JP5515549B2 - 発電制御装置 - Google Patents
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Description
したがって、回転変動の抑制とバッテリ電圧の安定化との両立を図ることができる。また、発電の停止と実行、充電の停止と実行とを切換ることによって発生する発電トルクを変化させ、更なる回転変動の抑制に利用することもできる。
加えて、バッテリ電圧検出手段72によって検出したバッテリ電圧+Bと所定の電圧閾値Vrefとを比較し、充電可否判定手段(S200〜S240)によって充電の可否を判定し、その判定結果にしたがって発電を停止するか、発電を実施しつつ、充電電圧を地絡させて充電を停止するか、充電を実施するかを選択し、回転変動を抑制しつつバッテリ電圧の安定化を図るものである。
内燃機関80は、略筒状のシリンダ82と、シリンダ82の上面を覆うシリンダヘッド81と、シリンダ82内を昇降するピストン83とによって区画された燃焼室800内に導入された圧縮空気と燃料との混合気への点火によって燃焼エネルギを発生させ、得られた燃焼エネルギをピストン83とコンロッド832とを介してクランク軸831の回転力に変換している。
また、クランク軸831は、クランクアーム833、カウンタウェイト834等のピストン83の昇降運動をクランク軸831の回転運動に変換すると共にカウンタウェイト834の慣性を利用してピストン83の昇降を補助する機構として通常用いられるものを含む。
吸気バルブ811の開弁とピストン83の下降とによる燃焼室800内への吸気行程と、燃料噴射装置60による燃料噴射とピストン83の上昇による圧縮行程と、点火装置61を用いた混合気への点火による爆発行程と、排気バルブ821の開弁による排気行程との燃焼サイクルが繰り返され、ピストン83の昇降運動がコンロッド832等を介してクランク軸831に伝達されクランク軸831が回転運動する。
ステータ11は、複数のステータコア110にステータコイル111が巻回されたものが直列に接続され、さらに略放射状に配設されており、ステータ11の外側にマグネット12が回転方向に並べられ、N極とS極が交互にステータ11に対向するように配設されている。マグネット12には永久磁石が用いられている。
クランク軸831に連結されたフライホール14の回転と共に、マグネット12及びロータ13がステータ11に対して相対回転することによって、ステータコイル111内の磁界が変化し、ACG10に交流が発生する。
なお、本実施形態においては、図2に示すようにステータ11が8極設けられた構成を例として説明するが、本発明は、ACG10の極数を限定するものではなく、発電極数を16極や32極とした構成でも良い。さらに、ACG10は、スタータモータとしても機能するACGスタータを用いても良い。
フライホイール14の外周には、所定の間隔で複数の検出子(リフラクタ)710が設けられている。クランク角検出手段として設けられたクランク角センサ71によってリフラクタ710が検知され、クランク角センサ71からは、クランク角信号SCAがECU30に発信される。このとき、特定位置のリフラクタ710が間引かれているので、クランク角CAを正確に検出することができる。
具体的には、1サイクルの燃焼行程(720°CA)に対して、例えば30°毎でクランク角信号SCAが発信され、各クランク各信号SCAに対して0から8及び12〜20までの行程番号(NNUM)が割り振られ、リフラクタ710の間引かれたNNUM9〜11及び21〜23に対応するクランク角CAにおいてはクランク角信号SCAが検出されず、NNUMの特定によって正確なクランク角CAが判る。
また、回転速度算出手段としてECU30では、クランク角センサ71によって検知される所定のリフラクタ710の通過時間から内燃機関80の回転速度VRTを算出することができる。
また、バッテリ電圧+Bに応じて、後述する発電山数補正方法にしたがって、必要に応じて発電山数CACGを補正し、さらに、後述する充電可否判定手段によって、バッテリ40の充電と停止とを決定し、第2のスイッチ手段SCR2を開閉駆動する第2の駆動トリガT2をバッテリ制御ユニット(BCU)23へ発信して、発電トルクを利用して回転速度VRTの変動を抑制しつつ、バッテリ電圧+Bのさらなる安定化を図っている。
なお、本実施形態においては、ステータ11は8極配設されており、全期間に渡って発電された場合には、1回転あたり4サイクルの発電山が発生し、1回の燃焼サイクルに対してクランク軸831が2回転するので、8サイクルの発電山が発生する。
REG20は、ACG10で発生した交流の正側成分を直流に変換し、ECU20から発信される第1の駆動トリガT1にしたがって第1のスイッチング手段SCR1を開閉してバッテリ40の充電を制御すると共に、ECU20から発信される第2の駆動トリガT2にしたがって、第2のスイッチ手段SCR2を開閉して、バッテリ40の過充電を抑制しつつ、燃料噴射装置60、点火装置61、燃料ポンプ、スロットルバルブ燃等のパワートレイン系負荷LD62への電力供給を行い、ACG10で発生した交流の負側成分を直流に変換してLCU21にしたがって第3のスイッチング手段SCR3を開閉してヘッドライト、テールライト、ランプ系負荷50へ供給する単相半波整流オープン型レギュレータを構成している。
さらに、エンジン回転速度の変動を抑制すべく、ECU30から発信された第1の駆動トリガT1にしたがって、第1のスイッチング手段SCR1が閉じられ、ACG10の発電が実施された場合であっても、バッテリ電圧+Bが所定の電圧閾値Vrefを超え、充電が続くとバッテリ40が過充電となる虞がある場合には、後述する充電可否判定手段によって充電不可と判定され、ECU30から第2の駆動トリガT2が発信され、第2のスイッチング手段SCR2を閉じて、ACG10からバッテリ40への充電経路を接地側にバイパスさせて、ACG10からの充電電圧を地絡することによりバッテリ40の過充電が防止される。
なお、第1のスイッチ手段SCR1、第2のスイッチ手段SCR2、第3のスイッチ手段SCR3には、サイリスタ等が用いられている。
ステップS100からステップS170に示す発電要否判定手段によって、回転速度に応じた発電山数CACGを決定し、発電パターンを調整することにより、発電トルクを燃焼行程1サイクル中の回転変動を抑制することができる。
発電制御方法決定時期判定手段であるステップS110において、クランク角センサ71によって検出されたクランク角CAが発電制御方法を決定する発電制御方法決定時期としての所定のクランク角CASであるか否かが判定され、発電制御条件を決定すべき所定のクランク角CASである場合にはYesに進み、その他のクランク角CAである場合にはNoに進む。
具体的には、燃焼行程の爆発直後であることを示す行程番号(例えば、NNUM=12)か否かが判定される。
より具体的な、回転速度算出手段としてクランク角センサ71からECU30に入力されたクランク角信号SCAによって検知された所定のリフラクタ710の通過時間から内燃機関80の回転速度VRTを算出することができる。
また、内燃機関80の運転状況に応じた目標回転速度VTRGは、目標回転速度算出手段として、スロットル開度SL、エンジン温度TW等に基づくマッピング処理や、安定した状態における回転速度の平均値等により別途算出される。
次いで、発電優先順位判定手段であるステップS140では、ステップS130において決定された発電山数CACGと該当するクランク角CAにおける発電優先順位NPRとを比較し、発電山数CACGが該当する発電優先順位NPR以上であればYesに進み、ステップS150において、発電を実施すべく第1の駆動トリガT1がON(T1=1)となり、発電電流IGEが流れ、発電トルクが高くなりエンジン回転速度の上昇を抑制する方向に作用すると共にバッテリ40が充電される。
所定のクランク角CASにおいて測定された回転速度VRTは、フリクションによって、一定の割合で低下するため、所定のクランク角CASにおける回転速度VRTを測定するだけで、燃焼サイクルに応じた回転速度の変化を予測することが可能である。
以上の工程をクランク信号SCA毎に実施し、必要な発電量を確保しつつ、内燃機関80の燃焼サイクルに応じて、発電トルクTQGEの最適化を図ることができる。
本発明では、従来の発電制御装置のように特定のクランク角CAに対して一律に発電のオンオフを決定するのではなく、所定のクランク角CASにおける回転速度VRTと目標回転速度VTRGとの目標偏差EACGによって、検出された回転速度VRTに応じて発電の制御方法が決定されるので、過剰に発電が抑制されることがない。
電力の常時供給の要求されるランプ系負荷50に対して負電圧半波を振り分けて、バッテリ40の充電及び燃料噴射装置60、点火装置61、その他のパワートレイン系負荷LD62に対して正電圧半波を振り分けるようにしてある。
図4(a)に示すように、1サイクルの燃焼行程において、爆発行程直後のクランク角CAを所定のクランク角CASとし、発電条件を決定する。
具体的には、燃焼行程1サイクルに発信されるクランク角信号SCAに対して0〜8、12〜20の行程番号(NNUM)が振り分けられており、NNUM=12におけるクランク角CAを所定のクランク角CASとして、そのときの瞬間的な回転速度VRTを算出し、これを基に発電のオンオフする発電山数CACGと発電優先順位NPRに基づいた発電山の位置が決定され発電パターンが決定される。
加えて、クランク軸831にACG10が連結されているため、発電時には発電トルクが発生し、クランク軸831の回転を抑制する制動力として作用する。
本発明の発電制御装置に用いられる発電制御方法によらず、全行程で発電が行われた場合には、本図中に比較例として点線で示すように、吸気行程及び圧縮行程における回転速度VRTがさらに低下する。
ACG20により、ECU30から発信された第1の駆動トリガT1にしたがって、低トルク行程での発電が停止され、発電トルクTQGEが下がると、その分回転速度VRTの低下が抑制され、本図中に実施例として実線で示すように目標回転速度VTRGに近づく。
このとき、図4(b)に示すような、予め目標偏差EACGと発電山数CACGとの関係を設定したテーブルにしたがって、発電山数CACGが5山に決定される。
また、1サイクルの燃焼行程中に8山発生し得る発電山の各発電山に対して、燃焼サイクルに応じて、1位から8位までの発電優先順位NPRが設定されており、クランク角CAに対応する各発電山の発電優先順位NPRと目標偏差EACGに対応する発電山数CACGとの大小が比較される。
発電優先順位NPRが発電山数CACGよりも小さい値の場合には、第1の駆動トリガT1はONとなり、発電が許可され、発電優先順位NPRが発電山数CACGよりも大きい値の場合には、第1の駆動トリガT1はOFFとなり、発電が禁止される。
なお、発電優先順位NPRは、発電優先順位の高い方が小さい値で発電優先順位の低い方が大きい値に設定してある。
なお、所定のクランク角CAS以外では、クランク角信号SCAは、回転速度VRTの算出に用いられることなく、発電山数CACGと発電優先順位NPRとの比較にのみ用いられるのでECU30の演算負荷を小さくできる。
そこで、図5を参照して、本発明の発電制御装置1において、回転変動の抑制を図りつつ、バッテリ40の過充電を抑制すべく適用される、目標偏差EACGの補正方法について説明する。
上述したステップS130発電山数決定手段においては、目標偏差EACGから発電山数CACGの決定について基本となる制御方法を示したが、図5(a)にバッテリ電圧+Bに応じた目標偏差の補正方法を示す。
ステップS131のバッテリ電圧判定手段においては、バッテリ電圧検出手段72によって検出されたバッテリ電圧+Bと電圧閾値Vref(例えば、14V)とが比較され、バッテリ電圧+Bが電圧閾値Vrefよりも低い場合には、Yesに進み、目標偏差EACGを補正することなく、ステップS132の標準発電山数決定手段において、上述したステップS130発電山数決定手段と同様の方法により目標偏差EACGに応じた発電山数CACGが決定される。
ステップS131のバッテリ電圧判定手段において、バッテリ電圧+Bが電圧閾値Vref以上である場合には、Noに進み、ステップ133の目標偏差補正手段によって、目標偏差EACGが補正される。
このとき、後述する充電可否判定手段(S200〜S240)によって、バッテリ40の充電が不可と判定されており、充電地絡手段(第2のスイッチ手段SCR2)によって、充電電圧は接地側に地絡され、ACG10に発生する発電トルクTQGEは、図5(c)に示すように、充電を実施している場合の閉時発電トルクTCLSよりも低く、発電を停止している場合の開時発電トルクTOPNよりも高い地絡時発電トルクTSRTとなっている。
このため、目標偏差EACGが見かけ上大きくなるように補正する。
このときの補正項KTQは、バッテリ電圧+B測定時(例えば、本図に示すように4000rpm)における閉時発電トルクTCLSと開時発電トルクTOPNとの偏差τOと、短絡時発電トルクTSRTと開時発電トルクTOPNとの偏差τSとの比τO/τSによって算出され、図5(b)に例示すような値が用いられる。
ステップS134の補正後発電山数決定手段において、上述したステップS130発電山数決定手段と同様の方法によりステップS133の目標偏差補正手段において、補正された目標偏差EACGに応じた発電山数CACGが決定される。
ステップS200の発電制御実施状態判定手段では、回転変動を抑制すべく発電制御が実施されているか否かが判定される。回転変動を抑制するための発電制御が実施されている場合には、Yesに進む。回転変動抑制のための発電制御が実施されていない場合にはNoに進む。
ステップS210の発電状態判定手段では、燃焼サイクルにおいて実際に発電が実施されているか否か判定され、第1のスイッチ手段SCR1が閉じられ、発電ONとなっている場合には、Yesに進む。発電トルクTQGEを低くするため、第1のスイッチ手段SCR1が開かれ、発電OFFとなっている場合には、Noに進む。
ステップS220の発電制御時バッテリ電圧判定手段では、バッテリ電圧+Bが所定の電圧閾値Vref(例えば、14V)以上であるか否かが判定される。バッテリ電圧+Bが所定の電圧閾値Vref以上である場合には、Yesに進み、バッテリ電圧+Bが所定の電圧閾値Vrefより低い場合には、Noに進む。
ステップS230の充電停止手段では、第2の駆動トリガT2が発信され(T2=1)、第2のスイッチ手段SCR2が閉じられ、充電電圧が地絡され、バッテリ40の過剰充電が回避される。
ステップS240の充電許可手段では、第2の駆動トリガT2が停止し(T2=0)、第2のスイッチ手段SCR2が開かれる。このとき、第1のスイッチ手段SCR1が閉じられ、ACG10が発電していれば、充電電圧がバッテリ40に印加される。
第1のスイッチ手段SCR1が開かれACG10の発電が停止されている場合には、クランク軸831に作用するのは、負側の発電電流によって発生する開示発電トルクTOPN(平均τO)となり、例えばエンジンの回転数NEが2000rpmにおける、燃焼サイクル中の瞬間回転速度VRTは、図7に一点破線で示す発電を停止した状態となっている。
第1のスイッチ手段SCR1が閉じられ、かつ、第2のスイッチ手段SCR2が閉じられた状態では、開時発電トルクTOPNよりもτSだけ大きい短絡時発電トルクTSRTとなり、図7に点線で示した回転速度VRTとなる。
第1のスイッチ手段SCR1が閉じられ、かつ、第2のスイッチ手段SCR2が開かれた状態では、開時発電トルクTOPNよりもτCだけ大きい閉時発電トルクTCLSとなり、図7に実線で示した回転速度VRTとなる。これに応じて、サイクル平均回転速度VRTAも変化する。
したがって、図4に示した発電の実施と停止とによる回転変動の抑制効果に加えて、充電の実施と停止とによる制動トルクの増減を回転変動の抑制に利用できる。
上記実施形態においては、第2のスイッチ手段SCR2の開閉を、ECU30から発信される第2の駆動トリガT2によって制御する例を示したが、本実施形態では、ECU30aからは、第1のスイッチ手段SCR1の開閉を制御する第1の駆動トリガT1のみを発信し、バッテリ制御ユニットBCU23aに入力されたバッテリ電圧+Bと一定電圧に調整した電圧閾値Vrefとの比較により、第2のスイッチ手段SCR2aを開閉する第2の駆動トリガT2aを出力するアナログロジック回路を設けた構成としている。
本実施形態においても、発電トルクによって回転変動を抑制するための基本となる発電制御方法は、図3に示した、第1の実施形態における発電制御方法と同様であり、過充電の抑制をアナログロジックによって実施している点が相違する。
このような構成によっても、発電トルクを利用して回転変動を抑制しつつ、過充電を抑制し、安定した電源電圧を維持することができる。
したがって、バッテリ電圧+Bが所定の電圧閾値Vref以下であっても、負荷60〜62の駆動に十分なバッテリ容量が確保されている場合には、開時発電トルクTOPNと短絡時発電トルクTSRTとう閉時発電トルクTCLSとの3種の発電トルクTQGEを選択する発電トルク選択手段を設けて、発電トルクTQGEの使い分けによってより細かく回転変動を抑制するように利用する構成としても良い。
また、上記実施形態においては、発電の実施と停止との切り換えに単層式半波整流回路(REG20)を用いた例を示したが、本発明は上記実施形態に限定するものではなく、発電電圧の開閉と地絡とを選択的に実施して、整流できるものであれば、半波整流に限らず、全波整流を行うものでも良い。
さらに、上記実施形態においては、単相型の発電機(ACG10)を用いた例を示したが、本発明は、三相型の発電機にも採用できるものである。
10 発電機(ACG)
20 発電制御装置(REG)
30 電子制御装置(ECU)
40 バッテリ
50 ランプ系負荷
60 燃料噴射装置
70 センサ類(運転状況検出手段)
71 クランク角センサ(クランク角検出手段)
72 バッテリ電圧検出手段
80 内燃機関
800 燃焼室
81 シリンダヘッド
810 吸気筒
811 吸気バルブ
820 排気筒
821 排気バルブ
82 シリンダ
83 ピストン
831 クランク軸
CA クランク角
CAS 所定クランク角
CACG 発電山数
NPR 発電優先順位
NNUM 行程番号
VRT 回転速度
VTRG 目標回転速度
EACG 目標偏差
IGE 発電電流
TQGE 発電トルク
+B バッテリ電圧
SCR1 第1のスイッチ手段(発電実行切換手段)
SCR2 第2のスイッチ手段(充電実行切換手段、充電電圧地絡手段)
T1 第1の駆動トリガ
T2 第2の駆動トリガ
GCU 発電制御ユニット(発電実行切換手段)
BCU バッテリ電圧制御ユニット(充電実行切換手段)
TOPN 開放時発電トルク
TSRT 短絡時発電トルク
TCLS 閉鎖時発電トルク
S100〜S170 発電要否判定手段
S110 発電制御方法決定時期判定手段
S120 制御用回転速度算出手段
S130 発電山数決定手段
S140 優先順位判定手段
S150 発電許可手段
S160 発電停止手段
S131 バッテリ電圧判定手段
S132 標準発電山数決定手段
S132 目標偏差補正手段
S133 補正後発電山数決定手段
S200〜S240 充電可否判定手段
S200 発電制御実施状態判定手段
S210 発電状態判定手段
S220 発電制御時バッテリ電圧判定手段
S230 充電停止手段
S240 充電許可手段
Vref 電圧閾値
Claims (7)
- 内燃機関(80)のクランク軸(831)に連結されて駆動される発電機(10)によってバッテリ(40)を充電すると共に、上記発電機の発電を制御して上記発電機に発生する発電トルクを上記クランク軸の回転変動の抑制に利用する発電制御装置(1)において、
上記クランク軸のクランク角(CA)を検出するクランク角検出手段(71)と、
該クランク角検出手段によって検出した所定のクランク角(CAs)における上記クランク軸の回転速度(V RT )から、上記発電機の発電の要否を判定する発電要否判定手段(S100〜S170)と、
該発電要否判定手段の判定結果にしたがって上記発電機の発電の実行と停止とを切り換える発電実行切換手段(GCU、SCR 1 )と、
上記バッテリの電圧を検出するバッテリ電圧検出手段(72)と、
該バッテリ電圧検出手段によって検出したバッテリ電圧(+B)と所定の電圧閾値(Vref)との比較によって、上記発電機から上記バッテリの充電の可否を判定する充電可否判定手段(S200〜S240)と、
該充電可否判定手段の判定結果にしたがって上記発電機から上記バッテリへの充電の実行と停止とを切り換える充電実行切換手段(BCU、SCR 2 )とを具備し、
上記内燃機関の1サイクルの燃焼行程中において上記発電機の発電が許可された場合に、山と谷とが周期的に変化するように発生する交流電流の正側の電流ピークを発電山とし、
上記発電機の発電制御を行わない場合には、燃焼行程1サイクル当たりの発電極の数に等しい数だけ発生することになる発電山の内、燃焼行程1サイクル内で発電許可される交流電流の周期の数を発電山数(C ACG )としたとき、
上記発電要否判定手段が、上記所定のクランク角(CAs)における回転速度(V RT )と上記内燃機関の運転状況に応じて設定される目標回転速度(V TRG )とから算出される目標偏差(E ACG )にしたがって上記発電機の発電山数を決定する発電山数決定手段(S130)を具備し、
上記内燃機関の1サイクル中に発生する上記発電機の発電山の周期に対して上記クランク角に応じて優先順位(N PR )を設け、該優先順位と上記発電山数決定手段とによって決定された発電山数との比較によって上記発電機の発電の要否を決定することを特徴とする発電制御装置(1、1a)。 - 上記充電実行切換手段は、上記充電可否判定手段によって充電不可と判定された場合には、上記発電機から上記バッテリへの充電経路を接地側に地絡させる充電電圧地絡手段を具備する請求項1に記載の発電制御装置。
- 上記発電実行切換手段によって発電が停止された場合に上記内燃機関に作用する開時発電トルクと、
上記発電実行切換手段によって発電が実施され、かつ、上記充電実行切換手段によって上記バッテリの充電が実施された場合に上記内燃機関に作用する閉時発電トルクと、
上記発電実行切換手段によって発電が実施され、かつ、上記充電実行切換手段によって上記バッテリの充電が地絡された場合に上記内燃機関に作用する地絡時発電トルクと、を選択する発電トルク選択手段を具備する請求項1又は2に記載の発電制御装置。 - 上記発電山数決定手段は、上記バッテリ電圧が上記電圧閾値よりも低い場合には、上記目標偏差を補正せず、上記バッテリ電圧が上記電圧閾値以上である場合には、上記目標偏差を補正する目標偏差補正手段を具備する請求項1ないし3のいずれかに記載の発電制御装置。
- 上記目標偏差補正手段は、上記充電電圧地絡手段によって、充電電圧を接地側に地絡させた場合には、
バッテリ電圧測定時における閉時発電トルクT CLS と開時発電トルクT OPN との偏差τ O と、短絡時発電トルクT SRT と開時発電トルクT OPN との偏差τ S との比τ O /τ S によって算出した補正項K TQ を用いて上記目標偏差が見かけ上大きくなるように補正する請求項4に記載の発電制御装置。 - 上記発電実行切換手段として上記発電機から上記バッテリへの充電経路を開閉する第1のスイッチ手段と、
上記充電電圧地絡手段として第2のスイッチ手段と、を具備する請求項3ないし5のいずれかに記載の発電制御装置。 - 上記内燃機関の運転を制御する電子制御装置を具備し、
該電子制御装置は、
上記発電要否判定手段の判定結果にしたがって上記第1のスイッチ手段を開閉駆動すべく第1の駆動トリガを発信し、
上記充電可否判定手段の判定結果にしたがって上記第2のスイッチ手段を開閉駆動すべく第2の駆動トリガを発信する請求項6に記載の発電制御装置。
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