JP5512998B2 - ポータブルトイレ - Google Patents
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Description
介護用にポータブルトイレが用いられる場合には、室内にベッドや家具等も存在し、このポータブルトイレを設置するスペースはできるだけ小さいものが望ましい。
しかし、従来のポータブルトイレは移動しやすさが求められていることもあって、樹脂成形品が多いものの、例えば特許文献1に開示するように便器本体部と便器本体部を支える脚部とが一体的に成形されている。
特許文献2には、便器本体部に一体的に設けた脚部の高さ調整用に別部品としての脚部を備えたものも存在するが、この場合であっても脚部は高さ調整用につぎ足したものであって実質的な脚部は便器本体部に一体的に成形されている。
より具体的に説明すると、射出成形にて樹脂製品を成形する場合に金型から製品を抜き取るための抜き勾配θが必要であり、このθの値は1〜2°は必要であることから高さHが30〜45cmもあると座幅に対して脚部の底部幅W0が必要以上に広くなる問題が生じる。
特に便器本体部の上面両側に肘掛けを設けるとその分だけポータブルトイレの幅が大きくなり、底部に向けての末広がり形状の脚部は、便器本体部の幅の他に無駄なスペースが必要となり、コンパクト化の障害になっていた。
さらには、ポータブルトイレが介護用に用いられる場合には、ベッド側の肘掛けを外しベッドに隣接して配置することで、被介護者をベットからポータブルトイレの便座にそのまま移動して使われているが、その際に便器本体部の側面から脚部の底部に向けて末広がりになっていると、便器本体部とベッドの間に隙間が生じやすい問題があった。
便器本体部の側部上端から脚部の底部までの幅方向広がりを抑えるには、例えば、便器本体部の高さ寸法H1が、便器本体部の側部上端から脚部の底部までの高さ寸法HTの1/2以下になるように設定する方法が考えられる。
上記の場合に、脚部は長さ調整が可能であり、当該脚部の長さを最も短く調整した状態で、便器本体部の高さ寸法H1が、便器本体部の側部上端から脚部の底部までの高さ寸法HTの1/2以下になるようにしても良い。
このようにすると、便器本体部は両側に肘掛け部を有し、肘掛け部の幅寸法4.5〜5.5cm、座幅寸法39cm以上で且つ便器本体部幅寸法が50cm以下になるコンパクトなポータブルトイレを得ることも可能である。
また、便器本体部の側部上端から脚部の底部までの幅方向広がりが少ないので、便器本体部とベッドの間に隙間が生じるのを抑える効果がある。
ポータブルトイレ1は、一般室内において使用されることが多く、ベッドや家具等の間の狭いスペースでも設置できるのがよく、また、ベッドに隣接配置して使用する場合にあっては、便器本体部とベッドとの間に無駄な隙間がない方が患者がその間を移動するのに都合がよい。
このような観点から本発明に係るポータブルトイレは図1〜図6に示すように幅方向がコンパクトになるような構造になっている。
蓋部40は前方蓋42と後方蓋41とがヒンジ部材で山折りになるように連結され、後方蓋41は後部が便器本体部の後部に枢着されている。
前方蓋42には手かけ部42aを有する。
便器本体部10の上面後方には着脱可能に背凭れ部20を有し、この背凭れ部20は左右の立上げ部21の上部を背当て部22で連結しこの背当て部22の下に開口部Sを有する構造になっている。
これにより、2つ折りにした蓋部はこの開口部Sを経由して、後方に回動するので背凭れ部の後方から開口部Sを経由して介護することができる。
便器本体部10は4本の脚部50にて支えられていて、便器本体部10と脚部50とは別体の樹脂部材で製作されている。
便器本体部10と脚部50とが別体になっているので、それぞれを射出成形で製作した場合に、従来の便器本体と脚部一体型に比較して金型が小さくて良く、抜き勾配を小さく抑えることができる。
また、型数が増えても小さいので、従来よりもトータルコストは低く抑えることができる。
便器本体部10は、下縁部10aが概ね水平方向に形成された平面視矩形形状になっていて、下面側の各コーナー部に脚部50の上部を連結する下に向けて開口した連結凹部13を有する。
本実施例では、便器本体部の後方よりに後部が開口した収納棚60を取り付けることができる例になっているが、この収納棚60は必ずしも必要ではない。
脚部50は、略円筒状のベース支柱51と便器本体部10の連結凹部13に挿入連結する上部支柱52とを主な構成部品とし、底部には滑り止めキャップ56を取り付けてある。
また、後部側の脚部50にはキャスターを取り付けても良い。
上部支柱52は下部が開口し、内側にベース支柱51の上部がスライド上下する。
上部支柱52の上部先端には図3,図4に示すように半割形状の雄形クリップ52aを有し、便器本体部10側の連結凹部13の天井側に設けた連結孔13aに挿入係合することで連結固定される実施例になっている。
上部支柱52の内周部を上下にスライドするベース支柱51の側部であって上部よりには、上下に所定の間隔を隔ててロック部材53のロック爪53aが差し込まれるロック孔51aを有し、このロック孔51aに対応して、上部支柱52にはロック爪支持孔52bを有する。
ロック部材53は、中央部にロック爪53aと上部支柱52の外周部に弾性当接するリング部53bからなる、いわゆるEロック部材の例となっている。
これにより、ベース支柱51のロック孔51aをスライド選択することで、高さ調整が可能となっている。
上部支柱52の下端部は雄ねじ部52cを有し、内側に雌ねじ部を有する締め付けリング54を螺着することでベース支柱51に締め付け固定できる。
より具体的に説明すると、従来の脚部一体型では、寸法HT=30〜45cmに対する抜き勾配が必要であるために、抜き勾配θが一般的な1〜1.5°の範囲に納まらずに約θ=2°の大きさにしなければならない場合も多かった。
これに対して、本発明は便器本体部の高さ寸法H1がHTの1/2以下と短いので、抜き勾配θが1.5°以下の約1.25°で射出成形が可能であり、便器本体部と脚部を別体にしたことにより、さらに幅方向の末広がりを小さく抑えることができる。
本発明は、脚部の底部の幅方向最外線が便器本体部10の幅方向下端からの垂下線内側に位置するように、便器本体部の下面側に脚部の上部で連結され、底部間の外幅W2は便器本体部10の幅寸法以内に収まっている。
これにより、座幅W1は39cm以上の約40cmを確保しつつ、両側に幅4.5〜5.5cmの肘掛け部を取付ても便器本体部の全幅(便器本体部の下端部の幅)を50cm以下に抑えることができ、便座高33〜45cmに調整可能なコンパクトポータブルトイレが実現した。
例えば、本実施例では、便器本体部の高さ寸法H1=約120mm、脚部の長さ寸法H2=190〜260mmの範囲に長さ調整できるようにした。
これにより、便器本体部の側部上端から脚部の底部までの高さ寸法HTは脚部が最も短い状態で310mm、脚部が最も長い状態で380mmとなる。
従来の便器本体部と脚部一体型では、仮に抜き勾配θ=1.25°で計算しても、便器本体部側面上端から脚部の底部までの末広がり幅がHT=310mmときで約14mm、HT=380mmときで約17mmもあったのに比較して、本実施例ではその値が脚部の長さに関係なく約5mmとHT=310mmときで1/2以下、HT=380mmときで1/3以下に抑えることができた。
この場合に、座面高さが高くなり、重心が不安定になる恐れがあるので、補助脚55の外形をベース支柱51の底部の外形よりも大きくするのが良い。
10 便器本体部
11 便槽
12 便座
13 連結凹部
20 背凭れ部
30 肘掛部
40 蓋部
50 脚部
51 ベース支柱
52 上部支柱
53 ロック部材
60 収納棚
Claims (4)
- 便槽を備えた便器本体部と、便器本体部を支える脚部とをそれぞれ別部材として樹脂成形し、
脚部は、脚部の底部の幅方向最外線が便器本体部の幅方向下端からの垂下線内側に位置するように、便器本体部の下面側に脚部の上部で連結されていることで便器本体部から脚部の底部に向けての幅方向の広がりを抑えたものであり、
便器本体部の側部上端から脚部底部までの幅方向の広がりが、便器本体と脚部を一体に成形した際に必要な抜き勾配から生じる幅外方向への広がり寸法の1/2以下であることを特徴とするポータブルトイレ。 - 便器本体部の高さ寸法H1が、便器本体部の側部上端から脚部の底部までの高さ寸法HTの1/2以下であることを特徴とする請求項1記載のポータブルトイレ。
- 脚部は長さ調整が可能であり、当該脚部の長さを最も短く調整した状態で、便器本体部の高さ寸法H1が、便器本体部の側部上端から脚部の底部までの高さ寸法HTの1/2以下であることを特徴とする請求項2記載のポータブルトイレ。
- 便器本体部は両側に肘掛け部を有し、肘掛け部の幅寸法4.5〜5.5cm、座幅寸法39cm以上で且つ便器本体部幅寸法が50cm以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のポータブルトイレ。
Priority Applications (1)
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JP2009092521A JP5512998B2 (ja) | 2009-04-06 | 2009-04-06 | ポータブルトイレ |
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Family Applications (1)
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2009
- 2009-04-06 JP JP2009092521A patent/JP5512998B2/ja active Active
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