JP5520542B2 - 細径薄肉金属管の製造方法および製造装置 - Google Patents

細径薄肉金属管の製造方法および製造装置 Download PDF

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本発明は、細径薄肉金属管を製造する方法および装置に係り、さらに詳しくは、複写機、プリンタ、ファクシミリなどの各種事務機器用軸部材として好適な中空角筒状の細径薄肉金属管を製造する方法および装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリなどといった事務機器には、紙送りローラの駆動軸をはじめ、機器の上部本体と下部本体の開平状態を保持する係合爪が固着される軸部材など、様々な軸部材が使用されている。
従来、このような軸部材には、断面が円形で空洞のない金属製の中実材や、そのような円筒状中実材の両端に、Dカットなどの回り止め加工を施したものなどが使用されている。
しかしながら、これらの軸部材は、中実材からなるために重量が重く、また回り止め加工などの加工を必要とするために製造コストが高くなるなどの問題があった。
そこで、本発明者はかかる問題を解消するものとして、中空角筒状の金属管からなる軸部材を開発し、先に出願した(特許文献1参照。)。図10は、そのような軸部材を用いた複写機の紙送り用ローラを示したものであり、中空角筒状の金属管からなる軸部材1に、短尺なゴム製の筒体2、2を複数個、嵌着させた構造となっている。このような軸部材1においては、中空であるため軽量となり、また、角筒状なので、従来のような回り止め加工を行う必要がなくなり、製造コストを低減することができる。さらに、軽量であるため、紙送り用ローラの駆動軸として使用した場合に、その紙送り精度を向上させることができる。
また、本発明者は、上記軸部材1の製造方法として、予め造管加工により製造しておいた中空円筒状の金属管を、対向させたローラ対2組を十字状に配置してなるローラダイスに通し、中空円筒状の金属管を側方4方向より中心に向けて押圧することにより、減面することなく中空角筒状の金属管に成形した後、所定の長さに切断する方法を開発した。この方法によれば、一般的なダイス伸線法を用いる製造方法に比べて、工程数が少ないうえに、寸法精度に優れた金属管を製造することができる。
しかしながら、成形に供する中空円筒状の金属管の外径が小さくなると、つまりサイズの小さい(1辺の長さが短い)中空角筒状の金属管を製造しようとすると、上記のようにローラダイスに通し側方より押圧しただけでは、所期の正確な角形断面形状に成形されず、1辺の中央部分が内側にやや凹んだ形状の断面(以下、単に「異形断面」と称することもある。)に成形される場合があった。例えば、ステンレス鋼からなる中空円筒状の金属管を、1辺の長さが6mm乃至7mmの略正方形の断面を有する中空角筒状の金属管に成形する場合、肉厚が0.4mmより小さくなると、このような問題が発生した。また、同材料からなる中空円筒状の金属管を、1辺の長さが4mm乃至5mmの略正方形の断面を有する中空角筒状の金属管に成形する場合、肉厚が0.7mmであっても、上記問題が発生した。
この場合、用途によってはその性能が低下するという問題を生ずる。例えば、廃トナー撹拌用軸部材では、その一面にフィンとして機能するフィルム(フィン)を貼着して使用されるが、貼着面に凹みがあるとフィンの長さが変化することになるため、廃トナーを確実に撹拌することができなくなる。また、複写機における除電用軸部材でも、その一面に、片面に多数の繊維を植設したフィルムを貼着して使用されるが、貼着面に凹みがあると繊維の長さが変化することになるため、除電機能が低下する。
特開平6−166225号公報
上述したように、従来の方法では、1辺の中央部分が内側に凹んでしまい、正確な角型断面形状を有する中空角筒状の細径薄肉金属管を製造することが困難であるという問題があった。
本発明はかかる従来技術の課題に対処してなされたもので、1辺の中央部分が内側に凹むようなことがなく、正確な角型断面形状を有する中空角筒状の細径薄肉金属管を、容易に、製造工程数を増やすことなく製造することができる方法および装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載された発明は、形成すべき中空角筒状の金属管と等しい外周長を有する中空円筒状の金属管を、対向させたローラ対2組を十字状に配置してなるローラダイスに通し、前記中空円筒状の金属管を側方4方向より中心に向けて押圧することにより、減面することなく中空角筒状の金属管に成形する工程を含む細径薄肉金属管の製造方法であって、前記ローラダイスを構成する各ローラの外周面は、中央部が内側に僅かに凹んだ円弧状曲面とされ、それに続く両端部が内側に向けて傾斜する傾斜面とされ、かつ前記傾斜面は、外側に膨らむ円弧状曲面からなることを特徴とする細径薄肉金属管の製造方法である。
請求項に記載された発明は、請求項記載の細径薄肉金属管の製造方法において、前記中空角筒状の金属管は、断面形状が正方形もしくはその角部を面取りした形状を有し、かつその1辺の長さLに対する肉厚tの割合t/Lが1/25〜1/7であることを特徴とする細径薄肉金属管の製造方法である。
請求項に記載された発明は、請求項1または2記載の細径薄肉金属管の製造方法において、前記中空角筒状の金属管の1辺の長さLが、8mm以下であることを特徴とする細径薄肉金属管の製造方法である。
請求項に記載された発明は、請求項1乃至のいずれか1項記載の細径薄肉金属管の製造方法において、金属管は、ステンレス鋼からなることを特徴とする細径薄肉金属管の製造方法である。
請求項に記載された発明は、請求項1乃至のいずれか1項記載の細径薄肉金属管の製造方法において、細径薄肉金属管は、事務機器用軸部材に用いられる金属管であることを特徴とする細径薄肉金属管の製造方法である。
請求項に記載された発明は、対向させたローラ対2組を十字状に配置してなるローラダイスを備え、該ローラダイスに中空円筒状の金属管を通し、前記中空円筒状の金属管を側方4方向より中心に向けて押圧することにより、減面することなく中空角筒状の金属管に成形する細径薄肉金属管の製造装置において、前記ローラダイスを構成する各ローラの外周面は、中央部が内側に僅かに凹んだ円弧状曲面とされ、それに続く両端部が内側に向けて傾斜する傾斜面とされ、かつ前記傾斜面は、外側に膨らむ円弧状曲面からなることを特徴とする細径薄肉金属管の製造装置である。
本発明の細径薄肉金属管の製造方法および製造装置によれば、1辺の中央部分が内側に凹むようなことがなく、正確な角型断面形状を有する中空角筒状の細径薄肉金属管を、容易に、製造工程数を増やすことなく製造することができる。本発明は、特に、事務機器用軸部材に用いる細径薄肉金属管の製造に有用であり、高品質、高信頼性の事務機器用軸部材の提供が可能となる。
本発明の細径薄肉金属管の製造装置の一実施形態を概略的に示す構成図である。 図1の製造装置におけるローラダイスの構成を示す側面図である。 図1の製造装置におけるローラダイスの各ローラの形状を説明する図である。 図1の製造装置のローラダイスを通過した後の金属管を示す図である。 図1の製造装置のローラダイスを構成するローラを拡大して示す側面図である。 図1の製造装置におけるローラ型矯正装置の第1の矯正ローラ部の構成を示す側面図である。 図1の製造装置におけるローラ型矯正装置の第2の矯正ローラ部の構成を示す側面図である。 図1の製造装置におけるローラ型矯正装置の第3の矯正ローラ部の構成を示す側面図である。 本発明により製造される金属管を示す斜視図である。 従来の軸部材を用いた複写機の紙送り用ローラを示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
図1は、本発明の細径薄肉金属管の製造方法および製造装置の一実施形態を説明するための概略構成図である。
図1において、10は、細径薄肉金属管となる金属帯11を連続的に送り出す金属帯送出装置である。金属帯11の材料としては、ステンレス鋼やアルミニウムなどが挙げられるが、特にこれらに限定されるものではない。金属帯送出装置10から送り出された金属帯11は、図示を省略したフォーミングローラにより、円筒状に成形され、両端縁が突き合わされた後、溶接機12で、金属帯11の突合せ部が溶接され、中空円筒状の金属管13とされる。この中空円筒状金属管13は、形成すべき中空角筒状の金属管と等しい外周長および肉厚を有している。
中空円筒状金属管13は、次いで、送りゴムローラ(図示なし)などにより、ローラダイス14に送り込まれる。ローラダイス14は、対向させた2つのローラ15からなるローラ対を2組、十字状に、その中心に所定の角形状の成形孔が形成されるように配置した構造を有する。本実施形態では、図2に示すように、ローラダイス14は、4個のローラ15を、その中心に正方形状の成形孔が形成されるように配置した構造となっている。
そして、ローラダイス14を構成する各ローラ15は、外周面がいずれも、図3に示すように、中央部が内側に僅かに凹んだ円弧状曲面15aとされ、それに続く両端部が内側に向けて傾斜する傾斜面15bとされている。なお、図3では、ローラ15外周面の形状を明確にするため、各ローラ15を被成形体の中空円筒状の金属管13の表面から離して示している。中空円筒状の金属管13は、ローラダイス14を通過する間に、4個のローラ15により、左右上下4方向より、ほぼ均等な力で押圧されて、角形状(正方形状)断面に成形されるが、各ローラ15の外周面がいずれも、円弧状曲面15aとその両側に続く傾斜面15bで形成されているため、金属管13が、例えば1辺の長さ7mm、肉厚0.35mmのステンレス鋼からなる中空角筒状の金属管を成形するための金属管のような、細径薄肉の金属管であっても、図4に示すように、所定の正確な正方形状断面を有する中空角筒状金属管15に成形され、従来のような、1辺の中央部分が内側にやや凹んだ異形断面に成形されることはない。なお、図4でも、ローラ15外周面の形状と、成形された中空角筒状金属管15の形状を明確にするため、各ローラ15を中空角筒状の金属管15の表面から離して示している。
このようにローラダイス14を構成する各ローラ15の外周面を円弧状曲面15aと両傾斜面15bで形成することにより、断面を正確な角形状に成形することが可能になるのは、いかなる理由によるものかは明確ではないものの、かかる効果を得るためには、例えば1辺の長さが8mm以下の中空角筒状の金属管を形成する場合、少なくとも図5に示すように定義される円弧状曲面15aの幅Aを0.8〜1.5mm程度、最大深さBを0.04〜0.06mm程度、傾斜面15bの最大深さCを0.01〜0.03mm程度とすることが好ましい。また、傾斜面15bは、外側に膨らむ円弧状曲面からなることがより好ましい。
また、ローラダイス14は、複数、配置するようにしてもよく、寸法精度により優れた成形が可能となる。
ローラダイス14により角形に成形された金属管16は、次に、ローラ型矯正装置17へと送られ、前段の成形の際に生じた曲がりおよび捩れが矯正される。本実施形態では、ローラ型矯正装置17は、金属管16の進行方向に沿って、ローラダイス14側より、図6に示すような、正方形状に成形された金属管16を左右両側より挟み込むように配置された2個のローラ18からなる第1の矯正ローラ部19、図7に示すような、正方形状に成形された金属管16を上下両側より挟み込むように配置された2個のローラ20からなる第2の矯正ローラ部21、および、図8に示すような、正方形状に成形された金属管16を左右上下4方向より挟み込むように配置された4個のローラ22からなる第3の矯正ローラ部23を順に配置した構成となっている。
そして、第1の矯正ローラ部19は、2個のローラ18をローラ間距離を保持したまま水平方向に移動させることにより、これを通過する金属管16にその断面形状を変えることなく水平方向の力を加えることができるように構成されている。また、第2の矯正ローラ部21は、2個のローラ20をローラ間距離を保持したまま鉛直方向に移動させることにより、これを通過する金属管16にその断面形状を変えることなく鉛直方向の力を加えることができるように構成されている。さらに、第3の矯正ローラ部23は、4個のローラ22をそれらの位置関係を保持したまま周方向に回転させることにより、これを通過する金属管16に周方向の力を加えることができるように構成されている。
このようなローラ型矯正装置17においては、成形直後の金属管16の曲がりおよび捩れに応じて、金属管16にそれらの曲がりや捩れを打ち消すような水平方向、鉛直方向あるいは周方向の力が作用するように、第1の矯正ローラ部19、第2の矯正ローラ部21および第3の矯正ローラ部23を予め設定しておくことにより、これらに通過させた金属管16の成形時に生じた曲がりおよび捩れを矯正することができる。なお、このローラ型矯正装置17における各ローラ18、20、21は、いずれも外周面が軸方向に平らな面で形成されている。
このように曲がりおよび捩れが矯正された断面角形の金属管16は、その後、所定の長さに切断され、事務機器用軸部材などとして使用される。
このようにして得られる中空角筒状の金属管16は、所定の正確な角形断面に成形され、かつ曲がりや捩れもないため、高い品質を有しており、これを用いて信頼性の高い事務機器用軸部材が提供される。なお、事務機器用軸部材としては、ファクシミリや複写機などにおける紙送り用ローラの軸部材のほか、それらの機器において上部本体と下部本体の開閉状態を保持するための係合爪が固着される軸部材などが例示される。これらはいずれも両端Dカットの平行度や外径寸法に高い精度が要求される軸部材である。
本発明は、図9に示すような、断面形状が正方形もしくはその角部を面取りした形状であって、かつその1辺の長さLに対する肉厚tの割合t/Lが1/25〜1/7の範囲にある金属管の製造に有用であり、特に、角形成形時に、1辺の中央部分が内側にやや凹んだ異形断面に成形されやすい、1辺の長さLが8mm以下の金属管の製造に有用である。ちなみに、1辺の長さLに対する肉厚tの割合t/Lが1/25〜1/7の範囲にある金属管は、プリンタ、ファクシミリ、複写機などにおける紙送り用ローラの軸部材のほか、これらの機器における上部本体と下部本体の開閉状態を保持するための係合爪が固着される軸部材、廃トナー撹拌用軸部材、除電用軸部材などに使用される。
ここで、本発明の効果を確認するために行った実験およびその結果について記載する。
実験は、まず、図1に示す装置(ローラ15の円弧状曲面15aの幅A=1.0mm、同最大深さB=0.05mm、傾斜面(円弧状)15bの最大深さC=0.02mm)を用いて、肉厚tが0.3mm、0.35mm、0.4mm、0.5mmまたは0.7mmで、1辺の長さLが5mm、6mm、7mmまたは8mmの正方形の4角をR付けした形状の断面を有するステンレス鋼からなる中空角筒状の金属管を製造した(実施例1〜8)。また、比較のために、ローラ15を外周面が軸方向に平らな面からなるローラに変えた以外は図1に示す装置と同一構成の装置を用いて、同様のステンレス鋼からなる中空角筒状の金属管を製造した(比較例1〜8)。
得られた金属管の断面形状を目視により観察し、断面形状がR付けされた正確な正方形である場合を良好(○)、少なくとも1辺に外側への膨らみまたは内側への凹みが観察された場合を不良(×)と評価した。
これらの評価結果を、上記肉厚t(mm)、1片の長さL(mm)、およびローラ外周面の形状とともに、表1に示す。
Figure 0005520542
上記の実験結果から明らかなように、図1に示す装置を用いて製造された金属管(実施例1〜8)は、1片の長さLが5mmという極めて細径の金属管でも、断面が正確に成形されていたのに対し、ローラダイスが軸方向に平らな外周面を有するローラで構成された従来型の装置を用いて製造された金属管(比較例1〜8)は、1片の長さLが8mmでも断面を正確に成形することができなかった。この実験結果から、本実施形態の方法、装置によれば、従来技術では困難であった細径かつ薄肉の中空角筒状金属管であっても、容易に、製造工程数を増やすことなく製造することができることが確認された。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できることはいうまでもない。
例えば、ローラ型矯正装置17を構成する第1、第2および第3のローラ矯正部19、21、23は、それぞれ、前述したような機能、すなわち水平方向の曲がりを矯正する機能、鉛直方向の曲がりを矯正する機能、および、捩れを矯正する機能をそれぞれ有するように構成されていれば、用いるローラの種類やその配置方法などは特に限定されるものではない。また、上記実施形態では、まず水平方向の曲がりを矯正し、次いで、鉛直方向の曲がりを矯正しているが、まず鉛直方向の曲がりを矯正し、次いで、水平方向の曲がりを矯正するようにしてもよい。さらに、第1のローラ矯正部17と第2のローラ矯正部18を組み合わせるなどして、水平方向および鉛直方向の曲がりを同時に矯正する構成としてもよい。
また、上記実施形態では、4個の厚さの均一なローラ15からなるローラダイス14が使用されているが、中央部の厚さが外縁部より厚いローラ、例えば厚さが外縁部より中央部に向けて徐々に厚くなるように形成された紡錘状のローラからなるダイスローラを用いることも可能である。このようなダイスローラを用いることにより、ローラ個々のがたつきの発生を抑えることができ、その結果、安定した成形が可能となる。すなわち、ローラは厚さが薄くなるほど、つまり、成形する金属管の外径が小さくなるほど、回転の際にがたつきが生じやすくなるが、中央部を厚くしたローラを用いることにより、かかるがたつきの発生を抑えることができる。なお、ローラのがたつきは、ローラ外径を小さくする、つまり、より小径のローラを使用することによっても抑制することができるが、その場合には、ローラダイスを通過する金属管に十分な成形圧を加えることが困難になる。外縁部より中央部の厚いローラを用いることにより、小径化せずにがたつきの発生を抑えることが可能になり、良好かつ安定した成形が可能となる。
なお、同様に、ローラ型矯正装置17を構成する第1、第2および第3のローラ矯正部19、21、23も、上記のような中央部の厚さを外縁部より厚くしたローラで構成するようにしてもよい。ローラのがたつきが抑制され、安定した矯正を行うことができる。
11…金属帯、12…溶接機、13…中空円筒状の金属管、14…ローラダイス、15,18,20,22…ローラ、15a…円弧状曲面、15b…傾斜面、16…中空角筒状の金属管、17…ローラ型矯正装置、19…第1の矯正ローラ部、21…第2の矯正ローラ部、23…第3の矯正ローラ部

Claims (6)

  1. 形成すべき中空角筒状の金属管と等しい外周長を有する中空円筒状の金属管を、対向させたローラ対2組を十字状に配置してなるローラダイスに通し、前記中空円筒状の金属管を側方4方向より中心に向けて押圧することにより、減面することなく中空角筒状の金属管に成形する工程を含む細径薄肉金属管の製造方法であって、
    前記ローラダイスを構成する各ローラの外周面は、中央部が内側に僅かに凹んだ円弧状曲面とされ、それに続く両端部が内側に向けて傾斜する傾斜面とされ、かつ前記傾斜面は、外側に膨らむ円弧状曲面からなることを特徴とする細径薄肉金属管の製造方法。
  2. 前記中空角筒状の金属管は、断面形状が正方形もしくはその角部を面取りした形状を有し、かつその1辺の長さLに対する肉厚tの割合t/Lが1/25〜1/7であることを特徴とする請求項記載の細径薄肉金属管の製造方法。
  3. 前記中空角筒状の金属管の1辺の長さLが、8mm以下であることを特徴とする請求項1または2記載の細径薄肉金属管の製造方法。
  4. 金属管は、ステンレス鋼からなることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項記載の細径薄肉金属管の製造方法。
  5. 細径薄肉金属管は、事務機器用軸部材に用いられる金属管であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項記載の細径薄肉金属管の製造方法。
  6. 対向させたローラ対2組を十字状に配置してなるローラダイスを備え、該ローラダイスに中空円筒状の金属管を通し、前記中空円筒状の金属管を側方4方向より中心に向けて押圧することにより、減面することなく中空角筒状の金属管に成形する細径薄肉金属管の製造装置において、
    前記ローラダイスを構成する各ローラの外周面は、中央部が内側に僅かに凹んだ円弧状曲面とされ、それに続く両端部が内側に向けて傾斜する傾斜面とされ、かつ前記傾斜面は、外側に膨らむ円弧状曲面からなることを特徴とする細径薄肉金属管の製造装置。
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