JP4668857B2 - 魚釣用スピニングリール - Google Patents

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Description

本発明は、釣糸が巻回されるスプールの回転に抵抗力を付与するドラグ装置を備えた魚釣用スピニングリールに関する。
一般に、魚釣用スピニングリールのドラグ装置には、釣り対象魚あるいは釣法等によって、スプールの回転に対して強い制動力、粘りが必要とされる場合や、強い制動力は必要としないが滑らかな滑り出しと釣糸張力の変動の少ない制動力が必要とされる場合がある。このような状況に対応するために、外部操作によって強制動状態と弱制動状態とに切換え可能とし、ドラグ性能の異なる複数の魚釣用リールを用意する不便さを解消した魚釣用スピニングリールが開発されている(例えば特許文献1参照)。
この従来の魚釣用スピニングリールは、スプールとスプール側摩擦板とを互いに対応する位置に形成した係止溝に嵌合するピンで回り止めし、このスプールを回転自在に支える支軸と支軸側摩擦板とを互いに対応する位置に形成した係止溝に嵌合するピンで回り止めし、これらのスプール側摩擦板と支軸側摩擦板とを、スプールに対して、支軸に回り止めされた押圧板で押圧することにより強制動モードで摩擦結合力を形成する。そして、スプール側摩擦板と支軸側摩擦板との少なくとも一方のピンを抜出して回り止めを解除することにより、弱制動モードに切換えることができる。
特開2004−290063
しかし、この従来の魚釣用スピニングリールは、スプールおよび支軸に対するスプール側摩擦板および支軸側摩擦板を、ピンの嵌合および抜出し操作により、回り止めおよび回り止め解除するため、これらのピンを嵌合する係止溝のそれぞれを対応する係止溝に位置合わせする面倒な作業を必要とし、作業性が悪い。また、回り止め部が磨耗あるいは損傷し易く、ピンを紛失し易く、部品点数も多くなり、取扱いが不便である。
本発明は、このような事情に基づいてなされたもので、回り止め部の磨耗、損傷等が解消され、制動特性の選択を安定して行うことが可能な取扱いが容易で作業性に優れた魚釣用スピニングリールを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明によると、釣糸を巻回するスプールの前部に設けられる開口凹部に、スプールに回り止めされるスプール側摩擦板と、スプールを回転可能に支持する支軸に回り止めされる支軸側摩擦板と、これらのスプール側摩擦板と支軸側摩擦板との間に介在されるライニング材とを有する摩擦結合装置を配置し、支軸の前端に螺合される調節体をこの支軸に沿って移動することで、前記ライニング材を介するスプール側摩擦板と支軸側摩擦板との間の圧接力を変更し、支軸に対するスプールの回転方向の摩擦結合力を調整可能とした魚釣用スピニングリールであって、前記スプール側摩擦板の外周縁部から軸方向に沿って作動突部を延出し、この作動突部に係合してスプール側摩擦板を軸方向に変位する位置と、この作動突部との係合を解除してスプール側摩擦板を元の位置に復帰させる位置との間で変位可能な切換部材を前記スプールに設け、この切換部材を操作することにより、前記スプール側摩擦板の支軸側摩擦板に対する圧接状態を変化させる魚釣用スピニングリールが提供される。
本発明の魚釣用スピニングリールは、スプールに設けた切換部材を操作してスプール側摩擦板を軸方向に変位させることにより、スプール側摩擦板の支軸側摩擦板に対する圧接状態を変化させ、強制動モードと弱制動モードとに切換えるため、従来の魚釣用スピニングリールのように面倒な位置決め作業を必要とせず、回り止め部の磨耗、損傷等が解消され、制動特性の選択を安定して行うことができる。
図1から図5は、本発明の好ましい実施形態による魚釣用スピニングリール10を示す。
図1に示すように、魚釣用スピニングリール10は、剛性構造のリールボディの一側に固定される着脱可能の蓋体(図示しない)でその内部空間を閉じたリール本体12を有し、リール本体12から延出する脚部12aの端部に形成された竿取付部12bを介して図示しない釣竿に取り付けられる。このリール本体12内にはハンドル軸14が回転可能に支持されており、リール本体12から突出するハンドル軸14の端部には、先端に摘み15aを有するハンドル15が固定される。
ハンドル軸14のリール本体12内に配置される部位には、図示しないドライブギアが取り付けられており、このドライブギアに、ハンドル軸14に対して直交する方向に延在し且つ軸受けを介してリール本体12内に回転可能に支持された円筒状構造のピニオンギア(図示しない)が噛合する。このピニオンギアの先端部には、ベール16および釣糸案内装置18を一対の腕部20aに先端側に備えたロータ20が一体的に取り付けられ、このロータ20の中央部から前方に突出する前筒部20bに、ピニオンギアの先端側が収容される。
また、このピニオンギア内には、支軸(スプール軸)22が摺動可能に支持されており、上述のドライブギアを介してハンドル軸14で作動されるオシレーティング機構(図示しない)により、支軸22の軸方向に沿って一定のストロークで往復駆動することができる。この支軸22の先端部には、後端にフランジ部24aを有する円筒状の支持部材24がピン26で回り止めされかつ軸方向に移動不能に取付けられ、この支持部材24に例えば係止リングで抜け止めされた軸受28を介して、釣糸が巻回されるスプール30が着脱可能に取付けられる。このスプール30は、支軸22と共にこのハンドル軸14と直交する方向に往復動することができる。
したがって、この魚釣用スピニングリール10は、ハンドル15を回転操作してハンドル軸14を回転させると、オシレーティング機構および支軸22を介してスプール30が前後に一定ストロークで往復動するとともに、ドライブギアおよびピニオンギアを介してロータ20が回転する。これにより、ロータ20に設けられた釣糸案内装置18を介して、スプール30に釣糸が均等に巻回される。
図2に示すように、このスプール30は、釣糸が巻回される胴部30aを外周部に凹設し、この胴部30aの前端側に鍔部30bを配置し、後端側に、ロータ20の前筒部20aを収容するスカート部30cを配置した筒状構造に形成してある。また、この胴部30aの軸方向のほぼ中央部の内側には、上述の支持部材24および軸受28を介して支軸22に装着するための中央貫通孔32を軸心と同心状に配置した支持壁34を一体に形成してある。この支持壁34の中央貫通孔32を、支持部材24に装着された軸受30上に取付けられる。この支持壁34の前部に、前方に開口する開口凹部36が設けられる。
本実施形態の魚釣用スピニングリール10には、フロントドラグ方式のドラグ装置38を設けてあり、スプール30に制動力を付与しながらスプール30の釣糸繰り出し方向への回転を許容する(スプール30の回転力を制御する)。このドラグ装置38は、支軸22の先端に螺合されるドラグ調節ツマミ40と、スプール30の開口凹部36内に配置した摩擦結合装置42と、この摩擦結合装置42をスプール30の支持壁34を介して支持部材24のフランジ部24aに押圧する押圧板44とを備える。この押圧板44は、支持部材24の前端側の外周部に回り止めされかつこの支持部材24上を軸方向に移動可能に装着してある。本実施形態では、押圧板44は、スプール30に回り止めされた摩擦結合装置42を介してフランジ部24aとの間で、スプール30の支持壁34を挟み込み、支持部材24および支軸22に対するスプール30の摩擦結合力を形成する。
この摩擦結合装置42に対する押圧板44は、摩擦結合装置42の摩擦結合力を調節する調節体として機能し、ドラグ調節ツマミ40と押圧板44との間に配置した圧縮バネ46の付勢力で形成され、この押圧力はドラグ調節ツマミ40で調節することができる。すなわち、ドラグ調節ツマミ40を支軸22に捩じ込むと、この捩じ込み量に応じたバネ46の押圧力で、スプール30が支持部材24のフランジ部24aに押圧され、支軸22に対するスプール30の回転が規制される。逆に、ドラグ調節ツマミ40を緩めると、その緩め具合に応じて、スプール30の制動抵抗すなわち摩擦結合力が低下し、支軸22に対して回転し易くなる。
本実施形態の摩擦結合装置42は、内周部を支持部材24に回り止め嵌合された金属製の支軸側摩擦板48と、外周部をスプール30に回り止めされたスプール側摩擦板50とを有する多板構造に形成されている。支軸側摩擦板48およびスプール側摩擦板50をそれぞれ2枚以上設けてもよく、これらの支軸側摩擦板48とスプール側摩擦板50とを交互に配置し、互いに対向する摩擦係合面間には、例えば0.5〜1.5mm程度の厚さのライニング材52を介挿してある。これらの摩擦係合面間に介挿したライニング材52は、対向する摩擦係合面の一方に接着固定してもよく、あるいは、いずれの摩擦係合面にも固定することなく、ライニング材52のみを交換可能としてもよい。
この支持部材24と支軸側摩擦板48との間の回り止めは、支軸側摩擦板48の中央部に形成した装着孔を、支持部材24の外周面の非円形形状(図示しない)に対応した非円形形状に形成し、支持部材24の非円形形状の外周面に、支軸側摩擦板48の非円形形状の装着孔を嵌合することにより、行うことができる。
また、図2および図3に示すように、このスプール側摩擦板50とスプール30との間の回り止めは、スプール側摩擦板50の外周縁部から後方に向けて軸方向に本実施形態では4本の作動突部である耳部51を延出し、これらの耳部51に対応した位置で、スプール30の支持壁34の胴部30aの軸方向に貫通させて形成した係止孔35に、これらの耳部51を挿通することにより、このスプール側摩擦板50をスプール30に回り止めしている。
これらの耳部51は、スプール側摩擦板50が支軸側摩擦板48および2枚のライニング材52と共に支持壁34に押圧されたときに、後端部51aがスカート部30c内に僅かに突出する長さに形成してある。また、スカート部30c内には、胴部30aとの間に形成される段部31に、耳部51の後端部51aを介してスプール側摩擦板50を前方、すなわち支持壁34から離隔する方向に移動することができる切換部材54を固定部材であるネジ56により回動可能に取付けてある。
図2および図3に示すように、本実施形態の切換部材54は、矩形の板状形状を有し、先端部が段部31から半径方向内方に突出する位置と、図4に示すように、切換部材54の先端部が段部31内に配置される位置との間を移動することができる。図2および図3に示すように、切換部座54の先端部が段部31から半径方向内方に突出した位置では、耳部51の後端部51aが切換部材54の先端部で係止され、スカート部30c内に突出することができない。これにより、スプール側摩擦板50と、支軸側摩擦板48あるいはライニング材52との間には、例えば1mm〜2mm程度の間隙dが形成される。
なお、間隙dは、圧接状態を変化させる一例に過ぎず、スプール側摩擦板50のスプール30の支持壁34側への軸方向位置を規制するものであれば良い。この間隙dは例えばゼロ(0)でもよく、また、多少スプール側摩擦板50がライニング材52に接触する程度で軸方向規制するようにしても良く、適宜設定されるのである。
スプール側摩擦板50は、支持部材24を介して支軸22に回り止めされた押圧板44からライニング材52を介して押圧される押圧力を支え、押圧板44とスプール側摩擦板50との間に摩擦係合面を形成する。支軸側摩擦板48あるいはこの間に介挿されるライニング材52との間には、上述の間隙dが形成されるため、スプール側摩擦板50と支持側摩擦板48との間、および、支軸側摩擦板48と支持壁34との間には摩擦係合面が形成されない。これにより、摩擦結合装置42は、支軸22とスプール30との間で一対の摩擦係合面を形成し、これにより、滑らかな滑り出しと釣糸張力の変動が少ない弱制動モードで作用することができる。
一方、図4に示すように、ネジ56を中心として切換部材54を回動し、切換部材54の先端部を段部31内に引き込むと、押圧板44を介してバネ46の付勢力で押圧され、耳部51の後端部は切換部材54で邪魔されることなくスカート部30c内に突出することができる。これにより、スプール側摩擦板50は、押圧板44で押圧されて支持壁34側に移動し、図5に示すように間隙dが消滅する。押圧板44とスプール側摩擦板50との間、スプール側摩擦板と支軸側摩擦板48との間、および、支軸側摩擦板48と支持壁34との間のそれぞれに摩擦係合面が形成され、したがって、摩擦結合装置42は、支軸22とスプール30との間に三対の摩擦係合面を形成し、これにより、強い制動力・粘りを形成する強制動モードで作用することができる。
これらの強制動モードと弱制動モードとの切換えは、ドラグ調整ツマミ40を支軸22の先端から取外し、摩擦結合装置42と共にスプール30を支軸22および支持部材24から抜出した後、行うことができる。スプール30の段部31は、スカート部30cの後方開口部から容易に近接することができ、極めて簡単に切換部材54の切換操作を行うことができる。これらの切換部材54は、本実施形態では4つの耳部51のそれぞれに設けることも可能であるが、図3に示すように、径方向に対向する2つの耳部51にのみ、切換部材54を設けてもよい。
更に、これらの強制動モードおよび弱制動モードのいずれにおいても、ドラグ調節ツマミ40を回転して軸方向位置を調整することにおり、バネ46の付勢力を調整することにより、ドラグ力更にを調整することが可能である。
上述の魚釣用スピニングリール10は、スプール30の胴部30aとスカート部30cとの間の段部31に設けた切換部材54を回動操作してスプール側摩擦板50を軸方向に変位させることにより、スプール側摩擦板50の支軸側摩擦板48に対する圧接状態を変化させ、図5に示すように三対の摩擦係合面を形成する強制動モードと、図2に示すように一対の摩擦係合面を形成する弱制動モードとに切換えることができる。切換部材54がスプール30の段部31に設けられ、この切換部材54が係合および係合解除する耳部51はスプール30に対して移動しないため、従来の魚釣用スピニングリールのように面倒な位置決め作業を必要としない。また、スプール側摩擦部材50の回り止めを行う耳部51と支持壁の係止孔35とは、常に係合しており、切換えの都度、別個の部材の取付けおよび取外しが不要であるから磨耗、損傷等が解消され、制動特性の選択を安定して行うことができる。しかも、切換部材54の切換え操作に際して、別個に部品を追加し、あるいは取外す必要がないため、このような別部材の紛失という問題も生じることはない。
図6から図9は、変形例による魚釣用スピニングリールのスプール30の内部構造を示す。なお、以下に説明する種々の実施形態あるいは変形例は、基本的には上述の実施形態と同様であるため、同様な部位には同様な符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図6から図9に示す変形例では、スプール側摩擦板50の支軸側摩擦板48に対する圧接状態を切換える切換部材54Aが、段部31の内面を摺動して、図6および図7に示す弱制動モードと図8および図9に示す強制動モードとに切換えることができる。
この切換部材54Aは、ネジ56で案内される長孔58を有し、内周側の縁部からスプール30の胴部30a内に脚部60が支持壁34に向けて延びる。一方、スプール側摩擦板50の耳部51の後端部51aは切換部材54Aの脚部60よりも幅広に形成してあり、切換部材54Aが移動するときに、この脚部60を案内する傾斜面62と、この脚部60で支えられる端面64とを形成してある。なお、切換部材54Aの脚部60にも、耳部51の端部51aの傾斜面62に対応した傾斜面(図示しない)を設けてもよい。また、このような切換部材54Aは、図示のように一つだけでなく、必要に応じて複数箇所に設けてもよい。
この変形例では、ネジ56を緩めて切換部材54Aを図6および図7に示す位置から、図8および図9に示す位置に移動することにより、スプール側摩擦板50と、支軸側摩擦板48あるいはライニング材52との間に隙間dが形成される弱制動モードから、隙間dが消滅する強制動モードに切換えられる。耳部51の端部51aに形成した傾斜面62は、切換部材54Aが移動する際、脚部60に係合して滑らかに案内することができる。
図10および図11は、他の変形例を示す。
この変形例の切換部材54Bは、スカート部30の外周側に突出する操作片66と、内周側に突出する耳部51の端部51aに係合および係合解除可能な突片61とを有し、操作片66をスプール30の外側から操作し、長孔59を段部31に固定されたピン57で案内されつつ、段部31の内面に沿って移動することができる。
この切換部材54Bが図10に実線で示す位置に配置されると、図11に示すように、突片61が耳部51の端部51aに係合し、バネ46の付勢力に抗してスプール側摩擦部材50を支え、支軸側摩擦板48あるいはライニング材52との間に隙間dが形成される弱制動モードとする。そして、操作片66を介して切換部材54Bを操作し、図10に二点鎖線で示す位置に配置すると、耳部51の端部51aと突片61との係合が解除され、スプール側摩擦板50はバネ46で支持壁34側に押圧される。これにより、間隙dが消滅し、強制動モードに切換えられる。
この変形例では、スプール30を取外すことなく、外部からの操作により、極めて簡単に強制動モードと弱制動モードとを切換えることができる。
図12は、更に他の変形例を示す。
この変形例では、切換部材54Cはネジで形成してある。この切換部材54Cは、スプール30の段部31に、ネジ68で固定板70を固定し、この固定板70に形成したネジ孔72に螺合されている。図12に実線で示す位置まで切換部材54Cを支持壁34側にねじ込むと、支軸側摩擦板48あるいはライニング材52との間に隙間dが形成される弱制動モードとなる。一方、この切換部材54Cを支持壁34から離隔する方向にねじ戻すと、耳部51と切換部材54Cとの係合が解除され、隙間dが消滅し、強制動モードに切換えられる。
この変形例の切換部材54Cは、支持壁34に達するような比較的長尺のネジで形成してあるが、これとは逆に切換部材54Cを短くし、耳部51の長さを長くしてもよい。
このような切換部材54Cを備えた魚釣用スピニングリール10も別個の部材を追加しあるいは取外すことなく、強制動モードと弱制動モードとを極めて簡単に切換えることができ、部品の紛失といった問題を生じることもない。
以上、本発明の好ましい実施形態および変形例について説明してきたが、本発明は上述のものに限るものではなく、様々に組み合わせることも可能である。例えば、切換部材54A,54Bはスプール30のように、接線方向に沿う移動に代えて、周方向に移動させることも可能である。この場合には、切換部材54A,54Bをリング状に形成し、必要位置に脚部60あるいは突片61を設けてもよい。また、強制動モードおよび弱制動モードのそれぞれにおける摩擦係合面の対の数も、スプール側摩擦板と支軸側摩擦板との数を調整することにより、適宜に変更することもできる。
本発明の第1の実施形態による魚釣用スピニングリールの部分断面図。 図1の魚釣用スピニングリールを弱制動モードに配置したスプールの内部構造を示し、(A)は断面図、(B)はその一部の拡大図。 図2の(A)のIII−III線に沿う断面図。 図3の弱制動モードから強制動モードに切換えた状態を示し、図5のIV−IV線の方向に沿う説明図。 図1の魚釣用スピニングリールを強制動モードに配置したスプールの内部構造を示し、(A)は断面図、(B)はその一部の拡大図。 変形例による切換部材を弱制動モードに切換えた状態の図4と同様な説明図。 図6のVII−VII線に沿う断面図。 図6の弱制動モードから強制動モードに切換えた状態の説明図。 図8のIX−IX線に沿う断面図。 他の変形例による切換部材を弱制動モードに切換えた状態の図4と同様な説明図。 図9のXI−XI線に沿う断面図。 更に他の変形例による切換部材を示す図7と同様な断面図。
符号の説明
10…魚釣用スピニングリール、12…リール本体、22…支軸、30…スプール、36…開口凹部、42…摩擦結合装置、44…押圧板(調節体)、48…支軸側摩擦板、50…スプール側摩擦板、51…ライニング材、51…耳部(作動突部)、54,54A,54B,54C…切換部材。

Claims (1)

  1. 釣糸を巻回するスプールの前部に設けられる開口凹部に、スプールに回り止めされるスプール側摩擦板と、スプールを回転可能に支持する支軸に回り止めされる支軸側摩擦板と、これらのスプール側摩擦板と支軸側摩擦板との間に介在されるライニング材とを有する摩擦結合装置を配置し、支軸の前端に螺合される調節体をこの支軸に沿って移動することで、前記ライニング材を介するスプール側摩擦板と支軸側摩擦板との間の圧接力を変更し、支軸に対するスプールの回転方向の摩擦結合力を調整可能とした魚釣用スピニングリールであって、
    前記スプール側摩擦板の外周縁部から軸方向に沿って作動突部を延出し、この作動突部に係合してスプール側摩擦板を軸方向に変位する位置と、この作動突部との係合を解除してスプール側摩擦板を元の位置に復帰させる位置との間で変位可能な切換部材を前記スプールに設け、この切換部材を操作することにより、前記スプール側摩擦板の支軸側摩擦板に対する圧接状態を変化させることを特徴とする魚釣用スピニングリール。
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