JP5519347B2 - 半導体素子の製造方法 - Google Patents
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また、本発明に係る半導体基板の製造方法は、成長用基板上にIII族窒化物系化合物半導体を積層してなる半導体基板の製造方法であって、前記成長用基板の表面に高温部と低温部が繰り返し連続するような温度分布を設けて、気相成長法により前記成長用基板上にIII族窒化物系化合物半導体を成長させて層内に複数の空洞を含む空洞含有層を形成する工程を含むことを特徴としている。
空洞含有層形成工程は、高いV/III比で半導体膜を気相成長することにより成長用基板10上にGaN系半導体からなる下地層20aを形成する工程と、縦方向成長が助長される条件でGaN成長を行う処理(第1ステップ)と横方向成長が助長される条件でGaN膜の成長を行う処理(第2ステップ)とを交互に複数回繰り返すことにより空洞含有層20を完成させる工程を含む。V/III比とは、III族窒化物系化合物半導体を気相成長する際に供給される原料ガスに含まれるV族元素のモル数をIII族元素のモル数で割った値であり、V族元素とIII族元素の供給比率を意味している。
次に、MOCVD法により空洞含有層20の上にGaN系半導体からなるn型半導体層31、発光層32およびp型半導体層33を含む半導体デバイス層30を形成する(図6(d))。
次に、真空蒸着法等により、p型半導体層33上にPt(1nm)およびAg(300nm)をこの順番で堆積し、電極層40を形成する。Pt層は、p型半導体層33との間でオーミック性接触を形成し、Ag層により高反射率が確保される。続いて、電極層40上にTi(100nm)、Pt(200nm)およびAu(200nm)をこの順番で堆積し、接着層41を形成する。接着層41は後述する支持基板60との接着に用いられる。
次に、成長用基板10を半導体デバイス層30から剥離する。成長用基板10は、空洞含有層20内部に形成された幅数μm程度の柱状構造体22を介して半導体デバイス層30に接合しているので、この接続部に対して外部から僅かな力を加えることにより空洞含有層20を剥離境界面として成長用基板10を容易に剥離することが可能である。例えば、成長用基板10に軽い衝撃を与えることにより成長用基板10を剥離することができる。また、超音波等を用いてウエハに振動を与えることにより成長用基板10を剥離することもできる。また、空洞含有層20内部の空洞21に液体を浸透させ、これを加熱することにより生じる水蒸気圧を利用して成長用基板10を剥離することもできる。また、ウエハを酸やアルカリ溶液に浸漬して空洞21内部にエッチャントを浸透させることにより柱状構造体22をエッチングして成長用基板10を剥離することもできる。また、レーザリフトオフ法を補助的に使用して成長用基板10を剥離することとしてもよい。この場合、従来と比較して低エネルギー密度でレーザを照射することができ、デバイスに与えるダメージを低減することができる(図6(f))。
次に、成長用基板10を剥離することによって表出した面を塩酸処理することにより、空洞含有層20に付着した金属Gaを除去するとともに、n型半導体層31表面を表出させる(図7(g))。尚、エッチャントは、塩酸に限らず、GaN膜をエッチングすることが可能なものであればよく、例えば、リン酸、硫酸、KOH、NaOH等を使用することができる。エッチャントとしてKOH等を用いることにより、n型半導体層31表面には、所謂マイクロコーンと呼ばれるGaN結晶構造に由来する六角錐状の突起が多数形成され、これが光取り出し効率の向上に寄与する。また、Arプラズマや塩素系プラズマを用いたドライエッチングによって表面処理を実施してもよい。
次に、表面処理が施されたn型半導体層31表面に真空蒸着法等によりTiおよびAlを順次堆積し、更にボンディング性向上のため、最表面にTi/Auを堆積してn側電極70を形成する(図7(h))。尚、電極材料としてはTi/Al以外に、Al/Rh、Al/Ir、Al/Pt、Al/Pd等を用いることとしてもよい。
次に、n側電極70が形成された支持基板付き半導体デバイス層30を個別のチップに分割する。反応性イオンエッチングにより個々のチップ領域を画定する所定の素子分割ラインに沿って、半導体デバイス層30表面から電極層40に達する深さの素子分割溝(ストリート)を形成する。その後、素子分割溝から露出した支持基板60等をダイシングし、ウエハをチップ状に分割する。支持基板60の分割にはレーザスクライブ等の技術を用いてもよい。以上の各工程を経ることにより半導体発光素子が完成する。
20 空洞含有層
20a 下地層
21 空洞
30 半導体デバイス層
31 n型半導体層
32 発光層
33 p型半導体層
60 支持基板
100 サセプタ
Claims (8)
- 成長用基板上にIII族窒化物系化合物半導体からなり、且つ層内に複数の空洞を含む空洞含有層を形成する工程と、
前記空洞含有層の上に、III族窒化物系化合物半導体からなるn型半導体層およびp型半導体層を含む半導体デバイス層を形成する工程と、
前記半導体デバイス層の上に支持基板を形成する工程と、
前記空洞含有層を剥離境界面として前記半導体デバイス層から前記成長用基板を除去する工程と、を含み、
前記空洞含有層を形成する工程は、前記成長用基板の表面に高温部と低温部が繰り返し連続するような温度分布を設けて、気相成長法により前記成長用基板上に前記III族窒化物系化合物半導体を成長させる工程を含み、
前記空洞含有層は、その積層方向と交差する面内における単位面積あたりの前記空洞の面積の割合が前記高温部に対応する部分と前記低温部に対応する部分で互いに異なっていることを特徴とする半導体素子の製造方法。 - 前記空洞含有層の積層方向と交差する面内に占める前記空洞の面積の割合が85%以上95%以下となるように前記高温部と前記低温部の温度差および面積比率が設定されることを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
- 前記成長用基板の前記高温部と前記低温部の表面温度は、前記空洞含有層の積層方向と交差する面内における単位面積あたりの前記空洞の面積の割合が前記成長用基板の温度変動に対して互いに異なった割合で変動する温度領域から選択されることを特徴とする請求項1又は2に記載の製造方法。
- 前記空洞含有層を形成する工程において、前記成長用基板は、前記高温部と前記低温部に対応する凹凸面を有するサセプタの前記凹凸面上に載置されて加熱されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の製造方法。
- 前記空洞含有層を形成する工程は、
V/III比が3000以上となるようにV族原料とIII族原料を供給する条件下で前記III族窒化物系化合物半導体を成長させて下地層を形成する工程と、
前記下地層上に互いに異なる成長速度で前記III族窒化物系化合物半導体の成長を行う第1ステップおよび第2ステップを交互に複数回実施する工程と、を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の製造方法。 - 前記第1ステップは、前記下地層の成長温度よりも高い成長温度でV族原料およびIII族原料を所定の流量で供給して前記III族窒化物を主に縦方向に成長させる処理を含み、
前記第2ステップは、前記下地層の成長温度よりも高い成長温度で前記第1ステップにおける流量よりも多い流量でV族原料およびIII族原料を供給して前記III族窒化物を主に横方向に成長させる処理を含むことを特徴とする請求項5に記載の製造方法。 - 前記第1ステップおよび第2ステップを交互に複数回実施する工程と、前記半導体デバイス層を形成する工程において、前記成長用基板の表面温度は均一であることを特徴とする請求項5又は6に記載の製造方法。
- 成長用基板上にIII族窒化物系化合物半導体を積層してなる半導体基板の製造方法であって、
前記成長用基板の表面に高温部と低温部が繰り返し連続するような温度分布を設けて、気相成長法により前記成長用基板上にIII族窒化物系化合物半導体を成長させて層内に複数の空洞を含む空洞含有層を形成する工程を含むことを特徴とする製造方法。
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