JP5528825B2 - 冷却システム - Google Patents

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Description

本発明は、冷却システムに関する。
従来、燃料電池を搭載した車両において、燃料電池の廃熱を車室内の温度調節の熱源に利用する技術が知られている。例えば、燃料電池が途中に配置された冷却水循環路を流れる冷却水をヒータコアに供給し、ヒータコアにより温度調節された空気を車室内に供給する技術が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2001−315524号公報 特開2007−038950号公報 特開2005−263200号公報 特開2004−146240号公報
しかしながら、燃料電池の廃熱を車室内の温度調節のための熱源に利用した場合、ヒータコアで熱交換された冷却水が、冷却水循環路に再び流入すると、冷却水循環路の冷却水の温度が低下する場合があった。また、温度が低下した冷却水が燃料電池に供給されると、燃料電池の温度が低下し、燃料電池の発電効率が低下する場合があった。
従って、本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、燃料電池の廃熱を空調の熱源に利用する際に、燃料電池を途中に配置した冷却水循環路(「冷却回路」ともいう。)を流れる冷媒の温度低下を抑制する技術を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することができる。
[形態1]
冷却システムであって、
燃料電池と、
前記燃料電池を冷却するための冷媒が循環する冷却回路と、
冷媒が循環する空調用回路であって、冷媒と室内に送風する空気との間で熱交換を行う熱交換器を配置する空調用回路と、
前記冷却回路から前記空調用回路に冷媒が流入し、前記熱交換器を通過した冷媒が前記冷却回路に流入する連結状態と、前記冷却回路と前記空調用回路との冷媒の流通を遮断する非連結状態とを切り替え可能な切替部と、
当該冷却システムの運転を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記非連結状態から前記連結状態に切り替える際に、当該冷却システムの状態にかかわらず、前記冷却回路を流れる冷媒の流量である第1の流量(L1)の前記空調用回路を流れる冷媒の流量である第2の流量(L2)に対する比(L1/L2)を第1の所定値以上とする流量制御モードでの当該冷却システムの運転を実行し、
前記制御部は、前記燃料電池の状態にかかわらず、前記空調用回路を流れる冷媒が前記冷却回路を流れる冷媒に合流したのちの冷媒の温度が前記燃料電池の発電効率が良好な状態に維持できる温度になるように、前記第1の流量(L1)を第2の所定値以上とすることで前記流量制御モードでの当該冷却システムの運転を実行する、
冷却システム。
この形態の冷却システムによれば、非連結状態から連結状態に切り替える際に、冷却システムの状態にかかわらず、比(L1/L2)を第1の所定値以上とする流量制御モードで冷却システムを運転することで、熱交換器を通過した後の空調用回路を流れる冷媒が、冷却回路を流れる冷媒と合流した場合でも、合流後の冷媒の温度低下を抑制することができる。
また、第1の流量(L1)を第2の所定値以上とすることで合流後の冷媒の温度低下を抑制することができる。
[形態2]
形態1に記載の冷却システムであって、
前記第1の所定値は、前記空調用回路を流れる冷媒が前記冷却回路を流れる冷媒に合流した後の冷媒の温度が第1の閾値以上となる範囲で定められる、冷却システム。
[形態3]
形態1又は形態2に記載の冷却システムであって、
前記制御部は、前記流量制御モードでの当該冷却システムの運転を実行し、前記冷却回路と前記空調用回路とを連結状態にした後に、比(L1/L2)を前記第1の所定値以上とする制限を有さない通常制御モードに切り替えて当該冷却システムの運転を実行する、冷却システム。
[形態4]
冷却システムであって、
燃料電池と、
前記燃料電池を冷却するための冷媒が循環する冷却回路と、
冷媒が循環する空調用回路であって、冷媒と室内に送風する空気との間で熱交換を行う熱交換器を配置する空調用回路と、
前記冷却回路から前記空調用回路に冷媒が流入し、前記熱交換器を通過した冷媒が前記冷却回路に流入する連結状態と、前記冷却回路と前記空調用回路との冷媒の流通を遮断する非連結状態とを切り替え可能な切替部と、
当該冷却システムの運転を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記非連結状態から前記連結状態に切り替える際に、空調側の暖房要求にかかわらず、前記熱交換器の放熱量の上限値を前記熱交換器の最大の放熱量よりも小さい所定値以下とする放熱量制御モードで当該冷却システムの運転を実行する、
冷却システム。
この形態の冷却システムによれば、非連結状態から連結状態に切り替える際に、制御モードを暖房要求にかかわらず、熱交換器の放熱量を所定値以下にする放熱量制御モードで冷却システムを運転することで、熱交換器を通過した後の空調用回路を流れる冷媒が、冷却回路を流れる冷媒と合流した場合でも、合流後の冷媒の温度低下を抑制することができる。
[形態5]
形態4に記載の冷却システムであって、さらに、
前記熱交換器に空気を送風する送風機を有し、
前記制御部は、前記送風機が前記熱交換器に送風する風量の上限値を前記熱交換器に送風する最大の風量よりも小さい所定値以下とすることで前記放熱量制御モードでの当該冷却システムの運転を実行する、冷却システム。
[形態6]
形態4又は形態5に記載の冷却システムであって、
前記制御部は、前記放熱量制御モードでの当該冷却システムの運転を実行し、前記冷却回路と前記空調用回路とを連結状態にした後に、前記熱交換器の放熱量の上限値を最大の放熱量以下とする制限を有する通常制御モードに切り替えて当該冷却システムの運転を実行する、冷却システム。
[適用例1]冷却システムであって、燃料電池と、前記燃料電池を冷却するための冷媒が循環する冷却回路と、冷媒が循環する空調用回路であって、冷媒と室内に送風する空気との間で熱交換を行う熱交換器を配置する空調用回路と、前記冷却回路から前記空調用回路に冷媒が流入し、前記熱交換器を通過した冷媒が前記冷却回路に流入する連結状態と、前記冷却回路と前記空調用回路との冷媒の流通を遮断する非連結状態とを切り替え可能な切替部と、当該冷却システムの運転を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記非連結状態から前記連結状態に切り替える際に、当該冷却システムの状態にかかわらず、前記冷却回路を流れる冷媒の流量である第1の流量(L1)の前記空調用回路を流れる冷媒の流量である第2の流量(L2)に対する比(L1/L2)を所定値以上とする流量制御モードでの当該冷却システムの運転を実行する、冷却システム。
適用例1の冷却システムによれば、非連結状態から連結状態に切り替える際に、冷却システムの状態にかかわらず、比(L1/L2)を所定値以上とする流量制御モードで冷却システムを運転することで、熱交換器を通過した後の空調用回路を流れる冷媒が、冷却回路を流れる冷媒と合流した場合でも、合流後の冷媒の温度低下を抑制することができる。
[適用例2]適用例1に記載の冷却システムであって、前記所定値は、前記空調用回路を流れる冷媒が前記冷却回路を流れる冷媒に合流した後の冷媒の温度が第1の閾値以上となる範囲で定められる、冷却システム。
ここで、第1の閾値は、燃料電池の発電効率が良好な状態(例えば、固体高分子形燃料電池の場合、発電効率が30%以上)に維持できる最低温度(例えば60℃)に設定することが好ましい。適用例2の冷却システムによれば、合流後の冷媒が燃料電池に供給されることによる燃料電池の温度低下を抑制することができる。
[適用例3]適用例1又は適用例2に記載の冷却システムであって、前記制御部は、前記燃料電池の状態にかかわらず前記第1の流量(L1)を所定値以上とすることで前記流量制御モードでの当該冷却システムの運転を実行する、冷却システム。
適用例3の冷却システムによれば、第1の流量(L1)を所定値以上とすることで合流後の冷媒の温度低下を抑制することができる。
[適用例4]適用例1又は適用例2に記載の冷却システムであって、前記制御部は、空調側の暖房要求にかかわらず前記第2の流量(L2)を所定値以下とすることで前記流量制御モードでの当該冷却システムの運転を実行する、冷却システム。
適用例4の冷却システムによれば、第2の流量(L2)を所定値以下とすることで、合流後の冷媒の温度低下を抑制することができる。
[適用例5]適用例1乃至適用例4のいずれか1つに記載の冷却システムであって、前記制御部は、前記流量制御モードでの当該冷却システムの運転を実行し、前記冷却回路と前記空調用回路とを連結状態にした後に、比(L1/L2)を所定値以上とする制限を有さない通常制御モードに切り替えて当該冷却システムの運転を実行する、冷却システム。
適用例5の冷却システムによれば、流量制御モードでの当該冷却システムの運転を継続する場合に比べ、より冷却システムの状態に応じた運転を実行することができる。例えば、流量制御モードを第1の流量(L1)を所定値以上とすることで実行する場合、流量制御モードでの冷却システムの運転を継続する場合に比べ、冷却回路に冷媒を循環させるための消費電力を低減することができる。また、例えば、流量制御モードを第2の流量(L2)を所定値以下とすることで実行する場合、流量制御モードでの冷却システムの運転を継続する場合に比べ、暖房要求に応じた放熱量を確保できない可能性を低減することができる。
[適用例6]冷却システムであって、燃料電池と、前記燃料電池を冷却するための冷媒が循環する冷却回路と、冷媒が循環する空調用回路であって、冷媒と室内に送風する空気との間で熱交換を行う熱交換器を配置する空調用回路と、前記冷却回路から前記空調用回路に冷媒が流入し、前記熱交換器を通過した冷媒が前記冷却回路に流入する連結状態と、前記冷却回路と前記空調用回路との冷媒の流通を遮断する非連結状態とを切り替え可能な切替部と、当該冷却システムの運転を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記非連結状態から前記連結状態に切り替える際に、空調側の暖房要求にかかわらず、前記熱交換器の放熱量の上限値を所定値以下とする放熱量制御モードで当該冷却システムの運転を実行する、冷却システム。
適用例6の冷却システムによれば、非連結状態から連結状態に切り替える際に、制御モードを暖房要求にかかわらず、熱交換器の放熱量を所定値以下にする放熱量制御モードで冷却システムを運転することで、熱交換器を通過した後の空調用回路を流れる冷媒が、冷却回路を流れる冷媒と合流した場合でも、合流後の冷媒の温度低下を抑制することができる。
[適用例7]適用例6に記載の冷却システムであって、さらに、前記熱交換器に空気を送風する送風機を有し、前記制御部は、前記送風機が前記熱交換器に送風する風量の上限値を所定値以下とすることで前記放熱量制御モードでの当該冷却システムの運転を実行する、冷却システム。
適用例7の冷却システムによれば、熱交換器に送風する風量の上限値を所定値以下とすることで、合流後の冷媒の温度低下を抑制することができる。
[適用例8]適用例6又は適用例7に記載の冷却システムであって、前記制御部は、前記放熱量制御モードでの当該冷却システムの運転を実行し、前記冷却回路と前記空調用回路とを連結状態にした後に、前記熱交換器の放熱量の上限値を所定値以下とする制限を有さない通常制御モードに切り替えて当該冷却システムの運転を実行する、冷却システム。
適用例8の冷却システムによれば、放熱量制御モードでの当該冷却システムの運転を継続する場合に比べ、より冷却システムの状態に応じた運転を実行することができる。例えば、放熱量制御モードでの冷却システムの運転を継続する場合に比べ、暖房要求に応じた放熱量を確保できない可能性を低減することができる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、上述した冷却システムとしての構成のほか、上述したいずれかの冷却システムを備えた移動体又は家屋、冷却システムの制御方法等の態様で実現することができる。
本発明の第1実施例としての冷却システム1の構成を示す図である。 冷却回路10の状態を説明するための図である。 連結状態における冷却水の流れを示した図である。 第1の制御モードと第2の制御モードを説明するための図である。 第1実施例の冷却システム1の運転制御を示すフローチャートである。 本発明の効果を説明するための図である。 本発明の第2実施例の第2の制御モードを説明するための図である。 第2実施例の冷却システムの運転制御を示すフローチャートである。 第1変形例における冷却システムの運転制御を示すフローチャートである。
次に、本発明の実施の形態を以下の順序で説明する。
A.第1実施例:
B.第2実施例:
C.変形例:
A.第1実施例:
A−1:システムの構成:
図1は、本発明の第1実施例としての冷却システム1の構成を示す図である。図2は、冷却回路の状態を説明するための図である。なお、図2は冷却システム1のうち、説明に必要な構成のみを示している。本実施例において、冷却システム1は車両に搭載されている。
図1に示すように、本実施例の冷却システム1は、燃料電池スタック100(単に「FC100」ともいう。)と、燃料電池スタック100を冷却するための冷却水が循環する冷却回路10と、車室内40の空調に利用される冷却水が循環する空調用回路20と、第1と第2の連通流路216,218と、バルブV3と、冷却システム1の運転を制御するECU(Electronic Control Unit:電子制御装置)30とを主に備える。なお、図示は省略するが、冷却システム1は、燃料ガスとしての水素を給排する水素給排系と、酸化剤ガスとしての空気を給排する空気給排系とを備える。水素給排系は、燃料電池スタック100のアノードに水素を供給すると共に、燃料電池スタック100から排出されるアノード排ガスをシステム1の外部へ排出する。空気給排系は、燃料電池スタック100のカソードに空気を供給すると共に、燃料電池スタック100から排出されるカソード排ガスをシステム1の外部へ排出する。
燃料電池スタック100は、比較的小型で発電効率に優れる固体高分子型燃料電池であり、燃料ガスとしての純水素と、酸化剤ガスとしての空気に含まれる酸素が、各電極において電気化学反応を起こすことによって起電力を得るものである。燃料電池スタック100は、セパレータ(図示しない)を介在させて単セル(図示しない)を複数積層したスタック構造を成し、その積層数は、燃料電池スタック100に要求される出力に応じて任意に設定可能である。
冷却回路10は、第1の冷却流路120と、第2の冷却流路126と、第3の冷却流路128とを備える。冷却回路10は、バルブV1の弁の開閉を制御することで、第1の冷却流路120と第2の冷却流路126による循環流路、又は、第1の冷却流路120と第3の冷却流路128による循環流路を形成する。
第1の冷却流路120は、燃料電池スタック100を途中に配置している。また、第1の冷却流路120は、燃料電池スタック100に流入する冷却水が流れる入口側流路122と、燃料電池スタック100から流出する冷却水が流れる出口側流路124とを有する。すなわち、冷却回路10は、燃料電池スタック100を通過する冷媒を循環させるための循環流路である。入口側流路122は、冷却回路10内に冷却水を循環させるためのウォーターポンプWP1(以下、単に「ポンプWP1」ともいう。)と、温度センサ130とを配置している。温度センサ130は、入口側流路122の部分のうち、燃料電池スタック100の冷却水入口近傍に配置されている。また、出口側流路124の部分のうち、燃料電池スタック100の冷却水出口近傍には温度センサ132が配置されている。温度センサ130は、主に、燃料電池スタック100の冷却水入口の冷却水温度を検出するために用いられる。温度センサ132は、主に、燃料電池スタック100の冷却水出口の冷却水温度を検出するために用いられる。
第2の冷却流路126は、第1の冷却流路120の両端に接続されている。第2の冷却流路126は、冷却水を冷却するためのラジエータ110と、温度センサ134とを有する。ECU30は、温度センサ134の検出値に基づいて、ファン112の運転を制御することで第2の冷却流路126を流れる冷却水の温度を調節する。
第3の冷却流路128は、出口側流路124を流れる冷却水を第2の冷却流路126を通過させることなく入口側流路122に流入させるためのバイパス流路である。
図2に示すように、バルブV1の弁の開閉をECU30が制御することで、冷却システム1は、第1と第2の冷却流路120,126を連通状態とし、第1と第3の冷却流路120,128を非連通状態とする第1の連通状態(図2(a))と、第1と第2の冷却流路120,126を非連通状態とし、第1と第3の冷却流路120,128を連通状態とする第2の連通状態(図2(b))と、を有する。各連通状態は、例えば、燃料電池スタック100に供給される冷却水の温度に応じて設定される。具体的には、ECU30は、温度センサ130により検出される冷却水供給温度が所定値以上と判断した場合には、第1の連通状態に設定し冷却水をラジエータ110とファン112を用いて冷却する。また、ECU30は、冷却水供給温度が所定値未満と判断した場合には、第2の連通状態に設定し冷却水を冷却させることなく循環させる。なお、バルブV1は弁の開度を調整することにより、出口側流路124から第2の冷却流路126に流入する冷却水と、出口側流路124から第3の冷却流路128に流入する冷却水との流量比を調整することも可能である。
図1に示すように、空調用回路20は、第1の空調用流路210と、第1の空調用流路210の両端に接続されている第2の空調用流路214とを有する。この第1の空調用流路210と第2の空調用流路214とにより冷却水の循環流路を形成することが可能となっている。
第1の空調用流路210は、電気ヒータ202と、熱交換器としてのヒータコア200と、ウォーターポンプWP2(以下、単に「ポンプWP2」ともいう。)と、2つの温度センサ230,232とを配置している。また、第1の空調用流路210は、ヒータコア200に流入する冷却水が流れる入口側空調流路212と、ヒータコア200を流れた冷却水が流出する出口側空調流路213とを有する。
冷却システム1は、2つの連通流路216、218により、冷却回路10中の冷却水が空調用回路20に流入し、流入した冷却水が空調用回路20を流れ、再び冷却回路10に流入することが可能となっている。すなわち、冷却システム1は、冷却回路10を流れる冷却水が空調用回路20に流入し、流入した冷却水が空調用回路20を流れ、再び冷却回路10中に流入する連結状態と、冷却回路10と空調用回路20との冷却水の流通を遮断する非連結状態とを有する。この2つの状態の切り替えは、第2の連通流路216と第1の空調用流路210と第2の空調用流路214との接続地点に設けられたバルブV3の弁の開閉を切り替えることで行われる。ここで、バルブV3が課題を解決するための手段に記載の「切替部」に相当する。
連結状態では、冷却水は冷却回路10と空調用回路20とを循環する。非連結状態では、冷却回路10の冷却水は、冷却回路10のみを循環し、空調用回路20の冷却水は、空調用回路20のみを循環する。言い換えれば、連結状態は、燃料電池スタック100の廃熱を車室内の温度調節のための熱源として利用可能な状態であり、非連結状態は、燃料電池スタック100の廃熱を車室内の温度調節のための熱源として利用不可能な状態である。
ヒータコア200は、通風ダクト24内に設置されており、通風ダクト24の上流側に設置された送風機としてのブロア220から吹き出す空気を加熱する。具体的には、ヒータコア200内部を流れる冷却水と、ブロア220からヒータコア200に向かって吹き出された空気との間で熱交換を行う。熱交換された空気は、通風ダクト24から移動体の内部である車室内40に送られる。ECU30は、ユーザにより設定された目標車室内温度、現在の車室内温度、現在の車室外温度等に応じて、ポンプWP2の回転数(「回転速度」ともいう。)及びブロア220の回転数(「回転速度」ともいう。)を制御することでヒータコア200の放熱量を調節する。すなわち、ECU30は、空調側の暖房要求に応じて冷却システム1の運転を実行する。
車室内40には温度設定器401が配置され、ユーザが温度設定器401に目標とする車室内温度を設定する。また、温度設定器401は、車室内40を暖房する暖房モードを有効にする暖房スイッチ(図示せず)が配置されており、ユーザにより暖房スイッチがONされると、ECU30がスイッチON信号を受信し、空調用回路20を用いた暖房運転を行う。また、温度設定器401を用いてユーザが設定した車室内温度は、ECU30に出力信号として送られ、暖房運転の際の各種アクチュエータの制御に利用される。
電気ヒータ202は、ヒータコア200で熱交換する冷却水の熱量が不足している場合に、ヒータコア200へ流入する冷却水を加温するために用いられる。例えば、冷却システム1が非連結状態にある場合は、燃料電池スタック100の廃熱を利用できないため、暖房要求に応じてヒータコア200に流入する冷却水を加温する。
温度センサ230は、ヒータコア200に流入する冷却水の温度を検出する。また、温度センサ232は、ヒータコア200を通過した冷却水の温度を検出する。2つの温度センサ230,232に検出された温度は、出力信号としてECU30に送信され、冷却システム1の制御に利用される。
ECU30は、CPU310と、メモリ320と、入出力ポート330とを主に備える。入出力ポート330は、各種アクチュエータや各種センサとECU30とを制御用信号線を介して接続している。ここで、各種アクチュエータとしては、例えば、ファン112、ウォーターポンプWP1,WP2、電気ヒータ202、ブロア220、バルブV1,V3がある。また、各種センサとしては、例えば、温度センサ130,132,134,230,232、温度設定器401がある。
メモリ320には、CPU310により実行される各種プログラムが記録されている。CPU310は、メモリ320に記録されている各種プログラムを用いて、冷却システム1の運転を制御する。
A−2.システムの制御モード:
冷却システム1は、冷却システム1の運転の制御モードが異なる、第1の制御モードと、第2制御のモードとを有する。
第1の制御モードは、冷却回路10を流れる冷却水の流量である第1の流量(L1)と、空調用回路を流れる冷却水の流量である第2の流量(L2)に制限を有さない通常運転モードである。すなわち、第1の制御モードは、冷却システム1の状態に応じてポンプWP1,WP2の性能の範囲内で第1の流量(L1)及び第2の流量(L2)を制御することができる。例えば、燃料電池スタック100の発熱量が低い場合は、ポンプWP1の回転数を減少させることで第1の流量(L1)を減少させる。また、例えば、目標車室内温度が上がった場合は、ポンプWP2の回転数を増加させることで第2の流量(L2)を増加させる。
第2の制御モードは、冷却システム1の状態にかかわらず、第2の流量(L2)に対する第1の流量(L1)の比(L1/L2)を所定値以上とする流量制御モードである。ここで所定値は、連結状態において空調用回路20に流れる冷却水が冷却回路10を流れる冷却水に合流し、合流後の冷却水(以下、「合流後冷却水」ともいう。)の温度が、第1の閾値以上となる範囲で定めることが好ましい。以下に、図3を用いて、比(L1/L2)の所定値に設定方法の一例を説明する。なお、第1と第2の制御モードについての詳細はさらに後述する。
図3は、連結状態における冷却水の流れを示した図である。図3では、バルブV1,V2及び冷却水が流れていない流路は図示していない。図3に示す矢印の向きは冷却水の流れ方向を示しており、矢印に付した記号Wa1,Wa2,Wa3は、各流路を流れる冷却水を区別するために付している。また各記号の括弧内に記したL1,L2,L3は各冷却水の流量を表している。また、各記号の括弧内に記したT1,T2,T3は各冷却水の温度を表している。ここで、ヒータコア200で放熱し車室内40を暖房する場合、熱交換後の温度が低い冷却水Wa2が、冷却回路10を流れる冷却水Wa3に合流する。よって、合流後冷却水Wa1の温度は低下するため、ラジエータ110を用いて冷却する必要がない。よって、バルブV1の弁の開閉を制御し、冷却回路10を第2の連通状態(図2(a))としている。
流量L1は、ポンプWP1の回転数により算出でき、流量L2は、ポンプWP2の回転数により算出できる。また、燃料電池スタック100に流入する冷却水Wa1の温度T1は温度センサ130により検出される温度とし、空調用回路20のヒータコア200を通過した冷却水Wa2の温度T2は温度センサ232により検出される温度としている。図3に示すように、合流後冷却水Wa1が燃料電池スタック100に流入する冷却水Wa1となるため、合流後冷却水Wa1の温度は温度センサ130により検出できる。なお、例えば、第2の連通流路218と出口側流路124との合流地点、又は、該合流地点より下流側地点に合流後冷却水の温度を検出するための温度センサを別途設けても良い。
ここで、空調用回路20を流れる冷却水Wa2が、冷却回路10を流れる冷却水Wa3に合流し、合流後冷却水Wa1として冷却回路10を流れる場合の、合流後冷却水Wa1の温度T1は以下の式(1)により算出できる。
T1=(T3×L3+T2×L2)/(L3+L2) (1)
また、流量については以下の式(2)の関係が成り立つ。
L1=L2+L3 (2)
上記式(1),(2)を元にして、温度T1を第1の閾値以上となるように比(L1/L2)を定めることができる。すなわち、第1の閾値をTxとした場合、上記式(1),(2)から導いた式(3)を用いて比(L1/L2)を定めることができる。
L1/L2≧(T3−T2)/(T3−Tx) (3)
例えば、式(3)の温度T2、温度T3には、非連結状態から連結状態に切り替える直前の温度センサ232、132により検出される温度を代入する。また、例えば、第1の閾値Txは、燃料電池スタック100の発電効率が良好な状態を維持できる入口水温の下限温度を設定することができる。例えば、第1の閾値Txは50℃〜75℃の範囲で設定することができる。なお、上記に説明した比(L1/L2)の所定値の決定方法は一例であって、非連結状態における冷却システム1の運転により想定される温度T2、T3、及び、第1の閾値Txを元に、比(L1/L2)の所定値を予め定めておいても良い。なお、比(L1/L2)は、例えば2以上として第2の制御モードを実行することが好ましい。これにより、合流後冷却水の温度低下を抑制することができる。
図4は、第1の制御モードと第2の制御モードを説明するための図である。図4(a)は燃料電池スタック100の発熱量の時間変化を示している。また、図4(b)は、ポンプWP1の回転数の時間変化を示している。また、図4(c)は、比(L1/L2)の時間変化を示している。なお、図4は、制御モードを説明するために作成したものであり、実際の運転状況を表しているものではない。
図4に示すように、第1の制御モードでは、ポンプWP1の回転数の上限値は、ポンプWP1の最大回転数である回転数RHに設定され、下限値は、燃料電池スタック100に冷却水を供給循環可能な最低の回転数RL1に設定されている。なお、ポンプWP2の回転数の上限値は、ポンプWP2の最大の回転数に設定され、下限値は、回転数がゼロに設定されている。すなわち、第1の制御モードでは、冷却システム1の状況(燃料電池スタック100の発熱状況や、空調側の暖房要求の状況)に応じて、比(L1/L2)に制限を設けることなく、ポンプWP1、WP2の回転数が性能の範囲で変化する。
一方、第2の制御モードでは、ポンプWP1の下限値が第1の制御モードの回転数RL1よりも大きい回転数RL2に設定される。これにより、比(L1/L2)が所定値LV以上となる。例えば、図4(b)に示すように、第1の制御モードから第2の制御モードに冷却システム1の運転が切り替わった時間t1では、燃料電池スタック100の発熱量にかかわらず、ポンプWP1の回転数が回転数RL2より小さい値から回転数RL2に上がっている。このように、第2の制御モードで冷却システム1の運転が実行されている時間t1〜t2では、ポンプWP1の回転数の下限値が第1の制御モードよりも引き上げられ、ポンプWP1の回転数が回転数RL2〜RHの範囲で変化する。なお、第2の制御モードにおいても第1の制御モードと同様に、ポンプWP2の回転数の上限値は、ポンプWP2の最大の回転数に設定され、下限値は、回転数がゼロに設定されている。
A−3.制御フロー及び効果:
図5は、第1実施例の冷却システム1の運転制御を示すフローチャートである。ECU30は、非連結状態から連結状態に切り替える要求(以下、「連結要求」ともいう。)が有るかどうかを判断する(ステップS10)。本実施例の場合、ユーザにより暖房スイッチがONされたかどうかをECU30が判断する。連結要求が無いと判断した場合は、ステップS10を繰り返し実行する。
連結要求が有ると判断した場合は、ECU30は温度センサ130の検出値である燃料電池スタック100の出口水温T3を検出する(ステップS20)。次に、ECU30は、出口水温T3が切り替え閾値温度Tsより大きいか否かを判断する(ステップS30)。閾値温度Tsは、例えば、燃料電池スタック100から流出した冷却水を、ヒータコアの熱源として利用可能な最低温度とする。例えば、切り替え閾値温度Tsは、50℃〜60℃の範囲で設定することができる。
出口水温T3が閾値温度Ts以下である場合は(ステップS30:NO)、冷却回路10と空調用回路20とを連結することなく非連結状態で、ECU30は暖房要求に応じて、ポンプWP2、電気ヒータ202、ブロア220を制御する。
出口水温T3が閾値温度Tsより大きい場合は(ステップS30:YES)、ECU30は、ポンプWP1の回転数の下限値を上げる設定を行う(ステップS40)。すなわち、ECU30は、冷却システム1を第1の制御モードから第2の制御モードに切り替えて運転を実行する。なお、ステップS40において、冷却回路10の連通状態が第1の連通状態である場合は、第2の連通状態に切り替える(図2)。
ステップS40の後、ECU30は、バルブV3を切り替えて冷却回路10と空調用回路20を連結し、非連結状態から連結状態に切り替える(ステップS50)。これにより、燃料電池スタック100から流出する冷却水を、ヒータコア200での熱交換の熱源として利用できると共に、合流後冷却水の温度低下を抑制することができる。なお、ステップS40とステップS50の順番は問わず、ステップS40とステップS50を同時に行っても良いし、ステップS50の後にステップS40を行っても良い。
ステップS50により連結状態にした後、所定時間経過後に、ポンプWP1の回転数の下限値を元に戻すことで、第2の制御モードから第1の制御モードに切り替えて運転を実行する(ステップS60)。ステップS60において、所定時間は、合流後冷却水の温度低下がおさまるまでの時間を設定することができる。例えば、連結状態にした後、合流後冷却水の温度変化率が5分間当たり3℃以下になるまでの時間を所定時間として設定することができる。所定時間経過後に第2の制御モードから第1の制御モードに切り替えて運転を実行することで、第2の制御モードで運転を継続する場合に比べ、ポンプWP1の消費電力を低減することができる。
図6は、本発明の効果を説明するための図である。図6(a)は、本発明の冷却システムを適用して運転(以下、「実施運転」ともいう。)を実行した場合の各水温の時間変化を示している。図6(b)は、連結状態、非連結状態にかかわらず第1の制御モードで運転(以下、「比較運転」ともいう。)を実行した場合の各水温の時間変化を示している。また、図6(a),(b)は、燃料電池スタック100の起動時からではなく、起動を開始し一定時間後からの各水温の変化を示している。なお、図中に示す記号「Touth」及び「Toutl」は、燃料電池スタック100の発電効率が良好な状態を維持できる出口水温の上限温度及び下限温度である。また、図中に示す記号「Tx」は、第1の閾値であり、燃料電池スタック100の発電効率が良好な状態を維持できる入口水温の下限温度である。本実施例の場合、Touthは95℃、Toutlは80℃、Txは70℃に設定している。
図6(a)に示すように、実施運転では、冷却システム1を連結状態にした場合においても、合流後冷却水の温度である燃料電池スタック100の入口水温T1は、第1の閾値である下限温度Tx以上に維持できた。また、図6(b)に示す比較運転に比べ、入口水温T1の急激な温度低下を抑制することができた。また、燃料電池スタック100の出口水温T3についても、下限温度Toutl〜上限温度Touthの範囲で変化している。なお、連結開始から所定時間経過後の時間t2で、ECU30は第2の制御モードから第1の制御モードに切り替えて運転を実行した。
一方、図6(b)に示すように、比較運転では、連結後、入口水温T1が急激に低下し、下限温度Txを下回った。また、燃料電池スタック100の出口水温T3についても、下限温度Toutlを下回った。
さらに、出口水温T3と入口水温T1との温度差△Tについても、実施運転は10℃以下に抑えることができたのに対し、比較運転では10℃を超える場合が生じた。温度差△Tについて所定値(例えば10℃)以下に抑えることで、燃料電池スタック100の内部温度の分布のばらつきを抑制し、発電効率の低下をさらに抑制することができる。
このように、上記実施例では、非連結状態から連結状態に切り替える際に、比(L1/L2)が所定値以上である第2の制御モードで運転を実行するため、燃料電池スタック100の廃熱を空調側の熱源に利用した場合でも、合流後冷却水の温度低下を抑制できる。これにより、燃料電池スタック100内部の温度低下を抑制し、発電効率の低下を抑制することができる。また、合流後冷却水の温度の急激な低下を抑制することで、燃料電池スタック100の内部温度の分布のばらつきを抑制することができ、発電効率の低下をさらに抑制することができる。
B.第2実施例:
図7は、本発明の第2実施例の第2の制御モードを説明するための図である。図7(a)は、目標吹出温度の時間変化を示している。また、図7(b)は、ブロア220の回転数の時間変化を示している。また、図7(c)はヒータコア200の放熱量の時間変化を示している。ここで、目標吹出温度は、ユーザの暖房要求により設定された目標車室内温度、現在の車室内温度、現在の車室外温度等に基づいて公知の方法で算出される。なお、図7は、制御モードを説明するために作成したものであり、実際の運転状況を表しているものではない。第1実施例と異なる点は、第2の制御モードの制御方法であり、第1の制御モード及び冷却システム1の構成(図1)については第1実施例と同様であるため、説明を省略する。
第2実施例の第1の制御モードでは、目標吹出温度に応じてブロア220の性能の範囲(最大の回転数DH1、最低の回転数DL(DL=0))でブロア220の運転が制御されている。すなわち、第1の制御モードでは、暖房要求に応じてブロア220の回転数を変化させることで放熱量を制御している。これは、比(L1/L2)に制限を設けていない第1実施例の制御モードと同様の制御モードである。
一方、第2実施例の第2の制御モード(「放熱量制御モード」ともいう。)では、ブロア220の上限値の回転数が第1の制御モードの上限値の回転数DH1よりも小さい回転数DH2に設定される。すなわち、ヒータコア200に送風する風量の上限値が第1の制御モードに比べ小さい所定値以下に設定される。これにより、放熱量が所定値E以下となる。例えば、図7(b)に示すように、第2の制御モードで運転が実行される時間t1〜t2では、目標吹出温度にかかわらずブロアの回転数の上限値が回転数DH1から回転数DH2に引き下げられ、ブロア220の回転数が回転数DL〜DH2の範囲で変化する。
図8は、第2実施例の冷却システムの運転制御を示すフローチャートである。第1実施例の制御フロー(図5)と異なる点は、第2の制御モードでの制御方法である。その他のフローについては第1実施例の制御フローと同様であるため、同一の工程については同一符号を付すと共に説明を省略する。
ECU30は、ステップS30でT3>Tsを満たすと判断した場合は、ブロア220の回転数の上限値を下げる設定を行う(ステップS40a)。すなわち、ECU30は、冷却システムを第1の制御モードから第2の制御モードに切り替えて運転を実行する。これにより、ステップS50において非連結状態から連結状態に切り替えた場合でも、合流後冷却水の温度低下を抑制することができる。また、第1実施例と同様に、冷却回路10の連通状態が第1の連通状態である場合は、第2の連通状態に切り替える(図2)。なお、ステップS40aとステップS50の順番は問わず、ステップS40aとステップS50を同時に行っても良いし、ステップS50の後にステップS40aを行っても良い。
ステップS50により連結状態にした後、所定時間経過後に、ブロア220の回転数の上限値を元に戻すことで、第2の制御モードから第1の制御モードに切り替えて運転を実行する(ステップs60a)。これにより、第2の制御モードで運転を継続する場合に比べ、暖房要求に応じた運転を実行することができる。
C.変形例:
なお、上記実施例における構成要素の中の、特許請求の範囲の独立項に記載した要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略可能である。また、本発明の上記実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
C−1.第1変形例:
図9は、第1変形例における冷却システムの運転制御を示すフローチャートである。第1実施例の制御フロー(図5)と異なる点は、ステップS40をステップS40b、ステップS60をステップS60bとした点である。その他のフローについては第1実施例の制御フローと同様であるため、同一の工程については同一符号を付すと共に説明を省略する。また、第1変形例の冷却システム1の構成(図1)は上記実施例と同様であるため説明を省略する。
第1実施例では、ポンプWP1(図1)の回転数の下限値を上げることで(図5、ステップS40)、比(L1/L2)を所定値以上としたが、第1変形例ではポンプWP2(図1)の回転数の上限値を下げることで、比(L1/L2)を所定値以上としている。すなわち、ECU30は、ステップS30でT3>Tsを満たすと判断した場合は、ポンプWP2の回転数の上限値を下げることで第1の制御モードから第2の制御モードへ切り替える(ステップS40b)。なお、連結状態にした後、所定時間経過後にポンプWP2の回転数の上限値を元に戻すことで、第2の制御モードから第1の制御モードに切り替えて運転を実行する(ステップS60b)。このようにしても、上記第1実施例と同様に、合流後冷却水の温度低下を抑制できる。これにより、燃料電池スタック100内部の温度低下を抑制し、発電効率の低下を抑制することができる。
C−2.第2変形例:
上記実施例及び上記変形例では、比(L1/L2)を所定値Lv以上となるよう制御するか、放熱量を所定値E以下となるよう制御することで第2の制御モードを設定していたが、これらを組み合わせることで第2の制御モードを設定しても良い。具体的には、比(L1/L2)を所定値Lv以上とし、かつ、放熱量を所定値E以下とすることで、第2の制御モードを実行しても良い。このようにすることで、合流後冷却水の水温低下を抑制することができる。
また、ポンプWP1の回転数の下限値を第1の制御モードよりも上げると共に、ポンプWP2の回転数の上限値を第1の制御モードよりも下げることで、比(L1/L2)を所定値Lv以上とする第2の制御モード(流量制御モード)を実行しても良い。
C−3.第3変形例:
上記実施例では、連結状態にした後、所定時間経過後に第2の制御モードから第1の制御モードに切り替えて運転を実行したが、特にこれに限られるものではなく、非連結状態に再度切り替わるまで、第2の制御モードでの運転を継続しても良い。このようにしても、合流後冷却水の温度低下を抑制することができる。また、冷却システム1の制御をより単純にできる。
C−4.第4変形例:
上記実施例では、冷却システム1が車両に搭載される場合を例に挙げて説明を行ったが、各種移動体用に本発明を適用することができる。例えば、列車、船舶、航空機の各種移動体に本発明に係る冷却システムを適用できる。さらには、移動体に限らず、家屋の空調の熱源として燃料電池スタック100の廃熱を利用するシステムにも本発明の冷却システムを適用することができる。
C−5.第5変形例:
上記実施例では、ECU30は燃料電池スタック100を有する冷却回路10と、車室内40に送風に利用される空調用回路20の双方の制御に利用されていたが、冷却回路10を制御するためのECUと、空調用回路20を制御するためのECUとをそれぞれ設けても良い。この場合、各ECU間で必要な情報(温度センサ132の検出値等)を通信する。
C−6.第6変形例:
上記実施例では、暖房の熱源として燃料電池スタック100の廃熱と電気ヒータ202とヒータコア200とを利用可能であったが、暖房の熱源に利用可能な熱源は特にこれに限定されるものではない。例えば、通風ダクト24内にヒートポンプや空気加熱ヒータ等の熱交換器を設けても良い。
C−7.第7変形例:
上記実施例では、冷媒として冷却水を用いたが、特にこれに限定されるものではなく各種流体を冷媒として用いることができる。例えば、冷媒として水にエチレングリコールなどを添加した不凍液を用いても良いし、二酸化炭素などの気体を用いても良い。このようにしても上記実施例と同様の効果を奏する。
C−8.第8変形例:
上記実施例では、燃料電池スタック100として固体高分子型燃料電池を用いたが、リン酸型燃料電池、溶融炭酸塩型燃料電池、固体酸化物形燃料電池等、種々の燃料電池を用いることができる。
1…冷却システム
10…冷却回路
20…空調用回路
24…通風ダクト
30…ECU
40…車室内
100…燃料電池スタック
110…ラジエータ
112…ファン
120…第1の冷却流路
122…入口側流路
124…出口側流路
126…第2の冷却流路
128…第3の冷却流路
130,132,134…温度センサ
200…ヒータコア
202…電気ヒータ
210…第1の空調用流路
212…入口側空調流路
213…出口側空調流路
214…第2の空調用流路
216…第1の連通流路
218…第2の連通流路
220…ブロア
230,232…温度センサ
310…CPU
320…メモリ
330…入出力ポート
401…温度設定器
V1,V3…バルブ
WP1,WP2…ウォーターポンプ

Claims (6)

  1. 冷却システムであって、
    燃料電池と、
    前記燃料電池を冷却するための冷媒が循環する冷却回路と、
    冷媒が循環する空調用回路であって、冷媒と室内に送風する空気との間で熱交換を行う熱交換器を配置する空調用回路と、
    前記冷却回路から前記空調用回路に冷媒が流入し、前記熱交換器を通過した冷媒が前記冷却回路に流入する連結状態と、前記冷却回路と前記空調用回路との冷媒の流通を遮断する非連結状態とを切り替え可能な切替部と、
    当該冷却システムの運転を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記非連結状態から前記連結状態に切り替える際に、当該冷却システムの状態にかかわらず、前記冷却回路を流れる冷媒の流量である第1の流量(L1)の前記空調用回路を流れる冷媒の流量である第2の流量(L2)に対する比(L1/L2)を第1の所定値以上とする流量制御モードでの当該冷却システムの運転を実行
    前記制御部は、前記燃料電池の状態にかかわらず、前記空調用回路を流れる冷媒が前記冷却回路を流れる冷媒に合流したのちの冷媒の温度が、前記燃料電池の発電効率が良好な状態に維持できる温度になるように、前記第1の流量(L1)を第2の所定値以上とすることで前記流量制御モードでの当該冷却システムの運転を実行する、
    冷却システム。
  2. 請求項1に記載の冷却システムであって、
    前記第1の所定値は、前記空調用回路を流れる冷媒が前記冷却回路を流れる冷媒に合流した後の冷媒の温度が第1の閾値以上となる範囲で定められる、冷却システム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の冷却システムであって、
    前記制御部は、前記流量制御モードでの当該冷却システムの運転を実行し、前記冷却回路と前記空調用回路とを連結状態にした後に、比(L1/L2)を前記第1の所定値以上とする制限を有さない通常制御モードに切り替えて当該冷却システムの運転を実行する、冷却システム。
  4. 冷却システムであって、
    燃料電池と、
    前記燃料電池を冷却するための冷媒が循環する冷却回路と、
    冷媒が循環する空調用回路であって、冷媒と室内に送風する空気との間で熱交換を行う熱交換器を配置する空調用回路と、
    前記冷却回路から前記空調用回路に冷媒が流入し、前記熱交換器を通過した冷媒が前記冷却回路に流入する連結状態と、前記冷却回路と前記空調用回路との冷媒の流通を遮断する非連結状態とを切り替え可能な切替部と、
    当該冷却システムの運転を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記非連結状態から前記連結状態に切り替える際に、空調側の暖房要求にかかわらず、前記熱交換器の放熱量の上限値を前記熱交換器の最大の放熱量よりも小さい所定値以下とする放熱量制御モードで当該冷却システムの運転を実行する、
    冷却システム。
  5. 請求項に記載の冷却システムであって、さらに、
    前記熱交換器に空気を送風する送風機を有し、
    前記制御部は、前記送風機が前記熱交換器に送風する風量の上限値を前記熱交換器に送風する最大の風量よりも小さい所定値以下とすることで前記放熱量制御モードでの当該冷却システムの運転を実行する、冷却システム。
  6. 請求項又は請求項に記載の冷却システムであって、
    前記制御部は、前記放熱量制御モードでの当該冷却システムの運転を実行し、前記冷却回路と前記空調用回路とを連結状態にした後に、前記熱交換器の放熱量の上限値を最大の放熱量以下とする制限を有する通常制御モードに切り替えて当該冷却システムの運転を実行する、冷却システム。
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