JP5511512B2 - 覚醒度低下警報装置、覚醒度低下警報方法およびプログラム - Google Patents
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本発明の実施の形態の覚醒度低下警報装置1は、走行環境検出部10が検出した走行環境に応じて閾値変更部11が覚醒度検出部12の覚醒度低下判定のための閾値を変更する。これにより、たとえば渋滞中やトンネル内走行中など、覚醒度判定におけるノイズを検出し易い走行環境における覚醒度低下判定のための閾値を引き上げ、覚醒度判定におけるノイズの検出の確率を低下させる。なお、渋滞中やトンネル内走行中などに、覚醒度判定におけるノイズを検出し易い理由について以下に簡単に説明する。
特許文献1の装置は、ステアリングの角速度の周波数解析の結果によって運転者の覚醒度の低下を判定し、警報を出力している。この原理をごく簡単に説明すると、運転者が頻繁な操舵を行う場合、覚醒度が低下していると判定する。
図1は、本発明の実施の形態としての覚醒度低下警報装置1の構成例を示すブロック図である。覚醒度低下警報装置1は、車載内部に設置され、たとえばハンドル7の動くに基づいてユーザの眠気を覚醒度として求め、その覚醒度に応じて、スピーカ5からアラームを出す機能を有する。
次に、覚醒度検出部12における基準値および閾値th1,th2,th3の設定方法について図2および図3を参照して説明する。覚醒度検出部12は、図2に示すように、運転開始から所定時間(t時間)経過するまでの間の運転者のハンドル操作におけるステアリングの角速度を検出し、検出した角速度の変化を周波数解析する。そして覚醒度検出部12は、この周波数解析の結果得られた所定のデータを覚醒度の基準値として設定する。すなわち、運転者の覚醒度の低下は、長時間の連続運転の結果起こるものである。よって、運転開始直後から運転者の覚醒度が低下していることは考えられない。したがって、運転開始から所定時間(t時間)経過するまでをその運転者の覚醒度が高い状態であると判断し、この期間の運転者のハンドル操作におけるステアリングの角速度の周波数解析結果を基準値として定める。
次に、閾値変更部11における閾値変更方法について図4を参照して説明する。閾値変更部11は、走行環境検出部10の検出結果に応じて覚醒度検出部12の閾値を変更する。なお、図4のSTARTからENDまでは閾値変更部11における1周期分の動作であり、自車両のキースイッチがOFFになっていないときには、1周期分の動作が終了次第に再び次周期の動作がSTARTから開始されることとする。
次に、走行環境検出部10における渋滞検出方法について図5〜図8を参照して説明する。走行環境検出部10は、ミリ波レーダ2によって先行車と自車との間の車間距離を測定し、渋滞を検出する。図5〜図7は、走行環境検出部10が所定時間内に所定の回数、先行車と自車との間の車間距離を測定した結果である。図5〜図7は、横軸に時間をとり、縦軸に頻度をとる。なお、所定時間とは、たとえば数分間であり、所定の回数とは、たとえば数十回である。
以上説明したように、覚醒度低下警報装置1は、運転者の操舵の頻度が増す渋滞時またはトンネル走行時を走行環境検出部10によって検出し、この検出結果に基づいて閾値変更部11が覚醒度検出部12の閾値を変更する。これにより、覚醒度の低下に係わらず運転者の操舵の頻度が増す渋滞時またはトンネル走行時などにおいて、覚醒度検出部12の覚醒度判定におけるノイズの検出を低減させることができる。
また、覚醒度低下警報装置1の各部は、所定のプログラムにより動作する汎用の情報処理装置によって構成されてもよい。例えば、汎用の情報処理装置は、メモリ、CPU(Central Processing Unit)、入出力ポートなどを有する。汎用の情報処理装置のCPUは、メモリなどから所定のプログラムとして制御プログラムを読み込んで実行する。これにより、汎用の情報処理装置には、覚醒度低下警報装置1の各部の機能が実現される。また、その他の機能についてもソフトウェアにより実現可能な機能については汎用の情報処理装置とプログラムとによって実現することができる。なお、上述したCPUの代わりにASIC(Application Specific Integrated Circuit)、マイクロプロセッサ(マイクロコンピュータ)、DSP(Digital Signal Processor)などを用いてもよい。
本発明の実施の形態は、その要旨を逸脱しなり限り様々に変更が可能である。たとえば走行環境検出部10は、渋滞時またはトンネル走行中の他にも運転者の操舵が頻繁になるあらゆる事象を検出対象とすることができる。
Information Control System)などから地図情報を受け取ってもよい。
Claims (4)
- ステアリングの角速度の周波数解析に基づいて運転者の覚醒度を検出する覚醒度検出手段と、
上記覚醒度検出手段の検出結果が所定の閾値以上、または所定の閾値を超えたときには警報を出力する警報出力手段と、
を有する覚醒度低下警報装置において、
車両の走行環境として渋滞状態であるかを検出する走行環境検出手段と、
上記走行環境検出手段の検出結果に応じて渋滞または渋滞の程度が高い場合には上記閾値を引き上げる閾値変更手段と、
を有する、
ことを特徴とする覚醒度低下警報装置。 - 請求項1記載の覚醒度低下警報装置であって、
前記走行環境検出手段は、
先行車との車間距離を所定の時間内に所定の回数検出する車間距離検出手段と、
上記車間距離検出手段の上記所定の時間内の所定回数の検出結果に現れる車間距離の頻度に基づいて渋滞の有無または程度を判定する渋滞判定手段と、
を有する、
ことを特徴とする覚醒度低下警報装置。 - 覚醒度低下警報装置が実行し、
運転者の覚醒度をステアリングの角速度の周波数解析に基づいて検出する覚醒度検出ステップと、
上記覚醒度検出ステップの処理による検出結果が所定の閾値以上、または所定の閾値を超えたときには警報を出力する警報出力ステップと、
を有する覚醒度低下警報方法において、
車両の走行環境が渋滞状態であるかを検出する走行環境検出ステップと、
上記走行環境検出ステップの処理による検出結果により渋滞または渋滞の程度が高い場合には上記閾値を引き上げる閾値変更ステップと、
を有する、
ことを特徴とする覚醒度低下警報方法。 - 情報処理装置にインストールすることにより、その情報処理装置に、運転者の覚醒度をステアリングの角速度の周波数解析に基づいて検出する覚醒度検出手段、上記覚醒度検出手段の検出結果が所定の閾値以上、または所定の閾値を超えたときには警報を出力する警報出力手段、の各機能を実現させるプログラムにおいて、
さらに、車両の走行環境が渋滞状態であるかを検出する走行環境検出手段、上記走行環境検出手段の検出結果に応じて渋滞または渋滞の程度が高い場合には上記閾値を引き上げる閾値変更手段、の各機能を実現させる、
ことを特徴とするプログラム。
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