JP5523156B2 - 車載用表示装置 - Google Patents

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本発明は、車体に取り付けられる筐体と、前記筐体の前方に配置された表示装置とを備えた車載用表示装置に係り、特に、筐体の寸法よりも大きな表示装置が設置される車載用表示装置に関する。
以下の特許文献1に車載用表示装置に関する発明が開示されている。
この車載用表示装置は、車室内のインストルメントパネルなどに埋設される金属製の筐体を有し、この筐体の前部に液晶表示パネルを内蔵した表示装置が設置されている。筐体の内部には、CDやDVDを再生するディスク装置や、回路基板などが内蔵されている。
表示装置は、筐体の前部で垂直となる姿勢と、下端が前方へ突出する突出姿勢とに移動可能である。表示装置が突出姿勢のときに、表示装置の上方から前記ディスク装置へのディスクの装填などが可能になる。
特開2005−75025号公報
車載用の電子機器は、筐体の大きさが規格で決められている。この規格はいわゆる1DINや2DINである。前記特許文献1に記載された車載用表示装置の筐体は2DINサイズである。
筐体が2DINサイズの場合には、前部に設置される表示装置として7インチの画面サイズを有するものが限界であり、それよりも大きい画面を有する液晶表示パネルは設置できていないのが現状である。
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、筐体の前部に、筐体の寸法よりも大きい面積の表示装置を設置できるようにした車載用表示装置を提供することを目的としている。
また本発明は、大きい面積の表示装置を設置したときに、筐体の側面からの張り出し部の強度を確保し、且つ張り出し部の寸法も薄くできる車載用表示装置を提供することを目的としている。
本発明は、金属板製の筐体を有し、前記筐体から離れる向きを前方とし前記筐体の内部に向く向きを後方としたときに、前記筐体の前方の端部に合成樹脂製の前部パネルが固定され、前記前部パネルの前方に表示装置が設置されている車載用表示装置において、
前記表示装置は、前記筐体の前方の端部よりもその面積が大きく、前記前部パネルは、前記筐体の側面よりも外側へ張り出した張り出し部を有しており、前記張り出し部の後方に向く背部が金属製の補強板で補強されており、
前記表示装置は、背部から後方へ突出する突出部を有し、前記突出部は、前記筐体の側面から張り出すことなく設置され、前記前部パネルは前記突出部と対向する対向部を有しており、前記合成樹脂製の張り出し部の背部が、前記対向部の背部よりも前方に位置し、前記張り出し部の背部に固定された前記補強板が、前記筐体の前記端部よりも前方に位置していることを特徴とするものである。
本発明の車載用表示装置は、車体に設置される筐体の前部に、合成樹脂製の大きめの前部パネルを設置することで、筐体の前端よりも大きい面積の表示装置を設置することができる。また、前部パネルは、筐体から張り出している部分が金属板で補強されているため、大きな面積の表示装置を十分な強度で支持することができる。
液晶表示パネルなどを搭載した表示装置は、その背部に駆動回路やその他の電子回路を収納する突出部を設けることが必要である。本発明では、突出部の面積を筐体の端部の面積よりも小さくして、突出部を筐体の前端に対向させることで、前部パネルの張り出し部に突出部が存在しない構造にしている。そのため、前部パネルの張り出し部を、筐体の端部よりも前方に配置することができ、張り出し分の後方に、取り出し部を補強する補強板の配置スペースを確保でき、また張り出し部が車室内に位置する他の部材に当たりにくくなる。
本発明は、前記前部パネルの前記張り出し部に、背部から後方へ突出する突起が一体に形成され、前記補強板には後方へ隆起して変形した隆起部が一体に形成されており、前記突起が前記隆起部の内部に延びているものとして構成できる。
前述のように、前部パネルの張り出し部は、筐体の端部よりも前方に位置しているため、張り出し部の背部に前記突起と前記隆起部を配置するスペースを確保できる。前記突起および前記隆起部を設けることで、張り出し部の強度を高めることが可能になる。
また、本発明は、前記補強板に、前記筐体の第1の側面を構成する金属板の縁部を挟む挟持片と、前記第1の側面と直交する第2の側面の外部にねじ止め固定される固定片とが設けられているものである。
前記発明では、補強板で、張り出し部を補強でき、さらに補強板の挟持片と固定片で、前部パネルを筐体に強固に固定することができる。
この場合に、前記第2の側面が、前記筐体の内部に向けて窪む窪み部を有し、前記固定片が前記窪み部内でねじ止め固定されており、前記固定片に形成された当接部が前記窪み部内で前記第1の側面と直交する向きに移動余裕を有しているものが好ましく、前記固定片の前記当接部は、小突起であることがさらに好ましい。
固定片が、筐体の窪み部内で動けるため、挟持片で筐体の端部において金属板を挟む取付け作業が容易である。
本発明は、前記張り出し部は、前記筐体よりも下向きに張り出しているものである。前記張り出し部は、左右両側に張り出してもよいし、上方に張り出してもよい。
本発明は、前記表示装置は、前記前部パネルの前方で、前後方向に対して垂直な姿勢と、下部が前方へ移動する突出姿勢との間で移動可能である。
本発明は、筐体の端部の面積よりも大きな表示装置を設置でき、しかも大きな表示装置を設置するための前部パネルの張り出し部の強度を高めることができる。さらに、張り出し部を筐体の端部よりも前方に配置でき、張り出し部の背部に補強板を設けたり、強度を高める構造を配置しやすくなる。
本発明の実施の形態の車載用表示装置を示すものであり、表示装置が垂直姿勢となった斜視図、 車載用表示装置の表示装置が突出姿勢となった斜視図、 車載用表示装置の表示装置が垂直姿勢となった右側面図、 車載用表示装置の表示装置と前部パネルと補強板および筐体の一部を示す分解斜視図、 車載用表示装置の補強板と筐体の一部を前方から示す分解斜視図、 車載用表示装置を右側から見た部分断面図、 車載用表示装置の前部パネルの張り出し部と補強板とを示す部分断面図、
本発明の車載用表示装置1は、金属板で形成された筐体2を有している。筐体2は、前方の端部3の少なくとも一部が開口している。筐体2は、端部3と逆側に位置する後側面4と上側面5と下側面6および右側面7と左側面8を有している。ここで、各側面とは、筐体2を構成している板金材料の外表面を意味している。下側面6が第1の側面であり、右側面7と左側面8が第2の側面である。
筐体2の右側面7と左側面8との間の幅寸法がW0、上側面5と下側面6との高さ寸法がH0、端部3から後側面4までの奥行き寸法がL0である。前記寸法の筐体2はいわゆる2DINサイズである。筐体2の端部3に合成樹脂製の前部パネル10が固定されている。車両の室内では、前記筐体2がインストルメントパネルの内部に埋設され、前部パネル10がインストルメントパネルの表面に現れる。そして、前部パネル10の前方に表示装置40が配置される。
図4などに示すように、前部パネル10の背部に、金属板で形成された補強板30が固定されている。補強板30は、前部パネル10の一部を補強するとともに、前部パネル10を筐体2の端部3に固定する固定板としての機能も有している。
図1に示すように、前部パネル10は、上端面11と下端面12および右端面13と左端面14を有している。右端面13と左端面14との幅寸法W1は、筐体2の幅寸法W0よりも大きく、上端面11と下端面12との高さ寸法H1は、筐体2の高さ寸法H0よりも大きい。
図3に示すように、前部パネル10の下部は、筐体2の下側面6よりも寸法Aだけ下側へ張り出している。前部パネル10は、下側面6から張り出している部分が下部張り出し部10aである。図1に示すように、前部パネル10の両側部は、それぞれ筐体2の右側面7および左側面8から寸法Bだけ張り出している。前部パネル10は、右側面7から張り出している部分が右張り出し部10bであり、左側面8から張り出している部分が左張り出し部10cである。また、前部パネル10の上端面11は、筐体2の上側面5とほぼ同一面である。
図4と図6に示すように、前部パネル10の背部15では、上部に背部位置決め面15aが形成されている。背部位置決め面15aの下には段差部15bを介して補強板取付面15cが形成されている。補強板取付面15cは、背部位置決め面15aよりもわずかに前方に位置している。補強板取付面15cの下部には張り出し背面15dが形成されている。張り出し背面15dは、下部張り出し部10aの背面である。張り出し背面15dは、補強板取付面15cよりも前方に位置している。
図4と図6に示すように、張り出し背面15dの下辺および左右両側辺には、後方(筐体2の方向)に向けて突出するリブ16が一体に形成されている。リブ16の先端面16aは、前記背部位置決め面15aおよび補強板取付面15cよりも前方に位置している。
張り出し背面15dには、後方に向けて突出する補強突起17が一体に形成されている。補強突起17は、張り出し背面15dの左右方向に長く延びる2つの横補強リブ17a,17aと、上下方向に延びる複数の縦補強リブ17bを有している。縦補強リブ17bは、上下に位置する横補強リブ17a,17aと連続している。
図4に示すように、前部パネル10の背部15には、左右両側から後方に突出する支持片18,18が一体に設けられている。一方の支持片18は、右張り出し部10bの内側の境界部に位置し、他方の支持片18は、左張り出し部10cの内側の境界部に位置している。それぞれの支持片18の先部に、取付け穴18aが貫通して形成されており、基部には、側方へ向けて突出する位置決め突起18bが一体に形成されている。
図4に示すように、前部パネル10には、右張り出し部10bよりも内側で前後に貫通するリンク移動穴21が形成され、左張り出し部10cよりも内側で前後に貫通するリンク移動穴21が形成されている。
さらに前部パネル10の上部には、メディア挿入口として、ディスク挿入口22が前後に貫通して形成されている。その下には、同じくメディア挿入口として、ハードディスクを内蔵したメディアパックの挿入口23、およびメモリカードの挿入口24が、前後に貫通して形成されている。
前部パネル10の下部張り出し部10aおよび右張り出し部10bと左張り出し部10cの背部15に補強板30が取り付けられている。図4と図5に示すように、補強板30は、金属板で折曲げ形成されている。
補強板30は右張り出し部10bと左張り出し部10cに設置される取付け板部31,31を有している。取付け板部31,31の外側辺には前方に向けて折り曲げられた折曲げ片31a,31aが設けられている。取付け板部31は上下に細長い形状であるが、上下に延びる折曲げ片31aが折り曲げられているため、曲げ力に対する強度が高くなっている。
補強板30には、前記取付け板部31,31の内側の縁片から後方に向けて折り投げられた固定片32,32が一体に形成されている。固定片32,32のそれぞれには、取付け穴32aと、それよりも基部側に位置する嵌合穴32bが形成されている。それぞれの固定片32,32の先部には、下向きに突出する当接部32c,32cが形成されている。図6に示すように、当接部32cは下向きの突出する小突起であり、その下端は凸曲面となっている。固定片32,32よりも下部に、側部挟持片33,33が後方に向けて折り曲げられている。
補強板30は、それぞれの取付け板部31,31の下部に、前方に向けて直角に折り曲げられた段差片34が一体に形成されている。段差片34の前縁からは、下向きに直角に折り曲げられた張り出し補強板部35が一体に形成され、張り出し補強板部35の下縁に、後方に向けて折り曲げられたリブ片36が設けられている。また、張り出し補強板部35には、後方に隆起する隆起部37が一体に形成されている。隆起部37は、張り出し補強板部35の中央部分を、後方に向けて絞り成形したものである。
補強板30が前部パネル10の背部15に取り付けられると、一方の取付け板部31が、前部パネル10の右張り出し部10bの補強板取付面15cに設置され、折曲げ片31aが、前部パネル10の右端面13の後方に形成された段差部13aに設置される。他方の取付け板部31は、前部パネル10の左張り出し部10cの補強板取付面15cに設置され、折曲げ片31aが、前部パネル10の左端面14の段差部14aに設置される。図3および図6に示すように、取付け板部31,31の後方に向く表面は、前部パネル10の上部に形成された背部位置決め面15aとほぼ同一面となる。折曲げ片31a,31aの外面は、右端面13または左端面14とほぼ同一面となる。
補強板30が前部パネル10の背部15に取り付けられると、それぞれの取付け板部31の内側の縁部に形成された固定片32,32が、前部パネル10の背部15に形成された支持片18,18の外側面に重ねられる。支持片18,18に形成された位置決め突起18bが、固定片32,32に形成された嵌合穴32b,32bと嵌合し、支持片18,18に形成された取付け穴18a,18aが、固定片32,32に形成された取付け穴32a,32aと一致する。
図6と図7に示すように、補強板30の張り出し補強板部35は、前部パネル10の張り出し背面15dに密着して取り付けられる。補強板30の段差片34は、前部パネル10の張り出し背面15dの上方に位置する段差部の内側に設置され、リブ片36は、張り出し背面15dの下縁に形成されたリブ16の内側に設置される。そして、図7に示すように、前部パネル10の張り出し背面15dから隆起する補強突起17の横補強リブ17a,17aと複数の縦補強リブ17bが、補強板30の下部の隆起部37の内部に入り込む。
図4と図5に示すように、補強板30の取付け板部31,31に取付け穴31b,31bが開口しており、固定ねじが取付け穴31b,31bに挿入されて、前部パネル10の補強板取付面15c,15cに形成された雌ねじ部(図示省略)に螺着されて、取付け板部31,31が補強板取付面15c,15cに固定される。補強板30の張り出し補強板部35の左右両側部に取付け穴35a,35aが形成されている。固定ねじが取付け穴35a,35aに挿入され、前部パネル10の張り出し背面15dに形成された雌ねじ部(図示せず)に螺着され、張り出し補強板部35が張り出し背面15dに固定される。
補強板30の隆起部37の左右両側にも取付け穴37a,37aが開口している。取付け穴37a,37aに固定ねじが挿入され、張り出し背面15dに形成された雌ねじ部(図示せず)に固定ねじが螺着される。この固定力で、前部パネル10に設けられた横補強リブ17aと縦補強リブ17bの先端面が、補強板30の隆起部37の内面に押し付けられる。
補強板30の左右の取付け板部31,31および折曲げ片31a,31aによって、前部パネル10の右張り出し部10bと左張り出し部10cが補強される。また、補強板30の張り出し補強板部35によって、前部パネル10の下部張り出し部10aが補強される。下部張り出し部10aは、それ自体が横補強リブ17aと縦補強リブ17bを有しているために、曲げに対する強度が高く、補強板30の張り出し補強板部35も隆起部37を有しているために、曲げに対する強度が高い。さらに、横補強リブ17aと縦補強リブ17bが隆起部37の内面に押し付けられているため、下部張り出し部10aの強度がさらに高くなっている。
図4と図5に示すように、補強板30には、段差片34から後方へ延長された2個の上部挟持片38と2個の下部挟持片39が一体に設けられている。図7に示すように、上部挟持片38と下部挟持片39は上下に距離を空けて配置されている。それぞれの上部挟持片38には、下向きに切り起こされた掛止突起38aが形成されている。
図5に示すように、筐体2の前方の端部3では、右側面7から内側に向けて窪み変形した窪み部7aが形成されている。窪み部7aは、右側面7から内側に折り曲げられて前後に延びる受け片7bと、受け片7bの内側から上方に折り曲げられた支持片7cと、支持片7cに形成された雌ねじ部7dとを有している。図6に示すように、窪み部7aの上下の開き寸法h0は、補強板30に一体に形成された固定片32の上下の幅寸法h1よりも大きく形成されている。なお、前部パネル10に設けられた支持片18の上下の幅寸法は、固定片32と同じである。
筐体2の左側面8にも窪み部8aが設けられ、窪み部8aは、受け片8bと支持片8cおよび雌ねじ部8dを有している。窪み部7aと窪み部8aは左右対称形状であり、各部の寸法が互いに同じである。
図5に示すように、筐体2の前方の端部3では、下側面6に掛止穴6a,6aが開口し、上側面5に掛止穴5a,5aが開口している。
前部パネル10の背部15が補強板30で補強された状態で、前部パネル10と補強板30が筐体2の端部3に取り付けられる。その取付け作業は以下のように行うことができる。
互いに重なっている前部パネル10の支持片18と補強板30の固定片32を、筐体2の右側面7に形成された窪み部7aと左側面8に形成された窪み部8aの内部にそれぞれ介入させる。このとき、補強板30に設けられた側部挟持片33,33を、筐体2の右側面7と左側面8を構成する金属板の内側に入り込ませる。次に、補強板30から後方へ突出する上部挟持片38と下部挟持片39とで、筐体2の下側面6の金属板を上下から挟み、上部挟持片38に形成された掛止突起38aを、下側面6に形成された掛止穴6aに嵌合させる。
この取付け作業では、支持片18および固定片32を、窪み部7a,8aの内部で上下に移動させることができるため、支持片18と固定片32を、窪み部7a,8aに介入させたまま、上部挟持片38と下部挟持片39で、筐体2の下側面6を構成する金属板を挟めるように位置合わせすることができる。また、窪み部7aの受け片7bと窪み部8aの受け片8bとで、固定片32,32と一体の当接部32c,32cを支え、当接部32c,32cと受け片7b,8bとの当接部を支点として、前部パネル10を図6において時計方向または反時計方向へ回動させながら、上部挟持片38と下部挟持片39を、筐体2の下側面6を挟める位置に位置合わせることができる。
よって、前部パネル10を手で持ち上げている状態を長い時間継続しなくても、上部挟持片38と下部挟持片39で、筐体2の下側面6の金属板を挟み込む作業を完了することができる。
上部挟持片38と下部挟持片39で、筐体2の下側面6を挟持した後に、前部パネル10の上端面11から突出している掛止突起11a,11a(図4参照)を、筐体2の上側面5の金属板に形成された掛止穴5a,5aに嵌合させる。そして、図3と図6に示すように、固定ねじ56を、補強板30の固定片32の取付け穴32aと前部パネル10の支持片18の取付け穴18aに挿入し、筐体2の窪み部7a,8aに設けられた雌ねじ穴7d,8dに螺着して、筐体2に対して前部パネル10を固定する。図3と図6に示すように、全部パネル10は、背部位置決め面15aが、筐体2の前方の端部3に密着した状態で固定される。
表示装置40は、合成樹脂製の化粧枠41の内側の液晶表示パネルなどの表示パネル42が保持されており、その表示画面42aが前方に向けられている。化粧枠41は、上端面41aと下端面41bおよび右端面41cと左端面41dを有している。
図1に示すように、表示装置40の右端面41cと左端面41dとの幅寸法W2は、筐体2の幅寸法W0よりも大きく、前部パネル10の幅寸法W1よりもわずかに小さい。表示装置40の上端面41aと下端面41bとの高さ寸法H2は、筐体2の高さ寸法H0よりも大きく、前部パネル10の高さ寸法H1よりもわずかに小さい。
図4に示すように、表示装置40は、背部から後方へ突出する突出部43を有している。突出部43の内部には、表示パネル42を駆動する駆動回路その他の電子回路が収納されている。表示装置40は、突出部43が設けられている部分で前後の厚さ寸法が大きく、それ以外の部分で厚さ寸法が小さい。
図4に示すように、突出部43の左右方向の幅寸法W4は、筐体2の前方の端部3の幅寸法W1よりもやや小さく、高さ寸法H4は、筐体2の端部3の高さ寸法H1よりもやや小さい。
図6に示すように、筐体2の内部では、右側面7の内側に進退リンク51と規制リンク52が設けられ、左側面8の内側にも同じ構造の進退リンク51と規制リンク52が設けられている。進退リンク51と規制リンク52は、前部パネル10の左右両側を貫通するリンク移動穴21,21から前方へ突出している。進退リンク51の先端部は、表示装置40の突出部43の側部に形成された支持穴43a(図4参照)に、支持ピン53を介して回動自在に連結されている。規制リンク52の先端部は、突出部43の側部に形成された支持穴43b(図4参照)に、支持ピン54を介して回動自在に連結されている。
規制リンク52の基端に規制ピン55が一体に固定されており、規制ピン55が、筐体2の内部で上下に移動可能で、且つ規制リンク52が規制ピン55を支点として回動自在となっている。進退リンク51にカム長穴56が形成されており、前記規制ピン55の姿勢がカム長穴56で制御される。
図6に示すように、進退リンク51が筐体2の内部に後退していると、表示装置40が垂直姿勢となって、表示装置40が前部パネル10の前部にほぼ密着している。進退リンク51が、前方へ突出すると、表示装置40の下端部が前方へ移動し、これに追従して規制リンク52が規制ピン55を支点として回動する。その結果、図2に示すように、表示装置40は、表示パネル42の表示画面42aが上に向く突出姿勢となる。このとき、前部パネル10に形成されたディスク挿入穴22など各種メディア挿入口が露出し、筐体2の内部にメディアを挿入できるようになる。
図1と図6に示すように、表示装置40が垂直姿勢のとき、表示装置40はその一部が前部パネル10の内部に入り込む。化粧枠41の上端面41aと下端面41bと右端面41cおよび左端面41dの後方部分は、前部パネル10の上端面11と下端面12と右端面13および左端面14のそれぞれの内側に形成された凹部に入り込み、化粧枠41の上端面41aと下端面41bと右端面41cおよび左端面41dの後方部分が、前部パネル10の上端面11と下端面12と右端面13および左端面14のそれぞれの内壁面に最小の隙間を有して対向する。
図6に示すように、前部パネル10は、表示装置40の突出部43が対向して収まる部分が対向部25である。対向部25は、前部パネル10において、下部張り出し部10aと右張り出し部10bおよび左張り出し部10cを除く部分とほぼ一致している。
図6に示すように、表示装置40が垂直姿勢のときに、突出部43が、前部パネル10の対向部25に対向し、突出部43は、下部張り出し部10aと右張り出し部10bおよび左張り出し部10cのいずれの部分とも重ならない。表示装置40の面積は、筐体2の前方の端部3の面積よりも大きく、図4に示す表示装置40の突出部43よりも下側に位置する下部延長部40aが、前部パネル10の下部張り出し部10aの前方に設置され、突出部43の側方に位置する側部延長部40b,40cが、それぞれ前部パネル10の右張り出し部10bと左張り出し部10cの前方に設置される。
図6では、表示装置40の背部から突出部43が突出する寸法をTで示している。表示装置40の下部延長部40aの背部は、突出部43の背部よりも寸法Tだけ前方に位置している。よって、前部パネル10の下部張り出し部10aにおいて、表示装置40の下部延長部40aが対向する前面26が、突出部43が対向する対向部25よりも前方に形成されている。
そのため、前部パネル10の張り出し背面15dを、筐体2の端部3より距離Laだけ前方に位置させることができる。下部張り出し部10aでは、筐体2の端部3と張り出し背面15dとの間に距離Laの余裕スペースを形成することができ、このスペース内に、前部パネル10のリブ16を形成することができる。また、前記スペース内に、補強板30の張り出し補強板部35およびリブ片36を位置させることができ、さらに、補強板30の張り出し補強板部35に隆起部37を形成することができる。
表示装置40の突出部43との対向部25が、筐体2の下側面6から下方へ張り出さないために、大きな表示装置40を設置するために必要となる前部パネル10を配置したときに、その下部張り出し部10aと筐体2の端部3との間に距離Laの余裕を形成でき、この余裕スペースに、下部張り出し部10aの補強構造を配置することができる。
また、下部張り出し部10aに形成されたリブ16の先端面16aや、補強板30のリブ片36および隆起部37が、筐体2の端部3から前方に離れているので、車室内において、筐体2が埋設される箇所の下部に、他のパネルなどを配置しやすくなる。
なお、表示装置40の突出部43は、前部パネル10の下部張り出し部10aまで延びていないことが必要であり、突出部43が、右張り出し部10bと左張り出し部10cの前方にまで延びるように幅寸法W4が大きくてもよい。
また、下部張り出し部10aの代わりに、筐体2の上側面5から上方へ突出する上部張り出し部を設け、その背部が、筐体2の端部3よりも前方に位置するように構成してもよい。
1 車載用表示装置
2 筐体
3 筐体の前方の端部
4 後側面
5 上側面
6 下側面
7 右側面
7a 窪み部
7b 受け片
7c 支持片
7d 雌ねじ穴
8 左側面
8a 窪み部
8b 受け片
8c 支持片
8d 雄ねじ部
10 前部パネル
10a 下部張り出し部
15 背部
15a 背部位置決め面15a
15c 補強板取付面
15d 張り出し背面
17 補強突起
17a 横補強リブ
17b 縦補強リブ
18 支持片
25 対向部
30 補強板
31 取付け板部
32 固定片
32a 取付け穴
32c 当接部
35 張り出し補強板部
37 隆起部
38 上部挟持片
39 下部挟持片
40 表示装置
40a 下部延長部
42 表示パネル
43 突出部
51 進退リンク
52 規制リンク

Claims (7)

  1. 金属板製の筐体を有し、前記筐体から離れる向きを前方とし前記筐体の内部に向く向きを後方としたときに、前記筐体の前方の端部に合成樹脂製の前部パネルが固定され、前記前部パネルの前方に表示装置が設置されている車載用表示装置において、
    前記表示装置は、前記筐体の前方の端部よりもその面積が大きく、前記前部パネルは、前記筐体の側面よりも外側へ張り出した張り出し部を有しており、前記張り出し部の後方に向く背部が金属製の補強板で補強されており、
    前記表示装置は、背部から後方へ突出する突出部を有し、前記突出部は、前記筐体の側面から張り出すことなく設置され、前記前部パネルは前記突出部と対向する対向部を有しており、前記合成樹脂製の張り出し部の背部が、前記対向部の背部よりも前方に位置し、前記張り出し部の背部に固定された前記補強板が、前記筐体の前記端部よりも前方に位置していることを特徴とする車載用表示装置。
  2. 前記前部パネルの前記張り出し部に、背部から後方へ突出する突起が一体に形成され、前記補強板には後方へ隆起して変形した隆起部が一体に形成されており、前記突起が前記隆起部の内部に延びている請求項1記載の車載用表示装置。
  3. 前記補強板に、前記筐体の第1の側面を構成する金属板の縁部を挟む挟持片と、前記第1の側面と直交する第2の側面の外部にねじ止め固定される固定片とが設けられている請求項1または2記載の車載用表示装置。
  4. 前記第2の側面が、前記筐体の内部に向けて窪む窪み部を有し、前記固定片が前記窪み部内でねじ止め固定されており、前記固定片に形成された当接部が前記窪み部内で前記第1の側面と直交する向きに移動余裕を有している請求項記載の車載用表示装置。
  5. 前記固定片の前記当接部は、小突起である請求項記載の車載用表示装置。
  6. 前記張り出し部は、前記筐体よりも下向きに張り出している請求項1ないしのいずれかに記載の車載用表示装置。
  7. 前記表示装置は、前記前部パネルの前方で、前後方向に対して垂直な姿勢と、下部が前方へ移動する突出姿勢との間で移動可能である請求項1ないしのいずかに記載の車載用表示装置。
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