JP5525972B2 - 基板冷却装置 - Google Patents

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Description

本発明は、加熱後の液晶表示装置用ガラス基板、PDP用ガラス基板、半導体ウェハー、記録ディスク用基板および太陽電池用基板等の薄板状の精密電子基板(以下、単に「基板」と称する)に対して冷却処理を行う基板冷却装置に関する。
上記のような基板に対する処理工程において、例えばフォトレジスト等の処理液を塗布した基板を加熱して成膜を行った後に、当該基板を冷却するという処理が適宜に行われる。従来より、加熱後の基板を冷却する方式として、水冷された金属の冷却プレート上に基板を載置する方法が一般的に採用されていた。また、近年では、スループットを向上させるべく、冷媒によって冷却された搬送ローラで加熱後の基板を搬送しながら冷却することも行われている。このような基板冷却装置については、例えば、特許文献1に開示されている。
特開2009−94281号公報
しかしながら、冷却プレート上に加熱後の基板を載置して冷却する方式では、スループットの向上が困難(スループット向上のためには冷却プレートを多段に配置することが必要)であるのみならず、基板が大型化したときに対応できなくなるという問題があった。また、冷却された搬送ローラによって基板を搬送しつつ冷却する方式では、搬送ローラと基板とが直接接触・剥離を繰り返すこととなるため、剥離帯電による静電気の発生が問題となる。
これらの問題を解決する冷却方式として、加熱後の基板を搬送しつつ、当該基板に空気流を吹き付けて冷却する方法が考えられる。空気流を吹き付けるユニットとしてHEPAフィルタを備えたファンフィルタユニットを用いて、搬送される基板にダウンフローを供給した場合には、空気流が弱く、基板表面に沿った空気流の流速はほとんどゼロに近いため、効率的に基板の熱を奪って冷却することができない。また、搬送される基板にスリット状のノズルからカーテン状に圧縮空気を吹き付ける方式では、空気流が基板に当たる瞬間しか基板の熱を奪うことができず、その後空気流は周囲に拡散してしまうため、効果的に均一な冷却を行うことは困難である。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、基板を搬送しつつ、効率よく基板面内を均一に冷却することができる基板冷却装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、加熱後の基板に対して冷却処理を行う基板冷却装置において、基板を所定の方向に搬送する搬送手段と、前記搬送手段による基板の搬送経路の周囲に両端部が開放された気体流路を形成する風洞部と、前記気体流路に、基板の搬送方向に沿って気流を形成する気流形成手段と、を備え、前記気体流路の両端部の少なくとも一方に気体を導くファンネルを前記風洞部に付設することを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係る基板冷却装置において、前記風洞部に、前記気体流路と連通する排気口を形成し、前記気流形成手段は、前記気体流路内の雰囲気を前記排気口から排出する排気手段を有することを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項2の発明に係る基板冷却装置において、前記排気口は、前記風洞部の前記搬送方向における中央部に形成することを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1から請求項3のいずれかの発明に係る基板冷却装置において、前記気流形成手段は、前記気体流路の両端部の少なくとも一方に気体を吹き込む気体噴出手段を有することを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項4の発明に係る基板冷却装置において、前記気体噴出手段は、イオンを発生させて気体とともに前記気体流路の両端部の少なくとも一方に吹き込むイオナイザーを有することを特徴とする。
また、請求項の発明は、請求項の発明に係る基板冷却装置において、前記ファンネルは前記搬送経路の上下に設けられ、前記上下に設けられたファンネルには、双方の間隔が最も狭くなる絞り部が設けられ、下側のファンネルの絞り部と前記搬送系路との間隔は、上側のファンネルの絞り部と前記搬送系路との間隔よりも小さいことを特徴とする。
また、請求項の発明は、加熱後の基板に対して冷却処理を行う基板冷却装置において、基板を所定の方向に搬送する搬送手段と、前記搬送手段による基板の搬送経路の周囲に両端部が開放された気体流路を形成する風洞部と、前記気体流路に、基板の搬送方向に沿って気流を形成する気流形成手段と、を備え、前記風洞部の内壁面に、前記搬送方向と平行に整流フィンを延設することを特徴とする。
また、請求項の発明は、請求項1から請求項のいずれかの発明に係る基板冷却装置において、前記搬送手段は、前記風洞部の底面に設けられた開口部から一部が突出するローラによって基板を搬送し、前記風洞部に前記底面の外壁に、前記ローラの前記底面より下方の全体を覆う囲いカバーをさらに設けることを特徴とする。
また、請求項の発明は、加熱後の基板に対して冷却処理を行う基板冷却装置において、基板を所定の方向に搬送する搬送手段と、前記搬送手段によって搬送される基板の表面を覆うことによって、当該基板の表面との間に両端部が開放された気体流路を形成する蓋体と、前記気体流路に、基板の搬送方向に沿って気流を形成する気流形成手段と、を備え、前記気体流路の両端部の少なくとも一方に気体を導くファンネルを前記蓋体に付設することを特徴とする。
また、請求項10の発明は、請求項の発明に係る基板冷却装置において、前記蓋体に、前記気体流路と連通する排気口を形成し、前記気流形成手段は、前記気体流路内の雰囲気を前記排気口から排出する排気手段を有することを特徴とする。
また、請求項11の発明は、請求項または請求項10の発明に係る基板冷却装置において、前記気流形成手段は、前記気体流路の両端部の少なくとも一方に気体を吹き込む気体噴出手段を有することを特徴とする。
また、請求項12の発明は、請求項11の発明に係る基板冷却装置において、前記気体噴出手段は、イオンを発生させて気体とともに前記気体流路の両端部の少なくとも一方に吹き込むイオナイザーを有することを特徴とする。
また、請求項13の発明は、加熱後の基板に対して冷却処理を行う基板冷却装置において、基板を所定の方向に搬送する搬送手段と、前記搬送手段によって搬送される基板の表面を覆うことによって、当該基板の表面との間に両端部が開放された気体流路を形成する蓋体と、前記気体流路に、基板の搬送方向に沿って気流を形成する気流形成手段と、を備え、前記蓋体の内壁面に、前記搬送方向と平行に整流フィンを延設することを特徴とする。
請求項1から請求項6および請求項8の発明によれば、基板の搬送系路の周囲に形成された両端部が開放された気体流路に、基板の搬送方向に沿って気流を形成するため、加熱後に搬送される基板の表面に沿って平行に拡散することなく気流が流れることとなり、基板を搬送しつつ、効率よく基板面内を均一に冷却することができる。また、気体流路の両端部の少なくとも一方に気体を導くファンネルを風洞部に付設するため、コアンダ効果およびベルヌーイ効果によってより多量の気体を効率よく気体流路に送り込むことができ、気体流路内に形成される気流の流速を高めて基板の冷却効率をさらに高めることができる。
特に、請求項5の発明によれば、イオンを発生させて気体とともに気体流路に吹き込むため、基板表面に生じている静電気を中和して除電することができる。
特に、請求項の発明によれば、下側のファンネルの絞り部と搬送系路との間隔は、上側のファンネルの絞り部と搬送系路との間隔よりも小さいため、基板の上側よりも下側により強いベルヌーイ効果が生じて基板の下側の気圧が上側の気圧よりも低くなり、その結果、基板が搬送系路より浮き上がることが防止される。
求項の発明によれば、基板の搬送系路の周囲に形成された両端部が開放された気体流路に、基板の搬送方向に沿って気流を形成するため、加熱後に搬送される基板の表面に沿って平行に拡散することなく気流が流れることとなり、基板を搬送しつつ、効率よく基板面内を均一に冷却することができる。また、風洞部の内壁面に、搬送方向と平行に整流フィンを延設するため、気体流路において気流が直線的に流れるように整流され、基板の表面に均一に気流を供給することができ、基板をより均一に冷却することができる。
特に、請求項の発明によれば、搬送手段は、風洞部の底面に設けられた開口部から一部が突出するローラによって基板を搬送し、風洞部に底面の外壁に、ローラの底面より下方の全体を覆う囲いカバーを設けるため、気体流路を流れる気流が開口部とローラとの隙間から外部に流れ出ることが最小限に抑制され、気体流路に形成された気流の乱れを防止することができ、基板をより均一に冷却することができる。
また、請求項から請求項12の発明によれば、搬送される基板の表面を覆う蓋体と基板表面との間に形成された両端部が開放された気体流路に、基板の搬送方向に沿って気流を形成するため、加熱後に搬送される基板の表面に沿って平行に拡散することなく気流が流れることとなり、基板を搬送しつつ、効率よく基板面内を均一に冷却することができる。また、気体流路の両端部の少なくとも一方に気体を導くファンネルを蓋体に付設するため、コアンダ効果およびベルヌーイ効果によってより多量の気体を効率よく気体流路に送り込むことができ、気体流路内に形成される気流の流速を高めて基板の冷却効率をさらに高めることができる。
特に、請求項12の発明によれば、イオンを発生させて気体とともに気体流路に吹き込むため、基板表面に生じている静電気を中和して除電することができる。
特に、請求項13の発明によれば、搬送される基板の表面を覆う蓋体と基板表面との間に形成された両端部が開放された気体流路に、基板の搬送方向に沿って気流を形成するため、加熱後に搬送される基板の表面に沿って平行に拡散することなく気流が流れることとなり、基板を搬送しつつ、効率よく基板面内を均一に冷却することができる。また、蓋体の内壁面に、搬送方向と平行に整流フィンを延設するため、気体流路において気流が直線的に流れるように整流され、基板の表面に均一に気流を供給することができ、基板をより均一に冷却することができる。
本発明の第1実施形態に係る基板冷却装置の要部構成を示す側面図である。 風洞部の天井部を下側から見た図である。 風洞部の床部を上側から見た図である。 風洞部を図1のA−A断面から見た図である。 気体流路に形成される空気流を説明するための図である。 ファンネルおよびエアーナイフノズルの周辺を示す図である。 第2実施形態に係る基板冷却装置を示す図である。 第3実施形態に係る基板冷却装置を示す図である。 第4実施形態に係る基板冷却装置を示す図である。 第5実施形態の基板冷却装置を示す図である。 第6実施形態の基板冷却装置を示す図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る基板冷却装置1の要部構成を示す側面図である。図1および以降の各図においては、それらの方向関係を明確にするためZ軸方向を鉛直方向とし、XY平面を水平面とするXYZ直交座標系を適宜付している。また、図1および以降の各図においては、理解容易のため、必要に応じて各部の寸法を誇張して描いている。
本発明に係る基板冷却装置1は、加熱処理が行われた後の基板W(本実施形態では矩形の液晶表示装置用ガラス基板)を搬送しつつ、冷却処理を行うための装置である。まず、基板冷却装置1の全体概略構成について説明する。基板冷却装置1は、主たる構成として、ローラ搬送機構10、風洞部20および気流形成機構60を備えている。
ローラ搬送機構10は、複数のローラ11およびそれらの一部または全部を回転させるモータ(図示省略)を備えて構成されている。ローラ搬送機構10は、複数のローラ11を回転させることによって、ローラ11に支持された基板WをY方向に沿って所定の速度で搬送する。本実施形態では、(−Y)側から(+Y)側に向けて基板Wが搬送される。なお、本明細書においては、基板Wが搬送されるY方向を「搬送方向」と称し、その搬送方向に直交する水平方向(つまり、X方向)を「幅方向」と称する。
基板冷却装置1よりも上流側((−Y)側)および下流側((+Y)側)のそれぞれにはローラコンベアが設置されている。ローラコンベアも複数のローラ19を備えており、そのローラ19を回転させることによって基板WをY方向に沿って搬送する。上流側のローラコンベアは、前工程の加熱装置から加熱後の基板Wを受け取って基板冷却装置1に搬送する。下流側のローラコンベアは、基板冷却装置1から基板Wを受け取って次工程の装置(例えば、露光装置)に搬送する。なお、図1においては、図示の便宜上、上流側および下流側のローラコンベアのそれぞれについて1つのローラ19のみを示している。
上流側および下流側のローラコンベアの複数のローラ19並びにローラ搬送機構10の複数のローラ11の頂点によって形成される平面が基板Wの搬送平面であり、その搬送平面に沿ってY方向に基板Wの搬送系路が形成される。なお、複数のローラ19の頂点の高さ位置とローラ搬送機構10の複数のローラ11の頂点の高さ位置は等しい。
ローラ搬送機構10によって形成される基板Wの搬送系路の周囲を取り囲むように、風洞部20が設置されている。風洞部20は、両端部が開放されたトンネル状に構成されている。具体的には、風洞部20の搬送系路に沿った両端部、つまり搬送系路の入り側((−Y)側)および出側((+Y)側)の端部は開放されており、基板Wが通過可能とされている。また、風洞部20の入り側端部および出側端部にはファンネル50が付設されている。
基板Wの搬送系路の周囲を取り囲むように、両端部が開放された風洞部20を設置するとともに、その風洞部20の両端部にファンネル50を付設することによって、風洞部20およびファンネル50の内側空洞部は両端部が開放された気体流路25として規定される。気体流路25は、ローラ搬送機構10による基板Wの搬送系路の周囲に形成されることとなる。本明細書においては、気体流路25の入り側端部(つまり、図1の(−Y)側の開口)を「基板搬入口21」と称し、出側端部(図1の(+Y)側の開口)を「基板搬出口22」と称する。
第1実施形態においては、風洞部20の搬送方向における中央部に排気ボックス70が接続されている。排気ボックス70は、気体流路25内の雰囲気を排出する。また、基板搬入口21および基板搬出口22の近傍にはエアーナイフノズル80が設けられている。エアーナイフノズル80は、基板搬入口21または基板搬出口22から気体流路25に空気を吹き込む。これら排気ボックス70からの排気およびエアーナイフノズル80による空気吹き込みによって気体流路25に基板Wの搬送方向に沿った気流が形成される。すなわち、第1実施形態においては、排気ボックス70およびエアーナイフノズル80によって気流形成機構60が構成される。以下、各部の構成についてさらに詳細に説明する。
図2は、風洞部20の天井部(上面)を下側から見た図である。また、図3は、風洞部20の床部(底面)を上側から見た図である。さらに、図4は、風洞部20を図1のA−A断面から見た図である。風洞部20は、断面が矩形となる箱形形状を有している。風洞部20の壁面は、例えばステンレス(例えば、SUS304またはSUS430)の板材にて構成することができる。本実施の形態においては、ローラ搬送機構10の周囲にアルミニウム合金(Al)の骨材を組み立て、それにステンレスの板材を組み付けることによって風洞部20を構成している。
風洞部20の搬送方向の長さは数十mm〜数千mm程度の任意の値とすることができ、基板Wの搬送方向長さよりも短くても良い。例えば、第1実施形態においては、風洞部20の搬送方向の長さを800mmとしているが、これは第4世代(G4)以降のガラス基板の長さよりも短い。風洞部20の搬送方向の長さが長い場合には、壁面が撓まないように、天井部や床部に補強バーを取り付けるようにしても良い。また、風洞部20の幅方向の長さは処理対象とする基板Wの幅に数mm〜数十mm程度を加算した値とすれば良い。さらに、風洞部20の高さも数mm〜数十mm程度の任意の値とすることができる。第1実施形態においては、基板Wの搬送系路から風洞部20の天井部および床部までの間隔を20mmとしている。なお、基板Wの搬送系路から風洞部20の天井部および床部までの間隔は調整可能とされている。
図2に示すように、風洞部20の天井部には、気体流路25と連通する複数の排気口71(第1実施形態では8個)が穿設されている。8個の排気口71は風洞部20の搬送方向における中央部に形成されている。また、8個の排気口71は幅方向に沿って一列に並べて形成されている。各排気口71は、搬送方向よりも幅方向の方が長くなる長穴形状とされている。
図2および図4に示すように、8個の排気口71のそれぞれの上側に排気ボックス70が設けられている。すなわち、風洞部20の天井部の上面に、8個の排気口71に対応して8個の排気ボックス70が設けられている。8個の排気ボックス70は、排気配管74を介してブロワー75と連通接続されている。排気配管74には、排気バルブ72および流量調整バルブ73が介挿されている。排気バルブ72および流量調整バルブ73は、8個の排気ボックス70のそれぞれに個別に設けられている。このように構成されているため、ブロワー75を作動させつつ排気バルブ72を開放することによって、排気ボックス70内を負圧として排気口71から気体流路25内の雰囲気を排出することができる。また、8個の流量調整バルブ73を個別に調整することによって、幅方向に並ぶ8個の排気口71からの排気流量を個別に調整することができる。
また、風洞部20の天井部の内壁面には、搬送方向と平行に複数の整流フィン23(第1実施形態では7本)が延設されている。整流フィン23の鉛直方向(Z方向)の長さは数mm程度である(第1実施形態では約7mm)。図2に示すように、幅方向に沿った8個の排気口71の並びにおいて、隣り合う排気口71の間を1本の整流フィン23が通るように構成されている。
一方、図3に示すように、風洞部20の床部には、ローラ搬送機構10のローラ11の上側の一部が突出するための開口部31が形設されている。各開口部31の大きさは、風洞部20の床部より上側に突出するローラ11のサイズ(突出部位のサイズ)より若干大きい程度とし、気体流路25と風洞部20の床部より下方空間との間での空気の出入りがなるべく少なくなるようにしておく。
図3に示すように、風洞部20の床部における幅方向両端近傍には、搬送方向に沿って一列に複数の開口部31が形成されている。一方、幅方向両端近傍を除く内側の領域においては、搬送方向に沿って隣り合う開口部31の幅方向位置が少しずつずれるように複数の開口部31が形成されている。このような開口部31の配置にしているのは、加熱後の基板Wがローラ11に直接接触することによって、その接触箇所が熱伝導により温度低下することを考慮したためである。すなわち、基板Wの幅方向両端近傍を除く内側領域においては、搬送方向に沿って隣り合うローラ11の幅方向位置がずれているため、それらが基板Wの同一箇所に接触することは無く、ローラ11との接触が基板Wの面内温度分布の均一性に与える影響を最小限に抑制することができる。これに対して、基板Wの幅方向両端近傍においては、一列に並んだ複数のローラ11の全てが断続的に基板Wの同一箇所に接触することとなるため、他の内側領域よりも温度低下が顕著となる可能性がある。しかし、基板Wの幅方向両端近傍はデバイスとして使用されない領域であるため、必ずしも他の内側領域と均一に冷却する必要は無い。
また、風洞部20の床部にも、気体流路25と連通する複数の排気口71(第1実施形態では6個)が穿設されている。6個の排気口71は風洞部20の搬送方向における中央部に形成されている。また、天井部におけるのと同様に、6個の排気口71は幅方向に沿って一列に並べて形成されており、各排気口71は搬送方向よりも幅方向の方が長くなる長穴形状とされている。
図3および図4に示すように、6個の排気口71のそれぞれの下側に排気ボックス70が設けられている。すなわち、風洞部20の床部の下面に、6個の排気口71に対応して6個の排気ボックス70が設けられている。天井部に設けられた排気ボックス70と同様に、6個の排気ボックス70は、排気配管74を介してブロワー75と連通接続されている。排気配管74には、排気バルブ72および流量調整バルブ73が介挿されている。排気バルブ72および流量調整バルブ73は、6個の排気ボックス70のそれぞれに個別に設けられている。従って、ブロワー75を作動させつつ排気バルブ72を開放することによって、排気ボックス70内を負圧として排気口71から気体流路25内の雰囲気を排出することができる。また、6個の流量調整バルブ73を個別に調整することによって、風洞部20の床部に幅方向に並ぶ6個の排気口71からの排気流量を個別に調整することができる。
また、風洞部20の床部の内壁面には、天井部におけるのと同様の複数の整流フィン23(第1実施形態では4本)が搬送方向と平行に延設されている。なお、ローラ11と開口部31との隙間から気体流路25の気流が流れ出ないように、開口部31の周囲を取り囲むように整流板を設けるようにしても良い。
図1に戻り、風洞部20の床部の外壁面には、ローラ11の床部より下方の全体(つまり、開口部31から突出している部分を除く全体)を覆う囲いカバー35が設けられている。このような囲いカバー35を設けることによって、囲いカバー35の内側空間と気体流路25とは開口部31を介して連通する状態となるものの、気体流路25内の雰囲気と基板冷却装置1の外部雰囲気とは遮断されることとなる。
風洞部20の両端部にはファンネル50が付設されている。ファンネル50は、風洞部20の両端部のそれぞれにおいて、天井部および床部の双方に設けられている。風洞部20の両端部において、基板Wの搬送系路の上下に設けられた1対のファンネル50には、双方の間隔が最も狭くなる絞り部55が設けられている。風洞部20の端部から絞り部55に至るまでは、上下1対のファンネル50の間隔が徐々に狭くなる。絞り部55における1対のファンネル50の間隔が最も狭く、風洞部20の天井部と床部との間の間隔よりも狭い。そして、1対のファンネル50の絞り部55を挟んで風洞部20の端部とは反対側は双方の間隔が拡がる曲面形状(R状)とされている。すなわち、気体流路25の基板搬入口21および基板搬出口22は上下に拡がるファンネル構造とされている。ファンネル50の曲面形状は、基板Wの搬送系路の側に向けて凸となるものである。
また、基板搬入口21および基板搬出口22の近傍にはエアーナイフノズル80が設けられている。エアーナイフノズル80は、基板搬入口21および基板搬出口22のそれぞれにおいて、基板Wの搬送系路よりも上方および下方に設けられている。エアーナイフノズル80は、その長手方向がX方向となるスリットノズルであり、基板搬入口21または基板搬出口22に向けて幅方向に延びるカーテン状に空気を噴出する。エアーナイフノズル80の取り付け位置および取り付け角度は調整可能であるが、エアーナイフノズル80からの空気噴出方向は斜め方向であり、その空気噴出方向が当該エアーナイフノズル80に対応するファンネル50の曲面に接するように調整しておくことが好ましい。
次に、上述の構成を有する基板冷却装置1における冷却処理動作について説明する。基板冷却装置1の前段側には基板Wの加熱処理を行う加熱装置が設けられており、その加熱装置から加熱後の基板Wがローラコンベアによって基板冷却装置1に搬送される。加熱後の基板Wの温度は100℃〜150℃程度である。
加熱後の基板Wが基板搬入口21に到達する前に、気流形成機構60によって気体流路25内に空気流が形成される。図5は、気体流路25に形成される空気流を説明するための図である。ブロワー75を作動させつつ排気バルブ72を開放することによって、排気ボックス70内が負圧となり、気体流路25内の雰囲気が排気口71から排出される。排気ボックス70による排気は、風洞部20の天井部および床部の双方にて行う。複数の排気ボックス70(風洞部20の天井部では8個、床部では6個)のそれぞれの排気流量は、流量調整バルブ73によって個別に調整可能であり、気体流路25の幅方向にわたってなるべく均一な流量で排気できるように調整される。
排気とともに、エアーナイフノズル80から基板搬入口21および基板搬出口22に空気を吹き込む。空気の吹き込みは、基板搬入口21および基板搬出口22のそれぞれにおいて、上下1対のエアーナイフノズル80から行われる。エアーナイフノズル80は、幅方向に延びるカーテン状に空気を噴出するため、気体流路25の幅方向にわたって均一な流量にて基板搬入口21および基板搬出口22に空気を吹き込むことができる。
気体流路25の中央部から排気を行うとともに、両端部から空気を吹き込むことによって、気体流路25には図5に示すような基板Wの搬送方向に沿った空気流が形成される。すなわち、入り側の上下1対のエアーナイフノズル80から基板搬入口21に吹き込まれた空気は、入り側のファンネル50の絞り部55を通過して風洞部20内を(+Y)側に向けて流れ、風洞部20の中央部に形成された排気口71から排気ボックス70へと排気される。一方、出側の上下1対のエアーナイフノズル80から基板搬出口22に吹き込まれた空気は、出側のファンネル50の絞り部55を通過して風洞部20内を(−Y)側に向けて流れ、風洞部20の中央部に形成された排気口71から排気ボックス70へと排気される。その結果、図5に示すように、基板Wの搬送方向に沿った気体流路25の中央部よりも上流側((−Y)側)では、(−Y)側から(+Y)側に向かう気流が形成され、逆に中央部よりも下流側((+Y)側)では、(+Y)側から(−Y)側に向かう気流が形成される。
加熱後の基板Wは基板搬入口21から風洞部20内に搬入され、図5のような空気流が形成されている気体流路25に沿ってローラ搬送機構10により(−Y)側から(+Y)側に向けて搬送される。基板Wが風洞部20の中央部よりも上流側に位置しているときには、基板Wが搬送される向きと同じ向きに空気流が流れている。一方、基板Wが風洞部20の中央部よりも下流側に位置しているときには、基板Wが搬送される向きと逆向きに空気流が流れている。いずれの場合であっても、基板Wの搬送方向と平行に空気流が流れることとなる。
従って、加熱された基板Wの表面に沿って平行に空気流が流れることとなり、この空気流が基板Wの熱を奪って排気口71から運び去ることにより、基板Wが搬送されつつ冷却される。気体流路25には基板Wの搬送方向と平行な空気流が形成されているため、基板Wの表面は搬送方向に沿った空気流と接触し続けることとなり、効率よく基板Wを冷却することができる。また、風洞部20の内側に形成された気体流路25に空気流を流すため、空気流の拡散を防止して基板Wの表面に作用させ続けることができる。しかも、排気ボックス70およびエアーナイフノズル80によって気体流路25の幅方向にわたって均一な流量にて空気流が流れているため、基板Wの面内温度分布が均一となるように冷却することができる。冷却されて温度が低下した基板Wは、基板搬出口22から搬出され、下流側のローラコンベアによって次工程の装置へと搬送される。
また、気体流路25に気流を形成し、その気流を排気口71から装置外部へと排出しているため、前段側の加熱装置よりもさらに前工程がフォトレジスト等の処理液の塗布工程であった場合には、加熱された基板Wから発生する昇華物や溶媒成分を気流とともに装置外部に排出することができる。その結果、加熱後の冷却工程における基板Wを清浄な状態に維持することができる。
また、風洞部20の天井部および床部の内壁面に搬送方向と平行に整流フィン23を延設しているため、気体流路25における空気流が直線的に流れるように整流することができる。これにより、気体流路25に沿って搬送される基板Wの表面に均一に空気流を供給することができ、基板Wをより均一に冷却することができる。
また、第1実施形態においては、風洞部20の両端部のそれぞれに上下1対のファンネル50を付設してファンネル構造としている。そして、入り側および出側の1対のファンネル50のそれぞれに対応してエアーナイフノズル80が設けられている。エアーナイフノズル80からは対応するファンネル50の曲面に沿うようにカーテン状に空気を噴出している。より厳密には、図6に示すように、エアーナイフノズル80からの空気噴出方向ARがファンネル50の曲面に接するように空気を噴出している。例えば、入り側の上側に設けられたエアーナイフノズル80からの空気噴出方向ARが入り側の上側ファンネル50の曲面に接するようにカーテン状に空気を噴出している。
一般に、曲面に流体を吹き付けた場合には、コアンダ効果によってその曲面に沿って流体の流れの向きが変わる。すなわち、第1実施形態においては、図6に示す如く、エアーナイフノズル80から斜め方向(斜め上、または、斜め下)に向けてカーテン状に空気を噴出しているが、ファンネル50の曲面に沿うように空気を吹き付けているため、その空気の流れの向きはコアンダ効果によってファンネル50の曲面に沿って変えられ、気体流路25にスムースに導かれることとなる。その結果、エアーナイフノズル80から噴出された空気を効率よく気体流路25に導入することができ、気体流路25内に形成される空気流の流速を高めて基板Wの冷却効率を高めることができる。
また、ファンネル50の曲面に沿って高速で空気が流れた結果、ベルヌーイ効果によってその流線上の気圧が低下し、基板搬入口21および基板搬出口22の近傍の空気を引き寄せて気体流路25に流し込むことができる。その結果、エアーナイフノズル80から噴出された量以上の空気を気体流路25に流し込むことができ、気体流路25内に形成される空気流の流速を高めて基板Wの冷却効率をさらに高めることができる。
また、上下1対のファンネル50の間隔が最も狭くなる絞り部55における上下の間隔は、風洞部20の天井部と床部との間の間隔よりも狭い。このような絞り部55をファンネル構造に設けることによって、基板搬入口21および基板搬出口22からの空気の流入速度をより高めることができる。これにより、ベルヌーイ効果をより強く得ることができ、気体流路25内に形成される空気流の流速を高めて基板Wの冷却効率をさらに高めることができる。
ところで、エアーナイフノズル80からファンネル50の曲面に吹き付けたときに生じるベルヌーイ効果によって発生した気圧の低下は、搬送系路に沿って搬送される基板Wにも影響を与える。仮に、基板搬入口21および基板搬出口22を通過する基板Wの上側の気圧が下側の気圧よりも低くなった場合には、基板Wが下方からの圧を受けて浮き上がるおそれがある。このため、第1実施形態では、図6に示すように、入り側および出側のそれぞれにおいて、下側のファンネル50の絞り部55と基板Wの搬送系路との間隔d1を、上側のファンネル50の絞り部55と搬送系路との間隔d2よりも小さくしている。これにより、基板搬入口21または基板搬出口22を基板Wが通過しているときには、基板Wの上側よりも下側により強いベルヌーイ効果が生じることとなり、基板Wの下側の気圧が上側の気圧よりも低くなる。その結果、基板Wが搬送系路よりも浮き上がることは防止される。
また、風洞部20の床部よりも下方のローラ11の全体を覆う囲いカバー35を設けているため、その床部の開口部31とローラ11との隙間から気体流路25を流れる空気流が流れ出ることが最小限に抑制される。このため、気体流路25に形成された空気流の乱れを防止することができ、基板Wを均一に冷却することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図7は、第2実施形態に係る基板冷却装置を示す図である。第2実施形態の基板冷却装置も、加熱後の基板Wを搬送しつつ、冷却処理を行うための装置である。第1実施形態では排気ボックス70およびエアーナイフノズル80によって気流形成機構60を構成していたが、第2実施形態においては、エアーナイフノズル80を設けておらず、排気ボックス70のみによって気流形成機構60を構成している。残余の点については、第2実施形態の基板冷却装置は第1実施形態と同様の構成を備えており、第1実施形態と同一の要素については図7に同一の符号を付している。
第2実施形態の基板冷却装置においては、エアーナイフノズル80を設けていないため、排気ボックス70からの排気のみによって気体流路25内に空気流を形成している。すなわち、ブロワー75を作動させつつ排気バルブ72を開放することによって、排気ボックス70内が負圧となり、気体流路25内の雰囲気が排気口71から排出される。第1実施形態と同様に、複数の排気ボックス70のそれぞれの排気流量は、流量調整バルブ73によって個別に調整可能であり、気体流路25の幅方向にわたってなるべく均一な流量で排気できるように調整される。
気体流路25の雰囲気が排気口71から排出されたことによって、気体流路25内が減圧されるため、基板搬入口21および基板搬出口22から外部の雰囲気が吸引される。その結果、図7に示すように、気体流路25に基板Wの搬送方向に沿った空気流が形成される。排気ボックス70は、風洞部20の中央部に設けられているため、基板Wの搬送方向に沿った気体流路25の中央部よりも上流側では、(−Y)側から(+Y)側に向かう気流が形成され、逆に中央部よりも下流側では、(+Y)側から(−Y)側に向かう気流が形成される。このため、第1実施形態と同じく、基板Wが風洞部20の中央部よりも上流側に位置しているときには、基板Wが搬送される向きと同じ向きに空気流が流れ、基板Wが風洞部20の中央部よりも下流側に位置しているときには、基板Wが搬送される向きと逆向きに空気流が流れる。いずれの場合であっても、基板Wの搬送方向と平行に空気流が流れることとなる。
従って、加熱された基板Wの表面に沿って平行に空気流が流れることとなり、この空気流が基板Wの熱を奪って排気口71から運び去ることにより、基板Wが搬送されつつ冷却される。気体流路25には基板Wの搬送方向と平行な空気流が形成されているため、基板Wの表面は搬送方向に沿った空気流と接触し続けることとなり、効率よく基板Wを冷却することができる。また、風洞部20の内側に形成された気体流路25に空気流を流すため、空気流の拡散を防止して基板Wの表面に作用させ続けることができる。しかも、排気ボックス70によって気体流路25の幅方向にわたって均一な流量にて空気流が流れているため、基板Wの面内温度分布が均一となるように冷却することができる。
また、第2実施形態では、排気ボックス70からの排気のみによって気体流路25内に空気流を形成しているため、空気吹き付けにともなう基板Wへのパーティクル付着等は生じにくい。第2実施形態においても、風洞部20の両端部のそれぞれに上下1対のファンネル50を付設してファンネル構造としている。第2実施形態ではエアーナイフノズル80からの空気噴出を行わないため、第1実施形態と比較すると弱くはなるものの、基板搬入口21および基板搬出口22から外部の雰囲気を吸引するときに、ファンネル50によってコアンダ効果およびベルヌーイ効果を得ることができる。その結果、気体流路25内に形成される空気流の流速を高めて基板Wの冷却効率を高めることができる。その他、第1実施形態と同様の構成による同様の効果を得ることができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。図8は、第3実施形態に係る基板冷却装置を示す図である。図8において、第1実施形態と同一の要素については同一の符号を付している。第3実施形態の基板冷却装置も、加熱後の基板Wを搬送しつつ、冷却処理を行うための装置である。
第3実施形態では、第1実施形態と同じく、排気ボックス70およびエアーナイフノズル80によって気流形成機構60を構成している。但し、第3実施形態では、風洞部20の中央部ではなく、出側端部近傍に排気口71および排気ボックス70を設けている。また、風洞部20の入り側端部のみに上下1対のファンネル50が付設されるとともに、その入り側のファンネル50の近傍のみにエアーナイフノズル80が設けられている。残余の点については、第3実施形態の基板冷却装置は第1実施形態と同様の構成を備えている。
第3実施形態の基板冷却装置においては、エアーナイフノズル80から基板搬入口21に空気を吹き込むとともに、排気ボックス70によって気体流路25の出側端部近傍から排気を行うことにより、気体流路25に図8に示すような基板Wの搬送方向に沿った空気流を形成する。すなわち、入り側の上下1対のエアーナイフノズル80から基板搬入口21に吹き込まれた空気は、入り側のファンネル50の絞り部55を通過して風洞部20内に流れ込み、風洞部20の搬送方向に沿ったほぼ全長にわたって(+Y)側に向けて流れ、出側端部近傍に形成された排気口71から排気ボックス70へと排気される。なお、基板搬出口22から自由に空気が流入できると、その空気が排気口71に流れ込んで排気ボックス70による排気効果が十分に得られないため、基板搬出口22の開口面積は出来る限り小さくして基板搬出口22からの空気流入を抑制している。その結果、図8に示すように、気体流路25のほぼ全長にわたって、(−Y)側から(+Y)側に向かう気流が形成される。よって、第3実施形態では、基板Wが気体流路25に沿って搬送されているときには、基板Wの搬送方向と平行に、かつ、基板Wが搬送される向きと同じ向きに空気流が流れる。
従って、第1実施形態と同様に、加熱された基板Wの表面に沿って平行に空気流が流れることとなり、この空気流が基板Wの熱を奪って排気口71から運び去ることにより、基板Wが搬送されつつ冷却される。気体流路25には基板Wの搬送方向と平行な空気流が形成されているため、基板Wの表面は搬送方向に沿った空気流と接触し続けることとなり、効率よく基板Wを冷却することができる。また、風洞部20の内側に形成された気体流路25に空気流を流すため、空気流の拡散を防止して基板Wの表面に作用させ続けることができる。しかも、排気ボックス70およびエアーナイフノズル80によって気体流路25の幅方向にわたって均一な流量にて空気流が流れているため、基板Wの面内温度分布が均一となるように冷却することができる。
また、基板搬入口21においては、エアーナイフノズル80から対応するファンネル50の曲面に沿うようにカーテン状に空気を噴出しているため、第1実施形態と同様のコアンダ効果およびベルヌーイ効果を得ることができる。その結果、気体流路25内に形成される空気流の流速を高めて基板Wの冷却効率をさらに高めることができる。その他、第1実施形態と同様の構成による同様の効果を得ることができる。
なお、第3実施形態においては、排気ボックス70の位置とエアーナイフノズル80の位置を逆としても良い。すなわち、風洞部20の入り側端部近傍に排気口71および排気ボックス70を設けて、風洞部20の出側端部のみに上下1対のファンネル50を付設するとともに、その出側のファンネル50の近傍のみにエアーナイフノズル80を設けるようにしても良い。このようにしても、基板Wの搬送方向と平行、かつ、基板Wが搬送される向きと逆向きの空気流を気体流路25に形成することができる。その結果、上記と同様の効果を得ることができる。このように、排気口71および排気ボックス70は風洞部20の搬送方向に沿った任意の位置に設けることができる。
但し、第3実施形態のように、排気ボックス70を風洞部20の中央部ではなく、端部に偏らせて配置した場合には、第2実施形態の如くエアーナイフノズル80を設けない構成は採用できない。その理由は、第3実施形態のように、排気ボックス70を風洞部20の出側端部近傍に配置した場合には、気体流路25における基板搬入口21から排気口71までの圧力損失が基板搬出口22から排気口71までの圧力損失よりも顕著に大きくなり、基板搬入口21ではなく基板搬出口22から排気口71に向かうような気流が形成され、気体流路25には搬送方向と平行な空気流が形成されなくなるためである。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態について説明する。図9は、第4実施形態に係る基板冷却装置を示す図である。図9において、第1実施形態と同一の要素については同一の符号を付している。第4実施形態の基板冷却装置も、加熱後の基板Wを搬送しつつ、冷却処理を行うための装置である。
第4実施形態においては、排気ボックス70を設けておらず、エアーナイフノズル80のみによって気流形成機構60を構成している。すなわち、第4実施形態の基板冷却装置では、風洞部20に排気口71を設けていない。また、風洞部20の入り側端部のみに上下1対のファンネル50が付設されるとともに、その入り側のファンネル50の近傍のみにエアーナイフノズル80が設けられている。残余の点については、第4実施形態の基板冷却装置は第1実施形態と同様の構成を備えている。
第4実施形態の基板冷却装置においては、気体流路25からの排気を行うことなく、エアーナイフノズル80から基板搬入口21への空気の吹き込みのみによって、気体流路25に図9に示すような基板Wの搬送方向に沿った空気流を形成する。すなわち、入り側の上下1対のエアーナイフノズル80から基板搬入口21に吹き込まれた空気は、入り側のファンネル50の絞り部55を通過して風洞部20内に流れ込み、風洞部20の搬送方向に沿ったほぼ全長にわたって(+Y)側に向けて流れ、そのまま基板搬出口22から排出される。その結果、図9に示すように、気体流路25のほぼ全長にわたって、(−Y)側から(+Y)側に向かう一方向の気流が形成される。よって、第4実施形態では、基板Wが気体流路25に沿って搬送されているときには、基板Wの搬送方向と平行に、かつ、基板Wが搬送される向きと同じ向きに空気流が流れる。
従って、第1実施形態と同様に、加熱された基板Wの表面に沿って平行に空気流が流れることとなり、この空気流が基板Wの熱を奪って基板搬出口22から運び去ることにより、基板Wが搬送されつつ冷却される。気体流路25には基板Wの搬送方向と平行な空気流が形成されているため、基板Wの表面は搬送方向に沿った空気流と接触し続けることとなり、効率よく基板Wを冷却することができる。また、風洞部20の内側に形成された気体流路25に空気流を流すため、空気流の拡散を防止して基板Wの表面に作用させ続けることができる。しかも、エアーナイフノズル80によって気体流路25の幅方向にわたって均一な流量にて空気流が流れているため、基板Wの面内温度分布が均一となるように冷却することができる。
また、基板搬入口21においては、エアーナイフノズル80から対応するファンネル50の曲面に沿うようにカーテン状に空気を噴出しているため、第1実施形態と同様のコアンダ効果およびベルヌーイ効果を得ることができる。その結果、気体流路25内に形成される空気流の流速を高めて基板Wの冷却効率をさらに高めることができる。その他、第1実施形態と同様の構成による同様の効果を得ることができる。
なお、第4実施形態においては、エアーナイフノズル80の位置を上記と逆としても良い。すなわち、風洞部20の出側側端部のみに上下1対のファンネル50を付設するとともに、その出側のファンネル50の近傍のみにエアーナイフノズル80を設けるようにしても良い。このようにしても、基板Wの搬送方向と平行、かつ、基板Wが搬送される向きと逆向きの空気流を気体流路25に形成することができる。その結果、上記と同様の効果を得ることができる。
但し、第4実施形態のように、排気ボックス70を設けない場合には、風洞部20の両端部にエアーナイフノズル80を設けることはできない。排気ボックス70を設けずに風洞部20の両端部にエアーナイフノズル80を設けると、空気流の出口が存在しなくなり、結果的に気体流路25に空気流が形成されなくなるためである。もっとも、排気ボックス70を設けていなくても、排気口71と同様の開口部を風洞部20のいずれかの位置に形成していれば、その開口部は大気開放されているため、風洞部20の両端部にエアーナイフノズル80を設けたとしても気体流路25に空気流を形成することができ、上記と同様の効果を得ることができる。
<第5実施形態>
次に、本発明の第5実施形態について説明する。図10は、第5実施形態に係る基板冷却装置を示す図である。第5実施形態の基板冷却装置も、加熱後の基板Wを搬送しつつ、冷却処理を行うための装置である。第5実施形態の基板冷却装置においては、エアーナイフノズル80にイオナイザー81を設けている。残余の点については、第5実施形態の基板冷却装置は第1実施形態と同様の構成を備えており、第1実施形態と同一の要素については図10に同一の符号を付している。
イオナイザー81は、コロナ放電によってイオンを発生させる。イオナイザー81にて発生したイオンは、エアーナイフノズル80から噴出される空気とともに基板搬入口21および基板搬出口22に吹き込まれる。その結果、気体流路25内にはイオンを含む空気流が形成されることとなる。
基板Wは、基板冷却装置内においてローラ搬送機構10のローラ11によって搬送されている。また、基板Wは、基板冷却装置の前後においても、ローラコンベアのローラ19によって搬送されている。このため、搬送されている基板Wは、絶えずローラ11またはローラ19との接触・剥離を繰り返しており、基板Wの表面に剥離帯電に起因した静電気が発生することがある。このような静電気は、後続の基板処理の障害となるおそれがある。
第5実施形態の基板冷却装置においては、イオナイザー81によってイオンを含む空気流が基板Wの表面に供給される。従って、剥離帯電によって発生した静電気はそのイオンによって中和され、基板Wの表面に対して除電が行われることとなる。その結果、後工程における静電気による障害を防ぐことができる。
気体流路25にイオンを含む空気流を形成する点を除いては、第5実施形態の基板冷却装置は第1実施形態と同じであるため、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。すなわち、加熱された基板Wの表面に沿って平行に空気流が流れるため、この空気流が基板Wの熱を奪って排気口71から運び去ることにより、基板Wが搬送されつつ冷却される。気体流路25には基板Wの搬送方向と平行な空気流が形成されているため、基板Wの表面は搬送方向に沿った空気流と接触し続けることとなり、効率よく基板Wを冷却することができる。また、風洞部20の内側に形成された気体流路25に空気流を流すため、空気流の拡散を防止して基板Wの表面に作用させ続けることができる。しかも、排気ボックス70によって気体流路25の幅方向にわたって均一な流量にて空気流が流れているため、基板Wの面内温度分布が均一となるように冷却することができる。
<第6実施形態>
次に、本発明の第6実施形態について説明する。図11は、第6実施形態の基板冷却装置を示す図である。図11において、第1実施形態と同一の要素については同一の符号を付している。第6実施形態の基板冷却装置も、加熱後の基板Wを搬送しつつ、冷却処理を行うための装置である。
第1実施形態から第5実施形態においては、基板Wの搬送系路の周囲を取り囲むように風洞部20を設置し、その風洞部20の内側に気体流路25が形成されていたが、第6実施形態においては、基板Wの搬送系路の上方に蓋体120を配置し、ローラ搬送機構10によって搬送される基板Wの表面を蓋体120が覆うことによって、当該基板Wの表面と蓋体120との間に両端部が開放された気体流路125が形成されることとなる。
蓋体120は、第1実施形態の風洞部20の天井部のみの構成とほば同じである。すなわち、蓋体120の搬送方向における中央部には複数の排気口が設けられるともに、それら排気口に対応して複数の排気ボックス70が設けられている。複数の排気ボックス70によって排気口から気体流路125内の雰囲気を排出することができる。また、蓋体120の内壁面には、基板Wの搬送方向と平行に複数の整流フィンが延設されている。
蓋体120の両端部にはファンネル50が付設されている。第6実施形態では、蓋体120の両端部のそれぞれにおいて、上側に1個のファンネル50が設けられている。また、ファンネル50の近傍にはエアーナイフノズル80が設けられている。エアーナイフノズル80は、蓋体120の両端部のそれぞれにおいて、基板Wの搬送系路よりも上方に設けられている。
第6実施形態においては、加熱後の基板Wがローラ搬送機構10によって(−Y)側から(+Y)側に向けて搬送される。そして、蓋体120の下方が搬送される基板Wによって覆われたときに気体流路125が形成され、その状態において、排気ボックス70による気体流路125からの排気およびエアーナイフノズル80による気体流路125への空気の吹き込みを行う。
気体流路125の中央部から排気を行うとともに、両端部から空気を吹き込むことによって、気体流路125には図11に示すような基板Wの搬送方向に沿った空気流が形成される。すなわち、入り側および出側のエアーナイフノズル80から吹き込まれた空気は、それぞれ気体流路125内を(+Y)側および(−Y)側に向けて流れ、蓋体120の中央部に形成された排気口から排気ボックス70へと排気される。その結果、図11に示すように、基板Wの搬送方向に沿った気体流路125の中央部よりも上流側では、(−Y)側から(+Y)側に向かう気流が形成され、逆に中央部よりも下流側では、(+Y)側から(−Y)側に向かう気流が形成される。いずれの場合であっても、基板Wの搬送方向と平行に空気流が流れることとなる。
従って、加熱された基板Wの表面に沿って平行に空気流が流れることとなり、この空気流が基板Wの熱を奪って排気口から運び去ることにより、基板Wが搬送されつつ冷却される。気体流路125には基板Wの搬送方向と平行な空気流が形成されているため、基板Wの表面は搬送方向に沿った空気流と接触し続けることとなり、効率よく基板Wを冷却することができる。また、蓋体120と基板Wの表面との間に形成された気体流路125に空気流を流すため、空気流の拡散を防止して基板Wの表面に作用させ続けることができる。しかも、排気ボックス70およびエアーナイフノズル80によって気体流路125の幅方向にわたって均一な流量にて空気流が流れているため、基板Wの面内温度分布が均一となるように冷却することができる。
また、蓋体120の内壁面に搬送方向と平行に整流フィン23を延設しているため、気体流路125における空気流が直線的に流れるように整流することができる。これにより、気体流路125に沿って搬送される基板Wの表面に均一に空気流を供給することができ、基板Wをより均一に冷却することができる。
また、蓋体120の両端部のそれぞれにファンネル50を付設するとともに、両側のファンネル50のそれぞれに対応してエアーナイフノズル80を設けている。そして、エアーナイフノズル80から対応するファンネル50の曲面に沿うようにカーテン状に空気を噴出しているため、第1実施形態と同様のコアンダ効果およびベルヌーイ効果を得ることができる。その結果、気体流路125内に形成される空気流の流速を高めて基板Wの冷却効率をさらに高めることができる。
<変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、この発明はその趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記各実施形態においては、ローラ搬送機構10によって基板WをY方向に搬送するようにしていたが、基板Wの搬送方式はローラ搬送に限定されるものではなく、一方向に沿って搬送する機構であれば良い。例えば、基板Wをベルトに載置して搬送するベルト搬送機構を採用するようにしても良いし、基板Wの下方から圧縮空気を噴出して基板Wを浮上させつつ搬送する浮上搬送機構を採用するようにしても良い。
また、上記各実施形態においては、風洞部20(または蓋体120)に複数の排気口71とそれらに対応する複数の排気ボックス70とを設け、複数の排気ボックス70に個別に流量調整バルブ73を設けて排気バランスを調整できるようにしていたが、他の構造によって気体流路25(125)の幅方向にわたって均一な流量にて排気を行うようにしても良い。例えば、マニホールドやヘッダー管を用いるようにしても良いし、風洞部20(または蓋体120)の幅方向にわたって延びるスリット状の排気口を設けるようにしても良い。
また、ブロワー75に代えて、基板冷却装置が設置される工場のユーティリティ排気、イジェクターまたは排気ポンプなどを用いるようにしても良い。
また、整流フィン23に代えて、空気流が搬送方向に沿って直線的に流れるように整流できる他の機構を用いるようにしても良い。例えば、搬送方向に沿って延びる凹状溝と凸状部とを繰り返して配置した凹凸構造などを用いるようにしても良い。
また、風洞部20の天井部と床部との間の間隔よりも狭くなる絞り部を、ファンネル構造以外の風洞部20の内部(つまり、基板搬入口21および基板搬出口22以外の領域)に設けるようにしても良い。
また、上記各実施形態においては、ファンネル50を介してエアーナイフノズル80から気体流路25(125)に空気を吹き込むようにしていたが、ファンネル50を設けることなく、エアーナイフノズル80から気体流路25(125)に直接空気を吹き込むようにしても良い。もっとも、ファンネル50を用いた方がコアンダ効果およびベルヌーイ効果によってより多量の空気を効率よく気体流路25(125)に送り込むことができる。
また、第6実施形態において、基板Wの搬送系路の上方に蓋体120を配置していたのに代えて、搬送系路の下方に蓋体120を配置するようにしても良い。この場合、蓋体120は、第1実施形態の風洞部20の床部のみの構成とほぼ同じとなる。要するに、蓋体120は、ローラ搬送機構10によって搬送される基板Wの表面(上面または下面)を覆うことによって、当該基板Wの表面との間に両端部が開放された気体流路125を形成するものであれば良い。
また、第6実施形態の基板冷却装置に対して第1実施形態から第5実施形態と同趣旨の変更を行うようにしても良い。すなわち、排気ボックス70からの排気のみ、または、エアーナイフノズル80からの空気の吹き込みのみによって気体流路125に空気流を形成するようにしても良い。また、蓋体120の中央部ではなく、出側端部または入り側端部に排気ボックス70を設け、その反対側にエアーナイフノズル80を設けるようにしても良い。さらに、エアーナイフノズル80にイオナイザー81を設け、イオンを含む空気流を気体流路125に形成するようにしても良い。
また、冷却処理の目標温度に応じて風洞部20(または蓋体120)の搬送方向の長さを任意の値とすることができるが、必要に応じて本発明に係る基板冷却装置1を複数段設け、段階的に基板Wを冷却するようにしても良い。
また、上記各実施形態においては、加熱後の矩形の液晶表示装置用ガラス基板に冷却処理を行う例について説明したが、本発明に係る基板冷却装置による処理対象となる基板Wはこれに限定されるものではなく、例えばPDP用ガラス基板、半導体ウェハー、記録ディスク用基板および太陽電池用基板等であっても良い。また、本発明に係る技術は、連続的にシート状に形成された基板を搬送しつつ、冷却を行う装置にも適用される。
1 基板冷却装置
10 ローラ搬送機構
11 ローラ
20 風洞部
21 基板搬入口
22 基板搬出口
23 整流フィン
25,125 気体流路
31 開口部
35 囲いカバー
50 ファンネル
55 絞り部
60 気流形成機構
70 排気ボックス
71 排気口
73 流量調整バルブ
75 ブロワー
80 エアーナイフノズル
81 イオナイザー
120 蓋体
W 基板

Claims (13)

  1. 加熱後の基板に対して冷却処理を行う基板冷却装置であって、
    基板を所定の方向に搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段による基板の搬送経路の周囲に両端部が開放された気体流路を形成する風洞部と、
    前記気体流路に、基板の搬送方向に沿って気流を形成する気流形成手段と、
    を備え
    前記気体流路の両端部の少なくとも一方に気体を導くファンネルを前記風洞部に付設することを特徴とする基板冷却装置。
  2. 請求項1記載の基板冷却装置において、
    前記風洞部に、前記気体流路と連通する排気口を形成し、
    前記気流形成手段は、前記気体流路内の雰囲気を前記排気口から排出する排気手段を有することを特徴とする基板冷却装置。
  3. 請求項2記載の基板冷却装置において、
    前記排気口は、前記風洞部の前記搬送方向における中央部に形成することを特徴とする基板冷却装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の基板冷却装置において、
    前記気流形成手段は、前記気体流路の両端部の少なくとも一方に気体を吹き込む気体噴出手段を有することを特徴とする基板冷却装置。
  5. 請求項4記載の基板冷却装置において、
    前記気体噴出手段は、イオンを発生させて気体とともに前記気体流路の両端部の少なくとも一方に吹き込むイオナイザーを有することを特徴とする基板冷却装置。
  6. 請求項1記載の基板冷却装置において、
    前記ファンネルは前記搬送経路の上下に設けられ、
    前記上下に設けられたファンネルには、双方の間隔が最も狭くなる絞り部が設けられ、
    下側のファンネルの絞り部と前記搬送系路との間隔は、上側のファンネルの絞り部と前記搬送系路との間隔よりも小さいことを特徴とする基板冷却装置。
  7. 加熱後の基板に対して冷却処理を行う基板冷却装置であって、
    基板を所定の方向に搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段による基板の搬送経路の周囲に両端部が開放された気体流路を形成する風洞部と、
    前記気体流路に、基板の搬送方向に沿って気流を形成する気流形成手段と、
    を備え、
    前記風洞部の内壁面に、前記搬送方向と平行に整流フィンを延設することを特徴とする基板冷却装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の基板冷却装置において、
    前記搬送手段は、前記風洞部の底面に設けられた開口部から一部が突出するローラによって基板を搬送し、
    前記風洞部に前記底面の外壁に、前記ローラの前記底面より下方の全体を覆う囲いカバーをさらに設けることを特徴とする基板冷却装置。
  9. 加熱後の基板に対して冷却処理を行う基板冷却装置であって、
    基板を所定の方向に搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段によって搬送される基板の表面を覆うことによって、当該基板の表面との間に両端部が開放された気体流路を形成する蓋体と、
    前記気体流路に、基板の搬送方向に沿って気流を形成する気流形成手段と、
    を備え、
    前記気体流路の両端部の少なくとも一方に気体を導くファンネルを前記蓋体に付設することを特徴とする基板冷却装置。
  10. 請求項9記載の基板冷却装置において、
    前記蓋体に、前記気体流路と連通する排気口を形成し、
    前記気流形成手段は、前記気体流路内の雰囲気を前記排気口から排出する排気手段を有することを特徴とする基板冷却装置。
  11. 請求項9または請求項10に記載の基板冷却装置において、
    前記気流形成手段は、前記気体流路の両端部の少なくとも一方に気体を吹き込む気体噴出手段を有することを特徴とする基板冷却装置。
  12. 請求項11記載の基板冷却装置において、
    前記気体噴出手段は、イオンを発生させて気体とともに前記気体流路の両端部の少なくとも一方に吹き込むイオナイザーを有することを特徴とする基板冷却装置。
  13. 加熱後の基板に対して冷却処理を行う基板冷却装置であって、
    基板を所定の方向に搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段によって搬送される基板の表面を覆うことによって、当該基板の表面との間に両端部が開放された気体流路を形成する蓋体と、
    前記気体流路に、基板の搬送方向に沿って気流を形成する気流形成手段と、
    を備え、
    前記蓋体の内壁面に、前記搬送方向と平行に整流フィンを延設することを特徴とする基板冷却装置。
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