JP2016173689A - エネルギー管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】太陽光発電を含む再生可能エネルギーを利用した電力供給を行う電力供給設備において、気象条件に適応した的確なエネルギー管理を着実に行う、エネルギー管理システムを提供する。
【解決手段】EMSサーバ1からなるサーバ装置の演算処理装置1cにより電力供給設備に関する事業主体での稼働状況につき電力使用状態を監視してその稼働実績データを気象情報と対比して取得し、稼働実績データをデータ装置1dに格納された参照データと比較参照して電力使用に係るエネルギー消費量を予測する。
【選択図】図2

Description

この発明は、エネルギー管理システム、特に、省エネルギー計画手順を簡素化し、安定したエネルギー供給を支援するシステムに関するものである。
従来のエネルギー管理システムにおいては、対象となるビルの設備や機器の仕様、稼働状況から、省エネルギー効果と評価を支援している(特許文献1参照)。
機器や使用量の提示がない場合は、特定電気機器を使用する場合の使用電力需要予測を試算できる(特許文献2参照)。
また、利用者の操作や管理または調整の必要性を低減させるため、運用条件を仮定した運用データの試算をすることができ、最適化運転の支援をしている(特許文献3参照)。
特開2007−108810号公報 特開2010−66792号公報 特開2008−40865公報
従来のエネルギー管理システムにおいては、消費電力需要予測をするには、対象となるビルの設備や機器の仕様、過去の稼働状況の実績データが必要であり、当該ビルの運用開始後、1年以上経過後でなければ、稼働実績状況に基づく、省エネルギー運転を支援する電力需要予測は出来ない。
従来のシステムは、いずれも、通常時に、商用電源からの供給に対し、運転の効率化や熱効率を考慮し、ビルの運営する設備や機器の適正なエネルギー利用、および、最適化運転を支援することにより、消費電力量を抑え、省エネルギー効果を支援するためのシステムである。
そのため、夏期・冬期の電力ピーク時には、デマンド制御やピークカット制御が、必要となる。デマンド制御は30分間の受電電力を監視し、設定値を超える事が予測ででる時は、警報を発報し、注意を促す機能を言うものである。ピークカット制御は受電電力が設定値を超過しない様に、商用電力からの供給計画を行う機能を言うものである。
また、停電時には、非常用発電機の負荷をオーバーしない負荷での設備や機器の運転に押さえることが、必要となる。
商用電力以外の電力供給設備として、常用発電機、再生可能エネルギー(太陽光発電、風力発電、水力発電、地熱発電、バイオマス発電)、蓄電池(NAS蓄電池、リチウム蓄電池、鉛蓄電池)、電気自動車などの電力供給設備があるが、種類も多く、各々違った特徴を持つため、当該ビルの運用に適した電力供給設備の選択が難しく、導入効果をイメージすることが困難である。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、気象条件により影響を受ける太陽光発電を含む再生可能エネルギーを利用した電力供給を行う電力供給設備に係るエネルギー管理システムにおいて、気象条件に適応した的確なエネルギー管理を着実に行えるシステムを実現することを目的とする。
この発明に係るエネルギー管理システムは、商用電力以外の電力供給源として太陽光発電を含む再生可能エネルギーを利用した電力供給を行う電力供給設備に係るエネルギー管理システムにおいて、前記電力供給設備に関する事業主体での稼働状況について電力使用状態を監視しその稼働実績データを気象情報と対比して取得するサーバ装置、前記事業主体における前記電力供給設備に係る機器構成および設備構成の仕様データを格納する仕様データ格納部と、電力使用状態の監視結果としての前記稼働実績データを格納する稼働実績データ格納部と、前記仕様データおよび前記稼働実績データに対応した参照データを格納した参照データ格納部を有するデータベースを備え、前記サーバ装置は、前記仕様データ格納部に格納された仕様データに基づき前記稼働実績データを前記参照データ格納部に格納された参照データと比較参照して電力使用に係るエネルギー消費量を算定処理するものである。
この発明によれば、気象条件により影響を受ける太陽光発電を含む再生可能エネルギーを利用した電力供給を行う電力供給設備に係るエネルギー管理システムにおいて、気象条件に適応した的確なエネルギー管理を着実に行うことができる。
この発明に係る実施の形態1におけるシステム装置構成を示す概略ブロック図である。 この発明に係る実施の形態1におけるEMSサーバの構成を示すブロック図である。 この発明に係る実施の形態1におけるシステム全体でのデータの流れを示すブロック図である。 この発明に係る実施の形態1および実施の形態2における電力需要予測処理でのデータの流れを示すブロック図である。 この発明に係る実施の形態1および実施の形態2における電力需要予測処理を示すフローチャートである。 この発明に係る実施の形態1における運転計画処理でのデータの流れを示すブロック図である。 この発明に係る実施の形態1および実施の形態2における供給計画処理でのデータの流れを示すブロック図である。 この発明に係る実施の形態1および実施の形態2における電力供給計画処理を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1および実施の形態2における電源制御計画処理でのデータの流れを示すブロック図である。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を、図1から図9までに基づいて説明する。
この発明は、太陽光発電(PV:photovoltaics)等を含む再生可能エネルギーを利用した電力供給を行う電力供給設備に係るエネルギー管理システム(EMS:Energy Management System)に関するものである。
エネルギー管理システムの構成につき図1に基づいて説明する。図1は、この発明に係る実施の形態1におけるシステム装置構成を示す概略ブロック図である。
図1において、エネルギー管理システムの中枢機能を遂行するサーバ装置(以下、EMSサーバという)1は、通信制御装置2を介してその子局2a,2b,2cにそれぞれ接続された通信対象と通信可能に接続されている。
(1)子局2aには、商用電源や非常用発電機などの主電源3が接続されている。
(2)子局2bには、再生可能エネルギーとしての太陽光発電装置などの分散電源4が接続されている。この電源には、再生可能エネルギー(太陽光発電、風力発電、水力発電、地熱発電、バイオマス発電)、蓄電池(NAS蓄電池、リチウム蓄電池、鉛蓄電池)、電気自動車、非常用発電機、地域電源・新電力などが含まれる。太陽光発電装置からなる分散電源4はパワーコンディショナ(PCS:Power Conditioning Subsystem)4aを備え、シーケンサ4bを介して子局2bに接続される。
(3)子局2cには、電気設備・空調機・熱源・照明などの電力需要設備5が接続されている。
また、EMSサーバ1には、気象データの配信を受けるための通信回線が接続されている。
そして、EMSサーバ1には監視制御サーバ1aが併設されている。EMSサーバ1および監視制御サーバ1aには、それぞれ操作者により入出力を実行できる操作端末が設けられている。
ここで、このようなエネルギー管理システムを保有する事業主体として想定されるのは、例えばビル管理会社であり、事業の客体としては、例えば大規模ビルが想定される。
EMSサーバ1の構成につき図2に基づいて説明する。図2は、この発明に係る実施の形態1におけるEMSサーバ1の構成を示すブロック図である。
図2において、EMSサーバ1における演算処理装置1cはデータ装置1dおよび表示装置1eとデータ授受可能に接続されている。また、演算処理装置1cは次の(1)〜(3)項に示す通信対象と通信可能に接続されている。
(1)天候サービスI/Fからなるインターフェイス1fを介し通信回線1b(図1参照)を経由して気象データ配信源と接続されている。
(2)コントローラI/Fからなるインターフェイス1fを介し通信制御装置2を経由して商用電源や非常用発電機などの主電源3および太陽光発電装置などの分散電源4ならびに電力需要設備5(図1参照)と接続されている。
(3)連携I/Fからなるインターフェイス1fを介して状態監視機能および防災・防犯監視機能ならびに保全管理機能などを具備するビル管理システムと接続されている。
エネルギー管理システムにおけるデータの流れにつき図3に基づいて説明する。図3は、この発明に係る実施の形態1におけるシステム全体でのデータの流れを示すブロック図である。
図3において、EMSサーバ1の演算処理装置1cはコントローラI/Fからなるインターフェイス1fを介し通信制御装置2および子局2a,2b,2cや通信回線1bを経由して次の(1)〜(4)項に示すようにデータの授受を行う。
(1)子局2aを経由して、商用電源や非常用発電機などの主電源3(図1参照)とデータの授受を行う。
(2)子局2bを経由して、再生可能エネルギーとしての太陽光発電装置などの分散電源4(図1参照)とデータの授受を行う。
(3)子局2cを経由して、電気設備・空調機・熱源・照明などの電力需要設備5(図1参照)とデータの授受を行う。
(4)通信回線1bを経由して、気象データ配信源から気象データを取得する(図1参照)。
エネルギー管理システムにおける動作に関し、まず、電力需要予測処理につき図4および図5に基づいて説明する。図4は、この発明に係る実施の形態1における電力需要予測処理でのデータの流れを示すブロック図である。図5は、この発明に係る実施の形態1における電力需要予測処理を示すフローチャートである。
A.電力需要予測処理
図4において、電力需要予測処理を行う場合には、次の(1)〜(5)項に示す各種データが用いられる。
(1)仕様データ:電気設備・空調機・熱源・照明などの電力需要設備5(図1参照)に係る設備構成や機器構成に関するデータがEMSサーバ1におけるデータ装置1dの仕様データ格納部に格納されている。この仕様データは、電力需要設備5における機器およびその付帯装置の構成や構成機器の型式仕様等を含むものである。
(2)気象データ:事業客体としてのビルなどにおける現在および過去の気象データが気象データ配信源から配信され、EMSサーバ1におけるデータ装置1dの気象データ格納部に格納されている。この気象データは、ビルなどの事業客体が位置する場所に係る現在および過去のデータならびに将来の予測情報を含む。過去の気象データがEMSサーバ1におけるデータ装置1dに格納されていなければ、必要に応じ通信回線1bを経由して気象データ配信源から取得しデータ装置1の気象データ格納部に格納する。
(3)稼働実績データ:電力使用に係るエネルギー消費量などの実績データを算定するための電力需要設備5の気象データと対比した稼働実績がEMSサーバ1におけるデータ装置1dの稼働実績データ格納部に格納される。
(4)算定実績データ:EMSサーバ1における演算処理装置1cにより算定処理され取得された気象データと対比した電力使用に係るエネルギー消費量などの実績データがEMSサーバ1におけるデータ装置1dの算定実績データ格納部に格納される。
(5)参照データ:前記仕様データおよび前記稼働実績データならびに算定実績データに対応しそれぞれ気象データと対比して整備された参照データがEMSサーバ1におけるデータ装置1dの参照データ格納部に格納されている。
この参照データは、エネルギー管理システムを開発し製作するシステムメーカーなどの企業実績により蓄積された累積実績から電力需要設備に係る設備構成や機器構成別に気象データと対比して整備されている。前記参照データは、企業実績が積み重ねられている多くの実例による仕様データ別の稼働実績データおよびその稼働実績データによって算定処理された消費エネルギー量などに関する算定実績データが含まれているものであって、管理対象となる特定のビルなどにおける限られた稼働実績データなどによっても、その稼働実績データを前記参照データに対して比較参照するによって、迅速かつ的確に消費エネルギー量などを求めることができる。
このような参照データは、システムメーカーなどの企業実績におけるビル等の管理システムにおけるエネルギー管理システムでのエネルギー管理(エネルギー使用量/供給量の実績データをベースとして、季節や気象条件・時間帯推移電力量別のデータを作成し、保持されるものである。
このように作成保持され、EMSサーバ1におけるデータ装置1dの参照データ格納部に格納されている参照データには、エネルギー管理の対象としての事業客体である当該ビル等における稼働実績データおよび算定実績データからなる実績データが組み入れられる場合がある。参照データへの実績データの組み入れは、稼働開始から1カ月後あるいは1年以降などの期限を決めて、組み入れの可否をふくめ、エネルギー管理の対象である当該ビル等を保有するビル管理会社等の事業主体の意思により決定される。
図4において、電力需要予測処理におけるデータの流れは次のようになる。
(1)稼働実績データ:EMSサーバ1は、通信制御装置2の子局2cを経由して、電力需要設備5からコントローラI/Fを介し電力使用に係るエネルギー消費量に関する稼働実績データを取得しデータ装置1dの稼働実績データ格納部に格納する。
(2)気象データ:EMSサーバ1は、通信回線1bを経由して気象データ配信源から取得しデータ装置1dの気象データ格納部に格納する。
電力需要予測処理を開始する場合には、まず、図5に示すステップS101において、試算条件を入力する。試算条件としては、次の項目などがある。
(1)実績/仮想:算定目的が実績を算定するものか、仮想条件によるものなのか(必須)。
(2)特性:管理対象である事業客体としてのビル等の特性。
(3)規模:管理対象である事業客体としてのビル等の規模。
(4)導入目的:電力需要予測を行う目的は何か。
(5)設備投資費用:電力供給設備等を取得し設置するための費用の額。
(6)維持費用:電力供給設備等を運転し維持するための費用の額。
ついで、ステップS102において、管理対象である事業客体としてのビル等に電力需要設備5(図1参照)に相当する電力消費設備が実装されているか否かを判別し、電力消費設備が実装されていると判別されればステップS104へ移行する。
ステップS104において、管理対象である事業客体としてのビル等に電力需要設備5(図1参照)に相当する電力消費設備について設備情報があるか否かを判別し、電力消費設備情報があると判別されればステップS106で確認し、ステップS107へ移行する。
ステップS107において、管理対象である事業客体としてのビル等に電力需要設備5(図1参照)に相当する電力消費設備について設備の稼働実績データがあるか否かを判別し、稼働実績データがあると判別されればステップS109で確認し、ステップS110へ移行する。
ステップS110において、過去の気象データがあるか否かを判別し、過去の気象データがあると判別されればステップS112で確認し、ステップS113へ移行する。
ステップS113において、EMSサーバ1における演算処理装置1cは、データ装置1dの仕様データ格納部に格納された仕様データに基づきデータ装置1dの稼働実績データ格納部に格納された稼働実績データを前記参照データ格納部に格納された参照データと比較参照して電力使用に係るエネルギー消費量を算定処理し、電力需要予測を実行して、その電力需要予測結果に係るエネルギー消費量などのデータをデータ装置1dの算定実績データ格納部に格納するとともに、電力需要予測結果を表示装置1eに表示する。
このような電力需要予測処理では、商用電力以外の電力供給源として太陽光発電を含む再生可能エネルギーを利用した電力供給を行う電力供給設備に係るエネルギー管理システムにおいて、前記電力供給設備に関する事業主体での稼働状況について電力使用状態を監視しその稼働実績データを気象情報と対比して取得するEMSサーバ1からなるサーバ装置、前記事業主体における前記電力供給設備に係る機器構成および設備構成の仕様データを格納する仕様データ格納部と、電力使用状態の監視結果としての前記稼働実績データを格納する稼働実績データ格納部と、前記仕様データおよび前記実績データに対応した参照データを格納した参照データ格納部を有するデータ装置1dからなるデータベースを備え、前記EMSサーバ1からなるサーバ装置は、前記仕様データ格納部に格納された仕様データに基づき前記稼働実績データを前記参照データ格納部に格納された参照データと比較参照して電力使用に係るエネルギー消費量を算定処理するようにしたので、気象条件により影響を受ける太陽光発電を含む再生可能エネルギーを利用した電力供給を行う電力供給設備に係るエネルギー管理システムにおいて、気象条件に適応した的確なエネルギー管理を着実に行うことができる。
また、前項の構成において、前記稼働実績データおよび前記EMSサーバ1からなるサーバ装置で算定された算定実績データを前記参照データ格納部に格納された参照データに組み入れるようにしたので、気象条件により影響を受ける太陽光発電を含む再生可能エネルギーを利用した電力供給を行う電力供給設備に係るエネルギー管理システムにおいて、気象条件に適応した的確なエネルギー管理を着実に行うことができるとともに、当該事業主体における実績データを加味した実効性のあるエネルギー管理を行うことができる。
B.運転計画処理
運転計画処理につき図6に基づいて説明する。図6は、この発明に係る実施の形態1における運転計画処理でのデータの流れを示すブロック図である。図6において、運転計画処理を行う場合には、次の(1)〜(7)項に示す各種データが用いられる。
(1)仕様データ:電気設備・空調機・熱源・照明などの電力需要設備5(図1参照)に係る設備構成や機器構成に関するデータがEMSサーバ1におけるデータ装置1dの仕様データ格納部に格納されている。この仕様データは、電力需要設備5における機器およびその付帯装置の構成や構成機器の型式仕様等を含むものである。
(2)気象データ:事業客体としてのビルなどにおける現在および過去の気象データが気象データ配信源から配信され、EMSサーバ1におけるデータ装置1dの気象データ格納部に格納されている。この気象データは、ビルなどの事業客体が位置する場所に係る現在および過去のデータならびに将来の予測情報を含む。過去の気象データがEMSサーバ1におけるデータ装置1dに格納されていなければ、必要に応じ通信回線1bを経由して気象データ配信源から取得しデータ装置1の気象データ格納部に格納する。
(4)運転データ1:商用電源や非常用発電機などの主電源3から稼働実績である運転データを取得しEMSサーバ1におけるデータ装置1dの稼働実績格納部に格納する。
(5)運転データ2:太陽光発電装置などの分散電源4から稼働実績である運転データを取得しEMSサーバ1におけるデータ装置1dの稼働実績格納部に格納する。
(6)算定実績データ:EMSサーバ1における演算処理装置1cにより算定処理され取得された電力使用に係るエネルギー消費量などの算定実績データがEMSサーバ1におけるデータ装置1dの算定実績データ格納部に格納されている。
(7)参照データ:前記仕様データおよび前記実績データに対応した参照データがEMSサーバ1におけるデータ装置1dの参照データ格納部に格納されている。この参照データは、エネルギー管理システムを開発し製作するシステムメーカーなどの企業実績により蓄積された累積実績から電力需要設備に係る設備構成や機器構成別に気象データと対比して整備されているものである。
図6において、運転計画処理におけるデータの流れは次のようになる。
(1)運転データ1:EMSサーバ1における演算処理装置1cは、通信制御装置2の子局2aを経由して、商用電源や非常用発電機などの主電源3から稼働実績である運転データを取得しEMSサーバ1におけるデータ装置1dの稼働実績データ格納部に格納する。
(2)運転データ2:EMSサーバ1における演算処理装置1cは、通信制御装置2の子局2bを経由して、太陽光発電装置などの分散電源4から稼働実績である運転データを取得しEMSサーバ1におけるデータ装置1dのデータ装置1dの稼働実績データ格納部に格納する。
(3)算定実績データ:EMSサーバ1における演算処理装置1cは、EMSサーバ1により算定処理されEMSサーバ1におけるデータ装置1dの算定実績データ格納部に格納されている電力使用に係るエネルギー消費量などの算定実績データを参照する。
(4)気象データ:EMSサーバ1は、通信回線1bを経由して気象データ配信源から取得しデータ装置1dの気象データ格納部に格納する。
運転計画処理では、EMSサーバ1における演算処理装置1cは、EMSサーバ1におけるデータ装置1dに格納された、(1)商用電源や非常用発電機などの主電源3に係る稼働実績である運転データ、(2)太陽光発電装置などの分散電源4に係る稼働実績である運転データ、(3)EMSサーバ1により算定処理されEMSサーバ1におけるデータ装置1dの実績データ格納部に格納されている電力使用に係るエネルギー消費量などの算定実績データ、(4)気象データ配信源から取得した気象データにより、エネルギー消費量に基づいて、当該電力供給設備に係る最適な運転計画を策定して、データ装置1dの算定実績格納部に格納し、表示装置1eで表示する。
また、この運転計画に基づいて、当該電力供給設備に係る最適な運転制御が行われるものである。
このような運転計画処理では、データ装置1dの仕様データ格納部に格納された仕様データに基づきEMSサーバ1からなるサーバ装置により算定処理されて取得された算定実績データを参照データ格納部に格納された参照データと比較参照してEMSサーバ1からなるサーバ装置により算定処理されて取得された電力使用に係るエネルギー消費量に基づき、前記EMSサーバ1からなるサーバ装置により、設備や機器の運転の効率化や熱効率を考慮して、保有する設備や機器の運転計画を策定するとともに、前記運転計画を表示する表示装置1eを設けたので、設備や機器の運転の効率化や熱効率を考慮した最適な運転計画を的確に把握することができる。
C.電力供給計画処理
電力供給計画処理につき図7および図8に基づいて説明する。図7は、この発明に係る実施の形態1における最適供給計画処理でのデータの流れを示すブロック図である。図8は、この発明に係る実施の形態1における電力供給計画処理を示すフローチャートである。
図7において、電力供給計画処理を行う場合には、次の(1)〜(7)項に示す各種データが用いられる。
(1)仕様データ:電気設備・空調機・熱源・照明などの電力需要設備5(図1参照)に係る設備構成や機器構成に関するデータがEMSサーバ1におけるデータ装置1dの仕様データ格納部に格納されている。この仕様データは、電力需要設備5における機器およびその付帯装置の構成や構成機器の型式仕様等を含むものである。
(2)気象データ:事業客体としてのビルなどにおける現在および過去の気象データが気象データ配信源から配信され、EMSサーバ1におけるデータ装置1dの気象データ格納部に格納されている。この気象データは、ビルなどの事業客体が位置する場所に係る現在および過去のデータならびに将来の予測情報を含む。過去の気象データがEMSサーバ1におけるデータ装置1dに格納されていなければ、必要に応じ通信回線1bを経由して気象データ配信源から取得しデータ装置1dの気象データ格納部に格納する。
(4)運転データ1:商用電源や非常用発電機などの主電源3から稼働実績である運転データを取得しEMSサーバ1におけるデータ装置1dの稼働実績格納部に格納する。
(5)運転データ2:太陽光発電装置などの分散電源4から稼働実績である運転データを取得しEMSサーバ1におけるデータ装置1dの稼働実績格納部に格納する。
(6)算定実績データ:EMSサーバ1における演算処理装置1cにより算定処理され取得された電力使用に係るエネルギー消費量などの算定実績データがEMSサーバ1におけるデータ装置1dの算定実績データ格納部に格納されている。
(7)参照データ:前記仕様データおよび前記実績データに対応した参照データがEMSサーバ1におけるデータ装置1dの参照データ格納部に格納されている。この参照データは、エネルギー管理システムを開発し製作するシステムメーカーなどの企業実績により蓄積された累積実績から電力需要設備に係る設備構成や機器構成別に気象データと対比して整備されているものである。
図7において、電力供給計画処理におけるデータの流れは次のようになる。
(1)運転データ1:EMSサーバ1における演算処理装置1cは、通信制御装置2の子局2aを経由して、商用電源や非常用発電機などの主電源3から稼働実績である運転データを取得しEMSサーバ1におけるデータ装置1dの稼働実績格納部に格納する。
(2)運転データ2:EMSサーバ1における演算処理装置1cは、通信制御装置2の子局2bを経由して、太陽光発電装置などの分散電源4から稼働実績である運転データを取得しEMSサーバ1におけるデータ装置1dの稼働実績格納部に格納する。
(3)算定実績データ:EMSサーバ1における演算処理装置1cは、EMSサーバ1により算定処理されEMSサーバ1におけるデータ装置1dの実績データ格納部に格納されている電力使用に係るエネルギー消費量などの算定実績データを参照する。
(4)気象データ:EMSサーバ1は、通信回線1bを経由して気象データ配信源から取得しデータ装置1dの気象データ格納部に格納する。
電力供給計画処理を開始する場合には、まず、図8に示すステップS201において、試算条件を入力する。試算条件としては、次の項目などがある。
(1)実績/仮想:算定目的が実績を算定するものか、仮想条件によるものなのか(必須)。
(2)特性:管理対象である事業客体としてのビル等の特性。
(3)規模:管理対象である事業客体としてのビル等の規模。
(4)導入目的:電力供給計画を行う目的は何か。
(5)設備投資費用:電力供給設備等を取得し設置するための費用の額。
(6)維持費用:電力供給設備等を運転し維持するための費用の額。
ついで、ステップS202において、管理対象である事業客体としてのビル等に商用電源や非常用発電機などの主電源3および太陽光発電設備などの分散電源4(図1参照)に相当する電力供給設備が実装されているか否かを判別し、電力供給設備が実装されていると判別されればステップS204で電力供給設備情報を確認し、ステップS205へ移行する。
ステップS205において、管理対象である事業客体としてのビル等に設置された商用電源や非常用発電機などの主電源3および太陽光発電設備などの分散電源4(図1参照)に相当する電力供給設備について設備の供給実績データがあるか否かを判別し、電力供給設備の供給実績データがあると判別されればステップS207で電力供給設備稼働データを確認し、ステップS208へ移行する。
ステップS208において、電力需要予測データがあるか否かを判別し、電力需要予測データがあると判別されればステップS210で確認し、ステップS211へ移行する。
ステップS211において、過去の気象データがあるか否かを判別し、過去の気象データがあると判別されればステップS213で確認し、ステップS214へ移行する。
ステップS214において、EMSサーバ1における演算処理装置1cは、演算処理装置1cにより算定処理されデータ装置1dに格納された電力需要予測データおよび最適運転計画に基づき前記参照データ格納部に格納された参照データを参照して電力供給計画を策定し、その電力供給計画策定結果に係るデータをデータ装置1dの算定実績データ格納部に格納し、電力供給計画策定結果を表示装置1eに表示する。
この電力供給計画は、電力消費設備の効率化を考えた運転計画ではなく、再生可能エネルギー設備を併用運転することにより、エネルギーコストを抑えることを目的とした電力供給設備の運転計画である。
非常時(商用電源停電時)には、蓄電池充電率、発電機燃料残量、太陽光充電効率などを考慮し、予め設定された非常時負荷を賄い、分散電源を活用して電力供給時間を最大とする運転計画を策定する。
D.電源制御計画処理
電源制御計画処理につき図9に基づいて説明する。図9は、この発明の実施の形態1における電源制御計画処理でのデータの流れを示すブロック図である。図9において、電源制御計画処理を行う場合には、次の(1)〜(7)項に示す各種データが用いられる。
(1)仕様データ:電気設備・空調機・熱源・照明などの電力需要設備5(図1参照)に係る設備構成や機器構成に関するデータがEMSサーバ1におけるデータ装置1dの仕様データ格納部に格納されている。この仕様データは、電力需要設備5における機器およびその付帯装置の構成や構成機器の型式仕様等を含むものである。
(2)気象データ:事業客体としてのビルなどにおける現在および過去の気象データが気象データ配信源から配信され、EMSサーバ1におけるデータ装置1dの気象データ格納部に格納されている。この気象データは、ビルなどの事業客体が位置する場所に係る現在および過去のデータならびに将来の予測情報を含む。過去の気象データがEMSサーバ1におけるデータ装置1dに格納されていなければ、必要に応じ通信回線1bを経由して気象データ配信源から取得しデータ装置1の気象データ格納部に格納する。
(4)運転データ1:商用電源や非常用発電機などの主電源3から稼働実績である運転データを取得しEMSサーバ1におけるデータ装置1dの稼働実績格納部に格納する。
(5)運転データ2:太陽光発電装置などの分散電源4から稼働実績である運転データを取得しEMSサーバ1におけるデータ装置1dの稼働実績格納部に格納する。
(6)算定実績データ:EMSサーバ1における演算処理装置1cにより算定処理され取得された電力使用に係るエネルギー消費量などの算定実績データがEMSサーバ1におけるデータ装置1dの算定実績データ格納部に格納されている。
(7)参照データ:前記仕様データおよび前記実績データに対応した参照データがEMSサーバ1におけるデータ装置1dの参照データ格納部に格納されている。この参照データは、エネルギー管理システムを開発し製作するシステムメーカーなどの企業実績により蓄積された累積実績から電力需要設備に係る設備構成や機器構成別に気象データと対比して整備されているものである。
図9において、電源制御計画処理におけるデータの流れは次のようになる。
(1)運転データ1:EMSサーバ1における演算処理装置1cは、通信制御装置2の子局2aを経由して、商用電源や非常用発電機などの主電源3から稼働実績である運転データを取得しEMSサーバ1におけるデータ装置1dの稼働実績格納部に格納する。
(2)運転データ2:EMSサーバ1における演算処理装置1cは、通信制御装置2の子局2bを経由して、太陽光発電装置などの分散電源4から稼働実績である運転データを取得しEMSサーバ1におけるデータ装置1dの稼働実績格納部に格納する。
(3)実績データ:EMSサーバ1における演算処理装置1cは、EMSサーバ1により算定処理されEMSサーバ1におけるデータ装置1dの実績データ格納部に格納されている電力使用に係るエネルギー消費量などの実績データを参照する。
(4)気象データ:EMSサーバ1は、通信回線1bを経由して気象データ配信源から取得しデータ装置1dの気象データ格納部に格納する。
電源制御計画処理では、EMSサーバ1における演算処理装置1cは、演算処理装置1cにより算定処理されデータ装置1dの算定実績格納部に格納された電力需要予測データおよび最適運転計画に基づき、策定された電力供給計画に従い、電源設備の制御指示(蓄電池の開放/停止)計画を策定して、その策定結果をデータ装置1dの算定実績格納部に格納し、かつ、当該策定結果を表示装置1eに表示する。
E.機器制御計画処理
設備・機器の最適化運転制御に関し、商用電源の供給が無いときは(停電時は)、電力負荷制限制御とあわせて、常用発電機、再生可能エネルギー(太陽光発電、風力発電、水力発電、地熱発電、バイオマス発電)、蓄電池(NAS蓄電池、リチウム蓄電池、鉛蓄電池)、電気自動車、非常用発電機の残量より、電力供給の延命化を図る試算を行い、設備や機器の最適化運転制御を行うための計画を策定する。
使用可能電力量が不足している場合は、予め指定された優先度の低い設備の停止制御指示(電力負荷制限制御)を行い、予め指定された範囲で余剰電力があれば、優先度の高い機器の運転制御指示(最適化運転制御指示)を行う。
以上のように、この発明は、現行のビルの稼働状況におけるエネルギー消費量を、系統別(機器種類、フロア、目的、管理者、使用者、個別)に、管理するシステム、更に、設備を変更することで、省エネルギー効果を試算するシステム、設備や機器の運転の効率化や熱効率を考慮し、ビルの運営する設備や機器の適正なエネルギー利用、及び、最適化運転を支援するシステムを有した上で、安定した電力供給を支援するシステム、かつ、電力使用量や設備投資費用の情報を提供するシステムを実現することを目的とする。
通常運転時には、夏期・冬期の電力ピーク時にも、デマンド制御やピークカット制御が必要となる以前に、常用発電機、再生可能エネルギー(太陽光発電、風力発電、水力発電、地熱発電、バイオマス発電)、蓄電池(NAS蓄電池、リチウム蓄電池、鉛蓄電池)、電気自動車、非常用発電機、地域電源・新電力の併用した最適化運転を計算し、運用を支援する。
また、停電時には、電力負荷制限制御とあわせて、常用発電機、再生可能エネルギー(太陽光発電、風力発電、水力発電、地熱発電、バイオマス発電)、蓄電池(NAS蓄電池、リチウム蓄電池、鉛蓄電池)、電気自動車、非常用発電機の残量より、電力供給の延命化を図る試算を行い、設備や機器の運転を支援する。電力負荷制限制御は商用電力からの給電停止中(停電発生中)、予め決めた負荷を超過しない様に、通電必要優先順位の低い設備や機器を停止させる機能を言うものである。
実施の形態2.
この実施の形態2では、将来計画を策定する場合のように必要な各種データが十分ではなく、何らかの不足がある場合について、図4および図5ならびに図7および図8について説明する。図4は、この発明に係る実施の形態2における電力需要予測処理でのデータの流れを示すブロック図である。図5は、この発明に係る実施の形態2における電力需要予測処理を示すフローチャートである。図7は、この発明に係る実施の形態1および実施の形態2における最適供給計画処理でのデータの流れを示すブロック図である。図8は、この発明に係る実施の形態2における電力供給計画処理を示すフローチャートである。
上記実施の形態1では、必要な設備や情報が揃っている場合について述べたが、
設備が実装されていない場合、設備情報が不足している場合、設備の稼働実績データが蓄積されていない場合、気象データなどのデータが蓄積されていない場合にも、同等の機能を実現することができる。
各種データが十分でない場合についてエネルギー管理システムにおける処理態様に関し、まず、電力需要予測処理につき図4および図5に基づいて説明する。図4は、この発明に係る実施の形態2における電力需要予測処理でのデータの流れを示すブロック図である。図5は、この発明に係る実施の形態2における電力需要予測処理を示すフローチャートである。
A.電力需要予測処理
図4において、電力需要予測処理を行う場合には、次の(1)〜(5)項に示す各種データが用いられる。
(1)仕様データ:電気設備・空調機・熱源・照明などの電力需要設備5(図1参照)に係る設備構成や機器構成に関するデータがEMSサーバ1におけるデータ装置1dの仕様データ格納部に格納されている。この仕様データは、電力需要設備5における機器およびその付帯装置の構成や構成機器の型式仕様等を含むものである。
(2)気象データ:事業客体としてのビルなどにおける現在および過去の気象データが気象データ配信源から配信され、EMSサーバ1におけるデータ装置1dの仕様データ格納部に格納されている。この気象データは、ビルなどの事業客体が位置する場所に係る現在および過去のデータならびに将来の予測情報を含む。過去の気象データがEMSサーバ1におけるデータ装置1dに格納されていなければ、必要に応じ通信回線1bを経由して気象データ配信源から取得しデータ装置1の気象データ格納部に格納する。
(3)稼働実績データ:電力使用に係るエネルギー消費量などの実績データを算定するための電力需要設備5の気象データと対比した稼働実績がEMSサーバ1におけるデータ装置1dの稼働実績データ格納部に格納される。
(4)算定実績データ:EMSサーバ1における演算処理装置1cにより算定処理され取得された気象データと対比した電力使用に係るエネルギー消費量などの実績データがEMSサーバ1におけるデータ装置1dの算定実績データ格納部に格納される。
(5)参照データ:前記仕様データおよび前記稼働実績データならびに算定実績データに対応しそれぞれ気象データと対比して整備された参照データがEMSサーバ1におけるデータ装置1dの参照データ格納部に格納されている。この参照データは、エネルギー管理システムを開発し製作するシステムメーカーなどの企業実績により蓄積された累積実績から電力需要設備に係る設備構成や機器構成別に気象データと対比して整備されている。
図4において、電力需要予測処理におけるデータの流れは次のようになる。
(1)稼働実績データ:EMSサーバ1は、通信制御装置2の子局2cを経由して、電力需要設備5からコントローラI/Fを介し電力使用に係るエネルギー消費量に関する稼働実績データを取得しデータ装置1dの実績データ格納部に格納する。
(2)気象データ:EMSサーバ1は、通信回線1bを経由して気象データ配信源から取得しデータ装置1dの気象データ格納部に格納する。
電力需要予測処理を開始する場合には、まず、図5に示すステップS101において、試算条件を入力する。試算条件としては、次の項目などがある。
(1)実績/仮想:算定目的が実績を算定するものか、仮想条件によるものなのか(必須)。
(2)特性:管理対象である事業客体としてのビル等の特性。
(3)規模:管理対象である事業客体としてのビル等の規模。
(4)導入目的:電力需要予測を行う目的は何か。
(5)設備投資費用:電力供給設備等を取得し設置するための費用の額。
(6)維持費用:電力供給設備等を運転し維持するための費用の額。
ついで、ステップS102において、管理対象である事業客体としてのビル等に電力需要設備5(図1参照)に相当する電力消費設備が実装されているか否かを判別し、電力消費設備が実装されていなければ、ステップS103において、EMSサーバ1におけるデータ装置1dの参照データ格納部に格納されている参照データであるライブラリ(シミュレーションデータベース)からその仕様項目を取得してデータ装置1dの仕様データ格納部に格納する。ステップS102において、電力消費設備が実装されていると判別されればステップS104へ移行する。
ステップS104において、管理対象である事業客体としてのビル等に電力需要設備5(図1参照)に相当する電力消費設備について設備情報があるか否かを判別し、電力消費設備情報がなければ、ステップS105において、EMSサーバ1におけるデータ装置1dの参照データ格納部に格納されている参照データであるライブラリ(シミュレーションデータベース)からその設備情報を取得してデータ装置1dの仕様データ格納部に格納する。ステップS104において、電力消費設備情報があると判別されればステップS106で確認し、ステップS107へ移行する。
ステップS107において、管理対象である事業客体としてのビル等に電力需要設備5(図1参照)に相当する電力消費設備について設備の稼働実績データがあるか否かを判別し、設備の稼働実績データがなければ、ステップS108において、EMSサーバ1におけるデータ装置1dの参照データ格納部に格納されている参照データであるライブラリ(シミュレーションデータベース)からその稼働実績データを取得してデータ装置1dの実績データ格納部に格納する。ステップS107において、稼働実績データがあると判別されればステップS109で確認し、ステップS110へ移行する。
ステップS110において、過去の気象データがあるか否かを判別し、過去の気象データがなければ、ステップS111において、EMSサーバ1におけるデータ装置1dの実績データ格納部に格納されている参照データであるライブラリ(シミュレーションデータベース)からその気象データを取得してデータ装置1dの気象データ格納部に格納する。ステップS110において、過去の気象データがあると判別されればステップS112で確認し、ステップS113へ移行する。
ステップS113において、EMSサーバ1における演算処理装置1cは、データ装置1dの仕様データ格納部に格納された仕様データに基づきデータ装置1dの稼働実績データ格納部に格納された稼働実績データを前記参照データ格納部に格納された参照データと比較参照して電力使用に係るエネルギー消費量を算定処理し、電力需要予測を実行して、その電力需要予測結果に係るエネルギー消費量などのデータをデータ装置1dの算定実績データ格納部に格納し、電力需要予測結果を表示装置1eに表示する。
このようなエネルギー消費量予測処理では、EMSサーバ1からなるサーバ装置におけるデータ装置1dの仕様データ格納部に格納された仕様データおよびこの仕様データに対応する稼働実績データを選択する選択手段を設け、仮想的に設備構成あるいは機器構成を選択してエネルギー消費量を予測するようにすることができる。これにより、仮想的に設備構成あるいは機器構成を選択して的確に将来的なエネルギー消費量を予測することができる。
また、前項の構成において、前記選択手段により仕様別に選択して予測したエネルギー消費量を前記実績データによるエネルギー消費量と比較して表示する表示装置を設けることができる。これにより、仕様別に選択して予測したエネルギー消費量をデータ装置1dからなるデータベースの算定実績データ格納部に格納された算定実績データによるエネルギー消費量と比較表示することで、仕様別に選択して予測した将来的なエネルギー消費量を実績と比較して的確に把握することができる。
そして、前々項の構成において、前記選択手段により仮想的に選択した設備構成あるいは機器構成に要する設備投資費用を表示する表示装置を設けることができる。これにより、設備構成あるいは機器構成に要する設備投資費用を的確に把握することができる。
B.運転計画処理
運転計画処理では、EMSサーバ1における演算処理装置1cは、EMSサーバ1におけるデータ装置1dに格納された、(1)商用電源や非常用発電機などの主電源3に係る稼働実績である運転データ、(2)太陽光発電装置などの分散電源4に係る稼働実績である運転データ、(3)EMSサーバ1により算定処理されEMSサーバ1におけるデータ装置1dの実績データ格納部に格納されている電力使用に係るエネルギー消費量などの実績データ、(4)気象データ配信源から取得した気象データにより、エネルギー消費量に基づいて、当該電力供給設備に係る最適な運転計画を策定して、データ装置1dの算定実績格納部に格納し、表示装置1eで表示する。
また、この運転計画に基づいて、当該電力供給設備に係る最適な運転制御が行われるものである。
C.電力供給計画処理
電力供給計画処理につき図7および図8に基づいて説明する。図7は、この発明に係る実施の形態2における供給計画処理でのデータの流れを示すブロック図である。図8は、この発明に係る実施の形態2における電力供給計画処理を示すフローチャートである。
図7において、電力供給計画処理を行う場合には、次の(1)〜(7)項に示す各種データが用いられる。
(1)仕様データ:電気設備・空調機・熱源・照明などの電力需要設備5(図1参照)に係る設備構成や機器構成に関するデータがEMSサーバ1におけるデータ装置1dの仕様データ格納部に格納されている。この仕様データは、電力需要設備5における機器およびその付帯装置の構成や構成機器の型式仕様等を含むものである。
(2)気象データ:事業客体としてのビルなどにおける現在および過去の気象データが気象データ配信源から配信され、EMSサーバ1におけるデータ装置1dの気象データ格納部に格納されている。この気象データは、ビルなどの事業客体が位置する場所に係る現在および過去のデータならびに将来の予測情報を含む。過去の気象データがEMSサーバ1におけるデータ装置1dに格納されていなければ、必要に応じ通信回線1bを経由して気象データ配信源から取得しデータ装置1の気象データ格納部に格納する。
(4)運転データ1:商用電源や非常用発電機などの主電源3から稼働実績である運転データを取得しEMSサーバ1におけるデータ装置1dの稼働実績格納部に格納する。
(5)運転データ2:太陽光発電装置などの分散電源4から稼働実績である運転データを取得しEMSサーバ1におけるデータ装置1dの稼働実績格納部に格納する。
(6)算定実績データ:EMSサーバ1における演算処理装置1cにより算定処理され取得された電力使用に係るエネルギー消費量などの算定実績データがEMSサーバ1におけるデータ装置1dの算定実績データ格納部に格納されている。
(7)参照データ:前記仕様データおよび前記実績データに対応した参照データがEMSサーバ1におけるデータ装置1dの参照データ格納部に格納されている。この参照データは、エネルギー管理システムを開発し製作するシステムメーカーなどの企業実績により蓄積された累積実績から電力需要設備に係る設備構成や機器構成別に気象データと対比して整備されているものである。
図7において、電力供給計画処理におけるデータの流れは次のようになる。
(1)運転データ1:EMSサーバ1における演算処理装置1cは、通信制御装置2の子局2aを経由して、商用電源や非常用発電機などの主電源3から稼働実績である運転データを取得しEMSサーバ1におけるデータ装置1dの稼働実績格納部に格納する。
(2)運転データ2:EMSサーバ1における演算処理装置1cは、通信制御装置2の子局2bを経由して、太陽光発電装置などの分散電源4から稼働実績である運転データを取得しEMSサーバ1におけるデータ装置1dの稼働実績格納部に格納する。
(3)算定実績データ:EMSサーバ1における演算処理装置1cは、EMSサーバ1により算定処理されEMSサーバ1におけるデータ装置1dの実績データ格納部に格納されている電力使用に係るエネルギー消費量などの算定実績データを参照する。
(4)気象データ:EMSサーバ1は、通信回線1bを経由して気象データ配信源から取得しデータ装置1dの気象データ格納部に格納する。
電力供給計画処理を開始する場合には、まず、図8に示すステップS201において、試算条件を入力する。試算条件としては、次の項目などがある。
(1)実績/仮想:算定目的が実績を算定するものか、仮想条件によるものなのか(必須)。
(2)特性:管理対象である事業客体としてのビル等の特性。
(3)規模:管理対象である事業客体としてのビル等の規模。
(4)導入目的:電力需要予測を行う目的は何か。
(5)設備投資費用:電力供給設備等を取得し設置するための費用の額。
(6)維持費用:電力供給設備等を運転し維持するための費用の額。
ついで、ステップS202において、管理対象である事業客体としてのビル等に商用電源や非常用発電機などの主電源3および太陽光発電設備などの分散電源4(図1参照)に相当する電力供給設備が実装されているか否かを判別し、電力供給設備が実装されていなければ、ステップS203において、EMSサーバ1におけるデータ装置1dの参照データ格納部に格納されている参照データであるライブラリ(シミュレーションデータベース)からその仕様項目を取得してデータ装置1dの仕様データ格納部に格納する。ステップS202において、電力供給設備が実装されていると判別されればステップS204で電力供給設備情報を確認し、ステップS205へ移行する。
ステップS205において、管理対象である事業客体としてのビル等に設置された商用電源や非常用発電機などの主電源3および太陽光発電設備などの分散電源4(図1参照)に相当する電力供給設備について設備の供給実績データがあるか否かを判別し、電力供給設備の供給実績データがなければ、ステップS206において、EMSサーバ1におけるデータ装置1dの参照データ格納部に格納されている参照データであるライブラリ(シミュレーションデータベース)からその供給実績データを取得してデータ装置1dの実績データ格納部に格納する。ステップS205において、電力供給設備の供給実績データがあると判別されればステップS207で電力供給設備稼働データを確認し、ステップS208へ移行する。
ステップS208において、電力需要予測データがあるか否かを判別し、電力需要予測データがなければ、ステップS209において、EMSサーバ1におけるデータ装置1dの参照データ格納部に格納されている参照データであるライブラリ(シミュレーションデータベース)からその電力需要予測データを取得してデータ装置1dに格納する。ステップS208において、電力需要予測データがあると判別されればステップS210で確認し、ステップS211へ移行する。
ステップS211において、過去の気象データがあるか否かを判別し、過去の気象データがなければ、ステップS212において、EMSサーバ1におけるデータ装置1dの実績データ格納部に格納されている参照データであるライブラリ(シミュレーションデータベース)からその気象データを取得してデータ装置1dの気象データ格納部に格納する。ステップS211において、過去の気象データがあると判別されればステップS213で確認し、ステップS214へ移行する。
ステップS214において、EMSサーバ1における演算処理装置1cは、演算処理装置1cにより算定処理されデータ装置1dに格納された電力需要予測データおよび最適運転計画に基づき前記参照データ格納部に格納された参照データを参照して電力供給計画を策定し、その電力供給計画策定結果に係るエネルギー消費量などのデータをデータ装置1dの算定実績データ格納部に格納するとともに、電力供給計画策定結果を表示装置1eに表示する。
このような電力供給計画処理では、算定された前記エネルギー消費量に基づき、前記EMSサーバ1からなるサーバ装置により、太陽光発電を含む再生可能エネルギーを利用した電力供給設備による電力供給を商用電力と併用した電力供給計画を策定し、その電力供給計画をデータ装置1dの算定実績格納部に格納するとともに、前記電力供給計画を表示する表示装置1eからなる表示手段を設けることができる。これにより、太陽光発電を含む再生可能エネルギーを利用した電力供給設備による電力供給を商用電力と併用した電力供給計画を的確に把握することができる。
また、前記仕様データ格納部に格納された各種電力供給設備に関する前記仕様データにつき、前記電力供給設備を選択する選択手段を設け、仮想的に商用電力以外の前記電力供給設備を選択することにより電力供給計画を策定しデータ装置1dの算定実績格納部に格納するとともに、策定された前記電力供給計画を表示する表示装置1eからなる表示手段を設けることができる。これにより、気象条件により影響を受ける太陽光発電を含む再生可能エネルギーを利用した電力供給を行う電力供給設備に係るエネルギー管理システムにおいて、気象条件に適応した的確なエネルギー管理を行うことができるとともに、仮想的に商用電力以外の前記電力供給設備を選択した将来的な電力供給計画を的確に把握することができる。
また、稼働実績データにより算定された前記エネルギー消費量に基づき、前記サーバ装置により、太陽光発電を含む再生可能エネルギーを利用した電力供給を行う電力供給設備を商用電力と併用した第1の電力供給計画を策定して、データ装置1dの算定実績格納部に格納し、かつ、仮想データにより算定された前記エネルギー消費量に基づき、前記サーバ装置により、太陽光発電を含む再生可能エネルギーを利用した電力供給を行う電力供給設備を商用電力と併用した第2の電力供給計画を策定し、データ装置1dの算定実績格納部に格納するとともに、前記第1および第2の電力供給計画を比較表示する表示装置1eからなる表示装置を設けることができる。これにより、太陽光発電を含む再生可能エネルギーを利用した電力供給を行う電力供給設備を商用電力と併用した仮想の電力供給計画を実績による電力供給計画と対比して的確に把握することができる。
また、仮想的に選択した商用電力以外の電力供給設備に要する設備投資費用を表示する表示装置1eからなる表示手段を設けることができる。これにより、仮想的に選択した商用電力以外の電力供給設備に要する設備投資費用を的確に把握することができる。
また、前記仕様データ格納部に格納された各種電力供給設備に関する前記仕様データにつき、前記電力供給設備を選択する選択手段を設け、商用電力供給が停止した際、商用電力供給以外の設備で最適な電力供給計画を策定データ装置1dの算定実績格納部に格納するとともに、策定された前記電力供給計画を表示する表示装置1eからなる表示手段を設けることができる。これにより、商用電力供給が停止した際、商用電力供給以外の設備で最適な電力供給計画を的確に把握することができる。
また、前記仕様データ格納部に格納された各種電力供給設備に関する前記仕様データにつき、前記電力供給設備を選択する選択手段を設け、仮想的に商用電力以外の電力供給設備を選択することにより、商用電力供給が停止したときを想定した電力供給計画を策定し、データ装置1dの算定実績格納部に格納するとともに、策定された前記電力供給計画を表示する表示装置1eからなる表示手段を設けることができる。これにより、商用電力供給が停止したときを想定した電力供給計画を的確に把握することができる。
また、前記仕様データ格納部に格納された各種電力供給設備に関する前記仕様データにつき、前記電力供給設備を選択する選択手段を設け、商用電力供給が停止した際、商用電力供給以外の設備で最適な第1の電力供給計画を策定し、かつ、仮想的に商用電力以外の電力供給設備を選択することにより、商用電力供給が停止したときを想定した第2の電力供給計画を策定しデータ装置1dの算定実績格納部に格納するとともに、策定された前記第1および第2の電力供給計画を比較表示する表示装置1eからなる表示手段を設けることができる。これにより、仮想的に商用電力以外の電力供給設備を選択することにより、商用電力供給が停止したときを想定した電力供給計画を最適な電力供給計画と対比して的確に把握することができる。
また、仮想的に選択した商用電力以外の電力供給設備に要する設備投資費用を表示する表示装置1eからなる表示手段を設けることができる。これにより、仮想的に選択した商用電力以外の電力供給設備に要する設備投資費用を的確に把握することができる。
また、管理対象である事業客体の特性、導入目的、設備投資金額、維持費用、既存設備、カレンダー要素ごとにエネルギー消費量を算定しデータ装置1dの算定実績格納部に格納するとともに、これら要素項目を選択する選択手段および選択された要素別のエネルギー消費量を表示する表示装置1eからなる表示手段を設けることができる。これにより、管理対象である事業客体の特性、導入目的、設備投資金額、維持費用、既存設備、カレンダー要素別のエネルギー消費量を的確に把握することができる。
また、管理対象である事業客体の特性、導入目的、設備投資金額、維持費用、既存設備、カレンダー要素ごとに電力供給計画を算定しデータ装置1dの算定実績格納部に格納するとともに、これら要素項目を選択する選択手段および選択された要素別の電力供給計画を表示する表示装置1eからなる表示手段を設けることができる。これにより、管理対象である事業客体の特性、導入目的、設備投資金額、維持費用、既存設備、カレンダー要素別の電力供給計画を的確に把握することができる。
また、管理対象である事業客体の特性、導入目的、設備投資金額、維持費用、既存設備、カレンダー要素ごとにエネルギー消費量を算定しデータ装置1dの算定実績格納部に格納するとともに、これら要素項目を選択する選択手段および仮想的に商用電力以外の電力供給設備を選択する選択手段を設け、商用電力供給が停止したときを想定した想定電力供給計画を策定してデータ装置1dの算定実績格納部に格納し、かつ、前記想定電力供給計画を表示する表示装置1e表示手段を設けることができる。これにより、商用電力供給が停止したときを想定した想定電力供給計画を的確に把握することができる。
この発明では、EMSサーバは、通信制御装置を経由して、ビルの運営する設備や機器の過去の稼働状況データが、蓄積されていない場合、また、設備や機器が実装されていない時、もしくは、設備や機器を仮想的に別設備、別機器に置き換えた結果を算出したい時は、システムが持つライブラリデータを用いて、エネルギー消費状況を算出し、電力需要予測を表示する。
また、発電機、再生可能エネルギー(太陽光発電、風力発電、水力発電、地熱発電、バイオマス発電)、蓄電池(NAS蓄電池、リチウム蓄電池、鉛蓄電池)、電気自動車、非常用発電機、地域電源・新電力の一部、もしくは全部の装置が、実装されていない時は、システムが持つライブラリデータを用いて、将来の電力供給計画を算出し、表示する。
そして、気象庁より公開される過去の気象データを受信できない時は、システムが持つライブラリデータを用いて、電力需要予測と電力供給計画を算出し、表示する。
このように、実装されていない設備や情報が不足している場合に、同等の機能を実現するためには、ユーザーは多くの仮想条件を設定する必要がある。これを、図2に示す様に、ビルの特性(商用ビル、事務所ビル、複合施設ビル、自社ビル、ホテル、病院、大学、銀行系電算処理センター、百貨店)と、規模(階数、フロア面積)、導入目的、設備投資金額、維持費用、既存設備、カレンダーを選択することにより、簡単な操作で、電力需要予測(任意変更可能)を表示する。
当該ビル専用のカレンダーを指定することができる。デフォルトは、曜日パターン(日・月・火・水・木・金・土)とし、システム・フロア毎・区画毎に、祝日・特殊日(病院、大学などの半日休日や、土日以外の定休日などを設定)を任意に設定する。
電力需要予測(任意変更可能)結果に基づき、図3に示す様に、最適な設備を選択した上、電力供給計画を算出し、表示する。
本システムは、通常運転時、非常時に係らず、安定した電力供給を支援する。
当該ビルの運用に適した商用電力以外の電力供給設備の導入効果をイメージすることが、容易となる。
EMSサーバ1は、通信制御装置2を経由して、ビルの運営する設備や機器の稼働状況(運転/停止/故障中)、及び、使用電力量を、監視している。また発電機、再生可能エネルギー(太陽光発電、風力発電、水力発電、地熱発電、バイオマス発電)、蓄電池(NAS蓄電池、リチウム蓄電池、鉛蓄電池)、電気自動車、非常用発電機、地域電源・新電力の稼働状況(運転/停止/故障中)、及び、蓄電量、燃料残量などの測定値を、リアルタイムに監視している。更に、気象庁より公開される過去の気象データを受け取ることができるものである。
通常運転時には、夏期・冬期の電力ピーク時にも、デマンド制御やピークカット制御が必要となる以前に、常用発電機、再生可能エネルギー(太陽光発電、風力発電、水力発電、地熱発電、バイオマス発電)、蓄電池(NAS蓄電池、リチウム蓄電池、鉛蓄電池)、電気自動車、非常用発電機、地域電源・新電力の併用した最適化運転を計算し、運用を支援する。
また、停電時には、電力負荷制限制御とあわせて、常用発電機、再生可能エネルギー(太陽光発電、風力発電、水力発電、地熱発電、バイオマス発電)、蓄電池(NAS蓄電池、リチウム蓄電池、鉛蓄電池)、電気自動車、非常用発電機の残量より、電力供給の延命化を図る試算を行い、設備や機器の運転を支援する。電力負荷制限制御は商用電力からの給電停止中(停電発生中)、予め決めた負荷を超過しない様に、通電必要優先順位の低い設備や機器を停止させる機能を言うものである。
EMSサーバは、通信制御装置を経由して、ビルの運営する設備や機器の稼働状況(運転/停止/故障中)、及び、現在の使用電力量などのデータに基づいて、エネルギー消費状況を表示する。
現在の設備や機器の稼働状況(運転/停止/故障中)、及び、現在の使用電力量と現在の気象データ、及び、過去の稼働状況データと過去の気象データを基に、将来の電力需要予測を表示する。
発電機、再生可能エネルギー(太陽光発電、風力発電、水力発電、地熱発電、バイオマス発電)、蓄電池(NAS蓄電池、リチウム蓄電池、鉛蓄電池)、電気自動車、非常用発電機、地域電源・新電力の稼働状況(運転/停止/故障中)、及び、蓄電量、燃料残量などの現在の測定値と現在の気象データ、及び、過去の稼働状況データと過去の気象データを基に、将来の電力供給計画を算出し、表示する。
電力需要予測と電力供給計画に基づいて、商用電源と併用して、常用発電機、再生可能エネルギー(太陽光発電、風力発電、水力発電、地熱発電、バイオマス発電)、蓄電池(NAS蓄電池、リチウム蓄電池、鉛蓄電池)、電気自動車、非常用発電機、地域電源・新電力を最適制御する。
商用電源の供給が無い時は(停電時は)、電力負荷制限制御とあわせて、非常用発電機、再生可能エネルギー(太陽光発電、風力発電、水力発電、地熱発電、バイオマス発電)、蓄電池(NAS蓄電池、リチウム蓄電池、鉛蓄電池)、電気自動車、非常用発電機の残量より、電力供給の延命化を図る試算を行い、設備や機器の最適化運転制御する。
この発明における特徴点を挙げると、次のようである。
前述した特許文献1〜3では、主に、電力を消費する設備を置き換えたシミュレーションを行うことにより、消費電力を削減するための効率的なエネルギー利用を支援するシステムである(但し、特許文献1については、電気・ガス・油の範囲で供給割合計算が可能)。これに対し、この発明では、設備を入れ換えて消費電力量を削減するシミュレーションだけでなく、再生可能エネルギー設備を活用し、安定した電力供給を行うための機能をメインとしている。従って、通常時は電力供給源として太陽光発電や蓄電池の再生可能エネルギーを、併用することにより、エネルギーコストを削減することに重点を置いている。非常時(停電時)の運転シミュレーションとしては必要な電力供給(商用電力の代替機能を果たす)するパターンと、電力供給の延命化を想定するパターンをシミュレーションすることができる。
細部では、特許文献2については、季節ごとに類似する使用量に基づくデータにより仮想設備に置き換えた場合の電気料金の試算が可能であり、電力需要予測機能としては類似しているが、時間帯推移量を求める上で、季節は固定(春季を3月1日から5月末日、夏季を6月1日から8月末日、秋季を9月1日から11月末日、冬季を12月1日から2月末日)であり、この発明の場合は、カレンダー要素を指定することで、ユーザにより任意に指定可能である。更には、特許文献2のものでは、適用範囲が一般家庭であることにより、想定されている設備パターンは、家庭用電気設備に限定されていると思われる。
また、特許文献1〜3のものでは、エネルギー供給源としては電気・ガス・油の範囲とされており、この発明でメインとする再生可能エネルギー(太陽光発電、風力発電、水力発電、地熱発電、バイオマス発電)、蓄電池(NAS蓄電池、リチウム蓄電池、鉛蓄電池)、電気自動車を電力供給源として効率的に併用することを目的としたシミュレーション機能は持っていないと思われる。
この発明に係る実施の形態における構成および作用効果を整理すると、次の(1)〜(17)項の通りである。
(1)この発明に係る実施の形態では、商用電力以外の電力供給源として太陽光発電を含む再生可能エネルギーを利用した電力供給を行う電力供給設備に係るエネルギー管理システムにおいて、前記電力供給設備に関する事業主体での稼働状況について電力使用状態を監視しその稼働実績データを気象情報と対比して取得するEMSサーバ1からなるサーバ装置、前記事業主体における前記電力供給設備に係る機器構成および設備構成の仕様データを格納する仕様データ格納部と、電力使用状態の監視結果としての前記稼働実績データを格納する稼働実績データ格納部と、前記仕様データおよび前記実績データに対応した参照データを格納した参照データ格納部を有するデータ装置1dからなるデータベースを備え、前記EMSサーバ1からなるサーバ装置は、前記仕様データ格納部に格納された仕様データに基づき前記稼働実績データを前記参照データ格納部に格納された参照データと比較参照して電力使用に係るエネルギー消費量を算定処理し、前記データ装置1dからなるデータベースの算定実績格納部に格納するようにしたので、気象条件により影響を受ける太陽光発電を含む再生可能エネルギーを利用した電力供給を行う電力供給設備に係るエネルギー管理システムにおいて、気象条件に適応した的確なエネルギー管理を着実に行うことができる。
(2)この発明に係る実施の形態では、上記(1)項の構成において、稼働実績データおよび前記EMSサーバ1からなるサーバ装置で算定された算定実績データを前記参照データ格納部に格納された参照データに組み入れるようにしたので、気象条件により影響を受ける太陽光発電を含む再生可能エネルギーを利用した電力供給を行う電力供給設備に係るエネルギー管理システムにおいて、気象条件に適応した的確なエネルギー管理を行うことができるとともに、当該事業主体における実績データを加味した実効性のあるエネルギー管理を着実に行うことができる。
(3)この発明に係る実施の形態では、上記(1)項または(2)項の構成において、前記仕様データ格納部に格納された前記仕様データおよびこの仕様データに対応する前記実績データを選択する選択手段を設け、仮想的に設備構成あるいは機器構成を選択してエネルギー消費量を予測するようにしたので、気象条件により影響を受ける太陽光発電を含む再生可能エネルギーを利用した電力供給を行う電力供給設備に係るエネルギー管理システムにおいて、気象条件に適応した的確なエネルギー管理を着実に行うことができるとともに、仮想的に設備構成あるいは機器構成を選択して的確にエネルギー消費量を予測することができる。
(4)この発明に係る実施の形態では、上記(3)項の構成において、前記選択手段により仕様別に選択して予測したエネルギー消費量を前記データ装置1dからなるデータベースの算定実績格納部に格納された算定実績データによるエネルギー消費量と比較して表示する表示装置1eからなる表示手段を設けたので、気象条件により影響を受ける太陽光発電を含む再生可能エネルギーを利用した電力供給を行う電力供給設備に係るエネルギー管理システムにおいて、気象条件に適応した的確なエネルギー管理を着実に行うことができるとともに、仕様別に選択して予測したエネルギー消費量を実績データによるエネルギー消費量と比較表示することで、仕様別に選択して予測したエネルギー消費量を実績と比較して的確に把握することができる。
(5)この発明に係る実施の形態では、上記(1)項から(3)項までの何れかの構成において、算定された前記エネルギー消費量に基づき、前記EMSサーバ1からなるサーバ装置により、設備や機器の運転の効率化や熱効率を考慮して、保有する設備や機器の運転計画を策定するとともに、前記運転計画を表示する表示装置1eからなる表示手段を設けたので、気象条件により影響を受ける太陽光発電を含む再生可能エネルギーを利用した電力供給を行う電力供給設備に係るエネルギー管理システムにおいて、気象条件に適応した的確なエネルギー管理を着実に行うことができるとともに、推進すべき運転計画を的確に把握することができる。
(6)この発明に係る実施の形態では、上記(3)項の構成において、前記選択手段により仮想的に選択した設備構成あるいは機器構成に要する設備投資費用を表示する表示装置1eからなる表示手段を設けたので、気象条件により影響を受ける太陽光発電を含む再生可能エネルギーを利用した電力供給を行う電力供給設備に係るエネルギー管理システムにおいて、気象条件に適応した的確なエネルギー管理を着実に行うことができるとともに、将来必要となる設備構成あるいは機器構成に要する設備投資費用を的確に把握することができる。
(7)この発明に係る実施の形態では、上記(1)項から(6)項までの何れかの構成において、算定された前記エネルギー消費量に基づき、前記EMSサーバ1からなるサーバ装置により、太陽光発電を含む再生可能エネルギーを利用した電力供給設備による電力供給を商用電力と併用した電力供給計画を策定しデータ装置1dの算定実績格納部に格納するとともに、前記電力供給計画を表示する表示装置1eからなる表示手段を設けたので、気象条件により影響を受ける太陽光発電を含む再生可能エネルギーを利用した電力供給を行う電力供給設備に係るエネルギー管理システムにおいて、気象条件に適応した的確なエネルギー管理を着実に行うことができるとともに、太陽光発電を含む再生可能エネルギーを利用した電力供給設備による電力供給を商用電力と併用した電力供給計画を的確に把握することができる。
(8)この発明に係る実施の形態では、上記(7)項の構成において、前記仕様データ格納部に格納された各種電力供給設備に関する前記仕様データにつき、前記電力供給設備を選択する選択手段を設け、仮想的に商用電力以外の前記電力供給設備を選択することにより電力供給計画を策定しデータ装置1dの算定実績格納部に格納するとともに、策定された前記電力供給計画を表示する表示手段を設けたので、気象条件により影響を受ける太陽光発電を含む再生可能エネルギーを利用した電力供給を行う電力供給設備に係るエネルギー管理システムにおいて、気象条件に適応した的確なエネルギー管理を着実に行うことができるとともに、仮想的に商用電力以外の前記電力供給設備を選択した将来的な電力供給計画を的確に把握することができる。
(9)この発明に係る実施の形態では、上記(1)項から(8)項までの何れかの構成において、前記稼働実績データにより算定された前記エネルギー消費量に基づき、前記サーバ装置により、太陽光発電を含む再生可能エネルギーを利用した電力供給を行う電力供給設備を商用電力と併用した第1の電力供給計画を策定してデータ装置1dの算定実績格納部に格納し、かつ、仮想データにより算定された前記エネルギー消費量に基づき、前記サーバ装置により、太陽光発電を含む再生可能エネルギーを利用した電力供給を行う電力供給設備を商用電力と併用した第2の電力供給計画を策定してデータ装置1dの算定実績格納部に格納するとともに、前記第1および第2の電力供給計画を比較表示する表示装置1eからなる表示装置を設けたので、気象条件により影響を受ける太陽光発電を含む再生可能エネルギーを利用した電力供給を行う電力供給設備に係るエネルギー管理システムにおいて、気象条件に適応した的確なエネルギー管理を着実に行うことができるとともに、仮想データにより策定された太陽光発電を含む再生可能エネルギーを利用した電力供給を行う電力供給設備を商用電力と併用した将来的な電力供給計画を実績データにより策定された電力供給計画と対比して的確に把握することができる。
(10)この発明に係る実施の形態では、上記(8)項の構成において、仮想的に選択した商用電力以外の電力供給設備に要する設備投資費用を表示する表示装置1eからなる表示手段を設けたので、気象条件により影響を受ける太陽光発電を含む再生可能エネルギーを利用した電力供給を行う電力供給設備に係るエネルギー管理システムにおいて、気象条件に適応した的確なエネルギー管理を着実に行うことができるとともに、商用電力以外の電力供給設備に要する将来的な設備投資費用を的確に把握することができる。
(11)この発明に係る実施の形態では、上記(1)項から(10)項までの何れかの構成において、前記仕様データ格納部に格納された各種電力供給設備に関する前記仕様データにつき、前記電力供給設備を選択する選択手段を設け、商用電力供給が停止した際、商用電力供給以外の設備で最適な電力供給計画を策定しデータ装置1dの算定実績格納部に格納するとともに、策定された前記電力供給計画を表示する表示装置1eからなる表示手段を設けたので、気象条件により影響を受ける太陽光発電を含む再生可能エネルギーを利用した電力供給を行う電力供給設備に係るエネルギー管理システムにおいて、気象条件に適応した的確なエネルギー管理を着実に行うことができるとともに、商用電力供給が停止した際、商用電力供給以外の設備で最適な電力供給計画を的確に把握することができる。
(12)この発明に係る実施の形態では、上記(1)項から(10)項までの何れかの構成において、前記仕様データ格納部に格納された各種電力供給設備に関する前記仕様データにつき、前記電力供給設備を選択する選択手段を設け、仮想的に商用電力以外の電力供給設備を選択することにより、商用電力供給が停止したときを想定した電力供給計画を策定しデータ装置1dの算定実績格納部に格納するとともに、策定された前記電力供給計画を表示する表示装置1eからなる表示手段を設けたので、気象条件により影響を受ける太陽光発電を含む再生可能エネルギーを利用した電力供給を行う電力供給設備に係るエネルギー管理システムにおいて、気象条件に適応した的確なエネルギー管理を着実に行うことができるとともに、商用電力供給が停止したときを想定した電力供給計画を的確に把握することができる。
(13)この発明に係る実施の形態では、上記(11)項または(12)項の構成において、前記仕様データ格納部に格納された各種電力供給設備に関する前記仕様データにつき、前記電力供給設備を選択する選択手段を設け、商用電力供給が停止した際、商用電力供給以外の設備で最適な第1の電力供給計画を策定してデータ装置1dの算定実績格納部に格納し、かつ、仮想的に商用電力以外の電力供給設備を選択することにより、商用電力供給が停止したときを想定した第2の電力供給計画を策定しデータ装置1dの算定実績格納部に格納するとともに、策定された前記第1および第2の電力供給計画を比較表示する表示装置1eからなる表示手段を設けたので、気象条件により影響を受ける太陽光発電を含む再生可能エネルギーを利用した電力供給を行う電力供給設備に係るエネルギー管理システムにおいて、気象条件に適応した的確なエネルギー管理を着実に行うことができるとともに、仮想的に商用電力以外の電力供給設備を選択することにより、商用電力供給が停止したときを想定した将来的な電力供給計画を実績による最適な電力供給計画を比較して的確に把握することができる。
(14)この発明に係る実施の形態では、上記(12)項の構成において、仮想的に選択した商用電力以外の電力供給設備に要する設備投資費用を表示する表示装置1eからなる表示手段を設けたので、気象条件により影響を受ける太陽光発電を含む再生可能エネルギーを利用した電力供給を行う電力供給設備に係るエネルギー管理システムにおいて、気象条件に適応した的確なエネルギー管理を着実に行うことができるとともに、仮想的に選択した商用電力以外の電力供給設備に要する設備投資費用を的確に把握することができる。
(15)この発明に係る実施の形態では、上記(1)項の構成において、管理対象である事業客体の特性、導入目的、設備投資金額、維持費用、既存設備、カレンダー要素ごとにエネルギー消費量を算定しデータ装置1dの算定実績格納部に格納するとともに、これら要素項目を選択する選択手段および選択された要素別のエネルギー消費量を表示する表示装置1eからなる表示手段を設けたので、気象条件により影響を受ける太陽光発電を含む再生可能エネルギーを利用した電力供給を行う電力供給設備に係るエネルギー管理システムにおいて、気象条件に適応した的確なエネルギー管理を着実に行うことができるとともに、事業客体の特性、導入目的、設備投資金額、維持費用、既存設備、カレンダー要素ごとのエネルギー消費量を的確に把握することができる。
(16)この発明に係る実施の形態では、上記(1)項の構成において、管理対象である事業客体の特性、導入目的、設備投資金額、維持費用、既存設備、カレンダー要素ごとに電力供給計画を算定しデータ装置1dの算定実績格納部に格納するとともに、これら要素項目を選択する選択手段および選択された要素別の電力供給計画を表示する表示装置1eからなる表示手段を設けたので、気象条件により影響を受ける太陽光発電を含む再生可能エネルギーを利用した電力供給を行う電力供給設備に係るエネルギー管理システムにおいて、気象条件に適応した的確なエネルギー管理を着実に行うことができるとともに、事業客体の特性、導入目的、設備投資金額、維持費用、既存設備、カレンダー要素ごとの電力供給計画を的確に把握することができる。
(17)この発明に係る実施の形態では、上記(1)項の構成において、管理対象である事業客体の特性、導入目的、設備投資金額、維持費用、既存設備、カレンダー要素ごとにエネルギー消費量を算定しデータ装置1dの算定実績格納部に格納するとともに、これら要素項目を選択する選択手段および仮想的に商用電力以外の電力供給設備を選択する選択手段を設け、商用電力供給が停止したときを想定した想定電力供給計画を策定してデータ装置1dの算定実績格納部に格納し、かつ、前記想定電力供給計画を表示する表示装置1eからなる表示手段を設けたので、気象条件により影響を受ける太陽光発電を含む再生可能エネルギーを利用した電力供給を行う電力供給設備に係るエネルギー管理システムにおいて、気象条件に適応した的確なエネルギー管理を着実に行うことができるとともに、商用電力以外の何れかの電力供給設備について、商用電力供給が停止したときの想定電力供給計画を事業客体の特性、導入目的、設備投資金額、維持費用、既存設備、カレンダー要素別に的確に把握することができる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態の一部または全部を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 EMSサーバ(サーバ装置)、1a 監視制御サーバ、1b 通信回線、
1c 演算処理装置、1d データ装置、1e 表示装置、1f インターフェイス、
2 通信制御装置、2a,2b,2c 子局、3 主電源、
4 分散電源(太陽光発電装置)、4a パワーコンディショナ、4b シーケンサ、
5 電力需要設備。

Claims (17)

  1. 商用電力以外の電力供給源として太陽光発電を含む再生可能エネルギーを利用した電力供給を行う電力供給設備に係るエネルギー管理システムにおいて、前記電力供給設備に関する事業主体での稼働状況について電力使用状態を監視しその稼働実績データを気象情報と対比して取得するサーバ装置、前記事業主体における前記電力供給設備に係る機器構成および設備構成の仕様データを格納する仕様データ格納部と、電力使用状態の監視結果としての前記稼働実績データを格納する稼働実績データ格納部と、前記仕様データおよび前記稼働実績データに対応した参照データを格納した参照データ格納部を有するデータベースを備え、前記サーバ装置は、前記仕様データ格納部に格納された仕様データに基づき前記稼働実績データを前記参照データ格納部に格納された参照データと比較参照して電力使用に係るエネルギー消費量を算定処理することを特徴とするエネルギー管理システム。
  2. 前記稼働実績データおよび前記サーバ装置で算定された算定実績データを前記参照データ格納部に格納された参照データに組み入れることを特徴とする請求項1に記載のエネルギー管理システム。
  3. 前記仕様データ格納部に格納された前記仕様データおよびこの仕様データに対応する前記稼働実績データを選択する選択手段を設け、仮想的に設備構成あるいは機器構成を選択してエネルギー消費量を予測するようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエネルギー管理システム。
  4. 前記選択手段により仕様別に選択して予測したエネルギー消費量を前記データベースの算定データ格納部に格納された算定実績データによるエネルギー消費量と比較して表示する表示手段を設けたことを特徴とする請求項3に記載のエネルギー管理システム。
  5. 算定された前記エネルギー消費量に基づき、前記サーバ装置により、設備や機器の運転の効率化や熱効率を考慮して、保有する設備や機器の運転計画を策定するとともに、前記運転計画を表示する表示手段を設けたことを特徴とする請求項1から請求項3までの何れかに記載のエネルギー管理システム。
  6. 前記選択手段により仮想的に選択した設備構成あるいは機器構成に要する設備投資費用を表示する表示手段を設けたことを特徴とする請求項3に記載のエネルギー管理システム。
  7. 算定された前記エネルギー消費量に基づき、前記サーバ装置により、太陽光発電を含む再生可能エネルギーを利用した電力供給設備による電力供給を商用電力と併用した電力供給計画を策定するとともに、前記電力供給計画を表示する表示手段を設けたことを特徴とする請求項1から請求項6までの何れかに記載のエネルギー管理システム。
  8. 前記仕様データ格納部に格納された各種電力供給設備に関する前記仕様データにつき、前記電力供給設備を選択する選択手段を設け、仮想的に商用電力以外の前記電力供給設備を選択することにより電力供給計画を策定するとともに、策定された前記電力供給計画を表示する表示手段を設けたことを特徴とする請求項7に記載のエネルギー管理システム。
  9. 実績データにより算定された前記エネルギー消費量に基づき、前記サーバ装置により、太陽光発電を含む再生可能エネルギーを利用した電力供給を行う電力供給設備を商用電力と併用した第1の電力供給計画を策定し、かつ、仮想データにより算定された前記エネルギー消費量に基づき、前記サーバ装置により、太陽光発電を含む再生可能エネルギーを利用した電力供給を行う電力供給設備を商用電力と併用した第2の電力供給計画を策定するとともに、前記第1および第2の電力供給計画を比較表示する表示手段を設けたことを特徴とする請求項1から請求項8までの何れかに記載のエネルギー管理システム。
  10. 仮想的に選択した商用電力以外の電力供給設備に要する設備投資費用を表示する表示手段を設けたことを特徴とする請求項8に記載のエネルギー管理システム。
  11. 前記仕様データ格納部に格納された各種電力供給設備に関する前記仕様データにつき、前記電力供給設備を選択する選択手段を設け、商用電力供給が停止した際、商用電力供給以外の設備で最適な電力供給計画を策定するとともに、策定された前記電力供給計画を表示する表示手段を設けたことを特徴とする請求項1から請求項10までの何れかに記載のエネルギー管理システム。
  12. 前記仕様データ格納部に格納された各種電力供給設備に関する前記仕様データにつき、前記電力供給設備を選択する選択手段を設け、仮想的に商用電力以外の電力供給設備を選択することにより、商用電力供給が停止したときを想定した電力供給計画を策定するとともに、策定された前記電力供給計画を表示する表示手段を設けたことを特徴とする請求項1から請求項10までの何れかに記載のエネルギー管理システム。
  13. 前記仕様データ格納部に格納された各種電力供給設備に関する前記仕様データにつき、前記電力供給設備を選択する選択手段を設け、商用電力供給が停止した際、商用電力供給以外の設備で最適な第1の電力供給計画を策定し、かつ、仮想的に商用電力以外の電力供給設備を選択することにより、商用電力供給が停止したときを想定した第2の電力供給計画を策定するとともに、策定された前記第1および第2の電力供給計画を比較表示する表示手段を設けたことを特徴とする請求項11または請求項12に記載のエネルギー管理システム。
  14. 仮想的に選択した商用電力以外の電力供給設備に要する設備投資費用を表示する表示手段を設けたことを特徴とする請求項12に記載のエネルギー管理システム。
  15. 管理対象である事業客体の特性、導入目的、設備投資金額、維持費用、既存設備、カレンダー要素ごとにエネルギー消費量を算定するとともに、これら要素項目を選択する選択手段および選択された要素別のエネルギー消費量を表示する表示手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載のエネルギー管理システム。
  16. 管理対象である事業客体の特性、導入目的、設備投資金額、維持費用、既存設備、カレンダー要素ごとに電力供給計画を算定するとともに、これら要素項目を選択する選択手段および選択された要素別の電力供給計画を表示する表示手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載のエネルギー管理システム。
  17. 管理対象である事業客体の特性、導入目的、設備投資金額、維持費用、既存設備、カレンダー要素ごとにエネルギー消費量を算定するとともに、これら要素項目を選択する選択手段および仮想的に商用電力以外の電力供給設備を選択する選択手段を設け、商用電力供給が停止したときを想定した想定電力供給計画を策定し、かつ、前記想定電力供給計画を表示する表示手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載のエネルギー管理システム。
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