JP2014500033A - 膨張タバコ茎を生成する方法 - Google Patents

膨張タバコ茎を生成する方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014500033A
JP2014500033A JP2013545402A JP2013545402A JP2014500033A JP 2014500033 A JP2014500033 A JP 2014500033A JP 2013545402 A JP2013545402 A JP 2013545402A JP 2013545402 A JP2013545402 A JP 2013545402A JP 2014500033 A JP2014500033 A JP 2014500033A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tobacco
stem
rolled
stalk
expanded
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013545402A
Other languages
English (en)
Inventor
ハラルト ホフマン
Original Assignee
フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム filed Critical フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
Publication of JP2014500033A publication Critical patent/JP2014500033A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24BMANUFACTURE OR PREPARATION OF TOBACCO FOR SMOKING OR CHEWING; TOBACCO; SNUFF
    • A24B3/00Preparing tobacco in the factory
    • A24B3/18Other treatment of leaves, e.g. puffing, crimpling, cleaning
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24BMANUFACTURE OR PREPARATION OF TOBACCO FOR SMOKING OR CHEWING; TOBACCO; SNUFF
    • A24B3/00Preparing tobacco in the factory
    • A24B3/18Other treatment of leaves, e.g. puffing, crimpling, cleaning
    • A24B3/182Puffing
    • A24B3/185Puffing by impregnating with a liquid and subsequently freezing and evaporating this liquid

Abstract

タバコ・カット・フィラーのための膨張タバコ茎を生成する方法が、0.1mmから0.5mmまでの圧延厚さを有する圧延タバコ茎を準備するステップと、圧延茎を調整して水分含有量を増大させるステップと、調整されたタバコ茎を裁断するステップと、裁断されたタバコ茎を液体二酸化炭素で含浸させるステップと、含浸された茎を加熱して膨張をもたらすステップと、加熱後に前記茎を再調整して水分含有量を増大させるステップとを含む。調整するステップの前に、圧延タバコ茎をタバコ葉身と混合することができる。
【選択図】なし

Description

本発明は、タバコ・カット・フィラーで用いられる膨張タバコの茎を生成するための新規な方法に関する。本発明はまた、そのような方法を用いて生成された膨張タバコ茎を含むカット・フィラーの生成にも関する。
従来より喫煙物品のためのカット・フィラー・タバコ製品は、主に、タバコ葉の葉身(lamina)部分から形成され、この葉身部分は、除骨(threshing)プロセス中にタバコ葉の茎部分から分離される。葉身が除去され分離された後に残るタバコ材料の茎部分は、使用されないことが多く、従って、タバコ材料の茎部分の大部分が無駄になる。
商業的に使用できるタバコ材料の茎部分の量を増やすために、除去されたタバコ茎を処理し、次いで、処理されたタバコ茎を葉身とブレンドしてカット・フィラーを形成することが以前から提案されている。例えば、タバコ茎を処理するための周知の技術は、茎を湿らせ、次いで、これらを圧延して厚さを低減させることを必要とする。
特許文献1は、タバコ茎を直径によって分類して複数の茎等級をもたらし、各々の茎等級を別個に圧延して、例えば1.1mmなどの均一な圧延茎厚さを達成する、フィラーで用いるタバコ茎を準備するプロセスを説明する。
タバコ茎を膨張させてその密度を低減させ、茎の燃焼特性を改善するために、多数の方法が以前から提案されている。従来技術において、タバコ茎の膨張は、典型的には、蒸気又は水を用いる茎の加湿、これに続く、場合によっては圧力下で行われる加熱によってもたらされる。
そうした処理技術は、例えば、バージニア種タバコ、オリエンタル種タバコ、又はこれらの組み合わせを含む様々なタイプのタバコで試行されている。
茎が圧延又は膨張される場合、結果として得られる処理された茎を、タバコ葉身とより容易にブレンドし、シガレットのカット・フィラーに組み込むことができる。しかしながら、蒸気又は水を用いて茎を圧延する又は膨張させるプロセスは、典型的には、タバコ茎の味特性に影響を及ぼさない。従って、タバコ茎は、カット・フィラーの燃焼時に発生する主流煙の全体的な味に望ましくない影響を与えることがある。これは、バーレー種タバコ葉の特に当てはまる。
欧州特許公開公報第0,931,464号明細書
喫煙物品におけるカット・フィラーの許容可能なブレンド成分として用いるための、タバコ茎を膨張させる改善されたより効果的な方法を提供することが望ましい。そうした方法がタバコ茎の充填力(filling power)を著しく向上させ得ることが特に望ましい。従来の装置を用いて膨張方法を実施することができ、従って、そうした方法を実施するための費用の影響を低減させることがさらに望ましい。
本発明によれば、タバコ・カット・フィラーのための膨張タバコ茎を生成する方法が提供され、この方法は、
0.1mmから0.5mmまでの圧延厚さを有する圧延タバコ茎を準備するステップと、
圧延茎を調整して水分含有量を増大させるステップと、
調整されたタバコ茎を裁断するステップと、
前記裁断されたタバコ茎を液体二酸化炭素で含浸させるステップと、
含浸された茎を加熱して膨張をもたらすステップと、
加熱後に茎を再調整して水分含有量を増大させるステップと、
を含む。
「厚さ」という用語は、圧延装置(以下により詳細に説明されるように)と接触した上面と圧延装置と接触した下面との間の距離を指す。従って、厚さは、圧延装置を通るタバコ茎の移動方向に対して実質的に横断方向である、圧延プロセス中にサイズが低減されるタバコ茎の寸法に対応する。個々のタバコ茎の小片(particle)の圧延厚さは、顕微鏡下で従来の測定装置を用いて測定することができる。個々の茎の小片の圧延厚さは、最も大きい断面積をもたらす裁断方向に沿った地点で得られる。
驚いたことに、タバコ茎に本発明の処理方法を施すことは、茎の味特性及び充填力の両方に著しくプラス効果があることが分かった。液体二酸化炭素を用いた茎の圧延及び膨張の結果として、タバコ茎は改善された味特性及び後味を有し、より魅力的な味及び香りを生じさせる。茎の膨張により茎材料の密度が低減されるので、茎を組み込むカット・フィラーの燃焼特性が最適化される。本発明の方法のプラス効果は、バーレー種タバコ茎において特に明らかである。
本発明の膨張方法によるタバコ茎へのこれらのプラス効果の結果として、タバコ茎をカット・フィラーの許容可能な成分として使用することができる。膨張タバコ茎を、以前に可能であったよりも著しく大きい割合でカット・フィラーに加え、それにより、タバコ材料の利用を改善することができる。本発明による方法の使用は、無駄になるタバコ材料の割合を低減させることによるプラスの環境影響も有する。
タバコ葉の茎は、典型的には、タバコ葉身より低価格で入手できるので、カット・フィラーにおいてタバコ葉身の代わりにタバコ茎を用いることは、費用効果が高い。有利なことに、タバコ葉身を膨張させるのに既に使用されている既存の装置を用いてタバコ茎を処理することができる。このことは、本発明による方法を、付加的な装置を必要とせずに効率的かつ費用効果の高い方法で行うことを可能にする。さらに、他の場合には、タバコ茎の廃棄に関連してもたらされる費用を低減させること又は排除することができる。
茎の膨張が行われた後、膨張タバコ茎を、タバコ葉身又は他のタイプのタバコ材料と混合することができる。この場合、成分をブレンドする前に別個の処理ライン上で、カット・フィラーの異なる成分を処理する。しかしながら、本発明の好ましい実施形態においては、圧延タバコ茎を、調整ステップの前にタバコ葉身と混合するので、後のステップの全てが、組み合わせられたタバコの茎及び葉身に対して行われる。このように、同じプロセス・ステップ及び条件を用いて、タバコ茎をタバコ葉身と好都合に共に処理することができる。タバコ葉身は、これらに限定されるものではないが、バーレー種タバコ、バージニア種タバコ、又はオリエンタル種タバコを含む、あらゆるタイプのタバコ葉からのものとすることができる。葉身を取得する、1又はそれ以上の異なるタイプのタバコ葉は、タバコ茎と同じタイプ又は異なるタイプのタバコ葉からのもとすることができる。
本発明の方法の以下の説明において、本発明による方法のステップ中のタバコ茎の膨張へのいずれの言及も、特定の実施形態における調整ステップの前に生成される、タバコ茎とタバコ葉身とのブレンドに等しく適用される。
圧延タバコ茎は、膨張されたタバコ葉身と混合されて、好ましくは少なくとも2重量%の茎、より好ましくは少なくとも5重量%の茎、さらにより好ましくは少なくとも10重量%の茎を有するタバコ・ブレンドを生成する。これらのレベルにおいて、タバコ茎を含ませることは、膨張されたブレンドを組み込むカット・フィラーの味に対して中立的効果を有する。しかしながら、膨張されたタバコ茎の改善された味及び燃焼特性のために、著しく高い割合の膨張されたタバコ茎をカット・フィラー内に含ませることができる。
タバコ茎を調整して、タバコ材料の水分含有量を増大させることが必要である。このことは、タバコ茎が、茎の損傷又は破壊を生じさせることなく裁断されるのに十分に柔軟であることを保証する。調整ステップの前に、タバコ茎は、典型的には、約10乃至11%のオーブン揮発分(oven volatiles、o.v)の水分含有量を有する。調整ステップの間、タバコ茎の水分含有量は、少なくとも12%o.v.、より好ましくは約20%o.v.に増大される。対応する調整ステップを、タバコ茎とタバコ葉身とのブレンドに対して行うこともできる。
タバコ茎の水分含有量は、「%オーブン揮発分」で表され、これは、材料を103℃のオーブン内で100分間乾燥させた時の蒸発によるタバコ茎からのパーセント重量損失を測定することにより求められる。タバコ茎の水分含有量は、このプロセスを用いて処理方法のいずれの段階においても、容易に求めることができる。
同様に、典型的には、タバコ茎の水分含有量の大きな割合が蒸発する、含浸されたタバコ茎の加熱後にタバコ材料の水分含有量を増大させるために、再調整ステップ中のタバコ茎の再調整も必要である。加熱ステップの後及び再調整ステップの前、タバコ茎は、典型的には、約3%o.v.の水分含有量を有する。再調整ステップの間、タバコ茎の水分含有量は、少なくとも10%o.v.に増大される。タバコ茎とタバコ葉身とのブレンドに対して、対応する再調整ステップを行うこともできる。
本発明の方法の調整及び再調整ステップは、周知の技術及び装置を用いて実行することができる。調整及び再調整ステップの各々は、タバコを、蒸気、水、又は蒸気と水の混合物に接触させることを含むことが好ましい。例えば、1つの周知の調整プロセスにおいては、回転する円筒形ドラム内で転がされる間、タバコは、蒸気と水の対向流と接触する。タバコ茎は、代替的に、湿度室内で調整又は再調整することができる。
上述の調整ステップの後、圧延タバコ茎は、裁断ステップにおいて適切な裁断幅に裁断される。裁断幅は、膨張されたタバコ・ブレンドの所望の使用に応じて調整することができる。例えば、より小さく細かい裁断幅は、手巻きタバコ(roll−your−own)又はパイプ・タバコ製品よりも、喫煙物品、特にスリム・シガレットに用いるように意図されたカット・フィラーに対して好ましいものであり得る。圧延茎は、好ましくは0.3mmから1.3mmまで、より好ましくは0.65mmから0.9mmまでの間の裁断幅に裁断される。タバコ茎とタバコ葉身とのブレンドに対して、対応する裁断ステップを行うこともできる。
タバコ茎の「裁断幅」は、タバコ茎が裁断される方向における茎の幅を指す。顕微鏡下でタバコ茎の小片を見ると、通常、茎の小片が裁断装置を通る方向を観察することが可能である。裁断幅は、この裁断方向に沿ったタバコ茎の小片の2つの側の間の距離に対応する。個々のタバコ茎の小片の裁断幅は、顕微鏡下で従来の測定装置を用いて正確に測定することができる。個々のタバコ茎の小片の裁断幅は、最大断面積をもたらす、裁断方向に沿った地点で得られる。
タバコ茎が二方向に裁断された場合、本発明の目的のための裁断幅は、二方向における測定された裁断幅の最大のものに対応する。
ひとたびタバコ茎が裁断されると、タバコ茎は、適切な含浸容器内で、最大30バールまでの高圧において液体二酸化炭素で含浸される。含浸容器は封止され、液体二酸化炭素が容器内に移送される前に空気が容器から排気されることが好ましい。このように、本発明による方法の含浸ステップは、真空下で行われる。液体二酸化炭素は約−55℃の温度であり、圧力下で含浸容器内に移送される。これは、液体二酸化炭素がタバコ茎の細胞構造内に浸透するのを最適化するために行われ、そこで細胞内の水分と水和物を形成する。タバコ茎とタバコ・ブレンドとのブレンドに対して、対応する含浸ステップを行うことができる。
含浸ステップの後、残りの使われていない液体二酸化炭素を排出し、回収する。含浸容器が減圧され、細胞構造内の液体二酸化炭素がドライアイスに変わり、その昇華点において、タバコを−79℃の温度に凍結させる。凍結したタバコ茎を加熱して、タバコ材料内の二酸化炭素を蒸発させる。液体二酸化炭素の蒸発によりタバコ茎の内部細胞が広がり、タバコ茎の膨張がもたらされる。加熱ステップは、凍結され、含浸されたタバコ茎を高温ガスの流れと、好ましくは高温空気と、好ましくは150℃から400℃までの間の温度である高温空気と蒸気の流れと接触させることにより行われる。タバコ茎とタバコ葉身とのブレンドに対して、対応する膨張ステップを行うこともできる。
膨張ステップの間、タバコ茎は、タバコ材料の充填力が少なくとも50%、より好ましくは少なくとも100%だけ増大されるように膨張されることが好ましい。タバコ材料の「充填力」とは、材料の所定の重量又は質量が占める空間の容積を述べる。タバコ材料の充填力が大きいほど、標準的な寸法のタバコ・ロッドを充填するのに必要とされる材料の重量は小さくなる。膨張プロセスは、タバコ茎の質量の容量を著しく増大させ、タバコ材料の密度を低減させる。カット・フィラー内に組み込むのに、茎をより適切かつ許容可能にするので、タバコ茎の密度の低減は特に有利である。
本発明による特定の好ましい方法において、この方法は、裁断及び膨張ステップの前に、ケーシング溶液を圧延され調整された茎に適用するステップをさらに含む。噴霧を含むいずれかの適切な手段を用いて、ケーシング溶液を適用することができる。ケーシング溶液は、グリセリンなどの湿潤剤を含む水溶液であることが好ましい。
上述のステップを含む本発明による方法は、前の圧延プロセスにおいて、オフラインで0.1mmから0.5mmまでの要求される厚さに圧延された予め圧延された茎に対して行うことができる。例えば、圧延は別個の葉処理工場又はタバコ除茎工場で行われ得るので、上述の処理プロセスの出発材料は、予め圧延された茎である。
しかしながら、本発明の特定の実施形態は、圧延プロセスをカット・フィラー生成プロセスの一部として組み込むので、圧延は、残りの処理ステップと同じ工場又は製造工場で行われる。次に、圧延された茎を、カット・フィラーのための製造ラインに直接導入することができる。本発明によるそのような方法は、茎を調整して水分含有量を増大させるステップ、及び茎を0.1mmから0.5mmまでの間の厚さまで圧延するステップの付加的なステップをさらに含む。出発材料が、タバコ葉の残りから既に分離された茎である場合、これらの付加的なステップは、上述の調整及び膨張ステップの前に行うことができる。しかしながら、本発明の方法は、除骨ステップを組み込むようにさらに適応することができ、処理プロセスの出発材料は未処理のタバコ葉である。この場合、本方法は、タバコ葉から茎を除去し、10mmから80mmまでの間の平均長さに茎を裁断する付加的なステップをさらに含み、これらのステップは、上述した茎の調整及び圧延前に行われる。
茎は、従来の除骨プロセスを用いて、タバコ葉から除去することができる。茎は、除骨機内で又は別のステップにおいて破壊又は裁断し、茎部分の長さを低減させて圧延プロセスを最適化することができる。
茎が、破壊又は損傷を生じさせずに圧延されるのに十分に柔軟であるように水分含有量を増大させるために、圧延前の茎の調整が必要である。調整ステップの前に、タバコ茎は、典型的には、約17%乃至20%のオーブン揮発分(o.v)の水分含有量を有する。調整ステップは、水分含有量を、好ましくは35%o.v.又はそれ未満、より好ましくは30%o.v.又はそれ未満まで増大させる。特定の場合において、圧延中、茎に対する損傷を防ぐために、25%o.v.から28%o.v.%の低さの水分含有量で十分であり得る。
タバコ茎の調整は、茎を水、蒸気、又は水と蒸気の混合物と接触させることにより行うことが好ましい。水分が茎の芯に浸透するのを可能にするように、茎をある期間浸漬したままにすることが好ましい。
調整ステップの後、従来の1ステップ又は2ステップ圧延プロセスを用いて、タバコ茎を圧延し、茎の厚さを0.1mmから0.5mmまでの間に低減させる。圧延茎の厚さは、タバコ葉身の厚さに近いレベルまで低減される。タバコ茎は、0.2mmから0.3mmまでの厚さまで圧延されることが好ましい。従って、タバコ茎は、裁断圧延茎についての通例の厚さよりも薄い厚さまで圧延される。
茎を0.1mmから0.5mmまでの間の厚さまで薄く圧延することにより、茎の細胞構造が少なくとも部分的に破壊される。特に、タバコの茎の細胞の表皮が少なくとも部分的に押しつぶされる。タバコの茎の細胞構造の破壊は、顕微鏡を通して圧延されたタバコ茎を見たときに明らかに視認可能である。さらに、膨張前の茎に比べて、圧延タバコ茎は、茎の異なるテキスチャによって膨張されたことが、視覚的に明らかであろう。従って、タバコ茎が本発明による方法で処理された場合、このことは、圧延厚さからも、タバコ茎の膨張の証拠からも明らかであろう。
上述のように、膨張したタバコの茎は、カット・フィラーの成分として使用することが意図される。本発明によれば、膨張したタバコ茎を含むカット・フィラーを生成する方法も提供され、この方法は、上述のような本発明による方法を用いてタバコ茎を膨張させることと、膨張したタバコ茎を、少なくとも1つの他のタイプのタバコ葉身、膨張タバコ、又は再構成タバコとブレンドしてカット・フィラーを形成することとを含む。他のタイプのタバコ葉身は、例えば、オリエンタル種タバコの葉身、バージニア種タバコの葉身、又はこれらの組み合わせとすることができる。膨張及び再構成タバコは、存在する場合、周知の装置及び方法を用いて、いずれかの適切なタバコのタイプで形成することができる。タバコ茎と他のタイプのタバコ材料とのブレンドは、典型的には、再調整ステップの後に行われるので、ブレンドは、カット・フィラーの生成における最終的なステップである。
本発明は、膨張した茎と膨張した葉身とのブレンドからカット・フィラーを生成する対応する方法も提供する。
カット・フィラーは、12重量%から27重量%までの間の膨張したタバコ・ブレンドを含むことが好ましく、このブレンドは、少なくとも2重量%、より好ましくは少なくとも5重量%、及び最大100重量%までの膨張したタバコ茎で形成され、ブレンドの残りは、膨張したタバコ葉身で形成される。従って、カット・フィラーは、本発明による方法を用いて生成される、約0.3重量%から27重量%までの間の膨張したタバコ茎を含む。
本発明による方法を用いて生成されたタバコ茎を含むカット・フィラーを、様々な喫煙物品内に組み込むことができる。例えば、カット・フィラーは、フィルタ・シガレット、シガリロ、又はシガーのような燃焼可能な喫煙物品のタバコ・ロッド内に使用することができる。代替的に、カット・フィラーを用いて、蒸留ベースの喫煙物品、又は電気加熱式喫煙システム内にタバコ・エアロゾル発生基材をもたらすことができる。或いは、カット・フィラーを手巻きタバコ製品として使用し、又は、例えばパイプで用いられる、ばらのタバコ製品として使用することもできる。
本発明による方法を用いて生成されたタバコ茎を含むカット・フィラーを含む喫煙物品は、例えば、1又はそれ以上の折り畳まれた層状ブランクで形成された容器などの容器内に包装することができる。適切な容器は、これらに限定されるものではないが、ヒンジ蓋容器及び引き出し型(slide and shell)容器を含む。
本発明を単なる一例としてさらに説明する。
実施例
本発明による方法は、タバコ葉の残りから既に分離され、0.2mmの厚さに圧延された、予め圧延されたバーレー種及び黄色種(flue−cured)のタバコ茎に対して行われる。さらなる処理ステップの前に、圧延タバコ茎はバーレー種及びブライト種のタバコ葉身のブレンドと混合され、タバコ・ブレンドを形成する。タバコ・ブレンドは、約5重量%の圧延したタバコ茎を含む。タバコの茎と葉身の混合は随意的なものであり、代替的な例においては、タバコ茎を、タバコ葉身なしに同じ方法で処理できることが理解されるであろう。
調整ステップにおいて、タバコ・ブレンドは、タバコの茎と葉身を連続して移動させるように回転される円筒形ドラムの中に置かれる。圧延タバコ茎の水分含有量が約20%o.v.に達するまで、蒸気と水の対向流がシリンダを通り、タバコ・ブレンドと接触する。
次に、調整されたタバコ・ブレンドに、水中にグリセリンを含むケーシング溶液が噴霧される。糖に加えて、ケーシング溶液は湿潤剤として作用するグリセリンをさらに含む。
次に、タバコ・ブレンドが0.9mmの裁断幅に裁断され、続いて含浸容器内に移送される。空気が容器から排気され、圧力下で約−55℃の温度の液体二酸化炭素が、含浸容器内にポンプ注入される。タバコ・ブレンドは、約2−3分間液体二酸化炭素で含浸される。
ひとたびタバコ・ブレンドが、タバコ材料内で固体になる液体二酸化炭素で含浸されると、次に、ブレンドは、タワーに移送され、約350℃の温度の高温ガスで急速に加熱され、タバコ・ブレンドを約100%膨張させる。ガスは、蒸気と空気の混合物であり、約80%の蒸気を有する。
加熱ステップの後、タバコ茎の水分含有量が元の約12%o.v.になるまで、加湿チャンバにおいて、タバコ・ブレンドが冷却され、再調整される。
次に、膨張タバコを、非膨張タバコ及び再構成タバコを含む他のタバコ材料と混合して、カット・フィラー・ブレンドを形成する。膨張タバコ・ブレンドは、全カット・フィラー最大25重量%までを規定する。
最終的なカット・フィラーの所望の特性及び意図される用途に応じて、上述のように、水分レベル、圧延茎の厚さ、裁断幅、タバコ茎の割合、及び膨張プロセスの他のパラメータが変わり得ることが理解されるであろう。

Claims (14)

  1. タバコ・カット・フィラーのための膨張タバコ茎を処理する方法であって、
    0.1mmから0.5mmまでの圧延厚さを有する圧延タバコ茎を準備するステップと、
    前記圧延茎を調整するステップと、
    前記調整されたタバコ茎を裁断するステップと、
    前記裁断されたタバコ茎を液体二酸化炭素で含浸させるステップと、
    前記含浸された茎を加熱して膨張をもたらすステップと、
    加熱後に前記茎を再調整するステップと、
    を含むことを特徴とする方法。
  2. 前記調整するステップの前に、前記圧延タバコ茎をタバコ葉身と混合し、後のステップが、前記混合されたタバコ茎及び葉身に対して行われるようにすることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 前記調整するステップ中、前記タバコ茎の水分含有量は、少なくとも12%オーブン揮発分(o.v.)まで増大されることを特徴とする、請求項1又は2のいずれかに記載の方法。
  4. 前記再調整するステップ中、前記タバコ茎の水分含有量は、少なくとも10%o.v.まで増大されることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記調整するステップ及び前記再調整するステップの各々は、前記タバコを、蒸気、水、又は蒸気と水の混合物に接触させるステップを含むことを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記タバコ茎を液体二酸化炭素で含浸させることは、真空下で行われることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記加熱するステップ中、前記タバコ茎は、150℃から400℃までの間の温度での高温ガスの流れの中で加熱されることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記タバコ茎は、前記茎の充填力が少なくとも20%だけ増大されるように膨張されることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記裁断するステップは、前記圧延茎を、0.3mmから1.3mmまでの間の裁断幅に裁断することを含むことを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記裁断するステップの前にケーシング溶液を前記圧延され、調整された茎に適用するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 湿潤剤を含む水溶性ケーシング溶液を適用するステップを含むことを特徴とする、請求項9に記載の方法。
  12. 前記茎を前記タバコ葉から除去するステップと、
    前記茎を15mmから80mmまでの間の平均長さに裁断するステップと、
    前記茎を調整して前記水分含有量を増大させるステップと、
    前記茎を0.1mmから0.5mmまでの間の厚さに圧延するステップと、
    の付加的なステップをさらに含み、
    前記付加的なステップは、請求項1のステップの前に行われることを特徴とする、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記茎を調整するステップは、前記水分含有量を35%o.v.又はそれ未満まで増大させることを特徴とする、請求項12に記載の方法。
  14. 膨張タバコ茎を含むカット・フィラーを生成する方法であって、
    請求項1から13のいずれか一項に記載の方法を用いて膨張タバコ茎を生成するステップと、
    前記膨張タバコ茎を、少なくとも1つのタイプのタバコ葉身、膨張タバコ、又は再構成タバコとブレンドし、カット・フィラーを生成するステップと、
    を含むことを特徴とする方法。
JP2013545402A 2010-12-23 2011-12-22 膨張タバコ茎を生成する方法 Pending JP2014500033A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP10252213 2010-12-23
EP10252213.3 2010-12-23
PCT/EP2011/073783 WO2012085198A1 (en) 2010-12-23 2011-12-22 Method of producing expanded tobacco stems

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014500033A true JP2014500033A (ja) 2014-01-09

Family

ID=43920872

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013545402A Pending JP2014500033A (ja) 2010-12-23 2011-12-22 膨張タバコ茎を生成する方法

Country Status (20)

Country Link
US (1) US20140318554A1 (ja)
EP (1) EP2654467B1 (ja)
JP (1) JP2014500033A (ja)
KR (1) KR102047257B1 (ja)
CN (1) CN103402381A (ja)
AU (1) AU2011347180B2 (ja)
BR (1) BR112013015610B1 (ja)
DK (1) DK2654467T3 (ja)
ES (1) ES2539361T3 (ja)
HK (1) HK1186924A1 (ja)
MX (1) MX361469B (ja)
MY (1) MY160315A (ja)
PL (1) PL2654467T3 (ja)
PT (1) PT2654467E (ja)
RS (1) RS54018B1 (ja)
RU (1) RU2580998C2 (ja)
SG (1) SG191280A1 (ja)
SI (1) SI2654467T1 (ja)
UA (1) UA109562C2 (ja)
WO (1) WO2012085198A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021523732A (ja) * 2018-07-11 2021-09-09 ブリティッシュ アメリカン タバコ (インヴェストメンツ) リミテッドBritish American Tobacco (Investments) Limited 刻み葉柄タバコ材の処理方法

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102783706A (zh) * 2012-08-31 2012-11-21 中国烟草总公司郑州烟草研究院 一种打叶后烟梗微波复烤膨胀工艺
CN103169150B (zh) * 2013-03-01 2014-10-29 云南正邦生物技术有限公司 一种膨胀烟梗制备方法
CN103960769B (zh) * 2013-12-31 2016-08-24 河南中烟工业有限责任公司 一种同时制出丝状梗丝和条状梗丝的加工工艺
GB202002790D0 (en) * 2020-02-27 2020-04-15 British American Tobacco Investments Ltd Methods for treating tobacco material, apparatus for treating tobacco material, treated tobacco material and uses thereof

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3219042A (en) * 1961-12-20 1965-11-23 Molins Organisation Ltd Method of treating tobacco for producing a tobacco article
JPS6140778A (ja) * 1984-07-26 1986-02-27 ブラウン アンド ウイリアムソン タバコ コーポレーシヨン 煙草の膨脹法
JPH05211861A (ja) * 1991-09-13 1993-08-24 R J Reynolds Tobacco Co シガレット
JPH067138A (ja) * 1992-03-18 1994-01-18 R J Reynolds Tobacco Co タバコ材刻み補充料を膨脹させるための方法及び装置
JPH06209752A (ja) * 1992-12-17 1994-08-02 Philip Morris Prod Inc タバコを含浸し、膨張する方法
JPH10262635A (ja) * 1997-03-27 1998-10-06 Japan Tobacco Inc 膨化たばこ材料の製造方法
EP0931464A1 (en) * 1998-01-23 1999-07-28 Fabriques De Tabac Reunies S.A. A process for providing cut filler for cigarettes
WO2009076699A1 (en) * 2007-12-19 2009-06-25 British American Tobacco Australasia Limited A process for producing tobacco products

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1570270A (en) * 1977-08-08 1980-06-25 Philip Morris Inc Process for expanding tobacco
US4336814A (en) * 1977-08-08 1982-06-29 Philip Morris Incorporated Process for expanding tobacco
US4250898A (en) * 1978-10-13 1981-02-17 Philip Morris Incorporated Carbon dioxide impregnation of tobacco by super cooling
WO1982002324A1 (en) * 1981-01-15 1982-07-22 Neville Richard Ernest Gartside Tobacco opening and conditioning apparatus
US4760854A (en) * 1985-12-02 1988-08-02 Brown & Williamson Tobacco Corporation Tobacco expansion process
DE10304629B4 (de) * 2003-02-05 2008-10-30 British American Tobacco (Germany) Gmbh Druckkonditionierungsverfahren
CN101371719B (zh) * 2007-08-21 2011-06-15 武汉烟草(集团)有限公司 一种将长度小于20mm的短烟梗加工成膨胀梗丝的方法
CN101147622A (zh) * 2007-10-26 2008-03-26 湖北宜昌金丝烟草有限公司 采用辊压法和干冰膨胀法对烟梗进行处理的方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3219042A (en) * 1961-12-20 1965-11-23 Molins Organisation Ltd Method of treating tobacco for producing a tobacco article
JPS6140778A (ja) * 1984-07-26 1986-02-27 ブラウン アンド ウイリアムソン タバコ コーポレーシヨン 煙草の膨脹法
JPH05211861A (ja) * 1991-09-13 1993-08-24 R J Reynolds Tobacco Co シガレット
JPH067138A (ja) * 1992-03-18 1994-01-18 R J Reynolds Tobacco Co タバコ材刻み補充料を膨脹させるための方法及び装置
JPH06209752A (ja) * 1992-12-17 1994-08-02 Philip Morris Prod Inc タバコを含浸し、膨張する方法
JPH10262635A (ja) * 1997-03-27 1998-10-06 Japan Tobacco Inc 膨化たばこ材料の製造方法
EP0931464A1 (en) * 1998-01-23 1999-07-28 Fabriques De Tabac Reunies S.A. A process for providing cut filler for cigarettes
WO2009076699A1 (en) * 2007-12-19 2009-06-25 British American Tobacco Australasia Limited A process for producing tobacco products

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021523732A (ja) * 2018-07-11 2021-09-09 ブリティッシュ アメリカン タバコ (インヴェストメンツ) リミテッドBritish American Tobacco (Investments) Limited 刻み葉柄タバコ材の処理方法
JP7185008B2 (ja) 2018-07-11 2022-12-06 ブリティッシュ アメリカン タバコ (インヴェストメンツ) リミテッド 刻み葉柄タバコ材の処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
MX2013007349A (es) 2013-08-01
DK2654467T3 (da) 2015-06-01
BR112013015610B1 (pt) 2020-11-24
US20140318554A1 (en) 2014-10-30
CN103402381A (zh) 2013-11-20
HK1186924A1 (en) 2014-03-28
EP2654467B1 (en) 2015-03-25
RU2013134243A (ru) 2015-01-27
WO2012085198A1 (en) 2012-06-28
SI2654467T1 (sl) 2015-06-30
RS54018B1 (en) 2015-10-30
AU2011347180A1 (en) 2013-07-11
PT2654467E (pt) 2015-06-09
AU2011347180B2 (en) 2016-04-14
MY160315A (en) 2017-02-28
RU2580998C2 (ru) 2016-04-10
BR112013015610A2 (pt) 2018-05-15
ES2539361T3 (es) 2015-06-30
KR20130140792A (ko) 2013-12-24
SG191280A1 (en) 2013-07-31
MX361469B (es) 2018-12-06
PL2654467T3 (pl) 2015-08-31
UA109562C2 (uk) 2015-09-10
KR102047257B1 (ko) 2019-11-21
EP2654467A1 (en) 2013-10-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5911888B2 (ja) バーレー種タバコ茎を処理する方法
CN101108028B (zh) 烟梗预膨胀处理工艺
EP2967127B1 (en) Methods for reducing one or more tobacco specific nitrosamines in tobacco material
JP2014500033A (ja) 膨張タバコ茎を生成する方法
EA000060B1 (ru) Способ и устройство для обработки табачных листьев при изготовлении резанного табака
WO2015101558A1 (en) Method of treating whole tobacco leaf
KR20160105393A (ko) 담배 줄기 처리 방법
JP2014500035A (ja) 裁断圧延茎を含むタバコ・カット・フィラー
WO2016174013A1 (en) Clove-containing flavourant material
CN110946305A (zh) 一种加热不燃烧烟丝的制备方法
CN113995166B (zh) 一种烟丝及其制备方法、发烟基质、加热不燃烧烟草制品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141210

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150924

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150930

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151228

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160125