JP3039407B2 - 転着テープヘッドの保護カバー - Google Patents
転着テープヘッドの保護カバーInfo
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- JP3039407B2 JP3039407B2 JP8349867A JP34986796A JP3039407B2 JP 3039407 B2 JP3039407 B2 JP 3039407B2 JP 8349867 A JP8349867 A JP 8349867A JP 34986796 A JP34986796 A JP 34986796A JP 3039407 B2 JP3039407 B2 JP 3039407B2
- Authority
- JP
- Japan
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- transfer tape
- protective cover
- tape head
- transfer
- case
- Prior art date
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
- B65H37/00—Article or web delivery apparatus incorporating devices for performing specified auxiliary operations
- B65H37/002—Web delivery apparatus, the web serving as support for articles, material or another web
- B65H37/005—Hand-held apparatus
- B65H37/007—Applicators for applying coatings, e.g. correction, colour or adhesive coatings
Landscapes
- Adhesive Tape Dispensing Devices (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は転着テープヘッドの
保護カバーに係り、更に詳しくは、転着器の不使用時に
おいて転着テープヘッドの保護状態を常に安定して保持
することができ、特に、転着テープヘッドが下向きとな
るように転着器をポケットに収納したときに、転着剤が
衣服に転移することも効果的に防止することのできる転
着テープヘッドの保護カバーに関する。
保護カバーに係り、更に詳しくは、転着器の不使用時に
おいて転着テープヘッドの保護状態を常に安定して保持
することができ、特に、転着テープヘッドが下向きとな
るように転着器をポケットに収納したときに、転着剤が
衣服に転移することも効果的に防止することのできる転
着テープヘッドの保護カバーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、誤字等の修正に用いる白色膜
からなる転着剤を積層した転着テープや、接着剤を積層
した転着テープを対象として所要の転着を行うことので
きる転着器が知られている。この種の転着器において
は、繰り出しローラに巻装された転着テープを転着ヘッ
ドにて反転方向に掛け回し、そのリード端を巻取りロー
ラに固定することによって使用済み転着テープの巻取り
が可能に設けられている。
からなる転着剤を積層した転着テープや、接着剤を積層
した転着テープを対象として所要の転着を行うことので
きる転着器が知られている。この種の転着器において
は、繰り出しローラに巻装された転着テープを転着ヘッ
ドにて反転方向に掛け回し、そのリード端を巻取りロー
ラに固定することによって使用済み転着テープの巻取り
が可能に設けられている。
【0003】前記転着テープヘッドには、不使用時に、
意図しない部分に接して転着剤が剥離されることがない
ようにキャップ等からなる保護カバーが装着されてい
る。最も一般的な保護カバーとしては、単に転着テープ
ヘッドの先端側をカバーすることのできる嵌め込みタイ
プのものが知られている。
意図しない部分に接して転着剤が剥離されることがない
ようにキャップ等からなる保護カバーが装着されてい
る。最も一般的な保護カバーとしては、単に転着テープ
ヘッドの先端側をカバーすることのできる嵌め込みタイ
プのものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな嵌め込みタイプの保護カバーにあっては、転着器を
使用する毎に保護カバーの着脱作業を行わなければなら
ず、作業が面倒であるばかりでなく、保護カバーを紛失
する場合を生じ易いという不都合がある。
うな嵌め込みタイプの保護カバーにあっては、転着器を
使用する毎に保護カバーの着脱作業を行わなければなら
ず、作業が面倒であるばかりでなく、保護カバーを紛失
する場合を生じ易いという不都合がある。
【0005】そこで、保護カバーの着脱作業を不要とす
るスライドタイプの保護カバーが出現するに至ってい
る。この保護カバーは、転着器を使用しない状態で、当
該保護カバーがケースの先端側から突出した位置に設定
される一方、転着器を使用するときに保護カバーを後退
移動させて転着テープヘッドを保護カバーに対して相対
的に突出させることが可能となっている。
るスライドタイプの保護カバーが出現するに至ってい
る。この保護カバーは、転着器を使用しない状態で、当
該保護カバーがケースの先端側から突出した位置に設定
される一方、転着器を使用するときに保護カバーを後退
移動させて転着テープヘッドを保護カバーに対して相対
的に突出させることが可能となっている。
【0006】しかしながら、このタイプの保護カバーに
あっては、保護カバーの先端に対して、当該保護カバー
を後退させる方向の外力が作用したときに、容易に転着
テープヘッドが相対的に突出してしまうものである。従
って、例えば、ペンタイプの転着器に同様の保護カバー
を設けた場合には、ポケットの底部で保護カバーが後退
移動してしまい、これに起因して、転着テープの転着剤
がポケットの底部で剥離され易くなるという不都合を招
来する。
あっては、保護カバーの先端に対して、当該保護カバー
を後退させる方向の外力が作用したときに、容易に転着
テープヘッドが相対的に突出してしまうものである。従
って、例えば、ペンタイプの転着器に同様の保護カバー
を設けた場合には、ポケットの底部で保護カバーが後退
移動してしまい、これに起因して、転着テープの転着剤
がポケットの底部で剥離され易くなるという不都合を招
来する。
【0007】
【発明の目的】本発明は、このような不都合に着目して
案出されたものであり、その目的は、後退方向への外力
が付与された場合であっても、転着テープヘッドの保護
位置に対して所定方向にシフトさせる力を加えることを
条件として後退移動が許容される転着テープヘッドの保
護カバーを提供することにある。
案出されたものであり、その目的は、後退方向への外力
が付与された場合であっても、転着テープヘッドの保護
位置に対して所定方向にシフトさせる力を加えることを
条件として後退移動が許容される転着テープヘッドの保
護カバーを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、転着器における転着テープヘッドの保護
カバーであって、前記転着テープヘッドを保持するケー
スに装着されるとともに、前記転着テープヘッドを保護
する第1の位置と、当該転着テープヘッドに対して後退
する第2の位置とを進退可能な保護部材を備え、当該保
護部材は、その先端側が前記第1の位置から所定角度シ
フトした時に第2の位置へ後退可能に設けられる、とい
う構成を採っている。このような構成を採用することに
より、保護部材を第2の位置へ後退させる条件として、
前記第1の位置から所定角度シフトさせる外力が付与さ
れなければならなくなり、単に保護部材を後退させる方
向に力が付与された場合でも、保護部材の後退移動を阻
止することができる。従って、例えば、本発明における
保護カバーが、ペンタイプの転着器に適用されて当該転
着器がポケット収納型として用いられた場合に、ポケッ
トの底部による転着剤の不用意なる剥がれが効果的に防
止可能となる。
め、本発明は、転着器における転着テープヘッドの保護
カバーであって、前記転着テープヘッドを保持するケー
スに装着されるとともに、前記転着テープヘッドを保護
する第1の位置と、当該転着テープヘッドに対して後退
する第2の位置とを進退可能な保護部材を備え、当該保
護部材は、その先端側が前記第1の位置から所定角度シ
フトした時に第2の位置へ後退可能に設けられる、とい
う構成を採っている。このような構成を採用することに
より、保護部材を第2の位置へ後退させる条件として、
前記第1の位置から所定角度シフトさせる外力が付与さ
れなければならなくなり、単に保護部材を後退させる方
向に力が付与された場合でも、保護部材の後退移動を阻
止することができる。従って、例えば、本発明における
保護カバーが、ペンタイプの転着器に適用されて当該転
着器がポケット収納型として用いられた場合に、ポケッ
トの底部による転着剤の不用意なる剥がれが効果的に防
止可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】前記転着テープヘッドの保護カバ
ーにおいて、前記移動部材は、前記ケースの外面側に位
置する一対のスライド片を含み、このスライド片の内面
側には、前記ケースに形成された直線スリット部及びこ
れに連なる円弧状スリット部に案内される突部が設けら
れ、この突部は、前記直線スリット部と円弧状スリット
部との連設部に形成された第1の係止領域と、前記直線
スリット部の後端側に設けられた第2の係止領域にそれ
ぞれ係止可能に設けられる、という構成を採用すること
が好ましい。これにより、第1の係止領域にスライド片
の突部が係止するため、この係止状態を解除させるべく
意図的な外力を付与しない限り、常に安定した保護状態
を維持することができる。
ーにおいて、前記移動部材は、前記ケースの外面側に位
置する一対のスライド片を含み、このスライド片の内面
側には、前記ケースに形成された直線スリット部及びこ
れに連なる円弧状スリット部に案内される突部が設けら
れ、この突部は、前記直線スリット部と円弧状スリット
部との連設部に形成された第1の係止領域と、前記直線
スリット部の後端側に設けられた第2の係止領域にそれ
ぞれ係止可能に設けられる、という構成を採用すること
が好ましい。これにより、第1の係止領域にスライド片
の突部が係止するため、この係止状態を解除させるべく
意図的な外力を付与しない限り、常に安定した保護状態
を維持することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明に係る転着テープヘッドの保護
カバーの一実施例を図面を参照しながら説明する。
カバーの一実施例を図面を参照しながら説明する。
【0011】図1には、本実施例に係る転着テープヘッ
ドの保護カバーが適用された修正ペン一体型の修正具の
正面図が示され、図2には、その要部断面図が示されて
いる。これらの図において、修正具10は、連結筒11
を介して一体的に設けられた修正ペン部12と、この修
正ペン部12とは反対側の位置に設けられた転着器13
とを備えて構成されている。
ドの保護カバーが適用された修正ペン一体型の修正具の
正面図が示され、図2には、その要部断面図が示されて
いる。これらの図において、修正具10は、連結筒11
を介して一体的に設けられた修正ペン部12と、この修
正ペン部12とは反対側の位置に設けられた転着器13
とを備えて構成されている。
【0012】前記修正ペン部12は、キャップ15内に
配置された図示しないペンを備えており、このペンより
修正液を塗布することで誤字等の表面を塗りつぶすこと
ができるようになっている。キャップ15はクリップ1
6を備え、このクリップ16を衣服のポケット等に挟み
込むことで携帯可能となる。なお、修正ペン部12は、
本発明の本質的なものではないため、ここでは詳細な説
明を省略する。
配置された図示しないペンを備えており、このペンより
修正液を塗布することで誤字等の表面を塗りつぶすこと
ができるようになっている。キャップ15はクリップ1
6を備え、このクリップ16を衣服のポケット等に挟み
込むことで携帯可能となる。なお、修正ペン部12は、
本発明の本質的なものではないため、ここでは詳細な説
明を省略する。
【0013】前記転着器13は、図2及び図4に示され
るように、内部に空間を備えたケース20と、このケー
ス20内に配置されるとともに、一方の面すなわち外側
に表れる面に修正膜等の転着剤を積層してなる転着テー
プTを巻装する繰り出しローラ21と、前記転着テープ
Tを巻取る巻取りローラ22と、前記繰り出しローラ2
1と巻取りローラ22との間に導出される転着テープT
を反転方向に案内可能な転着テープヘッド24と、前記
ケース20の先端側に装着されて転着テープヘッド24
を必要に応じて露出させる保護カバー25とを備えて構
成されている。
るように、内部に空間を備えたケース20と、このケー
ス20内に配置されるとともに、一方の面すなわち外側
に表れる面に修正膜等の転着剤を積層してなる転着テー
プTを巻装する繰り出しローラ21と、前記転着テープ
Tを巻取る巻取りローラ22と、前記繰り出しローラ2
1と巻取りローラ22との間に導出される転着テープT
を反転方向に案内可能な転着テープヘッド24と、前記
ケース20の先端側に装着されて転着テープヘッド24
を必要に応じて露出させる保護カバー25とを備えて構
成されている。
【0014】前記ケース20は、相互に嵌合する横長の
皿状をなす第1及び第2のケース形成部材20A及び2
0Bとにより形成されている。第1のケース形成部材2
0Aの内面側には第2のケース形成部材20Bに向かう
連結ピン27が複数箇所に突設されており、これらの連
結ピン27の先端は、第2のケース形成部材20Bの内
面側に形成されたピン受け筒28に嵌合され、これによ
り、第1及び第2のケース形成部材20A及び20Bが
相互に一体化されている。ケース20の図2中右側領域
は、段部29を介して外形寸法が幾分細く設けられた連
結部30とされ、この連結部30が前記連結筒11に着
脱可能に連結されている。この際、連結部30には、突
部30Aが設けられており、この突部30Aが連結筒1
1に形成された穴11Aに嵌合可能となっている。
皿状をなす第1及び第2のケース形成部材20A及び2
0Bとにより形成されている。第1のケース形成部材2
0Aの内面側には第2のケース形成部材20Bに向かう
連結ピン27が複数箇所に突設されており、これらの連
結ピン27の先端は、第2のケース形成部材20Bの内
面側に形成されたピン受け筒28に嵌合され、これによ
り、第1及び第2のケース形成部材20A及び20Bが
相互に一体化されている。ケース20の図2中右側領域
は、段部29を介して外形寸法が幾分細く設けられた連
結部30とされ、この連結部30が前記連結筒11に着
脱可能に連結されている。この際、連結部30には、突
部30Aが設けられており、この突部30Aが連結筒1
1に形成された穴11Aに嵌合可能となっている。
【0015】前記繰り出しローラ21は、第1のケース
形成部材20Aの内面側に突設された軸32に回転自在
に支持されている。この繰り出しローラ21において、
第2のケース形成部材20B側には円周溝34が形成さ
れており、この円周溝34にゴムベルト35が巻装され
ている。また、繰り出しローラ21は、図2中、円周溝
34の上部側に円盤部36を備えた形状をなし、この円
盤部36は第2のケース形成部材20Bに形成された穴
37内に位置し、外部より円盤部36を押圧して繰り出
しローラ21の回転規制が可能となっている。
形成部材20Aの内面側に突設された軸32に回転自在
に支持されている。この繰り出しローラ21において、
第2のケース形成部材20B側には円周溝34が形成さ
れており、この円周溝34にゴムベルト35が巻装され
ている。また、繰り出しローラ21は、図2中、円周溝
34の上部側に円盤部36を備えた形状をなし、この円
盤部36は第2のケース形成部材20Bに形成された穴
37内に位置し、外部より円盤部36を押圧して繰り出
しローラ21の回転規制が可能となっている。
【0016】前記巻取りローラ22は、第1のケース形
成部材20Aの内面側に突設された軸40に回転可能に
軸支されている。この巻取りローラ22も繰り出しロー
ラ21と同様の円周溝41を備えて構成され、当該円周
溝41に前記ゴムベルト35が巻装され、これにより、
巻取りローラ22は繰り出しローラ21と同期回転可能
に設けられている。
成部材20Aの内面側に突設された軸40に回転可能に
軸支されている。この巻取りローラ22も繰り出しロー
ラ21と同様の円周溝41を備えて構成され、当該円周
溝41に前記ゴムベルト35が巻装され、これにより、
巻取りローラ22は繰り出しローラ21と同期回転可能
に設けられている。
【0017】前記転着テープヘッド24は、図4に示さ
れるように、前記第1のケース形成部材20Aの先端側
に設けられた断面半円弧状の支持軸44に支持された基
部筒45と、この基部筒45からケース20の先端、す
なわち図中左端方向に突設された押圧片46と、この押
圧片46の両端に連設されたテープ接触調整部としての
一対の片部材47とにより構成されている。押圧片46
は、図4及び図5に示されるように、下面側が転着テー
プTの繰り出し側面46Aとして作用する一方、上面側
が巻取り側面46Bとして作用し、これらは表裏の相対
位置関係に設けられている。ここで、押圧片46におけ
る繰り出し側面46A及び巻取り側面46Bには補強リ
ブ49がそれぞれ形成されている。
れるように、前記第1のケース形成部材20Aの先端側
に設けられた断面半円弧状の支持軸44に支持された基
部筒45と、この基部筒45からケース20の先端、す
なわち図中左端方向に突設された押圧片46と、この押
圧片46の両端に連設されたテープ接触調整部としての
一対の片部材47とにより構成されている。押圧片46
は、図4及び図5に示されるように、下面側が転着テー
プTの繰り出し側面46Aとして作用する一方、上面側
が巻取り側面46Bとして作用し、これらは表裏の相対
位置関係に設けられている。ここで、押圧片46におけ
る繰り出し側面46A及び巻取り側面46Bには補強リ
ブ49がそれぞれ形成されている。
【0018】前記片部材47は、先端縁47Aが押圧片
46の先端縁46Cに略一致するとともに、後方側が次
第に幅広くなる形状に設けられている。ここで、片部材
47の先端縁47Aは、押圧片46の面に対して略直交
する方向において、前記巻取り側面46B側に延びる領
域を有する一方、繰り出し側面46Aでは直ちに後方に
傾斜した形状に設けられている。従って、図6に示され
るように、繰り出し面側46Aが被転着面S側となるよ
うに転着テープヘッド24を所定の傾斜姿勢としたとき
に、転着テープTが被転着面Sに接触できる一方、図7
に示されるように、巻取り側面46Bが被転着面S側と
なるように傾斜姿勢とされたときに、前記片部材47の
先端縁47A領域部分が被転着面Sに接触し、転着テー
プTが被転着面Sに接触できないようになっている。
46の先端縁46Cに略一致するとともに、後方側が次
第に幅広くなる形状に設けられている。ここで、片部材
47の先端縁47Aは、押圧片46の面に対して略直交
する方向において、前記巻取り側面46B側に延びる領
域を有する一方、繰り出し側面46Aでは直ちに後方に
傾斜した形状に設けられている。従って、図6に示され
るように、繰り出し面側46Aが被転着面S側となるよ
うに転着テープヘッド24を所定の傾斜姿勢としたとき
に、転着テープTが被転着面Sに接触できる一方、図7
に示されるように、巻取り側面46Bが被転着面S側と
なるように傾斜姿勢とされたときに、前記片部材47の
先端縁47A領域部分が被転着面Sに接触し、転着テー
プTが被転着面Sに接触できないようになっている。
【0019】前記保護カバー25は、図2、図3及び図
8以下に示されるように、前記転着テープヘッド24の
先端側領域と干渉しない二箇所位置に設けられた連結片
50と、これら連結片50を介して相互に連結された保
護部材としての一対のスライド片51とを備えて構成さ
れている。これらのスライド片51の後部、すなわち図
2中右側の内面には、スライド溝52が相対位置にそれ
ぞれ設けられているとともに、このスライド溝52の内
側端の近傍に突部53がそれぞれ形成されている。各ス
ライド溝52内には、図2に示されるように、前記第1
及び第2のケース形成部材20A及び20Bに形成され
た突部54が位置するように設けられ、これらの突部5
4とスライド溝52との相互ガイド作用で保護カバー2
5が進退可能になっている。ここで、第1及び第2のケ
ース形成部材20A及び20Bには、ケース20の長手
方向に対して所定角度傾斜した方向に向けられた直線ス
リット部55が形成されている。この直線スリット部5
5の領域内には、前記スライド片51の内面側に形成さ
れた突部53が受容されるようになっているとともに、
直線スリット部55の先端側には円弧状スリット部56
が連設されている。この円弧状スリット部56と直線ス
リット部55との連設部には、前記突部53を直線スリ
ット部55の延出方向に対して所定角度シフトした位置
で突部53の移動規制を行う第1の係止領域58が形成
されている。この一方、直線スリット部55の後端側に
は、前記突部53を係止させるための第2の係止領域5
9が形成されている。
8以下に示されるように、前記転着テープヘッド24の
先端側領域と干渉しない二箇所位置に設けられた連結片
50と、これら連結片50を介して相互に連結された保
護部材としての一対のスライド片51とを備えて構成さ
れている。これらのスライド片51の後部、すなわち図
2中右側の内面には、スライド溝52が相対位置にそれ
ぞれ設けられているとともに、このスライド溝52の内
側端の近傍に突部53がそれぞれ形成されている。各ス
ライド溝52内には、図2に示されるように、前記第1
及び第2のケース形成部材20A及び20Bに形成され
た突部54が位置するように設けられ、これらの突部5
4とスライド溝52との相互ガイド作用で保護カバー2
5が進退可能になっている。ここで、第1及び第2のケ
ース形成部材20A及び20Bには、ケース20の長手
方向に対して所定角度傾斜した方向に向けられた直線ス
リット部55が形成されている。この直線スリット部5
5の領域内には、前記スライド片51の内面側に形成さ
れた突部53が受容されるようになっているとともに、
直線スリット部55の先端側には円弧状スリット部56
が連設されている。この円弧状スリット部56と直線ス
リット部55との連設部には、前記突部53を直線スリ
ット部55の延出方向に対して所定角度シフトした位置
で突部53の移動規制を行う第1の係止領域58が形成
されている。この一方、直線スリット部55の後端側に
は、前記突部53を係止させるための第2の係止領域5
9が形成されている。
【0020】前記保護カバー25は、転着を行わない状
態では、図10に示されるように、ケース20から最も
突出した位置を第1の位置として定位置に保たれるよう
になっており、この状態で、突部53が第1の係止領域
58内に受容され、ケース20に対してそのまま後方へ
移動できないようになっている。
態では、図10に示されるように、ケース20から最も
突出した位置を第1の位置として定位置に保たれるよう
になっており、この状態で、突部53が第1の係止領域
58内に受容され、ケース20に対してそのまま後方へ
移動できないようになっている。
【0021】転着テープヘッド24を保護カバー25よ
りも相対的に突出させる場合、すなわち、保護カバー2
5を後方へ移動させる場合には、保護カバー25の先端
を指で摘み、図11に示されるように、突部53を第1
の係止領域58から脱落するように移動させる。する
と、突部53は直線スリット部55内に位置するように
変位し、保護カバー25を後退させる方向に押し込むこ
とが可能となる。この押し込みを更に行うと、突部53
は第2の係止領域59に嵌まり込むこととなり、この位
置を第2の位置として移動規制される(図12参照)。
従って、これ以後において、所要の転着を行うことが可
能となる。
りも相対的に突出させる場合、すなわち、保護カバー2
5を後方へ移動させる場合には、保護カバー25の先端
を指で摘み、図11に示されるように、突部53を第1
の係止領域58から脱落するように移動させる。する
と、突部53は直線スリット部55内に位置するように
変位し、保護カバー25を後退させる方向に押し込むこ
とが可能となる。この押し込みを更に行うと、突部53
は第2の係止領域59に嵌まり込むこととなり、この位
置を第2の位置として移動規制される(図12参照)。
従って、これ以後において、所要の転着を行うことが可
能となる。
【0022】このような実施例によれば、被転着面Sに
対する転着テープヘッド24の姿勢若しくは向きによっ
て転着テープTと被転着面Sとの接触状態を択一的なも
のとすることが可能となるため、使用済みの転着テープ
Tが逆転する方向に引き出されることを物理的に防止す
ることが可能となる。そのため、繰り出しローラ21に
逆転防止用のラチェット機構等を設ける必要を無くすこ
とができ、構成の簡易化を図ることができる。しかも、
繰り出しローラ21と巻取りローラ22とはゴムベルト
によって連結されているため、各ローラ21,22間を
歯車で相互に連結するという従来の複雑な構成も解消す
ることができる。
対する転着テープヘッド24の姿勢若しくは向きによっ
て転着テープTと被転着面Sとの接触状態を択一的なも
のとすることが可能となるため、使用済みの転着テープ
Tが逆転する方向に引き出されることを物理的に防止す
ることが可能となる。そのため、繰り出しローラ21に
逆転防止用のラチェット機構等を設ける必要を無くすこ
とができ、構成の簡易化を図ることができる。しかも、
繰り出しローラ21と巻取りローラ22とはゴムベルト
によって連結されているため、各ローラ21,22間を
歯車で相互に連結するという従来の複雑な構成も解消す
ることができる。
【0023】また、転着テープヘッド24は保護カバー
25によって保護可能に設けられているとともに、この
保護カバー25は、転着を行わない時にのみ所定角度シ
フトさせた後に後退移動できる構成となっているため、
前記修正ペン部12側に設けられたクリップ16を利用
して修正具10をポケット等に収納した時に、保護カバ
ー25が不用意に後退して転着剤がポケットの底に転着
されるような虞も防止することができる。
25によって保護可能に設けられているとともに、この
保護カバー25は、転着を行わない時にのみ所定角度シ
フトさせた後に後退移動できる構成となっているため、
前記修正ペン部12側に設けられたクリップ16を利用
して修正具10をポケット等に収納した時に、保護カバ
ー25が不用意に後退して転着剤がポケットの底に転着
されるような虞も防止することができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
転着テープヘッドを保護する第1の位置と、当該転着テ
ープヘッドに対して後退する第2の位置とを進退可能な
保護部材を備え、保護の先端側が前記第1の位置から所
定角度シフトしたことを条件として第2の位置へ後退可
能に設けられているため、第1の位置から保護部材の後
退に際しては、当該保護部材に対して所定角度シフトさ
せる外力が付与されなければならなくなり、単に保護部
材を後退させる方向に力を付与された場合でも、保護部
材の後退移動を阻止することができる。従って、例え
ば、保護カバーがペンタイプの転着器のヘッド領域に適
用されて当該転着器がポケット収納型として用いられた
場合、ポケットの底部による転着剤の不用意なる剥がれ
を効果的に防止することが可能となる。
転着テープヘッドを保護する第1の位置と、当該転着テ
ープヘッドに対して後退する第2の位置とを進退可能な
保護部材を備え、保護の先端側が前記第1の位置から所
定角度シフトしたことを条件として第2の位置へ後退可
能に設けられているため、第1の位置から保護部材の後
退に際しては、当該保護部材に対して所定角度シフトさ
せる外力が付与されなければならなくなり、単に保護部
材を後退させる方向に力を付与された場合でも、保護部
材の後退移動を阻止することができる。従って、例え
ば、保護カバーがペンタイプの転着器のヘッド領域に適
用されて当該転着器がポケット収納型として用いられた
場合、ポケットの底部による転着剤の不用意なる剥がれ
を効果的に防止することが可能となる。
【0025】また、ケースの外面側に位置する一対のス
ライド片により移動部材を構成するとともに、前記スラ
イド片の内面側に設けられた突部がケースに形成された
直線スリット部及びこれに連なる円弧状スリット部に案
内され、且つ、前記第1及び第2の係止領域に突部が係
止可能に設けられているため、第1の係止領域にスライ
ド片の突部が係止した状態を積極的に解除させるための
外力を付与しない限り、転着テープヘッドが相対的に突
き出る虞がなく、常に安定した保護状態を維持すること
ができる。
ライド片により移動部材を構成するとともに、前記スラ
イド片の内面側に設けられた突部がケースに形成された
直線スリット部及びこれに連なる円弧状スリット部に案
内され、且つ、前記第1及び第2の係止領域に突部が係
止可能に設けられているため、第1の係止領域にスライ
ド片の突部が係止した状態を積極的に解除させるための
外力を付与しない限り、転着テープヘッドが相対的に突
き出る虞がなく、常に安定した保護状態を維持すること
ができる。
【図1】本実施例に係る転着テープヘッドが適用された
修正具の外観構成図。
修正具の外観構成図。
【図2】図1の要部断面図。
【図3】転着器の正面図。
【図4】前記転着器の内部構造を示す正面図。
【図5】転着テープヘッドの斜視図。
【図6】転着テープを転着する時の姿勢を示す説明図。
【図7】転着テープの逆転を防止する姿勢を示す説明
図。
図。
【図8】転着器を使用しない時の保護カバーの位置を示
す正面図。
す正面図。
【図9】転着器を使用する時の保護カバーの後退位置を
示す正面図。
示す正面図。
【図10】図8の状態における保護カバーの係合位置を
示す一部断面正面図。
示す一部断面正面図。
【図11】保護カバーを後退させる初期の段階を示す一
部断面正面図。
部断面正面図。
【図12】保護カバーが後退した位置となる状態を示す
一部断面正面図。
一部断面正面図。
13 転着器 20 ケース 24 転着テープヘッド 25 保護カバー 51 保護部材を構成するスライド片 55 直線スリット部 56 円弧状スリット部 53 突部 58 第1の係止領域 59 第2の係止領域 T 転着テープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B43L 19/00 B65H 35/07
Claims (2)
- 【請求項1】 転着器における転着テープヘッドの保護
カバーであって、前記転着テープヘッドを保持するケー
スに装着されるとともに、前記転着テープヘッドを保護
する第1の位置と、当該転着テープヘッドに対して後退
する第2の位置とを進退可能な保護部材を備え、当該保
護部材は、その先端側が前記第1の位置から所定角度シ
フトした時に第2の位置へ後退可能に設けられているこ
とを特徴とする転着テープヘッドの保護カバー。 - 【請求項2】 前記保護部材は、前記ケースの外面側に
位置する一対のスライド片を含み、このスライド片の内
面側には、前記ケースに形成された直線スリット部及び
これに連なる円弧状スリット部に案内される突部が設け
られ、この突部は、前記直線スリット部と円弧状スリッ
ト部との連設部に形成された第1の係止領域と、前記直
線スリット部の後端側に設けられた第2の係止領域にそ
れぞれ係止可能に設けられていることを特徴とする請求
項1記載の転着テープヘッドの保護カバー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8349867A JP3039407B2 (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 転着テープヘッドの保護カバー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8349867A JP3039407B2 (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 転着テープヘッドの保護カバー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10181288A JPH10181288A (ja) | 1998-07-07 |
JP3039407B2 true JP3039407B2 (ja) | 2000-05-08 |
Family
ID=18406659
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8349867A Expired - Fee Related JP3039407B2 (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 転着テープヘッドの保護カバー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3039407B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100319225B1 (ko) * | 1999-11-08 | 2002-01-05 | 최환섭 | 수정테이프용 홀더 |
JP4677626B2 (ja) * | 2001-06-21 | 2011-04-27 | フジコピアン株式会社 | 塗膜転写具 |
JP3909681B2 (ja) | 2002-05-02 | 2007-04-25 | 株式会社トンボ鉛筆 | 塗膜転写具 |
JP2004074470A (ja) | 2002-08-12 | 2004-03-11 | Fujicopian Co Ltd | 筆記具一体式塗膜転写具 |
JP2005178158A (ja) | 2003-12-19 | 2005-07-07 | Fujicopian Co Ltd | 筆記具一体型塗膜転写具 |
EP1806309A1 (en) * | 2006-01-04 | 2007-07-11 | Société BIC | Tape dispenser with protector |
CN206968252U (zh) * | 2017-01-24 | 2018-02-06 | 泉州市一扬文化用品有限公司 | 一种推咀后能自锁的修正带 |
CN114193963A (zh) * | 2021-11-12 | 2022-03-18 | 得力集团有限公司 | 一种带芯易复位的修正头及具有该修正头的修正带 |
-
1996
- 1996-12-27 JP JP8349867A patent/JP3039407B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10181288A (ja) | 1998-07-07 |
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