JP5514694B2 - りん具 - Google Patents

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Description

本発明は仏事等において宗教用打具として使用されるりん具に関する。
宗教用の打楽器具として古くから金属製のりん具が広く使用されている。このような典型的なりん具では、椀形のりんを柔らかい小座布団の上に載せ、りんを棒状の打具(りん棒)で叩くことによりりんから複数の周波数の音を発生させ、それらの音の自然な合成と共振により厳粛かつ清澄な金属音を得ている。しかし、こうした構造では音が座部に吸収されるため必ずしも満足な音色や残響を有する音が得られない。
そこで、最近になって下向きに開口する椀形のりんを支持棒で吊り下げたり、りんの内面中心を支持棒で支えたりする新しい提案がされている(特許文献1〜4)。また残響効果を得るために、りんの開口に対向する支持台表面を凹入した曲面で構成することが提案されているが(図6及び特許文献1〜2)、凹入した曲面からの音の反射が主体であるので残響効果が十分でない。また、下向きに開口する上りんと、上向きに開口する大きさの異なるりんとを対向させて残響時間及び音色を調整する構造が提案されているが(特許文献3)、りんを2つ必要とするので大型で高価になるうえ、微妙な残響音が得られない。2つのりんの間が遠いので長時間の残響音が得られない。さらに、単一の下向きに開口するりんを支持棒の上端の尖端で支持し、また場合により上端近傍にゴムなどの弾性体を設けた支持棒で支える(特許文献1)か、或いは金属製の弦巻ばねで支えること(特許文献4)が提案されているが、特許文献1では支持棒の上端が尖端となっていてその尖端をりんの内面中心の凹部に挿入して支持するように正確に位置づけることはかなり面倒であり、またりんを弾性体で支えることによりりんの全体を揺らすことを意図したものにすぎず、残響音を延長する素材は使用されていないと考えられる。また、特許文献4では、叩かれたりんの振動エネルギーを弦巻ばねに伝えてエネルギーの減少を遅延させて残響時間を延長することが提案されているが、ばねのみの残響効果は十分でない。
特開2006−130305号公報 実用新案登録3139182号公報 特開2003−319869号公報 実用新案登録3159238号公報
上に述べたように、下向きの椀形のりんを支持棒で支持する形式のりん具は各種の欠点を有するが、本発明はこのような従来構造に係る問題を解決し、音色及び残響音の延長を可能にしたりん構造体を提供することを意図する。
すなわち、本発明は、次の構成を有するりん具を提供する。
(1)支持台1と、該支持台から直立する支持棒2と、下端が該支持棒の上端部に支持された弦巻ばね3と、該弦巻ばねの上端に支持され且つ前記支持棒2に遊嵌合する孔9を有する共振箱4と、該共振箱の上面部の中心部に該共振箱を取り囲んで固定されているりん5とから構成されているりん具を提供する。この構造により、りん5を支持棒に取り付けるには単に共振箱4の孔9に支持棒の先端部8を挿入するだけで容易かつ確実に取付が可能であり、またりん5と共振箱4の二種の共振手段の共存により、両者間のエネルギーのやりとりで両者の共振振動数が複雑に組み合わされ、音のうねりが強調されて音色が改善され、残響時間が長くなる優れた効果を生じる。
本発明のより具体的な実施の形態は次のとおりである。
(2)共振箱4と前記りん5は棒状体6により一体に固定され、一緒に前記支持棒2に挿脱可能である上記(1)のりん具。これにより、りんの正確な装着が迅速になる。また艶出しや埃取りなどが必要な場合にりんの取り外しが容易になる。
(3)りん5は中心部上面に擬宝珠11を有する上記(1)又は(2)に記載のりん具。これにより、擬宝珠を把持することによりりん部の挿脱が容易になる。
(4)共振箱4は、環状である上記(1)〜(3)のいずれかのりん具。これにより優れた音色と長い残響時間を可能にする。
(5)弦巻ばね3は円筒形、円錐台形、及び中太胴形より選択される全体形状を有する上記(1)〜(4)のいずれかのりん具。これにより音色の変化と残響時間のさらなる延長を可能にする。
(6)上記(1)のりん具において、りん5の内部で前記支持棒2に支持された下向きに開放する第2のりんを設ける(図5)。この構造によると、特許文献3の場合とは異なり、これらの2つのりんが小さい間隔で接近して配置されるために振動エネルギーの交換の時間が延長されて残響音が長くなる。
(7)なお、本発明によると全ての部材はねじ、カシメ等で一体に結合できるので特許文献1〜2とは異なり、構造的に安定したりん具が提供できる
以下に本発明を実施例により具体的に説明する。
本発明の実施例によるりん具を示す正面図である。 図1のりん具の中央縦断面図である。 りんと共振箱を一体的に組合わせた底面図である。 りん具の内部を部分断面で示した正面図である。 他の実施例によるりん具の断面図である。 従来のりん具の中央縦断面図である。
以下に本発明の実施例を詳しく説明するが、本発明の範囲内で多くの変形例が可能なことに注意されたい。
実施例1
図1〜3は本発明の一実施例によるりん具の1実施例を示し、図1は正面図、図2は中央断面図、図3は音響箱とそれと一体をなすりんを下側から見た底面図である。
この実施例のりん具は、支持台1にねじ7で結合され且つ支持台1から直立する支持棒2と、下端が支持棒2の上端部の減径部8に嵌合されてその段部に支持されている弦巻ばね3と、該弦巻ばねの上端に載置することで支持された共振箱4と、該共振箱上に該共振箱4を取り囲んで固定されているりん5とから構成されている。共振箱4は、下面板と上面板と周面板とを有し、下面板の中央部が上記のように弦巻ばね3に支持されている。支持台1、支持棒2、共振箱4、及びりん5は支持棒2の軸線の周りにほぼ回転対称に配置されている。
共振箱4とりん5の結合はねじ棒6の頭部を下にして共振箱の上壁の孔9に差し込み、りん5の中心孔に挿通させ、その上端を擬宝珠11の対応したねじ穴にねじ込むことにより行うことができる。別法として、擬宝珠11にねじ棒6を固定し、その下端部を共振箱4の上面部の孔に差し込み、下端を共振箱4の上面部の底面にナットで留めるかまたはかしめつけてもよい。場合により図4のように擬宝珠11を省略してりん5の底面中央に雌ねじ付盲孔を設け、頭部を有するねじ棒6を盲孔にねじ込んでも良い。
支持台1はアルミニウムの素材より旋盤による切削により製作し、その表面に黒色等の適宜の樹脂塗料を塗布して仕上げることができる。
りん5は黄銅の素材から旋盤を使用して切削して製作すると、精密で所望の美しい音色が得られる。その表面にアクリル樹脂等の強度の高い透明な樹脂を焼き付けることにより金色の美しい表面に仕上げることができる。
共振箱4は図4から分かるように全体的に円筒形をなし、上面板、下面板、及び周面板よりなる空洞体であって良いが、適正な共振効果を得るように適当な他の形状に加工することができる。共振箱4は例えば、丸いアルミニウム材を旋盤加工により中央部に孔のある上面板を頂壁とし周面板を側壁とする円筒形キャップ上の一体形状に加工し、一方、下面板は中心孔を有する円板として形成しうる。また組み立てが容易になるように、孔9はねじ棒6の頭部10が通るような直径を有することができる。また、共振効果を調整するために上面板、下面板、及び周面板のいずれかに隙孔模様を形成することができる。また、共振箱4の上壁に雌ねじ孔を切り、それに雄ねじであるねじ棒6をねじ込んだ上で固定することも可能である。共振箱は共振製の良い金属例えば黄銅、アルミニウム等から製作できる。その壁厚、大きさは試行錯誤により美しい音色と残響が得られるように選択するが、趣味感による設計上の自由度が高い。
ばね3は上端が共振箱4を直接支持するので、エネルギー授受が行われ、共振箱によるほかさらに残響をより長い時間維持するのに資することができる。
以上のように、りん5を支持棒に取り付けるには単に共振箱4の孔9に支持棒の減径部8を挿入するだけで容易かつ確実に取付が可能であり、またりん5と共振箱4のエネルギーのやりとりで各自の共振振動数が複雑に組み合わされ、また残響時間が長くなる。
弦巻ばね3の全体的な形状は円筒形、円錐形、ドラム形等任意でよいが、残響を長くするように寸法及び形状を適宜に選択することができる。
実施例2
図5は本発明の第2の実施例を例示する。この例では第1の実施例に、第2の下向きのりん12が追加されたもので、最も美しい音色と、長い残響効果が得られる。
図5において、第2のりん12は下向きであってしかも第1のりん5に接近しているので、これら2つのりんの間で音響エネルギーの交換が長く続く効果があることが実験の結果確認できた。この例での各部材は、ねじ又はカシメ等により剛的な結合を行っても良い。
りん12は真鍮から製作しても良いが、外観は関係がないのでアルミニウムなどの他のより安価な素材を旋盤で切削して製造することができる。
なお音質に対する影響の大きい部材、特に2つのりんと共振箱は巣のない素材から旋盤等による精密加工により製作すべきである。鋳造のような巣の発生を伴う怖れの大きい素材や加工法は避けるべきである。
以上のように本発明はりんの空洞内部に完全に収容された共振箱と共振箱を支持する弦巻ばねを設け、或いは同じ向きの内外二種のりんを設けたので、従来の2つのりんを有するりん具に比して小型で且つ、音色が良く、残響時間が延長できる。
1 支持台
2 支持棒
3 弦巻ばね
4 共振箱
5 りん
6 ねじ棒
9 孔
10 ねじ棒の頭部
11 擬宝珠
12 第2のりん

Claims (6)

  1. 支持台(1)と、該支持台から直立する支持棒(2)と、下端が該支持棒の上端部に支持された弦巻ばね(3)と、該弦巻ばねの上端に支持され且つ前記支持棒(2)に遊嵌合する孔(9)を有する共振箱(4)と、該共振箱の上面部の中心部に該共振箱を取り囲んで固定されているりん(5)とから構成されているりん具。
  2. 前に共振箱(4)と前記りん(5)は棒状体(6)により一体に固定され、一緒に前記支持棒(2)に挿脱可能である請求項1に記載のりん具。
  3. 前記りん(5)は中心部上面に擬宝珠(11)を有する請求項1又は2に記載のりん具。
  4. 前記共振箱(4)は、環状である請求項1〜3のいずれか一項に記載のりん具。
  5. 前記弦巻ばね(3)は円筒形、円錐台形、及び中太胴形より選択される全体形状を有する請求項1〜4のいずれか一項に記載のりん具。
  6. 支持台(1)と、該支持台から直立する支持棒(2)と、前記支持棒(2)の上端部に固定された共振箱(4)と、該共振箱の上面部の中心部に該共振箱を取り囲んで固定されているりん(5)と、りん(5)の内部で前記支持棒(2)に支持された下向きに開放する第2のりんから構成されているりん具。
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