JP5515777B2 - エネルギー変換装置及び電気機械装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エネルギー変換装置をPWM信号により駆動する技術に関する。
三相交流で駆動されるモーターなどの電機機械は、電気エネルギーと機械エネルギーとを相互に変換する装置として広く使用されている。三相交流で駆動されるモーターでは、モーターの電磁コイルは、スター結線や、デルタ結線で結線されている(例えば特許文献1)。
特開2006−109675号公報
しかし、多相モーターをPWM駆動しようとする場合、多相モーター全体の効率や出力の向上については十分に検討されていないのが現状であった。
本発明は、上記課題の少なくとも1つを解決し、PWM駆動における出力の向上を目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
本発明の一形態によれば、エネルギー変換装置が提供される。このエネルギー変換装置は、N相(Nは3以上の整数)の電磁コイルと、前記N相の電磁コイルを駆動するためのPWM駆動回路と、を備え、各相の電磁コイルは、前記PWM駆動回路により独立して制御可能に構成され、前記PWM駆動回路は、始動時に前記N相の電磁コイルの全てを駆動し、前記始動後には、前記エネルギー変換装置に要求されるトルクの大きさに応じて、駆動される相の数を1からNまで選択する。この形態によれば、各相の電磁コイルに掛かる電圧が抵抗分割により分割されないので、スター結線やデルタ結線をした場合に比べて出力を大きくすることができ、必要なトルク量に応じた駆動が可能となる。
[適用例1]
エネルギー変換装置であって、N相(Nは3以上の整数)の電磁コイルと、前記N相の電磁コイルを駆動するためのPWM駆動回路と、を備え、各相の電磁コイルは、前記PWM駆動回路により独立して制御可能に構成されているエネルギー変換装置。
この適用例によれば、各相の電磁コイルに掛かる電圧が抵抗分割により分割されないので、スター結線やデルタ結線をした場合に比べて出力を大きくすることが可能である。
[適用例2]
適用例1に記載のエネルギー変換装置において、さらに、前記N相の電磁コイルが分離されて、それぞれが独立に制御される独立結線状態と、前記N相の電磁コイルがスター結線されたスター結線状態と、を切り換えるための切換回路を備える、エネルギー変換装置。
この適用例によれば、各電磁コイルが独立した独立結線と、スター結線と、を切り替えることが可能となる。
[適用例3]
適用例1又は適用例2に記載のエネルギー変換装置において、前記PWM駆動回路は、前記各相の電磁コイルの両端を電源電位と接地電位のいずれかに接続するための4つのスイッチと、前記4つのスイッチとそれぞれ並列に接続される4つの保護ダイオードとを有するH型ブリッジ回路と、前記4つのスイッチにそれぞれPWM信号を供給するPWM信号生成部と、を含み、前記4つのスイッチは、各PWM周期において、前記各相の電磁コイルの一端において接地電位側に配置される第1のスイッチが常時オンとなり、前記各相の電磁コイルの他端において、電源電位側に配置される第2のスイッチが、前記PWM信号のデューティ比で定められる期間オンし、前記一端の電源電位側に配置される第3のスイッチ及び、前記他端の接地電位側に配置される第4のスイッチがオフになるように制御される、エネルギー変換装置。
この適用例によれば、第2のスイッチがオフになったときに生じる逆起電力による電流が、第2のスイッチと並列に接続された保護ダイオードを流れるため、トルクを増大させることが可能となる。
[適用例4]
電気機械装置であって、N相(Nは3以上の整数)の電磁コイルと、磁石と、前記N相の電磁コイルを駆動するためのPWM駆動回路と、を備え、各相の電磁コイルは、前記PWM駆動回路により独立して制御可能に構成されている電気機械装置。
この適用例によれば、各相の電磁コイルに掛かる電圧が抵抗分割により分割されないので、スター結線やデルタ結線をした場合に比べて、出力やトルクを大きくすることが可能である。
[適用例5]
適用例4に記載の電気機械装置において、さらに、前記N相の電磁コイルが分離されてそれぞれが独立に制御される独立結線状態と、前記N相の電磁コイルがスター結線されたスター結線状態と、を切り換えるための切換回路を備える、電機機械装置。
この適用例によれば、各電磁コイルが独立した独立結線と、スター結線と、を切り替えることが可能となる。
[適用例6]
適用例4又は適用例5に記載の電気機械装置において、前記PWM駆動回路は、前記各相の電磁コイルの両端を電源電位と接地電位のいずれかに接続するための4つのスイッチと、前記4つのスイッチとそれぞれ並列に接続される4つの保護ダイオードとを有するH型ブリッジ回路と、前記4つのスイッチにそれぞれPWM信号を供給するPWM信号生成回路と、を含み、前記4つのスイッチは、各PWM周期において、前記各相の電磁コイルの一端において接地電位側に配置される第1のスイッチが常時オンとなり、前記各相の電磁コイルの他端において、電源電位側に配置される第2のスイッチが、前記PWM信号のデューティ比で定められる期間オンし、前記一端の電源電位側に配置される第3のスイッチ及び、前記他端の接地電位側に配置される第4のスイッチがオフになるように制御される、電気機械装置。
この適用例によれば、第2のスイッチがオフになったときに生じる逆起電力による電流が、第2のスイッチと並列に接続された保護ダイオードを流れるため、トルクを増大させることが可能となる。
[適用例7]
適用例4から適用例6のいずれか1つに記載の電気機械装置において、前記PWM駆動回路は、始動時に前記N相の電磁コイルの全てを駆動し、前記始動後には、前記電気機械装置に要求されるトルクの大きさに応じて、駆動される相の数を選択する、電気機械装置。
この適用例によれば、必要なトルク量に応じた駆動が可能となる。
[適用例8]
適用例7に記載の電気機械装置において、さらに、回生装置を備え、
前記駆動されない相の電磁コイルを用いて回生を実行する、電気機械装置。
この適用例によれば、電気エネルギーを回生できるので、効率を向上させることが可能となる。
[適用例9]
適用例4から適用例8のいずれかに1つに記載の電気機械装置において、さらに、前記電磁コイルに印可する電圧を制御する制御部を備え、前記制御部は、前記磁石の移動によって前記電磁コイルに誘起される誘起電圧の波形で極性が反転する位置をπ位相点としたときのπ/2位相点を中心とする対称な励磁区間において前記電磁コイルに電圧を印加するとともに、前記誘起電圧の波形の前記π位相点を中心とする対称な非励磁区間において前記電磁コイルに電圧を印加しないようにし、前記電気機械装置を高回転で回転させるほど非励磁区間の長さを長くする、電気機械装置。
この適用例によれば、電気機械装置を高回転低トルクで回転させるときに、駆動電圧を上げることが可能となる。
本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、エネルギー変換装置の他、電気機械装置等、電気機械装置の出力増大方法様々な形態で実現することができる。
第1の実施例の電磁コイル回路の動作原理を説明する説明図である。 電磁コイルをスター結線した場合を示す説明図である。 電磁コイルをデルタ結線した場合を示す説明図である。 図1〜図3に示す各結線状態と駆動状態における合成抵抗、デューティ比、出力を比較して示す説明図である。 独立結線とスター結線における合成抵抗、デューティ比、出力を比較して示す説明図である。 第2の実施例にかかるモーターの構成を示す説明図である。 本実施例のブラシレスモーターの制御回路ブロックを示す説明図である。 PWM制御部の内部構成の一例を示す説明図である。 PWM部500(図8)の内部構成の一例を示すブロック図である。 モーター正転時のPWM部500の動作を示すタイミングチャートである。 モーター逆転時のPWM部500の動作を示すタイミングチャートである。 励磁区間設定部490の内部構成と動作を示す説明図である。 符号化部の動作とタイミングチャートを示す説明図である。 三相駆動回路と電磁コイルを示す説明図である。 駆動信号のオンオフと電磁コイルの動作を示す説明図である。 トルク増大の原理を説明する説明図である。 各相の電磁コイルの接続を示す説明図である。 モーター10の回転数とトルクの関係を示す説明図である。 第3の実施例を示す説明図である。 第4の実施例を示す説明図である。 第4の実施例の変形例を示す説明図である。 第5の実施例におけるセンサー出力の波形とPWM部500で生成される駆動信号の波形の対応関係の一例を示す説明図である。 第5の実施例において、非励磁区間NEPの長さを長くしていくときのPWM駆動波形を示す説明図である。 図23に示すPWM駆動波形でモーターを駆動したときの回転数―トルク及び電流−トルクの関係を示すグラフである。 図25は、PWM駆動による駆動波形の平均電圧を、非励時期間を設けずに、図23に示すPWM駆動波形による駆動波形と同じ平均電圧にするときのPWM駆動波形を示す説明図である。 図25に示すPWM駆動波形でモーターを駆動したときの回転数―トルク及び電流−トルクの関係を示すグラフである。 本発明の適用例によるモーターを利用したプロジェクタを示す説明図である。 本発明の適用例によるモーターを利用した燃料電池式携帯電話を示す説明図である。 本発明の適用例によるモーター/発電機を利用した移動体の一例としての電動自転車(電動アシスト自転車)を示す説明図である。 本発明の適用例によるモーターを利用したロボットの一例を示す説明図である。 図31は、本発明の変形例によるモーターを利用した鉄道車両を示す説明図である。
[第1の実施例]
図1は、第1の実施例の電磁コイル回路の動作原理を説明する説明図である。図1(a)は、電磁コイル回路100の結線を示している。電磁コイル回路100は、3つの電磁コイル100u〜100wを備える。各電磁コイル100u〜100wは、それぞれ端子101u、102u〜101w、102wを備える。ここで、各電磁コイル100u〜100wは互いに接続されていない。すなわち、電磁コイル回路100は、スター結線や、デルタ結線されていない。このような結線を「独立結線」と呼ぶ。なお、スター結線は「Y結線、スター結合」とも呼び、デルタ結線は「三角結線、デルタ結合」とも呼ぶ。
図1(b)、(c)は、電磁コイル回路をPWM駆動したときの各相のオンと全相出力の関係を説明する説明図である。図1(b)、(c)に示す例では、U相のPWM駆動のデューティ比は、100%であり、V相、W相のPWM駆動のデューティ比は、それぞれ50%である。図1(b)に示す例では、V相とW相は、交互にオンするが、図1(c)に示す例では、V相とW相は、同時にオンし、同時にオフする。
電磁コイル100u〜100wの抵抗を1Ω、電磁コイルにかかる電圧を1Vとして出力を求める。先ず、U相の出力は、P=(V/R)=1/1=1.0(W)となる。同様に、V相の出力は、P=(V/R)*0.5=0.5(W)、W相の出力は0.5(W)となる。従って全相出力は、これらを合わせて、2.0(W)となる。これは、図1(b)、(c)のいずれの場合も同じである。
図1(b)に示す場合と、図1(c)に示す場合とを比較すると、全相出力は同じである。しかし、図1(b)に示す場合は、全PWM周期Tpwmにわたって出力の大きさは変わらないのに対し、図1(c)に示す場合は、V相、W相がオンするPWM周期Tpwmの前半の出力が大きく、V相、W相がオフするPWM周期Tpwmの後半の出力が小さい。
図2は、電磁コイルをスター結線した場合を示す説明図である。同様に、電磁コイル100u〜100wの抵抗を1Ω、電磁コイル100u〜100wにかかる電圧を1Vとして出力を求める。
図2(b)に示す場合は、V相とW相が交互にオンする。この場合、抵抗分割により電磁コイル100uに掛かる電圧が0.5Vとなるので、U相の出力は、P=(V/R)=0.5/1=0.25(W)となる。V相の出力は、デューティ比50%であるので、P=(V/R)*0.5=(0.5/1)*0.5=0.125(W)となる。W相の出力も、同様にデューティ比50%なので、P=0.125(W)となる。従って、全相出力は0.5(W)となる。
一方、図2(c)に示す場合は、V相とW相が、同時にオンし、同時にオフする。この場合、前半では、合成抵抗は、1.5Ωとなる。従って前半での全相出力は、P=(V/R)*0.5=(1/1.5)*0.5=0.333(W)。一方、後半では、電流が流れない。従って出力は0(W)である。従って全期間の全相出力は0.333(W)である。
図3は、電磁コイルをデルタ結線した場合を示す説明図である。デルタ結線では、電磁コイル100uと電磁コイル100vは端子103uで接続され、電磁コイル100vと電磁コイル100wは端子103vで、電磁コイル100wと電磁コイル100uは端子103wで接続されている。同様に、電磁コイル100u〜100wの抵抗を1Ω、端子103u〜103wにかかる電圧を0V又は1Vとして各相の出力を求める。
図3(b)に示す場合は、V相とW相が交互にオンする。この場合、前半では、端子103wからW相の入力方向を見たときのインピーダンスがハイインピーダンスとなる。そして、(1)電磁コイル100vを通る反時計回りの電流と、(2)電磁コイル100u、100wを通る時計回りの電流が生じる。電磁コイル100uと100wの抵抗分割により、端子103wの電位は、0.5Vとなる。一方、後半では、端子103vからV相の入力方向を見たときのインピーダンスがハイインピーダンスとなる。そして、(3)電磁コイル100vを通る時計回りの電流と、(4)電磁コイル100v、100wを通る反時計回りの電流が生じる。同様に電磁コイル100vと100wの抵抗分割により、端子103vの電位は、0.5Vとなる。(1)、(3)の電流による出力はそれぞれ、P=(V/R)*0.5=1/1*0.5=0.5(W)となる。また、(2)、(4)の電流が流れるルートでは、電流は電磁コイル2つを通過しているため、合成抵抗は2Ωである。したがって、その出力は、P=(V/R)*0.5=1/2*0.5=0.25(W)となる。なお、各電磁コイルでの出力は、それぞれ0.125(W)である。従って、全相出力は、1.5(W)となる。
図3(c)に示す場合は、V相とW相が、同時にオンし、同時にオフする。この場合、前半では、電磁コイル100uと電磁コイル100vを流れる電流が生じるが、電磁コイル100wの両端の電位はいずれも0Vで同じため、電磁コイル100wには電流が流れない。一方、後半では、端子103vからV相の入力方向を見たときのインピーダンス、及び、端子103wからW相の入力方向を見たときのインピーダンスが、いずれもハイインピーダンスとなる。したがって、いずれの電磁コイル100u〜100wにも電流が流れない。従って、出力は、前半の電磁コイル100u、100vでのみ生じる。このときの出力は、それぞれ、P=(V/R)*0.5=0.5(W)となる。従って、全相出力は、1(W)となる。
図4は、図1〜図3に示す各結線状態と駆動状態における合成抵抗、デューティ比、出力を比較して示す説明図である。ここで、デルタ結線の場合の抵抗は、時計回りの抵抗(1Ω又は2Ω(1Ωと1Ωの直列))と反時計回りの抵抗(2Ω(1Ωと1Ωの直列)又は1Ω)を並列接続した合成抵抗0.67Ωが示されている。また、デルタ結線時の出力(図3(b))については、電磁コイル100u〜100wに分配して表示している。電磁コイル100uの前半の出力は、P=(V/R)*0.5=1/1*0.5=0.5(W)であり、後半の出力は、P=(V/R)*0.5=0.5/1*0.5=0.125(W)である。したがって、U相の出力は、0.625(W)となる。V相、W相についても同様に、0.625(W)、0.25(W)となる。この結果によれば、独立結線における出力は、スター結線やデルタ結線における出力に対し133〜600%になっており、大幅に向上している。
図5は、独立結線とスター結線における合成抵抗、デューティ比、出力を比較して示す説明図である。ここでは、独立結線の供給電圧を1/√3で補正している。この理由は、一般に三相交流では、出力P、線間電圧V、線間電流I、力率cosθの間には、
P=SQRT(3)・V・I・cosθ
の関係があるからである。ここで、SQRT(x)はxの平方根を意味し、SQRT(3)は3の平方根である。
ここでは、図2(c)に示すスター結線の例とのみ比較している。その結果、供給電圧を57.7%(=1/SQRT(3))としても、独立結線における出力が、スター結線における出力に対し200%になっており、大幅に出力が向上している。
以上、本実施例によれば、電磁コイルを独立に駆動することにより、電磁コイルをスター結線や、デルタ結線するよりも出力を増大させることが可能となる。
[第2の実施例]
図6は、第2の実施例にかかるモーターの構成を示す説明図である。モーター10(「ブラシレスモーター10」とも呼ぶ。)は、ローター20とステーター30とを備える。ローター20は、永久磁石210と、軸230とを備える。本実施例は、三相モーターであり、6個の永久磁石210を有している。永久磁石210は、磁石止め250及びバネ260により、軸230の周りに取り付けられている。また、軸230は、軸受け240により支持されている。
ステーター30は、電磁コイル100u〜100wと、磁気センサー300と、回路基板310と、を備える。電磁コイル100u〜100wは、三相モーターの各相に対応しており、ローター20の永久磁石210を挟むように配置されている。また、電磁コイル100u〜100wは、電磁ヨーク120の周りに巻かれている。なお、電磁ヨーク120は、無くてもよい。磁気センサー300は、電磁コイル100u〜100wに対応して設けられている。なお、磁気センサー300を区別する場合には、それぞれ「磁気センサー300u〜300w」と呼ぶ。磁気センサー300は、例えば、アナログ出力を有するホールICを用いて構成することが可能である。磁気センサー300は、ステーター30上の回路基板310に配置されている。回路基板310は、コネクタ320により、モーター10の外部回路と接続されている。
図7は、本実施例のブラシレスモーターの制御回路ブロックを示す説明図である。制御回路ブロックは、PWM制御部400と、CPU405と、U相駆動ドライバー部600u〜W相駆動ドライバー部600wを備える。PWM制御部400は、U相駆動制御部500u〜W相駆動制御部500wを含んでいる。U相駆動ドライバー部600uは、U相駆動制御部500uからの制御信号を受けて、ブラシレスモーター10のU相電磁コイル100uを駆動する。ブラシレスモーター10は、U相センサー300uを含んでおり、このU相センサー300uからの位置信号を受けて、PWM制御部400は制御を行う。V相、W相の制御についても同様である。
図8は、PWM制御部の内部構成の一例を示す説明図である。PWM制御部400やCPU405は、回路基板310上に設けられていてもよく、コネクタ320により接続される外部回路に設けられていてもよい。PWM制御部400は、基本クロック生成回路410と、1/N分周器420と、PWM部500と、正逆方向指示値レジスタ440と、乗算器450、452、454と、符号化部460、462、464と、AD変換部470、472、474と、電圧指令値レジスタ480と、励磁区間設定部490とを備えている。なお、図7に示すブロック図のU相駆動制御部500uは、図8に示す説明図の乗算器450と、符号化部460と、AD変換部470と、PWM部500の内U相駆動に関する制御部と、を含んでいる。V相駆動制御部500v、W相駆動制御部500wについても同様である。
基本クロック生成回路410は、所定の周波数を有するクロック信号PCLを発生する回路であり、例えばPLL回路を含んでいる。分周器420は、このクロック信号PCLの1/Nの周波数を有するクロック信号SDCを発生する。Nの値は所定の一定値に設定される。このNの値は、予めCPU405によって分周器420に設定される。PWM部500は、クロック信号PCL、SDCと、乗算器450、452、454から供給される乗算値Mu、Mv、Mwと、正逆方向指示値レジスタ440から供給される正逆方向指示値RIと、符号化部460、462、464から供給される正負符号信号Pu、Pv、Pwと、励磁区間設定部590から供給される励磁区間信号Eu、Ev、Ewとに応じて、u、v、w各相の駆動信号を生成する。この動作については後述する。
正逆方向指示値レジスタ440内には、モーターの回転方向を示す正逆方向指示値RIがCPU405によって設定される。本実施例では、正逆方向指示値RIがLレベルのときにモーターが正転し、Hレベルのときに逆転する。
PWM部500に供給される他の信号の値Mu、Mv、Mw、Pu、Pv、Pw、Eu、Ev、Ewは以下のように決定される。なお、乗算器450と符号化部460とAD変換部470はU相用の回路であり、乗算器452と符号化部462とAD変換部472はV相用の回路であり、乗算器454と符号化部464とAD変換部474はW相用の回路である。なお、これらの回路群の動作は同じなので、以下ではU相用の回路の動作について主に説明する。
磁気センサーの出力SSUは、AD変換部470に供給される。このセンサー出力SSUのレンジは、例えばGND(接地電位)からVDD(電源電圧)までであり、その中位点(=VDD/2)が出力波形の中位点(正弦波の原点を通る点)である。AD変換部470は、このセンサー出力SSUをAD変換して、センサー出力のデジタル値を生成する。AD変換部470の出力のレンジは、例えばFFh〜0h(語尾の”h”は16進数であることを示す)であり、中央値80hがセンサー波形の中位点に相当する。
符号化部460は、AD変換後のセンサー出力値のレンジを変換するとともに、センサー出力値の中位点の値を0に設定する。この結果、符号化部460で生成されるセンサー出力値Xuは、正側の所定の範囲(例えば+127〜0)と負側の所定の範囲(例えば0〜−128)の値を取る。但し、符号化部460から乗算器450に供給されるのは、センサー出力値Xuの絶対値であり、その正負符号は正負符号信号PuとしてPWM部500に供給される。
電圧指令値レジスタ480は、CPU405によって設定された電圧指令値Yuを格納する。この電圧指令値Yuは、後述する励磁区間信号Euとともに、モーターの印加電圧を設定する値として機能するものであり、例えば0〜1.0の値を取る。仮に、非励磁区間を設けずに全区間を励磁区間とするように励磁区間信号Euを設定した場合には、Yu=0は印加電圧をゼロとすることを意味し、Yu=1.0は印加電圧を最大値とすることを意味する。乗算器450は、符号化部460から出力されたセンサー出力値Xuと、電圧指令値Yuとを乗算して整数化し、その乗算値MuをPWM部500に供給する。PWM部500の出力は、三相駆動回路600に入力され、電磁コイル100u〜100wが駆動される。
図9は、PWM部500(図8)の内部構成の一例を示すブロック図である。PWM部530は、カウンタ501、502、503と、EXOR回路511、512、513と、駆動波形形成部521、522、523とを備えている。カウンタ501とEXOR回路511と駆動波形形成部521はU相用の回路であり、カウンタ502とEXOR回路512と駆動波形形成部522はV相用の回路であり、カウンタ503とEXOR回路513と駆動波形形成部523はV相用の回路である。これらは動作について、タイミングチャートを参照しながら説明する。
図10は、モーター正転時のPWM部500の動作を示すタイミングチャートである。U相、V相、W相の動作は同じであるので、ここでは、U相を例にとり説明する。この図には、2つのクロック信号PCL,SDCと、正逆方向指示値RIと、励磁区間信号Euと、乗算値Muと、正負符号信号Puと、カウンタ501内のカウント値CM1と、カウンタ501の出力S1と、EXOR回路511の出力S2と、駆動波形形成部521からの駆動信号DRVA1〜DRVA4とが示されている。カウンタ501は、クロック信号SDCの1期間毎に、クロック信号PCLに同期してカウント値CM1を0までダウンカウントする動作を繰り返す。カウント値CM1の初期値は乗算値Muに設定される。なお、図13では、図示の便宜上、乗算値Muとして負の値も描かれているが、カウンタ501で使用されるのはその絶対値|Mu|である。カウンタ501の出力S1は、カウント値CM1が0で無い場合にはHレベルに設定され、カウント値CM1が0になるとLレベルに立ち下がる。
EXOR回路511は、正負符号信号Puと正逆方向指示値RIとの排他的論理和を示す信号S2を出力する。モーターが正転する場合には、正逆方向指示値RIがLレベルである。従って、EXOR回路511の出力S2は、正負符号信号Puと同じ信号となる。駆動波形形成部521は、カウンタ501の出力S1と、EXOR回路511の出力S2から、駆動信号DRVA1〜DRVA4を生成する。すなわち、カウンタ501の出力S1のうち、EXOR回路511の出力S2がLレベルの期間の信号を第1、第2の駆動信号DRVA1、DRVA2として出力し、出力S2がHレベルの期間の信号を第3、第4の駆動信号DRVA3、DRVA4として出力する。なお、図10の右端部付近では、励磁区間信号EuがLレベルに立ち下がり、これによって非励磁区間NEPが設定されている。従って、この非励磁区間NEPでは、いずれの駆動信号DRVA1〜DRVA4も出力されず、ハイインピーダンス状態に維持される。
図11は、モーター逆転時のPWM部500の動作を示すタイミングチャートである。モーター逆転時には、正逆方向指示値RIがHレベルに設定される。この結果、第1、第2の駆動信号DRVA1、DRVA2と、第3、第4の駆動信号DRVA3、DRVA4が図10に示す場合と入れ替わっており、この結果、モーターが逆転することが理解できる。なお、PWM部500のV相用の回路502,512,522や、W相用の回路503、513、523についても、同様の動作を実行する。
図12は、励磁区間設定部490の内部構成と動作を示す説明図である。励磁区間設定部490は、電子可変抵抗器492と、電圧比較器494,496と、OR回路498とを有している。電子可変抵抗器492の抵抗値Rvは、CPU405によって設定される。電子可変抵抗器492の両端の電圧V1,V2は、電圧比較器494,496の一方の入力端子に与えられている。電圧比較器494,496の他方の入力端子には、センサー出力SSUが供給されている。なお、図15ではV相、W相用の回路は図示の便宜上省略されている。電圧比較器494,496の出力信号Sp,Snは、OR回路498に入力されている。OR回路498の出力は、励磁区間と非励磁区間とを区別するための励磁区間信号Euである。
図12(B)は、励磁区間設定部490の動作を示している。電子可変抵抗器492の両端の電圧V1,V2は、抵抗値Rvを調整することによって変更される。具体的には、両端の電圧V1,V2は、電圧レンジの中央値(=VDD/2)からの差分が等しい値に設定される。センサー出力SSUが第1の電圧V1よりも高い場合には第1の電圧比較器494の出力SpがHレベルとなり、一方、センサー出力SSUが第2の電圧V2よりも低い場合には第2の電圧比較器496の出力SnがHレベルとなる。励磁区間信号Euはこれらの出力信号Sp,Snの論理和を取った信号である。従って、図12(B)の下部に示すように、励磁区間信号Euは、励磁区間EPと非励磁区間NEPとを示す信号として使用することができる。励磁区間EPと非励磁区間NEPの設定は、CPU405が可変抵抗値Rvを調整することによって行なわれる。
図13は、符号化部の動作とタイミングチャートを示す説明図である。ここでは、U相用の符号化部460(図8)を例にとり説明する。符号化部460は、ADC部470(図8)からADC信号を受取、センサー出力値Xuと正負符号信号Puを生成する。ここで、センサー出力値Xuは、ADC信号を+127〜−128にシフトし、その絶対値を取った値である。また、正負符号信号Puについては、ADC信号の値が0よりも小さい場合に正負符号信号PuをH、ADC信号の値が0よりも大きい場合に正負符号信号PuをLとしている。なお、正負符号信号Puの正負は、逆であってもよい。
図14は、三相駆動回路と電磁コイルを示す説明図である。三相駆動回路600は、U相駆動回路600u〜W相駆動回路600wを備えている。各駆動回路600u〜600wの構成は同じであるので、U相駆動回路600uを例にとり説明する。U相駆動回路600uは、H型ブリッジ回路であり、駆動信号DRVA1〜DRVA4に応じてU相電磁コイル100uを駆動する。なお、本実施例では、電源側に繋がるトランジスタA1、A3のゲートには、レベルシフト回路605uが接続されている。レベルシフト回路605uは、トランジスタA1、A3におけるゲート電位を電源電位VSよりも上げるために用いられる。トランジスタA1がオンしても、端子u1の電位は、ゲート電位−トランジスタA1の閾値、までしか上がらない。そのため、ゲート電位がドレインの電位と同じであると、いわゆる閾値落ちが発生する。レベルシフト回路605uによりトランジスタA1のゲート電位を、電源電位VS+トランジスタA1の閾値、以上に上げれば、トランジスタA1のオン時に、端子u1の電位を電源電位VSまで上昇させることが可能となる。なお、レベルシフト回路605uは無くてもよい。また、トランジスタA1としてPチャンネルのトランジスタを用いる場合には、レベルシフト回路605uは無くてもよい。トランジスタA3についても同様である。符号Iu1が付された矢印は、駆動信号DRVA1、DRVA2がオンしたときに電磁コイル100uに流れる電流の方向を示し、符号Iu2が付された矢印は、駆動信号DRVA3、DRVA4がオンしたときに電磁コイル100uに流れる電流の方向を示している。V相駆動回路600v、W相駆動回路600wについても同様である。
図15は、駆動信号のオンオフと、電磁コイルの動作を示す説明図である。ここでは、U相を例にとり説明する。V相、W相についても同様である。図15(a)に示す例では、駆動信号DRVA1とDRVA2とが同期し、駆動信号DRVA3とDRVA4とが同期している。駆動信号DRVA1とDRVA2とがオンする期間では、電磁コイル100uは、正の方向(図14に示す符号Iu1の方向)に電流が流れる。駆動信号DRVA3とDRVA4とがオンする期間では、電磁コイル100uは、負の方向(図14に示す符号Iu2の方向)に電流が流れる。なお、駆動信号DRVA1〜DRVA4がオフの期間では、ハイインピーダンス(HiZ)である。
一方、図15(b)に示す例では、駆動信号DRVA2は、駆動信号DRVA1がオンする周期で常時オンであり、駆動信号DRVA4は、駆動信号DRVA3がオンする周期で常時オンである。この場合も同様に、駆動信号DRVA1とDRVA2の両方がオンする期間では、電磁コイル100uは、正の方向(図14に示す符号Iu1の方向)に電流が流れる。駆動信号DRVA3とDRVA4の両方がオンする期間では、電磁コイル100uは、負の方向(図14に示す符号Iu2の方向)に電流が流れる。ところで、このように、グランド側のトランジスタA2、A4を駆動する駆動信号DRVA2、DRVA4をその周期で常時オンとすると、トランジスタA1,A3がオフの期間でも電流を流すことが可能となり、トルクを増大させることができるという効果がある。
図16は、トルク増大の原理を説明する説明図である。図15(a)は、駆動信号DRVA1、DRVA2をオンにした状態を示している。この状態では、トランジスタA1、A2がオンし、電磁コイル100uには、符号Iu1の向きにが流れる。図15(b)は、図15(a)に示す状態から、駆動信号DRVA1のみをオフにした状態を示している。この状態では、符号Iu1の向きの電流を維持しようとして、符号Iu1の向きと同じ方向に誘起電力が発生する。このとき、トランジスタA2はオンのため、電磁コイル100u、トランジスタA2、ダイオードD4を通る循環電流Iucycが生じる。この電流によりモーター10の回転が促されるので、トルクを増大させることが可能となる。
図17は、各相の電磁コイルの接続を示す説明図である。本実施例では、各相は、電磁コイル100u〜100wを複数有している。各電磁コイル100u〜100wは、各相において、並列に接続されている。並列に接続することにより、各電磁コイル100u〜100wに掛かる電圧を上げ、出力を大きくすることが可能である。なお、各電磁コイル100u〜100wは直列に接続されていてもよい。
図18は、モーター10の回転数とトルクの関係を示す説明図である。一般に、直流モーターでは、回転数が少ないときにトルクは大きく、回転数が多いときにトルクは小さい。電磁コイルをスター結線やデルタ結線している場合、必要とするトルクの大きさに応じて駆動する相の数を変更することは困難である。一方、本実施例のように、電磁コイルを独立結線した場合、モーターに要求されるトルクの大きさに応じて駆動する相の数を変更することが可能である。例えば、始動時のように、回転数が少ないが、大トルクが必要な時は三相駆動し、回転数が上がって必要なトルクが小さくなるにつれ、二相駆動、一相駆動と駆動方式を変化させることが可能である。これにより電力効率を向上させることが可能となる。
[第3の実施例]
図19は、第3の実施例を示す説明図である。第3の実施例では、モーター10(図示せず)からの回生制御を行う。第3の実施例では、回生制御部700と、U相充電切替部710u〜710wと、蓄電部800と、を備える。回生制御部700は、U相回生制御回路700u〜W相回生制御回路700wを含んでいる。U相回生制御回路700u〜W相回生制御回路700wの構成は同じであるので、U相回生制御回路700uを例にとり説明する。U相回生制御回路700uは、U相電磁コイル100uに対して駆動ドライバー部600uと並列に接続されている。U回生制御部700uは、インバーター回路720uと、バッファー回路730uと、ダイオードで構成される整流回路740u〜743uと、スイッチングトランジスタ750u、760uと、抵抗752u、762uと、を備えている。
U相充電切替部710uがオン(=1=H)になると、インバーター回路720uの出力がLとなり、スイッチングトランジスタ750uがオン状態になる。一方、バッファー回路730uの出力はHとなるため、スイッチングトランジスタ760uがオフ状態になる。そうすると、モーターは、スイッチングトランジスタ750uを介して、U相電磁コイル100uで発生した電力を回生して、蓄電部800を充電することが可能である。逆に、U相充電切替部710uがオフ(=0=L)になると、バッファー回路730uによってスイッチングトランジスタ760uがオン状態になる。一方、インバーター回路720uの出力がHとなり、スイッチングトランジスタ750uがオフ状態になる。この場合は、蓄電部800からU相電磁コイル100uに電流を供給することが可能である。
なお、回生制御部700と蓄電部800とU相充電切替部710u〜710wは、なくてもよい。
[第4の実施例]
図20は、第4の実施例を示す説明図である。第4の実施例では、第1、第2の実施例で示した独立結線と、スター結線とを切り替えることが可能である。この実施例では、各電磁コイル100u〜100wと中性点Nとの間に、スイッチSWu1、SWv1、SWw1で構成される切換回路を備えている。スイッチSWu1〜SWw1を開いたときは、各電磁コイル100u〜100wは独立結線状態となる。一方、スイッチSWu1〜SWw1を閉じた時には、各電磁コイル100u〜100wはスター結線される。このとき、トランジスタA2、A3、B2、B3、C2、C3は、オフに維持される。なお、スイッチSWu1〜SWw1のうち1つは省略可能である。
図21は、第4の実施例の変形例を示す説明図である。この変形例では、スイッチSwu2〜SWw2は、中性点Nと電磁コイル反対側の駆動回路との切換スイッチとなっている。この変形例では、駆動信号DRVA1が、トランジスタA1、A2のゲートに入力され、駆動信号DRVA4が、トランジスタA3、A4のゲートに入力されている。この変形例では、端子u1〜w1を駆動しているときは、端子u2〜w2をハイインピーダンスにできないため、スイッチSwu2〜SWw2を用いて、切換回路を構成している。
このように第4の実施例及びその変形例では、電磁コイルをスター結線して用いる場合と、電磁コイルを独立に用いる場合とを切り換えることが可能となる。そのため、トルクに応じたモーターの駆動が可能となる。
[第5の実施例]
図22は、第5の実施例におけるセンサー出力の波形とPWM部500で生成される駆動信号の波形の対応関係の一例を示す説明図である。なお、図22では、3相(u相、v相、w相)の独立結線の駆動波形うちの1相(u相)の駆動波形のみを描いている。第5の実施例では、第2の実施例と構成は同じであるが、電磁コイル100u〜100wを駆動する駆動波形が異なる。具体的には、第5の実施例では、電磁コイル100u〜100wに誘起される誘起電圧の波形で極性が反転する位置をπ位相点としたときのπ/2位相点を中心とする対称な励磁区間EPにおいて、電磁コイル100u〜100wに電圧を印加してモーター10を駆動し、誘起電圧の波形のπ位相点を中心とする対称な非励磁区間NEPにおいて電磁コイル100u〜100wに電圧を印加しないようにする。そして、第5の実施例では、低トルク領域(高回転領域)における非励磁区間NEPの長さを、高トルク領域(低回転領域)における非励磁区間NEPの長さよりも長くする。
図22(A)、(B)は、励磁区間制御を行わない高トルク制御における電磁コイル100に印可する駆動波形を示す。ここで、図22(A)は、電磁コイル100に印可する正弦波PWM駆動波形を、アナログの波形で示し、図22(B)は、電磁コイル100を駆動する正弦波PWM駆動信号(DRVA1+DRVA3)を示す。なお、駆動信号DRVA2の波形は、駆動信号DRVA1の波形と同じであり、駆動信号DRVA4の波形は、駆動信号DRVA3の波形と同じである。したがって、図22(B)では、駆動信号DRVA2、DRVA4の記載を省略している(後述する図22、(C)、(E)でも同じ。)。図22(C)、(D)は、低トルク制御において、励時期間制御を行うときにおける電磁コイル100に印可する駆動波形を示す。ここで、図22(C)は、電磁コイル100を駆動する正弦波PWM駆動信号を示し、図22(D)は、電磁コイル100に印可する正弦波PWM駆動波形を、アナログの波形で示す。なお、図22(D)に示すアナログ波形は、π/2位相近傍において、図22(A)に示すアナログ波形と同じであるが、π位相点近傍において、図22(A)に示すアナログ波形よりも振幅が小さくなっている。図22(E)、(F)は、低トルク制御において、励時期間制御を行わないときにおける電磁コイル100に印可する駆動波形を示す。ここで、図22(E)は、図22(B)に示す正弦波PWM駆動波形の各パルスのオン期間を、各パルスの中心の位相の位置にかかわらず全体的に一定の比率で短縮したときのPWM駆動信号を示し、図22(F)は、図22(E)における電磁コイル100に印可される駆動波形をアナログの波形で示す。なお、図22(C)に示すPWM駆動信号におけるオン期間の合計長さと、図22(E)に示すPWM駆動信号におけるオン期間の合計長さとは、同じ長さである。図22(F)の波形は、図22(A)の波形(正弦波形)の振幅が一定の割合で小さくなった形状を有している。なお、図22(A)から図22(F)は、位相の位置を合わせている。
図22(C)中、「Hiz」は電磁コイルを未励磁状態としたハイインピーダンス状態を意味している。図8〜10で説明したように、駆動信号DRVA1からDRVA4はセンサー出力SSUのアナログ波形を利用したPWM制御によって生成される。従って、これらの駆動信号DRVA1〜DRVA4を用いて、各コイルに、センサー出力SSUの変化と対応するレベル変化を示す実効電圧を供給することが可能である。
PWM部500は、さらに、励磁区間設定部490から供給される励磁区間信号Euで示される励磁区間のみに駆動信号DRVA1〜DRVA4を出力し、励磁区間以外の区間(非励磁区間)では駆動信号DRVA1〜DRVA4を出力しないように構成されている。励磁区間EPでは図22(B)の駆動信号DRVA1〜DRVA4がそのまま発生し、非励磁区間NEPでは駆動信号DRVA1〜DRVA4が発生しない。このように、励磁区間EPと非励磁区間NEPを設定するようにすれば、逆起電力波形の中位点近傍(すなわち、センサ出力の中位点近傍)において電磁コイル100uに電圧を印加しないので、モーター10の効率を向上させることが可能である。要するに、
(1)供給電圧と逆起電圧間の電気角πの中心部での供給電圧−逆起電圧の電位差によるバランスで回転数は決定される。
(2)電気角のπ中心部は、永久磁石(N/S極)と電磁コイル間で最も電気エネルギーが機械エネルギーへと最も有効変換する点である。
以上により、電気角πの中心部にエネルギーを集中供給することで回転数を低下せずにトルクのみを可変させ、更に従来トルク制御時以上に電流も少なくさせる効果が得られる。なお、励磁区間EPは、逆起電力波形のピークを中心とする対称な区間に設定されることが好ましく、非励磁区間NEPは、逆起電力波形の中位点(中心点)を中心とする対称な区間に設定されることが好ましい。
なお、前述したように、電圧指令値Yuを1未満の値に設定すれば、乗算値Muが電圧指令値Yuに比例して小さくなる。従って、電圧指令値Yuによっても、実行的な印加電圧を調整することが可能である。
上述の説明から理解できるように、本実施例のモーターでは、電圧指令値Yuと、励磁区間信号Euとの両方を利用して印加電圧を調整することが可能である。望ましい印加電圧と、電圧指令値Yu及び励磁区間信号Euの関係は、予め制御部(図7)内のメモリ(図示せず)にテーブルとして格納されていることが望ましい。こうすれば、制御部が、外部から望ましい印加電圧の目標値を受信したときに、CPU405がその目標値に応じて、電圧指令値Yuを指令値レジスタ480に設定することが可能である。なお、印加電圧の調整には、電圧指令値Yuと、励磁区間信号Euの両方を利用する必要はなく、いずれか一方のみを利用するようにしてもよい。なお、上記説明では3つの相(u相、v相、w相)のうち、u相を例に取り説明したが、v相、w相についても同様である。
図23は、第5の実施例において、非励磁区間NEPの長さを長くしていくときのPWM駆動波形を示す説明図である。図23(A)から(E)に向かって非励磁区間NEPを長くしている。図23(A)〜(E)のPWM駆動波形をみれば分かるように、モーター10の非励磁区間NEPを長くするに従って、π位相点に一番近いパルスから順に細くなり、π位相点に一番近いパルスが無くなると、次にπ位相点に一番近いパルスを細くなる。その結果、図23(A)から(E)に向かってPWM駆動のオン期間の合計が短くなる。そのため、1周期当たりの平均電圧は下がる。
図24は、図23に示すPWM駆動波形でモーターを駆動したときの回転数―トルク及び電流−トルクの関係を示すグラフである。グラフの(A)〜(E)は、それぞれ図23の(A)〜(E)に対応している。
図25は、PWM駆動による駆動波形の平均電圧を、非励時期間を設けずに、図23に示すPWM駆動波形による駆動波形と同じ平均電圧にするときのPWM駆動波形を示す説明図である。ここでは、非励時期間を設ける代わりに、PWM駆動波形のオン期間の各パルスの幅を、一定の割合で細くしている。なお、図25の(A)〜(E)は、それぞれ、図23の(A)〜(E)と対応している。なお、図25の(A)と図23の(A)は同じである。
図26は、図25に示すPWM駆動波形でモーターを駆動したときの回転数―トルク及び電流−トルクの関係を示すグラフである。グラフの(A)〜(E)は、それぞれ図25の(A)〜(E)に対応している。
一般に、回転数―トルクの関係を示すグラフは、トルクをx軸、回転数をy軸に取ると、右下がりの直線となる。そして、回転数―トルクを示すグラフは、平均電圧が下がると、図26に示すように、右下がりの傾きは変わらず、下方向に移動する。すなわち、y切片(無負荷回転数)が下がる。一方、第5の実施例では、平均電圧が下がっても、回転数―トルクを示すグラフは、図24に示すように、y切片(無負荷回転数)はあまり下がらず、平均電圧が下がると、右下がりの傾きが大きくなる。すなわち、第5の実施例で示すように非励時期間NEPを長くして平均電圧を下げると、図25に示すように均等にパルスを細めて平均電圧を下げるよりも、低トルク領域において、モーター10の回転数は下がらない。すなわち、非励磁区間NEPを設けて低トルク制御を行っても、モーター10を高回転で回転させることが可能である。なお、始動トルク(回転数がゼロのときのトルク)は、同じ平均電圧であれば、図24に示す場合と図26に示す場合で、変わらない。すなわち、低トルクでモーター10を高回転で回転させようとすると、図25に示す例では、平均電圧をある程度高く維持する必要がある。一方、第5の実施例の場合のように非励時区間NEPを設けて低トルク制御する場合には、平均電圧を下げてもモーター10を高回転で回転させることが可能となる。このように、低トルク高回転でモーター10を回転する場合に、第5の実施例の方が、図25に示す例よりも、低い電圧で駆動できるので、低消費電力を実現することが可能となる。
一般に、電流−トルクを示すグラフは、トルクをx軸、電流をy軸に取ると右上がりの直線となる。平均電圧が下がると、図26に示すように、右上がりの傾きは変わらず、少し下方向に移動する。すなわち、y切片(無負荷電流)が少し下がる。一方、第5の実施例では、平均電圧が下がると、図24に示すように、y切片(無負荷電流)も少し下がるが、右上がりの傾きも緩やかになる。すなわち、第5の実施例に示す方が、図25に示す例よりも、同じトルクを発生させるのに必要な電流が少なくて済む。したがって、低消費電力が可能となる。
なお、従来の3相モーターでは、電磁コイル100u〜100wがスター結線あるいはデルタ結線されているため、第5の実施例に示すような非励時区間NEPを有するPWM駆動波形でモーター10を駆動することは困難であった。すなわち、電磁コイル100u〜100wが相互に繋がっているため、1つの電磁コイルのみについて、非励磁区間NEPを設けて電圧の印可を制限することはできなかった。例えば、電磁コイル100uに対してπ位相点近傍に非励磁区間NEPを設けて電圧の印可を制限しようとすると、他の電磁コイル100vに対してπ/3位相点近傍に非励磁区間NEPを設け、他の電磁コイル100wに対して−π/3位相点近傍に非励磁区間NEPを設ける必要がある。しかし、電磁コイル100vに対してπ/3位相点近傍に非励磁区間NEPを設け、電磁コイル100wに対して−π/3位相点近傍に非励磁区間NEPを設けることは、u相、v相、w相の駆動波形信号が同じ形状であることを考慮すると、困難である。なお、電磁コイル100v、100wに対しては、波形で極性が反転する位置をそれぞれ、電磁コイル100vのπ位相点、電磁コイル100wのπ位相点としている。したがって、低トルク制御のために平均電圧を下げようとすると、図25に示すような全体的にパルス幅を細めることしかできない。そうすると、モーター10を高回転で回転させることはできなくなる。第5の実施例のような非励磁区間NEPを有するPWM駆動波形によりモーター10を駆動し、低トルクかつ高回転を実現することは、3相の電磁コイル100u〜100wを独立に結線することにより、初めて可能となったものである。なお、第5の実施例では、3相モーターを例にとって説明したが、例えば5相モーターなどの3相よりも多い多相モーターにも適用が可能である。
[変形例]
本発明は、ファンモーター、時計(針駆動)、ドラム式洗濯機(単一回転)、ジェットコースタ、振動モーターなどの種々の装置のモーターに適用可能である。本発明をファンモーターに適用した場合には、上述した種々の効果(低消費電力、低振動、低騒音、低回転ムラ、低発熱、高寿命)が特に顕著である。このようなファンモーターは、例えば、デジタル表示装置や、車載機器、燃料電池式パソコン、燃料電池式デジタルカメラ、燃料電池式ビデオカメラ、燃料電池式携帯電話などの燃料電池使用機器、プロジェクタ等の各種装置のファンモーターとして使用することができる。本発明のモーターは、さらに、各種の家電機器や電子機器のモーターとしても利用可能である。例えば、光記憶装置や、磁気記憶装置、ポリゴンミラー駆動装置等において、本発明によるモーターをスピンドルモーターとして使用することが可能である。また、本発明によるモーターは、移動体やロボット用のモーターとしても利用可能である。
図27は、本発明の適用例によるモーターを利用したプロジェクタを示す説明図である。このプロジェクタ1600は、赤、緑、青の3色の色光を発光する3つの光源1610R、1610G、1610Bと、これらの3色の色光をそれぞれ変調する3つの液晶ライトバルブ1640R、1640G、1640Bと、変調された3色の色光を合成するクロスダイクロイックプリズム1650と、合成された3色の色光をスクリーンSCに投写する投写レンズ系1660と、プロジェクタ内部を冷却するための冷却ファン1670と、プロジェクタ1600の全体を制御する制御部1680と、を備えている。冷却ファン1670を駆動するモーターとしては、上述した各種のブラシレスモーターを利用することができる。
図28は、本発明の適用例によるモーターを利用した燃料電池式携帯電話を示す説明図である。図28(A)は携帯電話1700の外観を示しており、図28(B)は、内部構成の例を示している。携帯電話1700は、携帯電話1700の動作を制御するMPU1710と、ファン1720と、燃料電池1730とを備えている。燃料電池1730は、MPU1710やファン1720に電源を供給する。1ファン720は、燃料電池1730への空気供給のために携帯電話1700の外から内部へ送風するため、或いは、燃料電池1730で生成される水分を携帯電話1700の内部から外に排出するためのものである。なお、1ファン720を図28(C)のようにMPU1710の上に配置して、MPU1710を冷却するようにしてもよい。ファン1720を駆動するモーターとしては、上述した各種のブラシレスモーターを利用することができる。
図29は、本発明の適用例によるモーター/発電機を利用した移動体の一例としての電動自転車(電動アシスト自転車)を示す説明図である。この自転車1800は、前輪にモーター1810が設けられており、サドルの下方のフレームに制御回路1820と充電池1830とが設けられている。モーター1810は、充電池1830からの電力を利用して前輪を駆動することによって、走行をアシストする。また、ブレーキ時にはモーター1810で回生された電力が充電池1830に充電される。制御回路1820は、モーターの駆動と回生とを制御する回路である。このモーター1810としては、上述した各種のブラシレスモーターを利用することが可能である。
図30は、本発明の適用例によるモーターを利用したロボットの一例を示す説明図である。このロボット1900は、第1と第2のアーム1910,1920と、モーター1930とを有している。このモーター1930は、被駆動部材としての第2のアーム1920を水平回転させる際に使用される。このモーター1930としては、上述した各種のブラシレスモーターを利用することが可能である。
図31は、本発明の変形例によるモーターを利用した鉄道車両を示す説明図である。この鉄道車両1500は、モーター1510と、車輪1520とを有している。このモーター1510は、車輪1520を駆動する。さらに、モーター1510は、鉄道車両1500の制動時には発電機として利用され、電力が回生される。このモーター1510としては、上述した各種のブラシレスモーターを利用することができる。
以上、いくつかの実施例に基づいて本発明の実施の形態について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
10…モーター
20…ローター
30…ステーター
100…電磁コイル回路
100u〜100w…電磁コイル
101u〜101w…端子
103u〜103w…端子
120…電磁ヨーク
210…永久磁石
230…軸
260…バネ
300、300u〜300w…磁気センサー
310…回路基板
320…コネクタ
410…基本クロック生成回路
420…分周器
440…正逆方向指示値レジスタ
450、452、454…乗算器
460、462、464…符号化部
480…電圧指令値レジスタ
490…励磁区間設定部
492…電子可変抵抗器
494、496…電圧比較器
501、502、503…カウンタ
521、522、523…駆動波形形成部
590…励磁区間設定部
600…三相駆動回路
600u〜600w…駆動ドライバー部
605u〜605w…レベルシフト回路
700…回生制御部
720u…インバーター回路
730u…バッファー回路
740u…整流回路
750u、760u…スイッチングトランジスタ
752u、762u…抵抗
800…蓄電部
1500…鉄道車両
1510…モーター
1520…車輪
1600…プロジェクタ
1610R、1610G、1610B…光源
1640R、1640G、1640B…液晶ライトバルブ
1650…クロスダイクロイックプリズム
1660…投写レンズ系
1670…冷却ファン
1680…制御部
1700…携帯電話
1720…ファン
1730…燃料電池
1800…自転車
1810…モーター
1820…制御回路
1830…充電池
1900…ロボット
1910…第1のアーム
1920…第2のアーム
1930…モーター
A1〜A4…トランジスタ
CM1…カウント値
D1〜D4…ダイオード
DRVA1〜DRVC4…駆動信号
EP…励磁区間
Eu…励磁区間信号
Iu1、Iu2…符号
Iucyc…循環電流
Mu…乗算値
N…中性点
NEP…非励磁区間
PCL…クロック信号
Pu…正負符号信号
RI…正逆方向指示値
Rv…抵抗値
SDC…クロック信号
SSU…センサー出力
SWu1、SWu2…スイッチ
Tpwm…PWM周期
VS…電源電位
Xu…センサー出力値
Yu…電圧指令値

Claims (8)

  1. エネルギー変換装置であって、
    N相(Nは3以上の整数)の電磁コイルと、
    前記N相の電磁コイルを駆動するためのPWM駆動回路と、
    を備え、
    各相の電磁コイルは、前記PWM駆動回路により独立して制御可能に構成され
    前記PWM駆動回路は、
    始動時に前記N相の電磁コイルの全てを駆動し、
    前記始動後には、前記エネルギー変換装置に要求されるトルクの大きさに応じて、駆動される相の数を1からNまで選択する、エネルギー変換装置。
  2. 請求項1に記載のエネルギー変換装置において、さらに、
    前記N相の電磁コイルが分離されて、それぞれが独立に制御される独立結線状態と、前記N相の電磁コイルがスター結線されたスター結線状態と、を切り換えるための切換回路を備える、エネルギー変換装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のエネルギー変換装置において、
    前記PWM駆動回路は、
    前記各相の電磁コイルの両端を電源電位と接地電位のいずれかに接続するための4つのスイッチと、前記4つのスイッチとそれぞれ並列に接続される4つの保護ダイオードとを有するH型ブリッジ回路と、
    前記4つのスイッチにそれぞれPWM信号を供給するPWM信号生成部と、
    を含み、
    前記4つのスイッチは、各PWM周期において、前記各相の電磁コイルの一端において接地電位側に配置される第1のスイッチが常時オンとなり、前記各相の電磁コイルの他端において、電源電位側に配置される第2のスイッチが、前記PWM信号のデューティ比で定められる期間オンし、前記一端の電源電位側に配置される第3のスイッチ及び、前記他端の接地電位側に配置される第4のスイッチがオフになるように制御される、エネルギー変換装置。
  4. 電気機械装置であって、
    N相(Nは3以上の整数)の電磁コイルと、
    磁石と、
    前記N相の電磁コイルを駆動するためのPWM駆動回路と、
    を備え、
    各相の電磁コイルは、前記PWM駆動回路により独立して制御可能に構成され
    前記PWM駆動回路は、
    始動時に前記N相の電磁コイルの全てを駆動し、
    前記始動後には、前記電気機械装置に要求されるトルクの大きさに応じて、駆動される相の数を相の数を1からNまで選択する、電気機械装置。
  5. 請求項4に記載の電気機械装置において、さらに、
    前記N相の電磁コイルが分離されてそれぞれが独立に制御される独立結線状態と、前記N相の電磁コイルがスター結線されたスター結線状態と、を切り換えるための切換回路を備える、電機機械装置。
  6. 請求項4または請求項5に記載の電気機械装置において、
    前記PWM駆動回路は、
    前記各相の電磁コイルの両端を電源電位と接地電位のいずれかに接続するための4つのスイッチと、前記4つのスイッチとそれぞれ並列に接続される4つの保護ダイオードとを有するH型ブリッジ回路と、
    前記4つのスイッチにそれぞれPWM信号を供給するPWM信号生成回路と、
    を含み、
    前記4つのスイッチは、各PWM周期において、前記各相の電磁コイルの一端において接地電位側に配置される第1のスイッチが常時オンとなり、前記各相の電磁コイルの他端において、電源電位側に配置される第2のスイッチが、前記PWM信号のデューティ比で定められる期間オンし、前記一端の電源電位側に配置される第3のスイッチ及び、前記他端の接地電位側に配置される第4のスイッチがオフになるように制御される、電気機械装置。
  7. 請求項4から請求項6のいずれか一項に記載の電気機械装置において、さらに、回生装置を備え、
    前記駆動されない相の電磁コイルを用いて回生を実行する、電気機械装置。
  8. 請求項4から請求項のいずれか一項に記載の電気機械装置において、さらに、前記電磁コイルに印可する電圧を制御する制御部を備え、
    前記制御部は、前記磁石の移動によって前記電磁コイルに誘起される誘起電圧の波形で極性が反転する位置をπ位相点としたときのπ/2位相点を中心とする対称な励磁区間において前記電磁コイルに電圧を印加するとともに、前記誘起電圧の波形の前記π位相点を中心とする対称な非励磁区間において前記電磁コイルに電圧を印加しないようにし、前記電気機械装置を高回転で回転させるほど非励磁区間の長さを長くする、電気機械装置。
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