JP5514013B2 - 分岐ブレーカ取付台 - Google Patents

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Description

本発明は、分電盤に収納され、分岐ブレーカが取り付けられる分岐ブレーカ取付台に関するものである。
従来、図20に示すように主幹ブレーカ31と複数の分岐ブレーカ32とを筐体10内に収納した分電盤において、分岐ブレーカ32は分岐ブレーカ取付台1を介して分電盤に取り付けられている(例えば、特許文献1参照)。なお、図20における上下左右方向を基準とし、上下左右方向に直交する方向を前後方向とする。
主幹ブレーカ31と複数の分岐ブレーカ32とは、導電バー120a〜120cを介して電気的に接続されており、分岐ブレーカ32は分岐ブレーカ取付台1に取り付けられている。図21に分岐ブレーカ取付台1の分解外観斜視図を示す。分岐ブレーカ取付台1は支持部材100と導電バー120a〜120cと結束部材130´とで構成されている。支持部材100は、上下方向における略中央部に背面側に向かって凹設された取付凹部101を有し、この取付凹部101に導電バー120a〜120cが取り付けられるとともに、取付凹部101よりも一段高くなった上下両側の取付段部102に複数の分岐ブレーカ32がそれぞれ取り付けられる。支持部材100は、導電バー支持部としての取付凹部101の両側に分岐ブレーカ取付部としての取付段部102を設けており、取付凹部101を間にして複数の分岐ブレーカ32が2列に配列されている。なお、取付凹部101の左右方向における幅寸法は、取付段部102の左右方向における幅寸法よりも広くなっており、取付凹部101の左右方向の両端部は取付段部102よりも外側まで突出している。
支持部材100の取付凹部101には、上下方向における略中央部に左右方向に沿って走る隔壁103が前面側に向かって突設され、隔壁103における左右方向の両端部であって、取付段部102からの突出部位には前方に突出する支持ポスト104が形成されている。各支持ポスト104の前面(図21の上面)には凹部104aが形成され、凹部104aの底部には図示しないナットが保持されている。また、隔壁103には隔壁103に対して直交する7個の分離壁103aが等ピッチで一体に形成されており、これらの分離壁103aによって隔壁103が8つの区画に分割されている。また、取付凹部101における隔壁103の上下両側部には、電圧極の導電バー120b,120cが載置される載置部101a,101bが設けられている。また、各載置部101a,101bの左右方向における両側部には後方に凹没した凹部105が2個上下方向に並べて設けてあり、各凹部105の底部には図示しないナットが保持されている。
支持部材100に保持される3本の導電バー120a〜120cの内、中性極の導電バー120aは2つの支持ポスト104の間に架設される。導電バー120aは導電材料により細長の板状に形成され、長手方向に沿って等ピッチで複数の挿通孔121が形成されている。また導電バー120aの長手方向における両端部には端子片122が延設され、各端子片122には固定ねじを挿通するためのねじ端子孔124が形成されている。そして、各端子片122のねじ端子孔124に通した固定ねじを、支持ポスト104の凹部104a内に設けたナットに螺合することにより、導電バー120aが支持ポスト104間に架設される。
また、電圧極の2本の導電バー120b,120cはそれぞれ載置部101a,101b上に載置される。導電バー120b,120cは導電材料により細長の板状に形成され、長手方向の両端部には固定ねじを挿通するためのねじ端子孔125,126がそれぞれ形成されている。そして、ねじ端子孔125,126に通した固定ねじを、載置部101a,101bに設けた凹部105内に保持されるナットに螺合することにより、導電バー120b,120cが載置部101a,101bに固定される
このようにして、支持部材100に導電バー120a〜120cが固定され、支持部材100上で分岐ブレーカ32が導電バー120a〜120cに接続される。図22に支持部材100に導電バー120a〜120cおよび分岐ブレーカ32を取り付けた状態の断面図を示す。図22に示すように、上下の分岐ブレーカ32の間に分離壁103aの上下幅程度の隙間が形成される。この隙間を覆う形で分岐ブレーカ32の前面には結束部材130が取り付けられる。結束部材130´は8個の分岐ブレーカ32の幅寸法に相当する長さを有し、上下の分岐ブレーカ32の間に形成される隙間に挿入される挿入脚131を備える。また、結束部材130´は導電バー120aの挿通孔121に圧入される圧入突起132aを備え、圧入突起132aが挿通孔121に圧入されることによって結束部材130が導電バー120aに固定される。結束部材130´には上下の各分岐ブレーカ32の前面に重なる部位まで延長された結束片136が形成され、結束片136の先端部に設けた切欠溝137が分岐ブレーカ32の前面に突設された結束用突部39に係合することによって、上下の分岐ブレーカ32が結束片136に連結されるようにしてある。この結束部材130´を設けていることにより、各分岐ブレーカ32が結束部材130´を介して連結されることになる。また、結束部材130´の結束片136は各分岐ブレーカ32ごとに切欠溝137と結束用突部39との係合状態を解除できるように構成されている。
特開2002−305813
しかし、従来の結束部材130´は、圧入突起132aを導電バー120aの挿通穴121に圧入することによって、導電バー120aに固定されている。そのため、結束部材130´が破損した場合、導電バー120aを支持部材100から取り外してから結束部材130´を交換する必要がある。しかし、導電バー120aを取り外すには、導電バー120aに接続されている分岐ブレーカ32も全て取り外す必要があり、工数が多く作業効率が悪かった。
さらに、単層2線200Vで使用する場合、導電バー120aは必要ないにもかかわらず、結束部材130´を取り付けるために導電バー120aを設けていた。そのため、コストが増加していた。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、結束部材の着脱が容易な分岐ブレーカ取付台を提供することにある。
本発明の分岐ブレーカ取付台は、単相3線式電源の中性極の電路に接続される1つの中性バーおよび、電圧極の電路に接続される2つの電極バーからなり、分岐ブレーカが接続される3つの長尺状の導電バーと、導電バーを支持するバー支持部と、分岐ブレーカを一面側から支持するブレーカ支持部とからなる支持部材と、複数の分岐ブレーカの他面側を係止する係止部材とを備え、係止部材は固定ネジが挿通する挿通孔を有し、支持部材は挿通孔に対向するネジ穴を有し、固定ネジを挿通孔を介してネジ穴に螺合させることで係止部材は支持部材に固定されることを特徴とする。
この分岐ブレーカ取付台において、支持部材は、ネジ穴が底面に形成される凹部を有し、結束部材は凹部に嵌合する凸部を有し、凸部に挿通孔が形成されることが好ましい。
この分岐ブレーカ取付台において、支持部材が一面側に取り付けられ、他面側が分電盤に取り付けられる取付板を備え、支持部材は取付板の一面と対向する面にボス部が突設され、取付板はボス部が貫通する貫通孔が形成されており、貫通孔の両端方向の寸法はボス部の両端方向の寸法よりも長く形成され、貫通孔の一端の幅寸法は、貫通孔の他端の幅寸法よりも長く形成され、ボス部が貫通孔に貫通した状態で、貫通孔の一端側から他端側に向かって支持部材がスライドすることで、取付板に支持部材が取り付けられることが好ましい。
この分岐ブレーカ取付台において、バー支持部は、中性バーの長手方向に沿って突設して中性バーの一面側を支持する中性バー支持部と、当該中性バー支持部を挟んだ両側方に電極バーの一面側を1つずつ支持する電極バー支持部とで構成され、中性バーおよび電極バーの長手方向両端に設けられる端子部を覆う絶縁カバーを備え、当該絶縁カバーは、中性バーの他面に対向する中性バー保護面と、電極バーの各々の他面に対向する2つの電極バー保護面と、中性バー支持部の側面に対向し、中性バー保護面と電極バー保護面とを連続させる連結面とで構成されることが好ましい。
この分岐ブレーカ取付台において、絶縁カバーは、中性バー保護面および電極バー保護面に点検孔が形成されることが好ましい。
以上説明したように、本発明では、結束部材の着脱を容易にすることができるという効果がある。
本実施形態の分岐ブレーカ取付台の断面図である。 同上が取り付けられる分電盤の分解斜視図である。 同上が取り付けられる分電盤のカバーを外した状態の一部破断した正面図である。 同上が取り付けられる分電盤の正面図である。 主幹ブレーカの外観斜視図である。 主幹ブレーカの正面図である。 本実施形態の分岐ブレーカ取付台の外観斜視図である。 同上の分解斜視図である。 同上の組み立てた状態の外観斜視図である。 同上の裏側の外観斜視図である。 同上の支持部材を分岐用取付板に引掛係止する前の状態の正面図である。 同上の支持部材を分岐用取付板に引掛係止する前の状態の背面図である。 同上の支持部材を分岐用取付板に引掛係止した状態の正面図である。 同上の支持部材を分岐用取付板に引掛係止した状態の正面図である。 同上の断面図である。 同上の結束部材の正面図である。 同上の結束部材の側面図である。 同上の絶縁カバーを示す正面図である。 同上の絶縁カバーを示す外観斜視図である。 従来の分岐ブレーカ取付台が取り付けられる分電盤のカバーを外した状態の一部破断した正面図である。 従来の分岐ブレーカ取付台の分解斜視図である。 同上の断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態)
本発明の実施形態を図1〜図19を参照して説明する。図2〜図4に示すように、本実施形態の分岐ブレーカ取付台1は複数の分岐ブレーカ32が取り付けられ、主幹ブレーカ1と共に外殻10に収納される。図3に示すように、複数の分岐ブレーカ32は上下2列に並設してある。なお、図3における上下左右方向を基準とし、上下左右方向に直交する方向を前後方向とする。
外殻10は合成樹脂成形品であって、前面が開口した箱状のボディ(箱体)10aと、ボディ10aの前面側に結合されるカバー10bとで構成される。
カバー10bは後面が開口した略箱状に形成され、ボディ10a内に収納される主幹ブレーカ31や分岐ブレーカ32などの内器の一部を露出させる窓孔21,22が前面に開口している。
ボディ10aは矩形枠状に形成された底板11と、底板11の外周縁の全周から前方に向かって突設された周壁12とを一体に形成して構成され、底板11の中央には矩形状に形成された電線挿通用の窓孔13が開口している。
底板11には、窓孔13を挟んで左右両側に支持台14a,14bが2個ずつ突設されている。両支持台14a,14bの周囲には、それぞれ、断面L字状であって矩形領域の角部を為すように配列されたガイド壁15a,15bが形成される。上側の支持台14aの近傍には、底板11からの高さ寸法が支持台14aよりもやや高い抜止ボス16が下方に隣接して設けられている。また、下側のガイド壁15bの前端面には、ガイド壁15bの下端部から上下方向における略中間部までを覆う受け片17が連続一体に形成されている。ここに、底板11と受け片17との間隔は、底板11と支持台14bとの間隔よりもやや広くなるように設定されている。
また、底板11における窓孔13の周縁部には全周に亘って前方に突出する補強突条18を形成してあり、さらに底板11のうち窓孔13の上下の周縁部には複数個の通し孔19が左右方向に沿って等ピッチで形成してある。このように、窓孔13の周縁部には全周に亘って補強突条18が形成されているので、補強突条18により窓孔13の周部が補強される。つまり、比較的大面積である窓孔13を形成しながらも、補強突条18により剛性を保つことができる。また、底板11には、窓孔13を挟んで対向する上下両側部間に補強バー23が架設されている。この補強バー23は、両端部に設けた孔(図示せず)と通し孔19とに固定ねじ24を通してボディ10aの背面側に配置されたナット(図示せず)に螺合する。それによって、ボディ10aにねじ止めされており、窓孔13を挟んで対向する上下両側部間を補強バー23が連結することによって、ボディ10aの剛性を高めている。
ところで、ボディ10aに設けた左右の支持台14a,14bには、図3に示すように、主幹ブレーカ31や分岐ブレーカ32などの内器を取り付けるための架台40が取り付けられる。
架台40は、主幹ブレーカ31が取り付けられる主幹用取付板50と、分岐ブレーカ32などの部品が取り付けられた支持部材100を支持する分岐用取付板80とを連結して構成される。本実施形態の分岐ブレーカ取付台1は、分岐ブレーカ32を後方から支持する支持部材100と、分岐ブレーカ32の前方側を係止する結束部材130と、支持部材100が取り付けられる分岐用取付板80とで構成されている。
主幹用取付板50は、図5,図6に示すように、板金(鉄板)により縦長の長方形状に形成されており、主幹用取付板50の上下の幅寸法は、窓孔13の上下の幅寸法よりも狭い寸法に形成されている。主幹用取付板50の長手方向に沿った左側縁にはボディ10aの支持台14a,14bにそれぞれ固定される一対の支持片41aが突設され、右側縁には分岐用取付板80にそれぞれ連結される一対の連結片51が上下に突設されている。各連結片51には位置決め用のだるま孔52と、連結ねじ54を挿通するためのねじ挿通孔53とが左右に並べて形成されている。
分岐用取付板80は、図7に示すように、板金(鉄板)により矩形板状に形成され、分岐用取付板80の上下の幅寸法は、窓孔13の上下の幅寸法よりも狭い寸法に形成されている。分岐用取付板80の上下方向に沿った左側縁には主幹用取付板50の連結片51に連結される一対の連結片81が上下に突設され、右側縁にはボディ10aの支持台14a,14bにそれぞれ固定される一対の支持片41bが上下に突設されている。各連結片81には、連結ねじ54が螺合するねじ孔82が形成され、このねじ孔82の近傍には連結片51に設けただるま孔52の大径部に挿入される連結突起83が裏面側から打ち出されている。
而して、両取付板50,80を連結する際には、主幹用取付板50の連結片51と分岐用取付板80の連結片81とを、連結片51を前面側にして重ね合わせた状態で、連結片51のねじ挿通孔53に通した連結ねじ54を連結片81のねじ孔82に螺合する。それによって、主幹用取付板50と分岐用取付板80とが連結される。この時、連結片51に設けただるま孔52の大径部内に連結片81に設けた連結突起83が挿入され、分岐用取付板80が主幹用取付板50に対して位置決めされる。
このように架台40は、主幹用取付板50の連結片51と分岐用取付板80の連結片81とを連結して構成され、全体としては矩形板状の平面形状をなす。そして、底板11の四隅にそれぞれ設けた支持台14a,14bに支持片41a,41bが載置されるとともに、支持台14a,14bに螺入される取付ねじ42を用いてボディ10aに固定される。ここに、各支持片41a,41bには、取付ねじ42の頭部の直径よりも大きい丸孔状の大径部の上縁の一部に取付ねじ42の頭部の直径よりも幅狭の溝部が連続するだるま孔状の取付孔43が設けられている。而して、架台40をボディ10aに取り付ける際は、取付ねじ42を支持台14a,14bのねじ孔に緩く螺入した状態で、取付ねじ42の頭部に取付孔43の大径部を通し、取付ねじ42の頭部が溝部内に入り込むように架台40をスライドさせる。その後、取付ねじ42を締め付けることによって、架台40の取付作業を容易に行うことができる。
また、上述のように支持台14a,14bの周囲にはガイド壁15a,15bが形成されているから、架台40の取付位置をガイド壁15a,15bに合わせることで位置決めが容易にできる。そのうえ、下側のガイド壁15bには受け片17が形成されているから、下側の支持片41a,41bの一部を受け片17の後面側に重複させることで、取付ねじ42が外れても受け片17で架台40の荷重を受けることができる。また上述した補強バー23は、主幹用取付板50と分岐用取付板80との連結部位に対応する位置に取り付けられており、下側の連結片51,81に対応する部位には、上側に突出する略L字状の受け片23aが突設されている。そのため、架台40を取り付ける際に下側の連結片51,53の一部を受け片23aの後面側に重複させることによって、架台40の荷重を受けることができる。
さらに、取付孔43の溝部に取付ねじ42を挿入した状態では、取付孔43の大径部に抜止ボス16が挿入されるように抜止ボス16の位置が設定されており、取付ねじを締め付けた後には支持片41a,41bがボディ10aに対して回り止めされることになる。また、抜止ボス16が取付孔43の大径部に挿入されることによって、取付ねじ42が多少緩んでも支持片41a,41bのがたつきを防止することができる。たとえば、地震などの外部震動によって取付ねじ42に経年的な緩みが多少生じたとしても、ボディ10aに対して架台40が移動したり脱落したりするのを防止できる。
次に分岐用取付板80に取り付けられる支持部材100について図8,図9を用いて説明する。支持部材100は同一形状に形成された支持部材100a,100bで構成されている。そして、支持部材100aが分岐用取付板80の左方側、支持部材100bが分岐用取付板80の右方側に取り付けられることによって、支持部材100a,100bが互いに連結される。なお、支持部材100a,100bが互いに左右方向に連結された状態のものを支持部材100と称し以下説明する。支持部材100には分岐ブレーカ32や導電バー120a〜120cなどの部品が取り付けられる。支持部材100は合成樹脂成型品であって、上下方向における略中央部に背面側に向かって凹設された取付凹部101(バー支持部)を有し、この取付凹部101に導電バー120b,120cが取り付けられる。また、取付凹部101よりも一段高くなった上下両側の取付段部102(ブレーカ支持部)に複数の分岐ブレーカ32がそれぞれ取り付けられる。本実施形態では、導電バー支持部としての取付凹部101の両側に分岐ブレーカ取付部としての取付段部102を設けており、取付凹部101を間にして複数の分岐ブレーカ32が2列に配列される。なお、取付凹部101の左右方向における幅寸法は、取付段部102の左右方向における幅寸法よりも広くなっており、取付凹部101の左右方向の両端部は取付段部102よりも外側まで突出している。
この支持部材100の背面の上下両側には、図10〜図14に示すように、後方に向かって突出する断面略L字状の被係止部としての引掛係止片108,109が4個ずつ左右方向に並べて形成されている。ここで、引掛係止片108,109は、外殻1を建物の壁面に取り付けた状態で支持部材100の背面における天井側及び床側の部位にそれぞれ設けられている。そして、上側(天井側)の引掛係止片108の先端は図9中左側に向かって突出し、下側(床面側)の引掛係止片109の先端は図9中右側に向かって突出している。すなわち、上側の引掛係止片108の先端と下側の引掛係止片109の先端とはそれぞれ反対方向に向かって突出している。そして、各引掛係止片108,109には、側方に突出する横片108a,109aの上面略中央に上側に向かって突出する被係合部としての係合突起108c,109cがそれぞれ突設されている。
一方、分岐用取付板80の上下両側部には、引掛係止片108,109がそれぞれ挿入される係止孔85,86が4個ずつ左右方向に並べてそれぞれ形成されている。各係止孔85,86は、幅広部85a,86aと幅狭部85b,86bとで構成されている。幅広部85a,86aは、引掛係止片108,109の横片108a,109aがそれぞれ挿入される。幅狭部85b,86bは、幅広部85a,86aの下側縁の一端部で幅広部85a,86aにそれぞれ連通し、引掛係止片108,109の後方に突出する縦片108b,109bがそれぞれ挿入される。そして、各幅狭部85b,86bの中間部からは引掛係止片108,109に設けた係合突起108c,109cとそれぞれ凹凸係合する係合部としての係合溝85c,86cが連続して設けられている。ここで、上側の引掛係止片108における係止孔85との係止部位(横片108a)と、下側の引掛係止片109における係止孔86との係止部位(横片109a)とはそれぞれ反対方向に向かって突出している。そのため、係止孔85の形状と係止孔86の形状とは左右対称な形状となっている。また、分岐用取付板80には、分岐用取付板80を前面側から打ち出すことにより背面側に向かって突出する補強リブ87が左右方向および上下方向に沿って形成されており、この補強リブ87によって分岐用取付板80の強度を高めている。
而して、支持部材100を分岐用取付板80に取り付ける際には、支持部材100に設けた引掛係止片108,109と、分岐用取付板80に設けた係止孔85,86との位置を合わせる。そして、図11及び図12に示すように引掛係止片108,109の横片108a,109aをそれぞれ対応する係止孔85,86の幅広部85a,86a内に挿入した後に、支持部材100を図中下側(矢印Aの方向)にスライドさせる。引掛係止片108,109の縦片108b,109bが係止孔85,86の幅狭部85b,86b内に挿入され、引掛係止片108,109の横片108a,109aと幅狭部85b,86bの縁とが係止し、支持部材100が分岐用取付板80に取り付けられる。またこの時、引掛係止片108,109の横片108a,109aに設けた係合突起108c,109cが各係止孔85,86の係合溝85c,86cと凹凸係合し、引掛係止片108,109の抜け止めが行われる。
このように、本実施形態では支持部材100に設けた引掛係止片108,109を、分岐用取付板80に設けた係止孔85,86と引掛係止させることによって、支持部材100を分岐用取付板80に保持させている。そのため、ねじなどの部材を用いることなく、支持部材100を分岐用取付板80に取り付けているので、取付作業を容易に行える。
さらに、本実施形態では、支持部材100を分岐用取付板80に対して略平行な方向に移動(スライド)させることによって、支持部材100に設けた引掛係止片108,109と係止孔85,86とを係止させている。そのため、支持部材100の移動量を長くすれば、引掛係止片108,109と係止する部分の長さを十分確保でき、支持部材100を分岐用取付板80に確実に取り付けることができる。なお、支持部材100を分岐用取付板80に取り付ける際に支持部材100を移動させる方向は、外殻1を建物の壁面に取り付けた状態で建物の天井側から床面側に向かう方向(すなわち重力方向)と一致している。したがって、支持部材100の重みによって引掛係止片108,109と係止孔85,86との係止状態が外れることはなく、支持部材100が分岐用取付板80から脱落するのを防止できる。
また、上述のように係止孔85,86と引掛係止片108,109とは、分岐用取付板80及び支持部材100の上下両側にそれぞれ設けられている。そして、引掛係止片108,109の先端(すなわち、引掛係止片108,109における係止孔85,86との係止部位)は、外殻1を建物の壁面に取り付けた状態で建物の天井側から床面側に向かう方向(重力方向)と略直交する方向に突出する。その突出方向は上側(天井側)の引掛係止片108と下側(床面側)の引掛係止片109とで反対方向になっている。そのため、引掛係止片108,109と係止孔85,86とが係止した際に引掛係止片108,109と係止孔85,86との寸法誤差によって発生する左右方向のがたつきを小さくでき、支持部材100を分岐用取付板80に強固に取り付けることができる。
次に、支持部材100に導電バー120a〜120c及び分岐ブレーカ32を取り付けるための構成について説明する。
本実施形態の分岐ブレーカ取付台1が設けられる分電盤は、単相3線式電源であり、支持部材100に主幹ブレーカ31の中性極に接続される導電バー120a(中性バー)と、主幹ブレーカ31の電圧極に接続される導電バー120b,120c(電極バー)とを備えている。
支持部材100の取付凹部101には、上下方向における略中央部に左右方向に沿って走る隔壁103が前面側に向かって突設され、隔壁103における左右方向の両端部で、取付段部102からの突出部位には前方に突出する支持ポスト104が形成されている。そして、隔壁103と支持ポスト104とでバー支持部を構成している。各支持ポスト104の前面には凹部104aが形成され、凹部104aの底部には図示しないナットが保持されている。また、隔壁103には隔壁103に対して直交する7個の分離壁103aが等ピッチで一体に形成されており、これらの分離壁103aによって隔壁103が8つの区画に分割されている。
また、取付凹部101における隔壁103の上下両側部には、電圧極の導電バー120b,120cが載置される載置部101a,101bが設けられている。また、各載置部101a,101bの左右方向における両側部には後方に凹没した凹部105が2個上下方向に並べて設けてあり、各凹部105の底部には図示しないナットが保持されている。
各載置部101a,101bの上下方向における中間部には、前方に向かって突出する位置決め用リブ106aおよび、係止爪106bが4つずつ設けられている。位置決め用リブ106aおよび係止爪106bは、左右方向においては分離壁103aによって分離された各区画の中間部にそれぞれ位置している。また、係止爪106bは上下方向に向かって突出する弾性爪片106cが形成されている。
一方、支持部材100に保持される3本の導電バー120a〜120cの内、中性極の導電バー120aは2つの支持ポスト104の間に架設される。導電バー120aは導電材料により細長の板状に形成され、長手方向に沿って等ピッチで複数の挿通孔121が形成されている。また導電バー120aの長手方向における両端部には端子片122が延設され、各端子片122には固定ねじ37を挿通するためのねじ端子孔124が形成されている。而して、各端子片122のねじ端子孔124に通した固定ねじ37を、支持ポスト104の凹部104a内に設けたナットに螺合することにより、導電バー120aが2つの支持ポスト104間に架設される。
また、電圧極の2本の導電バー120b,120cはそれぞれ載置部101a,101b上に載置される。導電バー120b,120cは導電材料により細長の板状に形成されている。導電バー120b,120cは、長手方向の両端部には固定ねじ37を挿通するためのねじ端子孔125,126がそれぞれ2個上下方向に並べて形成されている。また、導電バー120b,120cの長手方向に沿って等ピッチで複数の挿通穴128,129が形成されている。
そして、ねじ端子孔125,126に通した固定ねじ37を、載置部101a,101bに設けた凹部105内に保持されるナットに螺合することにより、導電バー120b,120cが載置部101a,101bに固定される。この時、導電バー120b,120cの短幅方向の一端部は、分離壁103aに設けた弾性爪片103bと載置部101a,101bとの間で保持される。さらに、挿通穴128,129に位置決め用リブ106aが挿通することで、載置部101a,101に対する導電バー120b,120cの位置決めがされる。さらに、係止爪106bを撓ませて挿通穴128,129に挿通させることで、弾性爪片106cと載置部101a,101bとの間で導電バー120b,120cが保持される。
ところで、支持部材100は合成樹脂成形品であるから、分離壁103aに弾性爪片103bを形成するには、載置部101a,101bに挿通されるスライドコアを用いてアンダカット部を形成する必要がある。そこで、各載置部101a,101bにはスライドコアを挿通させるための透孔107aが必然的に形成され、支持部材100の裏面には各透孔107aの周囲を取り囲むようにして後方に突出するボス部107がそれぞれ突設される。一方、分岐用取付板80の上下方向における略中央部には、上下方向に並ぶ2個のボス部107がそれぞれ挿入される矩形状の貫通孔84が左右方向に並べて4個形成されている。而して、支持部材100を分岐用取付板80に取り付けた状態では、上下方向に並ぶ2個のボス部107が分岐用取付板80の貫通孔84内にそれぞれ挿入されて、支持部材100が分岐用取付板80に位置決めされる。さらに、透孔107aを通る沿面距離をボス部107を設けない場合に比べて大きくとることができる。上述のように各載置部101a,101bには導電バー120b,120cが載置されるから、ボス部107を設けていることによって、導電バー120b,120cと分岐用取付板80との沿面距離を大きくとることができる。
さらに、貫通孔84は上端の幅寸法より下端の幅寸法のほうが短くなるように形成されており、下端の幅寸法はボス部107の左右方向の幅寸法と略同じ長さに形成されている。したがって、支持部材100を下方向にスライドさせて、分岐用取付板80に取り付ける際に、ボス部107が貫通孔84の下端近傍に近接することで、左右方向のガタツキを防止し、位置決め精度を向上させることができる。それによって、支持部材100a,100b同士の位置決め精度が向上し、支持部材100a,100bに取り付けられる分岐ブレーカ32同士の位置決め精度も向上する。
また、分岐用取付板80には、上下方向における両側縁から前面側に向かって突出する折曲片88が、分岐用取付板80の上下縁を折曲することによって形成されている。そして、分岐用取付板80の上下方向における幅寸法は、折曲片88と分岐ブレーカ32の端面とが略面一になるような幅寸法に設定されている。ここで、窓孔13の上下方向における幅寸法は、上下2列に配列された分岐ブレーカ32の両端間の寸法よりも大きい寸法に形成されており、ボディ10aの前面側から見て分岐ブレーカ32の投影部位よりも外側まで張り出している。そのため、上側に位置する分岐ブレーカ32と窓孔13の上側縁との間、下側に位置する分岐ブレーカ32と窓孔13の下側縁との間にはそれぞれ隙間が形成される。したがって、この隙間を利用して外殻1の背面側から外殻1内に導入された電線を各分岐ブレーカ32に接続することができ、電線の引き回し作業を容易に行える。ここで、分岐用取付板80の上下両側縁はそれぞれ前面側に折り曲げられて、折曲片88が形成されているので、各分岐ブレーカ32に接続される電線が分岐用取付板80の角に摺れて外被が破れるのを防止できる。
ところで、電圧極の導電バー120b,120cの短幅方向における一方の側縁(隔壁103と対向する側縁)には、前方に向かって突出する接続片127が一体に形成されている。各接続片127からは、分岐ブレーカ32の端子部35b,35cにそれぞれ差込接続される2本の端子片127a,127bが接続片127に対して略直交する方向に向かって延設されている。そして、一方の端子片127aは隔壁103から遠ざかる方向に向かって突出し、他方の端子片127bは隔壁103に近付く方向に向かって突出する。すなわち、端子片127a,127bは接続片127に対して互いに異なる方向に突出することになる。さらに、導電バー120b,120cを載置部101a,101bにそれぞれ取り付けた状態では、導電バー120b,120cの内の一方に設けた端子片127aが後側、他方に設けた端子片127bが前側にそれぞれ位置する。また、端子片127bの接続片127からの突出量は、端子片127aの接続片127からの突出量よりも大きくなるように形成されている。そして、導電バー120b,120cの内の一方に設けた端子片127aと他方に設けた端子片127bの先端の位置が上下左右において揃うように位置している。このような配置によって、別々の導電バー120b,120cに設けた端子片127aと端子片127bとが前後に並ぶことになる。ここで、支持ポスト104に取り付けられた中性極の導電バー120aの短幅方向の両端縁も上下方向における位置が両端子片127a,127bの先端縁と一致する。なお、異なる導電バー120b,120cに設けた接続片127は隔壁103によって絶縁される。
また、支持部材100の各取付段部102の外側縁(上下方向において取付凹部101から遠い側の側縁)には、取付段部102の端縁よりも外側に突出し、逆L字状の遮断器保持片(引掛突起)128が左右方向に沿って8個ずつ並設されている。遮断器保持片128は、分岐ブレーカ32を導電バー120a〜120cに差込接続した際に保持溝38に引掛係止して当該分岐ブレーカ32が差込方向と直交する方向へ移動するのを防止する。また、遮断器保持片128を設けた側と反対側の側縁には、左右方向において各遮断器保持片128に対応する部位に、前面側に向かって突出し分岐ブレーカ32の側面と当接する遮断器支持片110aが7個ずつ形成されている。さらに各取付段部102の左右方向における両側部には前面側に向かって突出し分岐ブレーカ32の側面と当接する遮断器支持片110bがそれぞれ形成されている。
この取付段部102の前面側には、それぞれ、分岐ブレーカ32を8個まで取着することができる。分岐ブレーカ32の器体は略直方体状であって、長手方向の一端部にはスリット状の3つの端子部35a〜35cが設けられる。端子部35a〜35cのうち端子部35aには中性極の導電バー120aが挿入され、端子部35b,35cには電圧極の導電バー120b又は120cの端子片127a,127bがそれぞれ挿入される。ただし、各分岐ブレーカ32はそれぞれ各導電バー120a,120b,120cのうちの2本にのみ電気的に接続され、他の1本はダミーとして扱われる。たとえば、図15に示す例では端子部35a,35cのみに受刃32aが配設されており、端子部35aに導電バー120aが接続され、端子部35cに端子片127aが接続されるが、端子片127bは端子部35bに挿入されるだけで電気的な接続は行われない。
上述のようにして支持部材100に取り付けられた導電バー120a〜120cは主幹ブレーカ31の負荷側の端子36aと電気的に接続される。端子36aは主幹ブレーカ31の器体36の側面から突出しており、主幹ブレーカ31を取り付けると、端子36aと導電バー120a〜120cとが重なる。そして、固定ねじ37を支持部材100の凹部104a,105内に保持されるナットに螺合することにより、端子36aと導電バー120a〜120cとが電気的に接続される。
ところで、導電バー120a〜120cは分岐ブレーカ32を接続するために設けられており、本実施形態では上下2段に8個ずつの分岐ブレーカ32を設けることができる。分岐ブレーカ32の器体の一方の側面(差込方向と直交する面)には各取付段部102に設けた遮断器保持片128に係合する保持溝(引掛溝)38が開口する。さらに、分岐ブレーカ32の前面であって隔壁103寄りの端部には2個の結束用突部39が突設されている。
而して、分岐ブレーカ32を支持部材100に取り付けるに際しては、端子部35aに導電バー120aを挿入する。そして、端子部35b,35cには端子片127a,127bを挿入せずに分岐ブレーカ32を端子片127a,127bの幅方向にずらした状態にする。そして、分岐ブレーカ32の保持溝38に遮断器保持片128が挿入されるとともに端子片127a,127bが端子部35b,35cに挿入されるように分岐ブレーカ32をスライドさせる。それによって、取付段部102前面と遮断器保持片128との間で保持溝38の周部が挟持されるようになり、ねじなどの部材を用いることなく取付作業を行うことができるから、取付作業の作業性が向上する。また、複数の遮断器保持片128は分岐ブレーカ32を間に挟むような位置に設けられているので、これらの遮断器保持片128によって分岐ブレーカ32の差込方向を規制することができる。したがって、受刃32aと導電バー120a〜120cとの位置を正確に合わせることができ、分岐ブレーカ32と導電バー120a〜120cとの電気的接続を確実に行える。また、分岐ブレーカ32を支持部材100に取り付けると、遮断器支持片110a,110bが分岐ブレーカ32の側面に当接して分岐ブレーカ32の位置ずれが防止される。
このようにして、分岐ブレーカ32が支持部材100に取り付けられた状態では、図15に示すように、上下の分岐ブレーカ32の間に分離壁103aの上下幅程度の隙間が形成される。この隙間を覆う形で分岐ブレーカ32の前面には結束部材130が取り付けられる。結束部材130の構成を、図1,図16,図17を用いて説明する。結束部材130は、2個の結束部材130a,130bで構成されている。結束部材130a,130bは4個の分岐ブレーカ32の幅寸法に相当する長さを有し、上下の分岐ブレーカ32の間に形成される隙間に挿入される挿入脚131を備える。なお、結束部材130a,130bは同一形状に形成されており、互いに左右方向に並べた状態のものを結束部材130と称し、以下説明する。
結束部材130は導電バー120aの挿通孔121に挿通される挿通部132が挿入脚131の後面に形成されており、各挿通孔121に各挿通部132が挿通することで導電バー120aに対する結束部材130の上下左右方向の位置決めがされる。さらに、各挿通部132の後面に、分離壁103aの前面に形成された凹部103cに嵌合する凸部133が形成されている。さらに、挿入脚131,挿通部132,凸部133を前後方向に挿通する挿通穴134が1つおきに形成されている。そして、凹部103cにおいて、挿通孔134に対向する位置にネジ穴103dが形成されている。そして、前方から挿通孔134を介してネジ穴103dに固定ネジ135が螺合されることによって、結束部材130が支持部材100に固定される。
結束部材130には上下の各分岐ブレーカ32の前面に重なる部位まで延長された結束片136が形成される。そして、結束片136の先端部に設けた切欠溝137が分岐ブレーカ32の前面に突設された結束用突部39に係合することによって、上下の分岐ブレーカ32が結束片136に連結されるようにしてある。この結束部材130を設けていることにより、各分岐ブレーカ32が結束部材130を介して連結されることになる。要旨ではないから詳述しないが、結束部材130の結束片133は各分岐ブレーカ32ごとに切欠溝137と結束用突部39との係合状態を解除できるように構成されている。
上記のように、本実施形態の結束部材130は固定ネジ135を用いて支持部材100のみに固定されるので、従来のように導電バー120aを取り外さなくても結束部材130のみを取り外すことができる。
また、単相200Vのみを使用する場合は、導電バー120aは必要ないが、従来では結束部材130を取り付けるために導電バー120aが設けられていた。しかし、本実施形態では導電バー120aが無い状態でも結束部材130を支持部材100に取り付けることができる。したがって、単相200Vのみを使用する場合は、導電バー120aを省くことができるので、部品点数を削減することができ、コストを削減することができる。
また、導電バー120a〜120cの各々の両側端に形成される端子孔124〜126を前方から覆う絶縁カバー140が設けられている。絶縁カバー140の構成について、図18,図19を用いて説明する。絶縁カバー140は、断面が略凸字状に形成されており、保護面140a〜140cと連結面140d,140eと係止面140f,140gとで構成されている。保護面140aは、導電バー120aの端子片122の前面と対向し、保護面140b,140cは、導電バー120b,120cの前面に対向する。連結面140d,140eは、支持ポスト104の両側面に対向し、連結面140dは保護面140aと保護面140bとを連続させ、連結面140eは保護面140aと保護面140cとを連続させる。係止面140f,140gは、保護面140b,140cの先端から後方に延設され、支持部材100に係止される。
また、保護面140a〜140cには、点検孔141〜143が形成されている。したがって、絶縁カバー140を取り付けた状態でも、点検孔141〜143を介してテスタのプローブを導電バー120a〜120cに接触させて、メガテストや電圧測定等を行うことができる。さらに、本実施形態の絶縁カバー140は、断面が凸字形状に形成され、導電バー120a〜120cに沿うように形成されているため、点検孔141〜143と導電バー120a〜120cとが近い。そのため、メガテストや電圧測定の際にプローブを各点検孔141〜143を介して導電バー120a〜120cに接触させ易いので、作業性が向上する。さらに、本実施形態では、点検孔141〜143が端子孔124〜126に対向する位置に形成されている。そのため、端子孔124〜126を介して凹部104a,105に保持されるナットに螺合する固定ねじ37の頭部が突出する。したがって、点検孔141〜143を介してプローブを固定ねじ37に接触させ易くなり、作業性がより向上する。
上述した住宅用分電盤を組み立てる際には、支持部材100に導電バー120a〜120cを取り付け、さらに分岐ブレーカ32を取り付けた後、結束部材130を取り付けて、支持部材100に導電バー120a〜120c及び分岐ブレーカ32を保持させる。そして、ボディ10aに取り付けられた架台40に分岐ブレーカ32及び導電バー120a〜120cを保持した支持部材100を取り付ける。そして、主幹ブレーカ31を主幹用取付板50に取り付け、固定ねじ37を用いて主幹ブレーカ31の端子36aと導電バー120a〜120cとを電気的に接続する。
このように、本実施形態では導電バー120a〜120c及び分岐ブレーカ32を支持部材100に取り付けた状態で1つのユニットとして取り扱うことができるので、組立作業の作業性が向上する。また、分岐ブレーカ32及び導電バー120a〜120cを保持した支持部材100と架台40(分岐用取付板80)とを用いて分岐ブレーカ32及び導電バー120a〜120cをボディ10aに取り付けることができる。したがって、従来の分電盤のように分岐開閉器取付部と導電バー支持部とが別体に形成されている場合に比べて、部品数が少なくなり、組立作業性が向上する。
130 結束部材
131 挿入脚
132 挿通部
133 凸部
134 挿通孔
135 固定ネジ
120a 導電バー
121 挿通孔
103 隔壁
103a 分離壁
103c 凹部
103d ネジ穴

Claims (5)

  1. 単相3線式電源の中性極の電路に接続される1つの中性バーおよび、電圧極の電路に接続される2つの電極バーからなり、分岐ブレーカが接続される3つの長尺状の導電バーと、
    前記導電バーを支持するバー支持部と、前記分岐ブレーカを一面側から支持するブレーカ支持部とからなる支持部材と、
    複数の前記分岐ブレーカの他面側を係止する結束部材とを備え、
    前記結束部材は固定ネジが挿通する挿通孔を有し、前記支持部材は前記挿通孔に対向するネジ穴を有し、
    前記固定ネジを前記挿通孔を介して前記ネジ穴に螺合させることで前記結束部材は前記支持部材に固定されることを特徴とする分岐ブレーカ取付台。
  2. 前記支持部材は、前記ネジ穴が底面に形成される凹部を有し、
    前記結束部材は前記凹部に嵌合する凸部を有し、当該凸部に前記挿通孔が形成されることを特徴とする請求項1記載の分岐ブレーカ取付台。
  3. 前記支持部材が一面側に取り付けられ、他面側が分電盤に取り付けられる取付板を備え、
    前記支持部材は前記取付板の一面と対向する面にボス部が突設され、前記取付板は前記ボス部が貫通する貫通孔が形成されており、
    前記貫通孔の両端方向の寸法は前記ボス部の両端方向の寸法よりも長く形成され、
    前記貫通孔の一端の幅寸法は、前記貫通孔の他端の幅寸法よりも長く形成され、
    前記ボス部が前記貫通孔に貫通した状態で、前記貫通孔の一端側から他端側に向かって前記支持部材がスライドすることで、前記取付板に前記支持部材が取り付けられることを特徴とする請求項1または2記載の分岐ブレーカ取付台。
  4. 前記バー支持部は、前記中性バーの長手方向に沿って突設して前記中性バーの一面側を支持する中性バー支持部と、当該中性バー支持部を挟んだ両側方に前記電極バーの一面側を1つずつ支持する電極バー支持部とで構成され、
    前記中性バーおよび前記電極バーの長手方向両端に設けられる端子部を覆う絶縁カバーを備え、
    当該絶縁カバーは、前記中性バーの他面に対向する中性バー保護面と、前記電極バーの各々の他面に対向する2つの電極バー保護面と、前記中性バー支持部の側面に対向し、前記中性バー保護面と前記電極バー保護面とを連続させる連結面とで構成されることを特徴とする請求項1乃至3記載のいずれか1項に記載の分岐ブレーカ取付台。
  5. 前記絶縁カバーは、前記中性バー保護面および前記電極バー保護面に点検孔が形成されることを特徴とする請求項4記載の分岐ブレーカ取付台。
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