JP5520406B1 - タッチセンサの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】同時に形成される網目状電極と外縁配線との間での断線を抑制することができるタッチセンサの製造方法を提供する。
【解決手段】タッチセンサの製造方法は、凹版50に形成された凹パターン51に導電性ペースト47を充填し、凹版に対してドクターブレード43を摺動させる第1の工程と、導電性ペーストを被転写体に転写する第2の工程と、を備え、凹パターンは、網目状に配置された複数の線状凹部521を有する網目状凹部52と、網目状凹部52の外縁の少なくとも一部と連続的に設けられた外縁凹部53と、を有し、外縁凹部53は、第1の方向d1に沿って延在し、且つ、網目状凹部52に接続された第1の延在部531と、第1の延在部から第2の方向d2に沿って延在し、且つ、網目状凹部52に接続された第2の延在部532と、を有し、第1の方向と、前記第2の方向と、は異なる直線上の方向である。
【選択図】 図3

Description

本発明は、タッチパネルやタッチキー等に用いられるタッチセンサの製造方法に関するものである。
金、銀等の導電性粉末を有する導電性組成物を、電極フィルム上に凹版から転写して印刷することにより、当該電極フィルム上に導電メッシュを形成したタッチパネル用電極フィルムが知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2010−257350号公報
導電メッシュの印刷時において、当該導電メッシュの外縁に形成される外縁配線も同時に印刷して形成する際に、当該外縁配線の延在方向とドクターブレードの延在方向とが略同方向となると、凹版に導電性組成物が適切に充填されず、完成後のタッチパネル用電極フィルムにおいて当該導電メッシュと外縁配線との間で断線が発生し、導通が確保されなくなる場合があるという問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、同時に形成した網目状電極と外縁配線との間での断線を抑制することができるタッチセンサの製造方法を提供することである。
[1]本発明に係るタッチセンサの製造方法は、凹版に形成された凹パターンに導電性ペーストを充填し、前記凹版に対してドクターブレードを摺動させる第1の工程と、前記導電性ペーストを被転写体に転写する第2の工程と、を備えたタッチセンサの製造方法であって、前記凹パターンは、網目状に配置された複数の線状凹部を有する網目状凹部と、前記網目状凹部の外縁の少なくとも一部と連続的に設けられた外縁凹部と、を有し、前記外縁凹部は、第1の方向に沿って延在し、且つ、前記網目状凹部に接続された第1の延在部と、前記第1の延在部から第2の方向に沿って延在し、且つ、前記網目状凹部に接続された第2の延在部と、を有し、前記第1の方向と、前記第2の方向と、は異なる直線上の方向であることを特徴とする。
[2]上記発明において、下記(1)式を満たしていてもよい。
15[°]<θ<165[°]・・・(1)
但し、上記(1)式において、θは前記第1の方向と前記第2の方向との間における前記網目状凹部が接続されている側の角度である。
[3]本発明に係るタッチセンサの製造方法は、凹版に形成された凹パターンに導電性ペーストを充填し、前記凹版に対してドクターブレードを摺動させる第1の工程と、前記導電性ペーストを被転写体に転写する第2の工程と、を備えたタッチセンサの製造方法であって、前記凹パターンは、網目状に配置された複数の線状凹部を有する網目状凹部と、前記網目状凹部の外縁の少なくとも一部と連続的に設けられた外縁凹部と、を有し、前記外縁凹部は、曲線状の部分を有することを特徴とする。
本発明によれば、網目状凹部の外縁の少なくとも一部と対応する外縁凹部が、互いに異なる2つの方向に延在する第1の延在部及び第2の延在部を有している。このため、第1及び第2の延在部の少なくとも一方の延在方向が、ドクターブレードの延在方向と異なっているため、凹版への導電性ペーストの充填時に充填ムラが生じるのを抑制することができる。これにより、当該製造方法によって製造されたタッチセンサにおいて、網目状電極と外縁配線との間の導通を確実に確保することができる。
図1は、本発明の製造方法によって製造されたタッチセンサを備えたタッチキーの全体を示す平面図である。 図2は、本発明の実施形態におけるタッチセンサの製造方法の第1の工程における製造装置を示す平面図である。 図3は、図2のIII部の拡大図である。 図4(A)及び図4(B)は、本発明の実施形態におけるタッチセンサの製造方法の第1の工程における製造装置を示す断面図である。 図5(A)及び図5(B)は、本発明の実施形態におけるタッチセンサの製造方法の第2の工程における製造装置を示す断面図である。 図6(A)〜図6(D)は、従来のタッチセンサの製造時における第1の工程を示す断面図である。 図7(A)〜図7(D)は、本発明の外縁凹部の変形例を示す平面図であり、図7(A)は第1変形例を示す図であり、図7(B)は第2変形例を示す図であり、図4(C)は第3変形例を示す図であり、図4(D)は第4変形例を示す図である。 図8(A)〜図8(E)は、実施例1、2及び比較例1、2におけるタッチセンサの製造時の設定を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明で用いる図は、本発明の特徴をわかりやすくするために、便宜上、要部となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
図1は、本発明の製造方法によって製造されたタッチセンサ2を備えたタッチキー1を示す平面図である。
本発明の製造方法によって製造されたタッチセンサ2を備えたタッチキー1は、図1に示すように、タッチセンサ2に加えて、当該タッチセンサ2と接続されたタッチセンサ駆動回路3を備えている。
タッチセンサ2は、基板21と、基板21の裏側に形成された複数(本例において6つ)の網目状電極22と、当該網目状電極22の外縁に設けられた外縁配線23と、外縁配線23とタッチセンサ駆動回路3と接続する接続配線24と、を備えている。
基板21は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリイミド(PI)等の透明なフィルムや、ガラス等から構成される絶縁性の透明基板である。このため、タッチセンサ2の下方にLED等のバックライト(不図示)を配置した際に、当該バックライトの光がタッチセンサ2を透過するようになっている。
網目状電極22は、後述するグラビアオフセット印刷機4によって導電性ペーストを基板21上に印刷して硬化することによって形成されている。このような導電性ペーストとしては、例えば、銀(Ag)ペーストや銅(Cu)ペースト等を例示することができる。
網目状電極22は、複数の導体線221が交差して形成されたメッシュ状を有している。なお、網目状電極の網目形状は特に限定されない。例えば、正方形や長方形、菱形等の網目形状であってもよく、六角形(ハニカム形状)の網目形状であってもよい。
外縁配線23は、図1に示すように、網目状電極22における図中の上部において、図中の右下方向(D1方向)に向かって延在する第1の延在外縁部231と、図中の左下方向(D2方向)に向かって延在する第2の延在外縁部232と、を有している。これら第1及び第2の延在外縁部231、232は、上述した網目状電極22と同様の材料及び同様の方法によって一体的に形成されている。なお、外縁配線の形状、及び当該外縁配線が設けられる位置は特に限定されない。例えば、網目状電極22の外縁全てに外縁配線23が設けられていてもよい。
タッチセンサ2は、接続配線24によってタッチセンサ駆動回路3に接続されている。本実施形態において、接続配線24は、上述した網目状電極22と同様の材料及び同様の方法によって形成されており、外縁配線23と一体的に形成されている。
タッチセンサ駆動回路3は、網目状電極22に高周波電圧を出力する発振部と、入力者が基板21の表面に触れたとき網目状電極22の端子電圧が変化するのを検出する検出部と、当該電圧の変化量が所定の閾値よりも大きいか否かを判定する判定部と、を備えている。入力時において、入力者の指が基板21を介して網目状電極22に触れると、発振部から出力された高周波電圧は、網目状電極22、基板21、及び入力者の指を通じてバイパスし、網目状電極22の端子電圧は入力前に比べて低下する。入力前後における網目状電極22の端子電圧を検出部で検出すると共に、当該電圧の変化量を判定部で判定することにより、入力者が入力した位置を決定する。
なお、本実施形態では、上述のように、タッチキーとしてタッチセンサを使用しているが、特にこれに限定されない。例えば、タッチパネルとしてタッチセンサを使用してもよい。この場合には、平行に並んだ複数の網目状電極が平面視において直角に交わるように配置された構造等を当該タッチパネルが有することにより、入力者が入力したタッチパネル上の位置(X方向の位置及びY方向の位置)を検出する。
図2は本実施形態におけるタッチセンサ2の製造方法の第1の工程における製造装置を示す平面図であり、図3は図2のIII部の拡大図であり、図4(A)及び図4(B)は本実施形態におけるタッチセンサ2の製造方法の第1の工程における製造装置を示す断面図であり、図5(A)及び図5(B)は本実施形態におけるタッチセンサ2の製造方法の第2の工程における製造装置を示す断面図である。なお、第1の工程とは、導電性ペーストを凹パターンに充填するペースト充填工程であり、第2の工程とは、当該凹パターンに充填された導電性ペーストを基板21に転写する転写工程である。
本実施形態におけるタッチセンサ2の製造時において、製造装置としてはグラビアオフセット印刷機4を用いて、網目状電極22、外縁配線23、及び接続配線24を基板21上に同時に印刷し、その後硬化することにより形成される。
グラビアオフセット印刷機4は、図2又は図4(A)に示すように、版テーブル41と、基材テーブル42と、ドクターブレード43とディスペンサ44と、転写ローラ45と、装置フレーム(架台)46と、を備えている。
版テーブル41は、装置フレーム46に水平に固定されており、板状の凹版50(グラビア版)が載置される保持面411を有している。この保持面411には、特に図示しない複数の吸引口が開口しており、凹版50を吸着保持することが可能となっている。なお、版テーブル41に凹版50を固定する方法は、特にこれに限定されない。
この凹版50の上面には、銅等からなる金属層をエッチング等することで凹パターン51が形成されている。この凹パターン51は、タッチセンサ2の網目状電極22、外縁配線23、及び接続配線24に対応した凹パターンを有している。
具体的には、凹パターン51は、図3に示すように、網目状電極22を構成する導体線221に対応した線状凹部521と、当該線状凹部521によって形成された網目状凹部52(網目状電極22に対応)と、外縁配線23に対応した外縁凹部53と、接続配線24に対応した接続凹部55と、を有している。また、外縁凹部53は、第1の延在外縁部231に対応した第1の延在部531と、外縁配線23の第2の延在外縁部232に対応した第2の延在部532と、を有している。
本実施形態では、第1及び第2の延在部531、532は、網目状凹部52の外縁の少なくとも一部と連続的に接続されている。また、第1の延在部531は、第1の延在外縁部231の延在方向D1に対応した方向d1に沿って設けられている。同様に、第2の延在部532は、第2の延在外縁部232の延在方向D2に対応した方向d2に沿って設けられている。方向d1及びd2は異なる直線上の方向であり、方向d1と方向d2との間の角度θは、下記(1)式を満たしている。
15[°]<θ<165[°]・・・(1)
本実施形態において、基材テーブル42は装置フレーム46に水平に固定されており、被印刷体である基板21が載置される保持面421を有している。上述の版テーブル41の保持面411と同様に、この保持面421にも複数の吸引口が開口しており、基板21を吸着保持することが可能となっている。なお、基材テーブル42に基板21を固定する方法は、特にこれに限定されない。
ドクターブレード43は、X軸に沿って移動可能になっていると共にZ軸に沿って昇降可能となっている。また、このドクターブレード43の近傍には、導電性ペースト47を凹版50上に供給するディスペンサ44が配置されている。このディスペンサ44は、ドクターブレード43と共にX軸及びZ軸に沿って移動することが可能となっている。ドクターブレード43とディスペンサ44を移動させる機構としては、特に図示しないが、例えば、モータを用いたボールねじ機構等を例示することができる。なお、ドクターブレード43をディスペンサ44とは独立して移動させてもよい。また、この場合には、ディスペンサ44を移動させた後にドクターブレード43を移動させてもよい。
本実施形態では、ディスペンサ44によって凹版50上に導電性ペースト47を供給しながら、版テーブル41に保持された凹版50上をドクターブレード43の先端がX軸に沿って摺動することで、当該導電性ペースト47を凹パターン51内に充填する。
転写ローラ45は、ブランケット胴451と、当該ブランケット胴451の外周に巻回され、シリコーンゴム等から構成されるブランケット452と、を備えており、ブランケット胴451の中心軸で回転可能に支持されている。また、この転写ローラ45は、X軸に沿って移動可能になっていると共にZ軸に沿って昇降することが可能となっている。この転写ローラ45を移動させる機構としては、特に図示しないが、例えば、モータを用いたラックアンドピニオンギア機構等を例示することができる。なお、この転写ローラ45が、ドクターブレード43やディスペンサ44と共にX軸に沿って移動可能であってもよい。
以上に説明したグラビアオフセット印刷機4を用いてタッチセンサ2を製造する際は、第1の工程として、まず、図4(A)及び図4(B)に示すように、ディスペンサ44から凹版50上に導電性ペースト47を供給しつつ、ドクターブレード43を凹版50に当接させながら、当該ドクターブレード43とディスペンサ44を図中+X方向に沿って移動させる。これにより、ドクターブレード43の先端431が凹版50上を摺動する。
次いで、第2の工程として、図5(A)に示すように、ドクターブレード43とディスペンサ44を+Z方向に移動させた状態で図中左端に退避させつつ、転写ローラ45を版テーブル41上の凹版50に押し付けた状態で−X方向に沿って移動させる。これにより、転写ローラ45が凹版50上を転動して、凹版50の凹パターン51内に充填されていた導電性ペースト47が転写ローラ45のブランケット452に受理され、当該ブランケット452上に印刷パターン49が保持される。
次いで、図5(B)に示すように、転写ローラ45を移動させて基材テーブル42上の基板21に押し付け、その状態で当該転写ローラ45を−X方向に沿って移動させる。これにより、転写ローラ45が基板21上を転動して、転写ローラ45のブランケット452上に保持されていた印刷パターン49が基板21に転写される。なお、本実施形態における基板21が、本発明の被転写体の一例に相当する。
そして、特に図示しないが、IR(遠赤外線)乾燥炉等を用いてこの印刷パターン49を加熱して硬化させることで、タッチセンサ2の網目状電極22、外縁配線23、及び接続配線24が完成する。
なお、本実施形態におけるグラビアオフセット印刷機4は、基板21を1枚ずつ処理する枚葉式であるが、長尺の基板を連続して搬送するロール・ツー・ロール方式であってもよい。
次に、本実施形態の作用について説明する。
まず、一方向に延在する形状のみから構成される外縁配線を有する従来構造で生じる製造時の現象について説明する。
図6(A)〜図6(D)は、従来のタッチセンサの製造時における第1の工程を示す断面図である。
従来、ドクターブレード43の摺動により導電性ペースト47が凹パターン51Bに充填される際に、当該ドクターブレード43の延在方向(Y方向)と略同方向に凹パターン51Bの外縁凹部53Bが延在している場合は、ドクターブレード43の先端431が、外縁凹部53Bを通過する際に、当該外縁凹部53Bに入り込む(図6(A))。
次いで、ドクターブレード43が外縁凹部53Bの縁部531に接触し(図6(B))、ドクターブレード43の先端431が僅かに+Z方向に跳躍する(図6(C))。そして、この跳躍により、ドクターブレード43による線状凹部521Bへの導電性ペースト47の押込み力が一瞬弱まる。
これにより、線状凹部521Bにおける外縁凹部53Bの付近において、導電性ペースト47が過剰に充填された部分471と、導電性ペースト47の充填が不十分な部分472と、が発生することによる充填ムラが生じることとなる(図6(D))。このため、タッチセンサの完成品にも、導体線221の外縁配線23付近において、当該導体線221の形成が不十分な部分が生じ、導体線221が断線してしまう場合がある。
これに対し、本実施形態におけるタッチセンサ2の製造時における凹パターン51の外縁凹部53は、図3に示すように、d1方向に沿って設けられた第1の延在部531と、d1方向とは異なる直線上のd2方向に沿って設けられた第2の延在部532と、を有しており、それらは互いに接続されている。
これにより、当該凹パターン51に導電性ペースト47を充填する際に、外縁凹部53が延在する方向の全てがドクターブレード43の延在方向と略同方向となることはない。つまり、第1の延在部531又は第2の延在部532の何れか一方の延在方向が、ドクターブレード43の延在方向と略同方向となっている場合であっても、第1の延在部531又は第2の延在部532の他方が延在している方向は、当該ドクターブレード43の延在方向とは異なる方向となっている。
このため、導電性ペースト47の充填時において、第1の延在部531又は第2の延在部532の少なくとも一方は、ドクターブレード43による摺動によって当該延在部531、532内から導電性ペースト47が掻き上げられることはなく、外縁凹部53付近全域において線状凹部521に導電性ペースト47の充填ムラが生じることはない。これにより、完成したタッチセンサ2において、外縁配線23と導体線221との間で断線が発生するのを抑制することができる。なお、この効果は、第1の延在部531の延在方向d1と、第2の延在部532の延在方向d2と、の間の角度θが上記(1)式を満たす場合においてより向上する。
また、上述したタッチセンサ2の製造方法では、外縁配線23と網目状電極22とを個別に形成することなく、それらを同時に印刷して形成できるため、タッチセンサ2の製造工程を簡略化することができる。
なお、以上に説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
例えば、図7(A)に示すように、外縁凹部53Cが、接続凹部55からX方向(d1方向)に沿って延在する第1の延在部533と、当該第1の延在部533から図中右下方向(d2方向)に向かって延在する第2の延在部534と、を有していてもよい。
また、図7(B)に示すように、外縁凹部53Dが、接続凹部55から図中右下方向(d1方向)に沿って延在する第1の延在部535と、当該第1の延在部535における図中右端から図中右上方向(d2方向)に向かって延在する第2の延在部536と、を有していてもよい。
また、例えば、図7(C)に示す外縁凹部53Eのように、上述の外縁部53Dにおける第2の延在部536の図中右端から、図中右下方向(d3方向)に延在する第3の延在部537を有していてもよい。
また、図7(D)に示すように、外縁凹部53Fが+X方向に向かって湾曲する形状を有していてもよい。なお、この場合において、外縁凹部の形状は特に限定されない。例えば、外縁凹部が−X方向に向かって湾曲する形状を有していてもよく、Y軸方向に沿って波打つような曲線形状を有していてもよい。また、それらの曲線形状は、外縁凹部の少なくとも一部に形成されていればよく、直線形状が混在していてもよい。
上記のような形状を有する外縁凹部53C〜53Fにおいても、印刷時の導電性ペースト充填時において、外縁凹部53C〜53Fと網目状凹部52との境界付近の全域に亘って充填ムラが生じることがない。このため、外縁凹部53C〜53Fを有する凹版を用いて製造されたタッチセンサにおいて、外縁配線23と網目状電極22の導体線221との間で断線が生じるのを抑制することができる。
以下に、本発明をさらに具体化した実施例及び比較例により本発明の効果を確認した。以下の実施例及び比較例は、上述した実施形態における製造方法により製造したタッチセンサの導体線の断線抑制効果を確認するためのものである。
<実施例1>
図8(A)〜図8(E)は実施例1、2及び比較例1、2におけるタッチセンサの製造時の設定を示す平面図であり、同図において上述の実施形態における製造装置と同様の構成である部分については同一の符号を付している。
凹版50には、凹パターン51Aとして、図8(A)中の下方に向かって延在する網目状凹部52Aと、当該網目状凹部52Aの上部に配置された外縁部53Aと、当該外縁部53Aの略中央から図中上方に向かって延在する接続凹部55を設けた。外縁部53Aは、接続凹部55の下端から、図中右下に向かって延在する第1の延在部531及び図中左下に向かって延在する第2の延在部532を有している。本例において、第1及び第2の延在部531、532の間は、網目状凹部52Aと接続されており、第1及び第2の延在部531、532の間の角度θは120[°]となっている。
本例では、外縁凹部53Aの線幅、及び接続凹部55の線幅を100[μm]、線状凹部52Aの線幅を20[μm]とした。なお、本例における網目状凹部52Aは、隣り合う線状凹部52Aの中心間距離が1000[μm]となるよう平行に並んだ複数の線状凹部52A同士が直角に交差して形成されている。
ドクターブレード43は、先端の厚さが100[μm]のものを用い、基板21としてはPETフィルムを用いた。また、導電性ペーストとしては熱硬化型の銀(Ag)ペーストを用いた。ドクターブレード43の摺動方向は、0[°](+Y方向。図8(A)参照。)、45[°](右下方向。図8(B)参照。)、90[°](+X方向。図8(C)参照。)、135[°](左下方向。図8(D)参照。)、180[°](−Y方向。図8(E)参照。)とし、それぞれの摺動方向の場合についてサンプル作成した。
本例では、以上のように設定された印刷機を用いて基板21に印刷パターン51Aを印刷した後に、当該基板21をIR炉で乾燥(150[℃] 4分)することにより銀(Ag)ペーストを硬化した。そして、接続凹部55によって形成された接続配線と、網目状凹部52Aによって形成された網目状電極との間の導通性を確認し、導通を確認できた場合には「〇」(良)として判定し、導通が確認できなかった場合には「×」(不良)と判定した。
<実施例2>
実施例2では、外縁凹部の形状を、図7(A)に示す外縁凹部53Cのようにしたこと以外は、実施例1と同様の要領で試験サンプルを製造した。なお、この場合において、第1の延在部533と第2の延在部534との間の角度θは45[°]となっている。
以上の実施例1、2について、製造したタッチセンサの導体線の断線抑制効果を確認した結果、下記の表1に示すように、実施例1、2共に、ドクターブレード43の摺動方向における全ての角度において、外縁配線と網目状電極との間の導通性を確認することができた。
Figure 0005520406
<比較例1>
比較例1では、外縁凹部の形状を、Y方向に沿って延在する幅100[μm]の一直線状としたこと以外は、実施例1と同様の要領で試験サンプルを製造した。
<比較例2>
比較例2では、外縁凹部の形状を、実施例2の形状(図7(A)に示す外縁凹部53C)から第1の延在部533を省略した形状としたこと以外は、実施例1と同様の要領で試験サンプルを製造した。
以上の比較例1、2について、製造したタッチセンサの導体線の断線抑制効果を確認した結果、比較例1の試験サンプルにおいては、上記の表1に示すように、ドクターブレード43の摺動方向が90[°]の場合に外縁配線と網目状電極との間の導通性を確認することができなかった。また、比較例2の試験サンプルにおいては、ドクターブレード43の摺動方向が135[°]の場合に外縁配線と網目状電極との間の導通性を確認することができなかった。
以上のように、外縁凹部の形状が、少なくとも2つの異なる方向成分を有する形状を備える場合において、当該外縁凹部が形成された凹版を用いて製造された実施例1、2では、ドクターブレード43の摺動方向によらず、外縁配線及び網目状電極の間の導通性を確認することができた。
これ対し、外縁凹部の形状が、一方向に延在する形状のみを備える場合において、当該外縁凹部が形成された凹版を用いて製造された比較例1、2では、ドクターブレード43の摺動方向によって外縁配線及び網目状電極の間の導通性を確認することができない場合があった。
これは、外縁凹部が延在する方向の全域とドクターブレード43の延在方向とが略同方向となった際に、印刷時において導電性ペーストの充填ムラが生じやすくなることに起因する。
1・・・タッチキー
2・・・タッチセンサ
21・・・基板
22・・・網目状電極
221・・・導体線
23・・・外縁配線
4・・・グラビアオフセット印刷機
43・・・ドクターブレード
45・・・転写ローラ
47・・・導電性ペースト
51・・・凹パターン
52・・・網目状凹部
521・・・線状凹部
53、53C〜53F・・・外縁凹部
531、533、535・・・第1の延在部
532、534、536・・・第2の延在部
533・・・第3の延在部

Claims (3)

  1. 凹版に形成された凹パターンに導電性ペーストを充填し、前記凹版に対してドクターブレードを摺動させる第1の工程と、
    前記導電性ペーストを被転写体に転写する第2の工程と、を備えたタッチセンサの製造方法であって、
    前記凹パターンは、
    網目状に配置された複数の線状凹部を有する網目状凹部と、
    前記網目状凹部の外縁の少なくとも一部と連続的に設けられた外縁凹部と、を有し、
    前記外縁凹部は、
    第1の方向に沿って延在し、且つ、前記網目状凹部に接続された第1の延在部と、
    前記第1の延在部から第2の方向に沿って延在し、且つ、前記網目状凹部に接続された第2の延在部と、を有し、
    前記第1の方向と、前記第2の方向と、は異なる直線上の方向であることを特徴とするタッチセンサの製造方法。
  2. 請求項1に記載のタッチセンサの製造方法であって、
    下記(1)式を満たすことを特徴とするタッチセンサの製造方法。
    15[°]<θ<165[°]・・・(1)
    但し、上記(1)式において、θは前記第1の方向と前記第2の方向との間における前記網目状凹部が接続されている側の角度である。
  3. 凹版に形成された凹パターンに導電性ペーストを充填し、前記凹版に対してドクターブレードを摺動させる第1の工程と、
    前記導電性ペーストを被転写体に転写する第2の工程と、を備えたタッチセンサの製造方法であって、
    前記凹パターンは、
    網目状に配置された複数の線状凹部を有する網目状凹部と、
    前記網目状凹部の外縁の少なくとも一部と連続的に設けられた外縁凹部と、を有し、
    前記外縁凹部は、曲線状の部分を有することを特徴とするタッチセンサの製造方法。
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