の判定がNOとなる。そして、回路基板40の種類も異なれば、S40の判定がNOとなって、S41以降が実行され、種類が同じであればS40の判定がYESとなり、S50が実行される。この際には、先に最初の入力基板IDと排出基板IDとが同じであったことによりS56でフラグFMがONにセットされているため、S50の判定はYESとなり、S90以降が実行される。S90〜S101は、S70〜S81の各ステップの内容と同じものであり、ただ、S91の再入力要求後にONにセットされるフラグがフラグFNであり、また、S95の作業者へのチェック要求後にONにセットされるフラグがフラグFSであるという点が異なるのみであるため、説明は省略する。
【0036】
以上、読取装置30、32に挟まれた禁止区間について説明したが、読取装置34,36に挟まれた禁止区間における回路基板40の抜取り等の監視も同様に行われる。
本実施形態においては、対基板作業ラインに禁止区間と許容区間とが設けられているため、許容区間では基板の抜取りおよび挿入を自由に行うことができる。各回路基板40の基板IDに対応する作動が行われる必要のある各禁止区間の入り口には読取装置30,34が設けられており、禁止区間内の作業装置はこれらにより読み取られた基板IDに応じた作動を行うからである。そのため許容区間内においては回路基板40の順序が変わっても差し支えないのであり、作業者の精神的負担が軽減される。しかも、本実施形態においては、禁止区間の出口にも読取装置32,36が設けられ、入り口と出口とで回路基板40の基板IDが読み取られ、禁止区間内で回路基板40の順序変化が発生したか否かが監視される。順序変化が発生したと判定されれば、作業者に一定区間の基板IDのデータを入力すべきことが要求され、そのデータと排出基板IDとが同じであれば、入力データが生産履歴情報に記録された基板IDと書き換えられ、生産履歴情報が正しいものとされる。
【0037】
本発明に係る管理プログラムは、入り口側読取プログラム,出口側読取プログラムおよび順序変化監視プログラムを含むものである。本実施形態においては、入り口側読取プログラムのS11,S12が投入順序取得ステップとしての識別情報読取ステップを構成し、出口側読取プログラムのS25,S26が排出順序取得ステップとしての識別情報読取ステップを構成している。順序変化監視プログラムのS36が順序変化判定ステップを構成し、同プログラムのS49が順序変化報知ステップを構成している。また、順序変化監視プログラムのS41が作動停止ステップを構成し、S51が変更情報入力要求ステップを構成している。ただし、本実施形態においては、S41はS36の判定がNOになったのみでは実行されず、禁止区間内の装置の作動は停止させられない。さらに、回路基板40の種類が異なり、S40の判定がNOになった場合に停止させられるようになっているのである。したがって、S41は、回路基板40の順序が変更になるとともに、その順序が変更になった回路基板の種類が互いに異なる場合に、禁止区間内の装置の作動を停止させる作動停止ステップを構成していることとなる。入り口側読取プログラムのS13が、投入基板IDをキーとして供給者識別情報,部品情報等を記録する図示を省略するステップと共同して生産履歴記録ステップを構成し、順序変化監視プログラムのS59,S78が処置ステップの一種である生産履歴情報変更ステップを構成している。
【0038】
読取装置30,34と、ホストコンピュータ70において上記S11,S12を実行する部分とが投入順序取得部を構成している。読取装置32,36と、ホストコンピュータ70の上記S25,S26を実行する部分とが排出順序取得部を構成している。ホストコンピュータ70およびそれに接続された接着剤塗布装置12,部品装着装置14,16の各制御装置のコンピュータとが、管理部を構成している。ホストコンピュータ70の順序変化監視プログラムの上記S36を実行する部分が順序変化判定部を構成し、同プログラムの上記S49を実行する部分が順序変化報知部を構成している。また、順序変化監視プログラムの上記S41を実行する部分が作動停止部を構成し、S51を実行する部分が変更情報入力要求部を構成し、S54,S78が、処置部としての生産履歴情報変更部を構成している。ホストコンピュータ70において、入り口側読取プログラムのS13を実行する部分が、投入基板IDをキーとして供給者識別情報,部品情報等を記録する図示しないステップを実行する部分と共同して生産履歴記録部を構成している。
【0039】
対基板作業ラインの管理方法において、入り口側読取プログラムのS11,S12の実行が投入順序検出工程たる識別情報読取工程を構成し、出口側読取プログラムのS25,S26の実行が識別情報読取工程たる排出順序検出工程を構成している。順序変化監視プログラムのS36の実行が順序変化判定工程を構成し、S51の実行が変更順序変化報知工程、S41の実行が作動停止工程、S51の実行が変更情報入力要求工程、S59,S78の実行が処置工程たる生産履歴情報変更工程をそれぞれ構成している。入り口側読取プログラムのS13の実行を含むとともに、ホストコンピュータ70のRAM72に、投入側基板IDをキーとして供給者識別情報,部品情報等の生産履歴情報を記録する工程が生産履歴情報記録工程を構成している。
【0040】
以上、本発明の実施形態を詳細に説明したが、これは例示に過ぎず、本発明は、前記〔発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効果〕の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である対基板作業ラインとしての電子回路製造ラインを概念的に示す正面図である。
【図2】上記電子回路製造ラインを概念的に示す平面図である。
【図3】本実施形態における回路基板の一部を概略的に示す平面図である。
【図4】上記電子回路製造ラインのシステム制御装置において本発明に関連の深い部分を示すブロック図である。
【図5】上記電子回路製造ラインを管理するためのプログラムの一部である入り口側読取プログラムを表すフローチャートである。
【図6】上記電子回路製造ラインを管理するためのプログラムの別の一部である出口側読取プログラムを表すフローチャートである。
【図7】上記電子回路製造ラインを管理するためのプログラムのさらに別の一部である順序変化監視プログラムを表すフローチャートの一部である。
【図8】上記順序変化監視プログラムの別の一部を表すフローチャートである。
【図9】上記順序変化監視プログラムのさらに別の一部を表すフローチャートである。
【符号の説明】
10:スクリーン印刷装置 12:接着剤塗布装置 14,16:電子回路部品装着装置 18:リフロー炉 20:システム制御装置 22,24:搬送装置 30,32,34,36:基板識別コード読取装置 40:回路基板 42:基板識別コード 70:ホストコンピュータ 74:ROM 76:RAM
Claims (2)
- 回路基板に付与された基板識別情報に基づく管理が必要な装置と前記基板識別情報に基づく管理が不要な装置とを含む複数の装置が上流側から下流側へ並べられて成り、かつ、(a)前記基板識別情報に基づく管理が必要な装置を含んで設定され、回路基板の流れの順序変更が禁止された禁止区間と、(b)前記基板識別情報に基づく管理が必要な装置を含まないで設定され、回路基板の順序変更が許容された許容区間とを含み、回路基板に対して作業を行う対基板作業ラインであって、
当該対基板作業ラインの前記禁止区間の入り口に設けられ、その禁止区間への回路基板の投入順序を取得する投入順序取得部と、
少なくともその投入順序取得部により取得された投入順序に基づいて前記禁止区間を管理する管理部と、
前記禁止区間の出口に設けられ、その禁止区間からの回路基板の排出順序を取得する排出順序取得部と、
その排出順序取得部により取得された排出順序が前記投入順序取得部により取得された投入順序と異なる場合に、作業者にその順序変化の原因となった回路基板の抜取りと挿入との少なくとも1つの情報の入力を要求する変更情報入力要求部と、
その変更情報入力要求部の要求に応じて前記少なくとも1つの情報が入力された場合に、その入力された情報と前記排出順序取得部により取得された排出順序とを比較する比較部と
を含むことを特徴とする対基板作業ライン。 - 前記禁止区間における回路基板の生産履歴情報を記録する生産履歴記録部と、
前記比較部による比較の結果、前記少なくとも1つの情報が正しいことが判明した場合に、その少なくとも1つの情報に基づいて、前記生産履歴記録部により記録された前記生産履歴情報の変更を行う生産履歴情報変更部と
を含む請求項1に記載の対基板作業ライン。
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