JP5513034B2 - 展開型着用物品 - Google Patents
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Description
図1〜4に基づいて、本発明の一実施形態(実施形態1)の非伸縮性部17を有する展開型使い捨ておむつ全体、次いで本実施形態1の非伸縮性部17を有する側縁部(サイドフラップ)Srとファスニングテープ1について詳述する。さらに、図5〜10に基づき、実施形態1おける変形例を示し、図11〜13に基づき、実施形態2及び3についてそれぞれ説明する。
前記ファスニングテープ1は、基材シート11と、該基材シート11の内側面の一部に取り付けられた面状のメカニカルファスナー(面状ファスナー)12とから構成されている。前記ファスニングテープ1は、前記基材シート11が背側サイドフラップSrの裏面(肌側と反対側)に配されるようにして装着される。ファスニングテープ1は特に上記構造に限定されるものではなく、基材シート11上の面状ファスナー12が部分的にサイドフラップSrに重ねられ、前記基材シート11と前記面状ファスナー12とがサイドフラップSrを挟むように固着されてもよい。その他、基材シート11と面状ファスナー12に前記基材シート11の取付を補強する補強部材(図示せず)を加えたものであってもよい。各部材の接着方法は特に限定されず、通常のこの種のシート材等に用いられる接着剤によって接着することができる。
これに対し、本発明によれば、ファスニングテープ1を上述のように、そのまま、まっすぐに引張るとき、伸縮性のサイドフラップSrが、その伸び応力を上下に勾配を生じさせてバランスを取り、ほぼ理想的なバランスで脚まわりの締め付け具合と腰まわりの締め付け具合とを両立して実現することができる。
非伸縮性部17の幅方向(X方向)最大幅(tmax)部分は有効伸長領域における引張り力が最大となることから、着用者の腰のくびれた部分に配されることが好ましい。着用者が乳幼児であるか大人であるかにより、また、その適応サイズにより最適な位置、大きさ、範囲を選択できる。乳幼児であればサイドフラップSrのより上部に小さい範囲で引っぱり力が強くなる形が適している。大人用であれば、有効伸長領域の中心線g3に近い位置に大きな非伸縮性部17が配されることが適している。ただし非伸縮性部17を大きくしすぎないことにより、サイドフラップSrの伸長時に非伸縮性部17と伸縮性シート2との境界部分に引き攣れやしわを生じさせず好ましい。また、非伸縮性部17の幅方向最大幅(tmax)部分から非伸縮性部17の上端部および下端部にかけてまるみをつけた半円形やかまぼこ型あるいは角度をつけた三角形などの形にすることにより引き攣れやしわを抑えて見た目の印象や装着者の不快感を解消することができる(後述の変形例参照)。また、吸収体5のある部分では、ない部分に比較してその厚みにより引張り力が増強することから、吸収体5の背側端部の位置によっても非伸縮性部17の位置、大きさ、範囲を調節することが望ましい。すなわち、吸収体5の背側端部よりもおむつ着用時の身丈方向(Y方向)にみて上方に非伸縮性部17の幅方向最大幅(tmax)部分が配されることが望ましい。
このように、本発明は、非伸縮性部17を伸縮性サイドフラップSrに適宜必要な箇所に配置でき、これによって前記サイドフラップSrの有効伸長領域に適切な引張応力の強弱の設定を自在に行うことができるのである。
(測定方法)
伸縮性のパネル材を幅70mm、長さ20mmにカットし、測定サンプルA、B及びCを作成した。測定サンプルAは非伸縮性化を施さず、測定サンプルBは幅方向中央に標準幅(7.5mm)の非伸縮性化を施し、測定サンプルCはその倍の幅の非伸縮性化を施した。これらを測定機械「テンシロンRTC−1150」(オリエンテック社製)(商品名)にて自然状態でチャック間の距離K0が50mmとなるよう幅方向両端部を把持し、引張速度300mm/min、戻り速度300mm/minで、伸長率100%の距離まで引張り、引張応力を測定した。表1では、各伸長率に相当する距離K1まで引張った時における各サンプルの引張応力を、測定サンプルAの引張応力を基準値100とした比率(INDEX)で示している。このときの伸長率とは次式で定義されるものとする。
伸長率(%)=〔(K1−K0)/K0〕×100
表1のとおり、非伸縮性化の幅に応じて引張応力比率も高められ、標準的な非伸縮性化(測定サンプルB)では約1割弱、標準の2倍の非伸縮性化(測定サンプルC)では約2〜3割程度の引張応力が高まることが分かる。
(表1)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
測定サンプル 伸長率
20% 40% 60% 80% 100%
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
A 100 100 100 100 100
B 103 104 106 108 110
C 120 123 126 130 136
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
本実施形態2においては、非伸縮性のサイドフラップSr,Sfが、表面シート4、裏面シート3、及びサイドシート8により、吸収体5の幅方向(X方向)外側に所定の範囲に大きく延在して形成されている。そして、背側サイドフラップSrにおいて弾性帯7(紐状弾性部材7a及び台紙となる繊維シート7bとで構成された複合弾性部材)がファスニングテープ1の基材シート11と部分的に重なる形態で裏面シート3と表面シート4の間に挟み込まれ配設されている。したがって、装着前の自然形状では、背側サイドフラップSrはやや縮んだ状態で適度なギャザーが生じている。また、装着の際にファスニングテープ11を引張るとその引張り力で前記弾性帯7が伸長する。
伸長率(%)=〔(K2−K0)/K0〕×100
[伸長回復率の測定方法]
長さ50mm、幅25mmのシートのサンプル片を用意し、引っ張り試験機((株)オリエンテック社製「テンシロン」RTC−1150A〔商品名〕)を用いて、チャック間隔K0にサンプル片を固定し、300mm/分の速度で伸長率100%伸長時の長さK2(K2=K0×2)まで伸長させた後、引っ張り速度と同様の速度で引っ張り力を開放して、応力が0になったときのサンプル片の長さを伸長回復後の長さK1とする。この測定結果から次式により、伸長率100%伸長時の伸長回復率を算出する。
伸長率100%伸長時の伸長回復率(%)
=〔(K2−K1)/(K2−K0)〕×100 最大伸長率が100%以上である方向を複数有する場合は、そのうちのいずれか1方向のみにおいて上記最大伸長率及び伸長回復率を示すものも伸縮性シートに含まれる。
また、伸縮性シートとして特開2007−138374号公報に記載の内容を参照することができ、その製造方法については特開2007−84966号公報、特開2007−22066号公報などを参考にしてもよい。
本実施形態3に用いられる伸縮性不織布についても前記同様のものが挙げられる。
2 伸縮性シート
3 裏面シート
4 表面シート
5 吸収体
7 弾性帯
8 サイドシート
9 非伸縮性シート
10、20、30 展開型の使い捨ておむつ
13 外装伸縮性不織布
15 立体ギャザー形成用の弾性部材
16 レッグギャザー形成用の弾性部材
17 非伸縮性部
21 おむつ本体
80 吸収性本体
Claims (2)
- 肌当接面側の表面シート、非肌当接面側の裏面シート、及び両シート間の吸収体を具備し、腹側前部、背側後部、及び該両部の間の股下中間部を有する展開型着用物品であって、
前記展開型着用物品の前記腹側前部及び/又は背側後部は前記股下中間部よりも幅方向両側外方に延出する側縁部を有し、前記腹側及び背側の少なくとも一方の側縁部には弾性帯が取り付けられて伸縮性が付与され、該弾性帯の最大伸長率が100%以上であり、100%伸長時の伸長回復率が60%以上であり、
前記一方の伸縮性側縁部の幅方向外方縁側にファスニングテープが取り付けられ、該ファスニングテープは、基材シートと該基材シートの内側面に取り付けられた面状のメカニカルファスナーとから構成され、前記基材シートが前記側縁部の非肌当接面側に配されており、
前記ファスイングテープの基材シートが配された面と同じ面である、前記側縁部の非肌当接面側には、前記ファスニングテープ端部から前記側縁部の伸縮性の起点となる伸縮性基線の間において、スパンボンド不織布、スパンボンド−メルトブローン複合不織布で伸縮性のない不織布からなる非伸縮性部が固着されており、前記非伸縮性部は、長方形、三角形、多角形、半円形及びかまぼこ型形状のいずれかの形状を有しており、
前記非伸縮性部は、前記ファスニングテープ端部から前記側縁部の伸縮性の起点となる伸縮性基線の間であって、着用時の身丈方向にみて前記ファスニングテープの上端線と下端線とで区画される前記側縁部の有効伸長領域において、身丈方向上方に偏倚して配置され、前記ファスイングテープを幅方向に引くと前記側縁部の上方において下方よりも大きい引張り力が生じる展開型着用物品。 - 前記非伸縮性部が着用時の身丈方向に向け長手方向を持つ形状にされ、かつ該非伸縮性部の形状が下記(i)〜(iii)のいずれかである請求項1記載の展開型着用物品。
(i)前記非伸縮性部の上端が下端よりも幅広である。
(ii)前記非伸縮性部の下端が上端よりも幅広である。
(iii)前記非伸縮性部の上端から下端に到る長手方向の中間位置が最も幅広である。
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