JP5521223B2 - 転写具 - Google Patents

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Description

本発明は、転写物を塗布した転写テープを含むリフィルを交換可能に構成した転写具に関するものである。
従来、繰出しリールに巻回保持された転写物を塗布した転写テープを転写ヘッドを介して転写対象物に押圧することにより転写物を転写し、転写後の転写テープを巻取りリールに巻取る構成を有する転写具のうち、転写テープを含む構成部品の一部を交換可能に構成した、いわゆるリフィル交換式の転写具が、種々提案されている。
それらの中でも近年、リフィルを構成する要素を可能な限り少なくすべく、転写具としての構成要素をケース側に構成し、リフィルとしては転写テープと、この転写テープを繰出し側及び巻取り側で巻回保持しておく部材のみとしたものも提案されている(例えば、特許文献1参照)。当該文献に開示されている転写具は、交換部品、すなわち使用後に廃棄する部品点数を少なくすることにより、環境に対する負荷を有効に低減させることを目的としているものである。
しかしながら、使用後に巻取られた転写テープは、転写具の使用時に転写テープが弛み無く巻取るべく一定以上の力で巻き取られていくことを鑑みると、転写テープを含む交換部品は巻取りリールの箇所で非交換部品に対し、強く係り合った状態となっている。そのような場合、リフィル交換時に巻取りリール側にある交換部品をスムーズに取り外すことが難しく、取り外すために強い力が必要であるなど、スムーズな交換の妨げになったりするということも考えられる。
2004−148702号公報
本発明は、上述した内容のうち、迅速且つ簡便に使用後のリフィルの取り外しを行い得る転写具を提供することを目的としている。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち本発明に係る転写具は、ケース側に設けられた非交換部品である巻取りリールに巻回された転写テープを、前記巻取りリールから離脱させることにより転写テープの交換を行う転写具であって、前記転写テープの交換時に、前記転写テープの交換時の巻取り径を、前記巻取りリールの使用時の巻取り径よりも縮小させた径とし得る縮径機構を具備することを特徴とする。
このようなものであれば、使用時に巻取りリールと交換部品との強固な係合が、縮径機構を作動させることによって、その係合度合いを緩めることができる。そうすることによって、迅速且つ簡便な交換部品の交換を実現することができる。また、新しい交換部品を取付ける際には縮径機構により、巻取りリールの径が小さくなっているので、交換部品を係合度合いを緩めた状態に容易に取付けることができる。
また、交換部品の構成を簡素なものとすべく、巻取りリールの巻取り面に直接転写テープを巻回するものとした場合には、転写テープは巻取りリールに強固に巻回されるために取り外しが困難となる場合があるが、本発明に係る縮径機構によれば、巻回された転写テープが巻取りリールに与える締め付けを緩めることができる。その結果、転写テープを直接巻取りリールに巻回しても転写テープを取り外し易いものとすることができる。
また、転写テープの取り外しをより簡単に行い得るものとするためには、縮径機構を、転写テープを含む交換部品を取り出すための動作に連動して作動するようにすることが望ましい。
特に交換部品の交換作業を容易にすべく、ケースが巻取りリールを使用位置から転写ヘッド近傍へ位置付けた突出位置へと動作させるアームを有するものとした場合、縮径機構を、アームの動作に連動して作動するものであれば望ましい。
アームの動作と縮径機構の作動を連動させるための具体的な構成として、縮径機構を、アームの動作時の前記巻取りリールと前記ケースにおける非動作部分との係り合いを利用して縮径動作するものとしておくことが望ましい。
簡素な構成で巻取りリールの径を縮小させるための具体的な構成として、巻取りリールが巻取り面を有する複数の拡縮部材を設け、縮径機構を、巻取り面同士の距離を互いに近接する動作を行うようにすることが好ましい。
巻取りリールに巻回された転写テープの端面は、使用時に転写され得なかった転写物が前記端面からはみ出す場合がある。その場合には、巻取りリールが、巻回された転写テープの端面に接する構成のものは、転写テープの端面が巻取りリール側に付着してしまい、転写テープと巻取りリールとが外れにくくなる場合がある。そこで本発明の縮径機構を、交換部品の交換時に、当該転写テープの端面に対して相対動作し得る添設面を有するものとすれば、添設面に転写テープの端面が付着した状態が解除される。その結果、巻取りリールに巻回された転写テープをより容易に離脱させることができる。
そして、添設面と転写テープの端面との相対動作を行うための具体的な構成としては、巻取りリールに添設面を有する複数の拡縮部材を設け、複数の添設面間の距離を変化させることにより当該添設面を転写テープの端面に対し相対動作させるものを挙げることができる。
また他方、前記転写テープの端面がケースの一部に接して巻取りリールの回転動作に干渉することを有効に回避するためには、ケースが、前記転写テープの端面に当接し、前記巻取リールと同軸に回転し得る回転板を備えていることが望ましい。
本発明によれば、使用時に巻取りリールと交換部品との強固な係合が、縮径機構を作動させることによって、その係合度合いを緩めることができる。そうすることによって、迅速且つ簡便な交換部品の交換を実現する転写具を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る転写具の斜視図。 同正面図。 同平面図。 同実施形態に係るケースを開いた状態の外観図。 同正面図。 同平面図。 図5に対応する動作説明図。 図6に対応する動作説明図。 同実施形態に係る要部拡大図。 同実施形態に係る作用説明図。 同上。 同上。 同実施形態に係る要部の正面図。 図13に対応する動作説明図。 同実施形態に係る要部の分解斜視図。 同他の分解斜視図。 同実施形態に係る要部の動作説明図。 同上。 同上。 同実施形態の変形例1に係る作用説明図。 同変形例2に係る作用説明図。 同変形例3に係る作用説明図。 同変形例4に係る作用説明図。
以下、本発明の一実施の形態について図1ないし図19を参照して説明する。
本実施形態に係る転写具は、例えば、転写物である粘着剤を塗布した転写テープ21を巻回保持し、転写ヘッド37を介して粘着剤を紙面などの対象面に転写するためのものである。勿論、転写テープ21に塗布する転写物は粘着剤に限られることはなく、修正剤を塗布された転写テープ21を適用したものであってもよい。
この転写具は、巻取りリール36に巻回された転写テープ21を、巻取りリール36から離脱させることにより転写テープ21の交換を行う態様のものであって、転写物を転写可能に収容している非交換部品であるケース1と、ケース1に対して分離・交換可能な交換部品であるリフィル2とを有している。具体的には、転写ヘッド37から遠い位置にある巻取りリール36を後述するアーム33に支持させるとともに、このアーム33を回転動作させることにより巻取りリール36を使用位置(P)から転写ヘッド37近傍まで動作させた突出位置(Q)として転写テープ21を含むリフィル2の交換を行うようにしているものである。
リフィル2は、図4に示すように、リフィル2を、転写テープ21と、この転写テープ21を巻回保持している繰出しスプール22とを有するものとしている。そして転写テープ21は、その先端側に巻取りリール36に直接係り合わせて固定するための環状部21aを形成している。換言すれば、本実施形態では、リフィル2を転写テープ21及び繰出しスプール22のみという構成とし、転写具の他の必須要素である繰出しリール34、巻取りリール36や転写ヘッド37及びそれらを係合及び保持するための構成要素を全て非交換部品とすることにより、リフィル2の交換に係る環境への負荷を低減させ得るものとなっている。なお本実施形態では、図4及び図10ないし図12を除く各図面において、便宜上リフィル2の図示を省略している。
ここで、本実施形態に係る転写具は、転写テープ21の交換時の巻取り径を、巻取りリール36の使用時の巻取り径よりも縮小させた径とし得る縮径機構Xを具備することを特徴とするものである。
以下、斯かる転写具の構成のうち、主にケース1について具体的に説明する。
ケース1は、図1ないし図12に示すように、繰出しリール34、巻取りリール36及び転写ヘッド37等を保持しているケース本体3と、このケース本体3にヒンジhを介して接続されたカバー4とを有している。
カバー4は、ケース1側にヒンジhを介して開閉可能に構成されたカバー本体41と、カバー本体41の先端側に設けられて転写ヘッド37を覆い得るキャップ42と、巻取りリール36と正面視重複し且つ同軸に回転し得る回転板43と、ケース本体3側に係合し得る爪受け部44とを有している。この回転板43は、巻取られた転写テープ21の端面に直接接しながら端面が回転板43に付着、詳細には、転写テープ21の端面からはみ出した転写し得なかった粘着剤を介して転写テープ21の端面が回転板43に付着しても回転板43が巻取りリール36と同軸に回転することにより、巻取りリール36の回転に支障を来たさないようにするものである。
ケース本体3は、他の部品を保持している外側体31と、外側体31との間にアーム収容空間3sを形成した状態で取付けられる中間板32と、この中間板32の所定箇所に回転可能に取付けられ前記巻取りリール36を転写ヘッド37近傍へ位置付け得るアーム33と、中間板32に取付けられる繰出しリール34と、外側体31に取付けられ繰出しリール34、巻取りリール36にそれぞれ噛合する中間ギア35と、アーム33の先端部に取付けられる巻取りリール36と、ケース本体3先端側に取付けられる転写ヘッド37とを具備している。
外側体31は、中間板32を内部に取付けたカバー本体41自体の外側を形成するものであり、カバー4側の爪受け部44に係り合うための係合爪部312と、アーム33を使用位置(P)に位置決めするために上下2箇所に設けられたアーム係止爪311とを有している。
中間板32は当該ケース1内を厚み方向に仕切るものであり、前記ケース1が中間板32を有する前記ケース1の外側と前記中間板32との間に前記アーム33を収容し得るアーム収容空間3sを形成しているものである。当該中間板32は、転写ヘッド37を取付けるために厚み方向すなわち正面視概略H字状に突出して設けられたリブであるヘッド取付部321と、繰出しリール34を取付けるための繰出しリール取付部322と、これらヘッド取付部321及び繰出しリール取付部322との間の所定位置に設けたアーム取付部323と、使用位置(P)にある巻取りリール36を受け入れるための収容凹部324と、収容凹部324の縁部において互いに正面視対向するように設けられた第1ラック325と第2ラック326と、そしてアーム33を突出位置(Q)に位置決めしておくために転写ヘッド37より且つアーム33収容部の開口縁において突出する突起327とを有している。また、第1ラック325と第2ラック326は正面視対向する位置に位置付けられているが、平面視では互いに厚み方向に異なる位置から突出することにより、後述する巻取りギア362及び操作ギア363aにそれぞれ噛合し得るようになっている。
アーム33は、基端側に設けられた回転軸331により中間板32に回転可能に支持されるとともに先端側の巻取りリール取付部332によって巻取りリール36を回転可能に支持しているもので、その中間位置には中間板32から突出する突起327を受け入れることにより当該アーム33を突出位置(Q)に位置決めするための凹陥333を形成している。
繰出しリール34は、リフィル2における繰出しスプール22を取付けるためのリフィル取付部341と、転写動作による繰出しリール34の回転を中間ギア35を介して巻取りリール36側へ伝達するための繰出しギア343と、繰出しギア343の回転速度とリフィル取付部341の回転速度を調整するために、これらを一定強度の摩擦を生じさせた状態で接続するクラッチ342とを有している。なお、一般的に繰出しリール34回転による転写テープ21の繰出し速度よりも巻取りリール36による転写テープ21の巻取り速度の方が転写テープ21の全使用時を通じて常に早くなるように、ギア比が設定されているため、転写具使用時には常に当該クラッチ342は作動する。これらの構成により巻取りリール36は転写テープ21によって一定以上の強度で締め付けられながら当該転写テープ21を巻取っていることになる。
転写ヘッド37は、基端部を中間板32のヘッド取付部321に外嵌することにより固定させるとともに、先端に樹脂性の転写ローラを回転可能に設けることにより転写テープ21の走行をスムーズに促し得るものである。
巻取りリール36は、転写テープ21に直接掛けられて当該転写テープ21を巻取るための拡縮部材361と、拡縮部材361を支持するとともに中間ギア35と噛合する巻取りギア362と、これら拡縮部材361と巻取りギア362との間に介在する中間体363とを有している。また、巻取りリール36の詳細な構成については後に詳述する。
しかして本実施形態に係る転写具は、アーム33の回転中心を、転写ヘッド37と、この転写ヘッド37に近接した側のリールである繰出しリール34との間に所定位置、つまり中間板32におけるヘッド取付部321と、繰出しリール取付部322との間に設けられたアーム取付部323を設けた位置とすることによって、図5及び図6に示す使用位置(P)から、図7及び図8に示す突出位置(Q)をとり得るものとなっている。
また本実施形態では、前記アーム収容空間3sの開口縁に、突出位置(Q)に位置付けるための突起327を設けるとともに、前記アーム33に前記突起327を収容し得る凹陥333を設けている。すなわち図9に示すように、突出位置(Q)ではアーム33に設けた凹陥333は中間板32の位置決め凸部を収容することにより、当該突出位置(Q)が安定して維持されるものとなっている。
ここで、斯かるアーム33の動作を利用して交換部品であるリフィル2を取付ける態様について、図10ないし図12に示して説明する。
図10に示すように、リフィル2の繰出しスプール22を繰出しリール34に装着するとともに、転写テープ21の環状部21aをアーム33を突出位置(Q)とした状態で転写ヘッド37の先方に位置付けられた巻取りリール36へと取付ける。このとき本実施形態では、繰出しリール34における転写テープ21の繰出し箇所aと、前記転写ヘッド37の先端部bと、巻取りリール36における前記転写テープ21の巻取り箇所cとが略直線状をなすように位置付けられる。しかし勿論、転写テープ21の繰出し箇所aと巻取りリール36における転写テープ21の巻取り箇所cとがなす転写テープ21の直線よりも、転写ヘッド37の先端部bが図示上方に位置付けられたものであっても良い。これにより使用者は特にリフィル2取付けの際に転写テープ21を転写ヘッド37等に取り回すことなく作業を行うことができるので、簡単且つ確実にリフィル2を取付け得るようになっている。
そして図11に示すようにアーム33を使用位置(P)へ向けて回転させると転写テープ21をそのまま転写ヘッド37に掛けられることになり、図12に示すように、使用位置(P)とした状態では、リフィル2は正しく装着される。そして図示しないが、同図に示す状態からカバー4を装着すれば、転写作業が可能な状態となる。また図12に示した状態では、巻取りリール36の径が突出位置(Q)の状態に比べて拡大するので、環状部21aが確実に巻取りリール36に係り合うものとなる。換言すると、アーム33を使用位置(P)から突出位置(Q)へとした状態では、巻取りリール36の径は小さくなることになる。
すなわち、本実施形態に係る転写具は図13ないし図16に示すように転写テープ21の交換時に、巻取りリール36の使用時の拡開状態(W)から縮小させた径をなす縮小状態(N)とし得る縮径機構Xを具備することを特徴とするものである。本実施形態ではこの縮径機構Xを、巻取りリール36と、アーム33と、中間板32に設けた第1ラック325、第2ラック326によって構成している。つまり、本実施形態の縮径機構Xは、アーム33の動作に連動して作動するものとなっている。
以下、当該縮径機構Xを主に構成する巻取りリール36の詳細な構成について説明する。
巻取りリール36は上述の通り、拡縮部材361と巻取りギア362とこれらに介在する中間体363とを具備するものとなっている。しかして当該巻取りリール36は、図13ないし図16に示すように、巻取りギア362と中間体363との相対回転動作によって、拡縮部材361が拡開・収縮動作を行うものである。拡縮部材361は、同じ形状をなす複数、本実施形態では3つの拡縮部材361から構成されるものとしている。巻取りギア362は、中間ギア35に噛合するギア本体362aと、拡縮部材361を互いに放射状に動作可能に支持する拡縮溝362bと、拡縮部材361の先端部を支持する芯状部362cとを有している。中間体363は、拡縮部材361に係り合うことで当該拡縮部材361同士の相対位置を位置決めするためのカム穴363bと、これらカム穴363bと拡縮部材361の相対位置を決定すべく中間体363を回動させるための操作ギア363aとを有している。
そして拡縮部材361は、特に図16に示すように、転写テープ21の環状部21aに掛けられることにより転写テープ21を直接巻取るための巻取り面361aと、巻回された転写テープ21の端面に添設する添設面361bと、添設面361bの裏面側から突出し、基端側においてカム穴363bを挿通するとともに先端部で拡縮溝362bに支持されることにより、拡縮可能に支持される被支持突起361cと、隣接する拡縮部材361同士を互いに接近・離間可能に係り合わせるための摺動突起361d並びに摺動穴361eとを有している。
そして図17ないし図19に示すように、使用位置(P)にあるアーム33を突出位置(Q)へと動作させる際には、中間板32が有する非動作部分である第1ラック325と第2ラック326に対し、巻取りギア362のギア本体362aと、中間体363の操作体がそれぞれ反対方向に回動するように係り合う。そのため、巻取りギア362と中間体363は巻取りリール36が拡開状態(W)をしている姿勢から相対回転動作をすることとなる。このとき、被支持突起361cは中間体363のカム穴363bの内面に付勢させることにより、拡縮部材361は芯状部362cすなわち巻取りリール36の中心へ向けて収縮する動作を行う。つまりこのとき、巻取り面361aが互いに近接することにより、巻取りリール36の径が縮小する縮小状態(N)をとるものとなる。併せて、添設面361bについても互いに近接して転写テープ21の端面に対する相対動作を行うことにより図示しない転写テープ21の端面に対し相対移動を行うことになる。つまり、添設面361bに転写テープ21の端面からはみ出した転写され得なかった粘着剤が付着した状態であっても当該付着状態が解除される。
このようにして、径が縮小された縮小状態(N)にある巻取りリール36によって巻回された転写テープ21の内面は巻取り面361aとの間に若干の隙間が生じるとともに、前記の粘着剤による付着も解消された状態となる。その結果、使用済の転写テープ21は巻取りリール36からスムーズに取り外すことができる。なお、図10ないし図12に示したアーム33の動作時では、上記と逆の手順を経ることによって、巻取りリール36の径が拡大された拡開状態(W)をとることは言うまでもない。
以上のような構成とすることにより、本実施形態に係る転写具は、前記転写テープ21の交換時に、巻取りリール36の使用時の巻取り径から縮小させた径とし得る縮径機構Xを具備しているので、使用時に巻取りリール36と交換部品の一部である転写テープ21との強固な係合が、縮径機構Xを作動させることによってその係合度合いを緩めることができるものとなっている。その結果、巻取りリール36は転写テープ21に締め付けられた拡開状態(W)から開放されて、迅速且つ簡便な交換部品の交換を実現している。また、新しい交換部品を取付ける際には縮径機構Xにより、巻取りリール36の径が小さくなっている縮小状態(N)をとっているので、環状部21aを容易に取付けることができる。
また本実施形態は上述の通り、巻取りリール36の巻取り面361aに直接転写テープ21を巻回するものとしているので、リフィル2を構成する部品点数を削減しても、容易なリフィル2の交換を行い得るものとなっている。
そして本実施形態では、縮径機構Xを、転写テープ21を含むリフィルを取り出すための動作に連動して作動するようにしているので、簡便なリフィル2の交換に一層寄与したものとなっている。
特に交換部品の交換作業を容易にすべく、ケース1が巻取りリール36を転写ヘッド37近傍へ位置付けるためのアーム33を有するものとし、縮径機構Xを、アーム33の動作に連動して作動するものとしている。
特に本実施形態では、アーム33の動作時の前記巻取りリール36と前記ケース1における非動作部分である第1ラック325及び第2ラック326との係り合いを利用して巻取りリール36の径を変更させる動作をするものとしているので、交換部品たる転写テープ21の交換を使用者にとって行いものとするための工程を有効に省くことで、より迅速なリフィル2の交換を行い得るものとなっている。
巻取りリール36が巻取り面361aを有する複数の拡縮部材361を設け、縮径機構Xを、巻取り面361a同士の距離を互いに近接する動作を行うようにする構成を適用することで、簡素な構成で巻取りリール36の径を縮小させることを実現している。
特に本実施形態では、縮径機構Xを、交換部品の交換時に、当該転写テープ21の端面に対して相対動作し得る添設面361bを有するものとしているので、巻取りリール36に巻回された転写テープ21の端面が、前記端面からはみ出した状態で巻回された使用時に転写され得なかった転写物が添設面361bに付着して当該添設面361bと転写テープ21とが外れ難い状態を構成しても、添設面361bに転写テープ21の端面が付着した状態が解除される。その結果、巻取りリール36に巻回された転写テープ21をより容易に離脱させることができるものとなっている。
そして、添設面361bと転写テープ21の端面との相対動作を行うための具体的な構成として本実施形態では、上記拡縮部材361の動作を利用することによって、複数の添設面361b間の距離を変化させるようにしているので、簡素な構成で上記の効果を実現したものとなっている。
また、転写テープ21の端面がケース1の一部に接して巻取りリール36の回転動作に干渉することを有効に回避するために本実施形態では、転写テープ21の端面に当接し、巻取リールと同軸に回転し得る回転板43を備えたものとしている。
以上、本発明の実施形態について説明したが、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
<変形例1>
以下、本実施形態の各変形例について詳述するが、これら変形例について、上記実施形態の構成要素に相当する構成要素については同じ符号を付すとともに、その詳細な説明を省略するものとする。
本変形例に係る拡縮機構は、ケース本体3をカバー4により蓋止めする動作を利用して、巻取りリール36の径を拡開させるとともに、再びカバー4を開ける動作により、図示しない弾性復帰手段により拡縮部材361の径が収縮するように構成しているものである。具体的には、拡縮部材361の上端側にテーパ面36aを設けるとともに、カバー4の内面に備わる回転板43の中央部の突出部43aの突出高さ並びに位置を適宜調整しておくことによって、突出部43aにテーパ面36aを押圧させて、拡縮部材361の相対距離を離間させる。その結果、使用時には巻取りリール36の径は拡開した状態となり、カバー4を開けたときには、上記の弾性復帰により巻取りリール36の径が縮径するものである。このようなものであっても、上記実施形態と同様にリフィル2の交換を迅速且つ簡便に行い得るものとなっている。
<変形例2>
上記実施形態では転写テープ21の先端に設けた環状部21aを巻取りリール36の巻取り面361aの外側に掛け回した態様を図示したが、図21に示す本変形例のように、拡縮部材361の内側に係り合わせたり、任意の一の拡縮部材361に掛けることによって転写テープ21を巻取りリール36に係り合わせたりするものとしても良い。
<変形例3>
また勿論、上記実施形態では転写テープ21の先端に環状部21aを設けることにより巻取りリール36に転写テープ21を取付けたものとしたが、図22に示す本変形例ように、転写テープ21とは別体に構成された環状部材23を巻取りリール36に適宜係り合わせることによって転写テープ21を巻取りリール36へ取付けるものとしても良い。
<変形例4>
さらに他方、図23に示す本変形例のように、転写テープ21の先端を単に転写テープ21を切断した切断縁21bとしても良い。このような場合には、同図に示すように、例えば巻取りリール36の一部、図示では拡縮部材361にスリット361sを設けることにより、当該スリット361sに切断縁21bを挟持させる構成とすれば良い。
また本発明は上記実施形態並びに変形例に開示したものに限られることはなく、例えばケースの一部にレバーやボタン或いはスイッチを設け、当該スイッチを操作することにより、巻取りリールの径が縮小し得る縮径機構Xとしても良い。また、縮径機構Xとともに、ボタンやスライダ等の操作によって転写テープの巻取りリールからの離間を誘発する離間誘発機構を設けても良い。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明は転写物を塗布した転写テープを含むリフィルを交換可能に構成した転写具として利用することができる。
1…ケース
2…交換部品(リフィル)
21…転写テープ
325…非動作部分(第1ラック)
326…非動作部分(第2ラック)
33…アーム
36…巻取りリール
361…拡縮部材
361a…巻取り面
361b…添設面
37…転写ヘッド
43…回転板
X…縮径機構

Claims (9)

  1. ケース側に設けられた非交換部品である巻取りリールに巻回された転写テープを、前記巻取りリールから離脱させることにより転写テープの交換を行う転写具であって、
    前記転写テープの交換時の巻取り径を、前記巻取りリールの使用時の巻取り径よりも縮小させた径とし得る縮径機構を具備することを特徴とする転写具。
  2. 前記巻取りリールの巻取り面に直接転写テープを巻回するものである請求項1記載の転写具。
  3. 前記縮径機構が、転写テープを含む交換部品を取り出すための動作に連動して作動するものである請求項1または2記載の転写具。
  4. 前記ケースが前記巻取りリールを使用位置から転写ヘッド近傍へ位置付けた突出位置へと動作させるアームを有するものであり、
    前記縮径機構が、前記アームの動作に連動して作動するものである請求項3記載の転写具。
  5. 前記縮径機構が、前記アームの動作時の前記巻取りリールと前記ケースにおける非動作部分との係り合いを利用して作動するものである請求項4記載の転写具。
  6. 前記巻取りリールが巻取り面を有する複数の拡縮部材を有し、
    前記縮径機構が、前記巻取り面同士の距離を互いに近接する動作を行うものである請求項1、2、3、4または5記載の転写具。
  7. 前記巻取りリールが、巻回された前記転写テープの端面に接するとともに、
    前記縮径機構が、前記転写テープの交換時に、当該転写テープの端面に接する添設面を相対動作させ得るものである請求項1、2、3、4、5または6記載の転写具。
  8. 前記巻取りリールが添設面を有する複数の拡縮部材を有し、複数の添設面間の距離を変化させることにより前記転写テープの端面に対し相対動作するものである請求項7記載の転写具。
  9. 前記ケースが、前記転写テープの端面に当接し、前記巻取りリールと同軸に回転し得る回転板を具備している請求項1、2、3、4、5、6、7または8記載の転写具。
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