JP5786115B2 - 転写具 - Google Patents

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Description

本発明は、転写物を塗布した転写テープを含むリフィルを交換可能に構成した転写具に関するものである。
従来、粘着剤や修正剤といった転写物を塗布された転写テープを含む構成部品を、転写テープを使い切る毎に、交換部品として交換するという、いわゆるリフィル交換式の転写具が、種々提案されている。
それらの中でも近年、リフィルを構成する要素を可能な限り少なくすべく、転写具としての構成要素をケース側に構成し、リフィルとしては転写テープと、この転写テープとを巻回保持しておく繰出し側の部材のみか、或いはこれらを主体としたものも提案されている(例えば、特許文献1参照)。当該文献に開示されている転写具は、交換部品、すなわち使用後に廃棄する部品点数を少なくすることにより、環境に対する負荷を有効に低減させることを目的としているものである。また、この転写具は、リフィル交換作業を行いやすくすべく、転写ヘッドから離間する側のリールをケースに設けたアームに支持させるとともに、アームを動作させることによって転写ヘッド近傍に当該ケースを位置付け得るものとしている。
しかしながら、上記特許文献に開示された構成であると、アームの回転中心を転写ヘッドに近接させた側のリールの中心に合致させて形成しているため、アームの長さ寸法はこれら両リール間の寸法に自ずと決められたものとなる。そうなると、リールを所要の位置に位置付けるべくアームを設定すると、いきおい両リール間の距離を増大させてケースを大型化させたり、転写ヘッドをアームの動作に干渉させないように位置付けてリールと転写ヘッドとの距離を過度に近接させることにより転写作業に係る作業性を向上し得なかったりということが起こり得る。
特開2004−148702号公報
本発明は、このような不具合に着目したものであり、リフィル交換を容易なものとしつつ、ケースの大型化や作業性の低下を有効に回避し得る転写具を提供することを目的としている。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。すなわち、本発明に係る転写具は、転写テープを繰出す繰出しリール又は転写テープを巻取る巻取りリールのうち、転写ヘッドから遠い位置にある一方のリールをケースに設けられたアームに支持させるとともに、このアームを回転動作させることにより前記一方のリールを使用位置と前記転写ヘッド近傍まで動作させた突出位置との間を移動可能な転写具であって、前記アームの回転中心を、前記転写ヘッドと、他方のリールとの間に位置付けられた所定位置に設けていることを特徴とする。
このようなものであれば、最適な位置へリールを持ち出して迅速な交換部品の交換を実現しつつ、アームの取付け位置が他方のリールや転写ヘッドの位置に拘束されず済むため、アームがいたずらに長くなったり、転写ヘッドの位置が他方のリールに近付きすぎて作業性を低下させてしまったりすることを有効に回避することによって、コンパクト且つ作業性に優れた転写具を実現できる。
そして、アームが嵩張ったり転写作業に干渉したりすることを有効に回避するためには、前記ケースが当該ケース内を厚み方向に仕切る中間板を有するものであり、前記ケースの外側と前記中間板との間に前記アームを収容し得るアーム収容空間を形成していることが望ましい。
また、アームを突出位置で確実に位置決めするためには、前記アーム収容空間の開口縁に、前記突出位置に位置付けるための突起を設けるとともに、前記アームに前記突起を収容し得る凹陥を設けておくことが好ましい。
前記突出位置において交換部品の交換作業、特に新しい交換部品の取付作業を容易に行い得るものとするためには、前記繰出しリールにおける前記転写テープの繰出し箇所と、前記転写ヘッドの先端部と、前記巻取りリールにおける前記転写テープの巻取り箇所とが略直線状をなすように位置付けているものや、転写テープの繰出し箇所と転写テープの巻取り箇所とがなす直線よりも転写テープの裏面側に転写ヘッドの先端部を位置付けたものとすることが望ましい。
また、使用後の交換部品の離脱や新しい交換部品の取付けを行い易いものとするためには、前記アームが、前記巻取りリールを支持しているものが望ましい。
さらに、交換部品の構成を簡素なものとしつつ、容易な交換部品の取付を実現するためには、前記転写テープの先端に前記転写テープを環状に形成した環状部を設け、当該環状部を前記巻取りリールに掛けることにより前記巻取りリールと前記転写テープとを固定しているものが望ましい。
本発明によれば、最適な位置へリールを持ち出して迅速な交換部品の交換を実現しつつ、アームがいたずらに長くなったり、転写ヘッドの位置が他方のリールに近付きすぎて作業性を低下させてしまったりすることを有効に回避することによって、コンパクト且つ作業性に優れた転写具を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る転写具の斜視図。 同正面図。 同平面図。 同実施形態に係るケースを開いた状態の外観図。 同正面図。 同平面図。 図5に対応する動作説明図。 図6に対応する動作説明図。 同実施形態に係る要部拡大図。 同実施形態に係る作用説明図。 同上。 同上。 同実施形態に係る要部の正面図。 図13に対応する動作説明図。 同実施形態に係る要部の分解斜視図。 同他の分解斜視図。 同実施形態に係る要部の動作説明図。 同上。 同上。 同実施形態の変形例1に係る作用説明図。 同変形例2に係る作用説明図。 同変形例3に係る作用説明図。 同変形例4に係る作用説明図。 同変形例5に係る作用説明図。 同変形例6に係る作用説明図。
以下、本発明の一実施の形態について図1ないし図19を参照して説明する。
本実施形態に係る転写具は、例えば、転写物である粘着剤を塗布した転写テープ21を巻回保持し、転写ヘッド37を介して粘着剤を紙面などの対象面に転写するためのものである。勿論、転写テープ21に塗布する転写物は粘着剤に限られることはなく、修正剤を塗布された転写テープ21を適用したものであってもよい。
この転写具は、巻取りリール36に巻回された転写テープ21を、巻取りリール36から離脱させることにより転写テープ21の交換を行う態様のものであって、転写物を転写可能に収容している非交換部品であるケース1と、ケース1に対して分離・交換可能な交換部品であるリフィル2とを有している。具体的には、転写ヘッド37から遠い位置にある巻取りリール36を後述するアーム33に支持させるとともに、このアーム33を回転動作させることにより巻取りリール36を使用位置(P)から転写ヘッド37近傍まで動作させた突出位置(Q)として転写テープ21を含むリフィル2の交換を行うようにしているものである。
リフィル2は、図4に示すように、リフィル2を、転写テープ21と、この転写テープ21を巻回保持している繰出しスプール22とを有するものとしている。そして転写テープ21は、その先端側に巻取りリール36に直接係り合わせて固定するための環状部21aを形成している。換言すれば、本実施形態では、リフィル2を転写テープ21及び繰出しスプール22のみという構成とし、転写具の他の必須要素である繰出しリール34、巻取りリール36や転写ヘッド37及びそれらを係合及び保持するための構成要素を全て非交換部品とすることにより、リフィル2の交換に係る環境への負荷を低減させ得るものとなっている。なお本実施形態では、図4及び図10ないし図12を除く各図面において、便宜上リフィル2の図示を省略している。
ここで、本実施形態に係る転写具は、アーム33の回転中心を、転写ヘッド37と他方のリールとの間に位置付けられた所定位置であるアーム取付部323に設けていることを特徴とするものである。
以下、斯かる転写具の構成のうち、主にケース1について具体的に説明する。
ケース1は、図1ないし図12に示すように、繰出しリール34、巻取りリール36及び転写ヘッド37等を保持しているケース本体3と、このケース本体3にヒンジhを介して接続されたカバー4とを有している。
カバー4は、ケース1側にヒンジhを介して開閉可能に構成されたカバー本体41と、カバー本体41の先端側に設けられて転写ヘッド37を覆い得るキャップ42と、巻取りリール36と正面視重複し且つ同軸に回転し得る回転板43と、ケース本体3側に係合し得る爪受け部44とを有している。この回転板43は、巻取られた転写テープ21の端面に直接接しながら端面が回転板43に付着、詳細には、転写テープ21の端面からはみ出した転写し得なかった粘着剤を介して転写テープ21の端面が回転板43に付着しても回転板43が巻取りリール36と同軸に回転することにより、巻取りリール36の回転に支障を来たさないようにするものである。
ケース本体3は、他の部品を保持している外側体31と、外側体31との間にアーム収容空間3sを形成した状態で取付けられる中間板32と、この中間板32の所定箇所に回転可能に取付けられ前記巻取りリール36を転写ヘッド37近傍へ位置付け得るアーム33と、中間板32に取付けられる繰出しリール34と、外側体31に取付けられ繰出しリール34、巻取りリール36にそれぞれ噛合する中間ギア35と、アーム33の先端部に取付けられる巻取りリール36と、ケース本体3先端側に取付けられる転写ヘッド37とを具備している。
外側体31は、中間板32を内部に取付けたケース本体3自体の外側を形成するものであり、カバー4側の爪受け部44に係り合うための係合爪部312と、アーム33を使用位置(P)に位置決めするために上下2箇所に設けられたアーム係止爪311とを有している。
中間板32は当該ケース1内を厚み方向に仕切るものであり、前記ケース1が中間板32を有する前記ケース1の外側と前記中間板32との間に前記アーム33を収容し得るアーム収容空間3sを形成しているものである。当該中間板32は、転写ヘッド37を取付けるために厚み方向すなわち正面視概略H字状に突出して設けられたリブであるヘッド取付部321と、繰出しリール34を取付けるための繰出しリール取付部322と、これらヘッド取付部321及び繰出しリール取付部322との間の所定位置に設けたアーム取付部323と、使用位置(P)にある巻取りリール36を受け入れるための収容凹部324と、収容凹部324の縁部において互いに正面視対向するように設けられた第1ラック325と第2ラック326と、そしてアーム33を突出位置(Q)に位置決めしておくために転写ヘッド37より且つアーム33収容部の開口縁において突出する突起327とを有している。また、第1ラック325と第2ラック326は正面視対向する位置に位置付けられているが、平面視では互いに厚み方向に異なる位置から突出することにより、後述する巻取りギア362及び操作ギア363aにそれぞれ噛合し得るようになっている。
アーム33は、基端側に設けられた回転軸331により中間板32に回転可能に支持されるとともに先端側の巻取りリール取付部332によって巻取りリール36を回転可能に支持しているもので、その中間位置には中間板32から突出する突起327を受け入れることにより当該アーム33を突出位置(Q)に位置決めするための凹陥333を形成している。
繰出しリール34は、リフィル2における繰出しスプール22を取付けるためのリフィル取付部341と、転写動作による繰出しリール34の回転を中間ギア35を介して巻取りリール36側へ伝達するための繰出しギア343と、繰出しギア343の回転速度とリフィル取付部341の回転速度を調整するために、これらを一定強度の摩擦を生じさせた状態で接続するクラッチ342とを有している。なお、一般的に繰出しリール34回転による転写テープ21の繰出し速度よりも巻取りリール36による転写テープ21の巻取り速度の方が転写テープ21の全使用時を通じて常に早くなるように、ギア比が設定されているため、転写具使用時には常に当該クラッチ342は作動する。これらの構成により巻取りリール36は転写テープ21によって一定以上の強度で締め付けられながら当該転写テープ21を巻取っていることになる。
転写ヘッド37は、基端部を中間板32のヘッド取付部321に外嵌することにより固定させるとともに、先端に樹脂性の転写ローラを回転可能に設けることにより転写テープ21の走行をスムーズに促し得るものである。
巻取りリール36は、転写テープ21に直接掛けられて当該転写テープ21を巻取るための拡縮部材361と、拡縮部材361を支持するとともに中間ギア35と噛合する巻取りギア362と、これら拡縮部材361と巻取りギア362との間に介在する中間体363とを有している。また、巻取りリール36の詳細な構成については後に詳述する。
しかして本実施形態に係る転写具は、アーム33の回転中心を、転写ヘッド37と、この転写ヘッド37に近接した側のリールである繰出しリール34との間に所定位置、つまり中間板32におけるヘッド取付部321と、繰出しリール取付部322との間に設けられたアーム取付部323を設けた位置とすることによって、図5及び図6に示す使用位置(P)から、図7及び図8に示す突出位置(Q)をとり得るものとなっている。
また本実施形態では、前記アーム収容空間3sの開口縁に、突出位置(Q)に位置付けるための突起327を設けるとともに、前記アーム33に前記突起327を収容し得る凹陥333を設けている。すなわち図9に示すように、突出位置(Q)ではアーム33に設けた凹陥333は中間板32の位置決め凸部を収容することにより、当該突出位置(Q)が安定して維持されるものとなっている。
ここで、斯かるアーム33の動作を利用して交換部品であるリフィル2を取付ける態様について、図10ないし図12に示して説明する。
図10に示すように、リフィル2の繰出しスプール22を繰出しリール34に装着するとともに、転写テープ21の環状部21aをアーム33を突出位置(Q)とした状態で転写ヘッド37の先方に位置付けられた巻取りリール36へと取付ける。このとき本実施形態では、繰出しリール34における転写テープ21の繰出し箇所aと、前記転写ヘッド37の先端部bと、巻取りリール36における前記転写テープ21の巻取り箇所cとが略直線状をなすように位置付けられる。しかし勿論、転写テープ21の繰出し箇所aと巻取りリール36における転写テープ21の巻取り箇所cとがなす転写テープ21の直線よりも、転写ヘッド37の先端部bが図示上方に位置付けられたものであっても良い。これにより使用者は特にリフィル2取付けの際に転写テープ21を転写ヘッド37等に取り回すことなく作業を行うことができるので、簡単且つ確実にリフィル2を取付け得るようになっている。
そして図11に示すようにアーム33を使用位置(P)へ向けて回転させると転写テープ21をそのまま転写ヘッド37に掛けられることになり、図12に示すように、使用位置(P)とした状態では、リフィル2は正しく装着される。そして図示しないが、同図に示す状態からカバー4を装着すれば、転写作業が可能な状態となる。また図12に示した状態では、巻取りリール36の径が突出位置(Q)の状態に比べて拡大するので、環状部21aが確実に巻取りリール36に係り合うものとなる。換言すると、アーム33を使用位置(P)から突出位置(Q)へとした状態では、巻取りリール36の径は小さくなることになる。
すなわち、本実施形態に係る転写具は図13ないし図16に示すように転写テープ21の交換時に、巻取りリール36の使用時の拡開状態(W)から縮小させた径をなす縮小状態(N)とし得る縮径機構Xを具備することを特徴とするものである。本実施形態ではこの縮径機構Xを、巻取りリール36と、アーム33と、中間板32に設けた第1ラック325、第2ラック326によって構成している。つまり、本実施形態の縮径機構Xは、アーム33の動作に連動して作動するものとなっている。
以下、当該縮径機構Xを主に構成する巻取りリール36の詳細な構成について説明する。
巻取りリール36は上述の通り、拡縮部材361と巻取りギア362とこれらに介在する中間体363とを具備するものとなっている。しかして当該巻取りリール36は、図13ないし図16に示すように、巻取りギア362と中間体363との相対回転動作によって、拡縮部材361が拡開・収縮動作を行うものである。拡縮部材361は、同じ形状をなす複数、本実施形態では3つの拡縮部材361から構成されるものとしている。巻取りギア362は、中間ギア35に噛合するギア本体362aと、拡縮部材361を互いに放射状に動作可能に支持する拡縮溝362bと、拡縮部材361の先端部を支持する芯状部362cとを有している。中間体363は、拡縮部材361に係り合うことで当該拡縮部材361同士の相対位置を位置決めするためのカム穴363bと、これらカム穴363bと拡縮部材361の相対位置を決定すべく中間体363を回動させるための操作ギア363aとを有している。
そして拡縮部材361は、特に図16に示すように、転写テープ21の環状部21aに掛けられることにより転写テープ21を直接巻取るための巻取り面361aと、巻回された転写テープ21の端面に添設する添設面361bと、添設面361bの裏面側から突出し、基端側においてカム穴363bを挿通するとともに先端部で拡縮溝362bに支持されることにより、拡縮可能に支持される被支持突起361cと、隣接する拡縮部材361同士を互いに接近・離間可能に係り合わせるための摺動突起361d並びに摺動穴361eとを有している。
そして図17ないし図19に示すように、使用位置(P)にあるアーム33を突出位置(Q)へと動作させる際には、中間板32が有する非動作部分である第1ラック325と第2ラック326に対し、巻取りギア362のギア本体362aと、中間体363の操作体がそれぞれ反対方向に回動するように係り合う。そのため、巻取りギア362と中間体363は巻取りリール36が拡開状態(W)をしている姿勢から相対回転動作をすることとなる。このとき、被支持突起361cは中間体363のカム穴363bの内面に付勢させることにより、拡縮部材361は芯状部362cすなわち巻取りリール36の中心へ向けて収縮する動作を行う。つまりこのとき、巻取り面361aが互いに近接することにより、巻取りリール36の径が縮小する縮小状態(N)をとるものとなる。併せて、添設面361bについても互いに近接して転写テープ21の端面に対する相対動作を行うことにより図示しない転写テープ21の端面に対し相対移動を行うことになる。つまり、添設面361bに転写テープ21の端面からはみ出した転写され得なかった粘着剤が付着した状態であっても当該付着状態が解除される。
このようにして、径が縮小された縮小状態(N)にある巻取りリール36によって巻回された転写テープ21の内面は巻取り面361aとの間に若干の隙間が生じるとともに、前記の粘着剤による付着も解消された状態となる。その結果、使用済の転写テープ21は巻取りリール36からスムーズに取り外すことができる。なお、図10ないし図12に示したアーム33の動作時では、上記と逆の手順を経ることによって、巻取りリール36の径が拡大された拡開状態(W)をとることは言うまでもない。
以上のような構成とすることにより、本実施形態に係る転写具は、巻取りリール36を支持しているアーム33の回転中心を、転写ヘッド37と、繰出しリール34との間に位置付けられた所定位置に設けているので、最適な位置へリールを持ち出して迅速なリフィル2の交換を実現しつつ、アーム33の取付け位置が繰出しリール34や転写ヘッド37の位置に拘束されず済むため、アーム33がいたずらに長くなったり、転写ヘッド37の位置が他方のリールに近付きすぎて作業性を低下させてしまったりすることを有効に回避して、コンパクト且つ転写作業性に優れるとともに、リフィル2交換時のアーム33の位置を最適な位置に位置付け易いものとなっているので、リフィル2交換の作業性にも優れた転写具を実現している。
そして、アーム33が嵩張ったり転写作業に干渉したりすることを有効に回避するために本実施形態では、前記ケース1が当該ケース1内を厚み方向に仕切る中間板32を有するものとし、ケース1の外側と前記中間板32との間に前記アーム33を収容し得るアーム収容空間3sを形成したものとしている。
また、アーム33を突出位置(Q)で確実に位置決めするために本実施形態では、前記アーム収容空間3sの開口縁に、前記突出位置(Q)に位置付けるための突起327を設けるとともに、前記アーム33に前記突起327を収容し得る凹陥333を設けている。
加えて突出位置(Q)において交換部品の交換作業、特に新しい交換部品の取付作業を容易に行い得るものとするために本実施形態では、図10に示すように、前記繰出しリール34における転写テープ21の繰出し箇所aと、転写ヘッド37の先端部bと、巻取りリール36における転写テープ21の巻取り箇所cとが略直線状をなすように位置付けている。また図示しないが,上述の通り繰出し箇所aと巻取り箇所cとがなす直線よりも、転写テープ21における転写物が塗布されていない裏面側に転写ヘッド37の先端部bを位置付けたものであっても、図示の態様と同様に、アーム33の動作により転写ヘッド37に転写テープを掛ける動作を兼ねて行わせることができる。
ここで、実際の交換操作を行う上で、使用後の交換部品の離脱や新しい交換部品の取付けを行い易いものとするために本実施形態では、アーム33が、繰出しリール34では無く巻取りリール36を支持することで、使用後の転写テープ21を取り出し易い位置まで移動させてリフィル2の交換作業をより行い易いものとしている。
さらに本実施形態では、交換部品の構成を簡素なものとしつつ、容易な交換部品の取付を実現するための具体的な構成として、転写テープ21の先端に転写テープ21を環状に形成した環状部21aを設け、当該環状部21aを前記巻取りリール36に掛けることにより巻取りリール36と転写テープ21とを固定したものとしている。
以上、本発明の実施形態について説明したが、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。例えば上記実施形態では巻取りリール36の巻取り径を縮小させ得る縮径機構Xについて詳述したが、勿論、縮径機構Xを具備することなくアーム33が動作するものであっても良い。
<変形例1>
以下、本実施形態の各変形例について詳述するが、これら変形例について、上記実施形態の構成要素に相当する構成要素については同じ符号を付すとともに、その詳細な説明を省略するものとする。
本変形例に係る縮径機構は、ケース本体3をカバー4により蓋止めする動作を利用して、巻取りリール36の径を拡開させるとともに、再びカバー4を開ける動作により、図示しない弾性復帰手段により拡縮部材361の径が収縮するように構成しているものである。具体的には、拡縮部材361の上端側にテーパ面36aを設けるとともに、カバー4の内面に備わる回転板43の中央部の突出部43aの突出高さ並びに位置を適宜調整しておくことによって、突出部43aにテーパ面36aを押圧させて、拡縮部材361の相対距離を離間させる。その結果、使用時には巻取りリール36の径は拡開した状態となり、カバー4を開けたときには、上記の弾性復帰により巻取りリール36の径が縮径するものである。このようなものであっても、上記実施形態と同様にリフィル2の交換を迅速且つ簡便に行い得るものとなっている。
<変形例2>
上記実施形態では転写テープ21の先端に設けた環状部21aを巻取りリール36の巻取り面361aの外側に掛け回した態様を図示したが、図21に示す本変形例のように、拡縮部材361の内側に係り合わせたり、任意の一の拡縮部材361に掛けることによって転写テープ21を巻取りリール36に係り合わせたりするものとしても良い。
<変形例3>
また勿論、上記実施形態では転写テープ21の先端に環状部21aを設けることにより巻取りリール36に転写テープ21を取付けたものとしたが、図22に示す本変形例ように、転写テープ21とは別体に構成された環状部材23を巻取りリール36に適宜係り合わせることによって転写テープ21を巻取りリール36へ取付けるものとしても良い。
<変形例4>
さらに他方、図23に示す本変形例のように、転写テープ21の先端を単に転写テープ21を切断した切断縁21bとしても良い。このような場合には、同図に示すように、例えば巻取りリール36の一部、図示では拡縮部材361にスリット361sを設けることにより、当該スリット361sに切断縁21bを挟持させる構成とすれば良い。
<変形例5>
また、図24に示す本変形例のように、切断縁21bをスリット36bsのみを設けた巻取りリール36bに係りあわせる構成としても良い。このようなものであれば、巻取りリール36bの構成をより簡素なものとすることができる。
<変形例6>
そして、図25に示す本変形例のように、転写テープ21の先端の切断縁21bに両面テープ等からなる別体の接着部tを設けたものとすれば、前変形例よりもさらに簡素な構成の巻取りリール36であっても、好適に転写テープ21を係り合わせることができる。
また本発明は上記実施形態並びに拡変形例に開示したものに限られることはなく、例えばアームを中間板ではなく外側体に回転可能に取付けたものとしたり、ケースにおける別異な位置に取付けたものとしたりしても良い。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明は、転写物を塗布した転写テープを含むリフィルを交換可能に構成した転写具として利用することができる。
1…ケース
2…交換部品(リフィル)
21…転写テープ
21a環状部
3s…アーム収容空間
32…中間板
323…所定位置(アーム取付部)
327…突起
33…アーム
333…凹陥
34…繰出しリール
36…巻取りリール
37…転写ヘッド
P…使用位置
Q…突出位置

Claims (7)

  1. 転写テープを繰出す繰出しリール又は転写テープを巻取る巻取りリールのうち、転写ヘッドから遠い位置にある一方のリールをケースに設けられたアームに支持させるとともに、このアームを回転動作させることにより前記一方のリールを使用位置と前記転写ヘッド近傍まで動作させた突出位置との間を移動可能な転写具であって、
    前記アームの回転中心を、前記転写ヘッドと、他方のリールとの間に位置付けられた所定位置に設けていることを特徴とする転写具。
  2. 前記ケースが当該ケース内を厚み方向に仕切る中間板を有するものであり、前記ケースの外側と前記中間板との間に前記アームを収容し得るアーム収容空間を形成している請求項1記載の転写具。
  3. 前記アーム収容空間の開口縁に、前記突出位置に位置付けるための突起を設けるとともに、前記アームに前記突起を収容し得る凹陥を設けている請求項2記載の転写具。
  4. 前記突出位置において、前記繰出しリールにおける前記転写テープの繰出し箇所と、前記転写ヘッドの先端部と、前記巻取りリールにおける前記転写テープの巻取り箇所とが略直線状をなすように位置付けている請求項1、2または3記載の転写具。
  5. 前記突出位置において、前記繰出しリールにおける前記転写テープの繰出し箇所と前記巻取りリールにおける前記転写テープの巻取り箇所とがなす直線よりも前記転写テープの裏面側に前記転写ヘッドの先端部を位置付けている請求項1、2または3記載の転写具。
  6. 前記アームが、前記巻取りリールを支持している請求項1、2、3、4または5記載の転写具。
  7. 前記転写テープの先端に前記転写テープを環状に形成した環状部を設け、当該環状部を前記巻取りリールに掛けることにより前記巻取りリールと前記転写テープとを固定している請求項1、2、3、4、5または6記載の転写具。
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