JP4119902B2 - 電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、移動体通信端末等の電子機器に関するものである。
近年、電子ペーパー等の無給電画像表示手段は、画像の表示状態が維持されている間は電力を消費しないので、画像の表示状態が維持されている間も電力を消費する一般的な表示手段に比べて省エネルギー効果が高く、注目を浴びている。そのため、このような省エネルギー効果を有効利用すべく、無給電画像表示手段の様々な活用方法が提案されている。
特許文献1には、通信回線に接続された情報管理サーバから受信した新聞記事情報等の情報をユーザーの知覚できる状態で表した画像が、電子ペーパー(無給電画像表示手段)に表示される電子機器としての情報端末が開示されている。この情報端末によれば、ユーザーが電子ペーパーに表示されている画像を見ている間、電力が消費されることがないため、上記一般的な表示手段に比べて省エネルギー化を図ることができる。
また、特許文献2では、筐体の外表面上に電子ペーパーを設け、その電子ペーパーに表示されるデザイン画像を変更可能とした電子機器が開示されている。この電子機器によれば、ユーザーの好みに応じて筐体デザインを簡単に変更することができるようになる。筐体デザインは、一般に、長い期間ずっと表示状態が維持されることを望まれるが、このような長い期間ずっと電力を消費し続けることとなれば、実用性に欠けるものとなる。上記特許文献2に開示の電子機器は、筐体デザインを表示する手段として電子ペーパーを用いているので、電力を消費せずに筐体デザインを長い期間表示し続けることができ、実用性が高いと言える。
特開2002−163257号公報 特開2004−64612号公報
上記無給電画像表示手段には、上記電子機器の外壁部のデザインである筐体デザインを構成する画像だけでなく、かかる筺体デザインを構成する画像よりも短いタイミングで変更するような各種情報の画像を表示することが考えられる。ところが、上記従来の無給電画像表示手段に表示されている表示画像の一部を変更しようとする場合、変更しない画像部分を含めて無給電画像表示手段の表示領域の全体について画像を描画し直す必要があり、しかもその描画速度は通常の液晶ディスプレイに比して遅い。そのため、表示画像の変更の応答性が悪いという問題点があった。また、上記無給電画像表示手段の表示領域の全体について画像を描画し直し、その描画処理に時間もかかることから、表示画像を変更するときに電子機器の外壁部のデザイン性を損ねてしまうという問題点もあった。
本発明は、以上の背景に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、無給電画像表示手段の表示画像の一部を変更する際に表示画像によるデザイン性を大きく損ねることなく、画像変更の応答性を高めることが可能になる電子機器を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、画像の表示状態を無給電状態でも維持可能な無給電画像表示手段と、該無給電画像表示手段に所望の画像を表示させるように描画処理する描画処理手段と、画像の表示状態を給電状態でのみ維持可能な給電画像表示手段とを備えた電子機器であって、該無給電画像表示手段は、利用者が指定した画像を表示するためのユーザ用表示領域と、該ユーザ用表示領域よりも表示面積が狭く利用者によって表示画像を指定することができないシステム用表示領域とを有し、各表示領域それぞれに対して供給された描画用駆動信号によって各表示領域の表示画像が変化するように構成され、該描画処理手段は、該ユーザ用表示領域及び該システム用表示領域のうち画像変更対象の表示領域についてのみ描画用駆動信号を生成して供給することにより該複数の表示領域それぞれについて互いに独立に表示画像を書き換えるように描画処理を行い、該無給電画像表示手段に表示する画像を利用者が指定するための表示画像指定手段と、複数の画像のデータを記憶する記憶手段と、該無給電画像表示手段のユーザ用表示領域に表示される画像を利用者が切り換える際、該ユーザ用表示領域に表示可能な画像のリストを該給電画像表示手段に表示し、該給電画像表示手段に表示された該画像のリストの中から利用者が該表示画像指定手段で特定の画像を指定したとき、該特定の画像のデータを該記憶手段から読み出し、該特定の画像の描画用駆動信号を生成して該無給電画像表示手段の該ユーザ用表示領域のみに供給するように該描画処理手段を制御する制御手段と、を更に備えたことを特徴とするものである
求項の発明は、請求項の電子機器において、時刻情報を生成する時計部を備え、該時計部及び上記描画処理手段は、当該電子機器の主電源がオフにされている状態でも、該時計部で生成された現在の時刻情報の画像を上記システム用表示領域に表示可能に構成されていることを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項1又は2の電子機器において、移動体通信ネットワークを介して通信する通信手段を備え、上記描画処理手段は、該移動体通信ネットワークを介した情報配信サービスによって配信され該通信手段によって受信された配信情報の画像を上記システム用表示領域に表示するように描画処理することを特徴とするものである
た、請求項の発明は、求項1乃至のいずれかの電子機器において、近距離無線通信により外部の情報処理装置との間で情報を送受信する近距離無線通信手段を備え、上記描画処理手段は、該近距離無線通信手段によって該情報処理装置との間で送受信された情報の画像を上記システム用表示領域に表示するように描画処理するものである。
また、請求項の発明は、請求項の電子機器において、上記近距離無線通信手段及び上記描画処理手段は、上記情報処理装置が発信した電磁波から取得された電力により動作可能に構成されていることを特徴とするものである
なお、上記「電子機器」には、移動体通信端末のほか、携帯型情報端末(PDA:Personal Digital Assistance)など、情報記憶手段を備えるあらゆる電子機器が含まれる。また、上記「移動体通信端末」としては、PDC(Personal Digital Cellular)方式、GSM(Global System for Mobile Communication)方式、TIA(Telecommunications Industry Association)方式等の携帯電話機、IMT(International Mobile Telecommunications)−2000で標準化された携帯電話機、TD−SCDMA(Time Division ynchronous Code Division Multiple Access)方式の一つであるTD−SCDMA(MC:Multi Carrier)方式の携帯電話機、PHS(Personal Handyphone System)などが挙げられる。
また、上記電子機器における処理及び制御は、これに設けられたコンピュータで所定のプログラムを実行することによって実現することもできる。このコンピュータで用いるプログラムの受け渡しは、デジタル情報としてプログラムを記録したFD、CD−ROM等の記録媒体を用いて行ってもいいし、コンピュータネットワーク等の通信ネットワークを用いて行ってもよい。
本発明によれば、画像の表示状態を無給電状態でも維持可能な無給電画像表示手段は、利用者が指定した画像を表示するためのユーザ用表示領域と、該ユーザ用表示領域よりも表示面積が狭く利用者によって表示画像を指定することができないシステム用表示領域とを有し、描画処理手段は、ユーザ用表示領域及びシステム用表示領域のうち画像変更対象の表示領域についてのみ描画用駆動信号を生成して供給することにより複数の表示領域それぞれについて互いに独立に表示画像を書き換えるように描画処理を実行する。無給電画像表示手段に表示している表示画像の一部を変更するときは、複数の表示領域のうち変更対象の表示領域についてのみ、変更後の画像を表示するように表示画像を書き換える描画処理を実行し、他の表示領域については描画処理を実行しないようにすることができる。このように変更対象の表示領域についてのみ描画処理を実行するため、表示画像の一部を変更するときに表示画像によるデザインが大きく変化するのを回避できる。従って、表示画像の一部を変更する際に、無給電画像表示手段の全体について描画処理を実行する場合とは異なり、表示画像によるデザイン性を大きく損ねることない。しかも、変更対象の画像を表示している表示領域についてのみ画像変更のための描画処理を実行するため、無給電画像表示手段の全体について描画処理を行う場合に比して、画像変更の応答性を高めることが可能になるという効果がある。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1(a)は携帯電話機20の外観の一例を示す正面図であり、図1(b)はその携帯電話機20の背面図である。この携帯電話機20は、ヒンジ部を中心にして互いに揺動可能な蓋部29と本体部30とを有するクラムシェル(折り畳み)タイプの携帯電話機である。蓋部29は、本体部30に設けられたキー操作部のキー21〜25が操作可能な開状態(図1の状態)と、キー操作部のキー21〜25を覆った閉状態とをとり得るようになっている。上記開状態にある蓋部29の外壁部を構成するケーシングには、画像の表示状態が維持されている間も電力を消費する一般的な給電画像表示手段である液晶ディスプレイ(LCD)27、スピーカ28等が設けられている。また、上記本体部30の外壁部を構成するケーシングには、上記キー操作部を構成するキー21〜25、マイク26等が設けられている。
また、上記閉状態のあるときに外部に露出する、上記蓋部29側の上部ケーシングの外部露出部分には、図1(b)に示すように、無給電画像表示手段として機能する表示パネル31が設けられている。この表示パネル31は、表示画像を切り換えるための描画用駆動信号を受けることで表示画像が変化し、且つ、その画像の表示状態を無給電状態でも維持可能なものである。この表示パネル31は、互いに独立に画像を表示可能な複数の表示領域31A、31Bを有している。
なお、図2に示すように、上記表示パネル31は、上記閉状態のあるときに外部に露出する本体部30の外部露出部分に、第3の表示領域31Cを有するように構成してもよい。この場合、表示パネル31は、互いに独立に画像を表示可能な3つの表示領域31A、31B、31Cを有することになる。
図3(a)は本実施形態の携帯電話機20における表示パネル31の一構成例を示す断面図である。この表示パネル31はコレステリック液晶を用いて形成され、蓋部29のケーシング290上に設けられている。この表示パネル31は、透明下基材層311、コレステリック液晶層312、透明上基材層313の3層構造となっている。透明下基材層311及び透明上基材層313としては例えばガラス薄板を用いることができる。透明下基材層311の上部すなわち携帯電話機20の外部側には、下格子電極としての行電極314が設けられており、透明上基材層313の下部すなわち携帯電話機20の内部側には、上格子電極としての列電極315が設けられている。列電極314は、携帯電話機20の横方向(図1中横方向)に平行に延びる所定ピッチの多数のライン状電極で構成されており、これらのライン状電極の端部は、後述の描画処理部200の出力端子に接続されている。また、列電極315は、携帯電話機20の縦方向(図1中縦方向)に平行に延びる所定ピッチの多数のライン状電極で構成されており、これらのライン状電極の端部も同様に描画処理部200の出力端子に接続されている。これらの行電極314及び列電極315は、表示パネル31の表示領域31A、31Bの全域にわたって、その電極が延びる方向が互いに直交するように配置されている。そして、後述の描画処理部200から適切なON/OFFタイミングで描画用駆動信号(電気信号)を行電極314及び列電極315に入力することにより、表示領域31A、31Bの任意の地点における行電極314と列電極315との間の電位差を制御できる。
上記コレステリック液晶312は、図3(b)に示すように、入射した光のうち、分子配列のらせん周期Lに応じて決まる波長の光を選択的に反射させることで、フルカラー表現を可能にしている。分子配列のらせん周期Lは、一般に温度が上昇すると小さくなるので、温度コントロールにより所望の色を表現することができる。また、コレステリック液晶312は、急冷することにより分子配列のらせん周期Lを固定化することが可能である。したがって、らせん周期Lを固定化した後は、色を固定できる。このような特性から、コレステリック液晶312を用いた表示パネル31は、表示画像を切り換える描画処理を行う際には温度コントロール用の描画用駆動信号を供給するため電力を消費するが、一旦画像が表示された後は無電力で画像を表示し続けることができる。
なお、上記画像の表示状態を無給電状態でも維持可能な表示パネルとしては、コレステリック液晶に限らず、例えば強誘電性液晶を用いたものであってもよい。
図4は他の構成例に係る表示パネル31の断面図である。この表示パネル31は蓋部29のケーシング290上に設けられ、透明下基材層316、画像記録層317、透明上基材層318、保護層319の4層構造となっている。透明下基材層316の上部すなわち携帯電話機20の外部側には、下格子電極としての行電極314が設けられており、透明上基材層318の下部すなわち携帯電話機20の内部側には、上格子電極としての列電極315が設けられている。行電極314は、携帯電話機20の横方向(図1中横方向)に平行に延びる所定ピッチの多数のライン状電極で構成されており、これらのライン状電極の端部は、描画処理部200の出力端子に接続されている。また、列電極315は、携帯電話機20の縦方向(図1中縦方向)に平行に延びる所定ピッチの多数の電線で構成されており、これらのライン状電極の端部も同様に描画処理部200の出力端子に接続されている。これらの行電極314及び列電極315は、表示パネル31の表示領域31A、31Bの全域にわたって、その電極が延びる方向が互いに直交するように配置されている。そして、描画処理部200から適切なON/OFFタイミングの描画用駆動信号(電気信号)を入力することにより、表示領域31A、31Bの任意の地点における行電極314と列電極315との間の電位差を制御できる。
上記画像記録層35としては、行電極38と列電極39との間に印加される電位差によってその地点の可視状態を制御することが可能であって、描画処理部200から電気信号の入力がなくなっても、その可視状態が維持されるものを利用することができる。例えば、透明なマイクロカプセル内に多数の白色粒子及び黒色粒子を封入し、これを行電極314と列電極315の電線とが互いに交差する全ての地点(画素点)に配置したものを、上記画像記録層317として用いることができる。この場合、各マイクロカプセル内の白色粒子と黒色粒子は互いに逆極性に帯電している。例えば、白色粒子として負極性帯電物質を用い、黒色粒子として正極性帯電物質を用いる。描画処理部200から電気信号を入力して、ある画素点における行電極314の電位を負極性とし、列電極315の電位を正極性とした場合、その画素点のマイクロカプセル内では黒色粒子が列電極315側へ電気泳動し、白色粒子が行電極314側へ電気泳動する。その結果、この画素点を携帯電話機20の外部から見たとき、その画素点は黒色に見える。逆に、行電極314の電位を正極性とし列電極315の電位を負極性とした場合の画素点は、白色に見える。このような描画制御を表示領域31A,31Bの全域にわたって行うことで、その表示領域31A,31Bに所望のモノクロ画像を表示させることができる。しかも、各マイクロカプセル内の黒色粒子と白色粒子の配置は、描画処理部200からの電気信号の入力がなくなっても維持される。したがって、本表示パネル31は、一旦表示した画像を無給電状態であってもそのまま維持することができる。また、描画処理部200から入力される電気信号に応じて、多階調のモノクロ画像を表示させることもできる。
なお、ここでは、モノクロ画像について説明したが、カラー画像を表示させることも可能である。カラー画像を表示させる具体例としては、上記透明上基材層318と上記保護層319との間にカラーフィルタ層を設けたものが挙げられる。このカラーフィルタ層としてR(赤)、G(緑)、B(青)の3色のフィルターを用いた場合、行電極314と列電極315とが互いに交差する地点のうち、互いに隣接する3つの地点を1つの画素として取り扱う。そして、この3つの地点にそれぞれR、G、Bのフィルタ部分が対向するように、カラーフィルタ層を設ける。これにより、例えばある画素を赤色とする場合には、Rフィルタ部分に対向するマイクロカプセルについては白色粒子が列電極315側へ電気泳動し、Gフィルタ部分及びBフィルタ部分に対向するマイクロカプセルについては黒色粒子が列電極315側へ電気泳動するような、描画用駆動信号(電気信号)を入力する。
また、本発明で用いることができる表示パネル31としては、表示画像を切替可能でかつ無給電状態でも表示画像の表示状態を維持可能なものであれば、利用することができる。例えば、表示画像を切り換えるための描画用駆動信号(電気信号)を受けることで表示画像が変化し且つその画像の表示状態を無給電状態でも維持可能な他の公知の電子ペーパーなどを利用することができる。
図5は、上記コレステリック液晶等を用いた表示パネル31に所望の画像を表示させるように描画処理する描画処理手段としての描画処理部200の一構成例を示すブロック図である。この描画処理部200は、表示パネル31の2つの表示領域31A,31Bそれぞれについて互いに独立に描画用駆動信号(駆動電圧)を供給して描画処理を行うことができる。描画処理部200は、駆動制御信号生成部201と列電極駆動部202と行電極駆動部203とを備えている。駆動制御信号生成部201は、主制御部から送られてくる画像データに基づいて、列電極駆動部202及び行電極駆動部203から表示パネル31に出力する描画用駆動信号を制御するための駆動制御信号を生成する。列電極駆動部202は、駆動制御信号生成部201から受けた列電極用の駆動制御信号に基づいて、所定の列電極315に描画用駆動信号を供給する。また、行電極駆動部203は、駆動制御信号生成部201から受けた行電極用の駆動制御信号に基づいて、所定の行電極314に描画用駆動信号を供給する。この行電極駆動部203は、表示パネル31の一部分である第1の表示領域31Aに対応する第1の行電極駆動部203Aと、第2の表示領域31Bに対応する第2の行電極駆動部203Bとを有する。ここで、第1の表示領域31Aの表示画像を切り換えるときは、第1の行電極駆動部203Aから、表示領域31Aに対応した行電極314Aのみに描画用駆動信号が供給される。一方、第2の表示領域31Bの表示画像を切り換えるときは、第2の行電極駆動部203Bから、表示領域31Bに対応した行電極314Bのみに描画用駆動信号が供給される。このように切り換え対象の表示領域部分についてのみ描画用駆動信号を供給することにより、表示領域全体に描画用駆動信号を供給して書き換える場合に比して、表示画像の切り換え処理時間を短くするともに、表示画像切り換えに要する消費電力の低減を図ることができる。
図6は、本実施形態に係る携帯電話機20の主な構成を示すブロック図である。
この携帯電話機20は、本実施形態の携帯電話機10は、制御手段としての主制御部210と、記憶手段としての内部メモリ211と、携帯電話通信網を介して通信を行う通信手段としての無線通信部212及びアンテナ213とを備えている。更に、携帯電話機20は、前述の描画処理部200と、音信号処理部214と、表示制御部215と、操作手段としてのキー操作部216と、計時手段としての時計部217とを備えている。
上記主制御部210は、例えばCPU、キャッシュメモリ、ROM、システムバス等で構成され、所定の制御プログラムを実行することにより、内部メモリ211、無線通信部212、時計部216等の各部との間でデータの送受信を行ったり、各部を制御したりする。この主制御部210には、音信号処理部214を介して音入力手段としてのマイク26及び音出力手段としてのスピーカ28が接続され、表示制御部215を介して一般的な給電画像表示手段である液晶ディスプレイ27が接続されている。また、主制御部210には、前述の描画処理部200を介して表示パネル31が接続されている。更に、主制御部210には、キー操作部216及び時計部217が接続されている。
また、上記主制御部210は、他の携帯電話機等との間で電話したりメールを送受信したりするときに、所定の通信処理を実行するように無線通信部212や内部メモリ211等を制御する。また、主制御部210は、携帯電話通信網やインターネット上のサーバとの間でデータ通信を行い、各種コンテンツのデータをダウンロードしたり配信情報を受信したりするときに、所定の通信処理を実行するように無線通信部212や内部メモリ211等を制御する。
上記内部メモリ211は、例えばRAMやROMなどの半導体メモリで構成され、主制御部210で実行する制御プログラムや各種データを記憶するものである。また、この内部メモリ211は、情報提供サイトなどからダウンロードした画像、音楽、プログラム等のコンテンツデータを記憶するコンテンツデータ記憶手段としても用いられる。更に、この内部メモリ211は、スピーカ109から出力する音のデータを記憶する音データ記憶手段としても用いられる。
また、上記内部メモリ211は、表示パネル31や液晶ディスプレイ27に表示する表示対象の画像データを記憶するための画像データ記憶手段や、表示パネル31や液晶ディスプレイ27の画面の全画素に対応する描画データを記憶するための描画データ記憶手段としても用いられる。
なお、これらの記憶手段としては、上記内部メモリ211ではなく、携帯電話機本体に着脱可能なメモリーカード、ICカード等の記憶媒体を用いてもよい。
上記無線通信部212は、例えば変復調器、シンセサイザ、周波数変換器,高周波増幅器などにより構成され、携帯電話通信網を介して各種装置やサーバと通信したり他の携帯電話機等と通信したりするための処理を行う。
上記表示制御部215は、主制御部120から送られてきた画像データや描画データに基づいてディスプレイ27に画像を表示するように制御する。
上記スピーカ28は、音信号処理部214でデジタル信号から変換されたアナログ信号が入力され、通話中の音声を出力したり、メールの着信音、電話の呼び出し音、音楽などを出力したりする。なお、上記スピーカ28は、通話中の音声を聞くための受話器用スピーカ(レシーバ)と、着信音や音楽などを出力する外部出力用スピーカとを別々に設けて構成してもいいし、これらの受話器用スピーカ及び外部出力用スピーカを兼用するように一つのスピーカで構成してもよい。
上記キー操作部216は、図1(a)に示すようにデータ入力キー(テンキー、*キー、#キー)21、通話開始キー22、終話キー23、スクロールキー24、多機能キー25等の複数のキーで構成されている。このキー操作部216は、利用者が通話開始、終話、メニュー選択、画面切り換え等を指示したり情報を入力したりするときに用いられるほか、表示パネル31に表示する画像を利用者が指定するための表示画像指定手段としても用いられる。
上記時計部217は、正確な日時を計数し、更新処理等のための時刻情報を生成する。上記マイク26は、利用者の音声を電気信号(アナログ信号)に変換する。マイク26から出力される音声の電気信号(アナログ信号)は、音信号処理部214に入力され、デジタル信号に変換される。このマイク26により、通常の電話やテレビ電話で使用する音声を入力することができる。
図7は、上記蓋部29及び本体部30を折り畳んだ閉状態で表示パネル31に表示されている画像の一例を示す携帯電話機の外観図である。図7の表示例において、携帯電話機20の蓋部29の外壁部に表示パネル31が設けられ、その表示パネル31の第1の表示領域31Aは、利用者によって表示画像を指定することができないシステム用表示領域として用いられている。このシステム用表示領域31Aには、時計部217から出力された現在時刻の情報320が表示されている。また、システム用表示領域31Aには、無線通信部212から出力された通信関連情報として、無線通信に用いる電波の電界強度の情報321、及び機器動作関連情報としての内蔵電池残量の情報322が表示されている。
なお、上記表示パネルの複数の表示領域それぞれの面積は、表示画像が頻繁に切り換わる表示領域ほど狭くしておくことが、表示画像変更時の消費電力を低減しつつ画像変更の応答性を高めるという点で望ましい。例えば、上記システム用表示領域31Aに表示する現在時刻情報、通信関連情報、機器動作関連情報等は比較的頻繁に切り換わるため、図7に示すようにシステム用表示領域31Aの面積をユーザ用表示領域31Bの面積よりも狭くしておくのが望ましい。
また、上記通信関連情報としては、電界強度の情報のほか、未読メールの存在を示す情報(未読メール表示)、不在着信があった旨を示す情報(不在着信表示)、通信網側から配信された天気情報(お天気アイコン)を表示してもよい。また、上記通信関連情報としては、簡易留守録のある旨を示す情報(簡易留守録の表示)、マナーモード設定情報、サイレント設定情報、バイブレーションのON/OFF設定情報等を表示してもよい。
また、上記機器動作関連情報としては、電池残量の情報のほか、JAVA(登録商標)プログラム等のアプリケーションプログラムの起動有無の情報、メモリーカード等のカードの挿脱情報等を表示してもよい。
また、システム用表示領域31Aに表示されている情報のうち、現在時刻の情報320は、携帯電話機20の主電源をオフにしたときにバックグラウンドで動作するように構成された時計部217の出力によって表示が更新されるようにしてもよい。この場合は、携帯電話機20の主電源をオフにしているときでも、現在時刻の確認が可能となる。
また、電界強度の情報321及び内蔵電池の残量322は、携帯電話機20の主電源をオフにしたときに表示しないようにしてもよい。
また、図7の表示例において、表示パネル31の第1の表示領域31Bは、キー操作部216を用いて利用者が指定した画像を表示するためのユーザ用表示領域として用いられている。このユーザ用表示領域31Bには、ネットワーク上でナビゲーションのサービスを提供しているサイトからダウンロードした地図画像が表示されている。このこのユーザ用表示領域31Bの地図画像は、上記ダウンロードで一旦保存した内部メモリー211から読み出されて表示され、携帯電話機20の電源をオフにした後でも、その表示状態が維持されるため道案内等に使用することができる。
図8は、上記システム用表示領域31Aにおける現在時刻の情報、電界強度の情報及び内蔵電池の残量情報の書き換えの制御の一例を示すフローチャートである。
まず、携帯電話機20の主制御部210は、予め設定した所定のタイミングで、システム用表示領域31Aの画像の表示切り換えのトリガーとなる表示切換イベントが発生したか否かを判断する(ステップ1)。この表示切換イベントとしては、時刻の分の単位が変化したときに時計部217から出力されるイベント、内蔵電池の残量が所定量減少したときに図示しない電池残量検知部から出力されるイベント、基地局から受信した電波の強度が変化したときに無線通信部212から出力されるイベント等がある。
次に、主制御部210は、上記表示切換えイベントが発生したとき、表示切換対象の情報を判定する(ステップ2)。
ここで、表示切換対象が現在時刻の情報であるとき、主制御部210は、時計部217から現在時刻の情報を取得し、その取得した現在時刻の情報を含むようにシステム用表示領域31Aの画像データを生成して描画処理部200に送る(ステップ3)。描画処理部200は、主制御部210から受けた画像データに基づいて、表示パネル31に供給する描画用駆動信号を選択する駆動制御信号を生成する。そして、描画処理部200は、上記生成した駆動制御信号に基づいて列電極用駆動部202及び行電極用駆動部203から表示パネル31に描画用駆動信号を供給する。このとき、ユーザ用表示領域31Bについては画像の切り換えが不要であるため、行電極駆動部203は、表示領域31Aの行電極に対してのみ描画用駆動信号を供給する。この描画用駆動信号の供給により、ユーザ用表示領域31Aの表示画像が切り換わる。
また、表示切換対象が電池残量の情報であるとき、主制御部210は、図示しない電池残量検知部から電池残量の情報を取得し、その取得した電池残量の情報を含むようにシステム用表示領域31Aの画像データを生成して描画処理部200に送る(ステップ5)。描画処理部200は、上記現在時刻の情報の場合と同様に、システム用表示領域31Aについてのみ描画用駆動信号を供給して表示画像を切り換える(ステップ6)。
また、表示切換対象が電界強度の情報であるとき、主制御部210は、無線通信部212から電界強度の情報を取得し、その取得した電界強度の情報を含むようにシステム用表示領域31Aの画像データを生成して描画処理部200に送る(ステップ7)。描画処理部200は、上記現在時刻の情報の場合と同様に、システム用表示領域31Aについてのみ描画用駆動信号を供給して表示画像を切り換える(ステップ8)。
図9は、上記ユーザ用表示領域31Bにおける地図画像の表示制御の一例を示すフローチャートである。まず、利用者が携帯電話機20のキー操作部216を操作し、表示パネル31に表示させることができる画像のリストを液晶ディスプレイ27に表示させる(ステップ1)。次に、利用者がキー操作部216を操作し、画像リスト中の特定の画像(本例では地図画像)を指定すると、その画像指定データが入力される(ステップ2)。主制御部210は、入力された画像指定データに基づいて、内部メモリ211から所定の画像データを読み出して描画処理部200に送る(ステップ3)。次に、描画処理部200は、主制御部210から受けた画像データに基づいて、表示パネル31に供給する描画用駆動信号を選択する駆動制御信号を生成する。そして、描画処理部200は、上記生成した駆動制御信号に基づいて列電極用駆動部202及び行電極用駆動部203から表示パネル31に描画用駆動信号を供給する。このとき、システム用表示領域31Aについては画像の切り換えが不要であるため、行電極駆動部203は、ユーザ用表示領域31Bの行電極に対してのみ描画用駆動信号を供給する。この描画用駆動信号の供給により、ユーザ用表示領域31Bの表示画像が地図画像に切り換わる。
以上、本実施形態によれば、表示パネル31に表示している表示画像の一部を変更するときは、複数の表示領域31A,31Bのうち変更対象の表示領域についてのみ、変更後の画像を表示するように表示画像を書き換える描画処理を実行し、他の表示領域については描画処理を実行しないようにすることができる。このように変更対象の表示領域についてのみ描画処理を実行するため、表示画像の一部を変更するときに表示画像によるデザインが大きく変化するのを回避できる。従って、表示画像の一部を変更する際に、表示パネル31の全体について描画処理を実行する場合とは異なり、表示画像によるデザイン性を大きく損ねることない。しかも、変更対象の画像を表示している表示領域についてのみ画像変更のための描画処理を実行するため、表示パネル31の全体について描画処理を行う場合に比して、画像変更の応答性を高めることが可能になる。従って、表示パネル31の画像変更の際の処理の高速化を図ることができる。
また、表示パネル31における変更対象の表示領域についてのみ部分的に描画用駆動信号を供給することで省電力化を図ることができる。
なお、上記実施形態において表示パネル31の表示画像は、通信網側から受信した通信結果に基づいて切り換えるようにしてもよい。例えば、図10に示すように、通信網におけるPUSH型の情報配信サービスによって携帯電話機20がニュース、天気予報、広告情報等の配信情報を受信したときに、その配信情報を表示パネル31のシステム用表示領域31Aに表示するように制御してもよい。
また、上記実施形態において、近距離無線通信により外部の情報処理装置との間で情報を送受信する近距離無線通信手段としての非接触IC装置を備え、この非接触IC装置による通信結果を表示パネル31に表示するようにしてもよい。
図11は、非接触IC装置218を備えた携帯電話機20の主な構成を示すブロック図である。非接触IC装置218は携帯電話機20に組み込まれ、電磁波を用いた近距離無線通信によりショッピング端末装置等の外部の情報処理装置(リーダライタ)との間で情報を送受信する近距離無線通信手段として機能する。この非接触IC装置218は、ICチップ、アンテナ等で構成され、カード型、ラベル型、コイン型、スティック型など様々な形状のものを用いることができる。非接触IC装置218における近距離無線通信方式としては、非接触ICカード、非接触ICモジュール、RFID(Radio Frequency Identification)タグで用いられている無線通信方式、Bluetooth(登録商標)の無線通信方式、赤外線を用いた無線通信方式等の各種の方式を採用することできる。
上記非接触IC装置218は、例えばループアンテナ、無線インターフェース部、符合変調・復調部、データ処理部等で構成される。ループアンテナはコンデンサと組み合わせにより、外部の情報処理装置(リーダライタ)から送信された電磁波の所定周波数に共振するLC回路を形成している。無線インターフェース部は、アンテナを介して受信した受信波信号を検波して復調したり、送信対象の信号を所定変調方式で変調してアンテナに送る送信波信号を生成したりする。符合変調・復調部は、データ処理部から受けた送信対象のデータを所定のコードで符号化して無線インターフェース部に送ったり、無線インターフェース部から受けた受信データを復号化してデータ処理部に送ったりする。データ処理部は、バスを介して互いにデータのやり取りが可能なCPU、RAM、ROM、EEPROM、入出力インターフェース等で構成されている。このデータ処理部のバスには上記符合変調・復調部が接続されており、データ処理部と符合変調・復調部との間でデータを送受信できるようになっている。また、このデータ処理部と携帯電話機20の本体側の主制御部210との間は、上記入出力インターフェースを介してデータが送受信される。
また、上記非接触IC装置218は、携帯電話機の電源をオフにした状態でも動作させることができるように、上記外部の情報処理装置が発した電磁波から電力を取得可能に構成するのが好ましい。例えば、外部の情報処理装置から送信された電磁波を受信して得られた交流信号を整流し、この整流した信号の電気エネルギー(電力)を一旦コンデンサ等に蓄積する。このコンデンサ等から供給される電気エネルギー(電力)により非接触IC装置218の各部の回路が動作する。この場合は、外部の情報処理装置から受信した電磁波から得られた電力を用いて、表示パネル31の表示画像の切り換え処理も行うことができる。
また、上記非接触IC装置218を所定の手順に従って動作させるための制御プログラムは、非接触IC装置218中のデータ処理部を構成しているROMやEEPROMなどに記憶され、必要に応じて非接触IC装置218内のCPUやRAMに読み出されて実行される。
上記非接触IC装置218との間で送受信され表示パネル31に表示する画像の情報としては、取引関連情報や決済情報などを表示することができる。例えば、非接触IC装置218との間で通信することによって予約処理や決済処理を行って、チケット予約済み情報やチケット購入済み情報をQRコード(登録商標)等の認証用画像(コード画像)で表示してもよい。
また、上記実施形態において、携帯電話機20に予め記憶されている情報を、表示パネル31のシステム用表示領域31Aに自動表示するように制御してもよい。例えば、法人ユーザ向けに販売される携帯電話機20の内部メモリ211に、その法人の社名及びロゴ並びに使用者の社員ID等の情報を予め記憶させる。そして、その携帯電話機20の電源をオンして使用開始するときに、内部メモリ211に記憶している社名、ロゴ及び社員ID等の情報を読み出し、表示パネル31のシステム用表示領域31Aに自動表示するように制御してもよい。
また、上記実施形態において、携帯電話機20で実行しているアプリケーションプログラムからの指令に基づいて表示パネル31の各表示領域31A,31Bの表示画像を切り換えて変更するように制御してもよい。また、システム用表示領域31Aにアプリケーションプログラムの起動の有無を表示するように制御してもよい。
図12は、アプリケーションプログラムを実行することができ、そのアプリケーションプログラムからの表示制御指令に基づいて表示パネル31の各表示領域31A,31Bの画像を変化させることができる携帯電話機20のブロック図である。図13は、その携帯電話機20におけるソフトウェア構造の説明図である。上記アプリケーションプログラム実行管理部219は、上述のシステムバス、CPUやRAMの一部等で構成されている。このアプリケーションプログラム実行管理部219は、図13のソフトウェア構造上において中央の「アプリケーション実行環境」に対応しており、オブジェクト指向プログラミングで開発されたアプリケーションプログラムに利用されるクラスライブラリ、実行環境管理ライブラリ、アプリケーション管理等のソフトウェアを提供し、アプリケーションプログラムの実行環境を管理する。このアプリケーション実行環境は、実行するアプリケーションプログラムに応じて適宜選定される。例えば、実行するアプリケーションプログラムがJAVA(登録商標)で記述されたものである場合には、JAVA(登録商標)のアプリケーション実行環境を選定する。また、実行するアプリケーションプログラムがBREW(登録商標)の実行環境上で動作するC言語で記述されたものである場合には、BREW(登録商標)のアプリケーション実行環境を選定する。なお、実行するアプリケーションプログラムがJAVA(登録商標)で記述されたものである場合には、BREW(登録商標)のアプリケーション実行環境上に更にJAVA(登録商標)のアプリケーション実行環境を構築することで、これを実行することができる。
ここで、アプリケーションプログラムは、クラスライブラリAPI(アプリケーションインターフェース)を介して上記アプリケーション実行環境内にある関数等のクラスライブラリを呼び出して使用できるようになっている。この関数等のクラスライブラリの呼び出しの履歴は、アプリケーションプログラムの仮想的な実行環境(仮想マシン:VM)が終了するまで、RAM202内におけるアプリケーション用記憶領域に記憶される。また、アプリケーション実行環境は、アプリケーションプログラムの実行に際して用いる各種データも、そのアプリケーション用記憶領域に保存する。そして、この各種データを用いるときには、このアプリケーション用記憶領域から読み出したり、書き込んだりする。また、アプリケーション実行環境内の実行環境管理ライブラリは、電話機プラットフォームAPIを介して後述の電話機プラットフォーム内の電話機プラットフォームライブラリを呼び出して使用できるようになっている。
携帯電話機20の主制御部210は、アプリケーションプログラム実行管理部219との間で制御命令や各種データのやりとりを行い、これらと協働して制御を行う。この主制御部は、図13のソフトウェア構造上において最下部の「電話機プラットフォーム」に対応しており、電話通信部等を制御するための制御用プログラムやユーザインターフェースを実行したり、電話機プラットフォームライブラリを提供したりする。この電話機プラットフォームは、上記アプリケーション実行環境内の実行環境管理ライブラリに対してイベントを送ることにより、アプリケーションプログラムにおいて各種処理を実行したり、アプリケーション管理APIを介して上記アプリケーション実行環境内のアプリケーション管理のソフトウェアを呼び出して使用したりできるようになっている。また、アプリケーション実行環境が電話機プラットフォームAPIを介して電話機プラットフォームライブラリを呼び出して使用したとき、電話機プラットフォームは、その電話機プラットフォームライブラリに応じた処理を実行する。例えば、電話機プラットフォームは、電話機プラットフォームライブラリを利用したアプリケーション実行環境からの指示に基づき、内部メモリ内における電話機プラットフォームが管理するプラットフォーム用記憶領域に記憶されたデータを読み出して、これをアプリケーション用記憶領域に移行することができる。
また、アプリケーションプログラムの内容に従って、表示パネル31に表示されている画像を別の画像へ切り替える場合は、次のように動作する。まず、利用者は、表示パネル31に表示される画像を制御可能なアプリケーションプログラムをダウンロードサーバからダウンロードして取得し、これを登録する。具体的には、利用者はキーを操作してダウンロードサーバにアクセスする。これにより、ダウンロード可能なアプリケーションプログラムを選択するためのダウンロード選択画面が液晶ディスプレイ27上に表示される。そして、このダウンロード選択画面において、実行対象となるアプリケーションプログラムをスクロールキー24を用いて選択し、多機能キー25を押下すると、主制御部210が通信装置212を制御して、そのアプリケーションプログラムをダウンロードサーバからダウンロードする。このようにしてダウンロードされたアプリケーションプログラムは、主制御部210により、内部メモリ211に記憶される。このようにダウンロードしたアプリケーションプログラムを実行する場合、利用者は、キー操作部216のキーを操作して、実行するアプリケーションプログラムを選択し、実行指示操作を行う。すると、図13に示した電話機プラットフォームにアプリケーションプログラムの実行指示が入力される。これにより、主制御部210は、所定のアプリケーションプログラムを読み出してこれを起動する。このアプリケーションプログラムから図13に示したアプリケーション実行環境に対して表示制御命令が送られると、アプリケーションプログラム実行管理部219は、電話機プラットフォームの主制御部210に対して表示制御命令を送る。これを受けた主制御部210は、その表示制御命令に係る画像データを内部メモリ211から読み出す。その後、主制御部210は、描画処理部200に対して画像データに基づく表示制御命令を出力する。これにより、表示パネル31に表示されている画像が、アプリケーションプログラムの内容に従った別の画像へ切り替わる。このようにアプリケーションプログラムの内容に従って表示パネル31に表示する画像を切り替えることができるので、アプリケーションプログラムの実行中に、携帯電話機の外観デザインをそのアプリケーションプログラムの内容に関連したものとすることができる。
なお、上記実施形態においては、表示パネル31が2つの表示領域31A,31Bを有する場合について説明したが、表示領域の数は2つに限定されるものではない。例えば、本発明は、3つ以上の表示領域を有する場合にも適用できるものである。
また、上記実施形態においては、携帯電話機20を例に挙げて説明したが、本発明は、他の移動体通信端末や携帯機器等の電子機器についても同様に適用できるものである。
(a)は本発明の実施形態に係る携帯電話機の外観の一例を示す正面図。(b)は同携帯電話機の背面図。 変形例に係る携帯電話機の背面図。 (a)は本実施形態の携帯電話機における表示パネルの一構成例を示す断面図。(b)は同表示パネルの動作原理を示す説明図。 他の構成例に係る表示パネルの構成を示すケーシングの断面図。 描画処理部の一構成例を示すブロック図。 本実施形態に係る携帯電話機の主な構成を示すブロック図。 表示パネルに表示されている画像の一例を示す携帯電話機の外観図。 表示パネルのシステム用表示領域における現在時刻の情報、電界強度の情報及び内蔵電池の残量情報の書き換えの制御の一例を示すフローチャート。 表示パネルのユーザ用表示領域における地図画像の表示制御の一例を示すフローチャート。 表示パネルのシステム用表示領域にニュースの画像を表示した携帯電話機の外観図。 非接触IC装置を備えた携帯電話機の主な構成を示すブロック図。 アプリケーションプログラムを実行可能な携帯電話機のブロック図。 同携帯電話機におけるソフトウェア構造の説明図。
符号の説明
20 携帯電話機
29 蓋部
290 ケーシング
30 本体部
31 表示パネル(無給電画像表示手段)
31A 第1の表示領域(システム用表示領域)
31B 第2の表示領域(ユーザ用表示領域)
311 透明下基材層
312 コレステリック液晶層
313 透明上基材層
314 列電極
315 行電極

Claims (5)

  1. 画像の表示状態を無給電状態でも維持可能な無給電画像表示手段と、該無給電画像表示手段に所望の画像を表示させるように描画処理する描画処理手段と、画像の表示状態を給電状態でのみ維持可能な給電画像表示手段とを備えた電子機器であって、
    該無給電画像表示手段は、利用者が指定した画像を表示するためのユーザ用表示領域と、該ユーザ用表示領域よりも表示面積が狭く利用者によって表示画像を指定することができないシステム用表示領域とを有し、各表示領域それぞれに対して供給された描画用駆動信号によって各表示領域の表示画像が変化するように構成され、
    該描画処理手段は、該ユーザ用表示領域及び該システム用表示領域のうち画像変更対象の表示領域についてのみ描画用駆動信号を生成して供給することにより該複数の表示領域それぞれについて互いに独立に表示画像を書き換えるように描画処理を行い、
    該無給電画像表示手段に表示する画像を利用者が指定するための表示画像指定手段と、
    複数の画像のデータを記憶する記憶手段と、
    該無給電画像表示手段のユーザ用表示領域に表示される画像を利用者が切り換える際、該ユーザ用表示領域に表示可能な画像のリストを該給電画像表示手段に表示し、該給電画像表示手段に表示された該画像のリストの中から利用者が該表示画像指定手段で特定の画像を指定したとき、該特定の画像のデータを該記憶手段から読み出し、該特定の画像の描画用駆動信号を生成して該無給電画像表示手段の該ユーザ用表示領域のみに供給するように該描画処理手段を制御する制御手段と、を更に備えたことを特徴とする電子機器
  2. 求項の電子機器において、
    時刻情報を生成する時計部を備え、
    該時計部及び上記描画処理手段は、当該電子機器の主電源がオフにされている状態でも、該時計部で生成された現在の時刻情報の画像を上記システム用表示領域に表示可能に構成されていることを特徴とする電子機器。
  3. 請求項1又は2の電子機器において、
    移動体通信ネットワークを介して通信する通信手段を備え
    上記描画処理手段は、該移動体通信ネットワークを介した情報配信サービスによって配信され該通信手段によって受信された配信情報の画像を上記システム用表示領域に表示するように描画処理することを特徴とする電子機器
  4. 求項1乃至のいずれかの電子機器において、
    近距離無線通信により外部の情報処理装置との間で情報を送受信する近距離無線通信手段を備え、
    上記描画処理手段は、該近距離無線通信手段によって該情報処理装置との間で送受信された情報の画像を上記システム用表示領域に表示するように描画処理することを特徴とする電子機器。
  5. 請求項の電子機器において、
    上記近距離無線通信手段及び上記描画処理手段は、上記情報処理装置が発信した電磁波から取得された電力により動作可能に構成されていることを特徴とする電子機器
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