JP4951780B2 - 転写具 - Google Patents

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Description

本発明は、粘着剤や修正剤の転写物を紙などに転写し得る転写具、具体的にはリフィルを交換することにより転写物を繰り返し充填し得るリフィル交換式の転写具に関するものである。
従来、転写物を全て使用した際に、新しいリフィルと交換することにより、繰り返し使用することができる、いわゆるリフィル交換式の転写具が種々提案されている。このようなものの多くは転写物を保持したリフィル側の半ケース部と、当該リフィル側の半ケース部を保持し得る本体側の半ケース部とを有するものとなっている。そして、リフィル側の半ケース部には、転写物をテープに塗布した状態のテープを巻回保持する繰出リールや巻取リール、そして転写ヘッドを設けている一方で、本体側の半ケース部には、繰出リールや巻取リールを連動可能に支持しているコア及びギア等のテープ駆動機構を設けている。そして、これら両半ケース部を重ね合わせて係合させることで、繰出リールや巻取リールをコア等に対して正確に係合させる動作を要求されたものとなっている(例えば特許文献1参照)。
特開2001−96985号公報
しかしながら、交換用として、リフィル側の半ケース部のみを輸送する場合等は、輸送に繰出リールや巻取リールが振動などによって、回動してしまうといった場合が起こる事がある。その場合、通常リフィル側の半ケース部では繰出リールから巻取リールにかけてテープを緊張させた状態としていても、テープが弛む方向に回転してしまうこととなる。斯かる不具合を回避する為に、例えば輸送時などの使用前の状態では、繰出リール及び巻取リールの回転を防止する為のストッパを取り付けている場合があるが、使用する際には本体側の半ケース部と係り併せる為にストッパを外さなければならず、その間にもテープが弛んでしまうといった事が起こり得る。
他方、斯かる係り合わせの際には、上述の通り繰出リール及び巻取リールを正確に位置決めする箇所は両半ケース部を係り合わせる際には必須となっているとともに、繰出リール及び巻取リールへコアを挿抜する方向は繰出リール及び巻取リールの軸芯方向に限られるため、両半ケース部を係合させる箇所がいきおい多くなってしまい、且つ、両半ケース部を係り合わせる方向は限定されたものとなっているため、使用者は両半ケース部を係り合わせる際には正確さを要する慎重な動作を要求されているのが現状である。
本発明は、このような不具合に着目したものであり、リフィルの輸送時、交換時のテープの弛みを抑制しつつ、リフィルの交換作業を簡便に行ない得る転写具を提供する。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。すなわち、本発明に係る転写具は、本体側の半ケース部と、リフィル側の半ケース部とを脱着可能に合体させて繰出リール、巻取リール、及び前記繰出リールの回転を巻取リールに伝達するためのリール駆動機構を内部に収容するケースを形成するようにした転写具であって、前記繰出リール、前記巻取リール、及び前記リール駆動機構をリフィル側の半ケース部にそれぞれ保持させて交換可能とした。
ここで本明細書において、転写物を保持し、詰め替え・交換し得る側のものを示す文言として、「リフィル」という用語を採用しているが、この用語は、「カートリッジ」、「交換式カートリッジ」或いは「詰め替え」という文言と同義であり、置き換える事が可能なものである。
このようなものであれば、正確な係合を必要とする部位を有効に削減することができるので、簡便な係合並びに係合解除の操作を行なわせることができる。また、テープを駆動させるための機構をリフィル側の半ケースのみに繰出リール、巻取リールとともに予め担わせているため、従来であればリフィル側の半ケース部の輸送時並びに交換時に起こりがちであったテープの弛みを有効に回避し得るものとなる。さらにこのテープを駆動させるための機構をリフィル側の半ケースのみに担わせていることにより、両半ケース部を係合させる方向を自由に設定することができる。
リール駆動機構を構成する部品点数を有効に削減するとともに、例えばギアなどを別途支持するための格別の機構をリフィル側の半ケース部に設けることを有効に回避するために本発明は、リール駆動機構を、繰出リール及び巻取リールに対して同軸に設けた繰出プーリ及び巻取プーリと、当該繰出プーリ及び巻取プーリの間に架け渡したベルトとを有するものである
また上述の通り、単純な構成で且つ正確な動作を行なわせるために本発明は、回動動作により係合又は係合解除を行なわせるべく着脱可能なものとしている
また回動動作を採用する具体的な構成として本発明は、両半ケース部の一端及び他端に当該両半ケース部を互いに係り合わせ得る係合部をそれぞれ設け、何れか一方の係合部を、両半ケース部の相対的な回動動作を誘導し得る回動係合部とし、回動係合部が、円弧状の形状をなす回動案内面を有していることを特徴とする
そして、本体側の半ケース部と、リフィル側の半ケース部とを平行に位置付けた状態から重ね合わせる重ね動作によって両半ケースの係合を行なうとともに、当該両半ケースを相対的に回動させる回動動作により前記係合を解除し得るものとすれば、両半ケース部を合体すなわち係り合わせる際にはもっとも簡単な方法で且つ従来の転写具にも多く採用されている方法を採用して使用者に違和感を覚えさせることなく係合させ得るとともに、回動動作により正確且つ簡便に両半ケース部の係り合いを解除することにより、リフィル交換を容易に行い得るものとすることができる
リフィル側の半ケース部の部品点数を少なくするとともにコンパクトに構成するためには、転写ヘッドを、リフィル側の半ケース部に保持させるとともに、転写ヘッドを保護するためのヘッドカバーを、本体側の半ケース部に退避動作可能に設けることが好ましい。
転写ヘッドとは反対側にヘッドカバーを設ける場合、リフィル交換時に転写ヘッドとヘッドカバーとが相対移動することとなるが、その際に転写ヘッドを通過させ得る通過領域を設けることにより、近接して設けた転写ヘッドとヘッドカバーとの干渉を回避することができる。
他方、両半ケース部を係わり合わせた状態で、テープの位置を好適に調整し得るものとするためには、繰出リール又は巻取リールを手動操作により強制回動させるための強制駆動機構を、本体側の半ケース部に備えることが望ましい。
簡便に連続した操作を行い得るものとするためには、強制駆動機構を、外力による往復操作によって前記繰出リール又は巻取リールを駆動し得る往復操作部を有するものとすることが望ましい。
特に、テープの弛みを有効に解消するためには、斯かる強制駆動機構を、巻取リールを巻取方向へ強制回動し得るものとすればよい。
確実に繰出リール又は巻取リールを駆動させ得る強制駆動機構の具体的な構成として、巻取リールに選択的に係合し得る駆動爪を有するものを挙げることができる。
リフィル交換時に巻取リールと駆動爪とが干渉することを有効に回避して簡便な両半ケース部の好適な着脱動作を担保するためには、強制駆動機構を、不使用状態においてギアと前記駆動爪との係り合いを解除させておくことが好ましい。
そして本発明を、修正剤を転写し得るものや、転写物を塗布したテープが保持されるテープの面方向から当該テープを所定角度旋回させて転写ヘッドへ案内し得る旋回機構を有するものといった、テープの弛みが起こりやすい態様の転写具に採用することで、より好適に扱い得る転写具の提供を実現することができる。
本発明によれば、正確な係合を必要とする部位を有効に削減することができるので、簡便な係合並びに係合解除の操作を行なわせることができる。
また、テープを駆動させるための機構をリフィル側の半ケースのみに繰出リール、巻取リールとともに予め担わせているため、リフィル側の半ケース部の輸送時並びに交換時に起こりがちであったテープの弛みを有効に回避し得るものとなる。さらにこのテープを駆動させるための機構をリフィル側の半ケースのみに担わせていることにより、両半ケース部を係合させる方向を自由に設定することで、使用者に快適なリフィル交換作業を提供し得る転写具を提供することができる。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
本実施形態に係る転写具Aは、図1〜図3に示すように、テープTの片面に剥離可能に塗布した転写物を紙面等の転写対象面に転写するためのものである。本実施形態に係る転写具A1は転写物として、修正剤を転写し得る、所謂修正テープを具備したものとしている。
転写具Aは、主に転写具本体A1と、転写ヘッドHとを有するものとしているが、図2及び図3において、転写ヘッドHを破線にて示すとともに、テープTの図示を省略している。そして転写具本体A1は、図3に示すように、対をなす半ケース部である支持体1とリフィル2とに分割し得るようにした、所謂半割構造をなすものとしている。そして、支持体1とリフィル2とが係合した状態すなわち後述する本体ケース10とリフィルケース20とが係合した状態を係合状態(E)と称する事とする。また本実施形態では、転写具本体A1に回動係合部Qを設けることにより、支持体1とリフィル2とを相対的に回動させる回動動作により着脱可能なものとしている。
ここで、本実施形態に係る転写具Aは、本体側の半ケース部たる支持体と、リフィル側の半ケース部たるリフィル2とを脱着可能に合体させて繰出リール41、巻取リール42、及び繰出リール41の回転を巻取リール42に伝達するためのリール駆動機構5を内部に収容するケースである転写具本体A1を形成するようにした転写具Aであって、繰出リール41、記巻取リール42、及びリール駆動機構5をリフィル2にそれぞれ保持させて交換可能としたことを特徴としている。
以下、転写具Aにおける、支持体1並びにリフィル2の構成について具体的に説明する。
支持体1は、図1、図2及び図3に示すように、本体ケース10を主体とし、当該本体ケース10には転写ヘッドHを保護し得るヘッドカバー3を回動可能に取り付けたものである。また、本体ケース10内部には、後述するボタン62の操作により後述する巻取リール42を駆動させてテープTの弛みを解消し得る強制駆動機構6を内蔵したものとしている。
ヘッドカバー3は、図2及び図3に示すように、本体ケース10に回動可能に接続するヒンジ部31と、転写ヘッドHの先端部分を保護し得るガード部32と、本体ケース10とリフィルケース20とを相対的に回動させる際に転写ヘッドHを通過させ得る通過部33とを有している。また図2においてヘッドカバー3によって転写ヘッドHを保護し得る状態を実線で示すとともに、転写具Aの使用時等に転写ヘッドHを露出させる状態を破線で示している。そして図3に示すように、回動係合部Qによって本体ケース10とリフィルケース20とを相対的に回動させた際には、転写ヘッドHは通過部33を通過するため、リフィル2の交換時に転写ヘッドHとヘッドカバー3とが干渉することを有効に回避し得たものとなっている。
そして本体ケース10には、転写ヘッドHを取り付けた一端側において、回動係合部Qを構成する嵌合穴11を形成している。嵌合穴11は、回動突起21を内側に収容すべく回動突起21の平面視形状に対応した形状に本体ケース10を貫通させた穴である。すなわち、矩形から短辺側の一方を円弧状とした平面視形状としており、斯かる円弧状の端面を本発明の回動案内面である円弧面12、短寸側の平面を解除端面13、長手方向における一方の面を重合端面14としている。他方、転写ヘッドHを設けた位置とは反対側である他端側に、爪係合部Rを構成する爪本体15と、爪押圧部18を形成している。爪本体15は、本体ケース10から一体に形成されたものであり、リフィルケース20側の爪受部25に対して接離する方向に弾性変形し得るものである。当該爪本体15は、先端側において後述する爪受け穴26に係り合う係合爪16と、当該係合爪16よりも基端側において突出するとともに外部に露出され、外力により押圧されることにより係合爪16と爪受け穴26との係合を解除し得る解除操作部17とを有している。爪押圧部18は、爪本体15近傍からリフィルケース20側へ向けて突出し、図2に示すように、本体ケース10とリフィルケース20とを係合させた係合状態(E)で、リフィルケース20の内側を弾性付勢し得るものとなっている。
強制駆動機構6は、図4に示すように、転写具本体A1内でテープTが弛んでしまった際に、テープTの弛みを有効に解消すべく巻取リール42を巻取方向へ強制回動し得るものであり、外力による往復操作によって巻取プーリ52を介して巻取リール42を選択的に係合し得る駆動し得る往復操作部61と、巻取プーリ52に設けたギア54に選択的に噛合い得る駆動爪64とを有している。往復操作部61は、操作力を受け付ける操作ボタン62と、操作ボタン62の操作力に応じて弾性変形し得る弾性部63とを有している。操作ボタン62は、上端において本体ケース10から露出することにより、外力による操作力を受け付けるものである。弾性部63は、操作ボタン62が押圧された際には図で破線で示す形状に弾性変形することにより、駆動爪64を往復動作させ得るものである。駆動爪64は、後述するギア54の噛合面56に噛合い得る駆動面65と、ギア54の離間面67に当接して駆動爪64自体をギア54から離間させ得る解除面66とを有している。
リフィル2は、図1、図2、図3及び図5に示すように、リフィルケース20を主体として、当該リフィルケース20には転写ヘッドHと、テープTを保持するテープ保持機構4と、転写物を転写する動作によってテープ保持機構4を駆動し得るリール駆動機構5とを取り付けている。そして本実施形態ではリフィル2において、テープ保持機構4に保持されるテープTの面方向から当該テープTを略90度旋回させて転写ヘッドHへ案内し得る旋回機構Sを設けることにより、横引き式の転写具Aを構成したものとしている。
そしてリフィルケース20には、転写ヘッドH付近の一端側において、回動係合部Qを構成する回動突起21を設けているとともに、転写ヘッドHを設けた位置とは反対側である他端側に、爪係合部Rを構成する爪受部25を設けている。爪受部25は、爪本体15の爪受け穴26に対応する位置に設けた爪受け穴26を主体とし、係合爪16との係合を確実に行ない得るものである。そして本実施形態では、図2及び図3に示すように、斯かる爪受部25と、上述の通り本体ケース10側の単一の爪本体15並びに爪押圧部18とによって、爪係合部Rを構成している。
回動突起21は、リフィルケース20の一端側において転写ヘッドHを挟む位置に正対させて形成した突起であり、本発明の回動案内面である部分円弧状の回動摺接面22と、長辺側を傾斜させて設けた重合案内面23と、短辺側を傾斜させて設けた解除案内面24とを有するものとしている。
テープ保持機構4は、転写物を転写する前のテープTを繰出し得る繰出リール41と転写物を転写した後のテープTを巻取り得る巻取リール42とを有している。
リール駆動機構5は、繰出リール41及び巻取リール42と同軸に設けた繰出プーリ51及び巻取プーリ52と、当該繰出プーリ51及び巻取プーリ52に架け渡して設けたベルト53とを有するものとしている。斯かるリール駆動機構5は、繰出リール41からテープTが繰出される際の繰出リール41の回転に伴う繰出プーリ51が回転することによってベルト53を移動させることにより、ベルト53から巻取プーリ52へ動作力を伝達して、巻取リール42を駆動し得るものである。
そして本実施形態では、巻取プーリ52の先端部に、当該巻取プーリ52を介して巻取リール42を駆動させるためのギア54を形成したものとしている。当該ギア54は、歯の形状を偏向させて設けた偏向歯55を有しており、当該偏向歯55の一方の面を駆動爪64の駆動面65に対して噛合い得る噛合面56とし、他方の面を駆動爪64の解除面66に当たりうる離間面67としている。
旋回機構Sは、図5に示すように、リフィルケースから一体に突出させて形成した棒状の第1折返し部と、第2折返し部とを有している。第1折返し部27は、繰出リール41から繰出されたテープTを転写ヘッドHまでに90度旋回させる基端でテープHを折返し得るものである。換言すれば、転写ヘッドHまでテープを90度旋回させる基端を位置決めしているものである。第2折返し部28は、転写ヘッドHから巻取リール42までにテープTを90度旋回させる終端でテープTを折返し得るものである。換言すれば、転写ヘッドHからテープTを90度旋回させる終端を位置決めしているものである。斯かる第1折返し部27と第2折返し部28とによって、転写ヘッドHからテープ保持機構4に至るまでにテープを90度旋回させるための十分な距離をリフィル2内に確保しているものである。
そしてリフィルケース20には、転写ヘッドH付近の一端側において、回動係合部Qを構成する回動突起21を設けているとともに、転写ヘッドHを設けた位置とは反対側である他端側に、爪係合部Rを構成する爪受部25を設けている。
ここで本実施形態に係る転写具Aは、回動係合部Qを設けることにより、支持体1とリフィル2とを平行に位置付けた状態から重ね合わせる重ね動作によって係合状態(E)とするとともに、支持体1とリフィル2とを相対的に回動させる回動動作により係合を解除し得る回動係合部Qを具備するものとしている。以下に回動係合部Qの動作について説明する。
回動係合部Qは、図2、図3、図6及び図7に示すように、上述の通り転写具本体A1の一端側において転写ヘッドHを挟むように一対設けたものであり、本体ケース10側に設けた嵌合穴11と、リフィルケース20側に設けた回動突起21とによって構成している。
そして重ね動作の際、図6に示すような、本体ケース10とリフィルケース20とを正対させた状態から係合させるに際して、上述の通り回動突起21の重合案内面23を傾斜面としているため、当該重合案内面23が本体ケース10の端面10aに当接すると、一対の回動突起21が近接する方向にリフィルケース20が若干弾性変形するか、或いは本体ケース10が若干弾性変形することにより、円滑に本体ケース10に重なり得るものとなっている。そしてそのまま本体ケース10とリフィルケース20とを近接させていくと、図2に示すような、重合案内面23は嵌合穴11の重合端面14に当接することによって、回動突起21は嵌合穴11に収容された係合状態(E)となる。
他方、図3及び図7に示すように、回動動作によって爪係合部Rの係合を解除して係合状態(E)を解除すると、回動突起21の回動摺接面22が円弧面12に沿って回動しながら摺接することとなる。すると回動突起21の解除案内面24が傾斜面であるため、リフィルケース20を若干弾性変形させながら嵌合穴11の解除端面13に接した位置からずれが生じることとなる。そして、さらに回動を続けると、解除案内面24と解除端面13とは完全に離間するとともに、そのまま嵌合穴11と回動突起21との係り合いが完全に解除されることとなり、本体ケース10とリフィルケース20とを完全に分離することができる。また、回動動作の際、回動係合部Qを転写ヘッドHの両側において斯かる回動方向に対して直交する方向に一対対向させて設けているため、この2つの回動係合部Qは回動動作を案内するのみならず、回動動作における回動軸の役割も担わせて、円滑な回動動作を実現している。また勿論、当該回動係合部Qは、上述したような係合状態(E)を解除する動作の逆の手順の動作を行なう事により、回動動作によって本体ケース10とリフィルケース20とを係合状態(E)とすることも可能である。
また本実施形態に係る転写具Aは、上述の通り、支持体1側に強制駆動機構6を設けることにより、巻取リール42を駆動してテープTの弛みを解消し得るものとなっている。
斯かる強制駆動機構6が巻取リール42を駆動する際の動作について、図8を参照して説明する。
まず強制駆動機構6は、同図に示す通り、操作ボタン62を押圧しない不使用状態において、実線で示すように前記ギア54と駆動爪64とを離間させることにより、駆動爪64と巻取リール42との係り合いを解除した状態となっている。そして、操作ボタン62を押圧する事により、駆動爪64が破線で示す軌跡で駆動することとなる。具体的には、操作ボタン62の押圧を解除すれば弾性部63の弾性復帰によって操作ボタン62及び駆動爪64は実線で示す位置へ戻る為、操作ボタン62の押圧を繰り返す事により破線で示す軌跡で繰り返し往復動作することとなる。そして操作ボタン62が押圧される際の駆動爪64の移動により、駆動爪64の駆動面65がギア54の噛合面56に噛合う為に、巻取リール42は巻取プーリ52を介してテープTを巻き取る方向に駆動される。
一方操作ボタン62の押圧を解除される際の駆動爪64の移動では、駆動爪64の解除面66がギア54の離間面67に当たることにより、駆動爪64はギア54に対して離間しながら移動することとなる。他方、駆動爪64の駆動面65とギア54の噛合面56とが噛合っている際に、テープTの転写動作によって巻取リール42が駆動されてしまった場合には、同様にギア54の離間面67が駆動爪64の解除面66に当たることにより、駆動爪64は弾かれてギア54に対して離間した状態となるため、駆動爪64が巻取リール42の回転に干渉することなく正常に回転することとなる。
ここで、繰出リール41と巻取リール42との間に弛みがある場合には、テープTを介して繰出リール41に駆動力が伝わることはなく、巻取リール42の駆動がベルト53にのみ伝わることとなるが、ここで巻取リール42とベルト53の接触面積よりも、径が大きい繰出リール41とベルト53との接触面積の方が大きい為、巻取リール42とベルト53とがずれ易い状態となり易く、繰出リール41へ駆動力が伝達され難い状態となっている。そのため、駆動されるのは巻取リール42のみとなり、好適に弛みが解消される。他方、繰出リール41巻取リール42との間に弛みが無い場合或いは途中で弛みが無くなった場合には、巻取リール42の駆動力はベルト53のみならず、テープTを介して、確実に繰出リール41に伝達されることとなる。そのため繰出リール41から適宜テープTが引き出される。
以上のような構成とすることにより、繰出リール41、巻取リール42、及びリール駆動機構5をリフィル2にそれぞれ保持させて交換可能としたので、リフィル2の交換時にリール駆動機構5を繰出リール41及び巻取リール42とを予め関連づけているために、正確な係合を必要とする部位を有効に削減することができるので、簡便な係合並びに係合解除の操作を行なわせることができる。また、テープTを駆動させるための機構をリフィル2のみに繰出リール41、巻取リール42とともに予め担わせているため、従来であれば輸送時や交換時など、リフィル2単体で取り扱う際のテープTの弛みを有効に回避し得るものとなっている。さらにこのテープTを駆動させるための機構をリフィル2のみに担わせていることにより、支持体1とリフィル2とすなわち支持体1とリフィル2を係合させる方向を自由に設定することができる。
リール駆動機構5を構成する部品点数を有効に削減するとともに、例えばギア54などを別途支持するための格別の機構をリフィル2に設けることを有効に回避するため本実施形態では、リール駆動機構5を、繰出リール41及び巻取リール42に対して同軸に設けた繰出プーリ51及び巻取プーリ52と、当該繰出プーリ51及び巻取プーリ52の間に架け渡したベルト53とによって構成している。
また上述の通り、支持体1とリフィル2とを係合させる方向を自由に設定することができるので、単純な構成で且つ正確な動作を行なわせるために本実施形態では、回動動作により係合又は係合解除を行なわせるべく着脱可能なものとしている。具体的には、支持体1と、リフィル2とを平行に位置付けた状態から重ね合わせる重ね動作によって支持体1とリフィル2との係合を行なうとともに、支持体1とリフィル2とを相対的に回動させる回動動作により前記係合を解除し得る回動係合部Qを適用している。斯かる構成により、支持体1とリフィル2とを合体すなわち係り合わせる際にはもっとも簡単な方法で且つ従来の転写具にも多く採用されている方法を採用して使用者に違和感を覚えさせることなく係合させ得るとともに、回動動作により正確且つ簡便に支持体1とリフィル2との係り合いを解除することにより、リフィル2のを容易に行い得るものとなっている。
転写ヘッドHを、リフィル2に保持させるとともに、転写ヘッドを保護するためのヘッドカバー3を、支持体1である支持体1に退避動作可能に設けることにより、リフィル2の部品点数を少なくするとともにコンパクトにし得たものとなっている。
特に本実施形態では、転写ヘッドHとは反対側にヘッドカバー3を設ける場合、リフィル2交換時に転写ヘッドとヘッドカバーとが相対移動する際に転写ヘッドを通過させ得る通過領域たる通過部33を設けることにより、近接して設けた転写ヘッドHとヘッドカバー3との干渉を回避し得たものとなっている。
他方、支持体1とリフィル2とを係わり合わせた係合状態(E)で、テープTの位置を好適に調整し得るものとするため、本実施形態では繰出リール41又は巻取リール42を手動操作により強制回動させるための強制駆動機構6を、支持体1に備えている。具体的には、往復操作部61により、容易且つ確実に巻取リール42を駆動させ得るものとしている。そして斯かる強制駆動機構6により巻取リール42を巻取方向へ強制回動することにより、テープTの弛みを有効に解消し得るものとなっている。
また、駆動爪64を採用することにより、単純な構成且つ操作ボタン62の単純な操作によって確実に巻取リールを駆動し得るものとなっている。なお本実施形態では、駆動爪64はギア54並びに巻取プーリ52を介して、巻取リールを駆動するものとしている。
特に、強制駆動機構6を、不使用状態において巻取リール42側と駆動爪64とを離間させて係り合いを解除しておくことにより、リフィル2の交換時に巻取リール42側と駆動爪64とが干渉することを有効に回避して簡便な支持体1とリフィル2との好適な着脱動作を担保し得るものとしている。
また、リフィル2等の部品の交換時にテープTの弛みが起こりやすい態様である修正剤を転写する態様の転写具Aに本発明を採用することで、より好適に扱い得る転写具Aの提供を実現している。さらには、部品の交換時にテープTの弛みが起こると、一般に横引き式の転写具では転写具の内部でテープを旋回させない縦引き式に比べてテープTの皺や巻取不良などの要因となり易い傾向にあるが、旋回機構Sを具備する横引き式の転写具Aに対して、リフィル2の交換時にテープTの弛みが起こり難い本発明を適用することで、より好適に扱い得る転写具Aの提供を実現している。
以上、本発明の実施形態について説明したが、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、駆動爪64はギア54並びに巻取プーリ52を介して、間接的に巻取リール42を駆動するものとしているが、駆動爪64が直接巻取リール42に係り合い、駆動するものとしてもよい。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の第1実施形態に斯かる転写具を示す正面図。 同平面図。 図2に対応した動作説明図。 同実施形態に係る支持体を示す構成説明図。 同実施形態に係るリフィルを示す構成説明図。 同実施形態に係る要部拡大図。 同実施形態に係る作用説明図。 同実施形態に係る動作説明図
符号の説明
1…本体側の半ケース(支持体)
2…リフィル側の半ケース(リフィル)
3…ヘッドカバー
33…通過領域
41…繰出リール
42…巻取リール
5…リール駆動機構
51…繰出プーリ
52…巻取プーリ
53…ベルト
6…強制駆動機構
61…往復操作部
64…駆動爪
A…転写具
Q…回動係合部
S…旋回機構

Claims (11)

  1. 本体側の半ケース部と、リフィル側の半ケース部とを脱着可能に合体させて繰出リール、巻取リール、及び前記繰出リールの回転を巻取リールに伝達するためのリール駆動機構を内部に収容するケースを形成するようにした転写具であって、
    前記繰出リール、前記巻取リール、及び前記リール駆動機構をリフィル側の半ケース部にそれぞれ保持させて交換可能とし
    前記リール駆動機構を、前記繰出リール及び巻取リールに対して同軸に設けた繰出プーリ及び巻取プーリと、当該繰出プーリ及び巻取プーリの間に架け渡したベルトとを有するものとし、
    前記本体側の半ケース部と、リフィル側の半ケース部とを相対的に回動させる回動動作により着脱可能なものとし、
    前記両半ケース部の一端及び他端に当該両半ケース部を互いに係り合わせ得る係合部をそれぞれ設け、何れか一方の前記係合部を、前記両半ケース部の相対的な回動動作を誘導し得る回動係合部とし
    前記回動係合部が、円弧状の形状をなす回動案内面を有していることを特徴とする転写具。
  2. 前記本体側の半ケース部と、リフィル側の半ケース部とを平行に位置付けた状態から重ね合わせる重ね動作によって両半ケースの係合を行なうとともに、当該両半ケースを相対的に回動させる回動動作により前記係合を解除し得るものとしている請求項1記載の転写具。
  3. 転写ヘッドを、リフィル側の半ケース部に保持させるとともに、転写ヘッドを保護するためのヘッドカバーを、本体側の半ケース部に退避動作可能に設けている請求項1又は2記載の転写具。
  4. 前記ヘッドカバーを、前記両半ケース部の係り合い解除時に、前記転写ヘッドを通過させ得る通過領域を設けている請求項3記載の転写具。
  5. 前記繰出リール又は巻取リールを手動操作により強制回動させるための強制駆動機構を、本体側の半ケース部に備えている請求項1、2、3又は4記載の転写具。
  6. 強制駆動機構を、外力による往復操作によって前記繰出リール又は巻取リールを駆動し得る往復操作部を有するものとしている請求項5記載の転写具。
  7. 強制駆動機構を、巻取リールを巻取方向へ強制回動し得るものとしている請求項5又は6記載の転写具。
  8. 前記強制駆動機構を、前記巻取リールに対して選択的に係合し得る駆動爪を有するものとしている請求項7記載の転写具。
  9. 前記強制駆動機構を、不使用状態において前記巻取リールと前記駆動爪との係り合いを解除させたものとしている請求項8記載の転写具。
  10. 修正剤を転写し得るものとしている請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9記載の転写具。
  11. 前記繰出リールから転写物を塗布したテープが引き出されるテープの面方向から当該テープを所定角度旋回させて転写ヘッドへ案内し得る旋回機構を有するものとしている請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10記載の転写具。
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