JP3632148B2 - 塗布具における塗布部 - Google Patents
塗布具における塗布部 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3632148B2 JP3632148B2 JP13098498A JP13098498A JP3632148B2 JP 3632148 B2 JP3632148 B2 JP 3632148B2 JP 13098498 A JP13098498 A JP 13098498A JP 13098498 A JP13098498 A JP 13098498A JP 3632148 B2 JP3632148 B2 JP 3632148B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- applicator
- transfer tape
- transfer
- head
- main body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
- B65H37/00—Article or web delivery apparatus incorporating devices for performing specified auxiliary operations
- B65H37/002—Web delivery apparatus, the web serving as support for articles, material or another web
- B65H37/005—Hand-held apparatus
- B65H37/007—Applicators for applying coatings, e.g. correction, colour or adhesive coatings
Landscapes
- Adhesive Tape Dispensing Devices (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、糊や修正塗料を塗布する転写テープ(以下単に「転写テープ」という。)を、使用に際して自動的に送出、巻き取りしてなる塗布具、特に被転写面に対して、直線又は曲線を問わず、修正塗料転写テープを連続的に密着させ、糊や修正塗料を転写、塗布を行ってなる塗布部に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、転写テープが塗布具の先端に取り付けられる塗布部は、被転写面に対して転写テープが確実に密着するように構成し、裏面方向から転写テープを支持、押勢してなる転写ヘッドが、被転写面への押勢時に揺動することがないように、塗布具を構成する塗布具本体内から送出される転写テープの送出状態のままに裏面方向より支持できるように上記塗布部の転写ヘッドを固定してなるものが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のもののように、転写テープを使用に際して自動的に送出、巻き取りしてなる塗布具の先端に取り付けられる塗布部が、転写テープの送出状態のままに裏面方向より支持できるように上記転写ヘッドを固定してなるものの場合は、確かに転写テープを裏面方向より支持することとなる塗布部の転写ヘッドは固定されているので、被転写面に対して裏面方向から転写テープを支持する転写ヘッドを押勢して密着させても塗布部自体は決して揺動することがなく、確実に被転写面に対して密着するので、転写テープからの転写を確実に行うことができるが、塗布部自体が固定されているために、直線的のみならず曲線的に連続して転写テープから転写を行うことができず、直線を組み合わせるように断続的に転写テープからの転写を行わなければならないという問題点がある。
【0004】
そのため、直線的のみならず曲線的に連続して転写テープからの転写を行うことができるように、転写ヘッドを有する塗布部を、転写テープの送出方向を軸として回転自在なものとすること(特開平76−73026号、特開平7−89662号、特開平8−2187号等)が提案されており、このように転写テープを裏面より支持し、押勢する塗布部を、転写テープの送出方向を軸として回転自在なものとすることで、被転写面に対して転写テープを曲線的に密着させようとすると、この塗布部はその方向に応じて適宜回転し、この塗布部の転写ヘッドを傾斜させることとなるので、確実に被転写面に対して塗布部、特にこの塗布部を構成する転写ヘッドを密着するので、転写テープの糊や修正塗料の転写を正確に行うものとなるが、この塗布具を構成し、内装する転写テープ送出、巻き取り機構から送出される転写テープを交換又は組立てするに当たっては、この塗布具本体先端に取り付けられる塗布部が回転自在に取り付けられるものであっても、転写テープ送出、巻き取り機構に巻回される転写テープの先端を転写ヘッドと共に塗布部を構成することとなるヘッドカバー内に挿通させて、再び転写テープ送出、巻き取り機構に巻回させて行うものであることから、転写テープが塗布部、特にヘッドカバーによって被覆されている部分で接触し、転写テープ上の糊や修正塗料の転写を行ってしまい、円滑に転写テープの交換又は塗布具の組立作業を行うことができないという問題もある。
【0005】
特に、塗布部が塗布具本体に対して回転自在に取り付けられているものにあっては、転写テープの交換又は塗布具の組立て作業に際して容易に塗布部が回転し、転写テープの不用意な接触が起こりやすくなるため、転写テープ上の糊や修正塗料の欠落の他、転写ヘッド自体を著しく汚損することとなり、糊や修正塗料の転写を行おうとする場合に、正確な転写作業や被転写面への汚損の防止が行えないことがある。
【0006】
そこで、この発明は上記従来のものの持つ問題点を改善するものであり、塗布具本体に対して取り付けられる塗布部の種類に関わらず、転写テープの交換を迅速且つ容易に行えるようにするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そのために、転写テープを送出、巻き取り自在とする転写テープ送出、巻き取り機構を内装する塗布具本体と、この塗布具本体の先端に着脱自在に、且つ回転自在に取り付けられ、上記塗布具本体内に内装される転写テープ送出、巻き取り機構から送出される転写テープを被転写面に対して密着するように裏面から支持、押勢してなる転写ヘッドと共に、この転写ヘッドを一体に被覆するヘッドカバーからなる塗布部であって、この塗布具本体の先端に着脱自在に、且つ回転自在に取り付けられるヘッドカバーにおいて、転写テープの送出方向に沿って先端より後端にいたるスリットを設けてなるものである。また、上記ヘッドカバー外面を覆う固定リングを塗布具本体の先端開口部に嵌着してなるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
この発明の実施例である塗布具において、この塗布具を構成する塗布具本体内に内装される転写テープ送出、巻き取り機構に巻回される転写テープを、交換し又は塗布具を組立てようとする時、未使用の転写テープすなわち、塗布具本体の先端に着脱自在、且つ回転自在に取り付けられ、上記塗布具本体内に内装される転写テープ送出、巻き取り機構から送出される転写テープを、転写ヘッドを被覆するヘッドカバーからなる塗布部内に挿通させるに当り、このヘッドカバーに転写テープの送出方向に沿って設けるスリットから未使用の転写テープを直角に捻った状態で転写テープ側面方向から挿入させることで、容易に未使用の転写テープを塗布部内に挿通でき、一旦塗布部内に挿通させた転写テープは再び元の状態に復帰して塗布部に送出されるものとなるので、ヘッドカバーに設けられたスリットから飛び出すこともなく、円滑に転写テープの送出、巻き取り動作が行われるものとなる。
【0009】
【実施例】
この発明を図に示す実施例により更に説明する。(1)はこの発明の実施例である塗布具であり、この塗布具(1)は、転写テープ(3)を送出、巻き取り自在とする転写テープ送出、巻き取り機構を内装する塗布具本体(2)と、転写ヘッド(7),ヘッドカバー(8)よりなる塗布部(6)から構成される。そして、塗布具本体(2)の先端の開口部(4)に着脱自在に、且つ回転自在に、塗布具本体(2)の開口部(4)の内壁面に周設される係止凹溝(5)に対してヘッドカバー(8)の係止突縁(9)を弾性をもって係止する。ヘッドカバー(8)と転写ヘッド(7)は一体に取り付けられ、塗布具本体(2)内に内装される転写テープ送出、巻き取り機構から送出される転写テープ(3)を被転写面に対して密着するように裏面から支持、押勢する。また、この転写ヘッド(7)を内壁に一体的に固定してヘッドカバー(8)が被覆する。
【0010】
そして、この塗布具本体(2)の先端開口部(4)に着脱自在に、且つ回転自在に取り付けられる塗布部(6)のヘッドカバー(8)の上下面に転写テープ(3)の送出方向に沿って先端より後端にいたるスリット(10).(10)を連続して設けてなるものである。このように、ヘッドカバー(8)の上下面にスリット(10)を設けても、左右のヘッドカバー(8).(8)は転写ヘッド(7)の両内側に沿い固定して一体になっているので係止突縁(9)により塗布具本体(2)の先端開口部(4)に係止されればヘッドカバー(8).(8)は保持されるものとなる。
【0011】
なお、この発明の実施例である塗布具において、その先端開口部(4)に、着脱自在、且つ回転自在に取り付けられる塗布部(6)は、その塗布部(6)に設けられたスリット(10)によって円周方向にわたって伸縮し易くなる。そこでこの塗布部(6)の取り付けられる上記塗布具本体(2)の先端開口部(4)の内壁面に周設された係止凹溝(5)と塗布部(6)の係止突縁(9)が係止が容易に解かれるものとなって、塗布部(6)自体が脱落するおそれがある。しかし、弾性体よりなる固定リング(11)をもって塗布具本体(2)の開口部(4)を狭搾、緊縛し固定することにより上記脱落を防止することができる。
【0012】
この発明の実施例である塗布具(1)は以上の構成を具えるので、この発明の実施例である塗布具(1)を構成する塗布具本体(2)内に内装される転写テープ送出、巻き取り機構において巻回される転写テープ(3)を交換し又は塗布具(1)を組立てようとする時には、塗布具本体(2)の先端開口部(4)に取り付けられている固定リング(11)を取り外すと共に開口部(4)を緩めて、塗布部(6)をヘッドカバー(8)とともに塗布具本体(2)の先端開口部(4)から分離した上で、使用済みの転写テープ(3”)をヘッドカバー(8)の上下面に設けるスリット(10).(10)を通じて塗布部(6)から取り去るものである。
【0013】
次に、未使用の転写テープ(3’)を、この発明の実施例である塗布具(1)を構成する塗布具本体(2)の先端に着脱自在に、且つ回転自在に取り付けられ塗布部(6)の転写ヘッド(7)に対して、この転写ヘッド(7)が、上記塗布具本体内に内装される転写テープ送出、巻き取り機構から送出される未使用の転写テープ(3’)を、被転写面に対して密着し、裏面から支持、押勢できるように、この転写ヘッド(7)を被覆するヘッドカバー(8)からなる塗布部(6)内に挿通させようとするに当たっては、この塗布部(6)のヘッドカバー(8)に対して、転写テープ(3)の送出方向に沿って設けてなるスリット(10)から未使用の転写テープ(3’)を直角に捻った状態、即ち転写テープ(3)の側面方向から挿入させることで、容易に未使用の転写テープ(3’)を塗布部(6)内に容易に挿通させることができる。更にこの未使用の転写テープ(3’)の先端を、塗布部(6)の転写ヘッド(7)を経由して塗布部(6)のヘッドカバー(8)内にスリット(10)を通して挿通させ、再び転写テープ送出、巻き取り機構に巻回し、塗布部(6)を固定リング(11)と共に塗布具本体(2)の先端開口部(4)に一体に取り付けることで転写テープ(3)の交換が完了するものである。これは塗布具(1)の組立てに当り転写テープ(3)を充填する場合も同様である。
【0014】
この時、塗布具本体(2)の先端開口部(4)に対して一体に取り付けられる塗布部(6)内に一旦挿通させた転写テープ(3)は、再び直角にねじれた状態から元の状態に復帰して塗布部(6)の転写ヘッド(7)に送出されるものとなる。したがって、この塗布部(6)のヘッドカバー(8)に設けられたスリット(10)から飛び出すこともなく、円滑、且つ正確に転写テープ送出、巻き取り機構による転写テープ(3)の送出、巻き取り動作が行われるものである。
【0015】
【発明の効果】
以上のとおり、転写テープの交換又は塗布具の組立てに当たって、転写ヘッドのヘッドカバーに設けられたスリットを利用して、転写テープが塗布部のカバー内で様々な場所に接触して付着することで生じる転写テープの不具合を確実に防止する。更に、上記転写テープの交換又は塗布具の組立て作業を迅速且つ容易に行うことができ、ヘッドカバーの脱落を防止できる等の優れた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例である塗布具の全体正面図である。
【図2】この発明の実施例である塗布具の要部拡大斜視図である。
【図3】この発明の実施例である塗布具の要部拡大断面図である。
【図4】転写テープ交換又は組立て作業状態を示す拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 塗布具
2 塗布具本体
3 転写テープ
3’ 未使用の転写テープ
3” 使用済みの転写テープ
4 先端開口部
5 係止凹溝
6 塗布部
7 転写ヘッド
8 ヘッドカバー
9 係止突縁
10 スリット
11 固定リング
【発明の属する技術分野】
この発明は、糊や修正塗料を塗布する転写テープ(以下単に「転写テープ」という。)を、使用に際して自動的に送出、巻き取りしてなる塗布具、特に被転写面に対して、直線又は曲線を問わず、修正塗料転写テープを連続的に密着させ、糊や修正塗料を転写、塗布を行ってなる塗布部に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、転写テープが塗布具の先端に取り付けられる塗布部は、被転写面に対して転写テープが確実に密着するように構成し、裏面方向から転写テープを支持、押勢してなる転写ヘッドが、被転写面への押勢時に揺動することがないように、塗布具を構成する塗布具本体内から送出される転写テープの送出状態のままに裏面方向より支持できるように上記塗布部の転写ヘッドを固定してなるものが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のもののように、転写テープを使用に際して自動的に送出、巻き取りしてなる塗布具の先端に取り付けられる塗布部が、転写テープの送出状態のままに裏面方向より支持できるように上記転写ヘッドを固定してなるものの場合は、確かに転写テープを裏面方向より支持することとなる塗布部の転写ヘッドは固定されているので、被転写面に対して裏面方向から転写テープを支持する転写ヘッドを押勢して密着させても塗布部自体は決して揺動することがなく、確実に被転写面に対して密着するので、転写テープからの転写を確実に行うことができるが、塗布部自体が固定されているために、直線的のみならず曲線的に連続して転写テープから転写を行うことができず、直線を組み合わせるように断続的に転写テープからの転写を行わなければならないという問題点がある。
【0004】
そのため、直線的のみならず曲線的に連続して転写テープからの転写を行うことができるように、転写ヘッドを有する塗布部を、転写テープの送出方向を軸として回転自在なものとすること(特開平76−73026号、特開平7−89662号、特開平8−2187号等)が提案されており、このように転写テープを裏面より支持し、押勢する塗布部を、転写テープの送出方向を軸として回転自在なものとすることで、被転写面に対して転写テープを曲線的に密着させようとすると、この塗布部はその方向に応じて適宜回転し、この塗布部の転写ヘッドを傾斜させることとなるので、確実に被転写面に対して塗布部、特にこの塗布部を構成する転写ヘッドを密着するので、転写テープの糊や修正塗料の転写を正確に行うものとなるが、この塗布具を構成し、内装する転写テープ送出、巻き取り機構から送出される転写テープを交換又は組立てするに当たっては、この塗布具本体先端に取り付けられる塗布部が回転自在に取り付けられるものであっても、転写テープ送出、巻き取り機構に巻回される転写テープの先端を転写ヘッドと共に塗布部を構成することとなるヘッドカバー内に挿通させて、再び転写テープ送出、巻き取り機構に巻回させて行うものであることから、転写テープが塗布部、特にヘッドカバーによって被覆されている部分で接触し、転写テープ上の糊や修正塗料の転写を行ってしまい、円滑に転写テープの交換又は塗布具の組立作業を行うことができないという問題もある。
【0005】
特に、塗布部が塗布具本体に対して回転自在に取り付けられているものにあっては、転写テープの交換又は塗布具の組立て作業に際して容易に塗布部が回転し、転写テープの不用意な接触が起こりやすくなるため、転写テープ上の糊や修正塗料の欠落の他、転写ヘッド自体を著しく汚損することとなり、糊や修正塗料の転写を行おうとする場合に、正確な転写作業や被転写面への汚損の防止が行えないことがある。
【0006】
そこで、この発明は上記従来のものの持つ問題点を改善するものであり、塗布具本体に対して取り付けられる塗布部の種類に関わらず、転写テープの交換を迅速且つ容易に行えるようにするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そのために、転写テープを送出、巻き取り自在とする転写テープ送出、巻き取り機構を内装する塗布具本体と、この塗布具本体の先端に着脱自在に、且つ回転自在に取り付けられ、上記塗布具本体内に内装される転写テープ送出、巻き取り機構から送出される転写テープを被転写面に対して密着するように裏面から支持、押勢してなる転写ヘッドと共に、この転写ヘッドを一体に被覆するヘッドカバーからなる塗布部であって、この塗布具本体の先端に着脱自在に、且つ回転自在に取り付けられるヘッドカバーにおいて、転写テープの送出方向に沿って先端より後端にいたるスリットを設けてなるものである。また、上記ヘッドカバー外面を覆う固定リングを塗布具本体の先端開口部に嵌着してなるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
この発明の実施例である塗布具において、この塗布具を構成する塗布具本体内に内装される転写テープ送出、巻き取り機構に巻回される転写テープを、交換し又は塗布具を組立てようとする時、未使用の転写テープすなわち、塗布具本体の先端に着脱自在、且つ回転自在に取り付けられ、上記塗布具本体内に内装される転写テープ送出、巻き取り機構から送出される転写テープを、転写ヘッドを被覆するヘッドカバーからなる塗布部内に挿通させるに当り、このヘッドカバーに転写テープの送出方向に沿って設けるスリットから未使用の転写テープを直角に捻った状態で転写テープ側面方向から挿入させることで、容易に未使用の転写テープを塗布部内に挿通でき、一旦塗布部内に挿通させた転写テープは再び元の状態に復帰して塗布部に送出されるものとなるので、ヘッドカバーに設けられたスリットから飛び出すこともなく、円滑に転写テープの送出、巻き取り動作が行われるものとなる。
【0009】
【実施例】
この発明を図に示す実施例により更に説明する。(1)はこの発明の実施例である塗布具であり、この塗布具(1)は、転写テープ(3)を送出、巻き取り自在とする転写テープ送出、巻き取り機構を内装する塗布具本体(2)と、転写ヘッド(7),ヘッドカバー(8)よりなる塗布部(6)から構成される。そして、塗布具本体(2)の先端の開口部(4)に着脱自在に、且つ回転自在に、塗布具本体(2)の開口部(4)の内壁面に周設される係止凹溝(5)に対してヘッドカバー(8)の係止突縁(9)を弾性をもって係止する。ヘッドカバー(8)と転写ヘッド(7)は一体に取り付けられ、塗布具本体(2)内に内装される転写テープ送出、巻き取り機構から送出される転写テープ(3)を被転写面に対して密着するように裏面から支持、押勢する。また、この転写ヘッド(7)を内壁に一体的に固定してヘッドカバー(8)が被覆する。
【0010】
そして、この塗布具本体(2)の先端開口部(4)に着脱自在に、且つ回転自在に取り付けられる塗布部(6)のヘッドカバー(8)の上下面に転写テープ(3)の送出方向に沿って先端より後端にいたるスリット(10).(10)を連続して設けてなるものである。このように、ヘッドカバー(8)の上下面にスリット(10)を設けても、左右のヘッドカバー(8).(8)は転写ヘッド(7)の両内側に沿い固定して一体になっているので係止突縁(9)により塗布具本体(2)の先端開口部(4)に係止されればヘッドカバー(8).(8)は保持されるものとなる。
【0011】
なお、この発明の実施例である塗布具において、その先端開口部(4)に、着脱自在、且つ回転自在に取り付けられる塗布部(6)は、その塗布部(6)に設けられたスリット(10)によって円周方向にわたって伸縮し易くなる。そこでこの塗布部(6)の取り付けられる上記塗布具本体(2)の先端開口部(4)の内壁面に周設された係止凹溝(5)と塗布部(6)の係止突縁(9)が係止が容易に解かれるものとなって、塗布部(6)自体が脱落するおそれがある。しかし、弾性体よりなる固定リング(11)をもって塗布具本体(2)の開口部(4)を狭搾、緊縛し固定することにより上記脱落を防止することができる。
【0012】
この発明の実施例である塗布具(1)は以上の構成を具えるので、この発明の実施例である塗布具(1)を構成する塗布具本体(2)内に内装される転写テープ送出、巻き取り機構において巻回される転写テープ(3)を交換し又は塗布具(1)を組立てようとする時には、塗布具本体(2)の先端開口部(4)に取り付けられている固定リング(11)を取り外すと共に開口部(4)を緩めて、塗布部(6)をヘッドカバー(8)とともに塗布具本体(2)の先端開口部(4)から分離した上で、使用済みの転写テープ(3”)をヘッドカバー(8)の上下面に設けるスリット(10).(10)を通じて塗布部(6)から取り去るものである。
【0013】
次に、未使用の転写テープ(3’)を、この発明の実施例である塗布具(1)を構成する塗布具本体(2)の先端に着脱自在に、且つ回転自在に取り付けられ塗布部(6)の転写ヘッド(7)に対して、この転写ヘッド(7)が、上記塗布具本体内に内装される転写テープ送出、巻き取り機構から送出される未使用の転写テープ(3’)を、被転写面に対して密着し、裏面から支持、押勢できるように、この転写ヘッド(7)を被覆するヘッドカバー(8)からなる塗布部(6)内に挿通させようとするに当たっては、この塗布部(6)のヘッドカバー(8)に対して、転写テープ(3)の送出方向に沿って設けてなるスリット(10)から未使用の転写テープ(3’)を直角に捻った状態、即ち転写テープ(3)の側面方向から挿入させることで、容易に未使用の転写テープ(3’)を塗布部(6)内に容易に挿通させることができる。更にこの未使用の転写テープ(3’)の先端を、塗布部(6)の転写ヘッド(7)を経由して塗布部(6)のヘッドカバー(8)内にスリット(10)を通して挿通させ、再び転写テープ送出、巻き取り機構に巻回し、塗布部(6)を固定リング(11)と共に塗布具本体(2)の先端開口部(4)に一体に取り付けることで転写テープ(3)の交換が完了するものである。これは塗布具(1)の組立てに当り転写テープ(3)を充填する場合も同様である。
【0014】
この時、塗布具本体(2)の先端開口部(4)に対して一体に取り付けられる塗布部(6)内に一旦挿通させた転写テープ(3)は、再び直角にねじれた状態から元の状態に復帰して塗布部(6)の転写ヘッド(7)に送出されるものとなる。したがって、この塗布部(6)のヘッドカバー(8)に設けられたスリット(10)から飛び出すこともなく、円滑、且つ正確に転写テープ送出、巻き取り機構による転写テープ(3)の送出、巻き取り動作が行われるものである。
【0015】
【発明の効果】
以上のとおり、転写テープの交換又は塗布具の組立てに当たって、転写ヘッドのヘッドカバーに設けられたスリットを利用して、転写テープが塗布部のカバー内で様々な場所に接触して付着することで生じる転写テープの不具合を確実に防止する。更に、上記転写テープの交換又は塗布具の組立て作業を迅速且つ容易に行うことができ、ヘッドカバーの脱落を防止できる等の優れた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例である塗布具の全体正面図である。
【図2】この発明の実施例である塗布具の要部拡大斜視図である。
【図3】この発明の実施例である塗布具の要部拡大断面図である。
【図4】転写テープ交換又は組立て作業状態を示す拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 塗布具
2 塗布具本体
3 転写テープ
3’ 未使用の転写テープ
3” 使用済みの転写テープ
4 先端開口部
5 係止凹溝
6 塗布部
7 転写ヘッド
8 ヘッドカバー
9 係止突縁
10 スリット
11 固定リング
Claims (2)
- 糊又は修正塗料を塗布する転写テープを送出、巻き取り自在とする転写テープ送出、巻き取り機構を内装する塗布具本体と、この塗布具本体の先端に着脱自在、且つ回転自在に取り付けられ、上記塗布具本体内に内装される転写テープ送出、巻き取り機構から送出される転写テープを被転写面に対して密着するように裏面から支持、押勢してなる転写ヘッドと共に、この転写ヘッドを一体に被覆するヘッドカバーからなる塗布部であって、この塗布具本体の先端に着脱自在、且つ回転自在に取り付けられるヘッドカバーに、転写テープの送出方向に沿って先端より後端にいたるスリットを設けてなる塗布具における塗布部。
- 塗布具本体の先端開口部にヘッドカバー外面を覆う固定リングを嵌着してなる請求項1記載の塗布部。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13098498A JP3632148B2 (ja) | 1998-04-27 | 1998-04-27 | 塗布具における塗布部 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13098498A JP3632148B2 (ja) | 1998-04-27 | 1998-04-27 | 塗布具における塗布部 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11309995A JPH11309995A (ja) | 1999-11-09 |
JP3632148B2 true JP3632148B2 (ja) | 2005-03-23 |
Family
ID=15047206
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13098498A Expired - Fee Related JP3632148B2 (ja) | 1998-04-27 | 1998-04-27 | 塗布具における塗布部 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3632148B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007326936A (ja) * | 2006-06-07 | 2007-12-20 | Union Chemicar Co Ltd | 転写テープ及びその製造方法 |
-
1998
- 1998-04-27 JP JP13098498A patent/JP3632148B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11309995A (ja) | 1999-11-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100334538B1 (ko) | 지우개용기 | |
KR100873544B1 (ko) | 도포막 전사구 및 도포막 전사테이프의 교환방법 | |
US7866362B2 (en) | Transfer tool | |
JP4553340B2 (ja) | 塗膜転写具 | |
JP2005193410A (ja) | 転写具 | |
JP3003030U (ja) | 転写テ−プ操作具 | |
JP3927034B2 (ja) | 筆穂カバー部材及び筆具 | |
US6783293B2 (en) | Combination coating film transfer and writing implement | |
JP3632148B2 (ja) | 塗布具における塗布部 | |
JP2006327037A (ja) | 塗膜転写具およびこれに用いるカートリッジ | |
JP2004216837A (ja) | 塗膜転写具 | |
JP2002127681A (ja) | 修正テープや粘着テープ等の転写具 | |
JP3870986B2 (ja) | 塗布具の供給リール | |
JP4182377B2 (ja) | 塗膜転写具の巻取りリールの軸着構造 | |
KR100682221B1 (ko) | 커버 부착 디스펜서 | |
US20040033353A1 (en) | Adhesive tape | |
JP3420364B2 (ja) | 転写具の連動機構 | |
JP2002127682A (ja) | 修正テープや粘着テープ等の転写具 | |
JPH10181288A (ja) | 転着テープヘッドの保護カバー | |
JP4281147B2 (ja) | 塗布具 | |
JP4178196B2 (ja) | 塗膜転写具 | |
JP2528174Y2 (ja) | 転写式修正具 | |
JP3735787B2 (ja) | 塗付具の転写ヘッド | |
JP3834388B2 (ja) | 塗膜転写具 | |
JP3553700B2 (ja) | 繰り出し式の消しゴム装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20041207 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20041208 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090107 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |