JP5518558B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、遊技機に係り、特に、センター飾りの外側からセンター飾り内のステージへと遊技球を誘導する通路(いわゆるワープ通路)の構造に関する。
従来から、遊技盤の遊技領域の略中央のセンター飾りには、いわゆるステージが設けられ、ステージ上で遊技球を転動させてから、ステージ下方に配置される始動口に向けて遊技球を落下させるようにしている。また、センター飾りには、ステージに遊技球を取り込むための取り込み口(ワープ入口)と、ワープ入口からステージへと遊技球を誘導する筒状のスロープ(ワープ通路)とが備えられている(特許文献1〜12等)。
特許文献1は、図61(A)に示す様に、センター役物の上部両端に形成したワープ入口に入球した遊技球をワープ出口を介してステージ上へと誘導するワープ通路の内壁に左右から突出する複数の抵抗部を段違いに設け、この抵抗部によって遊技球の落下速度を減速すると同時に遊技球の動作に変化を与える技術を開示している。
特許文献2は、図61(B)に示す様に、ワープ通路内部に、前後方向から水平に落下衝撃緩衝用板を段違いで突出させ、遊技球の落下の勢いを緩衝し、適切な移動速度にする技術を開示している。
特許文献3は、図61(C)に示す様に、センター役物に左右一対のワープ入口を設け、ワープ通路を経由してステージ上に流れ出させた遊技球をステージ奥壁の下縁リブに接触させて遊技球の転がり速度を減速させる様にした技術を開示している。
特許文献4は、図62(A)に示す様に、ワープ通路内に螺旋状干渉部材を同軸的に配設し、ワープ入口に入った遊技球を、螺旋状に回転しながら落下させることで、視覚的な面白味と共に減速を行い、ステージ上で緩やかに転動させる技術を開示している。
特許文献5は、図62(B)に示す様に、ワープ通路内に、V字状の二股部材を内側に向けて設置した支柱を対面する様に配置し、遊技球をジグザグに進行方向を折り返し変更しながら誘導して減速する技術を開示している。
特許文献6は、図62(C)に示す様に、ワープ通路を4枚の壁材で形成し、第一壁材と第二壁材とを遊技球が通過不能な間隔で立設するとともに、第一壁材と第二壁材とに遊技球が通過不能であって、互い違いに各々の上端部と下端部とが重なり合う略方形形状の開口部位を形成し、上方から入球した遊技球を順次開口部位に逃がしつつ、下方に誘導して落下させることによって、遊技球の落下速度を抑制する技術を開示している。
特許文献7は、図62(D)に示す様に、ワープ通路を、梯子部材と、突起部を有する壁材とで構成し、梯子部材及び壁材を、遊技球の直径よりも狭い間隔で、且つ横桟と突起とが互い違いになるように配置したものが開示されている。
特許文献8は、図62(E)に示す様に、ワープ通路の左右壁に半円形又は三角形の突部を互い違いになる様に設けたものを開示している。
特許文献9は、図62(F)に示す様に、ワープ通路を裏側通路とベース部材で構成し、遊技球を、ベース部材内面に全長に渡って形成したリブに衝突しつつ転動流下させ、リブに加わる遊技球の球圧はベース部材表面に凹溝で吸収する様にしたものを開示している。
特許文献10は、図63(A)に示す様に、奥行き方向に広いステージを備えた遊技機において、ワープ入口から入球した遊技球を奥行き方向に誘導した後に垂直方向に落下させるワープ樋を備え、ワープ樋の下端のワープ出口から遊技球をステージへ流出させる様にしたものにおいて、ワープ出口とステージとの間に案内通路を設置する点が開示されている。
特許文献11は、図63(B)に示す様に、同じく、奥行き方向に広いステージを備えた遊技機において、ワープ通路は、ワープ入口が開設された垂直方向に伸びる導入部と、導入部を流下してきた遊技球を第1,第2球通路の何れかにリブで振り分けて奥へ向かって転動させる水平方向に伸びる振分部と、振分部の最下流から垂直方向に伸びる導出部とを備え、導出部に開設されたワープ出口からステージの後部に遊技球を導出する様にしたものを開示している。
特許文献12は、図63(C)に示す様に、同じく、奥行き方向に広いステージを備えた遊技機において、ワープ通路の流下路及びワープ出口の内径を、遊技球が一個のみ通過可能な必要最低限の大きさよりも大きくなるよう構成するとともに、ワープ通路をセンターケースにビス止めするための取り付けボスを、流下路内に突出するように形成し、ワープ出口から流出する遊技球の位置や動きの方向がランダムになるようにしたものを開示している。
特開2000−300747(図3,図8) 特開2001−276342(図1,図5,図6(c)) 特開2002−346078(図2〜図5) 特開平8−336637(図2(a)) 特開2002−119667(図3,図5) 特開2002−126207(図3) 特開2003−275403(図5,図9) 特開2006−122277(図14,図15) 特開2006−87575(図15,図17,図18) 特開2001−70537(図4〜図6) 特開2008−272157(図2) 特開2008−302124(図5,図6)
ワープ通路からステージへと放出される際の遊技球の速度を緩める技術として、特許文献1,2,4〜9,12の技術は有効であるが、以下の様な問題がある。
特許文献1,8は、構造は比較的単純であるが、ワープ出口付近において遊技球が撥ねるおそれがある。
特許文献2は、段違いの水平板を備える結果、ワープ通路の断面積を大きなものとしなければならないという問題がある。
特許文献4〜7は、ワープ通路内に、螺旋状干渉部材や、V字状の二股部材付の支柱、孔明き板、梯子部材などを挿入する構造であるため、構造が複雑で組み立て作業に手間がかかるという問題がある。
特許文献9は、遊技球の球圧がリブに加わる様な設計である上に、ワープ通路の全長に渡ってリブに遊技球が接触する構造であるため、ワープ通路内で遊技球の詰まりが生じるおそれがある。ワープ通路内の構造が複雑な特許文献4〜7に関しても、ワープ通路内で遊技球の詰まりが生じるおそれがある。特許文献1,8においても減速を的確に実行させようとするとやはりワープ通路内での球詰まりの発生が懸念される。
特許文献12は、ステージへ情報から落下させる様にワープ出口が形成されているため、やはり、ステージ上での遊技球の撥ね上がりという問題がある。
特許文献3は、ワープ通路内での減速は特に考慮しておらず、ステージ上に流出したときの下縁リブとの接触による遊技球の転がり速度を減速させるものであるため、ステージ上に勢いよく転がり出た遊技球が下縁リブの端に衝突して撥ねるおそれがある。
特許文献10もワープ通路内での減速は特に考慮されておらず、ワープ出口から案内通路へと遊技球が飛び出したときに球速が速くて撥ねるおそれがある。
特許文献11のリブは球通路の振り分け用であって、遊技球の減速に十分に寄与しないから、やはりステージへ飛び出すときに撥ねるおそれがある。
この様に、センター飾りの外側からセンター飾り内のステージへと遊技球を誘導するワープ通路の構造に関して、種々の提案がなされているが、奥行きの広いステージを備え、ワープ入口からワープ出口までの通路形状が単純には構成できず、奥行き方向及び上下方向にある程度長い距離を遊技球を誘導する必要のあるワープ通路に対し、ワープ通路内での遊技球の詰まりを生じるおそれがなく、ワープ出口から放出するまでに球速の減速を効果的に実行でき、しかもステージへの流入時に撥ねたりすることのない構造は、容易に実現できていない。
そこで、本発明は上記した問題に鑑み、ワープ通路が屈曲していても通路内で遊技球を円滑に転動させると共に、ステージに安定して遊技球を放出させることを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた本発明の遊技機は、センター飾りの外側からセンター飾り内のステージへと遊技球を誘導するワープ通路を備えた遊技機であって、以下の構成を備えていることを特徴とする。
(1)前記ワープ通路は、前記センター飾りの外側に向かって開口するワープ入口と、前記ステージの中央に向かって開口するワープ出口との間を、少なくとも1以上の奥行き方向に伸びる奥行き方向誘導路と、少なくとも1以上の上下方向に伸びる落下方向誘導路とを連続させて構成された屈曲筒状の構造体として構成されていること。
(2)前記落下方向誘導路の内壁には、遊技球の進行方向にほぼ直交する方向に伸びる突条が内側に向かって突出形成されていること。
(3)前記奥行き方向誘導路の上壁内面には、遊技球の進行方向に沿って伸びるリブが下方に向かって突出形成されていること。
(6)前記落下方向誘導路の内壁の突条は、対面する方向で互いに高さ方向にずれた位置となる様に対面させて突出形成され、左右に対面する方向と、前後に対面する方向のそれぞれに対して、前記高さ方向にずらした突条が、対面位置に関わりなく互いに高さ方向にずれた位置関係となる様に突出形成されていること。
(9)前記ワープ通路は、前記ワープ入口から進入した遊技球をセンター飾りの内側へ向かって誘導する入口部誘導路をも備え、前記奥行き方向誘導路は前記入口部誘導路に連通して遊技球の進路を奥行き方向に変化させて誘導し、前記落下方向誘導路は前記奥行き方向誘導路と連通して遊技球の進行方向を下方に変化させて誘導する様に互いに連通し、前記入口部誘導路、奥行き方向誘導路、及び落下方向誘導路の前面及び側面を構成する屈曲溝状に一体成形された通路本体部と、前記入口部誘導路の後壁、奥行き方向誘導路の上壁及び落下方向誘導路の後壁に相当する部分とを別体に構成したこと。
(10)少なくとも、前記奥行き方向誘導路の上壁及び落下方向誘導路の後壁に相当する部分は、前記通路本体部において前記奥行き方向誘導路及び前記落下方向誘導路に該当する溝の部分の開口を覆う様に一体形成された蓋部材として構成されていること。
ここで、本発明の遊技機は、さらに、以下の構成をも備えるとよい。
(11)前記通路本体部の奥行き方向誘導路に該当する部分の溝の側壁部分の内面に前記左右に対面する方向の突条が射出成形の型抜き方向に伸びる断面三角形状又は半円状の突条として一体成形によって形成されると共に、該溝の底部分の上面に前記前後に対面する方向の突条の前側のものが断面三角形状又は半円状の突条として一体成形によって形成され、前記蓋部材の奥行き方向誘導路の後壁に該当する部分の前面に前記前後に対面する方向の突条の後側のものが断面三角形状又は半円状の突条として一体成形により形成されていること。
本発明の遊技機によれば、奥行き方向誘導路ではリブが遊技球の上方への撥ね上がりを抑制しつつ進路がずれない様に誘導し、落下方向誘導路では突条が遊技球の落下方向のずれを抑制する様に衝突してワープ通路の中心に沿って落下する様に誘導する。また、リブ及び突条に対して遊技球が接触することにより、進路調整以外に減速の作用も発揮される。この結果、遊技球は、ワープ出口からスムーズにステージへと転がり出す
6)の構成を備えることにより、落下方向誘導路の内部における突条による進路誘導作用がより的確に実行されると共に、速度抑制作用も高まり、「左右に対面する方向と、前後に対面する方向のそれぞれに対して、前記高さ方向にずらした突条が、対面位置に関わりなく互いに高さ方向にずれた位置関係となる様に突出形成されていること。」により、速度抑制作用一層高まる。
また、ワープ通路は、溝状の通路本体部の溝開口を蓋部材で覆うことにより、奥行き方向誘導路及び落下方向誘導路を構成することができる。通路本体部と蓋部材とに分けることで、落下方向誘導路に前後及び左右に対面する様に設ける突条を合成樹脂射出成形による一体成形で形成することができ、ワープ通路内の進路調整及び速度抑制作用を発揮するための構造を精度よく実現することができる。
(11)の構成をも備えることにより、ワープ通路は、溝状の通路本体部の溝開口を蓋部材で覆うことにより、奥行き方向誘導路及び落下方向誘導路を構成することができる。通路本体部と蓋部材とに分けることで、落下方向誘導路に前後及び左右に対面する様に設ける突条を合成樹脂射出成形による一体成形で形成することができ、ワープ通路内の進路調整及び速度抑制作用を発揮するための構造を精度よく実現することができる。
(11)をも備えた遊技機は、さらに、以下の構成をも備えるとよい。
(4)前記ワープ出口は、前記屈曲筒状の構造体の最終部分の落下方向誘導路の下端部内側に前記ステージの中央に向かって開口する様に形成されていること。
(5)前記ワープ出口が開口された落下方向誘導路の終端部は、前記ステージの中央に向かって湾曲され、当該ワープ出口よりも先まで前記ステージに向かって伸びる様に形成された湾曲した延長底壁を備え、該延長底壁の終端まで当該落下方向誘導路の前面側の壁が伸ばされていること。
(8)前記ワープ通路は、前記入口部誘導路、奥行き方向誘導路、及び落下方向誘導路に加えて、該落下方向誘導路の下端部内側に前記ステージの中央に向かって開口する前記ワープ出口を備えた屈曲筒状に構成され、該ワープ出口が開口された前記落下方向誘導路の終端部は、前記ステージの中央に向かって湾曲され、当該ワープ出口よりも先まで前記ステージに向かって伸びる湾曲した延長底壁を備え、該延長底壁の終端まで当該落下方向誘導路の前面側の壁が伸ばされていること。
(12)前記ワープ出口は、前記屈曲溝状に形成された通路本体部の終端部のステージ側の側壁を切り取った状態に形成され、前記蓋部材は当該側壁が切り取られた部分の後壁に相当する部分まで備わっており、前記前後に対面する方向の突条は、前記側壁が切り取られた部分よりも終端側にも形成されていること。
(4),(5)の構成をも備えた遊技機によれば、落下方向誘導路から転がり出す部分が湾曲した延長底壁となり、延長底壁の終端まで前面側の壁が伸ばされているので、遊技球はワープ出口を出てからも進路をずらすことなく、また、湾曲面に沿ってスムーズにステージへと転がり出すことができる。
また、(12)の構成をも備えることにより、落下方向誘導路においてワープ出口に至るまでの突条はどちらかというと進路調整機能を重視した構造として機能し、ワープ出口を出てから延長底壁の終端に至るまでの部分の特に底面から上方に突出する突条は遊技球の速度抑制機能をより重視した構造として機能する。これにより、ワープ通路における遊技球の移動がスムーズであるにも拘わらず、十分に速度を抑制してステージへと転がり出させることができる。
(12)の構成をも備えた遊技機は、さらに、以下の構成をも備えるとよい。
(13)前記蓋部材において前記奥行き方向誘導路の上壁に相当する部分には、前記屈曲溝状に形成された通路本体の中心に沿う様に前記リブが一体成形によって突出形成されていること。
(13)の構成をも備えることにより、進路調整機能を重視したリブを的確に備えさせることができる。
これら本発明の各遊技機は、さらに、以下の構成をも備えるとよい。
(14)前記奥行き方向誘導路は、後方に向かって底面が低くなる様な下り傾斜に構成され、前記リブは、下端が前記下り傾斜の底面とほぼ平行になる様に突出形成されていること。
(14)の構成をも備えることにより、落下方向誘導路への遊技球の移動がスムーズになり、その場合の進路調整機能がより的確になる。
これら本発明の各遊技機は、さらに、以下の構成をも備えるとよい。
(15)前記落下方向誘導路は、断面四角形の角筒状に構成され、前後左右の各面の内壁から前記突条が突出形成され、前後面及び左右面の間隔が、遊技球の直径+対面する突条の各高さよりも大きくなる様に構成されていること。
(15)の構成をも備えることにより、遊技球の落下をスムーズに実行しつつ進路をワープ通路の中心によく一致させることができ、ワープ出口からの転がり出し方向を安定させることができる。
なお、(15)の構成による遊技球をワープ通路の中心によく一致させる作用との関係からは、次の発明を抽出することもできる。
センター飾りの外側からセンター飾り内のステージへと遊技球を誘導するワープ通路を備えた遊技機であって、以下の構成を備えていることを特徴とする遊技機。
(1)前記ワープ通路は、前記センター飾りの外側に向かって開口するワープ入口と、前記ステージの中央に向かって開口するワープ出口との間を、少なくとも1以上の奥行き方向に伸びる奥行き方向誘導路と、少なくとも1以上の上下方向に伸びる落下方向誘導路とを連続させて構成された屈曲筒状の構造体として構成されていること。
(2)前記落下方向誘導路の内壁には、遊技球の進行方向にほぼ直交する方向に伸びる突条が前後左右から当該落下方向誘導路の中心に向かって突出形成されていること。
(6)前記落下方向誘導路の内壁の突条は、左右に対面する方向と、前後に対面する方向のそれぞれに対して、前記高さ方向にずらした突条が、対面位置に関わりなく互いに高さ方向にずれた位置関係となる様に突出形成されていること。
即ち、これら(1),(2),(6’)の構成は、(15)の構成との相乗効果を奏する前提要素となる。
また、(14)の構成による「進路調整機能」の関係からは、以下の発明を抽出することができる。
センター飾りの外側からセンター飾り内のステージへと遊技球を誘導するワープ通路を備えた遊技機であって、以下の構成を備えていることを特徴とする遊技機。
(1)前記ワープ通路は、前記センター飾りの外側に向かって開口するワープ入口と、前記ステージの中央に向かって開口するワープ出口との間を、少なくとも1以上の奥行き方向に伸びる奥行き方向誘導路と、少なくとも1以上の上下方向に伸びる落下方向誘導路とを連続させて構成された屈曲筒状の構造体として構成されていること。
(3)前記奥行き方向誘導路の上壁内面には、遊技球の進行方向に沿って伸びるリブが下方に向かって突出形成されていること。
(14’)前記奥行き方向誘導路は、後方に向かって底面が低くなる様な下り傾斜に構成され、前記リブは、下端が前記下り傾斜の底面とほぼ平行になる様に当該奥行き方向誘導路と前記落下方向誘導路の連続部分まで垂直方向に突出形成されていること。
本発明によれば、ワープ通路が屈曲していても通路内で遊技球を円滑に転動させると共に、ステージに安定して遊技球を放出させることができる。
実施例1のパチンコ機を示し、(A)は遊技盤を取り外した状態の斜視図、(B)は正面図、(C)は分解斜視図である。 実施例1のパチンコ機の遊技盤を示し、(A)は左側面図、(B)は正面図、(C)は右側面図である。 実施例1のパチンコ機の遊技盤において板部材を取り外した状態の正面図である。 実施例1のパチンコ機の遊技盤において液晶表示装置および制御基板を取り外した状態の背面図である。 実施例1のパチンコ機の遊技盤における可動体およびその駆動源の配置を示す正面図である。 実施例1のパチンコ機のセンター飾りの正面図である。 実施例1のパチンコ機の遊技盤における発光部材の配置を示す正面図である。 実施例1のパチンコ機の遊技盤において上部可動体が動作位置に回動した状態を示す正面図である。 実施例1のパチンコ機の遊技盤において上部可動体と左可動体の回動範囲を示す正面図である。 実施例1のパチンコ機の上部可動体を示し、(A)は正面図、(B)は背面図、(C)はA−A矢視図、(D)はB−B矢視図である。 実施例1のパチンコ機の上部可動体を正面側から見た分解斜視図である。 実施例1のパチンコ機の上部可動体を背面側から見た分解斜視図である。 実施例1のパチンコ機の上部可動体の部品である後側プレートを示し、(A)は平面図、(B)は左側面図、(C)は正面図、(D)は右側面図、(E)は底面図、(F)は背面図である。 実施例1のパチンコ機の上部可動体の部品である前側プレートを示し、(A)は正面図、(B)は背面を基準とした左側面図、(C)は背面を基準とした左側面図、(D)は背面図、(E)は背面を基準とした右側面図、(F)は背面を基準とした底面図である。 実施例1のパチンコ機の上部可動体の背面図である。 実施例1のパチンコ機の上部可動体のギヤ部分を背面側から見た拡大斜視図である。 実施例1のパチンコ機の左可動体を示し、(A),(B)は正面図、(C)は斜視図である。 実施例1のパチンコ機の右上可動体の正面図である。 実施例1のパチンコ機の遊技盤においてシャッタ付可動体が動作位置に回動してシャッタを開いた状態を示す正面図である。 実施例1のパチンコ機の遊技盤においてシャッタ付可動体の回動範囲を示す正面図である。 実施例1のパチンコ機のシャッタ付可動体を正面側から見た分解斜視図である。 実施例1のパチンコ機のシャッタ付可動体を背面側から見た分解斜視図である。 実施例1のパチンコ機のシャッタ付可動体の本体の分解斜視図である。 実施例1のパチンコ機のシャッタ付可動体のリング状枠体部に組み付けられるリング状プレートの分解斜視図である。 実施例1のパチンコ機のシャッタ付可動体のリング状枠体部に組み付けられるシャッタ羽根および円弧状部材の分解斜視図である。 実施例1のパチンコ機のシャッタ付可動体の要部の斜視図である。 実施例1のパチンコ機のシャッタ付可動体の正面図である。 実施例1のパチンコ機のシャッタ付可動体のシャッタ開閉動作を示し、(A),(C)は正面図、(B),(D)は背面図である。 実施例1のパチンコ機のシャッタ付可動体のシャッタ開閉動作を示し、(A),(C)は正面図、(B),(D)は背面図である。 実施例1のパチンコ機の遊技盤におけるワープ通路に関する構成を示し、(A)は正面図、(B)は中央での縦断面図である。 実施例1のパチンコ機の遊技盤におけるワープ通路に関する構成を示し、(A)は左側面図、(B)は右側面図である。 実施例1のパチンコ機の遊技盤におけるワープ通路に関する構成を示す斜視図である。 実施例1のパチンコ機の遊技盤におけるワープ通路に関する構成を示す斜視図である。 実施例1のパチンコ機の遊技盤におけるワープ通路に関する構成を示し、(A)は斜視図、(B)は正面図、(C)はC−C断面図である。 実施例1のパチンコ機の遊技盤におけるワープ通路に関する構成を示し、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は背面図、(D)は右側面図である。 実施例1のパチンコ機の遊技盤におけるワープ通路内の突条に関する構成を示す説明図である。 実施例1のパチンコ機の遊技盤における左普通入賞口の斜視図である。 実施例1のパチンコ機の遊技盤における左普通入賞口を示し、(A)は正面図、(B),(C)は断面図である。 実施例1のパチンコ機の遊技盤における右普通入賞口の斜視図である。 実施例1のパチンコ機の遊技盤における右普通入賞口を示し、(A)は正面図、(B),(C)は断面図である。 実施例1のパチンコ機の遊技盤における始動入賞口を示し、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は右側面図である。 実施例1のパチンコ機の遊技盤における始動入賞口を示し、(A)は正面図、(B),(C)は電チュー用部品の斜視図である。 実施例1のパチンコ機の遊技盤における始動入賞口を示し、(A),(B)は正面図、(C)は断面図である。 実施例1のパチンコ機の遊技盤において液晶表示装置および制御基板を取り外した状態を示し、(A)はB−B矢視図、(B)は背面図、(C)はA−A矢視図である。 実施例1のパチンコ機の遊技盤において板部材を取り外した状態の要部拡大図を含む正面図である。 実施例1のパチンコ機の遊技盤において板部材を取り外した状態の背面側から見た分解斜視図である。 実施例1のパチンコ機の遊技盤において板部材を取り外した状態の要部拡大図を含む背面側から見た分解斜視図である。 実施例1のパチンコ機の遊技盤において板部材を取り外した状態の要部拡大図を含む背面側から見た分解斜視図である。 実施例1のパチンコ機の遊技盤において板部材を取り外した状態の要部拡大図を含む背面図である。 実施例1のパチンコ機の遊技盤において板部材を取り外した状態の要部拡大図を含む正面図である。 実施例1のパチンコ機の遊技盤の背面図である。 実施例1のパチンコ機における可動体演出での制御信号の流れを示すブロック図である。 実施例1のパチンコ機における発光演出での制御信号の流れを示すブロック図である。 実施例1のパチンコ機におけるシャッタ付可動体の待機位置での統合演出の制御信号の流れを示すブロック図である。 実施例1のパチンコ機におけるシャッタ付可動体の動作位置での統合演出の制御信号の流れを示すブロック図である。 実施例1のパチンコ機におけるシャッタ付可動体の動作位置での統合演出の様子を示す正面図である。 実施例1のパチンコ機における制御系統のブロック図である。 実施例1のパチンコ機における演出パターン分類の説明図である。 実施例1のパチンコ機におけるステップアップ予告パターン決定制御のフローチャートである。 実施例1のパチンコ機における磁石を用いた不正行為の検知信号の流れを示すブロック図である。 従来技術(特許文献1〜3)の説明図である。 従来技術(特許文献4〜9)の説明図である。 従来技術(特許文献10〜11)の説明図である。
以下、本発明の実施形態として、具体的な実施例を図面に基づき詳細に説明する。
[1 遊技機全体の概要]
実施例1のパチンコ機を、図面に基づき詳細に説明する。なお実施例において「左」又
は「右」とは、パチンコ機の表側(前面側)から見たときの「左」又は「右」を示すもの
とする。まず本実施形態のパチンコ機の基本的構成を簡単に説明する。
実施例1のパチンコ遊技機Pは、図1に示す様に、外枠A、中枠B、遊技盤1、前枠D
、上の球受け皿E、下の球受け皿F及び打球発射装置Gを備えている。外枠Aはパチンコ
機Pの外郭を構成する縦長方形の枠である。中枠Bは、各種の遊技用構成部材をセットす
るための縦長方形の枠であって、外枠Aの前面側に開閉可能かつ着脱可能に組み付けられ
る。遊技盤1は、中枠Bの開口部に取り付けられる。前枠Dは遊技盤1の透視保護窓であ
って、施錠装置Hの操作によって開閉可能な様に中枠Bの前面側に組み付けられる。上の
球受け皿Eは、貸し球や賞球の受け皿で、本実施例においては前枠Dの下部と一体に構成
されてる。従って、前枠Dを中枠Bに対して開閉するときに上の球受け皿Eも共に開閉さ
れる。下の球受け皿Fは、上の球受け皿Eが一杯になったときに排出される遊技球や打ち
損じの遊技球等を受ける受け皿であって、中枠Bの下部に固定されている。打球発射装置
Gは、上の球受け皿Eから発射レールに送り込まれた遊技球をハンドル操作に対応する強
さで打ち出すための装置であって、中枠Bの右下部に装備される。
中枠Bは、上縁をなす上枠部材B1と、下縁をなし打球発射装置G等が設置された下枠
部材B2と、左側縁をなす左枠部材B3と、右側縁をなす右枠部材B4とから構成されて
、これら上下左右の枠部材B1〜B4を組み付けた際に、全体が外枠Aの開口に整合する
矩形枠状に形成される。そして、上下左右の枠部材B1〜B4を組み付けた際に開口する
開口部分が、遊技盤1を設置する遊技盤保持部B5として機能する。ここで、中枠Bは、
外枠Aの左上端部及び左下端部に設けられた支軸を介して枢支され、左側端部を中心とし
て中枠Bを回転させることで外枠Aに対して中枠Bを開閉し得るようになっている。
遊技盤1には、図2(B)に示す様に、図柄変動表示装置(液晶表示装置)2を備えた
センター役物3が配置されている。このセンター役物3のすぐ下には始動入賞口11が配
置されていて、この始動入賞口11に遊技球が入賞すると液晶表示装置2に表示される図
柄が変動を開始する。そのため、液晶表示装置2と始動入賞口11との間は、遊技者が注
目する場所となっている。また、遊技盤1には、これら部品の他に、液晶表示装置2を取
り巻く様に配置されてセンター役物3を構成する大型装飾部品(センター飾り)12、特
別入賞口13、案内車14、アウト口15、左下普通入賞口16、右下普通入賞口17等
の各種の部品が取り付けられている。また、遊技盤1には誘導レール18が取り付けられ
遊技領域10が形成される。
遊技盤1は、図2(A),(C)に示す様に、前側に遊技領域10が画成されるベニヤ
製の板部材21と、板部材21の裏側に取り付けられる合成樹脂製の裏ユニット22とを
ねじ止め固定して構成されている。裏ユニット22には、液晶表示装置12および可動体
を配設させるための箱状部からなる基本土台23が備えられている。また、裏ユニット2
2の前面側には、図3に示す様に、左普通入賞口用玉通路部31、右普通入賞口用玉通路
部32、および始動入賞口用玉通路部33が備えられている。さらに、裏ユニット22の
裏面側には、図4に示す様に、左普通入賞口裏基板設置部41、右普通入賞口裏基板設置
部42、および始動入賞口裏基板設置部43が備えられている。
また、図5(A)に示す様に、裏ユニット22の基本土台23には、演出用の上部可動
体100、左可動体200、右上可動体300、右下可動体400が回動可能のに組み付
けられている。これら各可動体100〜400は、図2(B)に示す様に、動作を行う前
の待機位置においてはセンター飾り12と一体化している。そして、各可動体100〜4
00は、図5(A)に矢印で示す様に、待機位置と、液晶表示装置12の中心に向かって
回動した動作位置との間を回動動作することにより、液晶表示装置2の画面の前面に出現
する可動体演出を実行する。また、右下可動体400は、後述する様に、待機位置及び動
作位置の双方において、シャッタ開閉動作をも実行する。以下、右下可動体400をシャ
ッタ付可動体400という。
これら各可動体100〜400の演出動作は、図5(B)に示す様に、右上可動体30
0に回動動作を実行させるための右上可動体ソレノイド301、上部可動体100に回動
動作を実行させるための上部可動体回動モータ101、左可動体200に回動動作を実行
させるための左可動体回動モータ201、シャッタ付可動体400に回動動作を実行させ
るためのシャッタ付可動体回動モータ401、シャッタ付可動体400にシャッタ開閉動
作を実行させるためのシャッタ開閉モータ402によって実行される。
また、本実施例では、図5(B)に示す様に、この回動動作やシャッタ開閉動作を精度
よく実行するために、上部可動体100の回動動作における原位置を検出する上部可動体
モータ原位置スイッチ111、左可動体200の回動動作における原位置を検出する左可
動体回動原位置スイッチ211、シャッタ付可動体400の回動動作の原位置を検出する
シャッタ付可動体回動モータ原位置スイッチ411、およびシャッタ付可動体400のシ
ャッタ開閉動作の原位置を検出すシャッタ開閉原位置スイッチ421も備えられている。
これら原位置検出スイッチ111,211,411は、基本土台23側に取り付けられ
た原位置スイッチ基板110,210,410に備えられた透過型フォトセンサと、可動
体100,200,400側に備えられた遮蔽板とによって原位置検出を行う構成となっ
ている。一方、シャッタ開閉原位置検出スイッチ412は、シャッタ付可動体400の頭
部(シャッタ羽根を備えたリング状枠体の内部)に設置されていて、シャッタ付可動体4
00が待機位置にあっても動作位置にあってもシャッタ開閉の原位置を検出できる様に構
成され、前述の各原位置検出スイッチ111等と同じく透過型フォトセンサと遮蔽板とに
よって原位置検出を行う構成となっている。なお、右上可動体300は、右上可動体ソレ
ノイド301を駆動源としているので、原位置検出は行っていない。
また、本実施例のパチンコ機Pには、図6,図7に示す様に、LEDを用いた発光演出
を行うためのLED基板が備えられている。
まず、センター飾り12の発光演出用LED基板から説明する。図6に示す様に、セン
ター飾り12には、カナタイトル左LED基板501、カナタイトル中LED基板502
、サブタイトルLED基板503、右上隅LED基板504、ローマ字タイトル上LED
基板505、ローマ字タイトル下LED基板506、左下隅LED基板507が設置され
ている。これらセンター飾り用のLED基板501〜507は、センター飾り12の裏面
側から取り付けられている。センター飾り12のこれらLED基板501〜507が取り
付けられた部分は、光透過性を有する合成樹脂を部分的に用いた装飾部品として構成され
ている。
裏ユニット22には、図7(A)に示す様に、左上可動体裏LED基板511、上部可
動体裏LED基板512、右上可動体裏LED基板513、右下可動体裏LED基板51
4、ステージ裏LED基板515、ワープ通路裏LED基板516が設置されている。こ
れら裏ユニット用のLED基板511〜516は、裏ユニット22の基本土台23の前面
側から取り付けられている。そして、裏ユニット22のこれらLED基板511〜516
が取り付けられた部分の前面は、光透過性を有する合成樹脂を全体にあるいは部分的に用
いた装飾部品でカバーされている。特に、右下可動体内LED基板514の前面カバーは
、表面がダイヤカットされていて、発光色によって当該部分が輝く様な印象となる様に構
成してある。
なお、裏ユニット22の裏面には、図7(B)に示す様に、遊技盤入出力信号中継端子
板51、電源中継基板52、ランプ中継信号基板53、裏ユニットLED中継端子板54
も取り付けられている。
可動体100,200,400には、図7(B)に示す様に、左上可動体内LED基板
521、上部可動体内LED基板522、右下可動体内LED基板523が設置されてい
る。これら可動体用のLED基板521〜523は、各可動体100,200,400の
裏面側から取り付けられている。そして、各可動体100,200,400のこれらLE
D基板521〜523が取り付けられた部分は、光透過性を有する合成樹脂を全体にある
いは部分的に用いた装飾部品として構成されている。
[2 可動体演出の説明]
次に、各可動体100〜400による可動体演出について説明する。
[2.1 上部可動体の構造および動作]
まず、上部可動体100について説明する。図8,図9に示す様に、上部可動体100
は、液晶表示装置2の中心を越えて左可動体200の近くまで振り下ろされる回動動作を
実行する。この回動動作において、上部可動体100の装飾体131には、さらに第2装
飾体132が備わっており、この第2装飾体132がさらに左方向に回動する。図示の様
に、装飾体131として取り付けられたキャラクタが、第2装飾体132として取り付け
られた湯飲みを持ち上げる様な動作が実行される。
このとき、図9に示す様に、やかんを擬人化したキャラクタを装飾体とする左可動体2
00が、第2装飾体132である湯飲みに向かって湯を注ぐ様な動作も合わせて実行され
る。
上部可動体100は、図2〜図5,図8に示す様に、液晶表示装置2を取り囲むセンタ
ー飾り12の背後に位置する裏ユニット22の基本土台23に備えられ、基本土台23と
重なる待機位置と、液晶表示装置2の前面に出現する動作位置との間を回動運動する。な
お、上部可動体100には、図15等に示す様に、動作位置から待機位置へ向かう方向へ
の付勢力を加えるコイルバネ141,142が備えられていて、待機位置においても当該
付勢力を加えられる様に、コイルバネ141,142は若干伸びた状態で取り付けられて
いる。
次に、上部可動体100の構造について説明する。図10に示す様に、上部可動体10
0は、本体アーム161の左端に回動中心となるリング状端部162を備えると共に、右
端に装飾体131を備えている。この装飾体131には、さらに、第2装飾体132が装
飾体131に対して回動可能に取り付けられている。前述の様に、上部可動体100は、
モータ101によって回動動作され、コイルバネ141,142(図10(B)では上側
のコイルバネ141を図示省略している)によって戻り方向の付勢力を受けている。また
、第2装飾体132は、待機位置においては、その回動レバーである第2アーム132a
の先端の受け部を、第2装飾体待機動作付与部材181の下向き突起によって下方に押さ
れることにより、振り上げられた状態となり、上部可動体100が待機位置から動作位置
へと回動すると、内蔵されているコイルバネの作用によって本体アーム161の回動方向
と同じ方向に向かって回動する構造となっている。
次に、図11〜図16に基づいて詳細な構造について説明する。上部可動体100は、
その回動中心側端部に備えられた扇形ギヤ151を介してモータ101のピニオンギヤ1
52と噛み合い、回転力を伝達され回動させられる。また、上部可動体100は、その回
動中心側端部には円孔163が貫通されたリング状端部162を備え、リング状端部16
2の円孔163に嵌合する直径の回動支軸によって当該円孔163の中心を回動中心とす
る様に支持されると共に、リング状端部162の前面及び後面を前側プレート171と後
側プレート172で挟み付ける様にして裏ユニット22の基本土台23に回動可能に支持
されている。
上部可動体100の回動支軸は、図11〜図14に示す様に、前側プレート171の後
面側と後側プレート172の前面側にそれぞれ突設された円柱状ボス171a,172a
によって構成されている。これら円柱状ボス171a,172aは、前側プレート171
と後側プレート172とでリング状端部162を前後から挟み付ける様に組み立てた時に
、先端同士が接触し合わない長さとされている。
また、図13,図14に示す様に、後側プレート172は、その円柱状ボス172aの
根元から形成されたリング状のリブ172bで上部可動体100のリング状端部162の
表面に当接し、前側プレート171は、その円柱状ボス171aの根元から所定距離離し
て形成されたリング状のリブ171bでリング状端部162の表面に当接する様に組み立
てられている。さらに、前側プレート171及び後側プレート172には、リング状端部
162の外径とほぼ同一でやや大きめのリング状のリブであって頂点が断面半円状に丸め
られた外側リング171c,172cを備えている。
従って、リング状端部162は、前側プレート171および後側プレート172の間に
挟み付けられる様に支持されるものの、回動中心孔と回動支軸との接触範囲は、回動中心
孔の全長の1/2〜1/3程度に構成された前後の円柱状ボス171a,172aの外面
と接触するだけである。なお、各円柱状ボス171a,172aの先端は、外周部が面取
りされているので、実際の接触面積は、さらに小さくなる。
また、前後からの挟み付けによる接触範囲も、リング状端部162が背面開放状に構成
される結果、背面側においては、回動中心孔の筒体部分の後端面と、後側プレート172
のリング状のリブ172bとの接触に留まる。また、前面側についても、前側プレート1
71のリング状のリブ171bおよび円柱状ボス171aの外面から半径方向に形成され
た3本の放射方向リブ171eとの接触する範囲だけとなる。従って、前後からの挟み付
けによる組み立て構造を採用するものの、当該構造に伴う接触面積は十分に小さなものと
なっている。
さらに、上部可動体100の回動中心となるリング状端部162の外周部が前側プレー
ト171及び後側プレート172の外側リング171c,172cと接触し得る構造とな
っているが、これら外側リング171c,172cも頂点を断面半円形状に丸めてあるこ
とから、線接触するだけである。
この様に、本実施例においては、上部可動体100は、回動部においては回動支軸(円
柱状ボス171a,172a)、前後の押さえ部材(前側プレート171,後側プレート
172)とは、線または細い帯状の接触しかしていない。従って、可動部に大きな接触摩
擦や挟み付け応力を加えることなく回動可能な支持構造となっている。
なお、リング状端部162は、PC樹脂(ポリカーボネート樹脂)を用いて射出成形に
よって製造されており、前側プレート171,後側プレート172は、POM(ポリアセ
タールポリマー) を用いて射出成形によって製造されている。
また、このリング状端部162の取付部分は、図11,図12に示す様に、前側プレー
ト171および後側プレート172を前後から、PC樹脂製の前カバー部材191および
後カバー部材192によって覆われている。なお、符号193の半円形の受け部を有する
部品は、リング状端部162の内部に取り付けられる部品であり、符号194は第2装飾
体132および第2アーム132aの背面側を覆う様に装飾体131の裏面側に取り付け
られる第2装飾体支持部品であって、当該部品194により第2装飾体が回動可能に支持
される。加えて、符号195は、部品194の第2アーム支持軸に装着されるスペーサ部
材である。
次に、上部可動体100に取り付けられるコイルバネの作用について説明する。図15
に示す様に、上部可動体100に対して、動作位置から待機位置へ向かう方向への付勢力
を加える様に取り付けられる2本のコイルバネ141,142は、リング状端部162に
対して、回動方向の反対側に位置する様に取り付けられている。また、コイルバネ141
,142と上部可動体100との連結位置は、回動中心よりも先端側となっている。コイ
ルバネ141,142の他端は裏ユニット22の基本土台23に取り付けられる。また、
下側のコイルバネ142は、リング状端部162のリング部分162aと連結され、上側
のコイルバネ141は、リング状端部162の外周から外に張り出す様に突設された突設
部162bとされている。換言するなら、これらコイルバネ141,142は、待機位置
においては、全体として上部可動体100の長さ方向に沿って配置される状態に取り付け
られ、リング状端部162の外周部分に対しては、半径方向、円周方向及び前後方向に位
置をずらして連結されている。
図15から理解される様に、コイルバネ141,142による回動動作に抗する引っ張
り力は、待機位置から動作位置への回動に際しての回動方向の分力は小さくなる。従って
、回動動作はスムーズに実行される。その一方、図15(B)に示す様に、動作位置まで
回動すると相当程度に伸びる。この結果、モータ101が動作位置から待機位置へ上部可
動体100を戻そうとするときには、十分なアシスト力を発揮し得る。
また、第2装飾体132は、図15に示す様に、第2装飾体支持部品194に対して回
動支点194aで回動可能な様に支持されると共に、第2アーム132aの図示左端に形
成された円弧状長溝132cにピン132dを係合された状態で支持されている。第2ア
ーム132aは、中央から左右に下がる様に緩やかに屈曲した全体形状を呈し、当該屈曲
部132eにおいて第2装飾体支持部品194に対して回動可能に支持されている。そし
て、第2アーム132aの図示右端には、上面側を所定範囲に渡って切り欠いて受け部1
32fが形成されている。また、第2アーム132aの屈曲部132eと受け部132f
の間に、上方に突出する鉤部132gが形成され、コイルバネ132bの一端が連結され
ている。コイルバネ132bの他端は、装飾体131の内面に連結されている。
また、第2装飾体待機動作付与部材181は、下方に伸びる爪181aを備え、裏ユニ
ット22側に固定されている。この爪181aは、上部可動体100が待機位置にあると
きに、第2アーム132aの受け部132fに上方から当接し、第2アーム132aをコ
イルバネ132bに抗して長孔132dを上方に振り上げる方向に回動させる。これによ
り、図15(A)に示す様に、第2装飾体132は、上方に振り上げられた位置に回動さ
れる。これにより、コイルバネ132bは引き伸ばされて引っ張り方向の力を蓄えた状態
となる。
一方、上部可動体100が動作位置に向かって回動されると、図15(B)に示す様に
、爪181aと受け部132fは離れることとなり、コイルバネ132bが縮む。これに
より、第2アーム132aはアーム本体161の回動方向と同じ方向に回動され、第2装
飾体132がセンター飾り12の左側に向かって振り出される様に回動される。
そして、上部可動体100が動作位置から待機位置へと戻されるとき、図15(C)に
示す様に、爪181aと受け部132fとが接触した時点から、第2アーム132aが図
示右回りに回動され始め、第2装飾体132が待機位置に復帰し終えるまでに振り上げら
れた状態に戻される。
なお、本体アーム161及び装飾体131は全体に背面開放の枠体状に構成されており
、LED基板511を背後から装着することができる様になっている。そして、リング状
端部162も背面開放とされており、後側プレート172には、円柱状ボス172aと同
心円状外側位置に開口された円弧状の長孔172dが形成されている。この結果、LED
基板511のリード線は、リング状端部162の背面開口から後側プレート172の円弧
状の長孔172dを介して外部に導出され、裏ユニット22に形成された開口から裏ユニ
ット22の裏面側に導入されている。
なお、本実施例においては、上部可動体100は、液晶表示装置2の上側に沿う位置を
待機位置とし、液晶表示装置2の上側の一方の端付近にリング状端部162を支持される
と共に、待機位置に振り上げた状態では、本体アーム161の先端の装飾体131が液晶
表示装置2の幅方向中央を越える位置に達する長さを有し、待機位置から液晶表示装置2
の中心を越える位置まで振り下ろした位置を動作位置とする様に構成されている。
また、図16に示す様に、上部可動体100の回動原位置を検出するための上部可動体
回動原位置スイッチ111は、扇形ギヤ151の背面側に突設された遮蔽板111bと、
裏ユニット側に取り付けられた上部可動体モータ原位置スイッチ基板110の表面に備え
られた透過型フォトセンサ111aとによって構成されている。この上部可動体回動原位
置スイッチ111により、上部可動体100が待機位置へ復帰したことを検知している。
[2.2 左可動体の構造および動作]
次に、上部可動体100の回動動作と連動して動作される左可動体200について説明
する。左可動体200は、図17に示す様に、その回動中心側端部に備えられた扇形ギヤ
221を介してモータ201のピニオンギヤ222と噛み合い、回転力を伝達され回動さ
せる。なお、本実施例では、ピニオンギヤ222として、部分的に扇形に歯を有するもの
を用いている。これは、左可動体200は軽量で回動角度も小さいことから、ギヤ比を小
さくしているためである。なお、左可動体回動原位置スイッチ211は、扇形ギヤ221
の背面側に突設された遮蔽板211bと左可動体原位置スイッチ基板210の表面に備え
られた透過型フォトセンサ211aによって構成されている。この左可動体回動原位置ス
イッチ211により、左可動体200が待機位置へ復帰したことを検知している。
[2.3 右可動体の構造および動作]
右可動体300は、図18に示す様に、回動軸302を中心として回動可能となる様に
裏ユニット22の基本土台に固定されている。そして、戻しバネ303を備えた右上可動
体ソレノイド301をONとすることによって液晶表示装置2の画面前にキャラクタが顔
を出す様に回動動作を行い、右上可動体ソレノイド301をOFFとすることによって戻
しバネ303の作用でセンター飾り12の裏側にキャラクタが隠れた状態の待機位置へと
復帰する動作を実行する構造となっている。
[2.4 シャッタ付可動体の構造および動作]
次に、シャッタ付可動体400について説明する。シャッタ付可動体400は、図19
,図20に示す様に、液晶表示装置2の画面前に回動されるだけでなく、さらに、シャッ
タ羽根を開く動作をも実行する。このシャッタ開閉動作は、待機位置においても実行する
ことができる。
シャッタ付可動体400は、図21,図22に示す様に、可動体本体430と、シャッ
タ部材460とを備えている。可動体本体430は、図23に示す様に、前側部材430
aと後側部材430bとを組み立てて構成される。前側部材430a,後側部材430b
は、それぞれスイングアーム部431a,431bと、その先端に備えられるリング状枠
体部432a,432bとが、スイングアーム部431a,431bがリング状枠体部4
32a,432bの外周外側部分から接線方向に伸びる態様となる形状に、PC樹脂によ
る射出成形で一体成形されている。
リング状枠体部432a,432bは、中心に透過孔433a,433bを備えている
。そして、6枚のシャッタ羽根441〜446は、リング状枠体部432a,432bの
内部で回動可能であって、透過孔431a,431bの中心に向かって伸びる様に取り付
けられる。これら6枚のシャッタ羽根441〜446を一斉に回動させることによってリ
ング状枠体部432a,432bの透過孔433a,433bを塞いだ状態と開放した状
態とに切り換え動作が可能に構成されている。
リング状枠体部432a,432bの内部には、図24に示す様に、それぞれが中心に
円形開口451a〜453aを有する3枚のリング状プレート451〜453が配設され
る。これら3枚のリング状プレート451〜453の内、前の2枚のリング状プレート4
51,452は、間にスペースをあけた状態で、リング状枠体部432aにネジ止め固定
される。6枚のシャッタ羽根431〜436は、これらリング状枠体部432aに対して
一体に固定される前側2枚のリング状プレート451,452の間に位置する様に組み付
けられる。
前側リング状プレート451には、5個の外周凹入部451bと1個の円形孔451c
が等角度間隔で形成され、中央リング状プレート452には、6個の外周凹入部452b
が等角度間隔で形成されている。また、中央のリング状プレート452には、円周方向に
長い6個の長孔452cが、円形開口452aを取り巻く様に等角度間隔で形成されてい
る。なお、右下可動体開閉原位置スイッチ421を構成するフォトセンサ421aは、前
側リング状プレート451の裏面側に取り付けられている。また、図26に示す様に、シ
ャッタ付可動体回動モータ原位置スイッチ411は、円弧状張出部434側(正確には、
図23に示す様に、円弧状ギヤ403の裏側)に取り付けた遮蔽板411bと基板420
側に取り付けた透過型フォトセンサ411aとによって構成されている。
後側リング状プレート453には、図21,図22,図24に示す様に、前後のリング
状枠体部432a,432bを組み立てて形成される部分(以下、「リング状枠体432
」という。)と前後のスイングアーム部431a,432bを組み立てて形成される部分
(以下、「スイングアーム431」という。)との連結部分に向かって伸びる張出部45
3bが一体に形成され、この張出部453bの上側角部分にモータ402からの動力を伝
達するリンクバー404の上端部を連結するためのリンクバー挿入孔453cが形成され
ている。また、半径方向に長い6個の長孔453dが、円形開口453aを取り巻く様に
等角度間隔で形成されている。なお、右下可動体開閉原位置スイッチ421を構成する遮
蔽板421bは、この後側リング状プレート453の表面側に取り付けられている。この
後側リング状プレート453は、円形開口453aを、中央のリング状プレート452の
円形開口452bから裏面側に伸びる円筒部452dによって回動可能に支持される様に
組み付けられる。
ここで、再び図23に戻って説明する。図示の様に、前側のスイングアーム部431a
の中程には、リング状枠体部432aの取付方向と反対側に伸びる円弧状張出部434が
形成されている。この円弧状張出部434には、内径側に歯を備えた円弧状ギヤ403が
取り付けられる。また、前側のスイングアーム部431aの下端部にはリング状枠体部4
32aの取り付けられている側に回動支持部435が張り出す様に一体形成されている。
この回動支持部435には、回動支軸(図示略)を挿入する筒孔436が形成されている
。この回動支持部435の前面側には、POM樹脂製の前カバー部材435aが装着され
る。
また、前側のスイングアーム部431aの前面側には、クランクアーム405を介して
シャッタ開閉用モータ402の回転軸と連結されるリンクバー404が取り付けられる。
なお、シャッタ開閉用モータ402は、回動支持部435の裏面側に、回動支持部435
の前面側に回転軸を突き出す様にして取り付けられる。リンクバー404は、下端側が前
方に、上端側が後方に向かって直角に屈曲された鋼製丸棒で構成されている。そして、リ
ンクバー404は、下端の屈曲部404aをクランクアーム405のリンクバー挿入孔4
05aに裏側から挿入すると共に、上端の屈曲部404bを後側リング状プレート453
の張出部453bに形成されたリンクバー挿入孔435cに前側から挿入する様にして組
み付けられる。なお、前側のスイングアーム部431aおよび後側のスイングアーム部4
31bの上端部分には、リンクバー404の上端の屈曲部404bを後方に逃がすと共に
スイングアームに沿って移動可能にするための長孔437a,437bが形成されている
さらに、前側のリング状枠体部432aの外周部分には、シャッタ羽根441〜446
の回動支軸471〜471を挿通するための6個の挿通孔438aが形成されている。シ
ャッタ羽根441〜446の回動支軸471〜476は、これら6個の挿通孔438aを
介してリング状枠体部432aの前面へ前端を突出する様に組み付けられる。
6枚のシャッタ羽根441〜446は、図25に示す様に、一つ置きに位置する3枚の
シャッタ羽根441〜443が残りの3枚のシャッタ羽根444〜446よりも前側に位
置し、閉じた状態において、前側の3枚のシャッタ羽根441〜443の先端同士並びに
後側の3枚のシャッタ羽根444〜446の先端同士によって、リング状枠体部432a
,432bの透過孔433a,433b(以下、「リング状枠体432の透過孔433」
とよぶ。)の中心部を塞ぐことができると共に、前側の3枚のシャッタ羽根441〜44
3の根元側同士の隙間を後側の3枚のシャッタ羽根444〜446の根元側で塞いだ状態
とすることのできる同一形状の羽根として構成されている。
各シャッタ羽根441〜446には、D字孔を備えた軸嵌合部441a〜446aが根
元側の外周部に一体に形成されると共に、軸嵌合部441a〜446aの近くの裏面側に
突設する様にピン441b〜446bが一体に形成されている。軸嵌合部441a〜44
6aには、回動支軸471〜476が嵌合される。また、ピン441b〜446bは、中
央リング状プレート452の横長の長孔452cを挿通させて、後側リング状プレート4
53の縦長の長孔453dに挿入される。
回動支軸471〜476は、前端および後端にDカット部を備えた金属性の丸棒で構成
されている。シャッタ羽根441〜446の軸嵌合部441a〜446aのD字孔には、
後端側のDカット部を差し込んで嵌合させると共に、軸嵌合部441a〜446aの後端
から突き出た部分にEリングを嵌合させて抜け止めする。これにより、回動支軸471〜
476は、各シャッタ羽根441〜446と一体化される。
また、各回動支軸471〜476の前端側には、円弧状部材481〜486が組み付け
られる。これら6個の円弧状部材481〜486には、回動支軸471〜476の前端の
Dカット部を嵌合させるD字孔を備えた軸嵌合部481a〜486aが根元側の外周部に
一体に形成されている。また、回動支軸471〜476を各円弧状部材481〜486に
嵌合させる際には、リング状枠体部432aの挿通孔438aに軸受け部材471a〜4
76aを嵌合して各回動支軸471〜476をリング状枠体部432aに軸支する。
そして、各回動支軸471〜476には、円弧状部材481〜486の軸嵌合部481
a〜486aのD字孔から前に飛び出した部分にEリングを嵌合させて抜け止めする。こ
れにより、回動支軸471〜476を介して、各円弧状部材481と各シャッタ羽根44
1〜446とが一体化される。
このとき、各円弧状部材481〜486は、各シャッタ羽根471〜476が透過孔4
33a,433bを閉じた状態に回動されたときにリング状枠体432のリング部分に沿
って並び、各シャッタ羽根471〜476が透過孔433を開放した状態に回動されたと
きにリング状枠体432のリング部分から外へ広がる動作を行う様な位置関係としている
以上の様な機構からなるシャッタ付可動体400は、既に述べた様に一端を遊技盤1の
裏ユニット22の基本土台23に回動可能に支持されている。スイングアーム431は、
アーム回動用モータ401によって一方に回動されたときに液晶表示装置2に重なる様に
リング状枠体432を出現させることのできる長さを有している。また、シャッタ付可動
体回動モータ401も、基本土台23側に固定されている。このシャッタ付可動体回動モ
ータ401の回転軸に固定されたピニオンギヤ401a,減速ギヤ401bとシャッタ付
可動体400の円弧状ギヤ403が噛み合っている。この結果、図27に示す様に、シャ
ッタ付可動体回動モータ401を駆動すると、ピニオンギヤ401a、減速ギヤ401b
および円弧状ギヤ403を介して回転力が伝達され、シャッタ付可動体400は、待機位
置と動作位置の間で回動動作させられる。
前側のスイングアーム部431aの回動端付近に取り付けられたシャッタ開閉用モータ
402の回転軸には、クランクアーム405が連結されている。そして、このクランクア
ーム405には、リンクバー404が連結され、リンクバー404の上端は、後側リング
状プレート453の張出部453bのリンクバー挿入孔453cに連結されている。また
、後側リング状プレート453は、リング状枠体部432aにねじ止め固定された中央リ
ング状プレート452の円筒部452dによって回動可能に支持されている。図28,図
29に示す様に、シャッタ開閉用モータ402を駆動すると、クランクアーム405が回
動し、リンクバー404を前側のスイングアーム部431aに沿って上下方向に移動させ
、後側リング状プレート453を回動させる。後側リング状プレート453には、長孔4
53dを介して各シャッタ羽根461〜466のピン461b〜466bが係合している
。この結果、シャッタ開閉用モータ402を駆動することで、シャッタ羽根461〜46
6を回動支軸471〜476を回動中心として回動させ、リング状枠体432の透過孔4
33を開閉する。この動作に伴って、円弧状部材481〜486がリング部に沿って並ん
だ状態と外へ開く状態に回動される。
なお、このシャッタ開閉動作は、シャッタ付可動体400が動作位置にあるときだけで
なく、待機位置にあるときにも実行することができる。これは、回動動作とシャッタ開閉
動作を別々の駆動源により実行しているからである。
[3 ワープ通路]
実施例のパチンコ機Pは、図30に示す様に、センター飾り12の外側からセンター飾
り12内のステージ601へと遊技球を誘導するワープ通路610を備えている。また、
ワープ通路610の左上にスルーチャッカ651も備えている。ワープ通路610は、図
31〜図34に示す様に、センター飾り12の外側に向かって開口するワープ入口611
と、このワープ入口611から進入した遊技球をセンター飾り12の内側へ向かって誘導
する入口部誘導路620と、入口部誘導路620に連通して遊技球の進路を奥行き方向に
変化させて誘導する奥行き方向誘導路630と、奥行き方向誘導路630と連通して遊技
球の進行方向を下方に変化させて誘導する落下誘導路640と、落下誘導路640の下端
部内側にステージ601の中央に向かって開口するワープ出口612とを備えた屈曲筒状
に構成されている。また、ワープ出口612が開口された落下方向誘導路640の終端部
は、ステージ601の中央に向かって湾曲され、ワープ出口612よりも先までステージ
601に向かって伸びる延長底壁641とされ、延長底壁641の終端まで前壁延長部6
42が伸ばされている。
落下方向誘導路640は、図32〜図34に示す様に、断面四角形の角筒状に構成され
、前後左右の壁のそれぞれの内壁には、遊技球の進行方向にほぼ直交する方向に伸びる断
面三角形状の突条643a,644a,645a,646aが内側に向かって突出形成さ
れている。また、奥行き方向誘導路630の上壁内面には、図35(D)に示す様に、遊
技球の進行方向に沿って伸びるリブ631が下方に向かって突出形成されている。
落下方向誘導路640の終端部は、図32〜図34に示す様に、ステージ601の中央
に向かって湾曲され、この湾曲部分において、右壁の下端位置を切り欠く様にして、ステ
ージ601の中央に向かって開口するワープ出口612が形成されている。左壁は、この
ワープ出口612よりもさらにステージ601に向かって伸びる様に湾曲されており、ワ
ープ出口612から先の部分が、前述の延長底壁641を構成している。
図36に示す様に、対面位置関係にある落下方向誘導路640の前壁の突条643aと
後壁の突条644aとは、互いに高さ方向にはずれる様に形成されている。同じく、落下
方向誘導路640の右壁の突条645aと左壁の突条646aも、互いに高さ方向にはず
れる様に形成されている。そして、これら対面位置関係だけでなく、全ての突条643a
,644a,645a,646aは、他の壁の突条とは高さ方向に一致しない様に形成さ
れている。
本実施例では、ワープ通路610を構成する入口部誘導路620、奥行き方向誘導路6
30、及び落下方向誘導路640は、屈曲溝状に一体成形された通路本体部分を組み立て
たときに筒状となる様に、入口部誘導路620の後壁、奥行き方向誘導路630の上壁、
及び落下方向誘導路640の後壁が別体に構成されている。なお、入口部誘導路620の
後壁は、センター飾り12のベース部分の前面がこれを兼ねる構造となっており、奥行き
方向誘導路630の上壁及び落下方向誘導路640の後壁は、ステージ601の後壁部分
602がこれを兼ねる構造となっている。つまり、ステージ後壁部分602は、図33に
示す様に、奥行き方向誘導路630の上壁及び落下方向誘導路640の後壁を構成する様
に、左端部分が落下方向誘導路640に沿って上方に伸びる上方延長壁602aとされ、
さらにその先に奥行き方向誘導路630に沿って前方へ伸びる前方延長壁602bとされ
ていて、奥行き方向誘導路630及び落下方向誘導路640の溝開口を覆う蓋部材となる
様に構成されている。
左右に対面する方向の突条645a,646aは射出成形の型抜き方向に伸びる断面三
角形状で通路本体部分と一体成形によって形成されると共に、前壁側の突条643aも断
面三角形状で一体成形によって形成され、ステージ後壁602の上方延長部602aの前
面に後壁側の突条644aが断面三角形状で一体成形により形成されている。
これら落下方向誘導路640内の前後左右の各面の内壁から突出形成された突条643
a,644a,645a,646aの高さは、前後左右において、図36に示す様に、上
から見たときの投影面積として遊技球の直径dよりも大きい四角形通路を確保できる高さ
とされている。
さらに、ワープ出口612は、溝状の通路本体部分の終端部のステージ601側の側壁
を切り取った状態に形成され、ステージ後壁602は当該側壁が切り取られた部分の先に
も突条644aを備えている。同じく、延長底壁641にもワープ出口612の先にも突
条646aを備え、前壁延長部642にも突条643aが備えられている。
まお、ステージ後壁601aの前方延長壁602bには、奥行き方向誘導路630の中
心に沿う様にリブ631が一体成形によって突出形成されている。ここで、奥行き方向誘
導路630および入口部誘導路620には、いずれもU字状断面の溝となっていて、落下
方向誘導路640のみがコ字状断面の溝となっている。そして、リブ631が通路内に突
出することとなる奥行き方向誘導路630は、後方に向かって底面が低くなる様な下り傾
斜に構成され、リブ631は、その下端が下り傾斜の奥行き方向誘導路の底面とほぼ平行
になる様に突出形成されている。
なお、図32,図35に示す様に、本実施例のステージ601は、上段ステージ601
a、中段ステージ601b、下段ステージ601cを有し、上段ステージ601aの背面
側には上方に向かって伸びる突条601dが備えられている。この突条601dの左端は
、ワープ出口612の後壁を構成するステージ後壁602よりも前側に位置する。
[4 入賞口]
本実施例においては、図37,図38に示す様に、左普通入賞口16には、2個の入賞
口16a,16bが備えられている。これら2個の左入賞口16a,16bから入賞した
遊技球は、図38に示す様に、共通の左遊技球検知スイッチ16sによってカウントされ
る。このため、左普通入賞口16の背後には、これら2個の左入賞口16a,16bから
左遊技球検知スイッチ16sに至る様に合流する玉通路部31が備えられている。
また、右普通入賞口17も、本実施例においては、図39,図40に示す様に、2個の
入賞口17a,17bを備え、これら2個の右入賞口17a,17bに入賞した遊技球は
、図40に示す様に、共通の右遊技球検知スイッチ17sによってカウントされる。この
ため、右普通入賞口16の背後には、これら2個の右入賞口17a,17bから右遊技球
検知スイッチ17sに至る様に合流する玉通路部32が備えられている。
始動入賞口11は、図41〜図43に示す様に、上入賞口11aと、下入賞口11bと
を備えている。下入賞口11bは、いわゆる「電チュー」であって、電チュー用ソレノイ
ド11cによって開閉動作されるチューリップ羽根11d,11dを備え、このチューリ
ップ羽根11d,11dが開いているときにだけ、遊技球を受け入れることが可能となる
。上入賞口11aに入賞した遊技球は、図43に示す様に、上始動口遊技球検知スイッチ
11s1によってカウントされる。一方、下入賞口11aに入賞した遊技球は、下始動口
遊技球検知スイッチ11s2によってカウントされる。このため、始動入賞口用の玉通路
部33は、二つの入賞口11a,11bから遊技球検知スイッチ11s1,11s2に至
る経路が、合流することのないものとして形成されている。
[5 裏ユニットの構成]
次に、裏ユニット22について説明する。先に述べた様に、PC樹脂製の裏ユニット2
2は、ベニヤ製の板部材21にねじ止め固定されて遊技盤1を構成している。そして、裏
ユニット22の箱状部分である基本土台23には、液晶表示装置2および可動体100〜
400が取り付けられる。また、裏ユニット22の前面側には玉通路部31〜33が、裏
面側には基板設置部41〜43が設けられている。
本実施例においては、図3に示す様に、左右の普通入賞口16,17に入賞した遊技球
のための玉通路部31,32は、前面開放で下部に遊技球排出口31a,32aを有する
箱状体からなり、基本土台23の前面側に別体で組み付けられる玉通路部構成部品31b
,32bと、板部材21の裏面とによって構成されている。なお、始動入賞口11に入賞
した遊技球のための玉通路部33は、始動入賞口11と一体に板部材21側に固定されて
いる。
図44,図45に示す様に、左普通入賞口16の背後に備えられる玉通路部31の玉通
路部構成部品31bには、前面側から皿ネジによるねじ止めを行うため、皿ネジの軸を挿
入するネジ軸挿入孔31cと、ネジ軸挿入孔31cと連続して形成され、皿ネジの頭が玉
通路部構成部品31aの内壁面から飛び出さない様に受け入れるネジ頭受入凹部31dが
形成されている。なお、右普通入賞口17の背後の玉通路部32を構成する玉通路構成部
品32bも同様の構成を備えている。右普通入賞口17の背後に備えられる玉通路部32
の玉通路部構成部品32bにも、同様に、ネジ軸挿入孔32c、ネジ頭受入凹部32dが
形成されている。
また、玉通路部構成部品31b,32bには、遊技球排出口の部分の後壁に遊技球検知
スイッチ16s,17sを挿入するスイッチ挿入開口31e,32eが形成されると共に
スイッチ挿入開口31e,32eの前方に遊技球検知スイッチ16s,17sの前端を係
止する係止片31f、32fが一体に備えられている。
また、図46に示す様に、裏ユニット22の裏面側に備えられる基板設置部41〜43
は、それぞれに対して設置される基板51〜53の周縁部を前方から当接支持する後端縁
41a〜43aを有する背面開放箱状枠体からなる。
左普通入賞口16の背面に位置する左基板設置部41には、各玉通路部31〜33を通
過する遊技球の検知信号を中継するための遊技盤入出力信号中継端子板51が設置される
。また、右普通入賞口17の背面に位置する左基板設置部42には、主制御基板とサブ統
括制御基板との間で信号を中継する電源中継基板52が設置される。そして、始動入賞口
11の背面に位置する中央基板設置部43には、LEDの発光や可動体の動作による遊技
演出を実行するランプ中継信号基板53が設置される。
これら基板設置部41〜43の内、左基板設置部41と、右基板設置部42は、基本土
台23の背面側に別体で組み付けられる基板設置部構成部品として構成されている。そし
て、これら左右の基板設置部構成部品を構成する箱状枠体の底面には、図47に示す様に
、基本土台23のボス部材に皿ネジでねじ止めするためのネジ孔41b,42bが一体に
形成されている。なお、図には現れていないが、ネジ孔41b,42bの裏側は、ボス部
材の先端と嵌合して位置決め機能を発揮する様にボス嵌合部となっている。
また、左基板設置部41および右基板設置部42を構成する箱状枠体の後端縁41a,
42aには、内側へ伸びる爪を備えて箱状枠体の外側へ弾性変形可能な基板係止フック4
1c,42cと、基板係止フック41c,42cに対して対面する位置の周壁から内側に
伸び、後端縁41a,42aに当接させつつ基板を挿入することのできる基板係止片41
d,42dとが、一体成形によって形成されている。なお、基本土台23と一体の中央基
板設置部43にも、基板係止フック43c、基板係止片43dが備えられている。
さらに、図48に示す様に、基本土台23には、玉通路部構成部品のネジ軸挿入孔31
c,32cと重なり、皿ネジをねじ込むことのできる筒孔を有するボス部材23aが後方
に向かって伸びる様に一体成形によって形成されている。このボス部材23aの先端には
段差部23bが形成され、前述した通り、左基板設置部41、右基板設置部42の底面裏
側に形成されたボス嵌合部と嵌合させて位置決めを正しく行うことができる様になってい
る。
なお、裏ユニット22の基本土台23とは別体に構成されている玉通路部構成部品31
a,32aおよび基板設置部構成部品41,42は、基本土台23よりも軟質な合成樹脂
で射出成形によって製造されている。具体的には、裏ユニット22の基本土台23はPC
樹脂製であり、玉通路部構成部品31b,32bおよび基板設置部構成部品41,42は
、ABS樹脂製である。
また、玉通路部構成部品31b,32bのスイッチ挿入開口31e,32eと重なる様
に基本土台23側にも開口が形成されると共に、図48に示す様に、当該開口から後方に
向かって伸びる筒状のスイッチ固定部23cが一体に形成されている。そして、スイッチ
固定部23cの後端には、内側へ伸びる爪を備えて筒の外側へ弾性変形可能なスイッチ係
止フック23dが一体成形によって備えられている。
さらに、左右の基板設置部41,42の箱状枠体の枠内に収まる様に、磁気センサ61
が取り付けられている。そして、図47に示す様に、箱状枠体の底面に開口41e,42
eが形成されて磁気センサ61の後端を箱状枠体内に飛び出させられる様にすると共に、
図48に示した様に、ボス部材23aの段差部23bによって左右の基板設置部41,4
2の底面を基本土台23から所定距離をあけた状態で取り付け得る様にすることで、磁気
センサ61の信号線を枠内から枠外へと導出する導出口を形成している。
また、基板設置部41,42の箱状枠体の枠内に、各箱状枠体に設置された基板51,
52の前面と遊技盤1の板部材21の裏面との間に収まる様に、磁気センサ61を裏ユニ
ット22に対して着脱可能に取り付けるための筒状のセンサ取付部62が備えられている
さらに、磁気センサ61は、全体として細長い棒状体として構成され、その後端部の外
面に、内側へと入り込む様に段差を設けた凹入段部61aと、外側へと出っ張る様に段差
を付けた凸出段部61bとを備え、信号線は、凸出段部側にずれた位置から伸ばされてい
る。センサ取付部62は、凹入段部61aよりも先端側の棒状体を挿入可能なサイズの筒
孔を有し、センサ取付部62の後端には、筒の内側に突出する爪を有する板状弾性部材6
2aが備えられている。この板状弾性部材62aの爪は、センサ取付部62の後端に磁気
センサ61の凸出段部61bを押し当てたときに磁気センサ61の凹入段部61aに係合
する位置に形成されている。
また、センサ取付部62は、遊技盤1に対して直交して裏ユニット22の裏面側に伸び
る様に形成され、その後端に磁気センサ61の凸出段部61bを押し当てたときに当該磁
気センサ61の先端が遊技盤1の板部材21の裏面に当接しない長さとされている。なお
、図49に示す様に、前述した基板設置部41,42の底面の開口41e,42eは、基
板設置部41,42を組み付けたときにセンサ取付部62を、基板設置部41,42の枠
内に逃がすことのできる位置になっている。
さらに、基板設置部41,42の箱状枠体を支える様に、裏ユニット22の基本土台2
3の裏面側に形成された土台部23eは、リブ23fによって補強されている。
また、センサ取付部62は、図50に示す様に、左普通入賞口16用の玉通路部31の
および右普通入賞口17の玉通路部32の近傍に磁気センサ61の頭部を配置する様に設
けられている。この位置は、左普通入賞口16の2個の入賞口16a,16bの間と、右
入賞口17の2個の入賞口17a,17bの間になっている。
裏ユニット22の基本土台23の中央に開口された枠の中には、液晶表示装置2が背面
側から組み付けられ、さらに、その背面には、主制御基板およびサブ統括制御基板が組み
付けられ、図51に示す様に、これら主制御基板およびサブ統括制御基板の背面を覆う様
に基板カバー71が装着されて、遊技盤1となる。
[6 演出制御]
次に、演出制御について説明する。実施例のパチンコ機Pは、前述の様に、液晶表示装
置2による変動画像やストーリー性のある動画などによる画像演出の外に、可動体演出と
、発光演出とを実行するための構成を備えている。これら画像演出、可動体演出、発光演
出は、裏ユニット22に設置された主制御基板およびサブ統括制御基板により実行される
[6.1 可動体演出のための構成]
まず、可動体演出について説明する。可動体演出における制御信号の流れを、図52に
示す。図示の様に、主制御基板(プログラム)81から出力された制御信号(変動パター
ン)は、遊技盤サブ出力信号中継端子板83を経由してサブ統括制御基板82に入力され
る。ここで、主制御基板81から出力される制御信号(変動パターン)は、始動入賞口1
1に遊技球が入賞したときに実行される乱数抽選の結果に基づいて主制御基板81にて決
定される。今から説明するのは、可動体演出のパターンを指定する制御信号(変動パター
ン)が入力された場合である。
サブ統括制御基板82は、受信した制御信号(変動パターン)に基づいて、可動体モー
タ制御信号および可動体ソレノイド駆動信号を生成し、ランプ中継信号基板53へと出力
する。ランプ中継信号基板53は、サブ統括制御基板82から受信した信号に基づいて、
以下の様に下流側へと信号を送信して、各可動体100〜400による可動体演出を実行
させる。
[6.1.1 単独動作による可動体演出]
[6.1.1.1 右上可動体の回動動作]
可動体ソレノイド駆動信号は、ランプ中継信号基板53から裏ユニットLED中継端子
板54へと送信されろ。裏ユニットLED中継端子板54は、この可動体ソレノイド駆動
信号を、上部可動体裏LED基板512を経由して可動体ソレノイド301へと送信する
。これにより、可動体ソレノイド301が駆動され、右上可動体300に回動動作を実行
させる。この可動体ソレノイド駆動信号は、可動体ソレノイド301に対して、ON信号
を所定時間だけ出力する指令となっている。従って、可動体ソレノイド301は、その後
OFFとなり、戻しバネ303によって、右上可動体300は待機位置へと復帰させられ
る。
[6.1.1.2 上部可動体の回動動作]
上部可動体回動モータ制御信号は、ランプ中継信号基板53から上部可動体回動モータ
101へと送信される。これにより、上部可動体回動モータ101が駆動されて上部可動
体100が回動動作を実行する。この上部可動体回動モータ制御信号は、上部可動体回動
モータ101を、上部可動体100を待機位置から動作位置へと回動させる方向へ所定ス
テップ数だけ正転させ、その後、逆転させる指令となっている。そして、逆転動作の実行
中に、上部可動体回動モータ原位置スイッチ111による原位置検出信号がランプ中継信
号基板53を経由してサブ統括制御基板82に入力されると、サブ統括制御基板82は、
ランプ中継信号基板53に対して、上部可動体回動モータ101を停止させることを内容
とする上部可動体回動モータ制御信号を出力する。これにより、上部可動体回動モータ1
01が停止され、上部可動体100が待機位置に復帰し終える。
[6.1.1.3 左可動体の回動動作]
左可動体回動モータ制御信号は、ランプ中継信号基板53から左可動体回動モータ20
1へと送信される。これにより、左可動体回動モータ201が駆動されて左可動体200
が回動動作を実行する。この左可動体回動モータ制御信号は、左可動体回動モータ201
に対して、所定ステップ数だけ正転した後に逆転する動作を指令するものである。そして
、逆転動作中に左可動体回動モータ原位置スイッチ211からの原位置検出信号がランプ
中継信号基板53を経由してサブ統括制御基板82に入力されると、サブ統括制御基板8
2は、ランプ中継信号基板53に対して、左可動体回動モータ201を停止させることを
内容とする上部可動体回動モータ制御信号を出力する。これにより、左可動体回動モータ
101が停止され、左可動体200が待機位置に復帰し終える。
[6.1.1.4 シャッタ付可動体の回動動作]
シャッタ付可動体回動モータ制御信号は、ランプ中継信号基板53からシャッタ付可動
体回動モータ401へと送信される。これにより、シャッタ付可動体回動モータ401が
駆動されてシャッタ付可動体400が回動動作を実行する。このシャッタ付可動体回動モ
ータ制御信号は、シャッタ付可動体回動モータ401に対して、所定ステップ数だけ正転
した後に逆転する動作を指令するものである。そして、逆転動作中にシャッタ付可動体回
動モータ原位置スイッチ411からの原位置検出信号がランプ中継信号基板53を経由し
てサブ統括制御基板82に入力されると、サブ統括制御基板82は、ランプ中継信号基板
53に対して、シャッタ付可動体回動モータ401を停止させることを内容とする上部可
動体回動モータ制御信号を出力する。これにより、シャッタ付可動体回動モータ401が
停止され、シャッタ付可動体400が待機位置に復帰し終える。
[6.1.1.5 シャッタ付可動体の待機位置でのシャッタ開閉動作]
シャッタ開閉モータ制御信号は、ランプ中継信号基板53からシャッタ開閉モータ40
2へと送信される。これにより、シャッタ開閉モータ402が駆動されてシャッタ羽根6
1〜66を開放させる動作を実行する。このシャッタ開閉モータ制御信号は、シャッタ開
閉モータ402に対して、所定ステップ数だけ正転した後に逆転する動作を指令するもの
である。そして、逆転動作中にシャッタ開閉モータ原位置スイッチ421からの原位置検
出信号がランプ中継信号基板53を経由してサブ統括制御基板82に入力されると、サブ
統括制御基板82は、ランプ中継信号基板53に対して、シャッタ開閉モータ402を停
止させることを内容とする上部可動体回動モータ制御信号を出力する。これにより、シャ
ッタ開閉モータ402が停止され、シャッタ羽根61〜66が透過孔433a,433b
を閉じた位置へと復帰し終える。
なお、この制御において、シャッタ開閉モータ402を正転、所定時間停止、逆転、停
止として、シャッタ開の状態を長くしたり、その時間を長短変更したりする制御内容も選
択し得る。また、シャッタ開閉モータ402を所定ステップ正転、所定ステップ逆転、所
定ステップ正転、所定ステップ逆転、…、停止、と2回、3回、…と、複数回のシャッタ
開閉動作を選択して用意することもでき、この場合も、正転と逆転の間に、所定時間停止
を入れた制御を選択肢として用意すれば、さらに多彩な演出を実行することができる。
[6.1.2 連係動作による可動体演出]
また、こうした単純にいずれかのアクチュエータを駆動するだけではなく、主制御基板
81からの制御信号(変動パターン)は、複数のアクチュエータを同時に、あるいは、順
番に駆動させる演出の実行を指令するパターンとなるケースもある。これにより、可動体
100〜400を用いて、より多彩な演出を実行することが可能となっている。
[6.1.2.1 上部可動体と左可動体の連係携動作による可動体演出]
サブ統括制御基板82から、上部可動体回動モータ制御信号と左可動体回動モータ制御
信号が、次の様な組み合わせで出力される。この制御信号は、上部可動体回動モータ10
1を所定ステップ数だけ正転させた後逆転させる信号に対して、予め設定された遅延時間
をおいて、左可動体回動モータ201を所定ステップ数だけ正転させて逆転させる内容と
なっている。これにより、動作位置に回動した上部可動体100に向かって左可動体20
0が回動し、両者が動作位置から共に待機位置へと復帰する動作が実行される。なお、両
モータ101,201の停止は、それぞれの原位置検知信号に基づいて停止信号を出力す
ることによってなされる。
なお、この制御は、次の様にすることもできる。上部可動体回動モータ101を所定ス
テップ数だけ正転させた後に停止させると共に、左可動体回動モータ201を所定ステッ
プ数だけ正転させ、その後、両モータ101,201を逆転させる。この場合も、両モー
タ101,201の停止は、それぞれの原位置検知信号に基づいて停止信号を出力するこ
とによってなされる。
[6.1.2.2 シャッタ付可動体の動作位置でのシャッタ開閉動作]
サブ統括制御基板82から、シャッタ付可動体回動モータ制御信号とシャッタ開閉モー
タ制御信号が、次の様な組み合わせで出力される。この制御信号は、シャッタ付可動体回
動モータ401を所定ステップ数だけ正転させた後、一旦停止させる。次に、シャッタ開
閉モータ402を所定ステップ数だけ正転させて逆転させ、その原位置検知信号に基づい
て停止させる。次に、シャッタ付可動体回動モータ401を逆転させる。そして、最後に
、シャッタ付可動体回動モータ原位置検知スイッチ411から原位置検知信号が入力され
たら、シャッタ付可動体回動モータ401を停止させる。これにより、動作位置に回動し
て停止したシャッタ付可動体400が、動作位置でシャッタを1回開閉し、再び待機位置
へと復帰する動作が実行される。
なお、この制御において、「シャッタ付可動体回動モータ401を所定ステップ数だけ
正転させた後、一旦停止させた後で、シャッタ開閉モータ402を所定ステップ正転、所
定ステップ逆転、所定ステップ正転、所定ステップ逆転、…、停止、と複数回のシャッタ
開閉動作を実行させた後、シャッタ付可動体回動モータ401を逆転させ、原位置検知信
号に基づいて停止させる」という制御信号とすることで、動作位置に回動して停止したシ
ャッタ付可動体400が、動作位置でシャッタを複数回開閉し、再び待機位置へと復帰す
る動作も実行することができる。
さらに、シャッタ開閉モータ402に対する1回のシャッタ開閉動作のための信号を、
「所定ステップ正転、所定時間停止、逆転、原位置検知で停止」とすることにより、シャ
ッタが開いた状態の時間をある程度長くすることもできる。加えて、この場合の「所定時
間停止」の時間を変化させることで、シャッタ開の時間に長短を与えることもできる。こ
の結果、シャッタ付可動体400による可動体演出が一層多彩なものとなる。
[6.2 発光演出]
発光演出における制御信号の流れを、図53に示す。図示の様に、主制御基板81から
出力された制御信号(変動パターン)は、遊技盤サブ出力信号中継端子板83を経由して
サブ統括制御基板82に入力される。この例における制御信号(変動パターン)は、LE
Dによる発光演出のパターンを指定する信号となる。
サブ統括制御基板82は、受信したランプ制御信号に基づいて、点灯信号を生成し、ラ
ンプ中継信号基板53へと出力する。ランプ中継信号基板53は、サブ統括制御基板82
から受信した点灯信号を、対応するLED基板へと中継し、LEDランプを点灯させる。
[6.3 可動体演出と発光演出との統合演出]
本実施例では、シャッタ付可動体400と右下可動体裏LED基板514とによる可動
体演出と発光演出の統合による演出を以下の様にして実行している。
[6.3 可動体演出と発光演出との統合演出]
制御信号の流れを、図54に示す。図示の様に、主制御基板81から出力された制御信
号(変動パターン)は、遊技盤サブ出力信号中継端子板83を経由してサブ統括制御基板
82に入力される。この制御信号による演出パターンは、シャッタ付可動体400が待機
位置においてシャッタを開閉するタイミングに合わせてLEDを発光させるパターンとな
る。
サブ統括制御基板82は、受信した制御信号(変動パターン)に基づいて、シャッタ開
閉モータ制御信号およびランプ制御信号を生成し、ランプ中継信号基板53へと出力する
。ランプ中継信号基板53は、サブ統括制御基板82から受信した信号に基づいて、以下
の様に下流側へと信号を送信して、シャッタ付可動体400と右下可動体裏LED基板5
14とによる統合演出を実行させる。
シャッタ開閉モータ制御信号は、ランプ中継信号基板53からシャッタ開閉モータ40
2へと送信される。これにより、シャッタ開閉モータ402が駆動されてシャッタ羽根6
1〜66を開放させる動作を実行する。このシャッタ開閉モータ制御信号は、シャッタ開
閉モータ402に対して、所定ステップ数だけ正転した後に一旦停止させ、その後逆転す
る動作を指令するものである。ランプ制御信号は、ランプ中継信号基板53から右下可動
体裏LED基板514へと送信される。この送信タイミングは、シャッタ開閉モータ制御
信号における一旦停止の指令と同期させる。これにより、待機位置においてシャッタが開
いたときに、透過孔433a,433bの背後においてLEDランプによる発光演出が統
合的に実行される。
この統合演出においても、待機位置でのシャッタ開閉動作による可動体演出で説明した
のと同じく、シャッタ開閉モータ402の開閉を複数回実行し、シャッタが開く度に右下
可動体裏発光基板514に点灯信号を出力したり、場合によっては、点灯信号を出力しな
いケースを加えたり、さらには、発光色を変化させたりする制御を選択肢として用意し得
る。
[6.4 可動体演出と画像演出との統合演出]
本実施例では、シャッタ付可動体400と液晶表示装置2とをタイミングよく連係させ
た統合演出をも以下の様にして実行している。制御信号の流れを、図55に示す。図示の
様に、主制御基板81から出力された制御信号(変動パターン)は、遊技盤サブ出力信号
中継端子板83を経由してサブ統括制御基板82に入力される。この制御信号により指定
される統合演出パターンは、シャッタ付可動体400を待機位置から動作位置へ回動させ
た後にシャッタを開閉するタイミングに合わせて液晶表示画面2の最前面のレイヤに重ね
る様にして画像を表示し、透過孔433a,433bを通して当該画像を視認可能とする
ことを内容とする信号であって、始動入賞口11に遊技球が入賞したときに実行される乱
数抽選の結果に基づいて主制御基板81にて選択される。
サブ統括制御基板82は、受信した制御信号(変動パターン)に基づいて、シャッタ付
可動体回動モータ制御信号、シャッタ開閉モータ制御信号およびランプ画像演出制御信号
を生成し、ランプ中継信号基板53へと出力する。ランプ中継信号基板53は、サブ統括
制御基板82から受信した信号に基づいて、以下の様に下流側へと信号を送信して、シャ
ッタ付可動体400と液晶表示装置2とによる統合演出を実行させる。
まず、「所定ステップ数正転した後に停止」を内容とするシャッタ付可動体回動モータ
制御信号が、シャッタ付可動体回動モータ401に送信される。これにより、シャッタ付
可動体400がシャッタ閉の状態で液晶表示装置2の前面に出現した状態となる。次に、
画像演出制御信号が液晶表示装置2に送信されると共に、「所定ステップ数正転→一旦停
止→逆転」を内容とするシャッタ付可動体回動モータ制御信号が、シャッタ付可動体回動
モータ401に送信される。
このとき、画像演出制御信号は、図55に示す様に、液晶表示装置2にスクロール表示
されている変動図柄よりも前面のレイヤに表示するキャラクタ図柄の種類と、表示位置と
を指定するものである。表示位置は、シャッタ付可動体400の動作位置における透過孔
433a,433bの背面位置であって、リング状枠体432の内部に限定されるものと
している。
この結果、図56に示す様に、シャッタ付可動体400が待機位置から動作位置へ移動
し、続いてシャッタが開くとキャラクタ図柄がシャッタの枠内に表示される様に、可動体
演出と画像演出との統合演出が実行される。
この後、サブ統括制御基板82は、シャッタ開閉モータ原位置検知スイッチ421から
原位置検知信号が入力されると、シャッタ開閉モータ402に対して「停止」を内容とす
るシャッタ開閉モータ制御信号を送信すると共に、「キャラクタ画像の表示終了」を内容
とする画像演出制御信号が液晶表示装置2に対して送信され、さらに、「逆転」を内容と
するシャッタ付可動体回動モータ制御信号が、シャッタ付可動体回動モータ401に送信
される。これにより、液晶表示装置2は、キャラクタ画像が消えて図柄変動による画像演
出を続行する状態となり、シャッタ付可動体400が待機位置へ向かって回動される。そ
して、シャッタ付可動体回動モータ原位置検知スイッチ411から原位置検知信号が入力
されると、「停止」を内容とするシャッタ付可動体回動モータ制御信号をシャッタ付可動
体回動モータ401に対して送信し、シャッタ付可動体400が待機位置に復帰完了する
なお、この統合演出制御においても、シャッタ付可動体400を動作位置に回動した後
のシャッタ開閉動作を複数回実行させる様に制御指令を送信する選択肢も有しており、画
像演出制御信号は、このシャッタ開閉動作の度にキャラクタ画像の内容を変化させたり、
あるいは、何回目かのシャッタ開閉動作のときにだけキャラクタ画像を出現させるといっ
たさらに多彩な統合演出をも実行し得る様に統合演出制御としての選択肢を多数備え得る
[6.5 演出制御におけるパターン決定方法]
主制御基板81は、図57に示す様に、CPU81a、ROM81b、RAM81cを
備えたマイクロコンピュータによって構成されている。ROM81bには、パチンコ機P
を制御するための制御プログラム、多数の変動パターンに対応する変動パターン指定コー
ド及び各種の情報(大当り判定値、リーチ判定値等)が記憶されている。RAM81cに
は、遊技機の動作中に適宜書き換えられる各種の情報(大当り判定用乱数、リーチ判定用
乱数、及び変動パターン振分乱数等の各種乱数の値等)が記憶(設定)されるようになっ
ている。そして、メインCPU81aは、大当り判定用乱数等の各種乱数の値を所定の周
期毎に順次更新し、更新後の値をRAM81cに設定し、更新前の値を書き換えている。
本実施例では、ROM81bには、図58に示す様に、「P1:通常変動」、「P2:
ノーマルリーチはずれ」、「P3:ノーマルリーチ当たり」、「P11:スーパーリーチ
はずれA」、「P12:スーパーリーチはずれB」、「P21:統合演出付スーパーリー
チはずれX」、「P22:統合演出付スーパーリーチはずれY」、「P31:スーパーリ
ーチ当たりA」、「P32:スーパーリーチ当たりB」、「P41:統合演出付スーパー
リーチ当たりX」、「P42:統合演出付スーパーリーチ当たりY」と多数の変動パター
ンが記憶されている。そして、メインCPU81aは、これらの多数の変動パターンの中
の一つを選択し、変動パターン指定コードとしてサブ統括制御基板82へと指令する様に
なっている。この変動パターン指定コードが、図52〜56において主制御基板81から
サブ統括制御基板82へと送られる制御信号である。
これらの大分類として管理されている変動パターンのいずれが選ばれるかは、始動入賞
口11に入賞する毎に乱数を取得して実施されるメインCPU81aでの抽選処理により
決まる。この抽選処理としては、「当たり/はずれ抽選」と、「はずれ」の場合の「リー
チ有り/無し抽選」が実施される。従って、CPU81aによる抽選結果は、「大当たり
」、「リーチはずれ」、「はずれ」のいずれかになる。
そして、抽選結果が「大当たり」の場合は、P3(ノーマルリーチ当たり)、P31,
P32(スーパーリーチ当たり)、P41,P42(統合演出付スーパーリーチ当たり)
の中から一つの変動パターンが選択されることになる。
また、抽選結果が「リーチはずれ」の場合は、P2(ノーマルリーチはずれ)、P11
,P12(スーパーリーチはずれ)、P21,P22(統合演出付スーパーリーチはずれ
)の中から一つの変動パターンが選択されることになる。
さらに、抽選結果が「はずれ」の場合は、「P1:通常変動」の変動パターンが選択さ
れることになる。
この様に、本実施形態では、メインCPU81aは、「大当たり」、「リーチはずれ」
及び「はずれ」の三種類の抽選結果に応じて、図58に示した変動パターンの大分類の中
からいずれを選択するかが管理されている。
そして、「当たり」に対して選択され得る変動パターンの大分類は、ノーマルリーチ当
たり(P3)、スーパーリーチ当たりA(P31)、スーパーリーチ当たりB(P32)
、スーパーリーチ当たりX(P41)、スーパーリーチ当たりY(P42)であり、これ
らの大分類に対して、ノーマルリーチ当たり:スーパーリーチ当たりA,B:スーパーリ
ーチ当たりL,M=1:44:55の割合で選択される様に振分確率が設定されている。
同じく、「はずれリーチ」に対して選択され得る変動パターンの大分類についても、一例
として、ノーマルリーチはずれ(P2):スーパーリーチはずれA(P11)、スーパー
リーチはずれB(P12)、スーパーリーチはずれX(P21)、スーパーリーチはずれ
Y(P22)であり、これらの大分類に対して、ノーマルリーチはずれ:スーパーリーチ
はずれA,B:スーパーリーチはずれL,M=95:4:1の割合で選択される様に振分
確率が設定されている。なお、「はずれ」に対してはP1(通常変動)が100%選択さ
れることになる。
メインCPU81aは、こうして、「当たり/はずれ抽選」、「はずれリーチの有無抽
選」及び振分確率に基づいて、多数の変動パターン指定コードの中から1つの変動パター
ン指定コードを決定し、これに対応する制御信号を変動パターン指定コマンドとしてサブ
統括制御基板82に出力する様になっている。
ここで、この大分類の「P1:通常変動」、「P2:ノーマルリーチはずれ」及び「P
3:ノーマルリーチ当たり」は、いずれも背景画像として展開される物語とは無関係な図
柄組み合わせゲームを図柄変動レイヤに表示すればよい変動パターンである。よって、演
出パターン(演出図柄以外の画像による演出)は変動パターン(演出図柄の変動表示によ
る演出)には左右されず、基本的な背景画像(春夏秋冬などデフォルトとしての背景画像
が複数の場合は、そのいずれか)のままとなる。
一方、大分類の「P11:スーパーリーチはずれA」、「P12:スーパーリーチはず
れB」、「P31:スーパーリーチ当たりA」、「P32:スーパーリーチ当たりB」は
、背景画像として展開される物語をストーリーA,Bのいずれかに特定した変動パターン
である。よって、ストーリー演出パターンとしての背景画像は、メインCPU81aから
指令された変動パターンにより、特定されることになる。
これに対し、大分類の「P21:スーパーリーチはずれX」、「P41:スーパーリー
チ当たりX」は、待機位置におけるシャッタ付可動体400のシャッタ開閉による可動体
演出と、右下可動体裏LED基板514の発光による発光演出とによる統合演出予告を経
てスーパーリーチに発展する変動パターンである。また、「P22:スーパーリーチはず
れY」、「P42:スーパーリーチ当たりY」は、シャッタ付可動体400を動作位置に
回動させてシャッタ開閉させる可動体演出と、液晶表示装置2にキャラクタ画像を出現さ
せる画像演出とによる統合演出予告を経てスーパーリーチに発展する変動パターンである
。なお、統合演出予告後のスーパーリーチ中に背景演出として展開される物語については
、ストーリーA,B以外のストーリーL,Mの中から、サブ統括CPU82aによる演算
処理で決定することとしている。
そこで、サブ統括制御基板82について説明する。サブ統括制御基板82は、統括CP
U82aと、ROM82bと、RAM82cとを備えたマイクロコンピュータによって構
成されている。ROM82bには、液晶表示装置、音源、LED、可動体モータ・ソレノ
イドを、統括的に制御するための制御プログラム、演出パターン決定プログラム及び各種
情報(中分類演出パターン選択条件等)などが記憶管理されている。また、RAM82c
には、パチンコ機の動作中に適宜書き換えられる各種の情報が記憶(設定)されるように
なっている。
サブ統括制御基板82の演出パターン決定プログラムが実行されることにより、主制御
基板81からの制御信号がP21,P22,P41,P42であった場合のスーパーリー
チ中に展開すべき物語をストーリーL,Mのいずれにすべきかが振り分けられる。
また、サブ統括制御基板82の演出パターン決定プログラムは、主制御基板81からの
制御信号がP21,P22,P41,P42であった場合、ストーリーL,Mの振り分け
に加えて、統合演出をステップアップ予告付とするか否かについても振り分けている。
この結果、例えば、主制御基板81からP41が指令され、サブ統括制御基板82にお
いてストーリーLに振り分けられたとき、さらに、待機位置での1回開放による統合演出
からストーリーLのスーパーリーチに発展して当たりとなる演出パターン(P41−1−
1)と、待機位置での複数回開放によるステップアップ予告を含む統合演出からストーリ
ーLのスーパーリーチに発展して当たりとなる演出パターン(P41−1−2)のいずれ
かが選択される。
この場合、ステップアップ予告なしの演出パターン(P41−1−1)では、シャッタ
ーが1回開放するときに統合的に実行される裏ユニット発光色を、白、青、黄、緑、赤、
虹の中から選択している。この発光色の相違は、白→青→黄→緑→赤→虹(プレミアム)の
順に期待度が高くなる様に設定してある。なお、どの発光色とするかは、乱数と振り分け
確率との組み合わせにより、サブ統括制御基板82の演出パターン決定プログラム内の処
理によって決定する。
また、ステップアップありの演出パターン(P41−1−2)では、シャッターが開放
する度に、白→青→黄→緑→赤→虹(プレミアム)の順に変化させ、期待度を予告する。開
放1回目=白、開放2回目=青、…と何回開放するかによって期待度を予告することがで
きる。なお、開放2回目も白として期待度が低いことを表現したり、あるいは、開放2回
目に青をジャンプしてより期待度大の色で発光させることも可能である。この場合、何回
開放するか、どの色まで変化させるか、ジャンプさせるか等については、乱数と振り分け
確率との組み合わせにより、サブ統括制御基板82の演出パターン決定プログラム内の処
理によって決定する。
また、例えば、主制御基板81からP42が指令され、サブ統括制御基板82において
ストーリーMに振り分けられたとき、さらに、動作位置での1回開放による統合演出から
ストーリーMのスーパーリーチに発展して当たりとなる演出パターン(P42−2−1)
と、動作位置での複数回開放によるステップアップ予告を含む統合演出からストーリーM
のスーパーリーチに発展して当たりとなる演出パターン(P42−2−2)のいずれかが
選択される。
この場合も、ステップアップ予告なしの演出パターン(P42−2−1)では、動作位
置でシャッターが1回開放するときに統合的に実行されるキャラクタ画像演出で表示され
るキャラクタを、キャラクタA、キャラクタB、…、プレミアムキャラクタの中から選択
している。このキャラクタの相違は、A→B→…プレミアムの順に期待度が高くなる様に
設定してある。なお、どのキャラクタとするかは、乱数と振り分け確率との組み合わせに
より、サブ統括制御基板82の演出パターン決定プログラム内の処理によって決定する。
また、ステップアップありの演出パターン(P42−2−2)では、シャッターが開放
する度に、キャラクタA→キャラクタB→…→プレミアムキャラクタの順に変化させ、期
待度を予告する。開放1回目=キャラクタA、開放2回目=キャラクタB、…と何回開放
するかによって期待度を予告することができる。なお、開放2回目もキャラクタAとして
期待度が低いことを表現したり、あるいは、開放2回目にキャラクタBより期待度大のキ
ャラクタを出現させることも可能である。この場合、何回開放するか、どのキャラクタま
で変化させるか、キャラクタをジャンプさせるか等については、乱数と振り分け確率との
組み合わせにより、サブ統括制御基板82の演出パターン決定プログラム内の処理によっ
て決定する。
次に、上述の様なステップアップ予告を行う場合のキャラクターの決定方法等について
説明する。まず最初に、図59に示す様に、乱数を発生させ(S1)、振り分け確率に基
づいて最終的に出現するキャラクターを決定する(S2)。もう一度乱数を発生させ(S
3)、何回目の開放でS1で決定されたキャラクターを出現させるかを決定する(S4)
。そして、S2で決定したキャラクタのステップアップレベルと、S4で決定した開放回
数とを比較し、ステップアップレベルが一致しているか否かを判定する(S5)。ステッ
プアップレベルが一致しているときは(S5:YES)、最終的に出現するキャラクター
が何回目の開放で出現するかを基準に、最初の開放から最後の開放までのキャラクターを
逆算して決定する(S6)。一方、キャラクタと開放回数とでステップアップレベルが一
致していないときは(S5:NO)、開放回数の方が少ないか否かを判定し(S7)、少
ない場合は(S7:YES)、ステップアップレベル1のキャラクタとS2で決定したス
テップアップレベルのキャラクタとの間で重複して出現させるキャラクタを決定する(S
8)。逆に、開放回数の方が多い場合は(S7:NO)、ステップアップレベル1のキャ
ラクタとS2で決定したステップアップレベルのキャラクタの一つ前のレベルのキャラク
タとの間で間引くべきキャラクタを決定する(S9)。S8では、S2で決定されたキャ
ラクタが重複して出現するパターンも選択し得るが、S9では、S2で決定されたキャラ
クタは間引かない。
以上の様な演算処理を実行する結果、例えば、6回目の開放でステップアップレベル5
(SU5)のキャラクターが出現する場合、(1回目:SU1)→(2回目:SU2)→
(3回目:SU3)→(4回目:SU3)→(5回目:SU4)→(6回目:SU5)と
、3回目と4回目で同じステップアップレベルのキャラクター(SU3)を出現させてキ
ャラクターのステップアップレベルとシャッタ開放回数とを調整することができる。逆に
、3回目の開放でステップアップレベル5(SU5)のキャラクターが出現する場合、(
1回目:SU1)→(2回目:SU2)→(3回目:SU5)と、SU3,SU4のレベ
ルのキャラクタを飛ばすこともできる。この様に、単純なステップアップ予告ではなく、
キャラクタを重複して出現させたり、間引いて出現させることで、さらに多彩なステップ
アップ予告が可能となっている。
この様に、本実施例では、図58の小分類(P42−1−2,P42−2−2)自体が
ワンパターンではなく、図59に示した様な演算処理によってさらに複雑に多彩なパター
ンへと振り分けられる様になっている。これと同様の処理は、ステップアップ発光演出と
の統合演出パターン(P41−1−2,P41−2−2)においても図59と同様に最終
的な発光色と開放回数とを決定して種々のパターンを生成することができる。これは、は
ずれ演出のパターン(P21−1−2,P21−2−2,P22−1−2,P22−2−
2)においても同様である。
[7 磁気センサによる警報]
また、本実施例のパチンコ機Pにおいては、サブ統括制御基板82により、大入賞口1
3を挟んで左右の位置に設置された磁気センサ61,61による警報処理をも実行するこ
とができる様に構成されている。
この処理における制御信号の流れを、図60に示す。図示の様に、左右の磁気センサ6
1,61により、磁気を検知すると、検知信号がランプ中継信号基板53を介してサブ統
括制御基板82に送信される。サブ統括制御基板82は、この検知信号に基づいて、不正
行為の発生した可能性を警報する処理を実行する。
以上説明した様に、本実施例によれば、奥行き方向誘導路630では下方に突出するリ
ブ631が遊技球の上方への撥ね上がりを抑制しつつ進路がずれない様に誘導し、落下方
向誘導路640では前後左右から突出する突条643a〜646aが遊技球の落下方向の
ずれを前後左右から抑制する様に衝突してワープ通路610の中心に沿って落下する様に
誘導する。また、リブ631及び突条643a〜646aに対して遊技球が接触すること
により、上述した様な進路を調整しつつ誘導する作用以外に減速の作用も発揮される。こ
の結果、遊技球は、ワープ出口612からスムーズにステージ601へと転がり出す。
また、落下方向誘導路640から転がり出す部分が湾曲した延長底壁641となり、延
長底壁641の終端まで前面側が前壁延長部642として伸ばされているので、遊技球は
ワープ出口612を出てからも進路をずらすことなく、また、湾曲面に沿ってスムーズに
ステージ601へと転がり出すことができる。
さらに、落下方向誘導路640の内壁の突条643a〜646aは、対面する方向で互
いに高さ方向にずれた位置となる様に対面させて突出形成されているので、落下方向誘導
路640の内部における突条643a〜646aが前後方向のずれと左右方向のずれとを
修正する進路調整・誘導作用がより的確に実行されると共に、速度抑制作用も高まる。
また、落下方向誘導路640の内壁の突条643a〜646aは、左右に対面する方向
と、前後に対面する方向のそれぞれに対して、高さ方向にずらした突条が対面位置に関わ
りなく互いに高さ方向にずれた位置関係となる様に突出形成されているので、落下方向誘
導路640の内部における突条による進路調整・誘導作用がより的確に実行され、速度抑
制作用も一層高まる。
さらに、ワープ通路610は、溝状の通路本体部の溝開口を蓋部材で覆うことにより、
奥行き方向誘導路630及び落下方向誘導路640を構成して、通路本体部と蓋部材とに
分けることで、落下方向誘導路640に前後及び左右に対面する様に設ける突条を合成樹
脂射出成形による一体成形で形成することができ、ワープ通路610内の進路調整・誘導
作用及び速度抑制作用を発揮するための構造を精度よく実現することができる。
また、落下方向誘導路640においてワープ出口612に至るまでの突条はどちらかと
いうと進路調整・誘導機能を重視した構造として機能し、ワープ出口612を出てから延
長底壁642の終端に至るまでの部分の特に底面から上方に突出する突条は遊技球の速度
抑制機能をより重視した構造として機能する。これにより、ワープ通路610における遊
技球の移動がスムーズであるにも拘わらず、十分に速度を抑制してステージへと転がり出
させることができる。
さらに、奥行き方向誘導路630の上壁に相当する部分には、溝状の通路本体の中心に
沿う様にリブ631が一体成形によって突出形成されているので、進路調整・誘導機能を
重視したリブ631を的確に備えさせることができる。
また、奥行き方向誘導路630は、後方に向かって底面が低くなる様な下り傾斜に構成
され、リブ631は、下端が下り傾斜の底面とほぼ平行になる様に突出形成されているの
で、落下方向誘導路640への遊技球の移動がスムーズになり、その場合の進路調整・誘
導機能がより的確になる。
さらに、落下方向誘導路640は、断面四角形の角筒状に構成され、前後左右の各面の
内壁から突条が突出形成され、前後面及び左右面の間隔が、遊技球の直径+対面する突条
の各高さよりも大きくなる様に構成されているので、遊技球の落下をスムーズに実行しつ
つ進路をワープ通路の中心によく一致させることができ、ワープ出口からの転がり出し方
向を安定させることができる。
加えて、突条643a〜646aは遊技球の進路に対して交差する方向に伸びているが
、断面三角形状とされているので、上面は誘導路中心方向へ向かう下り傾斜となり、遊技
球の落下を大きく妨げることがない。従って、突条643a〜646aに遊技球が引っ掛
かって詰まってしまうということもない。
以上、発明を実施形態として実施例1を説明したが、本発明は、これに限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲内における種々の変更が可能である。
本発明はパチンコ機に利用することができる。
P・・・パチンコ遊技機、A・・・外枠、B・・・中枠、D・・・前枠、E・・・上の
球受け皿、F・・・下の球受け皿、G・・・打球発射装置、H・・・施錠装置、
1・・・遊技盤、2・・・液晶表示装置、3・・・センター役物、
10・・・遊技領域、11・・・始動入賞口、11s1・・・上始動口遊技球検知スイ
ッチ、11s2・・・下始動口遊技球検知スイッチ、12・・・センター飾り、13・・
・特別入賞口、14・・・案内車、15・・・アウト口、16・・・左下普通入賞口、1
6s・・・左遊技球検知スイッチ、17・・・右下普通入賞口、17s・・・右遊技球検
知スイッチ、18・・・誘導レール、
21・・・板部材、22・・・裏ユニット、23・・・基本土台、23a・・・ボス部
材、23b・・・段差部、23c・・・スイッチ固定部、23d・・・スイッチ係止フッ
ク、23e・・・土台部、23f・・・リブ、
31・・・左普通入賞口用玉通路部、31a・・・遊技球排出口、31b・・・玉通路
部構成部品、31c・・・ネジ軸挿入孔、31d・・・ネジ頭受入凹部、31e・・・ス
イッチ挿入開口、31f・・・係止片、
32・・・右普通入賞口用玉通路部、32a・・・遊技球排出口、32b・・・玉通路
部構成部品、32c・・・ネジ軸挿入孔、32d・・・ネジ頭受入凹部、32e・・・ス
イッチ挿入開口、32f・・・係止片、
33・・・始動入賞口用玉通路部、
41・・・左普通入賞口裏基板設置部、42・・・右普通入賞口裏基板設置部、43・
・・始動入賞口裏基板設置部、41a〜43a・・・後端縁、41b,42b・・・ネジ
孔 、41c,42c,43c・・・基板係止フック、41d,42d,43d・・・基
板係止片、41e,42e・・・底面の開口、
51・・・遊技盤入出力信号中継端子板、52・・・電源中継基板、53・・・ランプ
中継信号基板、54・・・裏ユニットLED中継端子板
61・・・磁気センサ、61a・・・凹入段部、61b・・・凸出段部、62・・・セ
ンサ取付部、
81・・・主制御基板(プログラム)、82・・・サブ統括制御基板、83・・・遊技
盤サブ出力信号中継端子板、
100・・・上部可動体、101・・・上部可動体回動モータ、110・・・原位置ス
イッチ基板、111・・・上部可動体モータ原位置スイッチ、131・・・装飾体、13
2・・・第2装飾体、132a・・・第2アーム、132b・・・コイルバネ、132c
・・・円弧状長溝、132d・・・ピン、132e・・・屈曲部、132f・・・受け部
、132g・・・鉤部、141,142・・・コイルバネ、151・・・扇形ギヤ151
、152・・・ピニオンギヤ、161・・・本体アーム、162・・・リング状端部、1
62a・・・リング部分、162b・・・突設部、163・・・円孔、
171・・・前側プレート、171a・・・円柱状ボス、171b・・・リング状のリ
ブ、171c・・・外側リング、
172・・・後側プレート、172a・・・円柱状ボス、172b・・・リング状のリ
ブ、172c・・・外側リング、172d・・・円弧状の長孔、172e・・・放射方向
リブ
181・・・第2装飾体待機動作付与部材、181a・・・爪、194・・・第2装飾
体支持部品、
200・・・左可動体、201・・・左可動体回動モータ、210・・・原位置スイッ
チ基板、211・・・左可動体回動原位置スイッチ、221・・・扇形ギヤ221、22
2・・・ピニオンギヤ
300・・・右上可動体、301・・・右上可動体ソレノイド、302・・・回動軸、
303・・・戻しバネ
400・・・シャッタ付可動体、401・・・シャッタ付可動体回動モータ、402・
・・シャッタ開閉モータ、403・・・円弧状ギヤ、404・・・リンクバー、405・
・・クランクアーム、410・・・シャッタ付可動体回動モータ原位置スイッチ基板、4
11・・・シャッタ付可動体回動モータ原位置スイッチ、420・・・シャッタ開閉モー
タ原位置スイッチ基板、421・・・シャッタ開閉モータ原位置スイッチ、430・・・
可動体本体、431・・・スイングアーム、432・・・リング状枠体、432b,43
2b・・・リング状枠体部、433a,433b・・・透過孔、434・・・円弧状張出
部、435・・・回動支持部、
441〜446・・・シャッタ羽根、441a〜446a・・・軸嵌合部、441b〜
446b・・・ピン、451a〜453a・・・円形開口、
451〜453・・・リング状プレート、451b・・・外周凹入部、451c・・・
円形孔、452b・・・外周凹入部、452c・・・長孔、452d・・・円筒部、45
3b・・・張出部、453c・・・リンクバー挿入孔、453d・・・長孔、
471〜476・・・回動支軸、471a〜476a・・・軸受け部材
481〜486・・・円弧状部材、481a〜486a・・・軸嵌合部
501・・・カナタイトル左LED基板、502・・・カナタイトル中LED基板、5
03・・・サブタイトルLED基板、504・・・右上隅LED基板、505・・・ロー
マ字タイトル上LED基板、506・・・ローマ字タイトル下LED基板、507・・・
左下隅LED基板
511・・・左上可動体裏LED基板、512・・・上部可動体裏LED基板、513
・・・右上可動体裏LED基板、514・・・右下可動体裏LED基板、515・・・ス
テージ裏LED基板、516・・・ワープ通路裏LED基板
521・・・左上可動体内LED基板、522・・・上部可動体内LED基板、523
・・・右下可動体内LED基板
601・・・ステージ、601a・・・上段ステージ、601b・・・中段ステージ、
601c・・・下段ステージ、602・・・ステージ後壁部分、602a・・・上方延長
壁、602b・・・前方延長壁
610・・・ワープ通路、611・・・ワープ入口、612・・・ワープ出口、620
・・・入口部誘導路、630・・・奥行き方向誘導路、631・・・リブ、640・・・
落下誘導路、641・・・延長底壁、642・・・前壁延長部、643a〜646a・・
・突条、651・・・スルーチャッカ

Claims (6)

  1. センター飾りの外側からセンター飾り内のステージへと遊技球を誘導するワープ通路を備えた遊技機であって、以下の構成を備えていることを特徴とする遊技機。
    (1)前記ワープ通路は、前記センター飾りの外側に向かって開口するワープ入口と、前記ステージの中央に向かって開口するワープ出口との間を、少なくとも1以上の奥行き方向に伸びる奥行き方向誘導路と、少なくとも1以上の上下方向に伸びる落下方向誘導路とを連続させて構成された屈曲筒状の構造体として構成されていること。
    (2)前記落下方向誘導路の内壁には、遊技球の進行方向にほぼ直交する方向に伸びる突条が内側に向かって突出形成されていること。
    (3)前記奥行き方向誘導路の上壁内面には、遊技球の進行方向に沿って伸びるリブが下方に向かって突出形成されていること。
    (6)前記落下方向誘導路の内壁の突条は、対面する方向で互いに高さ方向にずれた位置となる様に対面させて突出形成され、左右に対面する方向と、前後に対面する方向のそれぞれに対して、前記高さ方向にずらした突条が、対面位置に関わりなく互いに高さ方向にずれた位置関係となる様に突出形成されていること。
    (9)前記ワープ通路は、前記ワープ入口から進入した遊技球をセンター飾りの内側へ向かって誘導する入口部誘導路をも備え、前記奥行き方向誘導路は前記入口部誘導路に連通して遊技球の進路を奥行き方向に変化させて誘導し、前記落下方向誘導路は前記奥行き方向誘導路と連通して遊技球の進行方向を下方に変化させて誘導する様に互いに連通し、前記入口部誘導路、奥行き方向誘導路、及び落下方向誘導路の前面及び側面を構成する屈曲溝状に一体成形された通路本体部と、前記入口部誘導路の後壁、奥行き方向誘導路の上壁及び落下方向誘導路の後壁に相当する部分とを別体に構成したこと。
    (10)少なくとも、前記奥行き方向誘導路の上壁及び落下方向誘導路の後壁に相当する部分は、前記通路本体部において前記奥行き方向誘導路及び前記落下方向誘導路に該当する溝の部分の開口を覆う様に一体形成された蓋部材として構成されていること。
  2. さらに、以下の構成をも備えていることを特徴とする請求項記載の遊技機。
    (11)前記通路本体部の奥行き方向誘導路に該当する部分の溝の側壁部分の内面に前記左右に対面する方向の突条が射出成形の型抜き方向に伸びる断面三角形状又は半円状の突条として一体成形によって形成されると共に、該溝の底部分の上面に前記前後に対面する方向の突条の前側のものが断面三角形状又は半円状の突条として一体成形によって形成され、前記蓋部材の奥行き方向誘導路の後壁に該当する部分の前面に前記前後に対面する方向の突条の後側のものが断面三角形状又は半円状の突条として一体成形により形成されていること。
  3. さらに、以下の構成をも備えていることを特徴とする請求項記載の遊技機。
    (4)前記ワープ出口は、前記屈曲筒状の構造体の最終部分の落下方向誘導路の下端部内側に前記ステージの中央に向かって開口する様に形成されていること。
    (5)前記ワープ出口が開口された落下方向誘導路の終端部は、前記ステージの中央に向かって湾曲され、当該ワープ出口よりも先まで前記ステージに向かって伸びる様に形成された湾曲した延長底壁を備え、該延長底壁の終端まで当該落下方向誘導路の前面側の壁が伸ばされていること。
    (8)前記ワープ通路は、前記入口部誘導路、奥行き方向誘導路、及び落下方向誘導路に加えて、該落下方向誘導路の下端部内側に前記ステージの中央に向かって開口する前記ワープ出口を備えた屈曲筒状に構成され、該ワープ出口が開口された前記落下方向誘導路の終端部は、前記ステージの中央に向かって湾曲され、当該ワープ出口よりも先まで前記ステージに向かって伸びる湾曲した延長底壁を備え、該延長底壁の終端まで当該落下方向誘導路の前面側の壁が伸ばされていること。
    (12)前記ワープ出口は、前記屈曲溝状に形成された通路本体部の終端部のステージ側の側壁を切り取った状態に形成され、前記蓋部材は当該側壁が切り取られた部分の後壁に相当する部分まで備わっており、前記前後に対面する方向の突条は、前記側壁が切り取られた部分よりも終端側にも形成されていること。
  4. さらに、以下の構成をも備えていることを特徴とする請求項記載の遊技機。
    (13)前記蓋部材において前記奥行き方向誘導路の上壁に相当する部分には、前記屈曲溝状に形成された通路本体の中心に沿う様に前記リブが一体成形によって突出形成されていること。
  5. さらに、以下の構成をも備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか記載の遊技機。
    (14)前記奥行き方向誘導路は、後方に向かって底面が低くなる様な下り傾斜に構成され、前記リブは、下端が前記下り傾斜の底面とほぼ平行になる様に突出形成されていること。
  6. さらに、以下の構成をも備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか記載の遊技機。
    (15)前記落下方向誘導路は、断面四角形の角筒状に構成され、前後左右の各面の内壁から前記突条が突出形成され、前後面及び左右面の間隔が、遊技球の直径+対面する突条の各高さよりも大きくなる様に構成されていること。
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