JP5513301B2 - 自動車用ドアチェッカにおけるチェックレバー支持構造及びその組立方法 - Google Patents

自動車用ドアチェッカにおけるチェックレバー支持構造及びその組立方法 Download PDF

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Description

本発明は,自動車のボディに固着されるブラケットの相対向する第1及び第2ブラケットアームに第1外側軸孔及び,それより小径の第2外側軸孔を同軸状に設け,また前記第1及び第2ブラケットアーム間に回動自在に挟持されるチェックレバーの基端部に中間軸孔を設け,前記第1及び第2ブラケットアームに固着されて前記基端部を回動自在に支持するピボット軸を,前記第1外側軸孔に圧入されると共に前記中間軸孔に相対回転自在に嵌合される主軸部と,この主軸部の一端に連設されて前記第1ブラケットアームの外側面に当接する頭部と,前記主軸部の他端に連設されて前記第2外側軸孔に嵌合される副軸部と,この副軸部の端部にかしめ形成されて前記第2ブラケットアームの外側面に当接する拡径部とで構成した,自動車用ドアチェッカにおけるチェックレバー支持構造及びその組立方法の改良に関する。
かゝる自動車用ドアチェッカにおけるチェックレバー支持構造は,特許文献1に開示されるように,既に知られている。
特開2010−37915号公報
かゝる自動車用ドアチェッカにおけるチェックレバー支持構造では,ピボット軸の主軸部及び副軸部間に,ピボット軸の軸線に直交する環状段部を形成し,この環状段部を第2ブラケットアームの内側面に当接させ,副軸部の端部にかしめにより拡径部を形成したとき,第2ブラケットアームの内方への変形を前記環状段部により規制することにより,第1及び第2ブラケットアームと,チェックレバーの基端部との過度の圧接を防ぎ,チェックレバーのスムーズな回動を確保するようになっている。
ところで,図4に示すように,第2ブラケットアーム7cに第2外側軸孔22を,第2ブラケットアーム7cの外側からパンチにより打ち抜くと,第2外側軸孔22の打ち抜き終端,即ち第2外側軸孔22の,第2ブラケットアームの内側面に開口する周縁に肉の剥離によるテーパ面22aが形成されることになる。そして,前記従来の構造において,諸般の事情によりピボット軸8における主軸部8a及び副軸部8cの直径差を,前記テーパ面22aの小径端と大径端との直径差より大きく設定することができない場合には,前記拡径部のかしめ形成時,主軸部及び副軸部間の環状段部が第2外側軸孔のテーパ面に食い込んで,環状段部による第2ブラケットアームの内方変形規制が失われ,その結果,第1及び第2ブラケットアームとチェックレバーの基端部とが過度に圧接し,チェックレバーの回動のスムーズさが損なわれという不都合を招くことになる。
本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたもので,第2外側軸孔が前記第2ブラケットアームの外側方から打ち抜き加工されることにより,該第2外側軸孔の,前記第2ブラケットアームの内側面に開口する周縁にテーパ面が形成され,しかも,主軸部及び副軸部の直径差を,前記テーパ面の小径部と大径部との直径差より大きく設定することができない場合でも,ピボット軸の副軸部に拡径部をかしめ形成するとき,第2ブラケットアームの内方変形を確実に規制できて,チェックレバーのスムーズな回動を確保し得るようにした,自動車用ドアチェッカにおけるチェックレバー支持構造及びその組立方法の改良を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために,本発明は,自動車のボディに固着されるブラケットの相対向する第1及び第2ブラケットアームに第1外側軸孔及び,それより小径の第2外側軸孔を同軸状に設け,また前記第1及び第2ブラケットアーム間に回動自在に挟持されるチェックレバーの基端部に中間軸孔を設け,前記第1及び第2ブラケットアームに固着されて前記基端部を回動自在に支持するピボット軸を,前記第1外側軸孔に圧入されると共に前記中間軸孔に相対回転自在に嵌合される主軸部と,この主軸部の一端に連設されて前記第1ブラケットアームの外側面に当接する頭部と,前記主軸部の他端に連設されて前記第2外側軸孔に嵌合される副軸部と,この副軸部の端部にかしめ形成されて前記第2ブラケットアームの外側面に当接する拡径部とで構成した,自動車用ドアチェッカにおけるチェックレバー支持構造において,前記第2外側軸孔が前記第2ブラケットアームの外側方から打ち抜き加工されることにより,該第2外側軸孔の,前記第2ブラケットアームの内側面に開口する周縁にテーパ面が形成され,前記主軸部及び副軸部間に,このテーパ面に嵌合するテーパ状段部を形成したことを第1の特徴とする。
また本発明は,第1の特徴の自動車用ドアチェッカにおけるチェックレバー支持構造の組み立てに当たり,前記第1ブラケットアームを上向きにして前記ブラケットをワーク受け台に載置すると共に,前記第1及び第2ブラケットアーム間にチェックレバーの基端部を挿入する工程,前記ピボット軸を,その副軸部を先頭にして前記第1外側軸孔から中間軸孔,第2外側軸孔へと挿入した後,加圧軸により前記頭部を加圧して前記主軸部を前記第1外側軸孔に圧入すると共に,前記テーパ状段部を前記テーパ面に嵌合する工程と,前記副軸部の直下にかしめ軸を待機させておき,前記ワーク受け台を下降させて前記かしめ軸により前記副軸部の下端部を受け止め,前記加圧軸の前記頭部に加える加圧力により前記副軸部の端部に前記拡径部をかしめ形成する工程とを順次実行することを第2の特徴とする。
さらに本発明は,第2の特徴に加えて,前記副軸部の端部に前記拡径部をかしめ形成する工程では,前記副軸部の端部の少なくとも中心部を残して,その外周部を環状もしくは部分的にかしめることことを第3の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば,副軸部の端部に第2ブラケットアームの外側面に当接する拡径部をかしめ形成する際,第2ブラケットアームのテーパ面が,主軸部及び副軸部間にテーパ状段部に嵌合していることにより,第2ブラケットアームの内側方への変形を規制して,第1及び第2ブラケットアームとチェックレバーの基端部との過度の圧接を回避し,第1及び第2ブラケットアームに対するチェックレバーの上記基端部のスムーズな回動を確保することができ,ドアの開閉フィーリングを良好に保つことができる。
本発明の第2の特徴によれば,一本の加圧軸を一回下降することにより,主軸部の第1外側軸孔への圧入と,副軸部の端部への拡径部のかしめ形成とを順次行うことができ,チェックレバー支持構造の組み立てを能率的に行うことができる。
本発明の第3の特徴によれば,比較的小さい加圧力をもって拡径部の形成が可能となり,第2ブラケットアームの内側方への変形防止に寄与し得る。
本発明に係るドアチェッカを取付けた自動車の要部斜視図。 上記ドアチェッカの平面図。 図2の3−3線断面図。 図3の4部拡大図。 圧入・かしめ装置によるチェックレバー支持構造の組立説明図で,ワークのセット工程を示す。 ピボット軸の主軸のブラケットへの圧入工程を示す,図5との対応図。 ピボット軸の副軸のブラケットへのかしめ工程を示す,図5との対応図。 図7の8部拡大図。 前記ピボット軸の副軸の変形例を示す,図8との対応図。
本発明の実施の形態を,添付図面に基づいて以下に説明する。
最初に,ドアチェッカの全体構造について説明する。図1において,自動車のボディBに,その乗降口を開閉すべくドアDがヒンジHを介して回動可能に取付けられており,これらボディB及びドアD間にドアチェッカCが取付けられる。
図2及び図3に示すように,上記ドアチェッカCは,ドアDの端壁内面に固着されるケース1を有する。このケース1は,一端を開放した箱形のケース本体1aと,その開放端を覆いながらケース本体1aに結合されるカバー1bとからなっており,これらケース本体1a及びカバー1bはドアDの端壁に,該端壁の内面にカバー1bを当接させて上下一対のボルト2,2により締結される。このカバー1b及びケース本体1aには,ドアDの端壁に開口する透孔3と同軸に並ぶ透孔4,5が穿設されており,これら三つの透孔3,4,5を貫通するチェックレバー6の基端部6eがブラケット7にピボット軸8を介して回動可能に連結され,このブラケット7は,ピボット軸8を前記ヒンジHのピボット軸と平行に配置して,ボディBにボルト9により固着される。ブラケット7へのピボット軸8によるチェックレバー6の支持構造については,後で詳述する。
チェックレバー6は略水平に配置され,その上下両面がディテント面10,10になっている。このチェックレバー6は,ブラケット7と直接連結されて略水平に配置される鋼板製のプレート本体6aと,このプレート本体6aの周面を被覆するようにモールド結合される合成樹脂製の被覆層6bとから構成される。この被覆層6bは,チェックレバー6の上下のディテント面10,10には,その長手方向中間部に1又は複数の半開ディテントノッチ10aが,また遊端部近傍に全開ディテントノッチ10bが形成され,その全開ディテントノッチ10bに隣接する全開ストッパ12がチェックレバー6に一体に形成される。
上記全開ストッパ12は,プレート本体6aの先端部に植設されるアンカピン13と,プレート本体6aの先端部及びアンカピン13を相互に結合するように,それらの周面にモールド結合されると共にアンカピン13の中空部に充填される合成樹脂製の膨大部14とから構成され,その膨大部14は前記被覆層6bと一体に成形される。この膨大部14の内端面には,チェックレバー6に嵌め込まれてケース1に対向するゴム製で板状のクッション部材15が重ねて配設され,このクッション部材15を介して膨大部14にケース1の外側面が当接することにより,ドアDの全開が規制されるようになっている。
前記ケース1には,チェックレバー6の一対のディテント面10,10と協働してドアDを所定の開き位置に保持する上下一対の合成樹脂製のディテント部材16,16がチェックレバー6の板厚方向に沿って摺動可能に嵌合保持される。これらディテント部材16,16は,前記半開ディテントノッチ10a及び全開ディテントノッチ10bに係合し得る半円筒状の係合部16aを備える。
またケース1内には,ディテント部材16,16をそれぞれチェックレバー6のディテント面10,10に対して弾発付勢する上下一対の弾発部材17,17が圧縮状態で収容される。各弾発部材17はエラストマ等の弾性材からなっている。
而して,ドアDを全閉位置から開放していくと,ケース1はチェックレバー6の遊端部側へ移動すると同時に,チェックレバー6はピボット軸8周りに回動していく。そして,ケース1の,チェックレバー6遊端部側への移動によれば,ディテント部材16,16の係合部16a,16aがチェックレバー6のディテント面10,10を上るように滑っていく。そして,ドアDを所定の半開位置まで来ると,ディテント部材16,16の係合部16a,16aが弾発部材17,17の弾発力をもってチェックレバー6の半開ディテントノッチ10a,10aに落ち込むことにより,ドアDの開放トルクが急増するので,ドアDを所定の半開位置に保持することができる。
またドアDに更なる開放力を加えて,ディテント部材16,16の係合部16a,16aを半開ディテントノッチ10a,10aから脱出させ,ドアDが所定の全開位置に達すると,今度は係合部16a,16aが全開ディテントノッチ10b,10bに落ち込み,同時にストッパゴム15にケース1が弾力的に受止められることにより,ドアDを全開位置に保持することができる。
またドアDを全開位置から閉じる過程でも,上記と同様にディテント部材16,16の係合部16a,16aと半開ディテントノッチ10a,10aとの係合により,ドアDを所定の半開位置に保持することができ,また更に閉じるときは,ディテント部材16,16の係合部16a,16aがチェックレバー6のディテント面10,10を下るように滑ることで,その閉鎖を軽快に行うことができる。
さて,前記ブラケット7によるチェックレバー6の支持構造について,図4により詳細に説明する。
ブラケット7は鋼板製で,ボディBにボルト9で固着されるブラケットベース7aと,このブラケットベース7aの上下両端部から屈曲して水平に配置され,チェックレバー6の基端部6eをガタ無く回動自在に挟持する上下一対の第1及び第2ブラケットアーム7b,7cとからなっている。第1ブラケットアーム7bには第1外側軸孔21が,また第2ブラケットアーム7cには,第1外側軸孔21よりも小径の第2外側軸孔22がそれぞれ穿設される。その際,特に,第2外側軸孔22は,第2ブラケットアーム7cの外側方からのパンチによる打ち抜き加工により穿設される。このため,第2外側軸孔22の打ち抜き終端,即ち第2外側軸孔22の,第2ブラケットアーム7cの内側面に開口する周縁に肉の剥離によるテーパ面22aが形成される。
チェックレバー6の被覆層6bには,チェックレバー6の基端部6eにおいて上下に隆起する一対のボス24,24と,プレート本体6aの透孔20を貫通して両ボス24,24間を連結する中空円筒部25とが一体成形されており,その中空円筒部25の中空部が中間軸孔23となっている。上記両ボス24,24の端面にはグリースが塗布される。
ピボット軸8は,前記第1外側軸孔21及び中間軸孔23に嵌合される主軸8aと,この主軸8aの上端に一体に連設されて前記第1ブラケットアーム7bの外側面に当接する頭部8bと,主軸8aの下端にテーパ状段部8dを介して一体に連設され,前記第2外側軸孔22に嵌合される,主軸8aよりも小径の副軸8cとから構成され,前記テーパ状段部8dは,第2外側軸孔22の前記テーパ面22aに嵌合されるようになっている。図示例では,主軸部8aは,第1外側軸孔21に圧入される大径部8a1と,中間軸孔23に相対回転自在に嵌合される小径部8a2とから構成されるが,主軸部8aは,その全長に亙り同一の直径とすることもできる。而して,副軸8cの,第2外側軸孔22外に突出した部分は,軸方向の加圧力により拡径されて膨大部29にかしめ形成される。そのかしめ形成については後述する。
図示例の場合,前述のように,チェックレバー6の先端部に全開ストッパ12が一体に形成されるので,ブラケット7にピボット軸8を介して支持される基端部8eは,ドアチェッカCの組立上,ケース1の透孔4,5を通過し得る大きさに形成しなければならない寸法上の制約があり,このような寸法上の制約の範囲内で,ピボット軸8の強度を確保すべく,その各部の直径を極力大径に設定するため,主軸部8a及び副軸部8c間の直径差を充分大きくとることができない事情がある。
次に,チェックレバー支持構造の組立方法を説明するに当たり,先ず,その方法の実施に使用する圧入・かしめ装置35について,図5〜図7により説明する。
図5において,圧入・かしめ装置35は,基台36と,この基台36に複数本のガイドポスト37,37を介して一定のストロークSをもって昇降可能に支持される可動台38と,基台36及び可動台38間に縮設されて可動台38を上昇位置に付勢する複数の戻しばね39,39と,可動台38上に固定されるワーク受け台40と,基台36に立設されて可動台38及びワーク受け台40を貫通し得るように固定,配置される,ピボット軸8の主軸部8aより充分に大径(例えばピボット軸8の頭部8bと略同径)のかしめ軸41と,ワーク受け台40の上方において,かしめ軸41と同軸上で昇降可能に配置される加圧軸42とよりなっている。上記ワーク受け台40の上面には,第1ブラケットアーム7bを上方に向けた姿勢のブラケット7を保持する位置決め凹部43が形成され,この位置決め凹部43にブラケット7を収めたとき,第1及び第2外側軸孔21,22の軸線が加圧軸42及びかしめ軸41の軸線と一致するようになっている。
而して,チェックレバー支持構造を組み立てるには,先ず,ブラケット7を除いて,ドアチェッカCを組み立てゝおく。一方,図5に示すように,ワーク受け台40の位置決め凹部43には,第1ブラケットアーム7bを上方に向けた姿勢のブラケット7をセットし,その第1及び第2ブラケットアーム7b,7c間に,上記ドアチェッカCのチェックレバー6の基端部8eを挿入して,中間軸孔23を第1及び第2外側軸孔21,22に一致させる。そしてピボット軸8を,その副軸部8cを先頭にして第1外側軸孔21,中間軸孔23及び第2外側軸孔22へと挿入し,主軸部8aの大径部8a1を第1外側軸孔21の入口に待機させる。
次いで,図6に示すように,加圧軸42を下降させてピボット軸8の頭部8bを押圧することにより,主軸部8aの大径部8a1を第1外側軸孔21に圧入すると共に,ピボット軸8のテーパ状段部8dを第2ブラケットアーム7cのテーパ面22aに嵌合させる。この圧入段階では,戻しばね39,39が加圧軸42の加圧力に抗して可動台38を所定の上昇位置に保持し続ける。
上記圧入後,図7に示すように,加圧軸42の加圧力を戻しばね39,39の荷重以上に増加させる。すると,その加圧力は,ピボット軸8の頭部8b,ブラケット7,ワーク受け台40及び可動台38へと伝達して,それらをガイドポスト37,37に沿って下降させるので,ピボット軸8の副軸部8cの下端がかしめ軸41の上端に押しつけられる。その結果,副軸部8cの,第2ブラケットアーム7cの下面より突出した下端部は,かしめ軸41により加圧されて拡径部29に形成される。そして,可動台38が基台36の上面に当接することにより,拡径部29のかしめ形成は終了する。
この間,副軸部8cの,拡径部29以外の部分でも上記加圧力により半径方向に拡径されて第2外側軸孔22の内周面に強力に密着し,第2ブラケットアーム7cに固着される。また拡径部29は,上記加圧力により第2ブラケットアーム7cを内側方へ押圧することになるが,第2ブラケットアーム7cのテーパ面22aが,主軸部8a及び副軸部8c間にテーパ状段部8dに嵌合していることで,第2ブラケットアーム7cの内側方への変形が規制される。かくして,第1及び第2ブラケットアーム7b,7cとチェックレバー6の基端部8eとの過度の圧接を回避し,第1及び第2ブラケットアーム7b,7cに対する上記基端部8eのスムーズな回動を確保することができ,ドアDの開閉フィーリングを良好に保つことができる。
また上記圧入・かしめ装置35の使用によれば,一本の加圧軸42を一回下降することにより,主軸部8aの第1外側軸孔21への圧入と,副軸部8cの端部への拡径部29のかしめ形成とを順次行うことができ,チェックレバー支持構造の組み立てを能率的に行うことができる。
次に,上記かしめ軸41について,図8により説明する。
かしめ軸41の上端面には,副軸部8cの下端面に対向する環状押圧面45と,それに囲繞される逃げ凹部46とが設けられる。このかしめ軸41の使用によれば,拡径部29は,環状押圧面45によりかしめられて第2ブラケットアーム7cの下端面に密着するフランジ状に形成され,逃げ凹部46には,副軸部8cの下端部の,かしめを受けない中心部30が受容される。したがって,かしめ領域は,比較的狭い環状領域となるので,比較的小さい加圧力をもって拡径部29の形成が可能となる。このことは,第2ブラケットアーム7cの内側方への変形を防ぐ上に有効である。
最後に,上記かしめ軸41の変形について,図9により説明する。
かしめ軸41の上端面には,その周方向に並んで副軸部8cの下端面に対向する複数(図示例では一対)の三日月状押圧面45a,45aと,これら三日月状押圧面45a,45aに取り囲まれ逃げ凹部46aとが設けられる。このかしめ軸41の使用によれば,拡径部29は,複数の三日月状押圧面45a,45aによりかしめられて第2ブラケットアーム7cの下端面に密着する複数の部分鍔部29a,29aとして形成され,逃げ凹部46aには,副軸部8cの下端部の,かしめを受けない中心部30a及び部分鍔部29a,29a間の部分30b,30bが受容される。したがって,かしめ領域は,図8の場合より狭いものとなるから,より小さい加圧力をもって拡径部29の形成が可能となる。
本発明は,上記実施形態に限定されるものではなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
B・・・・・ボディ
C・・・・・ドアチェッカ
D・・・・・ドア
6・・・・・チェックレバー
6e・・・・チェックレバーの基端部
7・・・・・ブラケット
7b・・・・第1ブラケットアーム
7c・・・・第2ブラケットアーム
8・・・・・ピボット軸
8a・・・・主軸部
8b・・・・頭部
8c・・・・副軸部
8d・・・・テーパ状段部
21・・・・第1外側軸孔
22・・・・第2外側軸孔
22a・・・テーパ面
23・・・・中間軸孔
29・・・・拡径部
40・・・・ワーク受け台
41・・・・かしめ軸
42・・・・加圧軸

Claims (3)

  1. 自動車のボディ(B)に固着されるブラケット(7)の相対向する第1及び第2ブラケットアーム(7b,7c)に第1外側軸孔(21)及び,それより小径の第2外側軸孔(22)を同軸状に設け,また前記第1及び第2ブラケットアーム(7b,7c)間に回動自在に挟持されるチェックレバー(6)の基端部(6e)に中間軸孔(23)を設け,前記第1及び第2ブラケットアーム(7b,7c)に固着されて前記基端部(6e)を回動自在に支持するピボット軸(8)を,前記第1外側軸孔(21)に圧入されると共に前記中間軸孔(23)に相対回転自在に嵌合される主軸部(8a)と,この主軸部(8a)の一端に連設されて前記第1ブラケットアーム(7b)の外側面に当接する頭部部(8b)と,前記主軸部(8a)の他端に連設されて前記第2外側軸孔(22)に嵌合される副軸部(8c)と,この副軸部(8c)の端部にかしめ形成されて前記第2ブラケットアーム(7c)の外側面に当接する拡径部(29)とで構成した,自動車用ドアチェッカにおけるチェックレバー支持構造において,
    前記第2外側軸孔(22)が前記第2ブラケットアーム(7c)の外側方から打ち抜き加工されることにより,該第2外側軸孔(22)の,前記第2ブラケットアーム(7c)の内側面に開口する周縁にテーパ面(22a)が形成され,前記主軸部(8a)及び副軸部(8c)間に,このテーパ面(22a)に嵌合するテーパ状段部(8d)を形成したことを特徴とする,自動車用ドアチェッカにおけるチェックレバー支持構造。
  2. 請求項1記載の自動車用ドアチェッカにおけるチェックレバー支持構造の組立に当たり,
    前記第1ブラケットアーム(7b)を上向きにして前記ブラケット(7)をワーク受け台(10)に載置すると共に,前記第1及び第2ブラケットアーム(7b,7c)間にチェックレバー(6)の基端部(6e)を挿入する工程,前記ピボット軸(8)を,その副軸部(8c)を先頭にして前記第1外側軸孔(21)から中間軸孔(23),第2外側軸孔(22)へと挿入した後,加圧軸(42)により前記頭部部(8b)を加圧して前記主軸部(8a)を前記第1外側軸孔(21)に圧入すると共に,前記テーパ状段部(8d)を前記テーパ面(22a)に嵌合する工程と,前記副軸部(8c)の直下にかしめ軸(41)を待機させておき,前記ワーク受け台(10)を下降させて前記かしめ軸(41)により前記副軸部(8c)の下端部を受け止め,前記加圧軸(42)の前記頭部部(8b)に加える加圧力により前記副軸部(8c)の端部に前記拡径部(29)をかしめ形成する工程とを順次実行することを特徴とする,自動車用ドアチェッカにおけるチェックレバー支持構造の組立方法。
  3. 請求項2記載の自動車用ドアチェッカにおけるチェックレバー支持構造の組立方法において,
    前記副軸部(8c)の端部に前記拡径部(29)をかしめ形成する工程では,前記副軸部(8c)の端部の少なくとも中心部を残して,その外周部を環状もしくは部分的にかしめることことを特徴とする,自動車用ドアチェッカにおけるチェックレバー支持構造の組立方法。
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