JP5531157B2 - 中骨刻の製造方法、中骨刻の製造装置および中骨刻 - Google Patents

中骨刻の製造方法、中骨刻の製造装置および中骨刻 Download PDF

Info

Publication number
JP5531157B2
JP5531157B2 JP2013506926A JP2013506926A JP5531157B2 JP 5531157 B2 JP5531157 B2 JP 5531157B2 JP 2013506926 A JP2013506926 A JP 2013506926A JP 2013506926 A JP2013506926 A JP 2013506926A JP 5531157 B2 JP5531157 B2 JP 5531157B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bone
raw material
rod
manufacturing
roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013506926A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2012131918A1 (ja
Inventor
学 西村
進 阿部
聡 田口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Tobacco Inc
Original Assignee
Japan Tobacco Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Tobacco Inc filed Critical Japan Tobacco Inc
Application granted granted Critical
Publication of JP5531157B2 publication Critical patent/JP5531157B2/ja
Publication of JPWO2012131918A1 publication Critical patent/JPWO2012131918A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24BMANUFACTURE OR PREPARATION OF TOBACCO FOR SMOKING OR CHEWING; TOBACCO; SNUFF
    • A24B5/00Stripping tobacco; Treatment of stems or ribs
    • A24B5/16Other treatment of stems or ribs, e.g. bending, chopping, incising
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24BMANUFACTURE OR PREPARATION OF TOBACCO FOR SMOKING OR CHEWING; TOBACCO; SNUFF
    • A24B13/00Tobacco for pipes, for cigars, e.g. cigar inserts, or for cigarettes; Chewing tobacco; Snuff
    • A24B13/02Flakes or shreds of tobacco
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24BMANUFACTURE OR PREPARATION OF TOBACCO FOR SMOKING OR CHEWING; TOBACCO; SNUFF
    • A24B3/00Preparing tobacco in the factory
    • A24B3/18Other treatment of leaves, e.g. puffing, crimpling, cleaning
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24BMANUFACTURE OR PREPARATION OF TOBACCO FOR SMOKING OR CHEWING; TOBACCO; SNUFF
    • A24B7/00Cutting tobacco

Description

本発明は、中骨刻の製造方法、中骨刻の製造装置および中骨刻に関する。
棒中骨は、たばこ葉から分離され、内部組織とこの内部組織表面に存在する外皮とを有する。棒中骨は、たばこ葉の20〜30重量%を占める。棒中骨の刻(中骨刻)は、たばこ原料の有効利用等を目的として中骨を取り除いたたばこ葉の除骨刻と共にたばこ刻に利用されている。中骨刻は、一般に棒中骨原料を圧展、裁刻して得られる。この中骨刻は、膨嵩性および燃焼性を高め、かつ喫味の緩和化のためにさらに乾燥による膨化処理が施される。
従来の中骨刻の製造方法は、最初に、棒中骨原料を圧展処理により厚さを薄くし、その後裁刻処理を施す。圧展処理は、裁刻機の駒口における棒中骨原料の疎密を軽減させ、裁刻機による裁刻を容易にする。次いで、裁刻した棒中骨原料を調湿した後、乾燥する膨化処理により所定の膨嵩性を有する中骨刻を製造する。
また、"PROCESS FOR MANUFACTURE OF TOBACCO RIB CUT HAVING AN IMPROVED FILLING CAPACITY" Nov. 17, 1981には、湿潤棒中骨原料の圧展処理後、裁刻処理前に少なくとも1回、軸方向に水平裁断を実施することが記載されている。この裁断により棒中骨原料の長さおよび厚さが均一になる。その上、繊維の破壊は最小限に留めることが可能になる。さらに裁断後の棒中骨原料を裁刻、膨化処理することにより膨嵩性を増大することが可能になる。
しかしながら、前者の方法では棒中骨原料の厚さを薄くすることは限界がある。また、圧展処理は棒中骨原料を単に潰すだけで、依然として表面に硬い表皮に覆われている。その結果、圧展後に裁刻、膨化処理を施しても膨嵩性の高い中骨刻を得ることが困難である。また、膨化後の中骨刻はたばこ刻に用いられる除骨刻に比べて幅が広くなる。
また、後者の方法では棒中骨原料が湾曲したり、または長さが長い(例えば20cmを超す長さ)ものがあったりするため、棒中骨原料を軸方向に連続的に裁断することは実用的ではない。
本発明は、膨嵩性を増大した中骨刻を提供することを目的とする。
本発明は、膨嵩性を増大した中骨刻を容易に製造することが可能な方法を提供する。
本発明は、膨嵩性を増大した中骨刻を製造することが可能な簡易な構造を有する装置を提供する。
本発明の第1側面によると、外皮が表面の一部に存在する内部組織に由来する海綿状繊維組織と、前記外皮を除く前記海綿状繊維組織の表面の少なくとも一部に形成された毛羽立った繊維とを有する中骨刻が提供される。
本発明の第2側面によると、水分量が20〜50重量%の棒中骨原料を引裂く工程と、
前記引裂いた棒中骨原料を裁刻する工程と、
裁刻した棒中骨原料を膨化処理する工程と
を含む中骨刻の製造方法が提供される。
本発明の第3側面によると、外周面が一定の隙間をあけて互に対向し、かつ軸が互に水平または略水平方向に並ぶように配列される、送り方向に回転する第1、第2のローラであって、前記第1ローラは前記第2ローラに比べて速い周速度で回転する;
前記第1、第2のローラ間に水分量が20〜50重量%の棒中骨原料を上方から供給するための原料供給器;
前記第1、第2のローラから送り出された棒中骨原料を裁刻する裁刻機;および
前記裁刻した棒中骨原料を膨化するように構成された膨化手段;
を具備する中骨刻の製造装置が提供される。
ここで、第1、第2のローラ間の「隙間」とは第1、第2のローラの外周面が平滑化であるか、または外周面にその軸方向に沿って複数の溝を形成しているかいずれかの場合、外周面間の距離を意味する。また、第1、第2のローラが外周面にその軸方向に沿って複数の歯を形成する場合、第1、第2のローラの歯の山間の距離が前記「隙間」を意味する。
図1は、実施形態に係る中骨刻を示す概略斜視図である 図2は、実施形態に係る中骨刻の製造における引裂き工程後の棒中骨原料を示す概略斜視図である。 図3は、実施形態に係る中骨刻の製造装置を示す概略図である。 図4は、実施形態に係る中骨刻の製造装置に用いる第1、第2ローラの他の態様を示す部分切欠正面図である。 図5は、実施例1,2および比較例1で得られた中骨刻の膨嵩性を示す図である。
以下、本発明の実施形態を詳細に説明する。
実施形態に係る中骨刻は、外皮が表面の一部に存在する内部組織に由来する海綿状繊維組織と、前記外皮を除く前記繊維組織の表面の少なくとも一部に形成された毛羽立った繊維とを有する。
具体的な中骨刻を図1に示す。中骨刻1は内部組織に由来する海綿状繊維組織2を備える。海綿状繊維組織2は、その一部、例えば湾曲した側面に外皮3が存在する。海綿状繊維組織2の表面の一部(例えば表面全体)には、毛羽立った繊維4が突出している。
実施形態に係る中骨刻は、水分量が3〜15重量%であることが好ましい。
本発明者らは、棒中骨原料について種々の実験を行った結果、内部組織に由来する海綿状繊維組織を毛羽立たせることが中骨刻の膨嵩性を増大させるのに効果的であることを見出した。この理由は、紙に巻かれた刻が互に接触しつつ反発力を生じてシガレットとしての形態を維持しているため、刻同士および巻紙と刻が接触している点数を増加させれば、巻の硬さを保持しながら、シガレット中のたばこ原料を少なくできるものと考えられる。接触点数の増加は、前述のように木質系材料である棒中骨原料の海綿状繊維組織を毛羽立たせることによって達成できる。
次に、実施形態に係る中骨刻の製造方法を説明する。
(第1工程)
水分量が20〜50重量%の棒中骨原料を準備し、この棒中骨原料を引裂く。このとき、棒中骨原料の水分量と引裂き力との相互作用により既存の圧展処理に比べて棒中骨原料の厚さを薄くできる。同時に、棒中骨原料は内部組織表面の外皮が破断され、その破断外皮から内部組織が毛羽立って突出する。毛羽立ちは、内部組織の繊維である。
このような引裂き後の棒中骨原料を図2に示す。棒中骨原料11は、外皮3が破断され、その破断部12から内部組織の毛羽立った繊維4が突出している。
棒中骨原料の水分量を20重量%未満にすると、棒中骨原料が粉砕されるおそれがある。一方、棒中骨原料の水分量が50重量%を超えると、棒中骨原料の水分保持量の増大により柔軟性が増加して引裂きが困難になるおそれがある。棒中骨原料の水分量を20〜50重量%に調節することにより、引裂き性が増大して、前述した内部組織表面の外皮破断によって内部組織の毛羽立ちを助長する。より好ましい棒中骨原料の水分量は25〜40重量%である。
引裂き力は、500kPa以上であることが好ましい。
(第2工程)
前記引裂いた棒中骨原料を裁刻処理する。このとき、引裂かれた棒中骨原料の厚さが薄いために、裁刻時の切損品およびハト目形状刻を低減できる。裁刻後の棒中骨原料(棒中骨原料刻)は細長く、たばこ刻に用いられる除骨刻に近い形状を有する。その上、裁刻後の棒中骨原料刻は外皮が表面の一部に存在する、内部組織に由来する海綿状繊維組織と、外皮を除く海綿状繊維組織の表面の少なくとも一部に形成された毛羽立った繊維とを有する。
なお、裁刻に先立って引裂いた棒中骨原料を調湿して、例えば水分量を20〜50重量%に調節することを許容する。
(第3工程)
前記棒中骨原料刻を例えば過熱水蒸気で乾燥して膨化処理する。このとき、棒中骨原料刻は前述のように外皮が表面の一部に存在する、内部組織に由来する海綿状繊維組織と、前記外皮を除く前記海綿状繊維組織の表面の少なくとも一部に形成された毛羽立った繊維とを有する。すなわち、棒中骨原料刻は表面全体を外皮で覆われず、表面の一部に外皮が存在し、内部組織に由来する繊維組織が露出している。このため、棒中骨原料刻は過熱水蒸気による乾燥で迅速かつ容易に膨張される。また、毛羽立った繊維と過熱水蒸気とにより棒中骨原料刻の膨張を促進できる。その結果、例えば前述した図1に示す形状を有する、膨嵩性を増大した中骨刻を製造できる。
なお、棒中骨原料刻の乾燥は過熱水蒸気流の代わりに加熱空気流を用いて行ってもよい。
また、棒中骨原料刻は膨化処理に先立って飽和水蒸気を用いる調湿または湿潤・膨潤の処理を施すことを許容する。この調湿または湿潤・膨潤の処理において、棒中骨原料刻は内部組織に由来する海綿状繊維組織が露出し、かつ繊維組織の表面の少なくとも一部に毛羽立った繊維が形成しているため、飽和水蒸気の浸透性が高く、均一に調湿または湿潤、膨潤される。その結果、湿潤棒中骨原料刻は前述した過熱水蒸気による乾燥において、良好かつ均一に膨張するため、より膨嵩性を増大した中骨刻を製造できる。調湿または湿潤・膨潤の処理は、棒中骨原料刻の水分量が15〜50重量%になるように行うことが好ましい。
次に、実施形態に係る中骨刻の製造装置を図3を参照して説明する。
第1、第2のローラ31,32は、互に同径、同長さで、中心にそれぞれ図示しないモータと連結して回転する駆動軸33,34が軸着されている。第1、第2のローラ31,32は、水平方向に並ぶように互に対向して配列されている。左側の第1ローラ31は、時計回り方向、第2ローラ32は反時計回り方向に回転される。つまり、第1、第2のローラ31,32は送り方向に回転される。第1、第2のローラ31,32は、複数の歯35,36が外周面にそれぞれ駆動軸33,34方向に沿って形成されている。複数の歯35,36は、所望の間隔をあけて配置されている。第1、第2のローラ31,32を図示しないモータで駆動軸33,34を回転させる際、第1ローラ31は第2ローラ32に比べて速い周速度で回転する。スクレッパ37,38は第1、第2のローラ31,32の下部付近に当接して配置され、第1、第2のローラ31,32に付着した切削屑、たばこ成分を取り除く。また、第1、第2のローラ31,32に水を噴射してスクレッパ37,38と一緒に第1、第2のローラ31,32に付着した切削屑、たばこ成分を洗い流してもよい。
原料供給器、例えば振動フィーダ39は、第1、第2のローラ31,32の上方に配置されている。振動フィーダ39の先端の底部には、第1、第2のローラ31,32間に水分量20〜40重量%の棒中骨原料を上方から供給するための排出口40が形成されている。
第1コンベア41は、第1、第2のローラ31,32の下方に配置され、第1、第2のローラ31,32から送り出された棒中骨原料を裁刻機42内に搬送する。裁刻機42は、公知もの、例えばロータリー式ドラムカッタを用いることができる。
裁刻機42は、第2コンベア43で膨化手段、例えば気流型乾燥機44に連結されている。第2コンベア43は、裁刻機42からの裁刻した棒中骨原料(棒中骨原料刻)を気流型乾燥機44に搬送する。
次に、前述した図3の中骨刻の製造装置による中骨刻の製造方法を説明する。
最初に、水分量が20〜50重量%の棒中骨原料を準備し、振動フィーダ39から棒中骨原料51を回転する第1、第2のローラ31,32間に供給する。第1ローラ31は、第2ローラ32に比べて速い周速度で回転するため、第1、第2のローラ31,32間を通過する棒中骨原料に対して大きな引裂き力が加わる。このため、棒中骨原料51は引裂かれ、前述したように棒中骨原料の水分量と引裂き力との相互作用により既存の圧展処理に比べて棒中骨原料の厚さを薄くできる。同時に、棒中骨原料51は前述した図2に示すように内部組織表面の外皮が破断され、海綿状内部組織が毛羽立って突出する。引裂かれた棒中骨原料52は、第1、第2のローラ31,32下方の第1コンベア41上に落下する。
前記第1ローラ31と前記第2ローラ32の周速度の比は、1.2:1〜5:1にすることが好ましい。第2ローラ32の周速度に対する第1ローラ31の周速度の比を1.2未満にすると、棒中骨原料に十分な引裂き力を加えることが困難になる。一方、第2ローラ32の周速度に対する第1ローラ31の周速度の比が5を超えると、原料の破砕および機会に悪影響を与えるおそれがある。より好ましい第1ローラ31と第2ローラ32の周速度の比は、2:1〜4:1である。
第1コンベア41上の引裂かれた棒中骨原料52は、裁刻機(例えばロータリー式ドラムカッタ)42に搬送され、ここで裁刻される。裁刻時において、引裂かれた棒中骨原料の厚さが薄く、かつ内部組織に由来する海綿状繊維組織が露出しているため、たとえ棒中骨原料の軸方向と直角に裁断されても、周囲を外皮で覆った状態の刻(通称:ハト目)および切損品が発生するのを低減できる。ハト目または切損品は、紙巻たばこを製造する際、巻上機の安定稼動を妨げると共に、紙巻たばこの硬さが不安定になったり、吸煙時の通気抵抗が増大したりする等の障害をもたらす。したがって、ハト目または切損品の発生は極力避けることが望まれる。
また、裁刻後の棒中骨原料(棒中骨原料刻)は細長く、たばこ刻に用いられる除骨刻に近い形状を有する。その上、裁刻後の棒中骨原料刻は外皮が表面の一部に存在する内部組織に由来する海綿状繊維組織と、外皮を除く海綿状繊維組織の表面の少なくとも一部に形成された毛羽立った繊維とを有する。
棒中骨原料刻は、第2コンベア43で膨化手段(例えば気流型乾燥機)44に搬送される。棒中骨原料刻は気流型乾燥機44を移動する過程で過熱水蒸気と接触し、乾燥されて膨化処理される。棒中骨原料刻は、前述のように繊維組織と毛羽立った繊維とを有するため、過熱水蒸気による乾燥で迅速かつ容易に膨張される。また、毛羽立った繊維と過熱水蒸気により、棒中骨原料刻の膨張を促進できる。その結果、例えば前述した図1に示す形状を有する、膨嵩性を増加した中骨刻を製造できる。
なお、気流型乾燥機は過熱水蒸気流の代わりに加熱空気流を流通させて棒中骨原料刻を乾燥してもよい。
本発明者らは、リファイナと称される叩解機を用いて棒中骨原料からより多くの刻を取り出し、繊維組織を毛羽立たせる実験を行った。その結果、運転初期の段階では目的に叶った良質の中骨刻が得られた。しかし、時間の経過に伴って、円盤状の固定刃および回転刃にたばこ原料に由来するヤニが付着し、長時間に亘って中骨刻を安定的に得ることが困難であった。
このようなことから、本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、周速度差を持つ2つのローラで棒中骨原料を引裂き処理することによって、切削屑およびヤニを除去しつつ、棒中骨原料からより多くの刻を取り出し、海綿状繊維組織を毛羽立たせることを見出した。
なお、図3において複数の歯35,36が外周面にそれぞれ駆動軸33,34方向に延びるように形成した第1、第2のローラ31,32を用いたが、これに限定されない。例えば、図4の(A)に示すように複数の溝45,46が外周面にそれぞれ軸方向に延びるように形成された第1、第2のローラ31’、32’を用いてもよい。また、図4の(B)に示すように外周面が平滑な第1、第2のローラ31”、32”を用いてもよい。ただし、棒中骨原料に対して大きな引裂き力を加える観点から、図3に示す複数の歯35,36を有する第1、第2のローラ31,32または図4の(A)に示す複数の溝45,46を有する第1、第2のローラ31’,32’を用いることが好ましい。
ここで、第1、第2のローラ31’、32’(または31”、32”)は図4の(A),(B)に示すように外周面が一定の隙間をあけて互に対向している。
図3において、互に同径、同長さの第1、第2のローラ31,32を用いたが、これに限定されない。例えば、第1ローラを第2ローラより径を大きくしたり、逆に第1ローラを第2ローラより径を小さくしたり、してもよい。
実施形態に係る中骨刻の製造装置は、裁刻機42と膨化手段(例えば気流型乾燥機)44の間に裁刻した棒中骨原料刻を調湿する調湿手段または湿潤・膨潤する湿潤・膨潤手段をさらに備えることを許容する。これらの手段は、飽和水蒸気が用いられる。これらの手段で調湿または湿潤・膨潤した後の棒中骨原料刻の水分量は15〜50重量%であることが好ましい。
以上説明したように、実施形態によれば膨嵩性を増大した中骨刻を提供できる。
また、実施形態によれば膨嵩性を増大した中骨刻を容易に製造することが可能な方法を提供できる。
さらに、実施形態によれば膨嵩性を増大した中骨刻を製造することが可能な簡易な構造を有する装置を提供できる。
以下、本発明の実施例を前述した図3を参照して説明する。
(実施例1)
棒中骨原料としてブラジル産黄色棒中骨(水分量:26重量%)を準備した。
図3の第1、第2のローラ31,32として下記の形状および周速度を持つものを用いた。
・ローラ幅;400mm、
・ローラ径;300mm、
・ローラ外周面の歯;1インチあたり8本、
・歯の高さ;1mm、
・ローラ間隙(第1ローラの歯の山と第2ローラの歯の山との間隙);0.7mm、
・第1ローラ31;回転速度120rpm、周速度113m/分、
・第2ローラ32;回転速度60rpm、周速度56.5m/分。
まず、振動フィーダ39から前記ブラジル産黄色棒中骨を前記条件で回転する第1、第2のローラ31,32間に300kg/hrの速度で供給した。前記黄色棒中骨は第1、第2のローラ31,32を通過する間に引裂かれた。
引裂かれた黄色棒中骨を第1、第2のローラ31,32間から第1コンベア41上に落下させ、第1コンベア41でロータリー式ドラムカッタ42に搬送し、ここで裁刻して幅0.2mmの黄色棒中骨刻とした。黄色棒中骨刻を図示しない調湿機からの飽和水蒸気で水分量38重量%に調湿した。調湿黄色棒中骨刻を第2コンベア43を通して温度240℃の過熱水蒸気流が流通する気流型乾燥機44に搬送した。調湿黄色棒中骨刻を気流型乾燥機44内に8秒間かけて搬送し、乾燥させることにより膨化中骨刻を製造した。
(実施例2)
下記の形状および周速度を持つ図4の(A)に示す第1、第2のローラ31’、32’を用いた以外、実施例1と同様な方法より膨化中骨刻を製造した。
・ローラ幅;400mm、
・ローラ径;300mm、
・ローラ外周面の溝;1インチあたり1本、
・溝深さ;0.5mm、
・ローラ間隙(外周面間の間隙);0.7mm、
・第1ローラ31;回転速度120rpm、周速度113m/分、
・第2ローラ32;回転速度60rpm、周速度56.5m/分。
(比較例1)
ブラジル産黄色棒中骨(水分量:26重量%)を図3の第1、第2のローラ31,32で引裂く代わりに、0.8mmの間隙で対向し、60rpmの等速度で回転する一対のローラで圧展した以外、実施例1と同様な方法より膨化中骨刻を製造した。
得られた実施例1,2および比較例の膨化中骨刻約2gを秤量ビンに入れ、温度100℃の自然対流型オーブン内で1時間乾燥させた後、乾燥前後の重量差から算出し、5点の平均値として求めた。その結果、実施例1,2および比較例1の膨化中骨刻の水分量は、それぞれ12重量%、12重量%、12重量%であった。
また、実施例1,2および比較例の膨化中骨刻を温度22,0℃、相対湿度60%の恒温恒湿室に1週間蔵置(調和)し、平衡水分にした後、膨嵩性を測定した。その結果を図5に示す。
なお、膨嵩性はたばこ刻を喫煙可能な紙巻き状態にした場合の充填能力を示すものである。この測定は、ドイツのBorgwaldt社製のDD-60Aを使用した。試験は、膨化中骨刻の膨嵩性を5回繰り返して測定し、平均値を算出した。
図5から明らかなようにブラジル産黄色棒中骨を引裂いた後、裁刻、膨化処理を施すことにより得られた実施例1,2の膨化中骨刻は、膨嵩性がそれぞれ4.76cc/g,4.68cc/gで、同黄色棒中骨を圧展した後、裁刻、膨化処理を施すことにより得られた比較例1の膨化中骨刻のそれ(4.48cc/g)に比べて膨嵩性を増大できることが分かる。

Claims (15)

  1. 水分量が20〜50重量%の棒中骨原料を引裂く工程と、
    前記引裂いた棒中骨原料を裁刻する工程と、
    裁刻した棒中骨原料を膨化処理する工程と
    を含む中骨刻の製造方法。
  2. 前記裁刻する工程後で前記膨化処理する工程前に前記棒中骨原料を湿潤・膨潤する工程をさらに含む請求項1記載の中骨刻の製造方法。
  3. 前記湿潤・膨潤する工程は前記棒中骨原料の水分量が15〜50重量%になるように行う請求項2記載の中骨刻の製造方法。
  4. 外周面が一定の隙間をあけて互に対向し、かつ軸が互に水平または略水平方向に並ぶように配列される、送り方向に回転する第1、第2のローラであって、前記第1ローラは前記第2ローラに比べて速い周速度で回転する;
    前記第1、第2のローラ間に水分量が20〜50重量%の棒中骨原料を上方から供給するための原料供給器;
    前記第1、第2のローラから送り出された棒中骨原料を裁刻する裁刻機;および
    前記裁刻した棒中骨原料を膨化するように構成された膨化手段;
    を具備する中骨刻の製造装置。
  5. 前記第1、第2のローラは、それぞれ外周面が平滑である請求項4記載の中骨刻の製造装置。
  6. 前記第1、第2のローラは、それぞれ外周面に複数の歯が軸方向に沿って形成される請求項4記載の中骨刻の製造装置。
  7. 前記第1、第2のローラは、それぞれ外周面に複数の溝が軸方向に沿って形成される請求項4記載の中骨刻の製造装置。
  8. 前記第1ローラと前記第2ローラの周速度の比が1.2:1〜5:1である請求項4記載の中骨刻の製造装置。
  9. 前記第1、第2のローラの下部近傍にそれぞれ配置されるスクレッパをさらに備える請求項4記載の中骨刻の製造装置。
  10. 前記膨化手段は、乾燥機である請求項4記載の中骨刻の製造装置。
  11. 前記乾燥機は、過熱水蒸気流または加熱空気流が流通する乾燥機である請求項10記載の中骨刻の製造装置。
  12. 前記裁刻した棒中骨原料を湿潤・膨潤する手段をさらに備える請求項4記載の中骨刻の製造装置。
  13. 前記湿潤・膨潤する手段は、前記裁刻した棒中骨原料の水分量が15〜50重量%になるように行う請求項12記載の中骨刻の製造装置。
  14. 外皮が表面の一部に存在する内部組織に由来する海綿状繊維組織と、前記外皮を除く前記海綿状繊維組織の表面の少なくとも一部に形成された毛羽立った繊維とを有する中骨刻。
  15. 水分量が3〜15重量%である請求項14記載の中骨刻。
JP2013506926A 2011-03-29 2011-03-29 中骨刻の製造方法、中骨刻の製造装置および中骨刻 Active JP5531157B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2011/057869 WO2012131918A1 (ja) 2011-03-29 2011-03-29 中骨刻の製造方法、中骨刻の製造装置および中骨刻

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5531157B2 true JP5531157B2 (ja) 2014-06-25
JPWO2012131918A1 JPWO2012131918A1 (ja) 2014-07-24

Family

ID=46929744

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013506926A Active JP5531157B2 (ja) 2011-03-29 2011-03-29 中骨刻の製造方法、中骨刻の製造装置および中骨刻

Country Status (6)

Country Link
US (2) US10426189B2 (ja)
EP (1) EP2692248A4 (ja)
JP (1) JP5531157B2 (ja)
CN (1) CN103561594B (ja)
RU (1) RU2547298C1 (ja)
WO (1) WO2012131918A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10624384B2 (en) * 2015-05-12 2020-04-21 Altria Client Services Llc Cured leaf separator
CN107921207B (zh) * 2015-06-19 2021-04-02 豪夫迈·罗氏有限公司 用于控制医学系统的控制装置和方法、便携式设备、装置和计算机程序产品
US20220030927A1 (en) * 2018-09-17 2022-02-03 Comas - Costruzioni Macchine Speciali - S.P.A. Production and Plant for the Production of Reconstituted Tobacco

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS561903B2 (ja) * 1977-02-22 1981-01-16
JPS6054030B2 (ja) * 1983-01-06 1985-11-28 日本たばこ産業株式会社 たばこ中骨の解繊刻み膨化方法
JPS62289167A (ja) * 1986-06-10 1987-12-16 日本たばこ産業株式会社 たばこ中骨解繊刻の製造方法
JPS63102661A (ja) * 1986-08-11 1988-05-07 ア−ル・ジェイ・レノルズ・タバコ・カンパニ− たばこ葉の処理方法

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3204641A (en) * 1963-02-07 1965-09-07 Reynolds Tobacco Co R Methods of processing tobacco leaf stem material
NL135859C (ja) 1965-12-17
JPS468440B1 (ja) * 1967-06-12 1971-03-03
US3556112A (en) 1969-04-10 1971-01-19 Philip Morris Inc Method of making sliced puffed stems for a cigarette filler
US4076030A (en) * 1975-12-22 1978-02-28 R. J. Reynolds Tobacco Company Method for utilizing tobacco stems in smoking products
DE2913823A1 (de) 1979-04-06 1980-10-09 Bat Cigarettenfab Gmbh Verfahren zur herstellung eines tabakrippenschnitts mit verbesserter fuellfaehigkeit
CA1156532A (en) * 1980-03-24 1983-11-08 Warren A. Brackmann Tobacco stem shredding
US4388933A (en) * 1981-06-25 1983-06-21 Philip Morris, Inc. Tobacco stem treatment and expanded tobacco product
US4366824A (en) * 1981-06-25 1983-01-04 Philip Morris Incorporated Process for expanding tobacco
GB9122476D0 (en) * 1991-10-23 1991-12-04 British American Tobacco Co Processing tobacco leaf stem
GB9217719D0 (en) * 1992-08-20 1992-09-30 Rothmans Int Tobacco Process and apparatus for producing stands of low density extruded material
SE9203465D0 (sv) * 1992-11-18 1992-11-18 Svenska Tobaks Ab Cigarett och foerfarande foer framstaellning daerav
GB9602575D0 (en) * 1996-02-08 1996-04-10 Imp Tobacco Co Ltd A process for treatment of tobacco
WO2001060185A1 (fr) 2000-02-16 2001-08-23 Japan Tobacco Inc. Procede de production de tabac hache et systeme de production utilise dans le procede de production de tabac hache
CN101371719B (zh) * 2007-08-21 2011-06-15 武汉烟草(集团)有限公司 一种将长度小于20mm的短烟梗加工成膨胀梗丝的方法
CN101596014B (zh) * 2008-06-03 2012-07-18 湖北中烟工业有限责任公司 超低焦油卷烟烟丝的制备方法
CN101611923B (zh) * 2008-06-24 2011-11-23 湖北中烟工业有限责任公司 将白肋烟梗加工成膨胀梗丝的方法
CN101708064B (zh) * 2009-12-22 2012-02-01 中国烟草总公司郑州烟草研究院 一种烟梗加工成烟梗丝的处理工艺
JP2014500035A (ja) * 2010-12-23 2014-01-09 フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム 裁断圧延茎を含むタバコ・カット・フィラー

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS561903B2 (ja) * 1977-02-22 1981-01-16
JPS6054030B2 (ja) * 1983-01-06 1985-11-28 日本たばこ産業株式会社 たばこ中骨の解繊刻み膨化方法
JPS62289167A (ja) * 1986-06-10 1987-12-16 日本たばこ産業株式会社 たばこ中骨解繊刻の製造方法
JPS63102661A (ja) * 1986-08-11 1988-05-07 ア−ル・ジェイ・レノルズ・タバコ・カンパニ− たばこ葉の処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN103561594A (zh) 2014-02-05
CN103561594B (zh) 2018-01-23
RU2013148007A (ru) 2015-05-20
US20160295908A1 (en) 2016-10-13
EP2692248A4 (en) 2014-10-22
US20140020695A1 (en) 2014-01-23
WO2012131918A1 (ja) 2012-10-04
RU2547298C1 (ru) 2015-04-10
US10426189B2 (en) 2019-10-01
EP2692248A1 (en) 2014-02-05
JPWO2012131918A1 (ja) 2014-07-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6883614B2 (ja) 喫煙物品に使用するロッド
JP5948316B2 (ja) たばこ原料の膨化方法およびその装置
JP5911888B2 (ja) バーレー種タバコ茎を処理する方法
US4386617A (en) Tobacco stem shredding
JP3212271B2 (ja) たばこ香喫味物品の製造方法
US3690328A (en) Wet processing of tobacco stems
CN108514152A (zh) 用于浮质产生制品的棒
JP5531157B2 (ja) 中骨刻の製造方法、中骨刻の製造装置および中骨刻
EA000060B1 (ru) Способ и устройство для обработки табачных листьев при изготовлении резанного табака
JP7449249B2 (ja) 再構成植物材料を製造する方法
KR20160105393A (ko) 담배 줄기 처리 방법
JP2023054252A (ja) 加熱式たばこ、加熱式たばこ製品、加熱式たばこにおけるたばこロッドの製造方法および製造装置
JPH02273167A (ja) たばこから刻みたばこを造るための方法
CN110810895A (zh) 一种二次加热物理弯曲加热不燃烧卷烟加工方法及应用
WO2001060185A1 (fr) Procede de production de tabac hache et systeme de production utilise dans le procede de production de tabac hache
JP2014500033A (ja) 膨張タバコ茎を生成する方法
US4620556A (en) Loose leaf chewing tobacco
WO2013179389A1 (ja) たばこ原料の製造方法およびたばこ原料の製造装置
CN110946305A (zh) 一种加热不燃烧烟丝的制备方法
KR20230152061A (ko) 추출된 담배를 함유하는 고강도 래핑 재료
WO1991012736A1 (en) Method and apparatus for treating cloves for use as smoking material
RU2783773C2 (ru) Способ получения листа, содержащего гомогенизированный материал, содержащий алкалоиды
JP5719924B2 (ja) たばこ原料の膨化装置
KR20230103950A (ko) 시가 외피 및 이를 포함하는 가열식 흡연제품
JPS6054030B2 (ja) たばこ中骨の解繊刻み膨化方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140325

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140421

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5531157

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250