JP2008113523A - 電力供給システム、需用家群設備、およびその監視制御方法 - Google Patents

電力供給システム、需用家群設備、およびその監視制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】発電所と需用家側の燃料電池とを併用して安定的に電力を供給することのできる電力供給システムを提供する。
【解決手段】発電所は任意の方法で発電する発電量が可変の発電装置を備えており、その発電装置で発電した電力を電力網に供給する。需用家群設備は燃料電池を備えており、その燃料電池で発電した電力を電力網に供給すると共に、電力網からの電力を需用家宅に供給する。監視制御装置は、需用家群設備の燃料電池から電力網に供給した第1の電力量と、電力網から需用家群設備を介して需用家宅に供給された第2の電力量とを監視し、第1の電力量および第2の電力量に基づいて発電所の発電量を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、一般の需用家に対して電力を供給する電力供給システムに関する。
二酸化炭素などの温暖化ガスの削減やRPS法(Renewable Portfolio Standard:電気事業者による新エネルギー等の利用に関する特別措置法)の施行に代表されるように(非特許文献1参照)、電気事業者の発電のクリーン化の必要性が高まっており、電気事業者の発電装置としての燃料電池の導入に大きな期待が寄せられている。
このような燃料電池の種類として、リン酸形燃料電池、固体高分子形燃料電池、溶融炭酸塩形燃料電池、および固体酸化物形燃料電池が代表的である。それらは、それぞれの材料特性に応じた作動温度や発電効率、起動時間、利用できる燃料、等の固有の特徴を持っている(非特許文献2参照)。
例えば、リン酸形燃料電池は170〜200℃で作動し、発電効率が35〜45%である。さらに熱電併給として排熱を回収して利用すれば総合効率として70〜80%が期待できる。燃料には、都市ガスや液化石油ガス(LPG)等の炭化水素を改質した水素ガスを利用できる。また、固体高分子形燃料電池は80〜100℃で作動し、リン酸形燃料電池とほぼ同等の発電効率および総合効率が期待できる。作動温度がリン酸形燃料電池よりも低いことから、リン酸形燃料電池と比べて起動時間を短くできる。
燃料電池の中で最も早く商用化されたのはリン酸形燃料電池である。リン酸形燃料電池の導入形態として、100〜200kW級のシステムが工場、ホテル、病院、スポーツ施設等の様々なところで熱電併給システムとして導入されている。
一方、固体高分子形燃料電池は現在のところ実用化の初期段階である。固体高分子形燃料電池による1kW弱〜10kW級のシステムが家庭用や業務用の熱電併給システムとして開発され、フィールド試験による性能評価が進められている。同様に、固体酸化物形燃料電池についても、家庭用をターゲットとした1kW級のシステムから、業務用の数百kWのシステム、更には発電所規模の数MW級のシステムの開発が進められている。
図8は、既に商用化されている100〜200kW級のリン酸形燃料電池システムを用いた、一般的な電力供給システムの構成を示すブロック図である。図8を参照すると、リン酸形燃料電池システムを利用した電力供給システムは、発電所100、200、電力網300、需用家群設備400、および監視制御装置500で構成されており、需用家群設備400の中にリン酸形燃料電池システム(不図示)が組み込まれている。
発電所100、200は、火力、水力、原子力などの方法で発電する装置を中心に構成された発電設備であり、発電した電力を電力網300に供給する。需用家群設備400内のリン酸形燃料電池システムによって発電された電力は、変圧器(不図示)によって電力網300の電圧に合うように電圧変換されて電力網300に連系される。
電力網300は、発電所100、200およびリン酸形燃料電池システムから供給された電力を需用家群設備400に供給する。
需用家群設備400は、電力網300を介して供給された電力を受電し、電圧変換して各需用家宅に分配する。各需用家宅に分配された電力は、電気機器などで消費される。
監視制御装置500は、発電所100、200の発電量の監視および制御を行う。
また、需用家郡設備400内のリン酸形燃料電池システムからの排熱は温水や蒸気として各需用家宅に供給され、給湯や暖房、空調等に利用される。
“RPS法ホームページ −新エネ等電子管理システム”、[online]、資源エネルギー庁、[平成18年9月29日検索]、インターネット、<URL: http://www.rps.go.jp/RPS/new-contents/top/main.html > “燃料電池導入ガイドブック”、独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
図8に示したような電力供給システムによれば、燃料電池システムによるクリーンなエネルギーを利用し、かつ需用家に安定した電力を供給することが可能である。しかしながら、図8に示したような電力供給システムには、次のような問題点がある。
需用家群設備に組み込まれた燃料電池システムの運転制御は需用家側で行われ、発電電力の情報は発電所を運用する電気事業者側には伝わらない。そのため、燃料電池システムの導入台数が多くなると、電気事業者の作成した発電計画に基づく発電所の発電電力と、需用家側が実際に発電所から供給を受けようとする電力との差が大きくなる危険性がある。この差が大きくなると、発電電力が不足となったり、発電所からの余剰電力が増大して経済的に不利となったりと電力供給の安定性が損なわれる。
また、起動に長い時間がかかるリン酸形燃料電池システムでは24時間連続して定格出力運転を行うのが一般的であるが、今後、家庭用を中心として大規模な導入が予想される固体高分子形燃料電池システムでは起動時間が短いというメリットを生かし、1日の中で特定の時間帯だけ運転するという運用方法(DSS(Daily Start & Stop))が想定される。例えば、電気事業者の電力料金が高い日中は燃料電池システムを運転し、電力料金が安い夜間は燃料電池システムを停止すれば経済的である。しかし、この場合、需用家側が実際に発電所から供給を受けようとする電力は変化が複雑になり、発電所の発電電力との差が大きくなる危険性がある。これによっても電力供給の安定性が損なわれる。
また、発電所の事故や発電所からの送電事故等により発電所からの電力供給が停止した場合、都市ガス等の燃料電池の燃料が供給され続ければ需用家側の燃料電池システムによって負荷への電力供給を継続できるが、地震等の災害で燃料電池システムへの燃料の供給が停止すれば負荷への電力供給を継続できなくなる。
本発明の目的は、発電所と需用家側の燃料電池とを併用して安定的に電力を供給することのできる電力供給システムを提供することである。
上記の問題点を解決するため、本発明の電力供給システムは、燃料電池を利用して電力網から需用家宅に電力を供給する電力供給システムであって、任意の方法で発電する発電量が可変の発電装置を備えており、該発電装置で発電した電力を前記電力網に供給する発電所設備と、燃料電池を備えており、該燃料電池で発電した電力を前記電力網に供給すると共に、前記電力網からの電力を前記需用家宅に供給する需用家群設備と、前記需用家群設備の前記燃料電池から前記電力網に供給した第1の電力量と、前記電力網から前記需用家群設備を介して前記需用家宅に供給された第2の電力量とを監視し、前記第1の電力量および前記第2の電力量に基づいて前記発電所設備の発電量を制御する監視制御装置と、を有している。
本発明によれば、燃料電池は需用家群設備に分散して配置され、そこから電力網に電力を供給するとともに、需用家群設備から監視制御装置へ発電量および消費電力量を通知し、その通知を基に監視制御装置が発電所設備の発電量を制御するので、燃料電池を利用するとともに安定した電力供給を可能とする。
また、前記需用家群設備は蓄電池を備え、前記電力網からの電力で前記蓄電池に蓄電しており、前記電力網が停電したとき前記蓄電池からの電力を需用家宅に供給することにしてもよい。
これによれば、需用家群設備に、蓄電池を備えた非常用電源供給装置が設置されるので、電力網が停電しても蓄電池によるバックアップで負荷に電力が供給される。
また、前記需用家群設備は、前記第1の電力量と前記第2の電力量を測定して前記監視制御装置に通知し、前記監視制御は、前記需用家群設備から通知された前記第1の電力量を集計し、その集計結果から前記需用家群設備で将来発電される第3の電力量を予測し、前記需用家群設備から通知された前記第2の電力量を集計し、その集計結果を用いて前記需用家群設備から需用家宅に将来供給すべき第4の電力量を予測し、前記第3の電力量と前記第4の電力量を用いて前記発電所設備の発電量を決定することにしてもよい。
また、前記監視制御装置は、前記第1の電力量と前記第2の電力量を前記需用家群設備毎に集計し、その集計結果から、前記需用家群毎の方法で前記第3の電力量と前記第4の電力量を予測することにしてもよい。
これによれば、需用家群のそれぞれ毎にデータを集計し、需用家群毎の方法で予測した結果に基づいて発電所設備の発電量を制御するので、予測精度を向上させ電力供給をより安定させることができる。
本発明によれば、電力供給システムに需要者側の燃料電池を利用し、かつ電力供給を安定させることができる。
本発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施形態の電力供給システムの構成を示すブロック図である。図1を参照すると、本実施形態の電力供給システムは、発電所101、201、電力網300、需用家群設備40、および監視制御装置50で構成されている。監視制御装置50と発電所101、201とは通信によってデータを送受信することができる。また、監視制御装置50と需用家群設備40も通信によってデータを送受信することができる。なお、この通信には、有線あるいは無線通信、公衆網あるいは企業網など任意の通信手段を用いることができる。
発電所101、201は、主に火力、水力、原子力などの方法で発電する装置を中心に構成された発電設備であり、発電した電力を電力網300に供給する。発電所101、201は発電量が可変であり、監視制御装置50から発電量を制御することができる。
電力網300は、発電所101、201から供給された電力を需用家群設備40に供給する。また電力網300は、需用家群設備40から供給された電力を他の需用家群設備40に供給する。
需用家群設備40は、電力網300を介して供給された電力を受電し、電圧変換して各需用家宅に分配する。また、需用家群設備40には、燃料電池システムが組み込まれており、燃料電池システムで発電した電力を電力網300に供給する。さらに、需用家群設備40は蓄電池(不図示)を備えており、電力網300が停電したとき、蓄電池から非常用電源として電力を各需用家宅に供給する。例えば、1棟の集合住宅に1つの需用家群設備40を設置し、そこから各戸に電力を分配することにしてもよい。1棟のビルに1つの需用家群設備40を設置し、そこから各フロアに電力を分配することにしてもよい。また、1件の個人宅に1つの需用家群設備40を設置してもよい。
監視制御装置50は、各需用家群設備40が燃料電池によって発電した電力量のデータを用いて燃料電池による将来の発電量を予測し、各需用家群設備40から需用家宅に供給した電力量のデータを用いて将来の電力量を予測し、それらの予測結果に基づいて発電所101、201の発電量を制御する。
本実施形態によれば、燃料電池を組み込んだ需用家群設備40と発電所101、201によって供給されるトータルの電力量を安定させることができる。
図2は、需用家群設備40の構成を示すブロック図である。図2を参照すると、需用家群設備40は、電力供給装置41、燃料電池システム42、および非常用電源供給装置43を有している。電力供給装置41は、電力計11、受電盤12、およびトランス13を有している。燃料電池システム42は、燃料電池スタック21、インバータ22、トランス23、および電力計24を有している。非常用電源装置43は、整流器31、蓄電池32、および逆流阻止ダイオード33を有している。
電力供給装置41は、電力網300から供給された電力を各需用家宅に分配する。その際、電力供給装置41は、電力網300から供給された電力量を測定し、測定結果を消費量データとして監視制御装置50に通知する。
電力網300から供給される電力は、電力計11および受電盤12を介してトランス13に供給される。電力計11は、電力網300から需用家群設備40に供給された電力を測定し、測定結果を消費量データとして監視制御装置50に通知する。受電盤12は、電力計11からの電力を受電してトランス13に供給する。トランス13は、受電盤12から供給された交流電力を、需用家宅で用いられる電圧の交流電力に変換し、需用家宅へ供給する。さらに、トランス13の出力ラインは非常用電源装置43にも接続されている。
燃料電池システム42は、燃料電池スタック21からの直流電力を交流電力に変換し、その交流電力を電力網300に供給する。その際、燃料電池システム42は、電力網300に供給した電力量を測定し、測定結果を発電量データとして監視制御装置50に通知する。ここで、伝送による電力の損失を抑制するため、燃料電池システム42は電力供給装置41や非常用電源装置43の近傍に設置するのが好ましい。
燃料電池スタック21は燃料を使って発電を行う部分であり、一般には複数の燃料電池セルからなる。燃料電池スタック21は発電した直流電力を、インバータ22と、非常用電源供給装置43の逆流阻止ダイオード33とに供給する。
インバータ22は、燃料電池スタック21からの直流電力を交流電力に変換し、交流電力をトランス23へ供給する。トランス23は、インバータ22からの交流電力を、電力網300で用いられる電圧の交流電力に変換し、電力計24を介して電力網300に供給する。電力計24は、電力網300に供給した電力を測定し、測定結果を発電量データとして監視制御装置50に通知する。
蓄電池32を組み込んだ非常用電源装置43は通常時、燃料電池スタック21からの直流電力、あるいは電力網300から受電盤12およびトランス13を介して供給された交流電力を整流器31で直流変換した直流電力を、蓄電池32に蓄積している。電力網300が停電した場合は、蓄電池32は直ちに放電を開始し、需用家宅の非常電灯網等の直流負荷へ無瞬断で電力を供給する。なお、ここで非常用電源装置43は需用家宅の交流負荷への給電は行わない。
燃料電池システム42からは、電力とともに排熱が得られるが、この排熱を給湯や暖房、空調等での利用として、需用家宅に供給してもよい。
図3は、監視制御装置50の構成を示すブロック図である。図3を参照すると、監視制御装置50は、発電予測部51、需用予測部52、計画部53、および発電所制御部54を有している。なお、監視制御装置50は、プロセッサがソフトウェアプログラムを実行することにより、発電予測部51、需用予測部52、計画部53、および発電所制御部54の機能を実現するコンピュータであってもよい。監視制御装置50には各需用家群設備40から発電量データおよび消費量データが送られてくる。
発電予測部51は、各需用家群設備40からの発電量データを集計し、その結果を用いて各需用家群設備40の燃料電池システム42による翌日以降の発電量を予測し、発電量予測データとして計画部53に通知する。
需用予測部52は、各需用家群設備40からの消費量データを集計し、その結果を用いて各需用家群設備40から翌日以降に需用者宅に供給すべき電力量を予測し、需用予測データとして計画部53に通知する。
また、需用予測部52は、燃料電池システムを備えていない需用家の消費量データを用いて、燃料電池システムを備えていない需用家に対して供給すべき電力量をも予測し、需用予測データとして計画部53に通知してもよい。
計画部53は、発電予測部51からの発電予測データと需用予測部52からの需用予測データを用いて、翌日以降に各発電所で発電すべき電力量を算出し、発電所制御部54に通知する。例えば、発電所101、201の電力供給量と需用家群設備40の電力供給量の合計が電力供給システムのトータルの電力供給量である。このトータルの電力供給量が需用家に供給すべき電力量の合計を上回るように発電所101、201で発電すべき電力量を決定すればよい。また、計画部53は、各発電所の発電すべき電力量を算出するとともに電力調整計画を求めてもよい。電力調整計画とは、将来の電力調達に関する計画であり、例えば他の電気事業者から調達すべき電力量などを含む。
発電所制御部54は、計画部53から通知された、各発電所で発電すべき電力量のデータに基づいて、各発電所101、201の発電量を制御する。
なお、需用家群設備40から監視制御装置50へ通知される発電量データおよび消費量データは、電気事業者全体の発電実績の管理、需用家の電力消費量の管理および課金など、電気事業者に必要な一般的な業務にも利用してよい。
図4は、監視制御装置50の動作例を示すフローチャートである。
需用家群設備40では、電力計11が需用家宅に供給された電力量を測定し、そのデータを監視制御装置50に通知する。また、電力計24が需用家群設備40の燃料電池システム42から電力網300に供給された電力量を測定し、そのデータを監視制御装置50に通知する。
図4に示すように、監視制御装置50は、需用家宅に供給された電力量のデータ(消費量データ)と、需用家群設備40から電力網300に供給された電力量のデータ(発電量データ)とを需用家群設備40から受信すると(ステップA1)、それらのデータをデータベースに蓄積する(ステップA2)。
ここまでの処理は需用家群設備40からデータが通知されてくる度に実行されるが、以下の処理はデータの通知タイミングとは関係なく所定のタイミングで実行される。
次に、監視制御装置50はデータベースを参照して、消費量データに基づいて需用家の将来の消費電力の日負荷曲線を予測し、発電量データに基づいて需用家群設備40の燃料電池システム42の発電パターンを予測する(ステップA3)。
続いて、監視制御装置50は、需用家群設備40の燃料電池システム42の発電により、削減できる発電所101、201の発電量(減少量)を算出する(ステップA4)。最後に、監視制御装置50は、燃料電池システム42による減少量を見込んだ発電量となるように発電所101、201の発電を制御する(ステップA5)。
日負荷曲線に表れる消費電力の時間的な変化は、住宅、一般的な事業所、24時間稼動の工場など需要者宅の種類によってパターンが異なる。
図5は、50世帯の集合住宅による日負荷曲線を例示する図である。この図には、需用家群設備40の需用電力(消費電力)の日負荷曲線(実線)と、燃料電池システム42の発電量の曲線(点線)とが示されている。
図5の需要電力の日負荷曲線は、0時から6時頃までは1日の中でも最低レベルの電力需用であり、6時頃から9時頃にかけて電力需用が増え、その後18時頃までほぼ一定の電力需用を保ち、18時頃から20時頃にかけて更に電力需用が増え、22時頃までほぼ一定の電力需用を保ったのち、22時頃から24時頃にかけて電力需用が大きく減少するというパターンを示している。このようなパターンは戸建住宅や集合住宅に特徴的な日負荷曲線である。
また、この集合住宅では定格容量20kWの燃料電池システムを導入しており、その燃料電池システムの運転を制御して図5の点線に示すようなパターンの発電を行っている。具体的には、0〜8時まで10kW、8〜9時まで15kW、9〜22時まで20kW、22〜24時まで10kWで発電している。
図6は、事業所ビルによる日負荷曲線を例示する図である。この図には、需用家群設備40の需用電力(消費電力)の日負荷曲線(実線)と、燃料電池システム42の発電量の曲線(点線)とが示されている。
図6の需用電力の日負荷曲線は、0時から8時頃までは1日の中でも最低レベルの電力需用となり、8時頃から9時頃にかけて電力需用が大きく上昇した後16時頃までほぼ一定となり、16時頃から21時頃にかけて徐々に電力需用が減少していき、21時頃から23時頃にかけて大きく電力需用が低下していくパターンを示している。このようなパターンは事業所に見られる日負荷曲線である。
また、この事業所ビルでは定格容量200kWの燃料電池システムを導入しており、その燃料電池システムの運転を制御して図6の点線に示すようなパターンの発電を行っている。具体的には、9〜21時まで200kWで発電し、それ以外の時間帯は燃料電池システムを停止している。
図7は、24時間稼動している工場の日負荷曲線を例示する図である。この図には、需用家群設備40の需用電力(消費電力)の日負荷曲線(実線)と、燃料電池システム42の発電量の曲線(点線)とが示されている。
図7の需用電力の日負荷曲線は、1日の電力需用がどの時間帯も600〜750kWの間となるパターンを示している。24時間稼動している工場なので需用電力が安定しているといえる。
また、この工場では定格容量200kWの燃料電池システムを導入しており、点線で示すように24時間連続で200kWの発電を行っている。
図5〜7に示したような様々なパターンの需用電力の測定データが需用家群設備40から監視制御装置50に送られる。監視制御装置50は、そのような様々なパターンの測定データを集計し、集計したデータから将来の需用電力の日負荷曲線および燃料電池システムの発電パターンを予測し、その予測結果に基づいて発電所101、201の発電量を、過剰とならずかつ不足とならないように適切に制御する。
例えば、データベースに蓄積されている過去の同じあるいは近い日付のデータを、将来の日負荷曲線および燃料電池システムの発電パターンの予測値としてもよい。また、同じ季節の平均値、同じ月の平均値、同じ月の中の同じ週の平均値など過去の複数日のデータの平均値を予測値としてもよい。
また、日負荷曲線を求めようとする日が平日であれば過去の平日のデータを用い、休日であれば過去の休日のデータを用いることにしてもよい。これにより日負荷曲線の近似精度を向上させることができる。
また、新規に燃料電池システムを導入したため過去のデータが出ていない需用家群設備40については、需用家宅の種類の類似性から予測される日負荷曲線パターンと燃料電池システムの発電パターンのデータを用いてもよい。
以上説明したように本実施形態によれば、燃料電池システム42を需用家群設備40に分散して配置し、そこから電力網300に電力を供給するとともに、各需用家群設備40から監視制御装置50へ発電量データおよび消費量データを通知し、その通知を基に監視制御装置50が各発電所101、201の発電量を制御する構成なので、燃料電池を利用して発電所101、201の発電量を削減するとともに、安定した電力供給を可能とする。
また、本実施形態によれば、需用家群設備40に、蓄電池32を備えた非常用電源装置43が設置されるので、電力網300が停電しても蓄電池32によるバックアップで非常時の電力供給が可能となる。
次に、実際に燃料電池システムを有する需用家群設備を含む電力供給システムにおいて測定データから日負荷曲線および発電パターンを予測した例について説明する。適用対象は、図5に示したパターンと同様の傾向を示す約100世帯の戸建住宅および約10棟の集合住宅、図6に示したパターンと同様の傾向を示す約10の事業所ビル、図7に示したパターンと同様の傾向を示す2つの工場からなる。
この適用対象の全体について、過去1週間の日負荷曲線および燃料電池の発電パターンの平均値を求め、各々の平均パターンの電力量差が発電所に要求される発電量のパターンであると推定した。そして、実際に推定されたパターンに基づいて翌日の発電所の発電量を制御したところ、推定値と実際値の差は最大で100kW未満に抑えられていた。従来の余剰発電電力あるいは不足発電電力が最大で1000kW以上であったことを考えると本実施形態の制御により発電電力の余剰あるいは不足が大幅に低減されたといえる。
なお、本実施形態では、複数の需用家群設備40から通知されたデータを集計して、適用対象全体として所定の予測方法で将来の需要パターンと発電パターンを予測し、その予測結果に基づいて発電所の発電量を制御することとしたが、本発明はこれに限定されるものではない。他の例として、通知されたデータを需用家群毎に集計し、需用家群毎に適した予測方法で将来の需要パターンと発電パターンを予測し、それらの予測結果に基づいて発電所の発電量を制御することにしてもよい。
需用電力の季節による変動、曜日による変動、天候による変動などは需用家宅の種類により、影響の有無、変動の度合い、変動の傾向が異なる。例えば、需用電力が平均で数十kW未満の一般家庭の需用家群設備では季節(気温、天候)が需用電力の変動に大きな影響を与える。また、需用電力が平均で200〜400kWの事業所の需用家群設備では平日と休日とで需要電力が大きく異なる。また、需用電力が平均で600kW以上となる工場の需用家群設備では需用電力は景気動向や市場動向による製品の生産数が変動に大きく影響する。図5〜7に示したような傾向の異なる需用家群のそれぞれ毎にデータを集計し、需用家群毎の予測方法で将来の需要パターンと発電パターンを予測し、それらの予測結果に基づいて発電所の発電量を制御することにすれば、予測精度が向上し、電力供給をより安定させることができる。
本実施形態の電力供給システムの構成を示すブロック図である。 需用家群設備40の構成を示すブロック図である。 監視制御装置50の構成を示すブロック図である。 監視制御装置50の動作例を示すフローチャートである。 50世帯の集合住宅による日負荷曲線を例示する図である。 事業所ビルによる日負荷曲線を例示する図である。 24時間稼動している工場の日負荷曲線を例示する図である。 既に商用化されている100〜200kW級のリン酸形燃料電池システムを用いた、一般的な電力供給システムの構成を示すブロック図である。
符号の説明
11 電力計
12 受電盤
13 トランス
40 需用家群設備
41 電力供給装置
42 燃料電池システム
43 非常用電源供給装置
50 監視制御装置
51 発電予測部
52 需用予測部
53 計画部
54 発電所制御部
101、201 発電所
300 電力網
A1〜A5 ステップ

Claims (7)

  1. 燃料電池を利用して電力網から需用家宅に電力を供給する電力供給システムであって、
    任意の方法で発電する発電量が可変の発電装置を備えており、該発電装置で発電した電力を前記電力網に供給する発電所設備と、
    燃料電池を備えており、該燃料電池で発電した電力を前記電力網に供給すると共に、前記電力網からの電力を前記需用家宅に供給する需用家群設備と、
    前記需用家群設備の前記燃料電池から前記電力網に供給した第1の電力量と、前記電力網から前記需用家群設備を介して前記需用家宅に供給された第2の電力量とを監視し、前記第1の電力量および前記第2の電力量に基づいて前記発電所設備の発電量を制御する監視制御装置と、を有する電力供給システム。
  2. 前記需用家群設備は、蓄電池を備え、前記電力網からの電力で前記蓄電池に蓄電しており、前記電力網が停電したときに前記蓄電池からの電力を需用家宅に供給する、請求項1に記載の電力供給システム。
  3. 前記需用家群設備は、前記第1の電力量と前記第2の電力量を測定して前記監視制御装置に通知し、
    前記監視制御装置は、前記需用家群設備から通知された前記第1の電力量を集計し、その集計結果から前記需用家群設備で将来発電される第3の電力量を予測し、前記需用家群設備から通知された前記第2の電力量を集計し、その集計結果を用いて前記需用家群設備から需用家宅に将来供給すべき第4の電力量を予測し、前記第3の電力量と前記第4の電力量を用いて前記発電所設備の発電量を決定する、請求項1または請求項2に記載の電力供給システム。
  4. 前記監視制御装置は、前記第1の電力量と前記第2の電力量を前記需用家群設備毎に集計し、その集計結果から、前記需用家群毎の方法で前記第3の電力量と前記第4の電力量を予測する、請求項3に記載の電力供給システム。
  5. 燃料電池を利用して電力網から需用家宅に電力を供給する電力供給システムにおいて、前記需用家宅の近傍に設置される需用家群設備であって、
    燃料電池を備えており、該燃料電池で発電した電力を前記電力網に供給すると共に、該燃料電池から前記電力網に供給した電力量を測定して監視制御装置に通知する燃料電池システムと、
    前記電力網からの電力を前記需用家宅に供給すると共に、前記需用家宅に供給した電力量を測定して前記監視制御装置に通知する電力供給装置と、を有する需用家群設備。
  6. 蓄電池を備え、前記電力網からの電力で前記蓄電池に蓄電しており、前記電力網が停電したときに前記蓄電池からの電力を需用家宅に供給する非常用電源供給装置を更に有する、請求項5に記載の需用家群設備。
  7. 燃料電池を利用して電力網から需用家宅に電力を供給する電力供給システムの監視制御方法であって、
    任意の方法で発電する発電量が可変の発電装置を備えた発電所設備にて、該発電装置で発電した電力を前記電力網に供給し、
    燃料電池を備えた需用家群設備にて、該燃料電池で発電した電力を前記電力網に供給すると共に、前記電力網からの電力を前記需用家宅に供給し、前記需用家群設備の燃料電池から前記電力網に供給した第1の電力量を測定し、前記電力網から前記需用家群設備を介して前記需用家宅に供給された第2の電力量を測定し、
    前記第1の電力量および前記第2の電力量に基づいて前記発電所設備の発電量を制御する、電力供給システムの監視制御方法。
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