JP5530659B2 - 携帯電子機器 - Google Patents
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Description
特許文献1においては、携帯電子機器の電源が切れている場合に時計機能を発揮させるために、携帯電子機器に単純にアナログ時計を設ける発明が記載されている。
さらに、一定の場所においては携帯電子機器の電源を切る必要があるが、携帯電子機器の時計機能は携帯電子機器の電源を切ってしまうと時計表示がなされず、ユーザは時刻を認識することができなくなってしまうという問題点がある。
また、特許文献1に係る携帯電子機器では秒表示が可能であるし、携帯電子機器の電源が切れていてもユーザは時間を認識することができるが、単純に携帯電子機器に時計を付加しただけで相乗的な効果がない。
さらに、携帯電子機器に単純に時計を付加するので、その分だけコストアップになってしまう。
加えて、単純に時計を携帯電子機器に付加しただけでは、携帯電子機器の電源が入っている時であっても時刻の表示しか行うことができず、多機能化が求められ様々な表示を行いたいとのニーズがある携帯電子機器には不適当である。
また、時計の電源さえも切りたいという場合も想定されるが、単純に時計を携帯電子機器に付加しただけでは、時計の電源を切ることはできない。
第1筐体2は、第2筐体3と対向する部分を構成する第1筐体フロントケース4と、第2筐体3とは反対側部分を構成する第1筐体リアケース5とを有している。
第2筐体3は、第1筐体2と対向する部分を構成する第2筐体フロントケース6と、第1筐体2とは反対側部分を構成する第2筐体リアケース7とを有している。
第2筐体フロントケース6及び第2筐体リアケース7もネジ等により互いに固定され、第2筐体フロントケース6及び第2筐体リアケース7の間に形成された空間に種々の電子部材を収容する収容空間を構成する。
これらの第1筐体フロントケース4、第1筐体リアケース5、第2筐体フロントケース6及び第2筐体リアケース7は、例えば、樹脂により形成されている。
同様に第2筐体リアケース7から第2筐体フロントケース6に向かう方向を表面方向(図1においては、紙面手前の方向)といい、第2筐体フロントケース6から第2筐体リアケース7に向かう方向を裏面方向(図1においては、紙面奥手の方向)という。
同様に、第2筐体3においても、ヒンジ部9に向かう方向を連結部方向(図1の第2筐体3においては、紙面上の方向)といい、その逆を連結部反対方向(図1の第2筐体3においては、紙面下の方向)という。
そして、右側面11側に向かう方向を右側面方向(図1においては、紙面右の方向)といい、左側面12側に向かう方向を左側面方向(図1においては、紙面左の方向)という。
このメインディスプレイ8は、携帯電話機1の状態、ユーザの操作内容、発信先電話番号、電子メールの内容の表示、ゲーム画面等の様々な情報を表示するためのものである。
また、メインディスプレイ8はLCD(液晶ディスプレイ)、OLED(Organic light-emitting diode:有機EL)等によって構成されている。
入力部10は、サイドキー16及び電源キー17を含んでいる。
電源キー17が押圧されることによって、携帯電話機1の電源の制御命令が入力される。
また、サイドキー16が押圧されることによって、電源の制御命令、バックライト点灯等の各種の命令が入力される。
入力部10を構成するサイドキー16及び電源キー17以外のキーは、図7において記載されるテンキー等81として区別する。
なお、サイドキー16の位置は第1筐体2及び第2筐体3の側面位置であればどのような位置であってもよいし、場合によっては、側面ではなく携帯電話機1の表面及び裏面であってもよい。
また、第2筐体リアケース7の内部には、非接触式ICカード用アンテナ15が配置されている。
もっとも、サブディスプレイ13の位置は第1筐体リアケース5の側に配置されていてもよいし、それ以外の場所に配置されていてもよい。
このサブディスプレイ13は、秒単位の時間、電話及び電子メールの着信有無等が表示される。
なお、サブディスプレイ13はLCD(液晶ディスプレイ)、OLED(Organic light-emitting diode:有機EL)等によって構成されている。
また、病院、コンサートホール、試験会場、公共交通機関の優先席、等においては、携帯電話機1の電源を切らなければならない場合がある。
しかし、時計を持たずに携帯電話機1の時計表示機能によって時間を認識するユーザもいるのであるから、このようなユーザにとって電源を切ってしまうことは不自由である。
そのような場合であってもユーザが時間を認識することができるように、時計表示モードM02を設ける。
時計表示モードM02では、時計表示(年、月、日、曜日、時、分、秒)がなされる。
なお、時計表示モードM02において時計表示のみならずその他の表示をすることも可能である。例えば、高機能な腕時計に搭載されている各種の機能である。
そして、通常の時計と同程度しか電磁波の発信はないため、病院内部、航空機内部、公共交通機関の優先席等において電源を切る必要はなくなる。
また、時計表示モードM02においては電話の着信機能は使用できないため電話の着信があっては困る場合(コンサートホール、試験会場、会議場)においても、携帯電話機1の電源を切らなくてもよくなる。
そうすると、病院内部、航空機内部、公共交通機関の優先席、コンサートホール、試験会場、会議場等の通常の携帯電話機1であれば電源を切る必要がある場所・場面であってもユーザは時間の確認をすることが可能となる。
そのような場面に使用されるのがサスペンドモードM03である。
サスペンドモードM03は、時計機能を含めて携帯電話機1の基本的な機能を停止させている。
ところで、非接触式ICカード機能が搭載されている携帯電話機1においては、非接触式ICカードはIDとしてゲートなどの通過に用いられたり、現金の代わりに用いられたり、定期券の代わりに用いられたりする場面がある。
そうすると、このように用いられることのある非接触式ICカード機能は、通話機能及び時計表示よりも重要であることになる。
そこで、サスペンドモードM03においても、非接触式ICカードは機能するようになっている。
この場合には、携帯電話機1には全く電力がないため非接触式ICカード機能をも果たすことができない。
メインCPUモードM01から時計表示モードM02への移行は、電源キー17の長押しによって行われる。同じく時計表示モードM02からメインCPUモードM01への移行も電源キー17の長押しによって行われる。
時計表示モードM02からサスペンドモードM03への移行は、サイドキー16と電源キー17を同時に長押しすることによって行われる。なお、サスペンドモードM03から時計表示モードM02への移行は行わない。
メインCPUモードM01からサスペンドモードM03への移行は携帯電話機1のメニュー画面において電源OFFとのメニューを選択したときになされる。サスペンドモードM03からメインCPUモードM01への移行は電源キー17を長押しすることによって行われる。
サスペンドモードM03からバッテリなしM04への移行は、バッテリ50を携帯電話機1から物理的に取り外した場合、及び、バッテリ50の容量がゼロとなった場合になされる。バッテリなしM04からサスペンドモードM03への移行は、バッテリの装着及びバッテリの充電によってなされる。
次に、ステップST13において、電源キー17の長押しであるか判断する。
そして、電源キー17の長押しであると判断した場合には、時計表示モードM02へ移行する。
電源キー長押しではない場合には、ステップST15においてメニュー画面から電源OFFを意味するサスペンドモードM03を選択したのか判断する。
そして、サスペンドモードM03を選択したと判断した場合には、サスペンドモードM03に移行する。
そうでない場合には、最初のキー状態を取得するステップST11に再度戻る。
ステップST23では、ステップST21で取得したキー状態が電源キー17の長押しであるか判断している。
そして、ステップST21で取得したキー状態が電源キー17の長押しである場合にはメインCPUモードM01へ移行する。
ステップST25では、ステップST21で取得したキー状態が電源キー17及びサイドキー16の長押しであるかを判断する。
そして、キー状態が電源キー17及びサイドキー16の長押しである場合には、サスペンドモードM03に移行する。
ステップST27では、サイドキー16のみの長押しである場合には、ステップST29においてサブディスプレイ13にバックライトを点灯させる。
そして、サイドキー16のみの長押しではない場合には、最初のキー状態を取得するステップST21に再度戻る。
ステップST33では、ステップ21で取得したキー状態が電源キー17の長押しであるかを判断している。
そして、ステップ21で取得したキー状態が電源キー17の長押しである場合にはメインCPUモードM01へ移行する。
そして、電源キー17の長押しではない場合には、最初のキー状態を取得するステップST31に再度戻る。
サスペンドモードM03においては、バッテリ50、非接触式ICカード回路51、非接触式ICカード用アンテナ15、EEPROM54(Electrically Erasable Programmable ROM)、電源キー17及びサイドキー16が駆動可能である。
これらには、バッテリ50から直接電力が供給されており、バッテリ50が装着され電気容量が残っている限り駆動可能である。
この点は、サブCPU用電源60及びメインCPU用電源70を介して電力が供給されるその他の電子機器とは異なっている。
このように、非接触式ICカード用の電子機器がバッテリ50に電力がある限り駆動可能としているのは、前述したように、非接触式ICカードによって行われることは重要性が高い場合であるからである。
そして、非接触式ICカード回路51は、各種の情報処理を行う。その際に、非接触式ICカード回路51はEEPROM54内に収納されている非接触式ICカード機能を使用してもよいか否かの情報、非接触式ICカード用アンテナ15の調整値等を参照する。
このように、非接触式ICカード回路51が使用する情報は、専用の電子部品ではなく、サブIC61内に既に内蔵されているEEPROM54に記憶される。
このことによって、非接触式ICカード用にROM部品を設ける必要がなく、部品点数の増加を抑えることができる。そして、部品点数の削減によって、部品の分のコストの削減、部品を組み付けるための製造コストの削減が図られる。
以下、具体的にサスペンドモードM03からメインCPUモードM01への移行の処理について記載する。
電源キー17が長押しされると、その情報がサブCPU用電源60に伝達されサブCPU用電源60によって、サブIC61及びサブディスプレイ13に電力が供給される。
これによって、サブIC61内のサブインターフェース回路67が稼働し、そして、サブインターフェース回路67はメインCPU用電源70に通電を開始する旨の信号を発信する。
これを受けて、メインCPU用電源70はメインIC71、メインディスプレイ8、RF回路80、DRAM74及びメインフラッシュROM73に電源を供給する。
これによって、携帯電話機1はサスペンドモードM03がメインCPUモードM01へ移行する。
時計表示モードM02においては、サブCPU用電源60から電力が供給される電子部品が稼働する。
サブCPU用電源60は、サブIC61とサブディスプレイ13に電力を供給している。
サブIC61は、サブCPU62、フラッシュROM63、SRAM64、EEPROM54、RTC(Real Time Clock)66、発振回路65及びサブインターフェース回路67を有している。
なお、時計表示モードM02では、サスペンドモードM03で駆動している各種の電子部品は当然に電力が供給されて駆動している。
フラッシュROM63は、サブCPU62が処理する実行用のプログラムを記憶している。
SRAM64は、サブCPU62が使用するメモリである。
なお、サブCPU62が使用するメモリはSRAM64であるのに対してメインCPU72が使用するメモリはDRAM74であるのは、SRAM64の方がDRAM74よりも消費電力が少ないことから、できるだけ消費電力を少なくするためである。
EEPROM54には、前述のように非接触式ICカード回路51が用いる非接触式ICカード機能を使用してもよいか否かの情報及び非接触式ICカード用アンテナ15の調整値に加えて、サブCPU62が用いる各種の情報も記憶される。
RTC66は、時間情報を記憶している。
発振回路65は、サブIC61が駆動するタイミングを調整している。そして、発振回路は、メインCPUモードM01においては、高周波数(例えば、数MHz程度)で発振するが、時計表示モードM02においては、はるかに低周波数(例えば、数Hz程度)で発振する。
そして周波数が低いということは消費電力が低いということであるから、低周波で発振している時計表示モードM02においては、同じサブIC61が消費する電力だけ比べても、メインCPUモードM01よりも消費電力が低くなる。
電源キー17及びサイドキー16の入力情報が、サブインターフェース回路67に入力される。
また、サブディスプレイ13が表示する内容についての情報も、サブインターフェース回路67を介してサブディスプレイ13に伝達される。
さらに、サブインターフェース回路67はメインIC71の第1メインインターフェース回路77と接続しており、メインIC71とサブIC61との情報のやり取りを仲介する。
さらにまた、サブインターフェース回路67はサブCPU用電源60と接続されており、サブインターフェース回路67はサブCPU用電源60を制御する。
具体的には、サブインターフェース回路67からの指令信号によってサブCPU用電源は、サブIC61及びサブディスプレイ13への電力供給をOFFする。
加えて、サブインターフェース回路67はメインCPU用電源70と接続されており、サブインターフェース回路67はメインCPU用電源70を制御する。
具体的には、メインCPU用電源70によるメインIC71、メインフラッシュROM73、DRAM74、RF回路80及びメインディスプレイ8への電源供給をONまたはOFFすることができる。
時計表示モードM02において、電源キー17が長押しされるとサブインターフェース回路67は、メインCPU用電源70にメインIC71、メインフラッシュROM73、DRAM74、RF回路80及びメインディスプレイ8への電力供給をONする旨の信号を発信する。
これによって、メインCPU用電源70にメインIC71、メインフラッシュROM73、DRAM74、RF回路80及びメインディスプレイ8が稼働する。
そうすると、携帯電話機1は時計表示モードM02からメインCPUモードM01への移行がなされる。
メインCPUモードM01において、電源キー17が長押しされるとサブインターフェース回路67は、メインCPU用電源70にメインIC71、メインフラッシュROM73、DRAM74、RF回路80及びメインディスプレイ8への電力供給をOFFする旨の信号を発信する。
これによって、メインCPU用電源70にメインIC71、メインフラッシュROM73、DRAM74、RF回路80及びメインディスプレイ8が稼働できなくなる。
そうすると、携帯電話機1はメインCPUモードM01から時計表示モードM02への移行がなされる。
時計表示モードM02において、電源キー17及びサイドキー16が長押しされるとサブインターフェース回路67は、サブCPU用電源60にサブIC61及びサブディスプレイ13への電力供給をOFFする旨の信号を発信する。
これによって、サブCPU用電源60にサブIC61及びサブディスプレイ13が稼働できなくなる。
そうすると、携帯電話機1は時計表示モードM02からサスペンドモードM03への移行がなされる。
サブCPU62はRTC66を参照して、現在時刻情報を取得する。そして、サブCPU62はその内容を、サブインターフェース回路67を介して、サブディスプレイ13に出力する。
メインCPUモードM01においては、メインCPU用電源70から電力が供給される電子部品が稼働する。
メインCPU用電源70は、メインIC71、メインフラッシュROM73、DRAM74、RF回路80及びメインディスプレイ8に電力を供給している。
メインIC71は、メインCPU72、第1メインインターフェース回路77、第2メインインターフェース回路76及びBB回路79(base band)を有している。
なお、メインCPUモードM01では、サスペンドモードM03及び時計表示モードM02で駆動している各種の電子部品は当然に稼働している。
もっとも、サブIC61の駆動周波数はメインCPUモードM01の方が時計表示モードM02よりもはるかに高くなっている。なぜなら、メインCPUモードM01では、サブディスプレイ13に表示される内容は時計表示のみならず、動画の再生や、写真撮影時の撮影画像等を表示しなくてはならないからである。
第2メインインターフェース回路76は、メインCPU72が使用するデータを保存するメインフラッシュROM73及びDRAM74との情報通信を行う。
第1メインインターフェース回路77は、サブIC61のサブインターフェース回路67と情報通信を行う。
具体的には、サブディスプレイ13に表示する内容の命令信号を発信する。これを受けたサブIC61のサブCPU62は必要な処理を行い、処理によって生成された命令信号がサブインターフェース回路67を介してサブディスプレイ13に送信される。
これを受けた、サブディスプレイ13は、この命令信号に基づいてディスプレイ表示を行う。
また、第1メインインターフェース回路77は、メインディスプレイ8及びテンキー等81との情報のやり取りを行う。
これによって、サブディスプレイ13にメインCPU72が有する着信表示等の各種の情報表示が可能となっている。
メインCPUモードM01において、メインディスプレイ8等に表示されるメニューから電源OFFを選択すると、メインCPUモードM01からサスペンドモードM03への移行がなされる。
具体的には、テンキー等81から電源OFF入力がなされると、第1メインインターフェース回路77は、サブインターフェース回路67に電源OFF命令があったことを伝達する。
これを受けたサブインターフェース回路67は、メインCPU用電源70及びサブCPU用電源60に電源OFF命令を伝達する。
これによって、メインCPU用電源70及びサブCPU用電源60による電力供給がなくなり、メインIC71及びサブIC61が稼働できなくなる。
そうすると、携帯電話機1はメインCPUモードM01からサスペンドモードM03への移行がなされる。
さらに、非接触式ICカードのメモリを専用に設ける必要がなくなり、単純に時計を付加した場合に比べてコストダウンになる。
また、消費電力がきわめて少ない時計表示モードM02を設けたことによって、ユーザは携帯電話の電源を切りつつ、時間を知ることができる。
加えて、時計表示さえも必要ない場合にはさらに消費電力の少ないサスペンドモードM03を設けたことによって、バッテリ50に蓄電されている電力の消費を低減することができる。
また、非接触式ICカードの機能はサスペンドモードM03であっても使用可能とすることから、個人ID機能、キャッシュカード機能等の重要な機能への電力供給はバッテリ50の電気容量がゼロとなるまで可能とすることができる。
また、時計表示モードM02(C)においては、サブCPU62のクロック及びサブCPU用電源60がONになっており、メインCPU72のクロック及びメインCPU用電源70がOFFになっている。
一つは、図7においてBで示されるモードである。
このBモードにおいては、サブCPU用電源60がONになっており、サブCPU62のクロック、メインCPU72のクロック及びメインCPU用電源70がOFFになっている。
もう一つは、図7においてAで示されるモードである。
このAモードにおいては、サブCPU62のクロック、メインCPU72のクロック、サブCPU用電源60及びメインCPU用電源70がOFFになっている。
この状態においても、RTC66にはバッテリ50から電力が供給されており、RTC66は正確な時間を保持し続けることができる。
そして、バッテリ50のメインCPU72への電力供給を制御するメインCPU用電源70と、バッテリ50のサブCPU62への電力供給を制御するサブCPU用電源60と、を有している。
また、サブCPU用電源60は、メインCPU用電源70によるメインCPU72への電力供給が停止状態である場合であっても、サブCPU62に電力供給を継続して時計表示状態を保持する。
このような構成によって、携帯電話機1の通話機能等の機能を電源OFFすることによって切らなければならない場合であっても、時計表示が可能となる。
そして、これによって、消費電力を大幅に削減することができる。
このような構成によって、サブCPU62によって時計表示を行いつつ、メインCPU70への電力供給を停止することができる。
そして、これによって、消費電力を大幅に削減することができる。
これによって、時計表示モードM02よりもさらに電力消費の少ないモードをとることが可能となる。
そして、サブディスプレイ13はサブCPU62によって制御されており、時計表示は前記サブディスプレイ13に表示される。
このような構成によって、携帯電話機1の通話機能等の機能を切らなければならない場合であってもサブディスプレイ13によって時間の確認をユーザはすることができる。
このような構成によって、メインCPU72が駆動されていない場合であってもサブCPUは稼働可能となる。また、メインCPU72の駆動のON及びOFFをサブCPUが制御することが可能となる。
このような構成によって、サブCPU62への電力供給さえも止めることが可能となる。
また、メインCPU72とサブCPU62は第1メインインターフェース回路77とサブインターフェース回路とによって通信可能である。
メインCPU用電源70によってメインCPU72に電力供給がある場合には、第1メインインターフェース回路77部とサブインターフェース回路67との通信を用いて、メインCPU72はサブディスプレイ13に情報を表示する。
このような構成によって、メインCPU72とサブCPU62との2つのCPUが、独立にメインディスプレイ8とサブディスプレイ13とを制御していても、サブディスプレイ13にメインCPU72が有する情報を表示することができる。
そして、非接触式ICカード回路51は、電源を介さずに前記バッテリ50によって直接電力供給されている。
このような構成によって、携帯電話機1の電源を切っている場合であっても非接触式ICカードの使用が可能となる。
また、携帯電話機1のバッテリ50が蓄えている電力が残りわずかであっても、個人IDや支払などの重要性のある非接触式ICカードは使用可能とすることができる。
このような構成によって、時計を独立に設けた場合よりも部品点数を削減することができ、削減した部品の分だけ製造コストが低減される。
さらに、容器の一部、例えば、第1筐体フロントケース4、第1筐体リアケース5、第2筐体フロントケース6及び第2筐体リアケース7であっても筐体に該当する。
サブCPU用電源60は本発明におけるサブ電源制御部の一例であり、メインCPU用電源70は本発明におけるメイン電源制御部の一例である。
また、サブCPU62は本発明におけるサブ制御部の一例であり、メインCPU72は本発明におけるメイン制御部の一例である。
さらに、サブインターフェース回路67は本発明における第2インターフェース部の一例であり、第1メインインターフェース回路77は本発明における第1インターフェース部の一例である。
50…バッテリ、51…非接触式ICカード回路、54…EEPROM、55…電源スイッチ
60…サブCPU用電源(サブ電源制御部)、61…サブIC、62…サブCPU(サブ制御部)、63…フラッシュROM、64…SRAM、65…発振回路、66…RTC、67…サブインターフェース回路(第2インターフェース部)、
70…メインCPU用電源(メイン電源制御部)、71…メインIC、72…メインCPU(メイン制御部)、73…メインフラッシュROM、74…DRAM、76…第2メインインターフェース回路、77…第1メインインターフェース回路(第1インターフェース部)、79…ベースバンド回路、80…RF回路、81…テンキー
MO1…メインCPUモード、M02…時計表示モード、M03…サスペンドモード、M04…バッテリなし
Claims (6)
- 筐体と、
前記筐体内部に配設される、バッテリ及び非接触式ICカード回路と、
機能ブロックの動作制御を行うメイン制御部と、当該メイン制御部が使用する第1のメモリと、
時計表示を制御するサブ制御部と、
当該サブ制御部が使用する第2のメモリと、
前記バッテリの前記メイン制御部への電力供給を制御するメイン電源制御部と、
前記バッテリの前記サブ制御部への電力供給を制御するサブ電源制御部と、
を有し、
前記サブ電源制御部は、前記メイン電源制御部による前記メイン制御部への電力供給が停止状態である場合であっても、前記サブ制御部に電力供給を継続して時計の表示状態を保持し、
前記非接触式ICカード回路は、前記メイン電源制御部及び前記サブ電源制御部を介さずに前記バッテリによって直接電力供給されており、
前記非接触式ICカード回路は、前記第2のメモリを使用する、
携帯電子機器。 - 前記サブ制御部は、
電源キーの状態に応じて前記メイン電源制御部の前記メイン制御部への電力供給を制御する、
請求項1に記載の携帯電子機器。 - 前記サブ電源制御部の前記サブ制御部への電力供給、及び、前記メイン電源制御部の前記メイン制御部への電力供給が停止された状態であるサスペンドモード状態をも有する、
請求項1又は2に記載の携帯電子機器。 - 前記筐体は、メインディスプレイ及びサブディスプレイを有し、
前記メインディスプレイは前記メイン制御部によって制御されており、
前記サブディスプレイは前記サブ制御部によって制御されており、
前記時計は前記サブディスプレイに表示される、
請求項1から3の何れか一項に記載の携帯電子機器。 - 前記メイン制御部は第1インターフェース部を有し、
前記サブ制御部は第2インターフェース部を有し、
前記メイン制御部と前記サブ制御部は前記第1インターフェース部と前記第2インターフェース部とによって通信可能であり、
前記メイン電源制御部によって前記メイン制御部に電力供給がある場合には、前記第1インターフェース部と前記第2インターフェース部との通信を用いて、前記メイン制御部は前記サブディスプレイに情報を表示する、
請求項4に記載の携帯電子機器。 - 前記サブ電源制御部による電力供給は前記筐体に配設されているキー入力によって制御される、
請求項1から5の何れか一項に記載の携帯電子機器。
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