JP2004216837A - 塗膜転写具 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用しない時には簡単な操作で転写ヘッドの保護をすることができ、且つ使用する時には簡単な操作で転写ヘッドを使えるようにすることができる塗膜転写具を提供する。
【解決手段】基体に繰出リールと巻取リール及び転写ヘッドを配設し、その基体をケース体の内部に、弾発体によりケース体の先端開口部の反対方向へ付勢して転写ヘッドがケース体内に位置するよう配置し、ケース体より外方に突出した操作部をスライドさせることにより基体をケース体の先端開口部へ向かって前進させ、転写ヘッドをケース体の先端開口部より突出させるとともに、ケース体に設けた係止手段を基体に係止することにより転写ヘッドの突出状態を維持し、前記係止手段の基体への係止を解除することにより基体を後退させ転写ヘッドを待機位置に没入させてなる塗膜転写具。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ケース体の内部に、基材の表面に塗膜を塗着した転写テープを捲回した繰出リールと繰出リールより繰出された転写テープを巻取る巻取リールとを備え、ケース体の外部に先端が突出するように設けた転写ヘッドで繰出リールより繰出した転写テープを折返し、転写ヘッドを被転写面に圧接した状態で移動させることにより塗膜を被転写面に転写する構造の塗膜転写具に関する。
【0002】
【従来技術】
従来より、紙やフィルム等の基材の表面に修正剤、着色剤、粘着剤等の塗膜を設けてテープ状に加工し、紙面等の被転写面に修正剤、着色剤、粘着剤を圧接して転写する構造の塗膜転写具は良く知られている。
【0003】
塗膜転写具は一般的に、使用時の視認性や転写時の転写性を考慮して、塗膜転写具のケース体から突出した転写ヘッドを有している。転写テープはこの転写ヘッドの先端で折返すので、折返し前の転写テープは基材に未使用の塗膜が着いた状態で外部に露出している。したがって、未使用の塗膜に対して埃等が付着してしまわないように、あるいは、露出した塗膜が別のものに付着して汚してしまわないようにするために、転写ヘッドを保護できる構造のものが好まれており、そのような構造を備えたものが数多くある。
【0004】
従来の転写ヘッドを保護する構造の一つにキャップ式のものがある。使用しない時は転写ヘッドにキャップを被せ、キャップの口元を転写具のケースに嵌めて保護する構造のものである。また、別の構造としては、特開平10−119488号公報や実用新案登録第3003030号公報等に記載されているものがある。いずれも、ケース体に対して摺動可能な保護部材を備えており、保護部材を転写ヘッドの先端方向へスライドさせることにより、転写ヘッドを覆って保護する構造である。
【0005】
【特許文献1】特開平10−119488号公報
【特許文献2】実用新案登録第3003030号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらキャップ式のものは転写を行う時に、キャップをケース体より外さなければならず、外したキャップを保管するために例えばキャップをケース体の後部に嵌めるという動作が必要となる。当然のことながら、転写を終えた時には、先程と反対の動作で転写ヘッドを保護しなければならない。尚、従来構造の中にはキャップをケース体の先端部にヒンジ構造で付設して、キャップを回転することにより、転写ヘッドを使用状態にしたり保護したりする構造のものもあるが、転写時にケース体の先端部にあるキャップが視界の妨げになるという問題がある。また、保護部材をスライドさせて転写ヘッドを保護する構造のものは、ケース体の先端側に別部材の保護部材を配設することから、ケース体の先端部が太くなりデザインを制限してしまうという問題や、保護部材を手でスライドさせた際のスライド量が不十分である場合には、転写ヘッドを充分に保護しきれないという問題がある。
【0007】
本発明では、使用しない時には簡単な操作で転写ヘッドの保護をすることができ、且つ使用する時には簡単な操作で転写ヘッドを使えるようにすることができる塗膜転写具を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
次に、前記課題を解決するために案出した本発明を説明する。
「1. ケース体の内部に、基材の表面に塗膜を塗着した転写テープを捲回した繰出リールと転写テープを巻取る巻取リールとを備え、ケース体の外部に先端が突出するように設けた転写ヘッドで繰出リールより繰出した転写テープを折返し、転写ヘッドを被転写面に圧接した状態で移動させることにより塗膜を被転写面に転写する構造の塗膜転写具であって、基体に繰出リールと巻取リール及び転写ヘッドを配設し、その基体をケース体の内部に、弾発体によりケース体の先端開口部の反対方向へ付勢して転写ヘッドがケース体内に位置するよう配置し、ケース体より外方に突出した操作部をスライドさせることにより基体をケース体の先端開口部へ向かって前進させ、転写ヘッドをケース体の先端開口部より突出させるとともに、ケース体に設けた係止手段を基体に係止することにより転写ヘッドの突出状態を維持し、前記係止手段の基体への係止を解除することにより基体を後退させ転写ヘッドを待機位置に没入させてなることを特徴とする。
2. 前記基体の後端に、前記ケース体の後端開口部より突出する膨出部を延設して操作部とし、前記ケース体の外側面に軸部を設け、該軸部に軸着する軸受部と、前記基体の後退を抑制する前記基体の外側部に係止する係止爪を有した係止体を、前記軸受部を前記軸部に軸着し、基体が先端開口部に向かって前進した際に、係止爪が弾性体の弾発力で軸部を支点に回転して基体の外側部に係止し、係止体の弾性体側を押動した際に係止爪が軸部を支点に回転して基体から離間する係止手段を前記ケース体に設けたことを特徴とする。
3. 前記ケース体の後方部へ窓部を有するクリップを形成し、クリップの窓部の位置となるケース体の外側面に軸部を設け、クリップに弾性体を当接して係止体の軸受部を軸部に軸着したことを特徴とする。
4. 前記ケース体の後部に蓋体を設け、蓋体の開閉により基体をケース体より着脱可能とし、基体の着脱に際して係止体の係止爪が弾性体の弾発力により基体の側面に当接して摺動することを特徴とする。」
【0009】
請求項1に係る発明の塗膜転写具は、使用する時には操作部を押動して基体を前進させることにより転写ヘッドをケース体から突出させた状態で維持することができる構造なので、ノック式筆記具のように簡単な操作で転写ヘッドを使用することが可能となる。また、使用しない時には、解除手段を用いて係止を解除することにより、転写ヘッドを基体と共に弾発体の弾発力で確実にケース体の内部の待機位置まで没入させることができる。したがって、操作不十分により転写ヘッドを保護しきれないということがない。
【0010】
請求項2に係る発明の塗膜転写具は、基体の後端を延設して操作部を形成することから、部品点数を省略でき、構造が単純化されて組立も容易となる。また、係止手段を構成する係止体の係止爪が、弾性体の弾発力によって軸部を支点に回転し基体を係止する構造なので、基体が前進した際には自動的に係止爪が基体の外側部を係止できる。また、係止体の弾性体がある側を弾性体の弾発力に抗して押動することにより、係止爪が軸部を支点に回転して基体から離間し、係止を解除し、転写ヘッドを基体と共に弾発体の弾発力でケース体の内部の待機位置まで没入させることができる。したがって、転写ヘッドが没入状態にある時に、弾性体は圧縮された状態であることから、次に基体が前進した際にも、自動的に係止爪を基体の外側部に係止させることができる。
【0011】
請求項3に係る発明の塗膜転写具は、請求項2の効果を奏すると共に、ケース体の後部に設けたクリップでポケット等を挟持して、携行の利便性を向上させることができる。特に本発明では、ポケットにクリップを挟持した後になってから、転写ヘッドの突出状態に気付いた場合においても、係止を解除する係止体がクリップの表側に位置する構造なので、ポケットから塗膜転写具を取り外さずとも係止体を押圧することができ、係止を解除して転写ヘッドをケース体の内部に没入させることができる。
【0012】
請求項4に係る発明の塗膜転写具は、繰出リールに巻いた未使用の転写テープが無くなった場合に、ケース体の後部の蓋体を開くことにより内部の基体を抜き出して交換できるので、経済性を向上させることができる。特に、本発明では、係止体の係止爪が弾性体の弾発力によって基体の側面を当接して摺動する構造なので、弾発体が基体を後方へ付勢していてもケース体から基体が勢いよく飛び出してしまうことを防ぐことが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
基体を弾発する弾発体としては、コイルスプリングやスポンジ等の周知の弾性部材を使用することができる。あるいはケース体や基体の一部をバネ形状に加工して弾発体とすることもできる。また、係止体とケースとの間に配する弾性体としては、コイルスプリングやスポンジ等の周知の弾性部材を使用することができる。あるいは、ケース体や係止体の一部をバネ形状に加工して弾性体とすることもできる。基体を先端開口部へ向かって前進させる操作部としては、基体の後端に膨出部を形成してケース体の後端より該膨出部を突出させて操作部としたものや、基体の側面に膨出部を形成しケース体の側面より該膨出部を突出させて操作部としたもの等がある。
【0014】
転写ヘッドがケース体の先端開口部より突出した際の突出状態を維持する係止手段としては、係止体から基体に向かって突出させた係止部を、基体の側面に係止受部として形成した凹部あるいは基体の後端へ係止させる方法。あるいは、逆に基体の側面からケース体に向かって突出させた係止部を、ケース体に係止受部として形成した凹部に係止させる方法等でも良い。係止を解除する方法としては、係止している係止部をズラすことにより係止を解除したり、あるいは基体をケース体の内部でズラすことにより係止を解除させる方法等がある。
【0015】
クリップはケース体と一体に形成しても別体で形成してもよい。また、ケース体の後部の蓋体は、ケース体にヒンジ構造で開閉自在に固定したり、係合構造で着脱自在に取付けてもよい。
【0016】
【実施例】
本発明の実施例を図で説明する。尚、本実施例では誤字を修正するために紙面へ修正塗膜を定着させる塗膜転写具について説明する。また、本実施例では塗膜転写具の転写ヘッドがある側を先端と表現し、その反対側を後端と表現する。図において同じ部材、同じ箇所を示す場合には同じ符号を付してある。また、表面の部材が透明で中身を透かすものであっても、図を理解し易くするために一部は破線で示し、転写テープは二点鎖線で示してある。
【0017】
図1は本実施例の塗膜転写具を側面から見た図である。図2は図1を裏から見た図である。図3は図1のA−A線断面図である。図4は要部拡大断面図である。塗膜転写具1は、透明な樹脂材で成型した二つのケース部材2,3を溶着で結合してなるケース体4の内部に、基材の表面に修正塗膜を塗着した転写テープ5を捲回した繰出リール6と巻取リール7及び転写ヘッド8を配した基体9を収容してある。基体9はケース部材2側にある基体部材10とケース部材3側にある基体部材11とからなる。基体部材10は不透明な樹脂で、基体部材11は透明な樹脂で形成してある。基体部材10の内面には支軸10a,10b,10c,10dを形成してあり、後端にはケース体4の後端に形成した後端開口部40aより突出する膨出部10eを延設して形成してある。基体部材10と基体部材11とは、基体部材10の支軸10a,10b,10c,10d及び膨出部10eを基体部材11の内面に溶着して一体としてある。尚、ケース体4の後部には蓋体40を配設してあり、蓋体40の前方に延設した舌片40bの係合凸部40cを、ケース体4の後端部に形成した係合凹部4aに着脱自在に係合させてある。前述した後端開口部40aは蓋体40に設けてある。
【0018】
繰出リール6は、転写テープ5を捲回する捲回部6aと、捲回部6aより大径の大径部6bと、大径部6bの外周に形成した溝部6cと、捲回部6aに同心円で設けた丸穴6dとを形成してある。巻取リール7は、転写テープ5を巻取る巻取部7aと、捲取部7aより大径の大径部7bと、大径部7bの外周に形成した溝部7cと、捲取部7aに同心円で設けた丸穴7dとを形成してある。尚、繰出リール6の丸穴6dと巻取リール7の丸穴7dは、基体部材10に形成した回転軸10fと回転軸10gにそれぞれ軸着してある。また、転写ヘッド8は、基体部材10の支軸10aの断面と同じく長円に形成した貫通孔8aを該支軸10aに嵌めて固定してある。転写テープ5は繰出リール6より繰出され、転写ヘッド8で折返され、巻取リール7で巻取られる。転写テープ5の経路は支軸10b,10c,10dで調整してある。繰出リール6と巻取リール7とは、溝部6cと溝部7cとに掛け渡したゴムリング20で連動させてある。
【0019】
ケース部材2,3の中央部には、外方に隆起した空間部2a,3aをそれぞれ設けてあり、空間部2a,3aにはコイルスプリング12,13を配設してある。コイルスプリング12,13の後方には、ロの字形状の中間部材14を配設してある。中間部材14の前方部には棒状の凸部14a,14bを形成してあり、凸部14a,14bはコイルスプリング12,13の後端部に挿嵌してある。尚、コイルスプリング12,13及び中間部材14は、コイルスプリング12,13の前端部が空間部2a,3aの前端面に当接し、中間部材14の後端部が空間部2a,3aの後端面に当接することから、ケース体4から抜け落ちることはない。組立に際しては、ケース部材2,3を結合する前に組み込んである。また、基体9の側面には前方部より後方部が一段高くなる段部9aを形成してあり、基体9を中間部材14の開口部14cに差し込み、段部9aを中間部材14の後端に当接させ、基体9と中間部材14とが一体的に前後動するようにしてある。
【0020】
ケース部材2の後方部の外側面には、窓部15aを設けたクリップ15を形成してある。窓部15aの位置となるケース部材2の外側面には、ケース体4の前後方向に直交する方向に延びる軸部16を隆起させて形成してある。また、窓部15aの前方部にはクリップ15の外表面より凹んだ底壁15bを形成してある。クリップ15の窓部15aには係止体17を配設してある。係止体17には軸受部17aを形成してあり、該軸受部17aを軸部16に軸着してある。係止体17の後端部には基体9に向かって突出する係止爪17bを形成してあり、軸部16を挟んだ係止爪17bの反対側には取付凹部17cを形成してある。係止爪17bは、ケース体4に穿設した窓孔4bに挿通してある。取付凹部17cにはウレタン性のクッション部材18を挿着してあり、クッション部材18を圧縮した状態でクリップ15の底壁15bに当接させてある。したがって、この状態で係止爪17bは、クッション部材18の弾発力により軸部16を支点にして基体9の外側面を弾発的に当接している。
【0021】
次に、基体部材10の膨出部10eを操作部19として押動し、転写ヘッド8をケース体4の前方に形成した先端開口部4dより突出させ、転写ヘッド8を使用状態とした時の説明をする。図5は使用状態の塗膜転写具を側面から見た図である。図6は図5の要部拡大断面図である。操作部19を押動して基体9を前方へ移動させたところ、係止爪17bが、基体9の外側面に当接しながら基体9の後端を過ぎたところでクッション部材18の弾発力により軸部16を支点に回転し、さらにケース体4の奥に差し込み、基体9の後端9bを係止した。この状態で転写ヘッド8は、ケース体4の先端開口部4dより突出した状態で維持された。また、図示はしないが、転写ヘッド8を紙面に接触させて移動したところ、転写テープ5に塗着した修正塗膜を紙面に転写することができた。また、本実施例では、転写ヘッド8が使用状態である時に、巻取リボン7の大径部7b側の側面に形成した切溝7eが、ケース部材3の側面に穿設した開口窓3cと一致するので、切溝7eに板状のものを差し込んで回転させることにより、転写テープ5が弛んだ際の弛みを取ることができた。
【0022】
図7は係止体と基体との係止を解除する時の一状態を示す図である。図に示すように、係止体17は、係止爪17bの反対側の部分(取付凹部17cがある部分)を押動すると軸部16を支点として回転し、係止爪17bが基体9の後端9bから離間して係止を解除した。解除された基体9はコイルスプリング12,13の弾発力により転写ヘッド8が図1に示した待機位置に戻るまで後退すので、再び転写ヘッド8をケース体4により保護することができた。尚、係止を解除した状態はクッション部材18が圧縮された状態となるため、再びノック操作部19を押動すると、係止爪17bは自動的に基体9の後端9bを係止することができた。
【0023】
図8は蓋体40の舌片40bを内側に撓ませて、蓋体40をケース体4から外した状態である。本実施例の塗膜転写具1は蓋体40を外すことで、開放されたケース体4の内部から基体9を取り外すことができる。したがって、繰出リール6に捲回された転写テープ5が無くなった際には、未使用の転写テープ5が繰出リール6に捲回されている新しい基体と、使用済みの基体とを交換することができた。また、本実施例の塗膜転写具1は、コイルスプリング12,13が圧縮された状態(転写ヘッド8が突出した状態)で誤って蓋体40を外してしまった場合でも、クッション部材18の弾発力で係止体17の係止爪17bが基体の側面を当接して摺動する構造なので、基体4がケース体4の内部から勢いよく飛び出してしまうことを防げた。
【0024】
図9は本発明の変形例の要部断面図である。変形例ではケース部材2に形成した軸部16に対して、係止体21の軸受部21aを軸着してある。係止体21は先端部に係止爪21bを形成してあり、軸部16を挟んだ係止爪21bの反対側には取付凹部21cを形成してある。係止爪21bは、ケース体4に穿設した窓孔4cに挿通してある。取付凹部21cにはウレタン性のクッション部材18を挿着してあり、クッション部材18を圧縮した状態でクリップ15の後部に形成した平地面15cに当接させてある。したがって、この状態で係止爪21bは、クッション部材18の弾発力により軸部16を支点にして基体9の外側面を弾発的に当接している。また、基体9の側面には、係止体21の係止爪21bが係止する係止凹部9cを形成してある。他の点は先の実施例と同様である。
【0025】
図10は、変形例の塗膜転写具を使用状態にした時の要部断面図である。変形例の塗膜転写具も先の実施例と同様に、基体部材10の後端に延設した膨出部10eを操作部19として押動することにより、使用状態とすることができた。図10に示すように変形例では、係止体21の係止爪21bを基体9の係止凹部9cに係止させて転写ヘッド(図示せず)の突出状態を維持することができた。係止を解除する場合も先の実施例と同様に、係止体21における係止爪21bの反対側の部分(取付凹部21cがある部分)を押動することにより、軸部16を支点として回転させ、係止爪21bを係止凹部9cから離間して係止を解除できた。
【0026】
【発明の効果】
本発明の塗膜転写具は以上のような構造なので、使用しない時には簡単な操作で転写ヘッドの保護することができ、また、使用する時には簡単な操作で転写ヘッドを使えるようにすることができるものとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の塗膜転写具を側面から見た図である。
【図2】図1を裏から見た図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】要部拡大断面図である。
【図5】使用状態の塗膜転写具を側面から見た図である。
【図6】図5の要部拡大断面図である。
【図7】係止体と基体との係止を解除する時の一状態を示す図である。
【図8】蓋体をケース体から外した状態である。
【図9】本発明の変形例の要部断面図である。
【図10】変形例の塗膜転写具を使用状態にした時の要部断面図である。
【符号の説明】
1…塗膜転写具、
2…ケース部材、2a…空間部、
3…ケース部材、3a…空間部、
4…ケース体、4a…係合凹部、4b,4c…窓部、4d…先端開口部、
40…蓋体、40a…後端開口部、40b…舌片、40c…係合凸部、
5…転写テープ、
6…繰出リール、6a…捲回部、6b…大径部、6c…溝部、6d…丸穴、
7…巻取リール、7a…巻取部、7b…大径部、7c…溝部、7d…丸穴、
8…転写ヘッド、8a…貫通孔、
9…基体、9a…段部、9b…後端、9c…係止凹部、
10…基体部材、10a,10b,10c,10d…支軸、10e…膨出部、
10f…回転軸、10g…回転軸、
11…基体部材、
12,13…コイルスプリング、
14…中間部材、14a,14b…凸部、14c…開口部、
15…クリップ、15a…窓部、15b…軸部、15c…平地面、
16…軸部、
17…係止体、17a…軸受部、17b…係止爪、17c…取付凹部、
18…クッション部材、
19…ノック操作部、20…ゴムリング、
21…係止体、21a…軸受部、21b…係止爪、21c…取付凹部。

Claims (4)

  1. ケース体の内部に、基材の表面に塗膜を塗着した転写テープを捲回した繰出リールと転写テープを巻取る巻取リールとを備え、ケース体の外部に先端が突出するように設けた転写ヘッドで繰出リールより繰出した転写テープを折返し、転写ヘッドを被転写面に圧接した状態で移動させることにより塗膜を被転写面に転写する構造の塗膜転写具であって、基体に繰出リールと巻取リール及び転写ヘッドを配設し、その基体をケース体の内部に、弾発体によりケース体の先端開口部の反対方向へ付勢して転写ヘッドがケース体内に位置するよう配置し、ケース体より外方に突出した操作部をスライドさせることにより基体をケース体の先端開口部へ向かって前進させ、転写ヘッドをケース体の先端開口部より突出させるとともに、ケース体に設けた係止手段を基体に係止することにより転写ヘッドの突出状態を維持し、前記係止手段の基体への係止を解除することにより基体を後退させ転写ヘッドを待機位置に没入させてなることを特徴とする塗膜転写具。
  2. 前記基体の後端に、前記ケース体の後端開口部より突出する膨出部を延設して操作部とし、前記ケース体の外側面に軸部を設け、該軸部に軸着する軸受部と、前記基体の後退を抑制する前記基体の外側部に係止する係止爪を有した係止体を、前記軸受部を前記軸部に軸着し、基体が先端開口部に向かって前進した際に、係止爪が弾性体の弾発力で軸部を支点に回転して基体の外側部に係止し、係止体の弾性体側を押動した際に係止爪が軸部を支点に回転して基体から離間する係止手段を前記ケース体に設けたことを特徴とする請求項1に記載の繰出式の塗膜転写具。
  3. 前記ケース体の後方部へ窓部を有するクリップを形成し、クリップの窓部の位置となるケース体の外側面に軸部を設け、クリップに弾性体を当接して係止体の軸受部を軸部に軸着したことを特徴とする請求項2に記載の塗膜転写具。
  4. 前記ケース体の後部に蓋体を設け、蓋体の開閉により基体をケース体より着脱可能とし、基体の着脱に際して係止体の係止爪が弾性体の弾発力により基体の側面に当接して摺動することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の塗膜転写具。
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