JP4638314B2 - 転写テープ式修正具 - Google Patents

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Description

本願発明は、文字等を消すことに使用される転写テープ式修正具に関するものである。
一般に、修正テープとは、紙上の誤字などを消し去り修正するために使用されるもので、その片面に塗工されている塗膜を誤字上に転写接着させることにより、誤字等を覆うものである。
修正テープを用いた修正具は、基本構成として、使用前の修正テープが巻かれている供給リール、塗膜を転写した修正テープを巻き取る巻取りリール、修正テープが供給リールから巻取りリールに移行する間の部分において修正テープを支持しているヘッド部(転写器)とを有しており、ヘッド部の箇所において修正テープを紙面に当ててずらし移動させることにより、修正テープの塗膜を紙面に転写(転移)させると共に、供給リールからの修正テープの繰り出しと巻取りリールへの巻取りとを行うようになっている。
また、テープ式修正具は修正テープやリールを覆う本体カバー(ケース又はケーシングと呼んでもよい)を有している。そして、テープ式修正具の第1のタイプとして、リールやヘッド部が本体カバーに固定的に設けられたものがあり、この第1のタイプは更に、ヘッド部を常に露出させたままのものと、本体カバーとは別にヘッド部を覆う着脱式又はスライド式のヘッドカバーを備えているものに分けられる。
更に、テープ式修正具の第2のタイプとして、例えば特許文献1に開示されているように、リールやヘッドをユニット化して本体カバーの内部にスライド自在に配置し、操作ボタンをノックする(或いはプッシュする)ことによってヘッド部が本体カバーの外側に突出するようにっているもの(すなわちノック式修正具)がある。このノック式の修正具では、ヘッド部は本体カバーから露出した前進状態と本体カバーの内部に隠れた後退状態とに選択的に保持される。
特開2004−174955号公報
第1のタイプの修正具のうちヘッド部が常に露出しているものは、不使用時に修正テープから塗膜が剥がれたり汚れたりする虞があり、また、ヘッド部に不用意に触って怪我をする虞も懸念される。これに対して、第1のタイプであってもヘッドカバーを備えているものはこれらの不具合を低減できるが、片手で本体カバーを持って他方の手でヘッドカバーの着脱又はスライド操作を行わねばならないため操作が面倒であり、また、ヘッドカバーが着脱式の場合は、紛失してしまって意味をなさなくなる場合もある。
これに対して特許文献1のようなノック式の修正具は、ヘッド部の出没操作を片手で行えるため操作が簡単である。
本願発明は、特許文献1のノック式を踏襲しつつ、その使い勝手をより一層向上させることを課題とするものである。
請求項1の発明は、供給リール及び巻取りリールが取付けられたホルダーを備えていて、紙面に転写される塗膜を片面に塗工してなる修正テープが供給リールからヘッド部を経由して巻取りリールに巻き取られるように設けられているテープユニットと、前部開口を有する前部本体カバーと、操作ボタンが取付けられている後部本体カバーとを分離可能に構成し、内部に前記テープユニットを収容した本体カバーと、前記後部本体カバーの後部開口から外側に露出した前記操作ボタンのノック操作を繰り返すと前記テープユニットのヘッド部が前部本体カバーの前部開口から露出した前進状態と、前記ヘッド部が前部本体カバーの内部に隠れた後退状態とに交互に保持される一方向操作ノック機構とを備えた修正具であって、前記一方向操作ノック機構が、供給リールの周囲を部分的に囲むようにホルダーの一端に形成した壁板と、前記ホルダーの壁板と操作ボタンとの間に介装した中間部材とを具備し、操作ボタンのノック動をホルダーに伝えるように、前記中間部材を前記ホルダーの壁板に当接させた点に特徴を有している。
また、請求項2の発明は請求項1の発明をより具体化したもので、請求項1において、前記本体カバーを構成する前部本体カバーと、後部本体カバーには、当該両本体カバーを自在に分離・一体化するための弾性変形式の係合手段が設けられている一方、前記テープユニットは、前記本体カバーを前後に分離すると交換できるカートリッジ方式になっており、このテープユニットに、当該テープユニットを後退状態に押すばねが一体に組み込まれている。
更に、請求項3の発明は請求項1又は2を具体化したもので、前記中間部材が、操作ボタンのノック方向に延びる軸心回りに間欠回転可能でかつ前記軸心に沿ってスライド自在に配置されており、前記中間部材とホルダーとは、中間部材の間欠回転を許容した状態で横ずれ不能に嵌合している。
本願発明に係る修正具は、一つの操作ボタンのプッシュ操作を片手で繰り返すだけでテープユニットのヘッド部が突出状態になったり後退状態になったり切り替わるため、操作性(使い勝手)が格段に向上している。より詳しく述べると、ヘッド部を突出させる操作とヘッド部を後退させる操作とを別々のボタンで行う必要がないため、使い勝手が抜群に良くなっているのである。
請求項2のように構成すると、テープユニットだけを交換して本体カバーは使用し続けることができるので資源の節約に貢献できる。ところで、ノック式の修正具にはテープユニットを後退状態に押すばねが必要であり、テープユニットをカートリッジ方式にした修正具としては、例えば特開2004−291284号公報に記載されているようにばねを本体カバー(外本体カバー)に組み込むことも可能であるが、この構成では、ばねを紛失すると修正具として使用できなくなるという問題に加えて、ばねはその内部にヘッド部が入る大きさが必要であるため必然的に本体カバーの先端部が大径になることから、本体カバーの先端部が邪魔になって紙面の修正箇所を視認しずらい(すなわち使用しにくい)という問題がある。
これに対して本願発明の請求項2のように構成すると、ばねはテープユニットに組み込まれているためばねの紛失による使用不能といった問題が生じることは全くなく、また、実施形態から理解できるようにばねを小型化することが可能であるため、本体カバーの先端部を細くすることも簡単であり、このため、紙面の修正箇所を見やすくて使い勝手の良い形態とすることが可能になる。
更に、請求項3のように構成すると、一方向操作ノック機構の中間部材とテープユニットのホルダーとが嵌合しているため、操作ボタンの動きをテープユニットの動きに確実に変換できるのみならず、テープユニットのスライド構造も簡単化できる利点がある。
次に、図面を参照して本願発明の実施形態を説明する。
(1).本実施形態の構成
図1〜図12では本実施形態を示している。図1は修正具の斜視図、図2は修正具の分解斜視図で、図3は修正具の側面断面図、図4は修正具における固定部材と後方部材と前方部材との分解斜視図、図5は修正具における固定部材と後方部材と前方部材とを組合わせた状態を示す部分側面透視図、図6は修正具の後方部材が押されて前方部材が固定部材から押出された状態を示す側面透視図、図7は修正具の前方部材が回転した状態を示す側面透視図、図8はヘッド部が突出した状態での修正具の斜視図、図9はヘッド部が突出した状態での側面断面図、図10は修正具の部分斜視図、図11はヘッド部と固定フレームとの連結関係を示す分解斜視図、図12はヘッド部が回転した状態を示す正面図である。
図1〜図5に示すように、本発明の修正具は、自在に分離・一体化できる中空状の前部本体カバー1及び後部本体カバー2とを備えており、両者により、全体として細長い本体カバーが構成されている。
前部本体カバー1は、図1に表示した表示方向を基準にして、平面視では全体として略同じ幅寸法である(すなわち扁平状である)が、正面視では基端が幅広で先端は細くなっている。換言すると、略扁平状で先端に向けて窄まる外観を呈しており、このため、一対の広幅部1a及び幅狭部1bとを有しており、先端には前部開口1cが空いている。前部本体カバー1のうち先端寄り部位に、図3及び図9に示すように、段部である止め部103が全周にわたって形成されている。また、幅狭部1bの基端部はえぐられた凹所1dになっており、かつ、幅狭部1bのうち凹所1dの縁寄りの箇所には、請求項に記載した係合手段の一環をなす係止穴22が形成されている。
後部本体カバー2も、図1に表示した表示方向を基準にして、平面視では略等幅であり、正面視では後端に行くに従って幅寸法が少しずつ小さくなる外観を呈しており、このため、前部本体カバー1と同様に、広幅部2aと幅狭部2bとを有している。そして、前後本体カバー1,2から成る全体としての本体カバーは、正面視では卵を細くしたような外観を呈している(前部本体カバー1が後部本体カバー2よりも長くなっている。)
図2から理解できるように、後部本体カバー2の後端には四角形の後部開口2cが空いており、また、後部本体カバー2の幅狭部2bには、前部本体カバー1における幅狭部1bの凹所1dにきっちり嵌まる突出片2dが形成されており、両突出片2dの自由端に、請求項1に記載した係合手段の一環として、前部本体カバー1の係止穴22に内側から嵌まる係止爪21が形成されている。係止爪21は、突出片2dを本体カバーの内側に押し曲げて弾性変形させると係止穴22から離脱し、これにより、前後本体カバー1,2を分離できる。また、嵌め込みは突出片2dを弾性変形させることによって行う。
図3に示すように、後部本体カバー2の後部開口2cは本体カバーの長手方向に長く延びており、後部本体カバーの内部には、後部開口2cの内部に位置して後ろ向きに延びる筒状の位置決め部201が形成されており、位置決め部201と後部開口2cの内面との間には環状空間2eが空いている。後部本体カバー2の後部開口2eには角形の操作ボタン3が後方から嵌まっている。
操作ボタン3は前向きに開口していたこのため正断面形状はコ字形であり、ノック操作(プッシュ操作すると)と、その前部が前記した環状空間2eに入り込む。操作ボタン3の内部のうちその後部には凸部301を形成している。
本体カバーの内部には、交換方式のテープユニット101が配置されている(テープユニット101はおおむね前部本体カバー1の内部に配置されている)。テープユニット101は、使用前の修正テープ15が巻かれた供給リール(テープ盤)13、使用済の修正テープ15を巻き取る巻取りリール(回収リング)11と、両リール13,11が回転自在に取付けられたホルダー102とを備えている。供給リール13は基端側に位置した巻取りリール11が先端側に位置しており、両リール11,13は、連動リング12に巻き掛けたリング部材(丸ベルト)14によって同期して同じ方向に回転するようになっている。
ホルダー102は、前部本体カバー1における一方の広幅部1aと平行に延びる基板を備えていてこの基板にリール11,13が取付けられており、また、ホルダー102は、供給リール13を後方から囲う形態の壁板102aを備えており、この壁板102aに、凸部102bを後ろ向き突設している。両リール13,11の回転軸心は、前部本体カバー1,2の広幅部1a,2aを貫通する方向に延びている。
テープユニット101のホルダー102は、巻取りリール11の前方に延びる固定フレーム部7を備えている。例えば図10から容易に理解できるように、固定フレーム部7は、前部本体カバー1の幅狭部1bの側に位置した平行な2枚の板部を備えていて中空状になっており、正面視で前後に開口している。固定フレーム部7の先端には端板7aを備えている。更に、端板7aに側面視円柱状の前ブロック7bを突設し、この前ブロック7bに、両リール13,11の軸心と平行に延びる円柱形の一対の支軸(固定柱)82を突設している。
テープユニット101は、修正テープ15を紙面に押し当てて移動させるためのヘッド部8を備えている。例えば図11に示すように、ヘッド部8は、修正テープ15がUターン状に掛けられる支持板8aと、支持板8aの端面に一体に設けた2枚の側板8bとを備えており、2枚の側板8bで固定フレーム部7の前ブロック7bを挟んだ状態になっており、更に、側板8bには、前記した前ブロック7bの支軸82に嵌まる長穴81が空いている。長穴81は側板8bを横切る方向に長く延びている。また、ヘッド部8における支持板8aの後端にはピン811が後ろ向きに突設されている一方、固定フレーム部7における前ブロック7bには、前記ピン811が回転可能に嵌まるピン穴821が形成される。
ピン811がピン穴821に回転可能に嵌まっていることと、支軸82が長穴81に嵌まっていることにより、図12に示すように、ヘッド部8は本体カバーの長手軸心の回りに回転すること(すなわち首振りすること)が可能になっている。このため、本体カバー1,2が幅狭部1b,2bを紙面と平行にしていない姿勢であっても、修正テープ15をその幅全体にわたって紙面に密着させることができる。本実施形態では、ヘッド部8は約18度程度首振り回転が可能になっている。
図2,図3,図9〜10に示すように、ホルダー102における固定フレーム部7の中空部内には、ばね(コイルスプリング)10を配置している。ばね10は本体カバーの長手方向に伸縮し得るように配置されており、その前端はホルダー102で支持されている一方、ばね10の前端は、固定フレーム部7の内部にスライド自在に配置されたばね受け9(スプリング圧縮プレート)9で支持されている。そして、ばね受け9は固定フレーム部7の外側に張り出しており、この張り出し部が、前部本体カバー1の前部内面に形成した段状の止め部103に常に当接している。
従って、ホルダー102を後方から押すと、ヘッド部8はばね10に抗して前進動して前部開口1cから外側に突出し、ホルダー102がばね10によって後退し切ると、ヘッド部8は前部本体カバー1の内部に隠れる。
後部本体カバー2には、前記操作ボタン3も一部として請求項に記載した一方向操作ノック機構が設けられている。
一方向操作ノック機構は、図2〜7に示すように、後部本体カバー2における位置決め部201の内部に嵌まった円筒状の固定部材4と、この固定部材4の内部に前側から嵌まった円筒状の後方部材と、後方部材に前側から部分的に嵌まった前方部材6を備えている。前方部材6が請求項に記載した中間部材に該当する。
固定部材4は、後部本体カバー2における位置決め部201の内部に回転不能及びスライド不能に配置されており、その内周面のうち周方向に等間隔を隔てて3カ所に、軸方向に延びる3本の深溝41が形成されると共に、隣り合った深溝41で挟まれた部位には、前端に位置決め溝43を有する浅溝42がそれぞれ形成されている。そして、隣り合った深溝41と浅溝42との間の部位は、前端を周方向に傾斜させた傾斜面(カム面)45と成した凸ブロック部44となっている。
後方部材5は固定部材4の内部に嵌まっているが、その後端は固定部材4の後方に突出しており、かつ、後端面は、操作ボタン3の内部に設けた凸部301に当接している。また、後方部材5における前部の外周面には、固定部材4における深溝41と浅溝42とにスライド自在に嵌まる6本のレール部51が軸方向に延びるように設けられ、更に、前端面には、周方向に向けて凹凸が連続した後歯形部52が形成されている。後歯形部52は6個ずつの山と谷とを有しており、山と谷とは傾斜面によって連続している。後方部材5のレール部51は、凸ブロック部44の箇所ではスライドすることができない。
前方部材6は、後方部材5の内部を貫いて操作ボタン3における凸部材301に接触しており、また、前端は、テープユニット101におけるホルダー102に形成した凸部102bに相対回転可能に嵌め込まれている。また、図4に明示するように、前方部材6の前半部は大径部6aになっていて、この大径部6aのコカ単面に、後方部材5における後歯形部52と噛合する前歯形部62が形成されると共に、大径部6aの外周面には、固定部材4の3本の深溝41にスライド自在に嵌まり得る3本の傾斜レール部61が設けられている。
傾斜レール部61の後端面は周方向に向かって傾斜している(カム面になっている)。また、図5に示すように、後方部材5と前方部材6との歯形部52,62がきっちり噛み合った状態では、両部材5,6のレール部51,61は周方向にずれている。
(2).本実施形態の作用
以上の構成において、ヘッド部8が後退した状態では、後方部材5の各レール部51は固定部材4の深溝41と浅溝42とに嵌まっており、かつ、前方部材6の傾斜レール部61は固定部材4の深溝41に嵌まっている。この状態では、前方部材6の3本のレール部61は後方部材5における3本のレール部51と直線状に並んでいる(従って、両部材5,6はしっかりと噛み合ってはいない)。
そして、ヘッド部8が後退した状態から人が操作ボタン3をノックすると、後方部材5と前方部材6とはばね10に抗して一緒に前進するが、前方部材6が固定部材4の深溝41から離脱すると、後方部材5と前方部材6との歯形部52,62がしっかり噛み合っていないことに起因して、前方部材6は後方部材5の後歯形部52によって若干の角度だけ1方向に強制的に回転させられて、前方部材6の傾斜レール部61は固定部材4の傾斜面45の箇所に位置する。
そして、前後部材5,6が前進し切った状態で人が操作ボタン3から指を離すと前後部材5,6はばね10によって後退するが、前方部材6が回転していることにより、後退初期において、前方部材6の傾斜レール部61は固定部材4の傾斜面45に案内されて位置決め溝43の箇所に移行するように回転し、位置決め溝43の箇所で停止する。これにより、テープユニット101はそのヘッド部8を前部開口1cから露出した状態に保持される。従って、使用者は修正テープ15を紙面の修正箇所に当てて転写作業(修正作業)を行うことができる。
前方部材6のレール部61が固定部材4の位置決め溝43て停止させられた状態では、前後部材5,6の歯形部52,62はきっちりとは噛み合っていない。従って、ヘッド部8が露出した状態から再び操作ボタン3を押すと、後方部材5が固定部材4の浅溝42を離脱すると前方部材6は後方部材5の歯形部52のガイド作用によって若干の角度だけ間欠回転する。
そして、操作ボタン3を押し切ってから指を離すと、前方部材6はばね10の復元力によって後退するが、この後退初期に、傾斜レール61が固定部材4の傾斜面45にガイドされることによって前方部材6が所定角度だけ回転し、この回転により、傾斜レール部61は固定部材4の深溝41に案内されて後退し続ける。そして、図3に示すように、テープユニット101のヘッド部8は前部本体カバー1の内部に後退収容される。
敢えて述べるまでもないが、本実施形態では、操作ボタン3を1回押して離すという1動作ごとに前方部材6は60°ずつ間欠回転し、この間欠回転により、テープユニット101は前進状態と後退状態とに交互に保持される。もちろん、前方部材6の間欠回転角度は60度に設定することには限らず、例えば45度ずつ回転するなど設定しても良い。
(3).実施形態の利点
固定部材4を別部材として形成せずに、深溝41や浅溝42等のガイド部を後部本体カバー2に一体成形することも可能であるが、固定部材4を後部本体カバー2とは別部材で製造すると、加工精度を高めることができる利点や、固定部材4に滑りの良い部材を使用して動きをスムースにできる利点がある(本実施形態では、修正テープ15を除いて各部材は樹脂の成形品である)。
本実施形態では、ホルダー102に設けたばね受け9が前部本体カバー1の内部に殆ど横ずれしない状態できっちりと嵌まっている。このため、テープユニット101の前部は殆どガタツキのない状態に保持されている(勿論、ヘッド部8は首振りでききる)。
他方、一方向操作ノック機構を構成する前方部材6は後方部材5及び固定部材4を介して後部本体カバー2に殆ど横ずれしない状態に保持されているが、ホルダー102の後部の突起102bと前方部材6とがきっちり嵌合しているため、テープユニット101はほとんどガタツキのない状態でスライドさせることができ、このため、スライド構造を簡単にできると共に、テープユニット101のセットも容易である。
また、前後本体カバー1,2を正面視及び平面視で非対称の形状に形成することも可能であるが、かくすると、組み立てやテープユニット101の交換が面倒になる。これに対して本実施形態では、前部本体カバー1及び後部本体カバー2とも正面視で上下対称及び平面視で前後対称の形状に形成しており、このため、前後本体カバー1,2を嵌め合わせるに際しての方向性がない。このため、組み立てやテープユニット101の交換が容易になる。
なお、図8に一点鎖線で示すように、前後本体カバー1,2の広幅部1a,2aには、互いに噛み合う三角形状等の嵌合部1f,2fを形成しても良い、このようにすると両本体カバー1,2の位置決めが一層容易になる。なお、修正具を使用するに際して修正テープ15の送りの関係で姿勢に方向性があるが、そこで、本体カバー1,2の嵌め合わせに方向性を持たせると共に、本体カバー1,2に対するテープユニット101のセットの方向性を持たせることも可能であり、両本体カバー1,2の嵌め合わせに方向性を持たせる方法として、両本体カバー1,2の一方の広幅部1a,2aのみに位置決め用嵌合部1f,2fを形成することも可能である。
テープユニット101におけるホルダー102に、供給リール13を部分的に覆う壁板102aを形成すると、組み立て等の段階で修正テープ15が傷つくことを防止できる利点がある。
また、実施形態のように、ばね10をホルダー102における中空状の固定フレーム部7に内蔵した構造にすると、組み立て工程でばね10が離脱することを防止できるのみならず、ばね10はごく小型のものを使用できるため全体をコンパクト化できる。また、ばね10を小型化できることにより、前部本体カバー1の前端部をできるだけ細くすることができ、その結果、紙面の修正箇所が見易くなって使い勝手が良いと共に、デザイン的にもスッキリさせることができる。
本体カバーを前後に分離した場合、両者の着脱方式としては、例えば前記した特開2004−291284号公報に記載されているように、係止爪2cを外側から押すことによって係合解除する方式も可能であるが、これでは、ごく小さい爪を押さねばならないため分離作業が面倒であり、また、美観が劣る問題がある。
これに対して本実施形態のように、後部本体カバー2に設けた二股状の突出片2dを内側に押し曲げる構造を採用すると、突出片2dに指を掛けやすいため分離作業が楽であり、また、美観にも優れている利点がある。
なお、突出片2dに、指先を当てるための突起又は凹所を形成すると、需要者に押す場所を正確に把握させることができるため、より好適である。また、突出片2dの内面でホルダー102をガイドさせること、換言すると、突出片2dをホルダー102のガイド部として機能させることもでき、これにより、テープユニット101の動きをよりスムースならしめることができる。
(4).その他
上記した実施形態は本願発明の一例であり、本願発明は更に様々に形態に具体化できる。例えば本体カバーは前後分離方式にする必要はなく、全体を一体構造としたり、2つ割り方式にしたりすることもできる。勿論、テープユニットをカートリッジ方式とする必然性もない。ヘッド部はホルダーに一体成形しても良いし、別部材とした場合でも首振り式にする必要はなく、ホルダーに固定しても良い。
また、一方向操作ノック機構は回転式の部材を使用したものに限らず、他の様々の機構を採用できる。一方向操作ノック機構をユニット化して、これを本体カバーにセットすることも可能である。また、本実施形態で開示した各構成(例えば、ばね受けを介してホルダーを本体カバーに支持すること)は請求項1とは分離して独立した発明たり得るものである。
修正具の斜視図である。 修正具の分解斜視図である。 修正具の側面断面図である。 修正具分解斜視図である。 一方向操作ノック機構の部分側面図である。 前方部材が固定部材から押出された状態を示す側面図である。 前方部材が回転した状態を示す側面図である。 ヘッド部を突出させた状態の斜視図である。 ヘッド部が突出した状態での側面断面図である。 修正具の部分斜視図である。 ヘッド部と固定フレーム部との関係を示す分解斜視図である。 ヘッド部が回転した状態を示す正面図である。
符号の説明
1 前部本体カバー
101 テープユニット
102 ホルダー
10 ばね
11 巻取りリール
13 供給リール
15 修正テープ
2 後部本体カバー
21 係合手段の一環を成す係止爪
22 係合手段の一環を成す係止穴
3 操作ボタン
4 一方向操作ノック機構を構成する固定部材
5 一方向操作ノック機構を構成する後方部材
6 一方向操作ノック機構を構成する前方部材(中間部材)
7 ホルダーの固定フレーム部
8 ヘッド部
81 長穴
811 ピン
82 固定柱
821 ピン穴
9 ばね受け

Claims (3)

  1. 供給リール及び巻取りリールが取付けられたホルダーを備えていて、紙面に転写される塗膜を片面に塗工してなる修正テープが供給リールからヘッド部を経由して巻取りリールに巻き取られるように設けられているテープユニットと、
    前部開口を有する前部本体カバーと、操作ボタンが取付けられている後部本体カバーとを分離可能に構成し、内部に前記テープユニットを収容した本体カバーと、
    前記後部本体カバーの後部開口から外側に露出した前記操作ボタンのノック操作を繰り返すと前記テープユニットのヘッド部が前部本体カバーの前部開口から露出した前進状態と、前記ヘッド部が前部本体カバーの内部に隠れた後退状態とに交互に保持される一方向操作ノック機構とを備えた修正具であって、
    前記一方向操作ノック機構が、供給リールの周囲を部分的に囲むようにホルダーの一端に形成した壁板と、
    前記ホルダーの壁板と操作ボタンとの間に介装した中間部材とを具備し、
    操作ボタンのノック動をホルダーに伝えるように、前記中間部材を前記ホルダーの壁板に当接させた
    転写テープ式修正具。
  2. 前記本体カバーを構成する前部本体カバーと、後部本体カバーには、当該両本体カバーを自在に分離・一体化するための弾性変形式の係合手段が設けられている一方、
    前記テープユニットは、前記本体カバーを前後に分離すると交換できるカートリッジ方式になっており、このテープユニットに、当該テープユニットを後退状態に押すばねが一体に組み込まれている、請求項1に記載した転写テープ式修正具。
  3. 前記中間部材が、操作ボタンのノック方向に延びる軸心回りに間欠回転可能でかつ前記軸心に沿ってスライド自在に配置されており、前記中間部材とホルダーとは、中間部材の間欠回転を許容した状態で横ずれ不能に嵌合している、請求項1又は2に記載した転写テープ式修正具。
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