JP5522193B2 - 先行車特定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自車(自己の車両、自車両)の近傍を走行する他車(他車両)の中から、自車の直前を走行する先行車を特定する先行車特定装置に関する。
従来の先行車特定装置の一つ(従来装置)は、自車に搭載されたセンサ(自車センサ)を用いて取得される他車の速度と、車車間通信(一の車両と他の車両との間の無線通信)を用いて取得される他車の速度と、の速度差ΔVを求める。次いで、従来装置は、速度の一致度Mvを速度差ΔVの関数として求める。更に、従来装置は、一致度Mvが閾値以上となる他車を第1先行車候補として抽出する。
第1先行車候補が複数存在する場合、従来装置は、その第1先行車候補のそれぞれに対し、自車センサを用いて取得されるそれらの他車の大きさ(面積)と、車車間通信を用いて取得されるそれらの他車の大きさ(面積)と、の差ΔSを求める。次いで、従来装置は、大きさの一致度Msを差ΔSの関数として求める。更に、従来装置は、第1先行車候補の中から、一致度Msが閾値以上となる他車を第2先行車候補として抽出する。
第2先行車候補が複数存在する場合、従来装置は、その第2先行車候補のそれぞれに対し、自車センサを用いて取得されるそれらの他車の位置と、車車間通信を用いて取得されるそれらの他車の位置と、の間の距離Iを求める。次いで、従来装置は、位置の一致度Mpを距離Iの関数として求める。更に、従来装置は、第2先行車候補の中から、一致度Mpが閾値以上となる他車を第3先行車候補として抽出する。そして、従来装置は、第3先行車候補が一台である場合、その一台を自車センサにより速度等を検出している車両(即ち、先行車又は通信先行車)であると決定する(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2010−86269号公報
しかしながら、上記従来技術によれば、速度の一致度Mv、大きさの一致度Ms及び位置の一致度Mpに対して閾値をそれぞれ設定しているので、以下に述べる理由により、結果的に精度良く先行車を特定できないという問題がある。
例えば、速度に関して述べると、各センサの検出誤差及び通信の遅延に起因する誤差等(以下、「検出誤差」と総称する)が不可避的に存在するため、速度の一致度Mvに対する閾値はその検出誤差を見込んだ値に設定する必要がある。よって、速度の一致度Mvに基づいて抽出される第1先行車候補は複数の他車となる可能性が高い。
同様に、車両の大きさについても検出誤差を考慮する必要がある。加えて、複数の略同じ大きさの乗用車が自車の近傍を走行している場合がある。従って、第1先行車候補から大きさの一致度Msにより絞り込みを行うこと(第2先行車候補を抽出すること)は困難な場合が多い。
同様に、車両の位置についても、検出誤差を考慮する必要がある。しかも、GPSを用いた位置標定の精度は相対的に高くない。その結果、第2先行車候補から位置の一致度Mpにより更に絞り込みを行うこと(第3先行車候補を抽出すること)は困難である。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものである。即ち、本発明の目的は、自車の検出装置に基づいて得られたデータと車車間通信に基づいて得られたデータとの類似性を表す統計量を複数種類取得し、その複数種類の統計量からそれぞれの統計量に対する先行車確率を求め、その複数の先行車確率に基づいて各他車の最終先行車確率を算出し且つその算出した最終先行車確率を用いることにより、精度良く且つ短時間内に先行車を特定することが可能な先行車特定装置を提供することにある。
本発明の先行車特定装置は、自車の近傍を走行する複数の他車の中から同自車の直前を走行する先行車を特定する装置である。本発明の先行車特定装置は、データ取得部と、特定部と、を含む。
前記データ取得部は、
自車の検出装置を用いて「前記自車の直前を走行する他車の運転状態量を表す複数のデータを含む第1データ群」を取得し、且つ、
「前記自車と前記複数の他車のそれぞれとの車車間通信」を用いて「前記複数の他車のそれぞれの運転状態量を表す複数のデータを含む第2データ群」を取得する。このとき、前記データ取得部は、前記第2データ群を送信している他車を特定するデータも車車間通信を用いて取得する。
取得される運転状態量は、例えば、速度及び位置等である。
前記特定部は、前記第1データ群と前記複数の他車のそれぞれの前記第2データ群との間のデータの類似性を示す統計量を複数種類取得する。つまり、複数種類の統計量が複数の他車のそれぞれに対して取得される。
更に、前記特定部は、前記複数の他車の任意の一つに関し、
前記取得された複数種類の統計量のそれぞれと、前記複数種類の統計量のそれぞれに対して予め定められた所定の関係と、に基づいて、前記取得された複数種類の統計量のそれぞれに対する先行車確率(α1、α2、・・・、αn)を取得する。
加えて、前記特定部は、前記複数の他車の任意の一つに関し、前記取得された複数の先行車確率に基づいて最終先行車確率を算出する。そして、前記特定部は、それぞれの他車についての最終先行車確率に基づいて前記先行車を特定する。
これによれば、取得された複数種類の統計量のそれぞれに対する先行車確率が、それぞれの統計量の種類に応じて取得される。
従って、例えば、統計量の一つ(後述する、最大速度差及び相関係数等)が、
・大半の交通環境下において先行車の統計量のみが満たすことができる範囲内である場合、
・データの平均誤差(例えば、車車間通信の遅延及び自車の検出装置の検出誤差等)を考慮したときに先行車の統計量が満たし得る範囲内である場合、
・データの最大誤差を考慮したときに先行車の統計量が満たし得る範囲内である場合、及び、
・データの誤差を考慮しても先行車の統計量が満たすことがあり得ない範囲内である場合、等
の何れの場合に該当するかに応じ、その統計量に対する適切な先行車確率を取得することができる。
そして、ある他車kについて、その他車kに関して取得された複数の先行車確率に基づいて最終先行車確率(αk)が算出され、それぞれの他車についての最終先行車確率に基づいて前記先行車が特定される。従って、統計量毎に先行車の候補を絞り込むのではなく、それぞれの統計量に対して適切に求められた先行車確率が反映された最終先行車確率に基づいて先行車が総合的に特定される。よって、本発明の先行車特定装置は、精度良く且つ短時間内に先行車を特定することができる。
この場合、前記第1データ群に含まれる前記複数のデータは前記自車の直前を走行する他車の速度に関連するデータの時系列データを含み、前記第2データ群に含まれる前記複数のデータは前記複数の他車のそれぞれの速度に関連するデータの時系列データを含むことができる。
速度に関するデータは、GPS装置等により取得される位置に関するデータよりも一般的に精度が高い。加えて、位置のデータはGPS装置が信号を受信できない状況下(例えば、トンネル内)において使用できないが、速度に関するデータはそのような状況下においても使用することができる。従って、上記構成によれば、より精度良く先行車を特定することができる。
前記第1データ群に含まれる前記複数のデータは前記自車の直前を走行する他車の速度に関連するデータの「時系列データのみ」を含み、前記第2データ群に含まれる前記複数のデータは前記複数の他車のそれぞれの速度に関連するデータの「時系列データのみ」を含んでもよい。
この場合、前記特定部は、
前記第1データ群に含まれる前記他車の速度に関連するデータの時系列データと、前記第2データ群に含まれる前記複数の他車のそれぞれの速度に関連するデータの時系列データと、に基づいて、前記データの類似性(同時刻における第1データ群内のデータと第2データ群内のデータの類似性)を示す統計量として2種類以上の速度に関連する統計量を取得するように構成されることが好ましい。
前述したように、速度に関連するデータは位置に関連するデータよりも一般的に精度が良い。従って、上記構成によれば「精度の良い速度に関連するデータ」を用いて多面的に評価することができる。その結果、より精度良く先行車を特定することができる。
例えば、前記特定部は、
前記第1データ群に含まれる前記他車の速度に関連するデータの時系列データと、前記第2データ群に含まれる前記複数の他車のそれぞれの速度に関連するデータの時系列データと、に基づいて、前記第1データ群に含まれる前記時系列データと前記第2データ群に含まれる前記複数の他車のそれぞれの前記時系列データとの類似性が高いほど絶対値が小さくなる値を時系列的に取得するとともに、前記時系列的に取得された値のうちの最大値を前記2種類以上の速度に関連する統計量の一つとして取得するように構成され得る。この統計量の代表例は、最大速度差(速度差の絶対値の最大値)及び最大速度平均二乗誤差(速度の平均二乗誤差の最大値)等である。
例えば、自車の検出装置を用いて取得される他車の速度と、車車間通信により取得される「先行車ではない他車」の速度と、は瞬間的に極めて近い値をとる場合がある。すなわち、それらのデータの類似度は瞬間的に高くなる場合がある。しかしながら、それらの速度はある程度の長さの期間で観察すると、大きな差を有している時点がある。これに対し、自車の検出装置を用いて取得される他車の速度と、車車間通信により取得される「真の先行車である他車」の速度と、は一般に同じ傾向をもって変化するから、それらの速度はある程度の長さの期間内において観察した場合、大きく乖離する可能性は小さい。以上から、上記構成によれば、先行車を特定するために有意な統計量を簡単な手法により取得することができる。
更に、上記事実に基けば、前記特定部は、
前記第1データ群に含まれる前記他車の速度に関連するデータの時系列データと、前記第2データ群に含まれる前記複数の他車のそれぞれの速度に関連するデータの時系列データと、に基づいて、前記第1データ群に含まれる前記時系列データと前記第2データ群に含まれる前記複数の他車のそれぞれの前記時系列データとの間の相関係数を時系列的に算出するとともに、前記時系列的に算出された相関係数の最小値(速度の相関係数最小値)を前記2種類以上の速度に関連する統計量の一つとして取得するように構成され得る。これによっても、先行車を特定するために有意な統計量を簡単な手法により取得することができる。
本発明の先行車特定装置の態様において、前記特定部は、
前記複数の他車のそれぞれに対して取得された前記複数の先行車確率の積に基づく値を同複数の他車のそれぞれの最終先行車確率として算出し、前記最終先行車確率が所定閾値よりも小さい場合には同最終先行車確率に対応する他車が前記先行車でないと判定するように構成され得る。
本発明の先行車特定装置の態様において、前記特定部は、
前記複数の他車のそれぞれに対して取得された前記複数の先行車確率の積に基づく値を同複数の他車のそれぞれの最終先行車確率として算出し、前記複数の最終先行車確率のうちの一つのみが所定閾値よりも大きいとき、前記所定閾値よりも大きい最終先行車確率に対応する他車が前記先行車であると特定するように構成され得る。これにより、得られたデータから先行車を総合的に特定するためのパラメータ、即ち、最終先行車確率を極めて容易に取得することができ、その最終先行車確率に基づいて精度良く先行車を特定することができる。
本発明の先行車特定装置の態様において、前記特定部は、
前記複数の他車のそれぞれに対する前記複数の先行車確率の積を同他車のそれぞれの前記時系列データに含まれる同一種のデータの数に応じて補正することによって同複数の他車のそれぞれの前記最終先行車確率を算出するように構成され得る。
時系列データの数が多いほど、各先行車確率の精度が高くなるので、最終先行車確率の精度も高くなる。従って、上記構成によれば、より早期に先行車を精度良く特定することができる。
更に、時系列データの数に応じて最終先行車確率を補正する代わりに、時系列データの数に応じて前記所定閾値を補正してもよい。即ち、前記特定部は、前記複数の他車のそれぞれに対する前記時系列データに含まれる同一種のデータの数に応じて同複数の他車のそれぞれに対する前記所定閾値を補正するように構成され得る。
更に、前記特定部は、
前記第1データ群に含まれる前記他車の速度に関連するデータの時系列データに基づいて同自車の直前を走行する他車の速度の所定時間における変動量を算出し、前記算出された変動量に応じて、前記複数の他車のそれぞれに対する前記最終先行車確率又は前記所定閾値を補正するように構成され得る。
前記自車の直前を走行する他車の速度の所定時間における変動量が大きいほど、先行車を特定するための有意な情報の量が実質的に増大する。従って、上記構成により、より早期に精度良く先行車を特定することができる。
更に、前記データ取得部は、
前記自車の検出装置を用いて同自車の直前を走行する他車の速度の所定時間あたりの変動量を取得し、前記変動量が大きいほど前記第1データ群及び前記第2データ群の取得頻度を増加させるように構成され得る。
前記自車の直前を走行する他車の速度の所定時間における変動量が大きいほど、先行車を特定するための有意な情報の量が実質的に増大する。従って、その場合に更にデータ取得頻度を増大する。これにより、一層早期に有意なデータを取得することができるので、より早期に精度良く先行車を特定することができる。
本発明の他の目的、他の特徴及び付随する利点は、以下の図面を参照しつつ記述される本発明の実施形態についての説明から容易に理解されるであろう。
図1は、本発明の第1実施形態に係る先行車特定装置を搭載した車両及び同先行車特定装置の概略構成図である。 図2は、図1に示した車両制御ECUのCPU(以下、「CPU」と称呼する。)が実行するルーチンを示したフローチャートである。 図3は、先行車特定装置が取得するデータを説明するための図である。 図4は、自車センサによって取得された先行車の速度及び他車の速度の時間的変化を示した図である。 図5は、CPUが参照するルックアップテーブルである。 図6は、CPUが参照するルックアップテーブルを一般化したテーブルである。 図7は、CPUが参照するルックアップテーブルである。 図8は、CPUが参照するルックアップテーブルである。 図9は、CPUが参照するルックアップテーブルである。 図10は、本発明の第2実施形態に係る先行車特定装置が参照するルックアップテーブルである。 図11は、本発明の第2実施形態に係る先行車特定装置のCPUが実行するルーチンの一部を示したフローチャートである。 図12は、本発明の第3実施形態に係る先行車特定装置のCPUが実行するルーチンの一部を示したフローチャートである。 図13は、本発明の第4実施形態に係る先行車特定装置の作動を説明するための図である。
以下、本発明の各実施形態に係る先行車特定装置について図面を参照しながら説明する。なお、本明細書、図面及び特許請求の範囲等において、自車は「自己の車両(着目している車両)」を意味し、他車は「自車以外の車両」を意味する。更に、先行車は「自車の直前を走行している車両であって且つ車車間通信によりその車両から取得された情報に基づいて自車の走行制御を変更しても良い車両」を意味する。換言すると、先行車は「自車が搭載している後述するセンサ(自車センサ)が捕捉している他車」である。
(第1実施形態)
図1に示したように、本発明の実施形態に係る先行車特定装置は車両(自車)10に搭載される。自車10は、車両制御ECU20、センサECU30、自車センサ31、GPS装置40、車速センサ50、無線制御ECU60、無線アンテナ61、エンジン制御ECU70、ブレーキ制御ECU80及びステアリング制御ECU90を含んでいる。他車11〜13も同様な構成を備える。なお、他車の数に制限はないが、他車11〜13は自車10と車車間通信可能な範囲内に存在する車両の例として図示されている。
車両制御ECU20は、通信・センサ系CAN(Controller Area
Network)101を介して、センサECU30、GPS装置40、車速センサ50及び無線制御ECU60とデータ交換可能(通信可能)となるように構成されている。更に、車両制御ECU20は、制御系CAN102を介して、エンジン制御ECU70、ブレーキ制御ECU80及びステアリング制御ECU90とデータ交換可能となるように構成されている。なお、ECUは、エレクトリックコントロールユニットの略称であり、CPU、ROM、RAM及びインターフェース等を含むマイクロコンピュータを主要構成部品として有する電子制御回路である。
センサECU30は自車センサ31と接続されている。自車センサ31は、ここでは、周知のミリ波レーダセンサである。自車センサ31は自車10の前方にミリ波を送信する。そのミリ波は先行車により反射される。自車センサ31はこの反射波を受信する。センサECU30は、自車センサ31から送信されたミリ波と受信した反射波との位相差、反射波の減衰レベル及び反射波の検出時間等に基づいて、先行車の相対速度、先行車との車間距離、先行車の相対方位等を所定の時間の経過毎に時系列的に取得するようになっている。
GPS装置40は周知であって、人工衛星から送信されたGPS信号に基づいて、自車10が走行している地点の緯度・経度を取得する。
車速センサ50は自車10の速度を検出する。車速センサ50は、車輪の回転速度を検出するセンサでもよく、プロペラシャフトの回転速度を検出するセンサであってもよい。
なお、センサECU30、自車センサ31、GPS装置40及び車速センサ50は、自車10に搭載された検出装置を構成している。
無線制御ECU60は車車間通信を行うための無線アンテナ61と接続されている。無線制御ECU60は、自車10の運転状態量を表す複数種類のデータを自車10を識別するデータと共に他車11〜13に送信することができる。運転状態量を表すデータには、例えば、車速センサ50により検出された自車10の速度及びGPS装置40により取得された自車10の位置等を含む。更に、無線制御ECU60は他車11〜13のうちの任意の車両(便宜上、「特定車両」と称呼する。)から送信されて来る特定車両の運転状態量を表す複数種類のデータを、特定車両を識別するデータと共に受信し且つ保持することができる。
エンジン制御ECU70は周知であり、図示しない内燃機関を制御する。エンジン制御ECU70は、種々の機関運転状態量を検出するセンサから検出信号を取得するとともに、図示しない機関アクチュエータを駆動する。
ブレーキ制御ECU80は周知であり、図示しない制動装置を制御する。ブレーキ制御ECU80は、種々の車両運転状態量を検出するセンサから検出信号を取得するとともに、図示しないブレーキアクチュエータを駆動する。
ステアリング制御ECU90は周知であり、図示しないステアリング装置を制御する。ステアリング制御ECU90は、種々の車両運転状態量を検出するセンサから検出信号を取得するとともに、図示しないステアリングアクチュエータを駆動する。
エンジン制御ECU70、ブレーキ制御ECU80及びステアリング制御ECU90等が取得しているセンサ信号に基づくデータ、並びに、各アクチュエータの状態等の幾つかは、自車10の運転状態量を表すデータとして必要に応じ無線制御ECU60により外部に送信される。従って、自車10は、特定車両のそれらのデータを無線制御ECU60により取得することができる。
次に、本実施形態に係る先行車特定装置の作動について説明する。車両制御ECU20のCPUは、先行車特定装置の機能を実現するため、所定時間(サンプリング時間cyctime)が経過する毎に図2にフローチャートにより示した「先行車判定ルーチン」を実行するようになっている。従って、CPUは適当なタイミングにてステップ200から処理を開始してステップ205に進み、各種データ(ps(n)、ts(n)、pp(n)及びtp(n))と、データを車車間通信により送信してきている他車kを特定するデータと、を取得する。これらのデータは以下の通りである(図3を参照。)。
ps(n):自車センサ31を用いて取得される先行車速度
ts(n):車車間通信を用いて取得される他車kの速度
pp(n):自車センサ31及びGPS装置40を用いて取得される先行車位置
tp(n):車車間通信を用いて取得される他車kの位置
ここで、括弧内の「n」は最新のデータであることを示す。従って、括弧内の数値が「n−1」、「n−2」、「n−3」と小さくなるほど古いデータであることを示す。例えば、ps(n)は自車センサ31等によって取得された最新の先行車速度を意味し、ps(n−q)は、現時点から時間「q・cyctime」前に自車センサ31等によって取得された先行車速度を意味する。これらのデータは、車車間通信が開始されてから継続している限りメモリに保存される。添え字「k」は自車10の周辺に存在する(自車10と車車間通信可能範囲内を走行している)他車を特定する識別符号である。なお、以下の説明において、「m」は各統計量の計算に使用する要素数である。一つの種類のデータについて全部でL個のデータが得られている場合、「m」は「L」以下である。
これらの取得されるデータについて説明を加える。
先行車速度ps(n)は、「自車センサ31によって取得された先行車の相対速度」に「自車10の車速センサ50によって取得された自車速度」を加えることにより取得される。
他車kの速度ts(n)は、他車kが搭載している車速センサによって取得された他車kの速度であって、車車間通信によって自車10に送信された他車kの速度である。
先行車位置pp(n)は、自車10のGPS装置40が取得した自車10の位置を基準とし、自車センサ31によって取得された先行車までの車間距離及び相対方位等を加味することによって取得される。
他車kの位置tp(n)は、他車kが搭載しているGPS装置が取得した他車kの位置であって、車車間通信によって自車10に送信された他車kの位置である。
従って、先行車速度ps(n)及び先行車位置pp(n)は自車の検出装置(即ち、自車センサ31、GPS装置40及び車速センサ50)を用いて取得することができる先行車の運転状態量を表すデータである。また、他車kの速度ts(n)及び他車kの位置tp(n)は、車車間通信を用いて取得することができる他車kの運転状態量を表すデータである。
次に、CPUはステップ210に進み、他車kについての最大速度差A1を下記(1)式に従って算出する。
Figure 0005522193
ここで、prenumは、他車kとの車車間通信の開始時点t0から現時点tnowの直前までに得られた最大速度差A1を示す。即ち、最大速度差A1は、先行車速度ps(i)と他車kの速度ts(i)との差の絶対値の車車間通信開始時点t0から現時点tnowまでの最大値である。
一般には、自車10は先行車に追従しながら走行する傾向にある。よって、例えば、図3に示した走行状況において、自車10の速度と先行車11の速度との類似性は高い場合が多い。従って、自車センサ31によって取得された先行車の速度が図4の線psに示したように変化するとき、自車10の先行車である他車11の速度は線ts11に示したように変化している場合が多い。一方、先行車ではない他車12の速度は線ts12に示したように自車センサ31によって取得された先行車の速度psとの類似性が低い状態にて推移する場合が多い。ところが、従来装置のように、現時点tnowにおける速度差の絶対値に注目すると、他車12の速度ts12の方が他車11の速度ts11よりも先行車の速度psに近い。よって、現時点tnowにおける速度差の絶対値のみを用いて自車10の先行車を判定すると、自車10の先行車は12であるという誤った判定がなされる可能性がある。
これに対し、他車11についての最大速度差A1(11)は時刻t2において得られる小さい値であり、他車12についての最大速度差A1(12)は時刻t1において得られる大きい値である。以上から明らかなように、最大速度差A1は、「他車kの速度」と「自車10の検出装置により算出された先行車の速度」との類似性が高いほど小さくなる値として得られる統計量であると言うことができる。
再び、図2を参照すると、CPUはステップ215に進み、他車kについての最大速度差A1に基づいて先行車確率α1(他車kが先行車である可能性)を取得する。より具体的に述べると、CPUは、最大速度差A1を図5に示したルックアップテーブル(マップ)Mapα1(A1)に適用することにより先行車確率α1を取得する。
前述したように、最大速度差A1は、「他車kの速度」と「自車10の検出装置により算出された先行車の速度」との類似性が高いほど小さくなる統計量である。そこで、テーブルMapα1(A1)によれば、最大速度差A1が第1閾値A1th1以下であるとき先行車確率α1は100%となる。換言すると、最大速度差A1が第1閾値A1th1以下であるとの条件は、大半の交通環境下において先行車のみが満たすことができる条件である。
更に、テーブルMapα1(A1)によれば、最大速度差A1が「第1閾値A1th1よりも大きく且つ第2閾値A1th2以下である」とき、先行車確率α1は、最大速度差A1が大きくなるにつれて100%から90%に向けて次第に低下する値となる。第2閾値A1th2は第1閾値A1th1よりも大きい。換言すると、最大速度差A1が第1閾値A1th1よりも大きく第2閾値A1th2以下であるとの条件は、データの平均誤差(例えば、車車間通信の遅延及び自車センサ31の個体差等に起因する誤差の平均値)を考慮したとき、先行車が満たすことができる条件である。従って、先行車ではない他車でも、ある確率(相対的に低い確率)をもってこの条件を満たすことができる。
加えて、テーブルMapα1(A1)によれば、最大速度差A1が「第2閾値A1th2よりも大きく且つ第3閾値A1th3以下である」とき、先行車確率α1は、最大速度差A1が大きくなるにつれて90%から80%に向けて次第に低下する値となる。第3閾値A1th3は第2閾値A1th2よりも大きい。換言すると、最大速度差A1が第2閾値A1th2よりも大きく第3閾値A1th3以下であるとの条件は、データの最大誤差(例えば、車車間通信の遅延及び自車センサ31の個体差等に起因する誤差の最大値)を考慮したとき、先行車が満たすことができる条件である。従って、先行車ではない他車でも、相対的に高い確率をもってこの条件を満たすことができる。
更に、テーブルMapα1(A1)によれば、最大速度差A1が第3閾値A1th3よりも大きいとき、先行車確率α1は、最大速度差A1が大きくなるにつれて80%から急激に低下する値となる。換言すると、最大速度差A1が第3閾値A1th3よりも大きいとの条件は、先行車が満たすことは極めて稀である条件である。
このように、CPUは、自車の検出装置を用いて取得される先行車の運転状態量を表す複数の時系列データ(例えば、ps(n)、ps(n−1)、ps(n−2)…)と、車車間通信を用いて取得される他車kの運転状態量を表す複数の時系列データ(例えば、ts(n)、ts(n−1)、ts(n−2)…)との間の類似性を示す統計量Ax(類似性に応じて変化する統計量、例えば、最大速度差A1)を取得する。
更に、CPUは、その統計量Axを、例えば、図6に一般化して示した先行車確率変換テーブルMapαx(Ax)に適用し、その統計量Axに関して他車kが先行車である確率(先行車確率)αxを算出する。先行車確率変換テーブルMapαx(Ax)は、図5に示したテーブルと同様、統計量Axを以下に述べる4つの領域に分類し、それぞれの領域に応じて先行車確率αxを定める。なお、この確率αxの算出についての考え方は以下に述べるとおりであり、他の統計量についても同様に適用される。
領域1(Axth0〜Axth1):大半の交通環境下において先行車の統計量Axのみが満たすことができる領域である。統計量Axが領域1内にある場合、先行車確率αxは100%として決定される。
領域2(Axth1〜Axth2):データの平均誤差(例えば、車車間通信の遅延及び自車の検出装置の個体差等に起因する誤差の平均値)を考慮したとき、先行車の統計量Axが満たすことができる領域である。統計量Axが領域2内にある場合、先行車確率αxは、第1確率〜100%内の所定値として決定される。第1確率は例えば90%である。
領域3(Axth2〜Axth3):データの最大誤差(例えば、車車間通信の遅延及び自車の検出装置の個体差等に起因する誤差の最大値)を考慮したとき、先行車の統計量Axが満たすことができる領域である。統計量Axが領域3内にある場合、先行車確率αxは、「第1確率よりも小さい第2確率」〜「第1確率」内の所定値として決定される。第2確率は例えば80%である。
領域4(Axth3〜):先行車の統計量Axが満たすことは極めて稀である領域である。よって、統計量Axが領域4内にある場合、先行車確率αxは第2確率よりも小さい確率として決定される。しかも、統計量Axが領域3と領域4との境界値(Axth3)から遠ざかるにつれて、先行車確率αxは急激に小さくなる。
次に、CPUは図2のステップ220に進み、他車kについての最大速度平均二乗誤差A2を下記(2)式に従って算出する。
Figure 0005522193
ここで、prenumは、他車kとの車車間通信の開始時点t0から現時点tnowの直前までに得られた最大速度平均二乗誤差A2を示す。即ち、最大速度平均二乗誤差A2は、直近のm個の先行車速度ps(i)と直近のm個の他車kの速度ts(i)との平均二乗誤差の車車間通信開始時点t0から現時点tnowまでの最大値である。
最大速度平均二乗誤差A2は、最大速度差A1が相対的に顕著に大きくならない場合であっても、速度差が継続的に発生している場合、大きい値になる。従って、最大速度平均二乗誤差A2は、「他車kの速度」と「自車10の検出装置により算出された先行車の速度」との類似性が高いほど小さくなる値として得られる統計量であると言うことができる。
次にCPUはステップ225に進み、他車kについての最大速度平均二乗誤差A2に基づいて先行車確率α2を取得する。より具体的に述べると、CPUは、最大速度平均二乗誤差A2を図7に示したテーブルMapα2(A2)に適用することにより先行車確率α2を取得する。なお、図7において、「0」から閾値A2th1の範囲が上記領域1に相当し、閾値A2th1から閾値A2th2の範囲が上記領域2に相当し、閾値A2th2から閾値A2th3の範囲が上記領域3に相当し、閾値A2th3よりも大きい範囲が上記領域4に相当する。
次に、CPUは図2のステップ230に進み、他車kについての最大加速度変動量差A3を下記(3)式に従って算出する。
Figure 0005522193
ここで、ps(i+1)−ps(i)は自車センサ31を用いて取得される先行車の速度の単位時間あたりの変化量に相当する値(即ち、加速度)である。ts(i+1)−ts(i)は車車間通信を用いて取得される他車kの速度の単位時間あたりの変化量に相当する値(即ち、加速度)である。prenumは、他車kとの車車間通信の開始時点t0から現時点tnowの直前までに得られた最大加速度変動量差A3を示す。従って、最大加速度変動量差A3は、「先行車速度ps(i)により算出される先行車の加速度」と「他車kの速度ts(i)により算出される他車kの加速度」との差の平均値の絶対値の最大値であって、車車間通信開始時点t0から現時点tnowまでの最大値である。この最大加速度変動量差A3は、「他車kの速度」と「自車10の検出装置により算出された先行車の速度」との類似性が高いほど小さくなる値として得られる統計量であると言うことができる。
次にCPUはステップ235に進み、他車kについての最大加速度変動量差A3に基づいて先行車確率α3を取得する。より具体的に述べると、CPUは、最大加速度変動量差A3を図6に示したテーブルと同様な傾向を有するテーブルMapα3(A3)(図示省略)に適用することにより先行車確率α3を取得する。
次に、CPUはステップ240に進み、他車kについての速度の相関係数最小値A4を下記(4)式に従って算出する。
Figure 0005522193
ここで、prenumは、他車kとの車車間通信の開始時点t0から現時点tnowの直前までに得られた「速度の相関係数最小値A4」を示す。従って、速度の相関係数最小値A4は、直近のm個の先行車速度ps(i)と直近のm個の他車kの速度ts(i)との相関係数coefの「車車間通信開始時点t0から現時点tnowまでの最小値」である。なお、(4)式及び他の式において、ave(x)はパラメータxの平均値を意味する。
周知なように、相関係数coef(correlation coefficient)は、2つのパラメータの間の相関(類似性の度合い)を示す統計量である。原則的には、相関係数は−1から1の間の実数であり、相関係数が1に近いほど2つのパラメータには正の相関があり、2つのパラメータの類似度は高い。相関係数が0に近くなるにつれ2つのパラメータの相関は弱くなる。相関係数が−1に近いほど2つのパラメータには負の相関がある。従って、本例において、速度の相関係数最小値A4が1に近いほど、先行車速度ps(i)と他車kの速度ts(i)との類似性は高い。
次にCPUはステップ245に進み、他車kについての速度の相関係数最小値A4に基づいて先行車確率α4を取得する。より具体的に述べると、CPUは、速度の相関係数最小値A4を図8に示したテーブルMapα4(A4)に適用することにより先行車確率α4を取得する。なお、図8において、「1」から「1よりも小さい閾値A4th1」までの範囲が上記領域1に相当し、閾値A4th1から閾値A4th1よりも小さい閾値A4th2の範囲が上記領域2に相当し、閾値A4th2から閾値A4th2よりも小さい閾値A4th3の範囲が上記領域3に相当し、閾値A4th3よりも小さい範囲が上記領域4に相当する。
次に、CPUはステップ250に進み、他車kについての速度の相関係数平均値A5を下記(5)式に従って算出する。
Figure 0005522193
即ち、速度の相関係数平均値A5は、直近のm個の先行車速度ps(i)と直近のm個の他車kの速度ts(i)との相関係数の「車車間通信開始時点t0から現時点tnowまでの平均値」である。従って、本例において、速度の相関係数平均値A5が1に近いほど、先行車速度ps(i)と他車kの速度ts(i)との類似性は高い。
次にCPUはステップ255に進み、他車kについての速度の相関係数平均値A5に基づいて先行車確率α5を取得する。より具体的に述べると、CPUは、速度の相関係数平均値A5を図9に示したテーブルMapα5(A5)に適用することにより先行車確率α5を取得する。なお、図9において、「1」から「1よりも小さい閾値A5th1」までの範囲が上記領域1に相当し、閾値A5th1から閾値A5th1よりも小さい閾値A5th2の範囲が上記領域2に相当し、閾値A5th2から閾値A5th2よりも小さい閾値A5th3の範囲が上記領域3に相当し、閾値A5th3よりも小さい範囲が上記領域4に相当する。
次に、CPUはステップ260に進み、他車kについての最大距離変位誤差A6を下記(6)式に従って算出する。この(6)式において、(ps(i)−ts(i))・cyctimeは、サンプリング時間cyctime間における「自車センサ31によって取得された先行車と他車kとの距離の変化量」を示す。
Figure 0005522193
更に、prenumは、他車kとの車車間通信の開始時点t0から現時点tnowの直前までに得られた最大距離変位誤差A6を示す。即ち、最大距離変位誤差A6は、距離変位誤差(自車センサ31によって取得された先行車と他車kとの距離の変化量の積算値)の、データがm個得られる時間における最大値である。よって、最大距離変位誤差A6は、「他車kの速度」と「自車10の検出装置により算出された先行車の速度」との類似性が高いほど小さくなる値として得られる統計量であると言うことができる。
次にCPUはステップ265に進み、他車kについての最大距離変位誤差A6に基づいて先行車確率α6を取得する。より具体的に述べると、CPUは、最大距離変位誤差A6を図6に示したテーブルと同様な傾向を有するテーブルMapα6(A6)(図示省略)に適用することにより先行車確率α6を取得する。
次に、CPUはステップ270に進み、他車kについての最大相対位置平均二乗誤差A7を下記(7)式に従って算出する。
Figure 0005522193
ここで、prenumは、他車kとの車車間通信の開始時点t0から現時点tnowの直前までに得られた最大相対位置平均二乗誤差A7を示す。即ち、最大相対位置平均二乗誤差A7は、直近のm個の先行車位置pp(i)と直近のm個の他車kの位置tp(i)との平均二乗誤差の車車間通信開始時点t0から現時点tnowまでの最大値である。
最大相対位置平均二乗誤差A7は、先行車位置pp(i)と他車kの位置tp(i)との差が継続的に発生している場合、大きい値になる。従って、最大相対位置平均二乗誤差A7は、「他車kの位置」と「自車センサ31によって捕捉されている先行車の位置」との類似性が高いほど小さくなる値として得られる統計量であると言うことができる。
次にCPUはステップ275に進み、他車kについての最大相対位置平均二乗誤差A7に基づいて先行車確率α7を取得する。より具体的に述べると、CPUは、最大相対位置平均二乗誤差A7を図6に示したテーブルと同様な傾向を有するテーブルMapα7(A7)(図示省略)に適用することにより先行車確率α7を取得する。
次に、CPUはステップ280に進み、最終先行車確率αkを下記(8)式に従って算出する。即ち、最終先行車確率αkは、先行車確率α1〜α7の積であり、他車kが先行車である可能性が高いほど大きくなる(「1」に近づく)値である。
Figure 0005522193
次に、CPUはステップ285に進み、現時点において自車10が車車間通信を行っている他車の総てについて、最終先行車確率αkを算出したか否かを判定する。この判定条件が満たされない場合、CPUはステップ210に戻り、別の他車についての最終先行車確率を算出する。なお、CPUは、現時点において自車10が車車間通信を行っている他車の総てについて同時並列的に各他車の統計量毎の先行車確率及び最終先行車確率を算出してもよい。
これに対し、現時点において自車10が車車間通信を行っている他車の総てについて最終先行車確率αkが算出されている場合、CPUはステップ285にて「Yes」と判定してステップ290に進み、所定の閾値(最終判定閾値)αth以上の最終先行車確率αkを有する他車が1つだけ存在するか否かを判定する。
閾値αth以上の最終先行車確率αkを有する他車が複数存在する場合、及び、閾値αth以上の最終先行車確率αkを有する他車が存在しない場合、CPUはステップ290にて「No」と判定してステップ292に進み、先行車(車車間通信を行っている先行車)は存在しないと判定する。その後、CPUはステップ295に進み、本ルーチンを一旦終了する。
これに対し、閾値αth以上の最終先行車確率αkを有する他車が1つだけ存在する場合、CPUはステップ290にて「Yes」と判定してステップ294に進み、その閾値αth以上の最終先行車確率αkに対応する他車kを先行車(車車間通信を行っている先行車)と判定する。その後、CPUはステップ295に進み、本ルーチンを一旦終了する。
なお、CPUはステップ280の処理を実行した後に「最終先行車確率αkが所定閾値αth以上であるか否かを判定」し、最終先行車確率αkが所定閾値αth未満である場合にはその最終先行車確率αkに対応する他車kを先行車ではないと判定してもよい。
以上、説明したように、本発明の第1実施形態に係る先行車特定装置は、データ取得部と特定部とを備える。
データ取得部は、
自車10の検出装置(自車センサ31、GPS装置40及び車速センサ50等)を用いて自車10の直前を走行する他車の運転状態量を表す複数のデータ(ps(n)、pp(n))を含む第1データ群を取得し、且つ、前記自車10と前記複数の他車のそれぞれとの車車間通信を用いて前記複数の他車のそれぞれの運転状態量を表す複数のデータ(ts(n)、tp(n))を含む第2データ群を同第2データ群を送信している他車を特定するデータとともに取得する(図2のステップ205を参照。)。
特定部は、
前記第1データ群と前記複数の他車のそれぞれの前記第2データ群との間のデータの類似性を示す統計量(A1〜A7)を複数種類取得し(図2のステップ210、220、230、240、250、260及び270を参照。)、前記取得された複数種類の統計量(A1〜A7)のそれぞれと「前記複数種類の統計量のそれぞれに対して予め定められた所定の関係(テーブルMapαh(Ah):hは1〜7の整数)」とに基づいて前記取得された複数種類の統計量のそれぞれに対する先行車確率(α1〜α7)を取得し(図2のステップ215、225、235、245、255、265及び275を参照。)、前記取得された複数の先行車確率に基づいて前記複数の他車のそれぞれの最終先行車確率を算出し(図2のステップ280、285を参照。)、前記最終先行車確率に基づいて前記先行車を特定する(図2のステップ290、292、294を参照。)。
従って、各統計量に応じて精度良く先行車確率が求められ、その先行車確率に基づいて他車kの最終先行車確率αkが求められる。更に、その最終先行車確率αkに基づいて先行車が特定される。従って、本発明の第1実施形態に係る先行車特定装置は、精度良く且つ早期に先行車を特定することができる。
更に、前記特定部は、
前記第1データ群に含まれる前記他車の速度に関連するデータの時系列データ(例えば、ps(n)、ps(n−1)、ps(n−2)…)と、前記第2データ群に含まれる前記複数の他車のそれぞれの速度に関連するデータの時系列データ(例えば、ts(n)、ts(n−1)、ts(n−2)…)と、に基づいて、前記データの同じ時刻における(同時系列)のデータ同士の類似性を示す統計量として2種類以上の速度に関連する統計量(例えば、最大速度差A1、最大速度平均二乗誤差A2、最大加速度変動量差A3、速度の相関係数最小値A4及び速度の相関係数平均値A5等、更には、最大距離変位誤差A6)を取得するように構成されている(図2を参照。)。
「自車センサ及び車速センサ等によって得られる速度に関連するデータ」は「GPS装置によって得られる位置に関連するデータ」よりも一般的に精度が良い。従って、第1実施形態は、「精度の良い速度に関連するデータ」を用いて多面的に各他車が先行車であるかどうかの評価を行うことができる。その結果、より精度良く先行車を特定することができる。なお、第1実施形態に係る先行車特定装置は、「自車10のGPS装置」及び/又は「他車のGPS装置及び車車間通信」により得られる位置に関するデータ(pp(n)、tp(n))が取得できない場合、それらに対応するデータの総てに一定値を設定するか、それらに基づいて得られる予定の先行車確率を「1」に設定してもよい。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る先行車特定装置(以下、「第2装置」と称呼する。)について説明する。第2装置は、以下の2点を考慮することにより、先行車特定までの時間をより短くする点において第1実施形態に係る先行車特定装置と相違している。
1.データの取得期間が長くなるほど(換言すると、同一種のデータの時系列データの数が多くなるほど)信頼度の高い統計量が取得され得る。
2.運転状態量(特に、速度)の変動がある場合の方が速度の変動がない場合よりも信頼度の高い統計量が取得され得る場合がある(特に、相関係数に係る統計量)。
そこで、第2装置は、図10に示したルックアップテーブルMapβに、車車間通信時間(従って、同一種のデータの時系列データ数)と、自車センサ31を用いて取得される先行車速度の単位時間あたりの変化量Δtksと、を適用して補正係数βを取得し、その補正係数βにより最終先行車確率αkを補正することにより、先行車の特定を行う際に使用する最終先行車確率αkを算出する。
このテーブルMapβによれば、補正係数βは、車車間通信時間が長いほど、及び、自車センサ31を用いて取得される先行車速度の単位(所定)時間あたりの変化量が大きいほど、0よりも大きく且つ1以下の範囲で大きくなるように決定される。
より具体的に述べると、第2装置のCPUは、図2のステップ280とステップ285との間に図11に示したステップ1110及びステップ1120の処理を実行する。即ち、CPUは、ステップ280にて最終先行車確率αkを算出するとステップ1110に進み、前述のテーブルMapβに車車間通信時間及び変化量Δtksを適用することによって、補正係数βを算出する。
次いで、CPUはステップ1120に進み、ステップ280にて求めた最終先行車確率αkに補正係数βを乗じることにより補正後の最終先行車確率αkを算出する。その後、CPUはステップ285以降に進み、その補正後の最終先行車確率αkを用いて先行車を特定する。この結果、第2装置は、より早期に精度良く先行車を特定することができる。
なお、第2装置は、補正係数βを車車間通信時間(従って、同一種のデータの時系列データ数)のみに基づいて決定してもよい。この場合にも、補正係数βは車車間通信時間が長いほど大きくなるように算出される。更に、第2装置は、補正係数βを変化量Δtksのみに基づいて決定してもよい。この場合にも、補正係数βは変化量Δtksが大きいほど大きくなるように算出される。
更に、補正係数βは、所定閾値αthが相対的に低い値に設定されている場合において、車車間通信時間が長くなるほど、及び/又は、変化量Δtksが大きくなるほど、小さくなるように決定されてもよい。これによれば、最終先行車確率αkが所定閾値αthを超える他車の台数を迅速に1台のみにすることができる。なお、変化量Δtksは、車車間通信が開始された時点t0から現時点tnowまでの変化量Δtksの絶対値の最大値に置換されてもよい。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る先行車特定装置(以下、「第3装置」と称呼する。)について説明する。第3装置は、最終先行車確率αkを補正係数βにより補正する代わりに、所定閾値αthを補正係数γにより補正する点のみにおいて、第2装置と相違している。この補正係数γは、車車間通信時間が長くなるほど、及び/又は、変化量Δtksが大きくなるほど、小さくなるように決定される。但し、補正係数γは、所定閾値αthが相対的に低い値に設定されている場合において、車車間通信時間が長くなるほど、及び/又は、変化量Δtksが大きくなるほど、大きくなるように決定されてもよい。また、変化量Δtksは、車車間通信が開始された時点t0から現時点tnowまでの変化量Δtksの絶対値の最大値に置換されてもよい。
より具体的に述べると、第3装置のCPUは、図2のステップ285とステップ290との間に図12に示したステップ1210及びステップ1220の処理を実行する。即ち、CPUは、図2のステップ285にて「Yes」と判定すると図12のステップ1210に進み、補正係数γを、車車間通信時間が長くなるほど、及び/又は、変化量Δtksが大きくなるほど、小さくなるように算出する。
次いで、CPUはステップ1220に進み、所定の閾値αthに補正係数γを乗じることにより補正後の閾値αthを算出する。その後、CPUはステップ290以降に進み、その補正後の閾値αthを用いて先行車を特定する。この結果、第2装置は、より早期に精度良く先行車を特定することができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態に係る先行車特定装置(以下、「第4装置」と称呼する。)について説明する。第4装置のデータ取得部は、自車センサ31を用いて取得された他車の速度の所定時間あたりの変動量を取得し、前記変動量が大きいほど前記第1データ群(ps(n)、pp(n))及び前記第2データ群(ts(n)、tp(n))の取得頻度を増加させるように構成されている。
より具体的に述べると、図13に例示したように、自車センサ31を用いて取得された他車の速度v(線Cを参照。)が変化する場合において、所定時間あたりの速度vの変動量Δvが閾値Δvthよりも小さい期間(時刻t1以前、時刻t2〜時刻t3、及び、時刻t4以降)においては、各種データ(ps(n)、ts(n)、pp(n)及びtp(n))のサンプリング時間TsはTs1と比較的長く設定される。これに対し、速度vの変動量Δvが閾値Δvthよりも大きい期間(時刻t1〜時刻t2、及び、時刻t3〜時刻t4)においては、各種データ(ps(n)、ts(n)、pp(n)及びtp(n))のサンプリング時間Tsは「Ts1よりも短いTs2」と短い時間に設定される。即ち、速度vの変動量Δvが大きい期間において、各種データの取得頻度がそれ以外の期間に比べ増大させられる。これにより、一層早期に有意なデータを取得することができるので、より早期に精度良く先行車を特定することができる。
以上、説明したように、本発明の各実施形態に係る先行車特定装置によれば、自車10の直前を走行し、且つ、自車10と車車間通信を行っている車両(通信先行車)を早期に且つ精度良く特定することができる。
本発明は上記実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。例えば、自車センサ31は、ミリ波レーダセンサであったが、前方監視カメラ(特に、ステレオカメラ)であってもよい。
第4装置は、自車センサ31を用いて取得された他車の速度の所定時間あたりの変動量が大きいときデータ取得頻度を増大していたが、前方の交通状況(例えば、前方に渋滞が発生しているか否か、前方の信号が赤信号に変化したか否か等)に応じて、先行車の速度の変動量が大きくなる場合を予測し、そのような場合にデータ取得頻度を増大してもよい。
更に、最終先行車確率αkは、先行車確率α1〜α7の積であったが、先行車確率の和として求められてもよい。更に、統計量は統計量A1〜A7であったが、このうちの幾つかのみ(但し、複数種類の統計量)が用いられてもよい。
加えて、この先行車特定装置を搭載した車両は、先行車が特定された後において、その先行車から車車間通信を介して送信されてくる先行車の運転状態量(例えば、ブレーキペダルの踏み込み量、アクセル操作量AP及びステアリング操舵角等)に基づいて、自車10の運転状態量を変更してもよい。
10…自車、11〜13…他車、20…車両制御ECU、30…センサECU、31…自車センサ、40…GPS装置、50…車速センサ、60…無線制御ECU、61…無線アンテナ。

Claims (11)

  1. 自車の近傍を走行する複数の他車の中から同自車の直前を走行する先行車を特定する先行車特定装置であって、
    自車の検出装置を用いて同自車の直前を走行する他車の運転状態量を表す複数のデータを含む第1データ群を取得し、且つ、前記自車と前記複数の他車のそれぞれとの車車間通信を用いて前記複数の他車のそれぞれの運転状態量を表す複数のデータを含む第2データ群を同第2データ群を送信している他車を特定するデータとともに取得するデータ取得部と、
    前記第1データ群と前記複数の他車のそれぞれの前記第2データ群との間のデータの類似性を示す統計量としての、最大速度差A1、最大速度平均二乗誤差A2、最大加速度変動量差A3、速度の相関係数最小値A4、速度の相関係数平均値A5、最大距離変位誤差A6及び最大相対位置平均二乗誤差A7、のうちの複数の統計量を取得し、前記取得された複数の統計量のそれぞれと前記複数の統計量のそれぞれに対して予め定められたルックアップテーブルMapαh(Ah)(hは1〜7のうちの2つ以上の任意の整数)とに基づいて前記取得された複数の統計量のそれぞれに対する先行車確率(αh)を取得し、前記取得された複数の先行車確率(αh)に基づいて前記複数の他車のそれぞれの最終先行車確率を算出し、前記最終先行車確率に基づいて前記先行車を特定する特定部と、
    を備える先行車特定装置。
  2. 自車の近傍を走行する複数の他車の中から同自車の直前を走行する先行車を特定する先行車特定装置であって、
    自車の検出装置を用いて同自車の直前を走行する他車の運転状態量を表す複数のデータを含む第1データ群を取得し、且つ、前記自車と前記複数の他車のそれぞれとの車車間通信を用いて前記複数の他車のそれぞれの運転状態量を表す複数のデータを含む第2データ群を同第2データ群を送信している他車を特定するデータとともに取得するデータ取得部と、
    前記第1データ群と前記複数の他車のそれぞれの前記第2データ群との間のデータの類似性を示す統計量を複数種類取得し、前記取得された複数種類の統計量のそれぞれと前記複数種類の統計量のそれぞれに対して予め定められたルックアップテーブルとに基づいて前記取得された複数種類の統計量のそれぞれに対する先行車確率を取得し、前記取得された複数の先行車確率に基づいて前記複数の他車のそれぞれの最終先行車確率を算出し、前記最終先行車確率に基づいて前記先行車を特定する特定部と、
    を備え、
    前記第1データ群に含まれる前記複数のデータは前記自車の直前を走行する他車の速度に関連するデータの時系列データを含み、前記第2データ群に含まれる前記複数のデータは前記複数の他車のそれぞれの速度に関連するデータの時系列データを含み、
    前記第1データ群に含まれる前記他車の速度に関連するデータの時系列データと、前記第2データ群に含まれる前記複数の他車のそれぞれの速度に関連するデータの時系列データと、に基づいて、前記データの類似性を示す統計量として2種類以上の速度に関連する統計量を取得するように構成された先行車特定装置。
  3. 請求項2に記載の先行車特定装置において、
    前記特定部は、
    前記第1データ群に含まれる前記他車の速度に関連するデータの時系列データと、前記第2データ群に含まれる前記複数の他車のそれぞれの速度に関連するデータの時系列データと、に基づいて、前記第1データ群に含まれる前記時系列データと前記第2データ群に含まれる前記複数の他車のそれぞれの前記時系列データとの類似性が高いほど絶対値が小さくなる値を時系列的に取得するとともに、前記時系列的に取得された値のうちの最大値を前記2種類以上の速度に関連する統計量の一つとして取得するように構成された先行車特定装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の先行車特定装置において、
    前記特定部は、
    前記第1データ群に含まれる前記他車の速度に関連するデータの時系列データと、前記第2データ群に含まれる前記複数の他車のそれぞれの速度に関連するデータの時系列データと、に基づいて、前記第1データ群に含まれる前記時系列データと前記第2データ群に含まれる前記複数の他車のそれぞれの前記時系列データとの間の相関係数を時系列的に算出するとともに、前記時系列的に算出された相関係数の最小値を前記2種類以上の速度に関連する統計量の一つとして取得するように構成された先行車特定装置。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の先行車特定装置において、
    前記特定部は、
    前記複数の他車のそれぞれに対して取得された前記複数の先行車確率の積に基づく値を同複数の他車のそれぞれの最終先行車確率として算出し、前記最終先行車確率が所定閾値よりも小さい場合には同最終先行車確率に対応する他車が前記先行車でないと判定するように構成された先行車特定装置。
  6. 請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の先行車特定装置において、
    前記特定部は、
    前記複数の他車のそれぞれに対して取得された前記複数の先行車確率の積に基づく値を同複数の他車のそれぞれの最終先行車確率として算出し、前記複数の最終先行車確率のうちの一つのみが所定閾値よりも大きいとき、前記所定閾値よりも大きい最終先行車確率に対応する他車が前記先行車であると特定するように構成された先行車特定装置。
  7. 請求項5又は請求項6に記載の先行車特定装置において、
    前記特定部は、
    前記複数の他車のそれぞれに対する前記複数の先行車確率の積を同他車のそれぞれの前記時系列データに含まれる同一種のデータの数に応じて補正することによって同複数の他車のそれぞれの前記最終先行車確率を算出するように構成された先行車特定装置。
  8. 請求項5又は請求項6に記載の先行車特定装置において、
    前記特定部は、
    前記複数の他車のそれぞれに対する前記時系列データに含まれる同一種のデータの数に応じて同複数の他車のそれぞれに対する前記所定閾値を補正するように構成された先行車特定装置。
  9. 請求項5又は請求項6に記載の先行車特定装置において、
    前記特定部は、
    前記第1データ群に含まれる前記他車の速度に関連するデータの時系列データに基づいて同自車の直前を走行する他車の速度の所定時間における変動量を算出し、前記算出された変動量に応じて前記複数の他車のそれぞれに対する前記複数の先行車確率の積を補正することにより、同複数の他車のそれぞれの前記最終先行車確率を算出するように構成された先行車特定装置。
  10. 請求項5又は請求項6に記載の先行車特定装置において、
    前記特定部は、
    前記第1データ群に含まれる前記他車の速度に関連するデータの時系列データに基づいて同自車の直前を走行する他車の速度の所定時間における変動量を算出し、前記算出された変動量に応じて前記複数の他車のそれぞれに対する前記所定閾値を補正するように構成された先行車特定装置。
  11. 請求項1乃至請求項10の何れか一項に記載の先行車特定装置において、
    前記データ取得部は、
    前記自車の検出装置を用いて同自車の直前を走行する他車の速度の所定時間あたりの変動量を取得し、前記変動量が大きいほど前記第1データ群及び前記第2データ群の取得頻度を増加させるように構成された先行車特定装置。
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