JP5527478B2 - 光干渉断層観察装置、画像間の相対位置決定方法および画像間の相対位置決定プログラム - Google Patents

光干渉断層観察装置、画像間の相対位置決定方法および画像間の相対位置決定プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5527478B2
JP5527478B2 JP2013506043A JP2013506043A JP5527478B2 JP 5527478 B2 JP5527478 B2 JP 5527478B2 JP 2013506043 A JP2013506043 A JP 2013506043A JP 2013506043 A JP2013506043 A JP 2013506043A JP 5527478 B2 JP5527478 B2 JP 5527478B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tomographic image
light
unit
image
tomographic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013506043A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2012128367A1 (ja
Inventor
武志 川野
繁 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2013506043A priority Critical patent/JP5527478B2/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5527478B2 publication Critical patent/JP5527478B2/ja
Publication of JPWO2012128367A1 publication Critical patent/JPWO2012128367A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B9/00Measuring instruments characterised by the use of optical techniques
    • G01B9/02Interferometers
    • G01B9/0209Low-coherence interferometers
    • G01B9/02091Tomographic interferometers, e.g. based on optical coherence
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B9/00Measuring instruments characterised by the use of optical techniques
    • G01B9/02Interferometers
    • G01B9/02041Interferometers characterised by particular imaging or detection techniques
    • G01B9/02044Imaging in the frequency domain, e.g. by using a spectrometer
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B9/00Measuring instruments characterised by the use of optical techniques
    • G01B9/02Interferometers
    • G01B9/02083Interferometers characterised by particular signal processing and presentation
    • G01B9/02087Combining two or more images of the same region
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/17Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated
    • G01N21/47Scattering, i.e. diffuse reflection
    • G01N21/4795Scattering, i.e. diffuse reflection spatially resolved investigating of object in scattering medium
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/17Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated
    • G01N2021/178Methods for obtaining spatial resolution of the property being measured
    • G01N2021/1785Three dimensional
    • G01N2021/1787Tomographic, i.e. computerised reconstruction from projective measurements

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Description

本発明の態様は、光干渉断層観察装置、画像間の相対位置決定方法および画像間の相対位置決定プログラムに関する。
本願は、2011年3月24日に出願された日本国特願2011−066744号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
従来の細胞培養では、2次元的に成長した細胞を観察し、その性質を評価することが一般的であった。しかしながら細胞の本来的な性質を発現させるためには細胞を3次元的に成長させることの重要性が近年明らかになりつつある。
このような背景の下、細胞の三次元構造を観察する手法に対する期待が高まっている。
低コヒーレンス光を利用した光干渉断層撮影法(OCT:Optical Coherence tomography)はμmオーダーの深さ方向の分解能とmmオーダーの深さ方向の観察範囲という特長を備えており、細胞の三次元構造を観察する有望な技術である(非特許文献1)。
OCTは1990年代より研究開発が進み、大きく分けて、タイムドメイン方式とフーリエドメイン方式の二種類のOCTが提案されている。
タイムドメイン方式のOCTは光ビームを信号光と参照光とに分割し、細胞から散乱された信号光と参照ミラーから反射された参照光とを干渉させて干渉光を生成する。この時、光源に用いられる光ビームのコヒーレンス性が低いため、細胞から散乱された特定の深さからの信号光のみが参照光と干渉する。したがって、参照光の光路長を変えることによって、干渉する細胞内の深さを変えることができ、細胞の三次元構造を観察することが出来る。
しかしながら、タイムドメイン方式のOCTは参照ミラーを光軸方向に動かすことにより深さ方向の情報を取得しているため、測定時間が長く、現在はほとんど採用されていない。それに対してフーリエドメイン方式のOCTは深さ方向の情報を一括で取得出来るので、その測定時間の短さから現在主流の方式となっている(非特許文献2)。
ここでは、フーリエドメイン方式のOCTの一種である、スペクトルドメイン方式のOCT(SD−OCT)を例に挙げて説明する。SD−OCTでは深さ方向の観察範囲は分光器のスペクトル分解能と対物レンズの焦点深度の制約を受ける。
例えば、分光器のスペクトル分解能により決まる深さ方向の観察範囲と対物レンズの焦点深度により決まる深さ方向の観察範囲が同じであると仮定する。スペクトル分解能を上げ、深さ方向の観察範囲を広くした場合、それに伴い対物レンズの焦点深度も深くする必要がある。対物レンズの焦点深度を深くするには、対物レンズの開口数(NA:Numerical Aperture)を小さくする必要があるが、水平方向の分解能である横分解能は対物レンズのNAに反比例するため、NAを小さくすると必然的に水平方向の分解能である横分解能が低下する。
逆に、スペクトル分解能が下がり深さ方向の観察範囲が狭くなった場合、焦点深度の浅い、NAの大きな対物レンズを使用して、高い横分解能での観察が可能になる。つまり、深さ方向の観察範囲と横分解能はトレードオフの関係にある。
以上の関係より、横分解能を保ったまま深さ方向の観察範囲を広くしたい場合、深さ方向の観察範囲が狭い断層画像(以下、OCT画像と称する)を深さ方向に複数枚取得し、それらをつなぎ合わせるという手法が一般的に採用されている(非特許文献3)。
D.huang, EA Swanson, cP Lin, JS Schuman, WG Stinson, W Chang, MR Hee, t Flotte, K Gragory, CA Puliafito and et. al, "Optical coherence tomography" Science Vol.254, No.5035, 1178-1181, 1991 Y.Yasuno, J.Sugisaka, Y.Sando, Y.Nakamura, S.Makita, M.Itohand T.Yatagai, "Non-iteractive numerical method for laterally superresolving Fourier domain optical coherence tomography" Optical Express Vol.14, Iss.3, 1006-1020, 2006 W.Drexler, U.Morgner, F.X.Kartner, S.A.Boppart, X.D.Li, E.P.Ippen, and J.G.Fujimoto, "In vivo ultrahigh-resolution optical coherence tomography"OPTICS LETTERS Vol.24, No.17, 1221-1223, 1999
従来の光干渉断層観察装置が複数枚のOCT画像を深さ方向につなぎ合わせる場合、深さ方向の観察範囲が狭いOCT画像を深さ方向に等間隔で取得し、それらを単純につなぎ合わせることが出来れば深さ方向の観察範囲の広いOCT画像を容易に形成する事が出来る。このプロセスを実行するためには、生体試料を保持しているステージもしくは光学系を深さ方向に正確に等間隔にその位置を移動出来る事が前提となっている。また、横方向に関しても位置のずれがない事が前提となっている。
しかしながら、光干渉断層観察装置が、生体試料を保持しているステージもしくは光学系を深さ方向に正確に等間隔にその位置を移動させること、および横方向に関しても位置のずれがなく移動させることは困難である。
また、そもそもステージもしくは光学系の位置制御の精度が光学系の分解能に比べて不十分な場合、光干渉断層観察装置はステージもしくは光学系を正確に移動させることができないという問題がある。
そこで本発明の態様は、観察範囲が狭い断層画像から、観察範囲が広い断層画像を生成することを可能とする技術を提供する。
本発明の一態様である光干渉断層観察装置は、入射した光を参照光と照明光とに分岐する分岐手段と、前記照明光で被観察物を照明する照明光学系と、前記照明光を照明したことで得られる前記被観察物からの光を観察して結像する観察光学系と、前記参照光と前記測定光とを干渉させる合成手段と、前記合成手段による干渉により得られた干渉光を検出する光検出部とを備える光干渉断層観察装置であって、前記照明光学系および前記観察光学系の少なくともどちらか一方の光学系は、複数の開口数を変更する光制御手段を備え、前記光制御手段が第1の開口数に設定した状態で前記光検出部により検出された第1の干渉光に基づいて前記被観察物の第1の断層画像を生成し、前記光制御手段が前記第1の開口数と異なる第2の開口数に設定した状態で前記光検出部により検出された第2の干渉光に基づいて前記被観察物の第2の断層画像を生成する画像生成部と前記画像生成部で生成された前記第1の断層画像に対する前記画像生成部で生成された前記第2の断層画像の相対位置であって、前記第1の断層画像に対する前記第2の断層画像の相関が最も高くなる相対位置を検出する検出部と、を備えることを特徴とする。
本発明の一態様である画像間の相対位置決定方法は、干渉光を検出する光検出部と、複数の開口数を変更する光制御手段とを備える光干渉断層観察装置が実行する画像間の相対位置決定方法であって、前記光制御手段が第1の開口数に設定した状態で前記光検出部により検出された第1の干渉光に基づいて前記被観察物の第1の断層画像を生成し、前記光制御手段が前記第1の開口数と異なる第2の開口数に設定した状態で前記光検出部により検出された第2の干渉光に基づいて前記被観察物の第2の断層画像を生成する画像生成手順と、前記第1の断層画像に対する前記第2の断層画像の相対位置であって、前記第1の断層画像に対する前記第2の断層画像の相関が最も高くなる相対位置を検出する検出手順と、を有することを特徴とする。
本発明の一態様である画像間の相対位置決定プログラムは、被観察物の断層を示す第1の断層画像を示す情報と第2の断層画像を示す情報とが記憶されている記憶部を備えるコンピュータに、前記第1の断層画像を示す情報と前記第2の断層画像を示す情報とを前記記憶部から読み出し、前記第1の断層画像に対する前記第2の断層画像の相対位置であって、前記第1の断層画像に対する前記第2の断層画像の相関が最も高くなる相対位置を検出する検出ステップを実行させるための画像間の相対位置決定プログラムである。
本発明の態様によれば、ステージもしくは光学系を正確に移動させることができない場合でも、観察範囲が狭い断層画像から、観察範囲が広い断層画像を生成することができる。
第1の実施形態における光干渉断層観察装置の機能ブロック図である。 低NAの第1の対物レンズを用いて取得された第1の断層画像の観察範囲と、高NAの第2の対物レンズを用いて取得された第2の断層画像の観察範囲とが示された図である。 低精細モード時において、第2の断層画像を取得する毎にステージが動かされる距離が示された図である。 高精細モード時において、第2の断層画像を取得する毎にステージが動かされる距離が示された図である。 重なっている2つの断層画像を横から見た一断面の一例が示された図である。 第1の実施形態における光干渉断層観察装置の処理の流れを示したフローチャートである。 図5のステップS109における制御部の処理の流れを示したフローチャートである。 第2の実施形態における光干渉断層観察装置のブロック構成図である。 第2の実施形態における光干渉断層観察装置の処理の流れを示したフローチャートである。 輝度分布の変化が所定の閾値を超えた画像領域に対して第2の断層画像を取得する例を示した図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。本発明の実施形態では、ここではフーリエドメイン方式のOCTの中でも、スペクトルドメイン方式のOCT(SD−OCT)を例に挙げて説明する。
図1は、第1の実施形態における光干渉断層観察装置1の機能ブロック図である。光干渉断層観察装置1は、広帯域光源(光源)5と、干渉光学系10と、対物レンズユニット16と、ステージ18と、分光器21と、光検出器(光検出部)22と、制御部30と、入力部41と、ステージ駆動部44と、リボルバー駆動部45(光制御手段、切替部、選択部)と、表示部47とを備える。
ここで、断層画像を取得する対象となる被観察物の一例として、生体試料が不図示のシャーレ中の培地で生育されており、前記シャーレがステージ18の上に固定されている。
生体試料は、x、y、z方向に広がっていて、光干渉断層観察装置1は、生体試料の深さ方向であるz方向の断層画像を撮影する。
また、干渉光学系10は、集光レンズ11と、ビームスプリッター12と、参照ミラー13と、ガルバノミラー15と、対物レンズユニット16と、ミラー19とを備える。
干渉光学系10は、照明光で被観察物を照明する照明光学系としての機能と、前記照明光を照明したことで得られる被観察物からの光を観察して結像する観察光学系としての機能を有する。
対物レンズユニット16は、第1の対物レンズ16_1と、第2の対物レンズ16_2と、リボルバー16_3とを備える。第1の対物レンズ16_1と第2の対物レンズ16_2は、リボルバー16_3に取り付けられている。リボルバー16_3は回転可能であって、リボルバー16_3は回転することによって、第1の対物レンズ16_1と第2の対物レンズ16_2を切り替える。
また、制御部30は、A/D変換部31と、画像生成部32と、記憶部33と、検出部40と、画素値算出部36と、合成部46と、ミラー制御部37と、対物レンズ切替部38(光制御手段)と、距離間隔変更部42と、ステージ制御部43とを備える。ここで、検出部40は、相関算出部34と、相対位置算出部35とを備える。
図2を用いて、本実施形態における光干渉断層観察装置1の概要について説明する。図2は、低NAの第1の対物レンズ16_1を用いて取得された第1の断層画像の観察範囲と、高NAの第2の対物レンズ16_2を用いて取得された第2の断層画像の観察範囲とが示された図である。
図2(a)は、低NA(すなわち観察範囲の広い)の第1の対物レンズ16_1を用いて取得された第1の断層画像の観察範囲が示された図である。同図において、シャーレ81の培地82の中で、第1の細胞84と第2の細胞85と第3の細胞86とが生育されていることが示されている。図面上で、各細胞を区別できるように、第1の細胞84、第2の細胞85、第3の細胞86は、それぞれ丸、四角、三角で描かれている。また、第1の細胞84、第2の細胞85、第3の細胞86は同一種類の細胞であっても良い。また、第1の断層画像の観察範囲83aは、上記3つの細胞すべてを含む範囲であることが示されている。
図2(b)は、高NA(すなわち観察範囲の狭い)の第2の対物レンズ16_2を用いて取得された第2の断層画像の観察範囲が示された図である。図2(b)における生体試料は、図2(a)の生体試料と全く同じである。すなわち、図2(a)と同じシャーレ81と培地82の中で、図2(a)と同じ生体試料である第1の細胞84と第2の細胞85と第3の細胞86とが生育されていることが示されている。但し、第2の断層画像の観察範囲83bは、第1の断層画像の観察範囲83aよりも狭く、ここでは、第1の細胞のみを含む範囲であることが示されている。そのため、図2中の矢印で示されているように、第2の断層画像の観察範囲83bは、第1の断層画像の観察範囲83aのうち第1の細胞84を含む範囲に相当する。
光干渉断層観察装置1は、第1の対物レンズ16_1を用いて第1の断層画像を取得する。光干渉断層観察装置1は、第1の対物レンズ16_1よりも高NAの第2の対物レンズ16_2を用いて、第2の断層画像同士の一部が重なるように第2の断層画像を取得する。そして、光干渉断層観察装置1は、前記第1の断層画像に対する前記第2の断層画像の相対位置であって、前記第1の断層画像に対する前記第2の断層画像の相関が最も高くなる相対位置を検出する。
広帯域光源5は、広帯域の光を、干渉光学系10の集光レンズ11に出射する。ここで、広帯域の光とは、例えば、中心波長が800nmで、半値全幅が200nmの光であり、コヒーレント長が短い。広帯域光源(光源)5としては、例えば、スーパールミネッセンスダイオード等が用いられる。
集光レンズ11は、広帯域光源5から出射された光を所定の光の幅に集光し、集光した光をビームスプリッター12に導く。
ビームスプリッター12は、出射された光を被観察物に照射する照明光と参照ミラー13に照射する参照光とに分離する分岐手段としての機能と、照明光を観察被観察物に照射したことで得られる、前記被観察物からの光を反射された参照光と合成させることにより干渉光を生成する光合成手段としての機能とを有する。
光分離部としての機能として、ビームスプリッター12は、コリメートされた光を参照光と照明光に分割し、それぞれ参照ミラー13とガルバノミラー15に導く。すなわち、ビームスプリッター12は、広帯域光源5から出射された光を被観察物に照射する照明光と参照光とに分離する。
参照ミラー13は、ビームスプリッター12から入射された参照光を反射し、反射した参照光をビームスプリッター12に返すよう導く。
ガルバノミラー15は、第1の対物レンズ16_1または第2の対物レンズ16_2のうち撮影に使用される対物レンズの射出瞳位置に位置している。ガルバノミラー15は、ビームスプリッター12により導かれた照明光を反射し、対物レンズユニット16へ導く。
ミラー制御部37は、照明光を生体試料の深さ方向に垂直な方向である水平方向に走査するために、ガルバノミラー15の向きを制御する。
ガルバノミラー15は、ミラー制御部37の制御により、その向きを変更する。これにより、ガルバノミラー15は、水平方向(xy平面)に照明光をスキャンすることができる。また、ガルバノミラー15は生体試料から反射(散乱も含む)された照明光をデスキャンし、デスキャンすることにより得られた光をビームスプリッター12へ導く。
対物レンズユニット16は、第1の対物レンズ16_1と、第2の対物レンズ16_2と、リボルバー16_3とを備える。第2の対物レンズ16_2のNAは、第1の対物レンズ16_1よりも大きい。また、簡単のため第1の対物レンズ16_1と第2の対物レンズ16_2との倍率は同じとする。
なお、本実施形態では、第1の対物レンズ16_1と第2の対物レンズ16_2との倍率を同じにしたが、これに限らず異なっていても良い。
対物レンズ切替部38は、リボルバー駆動部45に、対物レンズを第1の対物レンズ16_1と第2の対物レンズ16_2とのうちいずれの対物レンズに切り替えるか指示する切替信号を出力する。リボルバー駆動部45は、対物レンズ切替部38から出力された切替信号に基づき、リボルバー16_3を駆動するリボルバー駆動信号をリボルバー16_3に供給する。
リボルバー16_3は、リボルバー駆動部45から供給されたリボルバー駆動信号に基づいてリボルバー16_3自身を回転させて、第1の対物レンズ16_1と第2の対物レンズ16_2との間で、対物レンズを切り替える。
第1の対物レンズ16_1または第2の対物レンズ16_2は、ステージ18上の生体試料17に照明光を集光させる。また、第1の対物レンズ16_1または第2の対物レンズ16_2には、生体試料17によって反射(散乱も含む)された照明光(以下、信号光と称する)が入射する。この入射した信号光を、ガルバノミラー15を経由して、ビームスプリッター12へ戻すよう導く。
光合成部としての機能として、ビームスプリッター12は、ガルバノミラー15を経由して戻ってきた信号光と、参照ミラー13により反射された参照光とを合成する。ビームスプリッター12はその合成により得られた干渉光を、ミラー19を経由して分光器21へ導く。
分光器21は、ミラー19により反射されて入射された干渉光をスペクトル分解し、スペクトル分解された干渉光を、光検出器22に供給する。
光検出器22は、そのスペクトル分解された干渉光を検出し、検出した干渉光の輝度を示す信号をA/D変換部31に供給する。光検出器22は、例えば、CCDイメージセンサである。
A/D変換部31は、光検出器22から供給された干渉光の輝度を示す信号をデジタル信号に変換し、変換したデジタル信号を画像生成部32に供給する。
画像生成部32は、A/D変換部31から供給されたデジタル信号を逆フーリエ変換し、生体試料17を含むxy平面内の集光点であってz方向に焦点深度分の深さがある断層像の情報を得る。ミラー制御部37によりガルバノミラー15によって信号光が生体試料上で走査することにより、画像生成部32は3次元の断層画像(OCT画像)を取得する。すなわち、画像生成部32は、光検出器22により検出された光に基づいて、被観察物の断層を示す3次元画像を取得する。そして、画像生成部32は、OCT画像のデータを記憶部33に記憶する。
制御部30は、被観察物である生体試料に第1の対物レンズ16_1により集光された第1の照明光を照射して、画像生成部32に被観察物の断層を示す第1の断層画像を取得させる。また、制御部30は、被観察物に第2の対物レンズ16_2により集光された第2の照明光を照射して、画像生成部32に被観察物の断層を示す第2の断層画像を取得させる。
ここで、一般に、焦点深度はNAの2乗に反比例するので、対物レンズはNAが大きいほど観察範囲が狭い。これにより、画像生成部32は、第1の断層画像と、深さ方向の観察範囲が第1の断層画像より狭い第2の断層画像とを取得することができる。
画像生成部32は、第1の断層画像のデータと第2の断層画像のデータとを記憶部33に記憶させる。また、制御部30は、記憶部33から第1の断層画像のデータを読み出し、第1の断層画像のデータを表示部47に表示させる。
入力部41は、OCT画像を低精細で取得するか高精細で取得するかを指示する精細度sを指示する情報の入力を受け付ける。入力部41は、受け付けた精細度sを示す情報を距離間隔変更部42に出力する。
距離間隔変更部42は、精細度sを示す情報(例えば、高精細モードを示す情報、低精細モードを示す情報)に基づいて、被観察物である生体試料と干渉光学系10との相対位置である光学相対位置を変更する際の距離間隔を変更する。また、距離間隔変更部42は、高精細モード時には、低精細モード時よりも、第2の断層画像同士が重なる領域を広くとるように前記距離間隔を狭める。焦点深度内であっても照明光の焦点位置に近いほど横分解能の高い画像を得られるので、高精細モード時には、低精細モード時よりも高精細な断層画像を得ることができる。
具体的には、例えば、精細度sを示す情報が低精細モードを示す情報の場合、距離間隔変更部42は、第2の断層画像を取得する毎にステージを動かす距離間隔を、照明光の焦点深度にする。一方、例えば、精細度sを示す情報が高精細モードを示す情報の場合、距離間隔変更部42は、距離間隔を照明光の焦点深度の半分に変更する。また、観察範囲をz方向に移動する距離は任意に変更してもよい。
上記の処理を、図3A及び図3Bを用いて説明する。図3A及び図3Bは、低精細モード時と、高精細モード時とにおいて、第2の断層画像を取得する毎にステージが動かされる距離が示された図である。図3Aには、低精細モード時において、ある第2の断層画像が取得されたときの深さ方向(z方向)の焦点深度を示す照明光の強度分布51と、次の第2の断層画像を取得するために、ステージが動かされた後の深さ方向(z方向)の焦点深度を示す照明光の強度分布52とが示されている。取得される画像の解像度は、焦点深度を示す照明光の強度分布51(又は強度分布52)のピークにおいて最も良くなり、ピークから離れるほど悪くなる。
一回の照明で観察可能なz方向の範囲を、焦点深度を示す強度分布51または強度分布52とする。その場合、第2の断層画像の取得をする毎に焦点深度だけステージが動かされ、図中の焦点深度を示す強度分布51と強度分布52とがz方向で重なる範囲が第2の断層画像同士の重なる領域となる。
図3Bには、高精細モード時において、ある第2の断層画像が取得されたときの深さ方向(z方向)の焦点深度を示す照明光の強度分布53と、次の第2の断層画像を取得するために、ステージが動かされた後の深さ方向(z方向)の焦点深度を示す照明光の強度分布54とが示されている。
この場合において、深さ方向に観察範囲が重なる距離は、焦点深度の半値である。第2の断層画像を取得する毎にこの焦点深度の半値だけステージが動かされる。
図1に戻って、距離間隔変更部42は、変更した光学相対位置を変更する際の距離間隔を示す情報をステージ制御部43に出力する。
ステージ制御部43は、距離間隔変更部42から供給された距離間隔だけステージを動かすよう指令する制御信号をステージ駆動部44に供給する。
ステージ駆動部44は、ステージ制御部43から入力された制御信号に基づいて、ステージ18の位置を変更する。
なお、本実施形態では、ステージ18を対物レンズユニット16に対して動かしたが、これに限らず、対物レンズユニット16を干渉光学系10に対して相対的な位置関係を保ったまま動かしてもよい。
すなわち、光学相対位置変更部(一例としては、ステージ駆動部44)は、被観察物である生体試料と干渉光学系10との相対位置を変更すればよい。
対物レンズ切替部38は、リボルバー駆動部45に対物レンズの切替を指示する切替信号を出力し、照明光を集光する対物レンズを第1の対物レンズ16_1から第2の対物レンズ16_2に変更させる。
第2の対物レンズ16_2に変更された後に、制御部30は、ステージ制御部43の制御によりステージ18の位置が変更される毎に、画像生成部32が第2の断層画像を取得するよう制御する。すなわち制御部30は、被観察物と干渉光学系との光学相対位置が変更される毎に、画像生成部32が第2の断層画像を取得するよう制御する。
相関算出部34は、記憶部33から第1の断層画像のデータと第2の断層画像のデータを読み出し、第1の断層画像に対する第2の断層画像の相対位置を移動する毎に、第1の断層画像と第2の断層画像が重なった領域における相関を算出する。
具体的には、例えば、相関算出部34は、以下の式(1)に従って、第1の断層画像と第2の断層画像が重なった領域における相関係数Rを算出する。
Figure 0005527478
ここで、i、j、kはそれぞれ撮影された断層画像におけるx座標、y座標、z座標である。I(i,j,k)は前記重なった領域における第2の断層画像(観察範囲が狭いOCT画像)の輝度値であり、T(i,j,k)は前記重なった領域における第1の断層画像(観察範囲が広いOCT画像)の輝度値である。ここで、以下の式(2)の表記において、記号「I」の上に記号「−」が付けられたものをI(バー)と略して説明する。I(バー)は、前記重なった領域における第2の断層画像の輝度値I(i,j,k)の平均値であり、以下の式(2)で表される。
Figure 0005527478
また、T(バー)についてもI(バー)と同様に略して説明することとし、T(バー)は、前記重なった領域における第1の断層画像の輝度値T(i,j,k)の平均値であり、以下の式(3)で表される。
Figure 0005527478
相関算出部34は、算出した各相対位置における相関係数Rを示す情報を相対位置算出部35に出力する。この場合は、Rが1に近いほどIとTの相関が高いことになる。これにより、相関算出部34は、第2の断層画像が第1の断層画像と最も似ている位置を決定することができる。
なお、本実施形態では、制御部30は、輝度値と相関係数Rを算出した。しかし、これに限らず、他の測定値や細胞の形状の相関を算出して、第2の断層画像の位置を決定してもよい。すなわち、第1の断層画像内の細胞オブジェクトと第2の断層画像内の細胞オブジェクトとが重なりあるように第2の断層画像の位置を決定してもよい。
また、制御部30は、相関係数Rに限らず、テンプレートマッチングを用いてマッピングしてもよい。
相対位置算出部35は、相関算出部34により算出された相関に基づいて、第1の断層画像に対する第2の断層画像の相対位置を決定する。具体的には、例えば、相対位置算出部35は、相関算出部34から入力された各相対位置における相関係数Rのうち、x、yはほぼ同じ範囲で最も相関係数Rが高くなる相対的な深さ方向の位置と相対的な水平方向の位置を抽出し、抽出した相対的な深さ方向の位置と相対的な水平方向の位置を第2の断層画像の相対位置にする。相対位置算出部35は、第2の断層画像の相対位置を示す情報を各第2の断層画像の輝度値を示す情報とともに画素値算出部36に出力する。
なお、相対位置算出部35は、温度などの環境因子で、それぞれ第2の断層画像(高解像度画像)の画素位置をチルトまたは回転させて、第1の断層画像における第2の断層画像の相対位置を決定してもよい。ドリフトが起こったときに、ステージが傾いたり、ステージが回転したりした場合に好適である。
なお、制御部30は、オートフォーカス(AF)を掛けて、温度によるステージのドリフト(温度ドリフト)をセンサにより検出し、温度ドリフトの値を用いて、第1の断層画像における第2の断層画像の相対位置を決定してもよい。
第2の断層画像同士が重なっている画像領域については、画素値算出部36は、2つの第2の断層画像が重なる領域にある各対象位置において、前記対象位置と、それぞれの断層画像における基準点(例えば、断層画像における中心点)との最短位置間隔をそれぞれ算出する。そして、画素値算出部36は、前記対象位置における前記2つの第2の断層画像が得られた際の測定値に対して、それぞれ算出した最短位置間隔が小さいほど重みが大きくなるような重みを掛けることにより、前記対象位置における合成測定値を算出する。
上記処理について、図4の例を用いて説明する。図4は、重なっている2つの断層画像のxz断面の一例が示された図である。同図において、第2の断層画像の一断面61と、第2の断層画像の一断面61bとが重なっており、重なり領域63が示されている。
また、第2の断層画像の一断面61における深さ方向(z方向)の第1の中心点62と、第2の断層画像の一断面61bにおける深さ方向(z方向)の第2の中心点62bとが示されている。
対象位置64から第1の中心点62までの位置間隔はDaであり、対象位置64から第2の中心点62bまでの位置間隔はDbである。
第2の断層画像の一断面61における対象位置64の輝度値Yaとし、第2の断層画像の一断面61bにおける対象位置64の輝度値Ybとすると、例えば、画素値算出部36は、以下の式(4)に従って、対象位置の輝度値Yを合成測定値として算出する。
Y=(Ya×Db+Yb×Da)/(Da+Db) (4)
画素値算出部36は、算出した第2の断層画像が互いに重なる領域にある各対象位置の合成測定値を示す情報を合成部46に出力する。
合成部46は、検出部40により検出された相対位置に基づいて、第1の断層画像と第2の合成画像とを合成する。より詳細には、合成部46は、検出部40により検出された相対位置と、画素値算出部36により算出された合成測定値に基づいて、前記第1の断層画像と前記第2の断層画像とを合成する。
具体的には、例えば、合成部46は、第2の断層画像同士が重なっていない画像領域については、各画素値をそのままその位置における画素値とする。一方、合成部46は、第2の断層画像同士が重なっている画像領域については、画素値算出部36により供給された合成測定値をその位置における画素値とする。これにより、合成部46は、第1の断層画像と第2の断層画像とを合成した合成断層画像を生成する。合成部46は、生成した合成断層画像の記憶部33に記憶させる。また、制御部30は、合成部46により合成された合成断層画像のデータを表示部47に表示させる。これは、集光点の中心により近い測定値を断層画像に反映させる一例である。
図5は、第1の実施形態における光干渉断層観察装置1の処理の流れを示したフローチャートである。まず、制御部30は、NAの小さい第1の対物レンズ16_1で第1の断層画像を取得するよう制御する(ステップS101)。次に、制御部30の対物レンズ切替部38は、NAの大きい第2の対物レンズ16_2に切り替えるよう制御する(ステップS102)。
次に、制御部30のステージ制御部43は、第1の断層画像の最も浅い位置(任意の位置でも良い)を撮像できる位置にステージを移動するよう制御する(ステップS103)。次に、制御部30は、第2の断層画像を取得するよう制御する(ステップS104)。
次に、ステージの移動距離の合計が第1の断層画像の観察範囲に等しいか否か判定する(ステップS105)。つまり、第2の断層画像が第1の断層画像の全てのz方向の画像を取得したかどうかを判断する。
第1の断層画像に含まれる全ての深さで断層画像を取得していない場合(ステップS105 NO)、制御部30は、高精細モードか否か判定する(ステップS106)。高精細モードの場合(ステップS106 YES)、ステージ制御部43は、ステージを焦点深度だけ第2の対物レンズ16_2に近づけるよう制御し(ステップS107)、次の第2の断層画像を得る(ステップS104の処理に戻る)。一方、高精細モードでない場合(ステップS106 NO)、ステージ制御部43は、ステージを焦点深度の半分だけ第2の対物レンズ16_2に近づけるよう制御し(ステップS108)、ステップS104の処理に戻る。
ステップS105において、第1の断層画像に含まれる全ての深さで断層画像を取得した場合(ステップS105 YES)、相対位置算出部35は、後述する図6に示す処理の流れで、第1の断層画像における第2の断層画像の位置を算出する(ステップS109)。次に、画素値算出部36は、第2の断層画像同士が重なる領域の画素値を算出する(ステップS110)。次に、合成部46は、第1の断層画像と第2の断層画像とを合成する(ステップS111)。以上で、本フローチャートの処理を終了する。
図6は、図5のステップS109における制御部30の処理の流れを示したフローチャートである。まず、相関算出部34は、第1の断層画像における最も浅い位置の画素を含む第2の断層画像に相当する容量の画像領域と、第2の断層画像との相関係数Rを算出する(ステップS201)。次に、相関算出部34は、第1の断層画像に対する第2の断層画像の中心座標を深さ方向に1画素ずらす(ステップS202)。
次に、相関算出部34は、第2の断層画像の位置に相当する第1の断層画像であって、第2の断層画像に相当する容量の画像領域と、第2の断層画像との相関係数Rを算出する(ステップS203)。次に、相関算出部34は、第2の断層画像が照合しうる第1の断層画像の全ての深さにおいて相関係数Rを算出したか否か判定する(ステップS204)。
第2の断層画像が照合しうる第1の断層画像の全ての深さにおいて相関係数Rを算出していない場合(ステップS204 NO)、相関算出部34は、ステップS202の処理に戻る。一方、第2の断層画像が照合しうる第1の断層画像の全ての深さにおいて相関係数Rを算出した場合(ステップS204 YES)、相対位置算出部35は、相関が最も高い中心座標を抽出し、第1の断層画像内の第2の断層画像の位置として、第2の断層画像の中心座標をその抽出した中心座標にする(ステップS205)。
次に、相対位置算出部35は、すべての第2の断層画像を第1の断層画像内のどの位置に割り当てるか決定したか否か判定する(ステップS206)。すべての第2の断層画像を第1の断層画像内のどの位置に割り当てるか決定していない場合(ステップS206 NO)、制御部30は、次の第2の断層画像を選択して(ステップS207)ステップS201の処理に戻る。一方、すべての第2の断層画像を第1の断層画像内のどの位置に割り当てるか決定した場合(ステップS206 YES)、相対位置算出部35は、その処理を終了する。以上で、本フローチャートの処理を終了する。
以上、制御部30は、第1の対物レンズ16_1を用いて第1の断層画像を取得する。
そして、制御部30は、第1の対物レンズ16_1よりも高NAの第2の対物レンズ16_2を用いて、第2の断層画像同士の一部が重なるように第2の断層画像を取得する。そして、制御部30は、第2の断層画像取得後に、第2の断層画像と第1の断層画像との間で相関係数Rを算出し、相関係数Rに基づいて、第2の断層画像を第1の断層画像内のどの位置に割り当てるか決定する。
これにより、制御部30は、ステージもしくは光学系を正確に移動させることができない場合でも、横分解能が高く深さ方向の観察範囲が狭い第2の断層画像を繋ぎ合わせることにより、深さ方向の観察範囲が広く、かつ高精細な断層画像を取得することができる。
更に、照明光の焦点位置に近いほど横分解能が高い画像が得られるので、高精細モード時には、制御部30は、第2の断層画像同士が重なる領域を広く取ることで、更に高精細な断層画像を得ることができる。
なお、本実施形態では、制御部30は、第2の断層画像を取得する毎のステージ18の移動距離を第2の対物レンズ16_2の焦点深度以下にして、第2の断層画像同士の重なりを生じさせた。しかし、これに限らず、ステージ18の移動距離を焦点深度に相当する距離にしてもよい。この場合、焦点位置から外れた位置では焦点深度内とはいえ焦点位置よりも画質(鮮明度など)が若干悪くなる。しかし、第2の断層画像の取得枚数は少なくてすむので、測定時間が短くすることができる。
<第2の実施形態>
続いて、第2の実施形態について説明する。第1の実施形態の光干渉断層観察装置1は、低NAの第1の対物レンズで観察範囲の広い第1の断層画像を取得し、高NAの第2の対物レンズで観察範囲の狭い第2の断層画像を取得した。そして、光干渉断層観察装置1は、第2の断層画像を第1の断層画像内のどの位置に割り当てるか決定し、第2の断層画像を繋ぎ合わせて、深さ方向の観察範囲が広くかつ高精細な断層画像を取得した。
第2の実施形態における光干渉断層観察装置1bは、照明光を絞る絞り部14(光制御手段、切替部、選択部)を備え、絞り部14は、第1の断層画像が取得される際の照明光の光束径を、第2の断層画像が取得される際の照明光の光束径よりも絞る。このように、第1の照明光の光束は、第2の照明光の光束よりも絞られていればよい。
これにより、光干渉断層観察装置1bは対物レンズを変更しなくても、絞りを開けることにより、第1の断層画像よりも、横分解能が高くかつ深さ方向の観察範囲が狭い第2の断層画像を取得することができるので、第2の断層画像を繋いで深さ方向の観察範囲が広くかつ高精細な断層画像を取得することができる。
図7は、第2の実施形態における光干渉断層観察装置1bのブロック構成図である。なお、図1と共通する要素には同一の符号を付し、その具体的な説明を省略する。
図7の光干渉断層観察装置1bの構成は、図1の光干渉断層観察装置1の構成に対して、干渉光学系10が干渉光学系10bに変更されて、干渉光学系10bに絞り部14が追加され、制御部30が制御部30bに変更されて、制御部30bに絞り制御部39(光制御手段、切替部、選択部)が追加されたものになっている。
絞り部14は、ビームスプリッター12とガルバノミラー15との間に位置する。絞り部14は、絞り制御部39の制御によりビームスプリッター12から導かれた照明光を絞り、絞られた照明光をガルバノミラー15に導く。ガルバノミラー15は、絞られた照明光を第1の対物レンズ16_1に導き、第1の対物レンズ16_1は、絞られた照明光を被観察物である生体試料に集光させる。
絞り部14の位置は、対物レンズの瞳出瞳位置すなわちガルバノミラー15の位置に近いほうが好ましい。なお、本実施形態では、絞り部14は、ビームスプリッター12とガルバノミラー15との間に位置したが、これに限らず、ガルバノミラー15と被観察物である生体試料17との間に位置してもよい。
制御部30bは、深さ方向の観察範囲が狭い第1の断層画像を取得する際に、絞り制御部39に絞りを所定の絞りにするよう制御させる。また、制御部30bは、深さ方向の観察範囲が広い第2の断層画像を取得する際に、絞り制御部39に絞りを第1の断層画像を取得した際よりも開けるよう制御させる。
図8は、第2の実施形態における光干渉断層観察装置1bの処理の流れを示したフローチャートである。まず、制御部30bは、所定の絞りで第1の断層画像を取得する(ステップS301)。絞り制御部39bは、絞り部14の絞りを第1の断層画像が取得された所定の絞りより開けるように制御する(ステップS302)。
ステップS303からステップS311までの処理は、図5のステップS103からステップS111までの処理と同一であるので、その説明を省略する。以上で、本フローチャートの処理を終了する。
以上、第2の実施形態における光干渉断層観察装置1bは、対物レンズを変更しなくても、第1の断層画像を取得する場合よりも絞りを開けることにより、第1の断層画像よりも、横分解能が高く深さ方向の観察範囲が狭い第2の断層画像を取得することができるので、第2の断層画像を繋いで高解像度の断層画像を取得することができる。
なお、全ての実施形態において、制御部(30、30b)は、第1の断層画像を所定のフレーム間隔で取得し、フレーム間の輝度分布の変化が所定の範囲を超えた場合、第2の断層画像を取得するよう制御してもよい。
また、全ての実施形態において、制御部(30、30b)は、第1の断層画像を所定のフレーム間隔で取得し、フレーム間の輝度分布の変化が所定の範囲を超えた場合、前記輝度分布の変化が所定の範囲を超えた画像領域に対して前記第2の断層画像を取得するよう制御してもよい。
上記処理を、図9を用いて説明する。図9は、第1の断層画像を所定のフレーム間隔で取得し、フレーム間の輝度分布の変化が所定の閾値を超えた場合、前記輝度分布の変化が所定の閾値を超えた画像領域に対して第2の断層画像を取得する例を示した図である。同図において、縦軸は深さ方向の観察範囲、横軸は時刻である。同図において、第1の断層画像の観察範囲71と、フレーム間の輝度分布の変化が所定の範囲を超えた範囲72と、4つの第2の断層画像の観察範囲73とが示されている。
制御部(30、30b)は、現在の時刻の断層画像とその直前の時刻の断層画像の各輝度値を比較し、フレーム間の輝度分布の変化が所定の範囲を超えたか否か判定する。
図9では、例えば、時刻t1と時刻t2ではフレーム間の輝度分布の変化が所定の範囲を超えていないので、制御部(30、30b)は、深さ方向の観察範囲が狭い第1の断層画像のみ取得する。
一方、時刻t3では、例えば、フレーム間の輝度分布の変化が所定の範囲を超えたので、制御部(30、30b)は、前記輝度分布の変化が所定の範囲を超えた範囲72において、ステージ18を移動させる毎に第2の断層画像を4つ取得するよう制御する。
なお、全ての実施形態における光干渉断層観察装置(1、1b)では、フーリエドメイン方式の光干渉断層観察装置を用いて説明した。しかし、これに限らず、タイムドメイン方式の光干渉断層観察装置でも同じ手法が適用できる。
また、全ての実施形態において、光干渉断層観察装置(1、1b)は、相関係数Rが最も高い箇所が複数存在する場合は、参照用の第1の断層画像(OCT画像)におけるマッチング範囲を、第1の断層画像のうちの所定の範囲に絞ることにより、マッチング位置を抽出してもよい。
全ての実施形態において、撮影対象として生体試料を用いたが、これに限らず、撮影対象となる被観察物は透明な散乱体であればよい。
なお、全ての実施形態において、制御部(30、30b)は、ガルバノミラー15を動かして、被観察物のある深さにおける第2の断層画像を取得し、その後にステージ18を深さ方向に移動させる毎に、第2の断層画像を取得することを繰り返したが、これに限ったものではない。
また、全ての実施形態において、制御部(30、30b)は、ガルバノミラー15を動かさずに、ある2次元上の1点で第2の断層画像を取得し、その後にステージ18を深さ方向に移動させる毎に、第2の断層画像を取得することを繰り返して、ある2次元上の1点における第2の断層画像を複数枚取得してもよい。その場合、制御部(30、30b)は、ある2次元上の1点における第2の断層画像を全て取得し終わった後に、ガルバノミラー15を動かして、他の2次元上の点の断層画像についても同様に取得するようにしてもよい。
また、全ての実施形態において、第2の断層画像を取得する毎に第1の断層画像との相関を求め、相対位置を決定しても良い。
なお、本発明の実施形態の光干渉断層観察装置(1、1b)は、第1の対物レンズを用いて所定の時間間隔で第1の断層画像を2枚取得し、取得した2枚の断層画像に基づき、2枚の断層画像で変化のない静止領域を抽出し、抽出した静止領域についてのみ相関をとってもよい。これにより、制御部(30、30b)は、計算処理量を少なくでき、第2の断層画像を繋げた高解像度断層画像を取得する時間を短縮することができる。
なお、本発明の実施形態の光干渉断層観察装置(1、1b)は、蛍光色素で染色された細胞の染色画像を第1の対物レンズを用いて取得し、染色画像から蛍光色素で染色された細胞の画像領域を抽出し、抽出された細胞の画像領域についてのみ、第2の対物レンズ(高NAの対物レンズ)で第2の断層画像を取得するようにしてもよい。これにより、制御部(30、30b)は、計算処理量を少なくでき、第2の断層画像を繋げた高解像度断層画像を取得する時間を短縮することができる。
なお、全ての実施形態における相関算出部34は、第1の断層画像における全ての画像領域で、第1の断層画像の画像領域であって第2の断層画像に相当する容量の画像領域と、第2の断層画像との相関係数Rを算出したが、これに限ったものではない。
相関算出部34は、第1の断層画像から第1の代表領域を抽出し、前記第1の代表領域の画素の輝度値と第2の断層画像の輝度値との相関を取ってもよい。
これにより、相関算出部34は、相関をとる回数を減らすことができるので、計算処理量を少なくでき、第2の断層画像を繋げた高解像度断層画像を取得する時間を短縮することができる。
また、制御部(30、30b)は、第1の断層画像から第1の断層画像の輝度分布に応じた特徴的な領域を抽出し、抽出された特徴的な領域に対してのみ第2の断層画像を取得するよう制御してもよい。
具体的には、例えば、制御部(30、30b)は、第1の断層画像から所定の画素間隔毎に輝度変化を算出し、算出された輝度変化が所定の閾値を越える画像領域を抽出し、抽出された画像領域に対して第2の断層画像を取得するよう制御するようにしてもよい。
また、第1の断層画像は所定の時間間隔で生成されており、制御部(30、30b)は、複数の第1の断層画像から測定値が略一定の特定領域を抽出し、検出部40に、特定領域のみを相関を算出する対象とさせてもよい。
また、制御部(30、30b)は、第1の断層画像の輝度値が所定の閾値を超える画像領域を抽出し、抽出された画像領域に対して第2の断層画像を取得するよう制御するようにしてもよい。
また、制御部(30、30b)は、第1の断層画像からエッジを抽出し、抽出されたエッジで囲まれた画像領域に対して第2の断層画像を取得するよう制御するようにしてもよい。
これにより、制御部(30、30b)は、第1の断層画像の輝度分布に応じた特徴的な領域を抽出し、抽出された特徴的な領域に対してのみ第2の断層画像を取得するので、撮像したい被写体(例えば、細胞)が存在する画像領域についてのみ、高解像度の第2の断層画像を取得することができる。また、制御部(30、30b)は、計算処理量を少なくでき、第2の断層画像を繋げた高解像度断層画像を取得する時間を短縮することができる。
また、制御部(30、30b)は、第1の断層画像を所定の時間間隔(フレーム間隔)で取得し、所定の時刻に第2の断層画像を取得するよう制御してもよい。
これにより、予め何かしらの変化が所定の時刻に起こることが分かっている場合に、制御部(30、30b)は、所定の時刻においてのみ解像度のより高い第2の断層画像を取得するので、全ての時刻で第2の断層画像を取得するよりも計算処理量を少なくできる。
また、制御部(30、30b)は、高解像度を必要としない時刻には、第2の断層画像を取得しないので、全ての時刻で第2の断層画像を取得するよりも、記憶部33に記憶される第2の断層画像データの量を少なくすることができる。
また、第2の断層画像が得られた第2の照明光の束は、第1の断層画像が得られた第1の照明光の束と同じ束である場合を想定する。すなわち、第1の断層画像と第2の断層画像との深さ方向の観察範囲は同じである。ここで、第2の照明光は、前記第1の照明光とは略同一の領域(温度ドリフト等により完全に同一の領域に照射することはできないが、ほぼ同一の領域)に照射される光束である。
その場合に、距離間隔変更部42は、第1の断層画像と第2の断層画像とが重なるように、光学相対位置を変更する際の距離間隔を変更する。そして、制御部(30、30b)は、制御部(30、30b)の相関算出部34は、第1の断層画像と第2の断層画像とが重なる領域で相関をとり、制御部(30、30b)はその相関に基づき第1の断層画像と第2の断層画像とを繋げてもよい。
また、全ての実施形態において、光分離部と光合成部とを一体的に構成する例としてビームスプリッター12を説明した。しかし、これに限らず、例えば、偏光素子を用いて、光分離部と光合成部とを分離的に構成してもよい。
また、全ての実施形態において、反射型の光干渉断層観察装置について説明したが、本発明を透過型の光干渉断層観察装置にも適用しても良い。
<変形例>
全ての実施形態において、光干渉断層観察装置(1、1b)の光制御手段は、複数の開口数の照明光を形成するようにした。しかし、これに限らず、変形例として光制御手段は、複数の開口数の干渉光を形成してもよい。その場合、光干渉断層観察装置(1、1b)の干渉光学系(10、10b)は、ビームスプリッター12と光検出器22の間に集光レンズを設け、集光レンズと光検出器22の間に小開口部を設けられている。
集光レンズ(光制御手段、切替部、選択部)は、ビームスプリッター12により合成された干渉光を光検出器22に集光する。
小開口部(光制御手段、切替部、選択部)は、前記第1の対物レンズまたは前記第2の対物レンズの集光点と共役な位置に径可変の開口を有する。小開口部は、集光レンズにより集光された干渉光の内、開口の大きさの光だけを光検出器22に導く。
これにより、集光レンズと小開口部を更に設置した干渉光学系(10、10b)は、共焦点効果も利用したOptical Coherence Microscopy(OCM)に近くなる。
上述した実施形態における光干渉断層観察装置(1、1b)は、集光レンズのNAを小さくし、小開口部を大きくした状態に相当する(この状態では、z方向の観察範囲が広く、低横分解能である)。
一方、変形例における光干渉断層観察装置において、干渉光学系(10,10b)は、照明光で被観察物を照明する照明光学系としての機能と、前記照明光を照明したことで得られる被観察物からの光を観察して結像する観察光学系としての機能を有する。照明光学系は、z方向の観察範囲が広くかつ低横分解能である。
制御部(30、30b)は、光制御手段としての機能として、小開口部の開口の大きさを制御することにより、観察光学系を切り替える。具体的には、光制御手段は、小開口部の開口の大きさを所定の大きさよりも小さくすることにより、z方向の観察範囲が広くかつ低横分解能の観察光学系から、z方向の観察範囲が狭くかつ高横分解能の観察光学系に切り替える。
これにより、変形例における光干渉断層観察装置は、z方向の観察範囲が広くかつ低横分解能の第1の断層画像と、z方向の観察範囲が狭くかつ高横分解能の第2の断層画像を得ることができる。
なお、通常のOCMでは、照明系の開口と検出系の開口を別々にしないで共通にしているが、この通常のOCMの系に対しても本変形例を適用可能である。
また、変形例の光干渉断層観察装置において、照明光学系と観察光学系とを共通の光学系で構成する場合、集光レンズを設けず、光制御手段は、照明光と干渉光の開口数を変更する。
具体的には、制御部30の対物レンズ切替部38は、第1の対物レンズ16_1と第2の対物レンズ16_2とを切り替えるか、あるいは、制御部の30bの絞り制御部39は、絞りを切り替えることにより、照明光と干渉光の開口数を共に変更する。ここで、開口数とは、光学系の集光点に対して光学系が形成する光束の有効口径がなす角度である。
z方向の観察範囲が広くかつ低横分解能で断層画像を取得する場合には、制御部(30、30b)は、照明光の開口数を小さくし、小開口部の開口を大きくする。
一方、z方向の観察範囲が狭くかつ高横分解能で断層画像を取得する場合には、制御部(30、30b)は、照明光の開口数を大きくし、小開口部の開口を小さくする。
また、変形例の光干渉断層観察装置において、照明光学系と観察光学系とを独立の光学系で構成する場合、変形例の光干渉断層観察装置は、干渉光を光検出器22に集光する第1の集光レンズと、第1の集光レンズの開口数よりも大きい開口数を有し、干渉光を光検出器22に集光する第2の集光レンズとを備える。また、光制御手段は、照明系の対物レンズのNAを小さくし、照明光の開口数を変更する。
z方向の観察範囲が広く&低横分解能で断層画像を取得する場合には、制御部(30、30b)は、第1の集光レンズと第1の集光レンズの開口数よりも大きい開口数を有する第2の集光レンズとを切り替えることにより、観察光学系における干渉光の開口数を小さくし、かつ小開口部の開口を大きくする。
一方、z方向の観察範囲が狭くかつ高横分解能で断層画像を取得する場合には、制御部(30、30b)は、第1の集光レンズと第2の集光レンズとを切り替えることにより、観察光学系における干渉光の開口数を大きくし、かつ小開口部の開口を小さくする。
ただし、上記の変形例の光干渉断層観察装置において、z方向の観察範囲が広くかつ低横分解能で断層画像を取得する場合には、照明光学系における照明光の開口数または観察光学系における干渉光の開口数を小さくした状態で、分光器の開口数を満たすのが望ましい。
上記事柄をまとめると、照明光学系または観察光学系の少なくとも一方は、照明光または被観察物からの光の光束径を絞る絞り手段を備えているといえる。
また、本実施形態の制御部(30、30b)の各処理を実行するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、前記記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、制御部(30、30b)に係る上述した種々の処理を行ってもよい。
なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1、1b 光干渉断層観察装置
5 広帯域光源(光源)
10、10b 干渉光学系
12 ビームスプリッター
13 参照ミラー
15 ガルバノミラー
16_1 第1の対物レンズ
16_2 第2の対物レンズ
21 分光器
22 光検出器(光検出部)
30、30b 制御部
32 画像生成部
33 記憶部
34 相関算出部
35 相対位置算出部
36 画素値算出部
39 絞り制御部
40 検出部
42 距離間隔変更部
46 合成部

Claims (15)

  1. 入射した光を参照光と照明光とに分岐する分岐部材と、前記照明光を照明したことで得られる被観察物からの測定光と前記参照光とを干渉させる光合成部材と、を有し、
    前記照明光で前記被観察物を照明する照明光学系と、前記測定光を観察するための観察光学系と、の機能を有する干渉光学系と、
    前記光合成部材による干渉により得られた干渉光を検出する光検出部と、
    を備える光干渉断層観察装置であって、
    前記照明光学系および前記観察光学系の少なくともどちらか一方の光学系において複数の開口数を変更する光制御部を備え、
    前記光制御部が第1の開口数に設定した状態で前記光検出部により検出された第1の干渉光に基づいて前記被観察物の第1の断層画像を生成し、前記光制御部が前記第1の開口数と異なる第2の開口数に設定した状態で前記光検出部により検出された第2の干渉光に基づいて前記被観察物の第2の断層画像を生成する画像生成部と、
    前記画像生成部で生成された前記第1の断層画像に対する前記画像生成部で生成された前記第2の断層画像の相対位置であって、前記第1の断層画像に対する前記第2の断層画像の相関が最も高くなる相対位置を検出する検出部と、
    を備えることを特徴とする光干渉断層観察装置。
  2. 前記光制御部として、絞りを備えることを特徴とする請求項1に記載の光干渉断層観察装置。
  3. 前記照明光を前記被観察物に集光する第1の対物レンズと、
    前記第1の対物レンズの開口数よりも大きい開口数を有し、前記照明光を被観察物に集光する第2の対物レンズと、
    を備え、
    前記光制御部は、前記第1の対物レンズと、前記第2の対物レンズとを切り替えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光干渉断層観察装置。
  4. 前記検出部により検出された相対位置に基づいて、前記第1の断層画像と前記第2の断層画像とを合成する合成部を備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の光干渉断層観察装置。
  5. 前記第2の断層画像が深さ方向に複数生成されており、
    2つの前記第2の断層画像が互いに重なる領域にある各対象位置において、前記対象位置とそれぞれの断層画像における基準点との間隔とに基づいて、前記対象位置における前記2つの第2の断層画像が得られた際の測定値に対して重みを掛けることにより、前記対象位置における合成測定値を算出する画素値算出部を備え、
    前記合成部は、前記検出部により検出された相対位置と、前記画素値算出部により算出された合成測定値に基づいて、前記第1の断層画像と前記第2の断層画像とを合成することを特徴とする請求項4に記載の光干渉断層観察装置。
  6. 前記検出部は、前記第1の断層画像から第1の代表領域を抽出し、前記第1の代表領域の測定値と前記第2の断層画像の測定値との相関を取ることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の光干渉断層観察装置。
  7. 前記画像生成部は、前記第1の断層画像から抽出された、前記第1の断層画像の測定値の分布に応じた特徴的な領域に対して前記第2の断層画像を生成することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の光干渉断層観察装置。
  8. 前記抽出された特徴的な領域は、前記第1の断層画像において、所定の位置間隔毎の測定値の変化が所定の閾値を超える画像領域であり、
    前記画像生成部は、前記特徴的な領域に対して前記第2の断層画像を生成することを特徴とする請求項7に記載の光干渉断層観察装置。
  9. 前記第1の断層画像は、所定の時間間隔で生成され、
    前記画像生成部は、フレーム間の測定値の分布の変化が所定の閾値を超えた場合、前記第2の断層画像を生成することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の光干渉断層観察装置。
  10. 前記第1の断層画像は、所定のフレーム間隔で生成され、
    前記画像生成部は、所定の時刻に前記第2の断層画像を生成することを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の光干渉断層観察装置。
  11. 前記第1の断層画像は所定の時間間隔で生成されており、
    前記検出部は、複数の前記第1の断層画像から抽出された、測定値が略一定の特定領域のみを、相関を算出する対象とすることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の光干渉断層観察装置。
  12. 前記被観察物と前記干渉光学系との光学相対位置を変更する光学相対位置変更部と、
    自装置の外部から供給された精細度を示す情報に基づいて、前記光学相対位置を変更する際の距離間隔を変更する距離間隔変更部と、
    を備え、
    前記画像生成部は、前記光学相対位置が変更される毎に前記第2の断層画像を生成することを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の光干渉断層観察装置。
  13. 前記検出部は、前記第1の断層画像に対する前記第2の断層画像の相対位置が移動する毎に、前記第1の断層画像と前記第2の断層画像が重なった領域における相関を算出する相関算出部と、前記算出された相関に基づいて、前記第1の断層画像に対する前記第2の断層画像の相対位置を決定する相対位置算出部と、を備えることを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の光干渉断層観察装置。
  14. 照明光で被観察物を照明する照明光学系と、前記照明光を照明したことで得られる被観察物からの測定光を観察するための観察光学系と、の機能を有する干渉光学系において、
    入射した光を参照光と照明光とに分岐することと、
    前記照明光を照明したことで得られる前記被観察物からの測定光と前記参照光とを干渉させることと、
    を含み、
    前記照明光学系と前記観察光学系との一方または双方の光学系において、開口数が変更可能であり、
    前記干渉による干渉光を光検出部により検出することと、
    前記開口数を第1の開口数に設定した状態で前記光検出部により検出された第1の干渉光に基づいて、前記被観察物の第1の断層画像を生成することと、
    前記開口数を前記第1の開口数と異なる第2の開口数に設定した状態で前記光検出部により検出された第2の干渉光に基づいて、前記被観察物の第2の断層画像を形成することと、
    前記第1の断層画像と前記第2の断層画像の相関が最も高くなる、前記第1の断層画像と前記第2の断層画像との相対位置を検出することと、を含む相対位置決定方法。
  15. 照明光で被観察物を照明する照明光学系と、前記照明光を照明したことで得られる被観察物からの測定光を観察するための観察光学系と、の機能を有する干渉光学系において、入射した光を参照光と照明光とに分岐し、前記照明光を照明したことで得られる前記被観察物からの測定光と前記参照光とを干渉させ、前記干渉による干渉光を検出した結果に基づいて生成される前記被観察物の断層画像を記憶する記憶部を備えるコンピュータに、
    前記照明光学系と前記観察光学系の一方の光学系の開口数が第1の開口数に設定された状態で前記検出された第1の干渉光に基づいて生成された前記被観察物の第1の断層画像を示す情報を、前記記憶部に記憶させるステップと、
    前記一方の光学系の開口数が前記第1の開口数と異なる第2の開口数に設定された状態で前記検出された第2の干渉光に基づいて生成された前記被観察物の第2の断層画像を示す情報を、前記記憶部に記憶させるステップと、
    前記第1の断層画像を示す情報と前記第2の断層画像を示す情報とを前記記憶部から読み出し、前記第1の断層画像に対する前記第2の断層画像の相対位置であって、前記第1の断層画像に対する前記第2の断層画像の相関が最も高くなる相対位置を検出する検出ステップと、
    を実行させるための画像間の相対位置決定プログラム。
JP2013506043A 2011-03-24 2012-03-23 光干渉断層観察装置、画像間の相対位置決定方法および画像間の相対位置決定プログラム Active JP5527478B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013506043A JP5527478B2 (ja) 2011-03-24 2012-03-23 光干渉断層観察装置、画像間の相対位置決定方法および画像間の相対位置決定プログラム

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011066744 2011-03-24
JP2011066744 2011-03-24
PCT/JP2012/057615 WO2012128367A1 (ja) 2011-03-24 2012-03-23 光干渉断層観察装置、画像間の相対位置決定方法および画像間の相対位置決定プログラム
JP2013506043A JP5527478B2 (ja) 2011-03-24 2012-03-23 光干渉断層観察装置、画像間の相対位置決定方法および画像間の相対位置決定プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5527478B2 true JP5527478B2 (ja) 2014-06-18
JPWO2012128367A1 JPWO2012128367A1 (ja) 2014-07-24

Family

ID=46879504

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013506043A Active JP5527478B2 (ja) 2011-03-24 2012-03-23 光干渉断層観察装置、画像間の相対位置決定方法および画像間の相対位置決定プログラム

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8953172B2 (ja)
EP (1) EP2690425B1 (ja)
JP (1) JP5527478B2 (ja)
WO (1) WO2012128367A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9200888B2 (en) * 2013-11-01 2015-12-01 Tomey Corporation Multi-channel optical coherence tomography
US9835436B2 (en) 2013-11-01 2017-12-05 Tomey Corporation Wavelength encoded multi-beam optical coherence tomography
WO2017109983A1 (ja) * 2015-12-25 2017-06-29 オリンパス株式会社 微弱発光試料の解析方法及び解析システム
JP6762810B2 (ja) 2016-09-01 2020-09-30 株式会社Screenホールディングス 画像処理装置および画像処理方法
JP6853728B2 (ja) * 2017-04-28 2021-03-31 株式会社Screenホールディングス 試料容器およびこれを用いる撮像方法
JP7113637B2 (ja) * 2018-03-23 2022-08-05 株式会社Screenホールディングス 光干渉断層撮像装置および光干渉断層撮像方法
JP7241550B2 (ja) * 2019-01-22 2023-03-17 本田技研工業株式会社 案内装置、案内方法、およびプログラム
JP7491531B2 (ja) 2019-05-08 2024-05-28 株式会社トプコン 眼科装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003503135A (ja) * 1999-07-02 2003-01-28 ハイパーメッド イメイジング インコーポレイテッド イメージング装置および試料分析方法
JP2007272117A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Seiko Precision Inc 顕微鏡、顕微鏡の制御方法、及び顕微鏡の制御プログラム
JP2009510531A (ja) * 2005-09-29 2009-03-12 ザ ジェネラル ホスピタル コーポレイション 1以上の生物学的構造体のマルチモダリティ顕微鏡画像生成を実行する装置及び方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4786027B2 (ja) * 2000-12-08 2011-10-05 オリンパス株式会社 光学系及び光学装置
JP2007500529A (ja) * 2003-07-31 2007-01-18 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 生体管構造を流れる流体の性状を決定する開口数可変の方法および装置
FR2893504B1 (fr) 2005-11-18 2009-05-15 Limousine D Applic Biolog Dite Procede d'obtention d'un principe actif exhausteur de la resistance mecanique cutanee, principe actif et compositions
US8360963B2 (en) * 2006-12-22 2013-01-29 Koninklijke Philips Electronics N.V. Imaging system with two imaging modalities
JP5448353B2 (ja) * 2007-05-02 2014-03-19 キヤノン株式会社 光干渉断層計を用いた画像形成方法、及び光干渉断層装置
JP5587902B2 (ja) 2008-11-25 2014-09-10 ブルースター・シリコーンズ・フランス・エスアエス グアニジン構造を有する化合物及びそのオルガノポリシロキサン重縮合触媒としての使用
JP2010259492A (ja) * 2009-04-30 2010-11-18 Topcon Corp 眼底観察装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003503135A (ja) * 1999-07-02 2003-01-28 ハイパーメッド イメイジング インコーポレイテッド イメージング装置および試料分析方法
JP2009510531A (ja) * 2005-09-29 2009-03-12 ザ ジェネラル ホスピタル コーポレイション 1以上の生物学的構造体のマルチモダリティ顕微鏡画像生成を実行する装置及び方法
JP2007272117A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Seiko Precision Inc 顕微鏡、顕微鏡の制御方法、及び顕微鏡の制御プログラム

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6012033864; Abdulhalim I , Dadon R: 'Multiple interference and spatial frequencies' effect on the application of frequency-domain optical' Measurement Science and Technology Vol.20, No.1, 200901, pp.015108,1-11 *

Also Published As

Publication number Publication date
EP2690425A4 (en) 2015-03-11
US8953172B2 (en) 2015-02-10
EP2690425B1 (en) 2018-08-08
WO2012128367A1 (ja) 2012-09-27
JPWO2012128367A1 (ja) 2014-07-24
US20140016136A1 (en) 2014-01-16
EP2690425A1 (en) 2014-01-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5527478B2 (ja) 光干渉断層観察装置、画像間の相対位置決定方法および画像間の相対位置決定プログラム
JP5982405B2 (ja) オートフォーカス装置を有する顕微鏡及び顕微鏡でのオートフォーカス方法
JP6460364B2 (ja) 軸外し反射位相顕微鏡システムおよび軸外し位相顕微鏡のための方法
US9243888B2 (en) Image mapped optical coherence tomography
WO2015178338A1 (ja) 顕微鏡装置及び画像取得方法
US9696686B2 (en) Method and device for focussing a microscope automatically
JP4922823B2 (ja) 3次元形状測定装置
JP2020505633A (ja) 顕微分光測定の方法およびシステム
JP6762810B2 (ja) 画像処理装置および画像処理方法
WO2019097587A1 (ja) 定量位相画像生成方法、定量位相画像生成装置およびプログラム
JP2012202761A (ja) 光干渉断層撮影装置
JP7113637B2 (ja) 光干渉断層撮像装置および光干渉断層撮像方法
JP2018520337A (ja) 広視野顕微鏡を用いて試料の空間分解された高さ情報を確定するための方法および広視野顕微鏡
JP6363477B2 (ja) 3次元形状測定装置
Kim et al. Spectrally encoded slit confocal microscopy using a wavelength-swept laser
JP7339447B2 (ja) ライン走査マイクロスコピー用の装置および方法
JP2022052328A (ja) 細胞シートの厚さ評価方法
JP2013145199A (ja) 光干渉観察装置
JP4398183B2 (ja) 共焦点顕微鏡
JP6702851B2 (ja) 撮像装置および撮像方法
WO2022044471A1 (ja) 撮像システム
Vakili et al. Line-scanning confocal microscope utilizing high brightness led
JP2021039119A (ja) 定量位相画像生成装置
Fink et al. Stray light rejection by structured illumination
JP2007219239A (ja) レーザ走査型共焦点顕微鏡

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140318

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140331

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5527478

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250