JP5523253B2 - 作業所電力制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、作業所電力制御システムに関する。
電力の需要家が電力会社に支払う電気料金のうち、使用電力量に関らず支払う基本料金は、契約電力の大きさに比例して定められる。契約電力とは、電力会社と需要家との間の契約上需要者が使用できる最大電力のことをいい、例えば、需要者が使用すると想定される最大電力に基づいて定められる。すなわち、使用する最大電力を低減することにより、契約電力を抑制することができ、電気料金を低減することができる。また、契約電力を超えて電力を使用した場合には超過違約金の支払いが必要となる場合もあるため、最大使用電力を低減することが重要となっている。
このため、電気料金の低減を目的として、例えば消費電力変動の大きい設備のピーク受電電力を低減する受電システムが提案されている。このシステムは、蓄電手段と電力変換手段とで構成した交流電力貯蔵手段、蓄電手段に直流電力を供給する充電制御手段、及び、契約電力を超えない軽負荷時は充電制御手段が蓄電手段に直流電力を供給し、契約電力を超えそうな重負荷時は、重負荷を生じさせている特定の負荷に対して契約電力を超えるピーク電力に見合う不足電力を交流電力貯蔵手段から供給させるように制御を行う負荷接続切替え手段を備えている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−230147号公報
ところで、近年では環境負荷低減の観点から、バッテリーショベル、バッテリー式高所作業車、ハイブリッド油圧ショベル等、建設作業所で用いられる建設機械の電化が進められつつある。これに伴って作業所における使用電力が増大し、契約電力を拡大することが必要となり、電気料金が高額となることも予想される。従って、電気料金の高額化を抑制するためには、作業所における最大使用電力を低減することで、契約電力の拡大を回避することが望ましい。
しかしながら、上述の如き従来の受電システムでは、契約電力を超えるピーク電力に相当する不足電力を全てバッテリで補う必要があるため、使用電力の大きい建設機械を多数使用する作業所に当該システムを適用した場合には、多数の大容量のバッテリを設置することが必要となる可能性がある。このように多数の大容量のバッテリを各作業所に配置した結果、却ってコストの高騰を招く可能性がある。また、現状、作業所における不足電力は主にエンジン式発電機等で補っており、建設工事に伴う環境負荷増加、発電機設置及び配線等の手間もかかっている。
また、作業所において使用される建設機械は作業工程に応じて異なるため、作業所における使用電力も作業工程に応じて変動する。従って、一部の作業所では使用電力が契約電力を上回る場合であっても、作業工程が異なる他の作業所では契約電力に対して使用電力が十分小さい場合もある。しかしながら上述の如き従来のシステムでは、作業工程に応じた各作業所における電力の使用状況について把握することができなかったため、当該各作業所における電力の使用状況に基づいて契約電力の超過を防止するための何らかの制御を行うことは困難であった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、電力会社の発電所から送電線網を介して作業所に供給される電力量が契約電力を超えることを自動的に防止できる、作業所電力制御システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の作業所電力制御システムは、建設工事のための複数の作業所の電力制御を行う作業所電力制御システムであって、前記複数の作業所の各々に設置された個別制御装置と、前記複数の作業所の統合的な電力制御を行うものであって、前記複数の個別制御装置の各々にネットワークを介して通信可能に接続された統合制御装置とを備え、前記個別制御装置は、当該個別制御装置が設置された前記作業所で行われる建設工事の各作業工程を特定するための作業工程情報を格納する作業工程情報格納手段と、当該個別制御装置が設置された前記作業所の各作業工程において使用される建設工事用の電化機器の電力使用量を特定するための電力使用量情報を格納する電力使用量情報格納手段と、当該個別制御装置が設置された前記作業所で使用される前記電化機器から、当該電化機器に設けたバッテリの充電状態を特定するための充電状態情報を取得する充電状態情報取得手段とを備え、前記統合制御装置は、前記複数の作業所の各々の契約電力を特定するための契約電力情報を格納する契約電力情報格納手段と、前記複数の個別制御装置の各々から当該個別制御装置の前記電力使用量情報格納手段に格納された電力使用量情報を取得し、前記複数の個別制御装置の各々から当該個別制御装置の前記充電状態情報取得手段にて取得された充電状態情報を取得し、当該取得した電力使用量情報と充電状態情報とに基づいて、前記複数の作業所の各々への電力供給必要量を算定し、当該算定した電力供給必要量と前記契約電力情報格納手段に格納された契約電力情報とに基づいて、前記複数の作業所の各々の電力供給必要量が当該各作業所の契約電力を超えるか否かを判定する契約電力超過判定手段と、電力供給必要量が契約電力を超えると前記契約電力超過判定手段によって判定された作業所がある場合に、当該作業所の電力供給必要量が当該作業所の契約電力を超えないように、当該作業所に対して電力供給を行うための所定の制御を行い、あるいは、当該作業所の電力使用量を低減するための所定の制御を行う電力調整手段とを備える。
また、請求項2に記載の作業所電力制御システムは、請求項1に記載の作業所電力制御システムにおいて、前記電力調整手段は、電力供給必要量が契約電力を超えると判定された前記作業所に対して電力供給を行うための所定の制御として、当該作業所に対して、前記複数の作業所における他の作業所から、送電線を介した送電を行うように、所定の送電システムに対する制御を行う。
また、請求項3に記載の作業所電力制御システムは、請求項2に記載の作業所電力制御システムにおいて、前記作業工程情報格納手段は、前記各作業工程の進捗状態を特定する進捗状態特定情報を含み、前記電力調整手段は、前記複数の個別制御装置の各々から当該個別制御装置の前記作業工程情報格納手段に格納された進捗状態特定情報を取得し、当該取得した進捗状態特定情報に基づいて、送電を行う作業所を特定する。
また、請求項4に記載の作業所電力制御システムは、請求項1から3のいずれか一項に記載の作業所電力制御システムにおいて、前記電力調整手段は、電力供給必要量が契約電力を超えると判定された前記作業所に対して電力供給を行うための所定の制御として、当該作業所に対して、前記複数の作業所の中の他の作業所から、あるいは所定のバッテリ供給所から、バッテリの搬送を行うための制御を行う。
また、請求項5に記載の作業所電力制御システムは、請求項1から4のいずれか一項に記載の作業所電力制御システムにおいて、前記統合制御装置又は前記個別制御装置は、前記作業所の作業工程を変更するための作業工程変更手段を備え、前記電力調整手段は、電力供給必要量が契約電力を超えると判定された前記作業所の電力使用量を低減するための所定の制御として、前記作業工程変更手段を介して、当該作業所の電力使用量を低減するように、作業工程を変更するための制御を行う。
また、請求項6に記載の作業所電力制御システムは、請求項1から5のいずれか一項に記載の作業所電力制御システムにおいて、前記電化機器は、バッテリから供給される電力を使用して駆動可能な重機を含む。
また、請求項7に記載の作業所電力制御システムは、請求項1から6のいずれか一項に記載の作業所電力制御システムにおいて、前記契約電力超過判定手段は、前記取得した電力使用量情報と、前記充電状態情報と、前記作業所に配置された自然エネルギー利用型の発電装置による発電電力量とに基づいて、前記複数の作業所の各々への電力供給必要量を算定する。
請求項1に記載の作業所電力制御システムによれば、電力供給必要量が契約電力を超えると契約電力超過判定手段によって判定された作業所がある場合に、当該作業所の電力供給必要量が当該作業所の契約電力を超えないように、当該作業所に対して電力供給を行うための所定の制御を行い、あるいは、当該作業所の電力使用量を低減するための所定の制御を行うので、電力会社の発電所から送電線網を介して作業所に供給される電力量が契約電力を超えることを自動的に防止できる。これにより、建設作業所で用いられる建設機械の電化を進めた場合であっても契約電力の拡大を回避することができるので、電気料金の高額化を抑制しつつ、建設作業を通じた二酸化炭素排出量の低減に貢献することもできる。
請求項2に記載の作業所電力制御システムによれば、電力供給必要量が契約電力を超えると判定された作業所に対して、複数の作業所における他の作業所から、送電線を介した送電を行うように、所定の送電システムに対する制御を行うので、当該作業所に電力を供給する配電用変電所の負荷を増大させることなく、電力供給必要量が契約電力を超えると判定された作業所に必要な電力を他の作業所から供給することができ、電力供給必要量が契約電力を超えると判定された作業所に電力会社の発電所から送電線網を介して供給される電力量が契約電力を超えることを自動的に防止できる。
請求項3に記載の作業所電力制御システムによれば、複数の個別制御装置の各々から当該個別制御装置の作業工程情報格納手段に格納された進捗状態特定情報を取得し、当該取得した進捗状態特定情報に基づいて、送電を行う作業所を特定するので、例えば作業工程の進捗が進んでいる作業所において進捗に余裕のある作業工程を一時的に休止し、当該作業工程において電化機器が使用する予定だった電力を、電力供給必要量が契約電力を超えると判定された作業所に対して送電することができ、電力供給必要量が契約電力を超えると判定された作業所に電力会社の発電所から送電線網を介して供給される電力量が契約電力を超えることを自動的に防止できる。
請求項4に記載の作業所電力制御システムによれば、電力供給必要量が契約電力を超えると判定された作業所に対して、複数の作業所の中の他の作業所から、あるいは所定のバッテリ供給所から、バッテリの搬送を行うための制御を行うので、電力供給必要量が契約電力を超えると判定された作業所に電力を供給する配電用変電所の負荷を増大させることなく、当該作業所に必要な電力をバッテリから供給することができ、電力供給必要量が契約電力を超えると判定された作業所に電力会社の発電所から送電線網を介して供給される電力量が契約電力を超えることを自動的に防止できる。
請求項5に記載の作業所電力制御システムによれば、電力供給必要量が契約電力を超えると判定された作業所の電力使用量を低減するための所定の制御として、作業工程変更手段を介して、当該作業所の電力使用量を低減するように、作業工程を変更するための制御を行うので、当該作業所に電力会社の発電所から送電線網を介して供給される電力量が契約電力を超えることを自動的に防止できる。特に、各作業所の相互間で電力を融通することが困難な場合等、電力供給必要量が契約電力を超えると判定された作業所に必要な電力を供給することが困難な場合であっても、電力供給必要量が契約電力を超えることを防止できる。
請求項6に記載の作業所電力制御システムによれば、電化機器は、バッテリから供給される電力を使用して駆動可能な重機を含むので、これらの重機が使用されない場合に、当該重機のバッテリから出力させた電力を受電設備を介して送電線網に逆潮流させ、他の作業所に送電を行うことができる。
請求項7に記載の作業所電力制御システムによれば、電力使用量情報と、充電状態情報と、作業所に配置された自然エネルギー利用型の発電装置による発電電力量とに基づいて、複数の作業所の各々への電力供給必要量を算定するので、電化機器による電力使用量から自然エネルギー利用型の発電装置による発電電力量を差し引いた値を電力供給必要量として算定することができ、電力会社の発電所から送電線網を介して作業所に供給が必要な電力量を低減することができる。
実施の形態1に係る作業所電力制御システムの概要を示した概要図である。 個別制御装置の電気的構成を機能概念的に示したブロック図である。 作業工程DBに記録されている情報を例示した表である。 電力使用量DBに格納されている情報を例示した表である。 統合制御装置の電気的構成を機能概念的に示したブロック図である。 契約電力DBに格納されている情報を例示した表である。 作業所電力制御システムによって実行される電力計画処理のフローチャートである。 契約電力超過判定部が電力供給必要量を算定するために生成する集計テーブルを例示した表である。 電力調整処理のフローチャートである。 電力調整テーブルに格納される情報を例示した表である。 作業工程変更処理のフローチャートである。 電力制御処理のフローチャートである。 実施の形態2に係る作業所電力制御システムの概要を示した概要図である。 バッテリDBに格納されている情報を例示した表である。 実施の形態2に係る電力調整処理のフローチャートである。 電力調整テーブルに格納される情報を例示した表である。 実施の形態3に係る作業所電力制御システムの概要を示した概要図である。 実施の形態3に係る電力計画処理のフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る作業所電力制御システムの各実施の形態を詳細に説明する。ただし、各実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
なお、各実施の形態に係る作業所電力制御システムは、建設工事のための複数の作業所の電力制御を行うためのものであり、例えばマンション等の集合住宅、高層ビル、商業施設等の建築作業所や、道路、ダム、橋梁等の土木作業所等、各種建設作業が行われる作業所の電力制御に適用することができる。
〔実施の形態1〕
まず、実施の形態1について説明する。実施の形態1は、電力供給必要量が契約電力を超えると判定された作業所に対して電力供給を行うための所定の制御として、当該作業所に対して、複数の作業所における他の作業所から、送電線を介した送電を行うように、所定の送電システムに対する制御を行う形態である。以下の説明では、「電力供給必要量」とは、電力会社の発電所から送電線網を介して各作業所に供給する必要がある電力量のことをいうものとする。
(構成)
最初に、実施の形態1に係る作業所電力制御システムの構成について説明する。図1は、実施の形態1に係る作業所電力制御システムの概要を示した概要図である。
図1に示すように、作業所電力制御システム1は、複数の作業所2の各々に設置された個別制御装置10と、統合制御センター3に設置される統合制御装置20とを備えている。各個別制御装置10と統合制御装置20とは、インターネット等のネットワーク4を介して通信可能に接続されている。
各作業所2には、個別制御装置10の他、受電設備30、出力調整装置40、及び電化機器50が配置されている。受電設備30は、例えば配電用変電所5から送電線網6を介して送電された電力を受電し、出力調整装置40を介して各電化機器50に電力を供給するためのものである。この受電設備30としては、例えば3.3kVから6.6kVの高圧電力を受電するためのキュービクル式高圧受電設備や、100Vから200Vの低圧電力を受電するための受電盤等、公知の受電設備を用いることができる。出力調整装置40は、受電設備30により送電線網6から受電された電力を電化機器50に供給する。また、出力調整装置40は、電化機器50に電力を供給するバッテリ(図示省略)から出力される余剰電力を送電線網6に逆潮流させる。電化機器50は、個別制御装置10が設置された作業所2で使用される機器であり、バッテリーショベル、バッテリー式高所作業車、ハイブリッド油圧ショベル、タワークレーン等、搭載バッテリから供給される電力を使用して駆動可能な重機、モルタルミキサー、ベルトコンベヤー、ハイウォッシャー等、動力の一部又は全部として電気エネルギーを利用する建設機械、溶接機やカッター等の電動工具、あるいは照明機器や送風機等の電気機器等を含む。さらに、電化機器50には、建設機械、電動工具、電気機器等の電力源として独立して設けられたバッテリ設備も含まれるものとする。
また、同一敷地内に複数の作業所2が配置されている場合等、複数の作業所2が近接している場合には、当該近接した各作業所2の受電設備30を専用送電線7を介して接続するようにしてもよい。これにより、各作業所2の受電設備30間で専用送電線7を介して直接的に送電を行うことができる。
統合制御センター3には、統合制御装置20の他、端末装置60が設けられている。端末装置60は、例えば社内LAN70(Local Area Network)を介して統合制御装置20と接続され、当該統合制御装置20との間で情報の入出力を行う。
(構成−個別制御装置)
図2は、個別制御装置10の電気的構成を機能概念的に示したブロック図である。この図2に示すように、個別制御装置10は、制御部11、及びデータ記録部12を備えている。
(構成−個別制御装置−制御部)
制御部11は、個別制御装置10を制御する制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである(後述する統合制御装置20の制御部21についても同じ)。
この制御部11は、機能概念的に、充電状態情報取得部11a、及び作業工程変更部11bを備えている。充電状態情報取得部11aは、電化機器50から、当該電化機器50に設けたバッテリの充電状態を特定するための充電状態情報を取得する充電状態情報取得手段である。作業工程変更部11bは、作業所2の作業工程を変更するための作業工程変更手段である。これら制御部11の各構成要素によって実行される処理の詳細については後述する。
(構成−個別制御装置−データ記録部)
データ記録部12は、制御部11による制御に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、例えば、外部記憶装置としてのハードディスク(図示省略)を用いて構成されている。ただし、ハードディスクに代えてあるいはハードディスクと共に、磁気ディスクの如き磁気的記録媒体、又はDVDやブルーレイディスクの如き光学的記録媒体を含む、その他の任意の記録媒体を用いることができる(後述する統合制御装置20のデータ記録部22についても同じ)。このデータ記録部12は、作業工程データベース12a(以下、データベースをDBと略記する)、及び電力使用量DB12bを備えている。
作業工程DB12aは、個別制御装置10が設置された作業所2で行われる建設工事の各作業工程を特定するための作業工程情報を格納する作業工程情報格納手段である。図3は、作業工程DB12aに記録されている情報を例示した表である。図3に示すように、作業工程DB12aには、項目「工区」、「工程」、「使用電化機器」、「夜間可否」、「進捗状態」、及び「クリティカルパス」に対応する情報が相互に関連付けて格納されている。項目「工区」に対応して格納される情報は、各作業が行われる工区を特定するための情報であり、例えばビルの建設工事では、階層を特定する情報(図3では「5階」等)、及び各階層における作業エリアを特定する情報(図3では「A工区」等)が格納される。項目「工程」に対応して格納される情報は、作業工程を特定するための作業工程情報である(図3では「鉄筋組立・配筋」等)。項目「使用電化機器」に対応して格納される情報は、各工区の各作業工程において使用される電化機器50を特定するための情報であり、各作業工程が実施される日時(図3では「7/1昼」「7/1夜」「7/2昼」等)毎に、使用される電化機器50を一意に識別する識別情報(図3では「E001」「E002」等)、及び、当該使用される電化機器50の台数を示す情報(図3では「1/1」「2/3」等)が格納される。なお、特定の工区における特定の作業工程が実施されない日時(例えば図3では「6階 A工区」における「鉄筋組立・配筋」について、「7/1昼」「7/1夜」「7/2昼」)については、電化機器50の名称に代えて、作業工程が実施されない旨を示す情報(図3では「−−−」)が格納される。また、使用される電化機器50の台数を示す情報として図3に例示した分数のうち、分子は作業工程において使用される電化機器50の台数を示し、分母は作業所2に配置されている当該電化機器50の合計台数を示している。すなわち、使用される電化機器50の台数を示す情報が「2/3」の場合には、当該電化機器50が作業所2に3台配置されており、このうちの2台が対応する作業工程において使用されることを示しているものとする。項目「夜間可否」に対応して格納される情報は、各作業工程が夜間作業可能な工程か否かを特定するための情報であり、例えば図3では、夜間作業が可能な場合に「1」、夜間作業が不可能な場合に「0」が格納される。項目「進捗状態」に対応して格納される情報は、各作業工程の進捗状態を特定する進捗状態特定情報であり、例えば予定に対する各作業工程の進み又は遅れの日数を示す数値(図3では予定に対して作業工程が1日前倒しに進んでいることを示す「+1」、及び作業工程の進捗状態が予定通りであることを示す「0」等)が格納される。項目「クリティカルパス」に対応して格納される情報は、各作業工程がクリティカルパスに該当するか否かを特定するための情報であり、例えば図3では、クリティカルパスに該当する場合に「1」、クリティカルパスに該当しない場合に「0」が格納される。なお、「クリティカルパス」とは、前の作業工程が終了しなければ次の作業工程を開始できない関係にある一連の作業工程であって、作業所2における工事の開始から完了までの工期を決定する作業工程のことをいうものとする。これら作業工程DB12aに格納される各情報は、公知の入力手段(図示省略)やネットワーク4等を介して予め入力され、あるいは後述の作業工程変更処理において更新される。
図2に戻り、電力使用量DB12bは、電化機器50の電力使用量を特定するための電力使用量情報を格納する電力使用量情報格納手段である。図4は、電力使用量DB12bに格納されている情報を例示した表である。図4に示すように、電力使用量DB12bには、項目「電化機器ID」、「電化機器名」、「電圧」、及び「使用量」に対応する情報が相互に関連付けて格納されている。項目「電化機器ID」に対応して格納される情報は、電化機器50を一意に識別する識別情報である(図4では例えば「E001」等)。項目「電化機器名」に対応して格納される情報は、電化機器50の名称を特定する情報である(図4では例えば「タワークレーン」等)。項目「電圧」に対応して格納される情報は、電化機器50が使用する電圧を特定する情報である(図4では例えば「三相200V」等)。項目「使用量」に対応して格納される情報は、電化機器50の電力使用量を特定するための電力使用量情報である(図4では「22.7kW」等)。これら作業工程DB12aに格納される各情報は、公知の入力手段(図示省略)やネットワーク4等を介して予め入力されている。
(構成−統合制御装置)
図5は、統合制御装置20の電気的構成を機能概念的に示したブロック図である。この図5に示すように、統合制御装置20は、制御部21、及びデータ記録部22を備えている。
(構成−統合制御装置−制御部)
制御部21は、機能概念的に、契約電力超過判定部21a、電力調整部21b、及び作業工程変更部21cを備えている。契約電力超過判定部21aは、複数の作業所2の各々の電力供給必要量が当該各作業所2の契約電力を超えるか否かを判定する契約電力超過判定手段である。電力調整部21bは、作業所2の電力供給必要量が当該作業所2の契約電力を超えないように、当該作業所2に対して電力供給を行うための所定の制御を行い、あるいは、当該作業所2の電力使用量を低減するための所定の制御を行う電力調整手段である。作業工程変更部21cは、作業所2の作業工程を変更するための作業工程変更手段である。これら制御部21の各構成要素によって実行される処理の詳細については後述する。
(構成−統合制御装置−データ記録部)
データ記録部22は、契約電力DB22aを備えている。契約電力DB22aは、複数の作業所2の各々の契約電力を特定するための契約電力情報を格納する契約電力情報格納手段である。図6は、契約電力DB22aに格納されている情報を例示した表である。図6に示すように、契約電力DB22aには、項目「作業所ID」、「工事種別」、及び「契約電力(kW)」に対応する情報が相互に関連付けて格納されている。項目「作業所ID」に対応して格納される情報は、作業所2を一意に識別する情報である(図6では例えば「0001」等)。項目「工事種別」に対応して格納される情報は、各作業所2で行われている建設工事の種別を特定するための情報である(図6では例えば「事務所」等)。項目「契約電力(kW)」に対応して格納される情報は、作業所2の契約電力を特定するための契約電力情報である(図6では例えば「600」等)。これら契約電力DB22aに格納される各情報は、公知の入力手段(図示省略)やネットワーク4等を介して予め入力されている。
(処理)
次に、このように構成された作業所電力制御システム1によって実行される処理について説明する。
(処理−電力計画処理)
図7は、作業所電力制御システム1によって実行される電力計画処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。この電力計画処理は、複数の作業所2の各々の電力供給必要量が当該各作業所2の契約電力を超えるか否かを判定する処理であり、例えば統合制御装置20及び個別制御装置10の電源が投入された後、毎日所定時刻に起動される。
電力計画処理が開始されると、契約電力超過判定部21aは、ネットワーク4を介して各作業所2の個別制御装置10の作業工程DB12aから当該作業工程DB12aに格納されている各情報を取得する(SA1)。この場合、契約電力超過判定部21aは、各作業所2の作業工程DB12aに格納されている全情報を取得してもよく、あるいは、各作業所2の電力供給必要量が契約電力を超えるか否かを当該契約電力超過判定部21aが判定する対象となる作業日(以下、「対象日」)に実施される予定の作業工程に関する情報のみを作業工程DB12aから取得するようにしてもよい。
次に、契約電力超過判定部21aは、ネットワーク4を介して複数の作業所2の個別制御装置10の各々から当該個別制御装置10の電力使用量DB12bに格納された電力使用量情報を取得する(SA2)。この場合、契約電力超過判定部21aは、各作業所2の電力使用量DB12bに格納されている全情報を取得してもよく、あるいは、SA1で取得した情報に基づき、対象日に実施される予定の作業工程において使用される電化機器50に対応する電力使用量情報のみを電力使用量DB12bから取得してもよい。
続いて契約電力超過判定部21aは、各作業所2の個別制御装置10の充電状態情報取得部11aに、当該各作業所2の電化機器50に電力を供給するバッテリ(当該電化機器50に搭載された搭載バッテリ、及び当該電化機器50の電力源として設けられたバッテリ設備を含む)の充電状態を特定するための充電状態情報を各電化機器50から取得させ、当該取得させた充電状態情報を充電状態情報取得部11aからネットワーク4を介して取得する(SA3)。充電状態情報には、例えば各電化機器50に電力供給を行うバッテリの有無、電化機器50に電力供給を行うバッテリがある場合にはそのバッテリの残量、あるいはこれらのバッテリを用いた場合の電化機器50の使用可能時間等が含まれる。また、作業が行われない時間帯(例えば夜間)にバッテリが充電される場合には、充電状態情報取得部11aが、現在のバッテリの残量、充電時間、充電電流等に基づいてバッテリへの充電量を予測し、当該充電量の充電が行われた後のバッテリの残量を充電状態情報として取得するようにしてもよい。
次に、契約電力超過判定部21aは、SA1で取得した各作業所2の作業工程に関する情報、SA2で取得した電力使用量情報、及びSA3で取得した充電状態情報に基づいて、複数の作業所2の各々への電力供給必要量を算定する(SA4)。
図8は、SA4で契約電力超過判定部21aが電力供給必要量を算定するために生成する集計テーブルを例示した表である。なお、集計テーブルは例えばデータ記録部22に格納される(図示省略)。図8に示すように、集計テーブルには、項目「対象日」、「作業所ID」、「電化機器ID」、「電化機器名」、「使用台数」、「電力使用量(kW)」、「充電状態」、及び「電力供給必要量(kW)」に対応する情報が相互に関連付けて格納される。このうち、項目「対象日」に対応して格納される情報は、各作業所2の電力供給必要量が契約電力を超えるか否かを当該契約電力超過判定部21aが判定する対象となる作業日を特定する情報である(図8では「7/1」)。項目「使用台数」に対応して格納される情報は、各作業所2において各電化機器50が使用される台数を特定する情報である(図8では「1」等)。項目「電力使用量(kW)」に対応して格納される情報は、使用される電化機器50の電力使用量の集計値である(図8では「22.7」等)。項目「充電状態」に対応して格納される情報は、使用される電化機器50に電力供給を行うバッテリの有無、及び当該電化機器50に電力供給を行うバッテリがある場合には対象日における作業工程に必要な電力を当該バッテリの残量で賄うことができるか否かを特定するための情報であり、例えば電化機器50に電力供給を行うバッテリがない場合には「なし」、電化機器50に電力供給を行うバッテリがあり作業工程に必要な電力を当該バッテリの残量で賄うことができる場合には「充足」、電化機器50に電力供給を行うバッテリがあるものの作業工程に必要な電力を当該バッテリの残量で賄うことができない場合には「不足」が格納される。項目「電力供給必要量(kW)」に対応して格納される情報は、作業所2毎の電力供給必要量を特定するための情報である(図8では「632」等)。なお、項目「作業所ID」に対応して格納される情報は図6の契約電力DB22aの項目「作業所ID」に対応して格納される情報と同様であり、項目「電化機器ID」及び「電化機器名」に対応して格納される情報は図4の電力使用量DBの項目「電化機器ID」及び「電化機器名」に対応して格納される情報と同様である。
契約電力超過判定部21aは、SA1で取得した各作業所2の作業工程に関する情報に基づき、図3に示した作業工程DB12aの項目「使用電化機器」に対応する情報のうち対象日に対応して格納されている電化機器50の識別情報(電化機器ID)毎に使用台数を集計し、図8の集計テーブルに格納する(図8の例では、対象日「7/1」について、作業所IDが「0001」の作業所2における電化機器50の使用台数として、電化機器ID「E001」(タワークレーン)が1台、電化機器ID「E002」(エレベーター)が1台、電化機器ID「E003」(ハイウォッシャー)が3台等)。さらに契約電力超過判定部21aは、SA3で取得した充電状態情報に基づき、対象日における各作業所2の使用電化機器50毎の充電状態を集計する。例えば契約電力超過判定部21aは、電化機器50に電力供給を行うバッテリの有無、及び電化機器50に電力供給を行うバッテリがある場合には対象日における作業工程に必要な電力を当該バッテリの残量で賄うことができるか否かを特定し、特定した内容を図8の集計テーブルに格納する(図8では、作業所ID「0001」の作業所2において、電化機器ID「E001」(タワークレーン)や電化機器ID「E002」(エレベーター)について「なし」、電化機器ID「E003」(ハイウォッシャー)について「充足」等)。そして、契約電力超過判定部21aは、集計した電化機器50の電力使用量と充電状態とに基づき、作業所2毎に電力供給必要量を算定する。例えば契約電力超過判定部21aは、電力供給を行うバッテリがない電化機器50、及び電力供給を行うバッテリがあるものの対象日における作業工程に必要な電力を当該バッテリの残量で賄うことができない電化機器50の電力使用量の総和を作業所2毎に算出することにより、作業所2毎の電力供給必要量を算出する(図8では、作業所ID「0001」の作業所2について「632kW」等)。なお、電力供給を行うバッテリがあり対象日における作業工程に必要な電力を当該バッテリの残量で賄うことができる電化機器50については、電化機器50の外部から電力を供給する必要はないものとし、電力供給必要量からは除外する。
図7に戻り、契約電力超過判定部21aは、SA4で算定した電力供給必要量と、契約電力DB22aに格納された契約電力情報とに基づいて、電力供給必要量が契約電力を超える作業所2(以下、必要に応じて「超過作業所」と表記する)があるか否かを判定する(SA5)。すなわち、契約電力超過判定部21aは、各作業所2の作業所IDに対応する契約電力を図6の契約電力DB22aから取得し、当該取得した契約電力を、対応する作業所2についてSA4で算定した電力供給必要量が超えるか否かを判定する。例えば、図6の契約電力DB22aにおいては作業所ID「0001」に対応する契約電力は600kWであるのに対し、図8の集計テーブルによれば、作業所ID「0001」の電力供給必要量が632kWと集計されていることから、契約電力超過判定部21aは作業所ID「0001」に対応する作業所2の電力供給必要量が当該作業所2の契約電力を32kW超えていると判定する。
図7に戻り、契約電力超過判定部21aが、超過作業所があると判定した場合(SA5、Yes)、電力調整部21bは当該超過作業所に対して電力供給を行うため、あるいは、当該超過作業所の電力使用量を低減するための電力調整処理を実行する(SA6)。電力調整部21bが電力調整処理を実行したのち、制御部21は電力計画処理を終了する。
一方、契約電力超過判定部21aが、超過作業所がないと判定した場合(SA5、No)、何れかの作業所2に対して電力供給を行うため、あるいは、当該作業所2の電力使用量を低減するための電力調整処理を実行する必要はないものとし、制御部21は電力計画処理を終了する。
(処理−電力調整処理)
ここで、電力調整処理について説明する。図9は電力調整処理のフローチャートである。また、図10は、電力調整処理において電力調整部21bが電力調整に関する情報を格納するための電力調整テーブルに格納される情報を例示した表である。なお、電力調整テーブルは、例えば統合制御装置20のデータ記録部22に格納される(図示省略)。図10に示すように、電力調整テーブルには、項目「超過作業所ID」、「超過電力量(kW)」、「送電作業所ID」、及び「送電可能電力量(kW)」に対応する情報が相互に関連付けて格納される。項目「超過作業所」に対応して格納される情報は、図7のSA5で電力供給必要量が契約電力を超えると判定された超過作業所を一意に識別するための識別情報である(図10では「0001」等)。項目「超過電力量(kW)」に対応して格納される情報は、超過作業所における契約電力に対する電力供給必要量の超過分(以下、超過電力量)を特定するための情報である(図10では「32」等)。なお、項目「送電作業所ID」、及び「送電可能電力量(kW)」に対応して格納される情報の具体的な内容については、電力調整処理の内容と併せて以下で説明する。
電力調整処理が開始されると、電力調整部21bは、超過作業所に電力を供給する配電用変電所5と同一の配電用変電所5から電力が供給されるエリア(以下、配電エリア)内に、他の作業所2があるか否かを判定する(SB1)。例えば、各作業所2が属する配電エリアを特定する配電エリア情報を予めデータ記録部22に記録しておき、電力調整部21bが当該配電エリア情報を参照することにより、超過作業所と同一の配電エリアに属する他の作業所2の有無を判定する。
その結果、超過作業所が属する配電エリア内に他の作業所2がある場合(SB1、Yes)、電力調整部21bは、複数の個別制御装置10の各々から当該個別制御装置10の作業工程DB12aに格納された進捗状態特定情報を取得する(SB2)。例えば電力調整部21bは、図3に例示したように項目「進捗状態」に対応して格納されている進捗状態特定情報を各作業所2の作業工程DB12aから取得し、作業所2毎に予定に対する各作業工程の進み又は遅れの日数を特定する。
図9に戻り、電力調整部21bは、SB2で取得した進捗状態特定情報に基づいて、超過作業所に対して、送電線を介して電力を送電する作業所2(以下、必要に応じて「送電作業所」と表記する)を特定する(SB3)。例えば電力調整部21bは、対象日に実施される全ての作業工程が予定よりも1日以上進んでいる作業所2を、送電作業所として特定する。あるいは、電力調整部21bが、対象日に実施される作業工程のうち少なくとも一つの作業工程が予定よりも進んでいる作業所2を、送電作業所として特定するようにしてもよい。これにより、例えば進捗に余裕のある作業工程を一時的に休止し、当該作業工程において電化機器50が使用する予定だった電力を、超過作業所に対して送電することが可能となる。あるいは電力調整部21bは、図7のSA5で契約電力超過判定部21aにより電力供給必要量が契約電力を超えないと判定された作業所2のうち、契約電力と電力供給必要量との差が所定値以上の作業所2を、送電作業所として特定してもよい。これにより、契約電力と電力供給必要量との差に対応する電力を、超過作業所に対して送電することが可能となる。また、電力調整部21bは、このSB3で特定した送電作業所を一意に識別する識別情報を、送電先となる超過作業所の識別情報に関連付けて、図10の電力調整テーブルの項目「送電作業所ID」に対応して格納する。
図9に戻り、電力調整部21bは、SB3で特定した各送電作業所から送電可能な電力量を算定する(SB4)。例えば電力調整部21bは、SB3で特定した送電作業所において対象日に使用されない電化機器50に電力供給を行うバッテリから出力可能な電力の合計値を、当該送電作業所から送電可能な電力量として算定する。さらに、SB3で特定した送電作業所において対象日に使用される電化機器50に電力供給を行うバッテリであっても、当該対象日における当該電化機器50の使用に必要な電力を当該バッテリの残量が上回っている場合には、電力調整部21bは、当該バッテリから出力可能な電力を、送電作業所から送電可能な電力量に加算するようにしてもよい。この場合、電力調整部21bが、バッテリの残量に応じて当該バッテリから出力可能な電力を特定するようにしてもよい。あるいはSB3において、電力調整部21bが、対象日に実施される全ての作業工程が予定よりも1日以上進んでいる作業所2を、送電作業所として特定した場合、当該送電作業所の全ての電化機器50に電力供給を行うバッテリから出力可能な電力の合計値を、当該送電作業所から送電可能な電力量として算定してもよい。電力調整部21bは、このSB4で算定した電力量を、送電元の送電作業所の識別情報に関連付けて、図10の電力調整テーブルの項目「送電可能電力量(kW)」に対応して格納する。
図9に戻り、電力調整部21bは、SB4で算定した送電可能な電力量の合計値が、超過作業所における超過電力量以上か否かを判定する(SB5)。例えば図10において、電力調整部21bは、送電作業所ID「0002」及び「0004」の送電作業所から送電可能な電力量の合計値は25+11=36kWであるので、対応する超過作業所ID「0001」の超過作業所における超過電力量32kW以上であると判定する。
図9に戻り、SB5の判定の結果、SB4で算定した送電可能な電力量が、超過作業所における超過電力量以上である場合(SB5、Yes)、超過作業所における超過電力量の電力を送電作業所から送電することができるものとし、電力調整部21bは電力調整処理を終了し、図7の電力計画処理に戻る。
一方、SB1において、超過作業所が属する配電エリア内に他の作業所2がなかった場合(SB1、No)、又はSB4で算定した送電可能な電力量が、超過作業所における超過電力量未満である場合(SB5、No)、他の作業所2から送電可能な電力のみでは超過作業所における超過電力量の電力を供給できないものとし、電力調整部21bは、超過作業所の電力使用量を低減するための所定の制御として、統合制御装置20の作業工程変更部21cを介して、超過作業所の電力使用量を低減するように、作業工程を変更するための作業工程変更処理を行う(SB6)。作業工程変更処理の後、電力調整部21bは電力調整処理を終了し、図7の電力計画処理に戻る。
(処理−作業工程変更処理)
次に、作業工程変更処理について説明する。図11は、作業工程変更処理のフローチャートである。
作業工程変更処理が開始されると、統合制御装置20の作業工程変更部21cは、複数の個別制御装置10の各々から当該個別制御装置10の作業工程DB12aに格納された進捗状態特定情報を取得する(SC1)。作業工程変更部21cは、図3に例示したように項目「進捗状態」に対応して格納されている進捗状態特定情報を超過作業所の作業工程DB12aから取得し、予定に対する各作業工程の進み又は遅れの日数を特定する。なお、図9の電力調整処理のSB2において電力調整部21bが超過作業所の進捗状態特定情報を取得している場合には、当該取得された進捗状態特定情報を流用してもよい。
次に、作業工程変更部21cは、対象日の昼間における超過作業所の各作業工程に、夜間作業可能な工程があるか否かを判定する(SC2)。すなわち作業工程変更部21cは、図7の電力計画処理のSA1で契約電力超過判定部21aが取得した作業工程に関する情報のうち、図3に例示した作業工程DB12aの項目「夜間可否」に対応して格納されていた情報に基づき、対象日の昼間における超過作業所の各作業工程が夜間作業可能か否かを特定する。
図11に戻り、SC2の判定の結果、対象日の昼間における超過作業所の各作業工程に、夜間作業可能な工程がある場合(SC2、Yes)、作業工程変更部21cは、当該夜間作業可能な作業工程の実施日時を対象日における夜間に変更するための制御を行う(SC3)。例えば作業工程変更部21cは、当該夜間作業可能な作業工程の実施日時を対象日における夜間に変更する旨の情報を、ネットワーク4を介して超過作業所の端末装置(図示省略)から出力させる。
また、作業工程変更部21cは、SC3における作業工程の変更に対応するように超過作業所の作業工程DB12aを更新する(SC4)。例えば作業工程変更部21cは、超過作業所の作業工程DB12aの項目「使用電化機器」に対応して格納されている電化機器IDのうち、夜間作業可能な作業工程に関連付けて対象日の昼間に対応して格納されている電化機器IDを、当該対象日の夜間に対応するように変更する。これにより、対象日の昼間における電力使用量を夜間に分散することができ、昼間の最大電力使用量を低減することができる。
一方、SC2の判定の結果、対象日の昼間における超過作業所の各作業工程に、夜間作業可能な工程がない場合(SC2、No)、作業工程変更部21cは、対象日における超過作業所の各作業工程のうち、進捗状態が予定よりも進んでいる作業工程があるか否かを判定する(SC5)。すなわち作業工程変更部21cは、図7の電力計画処理のSA1で契約電力超過判定部21aが取得した作業工程に関する情報のうち、図3に例示した作業工程DB12aの項目「進捗状態」に対応して格納されていた情報に基づき、対象日における超過作業所の各作業工程のうち、進捗状態が予定よりも進んでいる作業工程があるか否かを判定する。
図11に戻り、SC5の判定の結果、対象日における超過作業所の各作業工程のうち、進捗状態が予定よりも進んでいる作業工程がある場合(SC5、Yes)、作業工程変更部21cは、当該進捗状態が予定よりも進んでいる作業工程を、例えば対象日の翌日に延期するための制御を行う(SC6)。例えば作業工程変更部21cは、当該進捗状態が予定よりも進んでいる作業工程の対象日における実施作業を、対象日の翌日に延期して実施すべき旨の情報を、ネットワーク4を介して超過作業所の端末装置(図示省略)から出力させる。
また、作業工程変更部21cは、SC6における作業工程の変更に対応するように超過作業所の作業工程DB12aを更新する(SC4)。例えば作業工程変更部21cは、超過作業所の作業工程DB12aの項目「使用電化機器」に対応して格納されている電化機器IDのうち、進捗状態が予定よりも進んでいる作業工程に関連付けて対象日に対応して格納されている電化機器IDを、当該対象日の翌日に対応するように変更する。これにより、対象日における最大電力使用量を低減することができる。
一方、SC5の判定の結果、対象日における超過作業所の各作業工程のうち、進捗状態が予定よりも進んでいる作業工程がない場合(SC5、No)、作業工程変更部21cは、対象日における超過作業所の各作業工程のうち、クリティカルパスではない作業工程があるか否かを判定する(SC7)。すなわち作業工程変更部21cは、図7の電力計画処理のSA1で契約電力超過判定部21aが取得した作業工程に関する情報のうち、図3に例示した作業工程DB12aの項目「クリティカルパス」に対応して格納されていた情報に基づき、対象日における超過作業所の各作業工程のうち、クリティカルパスではない作業工程があるか否かを判定する。
図11に戻り、SC7の判定の結果、対象日における超過作業所の各作業工程のうち、クリティカルパスではない作業工程がある場合(SC7、Yes)、作業工程変更部21cは、当該クリティカルパスではない作業工程を、例えば対象日の翌日に延期するための制御を行う(SC6)。例えば作業工程変更部21cは、当該クリティカルパスではない作業工程の対象日における実施作業を、対象日の翌日に延期して実施すべき旨の情報を、ネットワーク4を介して超過作業所の端末装置(図示省略)から出力させる。
また、作業工程変更部21cは、SC6における作業工程の変更に対応するように超過作業所の作業工程DB12aを更新する(SC4)。例えば作業工程変更部21cは、超過作業所の作業工程DB12aの項目「使用電化機器」に対応して格納されている電化機器IDのうち、クリティカルパスではない作業工程に関連付けて対象日に対応して格納されている電化機器IDを、当該対象日の翌日に対応するように変更する。これにより、対象日における電力使用量を低減することができる。
SC4の処理の後、契約電力超過判定部21aは、SC4で更新された後の超過作業所の作業工程DB12aに格納されている情報に基づき、当該超過作業所における電力供給必要量が契約電力以下か否かを判定する(SC8)。すなわち契約電力超過判定部21aは、SC4で更新された後の超過作業所の作業工程DB12aに格納されている情報に基づき、超過作業所における作業工程変更後の対象日の各電化機器50の使用台数を集計し、図7のSA3で取得した充電状態情報に基づき使用電化機器50毎の充電状態を集計する。そして、当該集計した各電化機器50の使用台数及び充電状態と、図7のSA2で取得した電力使用量情報とに基づき、電力供給を行うバッテリがない電化機器50、及び電力供給を行うバッテリがあるものの対象日における作業工程に必要な電力を当該バッテリの残量で賄うことができない電化機器50の電力使用量の総和を算出する。さらに、図9のSB1で超過作業所が属する配電エリア内に他の作業所2があると電力調整部21bが判定した場合には(SB1、Yes)、契約電力超過判定部21aは、算出した電力使用量の総和から、図9のSB4で算定した各送電作業所から送電可能な電力量を差し引いた値を、超過作業所における電力供給必要量として算出する。一方、図9のSB1で超過作業所が属する配電エリア内に他の作業所2がないと電力調整部21bが判定した場合には(SB1、No)、契約電力超過判定部21aは、算出した電力使用量の総和を、超過作業所における電力供給必要量とする。契約電力超過判定部21aは、このように算出した電力供給必要量と、契約電力DB22aに格納された契約電力情報とに基づいて、超過作業所における電力供給必要量が契約電力以下か否かを判定する。
図11に戻り、SC8の判定の結果、超過作業所における電力供給必要量が契約電力以下である場合(SC8、Yes)、契約電力の範囲内で超過作業所に必要な電力の供給が可能になったものとし、制御部21は作業工程変更処理を終了し、図7の電力計画処理に戻る。
一方、超過作業所における電力供給必要量が契約電力より大きい場合(SC8、No)、作業工程変更部21cは、超過作業所における対象日の全ての作業工程について、当該作業工程変更部21cが作業工程の変更に関する検討を行ったか否かを判定する(SC9)。具体的には、作業工程変更部21cは、SC2、SC5、及びSC7の判定を既に行っている場合には、実施日時を対象日から変更可能な全ての作業工程の有無を確認済みであるものとし、対象日の全ての作業工程について、作業工程の変更に関する検討を行ったと判定する。
その結果、超過作業所における対象日の全ての作業工程について、作業工程の変更に関する検討を行っていない場合(SC9、No)、すなわち少なくとも作業工程変更部21cがSC5又はSC7の判定をまだ行っていない場合、作業工程変更部21cはSC2に戻る。
一方、超過作業所における対象日の全ての作業工程について、作業工程変更部21cが作業工程の変更に関する検討を行った場合(SC9、Yes)、すなわち、作業工程変更部21cがSC2、SC5、及びSC7の判定を既に行っている場合、作業工程の変更を行っても超過作業所における電力供給必要量が契約電力を上回ってしまうものとし、制御部21は統合制御センター3の端末装置60や超過作業所の端末装置(図示省略)から電力超過を警告する情報を出力させる(SC10)。SC10の処理の後、制御部21は作業工程変更処理を終了し、図7の電力計画処理に戻る。
(処理−電力制御処理)
次に、超過作業所に対して送電作業所から送電線を介した送電を行わせるための電力制御処理について説明する。図12は、電力制御処理のフローチャートである。この電力制御処理は、例えば統合制御装置20及び個別制御装置10の電源が投入された後、各作業所2における作業開始に合わせて起動される。
電力制御処理が開始されると、統合制御装置20の電力調整部21bは、送電線網6から各作業所2への電力供給量をモニタする(SD1)。例えば電力調整部21bは、各作業所2の出力調整装置40が当該各作業所2の電化機器50に供給している電力量を、当該出力調整装置40から個別制御装置10を介してモニタする。なお、電力調整部21bが全ての作業所2への電力供給量をモニタするようにしてもよく、あるいは、図9の電力調整処理のSB3で特定された送電作業所からの送電先となっている超過作業所への電力供給量のみをモニタするようにしてもよい。
図12に戻り、電力調整部21bは、図9の電力調整処理のSB3で特定された送電作業所からの送電先となっている超過作業所の中で、SD1でモニタした電力供給量が契約電力から所定範囲内となっている超過作業所があるか否かを判定する(SD2)。すなわち電力調整部21bは、図9の電力調整処理のSB3で特定された送電作業所からの送電先となっている超過作業所への電力供給量が、当該超過作業所の契約電力未満、且つ当該契約電力との差が所定値(例えば10kW)以下となった場合に、当該超過作業所への電力供給量が契約電力から所定範囲内となっていると判定する。
その結果、図9の電力調整処理のSB3で特定された送電作業所からの送電先となっている超過作業所の中で、SD1でモニタした電力供給量が契約電力から所定範囲内となっている超過作業所がある場合(SD2、Yes)、電力調整部21bは、当該超過作業所に対して、図9の電力調整処理のSB3で特定された送電作業所から送電線を介した送電を行うように、所定の送電システムに対する制御を行う(SD3)。具体的には、電力調整部21bは各送電作業所の出力調整装置40を制御し、当該送電作業所において使用されていない電化機器50に電力を供給するためのバッテリから出力させた電力を受電設備30を介して送電線網6に逆潮流させる。このように、送電作業所から送電線網6に電力を供給し、当該送電線網6を介して超過作業所に電力を送電することにより、当該超過作業所に電力を供給する配電用変電所5の負荷を増大させることなく、超過作業所に必要な電力を送電作業所から供給することができ、電力供給必要量を低減することができる。なお、電力調整部21bが、各送電作業所から図9のSB4で算定した送電可能電力量の電力を送電させるように制御してもよく、あるいは、超過作業所の電力供給必要量が当該超過作業所の契約電力から所定範囲内に収まるように、各送電作業所から送電させる電力量を随時制御するようにしてよい。また、送電作業所と超過作業所との受電設備30間が専用送電線7を介して接続されている場合には、当該専用送電線7を介して送電作業所から超過作業所に直接的に送電をさせてもよい。
SD3の処理の後、又はSD2において、図9の電力調整処理のSB3で特定された送電作業所からの送電先となっている超過作業所の中で、SD1でモニタした電力供給量が契約電力から所定範囲内となっている超過作業所がない場合(SD2、No)、電力調整部21bは、各作業所2における当日の作業が終了したか否かを判定し(SD4)、当日の作業が終了していない間(SD4、No)、SD1からSD3の処理を繰り返す。
一方、各作業所2における当日の作業が終了した場合(SD4、Yes)、電力調整部21bは、各作業所2の出力調整装置40によって当該各作業所2の電化機器50に電力を供給するためのバッテリを充電させ(SD5)、電力制御処理を終了する。
(効果)
このように実施の形態1によれば、電力供給必要量が契約電力を超えると契約電力超過判定部21aによって判定された作業所2がある場合に、当該作業所2の電力供給必要量が当該作業所2の契約電力を超えないように、当該作業所2に対して電力供給を行うための所定の制御を行い、あるいは、当該作業所2の電力使用量を低減するための所定の制御を行うので、電力会社の発電所から送電線網6を介して作業所2に供給される電力量が契約電力を超えることを自動的に防止できる。これにより、建設作業所で用いられる建設機械の電化を進めた場合であっても契約電力の拡大を回避することができるので、電気料金の高額化を抑制しつつ、建設作業を通じた二酸化炭素排出量の低減に貢献することもできる。
また、電力供給必要量が契約電力を超えると判定された超過作業所に対して、他の作業所2から送電線を介した送電を行うように、所定の送電システムに対する制御を行うので、当該超過作業所に電力を供給する配電用変電所5の負荷を増大させることなく、超過作業所に必要な電力を送電作業所から供給することができ、電力会社の発電所から送電線網6を介して超過作業所に供給される電力量が契約電力を超えることを自動的に防止できる。
特に、複数の個別制御装置10の各々から当該個別制御装置10の作業工程DB12aに格納された進捗状態特定情報を取得し、当該取得した進捗状態特定情報に基づいて、送電を行う作業所2を特定するので、例えば作業工程の進捗が進んでいる作業所2において進捗に余裕のある作業工程を一時的に休止し、当該作業工程において電化機器50が使用する予定だった電力を、超過作業所に対して送電することができ、電力会社の発電所から送電線網6を介して超過作業所に供給される電力量が契約電力を超えることを自動的に防止できる。
また、電力供給必要量が契約電力を超えると判定された超過作業所の電力使用量を低減するための所定の制御として、作業工程変更部21cを介して、当該超過作業所の電力使用量を低減するように、作業工程を変更するための制御を行うので、電力会社の発電所から送電線網6を介して超過作業所に供給される電力量が契約電力を超えることを自動的に防止できる。特に、各作業所2の相互間で電力を融通することが困難な場合等、超過作業所に必要な電力を供給することが困難な場合であっても、電力供給必要量が契約電力を超えることを防止できる。
また、電化機器50は、バッテリーショベル、バッテリー式高所作業車、ハイブリッド油圧ショベル、タワークレーン等、バッテリから供給される電力を使用して駆動可能な重機を含むので、これらの重機が使用されない場合に、当該重機のバッテリから出力させた電力を受電設備30を介して送電線網6に逆潮流させ、他の作業所2に送電を行うことができる。
〔実施の形態2〕
次に、実施の形態2について説明する。実施の形態2は、電力供給必要量が契約電力を超えると判定された作業所に対して、複数の作業所の中の他の作業所から、あるいは所定のバッテリ供給所から、バッテリの搬送を行うための制御を行う形態である。なお、実施の形態2の構成は、特記する場合を除いて実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたものと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
(構成)
最初に、実施の形態2に係る作業所電力制御システム1の構成について説明する。図13は、実施の形態2に係る作業所電力制御システム1の概要を示した概要図である。この図13に示すように、実施の形態2に係る作業所電力制御システム1においては、個別制御装置10、及び統合制御装置20に加えて、バッテリ80が集積されているバッテリ供給所8がネットワーク4を介して通信可能に接続されている。また、作業所2には、個別制御装置10、受電設備30、出力調整装置40、及び電化機器50に加えて、電化機器50に電力を供給するためのバッテリ80が出力調整装置40に接続されている。なお、これらのバッテリ80としては、例えば電気自動車、ハイブリッド車両、ハイブリッド油圧ショベル等に用いられていたユーズドバッテリを用いることができる。このようなユーズドバッテリを用いることで、バッテリの再利用に貢献することができ、二酸化炭素の排出量削減に貢献することができる。
(構成−統合制御装置−データ記録部)
実施の形態2に係る統合制御装置20のデータ記録部22は、契約電力DB22aに加えて、バッテリDBを備えている(図示省略)。図14は、バッテリDBに格納されている情報を例示した表である。図14に示すように、バッテリDBには、項目「バッテリID」、「仕様」、「残量」、「場所」、及び「使用予定」に対応する情報が相互に関連付けて格納されている。項目「バッテリID」に対応して格納されている情報は、バッテリ80を一意に識別する情報である(図14では例えば「B001」等)。項目「仕様」に対応して格納される情報は、バッテリ80の仕様を特定する情報であり、図14の例では、小項目「電圧」に対応してバッテリ80の出力電圧を示す数値(図14では例えば「12V」等)が格納され、小項目「電力」に対応してバッテリ80が出力可能な電力を示す数値(図14では「10kW」等)が格納され、小項目「容量」に対応してバッテリ80の容量を示す数値(図14では例えば「150Ah」等)が格納される。項目「残量」に対応して格納される情報は、バッテリ80の残量を特定する情報である(図14では例えば「140Ah」等)。項目「場所」に対応して格納される情報は、バッテリ80が設置されている場所を一意に識別する情報であり、図6の契約電力DB22aの項目「作業所ID」に対応して格納されている情報と同様の情報が格納される。なお、図14では、バッテリ供給所8に対応する情報を「9999」としている。項目「使用予定」に対応して格納される情報は、バッテリ80が使用される期間を特定する情報である(図14では「6/30〜7/5」等)。なお、図14の項目「使用予定」に対応して格納されている「−−−」は、使用予定が未定であることを示すものとする。
(処理)
次に、実施の形態2に係る作業所電力制御システム1によって実行される処理について説明する。なお、本実施の形態2に係る電力計画処理は、実施の形態1で図7を参照して説明した電力計画処理と同様であるので、説明を省略する。
(処理−電力調整処理)
最初に、電力調整処理について説明する。図15は実施の形態2に係る電力調整処理のフローチャートである。また、図16は、本実施の形態2に係る電力調整処理において電力調整部21bが電力調整に関する情報を格納するための電力調整テーブルに格納される情報を例示した表である。図16に示すように、電力調整テーブルには、図10の電力調整テーブルと同様の項目「超過作業所ID」、及び「超過電力量(kW)」の他、項目「バッテリID」及び「バッテリ電力(kW)」に対応する情報が格納されている。この内、項目「バッテリ電力(kW)」に対応して格納される情報は、バッテリ80が出力可能な電力を特定するための情報である(図16では「15」等)。
図7の電力計画処理のSA6において電力調整処理が開始されると、図15に示すように、電力調整部21bはバッテリDBに格納されている情報を取得する(SE1)。
続いて電力調整部21bは、SE1で取得した情報に基づき、超過作業所に搬送可能なバッテリ80を特定する(SE2)。例えば電力調整部21bは、図14のバッテリDBの項目「使用予定」に格納されている情報に基づき特定されるバッテリ80の使用予定に対象日が含まれない場合に、当該バッテリ80を超過作業所に搬送可能なバッテリ80として特定する。また、電力調整部21bは、このSE2で特定したバッテリ80を一意に識別する識別情報を、搬送先となる超過作業所の識別情報に関連付けて、図16の電力調整テーブルの項目「バッテリID」に対応して格納すると共に、搬送可能な各バッテリ80が出力可能な電力量を、当該バッテリ80の識別情報に関連付けて、図16の電力調整テーブルの項目「バッテリ電力量(kW)」に対応して格納する。
図15に戻り、電力調整部21bは、SE2で特定した搬送可能なバッテリ80が出力可能な電力の合計値が、超過作業所における超過電力量以上か否かを判定する(SE3)。例えば図16において、電力調整部21bは、バッテリID「B002」及び「B004」のバッテリ80から出力可能な電力量の合計値は15+11=26kWであるので、対応する超過作業所ID「0001」の超過作業所における超過電力量32kW未満であると判定する。
図15に戻り、SE3の判定の結果、SE2で特定した搬送可能なバッテリ80が出力可能な電力の合計値が、超過作業所における超過電力量以上である場合(SE3、Yes)、超過作業所における超過電力量の電力を、搬送したバッテリ80から供給することができるものとし、電力調整部21bはSE2で特定したバッテリ80を超過作業所に搬送すべき旨の情報を、当該バッテリ80が配置されている作業所2やバッテリ供給所8の端末装置(図示省略)から出力させる(SE4)。その後、電力調整部21bは電力調整処理を終了し、図7の電力計画処理に戻る。
一方、SE2で特定した搬送可能なバッテリ80が出力可能な電力の合計値が、超過作業所における超過電力量未満である場合(SE3、No)、バッテリ80が出力可能な電力のみでは超過作業所における超過電力量の電力を供給できないものとし、電力調整部21bは、統合制御装置20の作業工程変更部21cを介して、作業工程変更処理を行う(SE5)。作業工程変更処理の後、電力調整部21bは、SE2で特定したバッテリ80を超過作業所に搬送すべき旨の情報を、当該バッテリ80が配置されている作業所2やバッテリ供給所8の端末装置から出力させる(SE4)。
(処理−作業工程変更処理)
次に、実施の形態2に係る作業工程変更処理について説明する。但し、実施の形態2に係る作業工程変更処理は、図11のSC8の処理の内容を除いて実施の形態1と同様であるので、フローチャートの図示を省略する。
図11のSC8において、契約電力超過判定部21aが、SC4で更新された後の超過作業所の作業工程DB12aに格納されている情報に基づき、当該超過作業所における電力供給必要量が契約電力以下か否かを判定する場合、契約電力超過判定部21aは、電力供給を行うバッテリ80がない電化機器50、及び電力供給を行うバッテリ80があるものの対象日における作業工程に必要な電力を当該バッテリ80の残量で賄うことができない電化機器50の電力使用量の総和から、SE2で特定した搬送可能なバッテリ80が出力可能な電力の合計値を差し引いた値を、超過作業所における電力供給必要量として算出する。契約電力超過判定部21aは、このように算出した電力供給必要量と、契約電力DB22aに格納された契約電力情報とに基づいて、超過作業所における電力供給必要量が契約電力以下か否かを判定する。
(処理−電力制御処理)
次に、実施の形態2に係る電力制御処理について説明する。但し、実施の形態2に係る電力制御処理は、図12のSD2及びSD3の処理の内容を除いて実施の形態1と同様であるので、フローチャートの図示を省略する。
図12のSD2において、電力調整部21bは、図15の電力調整処理のSE2で特定されたバッテリ80が搬送される超過作業所の中で、SD1でモニタした電力供給量が契約電力から所定範囲内となっている超過作業所があるか否かを判定する(SD2)。
その結果、SD1でモニタした電力供給量が契約電力から所定範囲内となっている超過作業所がある場合(SD2、Yes)、電力調整部21bは、当該超過作業所に搬送したバッテリ80から出力調整装置40を介して電化機器50に電力を供給させる(SD3)。
(効果)
このように実施の形態2によれば、超過作業所に対して、複数の作業所2の中の他の作業所2から、あるいは所定のバッテリ供給所8から、バッテリ80の搬送を行うための制御を行うので、当該超過作業所に電力を供給する配電用変電所5の負荷を増大させることなく、超過作業所に必要な電力をバッテリ80から供給することができ、電力会社の発電所から送電線網6を介して超過作業所に供給される電力量が契約電力を超えることを自動的に防止できる。
〔実施の形態3〕
最後に、実施の形態3について説明する。実施の形態3は、電力使用量情報と、充電状態情報と、作業所に配置された自然エネルギー利用型の発電装置による発電電力量とに基づいて、複数の作業所の各々への電力供給必要量を算定する形態である。なお、実施の形態3の構成は、特記する場合を除いて実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたものと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
(構成)
最初に、実施の形態3に係る作業所電力制御システム1の構成について説明する。図17は、実施の形態3に係る作業所電力制御システム1の概要を示した概要図である。この図17に示すように、実施の形態3に係る作業所電力制御システム1における各作業所2には、自然エネルギー利用型の発電装置90(図17では「太陽電池90」)が配置され、出力調整装置40に接続されている。なお、図17では自然エネルギー利用型の発電装置90として太陽電池90を用いた場合を例示しているが、風力発電や地熱発電等、他の任意の自然エネルギー利用型の発電装置を用いることができる。
(処理)
次に、実施の形態3に係る作業所電力制御システム1によって実行される処理について説明する。なお、本実施の形態3に係る電力調整処理は実施の形態1で図9を参照して説明した電力調整処理と同様であり、本実施の形態3に係る電力制御処理は実施の形態1で図12を参照して説明した電力制御処理と同様であるので、説明を省略する。
(処理−電力計画処理)
最初に、電力計画処理について説明する。図18は、実施の形態3に係る電力計画処理のフローチャートである。なお、SF1からSF3は図7のSA1からSA3と、SF6からSF7は図7のSA5からSA6と同じであるので、説明を省略する。
SF3で充電状態情報を取得した後、契約電力超過判定部21aは、各作業所2に配置された自然エネルギー利用型の発電装置90による発電電力量を特定する(SF4)。例えば、各作業所2に配置された自然エネルギー利用型の発電装置90による発電電力量を特定するための情報を各作業所2の個別制御装置10のデータ記録部12に記録しておき、契約電力超過判定部21aは、当該データ記録部12を参照することにより、各作業所2に配置された自然エネルギー利用型の発電装置90による発電電力量を特定する。さらに、契約電力超過判定部21aが、公知の受信手段(図示省略)を介して文字多重放送に含まれる天気予報情報(例えば日照時間、雲量、気温、風向、風速等)を受信し、当該天気予報情報に基づき、自然エネルギー利用型の発電装置90による発電電力量を特定するようにしてもよい。
次に、契約電力超過判定部21aは、SF1で取得した各作業所2の作業工程に関する情報、SF2で取得した電力使用量情報、SF3で取得した充電状態情報、及びSF4で特定した発電電力量に基づいて、複数の作業所2の各々への電力供給必要量を算定する(SF5)。
契約電力超過判定部21aは、実施の形態1において図8により例示した集計テーブルに格納した各情報に加えて、各作業所2に配置された自然エネルギー利用型の発電装置90による発電電力量を特定する情報を、当該各作業所2を一意に識別する識別情報(作業所ID)に関連付けて格納する。そして、契約電力超過判定部21aは、集計した電化機器50の電力使用量、充電状態、及び自然エネルギー利用型の発電装置90による発電電力量に基づき、作業所2毎に電力の合計使用量を算出する。例えば契約電力超過判定部21aは、電力供給を行うバッテリがない電化機器50、及び電力供給を行うバッテリがあるものの対象日における作業工程に必要な電力を当該バッテリの残量で賄うことができない電化機器50の電力使用量の総和から自然エネルギー利用型の発電装置90による発電電力量を差し引いた値を作業所2毎に算出することにより、作業所2毎の電力供給必要量を算定する。
(処理−作業工程変更処理)
次に、実施の形態3に係る作業工程変更処理について説明する。但し、実施の形態3に係る作業工程変更処理は、図11のSC8の処理の内容を除いて実施の形態1と同様であるので、フローチャートの図示を省略する。
図11のSC8において、契約電力超過判定部21aが、SC4で更新された後の超過作業所の作業工程DB12aに格納されている情報に基づき、当該超過作業所における電力供給必要量が契約電力以下か否かを判定する場合、契約電力超過判定部21aは、電力供給を行うバッテリがない電化機器50、及び電力供給を行うバッテリがあるものの対象日における作業工程に必要な電力を当該バッテリの残量で賄うことができない電化機器50の電力使用量の総和から、自然エネルギー利用型の発電装置90による発電電力量を差し引いた値を、超過作業所における電力供給必要量として算出する。契約電力超過判定部21aは、このように算出した電力供給必要量と、契約電力DB22aに格納された契約電力情報とに基づいて、超過作業所における電力供給必要量が契約電力以下か否かを判定する。
(効果)
このように実施の形態3によれば、電力使用量情報と、充電状態情報と、作業所2に配置された自然エネルギー利用型の発電装置90による発電電力量とに基づいて、複数の作業所2の各々への電力供給必要量を算定するので、電化機器50による電力使用量から自然エネルギー利用型の発電装置90による発電電力量を差し引いた値を電力供給必要量として算定することができ、電力会社の発電所から送電線網6を介して作業所2に供給が必要な電力量を低減することができる。
〔各実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明に係る各実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
(分散や統合について)
また、上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成できる。例えば、各実施の形態における作業工程変更処理を、個別制御装置10の制御部11が備える作業工程変更部11bが実施するようにしてもよい。
(電力調整処理について)
上述の実施の形態1の電力調整処理と実施の形態2の電力調整処理とを組み合わせて、
電力供給必要量が契約電力を超えると判定された超過作業所に対して、他の作業所2から送電線を介した送電を行うように、所定の送電システムに対する制御を行うと共に、複数の作業所2の中の他の作業所2から、あるいは所定のバッテリ供給所8から、バッテリ80の搬送を行うための制御を行うようにしてもよい。これにより、超過作業所に必要な電力を送電作業所及びバッテリ80から供給することができ、電力会社の発電所から送電線網6を介して超過作業所に供給される電力量が契約電力を超えることを一層確実に防止できる。
(作業工程変更処理について)
上述の各実施の形態では、作業工程変更処理において、作業工程の実施日時を日単位で変更するための制御を行う場合を例として説明したが、日よりも短い単位(例えば時間単位)で作業工程の実施日時を変更するようにしてもよい。
(バッテリについて)
近年では自然エネルギー発電設備(太陽光発電設備や風力発電設備等)を用いた電力供給が行われているが、これらの自然エネルギー発電設備の出力は太陽光強度や風速の変化に伴って変動するため、当該自然エネルギー発電設備が接続された送電線網6における電圧変動を招く可能性がある。そこで、各作業所2において電化機器50に電力を供給するバッテリや、実施の形態2におけるバッテリ供給所のバッテリを用いて送電線網6の電圧変動を吸収し、送電線網6の安定化を図るようにしてもよい。
1 作業所電力制御システム
2 作業所
3 統合制御センター
4 ネットワーク
5 配電用変電所
6 送電線網
7 専用送電線
8 バッテリ供給所
10 個別制御装置
11、21 制御部
11a 充電状態情報取得部
11b、21c 作業工程変更部
12、22 データ記録部
12a 作業工程DB
12b 電力使用量DB
20 統合制御装置
21a 契約電力超過判定部
21b 電力調整部
22a 契約電力DB
30 受電設備
40 出力調整装置
50 電化機器
60 端末装置
70 社内LAN
80 バッテリ
90 自然エネルギー利用型の発電装置、太陽電池

Claims (7)

  1. 建設工事のための複数の作業所の電力制御を行う作業所電力制御システムであって、
    前記複数の作業所の各々に設置された個別制御装置と、
    前記複数の作業所の統合的な電力制御を行うものであって、前記複数の個別制御装置の各々にネットワークを介して通信可能に接続された統合制御装置とを備え、
    前記個別制御装置は、
    当該個別制御装置が設置された前記作業所で行われる建設工事の各作業工程を特定するための作業工程情報を格納する作業工程情報格納手段と、
    当該個別制御装置が設置された前記作業所の各作業工程において使用される建設工事用の電化機器の電力使用量を特定するための電力使用量情報を格納する電力使用量情報格納手段と、
    当該個別制御装置が設置された前記作業所で使用される前記電化機器から、当該電化機器に設けたバッテリの充電状態を特定するための充電状態情報を取得する充電状態情報取得手段とを備え、
    前記統合制御装置は、
    前記複数の作業所の各々の契約電力を特定するための契約電力情報を格納する契約電力情報格納手段と、
    前記複数の個別制御装置の各々から当該個別制御装置の前記電力使用量情報格納手段に格納された電力使用量情報を取得し、前記複数の個別制御装置の各々から当該個別制御装置の前記充電状態情報取得手段にて取得された充電状態情報を取得し、当該取得した電力使用量情報と充電状態情報とに基づいて、前記複数の作業所の各々への電力供給必要量を算定し、当該算定した電力供給必要量と前記契約電力情報格納手段に格納された契約電力情報とに基づいて、前記複数の作業所の各々の電力供給必要量が当該各作業所の契約電力を超えるか否かを判定する契約電力超過判定手段と、
    電力供給必要量が契約電力を超えると前記契約電力超過判定手段によって判定された作業所がある場合に、当該作業所の電力供給必要量が当該作業所の契約電力を超えないように、当該作業所に対して電力供給を行うための所定の制御を行い、あるいは、当該作業所の電力使用量を低減するための所定の制御を行う電力調整手段とを備える、
    作業所電力制御システム。
  2. 前記電力調整手段は、
    電力供給必要量が契約電力を超えると判定された前記作業所に対して電力供給を行うための所定の制御として、当該作業所に対して、前記複数の作業所における他の作業所から、送電線を介した送電を行うように、所定の送電システムに対する制御を行う、
    請求項1に記載の作業所電力制御システム。
  3. 前記作業工程情報格納手段は、
    前記各作業工程の進捗状態を特定する進捗状態特定情報を含み、
    前記電力調整手段は、
    前記複数の個別制御装置の各々から当該個別制御装置の前記作業工程情報格納手段に格納された進捗状態特定情報を取得し、当該取得した進捗状態特定情報に基づいて、送電を行う作業所を特定する、
    請求項2に記載の作業所電力制御システム。
  4. 前記電力調整手段は、
    電力供給必要量が契約電力を超えると判定された前記作業所に対して電力供給を行うための所定の制御として、当該作業所に対して、前記複数の作業所の中の他の作業所から、あるいは所定のバッテリ供給所から、バッテリの搬送を行うための制御を行う、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の作業所電力制御システム。
  5. 前記統合制御装置又は前記個別制御装置は、
    前記作業所の作業工程を変更するための作業工程変更手段を備え、
    前記電力調整手段は、
    電力供給必要量が契約電力を超えると判定された前記作業所の電力使用量を低減するための所定の制御として、前記作業工程変更手段を介して、当該作業所の電力使用量を低減するように、作業工程を変更するための制御を行う、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の作業所電力制御システム。
  6. 前記電化機器は、バッテリから供給される電力を使用して駆動可能な重機を含む、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の作業所電力制御システム。
  7. 前記契約電力超過判定手段は、前記取得した電力使用量情報と、前記充電状態情報と、前記作業所に配置された自然エネルギー利用型の発電装置による発電電力量とに基づいて、前記複数の作業所の各々への電力供給必要量を算定する、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の作業所電力制御システム。
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