JP3235593U - 容器付きおりん - Google Patents

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Abstract

【課題】おりんとしての機能を良好に維持させながらも、手元供養用の遺骨・遺灰を密閉収納する容器を組みあわせて省スペース化が図れる容器付きおりんの提供。【解決手段】器状の金属製のりん本体部と、りん本体部を揺動可能に支える支持台と、りん本体部の内側に配置されている金属製の容器と、りん本体部の底部に遊貫して支持台の上部と容器の底部とを間隔をもって連結する連結軸と、を備えた容器付きおりんであって、連結軸は少なくとも容器に連結する上端部が雄ネジであり、りん本体部は、連結軸の外径より大きい内径を有する貫通孔を底部に備え、容器は、上部に開口部を有する収納室が内部に形成され、底部に連結軸の上端部の雄ネジに螺合する雌ネジ穴が形成されている容器本体部と、前記開口部を封止する内蓋部と、開口部に取り付けられた内蓋部を上部から覆って容器本体部に取り付けられる外蓋部と、を備え、外蓋部は、りん本体部の外側へ延在し、りん本体部の開口部の内径より小さい外径を有する側面形状を備えている。【選択図】 図1

Description

本考案は、仏具である「おりん」に、少量の遺骨や遺灰を内部に収納できる容器、特に、手元供養に最適な容器を備えた容器付きおりんに関するものである。
仏壇、祭壇に載置される「おりん」は、現在、ほぼすべての宗派で使用されており、最も一般的な仏具と言える。おりんは、勤行の際、あるいは一般では仏壇前で手を合わせる際の合図として、りん本体をりん棒と呼ばれるバチで打って音を出すものである。またその打響音は、空間を清め、邪気を祓うとも言われている。
また、近年のライフスタイルに応じて、仏壇も、従来の仏間におかれていたような仏壇とは異なる現代的なものが普及しつつある。現代的な仏壇とは、まず、リビングにおいてもインテリアに対して違和感がなく、しかも従来より占有空間が比較的小さくて省スペースとなるようなデザインのものである。主として伝統的な華美な装飾を施さないシンプルなデザインが好まれている。従って、このような現代的な仏壇に載置、収納される仏具においても、より小ぶりでシンプルなデザインのものが望まれている。
さらに、同じ仏壇に載置、収納される仏具としては、宗派により種々のものがあるが、おりん及びりん棒の他にも花立、香炉(線香立て)、灯明立(蝋燭立て)など、複数あり、これらも省スペース化した現代的な仏壇に対応して、小ぶりでシンプルなデザインのものが好まれる。しかし、これら全てをシンプルな仏壇に並べるのは、個別にはシンプルなデザインであっても、繁雑で、雑多な印象となる恐れもある。
そこで、「おりん」に、蝋燭を立てる「燭台」や線香を立てる「線香立て」、また「花立」を組み合わせたり、さらには「仏像」「蓮飾り」等の装飾部を組み合わせることのできる「新型りん」が既に提案されている(特許文献1)。これは、おりんに、おりんとしての機能を維持させることはもちろん、他の仏具としても兼用できる機能を付与して、省スペース化ができるため、仏壇前面空間の印象をシンプルでスッキリさせることに寄与する。
一方、近年では、遺骨・遺灰を墓だけではなく身近に置いて日常的に供養する手元供養が広まりつつある。これは、墓から遠方に居住していたり、高齢で遠距離移動ができないなど、墓参り自体が困難な状況でありながら、亡くなった家族や先祖の供養は行いたいと望む場合が増えているためと思われる。そこで、このような手元供養のために、少量の遺骨・遺灰を密閉収納できる容器も提案されている(特許文献2参照)。
実用新案登録第3182093号公報 実用新案登録第3231482号公報
手元供養用に遺骨・遺灰を密閉収納する容器としても、載置される室内のインテリアに対して違和感がないような小ぶりでシンプルなデザインのものが好まれる。
しかしながら、このような手元供養用の遺骨・遺灰を収納するための容器は、他の仏具と共に、同じ仏壇に載置、収納されることが一般的と考えられる。この場合、同じ空間内に載置される仏具が増えることになるため、やはり、仏壇前面空間が混雑してしまう恐れがある。
本考案は、上記問題点に鑑み、おりんとしての機能を良好に維持させながらも、手元供養用の遺骨・遺灰を密閉収納する容器を組みあわせて省スペース化が図れる容器付きおりんを提供することを目的とする。
請求項1に記載の考案に係る容器付きおりんは、開口部を上部に備えた器状の金属製のりん本体部と、
前記りん本体部を揺動可能に支える支持台と、
前記りん本体部の内側に配置されている金属製の容器と、
前記りん本体部の底部に遊貫して前記支持台の上部と前記容器の底部とを間隔をもって連結する連結軸と、を備えた容器付きおりんであって、
前記連結軸は、少なくとも前記容器に連結する上端部が雄ネジであり、
前記りん本体部は、前記連結軸の外径より大きい内径を有し、前記連結軸が遊貫される貫通孔を底部に備え、
前記容器は、
上部に開口部を有する収納室が内部に形成されていると共に底部に前記連結軸の上端部の雄ネジに螺合する雌ネジ穴が形成されている容器本体部と、
前記開口部を封止して取り付けられる内蓋部と、
前記開口部に取り付けられた前記内蓋部を上部から覆って前記容器本体部に取り付けられる外蓋部と、を備え、
前記外蓋部は、前記りん本体部の外側へ延在すると共に前記りん本体部の開口部の内径より小さい外径を有する側面形状を備えていることを特徴とするものである。
請求項2に記載の考案に係る容器付きおりんは、開口部を上部に備えた器状の金属製のりん本体部と、
前記りん本体部を揺動可能に支える支持台と、
前記りん本体部の内側に配置されている金属製の容器と、
前記りん本体部の底部に遊貫して前記支持台の上部と前記容器の底部とを間隔をもって連結する連結軸と、を備えた容器付きおりんであって、
前記連結軸は、少なくとも前記容器に連結する上端部が雄ネジであり、
前記りん本体部は、前記連結軸の外径より大きい内径を有し、前記連結軸が遊貫される貫通孔を底部に備え、
前記容器は、
上部に開口部を有する収納室が内部に形成されていると共に底部に前記連結軸の上端部の雄ネジに螺合する雌ネジ穴が形成されている容器本体部と、
前記開口部を封止して取り付けられる内蓋部と、
前記開口部に取り付けられた前記内蓋部を上部から覆って前記容器本体部に取り付けられる外蓋部と、を備え、
前記外蓋部は、その側面形状が前記りん本体部の外側へ延在すると共に前記りん本体部の開口部の内径より小さい外径を有する円筒状部と、該円筒状部から上方に延在する装飾部とを一体にまたは取り外し可能に備えていることを特徴とするものである。
請求項3に記載の考案に係る容器付きおりんは、開口部を上部に備えた器状の金属製のりん本体部と、
前記りん本体部を揺動可能に支える支持台と、
前記りん本体部の内側に配置されている金属製の容器と、
前記りん本体部の底部に遊貫して前記支持台の上部と前記容器の底部とを間隔をもって連結する連結軸と、を備えた容器付きおりんであって、
前記連結軸は、少なくとも両端部が雄ネジであり、
前記りん本体部は、前記連結軸の外径より大きい内径を有し、前記連結軸が遊貫される貫通孔を底部に備え、
前記容器は、
上部に開口部を有する収納室が内部に形成されていると共に底部に前記連結軸の上端部側の雄ネジに螺合する雌ネジ穴が形成されている容器本体部と、
前記開口部を封止して取り付けられる内蓋部と、
前記開口部に取り付けられた前記内蓋部を上部から覆って前記容器本体部に取り付けられる外蓋部と、を備え、
前記外蓋部は、前記りん本体部の外側へ延在すると共に前記りん本体部の開口部の内径より小さい外径を有する側面形状を備え、
前記支持台は、その上部に形成され、前記連結部の下端部側の雄ネジに螺合する雌ネジ穴を備えていることを特徴とするものである。
請求項4に記載の考案に係る容器付きおりんは、開口部を上部に備えた器状の金属製のりん本体部と、
前記りん本体部を揺動可能に支える支持台と、
前記りん本体部の内側に配置されている金属製の容器と、
前記りん本体部の底部に遊貫して前記支持台の上部と前記容器の底部とを間隔をもって連結する連結軸と、を備えた容器付きおりんであって、
前記連結軸は、少なくとも前記容器に連結する上端部が雄ネジであり、
前記りん本体部は、前記連結軸の外径より大きい内径を有し、前記連結軸が遊貫される貫通孔を底部に備え、
前記容器は、
上部に開口部を有する収納室が内部に形成されていると共に底部に前記連結軸の上端部の雄ネジに螺合する雌ネジ穴が形成されている容器本体部と、
前記開口部を封止して取り付けられる内蓋部と、
前記開口部に取り付けられた前記内蓋部を上部から覆って前記容器本体部に取り付けられる外蓋部と、を備え、
前記外蓋部は、前記りん本体部の外側へ延在すると共に前記りん本体部の開口部の内径より小さい外径を有する側面形状を備え、
前記容器本体部の底部は、下方に突出する略球冠形状を有し、その中央部に前記雌ネジ穴が形成されていることを特徴とするものである。
本考案による容器付きおりんにおいては、りん本体部の内側に配置される容器の収納室中に、内蓋部と外蓋部との二重の封止によって確実に外部から隔離した状態で良好に遺骨・遺灰を収納、保持して、手元供養を省スペースで行うことができると共に、りん本体部を打ち鳴らした際には、その響きを連結部で止められることなく、打響音の余韻を良好に響かせることができ、おりんとしての機能が良好に保たれるという効果がある。さらに、りん本体部の開口部の内縁が容器本体部の側面部に当たるまで弾くだけでも、音を鳴らして良好に響かせることができるという効果もある。
本考案の一実施例による容器付きおりんを示す概略構成図であり、(a)は正面図、(b)は縦断面図である。 図1の容器付きおりんの構成部品を示す分解図である。 図1の容器付きおりんのりん本体部の動きを示す説明図である。
本考案の容器付きおりんは、開口部を上部に備えた器状の金属製のりん本体部と、前記りん本体部を揺動可能に支える支持台と、前記りん本体部の内側に配置されている金属製の容器と、前記りん本体部の底部に遊貫して前記支持台の上部と前記容器の底部とを前記りん本体部の底部厚みより大きい間隔をもって連結する連結軸と、を備えた容器付きおりんであって、前記連結軸は、少なくとも前記容器に連結する上端部が雄ネジであり、前記りん本体部は、前記連結軸の外径より大きい内径を有し、前記連結軸が遊貫される貫通孔を底部に備え、前記容器は、上部に開口部を有する収納室が内部に形成されていると共に底部に前記連結軸の上端部の雄ネジに螺合する雌ネジ穴が形成されている容器本体部と、前記開口部を封止して取り付けられる内蓋部と、前記開口部に取り付けられた前記内蓋部を上部から覆って前記容器本体部に取り付けられる外蓋部と、を備え、前記外蓋部は、前記りん本体部の外側へ延在すると共に前記りん本体部の開口部の内径より小さい外径を有する側面形状を備えている。
以上の構成により、本考案の容器付きおりんは、おりんとしての機能を良好に維持しながらも、りん本体部の内側に配置される容器の収納室中に、内蓋部と外蓋部との二重の封止状態で確実に外部と隔離して良好に遺骨・遺灰を収納して保持できるため、手元供養を省スペースで行うことができる。
また、本考案のりん本体部は、開口部を上部に備えた器状の金属製である点で、一般的なおりんと共通するものであるが、底部に貫通孔が備えられ、支持台の上部と容器の底部とを間隔を持って連結する前記貫通孔の内径よりも小さい外径の連結軸がその貫通孔に遊貫され、支持台と容器との間で揺動可能に支持されるものである。このため、りん本体部は、りん棒で打ち鳴らされた際の響きを連結部で止められることなく、打響音の余韻を良好に響かせることができる。
なお、容器本体部は、底部に形成された雌ネジ穴と連結軸の上端部側の雄ネジとの螺合によって、この連結軸を介して支持台に対して連結状態が得られるものであるため、連結軸の長さと容器本体部の底部の雌ネジ穴の深さを適宜設定することによって、支持台の上部と容器の底部との間に、りん本体部の底部厚みより大きく、りん本体部の揺動を許容する十分な間隔が確保される。
また、金属製の容器の側面部が、りん本体部の開口部より高く延在すると共に開口部の内径より小さい外径を有する形状を備えているため、その側面部に向けてりん本体部を指で弾いて揺らしながら当てるだけで、りん棒を用いなくても音を響かせることができる。
さらに、容器本体部は、底部に形成された雌ネジ穴を連結軸の上端部側の雄ネジに螺合させることによって、この連結軸を介して支持台に取り外し可能に連結されるものである。このため、予め、支持台およびりん本体部から容器を取り外した状態で、内部の収納室に遺骨及び/又は遺灰を収納し、内蓋部と外蓋部を取り付けてから、底部の雌ネジ穴に連結軸の雄ネジを螺合させてりん本体部の内側に配置して設置することができる。さらに、連結軸から容器本体部を取り外すことで、任意にりん本体部も容易に取り外すことができるため、りん本体部の清掃等のメンテナンスが容易に行える。
また、外蓋部は、側面形状を円筒状とすることによって、その円筒状部をりん本体部の内側にその開口部と同心円状に配置する構成とすれば、りん本体部の開口部の内縁から円筒状部の外周面まで全周にわたって一定の間隔が得られる。これにより、りん本体部の底部中央の貫通孔から突出する連結軸の上端部側の雄ネジに対して、この円筒状部を持って回しながら容器本体部の底部の雌ネジ穴を螺合させることができ、連結作業が容易に行える。また、前記円筒状部の外周からりん本体部の開口部の内縁までの距離が全周にわたって一定であれば、りん本体部を外側のどの位置で弾いても、同じ軽い力で円筒状部に当てて同様の打響音を響かせることができる。
また、円筒状部の上方に延在する装飾部を備えることによって、円筒状部を回しながら螺合させる際に、持ちやすくて取り付け作業がやりやすくなると共に、容器本体部の設置後は、装飾部によって、おりんに装飾性を付与することができる。この装飾部は、円筒状部に一体に形成したものでもよいが、取り外し可能としても良い。取り外し可能とした場合、交換可能な装飾部を各種用意することで、ユーザーが好みの装飾を選ぶことも、また適宜装飾を変更することもできる。
本考案における連結軸は、上記のように上端部側の雄ネジによって、容器本体部に取り外し可能に連結されるが、下端部側は、支持台に固定としても、上端部側と同様に雄ネジとしてもよい。この場合、支持台の上部にも該雄ネジに螺合する雌ネジ穴を形成したものとすれば、連結軸は支持台とも互いに取り外し可能となる。このように、連結軸は、容器本体部と支持台との両方に対して取り外し可能とすれば、長年の使用によって、連結軸に損傷が生じたとしても、連結軸だけを交換すれば済む。また、支持台も分離できることによって、その清掃等のメンテナンスが容易になる。
このように、容器本体部と支持台との両方に対して取り外し可能に連結できる連結軸としては、少なくとも両端部が雄ネジであればよいが、全ネジであってもよい。従って、いわゆる両端雄ネジ又は全ネジのスタットボルトやイモねじが連結軸として使用できる。
さらに、本考案における容器本体部の底部は、下方に突出する略球冠形状を有する形態とするのが好ましい。この場合、底部の表面は、りん本体部側の底面の凹状曲面に沿った凸状曲面として、りん本体部の内側空間を有効利用することができる。即ち、この略球冠形状に下方へ突出した底部を雌ネジ穴を形成する部位として利用できるため、雌ネジ穴の形成部位を確保するために上方の収納室が狭められることがなく、りん本体部の内側という限られた空間のなかでも、十分な収納空間を確保できる。
本考案における容器は、容器本体部の開口部を内蓋部で封止するものであるため、両者間の開閉機構として、密閉状態が得られやすい機構を採用することが望ましい。例えば、容器本体部の開口部外周に雄ネジ加工を施し、この雄ネジ加工部に螺合する雌ネジ加工を内蓋部の内周側面に施せば、両者の螺合で開口部の密閉状態が得られやすい。さらに、外蓋部の容器本体部への取り付け機構も雌雄ネジの螺合を利用すれば、取り外しが可能であると共に、外蓋部でさらに容器本体部を密閉でき、内蓋部と共に二重の封止状態をより確実に確保できる。
本考案における容器は、上記のように雌雄ネジ加工など、精密な加工が施されることから、加工が容易な金属からなる金属製とする。尚、金属製の金属としては、鉄や真鍮、その他合金、金など、従来のおりんや各種仏具の素材として用いられているものであれば、広く採用が可能である。ただし、加工が容易であると同時に、りん本体部及び容器ともに打響音が美しく鳴る金属が選択されることが望ましい。
本考案の一実施例としての容器付きおりんを図1及び2の概略構成図に示す。図1(a)は容器付きおりん1の全体正面図、図1(b)は縦断面図である。図2は、図1の容器付きおりん1の構成部品を示す分解図である。
本実施例による容器付きおりん1は、金属製のりん本体部10と、同じく金属製の容器20と金属製の支持台30と、容器20の底部24と支持台30の上部とを間隔をもって連結する連結軸40とで主に構成される。本実施例では、連結軸40による容器の底部24と支持台30との連結は、双方ともに着脱可能なものとし、連結機構は後述のように雌雄ネジの螺合によるものである。そこで、本実施例の連結軸40としては、少なくとも両端部が雄ネジであればよいが、全ネジのスタッドボルトを用いた場合を示す。
本考案の容器20は、上部に開口部22を備え、内部に遺骨及び/又は遺灰を収納する収納室23を備えた容器本体部21と、容器本体部21上部の収納室23の開口部22を封止するための内蓋部25と、開口部22に内蓋部25が取り付けられた容器本体部21を上部から覆うように容器本体部21に取り付けられる外蓋部26とを備えている。本実施例の容器本体部21、内蓋部25、外蓋部26は、何れも真鍮製である。
本実施例では、容器本体部21の開口部側領域の側面は、開口部22に取り付けられた内蓋部25の外周側面と共に円筒形状を形成し、底部24は下方へ突出する略球冠形状を有している。外蓋部26は、容器本体部21を覆うように取り付けられると、底部24の曲面に連続する円筒状の側面形状を備えている。この円筒状部27が、収納室23の側面を外周方向から覆っており、この円筒状部27の上方に、装飾部28が一体に形成されている。本実施例では、装飾部28は仏塔の屋根形状を有するものとした。これによって、おりん全体を仏塔にみたてることができる。
また、容器本体部21の開口部22の外周面には、雄ネジ部22Mが形成され、内蓋部25の内周側面にはこの雄ネジ部22Mに螺合する雌ネジ部25Fが形成されており、両者の螺合により、内蓋部25は開口部22を封止して取り付けられ、良好に収納室23内を密閉できる。また、容器本体部21の略球冠形状の底部24の上方位置で収納室23の外周面には、雄ネジ部23Mが形成され、外蓋部26の対応する内周側面にこの雄ネジ部23Mに螺合する雌ネジ部27Fが形成されている。従って、両ネジ部(23M,27F)を互いに螺合させて外蓋部26を容器本体部21に取り付けると、容器本体部21がさらに封止されるため、収納室23は、内蓋部25と外蓋部26とで二重に密閉され、確実に外部と隔離される。これによって、収納室23に収納された遺骨・遺灰はこぼれ難く、且つ遺骨・遺灰への湿度等の影響を与え難くなる。
また、容器本体部21の底部24には、中央部に連結軸40の上端部側の雄ネジ部41Tに螺合する雌ネジ穴24Fが形成されている。一方、支持台30は、上部が略球冠形状に突出しており、その上部中央に、連結軸40の下端部側の雄ネジ部41Lに螺合する雌ネジ穴30Fが形成されている。本実施例では、連結軸40の長さと、容器本体部21の底部24に形成される雌ネジ穴24Fの深さ及び、支持台30の上部に形成される雌ネジ穴30Fの深さとが適宜設定されることによって、容器本体部21の底部24と支持台30とを上下両端部の螺合によって連結した連結軸40は、容器本体部21の底部24と支持台30との間に、りん本体部10の底部厚みより大きい間隔が確保される。
一方、りん本体部10には、その底部中央に、連結軸40の外径より大きい貫通孔11が形成されている。従って、容器本体部21の底部24と支持台30との間で、その貫通孔11を遊貫してりん本体部10を支持する連結軸40は、図3に示すように、りん本体部21が外力に応じて連結軸40周りで揺動するのを許容する。
従って、本実施例による容器付きおりん1は、りん本体部10の内側に配置される容器20の収納室23中に遺骨・遺灰を収納、保持して、省スペースで手元供養を行いながらも、りん本体部10を打ち鳴らした際には、その響きを連結部で止められることなく、打響音の余韻を良好に響かせることができ、おりんとしての機能が良好に保たれる。さらに、図3に示すように、りん本体部10の開口部の内縁が容器本体部21の円筒状部27の側面に当たるまで弾くだけでも、音を鳴らして良好に響かせることができる。
なお、以上の実施例においては、装飾部が、外蓋部に一体に形成されたものである場合を示したが、本考案はこれに限定されるものではなく、装飾部は、取り外し可能に装着されるものであっても良い。また、上記実施例では、装飾部を仏塔の屋根の形状とした場合を示したが、本考案はこれに限定されず、その他、花や仏像など、様々なデザインが採用可能である。また、デザインの異なる複数種類の装飾部を交換可能に用意し、ユーザーの好みに応じて選択、変更可能とすることもできる。
1:容器付きおりん
10:りん本体部
11:貫通孔
20:容器
21:容器本体部
22:開口部
22M:雄ネジ部
23:収納室
23M:雄ネジ部
24:底部
24F:雌ネジ穴
25:内蓋部
25F:雌ネジ部
26:外蓋部
27:円筒状部
27F:雌ネジ部
28:装飾部
30:支持台
30F:雌ネジ穴
40:連結軸
41T:上端部側雄ネジ部
41L:下端部側雄ネジ部

Claims (4)

  1. 開口部を上部に備えた器状の金属製のりん本体部と、
    前記りん本体部を揺動可能に支える支持台と、
    前記りん本体部の内側に配置されている金属製の容器と、
    前記りん本体部の底部に遊貫して、前記支持台の上部と前記容器の底部とを前記りん本体部の底部厚みより大きい間隔をもって連結する連結軸と、を備えた容器付きおりんであって、
    前記連結軸は、少なくとも前記容器に連結する上端部が雄ネジであり、
    前記りん本体部は、前記連結軸の外径より大きい内径を有し、前記連結軸が遊貫される貫通孔を底部に備え、
    前記容器は、
    上部に開口部を有する収納室が内部に形成されていると共に底部に前記連結軸の上端部の雄ネジに螺合する雌ネジ穴が形成されている容器本体部と、
    前記開口部を封止して取り付けられる内蓋部と、
    前記開口部に取り付けられた前記内蓋部を上部から覆って前記容器本体部に取り付けられる外蓋部と、を備え、
    前記外蓋部は、前記りん本体部の外側へ延在すると共に前記りん本体部の開口部の内径より小さい外径を有する側面形状を備えていることを特徴とする容器付きおりん。
  2. 開口部を上部に備えた器状の金属製のりん本体部と、
    前記りん本体部を揺動可能に支える支持台と、
    前記りん本体部の内側に配置されている金属製の容器と、
    前記りん本体部の底部に遊貫して、前記支持台の上部と前記容器の底部とを前記りん本体部の底部厚みより大きい間隔をもって連結する連結軸と、を備えた容器付きおりんであって、
    前記連結軸は、少なくとも前記容器に連結する上端部が雄ネジであり、
    前記りん本体部は、前記連結軸の外径より大きい内径を有し、前記連結軸が遊貫される貫通孔を底部中央に備え、
    前記容器は、
    上部に開口部を有する収納室が内部に形成されていると共に底部に前記連結軸の上端部の雄ネジに螺合する雌ネジ穴が形成されている容器本体部と、
    前記開口部を封止して取り付けられる内蓋部と、
    前記開口部に取り付けられた前記内蓋部を上部から覆って前記容器本体部に取り付けられる外蓋部と、を備え、
    前記外蓋部は、その側面形状が前記りん本体部の外側へ延在すると共に前記りん本体部の開口部の内径より小さい外径を有する円筒状部と、該円筒状部から上方に延在する装飾部とを一体にまたは取り外し可能に備えていることを特徴とする容器付きおりん。
  3. 開口部を上部に備えた器状の金属製のりん本体部と、
    前記りん本体部を揺動可能に支える支持台と、
    前記りん本体部の内側に配置されている金属製の容器と、
    前記りん本体部の底部に遊貫して、前記支持台の上部と前記容器の底部とを前記りん本体部の底部厚みより大きい間隔をもって連結する連結軸と、を備えた容器付きおりんであって、
    前記連結軸は、少なくとも両端部が雄ネジであり、
    前記りん本体部は、前記連結軸の外径より大きい内径を有し、前記連結軸が遊貫される貫通孔を底部に備え、
    前記容器は、
    上部に開口部を有する収納室が内部に形成されていると共に底部に前記連結軸の上端部側の雄ネジに螺合する雌ネジ穴が形成されている容器本体部と、
    前記開口部を封止して取り付けられる内蓋部と、
    前記開口部に取り付けられた前記内蓋部を上部から覆って前記容器本体部に取り付けられる外蓋部と、を備え、
    前記外蓋部は、前記りん本体部の外側へ延在すると共に前記りん本体部の開口部の内径より小さい外径を有する側面形状を備え、
    前記支持台は、その上部に形成され、前記連結部の下端部側の雄ネジに螺合する雌ネジ穴を備えていることを特徴とする容器付きおりん。
  4. 開口部を上部に備えた器状の金属製のりん本体部と、
    前記りん本体部を揺動可能に支える支持台と、
    前記りん本体部の内側に配置されている金属製の容器と、
    前記りん本体部の底部に遊貫して、前記支持台の上部と前記容器の底部とを前記りん本体部の底部厚みより大きい間隔をもって連結する連結軸と、を備えた容器付きおりんであって、
    前記連結軸は、少なくとも前記容器に連結する上端部が雄ネジであり、
    前記りん本体部は、前記連結軸の外径より大きい内径を有し、前記連結軸が遊貫される貫通孔を底部に備え、
    前記容器は、
    上部に開口部を有する収納室が内部に形成されていると共に底部に前記連結軸の上端部の雄ネジに螺合する雌ネジ穴が形成されている容器本体部と、
    前記開口部を封止して取り付けられる内蓋部と、
    前記開口部に取り付けられた前記内蓋部を上部から覆って前記容器本体部に取り付けられる外蓋部と、を備え、
    前記外蓋部は、前記りん本体部の外側へ延在すると共に前記りん本体部の開口部の内径より小さい外径を有する側面形状を備え、
    前記容器本体部の底部は、下方に突出する略球冠形状を有し、その中央部に前記雌ネジ穴が形成されていることを特徴とする容器付きおりん。
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