JP2005199631A - 転写具 - Google Patents

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隆史 三井
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秀人 嶋
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Kokuyo Co Ltd
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Abstract

【課題】ギアが側板から抜け落ちることを防止するとともに、ギアの回転中心部から離れた部位で生じ易いギアの回転ブレを抑制する転写具を提供する。
【解決手段】転写用糊Tを転写対象物に転写する際に用いられる転写具Aであって、転写用糊Tを保持する一対の第1外側板21、第2外側板11と、これら一対の外側板11、21間に回転可能に支持され転写用糊Tを保持してなる一対のスプールSP1、SP2と、これら一対のスプールSP1、SP2を回転駆動させ相互に噛合する一対のギアG1、G2とを具備してなり、第1外側板21に、第2外側板11に向かって突出しギアG1、G2を枢支する回転支軸211、212を設け、ギアをG1、G2を回転支軸211、212に枢支させた状態において、ギアG1が回転支軸211の軸方向に沿って抜出することを規制する規制手段Rを、第1外側板21とギアG1との間であって、且つギアG1と回転支軸211との枢着部位とは異なる部位に設けた。
【選択図】図2

Description

本発明は、転写物を転写対象物に転写する際に用いる転写具に関するものである。
従来より、転写物を転写対象物に転写する際に用いられる転写具として種々のものが考えられている。このような転写具において、前記転写物を保持する一対の側板間に回転可能に支持され前記転写物を取り付けてなる一対のスプールと連動し、これら一対のスプールを回転駆動させ相互に噛合する一対のギアを、側板に設けた回転支軸に回転可能に取り付けている。そしてこれらギアを回転支軸に取り付ける態様として、回転支軸に軸方向に沿って複数のスリットを形成するとともに、スリットに囲まれてなる部位の先端部に係合爪を設け、ギアに設けられ前記回転支軸に外嵌し得る筒状部を、回転支軸の先端部から押し込む操作に伴って、前記スリットに囲まれてなる部位が相互に相寄る方向に撓み、筒状部が係合爪を乗り越えた際に、スリットに囲まれてなる部位が弾性復帰し、係合爪が筒状部と係合するとともに、回転支軸が筒状部に外嵌され、ギアが回転支軸の軸方向に抜出することを規制するように構成しているものが挙げられる。(例えば特許文献1参照)。
登録実用新案第2532967号公報(第1〜3頁、第2図、第3図)
ところが、従来のものは、回転支軸に設けた係合爪を利用してギアと回転支軸とを相互に係合させているため、ギアと回転支軸との枢着部位から離れた位置、特にギアの外縁においてギアの回転ブレが生じ易く、今ひとつ使い勝手に優れないものである。殊更、回転支軸に対するギア(筒状部)の嵌め込み作業がスムーズに行えるように回転支軸とギア(筒状部)とのクリアランスを若干大きく設定してある場合には、上記不具合が生じ易い。また、ギアの回転ブレを抑制するために、ギアを回転支軸に枢支させた状態において、回転支軸を設けた側板とギアとの間であって且つギアの中心部及び/又はギアの外縁部近傍に、リブや突部を介在させる態様も考えられるが、部品点数の増加、製作工程の煩雑化を招き、コスト面からも好ましくない。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、主たる目的は、ギアが側板から抜け落ちることを防止するとともに、ギアの回転中心部から離れた部位で生じ易いギアの回転ブレを抑制する転写具を提供することにある。
すなわち、本発明の転写具は、転写物を転写対象物に転写する際に用いられるものであって、前記転写物を保持する一対の側板と、これら一対の側板間に回転可能に支持され前記転写物を保持してなる一対のスプールと、これら一対のスプールを回転駆動させ相互に噛合する一対のギアとを具備してなり、前記一対の側板のうち何れか一方の側板に、他方の側板に向かって突出し前記ギアを枢支する回転支軸を設け、前記ギアを前記回転支軸に枢支させた状態において、前記ギアが前記回転支軸の軸方向に沿って抜出することを規制する規制手段を、前記一方の側板又は前記回転支軸と前記ギアとの間であって、且つ前記ギアと前記回転支軸との枢着部位とは異なる部位に設けていることを特徴とする。
このようなものであれば、規制手段によってギアが側板から抜け落ちることを防止することができるとともに、ギアと回転支軸との枢着部位、つまりギアの回転中心部とは異なる部位に規制手段を設けているため、ギアの回転中心部から離れた部位で生じ易いギアの回転ブレをも抑制することができる。また、設定次第では、回転支軸とギアとのクリアランスも極力小さく設定することも可能であり、従来の不具合、すなわち、例えば回転支軸に設けた係合爪等をギアに嵌め込んで回転支軸とギアとを係合させる場合、嵌め込み作業がスムーズに行えるように回転支軸とギアとのクリアランスが若干大きく設定してあるためにギアの回転ブレが生じるという不具合を有効に解消することも可能である。加えて、上記係合爪を用いた嵌め込み係合の態様と比較して、回転支軸及びギアの構造を簡素化することができるとともに、係合爪等の部品が存在しないため回転支軸とギアとの摺動状態をより良好なものとすることができる。なお、「転写物を保持する一対の側板」は、転写物を一対の側板を用いて直接保持する態様(いわゆる使い捨てタイプの転写具)、及び転写物を側板間に間接的に保持させている態様(詰替カートリッジタイプの転写具)何れをも含む。また、「これら一対の側板間に回転可能に支持され前記転写物を取り付けてなる一対のスプール」は、スプールを一対の側板を用いて直接保持する態様(いわゆる使い捨てタイプの転写具)、及びスプールを側板間に間接的に保持させている態様(詰替カートリッジタイプの転写具)何れをも含む。
また、前記規制手段が、前記ギアにおける中心部と外縁との中間位置よりも前記外縁側の部位と、前記一方の側板又は前記回転支軸とを相互に係り合わせて前記ギアを所定の取付位置に位置決めし得るものであれば、ギアと一方の側板又は回転支軸との枢支状態の安定性を向上させることができ、ギアの外縁部で生じ易い回転ブレをより確実に抑制することができる。特に、ギアの外縁近傍部位を一方の側板又は回転支軸に係合させた場合に最も安定したものとすることができる。
簡素な構造を用いて規制手段を構成するには、前記規制手段を、前記ギアに形成され所定の開口巾を有する略円環状の凹部と、前記一方の側板又は前記回転支軸に設けられ前記ギアの回転動作を妨げない範囲において前記凹部に挿入され前記ギアと係合する係合部とを用いて構成すればよい。
特に、前記凹部内に、この凹部の前記開口巾を狭める方向に突出させてなる段部を設けるとともに、前記係合部に、この段部に係合可能な係合爪を設けていれば、段部に係合爪を係合させることにより凹部と係合部との係合状態を良好なものとすることができる。
さらに、前記段部を前記凹部の内周面又は外周面に沿って略円弧状に設けるとともに、段部の一部に切欠きを形成し、この切欠きを介して前記係合爪を前記凹部に挿入し且つ前記段部に係合させるように構成すれば、係合爪を段部に係合させる操作をスムーズに行うことができる。
前記ギアに、前記凹部の内方側の部位と前記凹部の外方側の部位とを接続するアーム部を設けることにより、ギアに凹部を形成することによってギアが凹部を境に2つの部材に分断されることを回避することができるとともに、アーム部が凹部又はその凹部の周辺領域を補強するリブとしても機能する。ここで「凹部の内方側の部位」とは、ギアにおける凹部の内周面より内側の領域を意味し、「凹部の外方側の部位」とは、ギアにおける凹部の外周面より外側の領域を意味する。
前記凹部を簡単に形成するには、前記凹部を、前記ギアを肉厚方向に貫通させてなるスリットにすればよい。
一方、規制手段の他の構成として、前記規制手段を、前記一方の側板又は前記回転支軸に設けられ前記ギアの回転動作を妨げない範囲において前記ギアの一部に係合する係合部を用いて構成しているものが挙げられる。このようなものであれば、上述した規制手段と比較して、ギアに凹部を形成する必要がなく、構造の簡略化を図ることがでできる。この場合、前記係合部に、前記ギアにおいてこのギアを取り付けていない他方の側板側を向く部位に係合可能な係合爪を設けていればよい。なお、「他方の側板側を向く部位」とは、他方の側板の内側面に直接又は間接的に対面する部位を意味する。
規制手段の係合状態をより安定したものとするには、前記係合部を前記一方の側板又は前記回転支軸に複数設ければよい。
また、前記規制手段を、前記一対のギアのうち一方のギアと前記一方の側板又は前記回転支軸との間にのみ設け、他方のギアの一部を、前記一方のギアと前記一方の側板との間に位置付けるように設定すれば、規制手段を一方のギアにのみ関連付けて設けるだけでよいため、規制手段を何れのギアにも関連付けて設ける態様と比較して、部品点数の削減及び製作工程の簡素化を図ることができるとともに、規制手段により相互に係り合わせた一方のギアと一方の側板との間に他方のギアを介在させることにより他方のギアの抜止も防止することができる。
この場合の具体的な実施態様としては、前記他方のギアが、前記一方のギアと噛合するギア本体と、このギア本体の径より大きい径に設定された大径部とを有するものであり、この大径部を前記一方のギアと前記一方の側板との間に位置付けていることが好ましい。そして、前記ギア本体と前記大径部とを一体に形成していれば、部品点数の削減を図るとともに、大径部自体の強度をも有効に高めることができる。
また、前記ギアと前記回転支軸との枢着部位に、前記ギアと共に回動し、前記回転支軸に対して回転可能に外嵌するとともに、前記スプールと係合する筒状部を設ければ、回転支軸と筒状部との嵌合により、ギアと回転支軸との枢着部位における強度を高めることができるとともに、この筒状部とスプールとが相互に係合するため、ギアの回転動作とスプールの回転動作とを確実に関連付けて行わせることができる。この場合、前記筒状部を前記ギアに一体に設けていれば部品点数の削減に資する。
転写具自体が、少なくとも前記転写物及び前記スプールを保持する詰替カートリッジと、この詰替カートリッジを着脱可能に収納するケースとを具備してなり、前記回転支軸に前記ギアを枢支させた前記一方の側板が、前記ケースを構成する部材であれば、規制手段を介してケース側にギアを係合させた状態において、詰替カートリッジを交換する作業時等に、例えばケースを上下左右反転させた場合であってもギアがケースから落下することがなく、使い勝手に優れたものとなる。
以上説明したように本発明の転写具によれば、規制手段によってギアと回転支持との枢支状態を良好なものとすることができ、ギアの側板からの抜落を確実に防止することができる。加えて、ギアと回転支軸との枢着部位、つまり、ギアの回転中心部とは異なる部位に規制手段を設けているため、ギアの回転中心部から離れた部位で生じ易いギアの回転ブレを抑制することができる。また回転支軸とギアとのクリアランスを極力小さく設定することが可能であり、これにより、ギアと回転支軸との枢着部位における回転ブレを抑制することができ、その結果、枢着部位から離れた部位におけるギアの回転ブレをもより確実に抑えることができる。さらに、枢着部位における回転支軸とギアとを係合爪等を用いて係合する構成とはしていないため、回転支軸の構造を簡略化することができるとともに、回転支軸とギアとの摺動状態をより良好なものとすることができる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
本発明に係る転写具Aは、例えば図1及び図2等に示すように、テープ本体Taと、このテープ本体Taの片面に所定のパターンで貼着した図示しない糊とからなる転写物たる転写用糊Tを内部に収容し、この転写用糊Tを転写対象物たる紙葉類等の紙面(図示省略)等に貼付するものである。
本実施形態における転写具Aは、主として、前記転写用糊T等を保持する詰替カートリッジ1と、この詰替カートリッジ1を着脱可能に収納するケース2とから構成され、ケース2には、このケース2に対して相対的にスライド移動可能なスライド部材3を取り付けている。なお、以下の説明において位置もしくは方向を示す用語である「前」とは、転写ヘッドが位置する側を指し、「後」とは転写ヘッドが位置する側の反対側を指す。また、「前後方向」とは転写具の長手方向を指す。
詰替カートリッジ1は、図1乃至図3に示すように、主として、転写具Aの一方の外側壁となる第2外側板11と、この第2外側板11に対向配置される内側板12とから構成され、これら第2外側板11と内側板12との間に、本発明の「一対のスプール」たる巻出用スプールSP1及び巻取用スプールSP2と、これら巻出用スプールSP1及び巻取用スプールSP2に取り付けられた転写用糊Tと、転写用糊Tを紙葉類等の紙面等に接触させる転写ヘッドKと、転写ヘッドKの先端部Kaを被覆し得る転写ヘッド被覆位置と転写ヘッドKの先端部Kaを表出させてなる転写ヘッド表出位置との間で回動可能なヘッドキャップCとを挟み込むようにして保持している(図2参照、なお同図では巻出用スプールSP1及び巻取用スプールSP2を省略している)。なお、第2外側板11が、本発明の一対の側板のうち「他方の側板」に相当する。また、図1は、ヘッドキャップCを転写ヘッド被覆位置に位置させた状態の転写具Aを示している。
第2外側板11は、図3に図示するように、例えば合成樹脂製の薄板状をなし、本実施形態では側面視概略卵形をなすものとしている。第2外側板11の前端部には、斜め下方に向かって延出させてなる薄板状の延出部110を設け、この延出部110の略中央部に後述するヘッドキャップCの回転支軸C11が挿入可能な貫通孔110aを形成してある。また、第2外側板11の内側面における前端部には、転写ヘッドKを支持し得る支持軸111を内側板12側に向けて突出するように形成している。これに対して転写ヘッドKには、前記支持軸111を挿入させる孔部Kbが形成してある。さらに、第2外側板11の後端部には、後方に突出させてなる嵌合爪112を設け、この嵌合爪112を、転写具Aの使用状態(スライド部材3がスライド始端位置に位置する状態)においてスライド部材3に形成した後述する嵌合孔321に嵌合するように設定してある。加えて、第2外側板11の内側面における前端部側の下端部に、内側板12側に向けて突出させてなる凸部115を一体に形成している。この凸部115は、略円柱状をなす小突起であり、ヘッドキャップCを前記転写ヘッド表出位置に位置させた場合に、後述するヘッドキャップCの凹部C12aに嵌合し得るように設定してある。また、第2外側板11の内側面には、内側板12に一側端部側を回転可能に支持される巻出用スプールSP1及び巻取用スプールSP2の他方の側端部が当接又は近接し得る所定領域に、巻出用スプールSP1及び巻取用スプールSP2をそれぞれ回転可能に支持する図示しない支持凹部を形成している。
一方、内側板12は、例えば合成樹脂製の薄板状をなすものであり、本実施形態では後端部側を側面視略部分円弧状にするとともに、前端部側を側面視略方形状としている。この内側板12の前端部にも、第2外側板11と同様に、斜め下方に向かって延出させてなる延出部120を設け、この延出部120の略中央部に後述するヘッドキャップCの回転支軸C11が挿入可能な貫通孔120aを形成してある。そして、内側板12と第2外側板11とを組み付けた状態において、それぞれに設けた延出部110、120が対向し、延出部110、120の貫通孔110a、120aに後述するヘッドキャップCの回転支軸C11をそれぞれ挿着することにより、ヘッドキャップCが回転支軸C11を支点に回動するように設定している。ヘッドキャップCについての詳細な説明は後述する。また、内側板12の内側面における前端部には、第2外側板11に形成した前記支持軸111の先端部を受け入れる受孔121を形成している。また、内側板12の後端部側及び前後方向略中央部には、巻出用スプールSP1及び巻取用スプールSP2の一側端部が挿入され、巻出用スプールSP1及び巻取用スプールSP2をそれぞれ回転可能に支持し得る支持孔122、123を開口させている。なお、巻出用スプールSP1用の支持孔122の直径は、巻取用スプールSP2用の支持孔123の直径よりも大きくしてあるが、これは、巻出用スプールSP1及び巻取用スプールSP2の各径の大きさに対応させたためである。ここで、巻出用スプールSP1及び巻取用スプールSP2は、いずれも両側端部に鍔部を一体に設けた略円筒状のものであり、一側端部を前記支持孔122、123に挿入し且つ他方の側端部を前記第2外側板11の図示しない支持凹部に当接又は近接させた状態で、内側板12と第2外側板11との間に回転可能に支持されている。
これら第2外側板11と内側板12とは、図3に示すように、嵌め合わせ構造となっている。そのために、第2外側板11の内側面に、筒状部113aと、小突起113b、113c、113d、113eとを内側板12側に向かって突出させて設け、内側板12の内側面には、筒状部113aに内嵌し得る小突起124aと、各小突起113b、113c、113d、113eをそれぞれ外嵌し得る筒状部124b、124c、124d、124eとを第2外側板11側に向かって突出させて設けている。具体的には、第2外側板11の前端部側に扁平な形状をなす筒状部113aを形成し、前後方向略中央部における上下2箇所に小突起113b、113cを形成し、後端部側に高さ方向に所定距離離間させて小突起113d、113eを形成している。小突起113b、113c、113d、113eは何れも突出寸法の小さい略円柱状をなしている。なお、第2外側板11の内側面に設けた前記凸部115の突出寸法は、小突起113b、113c、113d、113eの突出寸法よりも小さく設定している。一方、筒状部113a、各小突起113b、113c、113d、113eの形成箇所に対応させて内側板12の所定箇所に小突起124a、筒状部124b、124c、124d、124eを設けている。前端部側の小突起124aは、筒状部113aの形状に対応させて薄板状に設定しており、筒状部124b、124c、124d、124eはそれぞれ略円筒状をなしている。また、本実施形態においては、前後方向略中央部に設けた上下2つの筒状部124b、124cの外周面に連続させて突起部125a、125bを一体に設けている。突起部125aは、筒状部124bの外周面からさらに上方に向かって突出させたものであり、他方、突起部125bは、筒状部124cの外周面からさらに下方に向かって突出させたものであり、それぞれ平面視略部分円弧状をなしている。
前記転写ヘッドKは、図4(同図(a)は全体斜視図、同図(b)は(a)におけるM方向矢視側面図、同図(c)は底面図をそれぞれ示す)に示すように、一対の対向板K1間にローラKrを保持させたものである。具体的には、各対向板K1の下端部における外側面に肉薄部K11を形成するとともに、各肉薄部K11の先端部に貫通孔K11bを形成し、これら貫通孔K11bにローラKrの回転支軸K2の側端部をそれぞれ挿入することにより、このローラKrを回転支軸K2を中心に回転可能に設定している。なお、一方の貫通孔K11bの下縁に、下方に連通させてなる切欠きK11cを形成し、ローラKr及び回転支軸K2の取付作業の容易化を図っている。つまり、回転支軸K2の一側端部を、切欠きK11cを形成していない他方の貫通孔K11bに挿入し、次いで回転支軸K2の他方の側端部を、前記切欠きK11cを介して前記一方の貫通孔K11bに挿着できるように設定している。また、各肉薄部K11には、それぞれ外方に突出させてなる凸部K11aを設けている。各凸部K11aは概略部分球状をなし、ヘッドキャップCを前記転写ヘッド被覆位置に位置させた場合に、後述するヘッドキャップCの嵌合孔C22aに嵌合するように設定している。ここで、本実施形態における転写ヘッドKの先端部Kaとは、対向板K1間に保持された前記ローラKrの先端部を指す。
ヘッドキャップCは、図5(同図(a)は全体斜視図、同図(b)は(a)におけるN方向矢視側面図、同図(c)は(b)におけるA−A線断面図をそれぞれ示す)に示すように、前述した第2外側板11、内側板12の延出部110、120に形成した貫通孔110a、120aに枢支される回転支軸C11を基端部近傍領域に設けたものである。なお、当該段落においてヘッドキャップの位置若しくは方向を示す「基」又は「後」は、ヘッドキャップCを転写ヘッドキャップ被覆位置に位置させた場合における転写具の後方側を指し、「先」又は「前」は、ヘッドキャップCを転写ヘッドキャップ被覆位置に位置させた場合における転写具の前方側を指す。具体的に、このヘッドキャップCは、基端部から前方に向かって延びるアーム部C1と、アーム部C1の先端部位に前記転写ヘッドキャップ被覆位置において転写ヘッドKの先端部Kaを収容し得る収容部C2とを有する一体成形品である。アーム部C1は略薄板状をなし、側面形状を先端部に向かって反り返りながら漸次上方に向かって延びる形状に設定している。このアーム部C1の基端部における両側端部からそれぞれ側方に突出させて前記回転支軸C11を形成している。この回転支軸C11は、略円柱状をなし、その径を、前記第2外側板11、内側板12の延出部110、120に形成した貫通孔110a、120aの径より若干小さく設定している。また、アーム部C1の長手方向略中央部から先端部における両側縁からそれぞれ起立させてなる起立片C13を形成し、一方の起立片C13の一部に、弾性可能な弾性部C12を形成している。この弾性部C12は、その前後及び内方に連続して形成されたスリットC1Sにより起立片C13の他の部位とは一部非連続的な構成を有し、外部から加えられた力によって若干撓み得るように設定されている(同図(b)、(c)参照)。そして、弾性部C12の略中央部に周辺領域より窪ませてなる凹部C12aを形成している。この凹部C12aは側面視円形をなし、ヘッドキャップCを前記転写ヘッド表出位置に位置させた場合に、前記詰替カートリッジ1の第2外側板11に設けた凸部115と相互に嵌合するように設定してある。収容部C2は、アーム部C1の長手方向略中央部から先端部位に亘る領域における両側縁部に設けた前記起立片C13の上端部からそれぞれ側方に延出する底板C21と、各底板C21の側縁部から起立して相互に対向する一対の対向板C22と、対向板C22同士の前縁側を連絡するように設けられる前板C23とを有し、これら底板C21、対向板C22及び前板C23により上方及び後方を開放させてなる収容空間C2Sを形成している。また、各対向板C22の上端部に、肉厚方向に貫通させてなる嵌合孔C22aをそれぞれ形成している。これら嵌合孔C22aは、ヘッドキャップCを転写ヘッド被覆位置に位置させた場合に、転写ヘッドKの対向板K1に設けた凸部K11aが嵌合するように設定してある。さらに、前板C23の上端部に、前方に突出させてなり、前記ヘッドキャップCの回動操作を行う際に使用者が指先を掛け得る操作部C231を一体に設けている。以上の構成を有するヘッドキャップCは、前述したように、第2外側板11と内側板12とを組み付ける際に、回転支軸C11を、第2外側板11、内側板12の延出部110、120に形成した貫通孔110a、120aにそれぞれ挿着することにより、第2外側板11と内側板12と間に挟持された状態で回転支軸C11を中心に回転可能に取り付けられる。
他方、ケース2は、図2、図6乃至図8に示すように、前記第2外側板11と対をなして転写具Aの外側壁を構成する第1外側板21と、この第1外側板21の上縁及び下縁からそれぞれ第1外側板21と略直交する方向に起立させてなる上下一対の起立板22、23とを一体に備えたものである。そして、ケース2に詰替カートリッジ1を組み付けた状態において、これら上下一対の起立板22、23が、第2外側板11の上縁及び下縁との間を略閉塞するように設定してある。なお、第1外側板21が、本発明の一対の側板のうち「一方の側板」に相当する。
第1外側板21は、第2外側板11と同様に、例えば合成樹脂製の薄板状をなすものであり、後端部側に後述するスライド部材3を取り付け可能に構成し、本実施形態ではスライド部材3を後端部側に取り付けた状態における側面視形状を、詰替カートリッジ1の第2外側板11の側面視形状に略対応するように設定している。この第1外側板21の内側面に、前記巻出用スプールSP1及び巻取用スプールSP2を回転駆動させ相互に噛合する巻出用ギアG1と巻取用ギアG2とを取付可能に構成している。そのために、第1外側板21の内側面に、第2外側板11側(詰替カートリッジ1側)に向かって突出し巻出用ギアG1、巻取用ギアG2をそれぞれ枢支する回転支軸211、212を設けている。回転支軸211、212は、略円筒状をなし、先端部を第2外側板11側(詰替カートリッジ1側)に開口させている。ここで巻出用ギアG1、巻取用ギアG2について説明する。なお、「巻出用ギア」が本発明の一対のギアのうち「一方のギア」に相当し、「巻取用ギア」が本発明の一対のギアのうち「他方のギア」に相当する。
巻出用ギアG1は、図6乃至図8に図示するように、巻取用ギアG2よりもその径を大きく設定したものであり、外縁に鋸歯を連続して設けるとともに、中央部に挿通孔G11を形成してある。この挿通孔G11の開口径を、回転支軸211の外径よりも一回り大きく設定し、後述する本発明の筒状部たるコアH1の挿入部H11が挿通孔G11と回転支軸211との間に介在し得るように設定している。また、巻出用ギアG1の外縁より若干内側の領域に本発明の凹部たるスリットG12を形成している。このスリットG12は、所定の開口巾を有する円環状のものであり、その中心を巻出用ギアG1自体の中心と一致させている。加えて、このスリットG12内に、スリットG12の開口巾を狭める方向に突出させてなる段部G13を設けている。具体的に、この段部G13は、スリットG12の外周面に沿って設けられ、且つスリットG12の外周面からスリットG12の内周面に向かって所定寸法突出させたものである。また、この段部G13は、その外側面を巻出用ギアG1の外側面と面一にするとともに、段部G13の肉厚を巻出用ギアG1自体の肉厚よりも薄く設定することにより、スリットG12内に段差ができるようにしている(図8参照)。さらに、段部G13の一部に、段部G13を肉厚方向に貫通させてなる切欠きG14を形成してある。本実施形態においてはこの切欠きG14を等間隔毎に3箇所形成している。加えて、巻出用ギアG1の内側面であって且つ前記スリットG12を跨ぐ位置にアーム部G15を設け、スリットG12の内周面より内側の部位と、スリットG12の外周面より外側の部位とを接続している。このアーム部G15は薄板状のものであり、本実施形態においてはこのアーム部G15を、前記切欠きG14を形成した部位に対応するように所定の3箇所に設けている。そして、この巻出用ギアG1に本発明の筒状部たるコアH1を取り付けている。
コアH1は、巻出用ギアG1の挿通孔G11に挿入可能な挿入部H11と、この挿入部H11の基端部側に設けられ前記巻出用スプールSP1の内周面に内嵌し得るコア本体部H12とを一体成形したものである。挿入部H11は略筒状をなし、外径を巻出用ギアG1の挿通孔G11の開口径より僅かに小さく設定するとともに、内径を回転支軸211の外径よりも僅かに大きく設定してある。そして、挿入部H11に、挿入部H11の軸中心を挟んで対向する所定部位の周囲に軸方向に沿ってスリットを形成し、当該所定部位を弾性変形し得る弾性部として機能させるとともに、この弾性部の先端部に鉤状の係合片H11aを一体に形成している。コア本体部H12は、挿入部H11より大きい径を有するものであり、外側面側(挿入部の先端部側)に開口させた凹溝H12aを形成し、この凹溝H12aにバネBを収容し得るように構成してある(図8参照)。バネBは、挿入部H11の径より大きく且つコア本体部H12の径より小さい径を有するスプリング状のものであり、その長手寸法をコアH1の長手寸法より大きく設定している。
このようなコアH1を巻出用ギアG1に取り付けるには、先ず、コア本体部H12の凹溝H12aにバネBを収容した状態でコアH1の挿入部H11を巻出用ギアG1の挿通孔G11に挿入する。この操作に伴って、挿入部H11の弾性部が相互に相寄る方向に弾性変形し、さらにコアH1を挿し込むと係合片H11aが巻出用ギアG1の挿通孔G11を乗り越え、弾性部が弾性復帰することにより係合片H11aが巻出用ギアG1の外側面に係合する(図8参照)。この状態においてバネBがコア本体部H12の凹溝H12aと巻出用ギアG1の内側面との間に収縮した状態で介在し、このバネBの付勢力(復元力)により係合爪H11aが巻出用ギアG1の外側面に係合する方向に付勢されている(同図参照)。このようにしてコアH1を脱落不能に取り付けた巻出用ギアG1を、第1外側板21の回転支軸211に枢支させる。具体的には、コアH1の挿入部H11を回転支軸211に外嵌させることにより行う。そして、この状態において巻出用ギアG1が回転支軸211の軸方向に沿って抜出することを規制する規制手段Rを、巻出用ギアG1と第1外側板21との間に設けている。規制手段Rは、巻出用ギアG1に形成したスリットG12と、第1外側板21に設けられ巻出用ギアG1を回転支軸211に枢支させた状態において巻出用ギアG1のスリットG12に挿入され、且つ巻出用ギアG1と係合する係合部213とから構成されている。係合部213は、第1外側板21の内側面から第2外側板11(詰替カートリッジ1)側に突出させてなり、先端部に回転支軸211から離間する方向に延び且つスリットG12内に設けた段部G13に係合し得る係合爪213aを一体に有する。本実施形態においては、この係合部213を、回転支軸211を挟んで対向する位置に一対にして設けている(図6参照)。しかして、コアH1の挿入部H11を回転支軸211に外嵌させる操作に引き続き、段部G13に形成した切欠きG14を介して係合爪213aをスリットG12に挿入し且つ段部G13に係合させることにより、巻出用ギアG1が第1外側板21と係わり合い、巻出用ギアG1が所定の取付位置に位置付けられ、巻出用ギアG1の抜出方向への移動が規制される。「巻出用ギアの抜出方向」とは巻出用ギアG1を回転支軸211の軸方向にそって抜出する方向を意味する。このようにして巻出用ギアG1を外側板21の内側面に一体的に且つ脱落不能な状態で取り付ける。この取付状態において、巻出用ギアG1の回転動作中に係合部213(係合爪213a)が巻出用ギアG1のアーム部G15に干渉しないように、係合部213の突出寸法を適宜設定してある。また、段部G13に形成した切欠きG14の円周方向に沿った開口巾を、各係合部213(係合爪213a)の巾より若干小さく設定し、この切欠きG14を介して一旦スリットG12に挿入した係合部213(係合爪213a)が切欠きG14から抜け落ちることを防止している。さらに、切欠きG14を等間隔毎に3箇所形成しているのに対して、係合部213を回転支軸211を挟んだ対向位置に一対にして設けているため、巻出用ギアG1の回転動作中に、これら一対の係合部213がそれぞれ同時に切欠きG14を形成した部位に位置することがなく、巻出用ギアG1の安定した回転動作を実現するとともに、係合部213(係合爪213a)と段部G13との係合状態が解除されないようにしている。
一方、巻取用ギアG2は、図6乃至図8に示すように、外縁に鋸歯を連続的に有し巻出用ギアG1と噛合するギア本体G21と、ギア本体G21の径より大きい径に設定された大径部G22と、前記巻取用スプールSP2の内周面に内嵌し得る本発明の筒状部たるコア部G23とを有する一体成形品である。具体的には、ギア本体G21の外側面上に大径部G22を形成し、ギア本体G21の内側面上にコア部G23を形成してある。これらギア本体G21、大径部G22及びコア部G23の中心を一致させるとともに、この中心部に、第1外側板21の回転支軸212に対して回転可能に外嵌し得る挿通孔G24を形成している。
次に、これら巻出用ギアG1及び巻取用ギアG2の取付手順について説明する。先ず、巻取用ギアG2を回転支軸212に枢支させる。具体的には、挿通孔G24を回転支軸212に外嵌させることにより行う。これにより、巻取用ギアG2の大径部G22が第1外側板21の内側面に当接または近接する(図8参照)。この段階では、挿通孔G24を回転支軸212に単に外嵌させているだけであるため、巻取用ギアG2は挿脱可能な状態となっている。引き続き、上記手順により巻出用ギアG1に一体的に取り付けたコアH1の挿入部H11を回転支軸211に外嵌させるとともに、係合部213を切欠きG14を介してスリットG12に挿入し、係合爪213aを段部G13に係合させる。以上の手順により巻出用ギアG1を回転支軸211に枢支させ、巻出用ギアG1を第1外側板21の内側面に抜出不能に取り付ける。また上記作業に伴って、コアH1の挿入部H11に設けた係合片H11aが第1外側板21の内側面に当接または近接するとともに、巻出用ギアG1と巻取用ギアG2とが相互に噛合する噛合部位において、巻取用ギアG2の大径部G22が、巻出用ギアG1と第1外側板21との間に介在する(同図参照)。その結果、回転支軸212の軸方向に沿った巻取用ギアG2の移動が規制され、巻取用ギアG2が回転支軸212から外れることを防止している。この場合、巻出用ギアG1が、巻取用ギアG2の抜出方向への移動を防止するストッパとして機能している。なお、「巻取用ギアの抜出方向」とは巻取用ギアG2を回転支軸212の軸方向にそって抜出する方向を意味する。以上の手順により、巻出用ギアG1及び巻取用ギアG2を外側板21の内側面に脱落不能に取り付ける。そして、ケース2と詰替カートリッジ1とを嵌め合わせた際に、コアH1の外周が巻出用スプールSP1の内周と噛み合うととともに、巻取用ギアG2のコア部G23の外周が巻取用スプールSP2の内周と噛み合うように設定している。
なお、第1外側板21の中央部には、前後方向に延びるスリット214を上下に対をなして形成し、このスリット214を利用して後述するスライド部材3をケース2に対して前後方向にスライド移動可能に取り付けている。
ケース2の起立板22、23は、それぞれ所定の肉厚を有するものであり、ケース2に詰替カートリッジ1を嵌め合わせた際に、詰替カートリッジ1の内側板12に設けた突起部125a、125bが嵌まり込む溝221、231と、第2外側板11の内側面側の周縁部が当接し得る当接片222、232とを一体に有する。溝221、231は、各起立板22、23の起立方向に沿ってそれぞれ設けた一対のリブ221a間、及び231a間に形成されたものであり、前記突起部125a、125bを設けた箇所に対応する所定箇所に形成してある。そして、各溝221、231は、それぞれ一方の端部を詰替カートリッジ1側に開口させてなる開口縁とし、この開口縁を利用して詰替カートリッジ1の突起部125a、125bを挿脱可能に構成している。当接片222、232は、起立板22、23の先端部から、他方の起立板23、22に向かって第1外側板21と略平行をなすように若干突出させたものである。各当接片222、232は、リブ221a同士の間、及びリブ231a同士の間には設けず、各溝221、231の開口縁が詰替カートリッジ1側に開口するように設定している。なお、ケース2に詰替カートリッジ1を嵌め合わせた際に、起立板22、23と第2外側板11の外側面とが略面一となるように、当接片222、232を薄肉に設定している。
ケース2に取付可能なスライド部材3は、図1乃び図2に図示するように、第1外側板21に形成した上下一対のスリット214に沿って、すなわち第1外側板21の前後方向に沿ってスライド移動するものであり、第1外側板21の外側面に沿って配置される側板31と、ケース2の後端部側の略全域を覆うように設けられる操作板32とを一体成形してなる、例えば合成樹脂製の平面視L字形をなす部材である。なお、ケース2にスライド部材3を取り付けた状態において、側板31の外側面が第1外側板21の外側面と略面一となるように、第1外側板21の外側面には、前記スリット214の周囲を前記側板31の形状に対応するように所定領域を第1外側板21の内側面側に窪ませてなる凹陥部215を形成している(図8参照)。この凹陥部215を形成した領域の内側面に、前記回転支軸211、212を設けている。また、操作板32は、ケース2の起立板22、23の後端部側の湾曲形状に沿って側面視概略部分円弧状に湾曲させたものであり、内側面の中央部に、詰替カートリッジ1の第2外側板11の後端部に設けた嵌合爪112が嵌合する嵌合孔321を形成するとともに、外側面における両端部に一対の操作部322を形成している。また、各操作板32の一端部からそれぞれ前方に向けて突出させた鉤状の係止片323を形成している。このような構成を有するスライド部材3に対してケース2は、起立板22、23の後端部に前記係止片323が係合可能な係止孔224、234を形成している。そして、一対の係止片323と、これら係止片323に対応する係止孔224、234とによって係止手段を構成し、係止片323と係止孔224、234とをそれぞれ相互に係り合わせることによって、スライド始端位置においてスライド部材3をケース2に安定保持させている。以上の構成により、スライド部材3をケース2に取り付け、且つ詰替カートリッジ1をケース2に組み付けた組立状態では、スライド部材3は、嵌合孔321と嵌合爪112との嵌合により詰替カートリッジ1と密接に関連付けられ、係止片323と係止孔224、234との係合によりケース2と係り合った状態となる。
このよう構成を有する転写具Aを紙面等に接触させて所定方向にスライドさせると、転写ヘッドKの先端部Kaと紙面等との間に挟まれた転写用糊Tが摩擦力で巻出用ギアG1及びコアH1と共に回転する巻出用スプールSP1から送り出され、テープ本体Taの片面に貼着した糊が紙面に貼付されると同時に、巻出用ギアG1に伴って逆回転する巻取用ギアG2と共に巻取用スプールSP2が回転することによって、片面に糊を有しないテープ本体Taが巻取用スプールSP2に巻き取られることになる。なお、第2外側板11の外側面側に設けた側面視部分円弧状のスリット114から、巻出用スプールSP1の一側端部に円周方向に沿って間欠的に設けた図示しない丸溝に、ドライバやペン等先端部に尖った部位を有する適宜の工具又は筆記具等を差し込んで巻出用スプールSP1を回転させると、それに伴って巻取用スプールSP2も連動して回転することにより転写具A内での転写用糊Tの緩みを調整できるようにしている。
また、この転写具Aは、スライド部材3をケース2に対して前後方向にスライド移動させることにより、詰替カートリッジ1とケース2とを分離可能に構成し、スライド部材3、詰替カートリッジ1及びケース2を相互に関連づけて離間機構Xを形成している。この離間機構Xについて簡単に説明すると、離間機構Xは、ケース2の上下のスリット214内に挿入されるように側板31の内側面側に形成した上下一対の突部311と、同じくスリット214内に挿入されるように前記詰替カートリッジ1の内側板12においてケース2側に向けて形成した上下一対の離間誘発部126とから構成されている。この離間誘発部126は薄板状をなすものであり、前端部側を向いて傾斜するテーパ面126aを形成している。そして、このような離間誘発部126を、突部311のスライド移動線上であるスリット214に挿入して待機させている。一方、前記突部311も薄板状の鉤形をなしており、後端部側を向いて傾斜するテーパ面311aを形成している。また、スライド部材3がスライド動作に伴って後方に抜出しないように、スライド部材3に、突部311よりも後方位置において上下のスリット214内に挿入される上下一対の小突部312を形成し、スライド部材3を所定距離後方へスライド移動させた時点(スライド終端位置)で、小突部312がスリット214に形成したストッパ部に当接するように設定している。このような分離機構Xを利用して詰替カートリッジ1とケース2とを分離する手順について、図9を参照して説明する。なお、同図は一部を省略して示す要部拡大平面図である。詰替カートリッジ1とケース2とを組み付けてなる組立状態(同図(a)参照)において、使用者が一方の手でケース2の起立板22、23を保持し、他方の手でスライド部材3に設けた一対の操作部322を相互に相寄る方向に押圧しながらスライド始端位置に位置するスライド部材3をケース2に対して後方へスライド移動させる。この操作に伴って、係止片323と係止孔224、234との係合状態(係止手段における係合状態)、及び嵌合爪112と嵌合孔321との嵌合状態がそれぞれ解除されるとともに、スライド部材3の突部311がスリット214内で詰替カートリッジ1の内側板12に設けた離間誘発部126と干渉し始める。さらにスライド部材3を後方へスライド移動させると、突部311のテーパ面311aが離間誘発部126のテーパ面126aに当接し、スライド部材3が詰替カートリッジ1の内側板12に漸次乗り上げる(同図(b)参照)。その際、内側板12に設けた一対の突起部125a、125bが、ケース2の起立板22、23に形成した溝221、231に各々案内されることにより、詰替カートリッジ1がスライド部材3のスライド方向と略直交する方向に沿って略直線状に浮き上がりケース2から徐々に分離する。そして、スライド部材3を所定距離後方へスライド移動させスライド終端位置に達すると、スライド部材3の小突部312がスリット214に形成したストッパ部に当接し、それ以上のスライド移動が規制される。この状態において、使用者が詰替カートリッジ1をそのままスライド部材3のスライド方向と略直交する方向に沿って移動させることにより、詰替カートリッジ1とケース2とを分離させることができる。他方、新たな交換カートリッジ1をケース2に組み付けるには、ケース2の起立板22、23に形成した溝221、231に、新たな詰替カートリッジ1の突起部125a、125bを案内させながら詰替カートリッジ1とケース2とを徐々に近付けるだけでよい。この詰替カートリッジ1の交換作業時に、ケース2を上下左右反転させたとしても、巻出用ギアG1及び巻取用ギアG2は、第1外側板21の内側面にそれぞれ抜出不能に取り付けられているため、これら巻出用ギアG1及び巻取用ギアG2がケース2から外れることがない。
このように、本実施形態に係る転写具Aは、巻出用ギアG1を回転支軸211に枢支させた状態において、巻出用ギアG1が回転支軸211の軸方向に沿って抜出することを規制する規制手段Rを、第1外側板21と巻出用ギアG1との間であって、巻出用ギアG1と回転支軸211との枢着部位とは異なる部位に設けているため、規制手段Rによって巻出用ギアG1が第1外側板21から抜け落ちることを防止することができるとともに、枢着部位(巻出用ギアG1の回転中心部)とは異なる部位に規制手段Rを設けているため、巻出用ギアG1の回転中心部から離れた部位で生じ易い巻出用ギアG1の回転ブレをも抑制することができる。また、枢着部位における回転支軸211と巻出用ギアG1との組み付けは、単にコアH1の挿入部H11を回転支軸211に外嵌させることにより行っているため、回転支軸211と挿入部H11とのクリアランスが殆ど生じないように回転支軸211の外径と挿入部H11の内径を適宜設定することが可能となり、枢着部位における回転ブレを抑制することができる。加えて、巻出用ギアG1と回転支軸211との枢着部位において、係合爪等の部品が存在しないため巻出用ギアG1と回転支軸211との摺動状態をより良好なものとすることができる。
特に、規制手段Rが、巻出用ギアG1の外縁部近傍領域と第1外側板21とを相互に係り合わせて巻出用ギアG1を所定の取付位置に位置決めし得るものであるため、巻出用ギアG1と第1外側板21との枢支状態を安定したものとすることができ、巻出用ギアG1の外縁部で生じ易い回転ブレをより確実に抑制することができる。
また、規制手段Rを、巻出用ギアG1に形成され所定の開口巾を有する円環状のスリットG12と、第1外側板21に設けられ巻出用ギアG1の回転動作を妨げない範囲においてスリットG12に挿入され巻出用ギアG1と係合する係合部213とを用いて構成しているため、簡素な構造を用いて規制手段Rを構成することができるとともに、スリットG12が円環状であるため、巻出用ギアG1の円滑な回転駆動が規制手段Rを設けることによって何ら損なわれることがない。
スリットG12内に、スリットG12の開口巾を狭める方向に突出させてなる段部G13を設けるとともに、係合部213に、段部G13に係合可能な係合爪213aを設けているため、段部G13に係合爪213aを引っ掛けることによりスリットG12と係合部213との係合状態を良好なものとすることができる。
また、段部G13をスリットG12の外周面に沿って略円弧状に設けるとともに、段部G13の一部に切欠きG14を形成し、切欠きG14を介して係合爪213aをスリットG12に挿入し且つ段部G13に係合させるように構成しているので、係合爪213aを段部G13に係合させる操作をスムーズかつ的確に行うことができる。
加えて、巻出用ギアG1に、スリットG12を跨ぐ位置にアーム部G15を設けているため、巻出用ギアG1がスリットG12を境に2つの部材に分断されることがなく、好適である。
さらに、係合部213を第1外側板21に一対にして設けているため、巻出用ギアG1の取付状態(規制手段Rの係合状態)をより安定したものとすることができ、巻出用ギアG1の抜出方向への移動及び巻出用ギアG1の回転ブレを有効に規制することができる。
特に、規制手段Rを、巻出用ギアG1と第1外側板21との間にのみ設け、巻取用ギアG2の大径部G22を、巻出用ギアG1と第1外側板21との間に位置付けているため、規制手段Rを何れのギアG1、G2にも関連付けて設ける態様と比較して、部品点数の削減及び製作工程の簡素化を図ることができるとともに、規制手段Rにより相互に係り合わせた巻出用ギアG1と第1外側板21との間に巻取用ギアG2の大径部G22を介在させることにより巻取用ギアG2の抜出方向への移動も同時に防止することができる。特に、ギア本体G21と大径部G22とを一体に形成しているため、部品点数の削減及びコストの削減に資する。
また、転写具Aが、巻出用ギアG1、巻取用ギアG2と共にそれぞれ回動し、回転支軸211、212に対して回転可能に外嵌するとともに、巻出用スプールSP1、巻取用SP2とそれぞれ係合するコアH1、コア部G23を有するものであるため、巻出用ギアG1と回転支軸211との枢着部位、及び巻取用ギアG2と回転支軸212との枢着部位の強度を高めることができ、転写用糊Tの送り出し動作及び巻き取り動作を安定したものとすることができる。しかも、コア部G23を巻取用ギアG2に一体に設けているため、部品点数の削減を図ることができる。
回転支軸211、212に巻出用ギアG1、巻取用ギアG2を枢支させた第1外側板21が、ケース2を構成する部材であるため、詰替カートリッジを交換する作業時に例えばケース2を逆さまにした場合であっても、上述の構成により巻出用ギアG1及び巻取用ギアG2がケース2に脱落不能に取り付けられており、巻出用ギアG1及び巻取用ギアG2ギアが落下することがなく、実用性に優れたものとなる。
なお、本発明は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。
例えば、図10(a)に示すように、規制手段Rを、ギアGと回転支軸J1との間であって、且つギアGと回転支軸J1との枢着部位とは異なる部位に設けてもよい。このようなものであっても、規制手段Rによって、ギアGの側板Jからの抜け落ち及びギアGの回転中心部から離れた部位で生じ得るギアGの回転ブレを抑制することができる。なお、同図における「側板J」は、上記実施形態における第1外側板21に略相当し、「回転支軸J1」は、上記実施形態における回転支軸211(212)に略相当する。また、同図においては、ギアGに形成した凹部GXに係合する係合部J2を回転支軸J1とともに一体成形したものを示しているが、係合部が回転支軸J1に一体的に取り付けられるタイプのものであっても構わない。また、凹部GXとして、有底の溝を採用しているが、この溝の替わりに、スリットや、周辺領域より窪ませてなるいわゆる窪みを採用してもよい。
また、規制手段を、一方のギアと一方の側板又は回転支軸との間に設けるとともに、他方のギアと一方の側板または回転支軸との間にも設け、他方のギアと一方の側板又は回転支軸とを規制手段により係り合わせることにより、他方のギアを所定の取付位置に位置決めするようにしてもよい。この場合、他方のギアに、一方のギアと一方の側板との間に介在させるための部材を設ける必要はない。このような構成であっても各ギアが一方の側板から抜け落ちることを確実に防止することができる。
また、規制手段がギアの外縁部近傍部位と一方の側板とを相互に係り合わせている上記実施形態のものに限らず、規制手段が、ギアにおける中心部と外縁との中間位置よりも外縁側の部位と、一方の側板又は回転支軸とを相互に係り合わせて、ギアを所定の取付位置に位置決めし得るように設定したものであればよい。このようなものであれば、ギアの回転中心部から離れた部位を一方の側板又は回転支軸に係合させることとなり、ギアと側板との枢支状態の安定性を向上させることができ、ギアの回転中心部から離れた部位で生じ易い回転ブレを抑制することができる。
また、段部を凹部の内周面に沿って設けてもよい。この場合には、係合爪を、枢着部位に向かって内向きに突出するように設けることにより、段部に係合爪を係合させることができる。
また、アーム部は、凹部の内周面より内側の領域と、凹部の外周面より外側の領域とを接続するものであればよく、例えば凹部の内方側の部位である回転支軸と、凹部の外方側の部位であるギアの外縁部近傍領域とを接続するようにアーム部を設けてもよい。さらに、凹部が有底の溝や窪みである場合、アーム部がこれら薄肉の部位である溝や窪みを補強するリブとしても機能し、ギアの強度を有効に高めることが可能である。
一方、規制手段を、一方の側板に設けられ前記ギアの回転動作を妨げない範囲においてギアの一部に係合する係合部を用いて構成しても構わない。その一例として、図10(b)に示すように、一方の側板Jに、ギアGの外縁側からギアGに係合し得る係合部J2を設けたものが挙げられる。具体的には、この係合部J2に、ギアGの一部であって且つギアGを取り付けていない他方の側板側を向く部位に係合可能な係合爪J2aを設けている。このようなものであれば、ギアGに凹部を形成する必要がなく、構造の簡略化を図ることができる。なお、このような規制手段Rを採用する場合、係合部J2を設けることによってギアG同士の噛合状態に支障を来たすことのないように、係合部J2をギアG同士が噛合する噛合部位から離れた位置に設けることが好ましい。また、規制手段を、回転支軸に設けられ前記ギアの回転動作を妨げない範囲においてギアの一部に係合する係合部を用いて構成しても構わない。その一例として、図10(c)に示すように、回転支軸J1に、ギアGの外側面側からギアGに係合し得る係合部J2を設けたものが挙げられる。具体的には、この係合部J2に、ギアGの一部であって且つギアGを取り付けていない他方の側板側を向く部位に係合可能な係合爪J2aを設けている。なお、同図においては、ギアGに係合する係合部J2を回転支軸J1とともに一体成形したものを示しているが、係合部が回転支軸J1に一体的に取り付けられるタイプのものであっても構わない。また、係合部J2が係合する被係合部GXをギアGにおける他方の側板側を向く部位に設けているが、この被係合部GXの形状は係合部J2が係合するものであればよく、特に限定されるものではない。なお、図10は、ギアと側板との関係を模式的に示す図であり、本発明の筒状部(コア)は省略している。
また、係合部を単数或いは2以上に適宜増減しても勿論構わない。
さらに、一方のギアと前記一方の側板との間に位置付けられる他方のギアの大径部が、他方のギアに一体的に取り付けられる別部材のものであってもよい。加えて、一方のギアを回転支軸に枢支させた状態において、このギアに、他方のギアの一部を他方の側板側から覆い得る被覆部を設け、一方の側板と被覆部との間に、他方にギアの一部を位置付けるように構成してもよい。この場合、被覆部が、他方のギアの抜出方向への移動を規制するストッパとして機能する。
なお、上記実施形態においては、詰替カートリッジとケースとを用いて構成される転写具について説明したが、いわゆる使い切りタイプの転写具であってもよい。この場合、転写具の外側壁を構成する一対の側板が本発明の「一対の側板に」に相当する。
また、転写物としての転写用糊は、固体又は液体のり何れであってもよく、その他、修正テープや粘着テープ、粘着性を有しないテープ等のテープ類、接着剤等、転写対象物に転写される転写物一般に対して適用可能なものである。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の一実施形態に係る転写具を示す全体斜視図。 同分解斜視図。 同実施形態における詰替カートリッジをスプールを省略して示す分解斜視図。 同実施形態における転写ヘッドを示す図。 同実施形態におけるヘッドキャップを示す図。 同実施形態におけるケースの分解斜視図。 同ケースの側面図。 図7におけるA−A線断面を一部省略して示す図。 同実施形態の作用説明図。 同実施形態における規制手段の一変形例を示す図。
符号の説明
1…詰替カートリッジ
11…他方の側板(第2外側板)
2…ケース
21…一方の側板(第1外側板)
211、212…回転支軸
213…係合部
213a…係合爪
A…転写具
H1…筒状部(コア)
G1…一方のギア(巻出用ギア)
G12…凹部(スリット)
G13…段部
G14…切欠き
G15…アーム部
G2…他方のギア(巻取用ギア)
G21…ギア本体
G22…大径部
G23…筒状部(コア部)
R…規制手段
SP1、SP2…スプール(巻出用スプール、巻取用スプール)
T…転写物(転写用糊)

Claims (16)

  1. 転写物を転写対象物を転写する際に用いられる転写具であって、 前記転写物を保持する一対の側板と、これら一対の側板間に回転可能に支持され前記転写物を保持してなる一対のスプールと、これら一対のスプールを回転駆動させ相互に噛合する一対のギアとを具備してなり、前記一対の側板のうち何れか一方の側板に、他方の側板に向かって突出し前記ギアを枢支する回転支軸を設け、
    前記ギアを前記回転支軸に枢支させた状態において、前記ギアが前記回転支軸の軸方向に沿って抜出することを規制する規制手段を、前記一方の側板又は前記回転支軸と前記ギアとの間であって、且つ前記ギアと前記回転支軸との枢着部位とは異なる部位に設けていることを特徴とする転写具。
  2. 前記規制手段が、前記ギアにおける中心部と外縁との中間位置よりも前記外縁側の部位と、前記一方の側板又は前記回転支軸とを相互に係り合わせて前記ギアを所定の取付位置に位置決めし得るものである請求項1記載の転写具。
  3. 前記規制手段を、前記ギアに形成され所定の開口巾を有する略円環状の凹部と、前記一方の側板又は前記回転支軸に設けられ前記ギアの回転動作を妨げない範囲において前記凹部に挿入され前記ギアと係合する係合部とを用いて構成している請求項1又は2記載の転写具。
  4. 前記凹部内に、当該凹部の前記開口巾を狭める方向に突出させてなる段部を設けるとともに、前記係合部に、当該段部に係合可能な係合爪を設けている請求項3記載の転写具。
  5. 前記段部を前記凹部の内周面又は外周面に沿って略円弧状に設けるとともに、段部の一部に切欠きを形成し、当該切欠きを介して前記係合爪を前記凹部に挿入し且つ前記段部に係合させるように構成している請求項4記載の転写具。
  6. 前記ギアに、前記凹部の内方側の部位と前記凹部の外方側の部位とを接続するアーム部を設けている請求項3、4又は5記載の転写具。
  7. 前記凹部が、前記ギアを肉厚方向に貫通させてなるスリットである請求項3、4、5又は6記載の転写具。
  8. 前記規制手段を、前記一方の側板又は前記回転支軸に設けられ前記ギアの回転動作を妨げない範囲において前記ギアの一部に係合する係合部を用いて構成している請求項1又は2記載の転写具。
  9. 前記係合部に、前記ギアにおいて当該ギアを取り付けていない他方の側板側を向く部位に係合可能な係合爪を設けている請求項8記載の転写具。
  10. 前記係合部を前記一方の側板又は前記回転支軸に複数設けている請求項3、4、5、6、7、8又は9記載の転写具。
  11. 前記規制手段を、前記一対のギアのうち一方のギアと前記一方の側板又は前記回転支軸との間にのみ設け、他方のギアの一部を、前記一方のギアと前記一方の側板との間に位置付けている請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10記載の転写具。
  12. 前記他方のギアが、前記一方のギアと噛合するギア本体と、当該ギア本体の径より大きい径に設定された大径部とを有するものであり、当該大径部を前記一方のギアと前記一方の側板との間に位置付けている請求項11記載の転写具。
  13. 前記ギア本体と前記大径部とを一体に形成している請求項12記載の転写具。
  14. 前記ギアと前記回転支軸との枢着部位に、前記ギアと共に回動し、前記回転支軸に対して回転可能に外嵌するとともに、前記スプールと係合する筒状部を設けている請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12又は13記載の転写具。
  15. 前記筒状部を前記ギアに一体に設けている請求項14記載の転写具。
  16. 少なくとも前記転写物及び前記スプールを保持する詰替カートリッジと、当該詰替カートリッジを着脱可能に収納するケースとを具備してなり、前記回転支軸に前記ギアを枢支させた前記一方の側板が、前記ケースを構成する部材である請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14又は15記載の転写具。
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