JP5528006B2 - センサチップの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明はセンサチップの製造方法に関するものである。
感熱抵抗体を用いた熱式流量センサはよく知られており、たとえば自動車用エンジンの吸入空気量の計測などに適用されている。一般的な熱式流量センサでは、加熱されるためのヒータ抵抗体と、ヒータ抵抗体の温度を検出するための感熱抵抗体とでブリッジ回路が構成されている。このブリッジ回路によってヒータ抵抗体が一定温度になるように制御される。
この熱式流量センサでは、流体により奪われる熱量を補完するために加熱用の供給電流が増加するように構成されている。そのため、供給電流を測定することによって流体によって奪われた熱量が検出される。測定された熱量から流体の流量が検出される。また、より精度を高めるためには流体温度に対する温度補償回路が付加される。
このような方式の熱式流量センサにおいては、感熱抵抗体を薄膜化することで熱容量を小さくすることによって応答特性を向上させることができる。そのため、検知部をメンブレン構造にしたセンサチップが提案されている。
メンブレンを有する半導体センサの製造方法がたとえば特開2003−17711号公報(特許文献1)に記載されている。この公報では、従来の一般的な半導体センサの製造方法として次の製造方法が記載されている。この製造方法では、シリコン基板の一面上にスパッタやプラズマCVD(Chemical Vaper Deposition)法により下部絶縁膜が形成される。下部絶縁膜の上に流量検出体やヒータなどからなる金属膜がパターニング形成される。金属膜の上にスパッタやプラズマCVD法により上部絶縁膜が形成される。
また、シリコン基板の他面にスパッタやプラズマCVD法により絶縁層が形成される。エッチングにより絶縁層に開口部が設けられ、マスクが形成される。他面側から基板がエッチングされて空洞部が形成される。
また、ダイシングによって各半導体センサチップに分割する半導体チップの製造方法がたとえば特開2000−208476号公報(特許文献2)に記載されている。この公報の半導体チップの製造方法では、異方性エッチングのエッチング速度がシリコン基板より非常に遅い侵食阻止層(ボロン拡散層)がチップ領域の周縁部に形成される。その後に異方性エッチングにより切断用溝(V溝)が形成される。シリコン基板が切断用溝(V溝)に沿って切断されて各半導体センサチップに分割される。
特開2003−17711号公報 特開2000−208476号公報
半導体基板をダイシングにより個々のセンサチップに切りわける際に、半導体基板と絶縁膜とが同時に切断される。半導体基板と絶縁膜では硬度が異なるのでダイシングブレードから受ける力が不均一となる。そのため、半導体基板と絶縁膜との密着力が不十分であると絶縁膜の剥離が発生する。
そのため、半導体基板のダイシングされる部分の絶縁膜があらかじめ除去される。ところが、その後にメンブレンを形成するために半導体基板を異方性エッチングにより除去する工程で、絶縁膜が除去されて露出した半導体基板の部分がエッチング液にさらされて、異方性エッチングによりV字型の溝が形成される。矩形のセンサチップを切り出す際に、ダインシングラインが交差する場所、すなわちセンサチップの四隅の部分では、このV字型の溝が他の直線部分に比べて大きくなる。そのため半導体基板が大きくえぐられることによりアンダーカットが形成される。
ダイシング工程においてはダイシングブレードを冷却するためのブレード冷却水が供給される。ブレード冷却水がアンダーカット上の絶縁膜に接触する。したがって、ダイシング工程においてブレード冷却水の水圧でセンサチップの四隅の絶縁膜に欠けが発生するおそれがある。
しかしながら、特開2003−17711号公報の半導体センサの製造方法には、センサチップをダイシングすることが記載されていない。
また、特開2000−208476号公報の半導体チップの製造方法では、あらかじめ半導体基板にボロン注入領域を形成する必要がある。したがって、写真製版、イオン注入およびアニール工程を追加する必要がある。これにより、製造工程が複雑になり製造コストが増加するという問題点がある。
本特許は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、基板のダイシングされる部分にアンダーカットを発生させることなくセンサチップを製造するセンサチップの製造方法を提供することである。
本発明のセンサチップの製造方法は、以下の工程を備えている。
第1主表面を有する基板が準備される。第1主表面上に第1の膜が形成される。第1の膜上に第1の膜とは異なる材質からなる絶縁膜が形成される。絶縁膜上に導電性の抵抗部が形成される。抵抗部が形成されていない絶縁膜の部分がエッチングされて開口部が形成され第1の膜が露出される。開口部から露出された第1の膜がエッチングされて基板の第1主表面が露出される。開口部から露出された基板の部分が切断される。基板の第1主表面と対向する第2主表面上に第2の膜が形成される。第2の膜をエッチングして基板の第2主表面の一部が露出される。第2の膜から露出した基板の部分をエッチングすることにより基板から第1の膜を露出させる貫通孔が基板に形成される。貫通孔から露出された第1の膜と、第2の膜とが除去される。開口部および貫通孔から露出された第1の膜と、第2の膜とが同時に除去される
本発明のセンサチップの製造方法によれば、基板の第1主表面上に形成された第1の膜上に第1の膜とは異なる材質からなる絶縁膜が形成されるため、第1の膜によって基板のダイシングされる部分にアンダーカットが発生することを防止することができる。
本発明の実施の形態1におけるセンサチップの製造方法の第1工程を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態1におけるセンサチップの製造方法の第2工程を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態1におけるセンサチップの製造方法の第3工程を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態1におけるセンサチップの製造方法の第4工程を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態1におけるセンサチップの製造方法の第5工程を示す概略断面図である。 比較例1におけるセンサチップの製造方法の第1工程を示す概略断面図である。 比較例1におけるセンサチップの製造方法の第2工程を示す概略断面図である。 比較例1におけるセンサチップの製造方法の第3工程を示す概略断面図である。 比較例1におけるセンサチップの製造方法の第4工程を示す概略断面図である。 比較例2におけるセンサチップの製造方法の第1工程を示す概略断面図である。 比較例2におけるセンサチップの製造方法の第2工程を示す概略断面図である。 比較例2におけるセンサチップの製造方法の第3工程を示す概略断面図である。 比較例2におけるセンサチップの製造方法の第4工程を示す概略断面図である。
以下、本発明の一実施の形態について図に基づいて説明する。
最初に、本発明の一実施の形態のセンサチップの製造方法について説明する。
図1を参照して、互いに対向する第1主表面1aおよび第2主表面1bを有する基板1が準備される。基板1は、たとえばシリコン基板で形成される。シリコン基板の厚さはたとえば400μmに形成される。第1主表面1a上に第1の膜2aが形成される。第2主表面1b上に第2の膜2bが形成される。第1の膜2aおよび第2の膜2bは、たとえば熱酸化膜で形成される。熱酸化膜の厚さはたとえばそれぞれ0.5μmに形成される。
第1の膜2aおよび第2の膜2bの厚さは必ずしも等しくされる必要はない。また第1の膜2aおよび第2の膜2bは異なる成膜方法で別々に形成されてもよい。第1の膜2aおよび第2の膜2bが熱酸化膜で形成される場合、基板1(シリコン基板)の両面を同時に成膜することができるため、プロセスが簡略化される。
第1の膜2a上に第1絶縁膜3が形成される。第1絶縁膜3は、たとえばスパッタリング、プラズマCVDなどの方法によりたとえば窒化シリコン膜で形成される。この窒化シリコン膜の厚さはたとえば2μmに形成される。
第1絶縁膜3上に導電性の抵抗部4が形成される。導電性の抵抗部4は、ヒータ抵抗部4aと、感熱抵抗部4bとを有している。第1絶縁膜3上に、たとえば蒸着、スパッタリングなどの方法によりたとえば白金膜が形成される。白金膜の厚さはたとえば0.2μmで形成される。白金膜は真空中でたとえば600℃〜750℃で熱処理を施される。白金膜が写真製版、ウェットエッチングまたはドライエッチングなどの方法によりパターニングされる。これにより、所定のパターンのヒータ抵抗部4aおよび感熱抵抗部4bが形成される。また、あわせて所定のパターンの配線部4cが形成される。
ヒータ抵抗部4a、感熱抵抗部4b、配線部4cを覆い、かつ絶縁膜3の表面全面に第2絶縁膜5が形成される。第2絶縁膜5は、たとえばスパッタリング、プラズマCVDなどの方法によりたとえば窒化シリコン膜で形成される。この窒化シリコン膜の厚さは、たとえば3μmに形成される。
センサチップ100は、チップ切断部A1と、メンブレン部A2と、電極パッド部A3とを有している。チップ切断部A1において、センサチップ100がダイシングされる。メンブレン部A2において、第1絶縁膜3と、第2絶縁膜5と、抵抗部4とを有する薄膜形状が形成される。電極パッド部A3において、配線部4cの部分が露出されることにより電極パッドが形成される。
続いて、図2を参照して、チップ切断部A1の第1絶縁膜3および第2絶縁膜5ならびに電極パッド部A3の第2絶縁膜5が上面側からエッチングされる。チップ切断部A1の第1絶縁膜3および第2絶縁膜5ならびに電極パッド部A3の第2絶縁膜5とは、別々にエッチングされてもよいが、同時にエッチングされることにより製造工程が簡略化される。
写真製版により、図示されないレジストが第2絶縁膜5に形成される。このレジストをマスクとして、チップ切断部A1と電極パッド部A3とが同時にエッチングされる。チップ切断部A1と電極パッド部A3とは、プラズマエッチング装置によりCF4(Carbon Tetrafluoride:四フッ化メタン)ガスとO2(酸素)ガスとによってエッチングされる。
チップ切断部A1および電極パッド部A3において、第2絶縁膜5がエッチングされることにより、電極パッド部A3では外部回路と電気的に接続するための配線部4cが露出される。この時点ではチップ切断部A1においては、第1絶縁膜3(窒化シリコン膜)が存在する。CF4ガスとO2ガスとの混合ガスによるプラズマエッチングでは、白金膜で形成された配線部4cは、ほとんどエッチングされない。そのため、そのままエッチングが継続されることにより、チップ切断部A1においては、第1絶縁膜3(窒化シリコン膜)の部分が除去される。これにより開口部6が形成される。開口部6から第1の膜(熱酸化膜)2aが露出される。
CF4ガスとO2ガスとの混合ガスによるプラズマエッチングでは、第1絶縁膜3(窒化シリコン膜)のエッチングレートに比べて第1の膜2a(熱酸化膜)のエッチングレートが小さいため、第1の膜2a(熱酸化膜)がエッチングストッパーとして機能する。エッチングレートの例として、スパッタリング法により成膜した第1絶縁膜3(窒化シリコン膜)のエッチングレートは、たとえば200〜300nm/minであり、第1の膜2a(熱酸化膜)のエッチングレートは、たとえば30〜40nm/minである。
続いて、図3を参照して、第2主表面1b上の第2の膜2b(熱酸化膜)が写真製版、ウェットエッチングまたはドライエッチングなどの方法によりパターニングされる。第2主表面1bの一部が露出される。このパターニングされた第2の膜2b(熱酸化膜)をマスクとして異方性エッチングによりメンブレン部A2の基板1(シリコン基板)が除去される。これにより貫通孔7が形成される。
この異方性エッチングにはアルカリ溶液が使用される。アルカリ溶液としては、たとえばTMAH(Tetramethyl ammonium hydroxide:水酸化テトラメチルアンモニウム)22%溶液が使用される。この異方性エッチングでは、基板1(シリコン基板)全体がTMAH溶液に浸漬される。チップ切断部A1では第1主表面1a上に第1の膜2a(熱酸化膜)が形成されているため、第1主表面1aがTMAHによってエッチングされることはない。そのため第1主表面1aにおいてアンダーカットが発生しない。そのためブレード冷却水の水圧によってアンダーカット上の第1絶縁膜3および第2絶縁膜5に欠けが発生するおそれがない。
続いて、図4を参照して、チップ切断部A1における開口部6から露出した第1の膜2a(熱酸化膜)と、メンブレン部A2の貫通孔7から露出した第1の膜2a(熱酸化膜)と、異方性エッチングのマスクとして使用した第2の膜2b(熱酸化膜)とがウェットエッチングにより除去される。バッファードフッ酸(BHF:Buffered Hydrogen Fluoride)に基板1(シリコン基板)全体が浸漬される。
これにより、図4の破線で示された開口部6から露出した第1の膜2a(熱酸化膜)と、貫通孔7から露出した第1の膜2a(熱酸化膜)と、第2の膜2b(熱酸化膜)とが同時に除去される。メンブレン部A2の貫通孔7から露出した第1の膜2a(熱酸化膜)も同時に除去されるため、第1の膜2a(熱酸化膜)がメンブレン部A2の機能を損なうことはない。開口部6から露出した第1の膜2a(熱酸化膜)および貫通孔7から露出した第1の膜2a(熱酸化膜)以外の第1の膜2a(熱酸化膜)は、基板1(シリコン基板)の第1主表面1aと第1絶縁膜3との間に形成されている。
続いて、図5を参照して、図示しないダイシングブレードによって、チップ切断部A1の開口部6から露出した基板1(シリコン基板)の部分が切断される。これにより、センサチップ100が得られる。
次に本発明の一実施の形態の作用効果について比較例と対比して説明する。
比較例1のセンサチップの製造方法は、本発明の一実施の形態と比較して、第1の膜が形成されない点と、開口部が形成されない点とで主に異なっている。
比較例1のセンサチップの製造方法は、第1の膜が形成されない点以外は本発明の一実施の形態と同様に形成される。図6を参照して、互いに対向する第1主表面1aおよび第2主表面1bを有する基板1が準備される。第1主表面1a上に第1絶縁膜3が形成される。第1絶縁膜3上にヒータ抵抗部4a、感熱抵抗部4b、配線部4cが形成される。ヒータ抵抗部4a、感熱抵抗部4b、配線部4cを覆い、かつ第1絶縁膜3の表面全面に第2絶縁膜5が形成される。
続いて、図7に示すように、第2絶縁膜5がエッチングされることにより配線部4cが露出される。続いて、図8に示すように、第2主表面1b上に第2の膜2bが形成される。第2の膜2bをマスクとして異方性エッチングによりメンブレン部A2の基板1が除去される。これにより貫通孔7が形成される。
続いて、図9に示すように、第2の膜2bがウェットエッチングにより除去される。図示しないダイシングブレードによって第2絶縁膜5側よりチップ切断部A1の基板1が切断される。
なお、比較例のこれ以外の方法は上述した本発明の一実施の形態と同様であるため、同一の要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
チップ切断部A1では基板1と、第1絶縁膜3と、第2絶縁膜5とが同時に切断される。基板1と、第1絶縁膜および第2絶縁膜5とでは硬度が異なる。したがって、ダイシングブレードから受ける力が基板1と第1絶縁膜および第2絶縁膜5とで不均一となる。そのため基板1と第1絶縁膜および第2絶縁膜5との密着力が不十分であると第1絶縁膜および第2絶縁膜5の剥離8が発生する。
そのため、メモリやICなど他の半導体チップの製造方法では、ダイシングされる部分の絶縁膜があらかじめ除去される。比較例2のセンサチップの製造方法は、本発明の一実施の形態と比較して、第1の膜が形成されない点で主に異なっている。
図10を参照して、互いに対向する第1主表面1aおよび第2主表面1bを有する基板1が準備される。第1主表面1a上に第1絶縁膜3が形成される。第1絶縁膜3上にヒータ抵抗部4a、感熱抵抗部4b、配線部4cが形成される。ヒータ抵抗部4a、感熱抵抗部4b、配線部4cを覆い、かつ第1絶縁膜3の表面全面に第2絶縁膜5が形成される。
続いて、図11に示すように、第2絶縁膜5がエッチングされることにより配線部4cが露出される。そのままエッチングが継続されることにより、チップ切断部A1においては、第1絶縁膜3(窒化シリコン膜)の部分が除去される。これにより開口部6が形成される。開口部6から基板1(シリコン基板)が露出される。
比較例2では、チップ切断部A1では基板1が露出されるため、ダイシング工程においてダイシングブレードは基板1に接触し、第1絶縁膜3および第2絶縁膜5に接触しない。そのため第1絶縁膜3および第2絶縁膜5の剥離8は発生しない。
続いて、図12に示すように、第2主表面1b上に第2の膜2bが形成される。第2の膜2bをマスクとして異方性エッチングによりメンブレン部A2の基板1が除去される。これにより貫通孔7が形成される。この際、チップ切断部A1の開口部6から露出した基板1の部分がエッチング液にさらされて、異方性エッチングによりV字型の溝9が形成される。センサチップ100の四隅の部分では基板1が大きくえぐられることによりアンダーカットが形成される。したがって、図13に示すように、ダイシング工程においてブレード冷却水の水圧によって特にセンサチップの四隅の部分の第1絶縁膜3および第2絶縁膜5に欠け10が発生するおそれがある。
これに対し、本発明の一実施の形態のセンサチップの製造方法によれば、基板1の第1主表面1a上に形成された第1の膜2a上に第1の膜2aとは異なる材質からなる第1絶縁膜3が形成される。第1絶縁膜3が除去されて開口部6が形成される際に第1の膜2aがエッチングストッパーとなる。基板1の第2主表面1bがエッチングされる際に、第1の膜2aが形成されている。そのため、第1主表面1aがエッチングされない。したがって、第1の膜2aによって基板1のダイシングされる部分にアンダーカットが発生することを防止することができる。
アンダーカットが発生することを防止することができるので、ダイシング工程においてブレード冷却水の水圧によってアンダーカット上の第1絶縁膜3および第2絶縁膜5に欠け10が発生することを防止することができる。
また、開口部6から露出された基板1の部分が切断されるため、ダイシング工程で第1絶縁膜3および第2絶縁膜5の剥離8が発生することを防止することができる。
また、第1主表面1aに第1の膜2aを形成することにより、アンダーカットが発生することを防止することができるので、製造工程が簡便であり、製造コストの増加を抑制することができる。
また、開口部6から露出した第1の膜2aと、貫通孔7から開口した第1の膜2aと、第2の膜2bとを同時に除去することができるため、製造工程を簡略化することができる。
なお、図1〜図12は、構成をわかりやすくするために実際の寸法比で図示されていない。
なお、本発明は流量センサに限定されず、メンブレンを有するセンサチップであれば、赤外線センサ、ガスセンサ、圧力センサなどに適用することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることを意図される。
本発明は、センサチップの製造方法に特に有利に適用され得る。
1 基板、2a 第1の膜、2b 第2の膜、3 第1絶縁膜、4 抵抗部、4a ヒータ抵抗部、4b 感熱抵抗部、4c 配線部、5 第2絶縁膜、6 開口部、7 貫通孔、8 剥離、9 溝、10 欠け、100 センサチップ。

Claims (1)

  1. 第1主表面を有する基板を準備する工程と、
    前記第1主表面上に第1の膜を形成する工程と、
    前記第1の膜上に前記第1の膜とは異なる材質からなる絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜上に導電性の抵抗部を形成する工程と、
    前記抵抗部が形成されていない前記絶縁膜の部分をエッチングして開口部を形成し前記第1の膜を露出させる工程と、
    前記開口部から露出された前記第1の膜をエッチングして前記基板の前記第1主表面を露出させる工程と、
    前記開口部から前記露出された前記基板の部分を切断する工程とを備え
    前記基板の前記第1主表面と対向する第2主表面上に第2の膜を形成する工程と、
    前記第2の膜をエッチングして前記基板の前記第2主表面の一部を露出させる工程と、
    前記第2の膜から露出した前記基板の部分をエッチングすることにより前記基板から前記第1の膜を露出させる貫通孔を前記基板に形成する工程と、
    前記貫通孔から露出された前記第1の膜と、前記第2の膜とを除去する工程とをさらに備え、
    前記開口部および前記貫通孔から露出された前記第1の膜と、前記第2の膜とが同時に除去される、センサチップの製造方法。
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