JP4766489B2 - テープカッター、ロール保持機構及びリール - Google Patents

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Description

本発明は、大径テープ及び小径テープを適切に選択使用できるようにしたテープカッター、テープに限らないロール保持機構並びにそれらに使用するリールに関するものである。
従来、この種のテープカッターにおいて、複数のテープの選択使用を可能にするために、大径リールの中心部に小径リールを着脱可能に嵌合し、この小径リールをテープ装填部に軸心回りに回転可能に取り付けたものが知られている。
このものは、大径リールと小径リールを嵌合させた状態で大径テープを使用し、大径リールを外して小径リールのみとしたときに小径テープを使用可能としたもので、大小何れのテープにも対応できるようになっている。大径リールは、実際には小径リールの外側にテーパ嵌合させてあり、何れか一方側に向かって小径リールから抜き取ることが可能とされている。
しかしながら、このような構成だと、部品点数が増えるだけでなく、小径テープを使用する際には大径リールは不要な部品となり、部品管理が不適切だと紛失のおそれが高い。また、大径リールを抜き取る方向が不明確なため、ユーザーに混乱を与え、無理な力を加えることにより小径リールに設けた軸等が変形するおそれもある。
このような不都合を解消し得るものとして、例えば特許文献1に示されるように、単一のリールに大径リール取付部及び小径リール取付部を同心状に設け、大径テープ取付部をそのままにした状態で小径テープ取付部に小径テープの取り付けを可能とし、かつ、小径テープ取付部をそのままにした状態で大径テープ取付部に大径テープの取り付けを可能として、何れの場合にも部品が分離しない構造にし、部品管理を不要としたものも開示されている。
実開昭55−20346号公報
ところが、このものは、小径テープを小径テープ取付部に取り付けて、隣接する大径テープ取付部の間から外方に引き出そうとした際、引き出し時の摺動抵抗が小径テープ取付部を通じてリールに回転力として働き、その回転力のモーメントによってリール全体が共回りする。このため、小径テープの繰り出し部が大径テープ取付部と干渉して接着するなどして、テープの引き出し操作を妨げられ易い。このため、円滑に小径テープを使用することが難しいという問題を抱えている。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、大小のテープをそれぞれ相手方の取付部によって邪魔されることなく適切に使用できるようにしたテープカッター、あるいはテープに限らないロール保持機構並びにそれらに使用するリール等を新たに提供しようとするものである。
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明のテープカッターは、カッター本体のリール装填部に単一のリールを軸心回りに回転可能に取り付け、このリールの内周側に小径テープ取付部を、また外周側に大径テープ取付部をそれぞれ設けたものである。そして、小径テープ取付部の中心をリールの軸心に対し偏心した部位に位置づけて、その小径テープ取付部に小径テープの中心部を滑動可能に支持させるように構成するとともに、前記軸心から放射方向に複数の腕を延ばし、その腕の先端部に大径テープ取付部を形成し、小径テープを引き出す際、小径テープ取付部の中心がリールの軸心に対し引き出し側へ移動した状態でリールをほぼ回転することなく安定させて、その小径テープからの繰り出し部を少なくとも隣接する腕と腕の間から前記大径テープ取付部を避けて外方に引き出せるようにしたものである。
このように構成すると、大小のテープの併用構造を有効に実現することができるとともに、小径テープを繰り出す際には、小径テープ取付部を偏心させることにより回転位相位置したがって大径テープ取付部との位置関係を安定させることができるので、小径テープ使用時にリールが共回りして繰り出し部が大径テープ取付部と干渉することを有効に防止することができる。また、小径テープ取付部が分離しないので部品管理が不要となり、小径テープを取り付けたままの状態で大径テープも取り付けられる利便性等も得られるものとなる。
しかも、リールを、軸心から放射方向に複数の腕を延ばしてその腕の先端部に大径テープ取付部を形成したものとし、少なくとも隣接する腕と腕の間から小径テープを引き出せるようにしているので、小径テープを大径テープ取付部を避けて外方に適切に引き出すことができる
特に、リールの腕を3本とし、その腕の先端部に大径テープ取付部を形成して、軸心から何れかの腕と腕の間に向かって小径テープ取付部を偏心させておくことが好適である。
カッター本体との位置関係としては、リール装填部にリールを取り付けた際に、少なくともある回転位置において2つの腕の先端部がカッター本体の上方空間ないしテープ引出し側の空間に一部突出した状態となり得るように構成しておくことが適切である。
このように小径テープの前記軸心から前記小径テープ取付部の中心に向かう方向である偏心方向との関係でテープ繰り出し位置が限定されるリールを適切にセットできるようにするためには、偏心方向を明示する認識部が、リールの外面より視認可能な状態で設けられていることが望ましい。
小径テープを滑動可能かつ安定に取り付けるためには、リールは、対をなすリール構成体同士を突き合わせて接合することにより構成され、その突き合わせの際に小径テープ取付部に小径テープを、リール構成体の一部により当該小径テープの軸心方向の位置ずれを規制した状態で閉じ込めるようにしておくことが好ましい。
このように小径テープ取付部が小径テープの中心部を滑動可能に支持するのに対して、大径テープ取付部の構造としては、リール構成体同士を突き合わせて接合した状態でその外側に大径テープの内側を緊密に嵌め合わせ得る態様のものが好適である。
嵌合場所を適切に確保し、嵌合のための構造の簡素化も図るためには、一対のリール構成体の小径テープ取付部及び/又は大径テープ取付部となる部位に同一構造の突出部を形成し、一方のリール構成体を反転させて他方のリール構成体に突き合わせた際に突出部同士の間に嵌合状態を得るように構成していることが望ましい。
具体的な実施の態様としては、各々の突出部に外側嵌合部および内側嵌合部を形成し、反転して突き合わせた際に各々の内側嵌合部が相手方の外側嵌合部の内側に嵌合するように構成しているものが挙げられる。
小径テープの前記軸心から前記小径テープ取付部の中心に向かう方向である偏心方向との関係でリール構成体同士の突き合わせ位相が限定される観点からしても、上述したような偏心方向を明示する認識部がリールの外面より視認可能な状態で設けられていることが好ましい。
勿論、カッター本体のリール装填部となる凹所に軸部を回転可能に支持させて使用される既存のテープカッターがある場合には、リールを、内周側にあって小径テープの中心部を滑動可能に支持する小径テープ取付部と、この小径テープ取付部の外周側に位置する大径テープ取付部とを備えたものにし、その際、小径テープ取付部は中心を前記軸部に対し偏心した部位に位置づけられ、大径テープ取付部は前記軸部から前記小径テープ取付部の中心に向かう方向である偏心方向にほぼ向かって小径テープが引き出されるとした場合に小径テープと干渉しない部位に位置づけられているように構成すれば、既存のリールに替えてこのリールを使用するだけで、本発明のテープカッターを有効に構成することができる。
また、テープカッター以外に、上記小径テープや大径テープと同様に単一のリールに小径ロールや大径ロールを取り付けて併用可能とするロール保持機構を構成する場合には、小径ロール取付部の中心をリールの軸心に対し偏心した部位に位置づけて、その小径ロール取付部に小径ロールの中心部を滑動可能に支持させるように構成するとともに、前記軸心から放射方向に複数の腕を延ばして、その腕の先端部に大径テープ取付部を形成し、小径ロールを引き出す際、小径ロール取付部の中心がリールの軸心に対し引き出し側へ移動した状態でリールがほぼ回転することなく安定し、その小径ロールからの繰り出し部を少なくとも隣接する腕と腕の間から前記大径ロール取付部を避けて外方に引き出せるようにしても、上記テープカッターと同様の作用効果を得ることができる。
この場合にも、リールを、内周側にあって小径ロールの中心部を滑動可能に支持する小径ロール取付部と、この小径ロール取付部の外周側に位置する大径ロール取付部とを備えたものにし、その際、小径ロール取付部は中心を前記軸部に対し偏心した部位に位置づけられ、大径ロール取付部は前記軸心から前記小径テープ取付部の中心に向かう方向である偏心方向にほぼ向かって小径ロールが引き出されるとした場合に小径ロールと干渉しない部位に位置づけられているようにすれば、既存のロール保持機構のリールにこのリールを付け替えることで、上記のロール保持機構を有効に構成することができる。

本発明は、以上説明した構成であるから、リールの内周側に小径テープ取付部を、また外周側に大径テープ取付部をそれぞれ形成して、大径テープと小径テープを選択的に使用することができ、特に小径テープを繰り出して使用する際に、大径テープ取付部との干渉を適切に回避できるようにした、使い勝手に優れたテープカッターを提供することが可能となる。勿論、このような効果はテープカッターに限らず、ロール保持機構についても同様である。また、本発明のリールによれば、既存のテープカッターやロール保持機構のリールに代えて使用するだけで、本発明のテープカッターやロール保持機構を有効に構成することができる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
このテープカッターは、図1に示すように、カッター本体1のリール装填部11に小径テープ取付部21及び大径テープ取付部22を有する単一のリール2を軸心m回りに回転可能に取り付けて構成される。
リール2を受容するカッター本体1は、樹脂成形により、一対の側壁1a、1aの間に上方及びテープ引出し側に開口する空洞Sを設けてこの空洞S内にリール装填部11を構成するとともに、そのテープ引き出し側の離間位置における一対の起立壁1b、1b間にテープを裁断するためのカッター刃12を設けたもので、側壁1aと起立壁1bとの間に大きな凹部1cを形成している。リール装填部11は、後述するリール2の軸部2aを上方から落とし込み、その落とし込んだ位置からテープ引き出し側に若干移動させるための溝11aが側壁1aの内面に設けてあり、その移動端においてリール2を上方への抜脱を禁止しつつ回転可能に支持するものである。
一方、リール2は、図2〜4等に示すように、軸部2aの軸心mから放射方向に3本の板状の腕20をスター状に延ばし、その腕20の先端部に大径テープ取付部22を形成するとともに、図3に示すように、リール2の軸心mから特定の腕20と腕20の間に向かって所定距離dだけ小径テープ取付部21の中心Oを偏心させて設けている。大径テープ取付部22は、腕20の先端部から軸心mに平行に突出して大径テープX(図7参照)の内周に緊密に嵌合する部分円弧状のものであり、一方、小径テープ取付部21は、リール2の軸心mから変位した部位において軸心mと平行に延びる筒状のものであって小径テープY(図6参照)の内周に緩やかに挿入される寸法関係にある。
リール2の具体的構造は、対をなすリール構成体102同士を図2→図4のように突き合わせて接合することにより構成され、リール構成体102には小径テープ取付部21及び大径テープ取付部22となる部位にそれぞれ突出部121,122を形成している。そして、一方のリール構成体102を中心線P回りに反転させて他方のリール構成体102に突き合わせた際に、対応する突出部121,121同士、122,122同士の間にそれぞれ嵌合状態を得るように構成している。この場合の中心線Pはリール2の軸心mと小径テープ取付部21の中心Oとを結ぶ線である。すなわち、小径テープ取付部21となる筒状の突出部121には、半円部分の内周を抉って薄肉にした外側嵌合部121aと、残りの半円部分からその抉った部分に対応する部分円弧状の薄板片を突出させてなる内側嵌合部121bとが設けてあり、反転して突き合わせた際に各々の外側嵌合部121aが相手方の内側嵌合部121bの外側に嵌合するように構成してある。また、大径テープ取付部22となる部分円弧状の突出部122には、端面にピン穴状の外側嵌合部122aとピン状の内側嵌合部122bとが併設してあり、反転して突き合わせた際に各々の外側嵌合部122aが相手方の内側嵌合部122bの外側に嵌合するように構成してある。つまり、本実施形態のリール2は、同じ構造のリール構成体102を反転させて突き合わせたものである。
このような構成において、両リール構成体102、102同士を、その間に小径テープYを閉じ込めるようにして突き合わせて接合することにより、小径テープ取付部21に小径テープYの孔が挿し通され、その際にリール構成体102の一部である腕20の基端部付近(図4における斜線部20p参照)が小径テープYの軸心方向両側に位置して、その幅方向の位置ずれを規制した状態となる。小径テープ取付部21は小径テープYの中心部を滑動可能に支持するのに対して、大径テープ取付部22はリール構成体102,102同士を突き合わせて接合した後、その外側に大径テープXの孔を緊密に嵌め合わせて取り付けられる。本実施形態においては、図1、図5等に示すように、リール2の軸心mがカッター本体1の側壁1aの上端近傍かつ凹部1cに近い位置に設けてあり、リール装填部11にリール2を取り付けた状態で少なくともある回転位置においては、図8に示すように、2つの腕20の先端部がカッター本体1の上方空間ないしテープ引出し側に位置する凹部1c内の空間に一部突出して従来のカッターと全く趣の異なる斬新な見え掛かりを呈するようになっている。
なお、リール2の外面には、図2に示すように偏心方向を明示する認識部たる三角の目印Tが視認可能な状態で設けてある。この目印Tはすなわち、3本の腕20の間に形成されて小径テープ取付部21を外側に臨ませる3領域F、F´、F´のうちから、小径テープYを引き出すべき1領域Fを明示する役割をなす。また、各腕20には、その幅方向中央部に放射方向に延びるスリット20aが設けてあり、このスリット20aの一端側は大径テープ取付部22を構成する突出部122の一部にまで連続している。
このように構成される本実施形態のテープカッターは、図6に示すように小径テープ取付部21に小径テープYの中心部を滑動可能に支持し、その小径テープYからの繰り出し部y1を大径テープ取付部22を外方に引き出す際に、小径テープ取付部21の中心Oがリール2の軸心mに対して偏心していることにより、小径テープ取付部21の中心Oがリール2の軸心mに対し引き出し側に位置するまでリール2が回転してその位置でほぼ安定し、テープの粘着力の関係で小径テープYは外周面から接線方向ではなくほぼ偏心方向(軸心mを通り中心Oに向かう方向)に繰り出されることとなる。その際、摺動抵抗が小径テープ取付部21を通じてリール2に回転力として働いても、リール2が僅かに回転すると小径テープ取付部21が引き戻され、その度にリール2は逆回転して元の位置に戻る動作を繰り返すのみとなる。このようにリール2の回転位相位置が大きく変動することがなく、小径テープYの繰り出し部y1と大径テープ取付部22との間にほぼ一定の位置関係が維持されて、その繰り出し方向に大径テープ取付部22が位置しないことから、小径テープYの繰り出し部y1を大径テープ取付部22を避けて適切に外方に引き出すことができるようになる。
したがって、リール2の過回転による小径テープYの繰り出し部y1と大径テープ取付部22との干渉を有効に回避して適切な使用状態を得ることができる。また、小径テープ取付部21が分離しないので部品管理が不要であり、さらに図7に示すように小径テープYに替えて大径テープXを取り付けることができるのは勿論のこと、小径テープYを取り付けたままの状態で大径テープXを取り付けて使用することもできるので、小径テープYと大径テープXの使い分けを極力部材を取り外さずに行うことのできる使い勝手に優れたものとなる。
その際、リール2が、軸心mから放射方向に複数の腕20を延ばし、その腕20の先端部に大径テープ取付部22を形成したものであり、少なくとも隣接する腕20と腕20の間の領域Fから小径テープYを引き出し可能としているため、外観が斬新で機能的な美観を呈する上に、小径テープYが取付状態にあることや小径テープYの残量等もすべての腕20と腕20の間の領域F、F´、F´から視認可能となって、従来にはない形態であっても使用に戸惑うこともない。
特に、リール2が、軸心mから放射方向に3本の腕20を延ばし、その腕20の先端部に大径テープ取付部22を形成したものであり、軸心mから何れかの腕20と腕20の間に向かって小径テープ取付部21を偏心させているので、小径テープYは丁度図6に示すように隣の腕20と腕20の間の空間を通って引き出されることになる。したがって、腕20の先端に位置する大径テープ取付部22との干渉が有効に防止されることとなる。しかも、腕20と腕20の間の空間が斜め上方に開放されるので、例えば図1の方向等から小径テープYの存在をより視認し易い状態が得られることとなる。このような作用は腕20が奇数本であれば同様に奏されるが、腕20の数が多くなると腕20と腕20の間が狭くなるので、やはり腕20は3本程度であることが好適である。
さらに、リール装填部11にリール2を取り付けた際に、少なくともある回転位置において図8に示すように2つの腕20、20の先端部がカッター本体1の上方空間ないしテープ引出し側の空間に一部突出した状態となるため、テープの繰り出し位置が適切でその保持状態も安定したものになる上に、従来にはない斬新なテープカッターの機能的外観を構成することになる。
また、このリール2は、小径テープ取付部21の偏心方向との関係で小径テープYの繰り出し位置が限定されることとなるが、偏心方向を明示する認識部たる目印Tがリール2の外面より視認可能な状態で設けてあるため、目印Tの方向から小径テープYを引き出すべきことさえ把握していれば、目印Tを手掛かりにしてカッター本体1へのセットが容易に行えるようになる。
具体的構造としては、リール2が、対をなすリール構成体102同士を突き合わせて接合することにより構成され、その突き合わせの際に小径テープ取付部21に小径テープYを、リール構成体102の一部である腕20の基端部により当該小径テープYの軸心方向の位置ずれを規制した状態で閉じ込めるようにしているので、リール構成体102を半割にした状態で小径テープYの着脱が簡単に行える上に、小径テープYが小径テープ取付部21に滑動可能な適度のガタの下に取り付けられていても、小径テープYの安定、確実な保持状態を得ることができる。
このように、小径テープ取付部21は小径テープYの中心に位置する軸部2aを滑動可能に支持するのに対して、大径テープ取付部22はリール構成体102,102同士を突き合わせて接合した状態でその外側に大径テープXの内側を緊密に嵌め合わせ得るようにしており、大径テープXを引き出すに伴ってリール2全体は大径テープXと密着した状態のままで一方向に回転し続けることとなるが、小径テープYとは異なり大径テープXの場合、特に各テープ取付部21,22等との干渉の問題は生じない。そして、少なくとも大径テープXの着脱に際してリール構成体102の組立分解は不要となり、内側の小径テープ取付部21に小径テープYを保持している場合に都度小径テープYの保持状態を解除しなければならない不便さもなくなる。
さらに、一対のリール構成体102の小径テープ取付部21及び大径テープ取付部22となる部位に同一構造の突出部121,122を形成し、一方のリール構成体102を反転させて他方のリール構成体102に突き合わせた際に突出部121,121同士、122、122同士の間に嵌合状態を得るように構成しているので、取付部を構成するための要素をそのまま嵌合構造に利用することができ、また互いに突き合わせる突出部121の成形を同一構造で行えることで成形上も利点となる。
具体的には、小径テープ取付部21を構成する各々の突出部121に外側嵌合部121aおよび内側嵌合部121bを形成し、反転して突き合わせた際に各々の内側嵌合部121bが相手方の外側嵌合部121aの内側に嵌合するようにするとともに、大径テープ取付部22を構成する各々の突出部122に外側嵌合部122aおよび内側嵌合部122bを形成し、反転して突き合わせた際に各々の内側嵌合部122bが相手方の内側嵌合部122aの内側に嵌合するようにしており、全体として全く同じ構造からなる2つのリール構成体102を採用できるので、部品点数の削減を有効に図ることが可能となる。
さらに、叙述のように偏心方向を明示する認識部たる目印Tがリール2の外面より視認可能な状態で設けられているので、各々のリール構成体102において小径テープ取付部21となる突出部121が偏心していても偏心方向が一目瞭然となり、適切な位相関係で嵌め合わせてリール2を容易に構成することができる。
なお、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではない。
例えば、大径テープ取付部を構成する突出部の嵌合構造は、2つのピン穴を作りその一方にピンを嵌め込むことで、ピンとピン孔の関係を実現することができる。また、このようなピンとピン穴の形態に限らず、小径テープ取付部21を構成している図示突出部121の嵌合構造(嵌合部121a、121b)と同様の構造を大径テープ取付部に採用することも勿論可能である。
また、カッター本体のリール装填部となる凹所に軸部を回転可能に支持させて使用される既往のリールに替えて上記のリール2を使用するようにすれば、リール2の交換のみで本発明のテープカッターを簡単に構成することができる。
さらに、上記の偏心構造はテープカッター以外の用途にも有効である。例えば、印刷分野や紡績分野等で、シートや糸をロールに巻いて引き出したい場合があり、その際に小径ロールと大径ロールを併用する必要があるときには、図9に示すように、リール装填部に単一のリール2hを軸心m回りに回転可能に取り付け、このリール2hに、小径ロール取付部21h及び大径ロール取付部22hを設けてロール保持機構を構成するようにする。そのリール2hは、少なくとも小径ロール取付部21hに小径ロールrの中心部を滑動可能に支持し、小径ロール取付部21hの中心Oを前記リール2の軸心mに対し偏心した部位に位置づけて、その小径ロールrからの繰り出し部r1を大径ロール取付部22hを避けて外方に引き出せるようにしておく。その際、小径ロールrを引き出す際の摺動抵抗が小径ロール取付部21hを通じてリール2hに回転力として働いても、小径ロール取付部21hがロール引出し側に位置しようとする性質を利用してリール2hを回転させることなく安定させ、小径ロールrと大径ロール取付部22hとの位置関係の変動を防止するようにしている。
このようにしても、上記実施形態と全く同様にしてリール2hの供回りを防止することができ、小径ロールrからの繰り出し部r1が大径ロール取付部22hと干渉する問題を有効に解消することが可能となる。
勿論、小径ロールrの中心部を滑動可能に支持する小径ロール取付部21hと、その小径ロールrからの繰り出し部を外方に引き出すことを妨げない状態で当該小径ロール取付部21hの外周側に設けた大径ロール取付部22hとを備え、小径ロール取付部21hの中心Oをリール2hの軸部mに対し偏心した部位に位置づけてリールを構成しておけば、既存のロール保持機構のリールと交換するだけで、本発明のロール保持機構を簡単に構成することができる。
その他の構成も、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の一実施形態に係るテープカッターの斜視図。 同テープカッターを構成するリールの分解斜視図。 同リールの内側面図。 同リールの組立図。 同実施形態に係るテープカッターの一部破断した側面図。 同テープカッターの小径テープ使用時の作用説明図。 同テープカッターの大径テープ使用時の作用説明図。 同テープカッターのある回転位置における状態説明図。 本発明の他の構成を示す概念図。
符号の説明
1…カッター本体
2、2h…リール
11…リール装填部
20…腕
21、21h…小径テープ取付部
22,22h…大径テープ取付部
102…リール構成体
121、122…突出部
121a、122a…外側嵌合部
121b、122b…内側嵌合部
m…軸心
O…中心
T…認識部(目印)
X、R…大径テープ
Y、r…小径テープ

Claims (12)

  1. カッター本体のリール装填部に単一のリールを軸心回りに回転可能に取り付け、このリールの内周側に小径テープ取付部を、また外周側に大径テープ取付部をそれぞれ設けたものであって、
    リールは、小径テープ取付部の中心を前記リールの軸心に対し偏心した部位に位置づけて、その小径テープ取付部に小径テープの中心部を滑動可能に支持させるように構成されるとともに、前記軸心から放射方向に複数の腕を延ばし、その腕の先端部に大径テープ取付部を形成したものであり、小径テープを引き出す際、小径テープ取付部の中心がリールの軸心に対し引き出し側へ移動した状態でリールがほぼ回転することなく安定し、その小径テープからの繰り出し部を少なくとも隣接する腕と腕の間から前記大径テープ取付部を避けて外方に引き出せるようにしていることを特徴とするテープカッター。
  2. リールが、軸心から放射方向に3本の腕を延ばし、その腕の先端部に大径テープ取付部を形成したものであり、軸心から何れかの腕と腕の間に向かって小径テープ取付部の中心を偏心させている請求項記載のテープカッター。
  3. リール装填部にリールを取り付けた際に、少なくともある回転位置において2つの腕の先端部がカッター本体の上方空間ないしテープ引出し側の空間に一部突出した状態となり得るように構成している請求項1又は2記載のテープカッター。
  4. 前記軸心から前記小径テープ取付部の中心に向かう方向である偏心方向を明示する認識部が、リールの外面より視認可能な状態で設けられている請求項1〜3何れかに記載のテープカッター。
  5. リールは、対をなすリール構成体同士を突き合わせて接合することにより構成され、その突き合わせの際に小径テープ取付部に小径テープを、リール構成体の一部により当該小径テープの軸心方向の位置ずれを規制した状態で閉じ込めるようにしている請求項1〜4何れかに記載のテープカッター。
  6. 小径テープ取付部は小径テープの中心部を滑動可能に支持するのに対して、大径テープ取付部はリール構成体同士を突き合わせて接合した状態でその外側に大径テープの内側を緊密に嵌め合わせ得るようにしたものである請求項記載のテープカッター。
  7. 一対のリール構成体の小径テープ取付部及び/又は大径テープ取付部となる部位に同一構造の突出部を形成し、一方のリール構成体を反転させて他方のリール構成体に突き合わせた際に突出部同士の間に嵌合状態を得るように構成している請求項5又は6記載のテープカッター。
  8. 各々の突出部に外側嵌合部および内側嵌合部を形成し、反転して突き合わせた際に各々の内側嵌合部が相手方の外側嵌合部の内側に嵌合するように構成している請求項記載のテープカッター。
  9. 前記軸心から前記小径テープ取付部の中心に向かう方向である偏心方向を明示する認識部が、リールの外面より視認可能な状態で設けられている請求項5〜8何れかに記載のテープカッター。
  10. カッター本体のリール装填部となる凹所に軸部を回転可能に支持させて使用されるものであって、
    内周側にあって小径テープの中心部を滑動可能に支持する小径テープ取付部と、この小径テープ取付部の外周側に位置する大径テープ取付部とを備え、小径テープ取付部は中心を前記軸部に対し偏心した部位に位置づけられ、大径テープ取付部は前記軸部から見たときの前記小径テープ取付部の中心に向かう方向である偏心方向にほぼ向かって小径テープが引き出されるとした場合に小径テープと干渉しない部位に位置づけられていることを特徴とするリール。
  11. リール装填部に単一のリールを軸心回りに回転可能に取り付け、このリールに、大径ロール取付部および小径ロール取付部を設けたものであって、
    リールは、小径ロール取付部の中心を前記リールの軸心に対し偏心した部位に位置づけて、その小径ロール取付部に小径ロールの中心部を滑動可能に支持させるように構成されるとともに、前記軸心から放射方向に複数の腕を延ばし、その腕の先端部に大径テープ取付部を形成したものであり、小径ロールを引き出す際、小径ロール取付部の中心がリールの軸心に対し引き出し側へ移動した状態でリールがほぼ回転することなく安定し、その小径ロールからの繰り出し部を少なくとも隣接する腕と腕の間から前記大径ロール取付部を避けて外方に引き出せるようにしていることを特徴とするロール保持機構。
  12. 保持機構本体のリール装填部に軸心回りに回転可能に支持させて使用されるものであって、
    内周側にあって小径ロールの中心部を滑動可能に支持する小径ロール取付部と、この小径ロール取付部の外周側に位置する大径ロール取付部とを備え、小径ロール取付部は中心を前記軸部に対し偏心した部位に位置づけられ、大径ロール取付部は前記軸心から見たときの前記小径テープ取付部の中心に向かう方向である偏心方向にほぼ向かって小径ロールが引き出されるとした場合に小径ロールと干渉しない部位に位置づけられていることを特徴とするリール。
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